JPH04115821A - ワイヤ放電加工装置 - Google Patents
ワイヤ放電加工装置Info
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- JPH04115821A JPH04115821A JP23375290A JP23375290A JPH04115821A JP H04115821 A JPH04115821 A JP H04115821A JP 23375290 A JP23375290 A JP 23375290A JP 23375290 A JP23375290 A JP 23375290A JP H04115821 A JPH04115821 A JP H04115821A
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Links
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 15
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- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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Landscapes
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明はワイヤ放電加工装置に関するもので、特に、放
電加工中にワイヤ電極とワークとの接触が起きた場合に
も、確実に加工の再開ができるワイヤ放電加工装置に関
するものである。
電加工中にワイヤ電極とワークとの接触が起きた場合に
も、確実に加工の再開ができるワイヤ放電加工装置に関
するものである。
[従来の技術]
従来のこの種のワイヤ放電加工装置として、特開平1−
127227号公報に掲載の技術を挙げることができる
。
127227号公報に掲載の技術を挙げることができる
。
第3図は従来のワイヤ放電加工装置を示す概略構成図で
ある。
ある。
図において、(1)は加工対象物たるワーク、(2)は
ワーク(1)が載置されているワークテーブル、(3)
はこのワイヤ放電加工装置の加工動作を所定の数値制御
1lI(以下、NCという)プログラムに従って適宜制
御するNC手段、(4)はワークテーブル(2)を駆動
させるワークテーブ小駆動用モータからなるワークテー
ブル駆動用手段、(5)は加工電源、(6)は加工電源
(5)から放電加工用の電圧を供給するフィーダ、(7
)はワイヤ電極をワーク(1)に順次移送するワイヤ自
動供給手段、(8)はワイヤ電極、(9)はワーク(1
)とワイヤ電極(8)との間の電圧を検出する電圧検出
手段である。
ワーク(1)が載置されているワークテーブル、(3)
はこのワイヤ放電加工装置の加工動作を所定の数値制御
1lI(以下、NCという)プログラムに従って適宜制
御するNC手段、(4)はワークテーブル(2)を駆動
させるワークテーブ小駆動用モータからなるワークテー
ブル駆動用手段、(5)は加工電源、(6)は加工電源
(5)から放電加工用の電圧を供給するフィーダ、(7
)はワイヤ電極をワーク(1)に順次移送するワイヤ自
動供給手段、(8)はワイヤ電極、(9)はワーク(1
)とワイヤ電極(8)との間の電圧を検出する電圧検出
手段である。
従来のワイヤ放電加工装置は上記のように構成されてお
り、ワーク(1)とワイヤ電極(8)との間で生じる放
電を利用して加工を行なっている。
り、ワーク(1)とワイヤ電極(8)との間で生じる放
電を利用して加工を行なっている。
即ち、ワイヤ電極(8)をワーク(1)に順次移送し、
このワイヤ電極(8)とワーク(1)との間に所定の電
圧を断続的に印加することにより放電加工を行なってい
る。なお、加工形状はNC手段(3)によって制御され
るワイヤ電極(8)の移動軌跡によって定まる。即ち、
NC手段(3)がワークテーブル駆動用手段(4)の駆
動を制御し、ワーク(1)を載置したワークテーブル(
2)を適宜移動させて、所望の形状に加工をする。また
、必要に応じて、同じ(NC手段(3)により制御され
るワイヤ自動供給手段(7)によってワイヤ電極(8)
は自動的に結線・切断がなされる。
このワイヤ電極(8)とワーク(1)との間に所定の電
圧を断続的に印加することにより放電加工を行なってい
る。なお、加工形状はNC手段(3)によって制御され
るワイヤ電極(8)の移動軌跡によって定まる。即ち、
NC手段(3)がワークテーブル駆動用手段(4)の駆
動を制御し、ワーク(1)を載置したワークテーブル(
2)を適宜移動させて、所望の形状に加工をする。また
、必要に応じて、同じ(NC手段(3)により制御され
るワイヤ自動供給手段(7)によってワイヤ電極(8)
は自動的に結線・切断がなされる。
さらに、ワーク(1)とワイヤ電極(8)との間の電圧
を電圧検出手段(9)で常に検出し、この電圧が一定に
保持されるようにワークテーブル(2)の移動速度が制
御される。これらの各制御により、ワーク(1)とワイ
ヤ電極(8)との間に持続的に安定した放電を発生させ
て加工を進行させている。
を電圧検出手段(9)で常に検出し、この電圧が一定に
保持されるようにワークテーブル(2)の移動速度が制
御される。これらの各制御により、ワーク(1)とワイ
ヤ電極(8)との間に持続的に安定した放電を発生させ
て加工を進行させている。
通常の加工状態においては、上記の移動速度の調整のみ
で加工を進行させているが、−旦、ワイヤ電極(8)と
ワーク(1)とが接触状態になった場合には、ワイヤ電
極(8)とワーク(1)との間で放電が発生しなくなり
、上記の移動速度の調整以外の方法により加工を再開す
る必要が生じる。
で加工を進行させているが、−旦、ワイヤ電極(8)と
ワーク(1)とが接触状態になった場合には、ワイヤ電
極(8)とワーク(1)との間で放電が発生しなくなり
、上記の移動速度の調整以外の方法により加工を再開す
る必要が生じる。
ここで、従来のワイヤ放電加工装置による加工動作につ
いて、加工を再開する場合も含めて説明する。
いて、加工を再開する場合も含めて説明する。
第4図は従来のワイヤ放電加工装置による加工軌跡を示
す平面図である。
す平面図である。
図において、(20)は加工出発点であるイニシャルホ
ール、(21)はワーク(1,)とワイヤ電極(8)と
が接触状態に陥った接触発生位置、(22)は加工を再
開するために加工電源(5)を投入した加工電源再投入
位置を示す。また、実線は既に加工された軌跡を、そし
て、二点鎖線はこれから加工がされるべき軌跡を示す。
ール、(21)はワーク(1,)とワイヤ電極(8)と
が接触状態に陥った接触発生位置、(22)は加工を再
開するために加工電源(5)を投入した加工電源再投入
位置を示す。また、実線は既に加工された軌跡を、そし
て、二点鎖線はこれから加工がされるべき軌跡を示す。
まず、イニシャルホール(20)において、NC手段(
3)からの指令を受けてワイヤ自動供給手段(7)が作
動し、ワイヤ電極(8)が自動的に結線される。NC手
段(3)は予めプログラムされた加工軌跡となるように
、ワークテーブル駆動用手段(4)の駆動を制御するこ
とにより、ワークテーブル(2)を適宜移動させ、同時
にその移動速度を調節しつつ、ワーク(1)とワイヤ電
極(8)との間の間隔を適当に維持しながら、連続的な
放電を発生させて加工を進行させる。
3)からの指令を受けてワイヤ自動供給手段(7)が作
動し、ワイヤ電極(8)が自動的に結線される。NC手
段(3)は予めプログラムされた加工軌跡となるように
、ワークテーブル駆動用手段(4)の駆動を制御するこ
とにより、ワークテーブル(2)を適宜移動させ、同時
にその移動速度を調節しつつ、ワーク(1)とワイヤ電
極(8)との間の間隔を適当に維持しながら、連続的な
放電を発生させて加工を進行させる。
しかし、この加工状態が急激に変動すると、ワイヤ電極
(8)とワーク(1)との間を適当な間隔に保つことか
できなくなり、ワイヤ電極(8)とワーク(1)とか接
触状態となった場合(第4図の接触発生位置(21))
には、加工を続行することができず、加工の進行が停止
する。そこで、かかる状態が発生した場合には、加工し
ながら進行してきた軌跡を逆方向に遡って、ワイヤ電極
(8)とワーク(1)との接触状態を解除する(第1の
加工再開制御)。通常は、この第1の加工再開制御によ
りワイヤ電極(8)とワーク(1)との接触状態が解除
され、加工が再開される。
(8)とワーク(1)との間を適当な間隔に保つことか
できなくなり、ワイヤ電極(8)とワーク(1)とか接
触状態となった場合(第4図の接触発生位置(21))
には、加工を続行することができず、加工の進行が停止
する。そこで、かかる状態が発生した場合には、加工し
ながら進行してきた軌跡を逆方向に遡って、ワイヤ電極
(8)とワーク(1)との接触状態を解除する(第1の
加工再開制御)。通常は、この第1の加工再開制御によ
りワイヤ電極(8)とワーク(1)との接触状態が解除
され、加工が再開される。
ところが、進行してきた軌跡を逆方向に遡るためには、
軌跡の各座標値をNC手段(3)が単位制御時間毎に逐
次記憶しておく必要があるため、長い軌跡を遡るために
は大量の記憶容量を必要とする。しかし、この座標値を
記憶するための記憶容量には制限があり、限りなく遡る
ことはできない。従って、NC手段(3)の記憶容量に
よって制限された一定の距離だけ遡っても、ワイヤ電極
(8)とワーク(1)との接触状態が解除されない場合
には、上記の第1の加工再開制御のみによっては、加工
を再開することはできない。
軌跡の各座標値をNC手段(3)が単位制御時間毎に逐
次記憶しておく必要があるため、長い軌跡を遡るために
は大量の記憶容量を必要とする。しかし、この座標値を
記憶するための記憶容量には制限があり、限りなく遡る
ことはできない。従って、NC手段(3)の記憶容量に
よって制限された一定の距離だけ遡っても、ワイヤ電極
(8)とワーク(1)との接触状態が解除されない場合
には、上記の第1の加工再開制御のみによっては、加工
を再開することはできない。
そこで、このような場合には、接触発生位置(21)で
加工電源(5)をオフさせ、ワイヤ電極(8)を切断し
、イニシャルホール(20)に戻る。この戻し方は、従
前の加工軌跡にとられれず、接触発生位置(21)から
イニシャルホール(20)までの短い軌跡を経て戻る(
第4図の点線の軌跡参照)。そして、このイニシャルホ
ール(20)において、ワイヤ自動供給手段(7)によ
って再度ワイヤ電極(8)を結線し、ここから既に加工
済の軌跡を順方向に辿って移動し、接触発生位置(21
)まで到達してから、加工電源(5)を再度オンさせて
加工を再開する(第2の加工再開制御)。この第2の加
工再開制御によりワイヤ電極(8)とワーク(1)との
接触状態が解除され、加工が再開される。イニシャルホ
ール(20)に戻るためには、イニシャルホール(20
)の座標値のみを記憶しておけばよく、また、加工済の
軌跡を順方向に辿るには加ニブログラムを再度解釈して
移動させればよいから、特に大量の記憶容量を必要とし
ない。このような、第2の加工再開制御が行なわれても
、ワイヤ電極(8)とワーク(1)との接触状態が解除
されない場合には、加工が再開できるまで、再び、上記
の第1及び第2の加工再開制御が所定の回数繰返えされ
る。
加工電源(5)をオフさせ、ワイヤ電極(8)を切断し
、イニシャルホール(20)に戻る。この戻し方は、従
前の加工軌跡にとられれず、接触発生位置(21)から
イニシャルホール(20)までの短い軌跡を経て戻る(
第4図の点線の軌跡参照)。そして、このイニシャルホ
ール(20)において、ワイヤ自動供給手段(7)によ
って再度ワイヤ電極(8)を結線し、ここから既に加工
済の軌跡を順方向に辿って移動し、接触発生位置(21
)まで到達してから、加工電源(5)を再度オンさせて
加工を再開する(第2の加工再開制御)。この第2の加
工再開制御によりワイヤ電極(8)とワーク(1)との
接触状態が解除され、加工が再開される。イニシャルホ
ール(20)に戻るためには、イニシャルホール(20
)の座標値のみを記憶しておけばよく、また、加工済の
軌跡を順方向に辿るには加ニブログラムを再度解釈して
移動させればよいから、特に大量の記憶容量を必要とし
ない。このような、第2の加工再開制御が行なわれても
、ワイヤ電極(8)とワーク(1)との接触状態が解除
されない場合には、加工が再開できるまで、再び、上記
の第1及び第2の加工再開制御が所定の回数繰返えされ
る。
ところで、ワイヤ電極(8)とワーク(1)との接触状
態が発生した場合の他に、ワイヤ電極(8)の断線が発
生し、この復帰を行なう場合(以下、断線復帰という)
にも、上記のような加工再開制御が必要となる。しかし
ながら、断線復帰して加工を再開しようとする場合にも
、ワイヤ電極(8)とワーク(1)との接触状態が解除
されないことがある。ここで、この断線復帰時において
、ワイヤ電極(8)とワーク(1)とが電気的に短絡状
態となる原因について説明する。
態が発生した場合の他に、ワイヤ電極(8)の断線が発
生し、この復帰を行なう場合(以下、断線復帰という)
にも、上記のような加工再開制御が必要となる。しかし
ながら、断線復帰して加工を再開しようとする場合にも
、ワイヤ電極(8)とワーク(1)との接触状態が解除
されないことがある。ここで、この断線復帰時において
、ワイヤ電極(8)とワーク(1)とが電気的に短絡状
態となる原因について説明する。
まず、第1に、板厚の厚いワーク(1)を加工する場合
には、加工中、に加工反力等によりワイヤ電極(8)に
撓みが発生し、これによりNC指令値(NC上での加工
位置)と、実際の加工位置との間に差が生じることがあ
るからである。第2に、断線発生の検出遅れによる時間
的な差により、NC手段(3)による断線検出時の座標
値と、実際に断線が発生した座標値との間に差が生じる
ことがあるからである。また、第3に、ファーストカッ
ト時に発生する銅付着により、加工溝の幅が狭くなって
しまうことがあるからである。
には、加工中、に加工反力等によりワイヤ電極(8)に
撓みが発生し、これによりNC指令値(NC上での加工
位置)と、実際の加工位置との間に差が生じることがあ
るからである。第2に、断線発生の検出遅れによる時間
的な差により、NC手段(3)による断線検出時の座標
値と、実際に断線が発生した座標値との間に差が生じる
ことがあるからである。また、第3に、ファーストカッ
ト時に発生する銅付着により、加工溝の幅が狭くなって
しまうことがあるからである。
そこで、考え出されたものが、特開平1−127227
号公報に掲載の技術であり、この公報にはワイヤ電極(
8)とワーク(1)との短絡状態が発生した場合に、ワ
イヤ電極(8)を加工経路に沿って一定の距離だけ後退
させ、短絡状態を解消し、再び、元の経路を通って加工
を行なう技術が開示されている。第5図は、特開平1−
127227号公報に掲載された従来のワイヤ放電加工
装置を示すブロック構成図である。なお、図中、上記第
3図で説明した符号及び記号と同一ものは第3図の説明
の構成部分と同一または相当する構成部分を示すもので
ある。
号公報に掲載の技術であり、この公報にはワイヤ電極(
8)とワーク(1)との短絡状態が発生した場合に、ワ
イヤ電極(8)を加工経路に沿って一定の距離だけ後退
させ、短絡状態を解消し、再び、元の経路を通って加工
を行なう技術が開示されている。第5図は、特開平1−
127227号公報に掲載された従来のワイヤ放電加工
装置を示すブロック構成図である。なお、図中、上記第
3図で説明した符号及び記号と同一ものは第3図の説明
の構成部分と同一または相当する構成部分を示すもので
ある。
図において、(10)はNC手段(3)に内蔵されてい
る中央処理装置(以下、CPUという)であり、NCプ
ログラムによりワークテーブル(2)の移動、ワイヤ電
極(8)の結線・切断、加工電源(5)のオン・オフ・
電流値等を適宜制御する。(11)はワイヤ電極(8)
とワーク(1)との接触状態を検知する電極接触検出手
段、(12)は軌跡遡及制御手段であり、電極接触検出
手段(11)によりワイヤ電極(8)とワーク(1)と
の接触を検知したときに、ワイヤ電極(8)を加工経路
に沿って一旦逆方向に遡らせた後、また元の加工経路を
通って加工を続行するような軌跡遡及制御を行なう。(
13)は手動操作による入力等を行なうキーボードであ
る。
る中央処理装置(以下、CPUという)であり、NCプ
ログラムによりワークテーブル(2)の移動、ワイヤ電
極(8)の結線・切断、加工電源(5)のオン・オフ・
電流値等を適宜制御する。(11)はワイヤ電極(8)
とワーク(1)との接触状態を検知する電極接触検出手
段、(12)は軌跡遡及制御手段であり、電極接触検出
手段(11)によりワイヤ電極(8)とワーク(1)と
の接触を検知したときに、ワイヤ電極(8)を加工経路
に沿って一旦逆方向に遡らせた後、また元の加工経路を
通って加工を続行するような軌跡遡及制御を行なう。(
13)は手動操作による入力等を行なうキーボードであ
る。
つぎに、このワイヤ放電加工装置による断線復帰におけ
る加工再開制御をフローチャートに従って説明する。
る加工再開制御をフローチャートに従って説明する。
第6図は従来のワイヤ放電加工装置による断線復帰にお
ける加工再開制御を示すフローチャートである。この一
連の動作は断線復帰が行なわれた場合に実行される。
ける加工再開制御を示すフローチャートである。この一
連の動作は断線復帰が行なわれた場合に実行される。
まず、ステップS1でワイヤ電極(8)とワーク(1)
との接触を検出したか否かを判断する。
との接触を検出したか否かを判断する。
この接触は電極接触検出手段(11)が検出する。
非接触の場合には、加工が正常に行なえる状態であるか
ら、ステップS5に進み、そのまま正常な加工が行なわ
れる。これにより、断線復帰における加工再開制御は終
了する。一方、接触を検出した場合には、ステップS2
で軌跡遡及制御手段(12)によってワイヤ電極(8)
を加工経路に沿って逆方向に遡らせる。そして、ステ・
ンプS3でワーク(1)とワイヤ電極(8)との接触に
よる短絡が起きた前の位置まで復帰させ、ステップS4
で再びワイヤ電極(8)とワーク(1)との接触を検出
したか否かを判断する。非接触の場合には、ステップS
5に進み、そのまま正常な加工が行なわれ、断線復帰に
おける加工再開制御は終了する。また、ステップS4で
接触を検出した場合には、ステップS6に進みステップ
S2からステップS4の軌跡遡及制御が指定回数行なわ
れたか否かを判断し、指定回数行なわれてないときは再
度ステップS2に戻り、上記の軌跡遡及制御を繰返す。
ら、ステップS5に進み、そのまま正常な加工が行なわ
れる。これにより、断線復帰における加工再開制御は終
了する。一方、接触を検出した場合には、ステップS2
で軌跡遡及制御手段(12)によってワイヤ電極(8)
を加工経路に沿って逆方向に遡らせる。そして、ステ・
ンプS3でワーク(1)とワイヤ電極(8)との接触に
よる短絡が起きた前の位置まで復帰させ、ステップS4
で再びワイヤ電極(8)とワーク(1)との接触を検出
したか否かを判断する。非接触の場合には、ステップS
5に進み、そのまま正常な加工が行なわれ、断線復帰に
おける加工再開制御は終了する。また、ステップS4で
接触を検出した場合には、ステップS6に進みステップ
S2からステップS4の軌跡遡及制御が指定回数行なわ
れたか否かを判断し、指定回数行なわれてないときは再
度ステップS2に戻り、上記の軌跡遡及制御を繰返す。
そして、軌跡遡及制御が指定回数行なわれても、接触状
態が解除できず、短絡状態のままである場合には、ステ
ップS7でこのワイヤ放電加工装置による加工動作は停
止し、この一連の断線復帰における加工再開制御は終了
する。なお、この指定回数は任意に設定することができ
る。
態が解除できず、短絡状態のままである場合には、ステ
ップS7でこのワイヤ放電加工装置による加工動作は停
止し、この一連の断線復帰における加工再開制御は終了
する。なお、この指定回数は任意に設定することができ
る。
[発明が解決しようとする課題]
上記のような従来のワイヤ放電加工装置では、断線復帰
して加工を再開しようとする場合にも、ワイヤ電極(8
)とワーク(1)との接触状態が解除されないことがあ
り、この場合には軌跡遡及制御が行なわれていた。即ち
、軌跡遡及制御手段(12)により加工経路を一旦逆方
向に遡らせ、更に、ワーク(1)とワイヤ電極(8)と
の接触による短絡が起こる前の位置まで復帰させて加工
を再開していた。
して加工を再開しようとする場合にも、ワイヤ電極(8
)とワーク(1)との接触状態が解除されないことがあ
り、この場合には軌跡遡及制御が行なわれていた。即ち
、軌跡遡及制御手段(12)により加工経路を一旦逆方
向に遡らせ、更に、ワーク(1)とワイヤ電極(8)と
の接触による短絡が起こる前の位置まで復帰させて加工
を再開していた。
しかし、上記のような加工再開制御を行なっても、未だ
、ワイヤ電極(8)とワーク(1)との接触状態が解除
されないことがあり、この場合には、この軌跡遡及制御
を指定回数繰返していたが、従来は同一の加工条件(同
一のワイヤテンション、同一の加工電圧等)下で繰返し
ていた。したがって、この軌跡遡及制御の繰返しによっ
て、接触状態が解除され、加工が再開される確率は極め
て低かった。このため、加工が途中で停止せざるを得な
いことが多々あった。
、ワイヤ電極(8)とワーク(1)との接触状態が解除
されないことがあり、この場合には、この軌跡遡及制御
を指定回数繰返していたが、従来は同一の加工条件(同
一のワイヤテンション、同一の加工電圧等)下で繰返し
ていた。したがって、この軌跡遡及制御の繰返しによっ
て、接触状態が解除され、加工が再開される確率は極め
て低かった。このため、加工が途中で停止せざるを得な
いことが多々あった。
そこで、この発明は断線復帰時の加工再開制御において
、再度接触状態が発生した場合にも、その接触状態を解
除して、確実に、しかも円滑に加工の再開ができるワイ
ヤ放電加工装置の提供を課題とするものである。
、再度接触状態が発生した場合にも、その接触状態を解
除して、確実に、しかも円滑に加工の再開ができるワイ
ヤ放電加工装置の提供を課題とするものである。
[課題を解決するための手段]
本発明にかかるワイヤ放電加工装置は、ワイヤ電極(8
)とワーク(1)との接触状態を検知する電極接触検出
手段(11)と、所定のNCプログラムに従って、前記
ワーク(1)の加工形状、加工電圧、ワイヤ電極(8)
の切断、及び電極接触検出手段(11)の出力信号によ
り加工再開制御を行なうNC手段(3)と、前記ワイヤ
電極(8)の断線復帰による加工再開制御のときに、前
記電極接触検出手段(11)の出力信号に基づいて加工
条件を切換える加工条件切換手段(14)と、前記ワイ
ヤ電極(8)とワーク(1)との接触状態を解除させる
だめの各種の加工条件を記憶する記憶手段(15)とを
具備するものである。
)とワーク(1)との接触状態を検知する電極接触検出
手段(11)と、所定のNCプログラムに従って、前記
ワーク(1)の加工形状、加工電圧、ワイヤ電極(8)
の切断、及び電極接触検出手段(11)の出力信号によ
り加工再開制御を行なうNC手段(3)と、前記ワイヤ
電極(8)の断線復帰による加工再開制御のときに、前
記電極接触検出手段(11)の出力信号に基づいて加工
条件を切換える加工条件切換手段(14)と、前記ワイ
ヤ電極(8)とワーク(1)との接触状態を解除させる
だめの各種の加工条件を記憶する記憶手段(15)とを
具備するものである。
[作用]
本発明においては、所定のNCプログラムに従ってワイ
ヤ放電加工を行なう途中で、ワイヤ電極(8)とワーク
(1)とが接触状態となった場合には、この接触を電極
接触検出手段(11)が検知し、加工再開制御が行なわ
れるが、ワイヤ電極(8)に断線が発生した場合にも、
この断線復帰時に加工再開制御が行なわれ、そして、ワ
イヤ電極(8)とワーク(1)とが再度接触状態となっ
た場合には、電極接触検出手段(11)からの検出信号
に基づいて、記憶手段(15)に記憶されている各種の
接触解除用の加工条件を切換えて加工再開制御が行なわ
れるから、接触状態が解除され易く、加工が再開される
確率は極めて高くなり、加工が途中で停止することはな
くなる。
ヤ放電加工を行なう途中で、ワイヤ電極(8)とワーク
(1)とが接触状態となった場合には、この接触を電極
接触検出手段(11)が検知し、加工再開制御が行なわ
れるが、ワイヤ電極(8)に断線が発生した場合にも、
この断線復帰時に加工再開制御が行なわれ、そして、ワ
イヤ電極(8)とワーク(1)とが再度接触状態となっ
た場合には、電極接触検出手段(11)からの検出信号
に基づいて、記憶手段(15)に記憶されている各種の
接触解除用の加工条件を切換えて加工再開制御が行なわ
れるから、接触状態が解除され易く、加工が再開される
確率は極めて高くなり、加工が途中で停止することはな
くなる。
[実施例]
以下、本発明の詳細な説明する。
第1図はこの発明の一実施例であるワイヤ放電加工装置
を示すブロック構成図である。なお、図中、上記従来例
と同−符号及び記号は上記従来例の構成部分と同一また
は相当する構成部分を示すものであるから、ここでは重
複する説明を省略する。
を示すブロック構成図である。なお、図中、上記従来例
と同−符号及び記号は上記従来例の構成部分と同一また
は相当する構成部分を示すものであるから、ここでは重
複する説明を省略する。
図において、(14)はワイヤ電極(8)の断線復帰時
の軌跡遡及制御のときに、電極接触検出手段(11)の
出力信号に基づいて加工条件を切換える加工条件切換手
段であり、(15)はその加工条件をデータとして記憶
する記憶手段である。
の軌跡遡及制御のときに、電極接触検出手段(11)の
出力信号に基づいて加工条件を切換える加工条件切換手
段であり、(15)はその加工条件をデータとして記憶
する記憶手段である。
なお、この加工条件は、ワイヤ電極(8)とワーク(1
)との接触状態を解除させるための加工条件が各種採用
されている。
)との接触状態を解除させるための加工条件が各種採用
されている。
この実施例のワイヤ放電加工装置は上記のように構成さ
れており、従来と同様に、ワイヤ電極(8)とワーク(
1)との間で起こる放電を利用して加工を行なっている
。即ち、ワイヤ電極(8)をワーク(1)に順次移送し
、このワイヤ電極(8)とワーク(1)との間に所定の
電圧を断続的に印加することにより放電加工を行なって
いる。
れており、従来と同様に、ワイヤ電極(8)とワーク(
1)との間で起こる放電を利用して加工を行なっている
。即ち、ワイヤ電極(8)をワーク(1)に順次移送し
、このワイヤ電極(8)とワーク(1)との間に所定の
電圧を断続的に印加することにより放電加工を行なって
いる。
そして、この放電加工の途中に、ワイヤ電極(8)の断
線が発生した場合には、これが自動的に復帰する。なお
、この断線復帰動作自体は従来例と同様であるので、こ
こでは説明を省略する。したがって、この実施例のワイ
ヤ放電加工装置の概略構成図は従来例の第3図と同様と
なる。
線が発生した場合には、これが自動的に復帰する。なお
、この断線復帰動作自体は従来例と同様であるので、こ
こでは説明を省略する。したがって、この実施例のワイ
ヤ放電加工装置の概略構成図は従来例の第3図と同様と
なる。
そこで、ここでは、断線復帰が終了し、断線が発生した
位置にワイヤ電極(8)が戻り、加工電源(5)をオン
させるときに、ワイヤ電極(8)とワーク(1)とが接
触状態となった場合に行なわれる加工開始制御を中心に
説明する。
位置にワイヤ電極(8)が戻り、加工電源(5)をオン
させるときに、ワイヤ電極(8)とワーク(1)とが接
触状態となった場合に行なわれる加工開始制御を中心に
説明する。
つぎに、この実施例のワイヤ放電加工装置による断線復
帰における加工再開制御をフローチャートに従って説明
する。第2図はこの発明のワイヤ放電加工装置による断
線復帰における加工再開制御例を示すフローチャートで
ある。この一連の動作は断線復帰が行なわれた場合に実
行される。
帰における加工再開制御をフローチャートに従って説明
する。第2図はこの発明のワイヤ放電加工装置による断
線復帰における加工再開制御例を示すフローチャートで
ある。この一連の動作は断線復帰が行なわれた場合に実
行される。
まず、ステップS1でワイヤ電極(8)とワーク(1)
との接触を検出したか否かを判断し、非接触の場合には
、ステップS5に進み、そのまま正常な加工が行なわれ
る。一方、接触を検出した場合には、ステップS2でワ
イヤ電極(8)を加工経路に沿って逆方向に遡らせる軌
跡遡及を行なう。この後、従来例では、ステップS3で
ワーク(1)とワイヤ電極(8)との接触による短絡が
起きた前の位置まで復帰させていたが、この実施例では
、ステップS2とステップS3との間にステップ82.
5を設け、加工条件切換手段(14)によって記憶手段
(15)に記憶済の短絡解除用の加工条件を呼出し加工
条件を切換える。そして、ステップS3に進み、ワーク
(1)とワイヤ電極(8)との接触による短絡が起きた
前の位置まで復帰させ、ステップS4で再びワイヤ電極
(8)とワーク(1)との接触を検出したか否かを判断
する。非接触の場合には、従来例では直ちにステップS
5に進み、そのまま正常な加工が行なわれたが、この実
施例ではステップ82.5で加工条件を変更しているの
で、ステップ84.5でこの加工条件を再び元に戻した
後、ステップS5に進み正常な加工を行う。また、ステ
ップS4で接触を検出した場合には、ステップS6に進
みステップS2からステップS4の軌跡遡及制御が指定
回数行なわれたか否かを判断し、指定回数行なわれてな
いときは再度ステップS2に戻り、上記の軌跡遡及制御
を繰返す。このとき、ステップ82゜5では再び他の加
工条件への切換えが行なわれる。
との接触を検出したか否かを判断し、非接触の場合には
、ステップS5に進み、そのまま正常な加工が行なわれ
る。一方、接触を検出した場合には、ステップS2でワ
イヤ電極(8)を加工経路に沿って逆方向に遡らせる軌
跡遡及を行なう。この後、従来例では、ステップS3で
ワーク(1)とワイヤ電極(8)との接触による短絡が
起きた前の位置まで復帰させていたが、この実施例では
、ステップS2とステップS3との間にステップ82.
5を設け、加工条件切換手段(14)によって記憶手段
(15)に記憶済の短絡解除用の加工条件を呼出し加工
条件を切換える。そして、ステップS3に進み、ワーク
(1)とワイヤ電極(8)との接触による短絡が起きた
前の位置まで復帰させ、ステップS4で再びワイヤ電極
(8)とワーク(1)との接触を検出したか否かを判断
する。非接触の場合には、従来例では直ちにステップS
5に進み、そのまま正常な加工が行なわれたが、この実
施例ではステップ82.5で加工条件を変更しているの
で、ステップ84.5でこの加工条件を再び元に戻した
後、ステップS5に進み正常な加工を行う。また、ステ
ップS4で接触を検出した場合には、ステップS6に進
みステップS2からステップS4の軌跡遡及制御が指定
回数行なわれたか否かを判断し、指定回数行なわれてな
いときは再度ステップS2に戻り、上記の軌跡遡及制御
を繰返す。このとき、ステップ82゜5では再び他の加
工条件への切換えが行なわれる。
したがって、軌跡遡及制御が指定回数繰返されるときの
各加工条件はその都度変更される。そして、軌跡遡及制
御が指定回数行なわれても、なお、接触状態が解除でき
ず、短絡状態のままである場合4こは、ステップS7で
このワイヤ放電加工装置による加工動作は停止し、この
一連の断線復帰における加工再開制御は終了する。
各加工条件はその都度変更される。そして、軌跡遡及制
御が指定回数行なわれても、なお、接触状態が解除でき
ず、短絡状態のままである場合4こは、ステップS7で
このワイヤ放電加工装置による加工動作は停止し、この
一連の断線復帰における加工再開制御は終了する。
このように、この第2図の断線復帰における加工再開制
御のフローチャートは、従来の第6図の断線復帰におけ
る加工再開制御のフローチャートに、ステップ82.5
及びステップS4.5を加えたものである。即ち、この
実施例では、断線復帰における加工再開制御において、
接触が発生し、短絡状態となった場合には、加工条件を
変更して接触状態を解除するものである。
御のフローチャートは、従来の第6図の断線復帰におけ
る加工再開制御のフローチャートに、ステップ82.5
及びステップS4.5を加えたものである。即ち、この
実施例では、断線復帰における加工再開制御において、
接触が発生し、短絡状態となった場合には、加工条件を
変更して接触状態を解除するものである。
ここで、この短絡解除用の加工条件について説明する。
例えば、通常の正常状態の加工のときよりも、ワイヤ電
極(8)のワイヤテンションを小さくし、ワイヤ電極(
8)の振動を起き易くする。そして、このワイヤ電極(
8)の振動を利用して、ワイヤ電極(8)とワーク(1
)の接触状態を解除し易くする。また、加工電源(5)
から供給される加工電圧を上昇させることにより、ワイ
ヤ電極(8)とワーク(1)との間の放電ギャップを広
げ、度接触状態が解除された後に再び接触状態となるの
を防ぎ、接触が発生しにくくする。
極(8)のワイヤテンションを小さくし、ワイヤ電極(
8)の振動を起き易くする。そして、このワイヤ電極(
8)の振動を利用して、ワイヤ電極(8)とワーク(1
)の接触状態を解除し易くする。また、加工電源(5)
から供給される加工電圧を上昇させることにより、ワイ
ヤ電極(8)とワーク(1)との間の放電ギャップを広
げ、度接触状態が解除された後に再び接触状態となるの
を防ぎ、接触が発生しにくくする。
このように、加工条件を変化させることにより、ワイヤ
電極(8)とワーク(1)とが接触している状態を一時
的に解除できる。−時的に解除したところで、放電を発
生させることにより、ワイヤ電極(8)とワーク(1)
との間の放電ギャップを広げ、再び、接触状態に陥らな
いようにする。
電極(8)とワーク(1)とが接触している状態を一時
的に解除できる。−時的に解除したところで、放電を発
生させることにより、ワイヤ電極(8)とワーク(1)
との間の放電ギャップを広げ、再び、接触状態に陥らな
いようにする。
そして、ワイヤ電極(8)とワーク(1)との間の放電
ギャップが安定したところで、再び、元の加工条件に戻
して、加工を再開する。これにより、爾後は、正常な加
工が続行される。
ギャップが安定したところで、再び、元の加工条件に戻
して、加工を再開する。これにより、爾後は、正常な加
工が続行される。
なお、この短絡解除用の加工条件は記憶手段(15)に
予め複数のパターンが記憶されている。
予め複数のパターンが記憶されている。
そして、断線復帰における加工再開制御が行なわれると
きに、上記の第2図のステップ82.5の説明で示した
ように、加工条件切換手段(14)によって、これらの
複数個の加工条件が適宜切換えられる。
きに、上記の第2図のステップ82.5の説明で示した
ように、加工条件切換手段(14)によって、これらの
複数個の加工条件が適宜切換えられる。
上記のように、この実施例のワイヤ放電加工装置は、ワ
イヤ電極(8)をワーク(1)に順次移送し、前記ワイ
ヤ電極(8)とワーク(1)との間に所定の電圧を断続
的に印加することにより放電加工を行なうワイヤ放電加
工手段と、前記ワイヤ電極(8)とワーク(1)との接
触状態を検知する電極接触検出手段(11)と、所定の
NCプログラムに従って、前記ワーク(1)の加工形状
、加工電圧の印加状態、ワイヤ電極(8)の切断・結線
、及び電極接触検出手段(11)の出力信号による加工
再開制御を制御するNC手段(3)と、前記ワイヤ電極
(8)の断線復帰による加工再開制御のときに、前記電
極接触検出手段(11)の出力信号に基づいて加工条件
を切換える加工条件切換手段(14)と、前記ワイヤ電
極(8)とワーク(1)との接触状態を解除させるため
の各種の加工条件を記憶する記憶手段(15)とを備え
ている。
イヤ電極(8)をワーク(1)に順次移送し、前記ワイ
ヤ電極(8)とワーク(1)との間に所定の電圧を断続
的に印加することにより放電加工を行なうワイヤ放電加
工手段と、前記ワイヤ電極(8)とワーク(1)との接
触状態を検知する電極接触検出手段(11)と、所定の
NCプログラムに従って、前記ワーク(1)の加工形状
、加工電圧の印加状態、ワイヤ電極(8)の切断・結線
、及び電極接触検出手段(11)の出力信号による加工
再開制御を制御するNC手段(3)と、前記ワイヤ電極
(8)の断線復帰による加工再開制御のときに、前記電
極接触検出手段(11)の出力信号に基づいて加工条件
を切換える加工条件切換手段(14)と、前記ワイヤ電
極(8)とワーク(1)との接触状態を解除させるため
の各種の加工条件を記憶する記憶手段(15)とを備え
ている。
そして、所定のNCプログラムに従ってワイヤ放電加工
を行なう途中で、ワイヤ電極(8)とワーク(1)とが
接触状態となった場合には、この接触を電極接触検出手
段(11)が検知し、加工再開制御が行なわれ、また、
ワイヤ電極(8)に断線が発生し、この復帰を行なう場
合(断線復帰)においても、加工再開制御が行なわれる
。そして、この断線復帰による加工再開制御において、
断線復帰が終了し、断線が発生した位置にワイヤ電極(
8)が戻り、加工電源(5)をオンさせるときに、ワイ
ヤ電極(8)とワーク(1)とが再度接触状態となった
場合には、電極接触検出手段(11)からの検出信号に
基づいて、記憶手段(15)に記憶されている各種の加
工条件を切換えて軌跡遡及制御が行なわれる。これによ
り、ワイヤ電極(8)とワーク(1)との接触状態は一
時的に解除され、加工が再開される。
を行なう途中で、ワイヤ電極(8)とワーク(1)とが
接触状態となった場合には、この接触を電極接触検出手
段(11)が検知し、加工再開制御が行なわれ、また、
ワイヤ電極(8)に断線が発生し、この復帰を行なう場
合(断線復帰)においても、加工再開制御が行なわれる
。そして、この断線復帰による加工再開制御において、
断線復帰が終了し、断線が発生した位置にワイヤ電極(
8)が戻り、加工電源(5)をオンさせるときに、ワイ
ヤ電極(8)とワーク(1)とが再度接触状態となった
場合には、電極接触検出手段(11)からの検出信号に
基づいて、記憶手段(15)に記憶されている各種の加
工条件を切換えて軌跡遡及制御が行なわれる。これによ
り、ワイヤ電極(8)とワーク(1)との接触状態は一
時的に解除され、加工が再開される。
したがって、この実施例のワイヤ放電加工装置では、従
来のように、同一の加工条件(同一のワイヤテンション
、同一の加工電圧等)下で軌跡遡及制御を指定回数繰返
すものではなく、接触状態の解除がし易い加工条件に適
宜切換えて軌跡遡及制御が繰返されるから、接触状態が
解除され易く、加工が再開される確率は極めて高くなる
。
来のように、同一の加工条件(同一のワイヤテンション
、同一の加工電圧等)下で軌跡遡及制御を指定回数繰返
すものではなく、接触状態の解除がし易い加工条件に適
宜切換えて軌跡遡及制御が繰返されるから、接触状態が
解除され易く、加工が再開される確率は極めて高くなる
。
この結果、従来のように、加工が途中で停止するような
ことはなくなり、断線復帰時における加工の再開を、確
実に、しかも円滑にできる。
ことはなくなり、断線復帰時における加工の再開を、確
実に、しかも円滑にできる。
ところで、上記実施例の説明では、軌跡遡及制御と加工
条件切換動作とを組合わせた実施例、即ち、軌跡遡及制
御を繰返す毎に加工条件を切換える実施例について説明
をしたが、勿論、軌跡遡及制御を使用せず、加工条件の
みを切換えるだけでも、ある程度は接触状態を解除する
ことはできる。
条件切換動作とを組合わせた実施例、即ち、軌跡遡及制
御を繰返す毎に加工条件を切換える実施例について説明
をしたが、勿論、軌跡遡及制御を使用せず、加工条件の
みを切換えるだけでも、ある程度は接触状態を解除する
ことはできる。
また、加工条件を変更する時期は、軌跡遡及を行なう前
、即ち、第2図のステップS2の前でもよい。さらに、
上記実施例では加工条件切換手段(14)及び記憶手段
(15)をNC手段(3)に組込んだワイヤ放電加工装
置について説明をしたが、別個独立して配設してもよい
。
、即ち、第2図のステップS2の前でもよい。さらに、
上記実施例では加工条件切換手段(14)及び記憶手段
(15)をNC手段(3)に組込んだワイヤ放電加工装
置について説明をしたが、別個独立して配設してもよい
。
[発明の効果コ
以上のように、本発明のワイヤ放電加工装置は、放電加
工を行なうワイヤ電極とワークとの接触状態を検知する
電極接触検出手段と、所定のNCプログラムに従って各
種の加工制御を行なうNC手段と、前記電極接触検出手
段の出力信号に基づいて加工条件を切換える加工条件切
換手段と、各種の加工条件を記憶する記憶手段とを備え
、所定のNCプログラムに従ってワイヤ放電加工を行な
う途中で、ワイヤ電極とワークとが接触状態となった場
合には、この接触を電極接触検出手段が検知し、加工再
開制御が行なわれるが、ワイヤ電極に断線が発生した場
合にも、この断線復帰時に加工再開制御が行なわれ、そ
して、ワイヤ電極とワークとが再度接触状態となった場
合には、電極接触検出手段からの検出信号に基づいて、
記憶手段に記憶されている各種の接触解除用の加工条件
を切換えて加工再開制御が行なわれることにより、接触
状態が解除され易く、加工が再開される確率は極めて高
くなり、加工が途中で停止するようなことはなくなるの
で、断線復帰時における加工の再開を、確実に、しかも
円滑にできる。
工を行なうワイヤ電極とワークとの接触状態を検知する
電極接触検出手段と、所定のNCプログラムに従って各
種の加工制御を行なうNC手段と、前記電極接触検出手
段の出力信号に基づいて加工条件を切換える加工条件切
換手段と、各種の加工条件を記憶する記憶手段とを備え
、所定のNCプログラムに従ってワイヤ放電加工を行な
う途中で、ワイヤ電極とワークとが接触状態となった場
合には、この接触を電極接触検出手段が検知し、加工再
開制御が行なわれるが、ワイヤ電極に断線が発生した場
合にも、この断線復帰時に加工再開制御が行なわれ、そ
して、ワイヤ電極とワークとが再度接触状態となった場
合には、電極接触検出手段からの検出信号に基づいて、
記憶手段に記憶されている各種の接触解除用の加工条件
を切換えて加工再開制御が行なわれることにより、接触
状態が解除され易く、加工が再開される確率は極めて高
くなり、加工が途中で停止するようなことはなくなるの
で、断線復帰時における加工の再開を、確実に、しかも
円滑にできる。
第1図はこの発明の一実施例であるワイヤ放電加工装置
を示すブロック構成図、第2図はこの発明の一実施例で
あるワイヤ放電加工装置による断線復帰における加工再
開制御例を示すフローチャート、第3図は従来のワイヤ
放電加工装置を示す概略構成図、第4図は従来のワイヤ
放電加工装置による加工軌跡を示す平面図、第5図は従
来のワイヤ放電加工装置を示すブロック構成図、第6図
は従来のワイヤ放電加工装置による断線復帰における加
工再開制御を示すフローチャートである。 図において、 1:ワーク 3:NC手段4:ワークテー
ブル駆動手段 5:加工電源 7:ワイヤ自動供給手段 8:ワイヤ電極 9:電圧検出手段10:CPU 11:電極接触検出手段 12:軌跡遡及制御手段 14:加工条件切換手段 15:記憶手段 である。 なお、図中、同−符号及び同一記号は同一または相当部
分を示すものである。 代理人 弁理士 大音 増雄 外2名 ト 21.22
を示すブロック構成図、第2図はこの発明の一実施例で
あるワイヤ放電加工装置による断線復帰における加工再
開制御例を示すフローチャート、第3図は従来のワイヤ
放電加工装置を示す概略構成図、第4図は従来のワイヤ
放電加工装置による加工軌跡を示す平面図、第5図は従
来のワイヤ放電加工装置を示すブロック構成図、第6図
は従来のワイヤ放電加工装置による断線復帰における加
工再開制御を示すフローチャートである。 図において、 1:ワーク 3:NC手段4:ワークテー
ブル駆動手段 5:加工電源 7:ワイヤ自動供給手段 8:ワイヤ電極 9:電圧検出手段10:CPU 11:電極接触検出手段 12:軌跡遡及制御手段 14:加工条件切換手段 15:記憶手段 である。 なお、図中、同−符号及び同一記号は同一または相当部
分を示すものである。 代理人 弁理士 大音 増雄 外2名 ト 21.22
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 ワイヤ電極をワークに順次移送し、前記ワイヤ電極とワ
ークとの間に所定の電圧を印加し、放電加工を行なうワ
イヤ放電加工手段と、 前記ワイヤ電極とワークとの接触状態を検知する電極接
触検出手段と、 所定の数値制御プログラムに従って、前記ワークの加工
形状、加工電圧、ワイヤ電極の切断、及び電極接触検出
手段の出力信号によって加工再開制御を行なう数値制御
手段と、 前記ワイヤ電極の断線復帰による加工再開制御のとき、
前記電極接触検出手段の出力信号に基づいて加工条件を
切換える加工条件切換手段と、前記ワイヤ電極とワーク
との接触状態を解除させる各種の加工条件を記憶する記
憶手段と を具備することを特徴とするワイヤ放電加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23375290A JPH04115821A (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | ワイヤ放電加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23375290A JPH04115821A (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | ワイヤ放電加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04115821A true JPH04115821A (ja) | 1992-04-16 |
Family
ID=16960025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23375290A Pending JPH04115821A (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | ワイヤ放電加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04115821A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1995026250A1 (fr) * | 1994-03-29 | 1995-10-05 | Fanuc Ltd | Machine d'electroerosion et procede d'utilisation |
JP2016040061A (ja) * | 2014-08-12 | 2016-03-24 | ファナック株式会社 | 短絡状態から加工開始可能なワイヤ放電加工機 |
-
1990
- 1990-09-04 JP JP23375290A patent/JPH04115821A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1995026250A1 (fr) * | 1994-03-29 | 1995-10-05 | Fanuc Ltd | Machine d'electroerosion et procede d'utilisation |
JP2016040061A (ja) * | 2014-08-12 | 2016-03-24 | ファナック株式会社 | 短絡状態から加工開始可能なワイヤ放電加工機 |
US10144076B2 (en) | 2014-08-12 | 2018-12-04 | Fanuc Corporation | Wire electric discharge machine capable of starting machining from short-circuit state |
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