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JP7537372B2 - 紙製トレイおよびシート - Google Patents

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JP7537372B2 JP2021096690A JP2021096690A JP7537372B2 JP 7537372 B2 JP7537372 B2 JP 7537372B2 JP 2021096690 A JP2021096690 A JP 2021096690A JP 2021096690 A JP2021096690 A JP 2021096690A JP 7537372 B2 JP7537372 B2 JP 7537372B2
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Description

本発明は、紙製トレイおよび紙製トレイを組み立てるためのシートに関する。
チルド食品や冷凍食品などの食品を載置するトレイが広く使用されている。近年では、脱プラスチックの観点から、これらの容器として紙製トレイを用いることが提案されている。
従来、紙製のブランクシート(以下単に「シート」とも称する)を折って組み立てた紙製トレイが知られる。例えば特許文献1には、一枚のシートを用いた紙製トレイとして、四角形状をなす底面部と底面部の周囲に接続された側面部とを有するものが開示されている(特許文献1参照)。特許文献1の紙製トレイは、底面部が平坦な一枚のシートで構成されている。
特開2010-260621号公報
しかしながら、上述の紙製トレイでは、底面部が平坦な一枚のシートで構成されており底面部を補強する構造がないため、食品を載置した状態で紙製トレイを持ち上げたときに物品の荷重で底面部が変形してしまうことがあった。
よって、紙製トレイには底面部の強度を確保するうえで改善の余地がある。
本件の紙製トレイは、上記の課題に鑑みて創案されたものであり、紙製トレイで底面部の強度を確保することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用および効果であって、従来の技術では得られない作用および効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
ここで開示する紙製トレイは、底面部と、前記底面部の周縁から立設された側面部と、を有する紙製トレイである。前記底面部は、前記底面部の何れかの面から線状に突出した複数の補強用の凸部を備えている。
本件の紙製トレイによれば、底面部の強度を確保することができる。
第一実施形態にかかる紙製トレイを上側から視た平面図。 図1の紙製トレイを下側から視た斜視図。 図1の紙製トレイに用いるシートの平面図。 凸部の拡大断面図。 第二実施形態に係る紙製トレイを上側から視た平面図。 図5の紙製トレイに用いるシートの平面図。 第三実施形態に係る紙製トレイを上側から視た平面図。 図7の紙製トレイに用いるシートの平面図。 第四実施形態に係る紙製トレイを上側から視た平面図。 図9の紙製トレイに用いるシートの平面図。 紙製トレイにおける壁面構造の変形例を説明する斜視図。 紙製トレイにおける壁面構造の別の変形例を説明する斜視図。
以下、本件を実施するための形態を説明する。
下記の項目「1」では、第一実施形態の紙製トレイおよびシートについて説明する。小項目[1-1]では第一実施形態の紙製トレイの構成を説明する。小項目[1-2]では第一実施形態の紙製トレイを組み立てるためのシートの構成について説明する。小項目[1-3]では第一実施形態の作用効果を説明する。
以下の実施形態では、紙製トレイを水平面に載置した状態を基準にして上下方向を定める。図では、上方向を「U」で示し下方向を「D」で示す。
また、紙製トレイをなす紙材料(シート)が製造される際に製造工程が進捗する方向に沿う方向を「MD方向」と称し、紙製トレイの底面部に延在しかつMD方向と直交する向きを「CD方向」と称する。そのほか、紙製トレイの収容空間に向かう方向を「内側」、その反対方向を「外側」と定める。
[1.第一実施形態]
[1-1.紙製トレイ]
<トレイ構成>
図1および図2に示す紙製トレイ(以下単に「トレイ」とも称する)10Aは、底面部11と、底面部11の周縁から立設された側面部12とを有するトレイ型の箱体である。トレイ10Aは、図3に示す一枚の紙製ブランクシート(以下単に「シート」とも称する)を折り曲げて組み立てられている。
トレイ10Aは、その上部が開口をなし、底面部11で上方を向いた面が物品を載置する載置面をなす。側面部12は、底面部11の周囲を囲み、底面部11に載置された物品の落下を防止する壁面をなすとともに、使用者がトレイ10Aを持ち上げる際の持ち手としても機能する。
本実施形態のトレイ10Aは、チルド食品や冷凍食品などの食品を載置する容器に適用される。トレイ10Aに載置される食品の具体例として、冷凍ピザを挙げることができる。
底面部11の形状および寸法は、載置される冷凍ピザ(物品)のサイズに適合した形状および寸法に設定される。
具体的には、図1および図2に示すトレイ10Aは、底面部11が正方形状(多角形状)をなし、底面部11で各辺13のMD方向またはCD方向に沿う寸法(辺の長さ)が、載置される冷凍ピザ(物品)の径方向の寸法よりも大きく設定されている。
図1に示すように、底面部11には、底面部11の何れかの面から線状に突出した複数の補強用の凸部20が設けられている。底面部11の何れかの面は、上面または下面である。
図1の凸部20は、底面部11の上面で上方へ向かって凸をなし、底面部の強度を補強するために設けられたリブ状部位である。
図4は凸部の拡大断面図である。凸部20は、底面部11の上面11aで凸部以外の部分よりも上方へ微小に隆起した部位をなす。そのため底面部11に載置された物品が凸部20の頂部20aで支持される。すなわち、凸部20は、底面部11に載置された物品を支持する支持構造をなす。
凸部20は、底面部11の全域に亘って設けられている。ここで「底面部11の全域」とは、底面部11の上面全体、または、上面のうち側面部12付近を除く部分である。本実施形態の凸部20は、上面のうち側面部12付近を除く「底面部11の全域」に亘って設けられている。
凸部20の高さ寸法は、上記の上方へ微小に隆起した高さであり、底面部11で凸部以外の部分と凸部20の頂部20aとの離間する寸法で規定される。本実施形態で凸部20の高さ寸法は、凸部20が線状に延在する領域全体にわたり均等に設定されている。各凸部20の高さ寸法も均等に設定されている。なお、凸部20の高さ寸法は、凸部20が線状に延在する領域全体で不均等であってもよい。また、各凸部20の高さ寸法が異なっていてもよい。
凸部20の高さ寸法は、底面部11に載置された物品が頂部20aで支持され、かつ、物品で下方を向いた面が底面部11で凸部以外の部分に接触しない必要最低限の高さ(微小な高さ)に設定されることが好ましい。このような凸部20の必要最低限の高さ寸法は、物品の下面の自重等による変形特性(物品の剛性)と、凸部20の物品のおもさによる変形特性(凸部20の剛性)と、物品の下面と凸部との配置関係とに応じて決まる。
凸部20の幅寸法は、凸部20をなす線状領域で上下方向および延在方向のそれぞれに交差する方向の寸法で規定される。凸部20の幅寸法は、凸部20で物品を支持し得る適宜の寸法に設定されることが好ましい。
凸部20を形成する手法として、具体的にはエンボス加工を例に挙げることができる。エンボス加工で形成された凸部20は、底面部11の下面から視た場合、下面に対して凹んだ部位をなす(図2,図4参照)。
<第一曲線パターン>
図1および図2に示す凸部20には、曲線状に延設された曲線凸部と直線状に延設された直線凸部とが含まれている。
図1および図2において曲線凸部には、底面部の中央に設けられた「円形凸部21」と、底面部11の各辺13(周縁)に沿って設けられた「弧凸部22」と、円形凸部21と弧凸部22との間に設けられた「組み合わせ凸部23」と、が含まれている。
これら円形凸部21と弧凸部22と組み合わせ凸部23とは、底面部11の所定の位置に配置されることで底面部11の全領域に亘って設けられた凸部パターンをなす。本明細書では、図1および図2に示す凸部パターンを「第一曲線パターン」と称する。
円形凸部21は円形状に閉じた凸部20である。
円形凸部21は、底面部11の中央で円形模様をなし、底面部11の中央付近を補強する機能部位をなす。図1および図2では、底面部11に一つの円形凸部21が設けられている。円形凸部21の中心は底面部11の中心に設定されている。円形凸部21の径は底面部11の中央付近を補強する機能を発揮し得る適宜の寸法に設定されるとよい。
各弧凸部22は、それぞれの対応する辺13と平行な弦を持つ弧状の凸部20である。弧凸部22は内側へ向かって凸をなすアーチ状模様をなし、底面部11の四辺13(側面部の下縁)付近を補強する機能部位をなす。
具体的には、各弧凸部22は、それぞれの対応する辺13から内側へ向かって凸をなす円弧状に形成されている。
図1および図2では、各辺13に対応して二つの弧凸部22が同心円状に設けられた場合を例に挙げている。これらの弧凸部22は、それぞれの対応する辺13の延在する方向の中心に円弧の中心を揃えて配置されている。
各辺に対応して設ける弧凸部22の数や、弧凸部22の寸法(弧の長さ)は、底面部11の各辺13付近を補強する機能を発揮し得る適宜の数および寸法に設定されるとよい。
図1および図2で各辺13に対応して設けられた二つの弧凸部22は、対応する辺13から離間して設けられている。二つの弧凸部22の端同士は、直線凸部24を介して繋がっている。ここで弧凸部22の端とは、弧凸部22をなす円弧の両端である。
具体的には、MD方向に沿って延在する辺13に対応して設けられた二つの弧凸部22の端同士は、MD方向に沿って延在する(辺13に平行をなす)直線凸部24を介して互いに接続されている。
CD方向に沿って延在する辺13に対応して設けられた二つの弧凸部22の端同士は、CD方向に沿って延在する(辺13に平行をなす)直線凸部24を介して互いに接続されている。
組み合わせ凸部23には、各辺13に対応して設けられた弧凸部22のそれぞれに沿う四つの第一曲線部23Aと、円形凸部21の周方向に隣接する二つの第一曲線部23Aの端同士を曲線状に繋ぐ四つの第二曲線部23Bと、が含まれている。
第一曲線部23Aの端とは、MD方向に沿って延在する第一曲線部23AではMD方向の一方側の端および他方側の端であり、CD方向に沿って延在する第一曲線部23AではCD方向の一方側の端および他方側の端である。
組み合わせ凸部23は、四つの第一曲線部23Aと四つの第二曲線部23Bとによって、底面部11の中央で底面部11の対角線に沿う十字型または星芒形状の模様をなす凸部である。組み合わせ凸部23は、円形凸部21と弧凸部22との間の領域を補強する機能部位をなす。
組み合わせ凸部23に含まれる四つの第一曲線部23Aのそれぞれは、対応する弧凸部22と同心円状の円弧をなす。各辺13に対応して設けられた二つの弧凸部22同士の離間する寸法と、二つの弧凸部22のうち第一曲線部23Aに隣接する弧凸部22と第一曲線部23Aとの離間する寸法とは、凸部20を均等に配置する観点から、等間隔に設定されることが好ましい。
四つの第二曲線部23Bのそれぞれは、外側へ向かって凸をなす円弧状に形成されている。第二曲線部23Bが円弧状に形成されているので、底面部11の角近傍の領域で凸部20が配置される面積が確保される。
<対称性>
上記の円形凸部21と弧凸部22と組み合わせ凸部23とからなる「第一曲線パターン」は、底面部11の全領域に亘って均等に強度を確保する観点から、底面部11の中心を軸とする回転対称性を持つパターンとして設けられている。
具体的には、「第一曲線パターン」は、正方形(四角形)の底面部11において、底面部11の中心を軸に四回回転対称のパターンとして設けられている。この「第一曲線パターン」は、底面部11の中心を対称点とする点対称のパターンとも言える。
<紙目方向>
紙製トレイ10Aでは、MD方向に沿って紙目方向が設定されている。紙目方向は、トレイをなすシートを構成しているパルプ繊維の向きの沿う方向である。
紙製トレイでは、紙目方向に沿う折目で紙目方向に対して直交(交差)する向きへ折れ曲がりやすく(紙目方向に交差する向きへの変形に対して強度が弱く)、紙目方向に対して交差する折目で紙目方向に沿う向きへ折れ曲がりにくい(紙目方向に沿う向きへの変形に対して強度が強い)性質がある。
このため、本実施形態のトレイ10Aの底面部11はMD方向(紙目方向)に交差する向きへの変形に対して強度が弱い。
本実施形態の紙製トレイ10Aの底面部11に設けられた凸部20には、MD方向(紙目方向)に対して交差する方向に延在する交差凸部が含まれている。
例えば、CD方向に沿う辺に対応して設けられた弧凸部22(およびCD方向に沿う直線凸部)や、組み合わせ凸部23でCD方向に沿う第一曲線部23Aは交差凸部である。これらの交差凸部は、紙目方向に交差する向きへの変形に対する強度を補強する機能部位をなす。
[1-2.ブランクシート]
図3は、図1および図2に示すトレイを組み立てるための用いるブランクシート10ASの展開図である。
シート10ASは、底面部11に対応する正方形の底面シート11Sを有している。底面シート11Sの四辺には折目を介して側面部12に対応する側面シート12Sが接続されている。
底面シート11Sには、図1および図2を用いて上述した円形凸部21(凸部20)、弧凸部22(凸部20)および組み合わせ凸部23(凸部20)がエンボス加工により形成されている。底面シート11Sに設けられた凸部20には、図1および図2に示す紙製トレイ10Aの底面部11に設けられた凸部20と共通の符号を付与して、説明を省略する。
そのほか、隣接する側面シート12S同士の間には、折目を介して連結シート14Sが接続されている。連結シート14Sは、シート10Sをトレイ型に組み立てたときにトレイ10Aの角で側面部12どうしを連結する部位(図2に示す連結部14)をなす。
上記のシート10ASは以下の手順で組み立てられる。
まず、折目を介して底面シート11Sに対して四つの側面シート12Sをトレイの内側へ向かう方向へ折り立てる。
次に、隣接する側面シート12Sの隣接する辺どうしを突き合わせる。
それから、隣接する側面シート12S同士の間の連結シート14Sを、隣接する側面シート12S同士のうちMD方向に沿う側面シート12Sで外側を向く面に重ね合わせて、MD方向に沿う側面シート12Sで外側を向く面に接着する。
このように組み立てられたトレイ10Aは、図2に示すように、一枚のシートからなる側面部12で周囲を囲んだ壁面構造を有する。隣接する側面部12同士は角部で連結シート14Sに対応する連結部14により連結されている。
[1-3.作用効果]
上述した第一実施形態の紙製トレイ10Aは、上述の構成を備えるため、下記のような作用および効果を得ることができる。
(1)底面部11に設けられた複数の線状の凸部20が、底面部11の強度を補強する補強リブとして機能するため、平坦状の底面部に物品が載置される従来技術に比べて、底面部11の強度を確保することができる。
(2)凸部20が上方を向いて凸をなし、底面部11上に載置された物品を支持するので、載置された物品と底面部との剥離性(くっつきにくさ)を確保できる。また、物品で下方を向いた面と底面部11で凸部以外の領域との間に隙間が生じる。そのため、トレイ10Aにピザを載置して加熱した際、加熱により生じた水分がピザに触れにくくなり、ピザのクリスピー感を確保しうる。
(3)複数の凸部20が、底面部11の全域に亘って設けられているので、底面部11の全域を補強することができる。
また、トレイ10Aを組み立てる前のシート10ASの状態でも底面部11の全域が補強されているので、シート10ASで歪みにくくなり平板状のシート形状を維持しやすい。そのため、例えばシート10ASをトレイ10に組み立てる際に歪みが生じにくくなり、トレイ10の成形性が確保される。
(4)円形凸部21により底面部11の中央に補強を施すことができる。弧凸部22により底面部11の四辺13(側面部の下縁)に沿って補強を施すことができる。さらに、組み合わせ凸部23により円形凸部21と弧凸部22との間の領域に補強を施すことができる。
円形凸部21,弧凸部22および組み合わせ凸部23の上に物品が載置されるので、底面部11に物品が載置された紙製トレイを持ち上げたときに荷重がかかりやすい領域で強度を向上することができる。
上述した第一曲線パターンをなす凸部20の配置は、正方形状の底面部11に円形状のピザを載置した場合にピザが載置されやすい領域を補強しやすい構造であるため、ピザ用トレイに好適である。
さらに、上述した第一曲線パターンでは、底面部11に載置されたピザの周囲の外側に弧凸部22や組み合わせ凸部23の一部が配置された場合、弧凸部22や組み合わせ凸部23の一部がピザを切り分けるときの目印となるため、ピザを切り分けやすい。
(5)凸部20が曲線状の曲線凸部であることで、底面部11で一つの凸部20の延設される領域は凸部の延在する方向と交差する方向へ広がる。そのため、直線状の凸部に比べて一つの曲線凸部で効率的に底面部11を補強することができる。
(6)弧凸部22の端が対応する辺13から離間しているため、弧凸部22と辺13とで挟まれた領域(辺13付近)を補強せずにおくことができる。そのため、本領域(辺13付近)は凸部20で補強された領域よりも変形させやすくなる。これにより、トレイ10に載置された物品(ピザ)の取り出しやすさが向上する。
本領域(辺13付近)を補強せずにおく一方で、辺13に対応して設けられた二つの弧凸部22の端同士が辺13に平行をなす直線凸部24で繋がれているため、弧凸部22の配置された領域では、辺13の延在する向きへの変形に対する強度を確保できる。
(7)上述した第一曲線パターンは四回転対称パターンもしくは点対称パターンとして設けられているため、底面部11の全域に亘り均等に凸部20が配置される。そのため、底面部11の全域に亘り均等に強度を確保することができる。
(8)そのうえ、第一曲線パターンは、正方形(四角形)状の底面部11において、四回転対称パターンとして設けられているため、底面部11の四辺の何れに対しても同一形状をなす。そのため、四つの側面部12の何れを持ち手として用いて紙製トレイ10Aを持ち上げた場合でも底面部11の強度を確保する性能が発揮される。
(9)紙目方向に交差する交差凸部により紙目方向に交差する向きへの変形に対する強度が向上する。そのため、底面部11の強度をより確実に確保することができる。
(10)上述した第一実施形態の紙製トレイ10Aを組み立てるためのシート10ASによれば、底面部11の強度を確保した紙製トレイ10Aを得ることができる。
[2.第二実施形態~第四実施形態]
[2-1.第二実施形態]
<構成>
図5は第二実施形態の紙製トレイ10Bを上方から視た平面図である。図6は図5の紙製トレイ10Bを組み立てるために用いるブランクシート10BSの展開図である。
第二実施形態の紙製トレイ10Bおよびシート10BSは、底面部11に設けられた凸部20が「第二曲線パターン」をなす点が第一実施形態の紙製トレイ10Aおよびシート10ASとは相違しており、そのほかの事項は第一実施形態の紙製トレイ10Aおよびシート10ASと共通している。図5および図6に示す紙製トレイ10Bおよびシート10BSにおいて、第一実施形態の紙製トレイ10Aおよびシート10ASと共通する事項については、図1と共通の符号を用いて説明を省略する。
「第二曲線パターン」は、各辺13に対応して設けられた二個の弧凸部25のそれぞれの端が対応する辺13に繋がっている点が、上述した「第一曲線パターン」とは相違しており、そのほかの事項は第一曲線パターンと共通している。具体的には、図5の弧凸部25では、各辺13に対応して設けられた各弧凸部25の両端が対応する辺に繋がっている。
図6のシート10BSで底面シート11Sに設けられた凸部20では、図5に示す紙製トレイ10Bの底面部11に設けられた凸部20と共通の符号を付与して、説明を省略する。
<作用効果>
(11)上述した第二実施形態の紙製トレイ10Bは、弧凸部25の両端が対応する底面部11の辺13に繋がっているため、底面部11の辺13(側面部の下縁)付近で弧凸部25の延在する方向、言い換えれば辺13の延在する方向への変形に対する強度が向上する。そのため、底面部11に物品が載置された紙製トレイ10Bで側面部12を掴んで持ち上げたときに、持ち手付近の変形を効果的に抑制することができる。
そのほか、第二実施形態の紙製トレイ10Bは、第一実施形態の紙製トレイ10Aで上述した効果と同様の効果を奏する。
[2-2.第三実施形態]
<構成>
図7は第三実施形態の紙製トレイ10Cを上方から視た平面図である。図8は図7の紙製トレイ10Cを組み立てるために用いるブランクシート10CSの展開図である。
第三実施形態の紙製トレイ10Cおよびシート10CSは、底面部11に設けられた凸部20が「格子パターン」をなす点が第一実施形態の紙製トレイおよびシートとは相違しており、そのほかの事項は第一実施形態の紙製トレイおよびシートと共通している。図7および図8に示す紙製トレイおよびシートにおいて、第一実施形態の紙製トレイおよびシートと共通する事項については、図1および図3と共通の符号を用いて説明を省略する。
図7の底面部11で凸部には、底面部でMD方向に向かい合う辺同士の間でMD方向に沿って直線状に延設された複数の直線凸部26と、底面部でCD方向に向かい合う辺同士の間でCD方向に沿って直線状に延設された複数の直線凸部27とが含まれる。MD方向に沿う複数の直線凸部26とCD方向に沿う複数の直線凸部27とが互いに直交して「格子パターン」をなす。格子パターンでは、底面部11の全域にわたり直線凸部26,27が格子状に配置される。
これらの直線凸部26,27同士がMD方向及びCD方向のそれぞれに離間する寸法は、凸部を均等に配置する観点から、等間隔に設定されることが好ましい。
図8のシート10CSの底面シート11Sに設けられた凸部20には、図7に示す紙製トレイ10Cの底面部11に設けられた凸部20と共通の符号を付与して、説明を省略する。
<作用効果>
(12)上述した第三実施形態の紙製トレイ10Cは、格子パターンをなすMD方向およびCD方向のそれぞれに沿う直線凸部26,27による格子パターンが設けられているので、MD方向およびCD方向のそれぞれに沿う方向への変形に対して、底面部11の強度を確保することができる。
格子パターンは直線状の凸部で形成されるので、曲線状の凸部に比べて簡単な構造で底面部の強度を確保することができる。
[2-3.第四実施形態]
<構成>
図9は第四実施形態の紙製トレイ10Dを上方から視た平面図である。図10は図9の紙製トレイ10Dを組み立てるために用いるシート10DSの展開図である。
第四実施形態の紙製トレイ10Dおよびシート10DSは、底面部11に設けられた凸部20が「ひし形パターン」をなす点が第三実施形態の紙製トレイ10Cおよびシート10CSとは相違しており、そのほかの事項は第三実施形態の紙製トレイ10Cおよびシート10CSと共通している。図9および図10に示す紙製トレイ10Dおよびシート10DSにおいて第三実施形態のトレイ10Cおよびシート10CSと共通する事項については、図7および図8と共通の符号を用いて説明を省略する。
「ひし形パターン」は、上述した格子パターンに対して複数の直線凸部28,29を45°回転させた点が格子パターンとは相違しており、そのほかの事項は格子パターンと共通している。
図10のブランクシート10DSの底面シート11Sに設けられた凸部20には、図9に示す紙製トレイ10Dの底面部11に設けられた凸部20と共通の符号を付与して、説明を省略する。
<作用効果>
(13)上述した第四実施形態の紙製トレイ10Dではひし形パターンによりMD方向およびCD方向のそれぞれに斜めに交差する直線凸部28,29が設けられるため、MD方向およびCD方向のそれぞれに沿う方向への変形に対して、底面部11の強度を確保することができる。
ひし形パターンは直線状の凸部のみで形成されるので、簡単な構造で底面部の強度を確保することが可能である。
[3.材料]
第一実施形態~第四実施形態のトレイ10A,10B,10C,10D(シート10AS,10BS,10CS,10DS)に用いる紙素材は、一般的に用いられている紙であれば特に限定されず、植物由来のパルプを主成分とする紙であることが好ましく、木材パルプを主成分とする紙であることがより好ましい。
紙素材の表裏面には、耐水性付与等を目的としたラミネートを施すことが好ましい。
[4.そのほか]
上述の各実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせることもできる。
例えば、本紙製トレイは、補強された壁面構造を有するトレイに適用されてもよい。図11および図12は、補強された壁面構造を有するトレイ10E,10Fを下方から視た斜視図である。図11および図12のトレイ10E,10Fは、底面部に「第一曲線パターン」をなす凸部が設けられているものとする。
図11のトレイ10Eは、四方の側面部のうち、MD方向に沿って延在する二つの側面部12が、シートを折り返して二重化した二重構造16を有している。図12のトレイは、四方の側面部12全てがシートを折り返して二重化した二重構造18を有している。
底面部11に設けた凸部20に加えて二重構造16,18により側面部12を補強することで、側面部12による支持力が強化されるため、底面部11の強度がより向上する。
本紙製トレイの底面部の形状は正方形に限らず、任意の多角形状であってもよい。
また、第一実施形態および第二実施形態で、弧凸部は各辺に対応して1つだけ設けられていてもよいし、三つ以上の複数設けられていてもよい。円形凸部として、二以上の同心円状の円形凸部が設けられていてもよい。
上述した第一曲線パターンや、第二曲線パターン、格子パターンをなす凸部は、二回回転対称パターンとして設けられているとも言える。すなわち、底面部の凸部は任意のm回回転対称パターンとして設けられていてもよい(ただし、mは二以上の整数)。
さらに、紙製トレイの底面部がn角形状をなす場合、n角形の何れの辺を掴んで紙製トレイを持ち上げても、均等に底面部の強度確保性能が発揮されるという点で、凸部はn回回転対称パターンとして設けられていることが好ましい。
凸部は、底面部を補強する観点より、底面部の下面で下方へ向かって凸をなす、言い換えれば、底面部の上面で下方へ向かって凹設されたリブ状部位として構成されてもよい。
10A 紙製トレイ
11 底面部
12 側面部
13 辺
14 連結部
20 凸部
20a 頂部
21 円形凸部
22 弧凸部
23 組み合わせ凸部
23A 第一曲線部
23B 第二曲線部
24 直線凸部
25 弧凸部
26 直線凸部
27 直線凸部
28 直線凸部
29 直線凸部
10B 紙製トレイ
10C 紙製トレイ
10D 紙製トレイ
10F 紙製トレイ
10E 紙製トレイ
10AS シート
10BS シート
10CS シート
10DS シート

Claims (11)

  1. 底面部と、
    前記底面部の周縁から立設された側面部と、を有する紙製トレイであって、
    前記底面部は、前記底面部の何れかの面から線状に突出した複数の補強用の凸部を備えており、
    前記凸部には、曲線状に延設された曲線凸部が含まれており、
    前記曲線凸部には、
    前記底面部の中央に設けられた円形状の円形凸部と、
    前記底面部の前記周縁と平行な弦を持つ弧状の弧凸部と、
    前記円形凸部と前記弧凸部との間に設けられ、複数の前記弧凸部のそれぞれに沿う第一曲線部と、前記円形凸部の周方向に隣接する二つの前記第一曲線部の端同士を曲線状に繋ぐ第二曲線部とからなる組合せ凸部と、が含まれている
    ことを特徴とする紙製トレイ。
  2. 前記凸部は、前記底面部の上面で上方に向かって凸をなし、前記底面部上に載置された物品を支持する
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙製トレイ。
  3. 前記凸部は、前記底面部の全域に亘って設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の紙製トレイ。
  4. 前記凸部には、直線状に延設された直線凸部が含まれている
    ことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の紙製トレイ
  5. 前記弧凸部の端は、前記周縁から離隔している
    ことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の紙製トレイ。
  6. 前記弧凸部の端は、前記周縁に繋がっている
    ことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の紙製トレイ。
  7. 前記凸部には、紙目方向と交差する方向に延びる交差凸部が含まれている
    ことを特徴とする請求項1~の何れか一項に記載の紙製トレイ。
  8. 前記複数の前記凸部は、m回回転対称形状パターンとして設けられている(ただしmは2以上の整数)
    ことを特徴とする請求項1~の何れか一項に記載の紙製トレイ。
  9. 前記底面部がn角形形状をなし(ただしnは3以上の整数)
    前記複数の前記凸部は、n回回転対称形状パターンとして設けられる
    ことを特徴とする請求項に記載の紙製トレイ。
  10. 前記複数の前記凸部は、前記底面部の中心に関する点対称形状パターンとして設けられている
    ことを特徴とする請求項1~の何れか一項に記載の紙製トレイ。
  11. 請求項1~10の何れか一項に記載の紙製トレイを組み立てるためのシート。
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