JP7522808B2 - 車体下部構造 - Google Patents
車体下部構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7522808B2 JP7522808B2 JP2022178721A JP2022178721A JP7522808B2 JP 7522808 B2 JP7522808 B2 JP 7522808B2 JP 2022178721 A JP2022178721 A JP 2022178721A JP 2022178721 A JP2022178721 A JP 2022178721A JP 7522808 B2 JP7522808 B2 JP 7522808B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor panel
- reinforcing member
- vehicle
- side sill
- width direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 claims description 51
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 31
- 239000002828 fuel tank Substances 0.000 description 21
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 10
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 5
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 230000003466 anti-cipated effect Effects 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000009286 beneficial effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
しかしながら、フロア開口部周縁の変形を抑制するため、補強部材による補強量を増やすと重量が増大してしまう虞があった。また、補強部材の設置スペースは限られているため、更なる改良の余地があった。
この発明は、簡易な構成で側突によるフロアパネルの変形から保護対象部品を保護することが可能な車体下部構造を提供することを目的とする。
以下、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。説明において、同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。また、方向を説明する場合は、車両の運転者から見た前後左右上下に基づいて説明する。なお、車幅方向と左右方向は同義である。
なお、実施形態の車両10の下部構造は、フロアトンネル部16を挟んで左右ほぼ対称形状に形成されている。このため、主にフロアトンネル部16に沿う車両中心線から左側の構成を説明し、左側と同様に構成される右側の説明を省略する。
これらのフロントピラー12とセンタピラー14との中間位置でサイドシル4の車幅方向外側面には、ポール100の側突が想定される入力箇所INが設けられている。そして、燃料タンク1の点検口9の開口中心Sは、側突が想定される入力箇所INの付近から車幅方向内側へ向けて延びる仮想の延長線L上に配置されている。
燃料タンク1は、扁平の横長形状を呈していて助手席側の左端部にメインタンク1aを設けるとともに運転席側の右端部にサブタンク1bを設けている。そして、これらのメインタンク1aおよびサブタンク1bは、それぞれの内部空間を連通させている。
また、燃料タンク1の上方に配置されたフロアパネル2には、メインタンク1aの上部1cおよびサブタンク1bの上部1dにそれぞれ対応する位置に点検口9,9が形成されている。
さらに、フロアパネル2の上面2b側には、図示しないフロアカーペット等の内装材が敷設されるとともに、前席の運転席および助手席がそれぞれ配置される。運転席および助手席は、フロアトンネル部16を挟んで左右対称位置で各点検口9の上方にほぼ対応してそれぞれ固定されている。
図2に示すように、補強部材5の開口部側の端部5bは、サイドシル4側の端部5aと比して大きな車両前後方向の幅寸法を有している。そして、開口部側の端部5bは、点検口9の車幅方向の間隔Wが最も大きくなる位置に配置されて、フロアパネル2の上面2bに対して上下方向から接合されている。
接合座面2cは、車幅方向中間位置でサイドシル4に近接した位置から上方へ膨出形成されている。一方、上壁部4eの上側面に支持されるフロアパネル2の左外側の端部2aには、接合座面2cが形成されている。
凹溝部7は、フロアパネル2のうち、前後方向で補強部材5に対応する位置であってサイドシル4に隣接する内側縁の車幅方向内側に下向きに山型に突設され、上面2b側では凹状に窪んで形成されている。
実施形態の凹溝部7の下端は、図3に示すように端部2aと比して車両上下方向下方位置で、サイドシルインナ4aの上壁部4e内側縁および内側壁の上縁間に形成されている角部の車幅方向内側に隣接して配置されている。
そして、図4に示すように、凹溝部7は、車幅方向に押しつぶされるとフロアパネル2の下面側よりさらに下方へ向けてV字型に変形しながら下端を突設させる。突設された下端は、フロアパネル2の折り曲げの起点となるように構成されている。
また、補強部材5のサイドシル4側の端部5aと、開口部側の端部5bとの間には、補強部材5をフロアパネル2の上面2bに接合する複数の接合点が設けられている。そして、これらの複数の接合点は、延長線L上に配置された各端部5a,5bの接合点とともに、車幅方向に延設された補強部材5をフロアパネル2の上面2bに重ね合わせた状態で上下方向に接合して固定している。
頭頂部5cは、サイドシル側の端部5aより所定の寸法h1、高く形成されていてサイドシル4側の端部5aから開口部側の端部5bに向かうにつれて頭頂部5cの位置まで高くなるように一部傾斜している。
実施形態の車体下部構造では、図4に示すように車両側方からポール100がサイドシル4の車幅方向外側面に側突する場合が想定されている。この場合、サイドシル4は、荷重の入力F1により、フロントピラー12とセンタピラー14との中間位置に設定された入力箇所IN(図1参照)を中心として車両10の内側に向けて移動する。
実施形態では、凹溝部7が押し潰されることにより、さらに下方に移動した下端が起点となって、フロアパネル2の点検口9側を上方へ向けて跳ね上げる。
すなわち、凹溝部7がV字に変形することで補強部材5の端部5aが下方に変位しやすい。下方に変位した端部5aが車幅内側に押されることで、開口部側の端部5bが上方に変位しやすい。さらに補強部材5は、サイドシル4側の端部5aから開口部側の端部5bに向かって上方に傾斜しているので端部5aよりも5b側が上方へ移動しやすい。
これにより、点検口9の周縁部9cは、フロアパネル2の変形により燃料タンク1の上部1cから離間して、上部1cに周縁部9cが干渉しない。したがって、実施形態の車両下部構造は、簡易な構成で側突によるフロアパネル2の変形から燃料タンク1を保護することが可能となる。
詳しくは、側突によりサイドシル4が凹溝部7を押し潰しながら車両10の内側に向けて侵入する。これにより凹溝部7が下方に折れ曲がり、前後方向で補強部材5に対応する位置のフロアパネル2に変形の起点が形成される。
このため、フロアパネル2は、下方に変形した凹溝部7を起点として点検口9側が上方へ向けて跳ね上げられる。
したがって、フロアパネル2は、側突による荷重の入力F1がサイドシル4から車両内側方向へ加わると、パネル面形状が平坦状に維持された状態で、点検口9側を上方へ移動させることができる。
これにより点検口9の周縁部9cは、フロアパネル2の変形が生じても燃料タンク1の上部1dから離間して干渉しない。
したがって、簡易な構成で側突によるフロアパネル2の変形から保護対象部品を保護することが可能となる。
このため、凹溝部7を起点として同じ角度で上方へフロアパネル2を揺動させた場合、タンク1の上部1cからの周縁部9cの離間寸法が大きくなる。したがって、さらに確実に燃料タンク1を保護することができる。
実施形態では、図3に示すように、補強部材5の点検口9側に形成された頭頂部5cがサイドシル4側の端部5aと比べて上方へ所定の寸法h1、高く形成されている。
このため、側突、例えばフロントピラー12とセンタピラー14との間のポール衝突が生じて車幅方向へ荷重の入力F1が作用する際、補強部材5によって点検口9の周縁部9cの部分的な変形が抑制される。したがって、さらに変形形状のコントロール性を向上させることができる。
この際、実施形態の凹溝部7は、フロアパネル2の下面側よりさらに下方位置で、サイドシルインナ4aの内側壁部および上壁部4eとこの内側壁部間の比較的高剛性の角部により車幅方向に押圧される。このため、凹溝部7は、サイドシル4の角部等と補強部材5の端部5aとの間に挟持された状態で確実に押圧されて潰れ変形することができる。
すなわち、補強部材5は、フロアパネル2の上面2bに取り付けられ、点検口9とサイドシル4との間で車幅方向に延設されるものであればよい。すなわち、補強部材5の形状、数量および材質が特に限定されるものではない。
さらに、凹溝部7は、車両前後に所定寸法上方へ膨出する膨出面2eおよび接合座面2c間に形成されるものに限らず、フロアパネル2の一般面から下向きに凹む溝形状等、どのような断面形状であってもよい。
すなわち、凹溝部7は、フロアパネル2のうち前後方向で補強部材5に少なくとも一部が対応する位置に形成されていてサイドシル4に隣接する位置で下向きに凹む形状であればよい。このように凹溝部7の形状、数量および車両前後方向の長さ寸法あるいは、車幅方向寸法が特に限定されるものではない。
1c 上部
2 フロアパネル
2a 端部
2b 上面
4 サイドシル
5 補強部材
7 凹溝部
9 点検口(開口部)
10 車両
Claims (4)
- 部品の上方に配置され、前記部品に対応する位置に開口部を有するフロアパネルと、
前後方向に延設され、前記フロアパネルの車幅方向の端部を支持するサイドシルと、
前記フロアパネルの上面に取り付けられ、前記開口部と前記サイドシルとの間で車幅方向に延設された補強部材と、を備え、
前記フロアパネルは、前後方向で前記補強部材に対応する位置であって前記サイドシルに隣接する位置に、下向きに凹む凹溝部を有し、
前記補強部材の前記サイドシル側の端部は、前記凹溝部よりも車幅方向内側で前記フロアパネルに接合され、
前記サイドシルから前記開口部まで車幅方向へ延びる延長線上に、前記補強部材が複数の接合点でフロアパネルの上面に固定されている、ことを特徴とする車体下部構造。 - 前記補強部材は、前記サイドシル側の端部より高い位置にある頭頂部を、前記サイドシルから開口部までの間に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の車体下部構造。
- 前記補強部材は、前記サイドシル側の端部から前記開口部側に向かうにつれて高くなるように傾斜している、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車体下部構造。
- 前記開口部は、平面視で略円形を呈し、
前記補強部材は、前記開口部の車幅方向の間隔が最も大きくなる位置に隣接して設置されている、ことを特徴とする請求項1~3のうち何れか一項に記載の車体下部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022178721A JP7522808B2 (ja) | 2022-11-08 | 2022-11-08 | 車体下部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022178721A JP7522808B2 (ja) | 2022-11-08 | 2022-11-08 | 車体下部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024068346A JP2024068346A (ja) | 2024-05-20 |
JP7522808B2 true JP7522808B2 (ja) | 2024-07-25 |
Family
ID=91082466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022178721A Active JP7522808B2 (ja) | 2022-11-08 | 2022-11-08 | 車体下部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7522808B2 (ja) |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008149779A (ja) | 2006-12-14 | 2008-07-03 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両の車体構造 |
JP2009154658A (ja) | 2007-12-26 | 2009-07-16 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料タンク保護構造 |
JP2010163039A (ja) | 2009-01-15 | 2010-07-29 | Nissan Motor Co Ltd | 車体床部構造 |
JP2010208475A (ja) | 2009-03-10 | 2010-09-24 | Honda Motor Co Ltd | 車体フロア構造 |
WO2013088896A1 (ja) | 2011-12-15 | 2013-06-20 | 本田技研工業株式会社 | 車体構造 |
JP2016185739A (ja) | 2015-03-27 | 2016-10-27 | 本田技研工業株式会社 | 車体の後部構造 |
JP2017226396A (ja) | 2016-06-24 | 2017-12-28 | 本田技研工業株式会社 | 車体下部構造 |
JP2018016195A (ja) | 2016-07-28 | 2018-02-01 | 鬼怒川ゴム工業株式会社 | フロアパネルにおけるシフトレバー開口部のシール構造 |
JP2021014211A (ja) | 2019-07-12 | 2021-02-12 | 本田技研工業株式会社 | 車両下部構造 |
-
2022
- 2022-11-08 JP JP2022178721A patent/JP7522808B2/ja active Active
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008149779A (ja) | 2006-12-14 | 2008-07-03 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両の車体構造 |
JP2009154658A (ja) | 2007-12-26 | 2009-07-16 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料タンク保護構造 |
JP2010163039A (ja) | 2009-01-15 | 2010-07-29 | Nissan Motor Co Ltd | 車体床部構造 |
JP2010208475A (ja) | 2009-03-10 | 2010-09-24 | Honda Motor Co Ltd | 車体フロア構造 |
WO2013088896A1 (ja) | 2011-12-15 | 2013-06-20 | 本田技研工業株式会社 | 車体構造 |
JP2016185739A (ja) | 2015-03-27 | 2016-10-27 | 本田技研工業株式会社 | 車体の後部構造 |
JP2017226396A (ja) | 2016-06-24 | 2017-12-28 | 本田技研工業株式会社 | 車体下部構造 |
JP2018016195A (ja) | 2016-07-28 | 2018-02-01 | 鬼怒川ゴム工業株式会社 | フロアパネルにおけるシフトレバー開口部のシール構造 |
JP2021014211A (ja) | 2019-07-12 | 2021-02-12 | 本田技研工業株式会社 | 車両下部構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2024068346A (ja) | 2024-05-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9238485B2 (en) | Vehicle body lower structure | |
JP4654917B2 (ja) | 車体後部構造 | |
US10603999B2 (en) | Lower vehicle body structure | |
CN102292255B (zh) | 车辆侧部结合部结构 | |
CN101300166B (zh) | 车身的底部结构 | |
CN210734286U (zh) | 车辆侧部构造 | |
JP6600873B2 (ja) | 車体構造 | |
JP6713497B2 (ja) | 車両用センタピラー | |
JP2019026168A (ja) | ボディ骨格構造 | |
CN111776077B (zh) | 用于车辆的前柱结构 | |
CN105235478B (zh) | 用于车辆的车门结构 | |
JP4438416B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP2010143477A (ja) | 車体側部構造 | |
JP7522808B2 (ja) | 車体下部構造 | |
JP2011194945A (ja) | 車両側部結合部構造 | |
JP2009149265A (ja) | 車体側部構造 | |
JP6516799B2 (ja) | 車体構造 | |
JP6221164B2 (ja) | 車体構造 | |
JP7177816B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP7251331B2 (ja) | 上部車体構造 | |
JP4725249B2 (ja) | 自動車の車体構造 | |
JP2006273296A (ja) | センタピラーレス車のロッカ構造 | |
JP2023046924A (ja) | 車体下部構造 | |
JP2021062813A (ja) | 車体構造 | |
JP5323347B2 (ja) | 車体側部構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230728 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20240130 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20240328 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240618 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240712 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7522808 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |