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JP7503319B2 - ヒトの卵子を採取するための針 - Google Patents

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Description

関連出願
この出願は、2018年5月29日に出願された米国仮特許出願第62/677,293号についての優先権を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
本技術は、対外受精(IVF)及び生殖補助医療(ART)に関連して、卵子の採取又は抽出に使用するための針及び針アセンブリに関する。
体外受精には、雌の卵母細胞(減数分裂して卵子を形成する可能性のある卵巣内の細胞)の受精、又は、体外(すなわち、子宮の外側)での卵子の受精が含まれる。
基本的な体外受精用の針は、ほとんど改良されず、長年にわたって同じままであった。典型的には、19又は20ゲージの遠位端を有する330mmで16又は17ゲージの幹を有する針が普遍的に使用されている。
他の分野では、試料の取り出し及び/又は薬剤の適用のために針を利用する針アセンブリがあるが、これらの針アセンブリは、通常、卵子の採取には適していない。
体外受精用の針は、針の方向を維持するために、針ガイドを有する膣用プローブに沿って膣に導入される。近位端では、ヒトの卵子を吸引して試験管に収集するために、針は可撓性の管に接続される。
現在の卵子の取り出し処置では、複数の卵子を取り出すために膣壁を通して複数回挿入する必要があり、これは、痛みを伴うことがあり、また、出血につながる可能性もある。
理想的には、外来診療の場で使用できる針アセンブリを有することで、患者のコストが下げられるであろう。より安全で苦痛の少ない採卵によって、病院ではなく臨床状況で採卵を可能にすることで体外受精のコストを削減し、体外受精の周期を大幅に増し、出生率を高める可能性がある。
特許文献1(米国6592559号明細書)は、ニチノールなどの超弾性材料で作られた針カニューレを備える針アセンブリを開示している。針カニューレは、患者の体内への導入のために同軸の外側カニューレの通路内で直線状にすることができる予備成形曲げを生成するために、冷間加工又は焼鈍熱処理される。外側カニューレから展開すると、針カニューレは、針アセンブリの進入経路の横方向の領域における材料の導入又は抽出のために、予備成形された構成に実質的に戻る。針アセンブリは、所望の注入パターンを達成するために可変的に配置又は構成することができるよりも、複数の針カニューレを備えることができる。
しかしながら、この針アセンブリは、いくつかの理由から、卵子の採取において使用するのに特に適していないであろう。外側カニューレは、傾斜した先端を有しないので、体内への挿入のために導入トロカールと共に作動することが必要である。導入トロカールは、その後に取り外され、注入針が所定の位置に挿入される。
米国6592559号号明細書
本願の発明者は、ヒトの卵子を採取するための改良した針アセンブリを開発した。
本発明は、第1の態様では、ヒトの卵子を採取するための針アセンブリであって、前記針アセンブリが、
近位端及び遠位端を有する外側スリーブと、
中空の外側スリーブ内に摺動可能に配置された中空内側針であって、前記中空内側針が、
曲線を画定するように構成された遠位領域と、
先鋭化されたベベルを有する遠位端と、
前記遠位領域が前記外側スリーブ内に配置される、後退位置と、
前記中空内側針の前記遠位端が前記外側スリーブの前記遠位端より遠位にあり、かつ、前記遠位領域が前記外側スリーブより少なくとも部分的に外側にある、延長位置とを有する、中空内側針と、
前記中空内側針を前記後退位置と前記延長位置との間で移動させるように構成されたコントローラとを備え、
前記中空内側針が前記後退位置にあるときに前記遠位領域は前記外側スリーブに適合し、前記中空内側針が前記延長位置にあるとき前記遠位領域は前記曲線を画定する、針アセンブリを提供する。
一実施形態によると、前記外側スリーブの前記遠位端は、先鋭化されたベベルを有する。
一実施形態によると、前記中空内側針が前記後退位置にあるとき、前記外側スリーブの先鋭化されたベベルと前記中空内側針の先鋭化されたベベルは実質的に位置合わせされて斜面を形成する。
一実施形態によると、前記中空内側針が前記後退位置にあるとき、前記中空内側針の前記遠位端は、前記外側スリーブの前記遠位端から突出する。
一実施形態によると、前記遠位領域によって画定される前記曲線は、一方向曲線である。
一実施形態によると、前記遠位領域は、前記外側スリーブに対して最大角度90度で延びるように構成される。
一実施形態では、前記中空内側針は、前記中空内側針を前記外側スリーブに対して遠位側に前進させることによって、前記後退位置から前記延長位置に移動させられ、前記中空内側針は、前記中空内側針を前記外側スリーブに対して近位側に後退させることによって、前記延長位置から前記後退位置に移動させられる。
一実施形態によると、前記曲線は、前記中空内側針が前記外側スリーブに対して遠位側に4cm進められたときに2.5cmの半径を有する。
一実施形態によると、前記遠位領域は、弾性合金から形成される。
一実施形態によると、前記中空内側針は、弾性合金から形成される。
一実施形態によると、前記弾性合金がニチノールである。
一実施形態によると、中空内側針の遠位領域は、熱可塑性ポリマーから形成される。
一実施形態によると、中空内側針の遠位領域は、螺旋ばねから形成される。
一実施形態によると、螺旋ばねは、エラストマー材料で覆われている。
一実施形態によると、中空内側針の遠位領域は、エラストマーから形成される。
一実施形態によると、エラストマーはポリエチレン又はナイロンである。
一実施形態によると、中空内側針の遠位領域は、インテリジェントポリマーから形成される。
一実施形態によると、外側スリーブは針である。
一実施形態によると、外側スリーブは、16ゲージ針又は17ゲージ針である。
一実施形態によると、中空内側針は、19ゲージの針である。
一実施形態によると、中空内側針の長さは約350mmである。
一実施形態によると、中空内側針の遠位領域は、卵胞を穿刺して複数の卵子を引き出すために必要な偏向力に耐えることができる。
一実施形態によると、偏向力は約20,000mNである。
一実施形態によると、中空内側針及び外側スリーブは非コアリングである。
一実施形態によると、中空内側針の遠位端及び/又は外側スリーブの遠位端は、三面体である。
一実施形態によると、外側スリーブの遠位端に近位にある又は遠位端にある領域は、放射線不透過性である。
一実施形態によると、中空内側針の遠位端に近位にある又は遠位端にある領域は、放射線不透過性である。
一実施形態によると、外側スリーブの遠位端に近位にある又は遠位端にある領域は放射線不透過性であり、中空内側針の遠位端に近位にある又は遠位端にある領域は放射線不透過性である。
一実施形態によると、放射線不透過領域の長さは約10mmである。
中空内側針及び/又は外側スリーブの遠位端の放射線不透過領域は、被験者の内の針アセンブリの位置に対する超音波又はX線による識別を可能にする。
一実施形態によると、中空内側針が延長位置にあるときに、中空内側針は外側スリーブ内で回転することが制限される。
一実施形態によると、中空内側針が後退位置又は延長位置にあるとき、中空内側針は外側スリーブ内で回転することが制限される。
一実施形態によると、コントローラは、中空内側針を後退位置及び延長位置のいずれかで解放可能に保持するように構成される。
一実施形態によると、コントローラは、外側スリーブに連結された第1の部品と、中空内側針に連結された第2の部品とを備え、第2の部品を第1の部品に対して移動させることによって、中空内側針を後退位置と延長位置との間で移動させる。
一実施形態では、前記第1の部品は第1のスロット及び第2のスロットを有し、前記第2の部品は、前記第1のスロット及び前記第2のスロットのいずれかに受け入れられるように構成されたフランジを有し、前記フランジを前記第1のスロット内に配置することで前記中空内側針を前記後退位置に保持し、前記フランジを前記第2のスロット内に配置することで前記中空内側針を延長位置に保持する。
一実施形態によると、フランジ及び曲線は、共通の方向に延びている。
一実施形態によると、管は中空内側針に接続される。
一実施形態によると、中空内側針の近位端は管に接続される。
一実施形態によると、前記中空内部針は、真空源と流体連通して連結されるように構成されており、前記真空源は、ヒトの卵子を採取するために前記中空内部針に陰圧を生成するように構成される。
一実施形態によると、前記中空内側針は、前記中空内側針を通して抽出されたヒトの卵子を収集するための容器と流体連通状態にある。
一実施形態によると、前記針アセンブリは、前記中空内側針、前記容器、及び、前記真空源と流体連通する栓をさらに備え、前記栓は、前記中空内側針がヒトの卵子を採取及び収集するために前記容器及び前記真空源と流体連通している第1の構成と、前記中空内側針が前記中空内側針を洗浄するための洗浄流体と流体連通している第2の構成との間で移動可能である。
また、卵子採取システムにおいて、該システムは、
本発明の第1の態様による針アセンブリと、
中空内側針と流体連通する管と、
管と流体連通する陰圧ポンプであって、針アセンブリを通して卵子を取り出すための陰圧ポンプと、
採取された卵子を受け入れるために管と流体連通する容器とを備える、システムが開示されている。
本発明は、第2の態様では、ヒトの卵子を採取するための方法において、この方法は、
前記中空内側針が前記後退位置にある状態で、本発明の第1の態様による針アセンブリの前記外側スリーブの前記遠位端を、被験者の膣壁を通して卵巣に挿入するステップと、
卵胞の近くに前記外側スリーブの前記遠位端を位置決めするステップと、
前記中空内側針を通して前記卵胞から卵子を採取するステップとを備える、ヒトの卵子を採取するための方法を提供する。
一実施形態によると、本方法は、
前記中空内側針を前記延長位置に移動させるステップと、
前記中空内側針の前記遠位端を卵胞の近くに位置決めして卵子を採取するステップとをさらに備える。
一実施形態によると、本方法は、
前記中空内側針を前記後退位置へ移動させるステップと、
前記針アセンブリを回転させて卵巣内で前記外側スリーブを再度位置決めするステップと、
前記中空内側針を前記延長位置に移動させるステップと、
前記中空内側針の前記遠位端を卵胞の近くに位置決めして卵子を採取するステップとをさらに備える。
ヒトの卵子を採取する方法において、この方法は、
本発明の第1の態様による針アセンブリの外側スリーブの遠位端を、膣壁を通して卵巣に導入するステップと、
中空内側針を延長位置に移動させるステップと、
中空内側針を通して1つ以上の卵子を採取するステップとを備える。
一実施形態によると、針アセンブリの外側スリーブの遠位端の単一の入口から複数の卵子が採取される。
本明細書を通じて、文脈が別の必要がない限り、「備える(comprises)」との語、又は「備える("comprises" or "comprising")」などの変形語は、記載された要素、整数又はステップ、又は、複数の要素、整数又はステップの群を含むことを意味すると理解されるが、任意の他の要素、整数又はステップ、又は、複数の要素、整数又はステップの群の排除を意味するものではない。
本明細書に含まれている、文献、行為、材料、装置、物品などのいかなる説明も、本発明のための文脈を提供することを目的とするものである。本明細書の各請求項の優先日よりも前に存在していたように、これらの事項のいずれか又は全てが従来技術ベースの一部を形成していること、又は、本発明に関連する分野における技術常識であったことを認めるものではない。
以下、本発明の好ましい実施形態を、添付の図面を参照して単に例として説明する。
図1は本発明の一実施形態による針アセンブリの側面図である。 図2は、図1の針アセンブリの上面図である。 図3は、図1の針アセンブリの遠位端の斜視図である。 図4は図1の針アセンブリの斜視図である。 図5は図1の針アセンブリの断面側面図である。 図6は図1の針アセンブリの遠位端の断面側面図である。 図7は、中空内側針をわずかに延長させた、図1の針アセンブリの遠位端の断面側面図である。 図8は、中空内側針をわずかに延長させた、図1の針アセンブリの斜視図である。 図9は、中空内側針をわずかに延長させた、図1の針アセンブリの斜視図である。 図10は、中空内側針をわずかに延長させた、図1の針アセンブリの断面側面図である。 図11は、中空内側針をわずかに延長させた、図1の針アセンブリの側面図である。 図12は、図1の針アセンブリの中空内側針を、外側スリーブに対して完全に延長位置(図14)まで延長する逐次的なステップの一つを示す。 図13は、図1の針アセンブリの中空内側針を、外側スリーブに対して完全に延長位置(図14)まで延長する逐次的なステップの一つを示す。 図14は、図1の針アセンブリの中空内側針を、外側スリーブに対して完全に延長位置(図14)まで延長する逐次的なステップの一つを示す。 図15は、中空内側針を完全に延長させた、中空内側針の遠位領域によって画定される曲線の一方向性を図示する、図1の針アセンブリの上面図である。 図16は中空内側針を完全に延長させた、図1の針アセンブリの斜視図である。 図17は、中空内側針を完全に延長させた、図1の針アセンブリの遠位端の断面側面図である。 図18は、中空内側針を完全に延長させた、図1の針アセンブリを示している。 図19は、別の実施形態による、図1の針アセンブリの中空内側針の遠位領域の斜視図である。 図20は、図1の針アセンブリと共に使用するためのコントローラの斜視図である。 図21は、図1の針アセンブリの中空内側針を後退位置に保持する図20のコントローラを示す。 図22は、図1の針アセンブリの中空内側針を延長位置に保持する図20のコントローラを示す。 図23は、図20のコントローラの第1の部品及び第2の部品を示す。 図24は、図1の針アセンブリと共に使用するための別のコントローラを示す。 図25は、図1の針アセンブリと共に使用するための別のコントローラを示す。 図26は、本発明の一実施形態による卵子採取システムの斜視図である。
図は、本発明の一実施形態によるヒトの卵子を採取するための針アセンブリ10を示す。針アセンブリ10は、遠位端11及び近位端12を有する。針アセンブリ10の遠位端11は、斜面13を有する。
針アセンブリ10は、針の形態の外側スリーブ20と、外側スリーブ20内に摺動可能に位置決めされた中空内側針30とを備える。外側スリーブ20は、近位端21及び遠位端22を有する。遠位端22は、先鋭化されたベベル23を有する。
中空内側針30は、近位端31と、遠位端32と、遠位領域33とを有する。中空内側針30の遠位端32は、先鋭化されたベベル34を有する。中空内側針30は、後退位置(例えば、図1を参照)及び延長位置(例えば、図14を参照)を有する。後退位置において、中空内側針30の遠位領域33は、外側スリーブ20内に配置される。延長位置では、中空内側針30の遠位端32は、外側スリーブ20の遠位端22よりも遠位にあり、中空内側針30の遠位領域33は、外側スリーブ20よりも外側にある。中空内側針30は、後退位置と延長位置との間の任意の位置で延長されうることが理解されよう。中空内側針30が後退位置と延長位置との間の位置に延長させられる状況では、中空内側針30の遠位端32は、外側スリーブ20の遠位端22より遠位にあり、中空内側針30の遠位領域33は、少なくとも部分的に外側スリーブ20より外側にある。図6に最もよく示されているように、中空内側針30が後退位置にあるとき、中空内側針30の遠位領域33は、外側スリーブ20の形状に適合する。中空内側針30が後退位置にあるとき、中空内側針30の遠位領域33は、外側スリーブ20内で実質的に直線状であることが理解されよう。
図14を参照すると、中空内側針30が延長位置にあるとき、中空内側針30の遠位領域33は、曲線35を画定する。図15に最もよく示されるように、曲線35は、一方向曲線である(すなわち、曲線35は、固定平面内に延在する)。図11~図14は、中空内側針30の後退位置から延長位置への累進的な延長を示す。これらの図から、中空内側針30を外側スリーブ20に対して遠位側に前進させることによって、中空内側針30は後退位置から延長位置に移動させられることが分かる。したがって、中空内側針30を外側スリーブ20に対して近位側に後退させることによって、中空内側針30は延長位置から後退位置に移動させられることが理解されよう。
図20~図23を参照すると、針アセンブリ10は、中空内側針30を後退位置と延長位置との間で移動させるためのコントローラ40をさらに備える。
卵子回収処置の間、針アセンブリ10の遠位端11を被験者の骨盤腔の中に挿入し、次いで、腹腔鏡又は超音波又はX線のガイドのいずれかを用いて卵胞に向けられる。針アセンブリ10は、視覚化のために腹腔鏡を用いて経腹壁的に、又は、超音波又はX線のガイドの下で経膣的に挿入することができる。一旦、針アセンブリ10の遠位端11が卵胞の領域に位置すると判断されると、針アセンブリ10の遠位端11は穏やかに卵胞の中に挿入される。針アセンブリ10の遠位端11が卵胞に入った直後に、陰圧(すなわち、真空源)が針アセンブリ10に印加されて、卵母細胞及び任意の卵胞液を吸引する。
外側スリーブ
外側スリーブ20は、16ゲージ針又は17ゲージ針とし、外側スリーブ20の遠位端22は17ゲージとしうる。針ゲージを記述する場合、ゲージの数字が大きいほど針の直径は小さくなる。
外側スリーブ20は、ステンレス鋼、炭素繊維、硬質プラスチック、セラミック、及び、ガラスから選択される1つ以上の材料から形成することができる。特に好ましい材料として、AISI304、AISI316、SIS2346、及び、SIS2543から選択されるステンレス鋼が挙げられる。最も好ましい材料は、AISI304ステンレス鋼である。
外側スリーブ20の遠位端22は、被験者の骨盤腔を穿刺するように構成されている。外側スリーブ20の先鋭化されたベベル23及び中空内側針30の先鋭化されたベベル34は、三面及び非コアリングとしうる。外側スリーブ20の遠位端22は、超音波又はX線による識別を可能にする、放射線不透過性としうる。例えば、外側スリーブ20の遠位端22の外面には、1つ以上の溝を設けうる。これは、腹腔鏡手術中、及び/又は、超音波を用いて針アセンブリ10の挿入をガイドする場合に特に有用である。外側スリーブ20の放射線不透過性の遠位端22は、長さが約10mmであり、外側針20と一体としうる。
外側スリーブ20に使用され得る可能性のある針の設計は、次のような寸法を有し得る。
Figure 0007503319000001
一般に、特定の用途に応じて、外側スリーブ20は、中空内側針30よりもおよそ40mm短くして、外側スリーブ20に対する中空内側針30の適用された移動を可能にすることができる。中空内側針30の遠位領域33は、中空内側針30と外側スリーブ20との間のおよそ40mmの長さの差を構成する。
外側スリーブ20の内径は、外側スリーブ20内の中空内側針30の相対的な移動を可能にするように構成される。
最も多くの16ゲージ又は17ゲージの針は、例えば、Cook Medical社(米国インディアナ州ブルーミントン市)と、Smiths Medical International社(英国ウォトフォード)と、Gynetics Medical Products社(ベルギーのアケローオス)から入手できる。18ゲージ(外径1.27mm)の針は、Smiths Medical International社から入手できる。
代替の実施形態では、外側スリーブ20は、先鋭化されたベベル23を有しない。この例では、中空内側針30が後退位置にあるときに、中空内側針30の遠位端32は、外側スリーブ20の遠位端22から突出している。この構成では、針アセンブリ10は、被験者の骨盤腔及卵胞を穿孔するために、中空内側針30の先鋭化されたベベル34に依存する。
中空内側針
中空内側針30は、外側スリーブ20内で摺動可能に位置決めされ、外側スリーブ20に対して移動可能に構成される。図6を参照すると、中空内側針30が後退位置にあるとき、中空内側針30の先鋭化されたベベル34と、外側スリーブ20の先鋭化されたベベル23とが位置合わせして斜面13を形成する。斜面13は、被験者の骨盤腔内、膣腔、及び卵胞への挿入に適している。
中空内側針30の遠位端32は、超音波又はX線による識別を可能にする、放射線不透過性としうる。例えば、中空内側針30の遠位端32の外面には、1つ以上の溝を設けうる。これは、腹腔鏡検査手術中、及び/又は、超音波を用いて針アセンブリ10の挿入をガイドする場合に特に有用である。中空内側針30の放射線不透過性の遠位端32は、長さが約10mmであり、中空内側針30の遠位領域33に接続されている(例えば、図17を参照)。中空内側針30の遠位端32だけが放射線不透過性になるか、又は、中空内側針30の遠位端32と外側スリーブ20の遠位端22の両方が放射線不透過性になることが想定される。
中空内側針30が一体構造でない実施形態によれば、中空内側針30の遠位端32は、遠位領域33上にろう付け又は溶接することができ、遠位領域33もろう付け又は中空内側針30の軸部36上に溶接されることが想定される(例えば、図17参照)。しかしながら、接続方法は、中空内側針30の遠位端32の放射線不透過性を考慮する必要がある場合がある。中空内側針30の遠位端32と遠位領域33と軸部36を接続する方法は、中空内側針30の遠位端32及び遠位領域33を外側スリーブ20内で延長及び後退させ、引っかかったり摩擦を引き起こしたりしないようにするために必要とされる厳しい精度も考慮に入れる必要がある。遠位端32と遠位領域33を接続するために使用される接続方法は、卵子の取り出し処置の間、遠位端32が卵胞の中で切断されて留まることができないことを保証しなければならない。理想的には、中空内側針30は、許容範囲を保証するために直線状に製造され、中空内側針30が組み立てられた後に中空内側針30の遠位領域33に曲線35が形成されるように、製造工程が制御される。
中空内側針30は、外側スリーブ20に使用されるものよりも小さな直径の針である19ゲージの針とすることができ、これにより、中空内側針30は、外側スリーブ20内を摺動可能に移動することができる。
中空内側針30の近位端31は、卵胞内からの卵子の取り出し及び収集が可能になるように、管70に流体連通して連結されるように構成されている。陰圧ポンプ(図示せず)は、陰圧ポンプが中空内側針30と流体連通しているように、管70に流体連通して連結されている。陰圧ポンプは、被験者から卵母細胞を取り出すように中空内側針30内に陰圧を発生させるように構成される。中空内側針30に陰圧を発生させるために、当技術分野で公知の任意の適切な真空源を使用しうることが理解されよう。
一実施形態では、中空内側針30は外側スリーブ20よりも長い。中空内側針30の遠位領域33は、中空内側針30と外側スリーブ20との間の長さの差を構成する。特定の実施形態では、中空内側針30は、外側スリーブ20よりも約39mm長くしうる。換言すれば、中空内側針30の遠位領域33は、約39mmである。この実施形態では、中空内側針30が延長位置にある時、曲線35の曲率半径は約25mmである。図18を参照すると、中空内側針30が延長位置にあるとき、中空内側針30の遠位領域33によって画定される曲線35は、1/4回転の弧をたどり、中空内側針30の遠位端32は、外側スリーブ20の遠位端22に対して約25mm、外側スリーブ20の長手軸線から25mmに配置される。本実施形態における遠位領域33は長さ39mmであるので、中空内側針30が延長位置にあるとき、遠位領域33によって画定される曲線35の全円弧長は、39mmである。別の実施形態では、中空内側針30の遠位領域33によって画定される曲線35は、中空内側針30が外側スリーブ20に対して遠位側に40mm進められたとき、25mmの半径を有する。さらに別の実施形態では、中空内側針30は長さが350mmとしうるが、この長さは、針の供給と、曲げ力特性(後述)と、手術中の必要な挿入深さを含む多くの要因に依存するであろう。
図11~図17を参照すると、中空内側針30が後退位置にあるときに、中空内側針30の遠位領域33は外側スリーブ20の形状に適合し、遠位領域33が外側スリーブ20内に配置/拘束されたときに遠位領域33が直線になるようになる。図11~図14に最もよく見られるように、中空内側針30を後退位置から延長位置に前進させると、遠位領域33の増加量が外側スリーブ20の外部にあるように移動させられるにつれて、遠位領域33は曲線35を画定し始める。中空内側針30が延長位置まで進んだ時に、中空内側針30の遠位領域33が曲線35を画定することが理解されよう。
中空内側針30の遠位領域33は、ニチノール(Ni-Ti)などの超弾性合金から製造することができる。ニチノールは、マルテンサイトからオーステナイト相への変化が生じる温度が針アセンブリ10の加工温度よりも低いという特性を有する合金である。中空内側針30の遠位領域33によって画定される曲線35は、熱処理して遠位領域33に永久曲げをすることによって形成することができ、遠位領域33が、一旦、外側スリーブ20から延長された永久曲げを維持する。
あるいは、中空内側針の遠位領域33は、ナイロン(登録商標)又はポリエチレンなどの熱可塑性ポリマーから製造されうる。中空内側針30の遠位領域33は、代わりに、ポリエチレンなどのエラストマー材料で覆われた螺旋ばね(図19参照)から製造されうる。
例えば、19ゲージの中空内側針30と共に16ゲージ又は17ゲージの外側スリーブ20を用いて、針アセンブリ10を形成すると、一緒に使用した場合に、より屈曲の少ない、より剛性の強い針が得られる。こわさ(stiffness)及び強度は、以下に記載するように、(腹腔鏡又は超音波ガイドのいずれかの間において)被験者の骨盤腔及び卵胞への挿入に必要である。
中空内側針30に使用できる可能性のある針の設計は、次のような寸法を有しうる。
Figure 0007503319000002
中空内側針30が外側スリーブ20内に摺動可能に配置可能である限り、外側スリーブ20及び中空内側針30は、上述したものとは異なるゲージを有しうることが理解されよう。
針アセンブリ10の代替実施形態では、中空内側針30は、超弾性合金から形成される。すなわち、中空内側針30全体は、ニチノールなどの単一の材料から形成される。この実施形態では、遠位端32を遠位領域33に接合し、遠位領域33を軸部36に接合するための接合処理が不要であり、これにより、中空内側針30の製造時間を短縮することができる。
針アセンブリ10の代替の実施形態では、中空内側針30の遠位領域33及び遠位端32は、ニチノールなどの超弾性合金から形成される。この実施形態では、中空内側針30の遠位領域33を形成する超弾性合金を、外側スリーブ20内を摺動する中空内側針30の軸部36に半田付け又は接合することができる。この実施形態において、軸部36はステンレス鋼から形成されうる。次いで、中空内側針30の遠位端32を形成する超弾性合金を機械加工して、必要に応じて先鋭化されたベベル34を作成する。
さらなる代替実施形態では、中空内側針30の遠位領域33は、ニチノールなどの超弾性合金から形成される。この実施形態では、中空内側針30の軸部36及び遠位端32は、ステンレス鋼から形成され、中空内側針30の遠位領域33のみが、ニチノールなどの超弾性合金から形成されうる。この実施形態では、遠位端32を遠位領域33に接合し、遠位領域33を軸部36に接合するための接合処理が必要であることが理解されるであろう。
中空内側針の遠位領域
簡単に上述したように、中空内側針30の遠位領域33は、
超弾性合金、例えば、ニチノール、
熱可塑性高分子、
(エラストマー材料で覆われている)螺旋ばね、
エラストマー、又は、
インテリジェントポリマー(Flex-2の将来の研究プロジェクト)の材料から製造することができる。。
中空内側針30の遠位領域33は、外側スリーブ20の内側に後退させられたときに直線状にされなければならないが、外側スリーブ20の遠位端22から延長されたときに曲線35を画定するように再び曲線を描かなければならない。管曲げの単純化された力学に基づいて、弾性的に持続させることができる最小曲率半径(R)は、次式によって与えられることが期待される。
R=r/εγ
ここで、rは内側針の半径であり、εγは中空内側針30の遠位領域33を形成する材料の材料降伏ひずみである。
例として、16ゲージ針(r=0.66mm)の最小針曲率を下表に示す。
Figure 0007503319000003
中空内側針30及び外側スリーブ20に適した材料選択を検討する場合、以下の設計上の考慮事項を適用しなければならない。
中空内側針30は、操作者が圧力を加えることができるように、延長位置に移動するときに十分な曲げ剛性(bending stiffness)を保持しなければならない。
針アセンブリ10の中空内側針30及び外側スリーブ20の配向は、中空内側針30が後退位置にあるときに、外側スリーブ20の先鋭化されたベベル23及び中空内側針30の先鋭化されたベベル34が実質的に位置合わせしたままになるように制御可能でなければならない。
中空内側針30が後退位置にあるとき、針アセンブリ10は、それ自体で外側スリーブ20と比較して曲げ剛性を増加させなければならない。
ニチノールなどの超弾性合金は、中空内側針30の遠位領域33として使用するのに適していると考えられるように、10%まで可逆的に歪めることができる。
中空内側針30の遠位領域33を形成する事前に湾曲された超弾性合金の最終承認は、以下を考慮する必要があるであろう。
中空内側針30が延長位置にあるときの遠位領域33の曲げ剛性、及び、
中空内側針30が後退位置にあるときの遠位領域33の座屈抵抗。
ほとんどのポリマーは、降伏せずに4%以上のひずみを持続することができる。概念の初期実証として、ポリマー管は、予め湾曲された形状に熱処理され、15ゲージの針から可逆的に延長及び後退することが実証されている。組成と直径を変えて三つの異なるポリマー管を試みた。事前湾曲の半径の範囲は6~20mmであった。
中空内側針30の遠位領域33を形成する事前に湾曲されたポリマーに対する最終的な考察は、
中空内側針30が後退位置にあるときに遠位領域33が外側スリーブ20内に直線状に保持される収納中に曲率が失われないことを保証するための長期的な挙動と、
中空内側針30が延長位置にあるときの遠位領域33の曲げ剛性と、
中空内側針30が後退位置にあるときの遠位領域33の座屈抵抗と、
遠位領域33を形成するポリマー管をステンレス鋼管から形成され得る中空内側針30の軸部36に接合する方法とを含む。
遠位領域33にエラストマー管を使用し、曲線35を画定するために成形され、次いで、中空内側針30を後退位置と延長位置との間で移動させることによって可逆的に直線化し、再度曲げることができる。遠位領域33を形成するエラストマー管に関する主な問題は、
中空内側針30が延長位置にあるときに十分な曲げ剛性を支持することと、
外側スリーブ20に対する摩擦により、中空内側針30を後退位置と延長位置との間で移動させることが困難になることである。
螺旋ばねは、予め湾曲された形状に熱処理され、エラストマー材料でばねを覆うことができ、中空内側針30の遠位領域33に使用できる高い弾性を有する曲げることができる管を形成することができる。曲げられた形状に熱処理された被覆されていない螺旋ばねが、図19に示されている。
中空内側針30の遠位端32の卵子への挿入の正確な性質を考慮して、側面屈曲の量も考慮しなければならない。中空内側針30の遠位端32は、理想的には卵子に赤道で入るはずである。
代替の実施形態では、遠位領域33の遠位端は、先鋭化されたベベル34を有する遠位端32を一体的に備える。すなわち、先鋭化されたベベル34を有する遠位端32を遠位領域33上に接合するのではなく、先鋭化されたベベル34は遠位領域33で切り込まれる。
中空内側針の製造内容
以下に、中空内側針30を製造するために使用できる一般的な製造方法を示す。これには、様々な設計の選択肢が含まれる。全ての設計は、中空内側針30の遠位領域33を形成するためにニチノールを使用することに概ね基づいている。
ニチノールは、ほぼ均等部分のニッケルとチタンからなる合金で、細いワイヤー又は管に引き込むことができる。この用途に不可欠なニチノールの特性は、ニチノールを完全に回復させながら高度に変形(伸ばし、曲げ、ねじり)させることができる「超弾力性」である。
中空内側針30の所望の機能を達成することができる少なくとも3つの設計、すなわち、
ニチノールを用いて作製された中空内側針30全体。
ニチノールで遠位領域33及び遠位端32を形成し、軸部36を形成するステンレス鋼製針。
ニチノールで遠位領域33を形成し、軸部36及び遠位端32を形成するステンレス鋼、がある。
ニチノール内側針全体
この場合、中空内側針30全体がニチノールであるので、遠位領域33を軸部36及び遠位端32に接合するための接合処理の必要はない。遠位端32を形成するニチノールを切断することによって、先鋭化されたベベル34を形成することができる。
ステンレス鋼とニチノールの柔軟性と先端
ニチノールセグメントは、上記のようにステンレス鋼製の軸部36に半田付け又は接合することができる。次いで、ニチノールセグメントは、必要に応じて、先鋭化されたベベル34を有する遠位端32を形成するように機械加工される。これは、従来の機械加工方法によって達成することができるが、この用途は、レーザ切断などの非従来の機械加工方法により適している可能性がある。
ステンレス製軸と先端とニチノールの柔軟性
この設計で、既存のステンレス鋼製の針を使用して、軸部36と、先鋭化されたベベル34を有する遠位端32とを提供することができる。次いで、ニチノールセグメント(遠位領域33)を、一方の端部で軸部36と、他方の端部で遠位端32とに接合して、中空内側針30を形成することができる。ニチノールを使用して他の医療装置を製造するために一般的に使用されているように、ニチノール製の遠位領域33は、半田付けなどの方法を使用してステンレス鋼に接合することができる。ニチノールと共に使用される典型的なはんだ合金は96.5%Snと3.5%Agの組成と221℃の溶融温度を有する。また、他の接合方法は、ニチノールをステンレス鋼に接合するために使用することができ、エポキシ又は接着剤を使用する接合、又は、当技術分野に公知の機械的方法を含む。使用する方法によっては、バリや不完全性のないジョイント部を与えるために何らかの仕上げ工程が必要になる場合がある。
ここで製造工程の他の構成要素に転じると、中空内側針30は、X線又は超音波の下で可視化するための放射線不透過性の遠位端を有しうる。遠位端32がステンレス鋼から形成される設計の場合、遠位端32は、既存の満足できる針から供給することができる。遠位端32がニチノールから形成される2つの設計の場合、ニチノールは、超音波又はX線を用いて識別するのに十分であり得る、ステンレス鋼のものと同様の放射線不透過特性を有する。しかしながら、遠位端32の視認性は、遠位端32の最終的な幾何学形状及び適用環境に依存しうる。放射線不透過性を増すことが必要な場合、遠位端32は、金又は他の放射線不透過性材料で又は白金などの合金元素を使用して被覆することができる。これらの材料は、一般に、ニチノール製のステントと共に使用される。
一旦、製造されると、中空内側針30は、中空内側針30が延長位置にあるときに、遠位領域33によって画定される曲線35が一方向に予測可能であることを保証するために、必要な曲げ形状に「訓練される」必要があるであろう。この訓練を行うために、組み立てられた中空内側針30が、中空内側針30を必要な形状に保持する成形ジグ内に配置されうる。この最終工程の正確な温度及び時間は、中空内側針30の組成物及び最終的な幾何形状によって変わり得るが、医療装置における一般的な慣行は、医療装置を成形ジグ内で数時間冷却させる前に、約15~20分間、500℃で保持することである。他の処理方法がニチノールの熱処理を変える可能性があるので、中空内側針30を製造する際に、遠位領域33によって画定される曲線35のために必要な形状の「訓練」又は熱設定は最終段階であるべきである。加熱工程は、炉を用いて最も一般的に行われるが、電気的ジュール加熱を用いても達成され得る。
一旦、「訓練」又は熱処理が完了すると、外側スリーブ20及び中空内側針30を備える針アセンブリ10が組み立てられ、中空内側針30が外側スリーブ20及び任意の必要な管70に挿入される。
コントローラ
図20~図23を参照すると、針アセンブリ10は、中空内側針30を後退位置と延長位置との間で移動させるためのコントローラ40を有する。コントローラ40は、外側スリーブ20に連結された第1の部品41と、中空内側針30に連結された第2の部品42とを有する。第2の部品42aは、第1の部品41aの内部で摺動可能である。
第1の部品は、盲端44を有する第1のスロット43と、盲端46を有する第2のスロット45とを有する。第2の部品42は、遠位端48を有するフランジ47を有する。フランジ47は、第1のスロット43又は第2のスロット45のいずれかに受け入れられるように構成される。第2の部品42は、中空内側針30が延長位置にあるときにフランジ47と曲線35が同じ方向に延長するように、中空内側針30に連結されている。したがって、フランジ47は、中空内側針30の遠位領域33が曲がって曲線35を画定する方向を操作者に示すことが理解されるであろう。
図20及び図21は、フランジ47の遠位端48が第1のスロット43の盲端44に当接するように、第1のスロット43内に受け入れられたフランジ47を示す。フランジ47がこの位置にあるとき、中空内側針30は後退位置にあり、外側スリーブ20の先鋭化されたベベル23と中空内側針30の先鋭化されたベベル34とが位置合わせされて、被験者の膣壁を通して卵巣に挿入されるための斜面13を形成する。後退位置は、針アセンブリ10を被験者から引き出すためにも使用されるであろう。
図22は、フランジ47の遠位端48が第2のスロット45の盲端46に当接するように、第2のスロット45に受け入れられたフランジ47を示す。フランジ47がこの位置にあるとき、中空内側針30は延長位置にある。
中空内側針30を後退位置から延長位置に移動するステップは、
第1のスロット43からフランジ47を取り外すために中空内側針30を近位側に後退させるステップと、
フランジ47の遠位端48を第2のスロット45に挿入するステップと、
フランジ47の遠位端48が第2のスロット45の盲端46に当接するまで、フランジ47が第2のスロット45内で摺動するように、中空内側針30を遠位側に前進させるステップとを有する。
特定の用途の場合、中空内側針30は、フランジ47の遠位端48が第2のスロット45の盲端46に当接するまで前進させる必要はなく、フランジ47の遠位端48が第2のスロット45に沿って任意の場所に配置されるように前進させることができることが理解されるであろう。
中空内側針30を延長位置から後退位置に移動するステップは、
フランジ47を第2のスロット45から取り外すために中空内側針30を近位側に後退させるステップと、
フランジ47の遠位端48を第1のスロット43に挿入するステップと、
フランジ47の遠位端48が第1のスロット43の盲端44に当接するまで、フランジ47が第1のスロット43内で摺動するように、中空内側針30を遠位側に前進させるステップとを有する。
コントローラ40は、中空内側針30を、後退位置及び延長位置のいずれかに保持するように構成される。コントローラ40は、フランジ47が第1のスロット43及び第2のスロット45のいずれか内で受け入れられ及び/又は摺動しているときに、中空内側針30が外側スリーブ20内で回転することを制限する。
図24及び図25は、中空内側針30を後退位置と延長位置との間で移動させるために使用することができる別のコントローラ40aを示す。コントローラ40aは、外側スリーブ20に連結されるであろう第1の部品41aと、中空内側針30に連結されるであろう第2の部品42aとを有する。
第1の部品41aはピニオン43aを有し、第2の部品42aはラック44aを有する。ラック44aとピニオン43aは、ピニオン43aを回転させることによって第2の部品42aが直線的に移動するように動作可能に関連している。ピニオン43aは、中空内側針30が延長位置にあるときに曲線35が延在している平面と位置合わせされた平面内で回転する。したがって、ピニオン43aは、中空内側針30の遠位領域33が曲がって曲線35を画定する方向を操作者に示すことが理解されよう。また、ラック44aとピニオン43aとの相互作用によって、中空内側針30が外側スリーブ20内で回転することが制限されることも理解されよう。
図24は、中空内側針30が後退位置にあるであろうときの、第2の部品42aの第1の部品41aに対する位置を示す。図25は、中空内側針30が延長位置にあるであろうときの、第2の部品42aの第1の部品41aに対する位置を示す。中空内側針30が後退位置にあるとき、外側スリーブ20の先鋭化されたベベル23と中空内側針30の先鋭化されたベベル34とが位置合わせされて、被験者の膣壁を通して卵巣に挿入されるように斜面13が形成されるであろう。後退位置は、針アセンブリ10を被験者から引き出すためにも使用されるであろう。
コントローラが、中空内側針30が後退位置にあるときに、外側スリーブ20の先鋭化されたベベル23と中空内側針30の先鋭化されたベベル34とを位置合わせさせるか、コントローラが、中空内側針30が後退位置及び延長位置のいずれかにあるときに、中空内側針30が外側スリーブ20内で回転することを制限するか、又は、コントローラが、中空内側針30を後退位置と延長位置との間で移動させることを可能にする限り、針アセンブリ10のコントローラに他の適切な機構を使用できることが理解されよう。
針アセンブリ10のコントローラに使用できる他の適切な機構の例として、摺動機構、ねじれ機構などが挙げられる。

一実施形態によると、管70は、中空内側針30に流体連通して接続される。管70は、卵胞を取り出すために、針アセンブリから試験管などの容器(図示せず)への通路を提供する。管70は、卵胞内から卵子を引き出すように、陰圧ポンプ(図示せず)と流体連通して接続されている。管70は、医療グレードのシリコーンゴム管から製造された標準的な医療グレードの管としうる。管70は、次に、ルーアロックハブに接続されてもよく、このハブは、陰圧ポンプ又は他の適切な真空源に接続されたさらなる管70に接続されうる。ルアーロックは、針アセンブリ10の洗浄機能を提供することができる。

針アセンブリ10は、栓50をさらに備えうる。栓50は、中空内側針30と、卵子を貯蔵するための容器と、陰圧ポンプ又は他の適切な真空源と流体連通している。栓50は、第1の構成と第2の構成との間で移動可能である。第1の構成では、中空内側針30は、容器及び陰圧ポンプと流体連通している。栓50の第1の構成は、卵子を採取して卵子を容器内に堆積させるために使用される。第2の構成では、中空内側針30は、中空内側針30を洗浄するために洗浄流体と流体連通している。したがって、栓50により、中空内側針30の洗浄が可能となり、次いで、容器内に吸引し戻すことができ、これは、卵母細胞が少ない患者又は卵母細胞の収集が困難な患者に適している可能性がある。容器は、医療研究所で使用される標準的な試験管としうる。栓50により、針アセンブリ10が、針アセンブリ10に汎用性を付加させる洗浄針として機能することができる。
陰圧ポンプ
針アセンブリ10は、中空内側針30と外側スリーブ20との間に最小の間隙を有するように構成される。中空内側針30は、陰圧ポンプ又は他の適当な真空源に流体連通して接続され、この真空源は、一旦、針アセンブリ10が卵子を取り出すように卵胞に穿孔した後、中空内側針30内に陰圧を生成するように作動される。陰圧ポンプによって中空内側針30に発生した陰圧によって、卵子が中空内側針30を通って卵胞の内側から取り出される。次いで、これらの引き出された卵子は、容器(図示せず)内で堆積されて貯蔵され得る。
陰圧ポンプは、ロンドンのロケットなどの、240V、30W、50Hzなどの既製の構成要素としうる。陰圧ポンプは、13.6kPa(102mmHg)~16kPa(120mmHg)前後で作動する。管70又は針アセンブリ10の詰まりが発生する場合、200mmHgまでの圧力が必要となる場合がある。ヒトの卵母細胞のおよその直径は0.1~0.2mmであり、卵母細胞を囲む卵丘細胞(帯)では、細胞全体の塊は10mmほどの直径を有し得る(Aziz氏らの1993年)。したがって、中空内側針30の内径が細いほど、卵母細胞が針アセンブリ10を通して進むにつれて卵母細胞を傷つける危険性が大きい。その結果、中空内側針30に対してより細い針を使用することで、卵胞を傷つける危険性を増し、対外受精の処置で妊娠がうまくいく可能性が減る。加えて、中空内側針30のためのより小さな内径は、陰圧ポンプによって針アセンブリ10内でより大きな陰圧を発生させることを必要とする。従って、中空内側針30に対する標準的な最小作動針サイズは、22ゲージとしうる。
卵子採取システム
図26は、針アセンブリ10と、管70aによって針アセンブリ10の近位端12に流体連通するように連結された栓50と、採取された卵子を収集及び貯蔵するための容器(図示せず)を密閉するための栓60とを備える卵子採取システムであって、栓50は、管70bによって栓60を通して容器と流体連通するように連結され、管70cによって栓60を通して容器と流体連通する陰圧ポンプを備える、卵胞採取システムを示す。
したがって、陰圧ポンプは、容器、栓50、及び、針アセンブリ10と流体連通していることが理解されよう。栓50は、上述したように、第1の構成と第2の構成との間で移動可能である。
キット
針アセンブリ10は、キットとして提供されうる。
このようなキットは、
組み立てられた針アセンブリ10と、
針アセンブリ10上に設置されたコントローラ40、40aと、
栓50と、
採取した卵子を貯蔵するための容器と、
容器、栓50、及び/又は、陰圧ポンプに流体連通する針アセンブリ10を接続させるための管70と、
医療用ドレープと、
潤滑と、
ヒトの卵子を針アセンブリ10を通して採取するための陰圧ポンプとして使用することができるシリンジ、及び/又は、
ペーパータオルの内の1つ以上を有しうる。
方法
ヒトの卵子を採取するために針アセンブリ10を使用する1つの方法は、
a)中空内側針30が後退位置にある状態で、針アセンブリ10が、被験者の膣壁を通して卵巣に挿入されるステップと、
b)針アセンブリ10の遠位端11は卵子の近くに位置決めされるステップと、
c)中空内側針30の近位端31を流体連通状態で真空源に接続させるステップと、
d)真空源を使用して中空内側針30内に陰圧を生成するステップと、
e)卵子を中空内側針30を通して取り出すステップと、
f)中空内側針30を後退位置にした状態で針アセンブリ10を被験者から取り出すステップとが記載される。
ヒトの卵子を採取するために針アセンブリ10を使用する別の方法は、
a)中空内側針30が後退位置にある状態で、針アセンブリ10が被験者の膣壁を通して卵巣に挿入されるステップと、
b)中空内側針30の遠位端32を卵子の近くに位置決めするように、中空内側針を延長位置に移動させるステップと、
c)中空内側針30の近位端31を流体連通状態で真空源に接続させるステップと、
d)真空源を使用して中空内側針30内に陰圧を生成するステップと、
e)中空内側針30を通して卵子を取り出すステップと、
f)中空内側針30を後退位置に移動させるステップと、
g)中空内側針30を後退位置にした状態で、針アセンブリ10を被験者から取り外すステップとが記載される。
複数のヒトの卵子を採取するために針アセンブリ10を使用する別の方法は、
a)中空内側針30が後退位置にある状態で、針アセンブリ10が被験者の膣壁を通して卵巣に挿入されるステップと、
b)中空内側針30の遠位端32を卵子の近くに位置決めするように、中空内側針を延長位置に移動させるステップと、
c)中空内側針30の近位端31を流体連通状態で真空源に接続するステップと、
d)真空源を使用して中空内側針30内に陰圧を生成するステップと、
e)中空内側針30を通して卵子を取り出すステップと、
f)中空内側針30を後退位置へ移動させるステップと、
g)被験者の中で針アセンブリ10を回転及び/又は再度位置決めするステップと、
h)中空内側針30の遠位端32を卵子の近くに位置決めするように、中空内側針30を延長位置に移動させるステップと、
i)真空源を使用して中空内側針30内に陰圧を生成するステップと、
j)中空内側針30を通して別の卵子を取り出すステップと、
k)必要に応じてステップf)~ステップj)を繰り返すステップと、
l)中空内側針30を後退位置に移動させるステップと、
m)中空内側針30が後退位置にある状態で、針アセンブリ10を被験者から取り出すステップとが記載される。
複数のヒトの卵子を採取するために針アセンブリ10を使用する別の方法は、
a)中空内側針30が後退位置にある状態で、針アセンブリ10が被験者の膣壁を通して卵巣に挿入されるステップと、
b)針アセンブリ10の遠位端11を卵子の近くに位置決めするステップと、
c)中空内側針30の近位端31を真空源に流体連通状態で接続するステップと、
d)真空源を使用して中空内側針30内に陰圧を生成するステップと、
e)中空内側針30を通して卵子を取り出すステップと、
f)被験者内で針アセンブリ10を回転及び/又は再度位置決めするステップと、
g)中空内側針30の遠位端32を別の卵子の近くに位置決めするように、中空内側針30を延長位置に移動させるステップと、
h)真空源を使用して中空内側針30内に陰圧を生成するステップと、
i)中空内側針30を通して別の卵子を取り出すステップと、
j)必要に応じて、ステップb)~ステップi)のいずれかを繰り返すステップと、
k)中空内側針30を後退位置に移動させるステップと、
l)中空内側針30が後退位置にある状態で、針アセンブリ10を被験者から取り出すステップとが記載される。
したがって、針アセンブリ10は、複数の卵子を、針アセンブリ10を被験者への単一の入口から取り出すことができることが理解されよう。
卵巣の赤道部での針の単一の入口は、複数の卵胞の収集に必要なもの全てとすべきである。つまり、複数の卵子を取り出すために必要とされるのは、膣壁を通る単一の入口としうる。中空内側針30は、膣壁を通した初期挿入後にさらなる卵子に到達するように延長させられうる。
使用時に、針アセンブリ10を使用する手順は、ほとんどの痛みが、膣の針の進入及び卵巣壁の進入から生じ、その数は、針アセンブリ10を使用して減らされ得るので、被験者にとってより快適としうる。
使用時に、針アセンブリ10は、潜在的に、採卵をより迅速にし、外科手術時間を短縮することができる。
針アセンブリ10を使用することにより、通常、膣への進入地点での出血又は卵巣への進入での出血による、出血による潜在的な合併症を低下させる可能性がある。
針アセンブリ10を使用することにより、麻酔薬の必要性が少なくなったり、鎮静剤の必要性が最小限に抑えることができる。
中空内側針30の遠位領域33により、患者にあまり不快感を与えずに、アクセスしにくい卵胞に到達することを可能にしうる。
力データ
針アセンブリ10を膣壁を通して挿入するには、卵子をうまく取り出すために必要とされる、針アセンブリ10が曲がったり、配列から外れてねじれたりすることにつながりうる相当な負荷と力が必要である。中空内側針30が、針アセンブリ10から延長され、依然として卵胞内への穿刺能力を維持する能力は、中空内側針30の顕著な特徴である。この点に関し、卵胞を穿刺するための必要な力の要件を決定するために試験を実施した。壁の厚さについての適切な設計基準、中空内側針30の偏向、従って、卵胞の内部を通る挿入点を開くことの支点効果を最小化するための材料の適切な選択を決定するために、力と荷重のデータのサンプルが蓄積されている。
一連の試行を通して、試料の採卵のデータの分析を行った。この試験は、標準的な直線状の針を用いて採卵中に必要とされる穿刺力を決定することを目的とした。
要約は以下の通りである。
採卵1
ベース読取値1978mN
Figure 0007503319000004
採卵2
ベース読取値2247mN
Figure 0007503319000005
最も関連性の高いと報告された力が、ミリニュートン(mN)の単位を持つ「最大力」としてリストアップされる。2回の試行における最高の最大力は5853mNであった。針アセンブリ10の設計は、このレベルの約3倍まで、すなわち20000mNまでの力の許容範囲を許容することができる。
針アセンブリ10の設計において考慮すべき少なくとも2つの要因がある。
a)中空内側針30の先鋭化されたベベル34と外側スリーブ20の先鋭化されたベベル23との位置合わせによって、針アセンブリ10の斜面13を形成し、
b)次いで、その後に卵胞を穿刺するように必要な力で中空内側針30を前進させる。
したがって、上述のように、20,000mNの穿刺を必要とする中空内側針30の力は、中空内側針30の遠位領域33の材料選択における要因であり、また、米国特許第6,592,559号に記載されているように、穿刺がより大きくかつより剛性の高い針によって実施されるので、通常、穿刺能力を必要としない、既存の針上の湾曲領域の区別の観点から見てもよい。
針アセンブリ10は、複数の卵胞の排出のための卵巣の赤道における単一の入口を可能にすることができる。つまり、膣壁を通る単一の入口は、複数の卵子を取り出すことができ、中空内側針30は、膣壁を通る初期の挿入後にさらなる卵子に到達するように、後退位置と延長位置との間で移動させられる。中空内側針30の遠位領域33によって画定される曲線35は、中空内側針30が後退位置にあるときに直線状にされるように設計されるが、中空内側針30を延長位置に移動させるときに、複数の卵胞に延長可能かつ挿入可能であるように、適切なこわさ(stiffness)及び剛性(rigidity)の特性を維持する。
針アセンブリ10は、閉塞の危険性を最小限に抑えるために、非コアリング針遠位端などの現在の針(例えば、Wallace社製のもの)の全ての能力と、超音波のガイドの下での正確な配置のために非常に遠位端にマークされたエコーと、試験管との容易かつ確実な適合のためのシリコーン栓と、卵母細胞の回収中の継続的又は間欠洗浄のための能力と、中空内側針30が後退位置にある状態で針アセンブリ10が使用されるときの真空ポンプアダプタとを有することができる。
針アセンブリ10は、麻酔薬を伴う診療室内及び病院環境の外部で処置を行うことを可能にすることによって、対外受精を改善し得る、より安全で、より簡単で、痛みの少ない、卵母細胞の回収方法を提供し得る。これにより、コストを下げ、世界中で患者に体外受精をより多く提供しうる。より安全で安価なに体外受精は、世界中で体外受精のサイクル数を大幅に増しうる。
針アセンブリ10は、より剛性があり、したがって、膣及び卵巣へのより剛性の高い初期挿入を提供することができる。中空内側針30の遠位領域33を前進させることにより、より困難な卵胞を針アセンブリ10を通して吸引及び採取することが可能になり得る。1つの進入地点があれば、被験者の痛みを少なくし、出血リスクを低下しうる。針アセンブリ10を使用すると、必要な麻酔薬の量を潜在的に低くできる。
当業者には、広く説明されるように、本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、特定の実施形態に示されるように、本発明に多数の変形及び/又は修正を行ってもよいことが理解されるであろう。したがって、本実施形態は、例示的であって、制限的ではないとして、全ての点で考慮されるべきである。
また、本開示は以下の発明を含む。
第1の態様は、
ヒトの卵子を採取するための針アセンブリであって、前記針アセンブリが、
近位端及び遠位端を有する外側スリーブと、
中空の外側スリーブ内に摺動可能に配置された中空内側針であって、前記中空内側針が、
曲線を画定するように構成された遠位領域と、
先鋭化されたベベルを有する遠位端と、
前記遠位領域が前記外側スリーブ内に配置される、後退位置と、
前記中空内側針の前記遠位端が前記外側スリーブの前記遠位端より遠位にあり、かつ、前記遠位領域が前記外側スリーブより少なくとも部分的に外側にある、延長位置とを有する、中空内側針と、
前記中空内側針を前記後退位置と前記延長位置との間で移動させるように構成されたコントローラとを備え、
前記中空内側針が前記後退位置にあるときに前記遠位領域は前記外側スリーブに適合し、前記中空内側針が前記延長位置にあるとき前記遠位領域は前記曲線を画定する、針アセンブリである。
第2の態様は、
前記外側スリーブの前記遠位端は、先鋭化されたベベルを有する、第1の態様における針アセンブリである。
第3の態様は、
前記中空内側針が前記後退位置にあるとき、前記外側スリーブの先鋭化されたベベルと前記中空内側針の先鋭化されたベベルは実質的に位置合わせされて斜面を形成する、第2の態様における針アセンブリである。
第4の態様は、
前記中空内側針が前記後退位置にあるとき、前記中空内側針の前記遠位端は、前記外側スリーブの前記遠位端から突出する、第1の態様における針アセンブリである。
第5の態様は、
前記遠位領域によって画定される前記曲線は、一方向曲線である、第1の態様~第4の態様のいずれか1つにおける針アセンブリである。
第6の態様は、
前記遠位領域は、前記外側スリーブに対して最大角度90度で延びるように構成される、第1の態様~第5の態様のいずれか1つにおける針アセンブリである。
第7の態様は、
前記中空内側針は、前記中空内側針を前記外側スリーブに対して遠位側に前進させることによって、前記後退位置から前記延長位置に移動させられ、前記中空内側針は、前記中空内側針を前記外側スリーブに対して近位側に後退させることによって、前記延長位置から前記後退位置に移動させられる、第1の態様~第6の態様のいずれか1つにおける針アセンブリである。
第8の態様は、
前記曲線は、前記中空内側針が前記外側スリーブに対して遠位側に4cm進められたときに2.5cmの半径を有する、第7の態様における針アセンブリである。
第9の態様は、
前記遠位領域は、弾性合金から形成される、第1の態様~第8の態様のいずれか1つにおける針アセンブリである。
第10の態様は、
前記中空内側針は、弾性合金から形成される、第1の態様~第9の態様のいずれか1つにおける針アセンブリである。
第11の態様は、
前記弾性合金がニチノールである、第9の態様又は第10の態様における針アセンブリである。
第12の態様は、
前記外側スリーブは、針である、第1の態様~第11の態様のいずれか1つにおける針アセンブリである。
第13の態様は、
前記外側スリーブは、16ゲージ針又は17ゲージ針である、第1の態様~第11の態様のいずれか1つにおける針アセンブリである。
第14の態様は、
前記中空内側針は、19ゲージの針である、第1の態様~第13の態様のいずれか1つにおける針アセンブリである。
第15の態様は、
前記外側スリーブの前記遠位端に近接する又は前記遠位端にある領域は、放射線不透過であり、及び/又は、前記中空内側針の前記遠位端に近接する又は前記遠位端にある領域は、放射線不透過である、第1の態様~第14の態様のいずれか1つにおける針アセンブリである。
第16の態様は、
前記中空内側針が、前記中空内側針が前記後退位置及び前記延長位置のいずれかにあるときに、前記外側スリーブ内で回転することが制限される、第1の態様~第15の態様のいずれか1つにおける針アセンブリである。
第17の態様は、
前記コントローラは、前記中空内側針を前記後退位置及び延長位置のいずれかに解放可能に保持するように構成される、第1の態様~第16の態様のいずれか1つにおける針アセンブリである。
第18の態様は、
前記コントローラが、
前記中空の外側スリーブに連結された第1の部品と、前記中空内側針に連結された第2の部品とを備え、前記第2の部品を前記第1の部品に対して移動させることによって、前記中空内側針を前記後退位置と延長位置との間で移動させる、第1の態様~第17の態様のいずれか1つにおける針アセンブリである。
第19の態様は、
前記第1の部品は第1のスロット及び第2のスロットを有し、前記第2の部品は、前記第1のスロット及び前記第2のスロットのいずれかに受け入れられるように構成されたフランジを有し、前記フランジを前記第1のスロット内に配置することで前記中空内側針を前記後退位置に保持し、前記フランジを前記第2のスロット内に配置することで前記中空内側針を延長位置に保持する、第18の態様における針アセンブリである。
第20の態様は、
前記フランジ及び前記曲線は共通の方向に延在する、第19の態様における針アセンブリである。
第21の態様は、
前記中空内側針は、真空源と流体連通して連結されるように構成されており、前記真空源は、ヒトの卵子を採取するために前記中空内側針に陰圧を生成するように構成される、第1の態様~第20の態様のいずれか1つにおける針アセンブリである。
第22の態様は、
前記中空内側針は、前記中空内側針を通して抽出されたヒトの卵子を収集するための容器と流体連通状態にある、第1の態様~第21の態様のいずれか1つにおける針アセンブリである。
第23の態様は、
前記針アセンブリは、前記中空内側針、前記容器、及び、前記真空源と流体連通する栓をさらに備え、
前記栓は、
前記中空内側針がヒトの卵子を採取及び収集するために前記容器及び前記真空源と流体連通している第1の構成と、前記中空内側針が前記中空内側針を洗浄するための洗浄流体と流体連通している第2の構成との間で移動可能である、第22の態様における針アセンブリである。
第24の態様は、
ヒトの卵子を採取するための方法において、前記方法は、
前記中空内側針が前記後退位置にある状態で、第1の態様~第17の態様のいずれか1つにおける針アセンブリの前記外側スリーブの前記遠位端を、被験者の膣壁を通して卵巣に挿入するステップと、
卵子の近くに前記外側スリーブの前記遠位端を位置決めするステップと、
前記中空内側針を通して前記卵子を採取するステップとを備える、ヒトの卵子を採取するための方法である。
第25の態様は、
前記方法は、
前記中空内側針を前記延長位置に移動させるステップと、
前記中空内側針の前記遠位端を卵子の近くに位置決めして前記卵子を採取するステップとをさらに備える、第24の態様における方法である。
第26の態様は、
前記方法は、
前記中空内側針を前記後退位置へ移動させるステップと、
前記針アセンブリを回転させて卵巣内で前記外側スリーブを再度位置決めするステップと、
前記中空内側針を前記延長位置に移動させるステップと、
前記中空内側針の前記遠位端を卵子の近くに位置決めして卵子を採取するステップとをさらに備える、第25の態様における方法である。
10 針アセンブリ
11 針アセンブリ10の遠位端
12 針アセンブリ10の近位端
13 針アセンブリ10の斜面
20 外側スリーブ
21 外側スリーブ20の近位端
22 外側スリーブ20の遠位端
23 外側スリーブ20の遠位端22の先鋭化されたベベル
30 中空内側針
31 中空内側針30の近位端
32 中空内側針30の遠位端
33 中空内側針30の遠位領域
34 中空内側針30の遠位端32の先鋭化されたベベル
35 曲線
36 中空内側針30の軸部
40 コントローラ
41 コントローラ40の第1の部品
42 コントローラ40の第2の部品
43 コントローラ40の第1の部品41の第1のスロット
44 第1のスロット43の盲端
45 コントローラ40の第1の部品41の第2のスロット
46 第2のスロットの盲端
47 コントローラ40の第2の部品42のフランジ
48 フランジ47の遠位端
40a コントローラ
41a コントローラ40aの第1の部品
42a コントローラ40aの第2の部品
43a コントローラ40aの第1の部品41aのピニオン
44a コントローラ40aの第2の部品42aのラック
50 栓
60 栓
70 管

Claims (21)

  1. ヒトの卵子を採取するための針アセンブリであって、前記針アセンブリが、
    近位端及び遠位端を有する外側スリーブであって、前記外側スリーブの前記遠位端は、先鋭化されたベベルを有する、外側スリーブと、
    前記外側スリーブ内に摺動可能に配置された中空内側針であって、前記中空内側針が、
    曲線を画定するように構成された遠位領域と、
    先鋭化されたベベルを有する遠位端と、
    前記遠位領域が前記外側スリーブ内に配置される、後退位置と、
    前記中空内側針の前記遠位端が前記外側スリーブの前記遠位端より遠位にあり、かつ、前記遠位領域が前記外側スリーブより少なくとも部分的に外側にある、延長位置とを有する、中空内側針と、
    前記中空内側針を前記後退位置と前記延長位置との間で移動させるように構成されたコントローラとを備え、
    前記中空内側針が前記後退位置にあるときに前記遠位領域は前記外側スリーブに適合し、前記中空内側針が前記延長位置にあるとき前記遠位領域は前記曲線を画定し、
    前記中空内側針が、前記中空内側針が前記後退位置及び前記延長位置のいずれかにあるときに、前記外側スリーブ内で回転することが制限され
    前記コントローラが、
    前記外側スリーブに連結された第1の部品と、
    前記中空内側針に連結された第2の部品とを備え、
    前記第2の部品を前記第1の部品に対して移動させることによって、前記中空内側針を前記後退位置と延長位置との間で移動させ、
    前記第1の部品は第1のスロット及び第2のスロットを有し、
    前記第2の部品は、前記第1のスロット及び前記第2のスロットのいずれかに受け入れられるように構成されたフランジを有し、
    前記フランジを前記第1のスロット内に配置することで前記中空内側針を前記後退位置に保持し、前記フランジを前記第2のスロット内に配置することで前記中空内側針を延長位置に保持する、針アセンブリ。
  2. 前記中空内側針が前記後退位置にあるとき、前記外側スリーブの先鋭化されたベベルと前記中空内側針の先鋭化されたベベルは位置合わせされて斜面を形成する、請求項1に記載の針アセンブリ。
  3. 前記遠位領域によって画定される前記曲線は、一方向曲線である、請求項1又は2に記載の針アセンブリ。
  4. 前記遠位領域は、前記外側スリーブに対して最大角度90度で延びるように構成される、請求項1~3のいずれか一項に記載の針アセンブリ。
  5. 前記中空内側針は、前記中空内側針を前記外側スリーブに対して遠位側に前進させることによって、前記後退位置から前記延長位置に移動させられ、前記中空内側針は、前記中空内側針を前記外側スリーブに対して近位側に後退させることによって、前記延長位置から前記後退位置に移動させられる、請求項1~4のいずれか一項記載の針アセンブリ。
  6. 前記曲線は、前記中空内側針が前記外側スリーブに対して遠位側に40mm進められたときに25mmの半径を有する、請求項5に記載の針アセンブリ。
  7. 前記遠位領域は、弾性合金から形成される、請求項1~6のいずれか一項に記載の針アセンブリ。
  8. 前記中空内側針は、弾性合金から形成される、請求項1~7のいずれか一項に記載の針アセンブリ。
  9. 前記弾性合金がニチノールである、請求項7又は8に記載の針アセンブリ。
  10. 前記外側スリーブは、針である、請求項1~9のいずれか一項に記載の針アセンブリ。
  11. 前記外側スリーブは、16ゲージ針又は17ゲージ針である、請求項9に記載の針アセンブリ。
  12. 前記中空内側針は、19ゲージの針である、請求項11に記載の針アセンブリ。
  13. 前記外側スリーブの前記遠位端に近接する又は前記遠位端にある領域は、放射線不透過であり、及び/又は、前記中空内側針の前記遠位端に近接する又は前記遠位端にある領域は、放射線不透過である、請求項1~12のいずれか一項記載の針アセンブリ。
  14. 前記コントローラは、前記中空内側針を前記後退位置及び延長位置のいずれかに解放可能に保持するように構成される、請求項1~13のいずれか一項に記載の針アセンブリ。
  15. 前記フランジ及び前記曲線は共通の方向に延在する、請求項1~14のいずれか一項に記載の針アセンブリ。
  16. 前記中空内側針は、真空源と流体連通して連結されるように構成されており、前記真空源は、ヒトの卵子を採取するために前記中空内側針に陰圧を生成するように構成される、請求項1~1のいずれか一項に記載の針アセンブリ。
  17. 前記中空内側針は、前記中空内側針を通して抽出されたヒトの卵子を収集するための容器と流体連通状態にある、請求項1~1のいずれか一項に記載の針アセンブリ。
  18. 前記中空内側針は、前記中空内側針を通して抽出されたヒトの卵子を収集するための容器と流体連通状態にあり、
    前記針アセンブリは、前記中空内側針、前記容器、及び、前記真空源と流体連通する栓をさらに備え、
    前記栓は、
    前記中空内側針がヒトの卵子を採取及び収集するために前記容器及び前記真空源と流体連通している第1の構成と、前記中空内側針が前記中空内側針を洗浄するための洗浄流体と流体連通している第2の構成との間で移動可能である、請求項1に記載の針アセンブリ。
  19. 前記中空内側針の遠位領域は、卵胞を穿刺して複数の卵子を引き出すために必要な偏向力に耐えることができる、請求項1~18のいずれか一項に記載の針アセンブリ。
  20. 前記偏向力は20,000mNである、請求項19に記載の針アセンブリ。
  21. 前記中空内側針及び前記外側スリーブは非コアリングである、請求項1~2のいずれか一項に記載の針アセンブリ。
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