JP7500375B2 - リモコンシステム - Google Patents
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Description
送信所リモコンシステムは、本社から送出されたテレビで視聴可能な電波を送信するための送信所システムを遠隔監視するリモコンシステムである。
そのため、各リモコンシステムでは、一般的に本社に制御端局、送信所または基地局に被制御端局というリモコン端局を設け、各リモコン端局はその局舎内に存在する関係システム設備を遠隔制御して情報を集約し、その情報をIP、シリアル、音声等の拠点間回線を通じて、操作端末が存在する本社へ伝送している。
一般的なリモコンシステムの構成例について図7を用いて説明する。図7は、一般的なリモコンシステムの構成例を示す説明図である。
図7に示すように、リモコンシステムでは、リモコン端局A(10a)、リモコン端局B(10b)(両者の区別が不要の場合には、リモコン端局10と記載することもある)と、操作端末11a、操作端末11b(操作端末11と記載することもある)と、データベース12a、データベース12b(データベース12と記載することもある)とを備えている。
そして、拠点Aと拠点Bとは、拠点間回線によって接続されている。
これにより、リモコン端局10a,10bは、IP回線13又は4線式電話回線(4W回線)15を用いて、互いに取得した情報の送受信を行って、情報を共有する。つまり、同一リモコンシステム内では、各リモコン端局10は、異なる拠点に設けられたリモコン端局が取得した情報も取得可能となっている(少なくとも一方には両拠点の情報が集約される)。
同様に、操作端末11bは、リモコン端局10bから情報を取得して、データベース12bに蓄積し、表示出力し、システム設備を制御する。
操作端末11が同一拠点のリモコン端局10から情報を取得することにより、拠点間の通信を行わずに、システム内の別拠点の情報も取得することができるものである。
尚、システムの重要度によっては送信所や基地局にも操作端末11を設けることがある。
本社の操作端末11で管理している情報を、送信所や基地局の操作端末11でも参照するには、本社の制御端局で集約したシステム設備の情報を、拠点間回線を通じて送信所や基地局のリモコン端局10へ伝送する。
また、リモコンシステムでは、異なる種類のリモコンシステムが複数設置される場合がある。つまり、本社と当該拠点との間で複数のリモコンシステムが設けられている場合である。
リモコンシステムは、その種類によって、監視情報の種類や送出方法が異なることが多い。ここでは、種類毎のリモコンシステムのことを、個別リモコンシステムと称するものとする。
特に一般家庭への放送波出力を管理する送信所リモコンは、より安定性、信頼性が求められるため、他の放送システムよりもシステム設備の信頼性を上げるような構成になることが多い。
これは、一つのシステム不具合が別のシステムに影響しないようにするため、また、各々のリモコンシステムの個別の特徴を活かして効率よく通信するため、等の理由による。
尚、リモコンシステムに関する従来技術としては、特開2004-32440号公報「FPUリモコンシステム」(特許文献1)がある。
特許文献1には、FPUの受信設備における受信電波の伝搬状況を測定し、測定データを元に利オートコントロール制御器の画面状にOFDM遅延波の波形として表示することが記載されている。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係るリモコンシステム(本リモコンシステム)は、同一拠点間に、第1のリモコン端局と第2のリモコン端局とが第1の拠点間回線で接続される第1の個別リモコンシステムと、第3のリモコン端局と第4のリモコン端局とが第2の拠点間回線で接続される第2の個別リモコンシステムとを備え、一方の拠点内の第1のリモコン端局と第3のリモコン端局とが第3の通信回線で接続され、他方の拠点内の第2のリモコン端局と第4のリモコン端局とが第4の通信回線で接続され、第3の通信回線及び第4の通信回線は、第1の拠点間回線又は第2の拠点間回線が異常の場合に使用されるリモコンシステムとしており、一方の個別リモコンシステムの拠点間回線が異常の場合、他方の個別リモコンシステムの拠点間回線と、拡張インタフェースによる第3及び第4の通信回線とを用いて、他方の個別リモコンシステムを介して異常が発生した個別リモコンシステムの設備についても本社の操作端末での監視及び制御を継続することができ、利便性及びシステム全体の信頼性を向上させることができるものである。
本リモコンシステムの概略構成について図1を用いて説明する。図1は、本リモコンシステムの概略構成を示す説明図である。
図1に示すように、本リモコンシステムは、拠点Aと拠点Bとの間に、個別リモコンシステム(1)と、個別リモコンシステム(2)とを備えている。
また、操作端末も省略しているが、いずれの拠点についても、個別リモコンシステム毎に操作端末が設けられていてもよい。
各リモコン端局では、拡張インタフェース回線7又は8で接続される相手のリモコン端局の情報を予め記憶している。
次に、拡張インタフェースを用いた通信について図2を用いて説明する。図2は、拡張インタフェースを用いた通信を示す説明図である。
本リモコンシステムでは、あるリモコンシステムの拠点間回線に異常が発生して、リモコン端局間の通信ができなくなった場合に、拡張インタフェース回線7,8及び同一拠点間に設けられた別のリモコンシステムの拠点間回線を介して通信を継続するようにしている。
リモコン端局2bは、拡張インタフェース回線81を介して当該データを受信する。
具体的には、リモコン端局1aからリモコン端局1b宛てのデータは、拡張インタフェース回線72、リモコン端局2a、拠点間回線5、リモコン端局2b、拡張インタフェース回線82を介してリモコン端局1bに受信され、リモコン端局1bからリモコン端局1a宛てのデータは、拡張インタフェース回線81、リモコン端局2b、拠点間回線5、リモコン端局2b、拡張インタフェース回線71を介してリモコン端局1aに受信される。
別のリモコンシステムの拠点間回線を利用してデータを送信する場合のデータ量について説明する。
拠点間回線5に不具合を生じた個別リモコンシステム(2)の通信は、個別リモコンシステム(1)の通信の隙間を用いて伝送するトンネリングによって行われる。そのため、個別リモコンシステム(1)の動作に影響を及ぼさないよう、最低限の情報とすることが望ましい。
これにより、正常時の通信に比べてデータ量を少なくすることができるものである。
また、トンネリングによって伝送される個別リモコンシステム(2)のデータは、正常な個別リモコンシステム(1)のデータと識別可能とする必要がある。
そこで、正常時のデータとは異なる位置にフラグを立てるなど、トンネリング用のデータであることを識別可能としておく。トンネリング用のデータであることを識別可能とするデータは、請求項に記載した異常を示す情報に相当する。
これにより、データを受信した正常な個別リモコンシステムのリモコン端局が、相手が異常状態であり、それを認識していることを容易に判別することができるものである。
本リモコンシステムの各拠点のリモコン端局1a,1b,2a,2bは、動作モードとして、従来と同様に、他の個別リモコンシステムと関わらない通常モードに加えて、他のリモコンシステムと相互に関与して動作するモードとして、トンネリングモードと、緊急通信モードとを備えている。
そして、リモコン端局1a,1b,2a,2bは、それぞれ、自己の拠点間回線の状況や、受信したデータを監視して、トンネリングモードや緊急通信モードに移行して動作を行う。
本リモコンシステムのリモコン端局1a,1b,2a,2bは、自己の個別リモコンシステムの拠点間回線が(複数ある場合にはいずれかが)正常な状態で、別の個別リモコンシステムのパケットを拡張インタフェース回線7又は8を介して受信した場合に、トンネリングモードに移行する。
図2に示した例では、拠点間回線が正常に動作している個別リモコンシステム(1)のリモコン端局1a,1bがトンネリングモードとなる。
次に、トンネリングモードで動作している個別リモコンシステムにおける操作端末での表示例について図3を用いて説明する。図3は、トンネリングモードにおける表示例を示す説明図である。ここでは、図2の状態で、個別リモコンシステム(1)のリモコン端局1aがトンネリングモードで動作している場合を例として説明する。
これにより、図3に示すように、操作端末は、「システム2 回線異常」の表示を行う。
更にまた、トンネリングモードにおける操作端末では、認識した相手システム(個別リモコンシステム(2))のシステム状態を、自己のシステムの操作画面に表示してもよい。
本リモコンシステムのリモコン端局1a,1b,2a,2bは、自己の個別リモコンシステムの拠点間回線が全て異常となったことを検出すると、緊急通信モードに移行して動作を行う。
緊急通信モードでは、リモコン端局1a,1b,2a,2bは、拡張インタフェース回線を用いて、予め設定された同一拠点の別のリモコンシステムのリモコン端局を介してトンネリング通信を行う。
緊急通信モードにおける表示例について図4を用いて説明する。図4は、緊急通信モードにおける表示例を示す説明図である。
緊急通信モードは、自己の個別リモコンシステムの拠点間回線が全て異常である状態で、リモコン端局が、拡張インタフェース回線を介してパケットを受信している状態であり、上述した図2の例では、個別リモコンシステム(2)のリモコン端局2a,2bが緊急通信モードとなる。
これにより、操作端末の操作を行う作業員に、自己の拠点間回線4に異常が発生したことを報知して、迅速な対応を可能とするものである。
リモコン端局2a,2bは、拡張インタフェース回線7,8から正常に自己の個別リモコンシステムのデータを送受信して、設備の状態を共有できる場合には、迂回による通信が正常であることを認識して操作端末にその旨通知し、操作端末では、「緊急回線正常」の表示を行う。
この場合には、回線異常ではなく、自装置の不具合の可能性がある。
次に、リモコン端局が、別システムのリモコン端局の異常を検知する動作について図5を用いて説明する。図5は、別システムのリモコン端局の異常を検知する場合の動作を示す説明図である。
例えば、図5に示すように、リモコン端局2bが異常であった場合、拠点間回線5が正常であったとしても、リモコン端局2aからのデータは送られない。
リモコン端局2aは、相手のリモコン端局2bからのデータを受信しないことから、拠点間回線5の異常と判断して、緊急通信モードに移行する。
リモコン端局1aは、拡張インタフェース回線71から拠点間回線3へのトンネリング通信はあるものの、拠点間回線3から拡張インタフェース回線72へのトンネリング通信がないことを検知して、リモコン端局2bの装置異常の可能性があることを検出する。
そして、その旨を個別リモコンシステム(1)の操作端末に通知して、操作端末においてリモコン端局2bの装置異常を示すアラートを表示させることができるものである。
次に、本リモコンシステムの応用例について図6を用いて説明する。図6は、本リモコンシステムの応用例を示す説明図である。
図6に示すように、本リモコンシステムの応用例(応用例のシステム)は、これまでに説明してきたものと同様の個別リモコンシステム(1)及び個別リモコンシステム(2)からの情報を本社等で集約して、両方の個別リモコンシステムの状態を統合的に監視する構成である。
リモコン端局1b、2bは送信所や基地局に設けられていてもよい。
また、操作端末91から、各個別リモコンシステムに対する制御も可能としている。
本社側のシステム(本社クラウドシステム)は、GUI(Graphical User Interface)を備え、操作性を向上させ、統合的な監視及び制御を容易にするものである。
つまり、応用例のシステムでは、図5を用いて説明した別の個別リモコンシステムにおける異常検知がより効果的に利用できるものである。
本リモコンシステムによれば、同一拠点間に、リモコン端局1aとリモコン端局1bとが拠点間回線3で接続される個別リモコンシステム(1)と、リモコン端局2aとリモコン端局2bとが拠点間回線5で接続される個別リモコンシステム(2)とを備え、一方の拠点内のリモコン端局1aとリモコン端局2aとが拡張インタフェース回線7で接続され、他方の拠点内のリモコン端局1bとリモコン端局2bとが拡張インタフェース回線8で接続され、拡張インタフェース回線7及び拡張インタフェース回線8は、拠点間回線3又は拠点間回線5が異常の場合に使用されるリモコンシステムとしているので、一方の個別リモコンシステムの拠点間回線が異常の場合、他方の個別リモコンシステムの拠点間回線と、拡張インタフェース回線7,8とを用いて通信を補完し、他方の個別リモコンシステムを介して、異常が発生した個別リモコンシステムの設備についても本社の操作端末での監視及び制御を継続することができ、利便性及びシステム全体の信頼性を向上させることができる効果がある。
Claims (4)
- 映像信号の伝送装置を遠隔制御するリモコン端局を備えるリモコンシステムであって、
第1のリモコン端局と、第2のリモコン端局とが第1の通信方式で接続される第1のシステムと、
第3のリモコン端局と、第4のリモコン端局とが第2の通信方式で接続される第2のシステムとを備え、
前記第1のリモコン端局と前記第3のリモコン端局とが第3の通信方式で接続され、
前記第2のリモコン端局と前記第4のリモコン端局とが第4の通信方式で接続され、
前記第3の通信方式及び前記第4の通信方式は、前記第1の通信方式又は前記第2の通信方式が異常の場合に使用し、
前記第1のリモコン端局が、前記第3のリモコン端局から前記第3の通信方式を介して前記第4のリモコン端局宛てのデータを受信するものの、前記第2のリモコン端局から前記第1の通信方式を介して前記第3のリモコン端局宛てのデータを受信しない場合に、前記第4のリモコン端局に異常が発生したと判断することを特徴とするリモコンシステム。 - 第2の通信方式が異常となった場合に、
第3のリモコン端局が、第4のリモコン端局宛てのデータを第3の通信方式を用いて第1のリモコン端局に送信し、前記第1のリモコン端局が、第1の通信方式を用いて第2のリモコン端局に送信し、前記第2のリモコン端局が、第4の通信方式を介して前記第4のリモコン端局へ送信し、
前記第4のリモコン端局が、前記第3のリモコン端局宛てのデータを前記第4の通信方式を介して前記第2のリモコン端局に送信し、前記第2のリモコン端局が、前記第1の通信方式を介して前記第1のリモコン端局に送信し、前記第1のリモコン端局が、前記第3の通信方式を介して前記第3のリモコン端局へ送信することを特徴とする請求項1記載のリモコンシステム。 - リモコン端局が、第3の通信方式又は第4の通信方式を用いる際に、送信データに、異常を示す情報を含め、正常時に比べてデータ量を少なくして送信することを特徴とする請求項1又は2記載のリモコンシステム。
- 第1又は第2の通信方式に接続する監視端末を備え、
いずれかのリモコン端局又はいずれかの通信方式に異常が発生した場合に、当該異常を監視端末に表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のリモコンシステム。
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