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JP7583738B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置 Download PDF

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JP7583738B2
JP7583738B2 JP2021559767A JP2021559767A JP7583738B2 JP 7583738 B2 JP7583738 B2 JP 7583738B2 JP 2021559767 A JP2021559767 A JP 2021559767A JP 2021559767 A JP2021559767 A JP 2021559767A JP 7583738 B2 JP7583738 B2 JP 7583738B2
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本明細書は、空気調和装置に関する。
本発明において、空気調和装置〔AIR CONDITIONING APPARATUS;エアーコンディショニング(装置);エアコンディショナー(装置);エアコン(装置);空気調整装置)〕は、所定空間の空気を用途、目的に応じて最適の状態に維持するための機器である。一般に、前記空気調和装置は、圧縮機、凝縮機、膨張装置及び蒸発器を含み、冷媒の圧縮、凝縮、膨張及び蒸発過程を行う冷凍サイクルが駆動されて、前記所定空間を冷房又は暖房することができる。
前記所定空間は、前記空気調和装置が使用される場所に応じて、多様に提案され得る。一例として、前記空気調和装置は家庭や事務室で使用されてもよい。
空気調和装置が冷房運転を行う場合、室外機に備えられる室外熱交換器が凝縮機の機能を行い、室内機に備えられる室内熱交換器が蒸発器の機能を行う。反面、空気調和装置が暖房運転を行う場合、前記室内熱交換器が凝縮機の機能を行い、前記室外熱交換器が蒸発器の機能を行う。
最近は、環境規制政策によって、空気調和装置に使用される冷媒の種類を制限し、冷媒の使用量を減らす傾向にある。
冷媒の使用量を減らすために、冷媒と所定の流体との間に熱交換を行って冷房又は暖房を行う技術が提案されている。一例として、前記所定の流体には水が含まれてもよい。
冷媒と水の熱交換を介して冷房又は暖房を行うシステムと関連して、以下のような先行文献が開示される。
1.登録番号:日本特許公報第5279919号
2.発明の名称:空気調和装置
前記の先行文献は、室外機と、熱媒体変換機と、室内機とを含む。
前記熱媒体変換機は、熱交換器と、熱交換器の上流側に位置する絞り装置と、前記熱交換器の下流側に位置する冷媒流路切替装置とを含む。
前記冷媒流路切替装置は、冷房運転時に低温状態の冷媒が流動する冷媒配管に接続されている。
このような先行文献によれば、冷房運転時に、複数の熱交換器のうち一部の熱交換器を使用する場合、未使用(以下、「不使用」とも云う)の熱交換器の上流に位置する絞り装置で冷媒の漏洩が防止される場合、冷媒が冷媒配管に沿って流動することが可能となり、熱交換器での冷媒の流動が発生するようになる。この場合、熱交換器において水が流動する流路で水が凍ってしまう問題が発生する。
本実施例(本発明の一態様)は、冷房運転時に、多数の熱交換器のうち一部の熱交換器を使用する際、未使用の熱交換器に冷媒が漏洩しても、熱交換器の水流路上で水が凍ることを防止できる空気調和装置を提供する。
本実施例(本発明の一態様)は、未使用の熱交換器に冷媒が漏洩する場合、漏洩した冷媒を未使用の熱交換器から回収することができる空気調和装置を提供する。
本発明の一態様に係る空気調和装置は、冷媒が循環する室外機と;水が循環する室内機と;前記室外機と前記室内機とを接続し、前記冷媒と水との間に熱交換を行う熱交換装置と;前記室外機と前記熱交換装置とを接続する第1室外機接続管乃至(~)第3室外機接続管とを含む(備える;構成する)ことができる。
前記熱交換装置は、多数の熱交換器を含むことができ、冷房運転時に、多数の熱交換器のうち一部のみが使用されてもよい。
冷房運転時に、多数の熱交換器のうち未使用の熱交換器の入口側に位置する膨張弁から冷媒の漏洩が発生しても、未使用の熱交換器で冷媒の流動が発生しないように、未使用の熱交換器の出口側に位置する弁は閉じられた状態が維持されてもよい。
一例として、前記熱交換装置は、第1熱交換器及び第2熱交換器と、前記第1室外機接続管から分岐する第1分岐管及び第2分岐管と、前記第1分岐管及び第2分岐管にそれぞれ備えられる第1弁と、前記第2室外機接続管から分岐する第3分岐管及び第4分岐管と、前記第3分岐管及び第4分岐管にそれぞれ備えられる第2弁と、前記第3室外機接続管から分岐する第1冷媒配管及び第2冷媒配管と、前記第1冷媒配管に備えられる第1膨張弁と、前記第2冷媒配管に備えられる第2膨張弁とを含むことができる。
空気調和装置の冷房運転時に、前記第1熱交換器が使用され、第2熱交換器が使用されない場合、前記第1弁は閉じられ、前記第3分岐管に備えられる第2弁は開かれ、前記第4分岐管に備えられる第2弁は閉じられ、前記第1膨張弁は開かれ、前記第2膨張弁は閉じられてもよい。
前記熱交換装置は、前記第1分岐管及び前記第3分岐管が接続される第1共通気管と、前記第3分岐管と前記第1共通気管とを接続する第1バイパス配管と、前記第1バイパス配管に備えられる第1バイパス弁と、前記第2分岐管及び前記第4分岐管が接続される第2共通気管と、前記第4分岐管と前記第2共通気管とを接続する第2バイパス配管と、前記第2バイパス配管に備えられる第2バイパス弁とをさらに含むことができる。
前記第1共通気管は前記第1熱交換器に接続され、前記第2共通気管は前記第2熱交換器に接続され、前記第1冷媒配管は前記第1熱交換器に接続され、前記第2冷媒配管は前記第2熱交換器に接続されてもよい。
前記各バイパス弁は、冷媒の流量の調節が可能な弁であってもよい。
空気調和装置の冷房運転の開始時に、前記第1及び第2バイパス弁は閉じられた状態が維持されてもよい。
前記各熱交換器は、冷媒が流動する冷媒流路と、前記冷媒流路上の冷媒と熱交換されるために水が流動する水流路とを含み、前記水流路を流動した水が前記室内機に流動することができる。
前記第2熱交換器の冷媒流路の温度を感知する温度センサをさらに含むことができる。
前記温度センサで感知された温度が基準温度以下になると、前記第2熱交換器の水流路に水を供給するためのポンプが作動することができる。
前記ポンプは、一定時間動作した後に停止するか、または間欠的にオン/オフされてもよい。
前記第2熱交換器の冷媒流路に冷媒が溜まったことが感知されると、前記第1バイパス弁が閉じられた状態で、前記第2バイパス弁は開かれてもよい。
前記第2バイパス弁は、間欠的に多数回動作することができる。
前記第2熱交換器を使用しない時点から一定の時間間隔で前記第2バイパス弁が動作することができる。
空気調和装置の冷房運転時に、前記第1熱交換器及び第2熱交換器が使用されると、前記第1弁は閉じられ、前記第2弁は開かれ、前記第1膨張弁及び第2膨張弁は開かれ、前記各バイパス弁は閉じられてもよい。
空気調和装置の暖房運転時に、前記第1分岐管及び第2分岐管にそれぞれ備えられる第1弁は開かれ、前記第3分岐管及び第4分岐管にそれぞれ備えられる第2弁は閉じられ、前記第1膨張弁及び第2膨張弁は開かれ、前記各バイパス弁は閉じられてもよい。
他の態様に係る空気調和装置は、冷媒が循環する室外機と;水が循環する多数の室内機と;前記室外機と前記多数の室内機とを接続し、前記冷媒と水との間に熱交換を行う熱交換装置とを含み、前記熱交換装置は、それぞれが冷媒流路及び水流路を含む多数の熱交換器と、冷房運転時に、前記多数の熱交換器のそれぞれに流入する冷媒を膨張させる多数の膨張弁と、前記多数の熱交換器のうち一部の熱交換器が使用され、他の一部の熱交換器が使用されないとき、未使用の熱交換器に溜まった冷媒を前記室外機に回収するための冷媒回収手段とを含むことができる。
前記熱交換装置は、高圧状態の冷媒が流動する高圧配管と、前記高圧配管に備えられる第1弁と、低圧状態の冷媒が流動する低圧配管と、前記低圧配管に備えられる第2弁とを含み、前記冷媒回収手段は、前記低圧配管と接続され、冷媒が前記低圧配管の第2弁を迂回して流動するためのバイパス配管と、前記バイパス配管に備えられるバイパス弁とを含むことができる。
冷房運転時に、未使用の熱交換器に対応する低圧配管の第2弁は閉じられた状態が維持されてもよい。
前記未使用の熱交換器に溜まった冷媒を前記室外機に回収するために、前記第2弁が閉じられた状態で、前記バイパス弁が開かれてもよい。
前記バイパス弁は、間欠的に多数回動作することができる。
前記他の一部の熱交換器を使用しない時点から一定の時間間隔で前記バイパス弁が動作することができる。
一つ以上の実施例に対する具体的な内容は、以下に添付される図面及び詳細な説明に開示される。他の特徴は、明細書、図面及び請求項から明確に導出されるだろう。
本実施例によれば、多数の熱交換器のうち一部の熱交換器を使用する際、未使用の熱交換器に冷媒が漏洩しても、未使用の熱交換器で冷媒が流動しないので、未使用の熱交換器の水流路上で水が凍ることを防止することができる。
また、未使用の熱交換器に冷媒が漏洩する場合、漏洩した冷媒を未使用の熱交換器から室外機に回収できるので、冷媒不足現象を防止することができる。
本実施例において、未使用の熱交換器に溜まった冷媒を室外機に回収するための配管及び弁を総称して冷媒回収手段と命名することができる。一例として、前記冷媒回収手段は、バイパス配管とバイパス弁を含むことができる。
本発明の一実施例に係る空気調和装置の構成を示す概略図である。 本発明の一実施例に係る空気調和装置の構成を示すサイクル線図である。 本発明の一実施例に係る空気調和装置の暖房運転時の熱交換装置での冷媒と水の流動の様子を示すサイクル線図である。 本発明の一実施例に係る空気調和装置の冷房運転時の熱交換装置での冷媒と水の流動の様子を示すサイクル線図である。 本発明の一実施例に係る空気調和装置の冷房運転時、多数の熱交換器のうち一部のみが使用される場合の冷媒と水の流動の様子を示すサイクル線図である。 未使用の熱交換器から冷媒が回収される様子を示すサイクル線図である。
以下、本発明の一部の実施例を例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するにおいて、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されても、可能な限り同一の符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明の実施例を説明するにあたって、かかる公知の構成又は機能についての具体的な説明が本発明の実施例に対する理解を妨げると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
また、本発明の実施例の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって当該構成要素の本質や順番又は順序などが限定されるものではない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」されると記載された場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接的に連結又は接続されてもよいが、各構成要素の間に更に他の構成要素が「連結」、「結合」又は「接続」されてもよいと理解されるべきである。
図1は、本発明の一実施例に係る空気調和装置の構成を示す概略図であり、図2は、本発明の一実施例に係る空気調和装置の構成を示すサイクル線図である。
図1及び図2を参照すると、本発明の一実施例に係る空気調和装置1は、室外機10と、室内機50と、前記室外機10及び前記室内機50に接続される熱交換装置100とを含むことができる。
前記室外機10と前記熱交換装置100は、第1流体によって流動的に接続され得る。一例として、前記第1流体は冷媒を含むことができる。
前記冷媒は、前記熱交換装置100に備えられる熱交換器の冷媒流路及び前記室外機10を流動することができる。
前記室外機10は、圧縮機11及び室外熱交換器15を含むことができる。
前記室外熱交換器15の一側には室外ファン16が備えられて外気を室外熱交換器15側に吹き込み、前記室外ファン16の駆動によって、外気と室外熱交換器15の冷媒との間に熱交換が行われ得る。前記室外機10はメイン膨張弁18(EEV)をさらに含むことができる。
前記空気調和装置1は、前記室外機10と前記熱交換装置100を接続する接続配管20,25,27をさらに含むことができる。
前記接続配管20,25,27は、高圧の気相冷媒が流動する気管(高圧気管)として第1室外機接続管20と、低圧の気相冷媒が流動する気管(低圧気管)として第2室外機接続管25と、液冷媒が流動する液管として第3室外機接続管27とを含むことができる。
すなわち、前記室外機10と前記熱交換装置100は“3配管接続構造”を有し、冷媒は、3つの接続管20,25,27によって前記室外機10と前記熱交換装置100を循環することができる。
前記熱交換装置100と室内機50は、第2流体によって流動的に接続され得る。一例として、前記第2流体は水を含むことができる。
前記水は、前記熱交換装置100に備えられる熱交換器の水流路及び前記室外機10を流動することができる。
前記熱交換装置100は、多数の熱交換器140,141を含むことができる。前記熱交換器は、一例として、板状の熱交換器を含むことができる。
前記室内機50は、多数の室内機60,70を含むことができる。本実施例において、前記多数の室内機60,70の個数には制限がないことを明らかにしておき、図1では、一例として、2つの室内機60,70が熱交換装置100に接続されたものとして図示される。
前記多数の室内機60,70は、第1室内機60、及び第2室内機70を含むことができる。
前記空気調和装置1は、前記熱交換装置100と前記室内機50とを接続する配管30,35をさらに含むことができる。
前記配管30,35は、前記熱交換装置100と各室内機60,70とを接続する第1室内機接続管30及び第2室内機接続管35を含むことができる。
水は、前記室内機接続管30,35を介して前記熱交換装置100と前記室内機50を循環することができる。
勿論、前記室内機の台数が増加すると、前記熱交換装置100と室内機を接続する配管の個数は増加するはずである。
このような構成によれば、前記室外機10及び前記熱交換装置100を循環する冷媒と、前記熱交換装置100及び前記室内機50を循環する水とは、前記熱交換装置100に備えられる熱交換器140,141を介して熱交換される。
熱交換を通じて冷却又は加熱された水は、前記室内機50に備えられる室内熱交換器61,71と熱交換することで、室内空間の冷房又は暖房を行うことができる。
前記多数の熱交換器140,141は、前記多数の室内機60,70の個数と同じ数で備えられてもよい。または、1つの熱交換器に2つ以上の室内機が接続されることも可能である。
以下では、前記熱交換装置100について詳細に説明する。
前記熱交換装置100は、各室内機60,70と流動的に接続される第1熱交換器140及び第2熱交換器141を含むことができる。
前記第1熱交換器140及び第2熱交換器141は、同じ構造で形成されてもよい。
前記各熱交換器140,141は、一例として、板状の熱交換器を含むことができ、水流路と冷媒流路が交互に積層されてもよい。
前記各熱交換器140,141は、冷媒流路140a,141aと水流路140b,141bを含むことができる。
前記冷媒流路140a,141aは前記室外機10と流動的に接続され、前記室外機10から排出された冷媒が前記冷媒流路140a,141aに流入し、前記冷媒流路140a,141aを通過した冷媒が前記室外機10に流入することができる。
各水流路140b,141bは各室内機60,70と接続され、各室内機60,70から排出された水が前記水流路140b,141bに流入し、前記水流路140bを通過した水が前記各室内機60,70に流入することができる。
前記熱交換装置100は、前記第1室外機接続管20から分岐する第1分岐管101及び第2分岐管102を含むことができる。
前記第1分岐管101及び第2分岐管102には、一例として、高圧状態の冷媒が流動することができる。したがって、前記第1分岐管101及び第2分岐管102を高圧配管と命名することができる。
前記第1分岐管101及び第2分岐管102には第1弁103,104が備えられ得る。ただし、前記第1室外機接続管20から分岐する分岐管の個数には制限がないことを明らかにしておく。
前記熱交換装置100は、前記第2室外機接続管25から分岐する第3分岐管105及び第4分岐管106を含むことができる。
前記第3分岐管105及び第4分岐管106は、一例として、低圧状態の冷媒が流動することができる。したがって、前記第3分岐管105及び第4分岐管106を、一例として低圧配管ということができる。
前記第3分岐管105及び第4分岐管106には第2弁107,108が備えられ得る。ただし、前記第2室外機接続管25から分岐する分岐管の個数には制限がないことを明らかにしておく。
前記熱交換装置100は、前記第1分岐管101及び前記第3分岐管105が接続される第1共通気管111と、前記第2分岐管102及び前記第4分岐管106が接続される第2共通気管112とを含むことができる。
前記第1共通気管111は、前記第1熱交換器140の冷媒流路140aの一端と接続され得る。
前記各熱交換器140,141の前記冷媒流路140a,141aの他端には冷媒配管121,122が接続され得る。
前記第1熱交換器140に第1冷媒配管121が接続され、前記第2熱交換器141に第2冷媒配管122が接続され得る。
前記第1冷媒配管121には第1膨張弁123が備えられ、前記第2冷媒配管122には第2膨張弁124が備えられ得る。
前記第1冷媒配管121及び第2冷媒配管122は、前記第3室外機接続管27に接続され得る。
前記各膨張弁123,124は、一例として、電子膨張弁(Electronic Expansion Valve、EEV)を含むことができる。
前記電子膨張弁は、開度調節を通じて、前記膨張弁を通過する冷媒の圧力を降下させることができる。一例として、前記膨張弁が完全に開放されると(full-open状態)、冷媒は減圧なしで通過することができ、前記膨張弁の開度が小さくなると、冷媒は減圧が行われ得る。前記冷媒の減圧される程度は、前記開度が小さくなるほど大きくなる。
前記熱交換装置100は、前記第3分岐管105と前記第1共通気管111とを接続する第1バイパス配管113をさらに含むことができる。
前記第1バイパス配管113は、冷媒が前記第3分岐管105の第2弁107を迂回するようにする。前記第1バイパス配管113には第1調節弁114が備えられ得る。
前記熱交換装置100は、前記第4分岐管106と前記第2共通気管112とを接続する第2バイパス配管115をさらに含むことができる。
前記第2バイパス配管115は、冷媒が前記第4分岐管106の第2弁108を迂回するようにする。前記第2バイパス配管115には第2調節弁116が備えられ得る。
前記第1及び第2調節弁114,116は、冷媒の流量の調節が可能な弁である。すなわち、前記調節弁114,116は、開度調節が可能な電子膨張弁であり得る。
一方、前記各室内機接続管30,35は、熱交換器流入管31,36と、熱交換器流出管32,37とを含むことができる。
前記各熱交換器流入管31,36にはポンプ151,152が備えられ得る。
前記各熱交換器流入管31,36及び熱交換器流出管32,37は各室内熱交換器61,71と接続され得る。
前記熱交換器流入管31,36は、前記室内熱交換器61,71を基準として室内機流入管の役割を果たし、前記熱交換器流出管32,37は、前記室内熱交換器61,71を基準として室内機流出管の役割を果たす。
図3は、本発明の一実施例に係る空気調和装置の暖房運転時の熱交換装置での冷媒と水の流動の様子を示すサイクル線図である。
図3を参照すると、前記空気調和装置1が暖房運転されると(多数の室内機が暖房運転されると)、室外機10の圧縮機11で圧縮された高圧の気相冷媒は、第1室外機接続管20を流動した後に前記第1分岐管101及び第2分岐管102に分岐され得る。
前記空気調和装置1の暖房運転時に、前記第1及び第2分岐管101,102の第1弁103,104は開かれ、前記第3及び第4分岐管105,106の第2弁107,108は閉じられる。また、前記第1及び第2バイパス弁114,116は閉じられる。
前記第1分岐管101に分岐された冷媒は、前記第1共通気管111に沿って流動した後に、前記第1熱交換器140の冷媒流路140aに流動する。
前記第2分岐管102に分岐された冷媒は、前記第2共通気管112に沿って流動した後に、前記第2熱交換器141の冷媒流路141aに流動する。
本実施例において、前記空気調和装置1の暖房運転時に、前記熱交換器140,141は凝縮機として作用することができる。
前記空気調和装置1の暖房運転時に、前記第1膨張弁123及び第2膨張弁124は開かれる。
前記各熱交換器140,141の冷媒流路140a,141aを通過した冷媒は、前記各膨張弁123,124を通過した後に前記第3室外機接続管27に流動する。
前記第3室外機接続管27に排出された冷媒は、室外機10に流入し、前記圧縮機11に吸入され得る。前記圧縮機11で圧縮された高圧の冷媒は、再び前記第1室外機接続管20を介して前記熱交換装置100に流動する。
一方、前記各熱交換器140,141の水流路140b,141bを流動する水は、冷媒との熱交換によって加熱され、加熱された水は、前記各室内熱交換器61,71に供給されて暖房を行うことができる。
図4は、本発明の一実施例に係る空気調和装置の冷房運転時の熱交換装置での冷媒と水の流動の様子を示すサイクル線図である。
図4を参照すると、前記空気調和装置1が冷房運転されると(多数の室内機が冷房運転されると)、室外機10の室外熱交換器15で凝縮された高圧の液冷媒は、第3室外機接続管27を流動した後に前記第1冷媒配管121及び第2冷媒配管122に分配され得る。
前記第1及び第2冷媒配管121,122に備えられる膨張弁123,124が所定の開度に開かれるので、冷媒は、前記膨張弁123,124を通過しながら低圧の冷媒に減圧され得る。
減圧された冷媒は、前記熱交換器140,141の冷媒流路140a,141aに沿って流動しながら水との熱交換を通じて蒸発し得る。すなわち、前記空気調和装置1の冷房運転時に、前記熱交換器140,141は蒸発器として作用することができる。
前記空気調和装置1が冷房運転される間には、前記第1及び第2分岐管101,102の第1弁103,104は閉じられ、前記第3及び第4分岐管105,106の第2弁107,108は開かれる。また、前記バイパス弁114,116は閉じられる。
したがって、前記各熱交換器140,141の冷媒流路140a,141aを通過した冷媒は前記各共通気管111,112に流動する。
前記各共通気管111,112に流動した冷媒は、前記第3及び第4分岐管105,106を流動した後に前記第2室外機接続管25に流動するようになる。
前記第2室外機接続管25に排出された冷媒は、室外機10に流入し、前記圧縮機11に吸入され得る。前記圧縮機11で圧縮された高圧の冷媒は、室外熱交換器15で凝縮し、凝縮した液冷媒は、再び第3室外機接続管27に沿って流動することができる。
一方、水の流動は、図3で説明したものと同一であるので、詳細な説明は省略する。
図5は、本発明の一実施例に係る空気調和装置の冷房運転時、多数の熱交換器のうち一部のみが使用される場合の冷媒と水の流動の様子を示すサイクル線図である。図6は、未使用の熱交換器から冷媒が回収される様子を示すサイクル線図である。
まず、図5を参照すると、冷房運転される室内機の台数が少ないか、または室内機の冷房負荷が小さい場合には、多数の熱交換器のうち一部のみが蒸発器として使用され得る。
図5では、第1熱交換器140が使用され、第2熱交換器141が使用されない場合が示される。以下の説明は、第2熱交換器141が使用され、第1熱交換器140が使用されない場合にも同様に適用することができる。
前記空気調和装置1が冷房運転されると、室外機10の室外熱交換器15で凝縮した高圧の液冷媒は、第3室外機接続管27を流動した後に前記第1冷媒配管121及び第2冷媒配管122に分配され得る。
このとき、使用される第1熱交換器140に対応する第1膨張弁123は開かれ、未使用の第2熱交換器141に対応する第2膨張弁124は閉じられる。
また、使用される第1熱交換器140に対応する第3分岐管105の弁107は開かれ、未使用の第4熱交換器141に対応する第4分岐管106の弁108は閉じられる。
また、空気調和装置1が冷房運転の開始時には、前記バイパス弁114,116は閉じられた状態である。
すると、前記第1冷媒配管121で冷媒の流動が可能であるので、冷媒が前記第1膨張弁123を通過しながら膨張した後に前記第1熱交換器140を流動する。前記第1熱交換器140を流動した冷媒は前記第1共通気管111に流動する。
前記第1共通気管111に流動した冷媒は、前記第3分岐管105を流動した後に前記第2室外機接続管25に流動するようになる。
前記第2室外機接続管25に排出された冷媒は、室外機10に流入し、前記圧縮機11に吸入され得る。前記圧縮機11で圧縮された高圧の冷媒は、室外熱交換器15で凝縮し、凝縮した液冷媒は、再び第3室外機接続管27に沿って流動することができる。
一方、前記第4分岐管106の弁108が閉じられており、前記第2膨張弁124が閉じられているので、前記第2熱交換器141で冷媒は流動しない。
したがって、前記第2熱交換器141内で水流路141bに水が存在しても、冷媒によって前記水流路141bの水が凍って前記第2熱交換器141が破損することを防止することができる。
前記第2熱交換器141が使用されないので、前記第2熱交換器141の水流路140bに水が流動しない。
一方、前記第2熱交換器141を使用しないので前記第2膨張弁124を閉じても、前記第2膨張弁124から微量の冷媒が漏洩することがある。
冷媒が漏洩するということは、冷媒が前記第2膨張弁124を通過することを意味する。
もし、前記第2膨張弁124から冷媒が漏洩した場合、漏洩した冷媒は、前記第2熱交換器141の冷媒流路141aに溜まるようになる。
前記第2膨張弁124から冷媒が漏洩した場合に、前記第2膨張弁124の開度が非常に小さいので、微量の冷媒が前記第2膨張弁124を通過する場合、冷媒の温度下降幅が大きい。
このように、冷媒の温度下降幅が大きい状態で、冷媒が前記第2熱交換器141の内部で停滞している場合よりも、冷媒が第2熱交換器141内で流動する場合が、水流路141bに存在する水が凍ってしまう可能性が高い。
本実施例のように、未使用の第2熱交換器141に対応する前記第4分岐管106の弁108を閉じると、前記第2熱交換器141の冷媒流路141a及び前記第2共通気管112で冷媒が流動しない。
一方、前記第2膨張弁124から冷媒が漏洩する場合、前記第2熱交換器141の冷媒流路141aの温度が低くなる。したがって、温度センサ141cは、前記冷媒流路141aの入口温度又は出口温度を感知することができる。
図6には、一例として、温度センサ141cが前記冷媒流路141aの出口温度を感知することが示される。
前記温度センサ141cで感知された温度が基準温度に達すると、前記水流路141bで水が結氷することが防止されるように、水が前記水流路141bを流動するように第2ポンプ152を作動させることができる。
前記第2ポンプ152は、一定時間動作した後に停止するか、または間欠的にオン/オフを繰り返すことができる。
前記第2膨張弁124から漏洩した冷媒が前記第2熱交換器141で持続的に溜まる場合、使用される前記第1熱交換器140に流動する冷媒の量が減少するようになる。すなわち、冷媒不足により冷媒サイクルの性能が低下することがある。
したがって、未使用の熱交換器に溜まった冷媒を室外機10に回収するために、未使用の熱交換器に対応するバイパス弁116が間欠的に開放され得る。
例えば、未使用の第2熱交換器141に対応する第2バイパス弁116が開放され得る。このとき、前記第2バイパス弁116の開度を調節することによって、室外機10に回収される冷媒の量を調節することができる。
前記第2熱交換器141には異常状態の冷媒が漏洩することがあり、前記第2熱交換器141に冷媒が停滞する時間が増加すると、気相冷媒が液冷媒に凝縮してしまい、前記第2熱交換器141に溜まった冷媒は、ほとんどが液冷媒であり得る。
前記第2バイパス弁116の開度が大きくて回収される液冷媒の量が多い場合には、冷媒の回収時間は短縮できるが、急に回収される液冷媒によって圧縮機の低圧が高くなってしまい、サイクル性能が低下することがある。
したがって、本実施例では、図6のように、前記第2バイパス弁116の開度を調節して、少量の液冷媒が繰り返して多数回にわたって回収されるようにすることができる。
例えば、第2熱交換器141を使用しない時点から一定の時間間隔で前記第2バイパス弁116によって冷媒が回収されるようにすることができる。
または、室外機10と熱交換装置100を流動する冷媒の状態を判断し、冷媒の回収が必要であると判断される場合、前記第2バイパス弁116が作動してもよい。
前記第2バイパス弁116が作動すると、前記第2熱交換器141に溜まった冷媒が、前記第2共通気管112、前記第2バイパス配管115を通過して前記第2室外機接続管25に流動するようになる。
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲内で、多様な修正及び変形が可能であろう。より具体的に、構成要素の変更及び/又は配置の多様な修正及び変更が本発明の明細書、図面及び添付された請求項の範囲内で可能である。構成要素の変更及び/又は配置の多様な修正及び変更の他にも、選択的な用途も技術分野で通常の知識を有した者には自明である。

Claims (17)

  1. 空気調和装置であって、
    冷媒が循環する室外機と;
    水が循環する室内機と;
    前記室外機と前記室内機とを接続し、前記冷媒と水との間に熱交換を行う熱交換装置と;
    前記室外機と前記熱交換装置とを接続し、高圧状態の冷媒が流動する第1室外機接続管と、低圧状態の冷媒が流動する第2室外機連結管と、液状態の冷媒が流動する第3室外機接続管と;を備えてなり、
    前記熱交換装置は、
    第1熱交換器及び第2熱交換器と、
    前記第1室外機接続管から分岐する第1分岐管及び第2分岐管と、
    前記第1分岐管及び前記第2分岐管にそれぞれ備えられる第1弁と、
    前記第2室外機接続管から分岐する第3分岐管及び第4分岐管と、
    前記第3分岐管及び前記第4分岐管にそれぞれ備えられる第2弁と、
    前記第3室外機接続管から分岐する第1冷媒配管及び第2冷媒配管と、
    前記第1冷媒配管に備えられる第1膨張弁と、
    前記第2冷媒配管に備えられる第2膨張弁と、
    前記第1分岐管と前記第3分岐管とが連結され、前記第1熱交換器の一端に連結される第1共通気管と、
    前記第2分岐管と前記第4分岐管とが連結され、前記第2熱交換器の一端に連結される第2共通気管と、
    前記第3分岐管と前記第1共通気管とを接続する第1バイパス配管と、
    前記第1バイパス配管に備えられる第1バイパス弁と、
    前記第4分岐管と前記第2共通気管とを接続する第2バイパス配管と、
    前記第2バイパス配管に備えられる第2バイパス弁と、を備え、
    前記第1冷媒配管は前記第1熱交換器の他端に接続され、
    前記第2冷媒配管は前記第2熱交換器の他端に接続され、
    空気調和装置の冷房運転時に、前記第1熱交換器が使用され、前記第2熱交換器が使用されない場合、
    前記第1弁は閉じられ、
    前記第3分岐管に備えられる第2弁は開かれ、前記第4分岐管に備えられる第2弁は閉じられ、
    前記第1膨張弁は開かれ、前記第2膨張弁は閉じられる、空気調和装置。
  2. 前記各バイパス弁は、冷媒の流量の調節が可能な弁である、請求項に記載の空気調和装置。
  3. 空気調和装置の冷房運転の開始時に、前記第1バイパス弁及び前記第2バイパス弁は閉じられた状態が維持される、請求項に記載の空気調和装置。
  4. 前記各熱交換器は、
    冷媒が流動する冷媒流路と、
    前記冷媒流路上の冷媒と熱交換されるために水が流動する水流路と、を備え、
    前記水流路を流動した水が前記室内機に流動する、請求項に記載の空気調和装置。
  5. 前記第2熱交換器の冷媒流路の温度を感知する温度センサを更に備え、
    前記温度センサで感知された温度が基準温度以下になると、前記第2熱交換器の水流路に水を供給するためのポンプが作動する、請求項に記載の空気調和装置。
  6. 前記ポンプは、一定時間動作した後に停止するか、又は、間欠的にオン/オフされる、請求項に記載の空気調和装置。
  7. 前記第2熱交換器の冷媒流路に冷媒が溜まったことが感知されると、前記第1バイパス弁が閉じられた状態で、前記第2バイパス弁が開かれる、請求項に記載の空気調和装置。
  8. 前記第2バイパス弁は、間欠的に多数回動作する、請求項に記載の空気調和装置。
  9. 前記第2熱交換器を使用しない時点から一定の時間間隔で前記第2バイパス弁が動作する、請求項に記載の空気調和装置。
  10. 空気調和装置の冷房運転時に、前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器が使用されると、
    前記第1弁は閉じられ、
    前記第2弁は開かれ、
    前記第1膨張弁及び前記第2膨張弁は開かれ、
    前記各バイパス弁は閉じられる、請求項に記載の空気調和装置。
  11. 空気調和装置の暖房運転時に、
    前記第1分岐管及び前記第2分岐管にそれぞれ備えられる第1弁は開かれ、
    前記第3分岐管及び前記第4分岐管にそれぞれ備えられる第2弁は閉じられ、
    前記第1膨張弁及び前記第2膨張弁は開かれ、
    前記各バイパス弁は閉じられる、請求項に記載の空気調和装置。
  12. 空気調和装置であって、
    冷媒が循環する室外機と;
    水が循環する多数の室内機と;
    前記室外機と前記多数の室内機とを接続し、前記冷媒と水との間に熱交換を行う熱交換装置と;を備えてなり、
    前記熱交換装置は、
    それぞれが冷媒流路及び水流路を備える多数の熱交換器と、
    冷房運転時に、前記多数の熱交換器のそれぞれに流入する冷媒を膨張させる多数の膨張弁と、
    前記多数の熱交換器のうち一部の熱交換器が使用され、他の一部の熱交換器が使用されないとき、不使用の熱交換器に溜まった冷媒を前記室外機に回収するための冷媒回収手段と、を備え、
    前記熱交換装置は、
    高圧状態の冷媒が流れる高圧配管と、
    前記高圧配管に設けられた第1バルブと、
    低圧状態の冷媒が流れる低圧配管と、
    前記低圧配管に設けられた第2バルブと、
    前記高圧配管と前記低圧配管とを連結し、前記冷媒流路の一端に接続される共通気管と、
    液状の冷媒が流れる液配管と、
    前記液配管が連結され、前記冷媒流路の他端に連結される冷媒配管と、を備える、空気調和装置。
  13. 前記冷媒回収手段は、
    前記低圧配管と前記共通気管に接続され、冷媒が前記低圧配管の第2弁を迂回して流動するためのバイパス配管と、
    前記バイパス配管に備えられるバイパス弁と、を備える、請求項12に記載の空気調和装置。
  14. 冷房運転時に、前記不使用の熱交換器に対応する低圧配管の第2弁は閉じられた状態が維持される、請求項13に記載の空気調和装置。
  15. 前記不使用の熱交換器に溜まった冷媒を前記室外機に回収するために、前記第2弁が閉じられた状態で、前記バイパス弁が開かれる、請求項14に記載の空気調和装置。
  16. 前記バイパス弁は、間欠的に多数回動作する、請求項15に記載の空気調和装置。
  17. 前記他の一部の熱交換器を使用しない時点から一定の時間間隔で前記バイパス弁が動作する、請求項16に記載の空気調和装置。
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