[実施形態1]
以下に、本実施形態1に係る遊技用装置及び一時離席方法について詳細に説明する。
本明細書中において、「持玉」とは遊技客が遊技において獲得した遊技媒体を示すデータであって、その当日中(遊技店の閉店時刻より前の時間)にのみ遊技に再度供することができるものをいう。なお、「持玉数」とは、遊技客が遊技により獲得した遊技媒体数をいう。また、「貯玉」とは、遊技客が遊技店に預け入れた遊技媒体を示すデータであって、翌日以降(遊技店の閉店時刻より後の時間)も遊技に再度供することができるものをいう。なお、「貯玉数」とは、遊技客が遊技店に預け入れた遊技媒体数をいう。持玉は、一般遊技客及び会員遊技客の双方が使用可能であり、遊技機を移動した場合などに使用される。貯玉は、原則として会員遊技客のみが使用可能であり、獲得した遊技媒体を翌日以降、遊技機の遊技に用いる場合に使用される。また、「遊技球数」とは、遊技客が遊技に使用可能な遊技可能数をいう。
<実施形態1に係る遊技システムの概要>
まず、本実施形態1に係る遊技システムの概要について説明する。図1は、本実施形態1に係る遊技システムの概要を説明するための説明図である。本実施形態1の台間カード処理機には、一時離席機能が設けられる。遊技客が、トイレ、喫煙又は電話等のために一時的に遊技機を離れることを可能にするためである。
具体的には、図1に示すように、遊技客が一時的に遊技機から離席する場合には、台間カード処理機のメニュー画面上で「一時離席」を選択したならば(S1)、台間カード処理機は、貨幣の入金等の操作の受け付けを禁止し、表示部に一時離席の状態である旨を表示する(S2)。
台間カード処理機は、一時離席の選択操作時点からの経過時間を特定し、この経過時間が事前に設定した設定時間(例えば、10分)を超過したならば(S3)、遊技機内に遊技球が残存しているか否かによって、その後の処理を変更する。
遊技機内に遊技球が残存しているならば従業員に報知する(S4)。従業員操作によって、遊技機内に残存する遊技球をクリアし、次の遊技客による貨幣の受付に伴う新たな遊技球の発生を防ぐためである。これにより、異なる遊技客の遊技球が合算されることに伴うトラブルの発生を未然に防止することができる。
これに対して、遊技機内に遊技球が残存していなければ、台間カード処理機が一時離席状態を自動解除する(S4´)。自動解除することにより、多忙な従業員が遊技機に対処するまでの時間を低減し、遊技機の稼働率を高めることができる。
<システム構成>
次に、本実施形態1に係る遊技システムのシステム構成について説明する。図2は、本実施形態1に係る遊技システムのシステム構成を示す図である。図2に示すように、遊技店には、複数の遊技機20と、各遊技機20にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機10とが設置される。台間カード処理機10は、島コントローラ30を介して店内のネットワークである通信回線と接続される。通信回線には、島コントローラ30、管理装置50、賞品管理装置60及び精算機70が接続される。
遊技機20は、装置内部に封入された遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う装置である。なお、この遊技玉は遊技に使用される物理的な「玉」であり、遊技機20がデータとして扱う「遊技球」とは異なる。この遊技機20の遊技盤面には、複数の入賞領域(入賞口)が設けられており、当該入賞領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定個数の遊技玉を賞玉として付与するようになっている。また、遊技盤面には、所定個数の始動領域(始動口)が設けられており、当該始動領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技玉の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域があってもよい。
上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技玉の通過を検出するために入賞センサが設けられており、入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技玉の通過(入賞)を検知するようになっている。また、遊技機20の制御部は、入賞領域ごとに何個の遊技玉を賞玉として付与するかを記憶する賞玉メモリと、遊技球数を示す遊技可能数メモリを有している。また、遊技機20の制御部は、遊技球数を定期的に台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、遊技客から入金を受け付けた場合に、入金の金額に対応するプリペイド価値を自装置の内部に収納したカードの識別情報(カードID)に関連付ける。このプリペイド価値は、遊技玉の貸出に使用することができる。また、台間カード処理機10は、プリペイド価値や持玉、貯玉等が関連付けられたカードの挿入を受け付けることができる。そして、遊技終了時には、プリペイド価値や持玉、貯玉等が関連付けられたカードを排出して遊技客に返却する。また、台間カード処理機10は、入金、カード挿入、カード排出などの動作の履歴を管理装置50に送信する。
遊技機20は、遊技盤面に所定個数の遊技玉が打ち出されたならば、アウトデータを台間カード処理機10に送信する。また、遊技機20は、遊技玉が入賞領域を通過して(いわゆる入賞)所定個数の賞玉が遊技球に加算されたならば、セーフデータを台間カード処理機10に送信する。さらに、遊技により大当りなどの特別の状態が発生したならば、かかる状態の発生を示す特賞データを台間カード処理機10に送信する。
アウトデータは、遊技客が遊技盤面に打ち込んだ玉数である打込玉数に対応する。セーフデータは、入賞により獲得される賞出玉数に対応する。また、特賞データは、大当りなどの遊技機20の状態を示す。各データは、台間カード処理機10を介して管理装置50に送信され、管理装置50は、アウトデータ、セーフデータ及び特賞データを蓄積することで、遊技機20の動作の履歴を得ることができる。
台間カード処理機10は、入金の受け付け、遊技玉の貸し出し、管理装置50との通信並びに遊技機20との通信を行う。台間カード処理機10は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額を含む入金通知を管理装置50に送信することで、入金額相当のプリペイド価値を管理装置50が管理するプリペイド価値に加算させる。そして、所定の玉貸操作がなされたならば、玉貸要求を管理装置50に送信し、管理装置50が管理するプリペイド価値を減算させて、減算したプリペイド価値分に対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。
台間カード処理機10は、カードの挿入を受け付けたならば、管理装置50にカード挿入通知を送信する。また、台間カード処理機10は、管理装置50からプリペイド価値、持玉又は貯玉の残高を受信した場合には、該残高を記憶する。そして、持玉の残高を受信し、記憶した場合には、管理装置50に対して持玉減算要求を送信することで、管理装置50が管理する持玉の残高(持玉数)をゼロにクリアする。
台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けると、自装置が管理する持玉数を所定数減算し、減算した持玉数に対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。また、台間カード処理機10は、貯玉再プレイ操作を受け付けると、管理装置50に対して貯玉再プレイ要求を送信することで、管理装置50が管理する貯玉数を所定数減算させ、減算させた貯玉数に対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けたならば、持玉数を含む持玉加算要求を管理装置50に送信し、管理装置50に持玉数を加算させた後、カード排出通知を管理装置50に送信し、カードを排出制御する。なお、カード返却操作の前に、遊技機20から計数操作を受け付けた場合には、遊技球数を持玉数に加算する。
台間カード処理機10は、遊技機20から遊技機IDを取得し、取得した遊技機IDと、管理装置50から受信した認証鍵とを用いて遊技機20の認証を行なう機能を有する。この認証は、開店処理時等に行なわれ、認証の成功を条件に遊技機20は遊技可能となる。
台間カード処理機10は、遊技機20の状態に基づいて各種表示制御を行なうとともに、遊技機20の状態を管理装置50に送信する。
台間カード処理機10は、設定時間、時間超過時設定及び最低返却個数を管理装置50から受信したならば、各データを記憶する。
台間カード処理機10は、一時離席の選択操作を受け付けるとともに、カード返却操作、暗証番号入力、交通系ICカード等のタッチ操作などを合わせて受け付けた後に、一時離席状態に移行する。台間カード処理機10は、かかる一時離席状態において、一時離席の解除操作を受け付けたならば、一時離席状態を解除する。例えば、一時離席開始時に暗証番号の入力を受け付けたならば、同じ暗証番号の入力が解除操作となる。また、一時離席開始時に交通系ICカード等のタッチ操作を受け付けたならば、同じ交通系ICカード等のタッチ操作が解除操作となる。
台間カード処理機10は、一時離席状態が設定時間を超過した場合に、あらかじめ設定された時間超過時設定が「自動解除」であるならば、遊技機内の遊技球数が最低返却個数未満であることを条件として、一時離席状態を解除する。なお、時間超過時設定が「自動解除」であったとしても、遊技機内に最低返却個数以上の遊技球数が存在する場合には、自動解除は行わず、従業員への報知を管理装置50に通知する。従業員操作による遊技球数のクリア等を行うためである。
台間カード処理機10は、一時離席状態が設定時間を超過した場合に、あらかじめ設定された時間超過時設定が「従業員報知」であるならば、遊技機内の遊技球数の数に関わらず、従業員への報知を管理装置50に通知する。
島コントローラ30は、遊技島に設けられた一群の遊技機20及び台間カード処理機10を束ね、各種情報を管理装置50に対して中継する装置である。
管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、挿入されたカードの識別情報(以下、「カードID」と言う)と台間カード処理機10とを関連づけて管理し、該カードIDに関連づけられたプリペイド価値及び持玉の残高を台間カード処理機10に送信する。また、カード挿入通知に示されたカードIDが会員カードのカードIDである場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、管理装置50は、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合には、持玉の残高をゼロにクリアし、台間カード処理機10から持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉数を持玉の残高に加算する。
また、管理装置50は、台間カード処理機10から玉貸要求を受信した場合には、カードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値減算し、玉貸許可を台間カード処理機10に送信する。そして、貯玉再プレイ要求を受信した場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、管理装置50は、賞品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられた持玉数を賞品管理装置60に対して通知する。さらに、精算機70からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられたプリペイド価値を精算機70に対して通知する。
また、管理装置50は、台間カード処理機10から遊技機IDを取得し、自店舗に設置された遊技機20を管理する。そして、遊技店外の図示しない認証鍵管理センタから自店舗に設定された遊技機20を認証するための認証鍵を取得し、台間カード処理機10に配信する。
また、管理装置50は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データを管理する。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに関連づけて、貯玉数、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。
管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、カード挿入通知に示されたカードIDに対応する貯玉の残高と暗証番号とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。また、管理装置50は、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードIDに関連づけられた貯玉の残高を所定数減算し、減算後の貯玉の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、管理装置50は、賞品管理装置60から貯玉数の問い合わせを受けたならば、指定されたカードIDに対応する貯玉の残高を賞品管理装置60に通知する。
管理装置50は、台間カード処理機10の一時離席機能に関し、一時離席状態の設定時間を受け付けて記憶し、該設定を台間カード処理機10に通知する。
また、管理装置50は、一時離席状態の設定時間超過時に、一時離席状態を自動解除する、又は、従業員に報知するかの設定を受け付けて記憶し、該設定を台間カード処理機10に通知する。
また、管理装置50は、遊技球に関する最低返却個数を受け付けて記憶し、該設定を台間カード処理機10に通知する。
また、管理装置50は、台間カード処理機10から「従業員報知」を受信したならば、該台間カード処理機10に係る一時離席状態の設定時間超過である旨を従業員に報知する。
賞品管理装置60は、遊技店内の賞品交換カウンタに併設された賞品交換用の端末装置であり、獲得玉、貯玉及び持玉の賞品交換処理を行う。この賞品管理装置60には、カードのカードIDを読み取るカードリーダ及び賞品を払い出す賞品払出装置が接続されている。賞品管理装置60は、一般カードあるいは会員カードからカードIDを読み出した場合(若しくは、携帯端末等からカードIDに対応する識別情報を読み出した場合)には、カードIDを管理装置50に送信して、該カードIDの持玉の残高を要求する。また、貯玉を賞品交換する場合は、管理装置50に対して貯玉の残高を要求する。
精算機70は、プリペイド価値が対応付けられたカードが挿入されると、このカードのカードIDを管理装置50に送信し、該カードに関連付けられたプリペイド価値を取得し、取得したプリペイド価値に相当する現金の払出を行う。
次に、本実施形態1に係る遊技システムにおける玉貸処理について説明する。遊技客が台間カード処理機10に対して玉貸操作を行うと、台間カード処理機10は、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、玉貸要求とを含む。
管理装置50は、玉貸要求を含む電文を受信したならば、該電文内のカードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値減算してカード管理データを更新し、玉貸許可を送信元の台間カード処理機10に送信する。玉貸許可を受信した台間カード処理機10は、減算したプリペイド価値に対応する数(例えば「125」)の遊技球数への加算を要求する加算信号を遊技機20に送信する。
加算信号を受信した遊技機20は、遊技球数を加算し、加算後の遊技球数を台間カード処理機10に送信する。台間カード処理機10は、加算前の遊技球数と玉貸しを行った数との和を加算後の遊技球数と比較して、遊技球数の加算が適切に行われたか否かを判定する。
次に、本実施形態1に係る遊技システムにおける持玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉の残高を台間カード処理機10に通知する。
台間カード処理機10は、管理装置50から受信した持玉の残高を記憶する。そして、カードID及びレートを特定する情報と、持玉減算要求とを含む電文を管理装置50に送信する。管理装置50は、持玉減算要求を受信したならば、カードID及びレートにより特定される持玉の残高をゼロにクリアする。また、台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、持玉の残高を一定数ずつ減算し、対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。
台間カード処理機10は、遊技機20の遊技球数を台間カード処理機10の持玉とすることでその管理を移行させる管理移行要求を遊技機20から受信したならば、管理移行要求に示された遊技球数を自装置の持玉に加算する。その後、カード返却操作を受け付けたならば、管理装置50に対して持玉加算要求を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、持玉の残高と、持玉加算要求とを含む。
管理装置50は、持玉加算要求を受け付けたならば、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉の残高(持玉数)を受信した値に更新する。その後、台間カード処理機10は、管理装置50にカード排出通知を送信し、カードを排出制御する。
次に、本実施形態1に係る遊技システムにおける貯玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、会員カードを受け付けた場合、若しくは会員カードとして使用可能な携帯端末からカードIDに対応する識別情報を読み取った場合に、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードID(若しくは携帯端末から読み取ったカードIDに対応する識別情報)と、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
管理装置50は、該電文内のカードIDに関連付けられた暗証番号と、貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉の残高とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、受信した貯玉再プレイデータを記憶し、貯玉再プレイデータに示された貯玉の残高が貯玉再プレイにおける遊技玉の払出単位数(貯玉再プレイ単位数。例えば「125玉」)以上である場合には貯玉再プレイ操作を受付可能とする。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータの記憶後、最初に貯玉再プレイ操作を受け付けた場合に、遊技客に対して暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が貯玉再プレイデータに示された暗証番号と一致するかを確認する。
台間カード処理機10は、暗証番号が一致した場合に、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、貯玉再プレイ要求とを含む。
管理装置50は、該電文内のカードIDに関連付けられた貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉の残高を所定値減算し、減算後の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータを受信して貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する数を遊技機20に通知して遊技球数に加算させる。また、更新後の貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数未満となったかを判定する。更新後の貯玉データの残高が貯玉再プレイ単位数以上であれば、再度貯玉再プレイ操作を受け付け可能であり、貯玉再プレイ操作を受け付けたならば貯玉再プレイ要求を送信する。2回目以降の貯玉再プレイ操作では、暗証番号の確認は不要である。更新後の貯玉データの残高が貯玉再プレイ単位数未満となったならば、貯玉再プレイ操作を受け付け不能とする。
次に、閉店処理における持玉からの貯玉への移行について説明する。管理装置50は、閉店処理時にカード管理データの持玉の残高を確認し、持玉の残高が「0」より大きい持玉が存在する場合には、該持玉の残高を貯玉の残高に加算して更新する。その後、管理装置50は、該持玉の残高をゼロにクリアする。
<台間カード処理機10と遊技機20の外観構成>
次に、図2に示した台間カード処理機10及び遊技機20の外観構成について説明する。図3は、図2に示した台間カード処理機10及び遊技機20の外観構成を示す図である。同図には、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機10を図示したが、電子マネーを受け付けることができるユニットを設けることもできる。
図3に示すように、台間カード処理機10には、台間カード処理機10の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部11、各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口12a、タッチパネルディスプレイ等の表示操作部13及びカードIDが関連付けられたカードを受け付けるカード挿入口14aが設けられている。
遊技機20には、遊技盤面、封入された遊技玉を遊技盤面に投出する際に使用するハンドル21及び計数ボタン22が設けられている。
計数ボタン22は、遊技機20の遊技球数を減算し、対応する数を台間カード処理機10の持玉に加算することで、投出可能な玉数の管理を遊技機20から台間カード処理機10に移行させる管理移行を行うための操作ボタンである。この管理移行は、入賞により現物の遊技玉が払い出される開放式の遊技機20では、払い出された遊技玉を台間カード処理機10が計数して持玉に加算する計数処理に対応する。
<台間カード処理機10の構成>
次に、図2に示した台間カード処理機10の構成について説明する。図4は、図2に示した台間カード処理機10の構成を示すブロック図である。図4に示すように、台間カード処理機10は、紙幣搬送部12、表示操作部13、リーダライタ14、通信部15、記憶部16、制御部17及び遊技管理部18を有する。
紙幣搬送部12は、紙幣挿入口12aから挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。表示操作部13は、有価価値等の各種情報の表示と、玉貸操作等の各種操作の受け付けを行なうタッチパネルディスプレイ等の入出力装置である。
リーダライタ14は、カード挿入口14aに挿入されたカードからカードIDを読み取る読取部である。なお、カード挿入口14aに挿入されたカードは、このリーダライタ14を経て図示しないカード収納部に収納される。通信部15は、島コントローラ30を介して管理装置50との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。
記憶部16は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部16は、自装置状態データ16a、カードデータ16b、遊技球数データ16c、設定時間データ16d、時間超過時設定データ16e、最低返却個数データ16f及び離席開始方法データ16gを記憶する。
自装置状態データ16aは、台間カード処理機10の状態を示すデータである。この自装置状態データ16aには、台間カード処理機ID、遊技機ID、遊技種等を含む。台間カード処理機IDは、台間カード処理機10を遊技店内で一意に識別するための識別情報である。遊技種は、台間カード処理機10に設定されたレートを示すデータである。遊技店内で複数のレートの遊技玉を扱う場合には、4円レートの遊技玉に「玉1」、2円レートの遊技玉に「玉2」、1円レートの遊技玉に「玉3」のように、レート毎に遊技種名を設定して管理している。台間カード処理機10は、これらの遊技種から遊技に使用するレートを選択して、遊技種として記憶する。遊技種は、台間カード処理機10が設置された区画毎に固定した遊技種を用いることとしてもよいし、遊技客の操作により変更可能としてもよい。
カードデータ16bは、遊技客が使用中のカードに係るデータである。カードデータ16bには、カードID、暗証番号、プリペイド価値、持玉、貯玉等を含む。カードIDは、リーダライタ14により読み取られたカードIDである。図示しないカード収納部からカード挿入口14aにカードが搬送され、該カードが排出される場合には、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードデータ16bが更新される。また、カード挿入口14aから図示しないカード収納部にカードが搬送される場合にも、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードデータ16bが更新される。プリペイド価値は、玉貸しに使用可能なプリペイド価値の残高を示し、持玉及び貯玉は、それぞれの残高を示す。
遊技球数データ16cは、遊技機20が保有する遊技球数を示すデータである。設定時間データ16dは、一時離席状態を継続可能とする時間を設定したデータである。
時間超過時設定データ16eは、一時離席状態が設定時間データ16dを超過した際に、一時離席状態を自動解除する、又は、従業員に報知するかを設定したデータである。最低返却個数データ16fは、遊技球が残っている場合に、遊技客に返却する最低個数を設定したデータである。
離席開始方法データ16gは、一時離席状態に移行/解除するための遊技客による操作方法を設定したデータである。離席開始方法データ16gは、カードID、暗証番号及びICタッチを含む。ICタッチは、図示しないかざし部にICカードをかざすことにより、ICカードのIDを読み取り、読み取ったIDを記憶するための項目である。
遊技管理部18は、認証や遊技機20との通信に係る処理を行なう処理部である。この遊技管理部18は、制御部17と異なる基板上に形成することが望ましい。遊技管理部18は、認証処理部18a、認証鍵管理部18b及び遊技機状態管理部18cを有する。実際には、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、認証処理部18a、認証鍵管理部18b及び遊技機状態管理部18cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
認証処理部18aは、管理装置50から受信した認証鍵を使用して遊技機20の認証を実施する。認証処理部18aは、認証が成功したならば、遊技機20へ動作許可を送信する。認証処理部18aは、認証が失敗した場合には、遊技機20の使用を禁止する。なお、認証が失敗した場合であっても、最後の認証成功から所定期間内であれば遊技機20への動作許可を送信し、最後の認証成功から所定期間が経過した後は遊技機20への動作許可を送信せず、遊技機20の使用を禁止するよう構成してもよい。
認証鍵管理部18bは、認証鍵の管理を行なう処理部である。認証鍵には使用時間が設定されており、遊技機20の稼働時間の累計が認証鍵の使用時間に達した場合に該認証鍵は使用不能となる。具体的には、認証鍵管理部18bは、遊技管理部18が形成された基板の通電時間を遊技機20の稼働時間として用い、認証鍵の使用時間を管理している。認証鍵が使用不能となった場合には、認証鍵管理部18bは、管理装置50を介して店舗外の認証鍵管理センタから新たな認証鍵を取得し、認証鍵の更新を行なう。
遊技機状態管理部18cは、遊技機20と通信し、遊技機20の状態を管理する処理部である。具体的には、遊技機状態管理部18cは、遊技機20からの遊技機IDの取得、玉貸による遊技球数への加算要求の送信、持玉再プレイによる持玉から遊技球数への管理移行要求の送信、貯玉再プレイによる遊技球数への加算要求の送信、遊技機20における打込玉数や賞出玉数等の遊技結果の受信、計数による遊技球数から持玉への管理移行要求の受信を行なう。かかる台間カード処理機10と遊技機20との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
また、遊技機状態管理部18cは、遊技機20の現在の遊技球数、スタート、大当り、大当り種別、抽選回数などの遊技に設定された状態をさらに取得する。遊技機状態管理部18cが遊技機20の状態を取得する時間間隔は、遊技機20において遊技玉が発射(使用)される間隔よりも短く設定することが望ましい。また、遊技機状態管理部18cは、遊技機20から遊技球数を取得したならば、該遊技球数を制御部17に受け渡す。
なお、遊技機状態管理部18cが遊技機20から新たに遊技機IDを取得するタイミングは、開店前に限定されるものではない。台間カード処理機10の電源オンや電源オフを行なった場合、定期的な通信時、遊技球数に関する処理(玉貸、再プレイ、計数など)を行なった場合、オフライン状態からの復帰時などに遊技機IDの取得や遊技機20の入れ替えの判定を行なうことができる。また、これらのタイミングを組み合わせて用いてもよい。
制御部17は、台間カード処理機10の全体制御を行う制御部であり、データ管理部17a、遊技球数管理部17b、一時離席設定部17c、一時離席受付部17d、時間超過判定部17e、一時離席制御部17f及び一時離席解除部17gを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、データ管理部17a、遊技球数管理部17b、一時離席設定部17c、一時離席受付部17d、時間超過判定部17e、一時離席制御部17f及び一時離席解除部17gにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
データ管理部17aは、カードが挿入された場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含むカード挿入通知を管理装置50に送信する。また、データ管理部17aは、管理装置50から有価価値(プリペイド価値、持玉及び貯玉の少なくともいずれか)を含むデータを受信した場合に、受信した有価価値によりカードデータ16bを更新する。
また、データ管理部17aは、紙幣挿入口12aに紙幣が挿入されると、挿入された紙幣の金額、カードID及び台間カード処理機IDを含む入金通知を管理装置50に送信する。
また、データ管理部17aは、遊技客により玉貸操作が行なわれた場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含む玉貸要求を管理装置50に送信する。この玉貸要求への応答として玉貸許可を受信したならば、データ管理部17aは、カードデータ16bのプリペイド価値を減算し、所定数の玉数を遊技機20の遊技球数に加算させるよう遊技管理部18に指示する。
また、データ管理部17aは、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、カードデータ16bの持玉を減算して更新し、対応する玉数を遊技機20の遊技球数に加算させるよう遊技管理部18に指示する。
また、データ管理部17aは、カードデータ16bに示された貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数以上である場合には、表示操作部13に貯玉再プレイボタンを表示し、貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。データ管理部17aは、遊技客により貯玉再プレイ操作が行なわれた場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含む貯玉再プレイ要求を管理装置50に送信する。この貯玉再プレイ要求への応答として貯玉再プレイデータを受信したならば、カードデータ16bの貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する玉数を遊技機20の遊技球数に加算させるよう遊技管理部18に指示する。なお、初回の貯玉再プレイ操作時には、暗証番号の入力を求め、カードデータ16bに示された暗証番号と一致することを、貯玉再プレイ要求を送信するための条件とする。
また、データ管理部17aは、遊技管理部18が遊技機20から遊技玉の移行要求を受け付けた場合には、遊技管理部18に指示された玉数をカードデータ16bの持玉に加算して更新する。
また、データ管理部17aは、カード返却操作を受け付けた場合には、カードID、台間カード処理機ID、持玉の残高を含む持玉加算要求を管理装置50に送信する。そして、カードデータ16bをクリアした後、カード排出通知を管理装置50に送信し、カードを排出する。
遊技球数管理部17bは、遊技機20が保有する遊技球数を示す遊技球数データ16cを管理する処理部である。遊技球数管理部17bは、遊技機20から受け取った遊技球数を遊技球数データ16cに記憶する。
一時離席設定部17cは、設定時間、時間超過時設定及び最低返却個数を管理装置50から受信したならば、各データを設定時間データ16d、時間超過時設定データ16e及び最低返却個数データ16fに記憶する。
一時離席受付部17dは、表示操作部13等から一時離席開始の指示及び離席開始方法を受け付けたならば、一時離席状態に移行して、受け付けた離席開始方法を離席開始方法データ16gに記憶するとともに、時間超過判定部17eに対して計時開始の指示を受け渡す。
時間超過判定部17eは、一時離席受付部17dから計時開始の指示を受け取ったならば、計時を開始する。時間超過判定部17eは、計時開始からの経過時間が設定時間データ16d以上となったならば、一時離席制御部17fに対して時間超過の指示を受け渡す。
一時離席制御部17fは、時間超過判定部17eから時間超過の指示を受け取ったならば、時間超過時設定データ16eの設定内容を確認し、設定内容が「従業員報知」であったならば、従業員への報知を管理装置50に通知する。
また、一時離席制御部17fは、時間超過時設定データ16eの設定内容が「自動解除」であったならば、遊技球数データ16cと最低返却個数データ16fを比較し、遊技球数データ16cが最低返却個数データ16f以上であったならば、従業員への報知を管理装置50に通知し、遊技球数データ16cが最低返却個数データ16f未満であったならば、一時離席解除部17gに解除指示を受け渡す。
一時離席解除部17gは、一時離席状態において、離席開始方法データ16gに記憶された離席開始方法を表示操作部13等から受け付けた、又は、一時離席制御部17fから解除指示を受け取ったならば、一時離席状態を解除する。
次に、図4に示した台間カード処理機10の記憶部16が記憶するデータの具体例について説明する。図5は、図4に示した自装置状態データ16a、カードデータ16b、遊技球数データ16c、設定時間データ16d、時間超過時設定データ16e、最低返却個数データ16f及び離席開始方法データ16gの一例を示す図である。
図5(a)に示す自装置状態データ16aは、台間カード処理機10のIDが「A101」であり、接続されている遊技機20の遊技機IDが「B201」、台間カード処理機10の遊技種として「玉1」が設定された状態を示している。
図5(b)に示すカードデータ16bは、台間カード処理機10に挿入されたカードのIDが「2001」であることを示している。なお、ここでは、カードIDの上1桁がカードの種別を示しており、上1桁が「1」のカードが一般カード、上1桁が「2」のカードが会員カードである。また、カードデータ16bは、貯玉再プレイ用の暗証番号が「1234」であり、プリペイド価値が「3000」円である状態を示している。
また、カードデータ16bは、持玉として、玉1の持玉の残高が「1500」玉、玉2の持玉の残高が「2500」玉、玉3の持玉の残高が「0」玉であり、貯玉として、玉1の貯玉の残高が「500」玉、玉2の貯玉の残高が「0」玉、玉3の貯玉の残高が「0」玉である状態を示している。
図5(c)に示す遊技球数データ16cは、遊技球数が「500」玉である状態を示している。図5(d)に示す設定時間データ16dは、設定時間が「10分」に設定されていることを示している。
図5(e)に示す時間超過時設定データ16eは、時間超過時設定が「自動解除」に設定されていることを示している。図5(f)に示す最低返却個数データ16fは、最低返却個数が「5」玉に設定されていることを示している。
図5(g)に示す離席開始方法データ16gは、カードIDが「-」、暗証番号が「1234」、ICタッチが「-」であり、暗証番号「1234」が離席開始方法として設定されていることを示している。
<遊技機20の構成>
次に、図2に示した遊技機20の構成について説明する。図6は、図2に示した遊技機20の構成を示すブロック図である。図6に示すように、遊技機20は、通信制御部23、演出制御部24、遊技制御部25及び遊技玉制御部26を有する。通信制御部23は、台間カード処理機10との間のデータ通信を制御するための制御部である。台間カード処理機10との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
通信制御部23は、遊技機20の起動時に、遊技制御部25及び/又は遊技玉制御部26に設けられる制御CPUから識別情報を読み出し、識別情報が適切かどうかを確認し、適切であれば、台間カード処理機10との通信を確立して待機状態となる。待機状態において、台間カード処理機10から動作許可を受信したならば、演出制御部24、遊技制御部25及び遊技玉制御部26を起動し、遊技可能な状態とする。
遊技制御部25は、遊技機20による遊技を制御する制御部である。実際には、遊技制御部25に対応するプログラムをCPUにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。
具体的には、遊技制御部25は、ハンドル操作検出による遊技玉の遊技盤面への発射制御、遊技盤面における入賞口に入った遊技玉の検出、始動口に入った遊技玉による乱数(0~65535の乱数値の中で、所定の範囲ごとに大当り、小当り、はずれの数値が割り当てられているもの)の取得及び抽選(特別図柄及び普通図柄)、遊技盤面に設けられる可動部材(チューリップ等)の制御、遊技盤面に設けられる特別図柄表示装置の表示制御、不正の虞がある異常(前枠が開いている、振動を検知した等)の検出及び上位装置への通知等を行う。
遊技盤面には多数の障害釘が植設されており、ハンドル操作によって遊技盤面に発射された遊技玉は、障害釘の間を落下していき、入賞口、始動口に入賞するか、入賞せずに遊技盤面のアウト口から遊技盤面外に排出される。遊技玉が始動口に入賞したことにより抽選が行われ、大当りとなると、遊技盤面上の所定の入賞口を複数回開放状態に制御する大当り遊技が行われ、この入賞口への遊技玉の入賞が容易になることにより、遊技客に賞玉を付与する。
また、大当りには、大当り遊技終了後、遊技客に所定の特典遊技を付与する特典付大当り遊技がある。特典付き大当り遊技には、確率変動大当りと時短大当りが含まれる。確率変動大当りと時短大当りは、それぞれ大当り後に特典遊技として確率変動遊技と時短遊技を付与するものである。時短遊技は、普通図柄抽選(上記する可動部材の開閉抽選)及び/又は特別図柄抽選(上記する遊技玉の入賞による大当り抽選)の変動時間(抽選処理を開始してから結果を表示するまでの時間)を短縮することにより、単位時間あたりの抽選回数を増大させ、単位時間あたりに大当りに当選する確率を高める特典遊技である。この特典遊技には、普通図柄の当選確率を高くする普通図柄確率変動を含んでいても良い。時短大当りによる時短遊技は、特別図柄抽選の抽選回数が大当り後所定の回数行われた場合に終了する。確率変動遊技については後述する。
遊技制御部25は、確率変動機能を有する。確率変動機能とは、抽選結果が大当りのうち、特に定められた乱数範囲になった場合に、次回抽選に用いる大当りの乱数範囲を変更する(一般的には10倍程度にする)制御を行う機能である。確率変動遊技は、この変更された後の確率を用いて特別図柄抽選を行うものである。確率変動遊技は、次回大当り当選まで継続される。また、確率変動遊技と時短遊技を同時に付与してもよい。ただし、不測の遊技店の損害を予防するため、確率変動遊技あるいは時短遊技開始後、一定の遊技媒体を遊技客が獲得した場合は、打ち止め(一旦カードを排出し、賞品交換あるいは台移動を要求する)処理としてもよい。この場合、確率変動遊技状態になった後の遊技媒体数を遊技機20にて計数し、この計数値が所定値になった場合に遊技玉の発射を停止する等の遊技停止制御を行うことで実現できる。
演出制御部24は、遊技中の演出を制御する制御部であり、演出図柄抽選部24a及び演出抽選部24bを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、演出図柄抽選部24a及び演出抽選部24bにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
演出図柄抽選部24aは、遊技制御部25での特別図柄抽選に基づく、演出図柄(遊技盤面内の表示装置等の演出図柄表示装置で表示する図柄)の抽選(具体的には表示を最終的に7,7,7で止めるかどうかなど)を行う。
演出抽選部24bは、演出図柄による抽選結果を表示するまでに行う演出の種類の抽選(キャラクタが出てきてリーチ演出をするなど)を行う。かかる演出は、メインの抽選結果に対して選択される演出が異なるように設定される。
演出制御部24は、各演出の演出データを記憶する。さらに、演出制御部24は、演出図柄表示装置の表示を制御し、演出実行時には、背景図柄データに演出データを重ねて演出表示を行う。また、確率変動時には、通常状態と異なる背景色データを設定する。
遊技玉制御部26は、遊技球数を制御する制御部である。実際には、遊技玉制御部26に対応するプログラムをCPUにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。
具体的には、遊技玉制御部26は、遊技球数を遊技可能数メモリに記憶させ、遊技玉を発射する度に遊技球数を「1」減算し、入賞により獲得される賞出玉数を遊技球数に加算する。また、台間カード処理機10より玉数を通知された場合には、通知された玉数を遊技球数に加算して、台間カード処理機10に対して遊技球数に加算した旨を示す確認信号を送信する。また、遊技玉制御部26は、遊技機20に封入された遊技玉(循環玉)のクリーニング制御を行うこともできる。
また、遊技玉制御部26は、遊技可能数メモリに記憶された遊技球数を定期的に台間カード処理機10に送信する。この場合には、遊技玉制御部26は、遊技可能数メモリの内容をゼロクリアすることなく、遊技状態によって遊技球数の更新を継続しつつ、台間カード処理機10へデータ取得時点での遊技球数の送信を行う。
また、遊技機20には、計数ボタン22が設けられており、この計数ボタン22が押下されたことを示す信号が遊技玉制御部26に入力される。遊技玉制御部26は、計数ボタン22の押下操作を検出し、検出信号の立ち上がりから立ち下がりまでが一定時間未満あると、一定数ずつ(例えば1回の操作あたり100玉)の遊技球数のデータとともに、台間カード処理機10に管理移行要求を送信する。そして、台間カード処理機10の管理に移行した分の玉数を遊技球数から減算(無効化)する。また、計数ボタン22の押下操作を検出し、検出信号が立ち上がってから所定時間以上立ち下がりが検出されない場合には、検出信号が立ち上がった状態が一定時間続くごとに一定数ずつ(例えば5秒あたり200玉)の遊技球数のデータとともに、台間カード処理機10に管理移行要求を送信する。そして、台間カード処理機10の管理に移行した分の玉数を遊技球数から減算(無効化)する。遊技球数からの減算にあたっては、メモリに記憶した1の値から減算対象の値をディクリメントする方法や、メモリに記憶した値を減算後の値で更新し、減算前の値を削除あるいは論理削除して無効化する方法等が考えられるが、減算後の値が特定可能な状態であれば特に限定はされない。
遊技制御部25と遊技玉制御部26とは、それぞれ個別の基板上に構成される。遊技制御部25が構成された遊技制御基板と遊技玉制御部26が構成された遊技玉制御基板は、それぞれ固有のIDを有する。遊技機20は、遊技制御基板のIDと遊技玉制御基板のIDとを組合せ、遊技機IDとして使用する。
<管理装置50の構成>
次に、図2に示した管理装置50の構成について説明する。図7は、図2に示した管理装置50の構成を示すブロック図である。図7に示すように、管理装置50は、表示部51及び入力部52と接続され、外部ネットワーク通信部53、店舗ネットワーク通信部54、記憶部55及び制御部56を有する。
表示部51は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部52は、キーボードやマウス等である。外部ネットワーク通信部53は、外部ネットワークを介して認証鍵管理センタとデータ通信するためのインタフェース部である。店舗ネットワーク通信部54は、遊技店内において通信回線を介して島コントローラ30、賞品管理装置60及び精算機70とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部55は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、遊技種設定データ55a、カード管理データ55b、装置管理データ55c、会員管理データ55d、設定時間データ55e、時間超過時設定データ55f及び最低返却個数データ55gを記憶する。
遊技種設定データ55aは、貸出レート及び表示名を遊技種に関連付けたデータである。カード管理データ55bは、カードIDにプリペイド価値の残高や持玉の残高等を関連付けたデータである。
装置管理データ55cは、遊技店に設置された装置に関するデータである。この装置管理データ55cは、台間カード処理機ID、設置場所、遊技機ID、遊技機20の機種データ等を含んでいる。会員管理データ55dは、会員に対して発行した会員カードのカードIDに対して、会員の氏名、貯玉の情報等を関連付けたデータである。
設定時間データ55eは、一時離席状態を継続可能とする時間を設定したデータである。時間超過時設定データ55fは、一時離席状態が設定時間データ55eを超過した際に、一時離席状態を自動解除する、又は、従業員に報知するかを設定したデータである。
最低返却個数データ55gは、遊技球が残っている場合に、遊技客に返却する最低個数を設定したデータである。
制御部56は、管理装置50の全体制御を行う制御部であり、遊技種設定管理部56a、カード管理部56b、装置管理部56c、会員管理部56d、一時離席管理部56e及び報知部56fを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、遊技種設定管理部56a、カード管理部56b、装置管理部56c、会員管理部56d、一時離席管理部56e及び報知部56fにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
遊技種設定管理部56aは、遊技店において使用される遊技種と、レートと、表示名と
を対応付けて遊技種設定データ55aとして管理する処理部である。
カード管理部56bは、カード管理データ55bの管理を行う処理部である。カード管理部56bは、台間カード処理機10、賞品管理装置60及び精算機70と通信して、カードIDに対応付けられたプリペイド価値及び持玉の残高を更新する。また、カード管理部56bは、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、該カードに関連づけられた有価価値及び持玉の残高を通知する。
装置管理部56cは、装置管理データ55cの管理を行う処理部である。装置管理部56cは、台間カード処理機10から取得した台間カード処理機ID、設置場所及び遊技機IDに基づいて、装置管理データ55cを生成及び更新する。
会員管理部56dは、会員管理データ55dの管理を行う処理部である。会員管理部56dは、賞品管理装置60と通信して、カードIDに関連付けられた貯玉の残高を更新する。また、会員管理部56dは、会員登録要求を受け付けた場合には、会員管理データ55dに会員を追加する更新を行う。
ここで、会員管理部56dによる貯玉再プレイ処理について説明する。会員管理部56dは、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求データを受信したならば、該貯玉再プレイ要求データ内のカードIDに関連付けられた貯玉のうち、払出先のレートの貯玉の残高を払出単位数だけ引落し、貯玉再プレイの可能数を再計算する。そして、減算後の残高と貯玉再プレイの可能数とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
一時離席管理部56eは、設定時間データ55e、時間超過時設定データ55f及び最低返却個数データ55gを管理する処理部である。一時離席管理部56eは、入力部52から設定時間、時間超過時設定及び最低返却個数を受け付け、各データを設定時間データ55e、時間超過時設定データ55f及び最低返却個数データ55gに記憶するとともに、台間カード処理機10に通知する。
報知部56fは、台間カード処理機10から従業員への報知指示を受信したならば、該台間カード処理機10のIDと一時離席の設定時間超過である旨を従業員端末等に報知する。
次に、図7に示した管理装置50の記憶部55が記憶するデータの具体例について説明する。図8及び図9は、図7に示した遊技種設定データ55a、カード管理データ55b、装置管理データ55c、会員管理データ55d、設定時間データ55e、時間超過時設定データ55f及び最低返却個数データ55gの一例を示す図である。
図8(a)に示す遊技種設定データ55aでは、遊技種名「玉1」に対し、レート「4円」及び表示名「4パチ」を関連付けている。また、遊技種名「玉2」に対し、レート「2円」及び表示名「2パチ」を、遊技種名「玉3」に対し、レート「1円」及び表示名「1パチ」をそれぞれ関連付けている。
図8(b)に示すカード管理データ55bでは、カードID「1001」にプリペイド価値「0」円、各レートの持玉の残高「0」玉、使用先ID「A101」が関連付けられている。すなわち、カードID「1001」のカードは、装置ID「A101」の台間カード処理機10に挿入されており、持玉については台間カード処理機10に管理が移っている。このため、各レートの持玉の残高はゼロである。
また、図8(b)に示すカード管理データ55bでは、カードID「2001」にプリペイド価値「3000」円、持玉として、玉1の持玉の残高「1500」玉、玉2の持玉の残高「2500」玉、玉3の持玉の残高「0」玉と関連付けられているが、使用先IDの関連付けはされていない。すなわち、カードID「2001」のカードは、台間カード処理機10に挿入されておらず、持玉の管理が管理装置50により行われている。
図8(c)に示す装置管理データ55cは、ID「A101」の台間カード処理機10の設置場所が「島1-1」、接続された遊技機20のIDが「B201」、遊技種が「玉1」、接続された遊技機20の機種が「EV01」、製造番号が「a」であることを示している。また、この遊技機20が使用中の状態にあることも示している。
また、装置管理データ55cは、ID「A201」の台間カード処理機10の設置場所が「島2-1」、接続された遊技機20のIDが「B506」、遊技種が「玉3」、接続された遊技機20の機種が「DX03」、製造番号が「g」であることを示している。また、この遊技機20が使用中の状態にあることも示している。
図8(d)に示す会員管理データ55dは、カードIDに関連付けられた、氏名、貯玉及びメールアドレス等を示している。具体的には、会員管理データ55dは、カードID「2005」に対して、氏名「特許太郎」、「玉1」の貯玉の残高「1500」玉、「玉2」の貯玉の残高「200」玉、「玉3」の貯玉の残高「0」玉、メールアドレス「Abc123@△△△.co.jp」を関連付けている。
図9(a)に示す設定時間データ55eは、設定時間が「10分」に設定されていることを示している。図9(b)に示す時間超過時設定データ55fは、時間超過時設定が「自動解除」に設定されていることを示している。図9(c)に示す最低返却個数データ55gは、最低返却個数が「5」玉に設定されていることを示している。
<実施形態1に係る一時離席時間超過時の動作パターン>
次に、本実施形態1に係る一時離席時間超過時の動作パターンについて説明する。図10は、本実施形態1に係る一時離席時間超過時の動作パターンを示す図である。一時離席時間超過時の動作は、時間超過時設定、離席開始方法及び最低返却遊技球の有無により規定される。
具体的には、時間超過時設定が「自動解除」、離席開始方法「カード返却」、最低返却遊技球「有」であるならば(番号「1」)、従業員に報知する。時間超過時設定が「自動解除」、離席開始方法「カード返却」、最低返却遊技球「無」であるならば(番号「2」)、自動解除する。
また、時間超過時設定が「自動解除」、離席開始方法「暗証番号入力orICタッチ」、最低返却遊技球「有」であるならば(番号「3」)、従業員に報知する。時間超過時設定が「自動解除」、離席開始方法「暗証番号入力orICタッチ」、最低返却遊技球「無」であるならば(番号「4」)、自動解除する。
また、時間超過時設定が「従業員に報知」であるならば、離席開始方法及び最低返却遊技球の有無に関わらず(番号「5」~「8」)、従業員に報知する。
<実施形態1に係る台間カード処理機10の処理手順>
次に、本実施形態1に係る台間カード処理機10の処理手順について説明する。図11は、本実施形態1に係る台間カード処理機10の処理手順を示すフローチャートである。
まず、一時離席の指示を受けたならば(ステップS101;Yes)、離席開始方法を受け付けて離席開始方法データ16gに記憶し(ステップS102)、一時離席状態に移行するとともに(ステップS103)、t=0として計時を開始する(ステップS104)。
離席開始方法データ16gに設定された離席開始方法を受け付けたならば(ステップS105;Yes)、一時離席状態を解除し(ステップS110)、そのまま処理を終了する。
設定された離席開始方法の受け付けがなかったならば(ステップS105;No)、tと設定時間データ16dを比較する(ステップS106)。tが設定時間データ16d未満ならば(ステップS106;No)、ステップS105に移行する。
tが設定時間データ16d以上ならば(ステップS106;Yes)、時間超過時設定データ16eの設定を確認する(ステップS107)。時間超過時設定が「従業員報知」であったならば(ステップS107;No)、従業員への報知を管理装置50に通知し(ステップS109)、そのまま処理を終了する。
時間超過時設定が「自動解除」であったならば(ステップS107;Yes)、遊技球数データ16cと最低返却個数データ16fを比較する(ステップS108)。遊技球数データ16cが最低返却個数データ16f以上であったならば(ステップS108;Yes)、従業員への報知を管理装置50に通知し(ステップS109)、処理を終了する。
遊技球数データ16cが最低返却個数データ16f未満であったならば(ステップS108;No)、一時離席状態を解除し(ステップS110)、処理を終了する。
このように、遊技システムは、一時離席状態の設定時間超過時、遊技球が残っている場合に従業員に報知することにより、遊技客の保有する価値のセキュリティを向上することができる。
[実施形態2]
ところで、上記の実施形態1では、一時離席状態の設定時間超過時、遊技球が残っている場合に従業員に報知する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一時離席設定時に遊技球が残っている旨を表示するよう構成することもできる。本実施形態2では、一時離席設定時に遊技球が残っている旨を表示する構成について説明する。
図12は、本実施形態2に係る遊技システムの概要を説明するための説明図である。図12に示すように、遊技客が一時的に遊技機から離れるために、メニューの表示操作を行い(S11)、一時離席を選択したならば(S12)、カードを排出する際に遊技球が残っている旨を表示する(S13)。
次に、本実施形態2に係る一時離席時の台間カード処理機10の画面表示パターンについて説明する。図13は、実施形態2に係る一時離席時の台間カード処理機10の画面表示パターンを示す図である。一時離席時の画面表示は、カード種別、残額or持玉の有無、離席開始方法及び遊技球の有無により規定される。
具体的には、カード種別「会員カード」、残額or持玉「有」、離席開始方法「カード返却」及び遊技球「有」であるならば(番号「1」)、遊技球有の旨を表示する。カード種別「会員カード」、残額or持玉「有」、離席開始方法「カード返却」及び遊技球「無」であるならば(番号「2」)、特に表示はしない。
また、カード種別「会員カード」、残額or持玉「無」、離席開始方法「カード返却」及び遊技球「有」であるならば(番号「3」)、遊技球有の旨を表示する。カード種別「会員カード」、残額or持玉「無」、離席開始方法「カード返却」及び遊技球「無」であるならば(番号「4」)、特に表示はしない。
また、カード種別「一般カード」、残額or持玉「有」、離席開始方法「カード返却」及び遊技球「有」であるならば(番号「5」)、遊技球有の旨を表示する。カード種別「一般カード」、残額or持玉「有」、離席開始方法「カード返却」及び遊技球「無」であるならば(番号「6」)、特に表示はしない。
また、カード種別「一般カード」、残額or持玉「無」、離席開始方法「暗証番号入力orICタッチ」及び遊技球「有」であるならば(番号「7」)、遊技球有の旨を表示する。カード種別「一般カード」、残額or持玉「無」、離席開始方法「暗証番号入力orICタッチ」及び遊技球「無」であるならば(番号「8」)、特に表示はしない。
このように、本実施形態2に係る遊技システムは、一時離席設定時に遊技球が残っている旨を表示することにより、遊技客の保有する価値のセキュリティを向上することができる。
なお、上記の実施形態2では、一時離席設定時に遊技球が残っている旨を表示する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技球が残っている旨を表示した後、確認ボタンを押下しなければ一時離席状態に移行しないよう構成することもできる。
また、上記の実施形態2では、一時離席設定時のカード返却の際に遊技球が残っている旨を表示する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スマホアプリ等を使用した一時離席設定の際に、遊技球が残っている旨を表示するよう構成することもできる。
[実施形態3]
ところで、上記の実施形態1では、一時離席の離席開始方法としてカード返却、暗証番号入力又はICタッチを設定する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、休憩等の設定時に顔画像の登録を離席開始方法とするよう構成することもできる。本実施形態3では、休憩等の設定時に顔画像の登録を離席開始方法とする構成について説明する。
図14は、本実施形態3に係る遊技システムの概要を説明するための説明図である。図14に示すように、遊技客が一時的に遊技機20から離れるために、休憩を選択後、顔を撮像して画像登録を行う(S21)。
休憩中の間は、表示操作部13に、登録した画像付きで休憩中である旨を表示する(S22)。または、画像の表示はせず、休憩中である旨のみを表示することもできる(S22´)。休憩状態を解除する場合は、休憩解除を選択後、顔認証を行って解除する(S23)。
次に、本実施形態3に係る休憩時間超過時の動作について説明する。図15は、実施形態3に係る休憩時間超過時の動作を示す図である。図15に示すように、休憩中の間は、登録した画像付きで休憩中である旨を表示する(S31)、または、画像の表示はせず、休憩中である旨のみを表示する(S31´)。
設定された休憩時間を超過したならば、その旨が従業員に報知され(S32)、従業員の操作により、登録された遊技客の画像を確認してカードを排出する(S33)。
カードの受け取りのため、遊技客が賞品交換カウンタに問い合わせたならば、従業員は登録画像を用いて遊技客の本人確認を行い、カードを返却する(S34)。
このように、本実施形態3に係る遊技システムは、休憩等の設定時に顔画像の登録を離席開始方法とすることにより、遊技客の保有する価値のセキュリティを向上することができる。
なお、上記の実施形態3では、顔画像の登録を離席開始方法として休憩等の設定を行える構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、所定のスマホアプリ等により顔画像を登録して遊技機を予約するよう構成することもできる。
具体的には、所定のスマホアプリ又はインターネットサイトにおいて顔画像を登録し、遊技機20を予約する。予約時間に合わせて、台間カード処理機10の表示操作部13に予約した遊技客の顔画像と予約中である旨を表示する。該台間カード処理機10は、遊技客が来店したならば、該遊技客の顔を撮像して顔認証を行い、認証されれば予約状態を解除して遊技可能とする。また、予約時間から一定時間が経過したならば予約状態を自動解除する。
また、上記の各実施形態で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。