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JP2024104888A - 遊技システム、管理装置及び遊技媒体利用制限方法 - Google Patents

遊技システム、管理装置及び遊技媒体利用制限方法 Download PDF

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JP2024104888A
JP2024104888A JP2023009306A JP2023009306A JP2024104888A JP 2024104888 A JP2024104888 A JP 2024104888A JP 2023009306 A JP2023009306 A JP 2023009306A JP 2023009306 A JP2023009306 A JP 2023009306A JP 2024104888 A JP2024104888 A JP 2024104888A
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Abstract

【課題】遊技店が1部パート及び2部パートからなる2部制営業を採用する場合に、遊技客の遊技媒体数の利用を適正に制限することを課題とする。【解決手段】1部パートで持玉を獲得したならば(S1)、この持玉(例えば、1000玉)はカードに関連付けて管理される。1部パートが終了したならば、遊技台を開放して再抽選を行う(S2)。2部パートでは、この再抽選により当選した遊技台において、遊技客は遊技を行うことができる。2部パートにおいては、「1万円を使用」することが遊技制限条件として設定されており、この遊技制限条件を満足するまで、1部パートで獲得した持玉は使用禁止となる(S3)。【選択図】図1

Description

本発明は、遊技店が1部パート及び2部パートからなる2部制営業を採用する場合に、遊技客の遊技媒体数の利用を適正に制限することができる遊技システム、管理装置及び遊技媒体利用制限方法に関する。
従来、パチンコ店等の遊技店では、遊技客により当日に獲得された玉数を持玉数として管理し、所定の持玉再プレイ操作が行われた場合に、持玉数を所定数減算するとともに、減算した持玉数を遊技機の遊技球数に加算する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。遊技客は、当日に獲得した玉数を持玉数としつつ、必要に応じて持玉数から遊技球数に移行させ、遊技を継続することになる。
特開2021-052927号公報
しかしながら、最近の遊技店は、貨幣を用いた遊技を促進するために、2部制営業を採用するケースがある。例えば、ある営業日の午前10時~午後3時を1部パートとし、午後3時~午後10時半を2部パートとする場合が該当する。
遊技店が、かかる2部制営業を行う場合に、遊技客が1部パートで獲得した持玉数をそのまま2部パートで利用できたのでは、貨幣を用いた遊技を促進することができず、遊技店は2部制営業とした利益を享受できなくなる。
このため、遊技店が2部制営業を採用する場合に、遊技客の持玉数の利用をいかに制限するかが重要な課題となる。かかる課題は、持メダル数、貯玉数、貯メダル数の利用制限時にも同様に生ずる課題である。
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであって、遊技店が1部パート及び2部パートからなる2部制営業を採用する場合に、遊技客の遊技媒体数の利用を適正に制限することができる遊技システム、管理装置及び遊技媒体利用制限方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、遊技機に併設された各台装置と、該各台装置と通信可能に配設された管理装置とを有する遊技システムであって、前記管理装置は、遊技店が、開店時刻から所定時刻までの第1部営業時間及び前記所定時刻以降の第2部営業時間に区分された2部制営業を行う場合に、前記第2部営業時間における獲得遊技媒体数の再プレイの制限情報を記憶する記憶手段と、前記第2部営業時間中は、前記記憶手段に記憶された制限情報に基づいて、前記第1部営業時間までに獲得された獲得遊技媒体の再プレイを制限するよう前記各台装置に対して指示する制限指示手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記各台装置は、前記管理装置から受信した前記制限情報を記憶する制限情報記憶手段と、前記第2部営業時間中は、前記制限情報記憶手段に記憶された前記制限情報に基づいて、前記第1部営業時間までに獲得された獲得遊技媒体の再プレイを制限するよう制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記記憶手段は、遊技店に配設された全ての遊技機において、前記第2部営業時間における持遊技媒体数の再プレイを制限する制限情報を記憶することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記記憶手段は、遊技店に配設された全ての遊技機において、前記第2部営業時間における遊技店に預け入れた貯遊技媒体数の再プレイを制限する制限情報を記憶することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記記憶手段は、遊技店に配設された所定の遊技機において、前記第2部営業時間における持遊技媒体数及び遊技店に預け入れた貯遊技媒体数の再プレイを制限する制限情報を記憶することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記記憶手段は、遊技店に配設された所定の遊技機については、前記第2部営業時間において前記第1部営業時間中に獲得された持遊技媒体数のうちの所定数を超える再プレイを制限する制限情報を記憶することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記記憶手段は、遊技店に配設された所定の遊技機については、前記第2部営業時間において所定の金額による遊技媒体数の貸し出しがなされるまでの間、前記第1部営業時間中に獲得された持遊技媒体数の再プレイを制限する制限情報を記憶することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記記憶手段は、前記2部制営業の対象となる遊技機については、前記第2部営業時間において前記2部制営業の対象外の遊技機で獲得された持遊技媒体数の再プレイを制限する制限情報を記憶することを特徴とする。
また、本発明は、遊技機に併設された各台装置と、該各台装置と通信可能に配設された管理装置であって、遊技店が、所定時刻までの第1部営業時間及び前記所定時刻以降の第2部営業時間に区分された2部制営業を行う場合に、前記第2部営業時間における獲得遊技媒体数の再プレイの制限情報を記憶する記憶手段と、前記第2部営業時間中は、前記記憶手段に記憶された制限情報に基づいて、前記第1部営業時間までに獲得された獲得遊技媒体の再プレイを制限するよう前記各台装置に対して指示する制限指示手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、遊技機に併設された各台装置と、該各台装置と通信可能に配設された管理装置とを有する遊技システムにおける遊技媒体利用制限方法であって、前記管理装置は、遊技店が開店時刻から所定時刻までの第1部営業時間及び前記所定時刻以降の第2部営業時間に区分された2部制営業を行う場合に、前記第2部営業時間における獲得遊技媒体数の再プレイの制限情報を記憶部に記憶する記憶工程と、前記管理装置は、前記第2部営業時間中は、前記記憶部に記憶された制限情報に基づいて、前記第1部営業時間までに獲得された獲得遊技媒体の再プレイを制限するよう前記各台装置に対して指示する制限指示工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、遊技店が1部パート及び2部パートからなる2部制営業を採用する場合に、遊技客の遊技媒体数の利用を適正に制限することができる
図1は、実施形態1に係る遊技システムの概要の説明図である。 図2は、実施形態1に係る遊技システムのシステム構成を示す図である。 図3は、図2に示した台間カード処理機及び遊技機の外観構成を示す図である。 図4は、図2に示した台間カード処理機の構成を示す機能ブロック図である。 図5は、図4に示した自装置状態データ及びカードデータの一例を示す図である。 図6は、図4に示した遊技制限設定データ及び遊技実績データの一例を示す図である。 図7は、図2に示した遊技機の構成を示す機能ブロック図である。 図8は、図2に示した管理装置の構成を示す機能ブロック図である。 図9は、図8に示したカード管理データ及び装置管理データの一例を示す図である。 図10は、図8に示した会員管理データ、遊技制限設定データ及び遊技実績データの一例を示す図である。 図11は、実施形態1に係る獲得玉利用制限パターンの一例を示す図である。 図12は、実施形態1に係る台間カード処理機における処理手順を示すフローチャートである。 図13は、変形例に係る獲得玉利用制限パターンの一例を示す図である。 図14は、実施形態2に係る遊技システムの概要の説明図である。 図15は、実施形態2に係る2部パートの抽選パターンの一例を示す図である。 図16は、実施形態3に係る遊技システムの概要の説明図である。 図17は、実施形態3に係る遊技台予約手順の一例を示す図である。 図18は、実施形態4に係る遊技システムの概要の説明図である。 図19は、実施形態4に係る台間カード処理機における処理手順を示すフローチャート(その1)である。 図20は、実施形態4に係る台間カード処理機における処理手順を示すフローチャート(その2)である。 図21は、実施形態5に係る遊技システムの概要の説明図(その1)である。 図22は、実施形態5に係る遊技システムの概要の説明図(その2)である。
[実施形態1]
以下に、本実施形態1に係る遊技システム、管理装置及び遊技媒体利用制限方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本明細書中において、「1部持玉」及び「2部持玉」とは、遊技客が1部パート及び2部パートのそれぞれの遊技において獲得した遊技媒体を示すデータであって、その当日中(遊技店の閉店時刻より前の時間)にのみ遊技に再度供することができるものをいう。なお、「1部持玉」及び「2部持玉」を総称して「持玉」という。また、「貯玉」及び「2部貯玉」とは、遊技客が1部パートまで(前日以前を含む)及び2部パートにおいて遊技店に預け入れたそれぞれの遊技媒体を示すデータであって、翌日以降(遊技店の閉店時刻より後の時間)も遊技に再度供することができるものをいう。1部持玉及び2部持玉は、一般遊技客及び会員遊技客の双方が使用可能であり、遊技機を移動した場合などに使用される。貯玉及び2部貯玉は、原則として会員遊技客のみが使用可能であり、獲得した遊技媒体を翌日以降、遊技機の遊技に用いる場合に使用される。また、「遊技機管理玉数」とは、遊技客が遊技に使用可能な遊技球数をいう。
<実施形態1に係る遊技システムの概要>
まず、本実施形態1に係る遊技システムの概要について説明する。図1は、本実施形態1に係る遊技システムの概要を説明するための説明図である。本実施形態1に係る遊技システムでは、同一営業日において、1部パート及び2部パートに分けた2部制営業を行っている。
図1に示すように、1部パートで持玉を獲得したならば(S1)、この持玉(例えば、1000玉)はカードに関連付けて管理される。
1部パートが終了したならば、遊技台を開放して再抽選を行う(S2)。2部パートでは、この再抽選により当選した遊技台において、遊技客は遊技を行うことができる。
2部パートにおいては、「1万円を使用」することが遊技制限条件として設定されており、この遊技制限条件を満足するまで、1部パートで獲得した持玉は使用禁止となる(S3)。
このように、本実施形態1に係る遊技システムでは、1部パートでの獲得玉数を2部パートで使用するための条件を設定して、1部パートでの獲得玉数の使用を制限するよう構成したので、遊技店が1部パート及び2部パートからなる2部制営業を採用する場合に、遊技客の遊技媒体数の利用を適正に制限することができる。
<システム構成>
次に、本実施形態1に係る遊技システムのシステム構成について説明する。図2は、本実施形態1に係る遊技システムのシステム構成を示す図である。図2に示すように、遊技店には、複数の遊技機20と、各遊技機20にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機10とが設置される。台間カード処理機10は、島コントローラ30を介して店内のネットワークである通信回線と接続される。通信回線には、島コントローラ30、管理装置50、賞品管理装置60及び精算機70が接続される。
遊技機20は、装置内部に封入された遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う装置である。なお、この遊技玉は遊技に使用される物理的な「玉」であり、遊技機20がデータとして扱う「遊技球」とは異なる。この遊技機20の遊技盤面には、複数の入賞領域(入賞口)が設けられており、当該入賞領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定個数の遊技玉を賞玉として付与するようになっている。また、遊技盤面には、所定個数の始動領域(始動口)が設けられており、当該始動領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技玉の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域があってもよい。
上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技玉の通過を検出するために入賞センサが設けられており、入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技玉の通過(入賞)を検知するようになっている。また、遊技機20の制御部は、入賞領域ごとに何個の遊技玉を賞玉として付与するかを記憶する賞玉メモリと、遊技機管理玉数を示す遊技球数メモリを有している。また、遊技機20の制御部は、遊技機管理玉数を定期的に台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、遊技客から入金を受け付けた場合に、入金の金額に対応するプリペイド価値を自装置の内部に収納したカードの識別情報(カードID)に関連付ける。このプリペイド価値は、遊技玉の貸出に使用することができる。また、台間カード処理機10は、プリペイド価値や1部持玉、2部持玉、貯玉、2部貯玉等が関連付けられたカードの挿入を受け付けることができる。そして、遊技終了時には、プリペイド価値や1部持玉、2部持玉、貯玉、2部貯玉等が関連付けられたカードを排出して遊技客に返却する。また、台間カード処理機10は、入金、カード挿入、カード排出などの動作の履歴を管理装置50に送信する。
遊技機20は、遊技盤面に所定個数の遊技玉が打ち出されたならば、アウトデータを台間カード処理機10に送信する。また、遊技機20は、遊技玉が入賞領域を通過して(いわゆる入賞)所定個数の賞玉が遊技球に加算されたならば、セーフデータを台間カード処理機10に送信する。さらに、遊技により大当りなどの特別の状態が発生したならば、かかる状態の発生を示す特賞データを台間カード処理機10に送信する。
アウトデータは、遊技客が遊技盤面に打ち込んだ玉数である打込玉数に対応する。セーフデータは、入賞により獲得される賞出玉数に対応する。また、特賞データは、大当りなどの遊技機20の状態を示す。各データは、台間カード処理機10を介して管理装置50に送信され、管理装置50は、アウトデータ、セーフデータ及び特賞データを蓄積することで、遊技機20の動作の履歴を得ることができる。
台間カード処理機10は、入金の受け付け、遊技玉の貸し出し、管理装置50との通信並びに遊技機20との通信を行う。台間カード処理機10は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額を含む入金通知を管理装置50に送信することで、入金額相当のプリペイド価値を管理装置50が管理するプリペイド価値に加算させる。そして、所定の玉貸操作がなされたならば、玉貸要求を管理装置50に送信し、管理装置50が管理するプリペイド価値を減算させて、減算したプリペイド価値分に対応する数を遊技機20に通知し、遊技機管理玉数に加算させる。
また、台間カード処理機10は、カードの挿入を受け付けたならば、管理装置50にカード挿入通知を送信する。また、台間カード処理機10は、管理装置50からプリペイド価値、1部持玉、2部持玉、貯玉、2部貯玉の残高を受信した場合には、この残高をカードデータに記憶する。そして、1部持玉、2部持玉の残高を受信し、記憶した場合には、管理装置50に対して持玉減算要求を送信することで、管理装置50が管理する1部持玉、2部持玉の残高をゼロにクリアする。
また、台間カード処理機10は、管理装置50から遊技制限設定を受信したならば、受信した遊技制限設定を遊技制限設定データに記憶する。台間カード処理機10は、管理装置50から遊技実績を受信したならば、受信した遊技実績を遊技実績データに記憶する。
また、台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けると、遊技制限設定データ及び遊技実績データを用いて持玉再プレイの可否を判定し、再プレイ可能と判定したならば、自装置が管理する持玉数を所定数減算し、減算した持玉数に対応する数を遊技機20に通知し、遊技機管理玉数に加算させる。
また、台間カード処理機10は、貯玉再プレイ操作を受け付けると、遊技制限設定データ及び遊技実績データを用いて貯玉再プレイの可否を判定し、再プレイ可能と判定したならば、管理装置50に対して貯玉再プレイ要求を送信することで、管理装置50が管理する貯玉及び/又は2部貯玉数を所定数減算させ、減算させた貯玉及び/又は2部貯玉数に対応する数を遊技機20に通知し、遊技機管理玉数に加算させる。
また、台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けたならば、1部持玉、2部持玉数を含む持玉加算要求を管理装置50に送信し、管理装置50に持玉数を加算させた後、カード排出通知を管理装置50に送信し、カードを排出制御する。なお、カード返却操作の前に、遊技機20から計数操作を受け付けた場合には、遊技機管理玉数を1部持玉又は2部持玉数に加算する。
また、台間カード処理機10は、遊技機20から遊技機IDを取得し、取得した遊技機IDと、管理装置50から受信した認証鍵とを用いて遊技機20の認証を行なう機能を有する。この認証は、開店処理時等に行なわれ、認証の成功を条件に遊技機20は遊技可能となる。
島コントローラ30は、遊技島に設けられた一群の遊技機20及び台間カード処理機10を束ね、各種情報を管理装置50に対して中継する装置である。
管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、挿入されたカードの識別情報(以下、「カードID」と言う)と台間カード処理機10とを関連づけて管理し、該カードIDに関連づけられたプリペイド価値、1部持玉及び2部持玉の残高を台間カード処理機10に送信する。また、カード挿入通知に示されたカードIDが会員カードのカードIDである場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、管理装置50は、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合には、1部持玉及び2部持玉の残高をゼロにクリアし、台間カード処理機10から持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉数を1部持玉及び/又は2部持玉の残高に加算する。
また、管理装置50は、台間カード処理機10から玉貸要求を受信した場合には、カードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値減算し、玉貸許可を台間カード処理機10に送信する。そして、貯玉再プレイ要求を受信した場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、管理装置50は、賞品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられた1部持玉及び2部持玉数を賞品管理装置60に対して通知する。
また、管理装置50は、台間カード処理機10から遊技機IDを取得し、自店舗に設置された遊技機20を管理する。そして、遊技店外の図示しない認証鍵管理センタから自店舗に設定された遊技機20を認証するための認証鍵を取得し、台間カード処理機10に配信する。
また、管理装置50は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データを管理する。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに関連づけて、貯玉及び2部貯玉の残高、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。
また、管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、カード挿入通知に示されたカードIDに対応する貯玉及び2部貯玉の残高と暗証番号とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。また、管理装置50は、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードIDに関連づけられた貯玉及び2部貯玉の残高を所定数減算し、減算後の貯玉及び2部貯玉の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、管理装置50は、賞品管理装置60から貯玉及び2部貯玉数の問い合わせを受けたならば、指定されたカードIDに対応する貯玉及び2部貯玉の残高を賞品管理装置60に通知する。
また、管理装置50は、遊技制限設定を受け付けたならば、この遊技制限設定を遊技制限設定データに記憶するとともに、台間カード処理機10に送信する。
また、管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、このカード挿入通知に含まれるカードIDに対応する遊技実績を遊技実績データから抽出して台間カード処理機10に送信する。
また、管理装置50は、台間カード処理機10から遊技実績を受信したならば、この遊技実績に含まれるカードIDに対応付けて遊技実績データに記憶して更新する。
賞品管理装置60は、遊技店内の賞品交換カウンタに併設された賞品交換用の端末装置であり、獲得玉、1部持玉、2部持玉、貯玉、2部貯玉の賞品交換処理を行う。この賞品管理装置60には、カードのカードIDを読み取るカードリーダライタ及び賞品を払い出す賞品払出装置が接続されている。
精算機70は、プリペイド価値が関連付けられたカードが挿入されると、このカードのカードIDを管理装置50に送信し、該カードに関連付けられたプリペイド価値を取得し、取得したプリペイド価値に相当する現金の払出を行う。
次に、本実施形態1に係る遊技システムにおける玉貸処理について説明する。遊技客が台間カード処理機10に対して玉貸操作を行うと、台間カード処理機10は、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、玉貸要求とを含む。
管理装置50は、玉貸要求を含む電文を受信したならば、該電文内のカードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値(例えば、1度数が1円である場合の500円分を示す500度数)を減算してカード管理データを更新し、玉貸許可を送信元の台間カード処理機10に送信する。玉貸許可を受信した台間カード処理機10は、減算したプリペイド価値に対応する数(例えば「125」)の遊技機管理玉数への加算を要求する加算信号を遊技機20に送信する。
加算信号を受信した遊技機20は、遊技機管理玉数を加算し、加算後の遊技機管理玉数を台間カード処理機10に送信する。台間カード処理機10は、加算前の遊技機管理玉数と玉貸しを行った数との和を加算後の遊技機管理玉数と比較して、遊技機管理玉数の加算が適切に行われたか否かを判定する。
次に、本実施形態1に係る遊技システムにおける持玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、該電文内のカードIDに関連付けられた1部持玉及び2部持玉のうち、該電文により特定されたレートの1部持玉及び2部持玉の残高を台間カード処理機10に通知する。
台間カード処理機10は、管理装置50から受信した1部持玉及び2部持玉の残高を記憶する。そして、カードID及びレートを特定する情報と、持玉減算要求とを含む電文を管理装置50に送信する。管理装置50は、持玉減算要求を受信したならば、カードID及びレートにより特定される1部持玉及び2部持玉の残高をゼロにクリアする。また、台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、1部持玉及び2部持玉の残高を一定数減算し、対応する数を遊技機20に通知し、遊技機管理玉数に加算させる。
台間カード処理機10は、遊技機20の遊技機管理玉数を台間カード処理機10の1部持玉又は2部持玉とすることでその管理を移行させる管理移行要求を遊技機20から受信したならば、管理移行要求に示された遊技機管理玉数を自装置の1部持玉又は2部持玉に加算する。その後、カード返却操作を受け付けたならば、管理装置50に対して持玉加算要求を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、1部持玉及び2部持玉の残高と、持玉加算要求とを含む。
管理装置50は、1部持玉及び2部持玉加算要求を受け付けたならば、該電文内のカードIDに関連付けられた1部持玉及び2部持玉のうち、該電文により特定されたレートの1部持玉及び2部持玉の残高を受信した値に更新する。その後、台間カード処理機10は、管理装置50にカード排出通知を送信し、カードを排出制御する。
次に、本実施形態1に係る遊技システムにおける貯玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、会員カードを受け付けた場合に、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
管理装置50は、該電文内のカードIDに関連付けられた暗証番号と、貯玉及び2部貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉及び2部貯玉の残高とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、受信した貯玉再プレイデータを記憶し、貯玉再プレイデータに示された貯玉及び2部貯玉の残高が貯玉再プレイにおける遊技玉の払出単位数(貯玉再プレイ単位数。例えば「125玉」)以上である場合には貯玉再プレイ操作を受付可能とする。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータの記憶後、最初に貯玉再プレイ操作を受け付けた場合に、遊技客に対して暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が貯玉再プレイデータに示された暗証番号と一致するかを確認する。
台間カード処理機10は、暗証番号が一致した場合に、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、貯玉再プレイ要求とを含む。
管理装置50は、該電文内のカードIDに関連付けられた貯玉及び2部貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉及び2部貯玉の残高を所定値減算し、減算後の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータを受信して貯玉及び2部貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する数を遊技機20に通知して遊技機管理玉数に加算させる。また、更新後の貯玉及び2部貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数未満となったかを判定する。更新後の貯玉及び2部貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数以上であれば、再度貯玉再プレイ操作を受け付け可能であり、貯玉再プレイ操作を受け付けたならば貯玉再プレイ要求を送信する。2回目以降の貯玉再プレイ操作では、暗証番号の確認は不要である。更新後の貯玉及び2部貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数未満となったならば、貯玉再プレイ操作を受け付け不能とする。
次に、閉店処理における1部持玉及び2部持玉からの貯玉への移行について説明する。管理装置50は、閉店処理時にカード管理データの1部持玉及び2部持玉の残高を確認し、1部持玉及び2部持玉の残高が「0」より大きい玉数が存在する場合には、該1部持玉及び2部持玉の残高を貯玉の残高に加算して更新する。その後、管理装置50は、該1部持玉及び2部持玉の残高をゼロにクリアする。
<台間カード処理機10と遊技機20の外観構成>
次に、図2に示した台間カード処理機10及び遊技機20の外観構成について説明する。図3は、図2に示した台間カード処理機10及び遊技機20の外観構成を示す図である。同図には、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機10を図示したが、電子マネーを受け付けることができるユニットを設けることもできる。
図3に示すように、台間カード処理機10には、台間カード処理機10の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部11、各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口12a、タッチパネルディスプレイ等の表示操作部13、カードIDが関連付けられたカードを受け付けるカード挿入口14a及び固有IDを関連付けるために遊技客の持つ携帯端末を受け付けるかざし部14bが設けられている。また、かざし部14bは、固有IDを関連付けられた携帯端末を受け付けて、固有IDを読み取る。
遊技機20には、遊技盤面、封入された遊技玉を遊技盤面に投出する際に使用するハンドル21及び計数ボタン22が設けられている。
計数ボタン22は、遊技機20の遊技機管理玉数を減算し、対応する数を台間カード処理機10の1部持玉又は2部持玉に加算することで、投出可能な玉数の管理を遊技機20から台間カード処理機10に移行させる管理移行を行うための操作ボタンである。この管理移行は、入賞により現物の遊技玉が払い出される開放式の遊技機20では、払い出された遊技玉を台間カード処理機10が計数して1部持玉又は2部持玉に加算する計数処理に対応する。
<台間カード処理機10の構成>
次に、図2に示した台間カード処理機10の構成について説明する。図4は、図2に示した台間カード処理機10の構成を示す機能ブロック図である。図4に示すように、台間カード処理機10は、紙幣搬送部12、表示操作部13、リーダライタ14、通信部15、記憶部16、制御部17及び遊技管理部18を有する。
紙幣搬送部12は、紙幣挿入口12aから挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。表示操作部13は、有価価値等の各種情報の表示と、玉貸操作等の各種操作の受け付けを行なうタッチパネルディスプレイ等の入出力装置である。
リーダライタ14は、カード挿入口14aに挿入されたカードからカードIDを読み取る読取部である。なお、カード挿入口14aに挿入されたカードは、このリーダライタ14を経て図示しないカード収納部に収納される。通信部15は、島コントローラ30を介して管理装置50との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。
記憶部16は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部16は、自装置状態データ16a、カードデータ16b、遊技制限設定データ16c及び遊技実績データ16dを記憶する。
自装置状態データ16aは、台間カード処理機10の状態を示すデータである。この自装置状態データ16aには、台間カード処理機ID、遊技機ID、遊技種等を含む。台間カード処理機IDは、台間カード処理機10を遊技店内で一意に識別するための識別情報である。遊技種は、台間カード処理機10に設定されたレートを示すデータである。遊技店内で複数のレートの遊技玉を扱う場合には、4円レートの遊技玉に「玉1」、2円レートの遊技玉に「玉2」、1円レートの遊技玉に「玉3」のように、レート毎に遊技種名を設定して管理している。台間カード処理機10は、これらの遊技種から遊技に使用するレートを選択して、遊技種として記憶する。遊技種は、台間カード処理機10が設置された区画毎に固定した遊技種を用いることとしてもよいし、遊技客の操作により変更可能としてもよい。
カードデータ16bは、遊技客が使用中のカードに係るデータである。カードデータ16bには、カードID、暗証番号、プリペイド価値、1部持玉、2部持玉、貯玉、2部貯玉等を含む。カードIDは、リーダライタ14により読み取られたカードIDである。図示しないカード収納部からカード挿入口14aにカードが搬送され、該カードが排出される場合には、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードデータ16bが更新される。また、カード挿入口14aから図示しないカード収納部にカードが搬送される場合にも、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードデータ16bが更新される。プリペイド価値は、玉貸しに使用可能なプリペイド価値の残高を示し、1部持玉、2部持玉、貯玉、2部貯玉は、それぞれの残高を示す。
遊技制限設定データ16cは、1部パートでの獲得玉数を2部パートで使用するための遊技制限条件を示すデータである。遊技実績データ16dは、遊技制限条件に係る遊技実績を示すデータである。
遊技管理部18は、認証や遊技機20との通信に係る処理を行なう処理部である。この遊技管理部18は、制御部17と異なる基板上に形成することが望ましい。遊技管理部18は、認証処理部18a、認証鍵管理部18b及び遊技機状態管理部18cを有する。実際には、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、認証処理部18a、認証鍵管理部18b及び遊技機状態管理部18cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
認証処理部18aは、管理装置50から受信した認証鍵を使用して遊技機20の認証を実施する。認証処理部18aは、認証が成功したならば、遊技機20へ動作許可を送信する。認証処理部18aは、認証が失敗した場合には、遊技機20の使用を禁止する。なお、認証が失敗した場合であっても、最後の認証成功から所定期間内であれば遊技機20への動作許可を送信し、最後の認証成功から所定期間が経過した後は遊技機20への動作許可を送信せず、遊技機20の使用を禁止するよう構成してもよい。
認証鍵管理部18bは、認証鍵の管理を行なう処理部である。認証鍵には使用時間が設定されており、遊技機20の稼働時間の累計が認証鍵の使用時間に達した場合に該認証鍵は使用不能となる。具体的には、認証鍵管理部18bは、遊技管理部18が形成された基板の通電時間を遊技機20の稼働時間として用い、認証鍵の使用時間を管理している。認証鍵が使用不能となった場合には、認証鍵管理部18bは、管理装置50を介して店舗外の認証鍵管理センタから新たな認証鍵を取得し、認証鍵の更新を行なう。
遊技機状態管理部18cは、遊技機20と通信し、遊技機20の状態を管理する処理部である。具体的には、遊技機状態管理部18cは、遊技機20からの遊技機IDの取得、玉貸による遊技機管理玉数への加算要求の送信、持玉再プレイによる1部持玉又は2部持玉から遊技機管理玉数への管理移行要求の送信、貯玉再プレイによる遊技機管理玉数への加算要求の送信、遊技機20における打込玉数や賞出玉数等の遊技結果の受信、計数による遊技機管理玉数から1部持玉又は2部持玉への管理移行要求の受信を行なう。かかる台間カード処理機10と遊技機20との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
また、遊技機状態管理部18cは、遊技機20の現在の遊技機管理玉数、スタート、大当り、大当り種別、抽選回数などの遊技に設定された状態をさらに取得する。遊技機状態管理部18cが遊技機20の状態を取得する時間間隔は、遊技機20において遊技玉が発射(使用)される間隔よりも短く設定することが望ましい。また、遊技機状態管理部18cは、遊技機20から遊技機管理玉数を取得したならば、該遊技機管理玉数を制御部17に受け渡す。
なお、遊技機状態管理部18cが遊技機20から新たに遊技機IDを取得するタイミングは、開店前に限定されるものではない。台間カード処理機10の電源オンや電源オフを行なった場合、定期的な通信時、遊技機管理玉数に関する処理(玉貸、再プレイ、計数など)を行なった場合、オフライン状態からの復帰時などに遊技機IDの取得や遊技機20の入れ替えの判定を行なうことができる。また、これらのタイミングを組み合わせて用いてもよい。
制御部17は、台間カード処理機10を全体制御する制御部であり、自装置状態データ管理部17a、カードデータ管理部17b、設定管理部17c、遊技実績管理部17d及び遊技判定部17eを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、自装置状態データ管理部17a、カードデータ管理部17b、設定管理部17c、遊技実績管理部17d及び遊技判定部17eにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
自装置状態データ管理部17aは、自装置状態データ16aを管理する処理部である。自装置状態データ管理部17aは、自装置の装置ID、自装置に対応付けて設置された遊技機20の装置ID及び遊技種を表示操作部13から受け付けたならば、受け付けたデータを自装置状態データ16aに記憶するとともに、管理装置50に送信する。
また、自装置状態データ管理部17aは、管理装置50から制限指定を受信したならば、受信した制限指定を自装置状態データ16aに記憶する。
カードデータ管理部17bは、カードデータ16bを管理する処理部である。カードデータ管理部17bは、カードが挿入された場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含むカード挿入通知を管理装置50に送信する。カードデータ管理部17bは、管理装置50から有価価値(プリペイド価値、1部持玉、2部持玉、貯玉、2部貯玉の少なくともいずれか)を含むデータを受信したならば、受信した有価価値をカードデータ16bに記憶する。
また、カードデータ管理部17bは、紙幣挿入口12aに紙幣が挿入されると、挿入された紙幣の金額、カードID及び台間カード処理機IDを含む入金通知を管理装置50に送信する。
また、カードデータ管理部17bは、遊技客により玉貸操作が行なわれた場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含む玉貸要求を管理装置50に送信する。この玉貸要求への応答として玉貸許可を受信したならば、カードデータ管理部17bは、カードデータ16bのプリペイド価値を減算し、所定数の玉数を遊技機20の遊技機管理玉数に加算させるよう遊技管理部18に指示する。
また、カードデータ管理部17bは、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、遊技判定部17eに遊技判定依頼を受け渡す。この遊技判定依頼への応答として、遊技判定部17eから再プレイ可能通知を受け取ったならば、カードデータ16bの1部持玉及び2部持玉の内、1部持玉の残高を優先して持玉再プレイに係る所定の玉数を減算して更新し、この玉数を遊技機20の遊技機管理玉数に加算させるよう遊技管理部18に指示する。カードデータ管理部17bは、遊技判定依頼への応答として、遊技判定部17eから再プレイ不可通知を受け取ったならば、再プレイが不可の旨を表示操作部13に表示する。
また、カードデータ管理部17bは、カードデータ16bに示された貯玉及び2部貯玉の残高の合計が貯玉再プレイ単位数以上である場合には、表示操作部13に貯玉再プレイボタンを表示し、貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。
また、カードデータ管理部17bは、貯玉再プレイ操作を受け付けたならば、遊技判定部17eに遊技判定依頼を受け渡す。この遊技判定依頼への応答として、遊技判定部17eから再プレイ可能通知を受け取ったならば、カードID及び台間カード処理機IDを含む貯玉再プレイ要求を管理装置50に送信する。この貯玉再プレイ要求への応答として貯玉再プレイデータを受信したならば、カードデータ16bの貯玉及び2部貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する玉数を遊技機20の遊技機管理玉数に加算させるよう遊技管理部18に指示する。なお、初回の貯玉再プレイ操作時には、暗証番号の入力を求め、カードデータ16bに示された暗証番号と一致することを、貯玉再プレイ要求を送信するための条件とする。カードデータ管理部17bは、遊技判定依頼への応答として、遊技判定部17eから再プレイ不可通知を受け取ったならば、再プレイが不可の旨を表示操作部13に表示する。
また、カードデータ管理部17bは、遊技管理部18が遊技機20から遊技玉の移行要求を受け付けた場合には、その受付時点が1部パート中であれば、遊技管理部18に指示された玉数をカードデータ16bの1部持玉に加算し、その受付時点が2部パート中であれば、カードデータ16bの2部持玉に加算して更新する。
また、カードデータ管理部17bは、カード返却操作を受け付けた場合には、カードID、台間カード処理機ID、1部持玉及び2部持玉の残高を含む持玉加算要求を管理装置50に送信する。そして、カードデータ16bをクリアした後、カード排出通知を管理装置50に送信し、カードを排出する。
設定管理部17cは、遊技制限設定データ16cを管理する処理部である。設定管理部17cは、管理装置50から遊技制限設定を受信したならば、受信した遊技制限設定を遊技制限設定データ16cに記憶する。
遊技実績管理部17dは、遊技実績データ16dを管理する処理部である。遊技実績管理部17dは、管理装置50から遊技実績を受信したならば、受信した遊技実績を遊技実績データ16dに記憶する。
また、遊技実績管理部17dは、カードデータ管理部17bがカードデータ16bの1部持玉及び2部持玉の玉数を減算したならば、この減算した分の玉数を遊技実績データ16dの使用玉数に加算して更新する。
また、遊技実績管理部17dは、カードデータ管理部17bがカードデータ16bのプリペイド価値を減算したならば、この減算した分のプリペイド価値を遊技実績データ16dの現金使用額に加算して更新する。
また、遊技実績管理部17dは、カード返却操作を受け付けた場合には、カードID及び遊技実績データ16dを含む遊技実績を管理装置50に送信する。そして、遊技実績データ16dをクリアする。
遊技判定部17eは、再プレイの可否を判定する処理部である。遊技判定部17eは、カードデータ管理部17bから遊技判定依頼を受け取り、その受取時点が1部パート中ならば、カードデータ管理部17bに再プレイ可能通知を受け渡す。
また、遊技判定部17eは、カードデータ管理部17bからの遊技判定依頼の受取時点が2部パート中の場合に、遊技制限設定データ16cの使用可否が「不可」ならば、カードデータ管理部17bに再プレイ不可通知を受け渡す。
また、遊技判定部17eは、カードデータ管理部17bからの遊技判定依頼の受取時点が2部パート中の場合に、遊技制限設定データ16cの使用可否が「可」、対象台が「制限指定台」であり、自装置状態データ16aの制限指定が「無」ならば、カードデータ管理部17bに再プレイ可能通知を受け渡す。
また、遊技判定部17eは、カードデータ管理部17bからの遊技判定依頼の受取時点が2部パート中であり、遊技制限設定データ16cの使用可否が「可」である場合に、遊技制限設定データ16cの対象台が「全台」である、あるいは、遊技制限設定データ16cの対象台が「制限指定台」であり、自装置状態データ16aの制限指定が「有」であるならば、次の遊技制限判定処理を行う。
遊技制限判定処理は、遊技制限設定データ16cの制限玉数及び使用金額、並びに、遊技実績データ16dを用いて行う。遊技制限設定データ16cの使用金額に数値が設定されていたならば、この数値以上の金額が遊技に使用されたことを条件に、カードデータ管理部17bに再プレイ可能通知を受け渡す。具体的には、遊技制限設定データ16cの使用金額が「10000」円の場合に、遊技実績データ16dの現金使用額が「10000」円以上であれば、カードデータ管理部17bに再プレイ可能通知を受け渡す。
遊技制限設定データ16cの制限玉数に数値が設定されていたならば、獲得玉数の使用玉数がこの数値以下の範囲で再プレイを許可し、獲得玉数の使用玉数がこの数値を超過した場合には、再プレイを禁止する。具体的には、別の遊技制限判定処理によりカードデータ管理部17bに再プレイ可能通知が受け渡された後、遊技制限設定データ16cの制限玉数が「2000」玉の場合に、遊技実績データ16dの使用玉数が「2000」玉を超過したならば、カードデータ管理部17bに再プレイ不可通知を受け渡す。
なお、遊技制限設定データ16cの制限玉数及び使用金額は、双方ともに設定する、又は、いずれか一方を設定する(設定しない場合は、「-」と設定する)としてもよい。
次に、図4に示した台間カード処理機10の記憶部16が記憶するデータの具体例について説明する。図5及び図6は、図4に示した自装置状態データ16a、カードデータ16b、遊技制限設定データ16c及び遊技実績データ16dの一例を示す図である。
図5(a)に示す自装置状態データ16aは、台間カード処理機10のIDが「A101」であり、接続されている遊技機20の遊技機IDが「B201」であり、台間カード処理機10の遊技種が「玉1」であり、制限指定が「有」である状態を示している。
図5(b)に示すカードデータ16bは、台間カード処理機10に挿入されたカードのIDが「2005」であることを示している。ここでは、カードIDの上1桁がカードの種別を示しており、上1桁が「1」のカードが一般カード、上1桁が「2」のカードが会員カードであるものとする。また、カードデータ16bは、貯玉再プレイ用の暗証番号が「1234」であり、プリペイド価値が「3000」度数である状態を示している。
また、カードデータ16bは、1部持玉に関して、玉1の残高が「100」玉であり、玉2の残高が「50」玉であり、玉3の残高が「80」玉であり、2部持玉に関して、玉1の残高が「200」玉であり、玉2の残高が「0」玉であり、玉3の残高が「0」玉であり、貯玉に関して、玉1の残高が「4000」玉であり、玉2の残高が「0」玉であり、玉3の残高が「0」玉であり、2部貯玉に関して、玉1の残高が「1000」玉であり、玉2の残高が「0」玉であり、玉3の残高が「0」玉である状態を示している。
図6(a)に示す遊技制限設定データ16cは、使用可否が「可」であり、対象台が「制限指定台」であり、制限玉数が「2000」玉であり、使用金額が「10000」円である状態を示している。
図6(b)に示す遊技実績データ16dは、使用玉数が「1200」玉であり、現金使用額が「13000」円である状態を示している。
<遊技機20の構成>
次に、図2に示した遊技機20の構成について説明する。図7は、図2に示した遊技機20の構成を示す機能ブロック図である。図7に示すように、遊技機20は、通信制御部23、演出制御部24、遊技制御部25及び遊技玉制御部26を有する。通信制御部23は、台間カード処理機10との間のデータ通信を制御するための制御部である。台間カード処理機10との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
通信制御部23は、遊技機20の起動時に、遊技制御部25及び/又は遊技玉制御部26に設けられる制御CPUから識別情報を読み出し、識別情報が適切かどうかを確認し、適切であれば、台間カード処理機10との通信を確立して待機状態となる。待機状態において、台間カード処理機10から動作許可を受信したならば、演出制御部24、遊技制御部25及び遊技玉制御部26を起動し、遊技可能な状態とする。
遊技制御部25は、遊技機20による遊技を制御する制御部である。実際には、遊技制御部25に対応するプログラムをCPUにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。
具体的には、遊技制御部25は、ハンドル操作検出による遊技玉の遊技盤面への発射制御、遊技盤面における入賞口に入った遊技玉の検出、始動口に入った遊技玉による乱数(0~65535の乱数値の中で、所定の範囲ごとに大当り、小当り、はずれの数値が割り当てられているもの)の取得及び抽選(特別図柄及び普通図柄)、遊技盤面に設けられる可動部材(チューリップ等)の制御、遊技盤面に設けられる特別図柄表示装置の表示制御、不正の虞がある異常(前枠が開いている、振動を検出した等)の検出及び上位装置への通知等を行う。
遊技盤面には多数の障害釘が植設されており、ハンドル操作によって遊技盤面に発射された遊技玉は、障害釘の間を落下していき、入賞口、始動口に入賞するか、入賞せずに遊技盤面のアウト口から遊技盤面外に排出される。遊技玉が始動口に入賞したことにより抽選が行われ、大当りとなると、遊技盤面上の所定の入賞口を複数回開放状態に制御する大当り遊技が行われ、この入賞口への遊技玉の入賞が容易になることにより、遊技客に賞玉を付与する。
また、大当りには、大当り遊技終了後、遊技客に所定の特典遊技を付与する特典付大当り遊技がある。特典付き大当り遊技には、確率変動大当りと時短大当りが含まれる。確率変動大当りと時短大当りは、それぞれ大当り後に特典遊技として確率変動遊技と時短遊技を付与するものである。時短遊技は、普通図柄抽選(上記する可動部材の開閉抽選)及び/又は特別図柄抽選(上記する遊技玉の入賞による大当り抽選)の変動時間(抽選処理を開始してから結果を表示するまでの時間)を短縮することにより、単位時間あたりの抽選回数を増大させ、単位時間あたりに大当りに当選する確率を高める特典遊技である。この特典遊技には、普通図柄の当選確率を高くする普通図柄確率変動を含んでいても良い。時短大当りによる時短遊技は、特別図柄抽選の抽選回数が大当り後所定の回数行われた場合に終了する。確率変動遊技については後述する。
遊技制御部25は、確率変動機能を有する。確率変動機能とは、抽選結果が大当りのうち、特に定められた乱数範囲になった場合に、次回抽選に用いる大当りの乱数範囲を変更する(一般的には10倍程度にする)制御を行う機能である。確率変動遊技は、この変更された後の確率を用いて特別図柄抽選を行うものである。確率変動遊技は、次回大当り当選まで継続される。また、確率変動遊技と時短遊技を同時に付与してもよい。ただし、不測の遊技店の損害を予防するため、確率変動遊技あるいは時短遊技開始後、一定の遊技媒体を遊技客が獲得した場合は、打ち止め(一旦カードを排出し、賞品交換あるいは台移動を要求する)処理としてもよい。この場合、確率変動遊技状態になった後の遊技媒体数を遊技機20にて計数し、この計数値が所定値になった場合に遊技玉の発射を停止する等の遊技停止制御を行うことで実現できる。
演出制御部24は、遊技中の演出を制御する制御部であり、演出図柄抽選部24a及び演出抽選部24bを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、演出図柄抽選部24a及び演出抽選部24bにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
演出図柄抽選部24aは、遊技制御部25での特別図柄抽選に基づく、演出図柄(遊技盤面内の表示装置等の演出図柄表示装置で表示する図柄)の抽選(具体的には表示を最終的に7,7,7で止めるかどうかなど)を行う。
演出抽選部24bは、演出図柄による抽選結果を表示するまでに行う演出の種類の抽選(キャラクタが出てきてリーチ演出をするなど)を行う。かかる演出は、メインの抽選結果に対して選択される演出が異なるように設定される。
演出制御部24は、各演出の演出データを記憶する。さらに、演出制御部24は、演出図柄表示装置の表示を制御し、演出実行時には、背景図柄データに演出データを重ねて演出表示を行う。また、確率変動時には、通常状態と異なる背景色データを設定する。
遊技玉制御部26は、遊技機管理玉数を制御する制御部である。実際には、遊技玉制御部26に対応するプログラムをCPUにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。遊技球数管理部26aは、遊技球数すなわち遊技機管理玉数を管理する管理部である。
具体的には、遊技玉制御部26は、遊技機管理玉数を遊技球数メモリに記憶させ、遊技玉を発射する度に遊技機管理玉数を「1」減算し、入賞により獲得される賞出玉数を遊技機管理玉数に加算する。また、台間カード処理機10より玉数を通知された場合には、通知された玉数を遊技機管理玉数に加算して、台間カード処理機10に対して遊技機管理玉数に加算した旨を示す確認信号を送信する。また、遊技玉制御部26は、遊技機20に封入された遊技玉(循環玉)のクリーニング制御を行うこともできる。
また、遊技玉制御部26は、遊技球数メモリに記憶された遊技機管理玉数を定期的に台間カード処理機10に送信する。この場合には、遊技玉制御部26は、遊技球数メモリの内容をゼロクリアすることなく、遊技状態によって遊技機管理玉数の更新を継続しつつ、台間カード処理機10へデータ取得時点での遊技機管理玉数の送信を行う。
また、遊技機20には、計数ボタン22が設けられており、この計数ボタン22が押下されたことを示す信号が遊技玉制御部26に入力される。遊技玉制御部26は、計数ボタン22の押下操作を検出し、検出信号の立ち上がりから立ち下がりまでが一定時間未満あると、一定数ずつ(例えば1回の操作あたり100玉)の遊技機管理玉数のデータとともに、台間カード処理機10に管理移行要求を送信する。そして、台間カード処理機10の管理に移行した分の玉数を遊技機管理玉数から減算(無効化)する。また、計数ボタン22の押下操作を検出し、検出信号が立ち上がってから所定時間以上立ち下がりが検出されない場合には、検出信号が立ち上がった状態が一定時間続くごとに一定数ずつ(例えば5秒あたり200玉)の遊技機管理玉数のデータとともに、台間カード処理機10に管理移行要求を送信する。そして、台間カード処理機10の管理に移行した分の玉数を遊技機管理玉数から減算(無効化)する。遊技機管理玉数からの減算にあたっては、メモリに記憶した1の値から減算対象の値をディクリメントする方法や、メモリに記憶した値を減算後の値で更新し、減算前の値を削除あるいは論理削除して無効化する方法等が考えられるが、減算後の値が特定可能な状態であれば特に限定はされない。
遊技制御部25と遊技玉制御部26とは、それぞれ個別の基板上に構成される。遊技制御部25が構成された遊技制御基板と遊技玉制御部26が構成された遊技玉制御基板は、それぞれ固有のIDを有する。遊技機20は、遊技制御基板のIDと遊技玉制御基板のIDとを組合せ、遊技機IDとして使用する。
<管理装置50の構成>
次に、図2に示した管理装置50の構成について説明する。図8は、図2に示した管理装置50の構成を示す機能ブロック図である。図8に示すように、管理装置50は、表示部51及び入力部52と接続され、外部ネットワーク通信部53、店舗ネットワーク通信部54、記憶部55及び制御部56を有する。
表示部51は、液晶パネルやディスプレイ装置等の表示デバイスである。入力部52は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。外部ネットワーク通信部53は、外部ネットワークを介して図示しない認証鍵管理センタとデータ通信するためのインタフェース部である。店舗ネットワーク通信部54は、遊技店内において通信回線を介して島コントローラ30、賞品管理装置60及び精算機70とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部55は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ55a、装置管理データ55b、会員管理データ55c、遊技制限設定データ55d及び遊技実績データ55eを記憶する。
カード管理データ55aは、カードIDにプリペイド価値の残高や1部持玉、2部持玉の残高等を関連付けたデータである。装置管理データ55bは、遊技店に設置された台間カード処理機10及び遊技機20に関するデータである。会員管理データ55cは、会員に対して発行した会員カードのカードIDに対して、会員の氏名、貯玉及び2部貯玉の情報等を関連付けたデータである。
遊技制限設定データ55dは、1部パートでの獲得玉数を2部パートで使用するための遊技制限条件を示すデータである。遊技実績データ55eは、カードID毎の遊技制限条件に係る遊技実績を示すデータである。
制御部56は、管理装置50の全体制御を行う制御部であり、カード管理部56a、装置管理部56b、会員管理部56c、設定管理部56d及び遊技実績管理部56eを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、カード管理部56a、装置管理部56b、会員管理部56c、設定管理部56d及び遊技実績管理部56eにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
カード管理部56aは、カード管理データ55aの管理を行う処理部である。カード管理部56aは、台間カード処理機10、賞品管理装置60と通信して、カードIDに関連付けられたプリペイド価値、1部持玉及び2部持玉の残高を更新する。
また、カード管理部56aは、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、該カードに関連づけられたプリペイド価値、1部持玉及び2部持玉の残高を台間カード処理機10に通知する。カード管理部56aは、賞品管理装置60からカードに関連づけられた価値の要求を受信した場合には、該カードに関連づけられた1部持玉及び2部持玉の残高を賞品管理装置60に通知する。
装置管理部56bは、装置管理データ55bの管理を行う処理部である。装置管理部56bは、台間カード処理機10から取得した台間カード処理機ID、設置場所及び遊技機IDを装置管理データ55bに記憶する。
また、装置管理部56bは、入力部52から台間カード処理機10に係る制限指定を受け付けたならば、この制限指定を台間カード処理機IDに対応付けて装置管理データ55bに記憶するとともに、台間カード処理機10に通知する。
会員管理部56cは、会員管理データ55cの管理を行う処理部である。会員管理部56cは、台間カード処理機10及び賞品管理装置60と通信して、カードIDに関連付けられた貯玉及び2部貯玉の残高を更新する。
ここで、会員管理部56cによる貯玉再プレイ処理について説明する。会員管理部56cは、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求データを受信したならば、該貯玉再プレイ要求データ内のカードIDに関連付けられた貯玉及び2部貯玉のうちで貯玉の残高を優先して、払出先のレートの残高から払出単位数だけ引落し、貯玉再プレイの可能数を再計算する。そして、減算後の残高と貯玉再プレイの可能数とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
設定管理部56dは、遊技制限設定データ55dを管理する処理部である。設定管理部56dは、入力部52から遊技制限設定を受け付けたならば、この遊技制限設定を遊技制限設定データ55dに記憶するとともに、台間カード処理機10に送信する。
遊技実績管理部56eは、遊技実績データ55eを管理する処理部である。遊技実績管理部56eは、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、このカード挿入通知に含まれるカードIDに対応する遊技実績を遊技実績データ55eから抽出して台間カード処理機10に送信する。
また、遊技実績管理部56eは、台間カード処理機10から遊技実績を受信したならば、この遊技実績に含まれるカードIDに対応付けて遊技実績データ55eに記憶して更新する。
次に、図8に示した管理装置50の記憶部55が記憶するデータの一例について説明する。図9及び図10は、図8に示したカード管理データ55a、装置管理データ55b、会員管理データ55c、遊技制限設定データ55d及び遊技実績データ55eの一例を示す図である。
図9(a)に示すカード管理データ55aは、カードID「1001」に対して、プリペイド価値が「0」度数であり、1部持玉及び2部持玉の各レートの残高が「0」玉であり、使用先IDが「A101」である状態を対応付けている。すなわち、カードID「1001」のカードは、装置ID「A101」の台間カード処理機10に挿入されており、1部持玉及び2部持玉については台間カード処理機10に管理が移っている。このため、各レートの1部持玉及び2部持玉の残高はゼロとなる。
また、カード管理データ55aは、カードID「2005」に対して、プリペイド価値が「3000」度数である状態を対応付けている。また、1部持玉に関して、玉1の残高が「100」玉であり、玉2の残高が「50」玉であり、玉3の残高が「80」玉であり、2部持玉に関して、玉1の残高が「200」玉であり、玉2の残高が「0」玉であり、玉3の残高が「0」玉である状態を対応付けている。ただし、使用先IDの対応付けはされていない。すなわち、カードID「2005」のカードは、台間カード処理機10に挿入されておらず、1部持玉及び2部持玉の管理が管理装置50により行われている。
図9(b)に示す装置管理データ55bは、ID「A101」の台間カード処理機10に対して、設置場所が「島1-1」であり、遊技台番号が「11」であり、接続された遊技機20のIDが「B201」であり、遊技種が「玉1」であり、遊技機20の機種が「EV01」であり、制限指定が「有」である状態を対応付けている。また、この遊技機20が使用中の状態にあることも示している。
また、装置管理データ55bは、ID「A201」の台間カード処理機10に対して、その設置場所が「島2-1」であり、遊技台番号が「21」であり、接続された遊技機20のIDが「B506」であり、遊技種が「玉3」であり、遊技機20の機種が「DX03」であり、制限指定が「無」である状態を対応付けている。また、この遊技機20が使用中の状態にあることも示している。
図10(a)に示す会員管理データ55cは、カードID「2005」に対して、氏名が「特許太郎」であり、貯玉に関して、玉1の残高が「4000」玉であり、玉2の残高が「0」玉であり、玉3の残高が「0」玉であり、2部貯玉に関して、玉1の残高が「1000」玉であり、玉2の残高が「0」玉であり、玉3の残高が「0」玉である状態を対応付けている。
図10(b)に示す遊技制限設定データ55dは、使用可否が「可」であり、対象台が「制限指定台」であり、制限玉数が「2000」玉であり、使用金額が「10000」円である状態を示している。
図10(c)に示す遊技実績データ55eは、カードID「2015」に対して、使用玉数が「1200」玉であり、現金使用額が「13000」円である状態を対応付け、カードID「2021」に対して、使用玉数が「0」玉であり、現金使用額が「8000」円である状態を対応付けている。
<実施形態1に係る獲得玉利用制限パターンの一例>
次に、本実施形態1に係る獲得玉利用制限パターンの一例について説明する。図11は、本実施形態1に係る獲得玉利用制限パターンの一例を示す図である。
図11に示すように、1部パートで獲得した獲得玉の利用制限パターンには5パターンある。パターン1では、全台で利用を禁止する。これは、遊技制限設定データの使用可否を「不可」と設定する場合に相当する。
パターン2では、制限指定台での利用を禁止する。これは、遊技制限設定データの使用可否を「可」と設定し、対象台を「制限指定台」と設定する場合に相当する。
パターン3では、持玉の利用玉数を制限する。これは、遊技制限設定データの使用可否を「可」と設定し、制限玉数に玉数を設定する場合に相当する。
パターン4では、所定金額利用後に獲得玉数の利用を許可する。これは、遊技制限設定データの使用可否を「可」と設定し、使用金額に金額を設定する場合に相当する。
パターン5では、パターン1からパターン4までの複数を満足することにより、獲得玉数の利用を許可する。これは、遊技制限設定データの使用可否を「可」と設定し、対象台、制限玉数及び使用金額の内で複数項目を設定する場合に相当する。
<実施形態1に係る台間カード処理機10における処理手順>
次に、本実施形態1に係る台間カード処理機10における処理手順について説明する。図12は、本実施形態1に係る台間カード処理機10における処理手順を示すフローチャートである。
図12に示すように、台間カード処理機10は、2部パートが開始された後(ステップS101:Yes)、カード挿入されたならば(ステップS102:Yes)、遊技制限設定の使用可否を確認する(ステップS103)。
遊技制限設定の使用可否が「不可」であれば(ステップS103:No)、1部パートで獲得した玉数の使用を禁止し(ステップS111)、そのまま処理を終了する。遊技制限設定の使用可否が「可」であれば(ステップS103:Yes)、遊技制限設定の対象台を確認する(ステップS104)。
遊技制限設定の対象台が「制限指定台」であり(ステップS104:No)、自装置状態データの制限指定が「有」ならば(ステップS109:Yes)、ステップS105に移行する。
遊技制限設定の対象台が「制限指定台」であり(ステップS104:No)、自装置状態データの制限指定が「無」ならば(ステップS109:No)、1部パートで獲得した玉数の使用を許可し(ステップS110)、そのまま処理を終了する。
遊技制限設定の対象台が「全台」であるならば(ステップS104:Yes)、遊技制限設定の制限玉数及び使用金額の条件を満足するか否かを確認する(ステップS105)。
遊技制限設定の制限玉数及び使用金額の条件を満足するならば(ステップS105:Yes)、1部パートで獲得した玉数の使用を許可し(ステップS106)、遊技制限設定の制限玉数及び使用金額の条件を満足しないならば(ステップS105:No)、1部パートで獲得した玉数の使用を禁止する(ステップS107)。
カードが排出されないならば(ステップS108:No)、ステップS105に移行する。カードが排出されたならば(ステップS108:Yes)、処理を終了する。
上述してきたように、本実施形態1に係る遊技システムでは、1部パートでの獲得玉数を2部パートで使用するための条件を設定して、1部パートでの獲得玉数の使用を制限するよう構成したので、遊技店が1部パート及び2部パートからなる2部制営業を採用する場合に、遊技客の遊技媒体数の利用を適正に制限することができる。
なお、上記の実施形態1では、1部パートでの獲得玉数を2部パートで使用するための条件を設定する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、2部制対象遊技台においては、通常の再プレイ上限の制限とは別の制限を設定できるよう構成することもできる。
また、上記の実施形態1では、1部パートでの獲得玉数を2部パートで使用するための条件を設定する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1部パート中においても、2部制対象遊技台において獲得した玉数を2部制対象外遊技台で使用禁止するよう構成することもできる。
また、上記の実施形態1では、1部パートでの獲得玉数を2部パートで使用するための条件を設定する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、2部制対象遊技台で遊技可能な遊技客を会員に限定するよう構成することもできる。
また、上記の実施形態1では、遊技媒体として遊技玉を用いるスマートパチンコにおいて、1部パートでの獲得玉数を2部パートで使用するための条件を設定する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技媒体としてメダルを用いるスマートスロットに適用するよう構成することもできる。
[変形例]
ところで、上記の実施形態1では、遊技店内の全ての遊技台を対象として2部制営業を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技店内の一部の遊技台を対象として2部制営業を行うよう構成することもできる。本変形例では、遊技店内の一部の遊技台を対象として2部制営業を行う遊技システムについて説明する。
<変形例に係る獲得玉利用制限パターンの一例>
まず、本変形例に係る獲得玉利用制限パターンの一例について説明する。図13は、本変形例に係る獲得玉利用制限パターンの一例を示す図である。
本変形例に係る遊技システムでは、遊技店内の一部の遊技台を対象として2部制営業を行うため、遊技台は2部制営業の対象台及び2部制営業の対象外となる遊技台に区分する。なお、遊技店においては、獲得玉数の利用の制限を2部制営業の対象外となる遊技台の中から特別に指定する場合もある。このため、2部制営業の対象外となる遊技台を2部制対象外台及び特別指定台として2つに区分し、全体としては、2部制対象台、2部制対象外台及び特別指定台に区分する。
図13に示すように、1部パートで獲得した玉数は、2部制対象台、2部制対象外台及び特別指定台のいずれかの遊技台で獲得し、2部パートにおいて、そのいずれかの遊技台で使用するかによって、利用制限を設定するか否かを規定する。
具体的には、1部パート中に2部制対象台で獲得した玉数は、2部パート中において、2部制対象台、2部制対象外台及び特別指定台の全ての遊技台において利用制限を設定することができる。
また、1部パート中に2部制対象外台で獲得した玉数は、2部パート中において、2部制対象台でのみ利用制限を設定することができる。1部パート中に特別指定台で獲得した玉数も同様に、2部パート中において、2部制対象台でのみ利用制限を設定することができる。
上述してきたように、本変形例に係る遊技システムでは、遊技店内の一部の遊技台を対象として2部制営業を行う場合に、1部パートでの獲得玉数の使用を制限するよう構成したので、遊技店が1部パート及び2部パートからなる2部制営業を採用する場合に、遊技客の遊技媒体数の利用を適正に制限することができる。
[実施形態2]
ところで、上記の実施形態1では、1部パートでの獲得玉数を2部パートで使用するための条件を設定する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、2部パートで利用可能な遊技台を台間カード処理機において抽選することができるよう構成することもできる。本実施形態2では、2部パートで利用可能な遊技台を台間カード処理機において抽選する遊技システムについて説明する。
<実施形態2に係る遊技システムの概要>
まず、本実施形態2に係る遊技システムの概要について説明する。図14は、本実施形態2に係る遊技システムの概要の説明図である。
図14に示すように、本実施形態2に係る遊技システムでは、1部パートで遊技可能な遊技台の抽選を遊技店に設置した入場抽選装置で行うとともに、スマートフォン等でアクセス可能なWebサイトを利用したWeb抽選により行う。
一方、2部パートで遊技可能な遊技台の抽選は台間カード処理機100において行う。具体的には、台間カード処理機100の表示操作部13に抽選案内の表示を行い、抽選を受け付けたならば、図示しない管理装置等において抽選を行う。抽選結果は、レシートで発行、カードに関連付け、Webサイトで発表、又は、メールにて通知する。
<実施形態2に係る2部パートの抽選パターンの一例>
次に、本実施形態2に係る2部パートの抽選パターンの一例について説明する。図15は、本実施形態2に係る2部パートの抽選パターンの一例を示す図である。
図15に示すように、本実施形態2に係る2部パートの抽選パターンには4パターンがある。パターン1では、入場抽選装置、Web抽選及び台間カード処理機100において抽選を行う。台間カード処理機100における抽選を追加するにより、遊技の中断を最小限に抑えることができる。
パターン2では、台間カード処理機100のみで抽選を行う。台間カード処理機100における抽選に限定することにより、2部パートまで継続した遊技を期待することができる。
パターン3では、1部パートで遊技した遊技客以外を対象として抽選を行う。このことにより、多数の遊技客に対して遊技の機会を提供することができる。なお、遊技客の識別は、会員カード又は生体認証を利用する等によって行うことができる。また、1部パートでの遊技結果や遊技時間を加味して抽選の条件とすることもできる。
パターン4では、Web抽選のみで抽選を行う。このことにより、仕事のために平日昼間は遊技できない等、遊技客の事情によって限られた時間帯にのみ遊技可能な遊技客に対して、遊技の機会を提供することができる。
上述してきたように、本実施形態2に係る遊技システムでは、2部パートで利用可能な遊技台を台間カード処理機において抽選することができる。
なお、上記の実施形態2では、2部パートで利用可能な遊技台を台間カード処理機において抽選する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。1部パート終了時に大当り中の場合には、台間カード処理機での各種操作を許可し、大当り中でない場合には、カード返却操作のみを許可するよう構成することもできる。
また、上記の実施形態2では、2部パートで利用可能な遊技台を台間カード処理機において抽選する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、抽選結果を行使する又は放棄することを台間カード処理機において選択できるよう構成することもできる。
また、上記の実施形態2では、2部パートで利用可能な遊技台を台間カード処理機において抽選する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、抽選を行う場合には所定のプリペイド価値又は持玉をデポジットとして徴収するよう構成することもできる。
また、上記の実施形態2では、2部パートで利用可能な遊技台を台間カード処理機において抽選する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、Web抽選による当選者の他に、当該遊技台で遊技中だった遊技客を補欠当選者として設定するよう構成することもできる。
[実施形態3]
ところで、上記の実施形態1では、1部パートでの獲得玉数を2部パートで使用するための条件を設定する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1部パートで遊技している遊技客に対して、同一の遊技台での遊技を優先して抽選するよう構成することもできる。本実施形態3では、1部パートで遊技している遊技客に対して、同一の遊技台での遊技を優先して抽選する遊技システムについて説明する。
<実施形態3に係る遊技システムの概要>
まず、本実施形態3に係る遊技システムの概要について説明する。図16は、本実施形態3に係る遊技システムの概要の説明図である。
図16に示すように、本実施形態3に係る遊技システムでは、店内の各装置と管理装置300が通信可能に接続されている。管理装置300には、2部パートでの遊技台の予約状況を管理する台予約管理データが記憶されている。
台予約管理データでは、予約済みの遊技台には台予約フラグとして「1」を記憶する。例えば、台番号「1」の遊技台は未予約であるため、台予約フラグが「0」の状態である。台番号「100」の遊技台は予約済みであるため、台予約フラグが「1」の状態であり、カードID「2015」が対応付けられている。
また、台予約の受付は、台間カード処理機200の表示操作部13に抽選受付画面を表示して行う。例えば、「2部の抽選を受け付けます」と表示して受付を行う。そして、抽選により当選した場合には、その結果を台予約管理データに記憶する。
<実施形態3に係る遊技台予約手順の一例>
次に、本実施形態3に係る遊技台予約手順の一例について説明する。図17は、本実施形態3に係る遊技台予約手順の一例を示す図である。
図17に示すように、1部パートにおいて100番台で遊技を開始した場合に、1部パート終了前に2部パートにおける同一台での台予約を行う。管理装置300では、カードIDを台番号(100番台)に関連付けて台予約管理データに記憶する。
2部パートが開始したならば、所定の時間まで100番台を台予約状態として、現金の挿入を禁止する。この台予約状態中に100番台にカードが挿入されたならば、台間カード処理機200は、読み取ったカードIDを管理装置300に通知し、管理装置300は、予約管理データを用いて予約状況を確認する。そして、予約の確認が取れたならば、100番台での遊技を許可する。
一方、所定時間内に予約されたカードの挿入がなかったならば、この予約に係る管理装置300の予約管理データをリセットし、他のカードや現金の挿入を受け付ける。
上述してきたように、本実施形態3に係る遊技システムでは、1部パートで遊技している遊技客に対して、同一の遊技台での遊技を優先して抽選することができる。
なお、上記の実施形態3では、1部パートで遊技している遊技客に対して、同一の遊技台での遊技を優先して抽選する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、プリペイド価値や持玉の残高が所定値以上であることを台予約を受け付ける条件とするよう構成することもできる。
また、上記の実施形態3では、1部パートで遊技している遊技客に対して、同一の遊技台での遊技を優先して抽選する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、時間帯によってカード返却等の制限を設定するよう構成することもできる。例えば、開店から1部パート営業終了30分前までは、一時離席の場合のカード返却を許可しない、1部パート営業終了30分前から1部パート営業終了までは、台予約としてカード返却する、2部パート営業開始から2部パート営業開始後30分までは、台予約状態とする、2部パート営業開始30分後から閉店までは、一時離席の場合のカード返却を許可しない等、時間帯によってカード返却等の制限を設定することもできる。
[実施形態4]
ところで、上記の実施形態1では、1部パートでの獲得玉数を2部パートで使用するための条件を設定する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、所定の条件に該当した場合に閉店情報を表示するよう構成することもできる。本実施形態4では、所定の条件に該当した場合に閉店情報を表示する遊技システムについて説明する。
<実施形態4に係る遊技システムの概要>
まず、本実施形態4に係る遊技システムの概要について説明する。図18は、本実施形態4に係る遊技システムの概要の説明図である。
図18に示すように、本実施形態4に係る遊技システムでは、閉店情報表示条件が「閉店前30分間での現金入金又はカード挿入」と設定されており、1部パートは「9:00~16:00」である。
現在時刻が15:50である時点で、現金入金又はカード挿入されたならば(S21)、台間カード処理機400は、閉店情報を表示する(S22)。例えば、「1部パート終了まで残り10分です。2部パートは18時からです。遊技を継続しますか?」と表示する。
遊技の継続が選択されたならば、現金又はカードを受け付け(S23-1)、遊技の中止が選択されたならば、挿入された現金又はカードを返却する(S23-2)。
<実施形態4に係る台間カード処理機400における処理手順>
次に、本実施形態4に係る台間カード処理機400における処理手順について説明する。図19及び図20は、本実施形態4に係る台間カード処理機400における処理手順を示すフローチャートである。
まず、台間カード処理機400にカードを挿入した場合の処理手順について説明する。図19に示すように、台間カード処理機400は、カードが挿入されたならば(ステップS201:Yes)、所定の条件に該当するか否かを判定する(ステップS202)。
所定の条件に該当しない場合は(ステップS202:No)、遊技の継続を許可し(ステップS206)、そのまま処理を終了する。所定の条件に該当する場合は(ステップS202:Yes)、閉店情報を表示する(ステップS203)。
遊技の継続を受け付けたならば(ステップS204:Yes)、遊技の継続を許可し(ステップS206)、そのまま処理を終了する。一方、遊技の中止を受け付けたならば(ステップS204:No)、カードを返却し(ステップS205)、処理を終了する。
次に、台間カード処理機400において、貸出、再プレイ操作を受け付けた場合の処理手順について説明する。図20に示すように、台間カード処理機400は、操作を受け付けたならば(ステップS301:Yes)、所定の条件に該当するか否かを判定する(ステップS302)。
所定の条件に該当しない場合は(ステップS302:No)、操作内容を実行し(ステップS306)、そのまま処理を終了する。一方、所定の条件に該当する場合は(ステップS302:Yes)、閉店情報を表示する(ステップS303)。
操作内容の継続を受け付けたならば(ステップS304:Yes)、操作内容を実行し(ステップS306)、そのまま処理を終了する。一方、操作内容の中止を受け付けたならば(ステップS304:No)、操作の受付を取り消し(ステップS305)、処理を終了する。
上述してきたように、本実施形態4に係る遊技システムでは、所定の条件に該当した場合に閉店情報を表示することができる。
なお、上記の実施形態4では、所定の条件に該当した場合に閉店情報を表示し、操作を継続するか否かを確認する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。操作を継続するか否かの確認内容を表示した後、継続する場合には、対象ボタンを複数回押下、又は、長押しすることにより操作の継続を許可するよう構成することもできる。
また、上記の実施形態4では、所定の条件に該当した場合に閉店情報を表示する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、会員に対する延長遊技等の情報も併せて表示し、遊技客の意思確認を行うよう構成することもできる。
[実施形態5]
ところで、上記の実施形態1では、1部パートでの獲得玉数を2部パートで使用するための条件を設定する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、許可を受けて遊技機の設定変更を行った場合は、許可済み不正エラーとして記録するよう構成することもできる。本実施形態5では、許可を受けて遊技機の設定変更を行った場合に、許可済み不正エラーとして記録する遊技システムについて説明する。
<実施形態5に係る遊技システムの概要>
まず、本実施形態5に係る遊技システムの概要について説明する。図21及び図22は、本実施形態5に係る遊技システムの概要の説明図である。
従来の遊技システムでは、遊技機の設定変更が行われたならば、設定変更を行った者が誰であろうと不正エラーとして記録される。具体的には、図21(a)に示すように、従業員が遊技機の設定変更を行ったならば(S31)、台間カード処理機10は管理装置50に不正エラーを通知し(S32)、管理装置50は不正エラーとして記録する(S33)。
また、図21(b)に示すように、不正者が遊技機の設定変更を行ったならば(S34)、台間カード処理機10は管理装置50に不正エラーを通知する(S35)。管理装置50は、従業員が遊技機の設定変更を行った場合と同様に、不正エラーとして記録する(S36)。
一方、本実施形態5に係る遊技システムでは、許可を受けて遊技機の設定変更が行われたならば、許可済み不正エラーとして記録される。具体的には、図22(a)に示すように、リモコン700を用いて台間カード処理機500を変更許可状態に設定した後(S41)、遊技機の設定変更を行ったならば(S42)、台間カード処理機500は管理装置600に許可済み不正エラーを通知し(S43)、管理装置600は許可済み不正エラーとして記録する(S44)。
また、図22(b)に示すように、不正者が台間カード処理機500を変更許可状態に設定せずに、遊技機の設定変更を行ったならば(S45)、台間カード処理機500は管理装置600に許可なし不正エラーを通知する(S46)。管理装置600は、許可なし不正エラーとして記録して報知する(S47)。
上述してきたように、本実施形態5に係る遊技システムでは、許可を受けて遊技機の設定変更を行った場合は、許可済み不正エラーとして記録することができる。
なお、上記の各実施形態で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
本発明に係る遊技システム、管理装置及び遊技媒体利用制限方法は、遊技店が1部パート及び2部パートからなる2部制営業を採用する場合に、遊技客の遊技媒体数の利用を適正に制限する場合に適している。
10 台間カード処理機
11 状態表示部
12 紙幣搬送部
12a 紙幣挿入口
13 表示操作部
14 リーダライタ
14a カード挿入口
14b かざし部
15 通信部
16 記憶部
16a 自装置状態データ
16b カードデータ
16c 遊技制限設定データ
16d 遊技実績データ
17 制御部
17a 自装置状態データ管理部
17b カードデータ管理部
17c 設定管理部
17d 遊技実績管理部
17e 遊技判定部
18 遊技管理部
18a 認証処理部
18b 認証鍵管理部
18c 遊技機状態管理部
20 遊技機
21 ハンドル
22 計数ボタン
23 通信制御部
24 演出制御部
24a 演出図柄抽選部
24b 演出抽選部
25 遊技制御部
26 遊技玉制御部
26a 遊技球数管理部
30 島コントローラ
50 管理装置
51 表示部
52 入力部
53 外部ネットワーク通信部
54 店舗ネットワーク通信部
55 記憶部
55a カード管理データ
55b 装置管理データ
55c 会員管理データ
55d 遊技制限設定データ
55e 遊技実績データ
56 制御部
56a カード管理部
56b 装置管理部
56c 会員管理部
56d 設定管理部
56e 遊技実績管理部
60 賞品管理装置
70 精算機
100 台間カード処理機
200 台間カード処理機
300 管理装置
400 台間カード処理機
500 台間カード処理機
600 管理装置
700 リモコン

Claims (10)

  1. 遊技機に併設された各台装置と、該各台装置と通信可能に配設された管理装置とを有する遊技システムであって、
    前記管理装置は、
    遊技店が、開店時刻から所定時刻までの第1部営業時間及び前記所定時刻以降の第2部営業時間に区分された2部制営業を行う場合に、前記第2部営業時間における獲得遊技媒体数の再プレイの制限情報を記憶する記憶手段と、
    前記第2部営業時間中は、前記記憶手段に記憶された制限情報に基づいて、前記第1部営業時間までに獲得された獲得遊技媒体の再プレイを制限するよう前記各台装置に対して指示する制限指示手段と
    を備えたことを特徴とする遊技システム。
  2. 前記各台装置は、
    前記管理装置から受信した前記制限情報を記憶する制限情報記憶手段と、
    前記第2部営業時間中は、前記制限情報記憶手段に記憶された前記制限情報に基づいて、前記第1部営業時間までに獲得された獲得遊技媒体の再プレイを制限するよう制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技システム。
  3. 前記記憶手段は、
    遊技店に配設された全ての遊技機において、前記第2部営業時間における持遊技媒体数の再プレイを制限する制限情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の遊技システム。
  4. 前記記憶手段は、
    遊技店に配設された全ての遊技機において、前記第2部営業時間における遊技店に預け入れた貯遊技媒体数の再プレイを制限する制限情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の遊技システム。
  5. 前記記憶手段は、
    遊技店に配設された所定の遊技機において、前記第2部営業時間における持遊技媒体数及び遊技店に預け入れた貯遊技媒体数の再プレイを制限する制限情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の遊技システム。
  6. 前記記憶手段は、
    遊技店に配設された所定の遊技機については、前記第2部営業時間において前記第1部営業時間中に獲得された持遊技媒体数のうちの所定数を超える再プレイを制限する制限情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の遊技システム。
  7. 前記記憶手段は、
    遊技店に配設された所定の遊技機については、前記第2部営業時間において所定の金額による遊技媒体数の貸し出しがなされるまでの間、前記第1部営業時間中に獲得された持遊技媒体数の再プレイを制限する制限情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の遊技システム。
  8. 前記記憶手段は、
    前記2部制営業の対象となる遊技機については、前記第2部営業時間において前記2部制営業の対象外の遊技機で獲得された持遊技媒体数の再プレイを制限する制限情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の遊技システム。
  9. 遊技機に併設された各台装置と、該各台装置と通信可能に配設された管理装置であって、
    遊技店が、所定時刻までの第1部営業時間及び前記所定時刻以降の第2部営業時間に区分された2部制営業を行う場合に、前記第2部営業時間における獲得遊技媒体数の再プレイの制限情報を記憶する記憶手段と、
    前記第2部営業時間中は、前記記憶手段に記憶された制限情報に基づいて、前記第1部営業時間までに獲得された獲得遊技媒体の再プレイを制限するよう前記各台装置に対して指示する制限指示手段と
    を備えたことを特徴とする管理装置。
  10. 遊技機に併設された各台装置と、該各台装置と通信可能に配設された管理装置とを有する遊技システムにおける遊技媒体利用制限方法であって、
    前記管理装置は、遊技店が開店時刻から所定時刻までの第1部営業時間及び前記所定時刻以降の第2部営業時間に区分された2部制営業を行う場合に、前記第2部営業時間における獲得遊技媒体数の再プレイの制限情報を記憶部に記憶する記憶工程と、
    前記管理装置は、前記第2部営業時間中は、前記記憶部に記憶された制限情報に基づいて、前記第1部営業時間までに獲得された獲得遊技媒体の再プレイを制限するよう前記各台装置に対して指示する制限指示工程と
    を含むことを特徴とする遊技媒体利用制限方法。
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