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JP7572212B2 - 建物用シャッター装置 - Google Patents

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JP7572212B2
JP7572212B2 JP2020182173A JP2020182173A JP7572212B2 JP 7572212 B2 JP7572212 B2 JP 7572212B2 JP 2020182173 A JP2020182173 A JP 2020182173A JP 2020182173 A JP2020182173 A JP 2020182173A JP 7572212 B2 JP7572212 B2 JP 7572212B2
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Description

本発明は、住宅やマンション等の建物の窓や出入り口等の開口部に建て付けられる建物用シャッター装置の技術分野に関するものである。
一般に、住宅やマンション等の建物において、例えば部屋の屋外側に、サッシ窓から出入りができるようにしたバルコニーを設けることがあるが、このように設けられるバルコニーは、床面部(底面部)がサッシ窓の下枠(窓下枠)よりも低位になるよう形成されており、このため下枠とバルコニー床面部とのあいだにバルコニーの屋内側側面部が設けられた構造になり、該屋内側側面部が、下枠の下方に下縦面部(縦壁部)として存在することになる。
このようなサッシ窓の屋外側に、下枠よりも低位となる床面部にまで至るようシャッター装置を建て付けようとしたときに、シャッターカーテンの開閉案内をするガイドレールの下端縁部を、下枠を下方に越えて床面部に近接対向するよう配したものが知られている(例えば特許文献1参照。)。
特開2008-13918号公報
ところが前記従来のものは、シャッター装置用の水切り板を、下枠と屋外側床面とのあいだの下縦面部にビス等の締結具を用いて取り付け、該水切り板に左右ガイドレールの下端縁部を取り付ける構成にしているが、この様にした場合、水切り板が取り付けられる下縦面部がバルコニーの屋内側側面部のように防水機能が施されたものであったとき、該下縦面部に締結具を貫通せしめることで防水機能が損なわれてしまう等の問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、建物の開口部を開閉するシャッターカーテンと、該シャッターカーテンの開閉案内をするガイドレールとを備えて構成され、開口部の下枠と屋外側床面部とのあいだに下縦面部を備えた開口部に取り付ける構成にしてなる建物用シャッター装置において、前記ガイドレールを、下端縁部が下枠よりも低位の下縦面部にまで至る長いものにし、該ガイドレールの前記下縦面部よりも上側部位を、躯体側に締結具を介して固定された構成にするにあたり、前記ガイドレールは、シャッターカーテンの開閉案内をするガイド溝部と、該ガイド溝部を躯体側に取付けるための下地部とを備えて構成され、下地部に補強材が設けられていることを特徴とする建物用シャッター装置である。
請求項2の発明は、下地部は、補強材と共に躯体側に締結具を介して固定されることを特徴とする請求項1記載の建物用シャッター装置である。
請求項3の発明は、ガイドレールは、下縦面部よりも上側の補強材部位で躯体側に固定されることを特徴とする請求項1または2記載の建物用シャッター装置である。
請求項4の発明は、補強材は、ガイドレールの下端縁部から下縦面部を越えて上側に至る長さを有し、ガイドレールは、下縦面部よりも上側部位で補強材と共に躯体側に固定されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の建物用シャッター装置である。
請求項5の発明は、下縦面部は防水処理が施されたものであり、補強材は、ガイドレール下端縁部から下枠下端縁を越えて上方にまで至るよう設けられ、下縦面部よりも上側部位でガイドレールと共に躯体側に固定されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載の建物用シャッター装置である。
請求項6の発明は、下縦面部は、防水処理が施されたバルコニーの屋内側側面部であり、ガイドレールの下端縁部は、バルコニーの床面部に近接または当接することを特徴とする請求項1乃至の何れか1記載の建物用シャッター装置である。
請求項7の発明は、建物の開口部を開閉するシャッターカーテンと、該シャッターカーテンの開閉案内をするガイドレールとを備えて構成され、開口部の下枠と屋外側床面部とのあいだに下縦面部を備えた開口部に取り付ける構成にしてなる建物用シャッター装置において、前記ガイドレールを、下端縁部が下枠よりも低位の下縦面部にまで至る長いものにし、該ガイドレールの前記下縦面部よりも上側部位を、躯体側に締結具を介して固定された構成にするにあたり、ガイドレールの下端縁部には塞ぎ材が設けられていることを特徴とする建物用シャッター装置である。
請求項8の発明は、建物の開口部を開閉するシャッターカーテンと、該シャッターカーテンの開閉案内をするガイドレールとを備えて構成され、開口部の下枠と屋外側床面部とのあいだに下縦面部を備えた開口部に取り付ける構成にしてなる建物用シャッター装置において、前記ガイドレールを、下端縁部が下枠よりも低位の下縦面部にまで至る長いものにし、該ガイドレールの前記下縦面部よりも上側部位を、躯体側に締結具を介して固定された構成にするにあたり、建物用シャッター装置は、屋外のバルコニーに出入りができるサッシ窓に建て付けられる窓用のシャッター装置であり、ガイドレールは、前記サッシ窓の水切り機能を有した下枠よりも屋外側に位置して、ガイドレール下端部間を連結する水切り板がない状態で下端部がバルコニー床面部または床面部近傍にまで至るよう形成されていることを特徴とする建物用シャッター装置である。
請求項1の発明とすることにより、ガイドレールの下端縁部を、開口部下枠よりも低位の下縦面部にまで至る長いものにしたときに、該ガイドレールの下縦面部よりも上側部位が躯体側に締結具を介して固定されたものになる結果、ガイドレールは、開口部の下枠下端縁よりも下側の下縦面部に影響を与えることなく躯体側に締結具を介して固定されることになる。しかもガイドレールが、ガイド溝部と補強材によって補強された下地材とにより構成されている結果、補強材が設けられたガイドレールの構造が複雑化することがない。
請求項2の発明とすることにより、ガイドレールを構成する下地部が、補強材と共に躯体側に締結具を介して固定されることになって補強効果の高いものになる。
請求項の発明とすることにより、ガイドレールは、下縦面部よりも上側の補強材部位で躯体側に固定されることになる結果、ガイドレールの躯体側への固定位置よりも下側部位が遊端状態となりながら、該遊端状態となる下側部位は、躯体側に固定される補強材により補強された状態となって、該下側部位の効果的な強度アップを図ることができる。
請求項の発明とすることにより、補強材が、開口部の下縦面部を越えて上側に至る長さとなる結果、該ガイドレールの遊端状態となる下側部位を補強することが、補強材を用いて簡単にできることになる。
請求項の発明とすることにより、開口部下枠よりも低位の下縦面部が防水処理が施されたものであっても、該下縦面部の防水機能を損なうことなくガイドレール下端縁部の強固な躯体側への取り付けができることになる。
請求項の発明とすることにより、下縦面部が、防水処理が施されたバルコニーの屋内側側面部であった場合に、ガイドレールの下端縁部をバルコニー床面部に近接または当接する部位に配することが、バルコニーの防水機能を損なうことなくできることになる。
請求項7の発明とすることにより、ガイドレールの下端縁部を、開口部下枠よりも低位の下縦面部にまで至る長いものにしたときに、該ガイドレールの下縦面部よりも上側部位が躯体側に締結具を介して固定されたものになる結果、ガイドレールは、開口部の下枠下端縁よりも下側の下縦面部に影響を与えることなく躯体側に締結具を介して固定されることになる。しかもガイドレールの下端縁部に塞ぎ材が設けられたものとなる結果、シャッターカーテン最下端の座板がガイドレール下端縁部から外れてしまうことを防止できることになって、シャッターカーテンの円滑な開閉作動の維持が図れることになる。
請求項8の発明とすることにより、ガイドレールの下端縁部を、開口部下枠よりも低位の下縦面部にまで至る長いものにしたときに、該ガイドレールの下縦面部よりも上側部位が躯体側に締結具を介して固定されたものになる結果、ガイドレールは、開口部の下枠下端縁よりも下側の下縦面部に影響を与えることなく躯体側に締結具を介して固定されることになる。しかもシャッター装置がサッシ窓の屋外側に設けられた窓用のものでありながら、ガイドレール下端縁部を、躯体側に固定された強度維持が図られる状態でバルコニー床面部または床面部近傍にまで至るよう形成できることになる。
窓用シャッター装置の正面図である。 窓用シャッター装置のガイドレール部位の縦断側面図である。 窓用シャッター装置のサッシ窓部位の縦断側面図である。 窓用シャッター装置の横断平面図である。 ガイドレール下端側部位の正面図である。 ガイドレール下端側部位の縦断側面図である。 (A)(B)(C)はガイドレールの正面図、側面図、平面図である。 (A)(B)は下地部、ガイド溝部の平面図である。 (A)(B)(C)は補強材の正面図、側面図、平面図である。 (A)(B)(C)は塞ぎ部の正面図、側面図、平面図である。 他の実施の形態を示すガイドレールの平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は住宅やマンション等の建物の二階等の階上の部屋のサッシ窓(開口部の一例)Sの屋外側に建て付けられる窓用のシャッター装置であって、該シャッター装置1は、サッシ窓Sの屋外側の左右に設けられるガイドレール2、該ガイドレール2に昇降案内されて開閉をするシャッターカーテン3、サッシ窓Sの上方に配され、シャッターカーテン3が巻装される巻取りホイール(巻取り体)4、該巻取りホイール4を内装するシャッターケース5等の各種の部材装置を用いて構成されていること等は何れも従来通りである。
尚、本実施の形態のシャッター装置1は手動式としているが、電動開閉機を備えた電動式のものであってもよいものであることは言うまでもない。
前記サッシ窓Sは、階上において屋内外の出入りができるよう配されたものであって上下左右の戸枠(サッシ枠)6を備えて構成されるが、該戸枠6のうち、水切り板を兼ねた下枠(窓下枠(開口部下枠))6aに走行レール6bが設けられ、該走行レール6bに案内されて左右開閉移動する引き戸タイプの戸体7の左右一対が設けられたものとして構成されている。
そして前記サッシ窓Sの屋外側には、バルコニー8が形成されるが、該バルコニー8は、床面部(底面部)8aと、該床面部8aの四周を囲繞する状態で床面部8aから所定高さまで設けられる側面部8bとを備えた凹嵌状に形成されるが、これら床面部8aおよび側面部8bには防水処理が施されている。本実施の形態においては、側面部8bの上端縁部が下枠6aの下端縁部と略同位置になるよう構成されており、そして前記四周の側面部8bのうちの屋内側の側面部8c(8b)が、サッシ窓Sの下枠6aとバルコニー床面部8aとのあいだに形成される下縦面部となる構成になっているが、該下縦面部となる側面部8cの上端縁部と下枠6aの下端縁部とのあいだに、さらに躯体側部材が設けられていて下枠6aが床面部8aに対して高位になるよう設定したものもあり、このようなものにおいても本発明を実施することができる。尚、8dはバルコニー8の手摺り部である。
前記ガイドレール2は、本実施の形態においては中空状をし、下端縁部がバルコニー8の底面部8aに当接または近接対向するように設定されたものであって、躯体側に取付けるための下地部(下地材)2aと、シャッターカーテン3の開閉案内をするガイド溝Xが形成されたガイド溝部(ガイド材)2bと、ガイドレール2の底面部を塞ぐ塞ぎ部(底板部)2cとを用いて構成されている。
そのうち下地部2aは、左右方向内外側片部2d、2e、該内外側片部2d、2eの屋内側端縁部同士を連結する底片部2f、内側片部2dの屋外側端縁部から左右方向内側に折曲形成した内側突出片部2g、該内側突出片部2gの先端縁部から屋外側に折曲形成したビス受け片部(先端片部)2hを備えて形成されている。
またガイド溝部2bは、左右方向内側が開口したガイド溝Xを備えることでコ字形状をし、その屋内側片部から屋内側に突出する取り付け片部2iと、屋外側コーナー部から左右方向外側に突出する係止片部2jとを備えて構成されている。そして該係止片部2jの先端部に形成される係止部2kを、外側片部2eの先端縁部に形成した係止受け部2lに係止すると共に、前記取り付け片部2iをビス受け片部2hに左右方向内側から当接した状態で、該当接部位に締結具であるビス2mを螺入することでガイド溝部2bを下地部2aに組み付けられるように構成されている。
さらに塞ぎ部2cは、前記組み付けられた下地部2a、ガイド溝部2bの下端縁部(底面部)を、下地部2a、ガイド溝部2bの外周縁よりも僅かに延出する状態で覆蓋する底面部2nと、該底面部2nの外側片部2e対応部位、内側突出片部2g対応部位から上方に突出する突出片部2o、2pを備えて構成されている。そして該突出片部2o、2pを、対応する外側片部2e、内側突出片部2gに締結具であるリベット2qを介して固定することで取り付けられるように構成されている。尚、塞ぎ部2cには水抜き孔2tが設けられている。
この場合に本実施の形態では、ガイドレール2は、塞ぎ部2cが床面部8aに当接する構成になっているが、塞ぎ部2cを床面部8cに当接させる必要はなく、近接対向する離間状態(遊端状態)で配したものであってもよく、さらには塞ぎ部2cがないものであってもよい。
そしてこのように構成されるガイドレール2は、底片部2fを戸枠6の構成部材である左右縦枠6cよりも左右方向外側部位に配した状態で、下枠6aよりも上側部位の底片部2fを、上下方向に適間隔を存して締結具であるビス2rを躯体側の支柱9に螺入することで取り付け固定されることになるが、この様に躯体側に取付けられるガイドレール2には予め補強材10が設けられたものとなっている。
前記補強材10は、前記ガイドレール(下地部2a)2の底片部2fに当接する跨部10aと、内外側片部2d、2eに当接する内外の脚部10b、10cとを備えた冂字形をしたものであって、該補強材10は、ガイドレール2の下端縁部から側面部8cの上端縁を越えて上方部位にまで至る長さに設定されている。本実施の形態において補強材10は、前記ガイドレール2を支柱9に取り付けるためのビス2rのうちの最下端側の二本のビス2s(2r)によって締結される位置にまで至る長さに設定されている。そして補強材10は、内側脚部10bが締結具であるリベット10dによりガイドレール2の内側片部2dに取り付け固定されることでガイドレール(下地部2a)2に一体化されたものとなっている。尤も、補強材10の下地部2aへの固定部位は、適宜選択できるものであって、補強材10が冂字形をしたものであった場合には、内側片部2d、外側片部2e、底片部2fから選択される少なくとも一つの片部とすることができる。
因みに補強材10は、本実施の形態では下枠6aの上方位置において、ガイドレール2を躯体側に固定するためのビス2rのうち、最下端側の二本のビス2sにより支柱9に締結されたものとなっているため、その長さは、ガイドレール2の下端縁部から前記最下端側の二本のビス2sのうち上側のビス2sによる締結位置を少し越えた長さまでのものになっているが、本発明を実施するための補強材10として、最短のものは、側面部8cの上端縁を越えた上側部位でビス2sを介して躯体側に固定される長さを有するものであれば足りるものであり、最長のものとしてはガイドレール2の全長に亘る長いものにしてもよいことは勿論である。このように補強材10をガイドレール全長に亘る長いものとした場合、ガイドレール2は、全長に亘ってビス2sを介して補強材10と共に躯体側に固定されたものとなり、強度アップに寄与することになる。
そしてこのように補強材10が取り付け固定されたガイドレール2が、前述したように底片部2fがビス2rを介して支柱9に取り付け固定されることになるが、補強材10の下枠6aの下端縁よりも上側部位が、ガイドレール底片部2fと共に最下端とその上の2箇所をビス2s(2r)を介して支柱9に固定されるように設定されている。
因みに本実施の形態において、補強材10は、下地材2aにリベット10dを締結材として固定(締結)されているが、ビスによる固定であってもよく、また該固定位置を、下枠6aの下端縁を挟んで下側、上側の両側とすることが好ましく、このようにすることにより、下枠6aよりも上側部位で躯体側に固定されるガイドレール2の補強を、下枠6aよりも下側部位においても確実に発揮できるという利点がある。そして補強材10の下地材2aへの締結具による固定は、少なくとも下枠6aを挟んだ上下2箇所以上であることが好ましい。
また補強材10としては、最低限、最下端の一個のビス2sを介して下地部2aと共に躯体側に締結されていればよく、必要において補強材10の長さを上方に向けてさらに長いものにして、三箇所以上のビス2sを介してガイドレール(下地部2a)2と共に躯体側に取付け固定される構成にしてもよいことは言うまでもない。
叙述の如く構成された本実施の形態において、サッシ窓Sの屋外側を開閉する窓用のシャッター装置1を構成するため設けられるガイドレール2の下端縁部を、サッシ窓Sの下枠6aよりも下方の、バルコニー8の床面部8aにまで至らしめる構成にするにあたり、該ガイドレール2は、下枠6aの下端縁よりも上側部位が躯体側の支柱9にビス2sを介して取り付け固定されたものになっているため、ガイドレール2の下枠6aの下端縁よりも下側の側面部8c部位が躯体側に固定されない遊端状態になっていても、ガイドレール2の安定した強固な躯体側への取り付けができることになる。
しかもこの場合に、ガイドレール2には、該ガイドレール2の下端縁部から下枠6aを越えて上側に至る長さ有した補強材10が設けられ、そして該ガイドレールは、下枠6aよりも上側部位において、補強材10と共に支柱9にビス2sを介して固定されることになる結果、ガイドレール2は、最下端ビス2sによる固定位置よりも下側部位が遊端状態となりながら、該遊端状態となる下側部位は、下端縁部から下枠6aを越えてビス2sによる固定位置にまで至る長さを有していて該ガイドレール2と共に固定される補強材10により補強されることになって、該下側部位の有効な強度アップを図ることができる。
そしてこのものでは、下枠6aの下側に設けられる下縦面部となる側面部8cが、防水処理が施されたバルコニー8の屋内側側面部8cとなるが、補強材は、ガイドレールの下端縁部から下枠6aを越えて上方にまで至るよう設けられ、そして下枠6aよりも上側部位でガイドレール2と共に支柱9にビス2sを介して固定されることになるため、屋内側側面部8cをビス2sが貫通してバルコニー8の防水機能を損なうことがない状態で、ガイドレール下端縁部の強固な取り付けができることになる。
このように躯体側支柱9に強固に取り付けられるガイドレール2は、シャッターカーテンの開閉案内をするためのガイド溝Xが形成されたガイド溝部2bと、該ガイド溝部2bを躯体側に取付けるための下地部2aとを備えて構成されたものであり、そして補強材10は下地部2aに設けられるものであるから、ガイドレール2を筒形状にし、補強材10をガイドレール2に内嵌する状態にして外観視されないようにする取り付け固定が簡単にできることになり、構造の簡略化も図れることになる。
しかもガイドレール2は、下枠6aよりも下側の側面部8c部位において遊端として配される下端縁部が塞ぎ板2cによって覆蓋されたものとなっているため、シャッターカーテン3最下端の座板3aが、シャッターカーテン3を全閉姿勢にしたときにガイドレール2から外れてしまうことを回避できることになって、シャッターカーテン3の円滑な開閉作動の維持が図れることになる。
因みに塞ぎ板2cは、一対の突出片部2o、2pを介してガイドレール2に固定されたものとしているが、これら突出片部の配設位置や数、形状等は必要において適宜実施できるものであって、例えば下地部2aの内側片部2dに締結するようにしてもよい。
そしてこのシャッター装置1は、屋外のバルコニー8に出入りができるサッシ窓Sに建て付けられる窓用のものであり、ガイドレール2は、前記サッシ窓Sの水切り機能を有した下枠6aよりも屋外側に位置してシャッターカーテン3の開閉案内を、下枠6aよりも下方のバルコニー床面部8aまたは床面部8a近傍に至る部位までするものでありながら、該ガイドレール2は、補強材10と共に支柱9に取り付け固定されたものとなって強度アップが図られることになり、このためガイドレール2の下端縁部が、該下端縁部間を連結する状態で躯体側に支持される水切り板がない遊端状態になっていても、ガイドレール2の下端縁部の確実に強度維持が図られることになってバルコニー床面部または床面部近傍にまで至る構成にできることになる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないものであることは勿論であって、ガイドレール2に別部材として設けられる補強材10としては、底片部2fに当接する平板状だけのものや、底片部2fと内側片部2d、外側片部2eとの何れか一方の片部に当接するL字形のものであってもよく、また内外脚部10b、10cが同長さのもの等、必要において適宜の形状としたものとすることができる。
また本発明において、ガイドレール2を補強するために設けられる補強部としては、前記実施の形態のように補強材10を別途設けたものにする必要はなく、例えば図11に示す他の実施の形態のように、下地材2aの躯体側取り付け部位である底片部2fと共に、内側片部2d、外側片部2eを肉厚にすることでガイドレール2の補強部2uとすることができ、この場合に、内側片部2d、外側片部2eについては同幅、同厚の状態で肉厚状の補強部2uを形成したものにしているが、幅や厚さについては任意に設定できることは言うまでもない。
さらには、ガイドレール2に補強部を設ける場合に、例えばガイド溝部2bは形状加工が容易なアルミニウム製としてガイド溝部2bを細部形状に至るまで加工できるようにしてガイド溝Xとしての機能を有効に発揮できる構造にする一方、下地部2aを、ガイド溝部2bの素材であるアルミニウムよりも強度があるスチール製やステンレス製等の素材で形成するようにし、これによって下地部2aの全体が補強部となったものとすることもでき、このようなことは必要に応じて適宜実施できるものである。
さらにまた補強部を前記のような補強材10とした場合に、該補強材10の材質をスチール、ステンレス等の強度のある素材を用いることによりさらなる強度アップが図れることになって好適であり、また塞ぎ部2cについても同様に前記強度のある素材を用いたものとすることで、ガイドレール2の下端縁部の補強をすることができるという利点がある。
本発明は、住宅やマンション等の建物の窓や出入り口等の開口部に建て付けられる建物用シャッター装置として利用することができる。
1 シャッター装置
2 ガイドレール
2a 下地部(下地材)
2b ガイド溝部
2c 塞ぎ部(塞ぎ材)
2s ビス(締結具)
3 シャッターカーテン
6 戸枠
6a 下枠
8 バルコニー
8a 床面部
8c 屋内側側面部
9 支柱
10 補強材
S サッシ窓

Claims (8)

  1. 建物の開口部を開閉するシャッターカーテンと、該シャッターカーテンの開閉案内をするガイドレールとを備えて構成され、開口部の下枠と屋外側床面部とのあいだに下縦面部を備えた開口部に取り付ける構成にしてなる建物用シャッター装置において、
    前記ガイドレールを、下端縁部が下枠よりも低位の下縦面部にまで至る長いものにし、
    該ガイドレールの前記下縦面部よりも上側部位を、躯体側に締結具を介して固定された構成にするにあたり、
    前記ガイドレールは、シャッターカーテンの開閉案内をするガイド溝部と、該ガイド溝部を躯体側に取付けるための下地部とを備えて構成され、
    下地部に補強材が設けられていることを特徴とする建物用シャッター装置。
  2. 下地部は、補強材と共に躯体側に締結具を介して固定されることを特徴とする請求項1記載の建物用シャッター装置。
  3. ガイドレールは、下縦面部よりも上側の補強材部位で躯体側に固定されることを特徴とする請求項1または2記載の建物用シャッター装置。
  4. 補強材は、ガイドレールの下端縁部から下縦面部を越えて上側に至る長さを有し、ガイドレールは、下縦面部よりも上側部位で補強材と共に躯体側に固定されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の建物用シャッター装置。
  5. 下縦面部は防水処理が施されたものであり、補強材は、ガイドレール下端縁部から下枠下端縁を越えて上方にまで至るよう設けられ、下縦面部よりも上側部位でガイドレールと共に躯体側に固定されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載の建物用シャッター装置。
  6. 下縦面部は、防水処理が施されたバルコニーの屋内側側面部であり、ガイドレールの下端縁部は、バルコニーの床面部に近接または当接することを特徴とする請求項1乃至の何れか1記載の建物用シャッター装置。
  7. 建物の開口部を開閉するシャッターカーテンと、該シャッターカーテンの開閉案内をするガイドレールとを備えて構成され、開口部の下枠と屋外側床面部とのあいだに下縦面部を備えた開口部に取り付ける構成にしてなる建物用シャッター装置において、
    前記ガイドレールを、下端縁部が下枠よりも低位の下縦面部にまで至る長いものにし、
    該ガイドレールの前記下縦面部よりも上側部位を、躯体側に締結具を介して固定された構成にするにあたり、
    ガイドレールの下端縁部には塞ぎ材が設けられていることを特徴とする建物用シャッター装置。
  8. 建物の開口部を開閉するシャッターカーテンと、該シャッターカーテンの開閉案内をするガイドレールとを備えて構成され、開口部の下枠と屋外側床面部とのあいだに下縦面部を備えた開口部に取り付ける構成にしてなる建物用シャッター装置において、
    前記ガイドレールを、下端縁部が下枠よりも低位の下縦面部にまで至る長いものにし、
    該ガイドレールの前記下縦面部よりも上側部位を、躯体側に締結具を介して固定された構成にするにあたり、
    建物用シャッター装置は、屋外のバルコニーに出入りができるサッシ窓に建て付けられる窓用のシャッター装置であり、ガイドレールは、前記サッシ窓の水切り機能を有した下枠よりも屋外側に位置して、ガイドレール下端部間を連結する水切り板がない状態で下端部がバルコニー床面部または床面部近傍にまで至るよう形成されていることを特徴とする建物用シャッター装置。
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