JP7572212B2 - 建物用シャッター装置 - Google Patents
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Description
このようなサッシ窓の屋外側に、下枠よりも低位となる床面部にまで至るようシャッター装置を建て付けようとしたときに、シャッターカーテンの開閉案内をするガイドレールの下端縁部を、下枠を下方に越えて床面部に近接対向するよう配したものが知られている(例えば特許文献1参照。)。
請求項2の発明は、下地部は、補強材と共に躯体側に締結具を介して固定されることを特徴とする請求項1記載の建物用シャッター装置である。
請求項3の発明は、ガイドレールは、下縦面部よりも上側の補強材部位で躯体側に固定されることを特徴とする請求項1または2記載の建物用シャッター装置である。
請求項4の発明は、補強材は、ガイドレールの下端縁部から下縦面部を越えて上側に至る長さを有し、ガイドレールは、下縦面部よりも上側部位で補強材と共に躯体側に固定されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の建物用シャッター装置である。
請求項5の発明は、下縦面部は防水処理が施されたものであり、補強材は、ガイドレール下端縁部から下枠下端縁を越えて上方にまで至るよう設けられ、下縦面部よりも上側部位でガイドレールと共に躯体側に固定されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載の建物用シャッター装置である。
請求項6の発明は、下縦面部は、防水処理が施されたバルコニーの屋内側側面部であり、ガイドレールの下端縁部は、バルコニーの床面部に近接または当接することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1記載の建物用シャッター装置である。
請求項7の発明は、建物の開口部を開閉するシャッターカーテンと、該シャッターカーテンの開閉案内をするガイドレールとを備えて構成され、開口部の下枠と屋外側床面部とのあいだに下縦面部を備えた開口部に取り付ける構成にしてなる建物用シャッター装置において、前記ガイドレールを、下端縁部が下枠よりも低位の下縦面部にまで至る長いものにし、該ガイドレールの前記下縦面部よりも上側部位を、躯体側に締結具を介して固定された構成にするにあたり、ガイドレールの下端縁部には塞ぎ材が設けられていることを特徴とする建物用シャッター装置である。
請求項8の発明は、建物の開口部を開閉するシャッターカーテンと、該シャッターカーテンの開閉案内をするガイドレールとを備えて構成され、開口部の下枠と屋外側床面部とのあいだに下縦面部を備えた開口部に取り付ける構成にしてなる建物用シャッター装置において、前記ガイドレールを、下端縁部が下枠よりも低位の下縦面部にまで至る長いものにし、該ガイドレールの前記下縦面部よりも上側部位を、躯体側に締結具を介して固定された構成にするにあたり、建物用シャッター装置は、屋外のバルコニーに出入りができるサッシ窓に建て付けられる窓用のシャッター装置であり、ガイドレールは、前記サッシ窓の水切り機能を有した下枠よりも屋外側に位置して、ガイドレール下端部間を連結する水切り板がない状態で下端部がバルコニー床面部または床面部近傍にまで至るよう形成されていることを特徴とする建物用シャッター装置である。
請求項2の発明とすることにより、ガイドレールを構成する下地部が、補強材と共に躯体側に締結具を介して固定されることになって補強効果の高いものになる。
請求項3の発明とすることにより、ガイドレールは、下縦面部よりも上側の補強材部位で躯体側に固定されることになる結果、ガイドレールの躯体側への固定位置よりも下側部位が遊端状態となりながら、該遊端状態となる下側部位は、躯体側に固定される補強材により補強された状態となって、該下側部位の効果的な強度アップを図ることができる。
請求項4の発明とすることにより、補強材が、開口部の下縦面部を越えて上側に至る長さとなる結果、該ガイドレールの遊端状態となる下側部位を補強することが、補強材を用いて簡単にできることになる。
請求項5の発明とすることにより、開口部下枠よりも低位の下縦面部が防水処理が施されたものであっても、該下縦面部の防水機能を損なうことなくガイドレール下端縁部の強固な躯体側への取り付けができることになる。
請求項6の発明とすることにより、下縦面部が、防水処理が施されたバルコニーの屋内側側面部であった場合に、ガイドレールの下端縁部をバルコニー床面部に近接または当接する部位に配することが、バルコニーの防水機能を損なうことなくできることになる。
請求項7の発明とすることにより、ガイドレールの下端縁部を、開口部下枠よりも低位の下縦面部にまで至る長いものにしたときに、該ガイドレールの下縦面部よりも上側部位が躯体側に締結具を介して固定されたものになる結果、ガイドレールは、開口部の下枠下端縁よりも下側の下縦面部に影響を与えることなく躯体側に締結具を介して固定されることになる。しかもガイドレールの下端縁部に塞ぎ材が設けられたものとなる結果、シャッターカーテン最下端の座板がガイドレール下端縁部から外れてしまうことを防止できることになって、シャッターカーテンの円滑な開閉作動の維持が図れることになる。
請求項8の発明とすることにより、ガイドレールの下端縁部を、開口部下枠よりも低位の下縦面部にまで至る長いものにしたときに、該ガイドレールの下縦面部よりも上側部位が躯体側に締結具を介して固定されたものになる結果、ガイドレールは、開口部の下枠下端縁よりも下側の下縦面部に影響を与えることなく躯体側に締結具を介して固定されることになる。しかもシャッター装置がサッシ窓の屋外側に設けられた窓用のものでありながら、ガイドレール下端縁部を、躯体側に固定された強度維持が図られる状態でバルコニー床面部または床面部近傍にまで至るよう形成できることになる。
尚、本実施の形態のシャッター装置1は手動式としているが、電動開閉機を備えた電動式のものであってもよいものであることは言うまでもない。
そして前記サッシ窓Sの屋外側には、バルコニー8が形成されるが、該バルコニー8は、床面部(底面部)8aと、該床面部8aの四周を囲繞する状態で床面部8aから所定高さまで設けられる側面部8bとを備えた凹嵌状に形成されるが、これら床面部8aおよび側面部8bには防水処理が施されている。本実施の形態においては、側面部8bの上端縁部が下枠6aの下端縁部と略同位置になるよう構成されており、そして前記四周の側面部8bのうちの屋内側の側面部8c(8b)が、サッシ窓Sの下枠6aとバルコニー床面部8aとのあいだに形成される下縦面部となる構成になっているが、該下縦面部となる側面部8cの上端縁部と下枠6aの下端縁部とのあいだに、さらに躯体側部材が設けられていて下枠6aが床面部8aに対して高位になるよう設定したものもあり、このようなものにおいても本発明を実施することができる。尚、8dはバルコニー8の手摺り部である。
そのうち下地部2aは、左右方向内外側片部2d、2e、該内外側片部2d、2eの屋内側端縁部同士を連結する底片部2f、内側片部2dの屋外側端縁部から左右方向内側に折曲形成した内側突出片部2g、該内側突出片部2gの先端縁部から屋外側に折曲形成したビス受け片部(先端片部)2hを備えて形成されている。
この場合に本実施の形態では、ガイドレール2は、塞ぎ部2cが床面部8aに当接する構成になっているが、塞ぎ部2cを床面部8cに当接させる必要はなく、近接対向する離間状態(遊端状態)で配したものであってもよく、さらには塞ぎ部2cがないものであってもよい。
因みに補強材10は、本実施の形態では下枠6aの上方位置において、ガイドレール2を躯体側に固定するためのビス2rのうち、最下端側の二本のビス2sにより支柱9に締結されたものとなっているため、その長さは、ガイドレール2の下端縁部から前記最下端側の二本のビス2sのうち上側のビス2sによる締結位置を少し越えた長さまでのものになっているが、本発明を実施するための補強材10として、最短のものは、側面部8cの上端縁を越えた上側部位でビス2sを介して躯体側に固定される長さを有するものであれば足りるものであり、最長のものとしてはガイドレール2の全長に亘る長いものにしてもよいことは勿論である。このように補強材10をガイドレール全長に亘る長いものとした場合、ガイドレール2は、全長に亘ってビス2sを介して補強材10と共に躯体側に固定されたものとなり、強度アップに寄与することになる。
因みに本実施の形態において、補強材10は、下地材2aにリベット10dを締結材として固定(締結)されているが、ビスによる固定であってもよく、また該固定位置を、下枠6aの下端縁を挟んで下側、上側の両側とすることが好ましく、このようにすることにより、下枠6aよりも上側部位で躯体側に固定されるガイドレール2の補強を、下枠6aよりも下側部位においても確実に発揮できるという利点がある。そして補強材10の下地材2aへの締結具による固定は、少なくとも下枠6aを挟んだ上下2箇所以上であることが好ましい。
また補強材10としては、最低限、最下端の一個のビス2sを介して下地部2aと共に躯体側に締結されていればよく、必要において補強材10の長さを上方に向けてさらに長いものにして、三箇所以上のビス2sを介してガイドレール(下地部2a)2と共に躯体側に取付け固定される構成にしてもよいことは言うまでもない。
しかもガイドレール2は、下枠6aよりも下側の側面部8c部位において遊端として配される下端縁部が塞ぎ板2cによって覆蓋されたものとなっているため、シャッターカーテン3最下端の座板3aが、シャッターカーテン3を全閉姿勢にしたときにガイドレール2から外れてしまうことを回避できることになって、シャッターカーテン3の円滑な開閉作動の維持が図れることになる。
因みに塞ぎ板2cは、一対の突出片部2o、2pを介してガイドレール2に固定されたものとしているが、これら突出片部の配設位置や数、形状等は必要において適宜実施できるものであって、例えば下地部2aの内側片部2dに締結するようにしてもよい。
また本発明において、ガイドレール2を補強するために設けられる補強部としては、前記実施の形態のように補強材10を別途設けたものにする必要はなく、例えば図11に示す他の実施の形態のように、下地材2aの躯体側取り付け部位である底片部2fと共に、内側片部2d、外側片部2eを肉厚にすることでガイドレール2の補強部2uとすることができ、この場合に、内側片部2d、外側片部2eについては同幅、同厚の状態で肉厚状の補強部2uを形成したものにしているが、幅や厚さについては任意に設定できることは言うまでもない。
さらには、ガイドレール2に補強部を設ける場合に、例えばガイド溝部2bは形状加工が容易なアルミニウム製としてガイド溝部2bを細部形状に至るまで加工できるようにしてガイド溝Xとしての機能を有効に発揮できる構造にする一方、下地部2aを、ガイド溝部2bの素材であるアルミニウムよりも強度があるスチール製やステンレス製等の素材で形成するようにし、これによって下地部2aの全体が補強部となったものとすることもでき、このようなことは必要に応じて適宜実施できるものである。
さらにまた補強部を前記のような補強材10とした場合に、該補強材10の材質をスチール、ステンレス等の強度のある素材を用いることによりさらなる強度アップが図れることになって好適であり、また塞ぎ部2cについても同様に前記強度のある素材を用いたものとすることで、ガイドレール2の下端縁部の補強をすることができるという利点がある。
2 ガイドレール
2a 下地部(下地材)
2b ガイド溝部
2c 塞ぎ部(塞ぎ材)
2s ビス(締結具)
3 シャッターカーテン
6 戸枠
6a 下枠
8 バルコニー
8a 床面部
8c 屋内側側面部
9 支柱
10 補強材
S サッシ窓
Claims (8)
- 建物の開口部を開閉するシャッターカーテンと、該シャッターカーテンの開閉案内をするガイドレールとを備えて構成され、開口部の下枠と屋外側床面部とのあいだに下縦面部を備えた開口部に取り付ける構成にしてなる建物用シャッター装置において、
前記ガイドレールを、下端縁部が下枠よりも低位の下縦面部にまで至る長いものにし、
該ガイドレールの前記下縦面部よりも上側部位を、躯体側に締結具を介して固定された構成にするにあたり、
前記ガイドレールは、シャッターカーテンの開閉案内をするガイド溝部と、該ガイド溝部を躯体側に取付けるための下地部とを備えて構成され、
下地部に補強材が設けられていることを特徴とする建物用シャッター装置。 - 下地部は、補強材と共に躯体側に締結具を介して固定されることを特徴とする請求項1記載の建物用シャッター装置。
- ガイドレールは、下縦面部よりも上側の補強材部位で躯体側に固定されることを特徴とする請求項1または2記載の建物用シャッター装置。
- 補強材は、ガイドレールの下端縁部から下縦面部を越えて上側に至る長さを有し、ガイドレールは、下縦面部よりも上側部位で補強材と共に躯体側に固定されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の建物用シャッター装置。
- 下縦面部は防水処理が施されたものであり、補強材は、ガイドレール下端縁部から下枠下端縁を越えて上方にまで至るよう設けられ、下縦面部よりも上側部位でガイドレールと共に躯体側に固定されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載の建物用シャッター装置。
- 下縦面部は、防水処理が施されたバルコニーの屋内側側面部であり、ガイドレールの下端縁部は、バルコニーの床面部に近接または当接することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1記載の建物用シャッター装置。
- 建物の開口部を開閉するシャッターカーテンと、該シャッターカーテンの開閉案内をするガイドレールとを備えて構成され、開口部の下枠と屋外側床面部とのあいだに下縦面部を備えた開口部に取り付ける構成にしてなる建物用シャッター装置において、
前記ガイドレールを、下端縁部が下枠よりも低位の下縦面部にまで至る長いものにし、
該ガイドレールの前記下縦面部よりも上側部位を、躯体側に締結具を介して固定された構成にするにあたり、
ガイドレールの下端縁部には塞ぎ材が設けられていることを特徴とする建物用シャッター装置。 - 建物の開口部を開閉するシャッターカーテンと、該シャッターカーテンの開閉案内をするガイドレールとを備えて構成され、開口部の下枠と屋外側床面部とのあいだに下縦面部を備えた開口部に取り付ける構成にしてなる建物用シャッター装置において、
前記ガイドレールを、下端縁部が下枠よりも低位の下縦面部にまで至る長いものにし、
該ガイドレールの前記下縦面部よりも上側部位を、躯体側に締結具を介して固定された構成にするにあたり、
建物用シャッター装置は、屋外のバルコニーに出入りができるサッシ窓に建て付けられる窓用のシャッター装置であり、ガイドレールは、前記サッシ窓の水切り機能を有した下枠よりも屋外側に位置して、ガイドレール下端部間を連結する水切り板がない状態で下端部がバルコニー床面部または床面部近傍にまで至るよう形成されていることを特徴とする建物用シャッター装置。
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