JP7561667B2 - 燃料電池スタック - Google Patents
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Description
A-1.全体構成:
(燃料電池スタック100の構成)
図1は、本実施形態における燃料電池スタック100の外観構成を示す斜視図であり、図2は、図1(および後述する図7および図8)のII-IIの位置における燃料電池スタック100のXZ断面構成を示す説明図であり、図3は、図1(および後述する図7および図8)のIII-IIIの位置における燃料電池スタック100のXZ断面構成を示す説明図であり、図4は、図1(および後述する図7および図8)のIV-IVの位置における燃料電池スタック100のYZ断面構成を示す説明図である。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向と呼び、Z軸負方向を下方向と呼ぶものとするが、燃料電池スタック100は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。図5以降についても同様である。
一対のエンドプレート104,106は、Z軸方向視での外形が略矩形の平板状の部材であり、例えばステンレス等の導電材料により形成されている。一対のエンドプレート104,106の中央付近には、それぞれ、Z軸方向に貫通する孔32,34が形成されている。Z軸方向視で、一対のエンドプレート104,106のそれぞれに形成された孔32,34の内周線は、後述する各単セル110を内包している。そのため、各ボルト22およびナット24による締結によって生じるZ軸方向の圧縮力は、主として各発電単位102の周縁部(後述する各単セル110より外周側の部分)に作用する。また、本実施形態では、上側エンドプレート104は、燃料電池スタック100のプラス側の出力端子として機能し、下側エンドプレート106は、燃料電池スタック100のマイナス側の出力端子として機能する。
下端用セパレータ189は、Z軸方向視での外形が略矩形の平板状の部材であり、例えば金属により形成されている。下端用セパレータ189の周縁部は、発電ブロック103と下側エンドプレート106との間に挟み込まれた状態で、下側エンドプレート106と例えば溶接により接合されており、下側エンドプレート106と電気的に接続されている。
図5は、図2に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のXZ断面構成を示す説明図であり、図6は、図3に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のXZ断面構成を示す説明図であり、図7は、図5および図6のVII-VIIの位置における発電単位102のXY断面構成を示す説明図であり、図8は、図5および図6のVIII-VIIIの位置における発電単位102のXY断面構成を示す説明図である。
図9は、単セル用セパレータ120およびインターコネクタ用セパレータ191とその周辺の詳細構成(図5のX1部)のXZ断面構成を拡大して示す説明図である。図10は、単セル用セパレータ120およびインターコネクタ用セパレータ191とその周辺の詳細構成(図6のX2部)のXZ断面構成を拡大して示す説明図である。
インターコネクタ用セパレータ191は、上下方向視において単セル110の外側に位置する部分(以下、「インターコネクタ外側部」という。)192を有している。
単セル用セパレータ120は、上下方向視において単セル110の外側に位置する部分(以下、「セパレータ外側部」という。)129を有している。本実施形態では、セパレータ外側部129の全体は、上下方向視においてインターコネクタ用セパレータ191に重なっている。従って、セパレータ外側部129は、上下方向視においてインターコネクタ用セパレータ191に重なっている部分を有しているといえる。
図9および図5に示すように、各発電単位102は、酸化剤ガス供給マニホールド161に連なるガス導入口GI1と、空気室166の部分であるガス導入流路GP1および単セル側ガス流路GP2と、酸化剤ガス排出マニホールド162に連なるガス排出流路GP3を含んでいる。
以下において、隣(より正確には、Z軸負方向側の隣)の発電単位102を構成するインターコネクタ用セパレータ191を、「隣接インターコネクタ用セパレータ191A」といい、隣接インターコネクタ用セパレータ191Aにおけるインターコネクタ外側部192を「隣接インターコネクタ外側部192A」といい、隣接インターコネクタ外側部192Aの第1の部分1921、・・・、第5の部分1925を「第1の部分1921A、・・・、第5の部分1925A」という。
という。
図9に示すように、セパレータ外側部129の第1の部分1291は、ガス導入流路GP1を画定する輪郭線(以下、「特定輪郭線」という。)C1がX軸方向に延伸している。インターコネクタ外側部192の第2の部分1922は、セパレータ外側部129側の下端部(上下方向のセパレータ外側部129側の端部)が、上下方向において、特定輪郭線C1と重なる仮想直線L1の位置から当該仮想直線L1よりもセパレータ外側部129寄り(下方)であって当該セパレータ外側部129(第2の部分1292や第3の部分1293)の手前までの領域に配置されている。これは、図9に示すように、インターコネクタ外側部192の第2の部分1922は、セパレータ外側部129側の下端部が、上下方向において、当該仮想直線L1よりもセパレータ外側部129寄り(下方)の領域にまで配置されている態様とすることを含む。また、このような態様に換えて、インターコネクタ外側部192の第2の部分1922は、セパレータ外側部129側の下端部が、上下方向において、輪郭線C1と重なる仮想直線L1の位置に配置され、当該仮想直線L1よりもセパレータ外側部129寄り(下方)の領域にまでは配置されていない態様とすることも含む。なお、後述するセパレータ外側部129の第2の部分1292についても同様である。
図2および図5に示すように、酸化剤ガス供給マニホールド161の位置に設けられたガス通路部材27の分岐部29に接続されたガス配管(図示せず)を介して酸化剤ガスOGが供給されると、酸化剤ガスOGは、ガス通路部材27の分岐部29および本体部28の孔を介して酸化剤ガス供給マニホールド161に供給され、酸化剤ガス供給マニホールド161から各発電単位102のガス導入口GI1を介して、空気室166に供給される。また、図3および図6に示すように、燃料ガス供給マニホールド171の位置に設けられたガス通路部材27の分岐部29に接続されたガス配管(図示せず)を介して燃料ガスFGが供給されると、燃料ガスFGは、ガス通路部材27の分岐部29および本体部28の孔を介して燃料ガス供給マニホールド171に供給され、燃料ガス供給マニホールド171から各発電単位102のガス導入口GI2を介して、燃料室176に供給される。
以上説明したように、本実施形態の燃料電池スタック100は、上下方向(以下、「第1の方向」という。)に並べて配置された複数の発電単位102を備える。各発電単位102は、単セル110と、インターコネクタ190と、単セル用セパレータ120とを備える。単セル110は、電解質層112と、電解質層112を挟んで第1の方向に互いに対向する空気極114および燃料極116とを備える。インターコネクタ190は、空気極114に対して第1の方向の電解質層112とは反対側に配置された部材であり、空気極114に電気的に接続される。インターコネクタ190は、第1の方向視において単セル110の外側に位置するインターコネクタ外側部192を有する。単セル用セパレータ120は、単セル110に接続された部材であり、第1の方向視においてインターコネクタ外側部192に重なる部分であるセパレータ外側部129を有する。各発電単位102は、ガス導入口GI1と、ガス導入流路GP1と、単セル側ガス流路GP2とを備える。ガス導入口GI1は、空気極114に面する空気室166に反応ガス(酸化剤ガスOG)を導入するための開口部であって、第1の方向視においてセパレータ外側部129とインターコネクタ外側部192とに重なる。ガス導入流路GP1は、空気室166の部分であって、ガス導入口GI1に連なり、かつ、セパレータ外側部129とインターコネクタ外側部192とにより画定されている。単セル側ガス流路GP2は、空気室166の部分であって、ガス導入流路GP1に対してガス流れ下流側であり、第1の方向視で単セル110に重なっている。以下、第1の方向視においてガス導入口GI1と単セル110とを最短距離で結ぶ直線L11の方向(本実施形態ではX軸方向)を「第2の方向」といい、第1の方向視において第2の方向に直交する方向(本実施形態ではY軸方向)を「第3の方向」という。燃料電池スタック100の第1の方向と第2の方向とに沿った断面(例えば、図9および図10に示す断面)であって、単セル中央部111(単セル110の第3の方向の中央に位置する部分であって、第3の方向の幅W11が単セル110の第3の方向の最大幅W12の2/3である部分)を含む断面を「第1特定断面」といい、第1の方向と第2の方向とに沿った断面(例えば、図9および図10に示す断面)であって、ガス導入口GI1を含む断面を「第2特定断面」という。
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
Claims (5)
- 電解質層と、前記電解質層を挟んで第1の方向に互いに対向する空気極および燃料極と、を備える単セルと、
前記空気極と前記燃料極との一方である特定電極に対して前記第1の方向の前記電解質層とは反対側に配置され、前記特定電極に電気的に接続されるインターコネクタであって、前記第1の方向視において前記単セルの外側に位置する部分であるインターコネクタ外側部を有するインターコネクタと、
前記単セルに接続された単セル用セパレータであって、前記第1の方向視において前記インターコネクタ外側部に重なる部分であるセパレータ外側部を有する単セル用セパレータと、
前記特定電極に面するガス室にガスを導入するためのガス導入口であって、前記第1の方向視において前記セパレータ外側部と前記インターコネクタ外側部とに重なるガス導入口と、
前記ガス室の部分であって、前記ガス導入口に連なり、かつ、前記セパレータ外側部と前記インターコネクタ外側部とにより画定された部分であるガス導入流路と、
前記ガス室の部分であって、前記ガス導入流路に対して前記ガス流れ下流側であり、前記第1の方向視で前記単セルに重なる部分である単セル側ガス流路と、
をそれぞれ備え、前記第1の方向に並べて配置された複数の電気化学反応単位を備える燃料電池スタックにおいて、
前記セパレータ外側部と前記インターコネクタ外側部との一方を第1の外側部とし、他方を第2の外側部とし、
かつ、前記第1の方向視において、前記ガス導入口と前記単セルとを最短距離で結ぶ直線の方向を第2の方向とし、前記第2の方向に直交する方向を第3の方向とし、前記単セルの前記第3の方向の中央に位置する部分であって、前記第3の方向の幅が前記単セルの前記第3の方向の最大幅の2/3である部分を単セル中央部としたときに、
前記第1の方向と前記第2の方向とに沿った断面であって、前記単セル中央部を含む断面である第1特定断面と、前記第1の方向と前記第2の方向とに沿った断面であって、前記ガス導入口を含む断面である第2特定断面と、のそれぞれにおいて、
前記第1の外側部は、前記ガス導入流路のうち前記単セルとは反対側の端部を画定する第1の部分であって、前記ガス導入流路を画定する輪郭線である特定輪郭線が前記第2の方向に延伸している第1の部分を有し、
前記第2の外側部は、前記第1の部分に対して前記ガス流れ下流側において前記ガス導入流路を画定する第2の部分であって、前記第1の方向の前記第1の外側部側の端部が、前記第1の方向において、前記特定輪郭線と重なる仮想直線の位置から前記仮想直線よりも前記第1の外側部寄りであって前記第1の外側部の手前までの領域に配置された第2の部分を有する、
ことを特徴とする燃料電池スタック。 - 請求項1に記載の燃料電池スタックであって、
前記第1特定断面と前記第2特定断面とのそれぞれにおいて、
前記ガス導入流路は、
少なくとも一部が前記第1の部分により画定される部分である第1の流路部であって、前記第2の方向に延伸している第1の流路部と、
前記第1の流路部の前記ガス流れ下流側において前記第1の流路部に連なり、かつ、少なくとも一部が前記第2の部分により画定される部分である第2の流路部であって、前記単セル側ほど前記第1の方向の一方側に位置するように前記第2の方向に対して傾斜する方向に延伸している第2の流路部と、を有する、
ことを特徴とする燃料電池スタック。 - 請求項2に記載の燃料電池スタックであって、
前記第1特定断面と前記第2特定断面とのそれぞれにおいて、
前記ガス導入流路のうち、前記第2の流路部と前記単セル側ガス流路とに連なる部分は、
前記第2の流路部の前記ガス流れ下流側において前記第2の流路部に連なる第3の流路部であって、前記第2の方向に延伸している第3の流路部と、
前記第3の流路部の前記ガス流れ下流側において前記第3の流路部に連なる第4の流路部であって、前記単セル側ほど前記第1の方向の前記一方と反対側に位置するように前記第2の方向に対して傾斜する方向に延伸している第4の流路部と、
前記第4の流路部の前記ガス流れ下流側において前記第4の流路部に連なる第5の流路部であって、前記第2の方向に延伸している第5の流路部と、を有する、
ことを特徴とする燃料電池スタック。 - 請求項2または請求項3に記載の燃料電池スタックであって、
前記第1特定断面と前記第2特定断面とのそれぞれにおいて、
前記第2の流路部を画定する前記第1の外側部の部分と前記第2の外側部の部分との間の最短距離は、前記第1の流路部を画定する前記第1の外側部の部分と前記第2の外側部の部分との間の最短距離よりも短い、
ことを特徴とする燃料電池スタック。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の燃料電池スタックであって、
前記第2の部分は前記第3の方向に沿って前記単セル中央部の前記幅以上の長さで延在している、
ことを特徴とする燃料電池スタック。
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