JP7560733B2 - 推定装置、方法及びプログラム、並びに連続鋳造制御装置及び方法 - Google Patents
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を備え、前記伝熱計算部は、鋳造方向で隣接する2つの前記伝熱凝固計算位置のうちの上流側の伝熱凝固計算位置における前記トラッキング面に対する伝熱凝固計算の結果を用いて、前記中間計算位置における前記鋳片の表面に対する伝熱計算を実行し、前記伝熱凝固計算部は、前記中間計算位置における前記鋳片の表面に対する伝熱計算の結果を用いて、前記上流側の伝熱凝固計算位置にある前記トラッキング面が鋳造方向で隣接する2つの前記伝熱凝固計算位置のうちの下流側の伝熱凝固計算位置に位置するときの当該トラッキング面に対する伝熱凝固計算を実行する。
尚、長さ、位置、大きさ、間隔等、比較対象が同じであることは、厳密に同じである場合の他、発明の主旨を逸脱しない範囲で異なるもの(例えば、設計時に定められる公差の範囲内で異なるもの)も含むものとする。
図1は、連続鋳造機の構成の一例を示す図である。尚、連続鋳造機自体は、公知の技術で実現することができるので、図1では、本実施形態の説明に必要な部分のみを簡略化して示す。
連続鋳造機の操業状態の管理上、鋳片5の表面温度、内部温度、および固相率を算出する必要がある。そこで、本実施形態では、伝熱凝固計算を実行することにより、鋳片5の表面温度、内部温度、および固相率を算出する。以下に伝熱凝固計算に用いる伝熱凝固モデルの一例について説明する。本実施形態では、特開2019-48322号公報、特開2019-141893号公報に記載されている伝熱凝固モデルを用いて伝熱凝固計算を実行する場合を例に挙げて説明する。従って、ここでは、伝熱凝固モデルの主要な部分の説明を行い、詳細な部分の説明を省略する。
前述したように本実施形態では、トラッキング面の形状は矩形である。ここで、鋳片5の鋳造方向に垂直な方向の断面において、鋳片5の長辺面5b~5cにあたる辺に沿う方向を幅方向と称し、鋳片5の短辺面5aに沿う方向を厚み方向と称する。図1では、冷却ゾーン境界線6a~6fを示す破線に沿う方向が厚み方向であり、図1の紙面に垂直な方向が幅方向であり、幅方向および厚み方向に垂直な方向が鋳造方向である。鋳片5の鋳造方向に垂直な方向の断面内の座標は、鋳片5の或る1つの頂点を原点0(ゼロ)とする座標とする。この座標の幅方向の軸をx軸、厚み方向の軸をy軸とする。また、鋳片5の幅をX、厚みをYとする。また、この座標のz軸は、鋳片5の引き抜き方向(即ち、鋳造方向)の軸とする。尚、図1では、溶鋼メニスカス4の位置にx-y-z座標を示す。x-y-z座標を示す記号として、〇の中に×を付している記号は、紙面の手前側から奥側に向かう矢印線に対応する(図1に示す当該記号は、紙面の手前側から奥側に向かう方向がx軸の正の方向であることを示す)。
エンタルピー:H(x,y,t)
温度:T(x,y,t)
固相率:fs(x,y,t)
固液界面における液相側の溶質成分濃度:CLμ(x,y,t)
また、伝熱凝固モデルにおける物性パラメータは、以下の通りである。
熱伝導率(温度に依存):λ(x,y,t)=λ(T(x,y,t))
鋼の比熱(温度に依存):c(x,y,t)=c(T(x,y,t))
凝固潜熱:Lh
液相線温度:TL
密度:ρ
エンタルピーは、凝固潜熱を含めたトラッキング面内の各計算点におけるエネルギーであるので、各計算点における熱収支を表す熱伝導方程式である以下の式(1)により、その時間変化を表すことができる。
トラッキング面の境界線上の位置のうち、x=xB(xB=0またはX)の位置では以下の式(5)で熱流束が表され、y=yB(yB=0またはY)の位置では以下の式(6)で熱流束qx、qyが表されるものとする。尚、x=xBは、鋳片5の短辺面5aの幅方向の位置(x軸座標)になり、y=yBは、鋳片5の長辺面5b~5cの厚み方向の位置(y軸座標)になる。
合金である鋼では、鋼の温度が成分濃度で定まる液相線温度TLを下回ると凝固が始まって固相率fsが0を上回る(fs>0となる)。その後、鋼の温度は、凝固が完了して固相率fsが1(fs=1)となるまでの間に低下する。固相率fsが0≦fs≦1であることを考慮すると、エンタルピーHと温度Tとの関係は、以下の式(7)で表される。
<エンタルピーを変数とする熱伝導方程式>
式(7)の両辺に対して、xにより偏微分すると以下の式(8)になるので、x軸方向の熱流束qxは、以下の式(9)で表される。同様に、式(7)の両辺に対して、yにより偏微分することにより、y軸方向の熱流束qyは、以下の式(10)で表される。
トラッキング面の計算点の座標(xi,yj)において離散化したモデルは、エンタルピーと、温度と、固相率と、当該計算点に隣接する計算点におけるエンタルピーおよび固相率と、を用いて、以下の式(16)、式(17)のように表される。ここで、座標(xi,yj)の計算点に隣接する計算点は、座標(xi+1,yj)、座標(xi,yj+1)、座標(xi-1,yj)、および座標(xi,yj-1)の計算点である。
図2は、鋳片5に対する冷却方式の一例を説明する図である。図2では、鋳造方向で隣接する2つの支持ロール7l、7mの間の、鋳片5の支持ロール7l、7m側の領域を取り出して、厚み方向と鋳造方向とに平行な断面(図1のy-z断面)における鋳片5の冷却方式の違いを例に挙げて示す。
図3は、各領域a~eにおける熱伝達係数の計算値の一例を示す図である。領域a~eの熱伝達係数の大きさを比較すると、図3に示すように、冷却水量が多い領域c~eの熱伝達係数と、支持ロール7l、7mと接触する領域aの熱伝達係数は、領域bの熱伝達係数の数十倍の大きさになることがある。
図4は、推定装置100aおよび制御装置100bの機能的な構成の一例を示す図である。推定装置100aおよび制御装置100bのハードウェアは、例えば、プロセッサ(例えばCPUなど)、ROM、RAM、および各種のインターフェースを備えた情報処理装置、または、専用のハードウェアを用いることにより実現される。以下に本実施形態の推定装置100aおよび制御装置100bが有する機能の一例を説明する。
<操業データ取得部410>
操業データ取得部410は、連続鋳造機の操業データを取得する。連続鋳造機の操業データには、例えば、鋳造方向に垂直な方向の鋳片5の大きさ、鋳造速度vc、鋳型1内の溶鋼の温度、溶鋼中の溶質成分の濃度、溶質成分の濃度を用いて算出される溶鋼の液相線温度TL、および、二次冷却帯の各冷却ゾーンに配置された冷却スプレー2a~2tから噴出された冷却水量、および鋳片5の表面の各点における冷却条件が含まれる。操業データ取得部410は、例えば、不図示の上位プロコンまたは下位計装装置から、連続鋳造機の操業データを受信することにより、連続鋳造機の操業データを取得する。
伝熱凝固計算位置設定部420は、鋳型1内の溶鋼メニスカス4の位置をz=0として、鋳造方向の間隔がトラッキング面の鋳造方向の発生間隔となるように、鋳片5の鋳造方向の位置zを、伝熱凝固計算位置として設定する。本実施形態では、トラッキング面の発生間隔は、式(15)に示すΔzであり、予め定められた一定間隔である。
中間計算位置設定部430は、鋳造方向で隣接する2つの伝熱凝固計算位置n-1およびnの間に設定される1以上(図5では複数)の中間計算位置kの間隔を設定する。例えば、中間計算位置設定部430は、ユーザによる入力を通して指定される間隔に設定しても良いし、同様に指定される中間計算位置kの設定数およびΔzに基づく中間計算位置kの間隔の計算値に設定しても良い。本実施形態では、複数の中間計算位置k=0~Nが等間隔に設定される場合を例に挙げて示す。図6は、伝熱凝固計算位置nと温度計算位置kとの関係の一例を示す図である。kは、鋳造方向で隣接する2つの伝熱凝固計算位置n-1およびnを両端とする区間に設定される中間計算位置を示す番号である。図5および図6に示すように、上流側の伝熱凝固計算位置n-1をk=0とし、以下、引き抜き方向(鋳造方向)にk=1、2、・・・、Nとする。下流側の伝熱凝固計算位置nをk=Nとする。
伝熱凝固計算位置n=2、・・・、nmax-1も、伝熱凝固計算位置n=1と同様に、中間計算位置k=0になる場合と、中間計算位置k=Nになる場合と、がある。
図2および図3を参照しながら説明したように、鋳造方向で隣接する2つの支持ロール7l、7mの間には、冷却方式が異なる複数の領域a~eが存在し得る。中間計算位置kは、このような冷却方式の違いによる鋳片5の表面温度の変化を、下流側の伝熱凝固計算位置nにおけるトラッキング面500aに対する伝熱凝固計算に反映させることを目的の一つとして設定される。従って、鋳造方向で隣接する2つの伝熱凝固計算位置n-1およびnの少なくとも1つにおける冷却方式と、当該2つの伝熱凝固計算位置n-1およびnの間に設定される少なくとも1つの中間計算位置kにおける冷却方式と、が異なるように、2つの伝熱凝固計算位置n-1およびnの間に中間計算位置kが設定されるようにするのが好ましい。このようになるように中間計算位置kを設定することで、鋳造方向で隣接する2つの伝熱凝固計算位置n-1およびnを両端とする領域に、2種以上の冷却方式の領域を含めることができ、冷却方式の違いによる鋳片5の表面温度の変化を、下流側の伝熱凝固計算位置におけるトラッキング面500aに対する伝熱凝固計算に反映させることができる。尚、鋳造方向で隣接する2つの伝熱凝固計算位置n-1およびnにおける冷却方式が異なり、且つ、当該2つの伝熱凝固計算位置n-1およびnにおける冷却方式の双方と、当該2つの伝熱凝固計算位置n-1およびnの間に設定される少なくとも1つの中間計算位置kにおける冷却方式と、が異なる場合、当該2つの伝熱凝固計算位置n-1およびnを両端とする領域には、3種以上の冷却方式の領域が含まれる。
伝熱計算部440は、各中間計算位置kにおいて、鋳片5の表面に対する時刻tでの伝熱計算を実行する。
<<伝熱モデル>>
伝熱計算部440で実行される伝熱計算に用いる計算モデルである伝熱モデルの一例について説明する。
第1計算部441は、鋳片5の表面全体における冷却水の流量密度Wの分布に基づいて、伝熱凝固計算位置n-1およびnとの間に設定された中間計算位置k-1が、領域a~eのうち、どの領域に属するかを特定する。そして、第1計算部441は、特定した領域に応じて、中間計算位置k-1における熱伝達係数ht_k-1および外部雰囲気温度Ta_k-1を算出する。尚、前述したように本実施形態では、鋳片5の表面全体における冷却水の流量密度Wの分布は、操業データ取得部410により算出されるものとする。
第1計算部441は、領域a、領域c、および領域eに属する中間計算位置k-1については、予め設定された一定の熱伝達係数ht_k-1とする。また、第1計算部441は、領域b、dに属する中間計算位置k-1については、それぞれ、式(18)、式(19)を用いて熱伝達係数ht_k-1を算出する。このとき、式(18)、式(19)のTには、中間計算位置k-1に対して後述する第2計算部442で計算された中間表面温度T^kが代入される(式(24)を参照)。尚、T^kは、式(24)においてTkのTの上に^が付されている記号に対応する。このような表記は、T^k以外の変数の^の表記においても同じである。
第1計算部441は、外部雰囲気温度Taとしてどのような温度を採用するのかが冷却方式(領域a~e)ごとに予め登録されたテーブルを参照する。このテーブルに登録される内容の一例を説明する。
領域bにおける外部雰囲気温度Taとして、例えば、外気温を用いることが登録される。
尚、ここで示した例のように、外部雰囲気温度Taの算出のために回帰式を用いる場合、例えば、二次冷却帯を模擬するモデル実験の結果や、二次冷却帯を模擬する数値シミュレーションの結果を用いて、回帰係数を決定すればよい。
中間計算位置kにおける中間表面温度T^kおよび中間計算位置k-1における中間外部温度Tb^_k-1は、式(23)に基づいて、以下の式(24)のように表される。
鋳片5の表面に平行な方向の熱伝達を無視し、鋳片5の表面に垂直な方向の一次元の熱伝達が生じるものとすると、上流側の伝熱凝固計算位置n-1から中間計算位置kまでの離散化した熱伝導方程式として、以下の式(30)が得られる。
前述したように、第1計算部441、第2計算部442、および第3計算部443の処理は、k=1を初期値、k=Nを最終値とするそれぞれのkの値について実行される。
平均熱伝達係数計算部450は、伝熱計算部440における伝熱計算の結果を用いて、平均熱伝達係数ht_aveを算出することを、時刻の離散化刻みΔtの時間隔の各時刻tにおいて実行する。平均熱伝達係数ht_aveは、上流側の伝熱凝固計算位置n-1から下流側の伝熱凝固計算位置nまでの間の、鋳片5と外部との間の熱伝達係数の平均的な値である。本実施形態では、平均熱伝達係数計算部450は、伝熱計算部440において最終的に計算された中間温度変化速度パラメータβN-1を用いて、以下の式(36a)および式(36b)の計算を実行することにより、平均熱伝達係数ht_aveを算出する。
平均熱伝達係数ht_aveを式(20a)または式(20b)のhtに代入することにより得られる離散化熱伝達係数をHt_aveとすると、中間表面温度T^Nは、式(23)より以下の式(37)のように表される。
平均外部雰囲気温度計算部460は、伝熱計算部440における伝熱計算の結果と、平均熱伝達係数ht_aveと、を用いて、平均外部雰囲気温度Ta_aveを算出することを、時刻の離散化刻みΔtの時間隔の各時刻tにおいて実行する。平均外部雰囲気温度Ta_aveは、上流側の伝熱凝固計算位置n-1から下流側の伝熱凝固計算位置nまでの間の、鋳片5の外部雰囲気温度Taの平均的な値である。本実施形態では、平均外部雰囲気温度計算部460は、伝熱計算部440において最終的に計算された中間平均外部温度Tb * _N-1と、平均熱伝達係数ht_aveと、を用いて、以下の式(41a)および式(41b)の計算を実行することにより、平均外部雰囲気温度Ta_aveを算出する。
伝熱凝固計算部470は、時刻の離散化刻みΔtの時間間隔の各時刻tにおいて伝熱計算部440における伝熱計算の結果を用いて、時刻t-Δtにおいて,上流側の伝熱凝固計算位置n-1にあるトラッキング面500aに対する伝熱凝固計算を実行する。本実施形態では、伝熱凝固計算部470は、平均熱伝達係数ht_ave(xB,y;t)、ht_ave(x,yB;t)と、平均外部雰囲気温度Ta_ave(xB,y;t)、Ta_ave(x,yB;t)と、に基づいて、トラッキング面500aが伝熱凝固計算位置nに到達するまでの伝熱凝固計算における鋳片5の表面の熱流束qx(xB,y;t)、qy(x,yB;t)を算出する。ここでの熱伝達係数と、外部平均温度と、および熱流束との表記におけるかっこ内のセミコロン「;」は時刻t-Δtからtまでの平均であることを意味する。そして、伝熱凝固計算部470は、伝熱凝固計算位置n-1における各計算点511a、521a、531a~534aにおける温度T(x,y,t-Δt)および固相率fs(x,y,t-Δt)を初期条件として用いると共に、鋳片5の表面の熱流束qx(xB,y;t)、qy(x,yB;t)を境界条件として用いて、前述した伝熱凝固モデルにより、下流側伝熱凝固計算位置にトラッキング面500aが到達した時点での各計算点511a、521a、531a~534aにおける温度T(x,y,t)および固相率fs(x,y,t)を算出する。従って、本実施形態では、式(5)および式(6)に対し、ht(xB,y,t)をht_ave(xB,y;t)に、ht(x,yB,t)をht_ave(x,yB;t)に、T(xB,y,t)をT0(xB,y,t-Δt)に、T(x,yB,t)をT0(x,yB,t-Δt)に、Ta(xB,y,t)をTa_ave(xB,y;t)に、Ta(x,yB,t)をTa_ave(x,yB;t)にした以下の式(43)および式(44)を境界条件として用いる。
伝熱凝固計算部470は、以上のような処理を、時刻tを逐次更新して実行する。
出力部480は、伝熱凝固計算部470により実行された、下流側の伝熱凝固計算位置nに対する伝熱凝固計算の結果を示す情報を出力する。本実施形態では、出力部480は、伝熱凝固計算部470により計算された、下流側の伝熱凝固計算位置nに移動後のトラッキング面500aの計算点511a、521a、531a~534aにおける温度T(x,y,t)のうち、温度の目標値が定められている所定の位置の計算点511aまたは当該所定の位置に最も近い計算点531a~534aにおける温度T(x,y,t)を含む情報を、制御装置100bに対して送信する。尚、推定装置100aと制御装置100bとの通信は、有線通信であっても無線通信であってもよい。
<制御部490>
制御部490は、推定装置100a(伝熱凝固計算部470)により実行された、下流側の伝熱凝固計算位置nにおける伝熱凝固計算に基づいて、連続鋳造機で鋳造されている鋳片5の所定の位置における温度の目標値と計算値との偏差がゼロに近づくように、連続鋳造機の二次冷却帯における冷却水量を制御する。鋳片5の所定の位置における温度の目標値は、例えば、鋳片5の仕様(例えば、鋳片5に含まれる成分等の品質)に基づいて制御装置100bに予め設定される。
次に、図8のフローチャートを参照しながら、連続鋳造制御装置100を用いた連続鋳造推定方法の一例を説明する。尚、本実施形態では、連続鋳造制御装置100を用いた連続鋳造推定方法は、推定装置100aを用いた推定方法と、制御装置100bを用いた制御方法とを用いることにより実現される。
まず、ステップS801において、推定装置100aは、時刻tを初期時刻ti(例えば0や現在時刻など)に設定する。初期時刻tiは、推定装置100aにおける処理を開始する時刻であり、例えば、推定装置100aに対してオペレータが処理の開始を指示するための操作を実行したタイミングを意味する。以下のステップS802~S815の処理は、時刻tに対する処理として実行される。
次に、ステップS802において、操業データ取得部410は、連続鋳造機の操業データを取得する。
次に、ステップS806において、第1計算部441は、中間計算位置k-1における熱伝達係数ht_k-1および外部雰囲気温度Ta_k-1を算出する。
次に、ステップS808において、第3計算部443は、式(32)または式(34)の計算を実行することによって、中間計算位置k-1における中間温度変化速度パラメータβk-1を算出する。また、第3計算部443は、式(33)または式(35)の計算を実行することによって、中間計算位置k-1における中間平均外部温度Tb * _k-1を算出する。
ステップS816の判定の結果、推定装置100aにおける処理を終了する場合(ステップS816でYESの場合)、図8のフローチャートによる処理は終了する。
次に、計算例を説明する。
本計算例では、基準例、発明例、および比較例のそれぞれにより、連続鋳造機の二次冷却帯における鋳片5の表面温度を算出した。
基準例では、二次冷却帯における各冷却方式の変化を反映した伝熱凝固計算を実行することができるように、鋳造方向で隣接する2つの伝熱凝固計算位置の間隔(上述したΔz)を5mmと短くして鋳片5の表面温度を伝熱凝固計算により算出する。基準例では、中間計算位置は設定されず、各伝熱凝固計算位置における伝熱凝固計算を、当該伝熱凝固計算位置に上流側で隣接する伝熱凝固計算位置での伝熱凝固計算の結果を用いて実行する。基準例では、例えばΔzを50mmに設定した場合よりも計算精度は高いが、その反面として計算時間が長くなる。
以上のように本実施形態では、推定装置100aは、鋳造方向で隣接する2つの伝熱凝固計算位置n-1およびnのうち上流側の伝熱凝固計算位置n-1におけるトラッキング面500aに対する時刻t-Δtでの伝熱凝固計算の結果を用いて、伝熱凝固計算位置n-1およびnの間に設定された中間計算位置kにおける鋳片表面に対する伝熱計算を実行し、当該伝熱計算の結果を用いて、下流側の伝熱凝固計算位置nにおけるトラッキング面500aに対する時刻tでの伝熱凝固計算を実行する。従って、伝熱凝固計算を実行するトラッキング面の間隔を短くしなくても、鋳造方向で隣接する2つの伝熱凝固計算位置n-1およびnの間における、鋳片5の表面およびその近傍の領域の温度変化を考慮して、下流側の伝熱凝固計算位置nにおけるトラッキング面500aに対する伝熱凝固計算を実行することができる。よって、連続鋳造機で鋳造される鋳片5の温度および固相率の推定精度の低下と計算負荷の増加との双方を抑制することができる。
また、本実施形態では、推定装置100aは、表層の矩形領域710と、表層の矩形領域710に対して鋳片5の内側で隣接する第2層の矩形領域720と、表層の矩形領域710に対して鋳片5の外側で隣接する外側矩形領域730と、を伝熱対象の領域とする伝熱計算を実行する。従って、鋳片5の表面に対する伝熱の影響を及ぼす範囲を限定することができる。よって、鋳片5の表面に対する伝熱計算の計算負荷をより低減することができる。
本実施形態では、推定装置100aと制御装置100bとをそれぞれ独立した装置として備える連続鋳造制御装置10(システム)を例に挙げて説明した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。推定装置100aが有する機能と制御装置100bが有する機能とを含む1つの装置として連続鋳造制御装置を構成してもよい。
2a~2t 冷却スプレー
3a~3e 流量調整弁
4 溶鋼メニスカス
5 鋳片
5a 短辺面
5b~5c 長辺面
6a~6f 冷却ゾーン境界線
7a~7v 支持ロール
8a~8p 支持ロール
9 機端出口
100 連続鋳造制御装置
100a 推定装置
100b 制御装置
410 操業データ取得部
420 伝熱凝固計算位置設定部
430 中間計算位置設定部
440 伝熱計算部
441 第1計算部
442 第2計算部
443 第3計算部
450 平均熱伝達係数計算部
460 平均外部雰囲気温度計算部
470 伝熱凝固計算部
480 出力部
490 制御部
500a~500e トラッキング面
510a~510b 表層の矩形領域
511a、512a 計算点
520a~520b 第2層の矩形領域
520a、521b 計算点
531a~534a 計算点
531b~534b 計算点
600 伝熱計算対象断面
710 表層の矩形領域
711 計算点
720 第2層の矩形領域
721 計算点
730 外部矩形領域
731 計算点
a~e 冷却方式の異なる領域
n-1~n 伝熱凝固計算位置
k 中間計算位置
Δxc 伝熱計算対象断面の境界線から第2層の計算点までのx軸方向の長さ
Δyc 伝熱計算対象断面の境界線から第2層の計算点までのy軸方向の長さ
Δxs y軸方向に並ぶ表層の矩形領域のx軸方向の長さ
Δys x軸方向に並ぶ表層の矩形領域のy軸方向の長さ
Claims (14)
- 連続鋳造機で鋳造される鋳片の状態を推定する推定装置であって、
鋳造方向に間隔を有して設定される複数の伝熱凝固計算位置において、鋳造方向に垂直な前記鋳片の断面であるトラッキング面に対する伝熱凝固計算を実行する伝熱凝固計算部と、
鋳造方向で隣接する2つの前記伝熱凝固計算位置の間に設定される少なくとも1つの中間計算位置において、前記鋳片の表面に対する伝熱計算を実行する伝熱計算部と、
を備え、
前記伝熱計算部は、鋳造方向で隣接する2つの前記伝熱凝固計算位置のうちの上流側の伝熱凝固計算位置における前記トラッキング面に対する伝熱凝固計算の結果を用いて、前記中間計算位置における前記鋳片の表面に対する伝熱計算を実行し、
前記伝熱凝固計算部は、前記中間計算位置における前記鋳片の表面に対する伝熱計算の結果を用いて、前記上流側の伝熱凝固計算位置にある前記トラッキング面が鋳造方向で隣接する2つの前記伝熱凝固計算位置のうちの下流側の伝熱凝固計算位置に位置するときの当該トラッキング面に対する伝熱凝固計算を実行する、推定装置。 - 前記中間計算位置における前記鋳片の表面に対する伝熱計算の結果を用いて、前記トラッキング面が前記上流側の伝熱凝固計算位置から前記下流側の伝熱凝固計算位置までに移動するまでの間の、前記鋳片と外部との間の熱伝達係数の平均的な値である平均熱伝達係数を算出する平均熱伝達係数計算部と、
前記中間計算位置における前記鋳片の表面に対する伝熱計算の結果と、前記平均熱伝達係数と、を用いて、前記トラッキング面が前記上流側の伝熱凝固計算位置から前記下流側の前記伝熱凝固計算位置に移動までの間の、前記鋳片の外部雰囲気温度の平均的な値である平均外部雰囲気温度を算出する平均外部雰囲気温度計算部と、
を、さらに備え、
前記伝熱凝固計算部は、前記平均熱伝達係数と、前記平均外部雰囲気温度と、に基づいて、前記上流側の伝熱凝固計算位置にある前記トラッキング面が前記下流側の伝熱凝固計算位置に移動するまでの前記鋳片の表面の熱流束を算出し、前記下流側の伝熱凝固計算位置における前記鋳片の表面の熱流束を用いて、前記上流側の伝熱凝固計算位置にある前記トラッキング面が前記下流側の伝熱凝固計算位置に位置するときの当該トラッキング面に対する伝熱凝固計算を実行する、請求項1に記載の推定装置。 - 前記伝熱計算部は、前記鋳片の表面に対する伝熱計算として、前記表面が長辺面の場合は短辺面に沿う方向、前記表面が短辺面の場合は長辺面に沿う方向、に対する一次元の伝熱計算を実行し、
前記伝熱凝固計算部は、前記伝熱凝固計算として、前記トラッキング面に対する二次元の伝熱凝固計算を実行する、請求項1または2に記載の推定装置。 - 鋳造方向で隣接する2つの前記伝熱凝固計算位置の間に複数の前記中間計算位置が設定され、
前記伝熱計算部は、前記中間計算位置における前記鋳片の表面に対する伝熱計算を、前記上流側の伝熱凝固計算位置における前記トラッキング面に対する伝熱凝固計算の結果と、当該中間計算位置よりも上流側の前記中間計算位置に対する伝熱計算の結果と、を用いて実行する、請求項1~3のいずれか1項に記載の推定装置。 - 前記伝熱計算部は、
前記鋳片と外部との間の熱伝達係数と、前記鋳片の外部雰囲気温度と、を算出する第1計算部と、
前記第1計算部における計算の結果を用いて、中間外部温度を算出する第2計算部と、
前記第2計算部における計算の結果を用いて、中間平均外部温度と、中間温度変化速度パラメータと、を算出する第3の計算部と、
を有し、
前記第1の計算部における計算、前記第2の計算部における計算、および前記第3の計算部における計算は、計算対象の前記中間計算位置を、上流側の前記中間計算位置から順番に更新して繰り返し実行され、
前記中間外部温度は、計算対象の前記中間計算位置よりも1つ上流側の前記中間計算位置における、前記鋳片の内部および外部の温度に基づいて定められる温度であり、
前記中間平均外部温度は、前記上流側の伝熱凝固計算位置から、計算対象の前記中間計算位置までの間の、前記中間外部温度の平均的な値を表し、
前記中間温度変化速度パラメータは、前記上流側の伝熱凝固計算位置から、計算対象の前記中間計算位置までの間の、前記鋳片と外部との間における、熱および温度の伝わりやすさの平均的な値を表すパラメータである、請求項1~4のいずれか1項に記載の推定装置。 - 前記第2計算部は、前記第1計算部における計算の結果を用いて、前記鋳片の表面温度である中間表面温度をさらに算出し、
前記第1計算部は、計算対象の前記中間計算位置よりも1つ上流側の前記中間計算位置における前記中間表面温度を用いて、前記鋳片と外部との間の熱伝達係数を算出する、請求項5に記載の推定装置。 - 前記推定装置は、前記連続鋳造機の二次冷却帯で冷却される鋳片の状態を推定し、
前記中間計算位置は、前記二次冷却帯において鋳造方向で隣接する2つの前記伝熱凝固計算位置の少なくとも1つの前記伝熱凝固計算位置における、前記鋳片の表面に対する冷却方式と、当該2つの前記伝熱凝固計算位置の間に設定される少なくとも1つの前記中間計算位置における、前記鋳片の表面に対する冷却方式と、が異なるように設定される、請求項1~6のいずれか1項に記載の推定装置。 - 前記推定装置は、前記連続鋳造機の二次冷却帯で冷却される鋳片の状態を推定し、
鋳造方向で隣接する前記2つの伝熱凝固計算位置の間に複数の前記中間計算位置が設定され、
鋳造方向で隣接する2つの前記中間計算位置の鋳造方向の間隔は、前記二次冷却帯において冷却水が前記鋳片に衝突する領域の鋳造方向の長さの最小値として想定される値の1/2以下である、請求項1~7のいずれか1項に記載の推定装置。 - 前記伝熱凝固計算部は、前記トラッキング面の全面に対する伝熱凝固計算を実行する、請求項1~8のいずれか1項に記載の推定装置。
- 前記伝熱計算部は、前記中間計算位置において、前記鋳片の表面を含む離散化された領域と、当該領域に対し前記鋳片の内側および外側で隣接する離散化された領域と、を伝熱の対象領域とする伝熱計算を実行する、請求項1~9のいずれか1項に記載の推定装置。
- 請求項1~10のいずれか1項に記載の推定装置と、
前記推定装置により実行された、前記トラッキング面に対する伝熱凝固計算の結果に基づいて、前記連続鋳造機で鋳造されている鋳片の所定の位置における温度の目標値と計算値との偏差がゼロに近づくように、前記鋳片に対する冷却水の供給量を制御する制御装置と、
を備える、連続鋳造制御装置。 - 連続鋳造機で鋳造される鋳片の状態を推定する推定方法であって、
鋳造方向に間隔を有して設定される複数の伝熱凝固計算位置において、鋳造方向に垂直な前記鋳片の断面であるトラッキング面に対する伝熱凝固計算を実行する伝熱凝固計算工程と、
鋳造方向で隣接する2つの前記伝熱凝固計算位置の間に設定される少なくとも1つの中間計算位置において、前記鋳片の表面に対する伝熱計算を実行する伝熱計算工程と、
を有し、
前記伝熱計算工程は、鋳造方向で隣接する2つの前記伝熱凝固計算位置のうちの上流側の伝熱凝固計算位置におけるトラッキング面に対する伝熱凝固計算の結果を用いて、前記中間計算位置における前記鋳片の表面に対する伝熱計算を実行し、
前記伝熱凝固計算工程は、前記中間計算位置における前記鋳片の表面に対する伝熱計算の結果を用いて、前記上流側の伝熱凝固計算位置にある前記トラッキング面が鋳造方向で隣接する2つの前記伝熱凝固計算位置のうちの下流側の伝熱凝固計算位置に位置するときの当該トラッキング面に対する伝熱凝固計算を実行する、推定方法。 - 請求項12に記載の推定方法により実行された、前記トラッキング面に対する伝熱凝固計算の結果に基づいて、前記連続鋳造機で鋳造されている鋳片の所定の位置における温度の目標値と計算値との偏差がゼロに近づくように、前記鋳片に対する冷却水の供給量を制御する制御工程を有する、連続鋳造制御方法。
- 請求項1~10のいずれか1項に記載の推定装置の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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