[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP7545481B2 - 木質ボードの製造方法 - Google Patents

木質ボードの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7545481B2
JP7545481B2 JP2022539525A JP2022539525A JP7545481B2 JP 7545481 B2 JP7545481 B2 JP 7545481B2 JP 2022539525 A JP2022539525 A JP 2022539525A JP 2022539525 A JP2022539525 A JP 2022539525A JP 7545481 B2 JP7545481 B2 JP 7545481B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
palm
sugar
sugar liquid
wood
secondary energy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022539525A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022025108A1 (ja
Inventor
茂樹 内藤
俊樹 田村
鉄平 朝田
達司 大野
雅治 山下
和也 本村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
IHI Corp
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp, Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical IHI Corp
Publication of JPWO2022025108A1 publication Critical patent/JPWO2022025108A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7545481B2 publication Critical patent/JP7545481B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B27WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
    • B27DWORKING VENEER OR PLYWOOD
    • B27D1/00Joining wood veneer with any material; Forming articles thereby; Preparatory processing of surfaces to be joined, e.g. scoring
    • B27D1/04Joining wood veneer with any material; Forming articles thereby; Preparatory processing of surfaces to be joined, e.g. scoring to produce plywood or articles made therefrom; Plywood sheets
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Forests & Forestry (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

本開示は、一般に木質ボードの製造方法に関し、より詳細にはヤシ科植物を用いた木質ボードの製造方法に関する。
特許文献1には、オイルパーム薄板の接合方法が開示されている。このオイルパーム薄板の接合方法は、薄板工程と、薄板乾燥工程と、積層工程と、加熱工程と、押圧工程と、固定工程と、を具備する。薄板工程では、所定長のオイルパームの幹をその周方向に回転させながらロータリーレースで外周から所定の厚みに剥いて複数枚の薄板に形成する。薄板乾燥工程では、薄板を乾燥する。積層工程では、薄板乾燥工程で乾燥させた薄板を所定の状態に複数枚積層する。加熱工程では、積層工程以降で積層された薄板の温度を上昇させるべく加熱する。押圧工程では、加熱工程によって加熱された積層された薄板に、薄板の面に対して直角方向の圧縮力を加える。固定工程では、押圧工程で所定時間押圧した後、加熱工程で供給していた温度を降下させる。これらの工程を経て、積層合板が得られる。
しかしながら、特許文献1のオイルパーム薄板の接合方法では、薄板工程においてオイルパームの幹の全てを薄板に形成することは難しい。すなわち、オイルパームの幹の一部は複数枚の薄板となり得るが、残部は廃材となる可能性が高い。そして、この廃材の利用価値については、特許文献1では特に検討がなされていない。
特開2014-019029号公報
本開示の目的は、廃材を有効に利用して木質ボードを製造することができる木質ボードの製造方法を提供することにある。
本開示の一態様に係る木質ボードの製造方法は、ヤシ科植物を用いた木質ボードの製造方法である。前記木質ボードの製造方法は、切削工程と、搾汁工程と、メタン発酵工程と、変換工程と、含浸工程と、薄板乾燥工程と、積層接着工程と、を有する。前記切削工程は、前記ヤシ科植物を切削して、複数のヤシ薄板と、廃材と、を得る工程である。前記搾汁工程は、前記廃材から糖液を搾汁する工程である。前記メタン発酵工程は、前記糖液をメタン発酵処理してバイオガスを得る工程である。前記変換工程は、前記バイオガスを二次エネルギーに変換する工程である。前記含浸工程は、前記複数のヤシ薄板に多価カルボン酸を含浸させて、複数の触媒含浸薄板を得る工程である。前記薄板乾燥工程は、前記二次エネルギーを用いて、前記複数の触媒含浸薄板を乾燥することにより、複数の乾燥薄板を得る工程である。前記積層接着工程は、前記二次エネルギーを用いて、前記複数の乾燥薄板を加熱加圧して積層接着する工程である。
本開示の一態様に係る木質ボードの製造方法は、ヤシ科植物を用いた木質ボードの製造方法である。前記木質ボードの製造方法は、粉砕工程と、搾汁工程と、メタン発酵工程と、変換工程と、乾燥工程と、圧縮工程と、接着工程と、を有する。前記粉砕工程は、前記ヤシ科植物を粉砕して、ヤシ粉砕物と、廃材と、を得る工程である。前記搾汁工程は、前記廃材から糖液を搾汁する工程である。前記メタン発酵工程は、前記糖液をメタン発酵処理してバイオガスを得る工程である。前記変換工程は、前記バイオガスを二次エネルギーに変換する工程である。前記乾燥工程は、前記二次エネルギーを用いて、前記ヤシ粉砕物を乾燥することにより、乾燥粉砕物を得る工程である。前記圧縮工程は、前記二次エネルギーを用いて、前記乾燥粉砕物を圧縮して圧縮物を得る工程である。前記接着工程は、前記圧縮物を蒸煮、解繊して得られた木質繊維を乾燥し、前記木質繊維に接着剤を添加した後、フォーミングし、熱圧成形する工程である。
図1は、第1実施形態に係る木質ボードの製造方法を示すフローチャートである。 図2は、第2実施形態に係る木質ボードの製造方法を示すフローチャートである。 図3は、第3実施形態に係る木質ボードの製造方法を示すフローチャートである。 図4は、第4実施形態に係る木質ボードの製造方法を示すフローチャートである。 図5Aは、パーム幹を切削する様子を示す概略斜視図である。図5Bは、複数の乾燥薄板を積層する様子を示す概略斜視図である。図5Cは、木質ボードを示す概略斜視図である。
1.概要
本実施形態に係る木質ボードX33,X38の製造方法は、準備プロセス、エネルギー化プロセス、及び板材化プロセス、に大別される。なお、木質ボードX33としては、特に限定されないが、例えば、合板及び単板積層材(LVL)等が挙げられる。また木質ボードX38としては、特に限定されないが、例えば、MDF等の繊維板等が挙げられる。
準備プロセスは、原料であるヤシ科植物を、複数のヤシ薄板X21又はヤシ粉砕物X23と、廃材X22と、に分けるプロセスである。準備プロセスを経て、エネルギー化プロセス及び板材化プロセスの2つのプロセスに分岐する。
エネルギー化プロセスは、廃材X22を用いてエネルギー化するプロセスである。
一方、板材化プロセスは、複数のヤシ薄板X21又はヤシ粉砕物X23を用いて板材化するプロセスである。そして、エネルギー化プロセスにより得られたエネルギーを、板材化プロセスで使用して、木質ボードX33,X38を製造する。このように、ヤシ科植物を原料として、一方では、エネルギーを取り出し、他方では、木質ボードX33,X38を製造する。取り出されたエネルギーは、木質ボードX33,X38の製造に使用される。
以上のように、本実施形態によれば、廃材X22を有効に利用して木質ボードX33,X38を製造することができる。すなわち、木質ボードX33,X38の製造に必要なエネルギーの少なくとも一部を、木質ボードX33,X38の原料であるヤシ科植物の廃材X22から入手できるエネルギー(二次エネルギー)で賄うことができる。
2.詳細
(1)第1実施形態
以下、第1実施形態に係る木質ボードX33の製造方法について、図1を参照して説明する。木質ボードX33の製造方法は、準備プロセス、エネルギー化プロセス、及び板材化プロセス、に大別される。以下、この順で各プロセスについて説明する。
<準備プロセス>
準備プロセスは、原料であるヤシ科植物(主としてオイルパームの幹(パーム幹X1))を、複数のヤシ薄板X21と、廃材X22と、に分けるプロセスである。具体的には、準備プロセスは、熟成工程と、切削工程と、を有する。準備プロセスを経て、エネルギー化プロセス及び板材化プロセスの2つのプロセスに分岐する。
≪熟成工程≫
熟成工程では、熟成処理S1を行う。具体的には、原料であるパーム幹X1を一定時間(熟成期間)に亘って保存することにより熟成させる。パーム幹X1は、周知のように樹液が高濃度の糖液を含むが、伐採後に保存することによって糖液の濃度が徐々に上昇し、ある期間後に糖液の濃度が最大化することが知られている。すなわち、伐採直後のパーム幹X1は、一定の熟成期間を経ることにより糖液濃度が最も高くなる。熟成工程では、糖液濃度が高くなるようにパーム幹X1を熟成させ、熟成パーム幹X2を得る。なお、本実施形態において熟成工程は無くてもよい。
≪切削工程≫
切削工程では、パーム幹X1を所定の長さに切断した後、切削処理S2を行う。切削処理S2としては、特に限定されないが、例えば、ロータリー加工及びスライサー加工等が挙げられる。切削処理S2により、パーム幹X1を切削した後、所定の長さに切断して(図5A参照)、パーム幹X1から、複数のヤシ薄板X21と、廃材X22と、を得る。すなわち、パーム幹X1の一部が複数のヤシ薄板X21となり、ヤシ薄板X21に適さない残部が廃材X22となる。ヤシ薄板X21は、板材化プロセスで使用され、木質ボードX33の原料となる。一方、廃材X22は、エネルギー化プロセスで使用され、エネルギー源となる。
具体的には、図5Aに示すように、所定長のパーム幹X1(本実施形態では熟成パーム幹X2)をその周方向に回転させながらロータリーレースのナイフ100で外周から所定の厚みに剥いて複数のヤシ薄板X21を得る。パーム幹X1は、例えば、直径30~60cm、高さ10m程度の丸太状をなしている。ヤシ薄板X21は、矩形状をなしているが、特に形状は限定されない。廃材X22には、例えば、パーム幹X1の中心部分及び樹皮部分が含まれる。
上述のように、準備プロセス(熟成工程及び切削工程)を経て、エネルギー化プロセス及び板材化プロセスの2つのプロセスに分岐する。以下では、まずエネルギー化プロセスについて説明し、次に板材化プロセスについて説明する。
<エネルギー化プロセス>
エネルギー化プロセスは、廃材X22を用いてエネルギー化するプロセスである。これにより、電力X520、及び固体燃料の一種である燃料ペレットX48等のエネルギーが得られる。このように、燃料ペレットX48等は、廃材X22に由来するエネルギーである。そして、上記の電力X520及び燃料ペレットX48等のエネルギーは、板材化プロセスに供給される。板材化プロセスに供給してもなおエネルギーが残っている場合には、残ったエネルギーは他の用途に利用可能である。具体的には、エネルギー化プロセスは、搾汁工程と、メタン発酵工程と、変換工程と、を有する。以下、各工程について説明する。
≪搾汁工程≫
搾汁工程は、廃材X22から糖液X7,X8,X9を搾汁する工程である。具体的には、搾汁工程では、チップ化処理S41、浸漬処理S42、1次粗分離処理S43、湿式ミル処理S44、2次粗分離処理S45、及び脱水処理S46を行う。
まずチップ化処理S41を次のように行う。廃材X22を、原料チップであるパームチップX41に破砕する。パームチップX41の最大寸法は2.0~3.0mm程度である。パーム幹X1(本実施形態では熟成パーム幹X2)は、水分を80%近く含む高含水率の木質系バイオマスであるため、チップ化処理S41によって得られるパームチップX41も高含水率のチップ材である。
チップ化処理S41の後に浸漬処理S42を行う。チップ化処理S41によって得られたパームチップX41に、所定量の温水X53を添加した状態で一定時間に亘って放置する。すなわち、パームチップX41を温水X53に浸漬させた状態を一定時間(浸漬時間)に亘って維持する。温水X53を添加した直後のパームチップX41の樹液濃度は、温水X53中における樹液濃度(添加直後は0%)よりも当然に高いので、この樹液の濃度勾配に起因する浸透圧によってパームチップX41中の樹液が、希釈水として機能する温水X53中に溶出する。浸漬処理S42により浸漬後パームチップX42が得られる。
浸漬処理S42を行うことによって、温水X53(希釈水)中の樹液濃度が時間の経過とともに徐々に上昇し、つまりパームチップX41中の樹液が時間の経過とともに徐々に分離される。なお、パームチップX41に対する温水X53の加水量は、例えば重量比で1対2程度であるが、パームチップX41の樹液濃度が高いほど、加水量を増大させることが好ましい。このように、加水量を調節することによって、より多くの樹液を温水X53(希釈水)中に溶出させることができる。浸漬処理S42を行う場合には、温水X53に代えて常温水を希釈水として用いてもよい。
例えば、希釈水として常温水を用いた場合の希釈水に対する樹液の溶出状態を実験した結果、12時間に亘ってパームチップX41を希釈水に浸漬させると、80%近い樹液の溶出率が得られ、その後、樹液の溶出率は時間の経過とともに若干上昇して低下傾向に移行することが確認された。
浸漬処理S42の後に1次粗分離処理S43を行う。浸漬処理S42によって得られた浸漬後パームチップX42を、所定の分離装置を用いることにより、搾汁液と搾り滓X43とに分離する。所定の分離装置としては、特に限定されないが、例えば、ロータリースクリーン等が挙げられる。搾汁液は、パーム幹X1の樹液(糖液X7)と水分とを主成分とする混合液であり、発酵原料としてメタン発酵工程(メタン発酵処理S51)に供給される。一方、搾り滓X43は、パーム幹X1の樹液(糖液)と木質成分(主にセルロース、ヘミセルロース及びリグニン)とを主成分とし、比較的含水率の高い固形物である。
1次粗分離処理S43の後に湿式ミル処理S44(破砕処理)を行う。搾り滓X43に所定量の温水X53を添加し、さらに磨り潰すことにより摩砕する。湿式ミル処理S44に用いられる湿式ミル(摩砕機)としては、特に限定されないが、例えば、増幸産業株式会社製スーパーマスコロイダー(型番:MKZB-100J)等が挙げられる。この湿式ミルは、円環状の上部グラインダ及び下部グラインダを備えている。上部グラインダ及び下部グラインダは、一定間隔(クリアランス)を隔てて対向している。上部グラインダ及び/又は下部グラインダは、回転自在である。さらに上部グラインダと下部グラインダとの間のクリアランスは、所定範囲かつ所定ピッチで変更自在である。
上記の湿式ミルを用いて湿式ミル処理S44を行う場合、湿式ミルの上方から上部グラインダの中心近傍部位に搾り滓X43を導入すると、上部グラインダと下部グラインダとの間で搾り滓X43が摩砕されて下部グラインダの外周方向に摩砕物(摩砕済みパームX44)として排出される。摩砕済みパームX44は、スラリー状かつ水切れが良好な固液混合物であるが、木質成分中の繊維質が十分に残存する状態である。
湿式ミル処理S44を行う場合、搾り滓X43に対する温水X53の加水量は、例えば重量比で1対2である。温水X53の温度は、沸騰温度以下の温度であれば、特に限定されないが、エネルギー効率を考慮するとあまり高い温度は好ましくない。なお、湿式ミル処理S44では、温水X53に代えて常温水を搾り滓X43に添加してもよい。
湿式ミル処理S44は、連続式バイブロミル(ユーラステクノ株式会社)を用いて行ってもよい。連続式バイブロミルは、粉粒体を滞留させることなく、連続投入及び排出が可能である。
湿式ミル処理S44の後に2次粗分離処理S45を行う。湿式ミル処理S44によって得られた摩砕済みパームX44を、所定の分離装置を用いることにより、搾汁液と搾り滓X45とに分離する。所定の分離装置としては、特に限定されないが、例えば、ロータリースクリーン等が挙げられる。搾汁液は、1次粗分離処理S43により得られた搾汁液と同様に、パーム幹X1の樹液(糖液X8)と水分とを主成分とする混合液であり、発酵原料としてメタン発酵工程(メタン発酵処理S51)に供給される。一方、搾り滓X45は、1次粗分離処理S43により得られた搾り滓X43と同様に、パーム幹X1の樹液(糖液)と木質成分とを主成分とし、未だ比較的含水率の高い固形物である。
2次粗分離処理の後に脱水処理S46を行う。所定の脱水機を用いることにより、搾り滓X45から液体成分(分離液)を脱水して脱水ケーキX46を生成する。所定の脱水機としては、特に限定されないが、例えば、遠心分離機、スクリュープレス、及びフィルタープレス等が挙げられる。分離液は、上述した樹液(糖液X9)を含む液体であり、発酵原料としてメタン発酵工程(メタン発酵処理S51)に供給される。一方、脱水ケーキX46は、上述したようにセルロース、ヘミセルロース及びリグニンを主成分とする木質成分である。
≪メタン発酵工程≫
メタン発酵工程では、メタン発酵処理S51を行う。メタン発酵工程は、糖液X7,X8,X9をメタン発酵処理してバイオガスX51を得る工程である。メタン発酵工程では、糖液X300(後述)をメタン発酵処理してバイオガスX51を得るようにしてもよい。
ここで、一般に一次エネルギーとは、自然界に存在し、人間が変換・加工して利用するエネルギー源(石炭、石油、天然ガス、水力、風力、太陽熱、原子力エネルギーなど)を意味し、二次エネルギーとは、電力、都市ガス、ガソリンなど、一次エネルギーを転換して作り出したエネルギーを意味する。しかしながら、本実施形態では、説明の都合上、バイオガスX51を一次エネルギーといい、バイオガスX51を転換して作り出したエネルギーを二次エネルギーという。
メタン発酵処理S51は、具体的には、次のように行う。上述の1次粗分離処理S43により得られた搾汁液(糖液X7を含む)、2次粗分離処理S45により得られた搾汁液(糖液X8を含む)、及び脱水処理S46により得られた分離液(糖液X9を含む)を発酵原料とするメタン発酵によってバイオガスX51を発生させる。バイオガスX51は、メタンガス及び二酸化炭素を主成分とする気体である。メタン発酵は、周知のように嫌気性の有機物分解処理、つまり嫌気性微生物であるメタン菌の作用によって有機物を分解することにより、メタンガス及び二酸化炭素を主成分とする消化ガスを発生させる反応系である。
なお、メタン発酵処理S51を行うと、消化液が排液として発生する。この消化液は、メタン発酵処理S51の原料(具体的には、糖液X7を含む搾汁液、糖液X8を含む搾汁液、及び糖液X9を含む分離液)の性状によって成分が決まるが、活性汚泥処理によって処理することができる。周知のように、活性汚泥処理は、好気性微生物を用いて排水を処理する手法であり、外部からのエネルギー投入を最小限に抑えることができる排水処理手法である。
≪変換工程≫
変換工程は、一次エネルギーであるバイオガスX51を二次エネルギー(一次エネルギーとは異なる形態のエネルギー)に変換する工程である。具体的には、変換工程ではバイオガスX51を用いて、発電処理S52、加熱処理S53、蒸気発生処理S54、乾燥処理S47、及び成形処理S48を行う。これらの処理のうち、発電処理S52、加熱処理S53、及び蒸気発生処理S54は、メタン発酵処理S51の後に行われる。一方、乾燥処理S47及び成形処理S48は、脱水処理S46の後に行われる。
まず発電処理S52、加熱処理S53、及び蒸気発生処理S54について説明する。メタン発酵処理S51から2つのルートに分岐する。1つ目のルート(第1ルート)は、発電処理S52及び加熱処理S53を経るルートである。2つ目のルート(第2ルート)は、蒸気発生処理S54を経るルートである。
まず第1ルートについて説明する。第1ルートでは、メタン発酵処理S51の後に発電処理S52を行う。すなわち、メタン発酵処理S51によって得られたバイオガスX51を用いて発電する。具体的には、バイオガスX51を燃料としてガスエンジン又はガスタービンを作動させることによって発電機を駆動し、電力X520を得る。電力X520は、様々な設備電力として利用可能である。例えば、上述の湿式ミル処理S44における湿式ミル、1次粗分離処理S43及び2次粗分離処理S45における分離装置、及び脱水処理S46における脱水機に電力X520を供給可能である。電力X520は、後述の板材化プロセスにおける設備電力としても利用可能である。
発電処理S52の後に加熱処理S53を行う。すなわち、発電処理S52によって発生した排熱X52との熱交換によって温水X53を生成する。発電処理S52を行うと、発電機の駆動によって排熱X52が発生するが、この排熱X52を熱源として利用することにより、常温の水(例えば水道水)を加熱して温水X53を生成する。この温水X53は、上述したように浸漬処理S42及び湿式ミル処理S44を行う際に使用される。
次に第2ルートについて説明する。第2ルートでは、メタン発酵処理S51の後に蒸気発生処理S54を行う。すなわち、メタン発酵処理S51によって得られたバイオガスX51を燃料として水蒸気X54を発生させる。具体的には、バイオガスX51を燃料として、例えば、貫流ボイラを作動させることにより、水蒸気X54を発生させる。水蒸気X54は、後述の乾燥処理S47において利用可能である。
次に乾燥処理S47及び成形処理S48について説明する。
脱水処理S46の後に乾燥処理S47を行う。具体的には、所定の汚泥乾燥機を用いて、脱水ケーキX46を乾燥させることにより、乾燥ケーキX47を生成する。脱水ケーキX46の含水率は、例えば、50~60%である。乾燥ケーキX47の含水率は、例えば、10~15%である。なお、乾燥処理S47を行う場合には、熱源として上述の蒸気発生処理S54によって得られた水蒸気X54を用いることができる。
乾燥処理S47の後に成形処理S48を行う。具体的には、所定の成形装置を用いることにより、乾燥ケーキX47を所定サイズのペレット状に成形する。すなわち、乾燥ケーキX47に加圧成形処理が施されることによって、乾燥ケーキX47がペレット状に成形されたペレットが生成される。このペレットは、パーム幹X1の木質成分を主成分とするものであり、燃料として利用可能な廃材X22由来の燃料ペレットX48である。
<板材化プロセス>
板材化プロセスは、複数のヤシ薄板X21を用いて板材化するプロセスである。これにより、木質ボードX33が得られる(図5C参照)。木質ボードX33は、例えば、建材及び家具材等として使用される。具体的には、板材化プロセスは、含浸工程と、薄板乾燥工程と、積層接着工程と、を有する。以下、各工程について説明する。
≪含浸工程≫
含浸工程では、含浸処理S31を行う。すなわち、複数のヤシ薄板X21に多価カルボン酸を含浸させて、複数の触媒含浸薄板X31を得る。多価カルボン酸は、硬化触媒として機能し得る。
多価カルボン酸は、複数のカルボキシ基を有する化合物であれば、特に限定されない。多価カルボン酸として、例えば、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、グルコン酸、セバシン酸、イタコン酸、コハク酸、シュウ酸、アジピン酸、マロン酸、フタル酸、マレイン酸、フマル酸、グルタル酸(1,5-ペンタン二酸)、グルタコン酸及びペンテン二酸等が挙げられる。多価カルボン酸として、酸無水物も使用できる。
上記に列挙した多価カルボン酸のうち、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、グルコン酸、セバシン酸、及びイタコン酸は、植物を原料として製造することが可能なため、特に好ましい。このように植物を原料としている場合、化石資源の使用が抑制されるため、環境へ負担をかけずに木質ボードX33を得ることができる。なお、多価カルボン酸は、ポリカルボン酸と同義である。
好ましくは、多価カルボン酸を多価カルボン酸溶液(例えば多価カルボン酸水溶液)としてヤシ薄板X21に供給する。これにより、多価カルボン酸がヤシ薄板X21に含浸されやすくなる。
≪薄板乾燥工程≫
薄板乾燥工程は、含浸工程の後の工程である。薄板乾燥工程では、薄板乾燥処理S32を行う。すなわち、二次エネルギーを用いて、複数の触媒含浸薄板X31を乾燥することにより、複数の乾燥薄板X32を得る。これにより、触媒含浸薄板X31に含まれる余分な水分を除去することができる。
ここで、二次エネルギーとしては、特に限定されないが、例えば、上述した発電処理S52により得られた電力X520、加熱処理S53により得られた排熱X53、蒸気発生処理S54により得られた水蒸気X54、及び燃料ペレットX48等が挙げられる。所定の乾燥機を用いて薄板乾燥処理S32を行う場合には、乾燥機に電力X520を供給することができる。このように、二次エネルギーの選択肢が複数存在するので、用途に応じて使い分けたり、複数の二次エネルギーを併用したりすることができる。
≪積層接着工程≫
積層接着工程は、薄板乾燥工程の後の工程である。積層接着工程では、積層接着処理S33を行う。すなわち、図5Bに示すように、複数の乾燥薄板X32を積層し、二次エネルギーを用いて、複数の乾燥薄板X32を加熱加圧して積層接着する。これにより、木質ボードX33が得られる(図5C参照)。すなわち、加熱加圧されることにより、乾燥薄板X32に含まれる糖類と多価カルボン酸とが反応し、この反応物が接着剤として機能し、隣り合う乾燥薄板X32同士を接着する。
上記の加熱の温度は、特に限定されないが、好ましくは140℃以上230℃以下、より好ましくは200℃以上220℃以下である。上記の加圧の圧力は、好ましくは0.5MPa以上4MPa以下である。上記の加熱加圧の時間は、好ましくは10秒以上30分以下、より好ましくは1分以上20分以下である。
ここで、加熱加圧の際に乾燥薄板X32内で起こる接着反応について説明する。接着反応は、糖類と多価カルボン酸との反応を意味する。乾燥薄板X32は、加熱処理されると糖類が加水分解し、加水分解生成物が生成される。さらに加水分解生成物は、脱水縮合して糖変性物の反応生成物が生成される。この糖類と多価カルボン酸との反応物(例えば糖クエン酸反応物)は、熱硬化性を有するようになる。この反応物の硬化により、乾燥薄板X32の内部の繊維同士、及び隣り合う乾燥薄板X32同士が接着される。
例えば、糖類がスクロースの場合、以下のように硬化及び接着反応が進行すると推測される。まず、スクロースが加水分解してグルコースとフルクトースとが生成される。次にフルクトースの脱水反応により、フルフラール(具体的には5-(ヒドロキシメチル)フルフラール)が生成される。糖変性物であるフルフラールは、更なる加熱処理により熱硬化性樹脂であるフラン樹脂となり、多価カルボン酸の存在下で硬化する。一方、グルコースは、脱水縮合反応により糖エステルポリマーとなって、硬化及び接着反応が進行する。
積層接着工程で用いられる二次エネルギーとしては、薄板乾燥工程の場合と同様のものが挙げられる。所定のホットプレスを用いて積層接着処理S33を行う場合には、ホットプレスに電力X520を供給することができる。このように、積層接着工程においても、二次エネルギーの選択肢が複数存在するので、用途に応じて使い分けたり、複数の二次エネルギーを併用したりすることができる。
複数の乾燥薄板X32を積層する場合、隣り合う乾燥薄板X32の繊維方向(木目の方向)は、非平行でも平行でもよい。非平行には直交が含まれる。
以上のように、第1実施形態によれば、廃材X22を有効に利用して木質ボードX33を製造することができる。すなわち、木質ボードX33の製造に必要なエネルギーの少なくとも一部を、木質ボードX33の原料であるヤシ科植物(主としてパーム幹X1)の廃材X22から入手できるエネルギー(二次エネルギー)で賄うことができる。そして、廃材X22から入手できる二次エネルギーは、いわゆるバイオマスエネルギーであり、化石燃料ではないので、カーボンニュートラルを実現しやすくなる。
(2)第2実施形態
次に、第2実施形態に係る木質ボードX33の製造方法について、図2を参照して説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態と同様の構成要素には第1実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略する場合がある。
第2実施形態に係る木質ボードX33の製造方法は、糖分供給工程を更に有する点で、第1実施形態に係る木質ボードX33の製造方法とは相違する。
≪糖分供給工程≫
糖分供給工程は、上述した板材化プロセスに含まれる。糖分供給工程は、二次エネルギーを用いて、複数のヤシ薄板X21から搾汁された糖液X300を乾燥することにより糖分X61を生成し、糖分X61を複数の乾燥薄板X32に供給する工程である。具体的には、糖分供給工程では、加圧処理S30及び糖分供給処理S61を行う。
加圧処理S30は、切削処理S2と含浸処理S31との間で行われる。加圧処理S30は、切削処理S2により得られた複数のヤシ薄板X21を加圧して搾汁する処理である。これにより、複数のヤシ薄板X21から余分な水分を除去することができる。加圧処理S30を行う場合には、例えば、一対の絞りロール間にヤシ薄板X21を挟んで加圧することによりヤシ薄板X21から水分を絞り出すことができる。加圧処理S30により、加圧後薄板X30と、搾汁液と、が得られる。その後、加圧後薄板X30は、含浸処理S31により、多価カルボン酸が含浸されて、触媒含浸薄板X31となる。一方、搾汁液は、パーム幹X1の樹液(糖液X300)と水分とを主成分とする混合液であり、糖分供給処理S61に用いられる。
ここで、二次エネルギーとしては、第1実施形態の場合と同様のものが挙げられる。所定の絞りロールを用いて加圧処理S30を行う場合には、絞りロールに電力X520を供給してもよい。
上記のようにして得られた糖液X300を、第1実施形態の1次粗分離処理S43により得られた糖液X7、2次粗分離処理S45により得られた糖液X8、及び脱水処理S46により得られた糖液X9に含ませてもよい。これにより、糖液X7,X8,X9,X300の量が増加することで、糖液X7,X8,X9,X300から得られるバイオガスX51の量を増加させることができる。すなわち、上記のようにして得られた糖液X300を、メタン発酵工程(メタン発酵処理S51)に供給するようにしてもよい。このようにして、バイオガスX51の量が増加することで、バイオガスX51から変換される二次エネルギーの量を増加させることができる。
加圧処理S30の後に糖分供給処理S61を行う。すなわち、二次エネルギーを用いて、複数のヤシ薄板X21から搾汁された糖液X300を乾燥することにより糖分X61を生成し、糖分X61を複数の乾燥薄板X32に供給する。糖分X61は、対向する乾燥薄板X32の少なくとも一方の面に供給する。糖分X61は、糖液X300から余分な水分が除去されたものであり、接着剤として使用可能である。
ここで、二次エネルギーとしては、第1実施形態の場合と同様のものが挙げられる。所定の乾燥機を用いて糖液X300を乾燥する場合には、乾燥機に電力X520を供給してもよい。
以上のように、第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、糖分X61によって、木質ボードX33における複数のヤシ薄板X21間の接着力を高めることができる。
(3)第3実施形態
次に、第3実施形態に係る木質ボードX38の製造方法について、図3を参照して説明する。なお、第3実施形態では、第1~第2実施形態と同様の構成要素には第1~第2実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略する場合がある。
第3実施形態に係る木質ボードX38の製造方法は、準備プロセスが、原料であるヤシ科植物を、ヤシ粉砕物X23と、廃材X22と、に分けるプロセスである点で、第1~第2実施形態に係る木質ボードX38の製造方法と相違する。
さらに第3実施形態に係る木質ボードX38の製造方法は、板材化プロセスが、ヤシ粉砕物X23を用いて板材化するプロセスである点で、第1~第2実施形態に係る木質ボードX38の製造方法と相違する。
以下、第3実施形態について、第1~第2実施形態との相違点を中心に説明する。
<準備プロセス>
準備プロセスは、原料であるヤシ科植物(主としてオイルパームの幹(パーム幹X1))を、ヤシ粉砕物X23と、廃材X22と、に分けるプロセスである。具体的には、準備プロセスは、熟成工程と、粉砕工程と、を有する。準備プロセスを経て、エネルギー化プロセス及び板材化プロセスの2つのプロセスに分岐する。
≪熟成工程≫
本実施形態の熟成工程は、第1~第2実施形態の熟成工程と同様である。なお、本実施形態においても熟成工程は無くてもよい。
≪粉砕工程≫
粉砕工程では、ヤシ科植物(主としてパーム幹X1)を粉砕して、粉砕処理S21を行う。粉砕処理S21は、特に限定されないが、例えば、チッパーを用いて行うことができる。粉砕処理S21により、パーム幹X1(本実施形態では熟成パーム幹X2)から、ヤシ粉砕物X23と、廃材X22と、を得る。すなわち、パーム幹X1の一部がヤシ粉砕物X23となり、ヤシ粉砕物X23に適さない残部が廃材X22となる。ヤシ粉砕物X23は、板材化プロセスで使用され、木質ボードX38の原料となる。一方、廃材X22は、エネルギー化プロセスで使用され、エネルギー源となる。
ここで、ヤシ粉砕物X23は、維管束を含むことが好ましい。維管束は、師部と木部とからなる束状の通道組織である。師部は、茎葉にある師管が集まっている部分である。木部は、道管、仮道管又は繊維細胞が集まっている範囲であり、根から吸収した水を運搬する。
ヤシ粉砕物X23の大きさは、長さが好ましくは50.0mm以下であり、径が好ましくは2.00mm以下である。ヤシ粉砕物X23の長さが50.0mm以下であり、径が2.00mm以下であることで、木質ボードX38の強度の向上と、木質ボードX38の表面平滑性を両立し得る。
上述のように、準備プロセス(熟成工程及び粉砕工程)を経て、エネルギー化プロセス及び板材化プロセスの2つのプロセスに分岐する。
<エネルギー化プロセス>
本実施形態のエネルギー化プロセスは、第1~第2実施形態のエネルギー化プロセスと同様である。なお、廃材X22の少なくとも一部がヤシ粉砕物X23でもよい。換言すれば、廃材X22にヤシ粉砕物X23が含まれていてもよい。
<板材化プロセス>
板材化プロセスは、ヤシ粉砕物X23を用いて板材化するプロセスである。これにより、木質ボードX38が得られる。本実施形態の木質ボードX38も、第1~第2実施形態の木質ボードX33と同様に、例えば、建材及び家具材等として使用される。具体的には、板材化プロセスは、乾燥工程と、圧縮工程と、接着工程と、を有する。以下、各工程について説明する。
≪乾燥工程≫
乾燥工程は、粉砕工程の後の工程である。乾燥工程では、乾燥処理S34を行う。すなわち、二次エネルギーを用いて、ヤシ粉砕物X23を乾燥することにより、乾燥粉砕物X34を得る。これにより、ヤシ粉砕物X23に含まれる余分な水分を除去することができる。
ここで、二次エネルギーとしては、特に限定されないが、例えば、上述した発電処理S52により得られた電力X520、加熱処理S53により得られた排熱X53、蒸気発生処理S54により得られた水蒸気X54、及び燃料ペレットX48等が挙げられる。所定の乾燥機を用いて乾燥処理S34を行う場合には、乾燥機に電力X520を供給することができる。このように、二次エネルギーの選択肢が複数存在するので、用途に応じて使い分けたり、複数の二次エネルギーを併用したりすることができる。
≪圧縮工程≫
圧縮工程は、乾燥工程の後の工程である。圧縮工程では、圧縮処理S35を行う。すなわち、二次エネルギーを用いて、乾燥粉砕物X34を圧縮することにより、圧縮物X35を得る。
圧縮物X35の形状としては、特に限定されないが、例えば、ペレット状、タブレット状、ブリケット状、ブロック状、及び板状等が挙げられる。
圧縮物X35の比重は、好ましくは0.35以上1.50以下である。圧縮物X35の比重が0.35以上であることで、圧縮物X35の保管性を向上し得る。一方、圧縮物X35の比重が1.50以下であることで、木質ボードX38の強度の向上を図ることができる。
圧縮物X35の含水率は、好ましくは25質量%以下、より好ましくは20質量%以下である。圧縮物X35の含水率が25質量%以下であることで、圧縮物X35の形状を維持しやすくなるとともに、腐敗を抑制し、圧縮物X35の保管性を向上し得る。
ここで、二次エネルギーとしては、特に限定されないが、例えば、上述した発電処理S52により得られた電力X520、加熱処理S53により得られた排熱X53、蒸気発生処理S54により得られた水蒸気X54、及び燃料ペレットX48等が挙げられる。所定の圧縮成形機(例えばペレタイザーなど)を用いて圧縮処理S35を行う場合には、圧縮成形機に電力X520を供給することができる。このように、二次エネルギーの選択肢が複数存在するので、用途に応じて使い分けたり、複数の二次エネルギーを併用したりすることができる。
≪接着工程≫
接着工程は、圧縮工程の後の工程である。接着工程では、接着処理S36を行う。具体的には、接着処理S36は、圧縮物X35を蒸煮、解繊して得られた木質繊維を乾燥し、この木質繊維に接着剤を添加した後、フォーミングし、熱圧成形する一連の処理を含む。
ここで、蒸煮は、高温及び高圧の飽和水蒸気による圧縮物X35の処理である。飽和水蒸気の温度は、特に限定されないが、例えば、150℃以上200℃以下である。飽和水蒸気の圧力は、特に限定されないが、例えば、0.5MPa以上2.0MPa以下である。蒸煮の時間は、特に限定されないが、例えば、1分以上15分以下である。
解繊は、蒸煮後の圧縮物X35を木質繊維に解離する処理である。解繊には、適宜のリファイナーが用いられる。なお、蒸煮解繊装置等を用いて、蒸煮及び解繊を同時に行ってもよい。
乾燥は、解繊された木質繊維の含水率を低下させる処理である。乾燥後の木質繊維の含水率は、好ましくは20質量%以下である。
接着剤は、熱硬化性樹脂を含む接着剤であることが好ましい。熱硬化性樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ユリア樹脂、メラミン樹脂、及びイソシアネート樹脂等が挙げられる。木質繊維への接着剤の添加量は、木質ボードX38の性能を損なわない限り、特に限定されない。
接着剤が添加された木質繊維は、適宜のフォーミングマシンを用いて、所望の形状にフォーミングされる。所望の形状としては、特に限定されないが、例えば、マット状等が挙げられる。
フォーミングされた木質繊維は、適宜のホットプレスを用いて、熱圧成形される。熱圧成形時の温度は、特に限定されないが、例えば、140℃以上230℃以下である。熱圧成形時の圧力は、特に限定されないが、例えば、0.5MPa以上4MPa以下である。熱圧成形の時間は、特に限定されないが、例えば、10秒以上3分以下である。
以上の接着処理S36により、木質ボードX38が得られる。すなわち、加熱加圧されることにより、接着剤が硬化し、この硬化した接着剤によって木質繊維同士が接着されて、木質ボードX38が得られる。なお、接着処理S36も、上述した発電処理S52により得られた電力X520等の二次エネルギーを用いて行ってもよい。
以上のように、第3実施形態によれば、廃材X22を有効に利用して木質ボードX38を製造することができる。すなわち、木質ボードX38の製造に必要なエネルギーの少なくとも一部を、木質ボードX38の原料であるヤシ科植物(主としてパーム幹X1)の廃材X22から入手できるエネルギー(二次エネルギー)で賄うことができる。そして、廃材X22から入手できる二次エネルギーは、いわゆるバイオマスエネルギーであり、化石燃料ではないので、カーボンニュートラルを実現しやすくなる。
(4)第4実施形態
次に、第4実施形態に係る木質ボードX38の製造方法について、図4を参照して説明する。なお、第4実施形態では、第1~第3実施形態と同様の構成要素には第1~第3実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略する場合がある。
第4実施形態に係る木質ボードX38の製造方法は、粉砕物搾汁工程を更に有する点で、第3実施形態に係る木質ボードX38の製造方法とは相違する。
≪粉砕物搾汁工程≫
粉砕物搾汁工程は、搾汁処理S37を行う工程であり、上述した板材化プロセスに含まれる。搾汁処理S37は、粉砕処理S21と乾燥処理S34との間で行われる。搾汁処理S37は、ヤシ粉砕物X23から糖液X300を搾汁する処理である。換言すれば、搾汁処理S37により、ヤシ粉砕物X23は、搾汁済み粉砕物X37と、糖液X300と、に分けられる。
搾汁処理S37は、特に限定されないが、例えば、既述の浸漬処理S42、1次粗分離処理S43、及び脱水処理S46の一連の処理を含んでいてもよい。
搾汁済み粉砕物X37は、その後、第3実施形態のヤシ粉砕物X23と同様に扱われ、乾燥処理S34がなされる。
一方、糖液X300は、エネルギー化プロセスにおける1次粗分離処理S43により得られた糖液X7、2次粗分離処理S45により得られた糖液X8、及び脱水処理S46により得られた糖液X9に含ませてもよい。これにより、糖液X7,X8,X9,X300の量が増加することで、糖液X7,X8,X9,X300から得られるバイオガスX51の量を増加させることができる。すなわち、上記のようにして得られた糖液X300を、メタン発酵工程(メタン発酵処理S51)に供給するようにしてもよい。このようにして、バイオガスX51の量が増加することで、バイオガスX51から変換される二次エネルギーの量を増加させることができる。
3.態様
上記実施形態から明らかなように、本開示は、下記の態様を含む。以下では、上記実施形態との対応関係を明示するためだけに、符号を括弧付きで付している。
第1の態様は、ヤシ科植物を用いた木質ボード(X33)の製造方法であって、切削工程と、搾汁工程と、メタン発酵工程と、変換工程と、含浸工程と、薄板乾燥工程と、積層接着工程と、を有する。前記切削工程は、前記ヤシ科植物を切削して、複数のヤシ薄板(X21)と、廃材(X22)と、を得る工程である。前記搾汁工程は、前記廃材(X22)から糖液(X7,X8,X9)を搾汁する工程である。前記メタン発酵工程は、前記糖液(X7,X8,X9)をメタン発酵処理してバイオガス(X51)を得る工程である。前記変換工程は、前記バイオガス(X51)を二次エネルギーに変換する工程である。前記含浸工程は、前記複数のヤシ薄板(X21)に多価カルボン酸を含浸させて、複数の触媒含浸薄板(X31)を得る工程である。前記薄板乾燥工程は、前記二次エネルギーを用いて、前記複数の触媒含浸薄板(X31)を乾燥することにより、複数の乾燥薄板(X32)を得る工程である。前記積層接着工程は、前記二次エネルギーを用いて、前記複数の乾燥薄板(X32)を加熱加圧して積層接着する工程である。
この態様によれば、廃材(X22)を有効に利用して木質ボード(X33)を製造することができる。
第2の態様は、ヤシ科植物を用いた木質ボード(X38)の製造方法であって、粉砕工程と、搾汁工程と、メタン発酵工程と、変換工程と、乾燥工程と、圧縮工程と、接着工程と、を有する。前記粉砕工程は、前記ヤシ科植物を粉砕して、ヤシ粉砕物(X23)と、廃材(X22)と、を得る工程である。前記搾汁工程は、前記廃材(X22)から糖液(X7,X8,X9)を搾汁する工程である。前記メタン発酵工程は、前記糖液(X7,X8,X9)をメタン発酵処理してバイオガス(X51)を得る工程である。前記変換工程は、前記バイオガス(X51)を二次エネルギーに変換する工程である。前記乾燥工程は、前記二次エネルギーを用いて、前記ヤシ粉砕物(X23)を乾燥することにより、乾燥粉砕物(X34)を得る工程である。前記圧縮工程は、前記二次エネルギーを用いて、前記乾燥粉砕物(X34)を圧縮して圧縮物(X35)を得る工程である。前記接着工程は、前記圧縮物(X35)を蒸煮、解繊して得られた木質繊維を乾燥し、前記木質繊維に接着剤を添加した後、フォーミングし、熱圧成形する工程である。
この態様によれば、廃材(X22)を有効に利用して木質ボード(X38)を製造することができる。
第3の態様は、第1又は2の態様に基づく木質ボード(X33,X38)の製造方法である。第3の態様では、前記二次エネルギーが、電力(X520)及び前記廃材(X22)由来の燃料ペレット(X48)の少なくともいずれかである。
この態様によれば、用途に応じて二次エネルギーを使い分けることができる。
第4の態様は、第1又は3の態様に基づく木質ボード(X33,X38)の製造方法である。第4の態様では、前記糖液(X7,X8,X9)には、前記複数のヤシ薄板(X21)から搾汁された糖液(X300)も含まれる。
この態様によれば、糖液(X7,X8,X9,X300)の量が増加することで、糖液(X7,X8,X9,X300)から得られるバイオガス(X51)の量を増加させることができる。
第5の態様は、第1、3、4の態様のいずれか一つに基づく木質ボード(X33,X38)の製造方法である。第5の態様では、前記バイオガス(X51)には、前記複数のヤシ薄板(X21)から搾汁された糖液(X300)をメタン発酵して得られたバイオガス(X51)も含まれる。
この態様によれば、バイオガス(X51)の量が増加することで、バイオガス(X51)から変換される二次エネルギーの量を増加させることができる。
第6の態様は、第1、3、4、5の態様のいずれか一つに基づく木質ボード(X33)の製造方法である。第6の態様では、前記木質ボード(X33)の製造方法が、糖分供給工程を更に有する。前記糖分供給工程は、前記二次エネルギーを用いて、前記複数のヤシ薄板(X21)から搾汁された糖液(X300)を乾燥することにより糖分(X61)を生成し、前記糖分(X61)を前記複数の乾燥薄板(X32)に供給する工程である。
この態様によれば、糖分(X61)によって、木質ボード(X33)における複数のヤシ薄板(X21)間の接着力を高めることができる。
第7の態様は、第2又は3の態様に基づく木質ボード(X33,X38)の製造方法である。第7の態様では、前記糖液(X7,X8,X9)には、前記ヤシ粉砕物(X23)から搾汁された糖液(X300)も含まれる。
この態様によれば、糖液(X7,X8,X9,X300)の量が増加することで、糖液(X7,X8,X9,X300)から得られるバイオガス(X51)の量を増加させることができる。
第8の態様は、第2、3、7の態様のいずれか一つに基づく木質ボード(X33,X38)の製造方法である。第8の態様では、前記バイオガス(X51)には、前記ヤシ粉砕物(X23)から搾汁された糖液(X300)をメタン発酵して得られたバイオガス(X51)も含まれる。
この態様によれば、バイオガス(X51)の量が増加することで、バイオガス(X51)から変換される二次エネルギーの量を増加させることができる。
X1 パーム幹
X21 ヤシ薄板
X22 廃材
X23 ヤシ粉砕物
X31 触媒含浸薄板
X32 乾燥薄板
X33 木質ボード
X34 乾燥粉砕物
X35 圧縮物
X38 木質ボード
X300 糖液
X48 燃料ペレット
X51 バイオガス
X520 電力
X61 糖分
X7 糖液
X8 糖液
X9 糖液

Claims (4)

  1. ヤシ科植物を用いた木質ボードの製造方法であって、
    前記ヤシ科植物を切削して、複数のヤシ薄板と、廃材と、を得る切削工程と、
    前記廃材から糖液を搾汁する搾汁工程と、
    前記複数のヤシ薄板から糖液を搾汁する工程と、
    前記廃材から搾汁された糖液及び前記複数のヤシ薄板から搾汁された糖液をメタン発酵処理してバイオガスを得るメタン発酵工程と、
    前記バイオガスを二次エネルギーに変換する変換工程と、
    前記複数のヤシ薄板に多価カルボン酸を含浸させて、複数の触媒含浸薄板を得る含浸工程と、
    前記二次エネルギーを用いて、前記複数の触媒含浸薄板を乾燥することにより、複数の乾燥薄板を得る薄板乾燥工程と、
    前記二次エネルギーを用いて、前記複数の乾燥薄板を加熱加圧して積層接着する積層接着工程と、を有する、
    木質ボードの製造方法。
  2. ヤシ科植物を用いた木質ボードの製造方法であって、
    前記ヤシ科植物を粉砕して、ヤシ粉砕物と、廃材と、を得る粉砕工程と、
    前記廃材から糖液を搾汁する搾汁工程と、
    前記ヤシ粉砕物から糖液を搾汁する粉砕物搾汁工程と、
    前記廃材から搾汁された糖液及び前記ヤシ粉砕物から搾汁された糖液をメタン発酵処理してバイオガスを得るメタン発酵工程と、
    前記バイオガスを二次エネルギーに変換する変換工程と、
    前記二次エネルギーを用いて、前記ヤシ粉砕物を乾燥することにより、乾燥粉砕物を得る乾燥工程と、
    前記二次エネルギーを用いて、前記乾燥粉砕物を圧縮して圧縮物を得る圧縮工程と、
    前記圧縮物を蒸煮、解繊して得られた木質繊維を乾燥し、前記木質繊維に接着剤を添加した後、フォーミングし、熱圧成形する接着工程と、を有する、
    木質ボードの製造方法。
  3. 前記二次エネルギーを用いて、前記複数のヤシ薄板から搾汁された糖液を乾燥することにより糖分を生成し、前記糖分を前記複数の乾燥薄板に供給する糖分供給工程を更に有する、
    請求項1に記載の木質ボードの製造方法。
  4. 前記二次エネルギーが、電力及び前記廃材由来の燃料ペレットの少なくともいずれかである、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の木質ボードの製造方法。
JP2022539525A 2020-07-31 2021-07-28 木質ボードの製造方法 Active JP7545481B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020131098 2020-07-31
JP2020131098 2020-07-31
PCT/JP2021/027877 WO2022025108A1 (ja) 2020-07-31 2021-07-28 木質ボードの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2022025108A1 JPWO2022025108A1 (ja) 2022-02-03
JP7545481B2 true JP7545481B2 (ja) 2024-09-04

Family

ID=80035714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022539525A Active JP7545481B2 (ja) 2020-07-31 2021-07-28 木質ボードの製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7545481B2 (ja)
WO (1) WO2022025108A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015160366A (ja) 2014-02-27 2015-09-07 ホクシン株式会社 繊維板およびその製造方法
JP2019103498A (ja) 2014-10-10 2019-06-27 株式会社Ihi セルロース系バイオマスの搾汁方法及び気体燃料化方法
JP2020062845A (ja) 2018-10-18 2020-04-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 バイオマス成形材料の製造方法、バイオマス成形材料、及びバイオマス成形体の製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012214013A (ja) * 2011-03-30 2012-11-08 Panasonic Corp 木質系ボード及びその製造方法
JP7065390B2 (ja) * 2017-11-14 2022-05-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 木質複合板の製造方法
JP2020089988A (ja) * 2018-12-03 2020-06-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 バイオマス成形体の製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015160366A (ja) 2014-02-27 2015-09-07 ホクシン株式会社 繊維板およびその製造方法
JP2019103498A (ja) 2014-10-10 2019-06-27 株式会社Ihi セルロース系バイオマスの搾汁方法及び気体燃料化方法
JP2020062845A (ja) 2018-10-18 2020-04-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 バイオマス成形材料の製造方法、バイオマス成形材料、及びバイオマス成形体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2022025108A1 (ja) 2022-02-03
JPWO2022025108A1 (ja) 2022-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5017319A (en) Method of making composite products from lignocellulosic materials
EP0373726B1 (en) Cellulosic fibrous aggregate and a process for its preparation
CN101544010B (zh) 一种棉秆人造板的生产方法及其棉秆人造板
Basta et al. Performance assessment of deashed and dewaxed rice straw on improving the quality of RS-based composites
EP0373725B1 (en) Cellulosic fibrous aggregate and a process for its preparation
CN102225571A (zh) 用蒸爆浆料干法生产无胶纤维板的方法
CN108032405A (zh) 一种无胶竹刨花板及其制备方法
WO1996019328A1 (fr) Planche fabriquee a partir d'un vegetal liberien malvace et procede de fabrication
EP0934362B1 (en) Treatment of lignocellulosic material
JP2001001318A (ja) リグノセルロース材料からリグノセルロース成形体を製造する方法
JP6164649B2 (ja) 木質積層板、木質圧密積層板及び木質圧密積層板の製造方法
JP7545481B2 (ja) 木質ボードの製造方法
WO1998048990A1 (fr) Planches fabriquees au moyen de lignine de plantes herbeuses et leur procede de fabrication
EP3135811B1 (en) Production method of pulp derived from biomass for producing composite boards
CN112025906B (zh) 一种秸秆联产黄腐酸的无胶无醛纤维板生产工艺
CN103362008A (zh) 一种以碱木质素为胶粘剂的汽爆秸秆生态板制备方法
CN102268847A (zh) 无醛植物纤维包装材料的制造方法
JP6168357B2 (ja) 木質積層板及びその製造方法、並びに、木質圧密積層板及びその製造方法
Asfaw et al. Case study for the construction of particleboard using sugarcane bagasse: A review
WO2009084248A1 (ja) 木質系複合材料およびその製造方法
RU2404048C2 (ru) Способ получения плитного композитного материала из лигноцеллюлозного сырья
RU2800419C1 (ru) Способ изготовления формостабильных древесных плит
Chawla et al. Use of lignocellulosic biomaterials for sustainable development of bamboo strand lumber for structural applications
RU2818825C1 (ru) Способ изготовления корьевой плиты
JP3034956B2 (ja) アオイ科靭皮繊維植物を使用したボードとその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7545481

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150