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JP7435900B2 - 車両姿勢角推定装置及び車両用灯具の光軸制御装置 - Google Patents

車両姿勢角推定装置及び車両用灯具の光軸制御装置 Download PDF

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JP7435900B2
JP7435900B2 JP2023508273A JP2023508273A JP7435900B2 JP 7435900 B2 JP7435900 B2 JP 7435900B2 JP 2023508273 A JP2023508273 A JP 2023508273A JP 2023508273 A JP2023508273 A JP 2023508273A JP 7435900 B2 JP7435900 B2 JP 7435900B2
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Description

本開示は、路面に対する車両の姿勢角を推定する装置に関するものである。
加速度センサと高度センサ、及び車速センサを用いて、路面に対する車両のピッチ角を推定する方法が特許文献1に開示されている。特許文献1には、加速度センサを用いて水平面に対する車両のピッチ角である絶対ピッチ角を検出するとともに、高度センサで測定される単位時間あたりの高度変化量に基づいて路面勾配を算出し、算出した路面勾配と絶対ピッチ角との差から、路面に対する車両のピッチ角である対路面ピッチ角を算出することが開示されている。
特開2013-112267号公報
路面に対する車両のピッチ角は、乗員や貨物の積載によって変化し、また路面の勾配変化や加減速によっても変化する。もし車両が一定勾配の路面を一定速度で走行しているならば、特許文献1に記載のように加速度センサによって重力方向を測定することにより、車両の水平面からのピッチ角を推定することが可能である。さらに、車両の高度変化量を測定することで、車両が走行している路面の、水平面からの勾配を推定することができるので、特許文献1に記載の手法のように、両者の差分として路面に対する車両のピッチ角を推定することが可能である。
しかし、車両が加減速している状況においては、加速度センサの計測値は重力方向ではなく、重力と車両の加速との合成方向となるため、車両の水平面からのピッチ角を推定できない。さらに車両の加速度が変化している状況では、車両の加速度変化に起因する車両のピッチ角加速度が加速度センサの計測値に重畳する。同様に、路面の勾配が変化している状況においては、路面の勾配変化に起因する車両のピッチ角加速度が加速度センサの計測値に重畳する。このため、特許文献1に記載の手法では、車両の加減速中や、路面の勾配が変化している状況において、路面に対する車両のピッチ角を推定することは困難である。
一方で、例えばヘッドランプの防眩のための光軸レベリングを実現するためには、車両の加減速に起因するピッチ角変化にも対応して光軸を調整することが求められる。このためには、車両の加減速中においても、路面に対する車両のピッチ角を推定する必要がある。
本開示に係る車両姿勢角推定装置は、
サスペンションによって路面から支持された車体を備える車両において、前記車体に備えられた加速度センサから得られる加速度情報と、少なくとも高度センサから得られる高度情報、車速センサから得られる車速情報及び、前記サスペンションにより定まる定数とに基づいて、前記車両が平坦な路面上で加減速していない場合における、前記路面に対する前記車体のピッチ角である静的ピッチ角を推定する静的ピッチ角推定部と、
前記加速度センサから得られる加速度情報と、静的ピッチ角推定部によって推定された静的ピッチ角から、車体にかかる加速度の車両の進行方向に平行な成分を計算する合成加速度推定部と、
前回の計算周期における路面に対する車体のピッチ角を記憶するピッチ角記憶部と、
前記合成加速度推定部によって推定された車体にかかる加速度の車両の進行方向に平行な成分と、前記ピッチ角記憶部に記憶された前回の計算周期における路面に対する車体のピッチ角と、前記サスペンションにより定まる定数から、路面に対する車体のピッチ角を推定し、前記ピッチ角記憶部に記憶させるとともに出力部へ出力するピッチ角推定部
を備える。
また、本開示に係る車両用灯具の光軸制御装置は、
上記車両姿勢角推定装置と、当該車両姿勢角推定装置により推定されたピッチ角に基づいて車両用灯具の光軸を制御する光軸制御部と、を備える。
本開示の車両姿勢角推定装置によれば、車両の加減速中または路面勾配変化中においても車両の姿勢角を推定することが可能となる。
また、本開示の車両用灯具の光軸制御装置によれば、車両の加減速中または路面勾配変化中においても、車両用灯具の光軸を適切に制御することが可能となる。
サスペンションで支持された車体を有する車両の左側面図である。 実施の形態1の車両姿勢角推定装置の構成図である。 実施の形態1の車両姿勢角推定装置の構成図である。 実施の形態1の車両姿勢角推定装置の構成図である。 実施の形態2における静的ピッチ角推定部の構成図である。 サスペンションで支持された車体を有する車両の後側面図である。 実施の形態5の車両姿勢角推定装置の構成図である。
以下、本開示の車両姿勢角推定装置を各実施の形態に従って図面を用いて説明する。なお、各実施の形態において、同一もしくは相当部分は同一符号で示し、重複する説明は適宜省略する。
実施の形態1.
本開示の実施の形態1における車両姿勢角推定装置を、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態1の車両姿勢角推定装置が搭載される、サスペンションで支持された車両の概略図である。図2は、本実施の形態1の車両姿勢角推定装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、車両100は、車体104と車輪107を有する。車輪107は路面103に接地しており、左右の車輪107は車軸110により連結されている。車体104は、サスペンション102を介して車軸110に取り付けられている。また、路面103は水平面に対して勾配108を有する。また、図1において、符号109は車両100の重心を示す。
車両100には、車両姿勢角推定装置101、ヘッドランプ106、加速度センサ201、高度センサ202、及び車速センサ203が設けられている。加速度センサ201は、車体104に固定されている。高度センサ202は、車両の高度を検出するセンサであり、例えば衛星測位システムであってよい。または、高度センサ202は、気圧を測定し高度に換算する装置であってもよい。車速センサ203は、例えば、車輪107の回転速度より車速を求めるセンサであってよい。あるいは、車速センサ203は、車載カメラの映像から車両の速度を推定する装置であってもよい。
図2に示すように、車両姿勢角推定装置101は、静的ピッチ角推定部205と、合成加速度推定部206と、ピッチ角記憶部208と、ピッチ角推定部207と、を備える。
車両姿勢角推定装置101は、サスペンション102を介して路面103と接地した車体104において、少なくとも加速度センサ201によって計測された車両の加速度情報、高度センサ202によって計測された車体104の高度情報、及び車速センサ203によって計測された車速情報を用いて、路面103に対する車体104のピッチ角105を推定し、出力部204へ出力する。出力部204は、例えばヘッドランプ106の光軸制御部111であってよい。この場合、ヘッドランプ106の光軸制御部111は、車両姿勢角推定装置101により推定された車体のピッチ角に基づき光軸を調整可能に構成されていても良い。
静的ピッチ角推定部205は、少なくとも加速度センサ201から得られる加速度情報と、高度センサ202から得られる高度情報と、車速センサ203から得られる車速情報と、サスペンション102により定まる定数とに基づいて、車両が平坦な路面上で加減速していない場合における路面に対する車体104のピッチ角である静的ピッチ角を推定する。
合成加速度推定部206は、加速度センサ201から得られる加速度情報と、静的ピッチ角推定部205によって推定された静的ピッチ角を用いて、車体104にかかる加速度の車両進行方向に平行な成分を計算する。
ピッチ角記憶部208は、前回の計算周期において推定された、路面に対する車体104のピッチ角を記憶する。
ピッチ角推定部207は、合成加速度推定部206によって推定された車体104にかかる加速度の車両進行方向に平行な成分と、ピッチ角記憶部208に記憶された前回の計算周期における路面に対する車体104のピッチ角と、サスペンションにより定まる定数を用いて、路面に対する車体104のピッチ角を推定する。また、推定したピッチ角をピッチ角記憶部208に記憶させるとともに、出力部204へ出力する。
次に、本実施形態の車両姿勢角推定装置101におけるピッチ角推定の原理について説明する。
図1に示すように、車両進行方向をx軸、路面に直交する方向を上を正としてz軸とし、車軸110に固定された座標系をとる。ここで、車輪107は剛体とみなし、前輪および後輪の車軸110は常に路面103に平行であるとする。時刻tにおいて、車軸110に固定された座標系における車両重心109の位置をp0,tとし、そのx座標をx0,t、z座標をz0,tとおく。
サスペンション102を、バネ定数がk/4、ダンパ係数がc/4のバネ-ダンパ系とし、車両のホイールベースを2Lとする。このとき、時刻tにおける路面に対する車体のピッチ角φは、下記(1)式で表される角運動方程式を満たす。
Figure 0007435900000001
ただし、Jは重心周りの車両の慣性モーメント、Mは車両質量、dは車両重心の車軸からの高さ、θは水平面に対する路面勾配108、gは重力加速度、Vは車速である。
また、φは、車両にかかる前後方向の加速度V(ドット)-gsinθがゼロであるときの、路面に対する車体104のピッチ角である。φは貨物や乗員の乗降によって変化するが、走行中には変化しない。より厳密には、燃料の消費等によって変化しうるが、その変化は十分に小さく、短時間においてはφは一定とみなせる。本明細書において、φを静的ピッチ角と称する。
車体104に取り付けられた加速度センサ201の、車軸110に固定された座標系における位置Pは、下記(2)式で表される。
Figure 0007435900000002
ただし、p0,tは車軸110に固定された座標系における車両重心109の位置、rは車体104に固定された座標系において車両重心位置p0,tを原点としたときの加速度センサ201の位置であり、R(φ)は下記式で表される回転行列である。
Figure 0007435900000003
加速度センサの加速度はpの2階微分であるから下記(3)式が成り立つ。
Figure 0007435900000004
そして、加速度センサが計測する加速度は、自身の加速度に重力及び慣性力を加えた値となるから、加速度センサが計測する加速度は、路面に固定された座標系において下記(4)式で表される。
Figure 0007435900000005
ただし、Gは鉛直上向きの重力加速度ベクトルであり、Fは車両加減速及び勾配変化に伴う慣性力であり、下記式で表される。
Figure 0007435900000006
加速度センサは車体に固定されているから、加速度センサの計測値Oは、(4)式で表される加速度を車体のピッチ角で回転したものであり、下記(5)式のように表される。
Figure 0007435900000007
サスペンションのx軸方向は拘束されているから、加速度センサの加速度p(2ドット)のx成分は0である。車体のピッチ角φが微小であるとして(5)式を近似すると、加速度センサの計測値Oのx成分およびz成分は、下記(6)式のように表される。
Figure 0007435900000008
(1)式を用いて(6)式からφを消去すると、V(ドット)-gsinθ及びz(2ドット)0,t-Vθ(ドット)+gcosθが、φ、φ(ドット)及びφ(2ドット)の関数として定まることがわかる。そこで、これらの関数をそれぞれu、wとおくと、下記(7)式のように表される。ここで、u、wは、それぞれ、車両にかかる加速度の車両進行方向に平行な成分と垂直な成分に相当する。
Figure 0007435900000009
ただし、(7)式において、φは(1)式をφに関して解いたものであり、φ、φ(ドット)、及びφ(2ドット)の関数となっている。
また、(7)式において、φ(ドット)およびφ(2ドット)として、図示しない角加速度センサや角速度センサを用いて計測した値を用いて良い。あるいは、加速度センサ201を車両重心109の付近に配置しr≒0とすることで、uとwからφ(ドット)及びφ(2ドット)に関する項を消去してもよい。さらに望ましくは、車両の相異なる位置に配置した複数の加速度センサあるいはジャイロセンサを用いて、車両重心位置p0,t付近における加速度を計算してもよい。あるいは、勾配の変化や車両の加減速によるピッチ角の変化は相対的に滑らかであるとし、サスペンションの振動モード等に由来する高周波のピッチ角変化を無視することで、φ(ドット)≒φ(2ドット)≒0と近似しても良い。
さて、(7)式から下記(8)式が成り立つ。
Figure 0007435900000010
(8)式において、V(ドット)は車速センサから得られる車速Vの数値的な微分より求めることができる。また、(8)式の右辺は高度変化に等しい。したがって、高度センサ202により計測される高度hを数値的に微分して高度変化を求め(8)式の右辺に代入することで、原理的には(8)式により静的ピッチ角φを求めることができる。
しかし、車速の数値的な微分V(ドット)や高度の数値的な微分h(ドット)は、数値的な微分によって強調された高周波の誤差を含むため、1つの時刻tにおける(8)式から求めた静的ピッチ角φもまた高周波の誤差を含むことになる。そこで、本実施形態による計算に於いては、複数の時刻tにおける(8)式を用いて、非線形最小二乗法により静的ピッチ角φを求める。非線形最小二乗法は、例えば共役勾配法や準Newton法等の公知の最適化手法を用いて良い。あるいはLevenberg-Marquard法等の非線形最小二乗法に特化した手法を用いても良い。
また、車速の数値的な微分V(ドット)や高度の数値的な微分h(ドット)は、例えば連続する2時刻における値の差分を、前記2時刻の間の時間で除することによって求めて良い。あるいは不完全微分フィルタを用いても良い。
上記のようにして推定した静的ピッチ角φおよび加速度センサ201によって計測された加速度Oを(7)式に代入してuを計算することにより、車両の加減速による加速度と重力加速度の合成加速度の路面進行方向に平行な成分V(ドット)-gsinθを求めることができる。
そして、車両の加減速による加速度と重力加速度の合成加速度の路面進行方向に平行な成分V(ドット)-gsinθを(1)式に代入する。さらに、前回の計算周期である時刻t-1におけるピッチ角φt-1及びピッチ角速度φ(ドット)t-1を用いて(1)式の初期値問題を解くことで、路面に対する車体のピッチ角φ及びピッチ角速度φ(ドット)を求めることができる。初期値問題の解法は、例えばEuler法を用いて良い。あるいはRunge-Kutta法を用いて良い。また、求めたピッチ角φ及びピッチ角速度φ(ドット)を、次回の計算周期のために記憶部へ記憶させておいて良い。
次に、本実施形態の車両姿勢角推定装置101の動作について説明する。
静的ピッチ角推定部205は、少なくとも加速度センサ201によって計測された複数の時刻tの加速度Oと、車速センサ203によって計測された複数の時刻tの車速Vと、高度センサ202によって計測された複数の時刻tの高度hと、サスペンションにより定まる定数k、cとから、(8)式に基づいて静的ピッチ角φを推定する。ここで、サスペンションにより定まる係数k、cは、図示しない記憶部に記憶されていてもよい。
合成加速度推定部206は、少なくとも加速度センサ201によって計測された加速度Oと、静的ピッチ角推定部205によって推定された静的ピッチ角φとから、関数u(φ;φ(ドット),φ(2ドット))を計算することで、車両の加減速による加速度と重力加速度の合成加速度の路面進行方向に平行な成分V(ドット)-gsinθを計算する。
ピッチ角推定部207は、合成加速度推定部206によって計算された車両の加減速による加速度と重力加速度の合成加速度の路面進行方向に平行な成分V(ドット)-gsinθと、ピッチ角記憶部208によって記憶された前回の計算周期、例えば時刻t-1におけるピッチ角φt-1を用いて、(1)式の初期値問題を解くことでピッチ角φを計算し、ピッチ角記憶部208に記憶するとともに、出力部204へ出力する。
本実施形態による車両姿勢角推定装置により、車両の加減速中や勾配が変化している状況下であっても、路面に対する車体のピッチ角を推定することが可能である。
一般に、加速度や高度変化といった物理量は位置の微分量であり、その測定値には本質的に高周波の誤差が重畳する。このような測定値を用いて勾配やピッチ角を精度良く推定するためには、積分や平均化といった操作が不可欠である。しかしながら、積分や平均化といった操作を、勾配やピッチ角に直接適用する場合、対象期間において路面勾配や車両ピッチ角の変化が十分に小さく一定であるとみなす必要がある。しかしながら、車両の加減速中や路面勾配の変化中は、勾配やピッチ角が動的に変化するため、一定であるとみなすことはできない。このことが、公知の手法において、車両の加減速中や路面勾配の変化中において車両の姿勢角を推定できなかった要因の一つである。
これに対し、本実施形態の車両姿勢角推定装置101は、前記積分や平均化に相当する操作を勾配やピッチ角に直接適用するのではなく、走行中に変化しない量である静的ピッチ角φに適用することで前記課題を解決し、車両の加減速中や勾配が変化している状況において車両の姿勢角を推定することを可能としている。本実施形態の車両姿勢角推定装置101により、車両の加減速中や路面勾配の変化中であっても、路面に対する車体のピッチ角φを推定することが可能である。
なお、本実施形態に記載の車両姿勢角推定装置101は、ピッチ角の角運動方程式として(1)式を用いるものに限定されない。ピッチ角φが静的ピッチ角φ、φ(ドット)、及びφ(2ドット)の関数となる限りにおいて、バネの非線形性やサスペンションジオメトリの効果を導入してよい。
また、本実施形態に記載の車両姿勢角推定装置101において、静的ピッチ角推定部205は、全ての計算周期において静的ピッチ角推定を行う形態に限定されない。静的ピッチ角推定部205は、静的ピッチ角は走行中に変化しないため、例えばNを整数として、計算周期のN回に1回静的ピッチ角を推定し、合成加速度推定部206は推定された最新の静的ピッチ角を用いて残りの演算を実行してよい。これにより、本実施形態に記載の車両姿勢角推定装置101は、例えば高度センサ202の計測周期が他のセンサの計測周期のN倍であったとしても、推定周期を落とすことなく車体のピッチ角を推定できる。
さらに、本実施形態に記載の車両姿勢角推定装置101において、ピッチ角推定部207は、例えばジャイロセンサ等の角速度センサによって測定された車体のピッチ角の角速度をさらに用い、例えばKalman filterを用いることでノイズを除去しつつピッチ角を推定してもよい。これにより加速度センサ201にノイズが重畳している場合においても、車両姿勢角推定装置101は、精度良くピッチ角を推定できる。
また、本実施形態の車両姿勢角推定装置101と、当該車両姿勢角推定装置101により推定された路面に対する車体のピッチ角に基づき車両用灯具の光軸を制御する光軸制御部111とを組合せて、車両用灯具の光軸制御装置を構成してもよい。これにより、車両の加減速中や勾配が変化している状況下であっても、対向車のドライバーを眩惑しないように車両用灯具の光軸を適切に制御することが可能となる。
また、本実施形態の車両姿勢角推定装置における静的ピッチ角推定部、合成加速度推定部、ピッチ角推定部の各機能は、図3に示すように処理回路により実現されてよい。すなわち、車両姿勢角推定装置は、静的ピッチ角を推定し、合成加速度を推定し、ピッチ角を推定しピッチ角記憶部へ記憶させるとともに出力部へ出力するための処理装置を備えてよい。処理回路は、専用のハードウェアであっても、図4に示すようにメモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSPともいう)であってもよい。
処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサー、並列プログラム化したプロセッサー、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。静的ピッチ角推定部、合成加速度推定部、ピッチ角推定部の各部の機能それぞれを処理回路で実現しても良いし、各部の機能をまとめて処理回路で実現しても良い。
処理回路がCPUの場合、静的ピッチ角推定部、合成加速度推定部、ピッチ角推定部の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアやファームウェアはプログラムとして記述され、メモリに格納される。処理回路は、メモリに記憶されたプログラムを読みだして実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、車両姿勢角推定装置は、処理回路により実行されるときに、静的ピッチ角を推定するステップ、合成加速度を推定するステップ、ピッチ角を推定しピッチ角記憶部に記憶させるとともに出力部へ出力するステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリを備える。また、これらのプログラムは、静的ピッチ角推定部、合成加速度推定部、ピッチ角推定部の手順や方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリとは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリや、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等が該当する。
なお、静的ピッチ角推定部、合成加速度推定部、ピッチ角推定部の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、静的ピッチ角推定部については専用のハードウェアとしての処理回路でその機能を実現し、合成加速度推定部、ピッチ角推定部については処理回路がメモリに格納されたプログラムを読みだして実行することによってその機能を実現することが可能である。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
実施の形態2.
本実施形態の車両姿勢角推定装置101Aは、静的ピッチ角推定部を除いて、実施形態1と同じである。以下、本実施形態の車両姿勢角推定装置101Aにおける静的ピッチ角推定部205Aについて、図5を用いて説明する
本実施形態において、静的ピッチ角推定部205Aは、定数項計算部301と、微係数計算部302と、静的ピッチ角計算部303と、状態記憶部304を備える。
定数項計算部301は、加速度センサ201から得られる加速度情報から、車体104にかかる加速度の車両進行方向に平行な成分のうち、静的ピッチ角に依存しない第1の定数項を計算する。
微係数計算部302は、加速度センサ201から得られる加速度情報から、車体104にかかる加速度の車両進行方向に平行な成分のうち、静的ピッチ角に対する第1の比例係数を計算する。
状態記憶部304は、少なくとも、前回の計算周期における静的ピッチ角の推定値を記憶する。
静的ピッチ角計算部303は、少なくとも、高度センサ202から得られる高度情報と、車速センサ203から得られる車速情報と、定数項計算部301によって計算された第1の定数項と、微係数計算部302によって計算された第1の比例係数と、状態記憶部304に記憶された前回の計算周期における静的ピッチ角の推定値と、サスペンションにより定まる定数とに基づいて、静的ピッチ角を推定する。また、推定した静的ピッチ角を、状態記憶部304に記憶させるとともに、合成加速度推定部206へと出力する。
次に、本実施形態の車両姿勢角推定装置101Aの静的ピッチ角推定部205Aにおける静的ピッチ角推定の原理について説明する。
本実施形態においては、車体104にかかる加速度の車両進行方向に平行な成分u(φ;φ(ドット),φ(2ドット))を、1次のTaylor展開で近似する。u(φ;φ(ドット),φ(2ドット))は静的ピッチ角φの関数であるから、下記(9)式のように表される。
Figure 0007435900000011
(9)式において、φ(ドット)およびφ(2ドット)として、図示しない角加速度センサや角速度センサを用いて計測した値を用いて良い。あるいは、加速度センサ201を車両重心109の付近に配置しr≒0とすることで、utとwtからφ(ドット)及びφ(2ドット)に関する項を消去してもよい。さらに望ましくは、車両の相異なる位置に配置した複数の加速度センサあるいはジャイロセンサを用いて、車両重心位置p0,付近における加速度を計算してもよい。あるいは、勾配の変化や車両の加減速によるピッチ角の変化は相対的に滑らかであるとし、サスペンションの振動モード等に由来する高周波のピッチ角変化を無視することで、φ(ドット)t≒φ(2ドット)t≒0と近似しても良い。
さて、(9)式の近似のもと、(8)式は下記(10)式のように変形できる。
Figure 0007435900000012
(10)式は、推定したい静的ピッチ角φに関して線形であるから、線形最小二乗法により静的ピッチ角φを求めることができる。これにより、非線形最小二乗法で必要となる繰り返し演算が不要となり、計算に要する時間が確定する。これはリアルタイムな演算において望ましい性質である。
さらに望ましくは、以下に説明する適応フィルタを用いることで、さらなる演算量の削減が可能である。具体的には、(10)式の左辺をY、右辺をU ・φとおき、以下の(11)式で表される計算を毎時刻実行する。ここで、U はUの転置行列を示す。(11)式の計算を繰り返すと、φs,tはφに収束する。これにより静的ピッチ角φを求めることができる。また、求めた静的ピッチ角φを、次回の計算周期のために記憶部へ記憶させておいて良い。
Figure 0007435900000013
ただし、Mは下記(12)式で表される。
Figure 0007435900000014
(11)式および(12)式において、λは忘却係数と呼ばれる所定の定数であり、静的ピッチ角φがどの程度滑らかに変化しうるかを表す。忘却係数は時刻によらない定数でもよい。または速度に応じて可変としてもよい。忘却係数を用いることにより、静的ピッチ角推定部205は複数の時刻の加速度、高度、車速を保持しておく必要がない。そのため、記憶容量が制限されたマイクロコントローラ等への実装に適する。
次に、本実施形態の車両姿勢角推定装置101Aの動作について説明する。
定数項計算部301は、加速度センサ201によって計測された加速度Oから、(9)式の右辺第1項を計算する。(9)式の右辺第1項は、車体104にかかる加速度の車両進行方向に平行な成分uのうち、静的ピッチ角φに依存しない定数項である。本明細書においては、当該定数項を第1の定数項とも呼ぶ。
微係数計算部302は加速度センサ201によって計測された加速度Oから、(9)式の右辺第2項のφにかかる係数部分を計算する。当該係数は、車体104にかかる加速度の車両進行方向に平行な成分uのうち、静的ピッチ角φにかかる比例係数である。本明細書においては、当該比例係数を第1の比例係数とも呼ぶ。
静的ピッチ角計算部303は、少なくとも車速センサ203によって計測された車速Vと、高度センサ202によって計測された高度hと、定数項計算部301によって計算された第1の定数項と、微係数計算部302によって計算された係数と、状態記憶部304によって記憶された1時刻前の静的ピッチ角φs,t-1及びベクトルΦt-1に基づき、(11)式の適応フィルタを用いて静的ピッチ角φs,t及びベクトルΦを計算し、状態記憶部304に記憶するとともに、合成加速度推定部206へと出力する。以降は、実施の形態1と同様の処理を行い、路面に対する車体のピッチ角φを推定する。
本実施形態による車両姿勢角推定装置101Aによれば、実施形態1に記載の効果に加え、より計算量を削減し、よりリアルタイムな処理に適した処理を実現できる。
なお、本実施形態に記載の車両姿勢角推定装置101Aは、適応フィルタとして必ずしも(11)式を用いるものに限定するものではない。(10)式に基づき、静的ピッチ角φを求められる限りにおいて、例えばLMS(Least mean squares)フィルタやTotal recursive least mean squaresフィルタを用いてもよい。
本実施形態においても、静的ピッチ角推定部205Aは、全ての計算周期において静的ピッチ角推定を行う形態に限定されない。静的ピッチ角推定部205Aは、静的ピッチ角は走行中に変化しないため、例えばNを整数として、計算周期のN回に1回静的ピッチ角を推定し、合成加速度推定部206は推定された最新の静的ピッチ角を用いて残りの演算を実行してよい。これにより、例えば高度センサ202の計測周期が他のセンサの計測周期のN倍であったとしても、推定周期を落とすことなく車体のピッチ角を推定できる。
また、実施の形態1と同様、本実施の形態の車両姿勢角推定装置101Aと、当該車両姿勢角推定装置101Aにより推定された路面に対する車体のピッチ角に基づき車両用灯具の光軸を制御する光軸制御部111とを組合せて、車両用灯具の光軸制御装置を構成してもよい。
また、実施の形態1と同様、本実施形態の車両姿勢角推定装置の静的ピッチ角推定部における定数項計算部、微係数計算部、静的ピッチ角計算部の各機能は、処理回路により実現されてよい。すなわち、静的ピッチ角推定部は、第1の定数項を計算し、第1の比例係数を計算し、静的ピッチ角を計算し状態記憶部へ記憶させるとともに合成加速度推定部へ出力するための処理装置を備えてよい。処理回路は、専用のハードウェアであっても、メモリに格納されるプログラムを実行するCPUであってもよい。
処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサー、並列プログラム化したプロセッサー、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。定数項計算部、微係数計算部、静的ピッチ角計算部の各部の機能それぞれを処理回路で実現しても良いし、各部の機能をまとめて処理回路で実現しても良い。
処理回路がCPUの場合、定数項計算部、微係数計算部、静的ピッチ角計算部の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアやファームウェアはプログラムとして記述され、メモリに格納される。処理回路は、メモリに記憶されたプログラムを読みだして実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、車両姿勢角推定装置は、処理回路により実行されるときに、第1の定数項を計算するステップ、第1の比例係数を計算するステップ、静的ピッチ角を計算し状態記憶部へ記憶させるとともに合成加速度推定部へ出力するステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリを備える。また、これらのプログラムは、定数項計算部、微係数計算部、静的ピッチ角計算部の手順や方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
なお、定数項計算部、微係数計算部、静的ピッチ角計算部の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、定数項計算部および微係数計算部については専用のハードウェアとしての処理回路でその機能を実現し、静的ピッチ角計算部については処理回路がメモリに格納されたプログラムを読みだして実行することによってその機能を実現することが可能である。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
実施の形態3.
本実施形態における車両姿勢角推定装置101Bは、基本的な構成は実施の形態1と同じであるが、車体のロール角を考慮する点で異なる。具体的には、加速度センサにおいて計測される計測値Oのうち、x成分及びz成分に加えてy成分を考慮する。つまり、直交する3軸の成分を考慮する。
図6は、サスペンションで支持された車体を有する車両の後側面図である。図6に示すように、車両進行方向をx軸、路面に直交する方向を上を正としてz軸とし、x軸およびz軸に直交する方向をy軸とした、車軸110に固定された座標系をとる。サスペンション102を、バネ定数がk/4、ダンパ係数がc/4のバネ-ダンパ系とし、左右の車輪間の幅を2Wとする。このとき、時刻tにおける路面103に対する車両のロール角ψは、下記(13)式で表される角運動方程式を満たす。
Figure 0007435900000015
ただし、ψは路面に対する車体のロール角、ψは静的ロール角、ηは水平面に対する路面のバンク角402であり、χ(ドット)はヨーレートであり、Vχ(ドット)は車軸110に固定された座標系における横方向の慣性力である。
路面に対する車体のピッチ角φ及びロール角ψが微小なとき、加速度センサにおいて計測される計測値Oは、近似的に下記(14)式で表される。
Figure 0007435900000016
(14)式から(1)式及び(13)式を用いてφ及びψを消去すると、V(ドット)-gsinθ、y(2ドット)0、t+Vχ(ドット)+gsinηcosθ及びz(2ドット)0,t-Vθ(ドット)+gcosηcosθが、φ及びφ(ドット)、φ(2ドット)の関数として定まる。そこで、これらの関数をそれぞれu、v、wとおくと、下記(15)式のように表される。
Figure 0007435900000017
ただし、(15)式において、φは(1)式をφに関して解いたものであり、φ、φ(ドット)及びφ(2ドット)の関数となっている。同様に、ψは(13)式をψtに関して解いたものであり、ψ、ψ(ドット)及びψ(2ドット)の関数となっている。
さて、車体の動的なロール角は車体にかかる横方向の加速度とサスペンションの性質から推定できるが、車体の静的なロール角は路面のバンク角と車体に備えられた加速度センサからは区別し得ない。従って、静的ロール角ψを微小な所定の値、望ましくは0とおいても、車体のピッチ角等の他の推定値に影響を与えない。ゆえに、本実施形態においては車体の静的ロール角ψは0、あるいは所定の値とする。
(15)式において、φ(ドット)、ψ(ドット)、φ(2ドット)及びψ(2ドット)として、図示しないジャイロセンサ等の角速度センサや角加速度センサを用いて計測した値を用いてよい。あるいは、加速度センサ201を車両重心109付近に配置しr≒0とすることで、u、v、wからφ(ドット)、ψ(ドット)、φ(2ドット)及びψ(2ドット)に関する項を消去してもよい。さらに望ましくは、車両の相異なる位置に配置した複数の加速度センサあるいはジャイロセンサを用いて、車両重心109付近における加速度を計算してもよい。あるいは、勾配の変化や車両の加減速によるピッチ角及びロール角の変化は相対的に滑らかであるとし、サスペンションの振動モード等に由来する高周波のピッチ角及びロール角の変化を無視することで、φ(ドット)≒ψ(ドット)≒φ(2ドット)≒ψ(2ドット)≒0と近似しても良い。
本実施形態の車両姿勢角推定装置101Bにおいては、実施形態1で用いたu(φ;φ(ドット),φ(2ドット))に代えて(15)式で表されるu(φ、ψ;φ(ドット),ψ(ドット),φ(2ドット),ψ(2ドット))を用いて、実施形態1と同様に(8)式を用いた非線形最小二乗法により静的ピッチ角φを求めることができる。あるいは、実施形態2と同様に(10)式を用いた線形最小二乗法あるいは(11)式を用いた適応フィルタにより静的ピッチ角φを求めることができる。また、静的ピッチ角φを求めた後は実施形態1と同様にして路面に対する車体のピッチ角φを求めることができる。
加速度センサ201が車体104に固定されている場合において、車体104がロールしている場合、加速度センサ201にかかる加速度のz成分は計測値Oのz成分及びy成分に分配される。さらに、曲線路を走行中は遠心力が重畳される。従って、車体104がロールしている場合や曲線路を通過中の場合などにおいては、y成分を考慮しないと、車体104の姿勢角を正しく推定できない。これに対して、本実施形態の車両姿勢角推定装置101Bによれば、加速度センサの計測値Oのy成分を考慮しているため、車体104がロールしている場合や曲線路を通過中の場合においても、姿勢角を正しく推定することができる。
なお、本実施形態に記載の車両姿勢角推定装置101Bは、ロール角の角運動方程式として(13)式を用いることに限定されない。ロール角ψがψ、ψ(ドット)及びψ(2ドット)の関数となる限りにおいて、バネの非線形性やサスペンションジオメトリの効果等を導入してよい。また、通常、ヨーレートχ(ドット)はピッチ角速度やロール角速度より十分小さいから、(15)式において重心に対する加速度センサの加速度においてヨーレートに関する項を無視しているが、例えばヨー軸に関する角速度センサによる計測値をヨーレートとして用いることも許容される。
また、実施の形態1と同様、本実施の形態の車両姿勢角推定装置101Bと、当該車両姿勢角推定装置101Bにより推定された路面に対する車体のピッチ角に基づき車両用灯具の光軸を制御する光軸制御部111とを組合せて、車両用灯具の光軸制御装置を構成してもよい。
実施の形態4.
本実施形態における車両姿勢角推定装置101Cは、基本的な構成は実施の形態1と同じであるが、車速センサ203の誤差を考慮する点で異なる。
車速センサ203の測定原理として、車輪の回転角速度に車輪半径を乗じて求める原理を用いるとき、車輪の摩耗や空気圧の低下によって車輪半径が誤差を持っていたならば、計測される車速もまた誤差を持つ。そこで車速センサ203によって計測された車速をV0,tとおき、真の車速Vを下記(16)式のように表す。
Figure 0007435900000018
ここで、кは車輪半径の誤差を表すパラメータであり、短時間では変化しない。このとき、(8)式は下記(17)式のように表される。
Figure 0007435900000019
本実施形態の車両姿勢角推定装置101Cにおいては、実施形態1で用いた(8)式に代えて(17)式を用いることで、実施形態1と同様に静的ピッチ角φを求めることができる。具体的には、(17)式において、静的ピッチ角φ及びкを変数とする非線形最小二乗法により静的ピッチ角φ及びкを同時に求める。静的ピッチ角φを求めた後は、実施の形態1と同様の処理を行い、路面に対する車体のピッチ角φを推定することができる。
同様に、(10)式に替えて下記の(18)式を用いることで、実施形態2で説明した適応フィルタを構成できる。さらに実施形態3と組み合わせてもよい。
Figure 0007435900000020
本実施形態の車両姿勢角推定装置101Cによれば、車速センサ203の測定値が車輪半径の誤差に起因する誤差をもつ場合であっても、ピッチ角を正確に推定することができる。
なお、本実施形態に記載の車両姿勢角推定装置101Cにおいて、車速センサ203は、例えばある1つの車輪の回転速度に車輪半径を乗じるものであってよいし、あるいは複数の車輪の回転速度の平均に車輪半径を乗じるものであってもよい。
また、実施の形態1と同様、本実施の形態の車両姿勢角推定装置101Cと、当該車両姿勢角推定装置101Cにより推定された路面に対する車体のピッチ角に基づき車両用灯具の光軸を制御する光軸制御部111とを組合せて、車両用灯具の光軸制御装置を構成してもよい。
実施の形態5.
本実施形態による車両姿勢角推定装置101Dを、図7を用いて説明する。
図7に示すように、本実施形態における車両姿勢角推定装置101Dは、実施の形態1の車両姿勢角推定装置101に加え、係数記憶部501、ピッチ角速度推定部502、係数予測部503を有する。
係数記憶部501は、車体のピッチ角速度のうち、静的ピッチ角に依存しない第2の定数項と、静的ピッチ角に対する第2の比例係数を記憶する。
ピッチ角速度推定部は、係数記憶部501に記憶された前回の計算周期における第2の定数項と、前回の計算周期における第2の比例係数と、静的ピッチ角推定部205によって推定された今回の計算周期における静的ピッチ角の推定値に基づいて、ピッチ角速度を推定する。
係数予測部は、加速度センサ201から得られる加速度情報と、ピッチ角推定部207によって推定されたピッチ角と、ピッチ角速度推定部502によって推定されたピッチ角速度から、次の計算周期における第2の定数項と第2の比例係数を予測し、係数記憶部501に記憶させる。
また、静的ピッチ角推定部205は、車体104に備えられた加速度センサ201から得られる加速度情報と、少なくとも高度センサ202から得られる高度情報、車速センサ203から得られる車速情報及び、サスペンションにより定まる定数に加え、第2の定数項と第2の比例係数に基づいて静的ピッチ角を推定する。
次に、本実施形態の車両姿勢角推定装置101Dにおけるピッチ角推定の原理について説明する。まず(6)式を下記(19)式のように変形する。
Figure 0007435900000021
(19)式より、V(ドット)-gsinθ及びz(2ドット)0,t-Vθ(ドット)+gcosθはφ(2ドット)に関して線形であることがわかる。従って、下記(20)式が成り立つ。
Figure 0007435900000022
ここで逆行列補題を用いると、下記(21)式が成り立つ。
Figure 0007435900000023
したがって、下記(22)式が成り立つ。
Figure 0007435900000024
簡単のため、(22)式の右辺を下記数式のようにおく。
Figure 0007435900000025
(22)式を(1)式に代入すると、下記(23)式で表される微分方程式が得られる。
Figure 0007435900000026
(23)式の初期値問題を例えばEuler法によって解くことで、1時刻前のピッチ角φt-1及びピッチ角速度φ(ドット)t-1から、時刻tにおけるピッチ角速度φ(ドット)を、静的ピッチ角φに関する線形式である下記(24)式の形で予測できる。
Figure 0007435900000027
ピッチ角速度φ(ドット)を表す(24)式において、S0,tは静的ピッチ角φに依存しない定数項であり、S1,tは静的ピッチ角φにかかる係数である。本明細書においては、S0,tを第2の定数項、S1,tを第2の比例係数とも呼ぶ。
さらに(24)式を時刻tにおける(23)式に代入すると、時刻tにおけるピッチ角加速度φ(2ドット)は静的ピッチ角φの関数として定まる。これを下記(25)式のようにおく。
Figure 0007435900000028
(24)式と(25)式を(19)式に代入し、さらに(1)式を用いてφを消去すると、V(ドット)-gsinθ及びz(2ドット)0,t-Vθ(ドット)+gcosθが、φの関数として定まる。これにより、実施形態1と同様に(8)式を用いて非線形最小二乗法を用いてφを推定できる。
次に、本実施形態の車両姿勢角推定装置101Dの動作について説明する。
係数記憶部501は、時刻tを含む複数の時刻t、・・・、t、・・・、t、tにおけるピッチ角速度の定数項S0,tk及び比例係数S1,tkを記憶する。
静的ピッチ角推定部205は、少なくとも係数記憶部501に記憶された複数の時刻の定数項S0,tk及び比例係数S1,tkと、加速度センサ201によって計測された複数の時刻の加速度と、車速センサ203によって計測された複数の時刻の車速と、高度センサ202によって計測された複数の時刻の高度とから、静的ピッチ角φを推定する。
ピッチ角速度推定部502は、静的ピッチ角推定部205によって推定された静的ピッチ角φと、係数記憶部501に記憶された定数項S0,tk及び比例係数S1,tkから、(24)式を用いてピッチ角速度φ(ドット)を計算する。
係数予測部503は、ピッチ角推定部207によって推定されたピッチ角φと、ピッチ角速度推定部502によって計算されたピッチ角速度φ(ドット)と、加速度センサ201によって測定された加速度から、(23)式の初期値問題を例えばEuler法によって解くことで、次回の計算周期である時刻t+1における定数項S0,t+1及び比例係数S1,t+1を予測し、係数記憶部501に記憶する。
本実施形態の車両姿勢角推定装置によれば、実施形態1に記載の効果に加え、サスペンション102の振動モードに由来する車体のピッチ角に関しても、ジャイロセンサ等の追加のセンサを用いることなく推定できる。本実施形態における車両姿勢角推定装置はまた、本開示の実施形態2~4と組み合わせてもよく、その場合は実施形態2~4に記載の効果に加え、本実施形態に記載の効果を実現できる。
また、実施の形態1と同様、本実施の形態の車両姿勢角推定装置101Cと、当該車両姿勢角推定装置101Cにより推定された路面に対する車体のピッチ角に基づき車両用灯具の光軸を制御する光軸制御部111とを組合せて、車両用灯具の光軸制御装置を構成してもよい。
また、実施形態1と同様に、本実施形態の車両姿勢角推定装置におけるピッチ角速度推定部、係数予測部、静的ピッチ角推定部、合成加速度推定部、ピッチ角推定部の各機能は、処理回路により実現されてよい。すなわち、車両姿勢角推定装置は、係数記憶部に記憶された第2の定数項および第2の比例係数と推定された静的ピッチ角とに基づいてピッチ角速度を推定し、次回の計算周期における第2の定数項および第2の比例係数を予測するとともに係数記憶部に記憶させ、各センサの計測値に加え第2の定数項および第2の比例係数を用いて静的ピッチ角を推定し、合成加速度を推定し、ピッチ角を推定しピッチ角記憶部へ記憶させるとともに出力部へ出力するための処理装置を備えてよい。処理回路は、専用のハードウェアであっても、メモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSPともいう)であってもよい。
処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサー、並列プログラム化したプロセッサー、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。ピッチ角速度推定部、係数予測部、静的ピッチ角推定部、合成加速度推定部、ピッチ角推定部の各部の機能それぞれを処理回路で実現しても良いし、各部の機能をまとめて処理回路で実現しても良い。
処理回路がCPUの場合、ピッチ角速度推定部、係数予測部、静的ピッチ角推定部、合成加速度推定部、ピッチ角推定部の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアやファームウェアはプログラムとして記述され、メモリに格納される。処理回路は、メモリに記憶されたプログラムを読みだして実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、車両姿勢角推定装置は、処理回路により実行されるときに、係数記憶部に記憶された第2の定数項および第2の比例係数と推定された静的ピッチ角とに基づいてピッチ角速度を推定するステップ、次回の計算周期における第2の定数項および第2の比例係数を予測するとともに係数記憶部に記憶させるステップ、各センサの計測値に加え第2の定数項および第2の比例係数を用いて静的ピッチ角を推定するステップ、合成加速度を推定するステップ、ピッチ角を推定しピッチ角記憶部へ記憶させるとともに出力部へ出力するステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリを備える。また、これらのプログラムは、ピッチ角速度推定部、係数予測部、静的ピッチ角推定部、合成加速度推定部、ピッチ角推定部の手順や方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
なお、ピッチ角速度推定部、係数予測部、静的ピッチ角推定部、合成加速度推定部、ピッチ角推定部の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、静的ピッチ角推定部については専用のハードウェアとしての処理回路でその機能を実現し、ピッチ角速度推定部、係数予測部、合成加速度推定部、ピッチ角推定部については処理回路がメモリに格納されたプログラムを読みだして実行することによってその機能を実現することが可能である。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
なお、本開示は、その発明の範囲内において、各実施の形態及び変形例を自由に組み合わせたり、各実施の形態及び変形例を適宜変形、省略したりすることが可能である。
本開示は詳細に説明されたが、上記の説明は、すべての態様において、例示であって、本開示がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本開示の範囲から外れることなく想定されるものと解される。
101、101A、101B、101C、101D 車両姿勢角推定装置、
111 光軸制御部、
205、205A 静的ピッチ角推定部、
206 合成加速度推定部、
207 ピッチ角推定部、
208 ピッチ角記憶部、
301 定数項計算部、
302 微係数計算部、
303 静的ピッチ角計算部、
304 状態記憶部、
501 係数記憶部、
502 ピッチ角速度推定部、
503 係数予測部

Claims (7)

  1. サスペンションによって路面から支持された車体を備える車両において、少なくとも、前記車体に備えられた加速度センサから得られる加速度情報、高度センサから得られる高度情報、車速センサから得られる車速情報、及び、前記サスペンションにより定まる定数に基づいて、前記車両が平坦な路面上で加減速していない場合における、前記路面に対する前記車体のピッチ角である静的ピッチ角を推定する静的ピッチ角推定部と、
    少なくとも、前記加速度情報、及び、前記静的ピッチ角推定部によって推定された静的ピッチ角から、車体にかかる加速度の車両の進行方向に平行な成分を推定する合成加速度推定部と、
    前回の計算周期における路面に対する車体のピッチ角を記憶するピッチ角記憶部と、
    少なくとも、前記合成加速度推定部によって推定された車体にかかる加速度の車両の進行方向に平行な成分、前記ピッチ角記憶部に記憶された前回の計算周期における路面に対する車体のピッチ角、及び、前記サスペンションにより定まる定数から、路面に対する車体のピッチ角を推定し、前記ピッチ角記憶部に記憶させるとともに出力部へ出力するピッチ角推定部と、
    を備えた車両姿勢角推定装置。
  2. 前記静的ピッチ角推定部は、
    前記加速度センサから得られる加速度情報から、前記車体にかかる加速度の車両の進行方向に平行な成分のうち、静的ピッチ角に依存しない第1の定数項を計算する定数項計算部と、
    前記加速度センサから得られる加速度情報から、前記車体にかかる加速度の車両の進行方向に平行な成分のうち、静的ピッチ角に対する第1の比例係数を計算する微係数計算部と、
    少なくとも前回の計算周期における静的ピッチ角の推定値を記憶する状態記憶部と、
    少なくとも、前記高度センサから得られる高度情報、前記車速センサから得られる車速情報、前記定数項計算部によって計算された第1の定数項、前記微係数計算部によって計算された第1の比例係数、及び前記サスペンションにより定まる定数に基づいて静的ピッチ角を推定し、得られた静的ピッチ角の推定値を前記状態記憶部へ記憶させるとともに前記合成加速度推定部へと出力する静的ピッチ角計算部とを備える、
    請求項1に記載の車両姿勢角推定装置。
  3. 前記静的ピッチ角推定部は、少なくとも、前記車体に備えられた加速度センサから得られる加速度情報、高度センサから得られる高度情報、車速センサから得られる車速情報、及び前記サスペンションにより定まる定数に加え、角速度センサから得られるピッチ角速度情報に基づいて静的ピッチ角を推定する、
    請求項1又は2に記載の車両姿勢角推定装置。
  4. 前記車体のピッチ角速度のうち、静的ピッチ角に依存しない第2の定数項、及び、静的ピッチ角に対する第2の比例係数を記憶する係数記憶部と、
    少なくとも、前記係数記憶部に記憶された前記第2の定数項及び前記第2の比例係数、並びに、前記静的ピッチ角推定部によって推定された静的ピッチ角に基づいて、ピッチ角速度を推定するピッチ角速度推定部と、
    前記加速度センサから得られる加速度情報と、前記ピッチ角推定部によって推定されたピッチ角と、前記ピッチ角速度推定部によって推定されたピッチ角速度から、次回の計算周期における前記第2の定数項及び前記第2の比例係数を予測し、前記係数記憶部に記憶させる係数予測部とをさらに備え、
    前記静的ピッチ角推定部は、少なくとも、前記車体に備えられた加速度センサから得られる加速度情報、高度センサから得られる高度情報、車速センサから得られる車速情報、及び前記サスペンションにより定まる定数に加え、前記第2の定数項及び前記第2の比例係数に基づいて静的ピッチ角を推定する、
    請求項1又は2に記載の車両姿勢角推定装置。
  5. 前記静的ピッチ角推定部は、前記車体に備えられた加速度センサから得られる加速度情報のうち、直交する3軸の成分を考慮して前記静的ピッチ角を推定する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の車両姿勢角推定装置。
  6. 前記静的ピッチ角推定部は、静的ピッチ角を推定するとともに、前記車速センサから得られる車速情報の誤差を推定する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の車両姿勢角推定装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の車両姿勢角推定装置と、
    前記車両姿勢角推定装置により推定された前記ピッチ角に基づいて車両用灯具の光軸を制御する光軸制御部と、
    を備えた車両用灯具の光軸制御装置。
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