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JP7401184B2 - ロボットシステム - Google Patents

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Description

本発明は、ロボットシステムに関する。
従来から遠隔操作ロボットが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような遠隔操作ロボットでは、作業者がロボットの操作を上手く行う必要がある。
そのための装置として、例えば、遠隔操作ロボットの操作を訓練する操作訓練装置技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2009-178820号公開特許公報 特開2007-183332号公開特許公報
上記操作訓練装置によれば、操作者の操作を訓練することができる。しかし、この訓練装置では、熟練者の操作の上手さが訓練の到達点として想定されているので、想定されたレベル以上に操作の上手さを向上させることは困難である。しかも、この装置は、訓練専用の装置であり、ロボットを用いて実際の作業を行うことができない。
つまり、訓練装置では、初心者の操作の上手さを所定のレベルまで向上させることはできるが、所定のレベルに到達した操作者の操作の上手さをそれ以上向上させるには、実際の作業を通じて、操作者の操作の上手さを向上させる他はない。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、実際の作業を通じて、ロボット本体の操作の上手さを向上させることが可能なロボットシステムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある形態(aspect)に係る、ロボットシステムは、作業を行うロボット本体と、操作指令に応じて前記ロボット本体の動作を制御するロボット制御部と、操作者の操作に応じて前記操作指令を前記ロボット制御部に送る操作器と、前記作業における前記操作者による前記ロボット本体の操作の上手さをランク付けした情報である操作上手さランク情報を取得する操作上手さランク情報取得部と、前記操作上手さランク情報取得部が取得した前記操作上手さランク情報を前記操作者に提示する操作上手さランク情報提示器と、を備える。
この構成によれば、操作者に、作業におけるロボット本体の操作の上手さランク情報が提示されるので、操作者は、当該作業におけるロボット本体の操作をより上手く行うように動機付けられる。具体的には、一般に、操作者は、ロボット本体を操作して作業を行う場合、自分の現時点におけるロボット本体に対する操作の上手さに基づいて、事前に、当該作業においてロボット本体をどの程度上手く操作できるか想定する。また、一般に、操作者は、ロボット本体に対する操作の上手さを向上しようとする意欲を持っている。従って、提示された操作上手さランクが、自分が想定した程度を上回ると、その作業に対するロボット本体の操作方法に自信を持ち、次回もその操作方法を採用する。また、良い結果が得られたことによって、やる気を起こす。
一方、提示された操作上手さランクが、自分が想定した程度を下回ると、操作者は、その原因を究明し、その原因を除去することによって、ロボット本体に対する操作の上手さを向上させようと努力する。このようにして、操作者は、実際の作業を通じて、当該作業におけるロボット本体の操作の上手さを向上させることができる。
前記操作上手さランク情報が、前記ロボット本体が行った作業に要した時間の短さのランクである作業時間短さランク、前記ロボット本体が行った作業に要した力の小ささのランクである作業力小ささランク、前記ロボット本体が行った作業によって製造された製品の品質の良さのランクである製品品質ランク、及び、前記ロボット本体が行った作業の品質のランクである作業品質ランクのうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
この構成によれば、操作者は、作業の出来栄えの態様に応じて、作業におけるロボット本体の操作をより上手く行うように動機付けられる。
前記ロボット本体が行う作業が、繰り返し行われる所定作業である、請求項1又は2に記載のロボットシステム。
この構成によれば、所定作業が繰り返し行われるので、ロボット本体に対する操作の上手さを的確に把握することができる。
前記ロボット本体と前記ロボット制御部とを備えるロボットが、前記ロボット制御器が前記操作指令に応じて前記ロボット本体の動作を制御する手動モードと、前記ロボット制御器が所定の動作プログラムに応じて前記ロボット本体の動作を制御する自動モードと、前記ロボット制御器が前記操作指令と前記所定の動作プログラムとに応じて前記ロボット本体の動作を制御する修正自動モードと、を有し、且つ、前記ロボット制御器が、前記修正自動モードにおいて、前記所定の動作プログラムを前記操作指令が反映されたものとなるように修正し、この修正した所定の動作プログラムを、以降の修正自動モードにおいて、前記所定の動作プログラムに代えて用いてもよい。
この構成によれば、操作者のロボット本体の操作の上手さだけでなく、ロボットの動作モードの選択によって、ロボット本体の作業量及び作業時間(作業速度)が左右され、ひいては、ロボット本体の操作の上手さが左右される。一方、操作者は、操作上手さランク情報によって、ロボット本体の操作の上手さを向上させるように動機付けられる。その結果、実際の作業を通じて、操作者の適切な動作モードの選択を含む操作の上手さを向上させることができる。
前記ロボット制御部は、基本動作プログラムに従って自動動作指令を出力する基本動作指令部と、機械学習に基づいて自動動作修正指令を出力する学習部と、前記自動動作指令と前記自動動作修正指令と前記操作指令とを加算して動作指令を出力する動作指令部と、を備え、前記学習部は、前記自動動作指令と前記操作指令とを加算したものを、前記ロボット本体のエンドエフェクタの位置データ及び前記エンドエフェクタ加わる力のデータと対応させて機械学習してもよい。
この構成によれば、機械学習によって、操作者のロボット本体を操作する技能が、実際の作業を通じて、ロボットシステムに伝承される。そして、この実際の作業において、操作者が操作上手さランク情報によって、ロボット本体の操作の上手さを向上させるように動機付けられる。その結果、操作者のより上手くロボット本体を操作する技能が、実際の作業を通じて、ロボットシステムに伝承される。
前記ロボットシステムは、前記ロボット本体による作業を撮像する作業撮像器と、前記作業撮像器によって撮像された前記ロボット本体による作業の画像である作業画像を表示する作業画像表示器と、をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、操作者は、作業画像表示器に表示されたロボット本体による作業を見ながらロボット本体を操作することができるので、肉眼による目視では作業内容を詳しく監視することができない作業環境においても、的確にロボット本体を操作することができる。
本発明は、実際の作業を通じて、ロボット本体の操作の上手さを向上させることが可能なロボットシステムを提供することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態1に係るロボットシステムの構成の一例を模式的に示す模式図である。 図2は、図1の操作器の構成の一例を示す斜視図である。 図3は、図1のロボットシステムの制御系統の構成の一例を示す機能ブロック図である。 図4は、図1のロボットシステムのロボット本体による作業の一例を模式的に示す模式図である。 図5は、図1のロボットシステムのロボット本体による作業の作業環境の一例を模式的に示す平面図である。 図6Aは、図3の記憶部に格納された作業時間と作業時間短さランクとの対比テーブルを示す図である。 図6Bは、図3の記憶部に格納された作業力と作業力小ささランクとの対比テーブルを示す図である。 図7は、本発明の実施形態2に係るロボットシステムの制御系統の構成の一例を示す機能ブロック図である。 図8Aは、図7の記憶部に格納された製品品質と製品品質ランクとの対比テーブルを示す図である。 図8Bは、図7の記憶部に格納された作業品質と作業品質ランクとの対比テーブルを示す図である。 図9は、本発明の実施形態3に係るロボットシステムの制御系統の構成の一例を示す機能ブロック図である。 図10は、図9の選択器及びロボット制御部の詳細な構成の一例を示す機能ブロック図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
(実施形態1)
[構成]
図1は、本発明の実施形態1に係るロボットシステムの構成の一例を模式的に示す模式図である。
{ハードウェアの構成}
図1を参照すると、実施形態1のロボットシステム300Aは、ロボット本体1と、操作器2と、制御器3と、作業撮像器4と、作業画像表示器5と、操作上手さランク情報提示器6と、作業開始検知器47と、作業終了検知器48と、を備える。ロボット本体1と制御器3とがロボット10を構成する。ロボット本体1は、エンドエフェクタ17を備える。ロボット本体1は、いわゆるロボットであればよい。ロボットは、例えば、「センサ、知能・制御系、駆動系の3つの要素技術を有する、知能化した機械システム」と定義される(「総務省平成27年版情報通信白書のポイント」参照)。具体的には、ロボット本体1は、例えば、垂直多関節型ロボット、水平多関節型ロボット、パラレルリンク型ロボット、極座標ロボット、円筒座標型ロボット、直角座標型ロボット等の産業用ロボットで構成される。以下では、ロボット本体1が、垂直多関節型ロボットのロボットアームで構成される場合が例示される。
ロボット本体1では、ロボットアームの手首部14の先端に力センサ19を介してエンドエフェクタ17が装着される。
以下、これらの構成要素を順に説明する。
<作業撮像器>
作業撮像器4は、例えば、カメラで構成される。カメラは、公知のものを使用することができる。作業撮像器4は、ロボット本体1による作業を撮像できる箇所に設置される。
<作業画像表示器>
作業画像表示器5は、例えば、ディスプレイで構成される。ディスプレイとして公知のものを使用することができる。作業画像表示器5は、操作者が見易いように操作器2の近傍に設置される。
<操作上手さランク情報提示器>
操作上手さランク情報提示器6は、操作上手さランク情報を操作者に提示する機器である。操作上手さランク情報提示器6は、操作上手さランク情報を操作者に提示することができるものであればよい。具体的には、操作上手さランク情報提示器6として、操作上手さランク情報を音で操作者に提示するスピーカ、操作上手さランク情報を光で操作者に提示する照明器具、操作上手さランク情報を画像で操作者に提示するディスプレイ、操作上手さランク情報操を、操作者の身体を刺激することによって操作者に提示する身体刺激機器(例えばバイブレータ)等が例示される。操作上手さランク情報提示器6がディスプレイである場合、作業画像表示器5が操作上手さランク情報提示器6を兼ねてもよい。以下では、操作上手さランク情報提示器6がスピーカである場合が例示される。
<作業開始検知器>
本実施形態では、ロボット本体1によって所定作業が繰り返し行われる。作業開始検知器47は、この所定作業の開始を検知する機器である。従って、作業開始検知器47は、所定の作業の内容に応じて、適宜、構成される。本実施形態では、後述するように所定作業が2つの部材の嵌合である場合が例示される。この場合、作業開始検知器47は、例えば、所定の作業開始位置に位置するロボット本体1のエンドエフェクタ17を検出する近接センサ、接触センサ等で構成される。なお、所定作業の内容によっては、後述するロボット制御部41(図3参照)が所定作業の開始をロボット本体1のエンドエフェクタ17の位置、姿勢、動作等から検知することができる場合があり、そのような場合は、ロボット制御部41が、作業開始検知器47として用いられる。
<作業終了検知器>
作業終了検知器48は、所定の作業の内容に応じて、適宜、構成される。後述するように所定作業が2つの部材の嵌合である場合、作業終了検知器48は、例えば、所定の作業終了位置に位置するロボット本体1のエンドエフェクタ17を検出する近接センサ、接触センサ等で構成される。なお、所定作業の内容によっては、後述するロボット制御部41(図3参照)が所定作業の終了をロボット本体1のエンドエフェクタ17の位置、姿勢、動作等から検知することができる場合があり、そのような場合は、ロボット制御部41が、作業終了検知器48として用いられる。
<制御器3>
制御器3は、例えば、プロセッサとメモリとを備える。制御器3は、メモリに格納された所定の動作プログラムをプロセッサが読み出して実行することにより、ロボット本体1の動作を制御する。制御器3は、具体的には、例えば、マイクロコントローラ、MPU、FPGA(Field Programmable Gate Array)、PLC(Programmable Logic Controller)、論理回路等で構成される。
<ロボット本体1>
ロボット本体1は、基台15と、基台15に支持された腕部13と、腕部13の先端に支持され、エンドエフェクタ17が装着される手首部14とを備えている。ロボット本体1は、図1に示すように3以上の複数の関節JT1~JT6を有する多関節ロボットアームであって、複数のリンク11a~11fが順次連結されて構成されている。より詳しくは、第1関節JT1では、基台15と、第1リンク11aの基端部とが、鉛直方向に延びる軸回りに回転可能に連結されている。第2関節JT2では、第1リンク11aの先端部と、第2リンク11bの基端部とが、水平方向に延びる軸回りに回転可能に連結されている。第3関節JT3では、第2リンク11bの先端部と、第3リンク11cの基端部とが、水平方向に延びる軸回りに回転可能に連結されている。第4関節JT4では、第3リンク11cの先端部と、第4リンク11dの基端部とが、第4リンク11cの長手方向に延びる軸回りに回転可能に連結されている。第5関節JT5では、第4リンク11dの先端部と、第5リンク11eの基端部とが、リンク11dの長手方向と直交する軸回りに回転可能に連結されている。第6関節JT6では、第5リンク11eの先端部と第6リンク11fの基端部とが、ねじり回転可能に連結されている。そして、第6リンク11fの先端部にはメカニカルインターフェースが設けられている。このメカニカルインターフェースに、力センサ19を介して、ロボット本体1の作業内容に対応したツールとしてのエンドエフェクタ17が着脱可能に装着される。力センサ19は、例えば、3軸加速度センサで構成される。力センサ19は、エンドエフェクタ17が作業対象に作用させる力(作業対象からの反力)を検出する。
上記の第1関節JT1、第1リンク11a、第2関節JT2、第2リンク11b、第3関節JT3、及び第3リンク11cから成るリンクと関節の連結体によって、ロボット本体1の腕部13が形成されている。また、上記の第4関節JT4、第4リンク11d、第5関節JT5、第5リンク11e、第6関節JT6、及び第4リンク11fから成るリンクと関節の連結体によって、ロボット本体1の手首部14が形成されている。
関節JT1~JT6には、それが連結する2つの部材を相対的に回転させるアクチュエータの一例としての駆動モータ(図示せず)が設けられている。駆動モータは、例えば、制御器3のロボット制御部41(図3参照)から送られる動作指令(電流指令)によって回転角を制御されるサーボモータである。また、関節JT1~JT6には、駆動モータの回転角を検出するための回転角センサ(図示せず)と、駆動モータの電流を検出するための電流センサ(図示せず)とが設けられている。回転角センサは例えばエンコーダで構成される。
制御器3のロボット制御部41は、全ての関節の駆動モータの回転角を総合してエンドエフェクタ17の位置データに変換する。電流センサの検出信号は、ロボット制御部41が、各関節のサーボモータの電流を、電流指令に従った値になるようフィードバック制御するために用いられる。
<操作器2>
操作器2は、その操作によって、ロボット本体1を操作できるものであればよい。例えば、操作器2をロボット本体1と相似のマスターロボットで構成し、ロボット本体1をスレーブロボットとして制御するように構成してもよい。また、操作器2がジョイスティックであってもよい。また、操作器2が、特定の用途にカスタマイズされた専用の操作器であってもよい。ここでは、操作器2として、図2に示すものが用いられる。
図2は、図1の操作器2の構成の一例を示す斜視図である。図2を参照すると、操作器2は、操作者によって把持される把持部21と、把持部21を移動可能に支持するアーム部22と、モータ24とを備えている。モータ24はサーボモータで構成される。
把持部21は、操作者が把持し易いように、操作者が把持部21を握って把持することが可能に形成されている。操作者が把持部21を握って把持した状態で、操作者が、把持部21を移動させることによりロボット本体1を移動させ、ロボット本体1を操作する。
把持部21は、支持部23によって支持されている。また、把持部21は、円筒状の接続部23cを介して、支持部23に接続されている。支持部23は、アーム部22によって移動可能に支持されている。アーム部22は、モータ24に接続されている。
アーム部22は、それぞれ関節22aを有し、関節22aを中心に屈曲することが可能に形成されている。従って、アーム部22は、把持部側アーム部22bと、モータ側アーム部22cとが、関節22aによって屈曲可能に接続されている。
モータ24は、支持台30によって支持されている。モータ24は、6つ設けられている。6つのモータ24は、一対のモータ24によって1つの辺が構成され、支持台30上に三角形状に並べられて配置されている。より詳しくは、一対のモータ24の主軸の回転軸(中心軸)が正三角形の1辺を構成するように、6つのモータ24が配置されている。そして、1辺を構成する一対のモータ24に対応して一対のアーム部22が設けられている。この一対のアーム部22によって、支持部23の外形を規定する3つの辺のうちの1つの辺23aが挟まれている。支持部23の辺23aには、軸23bが、支持部23の内部を通って配置されている。軸23bは、辺23aを挟む2つの把持部側アーム部22bによって両端部を、軸23bの中心軸を含む互いに直交する3軸の周りに回転可能に保持されている。これにより、支持部23が、軸23bの中心軸を含む互いに直交する3軸の周りに回転可能に軸支されている。このように、支持部23は、2つの把持部側アーム部22bによって軸23bの中心軸を含む互いに直交する3軸の周りに回転可能に支持されている。支持部23における辺23aと軸23bの構成については、支持部23の3つの辺について同様である。ここで、3つの軸23bの中心軸は正三角形を成している。
また、上述の関節22aは、一対のモータ24の出力軸の中心軸に平行な軸を含む互いに直交する3軸の周りに回転可能に、把持部側アーム部22bをモータ側アーム部22cに接続している。従って、支持部23の位置及び姿勢に応じて、6つのモータ24の回転角が一義的に定まる。この6つのモータ24の回転角が操作指令(位置指令)として制御器3に出力される。
また、操作器2の把持部21には、押しボタン21a及び21bが設けられている。これらは、例えば、エンドエフェクタ17を操作するために用いられる。押しボタン21a及び21bの操作に応じて、エンドエフェクタ17を操作するための操作指令が制御器3に出力される。
{制御系統の構成}
図3は、図1のロボットシステムの制御系統の概略の構成を例示する機能ブロック図である。図6Aは、図3の記憶部に格納された作業時間と作業時間短さランクとの対比テーブルを示す図である。図6Bは、図3の記憶部に格納された作業力と作業力小ささランクとの対比テーブルを示す図である。
図3を参照すると、制御器3は、ロボット制御部41と、操作器制御部42と、表示制御部43と、操作上手さランク情報取得部44と、記憶部45と、を備える。これらは、制御器3を構成するメモリに格納された所定の動作プログラムを、制御器3を構成するプロセッサが実行することにより実現される機能ブロックである。
<表示制御>
まず、作業撮像器4及び作業画像表示器5の制御系統を説明する。制御器3は、表示制御部43を備える。作業撮像器4は、ロボット本体1の動作範囲の景色を撮像し、その撮像信号を表示制御部43に送る。ロボット本体1の動作範囲の景色には、ロボット本体1による作業の様子が含まれる。表示制御部43は、受け取った撮像信号を画像表示信号に変換し、作業画像表示器5に送る。作業画像表示器5は、受け取った画像表示信号に従って、画像を表示する。これにより、作業撮像器4により撮像された画像が作業画像表示器5に表示される。また、表示制御部43には、操作上手さランク情報取得部44から、作業開始情報及び作業終了情報が送られ、表示制御部43は、これらの情報を画像表示信号に変換して、作業画像表示器5に表示させる。操作者は、作業画像表示器5に表示された画像を見ながら、ロボット本体1を操作すべく操作器2を操作する。
<ロボット本体1の動作制御>
次に、操作器2及びロボット本体1の制御系統について説明する。
本実施形態では、操作器2を用いてバイラテラル制御が行われる。操作器2において、6つのモータ24は、バイラテラル制御で必要な場合に制御器3の操作器制御部42によって回転角制御(位置制御)される。6つのモータ24には、それぞれ、回転角センサ(図示せず)が設けられている。回転角センサは例えばエンコーダで構成される。回転角センサの検出信号は制御器3のロボット制御部41に送られる。この回転角センサの検出信号が操作指令の位置指令を構成する。一方、制御器3の操作器制御部42は、ロボット本体1の力センサ19から入力される力データに基づいて、各モータの出力トルクを制御する。この出力トルクは、操作者による把持部21の操作に対し、上記力データに応じた反力が発生するように制御される。また、バイラテラル制御において、操作器2からの力指令が必要とされる場合には、把持部21と支持部23との間に力センサ(例えば3軸加速度センサ)が設けられ、この力センサの出力に基づいて力指令が生成される。バイラテラル制御のタイプにより、位置指令のみが操作指令を構成する場合と、位置指令と力指令とが操作指令を構成する場合とがある。以下では、操作指令が位置指令で構成される場合が例示される。
操作器2によってロボット本体1の腕部13及び手首部14を操作する際には、把持部21を操作者が把持する。操作者が把持部21を把持した状態で、ロボット本体1を移動させたい方向に合わせて把持部21を移動させると、把持部21を支持する支持部23が、把持部21の移動に伴って移動する。また、支持部23の移動により、支持部23に接続されている6つのアーム部22が移動する。
6つのアーム部22が移動すると、それに応じて6つのモータ24の出力軸が回転し、この回転角を6つの回転角センサが検出する。この検出信号は上述のように操作指令を構成する位置指令として出力され、制御器3のロボット制御部41が、この操作指令(位置指令)に基づいて動作指令を生成し、これをロボット本体1に送る。すると、ロボット本体1が、エンドエフェクタ17が支持部23の位置及び姿勢を反映した位置及び姿勢を取るように動作する。これにより、操作者が、操作器2の把持部21を操作して、ロボット本体1を意図するように操作することができる。
一方、この間、操作器制御部42が操作者による把持部21の操作に対し、ロボット本体1の力センサ19から送られる力データに応じた反力が発生するように各駆動モータを制御するので、操作者は把持部21の移動に対する反力を感じる。これにより、操作者がロボット本体1のエンドエフェクタ17に作用する作業対象物からの反力を感じながらエンドエフェクタ17の位置及び姿勢を操作することができる。
また、操作者が、操作器2の把持部21の押しボタン21a及び21bを操作すると、これらの操作に応じた操作指令が操作器2からロボット制御部41に送信され、ロボット制御部41は、この操作指令に応じた動作指令をロボット本体1に送信し、この操作指令に応じてエンドエフェクタ17を動作させる。
<操作上手さランク情報提示制御>
次に、操作上手さランク情報提示制御について説明する。「操作上手さランク情報」とは、操作者によるロボット本体1の操作の上手さをランク付けした情報である。「操作上手さランク情報」は、操作の上手さに相関するパラメータの値が複数の段階に分類され、各分類にランクが付与される。各段階に対応するパラメータの範囲は、作業に応じて、適宜、設定される。ランクの名称は、順位を表す名称であればよい。ランクの名称として、アルファベット(A,B,C,・・・.)、数字(1,2,3,・・・)、記号(○、△、×)等が例示される。ランクの名称として、ここでは、アルファベットが用いられる。
「操作上手さランク情報」は、少なくとも、「作業時間短さランク」、「作業力小ささランク」、「製品品質ランク」、及び「作業品質ランク」を含む。本実施形態では、「作業時間短さランク」及び「作業力小ささランク」が操作者に提示される場合が例示される。「製品品質ランク」及び「作業品質ランク」が操作者に提示される場合は、後述する実施形態2において例示される。
制御器3は、操作上手さランク情報取得部44及び記憶部45を備える。
図6A及び図6Bを参照すると、記憶部45には、作業時間と作業時間短さランクとの対比テーブル及び作業力と作業力小ささランクとの対比テーブルが格納されている。作業時間と作業時間短さランクとの対比テーブルでは、例えば、作業時間が、「短い」、「やや短い」、「普通」、「やや長い」、及び「長い」の5つの段階に分類される。各段階に対応する作業時間の範囲は、作業に応じて、適宜、設定される。なお、各段階を、上記名称(ラベル)ではなく、作業時間の範囲で表してもよい。
これらの5つの段階に、作業時間が短い順に、作業時間短さランクA~Eが付与される。
また、作業力と作業力小ささランクとの対比テーブルでは、例えば、作業力が、「小さい」、「やや小さい」、「普通」、「やや大きい」、及び「大きい」の5つの段階に分類される。各段階に対応する作業力の範囲は、作業に応じて、適宜、設定される。なお、各段階を、上記名称(ラベル)ではなく、作業力の範囲で表してもよい。
これらの5つの段階に、作業力が小さい順に、作業力小ささランクA~Eが付与される。
作業開始検知器47は、所定作業の開始を検知すると、作業開始情報を操作上手さランク情報取得部44に送る。また、作業終了検知器48は、所定作業の終了を検知すると、作業終了情報を操作上手さランク情報取得部44に送る。
操作上手さランク情報取得部44は、作業開始情報と作業終了情報とに基づいて、遂行された所定作業に要した時間である作業時間を算出する。そして、この作業時間を、上述の5つの段階(「短い」~「長い」)のいずれかに分類する。そして、記憶部45に格納された作業時間と作業時間短さランクとの対比テーブルを参照し、この分類した段階に対し、その対応する作業時間短さランク(A~Eのいずれか)を付与する。
一方、力センサ19は、作業に要した力のデータをリアルタイムで操作上手さランク情報取得部44に送る。
操作上手さランク情報取得部44は、力センサ19から受け取った力のデータの最大値を逐次更新するようにして保存し、作業が終了すると、この力のデータの最大値を当該作業の「作業力」とする。
そして、この作業力を、上述の5つの段階(「小さい」~「大きい」)のいずれかに分類する。そして、記憶部45に格納された作業力と作業力小ささランクとの対比テーブルを参照し、この分類した段階に対し、その対応する作業時力小ささランク(A~Eのいずれか)を付与する。
操作上手さランク情報取得部44は、このようにして求めた作業時間短さランク(A~Eのいずれか)及び作業力小ささランク(A~Eのいずれか)を操作上手さランク情報提示器6に送る。
操作上手さランク情報提示器6は、ここではスピーカであり、受け取った作業時間短さランク及び作業力小ささランクを音声で操作者に報知する(提示する)。例えば、操作上手さランク情報提示器6は、「作業時間短さランクA、作業力ランクA」と操作者に報知する。
[動作]
次に、以上のように構成されたロボットシステム300Aの動作の一例を、図4及び図5を用いて説明する。図4は、図1のロボットシステムのロボット本体による作業の一例を模式的に示す模式図である。図5は、図1のロボットシステムのロボット本体による作業の作業環境の一例を模式的に示す平面図である。
<作業対象及び作業内容>
ここでは、所定作業が繰り返し行われる。このよう所定作業が繰り返される場合、操作者のロボット本体1に対する操作の上手さを的確に把握することができる。
作業対象は、例えば、互いに嵌合される2つの物品である。図4(a)~(d)には、ロボット本体1が第1物品81をまさぐりながら第2物品82に嵌挿する様子が示されている。
ここでは、大径の短い円柱状の頭部81aと小径の長い円柱状の胴部81bとを有する第1物品81と、短い円柱状の本体の中心部に円柱状の貫通孔82aを有する第2物品82との嵌合を例に取ってロボットシステム300Aの動作を説明する。この場合、第2物品82の貫通孔82aに第1物品81の胴部81bが嵌挿される。しかし、両者の隙間が小さく、操作者が操作器2によりロボット本体1を操作して両者をスムーズに嵌合させるには熟練を要する。このような嵌合作業においては、作業時間が短い程、また、作業中に作業対象である2つの物品に作用する力が小さい程、操作者のロボット本体1に対する操作が上手いと言える。
<作業環境>
ロボット本体1のエンドエフェクタ17は、第1物品81の頭部81aを把持及び開放可能なチャック(図示せず)を備えている。作業開始検知器47及び作業終了検知器48は、ここでは、近接センサで構成される。
図5を参照すると、例えば、所定の作業エリアに第1場所91と第2場所92が所定距離だけ離れて設定されている。第1場所91に第1物品81が置かれ、第2場所92に第2物品82が置かれる。第1場所91の近傍に作業開始検知器47が設けられ、第2場所92の近傍に作業終了検知器48が設けられている。ロボット本体1のエンドエフェクタ17が作業開始検知器47の直上に位置すると、作業開始検知器47が作業開始を検知し、それにより、第1物品供給機構(図示せず)によって、第1場所91に新たに第1物品81が置かれる。また、ロボット本体1のエンドエフェクタ17が作業終了検知器48の直上に位置すると、作業終了検知器48が作業終了を検知し、それにより、第2物品供給搬出機構(図示せず)によって、第1物品81が嵌合された第2物品82が第2場所92から搬出され、新たに単独の第2物品82が第2場所92に置かれる。第1物品供給機構及び第2物品供給搬出機構は、例えば、産業用ロボット、ベルトコンベア等によって構成される。
<嵌合作業>
図1、図3、及び図4を参照すると、操作者は、作業画像表示器5を見ながら、操作器2を操作してロボット本体1を以下のように動作させる。以下では、説明を簡単にするために、操作者が作業画像表示器5を見ながら操作器2を操作すること及びそれによってロボット本体1が動作することを記述するのを省略する。
まず、操作者は、エンドエフェクタ17によって第1場所91に置かれた第1物品81を把持する。
次いで、操作者は、エンドエフェクタ17を作業開始検知器47の直上に位置させる。すると、作業開始検知器47が作業開始を検知し、作業開始情報を操作上手さランク情報取得部44に送る。
操作上手さランク情報取得部44は、受け取った作業開始情報を表示制御部43に送るとともに、作業時間の計測を開始する。なお、この場合、第1物品81を把持し、それを作業開始検知器47の上まで搬送する時間が作業時間に含まれないが、作業時間はあくまで、ロボット本体1の操作の上手さを向上させるように操作者を動機付けするための指標であるので、計測方法が規定されていればよく、計測される作業時間に実際の作業時間が正確に反映されていなくても構わない。
表示制御部43は、作業開始情報を受け取ると、作業画像表示器5に作業が開始された旨のメッセージを作業の画像に重ねて表示する。これにより、操作者は、作業の開始がロボット10によって認識されたことと作業時間の計測が開始されたことを確認する。
一方、作業開始検知器47が作業開始を検知すると、第1物品供給機構によって、新たに第1物品81が第1場所に置かれる。
次いで、操作者は、図4(a)に示すように、エンドエフェクタ17に把持した第1物品81を第2物品82の上方に位置させる。この場合、第1物品81の位置が正確に第2物品82の直上には位置せず、水平方向にずれたと仮定する(図4(a)では図面右方向に少しずれている)。
次いで、操作者は、エンドエフェクタ17に把持した第1物品81を降下させる。すると、図4(b)に示すように、第1物品81の胴部81bが第2物品82の貫通孔82aの縁に当接する。操作者は、この当接を、作業画像表示器5を介して目視で感知するだけでなく、操作器2からの反力で感知する。
すると、操作者は、図4(c)~(d)に示すように、エンドエフェクタ17に把持した第1物品81の胴部81bを、第2物品82の貫通孔82aの縁辺をまさぐるように移動させて、最終的に第1物品81の胴部81bを第2物品82の貫通孔82aに嵌挿する。この嵌挿動作においては、第1物品81の胴部81bを第2物品82に軽く押し付けながら移動させて第2物品82の貫通孔82aの位置を探り、第1物品81の胴部81bの位置が第2物品82の貫通孔82aの位置に合致すると、その押圧力によって第1物品81の胴部81bが第2物品82の貫通孔82aに挿入され始めるのであるが、操作者は、操作器2からの反力によって、この押圧力により第1物品81の胴部81bが第2物品82の貫通孔82aに挿入され始める感触を得ることができるので、この嵌挿動作を好適に行うことができる。一方、力センサ19は、この嵌挿動作の間、エンドエフェクタ17による第1物品81の第2物品82への押圧力を検知し、この押圧力のデータを操作上手さランク情報取得部44にリアルタイムで送る。
次いで、操作者は、エンドエフェクタ17に把持した第1物品81を解放し、エンドエフェクタ17を作業終了検知器48の上方に位置させる。すると、作業終了検知器48が作業終了を検知し、作業終了情報を操作上手さランク情報取得部44に送る。
操作上手さランク情報取得部44は、受け取った作業終了情報を表示制御部43に送るとともに、作業時間の計測を終了し、今回の作業時間を算出する。そして、この作業時間を、上述の5つの段階(「短い」~「長い」)のいずれかに分類する。ここでは、この作業時間が、例えば、「短い」に相当する段階であったと仮定する。すると、操作上手さランク情報取得部44は、記憶部45に格納された作業時間と作業時間短さランクとの対比テーブルを参照し、この「短い」という段階に対し、その対応する作業時間短さランクAを付与する。
一方、操作上手さランク情報取得部44は、力センサ19から受け取った力のデータの最大値を逐次更新するようにして保存し、作業が終了すると、この力のデータの最大値を当該作業の「作業力」とする。そして、この作業力を、上述の5つの段階(「小さい」~「大きい」)のいずれかに分類する。ここでは、この作業力が、例えば、「小さい」に相当する段階であったと仮定する。すると、操作上手さランク情報取得部44は、記憶部45に格納された作業力と作業力小ささランクとの対比テーブルを参照し、この「小さい」という段階に対し、その対応する作業力小ささランクAを付与する。
操作上手さランク情報取得部44は、このようにして求めた「作業時間短さランクA」及び「作業力小ささランクA」を含む音声情報を操作上手さランク情報として操作上手さランク情報提示器6に送る。
表示制御部43は、作業終了情報を受け取ると、作業画像表示器5に作業が終了した旨のメッセージを作業の画像に重ねて表示する。これにより、操作者は、作業の終了がロボット10によって認識されたことを確認する。
また、操作上手さランク情報提示器6は、「作業時間短さランクA、作業力小ささランクA」を含む情報を音声で報知する。
一方、作業終了検知器48が作業終了を検知すると、第2物品供給搬出機構によって、第1物品81が嵌合された第2物品82が第2場所92から搬出され、新たに単独の第2物品82が第2場所92に置かれる。
以降、この動作が繰り返される。
<作用効果>
操作者は、操作上手さランク情報提示器6によって報知される上記音声情報を聞くと、当該作業におけるロボット本体1の操作をより上手く行うように動機付けられる。具体的には、一般に、操作者は、ロボット本体1を操作して作業を行う場合、自分の現時点におけるロボット本体1に対する操作の上手さに基づいて、事前に、当該作業においてロボット本体1をどの程度上手く操作できるか想定する。また、一般に、操作者は、ロボット本体1に対する操作の上手さを向上しようとする意欲を持っている。従って、提示された操作上手さランクが、自分が想定した程度を上回ると、その作業に対するロボット本体1の操作方法に自信を持ち、次回もその操作方法を採用する。また、良い結果が得られたことによって、やる気を起こす。
一方、提示された操作上手さランクが、自分が想定した程度を下回ると、操作者は、その原因を究明し、その原因を除去することによって、ロボット本体1に対する操作の上手さを向上させようと努力する。このようにして、操作者は、実際の作業を通じて、当該作業におけるロボット本体1の操作の上手さを向上させることができる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2は、操作上手さランク情報が、「作業時間短さランク」及び「作業力小ささランク」に代えて、「製品品質ランク」及び「作業品質ランク」である点で実施形態1と相違し、その他の点は実施形態1と同じである。以下、この相違点を説明する。
図7は、本発明の実施形態2に係るロボットシステムの制御系統の構成の一例を示す機能ブロック図である。
図7を参照すると、実施形態2のロボットシステム300Bは、実施形態1の作業開始検知器47及び作業終了検知器48に代えて、製品品質取得器49を備える。また、本実施形態では、操作上手さランク情報取得部44が、後述するように「作業品質ランク」を生成する。また、操作上手さランク情報提示器6は、操作上手さランク情報の種類に応じて、スピーカ、ディスプレイ、又は身体刺激機器で構成される。
[製品品質ランクに関する構成]
製品品質取得器49は、ロボット本体1が行った作業によって製造された製品の品質を取得する。製品の品質として、例えば、製品の塗装品質、製品の溶接品質、製品の加工品質等が挙げられる。以下、これらの場合を例にとって、製品品質ランクに関する構成を説明する。
<塗装品質>
塗装品質として、例えば、ロボット本体1が、複雑な模様の塗装を行った場合における製品の塗装状態が挙げられる。この場合、ロボット本体1の先端部にエンドエフェクタ17として、塗装ガンが装着される。なお、この場合、操作器2への力データの反映が省略される。操作者は、操作器2によってロボット本体1を操作して、所定の製品について、自動的に塗装するのが困難な複雑な模様の塗装を行う。この場合、例えば、製品品質取得器49は、所定の製品の塗装状態を撮像する撮像器(図示せず)と、この撮像器で撮像された画像を画像処理して、当該製品の塗装状態を評価する画像処理器(図示せず)と、を備える。画像処理器は、例えば、撮像された画像を基準となる塗装状態の画像と比較して、両者の一致度を算出し、この一致度を製品品質(塗装品質)として操作上手さランク情報取得部44に出力する。画像処理器は、例えば、マイクロコントローラで構成される。
図8Aは、図7の記憶部45に格納された製品品質と製品品質ランクとの対比テーブルを示す図である。
図8Aを参照すると、この対比テーブルでは、例えば、製品品質が、「良い」、「やや良い」、「普通」、「やや悪い」、及び「悪い」の5つの段階に分類される。各段階に対応する上記一致度の範囲は、塗装作業に応じて、適宜、設定される。なお、各段階を、上記名称(ラベル)ではなく、上記一致度の範囲で表してもよい。
これらの5つの段階に、製品品質が良い順に、製品品質ランクA~Eが付与される。
操作上手さランク情報取得部44は、このようにして求めた製品品質ランク(A~Eのいずれか)を含む音声情報を操作上手さランク情報として操作上手さランク情報提示器6に送る。
操作上手さランク情報提示器6は、ここではスピーカであり、受け取った製品品質ランクを含む情報を音声で操作者に報知する(提示する)。例えば、操作上手さランク情報提示器6は、「製品品質ランクA」と操作者に報知する。
<溶接品質>
溶接品質として、例えば、ロボット本体1が、難しい溶接を行った場合における溶接の接合状態が挙げられる。この場合、ロボット本体1の先端部にエンドエフェクタ17として、溶接ガンが装着される。なお、この場合、操作器2への力データの反映が省略される。操作者は、操作器2によってロボット本体1を操作して、所定の製品について、自動的に溶接するのが困難な溶接を行う。この場合、例えば、製品品質取得器49は、所定の製品の溶接状態を撮像する撮像器(図示せず)と、この撮像器で撮像された画像を画像処理して、当該製品の溶接状態を評価する画像処理器(図示せず)と、を備える。画像処理器は、例えば、撮像された画像を基準となる溶接状態の画像と比較して、両者の一致度を算出し、この一致度を製品品質(溶接品質)として操作上手さランク情報取得部44に出力する。
これ以外の構成は、上述の「塗装品質」の場合と同様であるので、その説明を省略する。
<加工品質>
溶接品質として、例えば、ロボット本体1が、高い精度が要求される加工を行った場合における製品の寸法精度等が挙げられる。この場合、ロボット本体1の先端部にエンドエフェクタ17として、加工工具(例えば、研磨器)が装着される。操作者は、操作器2によってロボット本体1を操作して、所定の製品について、自動的に加工するのが困難な加工を行う。この場合、例えば、製品品質取得器49は、所定の製品の所定の寸法を計測する計測器(図示せず)と、この計測器で計測された寸法の精度を評価する評価器(図示せず)と、を備える。評価器は、例えば、計測された寸法の基準寸法と比較して、両者の一致度を算出し、この一致度を製品品質(加工品質)として操作上手さランク情報取得部44に出力する。
これ以外の構成は、上述の「塗装品質」の場合と同様であるので、その説明を省略する。
[作業品質ランクに関する構成]
ロボットシステム300Bは、一般に、各種のエラー検出システムを備えている。操作上手さランク情報取得部44は、ロボット本体1が行った作業に関連するエラーの発生数を作業品質として取得する。ロボット本体1が行った作業に関連するエラーとして、例えば、力センサ19によって検知される作業力が過大な場合に発生する作業力エラー、衝突センサ(図示せず)によって検知される衝突エラー、ロボット本体1が進入禁止領域に接近した場合に発生する進入禁止エラー、ロボット本体1の動作速度が過大な場合発生する速度エラーが挙げられる。
図8Bは、図7の記憶部45に格納された作業品質と作業品質ランクとの対比テーブルを示す図である。
図8Bを参照すると、この対比テーブルでは、例えば、作業品質が、「良い」、「やや良い」、「普通」、「やや悪い」、及び「悪い」の5つの段階に分類される。ロボット本体1が行った作業に関連するエラーの発生数が少ない程、作業品質が良いと評価される。各段階に対応する、ロボット本体1が行った作業に関連するエラーの発生数の範囲は、適宜、設定される。なお、各段階を、上記名称(ラベル)ではなく、上記エラーの発生数の範囲で表してもよい。
これらの5つの段階に、作業品質が良い順に、作業品質ランクA~Eが付与される。
操作上手さランク情報取得部44は、このようにして求めた作業品質ランク(A~Eのいずれか)を含む音声情報を操作上手さランク情報として操作上手さランク情報提示器6に送る。
操作上手さランク情報提示器6は、ここではスピーカであり、受け取った作業品質ランクを含む情報を音声で操作者に報知する(提示する)。例えば、操作上手さランク情報提示器6は、「作業品質ランクA」と操作者に報知する。
操作者は、操作上手さランク情報提示器6によって報知される上記音声情報を聞くと、当該作業におけるロボット本体1の操作をより上手く行うように動機付けられる。その結果、操作者は、実際の作業を通じて、当該作業におけるロボット本体1の操作の上手さを向上させることができる。
(実施形態3)
本発明の実施形態3は、ロボット10が、動作モードとして、手動モード(操作者によって操作されるモード)の他に、自動モード及び修正自動モードを有する点で、実施形態1と相違し、その他の点は実施形態1と同じである。以下、この相違点を説明する。
図9は、本発明の実施形態3に係るロボットシステムの制御系統の構成の一例を示す機能ブロック図である。図10は、図9の選択器及びロボット制御部の詳細な構成の一例を示す機能ブロック図である。図10において、矢印は、指令、信号、又はデータ(プログラムを含む)を示す。これらの矢印が示すものは、各機能ブロックの説明から自明であるので、参照符号の付与を省略する。
図9を参照すると、本実施形態のロボットシステム300Cは、選択器7を備える。図10を参照すると、選択器7は、モード選択部7aと、プログラム選択部7bと、を含む。
ロボット制御部41は、修正動作プログラム生成部112と、プログラム格納部113と、自動指令部114と、指令切替部115と、調整部116と、を含む。また、調整部116は、制御部(図示せず)と、サーボアンプ(図示せず)と、を含む。
選択器7は、データ入力装置で構成され、例えば、タッチパネル、調整つまみ、操作ボタン、操作レバー、又はタブレット等の情報端末で構成される。モード選択部7aは、操作者が、操作することによって、自動モード、修正自動モード、及び手動モードのいずれかを選択することが可能なように構成される。プログラム選択部7bは、操作者が、操作することによって、プログラム格納部113に格納されたプログラムを選択することが可能なように構成される。
修正動作プログラム生成部112、自動指令部114、指令切替部115、及び調整部の制御部は、制御器3を構成するメモリに格納された所定の動作プログラムを、制御器3を構成するプロセッサが実行することにより実現される機能ブロックである。プログラム格納部113は、制御器3を構成するメモリによって構成される。
プログラム格納部113には、オリジナル動作プログラムと、このオリジナル動作プログラムを修正した1以上の修正動作プログラムと、が格納される。
自動指令部114は、プログラム選択部で選択された動作プログラムをプログラム格納部113から読み出し、読み出した動作プログラムに従って自動動作指令を出力する。
指令切替部115は、モード選択部7aで選択されたモードに応じて、自動動作指令と操作器2から出力される操作指令とを切り替えて動作指令を出力する。具体的には、モード選択部7aで自動モードが選択されると、指令切替部115は、自動動作指令を動作指令として出力する。モード選択部7aで修正自動モードが選択されると、指令切替部115は、自動動作指令に操作指令を加算したものを動作指令として出力する。また、この動作指令を修正動作プログラム生成部112に送る。モード選択部7aで手動モードが選択されると、指令切替部115は、操作指令を動作指令として出力する。
調整部116の制御部は、指令切替部115から出力される動作指令とロボット本体1からフィードバックされる回転角(図示せず)とに応じた制御信号を生成する。調整部116のサーボアンプは、この制御信号と、ロボット本体1からフィードバックされる電流値とに応じた電流指令をロボット本体1の各関節のサーボモータに出力する。これにより、ロボット本体1が動作指令に従って動作する。なお、ロボット本体1からフィードバックされる回転角及び電流値は、それぞれ、ロボット本体1の各関節を駆動するサーボモータの回転角及び電流値である。
修正動作プログラム生成部112は、自動指令部114が読み出した動作プログラムを、指令切替部115から送られる動作指令が反映されたものとなるように修正して、修正動作プログラムを生成し、これをプログラム格納部113に格納する。
次に、以上のように構成された本実施形態のロボットシステムの動作を実施形態1の嵌合作業を例に取って説明する。
オリジナル動作プログラムは、ロボット本体1によって、第1物品81の把持、作業開始検知器47上へのエンドエフェクタ17の移動、及び第2物品82の直上への第1物品の搬送を行った後、エンドエフェクタ17を降下させて第2物品82に第1物品81を嵌合させ、その後、第1物品81の解放、作業終了検知器48上へのエンドエフェクタ17の移動を行うように作成されている。また、自動モードでは、力センサ19が検知する力が所定の閾値を超えると、ロボット10は停止して信号待ち状態となり、この状態で、モード選択部7aからモード選択信号が出力されると、ロボット10は、そのモード選択信号に応じた動作モードで動作する。
ここで、オリジナル動作プログラムに従ってロボット本体1を動作させた場合、第1物品81及び第2物品82の寸法が公差の略中心値であり、且つ、ロボット本体1による第1物品81の搬送誤差がごく小さい場合に、第2物品82への第1物品81の嵌合が成功すると仮定する。また、プログラム格納部113には1つの修正動作プログラムが格納されていて、この修正動作プログラムは、図4(a)において、第1物品81の位置が、第2物品82の直上から図面右方向に少しずれている場合に対応可能であると仮定する。
以下、図9及び図10を参照して、ロボット本体1の動作を具体的に場合分けして説明する。
<手動モードの場合>
操作者が手動モードを選択した場合、指令切替部115が、操作器2から出力される操作指令を動作指令として出力するので、ロボット本体1は、操作器2の操作に従って動作する。従って、この場合、実施形態1と同様の結果が得られる。
<自動モード→オリジナル動作プログラム選択の場合>
操作者がモード選択部7aを操作して自動モードを選択し、且つ、プログラム選択部7bを操作してオリジナル動作プログラムを選択した場合、例えば、第1物品81の寸法が公差の上限値で第2物品82の寸法が公差の下限値である場合又はロボット本体1による第1物品81の搬送誤差が相当大きい場合に、ロボット本体1が第1物品81を第2物品82に向けて降下させると、第1物品81の胴部81bが第2物品82の貫通孔82aの縁に当接する。すると、ロボット10が停止し、信号待ち状態になる。この状態で、操作者が手動モードを選択すると、ロボット本体1は、操作器2の操作に従って動作する。操作者は、操作器2を操作して、ロボット本体1による残りの嵌合作業を完了する。
<自動モード→修正動作プログラム選択の場合>
この場合、図4(a)において、第1物品81の位置が、第2物品82の直上から図面右方向に少しずれている場合には、修正動作プログラムに従ってロボット本体1がまさぐり動作を行い、残りの嵌合作業を自動的に完了する。
一方、図4(a)において、第1物品81の位置が、第2物品82の直上から図面右方向に以外の方向に少しずれている場合には、ロボット10が再度停止し、信号待ち状態になる。この場合、操作者が手動モードを選択すると、操作者が操作器2を操作して、ロボット本体1による残りの嵌合作業を完了することになる。一方、この場合に、修正自動モードを選択すると、次に述べるケースと同様になる。
<修正自動モード→オリジナル動作プログラム選択の場合>
この場合、「自動モード→オリジナル動作プログラム選択の場合」と同様に、第1物品81の寸法が公差の上限値で第2物品82の寸法が公差の下限値である場合又はロボット本体1による第1物品81の搬送誤差が相当大きい場合に、ロボット本体1が第1物品81を第2物品82に向けて降下させると、第1物品81の胴部81bが第2物品82の貫通孔82aの縁に当接するので、それ以降、操作者が操作器2を操作して、ロボット本体1による残りの嵌合作業を完了することになる。なお、このときの動作指令に基づいて、修正動作プログラム生成部が新たに修正動作プログラムを生成して、これをプログラム格納部113に格納するので、それ以降に、当該修正動作プログラムを選択することによって嵌合作業の効率が向上する。
<修正自動モード→修正動作プログラム選択の場合>
この場合、嵌合作業が、選択された修正動作プログラムが対応可能な態様である場合、ロボット本体1によって自動的に嵌合作業が遂行される。一方、嵌合作業が、選択された修正動作プログラムが対応不可能な態様である場合、操作者が操作器2を操作して修正動作プログラムによるロボット本体1の動作を修正しながら嵌合作業を遂行する。この場合も、このときの動作指令に基づいて新たに修正動作プログラムが生成されてプログラム格納部113に格納され、それ以降に、当該修正動作プログラムを選択することによって嵌合作業の効率が向上する。
<操作上手さランク情報による作用効果>
以上に説明した各嵌合作業について、実施形態1と同様にロボット本体1の作業時間が算出され、それ基づいて、操作上手さランク情報が生成されて操作者に提示される。
この場合、操作者のロボット本体1の操作の上手さだけでなく、ロボット10の動作モードの選択によって、ロボット本体1の作業量及び作業時間(作業速度)が左右され、ひいては、ロボット本体1の操作の上手さが左右される。一方、操作者は、操作上手さランク情報によって、ロボット本体1の操作の上手さを向上させるように動機付けられる。その結果、実際の作業を通じて、操作者の適切な動作モードの選択を含む操作の上手さを向上させることができる。
(実施形態4)
本発明の実施形態4は、実施形態3において、ロボット10が修正自動モードのみを有し、且つ、ロボット制御部41が、修正動作プログラム生成部112及びプログラム格納部113に代えて、操作指令を機械学習する学習部を備えるものである。より詳しく説明すると、実施形態3のロボットシステム300Cにおいて、選択器7が除かれ、自動指令部114は、「基本動作指令部」として機能し、基本動作プログラムを格納していて、この基本動作プログラムに従って自動動作指令を出力する。指令切替部115は、「動作指令部」として機能し、この自動動作指令に学習部が出力する自動動作修正指令と操作器2が出力する操作指令とを加算したものを動作指令として出力する。学習部は、学習時には、自動動作修正指令と操作指令とを加算したものを、ロボット本体1のエンドエフェクタ17の位置データ(回転角)及び力データ(力センサ19の検出値)と対応させて、機械学習する。また、学習部は、動作時には、現時点におけるロボット本体1のエンドエフェクタ17の位置データ及び力データを入力されると、それまでの機械学習に基づいて、この入力に対応する自動動作修正指令を出力する。この機械学習によって、操作者のロボット本体1を操作して所定の作業を遂行する技能が、実際の作業を通じて、ロボットシステムに伝承される。
そして、この実際の作業において、操作者が操作上手さランク情報によって、ロボット本体の操作の上手さを向上させるように動機付けられる。その結果、操作者のより上手くロボット本体を操作する技能が、実際の作業を通じて、ロボットシステムに伝承される。
(実施形態5)
本発明の実施形態5は、実施形態1~4のいずれかにおいて、作業撮像器4及び作業画像表示器5が省略されて構成される。本実施形態のロボットシステムは、操作者がロボット本体1の近傍でロボット本体1による作業を目視で確認しながらロボット本体1を操作することができる作業環境に適用される。このような作業環境として、人とロボットとが共存して作業を行う作業環境が例示される。
(その他の実施形態)
実施形態1及び2では、所定作業として、2つの物品の嵌合を例示したが、所定作業は、ロボットによって自動的に行うよりも、人がロボットを操作して行う方が、良好な結果が得られる作業であればよい。例えば、所定作業として、自動化が難しい溶接作業、自動化が難しい塗装作業等が挙げられる。
また、実施形態1において、操作上手さランク情報取得部44が、「作業短さランク」及び「作業力小ささランク」の一方のみを生成し、これを操作上手さランク情報提示器6に送ってもよい。
また、実施形態2において、操作上手さランク情報取得部44が、「製品品質ランク」及び「作業品質ランク」の一方のみを生成し、これを操作上手さランク情報提示器6に送ってもよい。
また、実施形態1~5のいずれかにおいて、操作器2への力データの反映を省略してもよい。
また、実施形態2又は5において、実施形態3と同様に、選択器7を設けるとともにロボット制御部41を図10に示すように構成してもよい。
また、実施形態2又は5において、ロボット制御部41を実施形態4と同様に構成してもよい。
上記説明から、当業者にとっては、多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきである。
本発明のロボットシステムは、実際の作業を通じて、ロボット本体の操作の上手さを向上させることが可能なロボットシステムとして有用である。
1 ロボット本体
2 操作器
3 制御器
4 作業撮像器
5 作業画像表示器
6 操作上手さランク情報提示器
7 選択器
7a モード選択部
7b プログラム選択部
10 ロボット
17 エンドエフェクタ
19 力センサ
41 ロボット制御部
42 操作器制御部
43 表示制御部
44 操作上手さランク情報取得部
45 記憶部
47 作業開始検知器
48 作業終了検知器
49 製品品質取得器
81 第1物品
82 第2物品
112 修正動作プログラム生成部
113 プログラム格納部
114 自動指令部
115 指令切替部
116 調整部
300A~300C ロボットシステム

Claims (5)

  1. 作業を行うロボット本体と、
    前記ロボット本体による作業を撮像する作業撮像器と、
    操作指令に応じて前記ロボット本体の動作を制御するロボット制御部と、
    前記ロボット本体から離れた位置に配置され、操作者の操作に応じて前記操作指令を前記ロボット制御部に送る操作器と、
    前記操作器の近傍に配置され、前記作業撮像器によって撮像された前記ロボット本体による作業の画像である作業画像を表示する作業画像表示器と、
    前記ロボット本体による作業における前記操作者による前記ロボット本体の操作の上手さをランク付けした情報である操作上手さランク情報を取得する操作上手さランク情報取得部と、
    前記操作器の近傍に配置され、前記操作上手さランク情報取得部が取得した前記操作上手さランク情報を前記操作者に提示する操作上手さランク情報提示器と、を備え、
    前記ロボット制御部は、基本動作プログラムに従って自動動作指令を出力する基本動作指令部と、機械学習に基づいて自動動作修正指令を出力する学習部と、前記自動動作指令と前記自動動作修正指令と前記操作指令とを加算して動作指令を出力する動作指令部と、を備え、
    前記学習部は、前記自動動作指令と前記操作指令とを加算したものを、前記ロボット本体のエンドエフェクタの位置データ及び前記エンドエフェクタに加わる力のデータと対応させて機械学習し、
    前記操作上手さランク情報が、前記ロボット本体が行った作業に要した時間の短さのランクである作業時間短さランク、前記ロボット本体が行った作業に要した力の小ささのランクである作業力小ささランク、前記ロボット本体が行った作業によって製造された製品の品質の良さのランクである製品品質ランク、及び、前記ロボット本体が行った作業の品質のランクである作業品質ランクのうちの少なくとも1つを含む、ロボットシステム。
  2. 前記作業時間短さランクは、作業開始検知器によって検知される作業開始情報と作業終了検知器によって検知される作業終了情報とに基づいて、前記操作上手さランク情報取得部によって決定され、
    前記作業力小ささランクは、前記ロボット本体の力センサによって検出される力のデータの最大値に基づいて、前記操作上手さランク情報取得部によって決定され、
    前記製品品質ランクは、前記製品に対する製品品質取得器の検出結果に基づいて、前記操作上手さランク情報取得部によって決定され、
    前記作業品質ランクは、前記ロボット本体が行った作業に関連するエラーの発生数に基づいて、前記操作上手さランク情報取得部によって決定される、請求項1に記載のロボットシステム。
  3. 作業を行うロボット本体と、
    操作指令に応じて前記ロボット本体の動作を制御するロボット制御部と、
    操作者の操作に応じて前記操作指令を前記ロボット制御部に送る操作器と、
    前記ロボット本体による作業における前記操作者による前記ロボット本体の操作の上手さをランク付けした情報である操作上手さランク情報を取得する操作上手さランク情報取得部と、
    前記操作上手さランク情報取得部が取得した前記操作上手さランク情報を前記操作者に提示する操作上手さランク情報提示器と、を備え、
    前記ロボット制御部は、基本動作プログラムに従って自動動作指令を出力する基本動作指令部と、機械学習に基づいて自動動作修正指令を出力する学習部と、前記自動動作指令と前記自動動作修正指令と前記操作指令とを加算して動作指令を出力する動作指令部と、を備え、
    前記学習部は、前記自動動作指令と前記操作指令とを加算したものを、前記ロボット本体のエンドエフェクタの位置データ及び前記エンドエフェクタに加わる力のデータと対応させて機械学習する、ロボットシステム。
  4. 前記ロボット本体が行う作業が、繰り返し行われる所定作業である、請求項1乃至のいずれかに記載のロボットシステム。
  5. 前記ロボット本体と前記ロボット制御部とを備えるロボットが、
    前記ロボット制御部が前記操作指令に応じて前記ロボット本体の動作を制御する手動モードと、
    前記ロボット制御部が所定の動作プログラムに応じて前記ロボット本体の動作を制御する自動モードと、
    前記ロボット制御部が前記操作指令と前記所定の動作プログラムとに応じて前記ロボット本体の動作を制御する修正自動モードと、
    を有し、且つ、
    前記ロボット制御部が、前記修正自動モードにおいて、前記所定の動作プログラムを前記操作指令が反映されたものとなるように修正し、この修正した所定の動作プログラムを、以降の修正自動モードにおいて、前記所定の動作プログラムに代えて用いる、請求項1乃至のいずれかに記載のロボットシステム。
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