JP7491783B2 - スライドシート用給電構造及びワイヤハーネス - Google Patents
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Description
図1において、スライドシート用給電構造1は、ワイヤハーネス2を用いて自動車等の車両のスライドシート3に対し電力を供給したり信号を送信したりするための構造である。スライドシート用給電構造1及びワイヤハーネス2は、車両に搭載された電源やECU(電子制御ユニット)と、スライドシート3に設けられた電子機器や各種センサーとを電気的に接続するために備えられる。
図1ないし図3において、スライドシート用給電構造1及びワイヤハーネス2は、これらの主要構造部分11、12がスライドシート3に配設される。スライドシート用給電構造1の主要構造部分11は、上記電源やECU(電子制御ユニット)からスライドシート3にかけて配索される電線13と、スライドシート3の上記全長方向の移動にあたり電線13を引き出したり収納したりするプロテクタ装置14と、スライドシート3の着座部9に向けて背もたれ部10を倒したり起こしたりする際の回転中心となる回転軸部15と、この回転軸部15の内部に挿通される電線保護部材16とを備えて構成される。一方、ワイヤハーネス2の主要構造部分12は、主要構造部分11から回転軸部15を除いたもので構成される。すなわち、ワイヤハーネス2の主要構造部分12は、電線13と、プロテクタ装置14と、電線保護部材16とを備えて構成される。
図1ないし図4において、電線13は、スライドシート3への給電等が可能となるように構成される。本実施例の電線13は、複数本をシースで一括して覆ったもの(一例であるものとする)で柔軟性を有するように形成される。電線13は、巻いた状態やのばした状態等にすることが可能に形成される(この状態については後述するものとする)。電線13は、スライドシート3内に配索される部分、側壁パネル6の内側に配索される部分、スライドシート3のシート側部8と側壁パネル6との間に配索される部分、を有する。また、電線13は、上記のスライドシート3内に配索される部分において、回転軸部15の内部を通る部分、及び、プロテクタ装置14から引き出されたり収納されたりする部分、を有する。電線13は、この一端がプロテクタ装置14を介してスライドシート3の機器等に接続される。また、電線13は、この中間が側壁パネル6の内側所定位置で適宜固定手段(例えば結束バンドなど)にて固定される(これにより配索状態が安定して保たれる)。
図1ないし図7において、プロテクタ装置14は、本実施例において背もたれ部10内に配設される(着座部9内の配設も可能であるものとする)。プロテクタ装置14は、電線13を引き出したり収納したりすることができるように構成される。具体的には、ケース本体17と、このケース本体17の本体開口部を覆うカバー18と、ケース本体17の内部に設けられる公知の渦巻きバネ(図示省略)と、この渦巻きバネにより回転可能な回転テーブル(図示省略)とを備えてプロテクタ装置14が構成される。ケース本体17には、円形の電線収納部19と、この電線収納部19からのびる通路状の電線引き出し部20とが形成される。電線収納部19の内部中央には、回転軸が形成される。この回転軸には、渦巻きバネの一端が固定されるとともに、回転テーブルが回転自在に組み付けられる。回転テーブルには、渦巻きバネの他端と、電線13とが固定される。電線13は、渦巻きバネと回転テーブルにより巻いた状態やのばした状態になるものとする。カバー18には、電線収納部19を覆う円形カバー部21と、電線引き出し部20を覆う矩形カバー部22とが形成される。ケース本体17とカバー18には、互いが係合した状態を維持するための公知のロック部が形成される。また、ケース本体17には、背もたれ部10に対する図示しない固定部が形成される。
図1ないし図7において、回転軸部15は、例えば鉄などの金属製の真っ直ぐな円筒体であって、両端が開口しており、この両端開口のうちの一端が第一電線挿通孔23として形成される。また、回転軸部15の中間(又は中央)には、第二電線挿通孔24が形成される。回転軸部15は、第一電線挿通孔23及び第二電線挿通孔24の間において、電線13が内部を通過するように形成される。尚、第二電線挿通孔24の図示配置は一例であるものとする。プロテクタ装置14の配置に合わせて第二電線挿通孔24の位置が適宜設定されるものとする。第二電線挿通孔24は、電線13の移動に支障を来さない大きさ及び形状に開口形成される。また、第二電線挿通孔24は、電線13に対し例えば摩耗や傷付きが生じないように形成される。
図4ないし図7において、電線保護部材16は、回転軸部15の内部を通過する電線13を収容保護する筒状の部材として設けられる。電線保護部材16は、回転軸部15の内部に挿通することができる形状に形成される。電線保護部材16は、本実施例において断面略矩形に形成される(矩形となる角部分が回転軸部15の内面に接触して若干の圧入状態になる形状が好ましいものとする。尚、公知のコルゲートチューブを採用することも可能であるものとする)。電線保護部材16は、回転軸部15に挿通される軸挿通部25と、スライドシート3のシート側部8から外側に突出する延長部26とを有して図示形状に形成される。延長部26は、シート側部8と側壁パネル6との間に配索される電線13を収容保護する部分であって、この端部には第一電線挿通孔27が開口形成される。一方、軸挿通部25には、回転軸部15の第二電線挿通孔24の位置に合わせて第二電線挿通孔28が開口形成される。軸挿通部25は、この端部の位置が回転軸部15の第二電線挿通孔24と、回転軸部15の他端との間に位置する長さに形成される。尚、電線保護部材16は、回転軸部15による電線13の傷付き等の発生の心配がなければ省略することが可能であるものとする(省略しても延長部26に相当する部分があることが好ましいものとする)。
上記構成及び構造において、図2(a)に示すように最前部位置(一番手前に引いた時の位置)にあるスライドシート3をレール7に沿って後方にスライド移動させると、この時、図3ないし図7に示すプロテクタ装置14からはスライドシート3の移動量に比例した長さで電線13が引き出される。逆に、後方から最前部位置に向けてスライドシート3をスライド移動させると、引き出されていた電線13はプロテクタ装置14の上記渦巻きバネのバネ力によって引き戻され、プロテクタ装置14内に収納される。尚、特に図示しないが、スライドシート3の背もたれ部10を図1(b)に示すように倒し、そして、側壁パネル6の側にスライドシート3を跳ね上げて収納した状態でもプロテクタ装置14が適切に機能し、また、電線13が配索されるのは勿論である。
以上、図1ないし図7を参照しながら説明してきたように、本発明の一実施形態であるスライドシート用給電構造1及びワイヤハーネス2によれば、スライドシート3(サードシート)内にプロテクタ装置14が配設されることから、プロテクタ装置14が乗員に踏まれてしまうことを防止することができる。また、スライドシート用給電構造1及びワイヤハーネス2によれば、乗員に踏まれても耐えられるような剛性をプロテクタ装置14に持たせる必要がないことから、プロテクタ装置14の大型化を避けることができる。
Claims (8)
- フロア上に配置されて車両の全長方向に移動するスライドシートに対し電力を供給するための電線と、前記スライドシートの前記全長方向の移動にあたり前記電線を引き出したり収納したりするプロテクタ装置とを備え、該プロテクタ装置は、前記スライドシート内に配設され、前記電線は、前記スライドシートの着座部に向けて背もたれ部を倒したり起こしたりする際の回転中心となる回転軸部の内部を通って前記スライドシートの外部へ配索され、
前記電線は、筒状の前記回転軸部の軸線方向の一側端の第一開口と、前記回転軸部の前記軸線方向の中間部の側面に形成された第二開口と、の間において、前記回転軸部の内部を通過するように、配索される
ことを特徴とするスライドシート用給電構造。 - 請求項1に記載のスライドシート用給電構造において、
前記スライドシートは、前記車両の前記全長方向の前側から数えて三列目に配置される
ことを特徴とするスライドシート用給電構造。 - 請求項2に記載のスライドシート用給電構造において、
前記プロテクタ装置は、前記背もたれ部内に配設される
ことを特徴とするスライドシート用給電構造。 - 請求項1、2又は3に記載のスライドシート用給電構造において、
当該スライドシート用給電構造は、前記回転軸部の前記内部に挿通され且つ前記電線を収容保護する筒状の電線保護部材を更に備え、
前記電線は、筒状の前記電線保護部材の軸線方向の前記一側端の第三開口と、前記電線保護部材の前記軸線方向における前記第二開口に対応する位置の側面に形成された第四開口と、の間において、前記電線保護部材の内部を通過するように、配索される
ことを特徴とするスライドシート用給電構造。 - 請求項4に記載のスライドシート用給電構造において、
前記スライドシートの前記外部へ配索される前記電線は、前記車両の側壁を構成する側壁パネルの内側にも配索される
ことを特徴とするスライドシート用給電構造。 - 請求項5に記載のスライドシート用給電構造において、
前記スライドシートと前記側壁パネルとの間に配索される前記電線は、前記電線保護部材の延長部にて保護される
ことを特徴とするスライドシート用給電構造。 - フロア上に配置されて車両の全長方向に移動するスライドシートに対し電力を供給するための電線と、前記スライドシートの前記全長方向の移動にあたり前記電線を引き出したり収納したりするプロテクタ装置とを備え、該プロテクタ装置は、前記スライドシート内に配設が可能に形成され、前記電線は、前記スライドシートの着座部に向けて背もたれ部を倒したり起こしたりする際の回転中心となる回転軸部の内部を通って前記スライドシートの外部へ配索が可能に形成され、
前記電線は、筒状の前記回転軸部の軸線方向の一側端の第一開口と、前記回転軸部の前記軸線方向の中間部の側面に形成された第二開口と、の間において、前記回転軸部の内部を通過するように、配索が可能に形成される
ことを特徴とするワイヤハーネス。 - 請求項7に記載のワイヤハーネスにおいて、
当該ワイヤハーネスは、前記回転軸部の前記内部に挿通され且つ前記電線を収容保護する筒状の電線保護部材を更に備え、
前記電線は、筒状の前記電線保護部材の軸線方向の前記一側端の第三開口と、前記電線保護部材の前記軸線方向における前記第二開口に対応する位置の側面に形成された第四開口と、の間において、前記電線保護部材の内部を通過するように、配索が可能に形成される
ことを特徴とするワイヤハーネス。
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JP2007318912A (ja) | 2006-05-25 | 2007-12-06 | Fujikura Ltd | 電気接続構造 |
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DE202019100211U1 (de) | 2018-01-16 | 2019-04-16 | Ford Global Technologies, Llc | Vorderes Element und Kabelbaumeingriffselement zum Verschieben eines Kabelbaums zwischen einer Unterseite eines Sitzes und einem Boden eines Fahrzeugs |
JP2020141541A (ja) | 2019-03-01 | 2020-09-03 | 株式会社タチエス | 給電経路付きの軸受構造 |
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