JP5423389B2 - スライドシート用のワイヤハーネスの配索構造 - Google Patents
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Description
前記スライドシートのシート脚部を前記車体フロアに設けたシートレールにスライド自在に取り付けていると共に、前記シート脚部の前端に樹脂製の編組チューブで外装している前記ワイヤハーネスのシート接続側を固定して、該ワイヤハーネスを前記シートレール内の空間にスライド自在に挿通し、
前記シートレールの前端に余長吸収ボックスを固定し、該余長吸収ボックス内に前記編組チューブで外装してワイヤハーネスの余長部をバネを用いずに渦巻き状に巻回して収容すると共に、該余長吸収ボックスに車体フロアへワイヤハーネスを引き出す引出口を設けていることを特徴とするスライドシート用のワイヤハーネスの配索構造を提供している。
したがって、従来のようなハーネス用スライドレールを新たに車体フロアに設けなくても前記ワイヤハーネスはシートレール前端に設けた余長吸収ボックスで余長部を渦巻き状に巻回させながらシートレール内の空間をスライドできるため、シート脚部のスライド動作に滑らかに追従することができる。よって、従来のようなハーネス用スライドレールが不要となり、その分のコストや重量の増加が抑えられ、さらに、車体フロアに設けられるレール数が減少するため、見栄えも改善することができる。
また、余長吸収ボックスは、ワイヤハーネスの余長部を渦巻き状に巻回して収容する構成をとっているため、ワイヤハーネスW/HをU形状に屈曲させて収容する従来の余長吸収部より小型化することができる。
この場合、スライドシートの前後進に応じて移動するワイヤハーネスは回転円板の外周に巻き付けられ、あるいは巻き付け状態から引き出されてスライドシートの移動に追従させることができる。
前記のように樹脂製の編組チューブで外装したワイヤハーネスを余長吸収ボックスに渦巻き状に巻回して収容すると、前記収容された余長部がシートレール内の空間に引き出された後でも再度余長吸収ボックスに収容される際には、前記編組チューブの持つ剛性や反力により前記余長部は自然に渦巻き状に巻回(自己巻き)される。この自己巻き機能により、バネ等の補助部品を必要とすることなく滑らかに余長部を渦巻き状に巻回して余長吸収することが可能となる。前記編組チューブの樹脂として、例えば、ナイロン樹脂やポリエステル樹脂等が挙げられる。
図1乃至図3に本発明の第一実施形態を示す。
スライドシート10内の電装品(図示せず)に給電するために、車体フロア20とスライドシート10との間にナイロン樹脂製の編組チューブ30で外装したワイヤハーネスW/H(以下、編組チューブ外装ワイヤハーネスW/Hという)を配索している。スライドシート10の下面には図2に示すようなシート脚部11を左右一対設けており、各シート脚部11を車体フロア20の凹部21に設けたシートレール22にスライド自在に取り付けている。シート脚部11には左右一対の車輪11aを設けており、各車輪11aをシートレール22に形成した左右一対のレール部22aに夫々嵌合させることによりシート脚部11をスライド自在としている。一方、車体フロア20はフロアカーペット20aで被覆され、凹部21端縁を覆うフロアカーペット20aとシートレール22との間の隙間をカバー材23で覆っている。
図3(A)(B)はスライドシート10が最も前方位置にある場合を示し、(C)(D)は、スライドシート10が最も後方位置にある場合を示している。
第二実施形態では、余長吸収ボックス24内に回転円板50の底面に環状突起50aを設けると共に余長吸収ボックス24の底壁に環状ガイド凹部52を設け、該環状ガイド凹部52内に環状突起50aを回転自在に嵌合して、回転円板50を回転自在に設置している。この回転円板50の外周面50bを円弧状としてワイヤハーネスW/Hを巻き付けると共に、該回転円板50の中心にワイヤハーネスの引出口50cを貫通して設けている。この引出口50cに外周面50bに巻き付けたワイヤハーネスの内端を引き込み、かつ、該引出口50cと連通させて余長吸収ボックス24の底壁に設けたワイヤハーネス引出口54からフロア側に引き出し、該フロアにワイヤハーネスをクランプで固定している。
なお、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を越えない範囲で種々の形態が含まれる。
11 シート脚部
20 車体フロア
22 シートレール
24 余長吸収ボックス
30 樹脂製編組チューブ
50 回転円板
W/H ワイヤハーネス
Claims (4)
- 車体フロア側の固定位置とスライドシート側の固定位置との間で余長部を持たせて配索するスライドシート用のワイヤハーネスの配索構造であって、
前記スライドシートのシート脚部を前記車体フロアに設けたシートレールにスライド自在に取り付けていると共に、前記シート脚部の前端に樹脂製の編組チューブで外装している前記ワイヤハーネスのシート接続側を固定して、該ワイヤハーネスを前記シートレール内の空間にスライド自在に挿通し、
前記シートレールの前端に余長吸収ボックスを固定し、該余長吸収ボックス内に前記編組チューブで外装したワイヤハーネスの余長部をバネを用いずに渦巻き状に巻回して収容すると共に、該余長吸収ボックスに車体フロアへワイヤハーネスを引き出す引出口を設けていることを特徴とするスライドシート用のワイヤハーネスの配索構造。 - 前記余長吸収ボックスには前記渦巻き状に巻回する中心部に前記ワイヤハーネスを車体フロアへ引き出す引出口を設け、該引出口から引き出される該ワイヤハーネスを該余長吸収ボックスの壁または車体フロアに固定している請求項1に記載のスライドシート用のワイヤハーネスの配索構造。
- 前記余長吸収ボックス内に回転円板を回転自在に搭載し、該回転円板の外周に前記ワイヤハーネスを渦巻き状に巻き付けると共に、該回転円板の中心に貫通して設けた引出口にワイヤハーネスを貫通して前記余長吸収ボックスに設けた引出口へ引き出し、該引出口の周縁で前記ワイヤハーネスをクリップで該余長吸収ボックスに固定している請求項1または請求項2に記載のスライドシート用のワイヤハーネスの配索構造。
- 前記ワイヤハーネスを挿通させる前記シートレールの空間は、前記シートレールの中央に長さ方向に形成され、上面が開口された空間又は前記空間の両側に平行に形成され前記シートレールの上面によって上面が閉鎖された空間である請求項1乃至求項3のいずれか1項に記載のスライドシート用のワイヤハーネスの配索構造。
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