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JP7329958B2 - 支持装置および支持方法 - Google Patents

支持装置および支持方法 Download PDF

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本発明は、支持装置および支持方法に関する。
従来、剥離シートに仮着された接着シートを剥離シートから剥離して押圧手段で支持対象物に貼付する際に、当該支持対象物を支持する支持装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平4-340746号公報
特許文献1に記載されたテーブル10(支持装置)は、粘着テープ41(接着シート)を剥離するピールプレート7の下方に配置された空気吹出し管52(吹付手段)から、プレスローラー43(押圧手段)の下方位置に空気(気体)が吹き出された状態で半導体ウエハ14(支持対象物)を支持するが、接着シートの硬さによっては、吹付手段の気体吹き付けによっても接着シートが押圧手段に押し付けられず、接着シートの貼付不良が生じるおそれがある。
本発明の目的は、剥離シートから剥離される接着シートを押圧手段に押し付け、接着シートの貼付不良を防止することができる支持装置および支持方法を提供することにある。
本発明は、請求項に記載した構成を採用した。
本発明によれば、支持面に沿って流れる気体の気流方向を当該支持面の対向する方向に変更することにより、支持面から押圧手段に向けて気体を流すことができるため、剥離シートから剥離される接着シートを押圧手段に押し付け、接着シートの貼付不良を防止することができる。
また、支持手段に着脱可能に設けた突出部で気流方向変更手段を構成すれば、気流方向変更手段を簡易に構成することができる上、気流方向変更手段を必要に応じて着脱することができる。
本発明の一実施形態に係るシート貼付装置の説明図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1の手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。
図1において、支持装置EAは、接着シートASが貼付される支持対象物WKを支持する装置であって、支持対象物WKを支持する支持面12Aを有する支持手段10と、支持面12Aに沿って流れる気体の気流方向を当該支持面12Aの対向する方向に変更する気流方向変更手段20とを備え、接着シートASを繰り出す繰出手段30と、空気やガス等の気体を吹き付ける吹付手段40と、支持対象物WKに接着シートASを押圧して貼付する押圧手段としての押圧ローラ50と、支持装置EAと繰出手段30、吹付手段40および押圧ローラ50とを相対移動させる移動手段60とでシート貼付装置EA1が構成されている。
支持手段10は、駆動機器としての直動モータ11と、直動モータ11の出力軸11Aに支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段によって吸着保持が可能な支持面12Aを有するテーブル12とを備えている。
気流方向変更手段20は、支持手段10に着脱可能に設けられ、支持面12Aにおける気流方向の先端部から突出する突出部21を備えている。
繰出手段30は、剥離シートRLの一方の面に接着シートASが仮着された原反RSを支持する支持ローラ31と、原反RSを案内するガイドローラ32と、剥離縁33Aで剥離シートRLを折り返し、当該剥離シートRLから接着シートASを剥離する剥離手段としての剥離板33と、駆動機器としての回動モータ34Aの図示しない出力軸に支持され、ピンチローラ34Bとで剥離シートRLを挟み込む駆動ローラ34と、図示しない駆動機器の出力軸に支持され、シート貼付装置EA1の自動運転が行われている間、ピンチローラ34Bとの間に存在する剥離シートRLに常に所定の張力を付与し、当該剥離シートRLを回収する回収手段としての回収ローラ35とを備え、接着シートASの繰出方向先端部AS1が剥離シートRLから剥離した状態で接着シートASを保持可能な構成となっている。
吹付手段40は、繰出手段30の下方に配置され、加圧ポンプやタービン等の図示しない気体供給手段によって、押圧ローラ50の下方位置に気体を吹き付ける。
移動手段60は、支持装置EAを支持するスライダ61Aを有する駆動機器としてのリニアモータ61を備えている。
以上の支持装置EAを備えたシート貼付装置EA1の動作を説明する。
先ず、図1中実線で示す初期位置に各部材が配置されたシート貼付装置EA1に対し、当該シート貼付装置EA1の使用者(以下、単に「使用者」という)が同図のように原反RSをセットした後、図示しない操作パネルやパーソナルコンピュータ等の操作手段を介して自動運転開始の信号を入力する。すると、繰出手段30が回動モータ34Aを駆動し、原反RSを繰り出し、図1に示すように、先頭の接着シートASの繰出方向先端部AS1が剥離板33の剥離縁33Aで所定長さ剥離されると、繰出手段30が回動モータ34Aの駆動を停止し、接着シートASの繰出方向先端部AS1が剥離シートRLから剥離した状態で接着シートASを保持し、スタンバイ状態となる。
次いで、使用者または、多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送手段が、図1中実線で示すように、支持対象物WKを支持面12A上の所定の位置に載置すると、支持手段10が図示しない減圧手段を駆動し、支持面12Aでの支持対象物WKの吸着保持を開始する。その後、移動手段60がリニアモータ61を駆動し、図1中右側の二点鎖線で示すように、支持装置EAを左方に移動させて突出部21を押圧ローラ50の下方に位置させた後、支持手段10が直動モータ11を駆動し、テーブル12を上昇させる。次に、吹付手段40が図示しない気体供給手段を駆動し、押圧ローラ50の下方位置に気体を吹き付ける。吹き付けられた気体は、支持対象物WK、支持面12Aおよび突出部21に沿って流れる気流となり、図1(A)中二点鎖線の矢印で示すように、気流方向変更手段20で気流方向が支持面12Aの対向する方向に変更され、繰出手段30が保持している接着シートASの繰出方向先端部AS1に吹き付けられる。これにより、接着シートASの繰出方向先端部AS1は、図1中AAを付した図に示すように、気流によって押圧ローラ50に押し付けられる。そして、移動手段60がリニアモータ61を駆動し、支持装置EAを左方に移動させるとともに、支持手段10が直動モータ11を駆動し、テーブル12を上昇させた後、直動モータ11の駆動を停止する。次いで、テーブル12が所定の位置に到達すると、繰出手段30が回動モータ34Aを駆動し、テーブル12の移動速度に合わせて原反RSを繰り出す。これにより、接着シートASは、剥離板33の剥離縁33Aで剥離シートRLから剥離され、気流方向変更手段20で方向が変更された気流によって押圧ローラ50に押し付けられながら、当該押圧ローラ50によって支持対象物WKに押圧されて貼付される。その後、次の接着シートASが剥離板33の剥離縁33Aで所定長さ剥離されると、繰出手段30が回動モータ34Aの駆動を停止する。
支持対象物WKへの接着シートASの貼付が完了し、テーブル12が所定の位置に到達すると、移動手段60がリニアモータ61の駆動を停止した後、図示しない減圧手段の駆動を停止し、支持面12Aでの支持対象物WKの吸着保持を解除する。次に、使用者または図示しない搬送手段が、接着シートASが貼付された支持対象物WKを次工程に搬送すると、移動手段60および支持手段10がリニアモータ61および直動モータ11を駆動し、支持装置EAを初期位置に復帰させ、以降上記同様の動作が繰り返される。
以上のような実施形態によれば、支持面12Aに沿って流れる気体の気流方向を当該支持面12Aの対向する方向に変更することにより、支持面12Aから押圧ローラ50に向けて気体を流すことができるため、剥離シートRLから剥離される接着シートASを押圧ローラ50に押し付け、接着シートASの貼付不良を防止することができる。
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。また、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれる。
例えば、気流方向変更手段20は、テーブル12と一体に形成され、支持面12Aが突出部を有する構成であってもよいし、突出部を支持面12Aに着脱可能に設けてもよいし、突出部に支持面12Aから上方に湾曲した湾曲面、斜め上方に傾斜した傾斜面、または階段状の複数の段差を設けたり、支持面12Aに陥没部を設けたりして気流方向を変更してもよい。
繰出手段30は、剥離シートRLに仮着された帯状の接着シート基材(帯状の基材シートと帯状の接着剤層)に閉ループ状または短寸幅方向全体の切込が形成されることで、その切込で仕切られた所定の領域が接着シートASとされた原反を繰り出してもよいし、帯状の接着シート基材が剥離シートRLに仮着された原反を採用し、接着シート基材に閉ループ状または短寸幅方向全体の切込を切断手段で形成し、その切込で仕切られた所定の領域を接着シートASとしてもよいし、接着シートASを剥離シートRLから剥離する際、原反RSに所定の張力が付与されるように回動モータ34Aのトルク制御を行ってもよいし、支持ローラ31やガイドローラ32等の各ローラの代わりに板状部材やシャフト部材等で原反RSや剥離シートRLを支持したり案内したりしてもよいし、原反RSを巻回することなく例えばファンフォールド折りにして支持してもよいし、回収手段は、剥離シートRLを巻回することなく例えばファンフォールド折りにしたり、シュレッダ等で切り刻んだりして回収してもよいし、巻回したりファンフォールド折りにしたりすることなく単に集積して剥離シートRLを回収してもよい。
吹付手段40が吹き付ける気体は、空気、窒素ガスやネオンガス等の単体ガス、混合ガス等であってもよい。
移動手段60は、支持装置EAを移動させずにまたは移動させつつ、繰出手段30、吹付手段40および押圧ローラ50を移動させてもよいし、リニアモータ61に代えてまたは併用して、多関節ロボット等の他の駆動機器で支持装置EAと繰出手段30、吹付手段40および押圧ローラ50とを相対移動させてもよい。
接着シートASおよび支持対象物WKの材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、接着シートASは、円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形、その他の形状であってもよいし、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態のものであってもよく、感熱接着性の接着シートASが採用された場合は、当該接着シートASを加熱する適宜なコイルヒータやヒートパイプ等の加熱側等の加熱手段を設けるといった適宜な方法で接着されればよい。また、接着シートASは、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材シートと接着剤層との間に中間層を有するもの、基材シートの上面にカバー層を有する等3層以上のもの、更には、基材シートを接着剤層から剥離することのできる所謂両面接着シートのようなものであってもよく、両面接着シートは、単層又は複層の中間層を有するものや、中間層のない単層又は複層のものであってよい。また、支持対象物WKとしては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂板等、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、接着シートASを機能的、用途的な読み方に換え、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意の形状の任意のシート、フィルム、テープ等を前述のような任意の支持対象物WKに貼付することができる。
本発明における手段および工程は、それら手段および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、支持手段は、支持対象物を支持する支持面を有するものであれば、出願当初の技術常識に照らし合わせ、その技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(他の手段および工程についての説明は省略する)。
また、前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる(実施形態で例示したものと重複するものもある)。
前記実施形態において、ローラ等の回転部材が採用されている場合、当該回転部材を回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、回転部材の表面や回転部材自体をゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、回転部材の表面や回転部材自体を変形しない部材で構成してもよいし、ローラの代わりに回転するまたは回転しないシャフトやブレード等の他の部材を採用してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材といった被押圧物を押圧するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ゴム、樹脂、スポンジ等の部材を採用したり、大気やガス等の気体の吹き付けにより押圧する構成を採用したりしてもよいし、押圧するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、剥離板や剥離ローラ等の剥離手段や剥離部材といった被剥離物を剥離するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、板状部材、丸棒、ローラ等の部材を採用してもよいし、剥離するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材(被保持部材)を支持(保持)するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよい。
EA…支持装置
10…支持手段
12A…支持面
20…気流方向変更手段
21…突出部
30…繰出手段
50…押圧ローラ(押圧手段)
AS…接着シート
AS1…繰出方向先端部
RL…剥離シート
WK…支持対象物

Claims (4)

  1. 接着シートが貼付される支持対象物を支持する支持装置であって、
    前記支持対象物を支持する支持面を有する支持手段と、
    前記支持面に沿って流れる気体の気流方向を当該支持面の対向する方向に変更し、当該気体で前記接着シートを押圧手段に押し付ける気流方向変更手段とを備えていることを特徴とする支持装置。
  2. 前記気流方向変更手段は、前記支持手段に着脱可能に設けられ、前記支持面における前記気流方向の先端部から突出する突出部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の支持装置。
  3. 前記接着シートは、剥離シートの一方の面に仮着され、繰出手段によって前記剥離シートから剥離されて繰り出され、
    前記繰出手段は、前記接着シートの繰出方向先端部が前記剥離シートから剥離した状態で当該接着シートを保持可能に設けられ、
    前記気流方向変更手段は、前記気流方向の変更によって、前記繰出手段が保持している接着シートの繰出方向先端部に気体を吹き付けることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の支持装置。
  4. 接着シートが貼付される支持対象物を支持する支持方法であって、
    前記支持対象物を支持面で支持する支持工程と、
    前記支持面に沿って流れる気体の気流方向を当該支持面の対向する方向に変更し、当該気体で前記接着シートを押圧手段に押し付ける気流方向変更工程とを実施することを特徴とする支持方法。
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