JP7329357B2 - 柑橘果実様飲料 - Google Patents
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(1)ペリルアルデヒドを0.01mg/L以上含有する、柑橘果実様飲料。
(2)前記柑橘果実様飲料がアルコール飲料である、(1)に記載の柑橘果実様飲料。
(3)前記ペリルアルデヒドの含有量が1.5mg/L以下である、(1)または(2)に記載の柑橘果実様飲料。
(4)さらに、ゲラニルアセテートを0.1mg/L以上含有する、(1)~(3)のいずれか1つに記載の柑橘果実様飲料。
(5)前記ゲラニルアセテートの含有量が20mg/L以下である、(4)に記載の柑橘果実様飲料。
(6)前記柑橘果実様飲料が、レモン果実様飲料、グレープフルーツ果実様飲料、ライム果実様飲料からなる群から選ばれる少なくとも1つである、(1)~(5)のいずれか1つに記載の柑橘果実様飲料。
(7)前記柑橘果実様飲料が炭酸ガスを含有する発泡性飲料である、(1)~(6)のいずれか1つに記載の柑橘果実様飲料。
(8)柑橘果実様飲料において、ペリルアルデヒドの含有量を0.01mg/L以上とする、柑橘果実様飲料における柑橘果実のグリーン感向上方法。
本発明は、ペリルアルデヒドを0.01mg/L以上含有する柑橘果実様飲料、ならびに、柑橘果実様飲料において、ペリルアルデヒドの含有量を0.01mg/L以上とする、柑橘果実様飲料における柑橘果実のグリーン感向上方法である。以下においては、これらを「本発明の柑橘果実様飲料」、ならびに「本発明の向上方法」ともいう。
具体的には、NaClを30%添加した測定サンプルに2倍量のジクロロメタンを添加し、15分間振とうして香気成分を抽出する。その後、遠心分離してジクロロメタン層を回収し、適宜濃縮したものを分析用サンプルとする。定量は、内部標準を用いた標準添加法にて実施する。GC/MS分析の測定条件は、例えば、以下のとおりである。
(GC-MS条件)
分析機器:6890N GC、5975C MSD(Agilent Technologies社製)
カラム:Pure-WAX、30m(長さ)×0.25mm(内径)、0.25μm(膜厚)(ジーエルサイエンス社製)
流量:1mL/分(定流量)
注入量:1μL、スプリットレス注入
注入口温度:250℃
オーブン温度:40℃(3分)→5℃/分→250℃(5分)
MS検出器:SIM m/z 150及び135(ペリルアルデヒド)、121及び136(ゲラニルアセテート)
あるいは、本発明の柑橘果実様飲料が柑橘果汁を含む場合でも、柑橘果汁の含有率が少ない(例えば、JAS規格である果実飲料の日本農林規格(平成28年2月24日農林水産省告示第489号)において定められる柑橘果実ストレート果汁(搾汁)の含有率が30質量%以下、さらには20質量%以下、さらには10質量%以下、さらには5質量%以下、さらには3質量%以下、さらには1質量%以下の)飲料であっても良い。
また、このアルコール度数は、例えばリキュールなどの場合、その製造工程において、使用するベース酒(主として、焼酎、ウォッカ等の蒸留酒)のアルコール度数や、その配合割合などによって調整することができる。さらには、果実酒、発泡酒等の醸造酒である場合においては、その発酵条件を制御することによりアルコール度数を調整することもできる。
ベース酒となるウォッカに、糖類、クエン酸、レモン香料(ペリルアルデヒドおよびゲラニルアセテートを含有しない香料)、およびペリルアルデヒド製剤を混合して炭酸水により希釈し、下記表1上段左側に示すように、アルコール度数が6(v/v)%、レモン香料の含有量が0.1(w/v)%であり、ペリルアルデヒドの含有量が異なるサンプル1-1からサンプル1-6のレモン果実様発泡性アルコール飲料を作製した(サンプル1-1はペリルアルデヒドを含有しないコントロールサンプル)。なお、いずれのサンプルも、20℃における炭酸ガス圧は0.20MPaであった。
サンプル1-6におけるレモン果実のグリーン感を5(グリーン感を強く感じる)とし、このサンプル1-6との対比として、1(グリーン感を全く感じない)から5(グリーン感を強く感じる(サンプル1-6と同等のグリーン感である))の5段階により比較官能評価を行った。
サンプル1-4におけるレモン果実様発泡性アルコール飲料としての総合評価を4(やや良い)とし、このサンプル1-4との対比として、1(悪い)から5(良い)の5段階により比較官能評価を行った。
ベース酒となるウォッカに、糖類、クエン酸、レモン香料(ペリルアルデヒドおよびゲラニルアセテートを含有しない香料)、ペリルアルデヒド製剤、およびゲラニルアセテート製剤を混合して炭酸水により希釈し、下記表1上段中央に示すように、アルコール度数が6(v/v)%、レモン香料の含有量が0.1(w/v)%およびペリルアルデヒドの含有量が0.2mg/Lであり、ゲラニルアセテートの含有量が異なるサンプル2-1からサンプル2-6のレモン果実様発泡性アルコール飲料を作製した(サンプル2-1はゲラニルアセテートを含有しないコントロールサンプルであり、試験Iのサンプル1-4と同じサンプルである)。なお、いずれのサンプルも、20℃における炭酸ガス圧は0.20MPaであった。
サンプル2-6におけるレモン果汁感を5(果汁感を強く感じる)とし、このサンプル2-6との対比として、1(果汁感を全く感じない)から5(果汁感を強く感じる(サンプル2-6と同等の果汁感である))の5段階により比較官能評価を行った。
サンプル2-1におけるレモン果実の自然感(化学的ではないレモン果実の自然な香り)を5(自然な香りを強く感じる)とし、このサンプル2-1との対比として、1(自然な香りを全く感じない(化学的な香りである))から5(自然な香りを強く感じる(サンプル2-1と同等の自然感である))の5段階により比較官能評価を行った。
ベース酒となるウォッカに、糖類、クエン酸、グレープフルーツ香料あるいはライム香料(いずれもペリルアルデヒドおよびゲラニルアセテートを含有しない香料)、ペリルアルデヒド製剤、およびゲラニルアセテート製剤を混合して炭酸水により希釈し、下記表1上段右側に示すように、アルコール度数が6(v/v)%、香料の含有量が0.1(w/v)%、ペリルアルデヒドの含有量が0.2mg/L、およびゲラニルアセテートの含有量が5.0mg/Lであるサンプル3-1ならびにサンプル3-2の柑橘果実様発泡性アルコール飲料を作製した。なお、いずれのサンプルも、20℃における炭酸ガス圧は0.20MPaであった。
Claims (7)
- ペリルアルデヒドを0.05mg/L以上1.5mg/L以下およびゲラニルアセテートを0.1mg/L以上20mg/L以下含有する、レモン果実様アルコール飲料、グレープフルーツ果実様アルコール飲料、およびライム果実様アルコール飲料からなる群から選ばれる少なくとも1つである、柑橘果実様アルコール飲料。
- 前記ペリルアルデヒドの含有量が0.1mg/L以上である、請求項1に記載の柑橘果実様アルコール飲料。
- 前記ペリルアルデヒドの含有量が0.4mg/L以下である、請求項1または2に記載の柑橘果実様アルコール飲料。
- 前記ゲラニルアセテートの含有量が8.0mg/L以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の柑橘果実様アルコール飲料。
- 前記ゲラニルアセテートの含有量が前記ペリルアルデヒドの含有量の25~75倍量である、請求項1~4のいずれか1項に記載の柑橘果実様アルコール飲料。
- 前記柑橘果実様アルコール飲料が炭酸ガスを含有する発泡性飲料である、請求項1~5のいずれか1項に記載の柑橘果実様アルコール飲料。
- 柑橘果実様アルコール飲料において、ペリルアルデヒドの含有量を0.01mg/L以上1.5mg/L以下およびゲラニルアセテートの含有量を0.1mg/L以上20mg/L以下とする、柑橘果実様アルコール飲料における柑橘果実のグリーン感および柑橘果汁感向上方法。
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WO2008153118A1 (ja) | 2007-06-14 | 2008-12-18 | Suntory Holdings Limited | 紫蘇のフレッシュで自然な芳香を有する蒸留酒類及びその製造方法 |
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Title |
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J. Ess. Oil. Res.,1989年,vol.1, no.4,pp.151-159 |
Molecules,2008年,vol.13, no.6,pp.1333-1344 |
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