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JP7326953B2 - 冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷却装置に関し、特に、ファンユニットから放熱体に送風して熱交換を行う冷却装置に関する。
電力変換等を行う半導体素子を備えたパワエレユニットにおいては、組み込まれる装置内での容積に制約を受けることがあり、この場合には、パワエレユニット内における冷却構造の小型化が要求される。このような冷却構造としては、特許文献1に開示される構成が知られている。特許文献1の冷却構造は、電気素子等の熱源が取り付けられるヒートシンクと、ヒートシンクのフィン(放熱体)に送風するファンとを備えている。かかる冷却構造では、ヒートシンクにおける複数のフィンの先端側にファンが対向配置されている。冷却構造においては、フィンの先端とファンとをできるだけ近接させると、小型化を図る上で有利となる。
特開2017-69499号公報
特許文献1においては、ファンの羽根部材に対向する領域のフィンに送風されるものの、ファンのボス(軸)に対向する領域のフィンに送風がされ難くなる。そこで、特許文献1では、ボスに対向する領域のフィンを疎とし、羽根部材に対向する領域のフィンを密としている。ところが、特許文献1のようにフィンに疎密を設けても、フィンでの風の流れは羽根部材に対向する領域からフィンの延出方向両端側に向かうので、ボスに対向する領域に送風されずに十分な冷却効果が得られない、という問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ファンのボスに対向する領域での冷却効果を向上させることができる冷却装置を提供することを目的の一つとする。
本発明における一態様の冷却装置は、発熱体が接触するベースと、当該ベースから立設する複数の放熱体と、当該放熱体の開口側に配設される、ボスおよび当該ボスに接続された羽根部材を有するファンユニットとを備えた冷却装置であって、前記複数の放熱体は、前記ファンユニットからの送風を前記羽根部材に開口する領域から前記ボスに開口する領域に誘導する第1の誘導放熱体群と、前記ファンユニットからの送風を前記ボスに開口する領域から前記羽根部材に開口する領域に誘導する第2の誘導放熱体群とを備え、前記第1の誘導放熱体群は、その占有密度が前記羽根部材に開口する領域より前記ボスに開口する領域のほうが小さいことを特徴とする。
また、本発明における一態様の冷却装置は、発熱体が接触するベースと、当該ベースから立設する複数の放熱体と、当該放熱体の開口側に配設される、ボスおよび当該ボスに接続された羽根部材を有するファンユニットとを備えた冷却装置であって、前記複数の放熱体は、前記ファンユニットからの送風を前記羽根部材に開口する領域から前記ボスに開口する領域に誘導する第1の誘導放熱体群と、前記ファンユニットからの送風を前記ボスに開口する領域から前記羽根部材に開口する領域に誘導する第2の誘導放熱体群とを備え、前記第1の誘導放熱体群は、複数のピン状部材により形成されることを特徴とする。
更に、本発明における一態様の冷却装置は、発熱体が接触するベースと、当該ベースから立設する複数の放熱体と、当該放熱体の開口側に配設される、ボスおよび当該ボスに接続された羽根部材を有するファンユニットとを備えた冷却装置であって、前記複数の放熱体は、前記ファンユニットからの送風を前記羽根部材に開口する領域から前記ボスに開口する領域に誘導する第1の誘導放熱体群と、前記ファンユニットからの送風を前記ボスに開口する領域から前記羽根部材に開口する領域に誘導する第2の誘導放熱体群とを備え、前記第1の誘導放熱体群および前記第2の誘導放熱体群の境界の少なくとも一部は、前記ボスに開口する領域に形成されることを特徴とする。
本発明によれば、第1の誘導放熱体群によって放熱体のボスに開口する領域に風を誘導して流通させることができる。更に、ボスに開口する領域に誘導した風が滞留しないよう第2の誘導放熱体群によって羽根部材に開口する領域に流れ出し易くすることができる。これにより、複数の放熱体にてボスに開口する領域への送風の流量を確保でき、当該領域での冷却性能を向上させることができる。
実施の形態に係る冷却装置の部分正面断面図である。 実施の形態のヒートシンクの概略底面図である。 比較例の冷却装置におけるヒートシンクの図2と同様の底面図である。 変形例に係るヒートシンクの図2と同様の底面図である。 他の変形例に係るヒートシンクの図2と同様の底面図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る冷却装置について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施することができるものである。以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略することがある。また、以下においては、本発明に係る冷却装置を、電力変換装置や、電圧調整装置、インバータ装置、コンバータ装置をはじめとした半導体を用いた電力変換装置全般を含むパワエレユニットに適用する場合について説明する。
図1は、実施の形態に係る冷却装置の部分正面断面図である。図1に示すように、第1の実施の形態に係るパワエレユニット1では、発熱体となる半導体素子10と、ヒートシンク20及びファンユニット30を備えてなる冷却装置とを有している。パワエレユニット1において、半導体素子10と、ヒートシンク20及びファンユニット30は、不図示の筐体における内部空間に配置される。
ここで、以下の説明においては、各図において矢印で示したX方向、Y方向、Z方向を基準に説明する。但し、これらの方向は、説明の便宜上設定した一例に過ぎないものであり、実施に際しては図中のX方向を鉛直方向に変更する等、任意の変更がある。
半導体素子10は、例えば、電力変換を行う素子とされ、樹脂材によってパッケージされた状態で形成される。半導体素子10は、ヒートシンク20に対向する面が放熱面として形成され、当該放熱面から電力変換時に発生した熱が主として放出される。
図2は、実施の形態のヒートシンクの概略底面図である。図2に示すように、ヒートシンク20は、Z方向に厚みを有する方形の板状に形成されたベース21と、ベース21の-Z側(図2中手前側)の面から立設された複数の放熱体としてボス側誘導放熱体23及び外方誘導放熱体24とを備えている。ベース21の外縁となる四辺は、X方向及びY方向に延出している。ヒートシンク20は、熱伝導率が高い素材によって形成され、具体的には、アルミニウム等の金属が例示できる。ベース21には半導体素子10が接触する。ヒートシンク20には、半導体素子10(図1参照)からの熱がベース21を経て各放熱体23、24に伝達し、各放熱体23、24の表面とこれに触れる空気との間で熱交換が行われてヒートシンク20から放熱される。
ベース21は、-Z側の面において、X方向及びY方向のそれぞれで2分割して全体で概ね4分割して見た場合、+X側及び+Y側に位置する第1領域21Aを有している。また、ベース21は、上記のように4分割して見た場合の第1領域21Aから時計方向に順に第2領域21B、第3領域21C、第4領域21Dを有している。
このようにベース21を第1~第4領域21A~21Dに区分して見た場合において、ボス側誘導放熱体23は第1領域21A及び第3領域21Cに形成され、外方誘導放熱体24は第2領域21B及び第4領域21Dに形成されている。よって、各放熱体23、24は、ベース21の-Z側の面の中心位置を対称点として概ね点対称となる形状に設けられている。本実施の形態では、外方誘導放熱体24が形成される第2領域21B及び第4領域21Dの方が、ボス側誘導放熱体23が形成される第1領域21A及び第3領域21CよりX方向の幅が大きく形成される。
各放熱体23、24は、立設方向がZ方向とされる。ボス側誘導放熱体23は、ピン状部材によって形成されているとともに、X方向及びY方向を並び方向として複数並設されている。本実施の形態では、ボス側誘導放熱体23は、四角錐台状に形成され、基部から先端に向かって断面積が漸次小さくなる形状に形成されている。ここで、各放熱体23、24の先端側となる-Z側が開口側とされ、各放熱体23、24はファンユニット30に開口している。本明細書及び特許請求の範囲において、ボス側誘導放熱体23及び外方誘導放熱体24を含む放熱体における「開口」の向き及び位置は、その立設方向先端側であり、立設方向に交差するX方向及びY方向を含めないものとする。
各ボス側誘導放熱体23は、種々の太さとなるように形成されている。具体的には、ボス側誘導放熱体23の太さは、ベース21の中心部に近い程小さい寸法とされ、当該中心部から離れるに従って漸次大きい寸法に形成されている。また、ボス側誘導放熱体23は、X方向及びY方向において、設置間隔(ピッチ)が概略同一に設定されている。これにより、ベース21の外周側から中心部に向かって隣り合うボス側誘導放熱体23間の離間距離が次第に大きくなり、それらの間の空間も次第に拡大している。言い換えると、Z方向から見た場合、ボス側誘導放熱体23の占有面積は、ベース21の外周側より中心部のほうが小さくなり、より具体的には、外周側から中心部に近づくにつれて段階的に小さくなる。
外方誘導放熱体24は、厚さ方向がY方向となるプレート状部材により形成されている。外方誘導放熱体24は、Y方向及びZ方向に直交するX方向を延出方向として延出して設けられ、Y方向を並び方向として等間隔に(所定間隔毎に)複数並設されている。よって、Y方向に隣り合う外方誘導放熱体24の間には、ファンユニット30から送風された空気が流通する流路が複数形成される。
図1に示すように、ファンユニット30は、ヒートシンク20における各放熱体23、24の開口側(先端側)に対向して配設されている。ファンユニット30は、不図示の駆動手段から駆動力が伝達されて回転中心軸C周りに回転する概略円筒状のボス31と、ボス31の外周に接続されて設けられる複数の羽根部材32とを備えている。また、ファンユニット30は、ボス31及び羽根部材32を収容するケーシング33を備えている。
ケーシング33は、X方向及びY方向に四辺を備えた枠状に形成されて+Z側及び-Z側を開放するように設けられている。ケーシング33は、各放熱体23、24の形成領域に対し、X方向及びY方向にて若干内側または概略揃うように設けられる。また、ケーシング33の+Z側の端部が各放熱体23、24の先端(-Z側端部)に対し、若干の隙間を介して配設されるよう、不図示の支持部材を介して支持される。なお、図1では、ケーシング33の+Z側の端部と各放熱体23、24の先端との間に隙間を設けたが、それらが接触するように配設してもよい。
ボス31の回転中心軸Cは、各放熱体23、24の立設方向つまりZ方向に延出して設けられている。羽根部材32は、ボス31の回転によってケーシング33の-Z側から+Z側に送風するよう形成され、これにより、各放熱体23、24に向かって送風されるようになる。
図2に示すように、ヒートシンク20と二点鎖線で示すボス31とをZ方向にて重ねて見た状態で、円形となるボス31がベース21の中央に位置して第1~第4領域21A~21D全てに跨るように配置される。言い換えると、第1~第4領域21A~21D全てがボス31と重なる位置関係となる。なお、図2において、ヒートシンク20では、ボス31を示す円形の二点鎖線の内側領域がボス31に開口する領域Aとされる。また、ボス31の外側にてボス31と同心円の二点鎖線で示した位置は、ボス31の回転による羽根部材32先端の通過位置である。よって、当該通過位置とボス31との間の領域が、羽根部材32が回転して通過する送風領域Sとされ、当該送風領域Sは、回転する羽根部材32に各放熱体23、24が開口する領域とされる。ボス31に開口する領域Aには、第1~第4領域21A~21Dにて図2中時計回り方向で隣り合う領域間の境界の一部が形成される。
ここで、上記実施の形態におけるヒートシンク20及びファンユニット30の冷却機能について、図3に示す比較例の冷却機能を説明してから説明する。図3は、比較例の冷却装置におけるヒートシンクの図2と同様の底面図である。
比較例の冷却装置は、ヒートシンク120において、上記実施の形態におけるボス側誘導放熱体23の形成を省略し、外方誘導放熱体24と同様の放熱プレート122をX方向に延長して形成するものとする。また、比較例におけるファンユニット(図示省略)は、実施の形態におけるファンユニット30と同様の構成となってボス131及び羽根部材132を備えている。
比較例にてボス131及び羽根部材132の回転によってヒートシンク120に送風すると、羽根部材132が通過する送風領域Sから放熱プレート122側となる+Z方向に空気が流れる。かかる空気の流れは、隣り合う放熱プレート122の間を流れてベース121に当たった後、放熱プレート122のX方向両端から吹き出すように空気が流れて冷却作用が得られる。
ここで、ファンユニットではボス131から送風が発生しないので、複数の放熱プレート122にて、ボス131に開口する領域Aでは空気が流れない或いは流れ難くなって滞留することとなる。このため、冷却性能が低下し、かかる領域Aとその周辺部が高温化する、という問題がある。
ところで、仮に、放熱プレート122とファンユニットとの間隔を拡げれば、整流作用によってボス131に開口する領域Aへ流れる風量を増やすことができるが、パワエレユニットの容量縮小化の要請から、Z方向の全体サイズが大きくなり好ましくない。
これに対し、上記実施の形態では、ファンユニット30を作動してヒートシンク20に送風すると、ファンユニット30から各放熱体23、24側となる+Z方向に空気が流れる。かかる空気の流れは、隣り合う各放熱体23、24の間の空間を流れてベース21に当たった後(図1の矢印参照)、ベース21の-Z側の面に沿う方向に流れて各放熱体23、24の間からヒートシンク20の外部に吹き出すようになる。このような空気の流れにおいて、該空気と各放熱体23、24との間で熱交換が行われて冷却作用が得られる。
ここで、ヒートシンク20での空気の流れについて更に詳述すると、ファンユニット30においては、ボス31からは送風が発生せず、ボス31を囲う送風領域Sから送風が発生する。第1領域21A及び第3領域21Cにおいて、送風領域Sにて立設するボス側誘導放熱体23間に風が流れ込むと、送風領域SにZ方向で重なる領域から送風領域Sの外方(径方向外側)へ風が流れようとする。ここで、ボス側誘導放熱体23の占有密度は、送風領域Sよりボス31に開口する領域Aのほうが小さくなり、より具体的には、送風領域Sでボス31に開口する領域Aに近づくにつれて段階的に小さくなる。このため、隣り合うボス側誘導放熱体23間の離間距離がベース21の外方になる程小さくなり、送風領域Sでの外方への風の流れの抵抗となる。よって、ボス側誘導放熱体23に流れた風の一部はボス31に開口する領域Aに流れ込むようになる。これにより、占有密度が異なる複数のボス側誘導放熱体23によってファンユニット30からの送風を送風領域Sからボス31に開口する領域Aに誘導することができる。ここにおいて、複数のボス側誘導放熱体23によって第1の誘導放熱体群が形成される。
また、ヒートシンク20では、ファンユニット30の送風領域Sから第2領域21B及び第4領域21Dにて立設する外方誘導放熱体24間にも風が流れ込む。ここで、送風領域Sからの送風は、ファンユニット30(羽根部材32)の回転によって発生するものであり、本実施の形態では羽根部材32が図2中時計回りに回転するので、当該回転に沿う方向にも送風が発生するようになる。かかるファンユニット30の回転による送風方向は、外方誘導放熱体24が形成される第2領域21Bでは主として-X方向、第4領域21Dでは主として+X方向となる。これに応じて、本実施の形態では、各外方誘導放熱体24の延出方向をX方向として形成し、ファンユニット30の回転による送風方向に沿って各外方誘導放熱体24を設けている。そして、第2領域21Bでは-X側が、第4領域21Dでは+X側が羽根部材32の回転による送風方向下流側となり、羽根部材32による送風の下流側として設定される。これら下流側は、ベース21の外周側に近接或いは近傍配置されており、羽根部材32からの送風をベース21の外周側に誘導し、流通させることができる。
外方誘導放熱体24での送風の上流側には、ボス側誘導放熱体23が配置されている。具体的には、第2領域21Bの外方誘導放熱体24での送風の上流側となる+X側には第1領域21Aのボス側誘導放熱体23が配置される。また、第4領域21Dの外方誘導放熱体24での送風の上流側となる-X側には第3領域21Cのボス側誘導放熱体23が配置される。これにより、ボス側誘導放熱体23によってボス31に開口する領域Aに誘導した空気を、外方誘導放熱体24の送風によって領域Aから送風領域Sを経てベース21の外側に流出させることができる。これにより、領域Aでの空気の滞留を抑制して空気を流通させることができ、領域Aの冷却性能が向上し、高温になることを防止することができる。ここにおいて、複数の外方誘導放熱体24によってファンユニット30からの送風をボス31に開口する領域Aから、羽根部材32に開口する送風領域Sに誘導し、複数の外方誘導放熱体24によって第2の誘導放熱体群が形成される。
このように冷却性能を向上することで、ヒートシンク20とファンユニット30とを離さなくても領域Aへの風量を確保できるので、Z方向へのサイズ拡大を回避でき、パワエレユニット1の容量縮小化に寄与することができる。
また、外方誘導放熱体24がプレート状に形成されるので、ボス31に開口する領域Aからベース21の外周側へ空気を流通させて誘導できる上、外方誘導放熱体24の放熱面積となる表面積を大きく確保して冷却能力をより良好に発揮することができる。
更に、ボス側誘導放熱体23を四角錐台状に形成することで、ベース21を経た熱がボス側誘導放熱体23に熱伝達しやすくなり、冷却性能を確保することができる。また、ボス側誘導放熱体23では基部側に比べて先端側の空間を疎として空気を流れ易くすることができ、これによっても、ボス31に開口する領域Aからベース21の外周側へ空気を誘導することができる。
また、上記実施の形態では、ベース21の外周側からボス31に開口する領域Aに向かって隣り合うボス側誘導放熱体23間の離間距離が大きくなるよう、各ボス側誘導放熱体23の太さを変化させている。言い換えると、ボス側誘導放熱体23の太さを変化させることで、ボス側誘導放熱体23の占有密度(疎密)を領域に応じて調整し、ボス31に開口する領域Aに誘導する風量や外方に流出する風量を適宜調整した設計を採用することができる。
本発明の実施の形態は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
上記実施の形態では、複数のボス側誘導放熱体23の設置間隔を同一としつつ太さを変化させ、隣り合うボス側誘導放熱体23間の離間距離を変化させたが、これに限定されるものでない。例えば、ボス側誘導放熱体23の太さを同じ或いはランダムに設定しつつ、設置間隔を変化させることで隣り合うボス側誘導放熱体23間の離間距離を変化させてもよい。
また、外方誘導放熱体24は、プレート状に限定されるものでなく、ベース21の外周側に送風を誘導できる限りにおいて、図4に示すようにピン状に形成して並設する等、種々の形状に変更してもよい。
また、ボス側誘導放熱体23は、四角錐台状に限定されるものでなく、Z方向に立設する限りにおいて、種々の変更が可能である。例を挙げると、ボス側誘導放熱体23の形状としては、円柱状や、三角柱状、四角柱状等の断面形状が多角形となる柱状、断面が半円形、雫形等の直線及び曲線を組み合わせた形状となる柱状としてもよい。また、ボス側誘導放熱体23の形状として、それら柱状と同じ断面形状となる錐台状に形成してもよい。
また、ボス側誘導放熱体23は、図5に示すようにプレート状部材により形成しつつ、Z方向から見てボス31に開口する領域Aに向かって次第に細くなる形状に形成してもよい。図5のボス側誘導放熱体23にあっては、送風領域Sにおいてボス31に開口する領域Aに近づくにつれて占有面積を段階的に小さくなるよう形成される。かかるボス側誘導放熱体23においても、上記実施の形態のように、ファンユニット30からの送風を送風領域Sからボス31に開口する領域Aに誘導することができる。
また、ボス31の形状は、円錐台或いは円錐台と円柱とを組み合わせた形状にする等、変更してもよい。
1 パワエレユニット
10 半導体素子(発熱体)
20 ヒートシンク(冷却装置)
21 ベース
23 ボス側誘導放熱体(放熱体、第1の誘導放熱体群、ピン状部材)
24 外方誘導放熱体(放熱体、第2の誘導放熱体群、プレート状部材)
30 ファンユニット(冷却装置)
31 ボス
32 羽根部材

Claims (7)

  1. 発熱体が接触するベースと、
    当該ベースから立設する複数の放熱体と、
    当該放熱体の開口側に配設される、ボスおよび当該ボスに接続された羽根部材を有するファンユニットとを備えた冷却装置であって、
    前記複数の放熱体は、前記ファンユニットからの送風を前記羽根部材に開口する領域から前記ボスに開口する領域に誘導する第1の誘導放熱体群と、
    前記ファンユニットからの送風を前記ボスに開口する領域から前記羽根部材に開口する領域に誘導する第2の誘導放熱体群とを備え
    前記第1の誘導放熱体群は、その占有密度が前記羽根部材に開口する領域より前記ボスに開口する領域のほうが小さいことを特徴とする冷却装置。
  2. 前記第1の誘導放熱体群は、前記羽根部材に開口する領域において、前記ボスに開口する領域に近づくにつれて占有面積を段階的に小さくなることを特徴とする請求項に記載の冷却装置。
  3. 発熱体が接触するベースと、
    当該ベースから立設する複数の放熱体と、
    当該放熱体の開口側に配設される、ボスおよび当該ボスに接続された羽根部材を有するファンユニットとを備えた冷却装置であって、
    前記複数の放熱体は、前記ファンユニットからの送風を前記羽根部材に開口する領域から前記ボスに開口する領域に誘導する第1の誘導放熱体群と、
    前記ファンユニットからの送風を前記ボスに開口する領域から前記羽根部材に開口する領域に誘導する第2の誘導放熱体群とを備え
    前記第1の誘導放熱体群は、複数のピン状部材により形成されることを特徴とする冷却装置。
  4. 前記複数のピン状部材のうち少なくとも一部は、基部から先端に向かって断面積が漸次小さくなるよう形成されることを特徴とする請求項に記載の冷却装置。
  5. 発熱体が接触するベースと、
    当該ベースから立設する複数の放熱体と、
    当該放熱体の開口側に配設される、ボスおよび当該ボスに接続された羽根部材を有するファンユニットとを備えた冷却装置であって、
    前記複数の放熱体は、前記ファンユニットからの送風を前記羽根部材に開口する領域から前記ボスに開口する領域に誘導する第1の誘導放熱体群と、
    前記ファンユニットからの送風を前記ボスに開口する領域から前記羽根部材に開口する領域に誘導する第2の誘導放熱体群とを備え
    前記第1の誘導放熱体群および前記第2の誘導放熱体群の境界の少なくとも一部は、前記ボスに開口する領域に形成されることを特徴とする冷却装置。
  6. 前記第2の誘導放熱体群は、前記ファンユニットの回転による送風方向に沿って設けられたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の冷却装置。
  7. 前記第2の誘導放熱体群は、複数のプレート状部材により形成されることを特徴とする請求項6に記載の冷却装置。
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