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JP7326221B2 - 作業機 - Google Patents

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JP7326221B2
JP7326221B2 JP2020093728A JP2020093728A JP7326221B2 JP 7326221 B2 JP7326221 B2 JP 7326221B2 JP 2020093728 A JP2020093728 A JP 2020093728A JP 2020093728 A JP2020093728 A JP 2020093728A JP 7326221 B2 JP7326221 B2 JP 7326221B2
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Description

本発明は、例えば、バックホー等の作業機に関する。
従来、特許文献1に開示された作業機が知られている。特許文献1に開示された作業機は、原動機および冷却器を有する。冷却器と原動機との間にはシュラウドが設けられている。シュラウドの上方には、原動機を収容する原動機室と冷却器の配置側の空間とを仕切る切り構造体が設けられている。また、冷却器の配置側の空間には、エアクリーナが設けられている。
エアクリーナと原動機とは、吸気ダクトにて接続されており、仕切り構造体には吸気ダクトを通すためのダクト用の穴部が形成されている。この穴部は、仕切り構造体に設けられた切欠き部にて形成されている。切欠き部に通された状態で、吸気ダクトの周囲はダクトシールにて覆われている。ダクトシールは、仕切り構造体に支持されている。詳細には、ダクトシールの外周端面に嵌め込み用の溝が形成されており、この溝に切欠き部の縁部が嵌め込まれることで保持されている。
特開2020-2722号公報
しかしながら、特許文献1に開示の作業機において、ダクトシールは、その外周端面の嵌め込み用の溝が切欠き部の縁部に嵌め込まれているだけである。そのため、吸気ダクトをエアクリーナに組み付ける時(接続する時)に、吸気ダクトの動きでダクトシールが仕切り構造体から外れることがある。また、吸気ダクトは原動機に接続されているため、作業機の稼働時、原動機の振動が伝わる。この振動でダクトシールが仕切り構造体から外れることもある。
本発明の一態様は、前記問題点に鑑みなされたもので、組み付け時や振動等を受けて意図せずシール部材が仕切り構造体から外れることを阻止できる作業機を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る作業機は、第1空間と第2空間とを仕切る仕切り構造体と、前記仕切り構造体を貫通して配策される配策部材と、を備え、前記仕切り構造体は、前記配策部材を通す配策用穴部を有し、前記配策用穴部における前記配策部材の周囲を覆うシール部材をさらに備え、前記シール部材は、外周端面に溝を有し、この溝が前記配策用穴部の縁部に嵌め込まれることで前記仕切り構造体に保持されると共に、前記仕切り構造体に係止部材にて固定されている。
上記構成によれば、シール部材は、配策用穴部の縁部に保持されると共に仕切り構造体に係止部材にて固定される。これにより、配策部材を組み付ける時(接続する時)に、配策部材がシール部材に当たったとしても、シール部材が仕切り構造体から外れることを阻止できる。また、作業機の稼働時に、配策部材に伝わる振動によって、シール部材が仕切り構造体から外れることも阻止できる。
本発明の一態様に係る作業機では、前記係止部材は樹脂クリップであり、前記仕切り構造体および前記シール部材は、前記樹脂クリップが挿通される取り付け穴を有する構成とすることもできる。
上記構成では、係止部材として樹脂クリップを用いているので、シール部材および仕切り構造体に形成されている取り付け穴を合わせて樹脂クリップを挿通するだけで工具を用いることなくシール部材を仕切り構造体に固定することができる。しかも、樹脂クリップは取り外しも簡単に行え、メンテナンスも容易に行える。
本発明の一態様に係る作業機では、前記シール部材は、前記配策用穴部の縁部に保持された状態で、前記仕切り構造体の一方の面にのみ当接する延設部を有し、該延設部に前記取り付け穴が形成されている構成とすることもできる。
上記構成では、仕切り構造体の一方の面にのみ当接する延設部を設けて、延設部に取り付け穴を形成しているので、シール部材を仕切り構造体に固定する部分の厚みを薄くできる。これにより、シール部材の原料となる樹脂材料を削減することができると共に、樹脂クリップに必要とされる長さも短くでき、コスト削減が図れる。
本発明の一態様に係る作業機では、前記仕切り構造体は、前記配策用穴部を構成すると共に前記配策部材を前記配策用穴部の外周方向から挿入するために開口されている切欠き部を有するメインプレートと、前記メインプレートに取り付けられ、前記配策用穴部に前記配策部材が挿入された状態で前記切欠き部の前記開口を塞ぐサブプレートと、を有し、前記シール部材は、前記メインプレートの前記切欠き部の縁部に保持される第1シール部材と、前記サブプレートの縁部に保持され、前記第1シール部材とで前記配策部材を挟む第2シール部材と、を備え、前記係止部材は、前記メインプレートに前記第1シール部材を固定させる第1係止部材と、前記サブプレートに前記第2シール部材を固定させる第2係止部材と、を備える構成とすることもできる。
上記構成によれば、仕切り構造体に対して配策部材を配策用穴部の外周方向から挿入することができるので、配策用穴部に配策部材を通すことが容易に行える。また、シール部材も第1シール部材と第2シール部材とに分割され、メインプレートとサブプレートとに分けて支持されるので、配策用穴部の装着が容易に行える。
本発明の一態様に係る作業機では、前記仕切り構造体は、前記配策用穴部を構成すると共に前記配策部材を前記配策用穴部の外周方向から挿入するために開口されている切欠き部を有するメインプレートと、前記メインプレートに取り付けられ、前記配策用穴部に前記配策部材が挿入された状態で前記切欠き部の前記開口を塞ぐサブプレートと、を有し、前記シール部材は、前記メインプレートの前記切欠き部の縁部に保持される第1シール部材と、前記サブプレートの縁部に保持され、前記第1シール部材とで前記配策部材を挟む第2シール部材と、を備え、前記係止部材は、前記メインプレートに前記第1シール部材を固定させる第1係止部材と、前記サブプレートに前記第2シール部材を固定させる第2係止部材と、を備え、前記メインプレートと前記サブプレートとは、前記サブプレートにおける前記取り付け穴の形成位置において重なり合わない構成とすることもできる。
上記構成によれば、仕切り構造体に対して配策部材を配策用穴部の外周方向から挿入することができるので、配策用穴部に配策部材を通すことが容易に行える。また、シール部材も第1シール部材と第2シール部材とに分割され、メインプレートとサブプレートとに分けて支持されるので、配策用穴部の装着が容易に行える。
しかも、メインプレートとサブプレートとは、サブプレートにおける取り付け穴の形成位置において重なり合わないようになっている。したがって、メインプレートにクリップ穴を設ける必要がなく、加工が容易になると共に、第2係止部材である樹脂クリップを挿通させる穴数が減るので、作業性が向上する。また、第1係止部材である樹脂クリップと、第2形成部材である樹脂クリップとは何れも、プレート(メインプレート、サブプレート)1枚を挿通する構成であるので、同じ長さのものを使用でき、部品点数を下げることができる。
本発明の一態様に係る作業機では、前記シール部材における前記配策部材の周囲に接触するシール部に、該シール部の内周側からシール部の外周側に向かう切れ込みが形成されている構成とすることもできる。
上記構成によれば、シール部材における配策部材の周囲に接触するシール部に切れ込みが形成されているので、配策用穴部に対して配策部材が比較的大きな傾斜を持って設置されたとしても、シール部を配策部材の周囲に接触させることができる。
本発明の一態様に係る作業機では、前記第1空間は原動機を収容する原動機室であり、前記第2空間は前記原動機室の外部かつ冷却器が配置された空間であり、前記冷却器と前記原動機との間に設けられたシュラウドを備え、前記仕切り構造体は、前記シュラウドの上方において、前記原動機室と前記原動機室の外部とを仕切る構成とすることもできる。
上記構成によれば、配策部材を組み付ける時(接続する時)に、配策部材がシール部材に当たったとしても、シール部材が仕切り構造体から外れることを阻止できる。また、作業機の稼働時に、配策部材に伝わる原動機からの振動によって、シール部材が仕切り構造体から外れることも阻止できる。
本発明の一態様に係る作業機では、前記第2空間に設けられたエアクリーナを備え、前記配策部材は、前記エアクリーナと前記原動機とを接続する吸気ダクトである構成とすることもできる。
上記構成によれば、吸気ダクトをエアクリーナに組み付ける時(接続する時)に、吸気ダクトがシール部材に当たったとしても、シール部材が仕切り構造体から外れることを阻止できる。また、作業機の稼働時に、吸気ダクトに伝わる原動機からの振動によって、シール部材が仕切り構造体から外れることも阻止できる。
本発明の一態様によれば、組み付け時や振動等を受けて意図せずシール部材が仕切り構造体から外れることを阻止できる。
本実施形態に係る作業機の全体構成を示す概略側面図である。 図1に示す作業機の作業装置を省略した概略平面図である。 図1に示す作業機の機体を示す外観図である、キャビンおよび運転責を取り外した状態である。 図3に示す機体における、側部カバーの後部およびボンネット内部の要部を示す斜視図である。 図4の要部に配設された、仕切り構造体の斜視図である。 図5に示す仕切り構造体を構成するメインプレート1と第1サブプレートの斜視図である。 図5に示す仕切り構造体に取り付けられる第1シール部材および第2シール部材の斜視図である。 図5に示す仕切り構造体のダクト用穴部に第1シール部材および第2シール部材を取り付けた状態を示す要部拡大図である。 図5に示す仕切り構造体のダクト用穴部に第1シール部材および第2シール部材を固定する樹脂クリップの説明図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
(1.作業機1の全体構成)
図1は、本実施形態に係る作業機1の全体構成を示す概略側面図である。図2は、作業機1の作業装置を省略した概略平面図である。本実施形態では、作業機1として旋回作業機であるバックホーが例示されている。図3は、キャビン5および運転責を取り外した状態の機体2の外観図である。
図1、図2に示すように、作業機1は、機体(旋回台)2と、走行装置3と、作業装置4とを備えている。機体2にはキャビン5が搭載されている。キャビン5は、機体2の左寄りで且つ前部寄りに搭載されている。キャビン5の室内には、オペレータ(運転者)が着座する運転席(座席)6が設けられている。運転席6は、キャビン5によって包囲されている。なお、キャビン5に代えてキャノピであってもよい。
本実施形態においては、作業機1の運転席6に着座したオペレータの前側(図1、図2の矢印A1方向)を前方、オペレータの後側(図1、図2の矢印A2方向)を後方、オペレータの左側(図1の手前側、図2の矢印B1方向)を左方、オペレータの右側(図1の奥側、図2の矢印B2方向)を右方として説明する。また、前後方向K1に直交する方向である水平方向を機体幅方向K2(図2参照)として説明する。
図1に示すように、走行装置3は、走行フレーム9と、走行機構10とを有する。走行機構10は、油圧モータで駆動されるクローラ式の走行機構によって構成されている。本実施形態では、走行装置3は、クローラ式の走行装置である。走行機構10は、走行フレーム9の左側と右側とに設けられている。走行装置3の前部には、ドーザ装置7が装着されている。ドーザ装置7は、油圧シリンダによって上げ下げ可能である。機体2は、走行フレーム9上に旋回ベアリング8を介して縦軸心回りに回転可能(左および右に旋回可能)に支持されている。機体2の後部には、ウエイト25が設けられている。
作業装置4は、機体2の前部に設けられ、ブーム15と、アーム16と、バケット(作業具)17とを有する。ブーム15の基部は、スイングブラケット14に横軸心(機体幅方向K2に延伸する軸心)回りに回動自在(上下に揺動自在)に枢着されている。スイングブラケット14は、機体2の前部に設けられた支持ブラケット18に縦軸心(上下の方向に延伸する軸心)回りに回動可能に支持されている。アーム16は、ブーム15の先端側に横軸心回りに回動自在(前後或いは上下に揺動自在)に枢着されている。バケット17は、アーム16の先端側にスクイ動作およびダンプ動作可能に設けられている。作業機1は、バケット17に代えて或いは加えて、油圧アクチュエータにより駆動可能な他の作業具(油圧アタッチメント)を装着することが可能である。この他の作業具としては、油圧ブレーカ、油圧圧砕機、アングルブルーム、アースオーガ、パレットフォーク、スイーパー、モア、スノウブロア等が例示できる。
スイングブラケット14は、油圧シリンダの伸縮によって縦軸心回りに揺動する。ブーム15は、ブームシリンダC3の伸縮によって揺動する。アーム16は、アームシリンダC4の伸縮によって揺動する。バケット17は、バケットシリンダ(作業具シリンダ)C5の伸縮によってスクイ動作およびダンプ動作する。ブームシリンダC3、アームシリンダC4、バケットシリンダC5は、油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)によって構成されている。
図2に示すように、機体2の後部には、原動機E1が搭載されている。原動機E1は、ディーゼルエンジンである。なお、原動機E1は、ガソリンエンジン、LPGエンジン又は電動モータであってもよいし、エンジンおよび電動モータを有するハイブリッド型であってもよい。原動機E1は、キャビン5の後部側に配置されている。
原動機E1の左側には、油圧ポンプP1および排気ガス浄化装置D1が設けられている。油圧ポンプP1は、原動機E1の動力によって駆動される。この油圧ポンプP1は、作業機1に装備された油圧モータ、油圧シリンダ等の油圧アクチュエータを駆動させる作動油(圧油)を吐出する。また、油圧ポンプP1は、油圧バルブを作動させるパイロット圧や、信号用の油圧を吐出する。また、油圧ポンプP1は、例えば、複数のポンプによって構成される。排気ガス浄化装置D1は、原動機E1から排出される排気ガスを浄化する装置であり、例えば、DPF(Diesel particulate filter)である。
原動機E1の右側には、冷却ファンF1およびコンプレッサG1が設けられている。冷却ファンF1およびコンプレッサG1は、原動機E1の動力によって駆動される。冷却ファンF1は、機体2の右側方から空気(外気)を吸い込んで原動機E1および排気ガス浄化装置D1側へと流す吸い込み式のファンであり、原動機E1および排気ガス浄化装置D1等を冷却する。図2の矢印K3方向は、冷却ファンF1による冷却風の流れ方向を示している。コンプレッサG1は、作業機1に装備された空調装置の一部を構成する装置であり、冷媒(エアコンガス)を圧縮して半液状体にする。
冷却ファンF1の右側方には、ラジエータ(第1冷却器)R1とオイルクーラ(第2冷却器)O1とが配置されている。ラジエータR1は、原動機E1の冷却液を冷却する冷却器(熱交換器)である。オイルクーラO1は、作動油タンクT2に戻る作動油を冷却する冷却器である。ラジエータR1およびオイルクーラO1は、冷却ファンF1が吸い込む冷却風によって冷却される。
ラジエータR1の右側方には、空調装置の冷却系の装置であるコンデンサG3(第3冷却器)およびレシーバ(冷却系機器)G2と、燃料クーラ(第4冷却器)N1が配置されている。コンデンサG3は、コンプレッサG1で半液状にした冷媒を冷却して液化を進める冷却器である。レシーバG2は、コンデンサG3で液化できなかった冷媒を液化した冷媒と分離し且つ水分や不純物を取り除く装置である。燃料クーラN1は、原動機E1からの戻りの燃料(リターン燃料)を燃料タンクT1に戻す前に冷却する冷却器である。燃料タンクT1は、原動機E1用の燃料を貯留するタンクである。燃料タンクT1は、機体2の左前部に搭載されている。
ラジエータR1、オイルクーラO1、コンデンサG3および燃料クーラN1を纏めて冷却器ともいう。また、ラジエータR1、オイルクーラO1、コンデンサG3、燃料クーラN1およびレシーバG2を冷却系機器ユニットU2ともいう。
冷却系機器ユニットU2の前方には、作動油タンクT2とコントロールバルブV1が配置されている。作動油タンクT2の前面側にコントロールバルブV1が取り付けられている。作動油タンクT2は、油圧ポンプP1に供給する作動油を貯留するタンクである。コントロールバルブV1は、作業機1に装備された各油圧アクチュエータを制御する各制御弁を集約したバルブユニットである。コントロールバルブV1および作動油タンクT2の前方に、バッテリBT1が配置されている。バッテリBT1は、作業機1に装備された電装品に電力を供給する蓄電池である。
コントロールバルブV1の左側方には、制御器24配置されている。この制御器24は、原動機E1の制御を行う原動機ECU(エンジンECU)と呼称される電子制御ユニットである。例えば、制御器24は、サプライポンプや各インジェクタなどの作動を制御して燃料噴射量を調節することにより、原動機E1の回転数を制御する。制御器24は、CPUやEEPROM(登録商標)などを備えたマイクロコンピュータを利用して構成してある。
なお、作業機1は、上記制御器24と共に制御装置を構成する制御器であって、作業機1の全体の動作を制御する(作業機1に装備された電気機器を制御する)メインECUと呼称される電子制御ユニット(制御器)を有する。このメインECUは、例えば、油圧回路に設けた電磁弁を制御して作動油の流量制御を行ったり、排気ガス浄化装置D1のフィルタ再生制御を行ったりする。
機体2の後部に位置する、原動機E1、排気ガス浄化装置D1、油圧ポンプP1、冷却ファンF1およびコンプレッサG1等は、機体2の後部に設けられたボンネット22によって覆われている。機体2の右部に位置する、バッテリBT1、コントロールバルブV1、作動油タンクT2、制御器24、ラジエータR1、オイルクーラO1、レシーバG2およびコンデンサG3は、側部カバー21によって覆われている。ボンネット22の右側は、側部カバー21の後部に接続されている。側部カバー21の後部の右側面には、側部カバー21の後部およびボンネット22内部へ空気を取り入れるための開口(図示せず)が形成されている。
図3に示すように、ボンネット22は、原動機E1の前方(上部前方)を覆う隔壁部材(隔壁板)22Aと、原動機E1の後方を覆うボンネット後部22Bと、を有する。ボンネット22内には、ボンネット22を支持する支持フレーム11が設けられている。隔壁部材22Aは、原動機室E2と運転席6の配置側(原動機室E2よりも運転席6側の領域)とを隔てる部材であり、支持フレーム11に固定されている。支持フレーム11は、上部プレート11Aと複数の脚体(図示せず)とを有する。
ボンネット後部22Bは、支持フレーム11に上下に揺動可能に支持され、上下揺動することで原動機室E2を開閉する。詳しくは、ボンネット後部22Bは、上部の前部が支持フレーム11に機体幅方向K2に延伸する軸心回りに回転可能に支持されており、上方に揺動させて開くことにより、原動機室E2の上部の後部側が開放状となる。
(2.原動機周囲の構成)
図4は、側部カバー21の後部およびボンネット22内部の要部を示す斜視図である。なお、図4においては、原動機E1を仮想線にて示している。図4に示すように、ラジエータR1およびオイルクーラO1の左方には、冷却ファンF1を覆うシュラウド30が設けられている。ラジエータR1およびオイルクーラO1の上方側には、仕切り構造体40が設けられている。仕切り構造体40は、シュラウド30の上方において、原動機室(第1空間)E2と、原動機室E2外部の冷却器(ラジエータR1、オイルクーラO1等)が配置されている空間(第2空間)と、を仕切る構造体である。シュラウド30および仕切り構造体40は、原動機E1の側方に配置された側方部材である。
シュラウド30は、原動機E1の右側方に配置され、仕切り構造体40は、シュラウド30の上方に配置されている。仕切り構造体40は、シュラウド30の上端と、支持フレーム11の右後脚11Bの上部および中間部と、仕切りカバー32とで囲まれる空間を塞いでいる。仕切りカバー32は、仕切り構造体40およびシュラウド30と、支持フレーム11の右前脚(図示せず)との間に配置されている。
冷却器の配置側の空間には、さらに、原動機E1に送る空気を浄化するエアクリーナ33が設けられている。エアクリーナ33は、支持フレーム11に取り付けられたブラケット部材34によって支持されている。エアクリーナ33と原動機E1とは、吸気ダクト(配策部材)31を介して接続されている。吸気ダクト31は、仕切り構造体40に設けられた吸気ダクト31を通すダクト用穴部(配策用穴部)35を通って冷却器の配置側の空間と原動機室E2とにわたって配置されている。ダクト用穴部35には、吸気ダクト31の周囲を覆うダクトシール(シール部材)39が取り付けられている。ダクト用穴部35へのダクトシール39の取り付けについては後述する。
図示してはいないが、配策部材であるハーネスも、原動機室E2と冷却器の配置側の空間とにわたって配置されている。仕切り構造体40には、ハーネスを通すためのハーネス用穴部36も設けられている。ハーネス用穴部36はダクト用穴部35の後方に位置しており、ハーネス用穴部36にはグロメット37が取り付けられている。
(3.仕切り構造体の構成)
図5は、仕切り構造体40の斜視図である。なお、図5においてグロメット37は取り外されている。図6は、仕切り構造体40を構成するメインプレート41と第1サブプレート42の斜視図である。
図5に示すように、仕切り構造体40は、メインプレート41と、第1サブプレート(サブプレート)42と、第2サブプレート43と、第3サブプレート44とを有する。
図6に示すように、メインプレート41は、下方に開口した第1切欠き部51と、下方に開口した第2切欠き部52と、上方に開口した第3切欠き部53とを備えている。
第1切欠き部51は、メインプレート41の前後方向K1中途部(略中央部)に形成されている。第2切欠き部52は、メインプレート41の、第1切欠き部51よりも後方に形成され、第3切欠き部53は、メインプレート41の、第1切欠き部51よりも前方に形成されている。
メインプレート41には、複数(9つ)のボルト用の挿通穴41a~41iが形成されている。メインプレート41の最後部に上下方向に間隔をあけて形成されている挿通穴41a,41bは、メインプレート41を支持フレーム11の右後脚11B(図4参照)に取り付けるための穴である。図5に示すように、本例では、挿通穴41aに挿通されたボルト57Aによってメインプレート41は右後脚11Bに固定される。
メインプレート41における第1切欠き部51と第3切欠き部53との間に上下方向に間隔をあけて形成されている挿通穴41g、41hは、メインプレート41を、その左側面が当接する仕切りカバー32(図4参照)に取り付けるための穴である。メインプレート41の最前部の上部に形成されている挿通穴41iも同様である。図5に示すように、本例では、挿通穴41g、41iに挿通されたボルト57Bおよびボルト57Cによってメインプレート41が仕切りカバー32に固定されている。
メインプレート41における第2切欠き部52の上部後縁に上下方向に間隔をあけて形成されている挿通穴41c,41dは、メインプレート41に第2サブプレート43を取り付けるため穴である。図5に示すように、メインプレート41における第2切欠き部52に、第2サブプレート43が下部を塞ぐように取り付けられる。第2切欠き部52は、ハーネス用穴部36を形成するための切欠き部である。
第2サブプレート43は、前方に開口する切欠き開口55を有する。第2サブプレート43における切欠き開口55の後方には、ボルト用の挿通穴43a,43bが形成されている。第2サブプレート43は、切欠き開口55が第2切欠き部52の上部部位に対応するように配置され、挿通穴43a,41cに挿通されたボルト57D、および挿通穴43b,41dに挿通されたボルト57Eによってメインプレート41に固定されている。
グロメット37(図4参照)は、第2サブプレート43の切欠き開口55の縁部である上縁、下縁および後縁によって保持されている。詳しくは、グロメット37の外周端面に嵌め込み用の溝が全周にわたって形成されており、この溝に切欠き開口55の縁部を嵌め込むことによりグロメット37が保持されている。
メインプレート41における第1切欠き部51と第2切欠き部52との間であって、第1切欠き部51の上部後縁に上下方向に間隔をあけて形成されている挿通穴41e,41fは、メインプレート41に第1サブプレート42を取り付けるための穴である。図5に示すように、メインプレート41における第1切欠き部51に、第1サブプレート42が下部を塞ぐように取り付けられる。第1切欠き部51は、ダクト用穴部35を形成するための切欠き部である。
図6に示すように、第1サブプレート42は、上方および前方に開口する切欠き開口59を有する。第1サブプレート42における切欠き開口59の後方には、ボルト用の挿通穴42a,42bが形成されている。第1サブプレート42は、切欠き開口59が第1切欠き部51の上部部位に対応するように配置され、挿通穴42a,41eに挿通されたボルト57F、および挿通穴42b,41fに挿通されたボルト57Gによってメインプレート41に固定されている。
メインプレート41における第3切欠き部53は、第3サブプレート44にて塞がれる。第3サブプレート44は、仕切りカバー32(図4参照)に取り付けられている。第3サブプレート44における上部には、前後に間隔をあけてボルト用の挿通穴44a、44bが形成されている。第3サブプレート44は、第3切欠き部53を塞ぐように配置され、図示しない仕切りカバー32側の挿通穴と、挿通穴44a、44bとを用いて、ボルト57H,57Iによって仕切りカバー32に固定されている。なお、第3切欠き部53は、空調装置用の配管部材を保持する配管ブラケットを取り付けるための開口であり、本例では配管ブラケットは取り付けられていない。
また、仕切り構造体40の下縁には、複数のシール材58A~58Dが嵌められている。仕切り構造体40は、複数のシール材58A~58Dを介してシュラウド30(図4参照)の上面に当接する。
(4.仕切り構造体40に対するダクトシール39の固定)
図5に示すように、ダクト用穴部35において吸気ダクト31の周囲を覆うダクトシール39は、第1シール部材39Aと、第2シール部材39Bとに分割されている。第1シール部材39Aは、第2切欠き部51の上縁および前縁に取り付けられ、吸気ダクト31(図4参照)の周囲における上および前半分を覆う。第2シール部材39Bは、メインプレート41に固定される第1サブプレート42に保持され、吸気ダクト31(図4参照)の周囲における下および後半分を覆う。
図7は、第1シール部材39Aおよび第2シール部材39Bの斜視図である。図7に示すように、第1シール部材39Aおよび第2シール部材39Bは共に、略L字型の部材である。第1シール部材39Aは、後方且つ下方を略L字型の内側として開口している。第1シール部材39Aは、第1切欠き部51の縁部に第1シール部材39Aを取り付けるための支持部61と、支持部61の内周側に形成された、吸気ダクト31の周囲に接触するシール部62とを有する。
シール部62は、吸気ダクト31の周囲形状に合わせた曲線形状に形成され、かつ、支持部61よりも薄肉に形成されている。そして、シール部62には、内周側からシール部62の外周側に向かう切れ込み62aが形成されており、切れ込み62aは、間隔を空けて複数、シール部62の全域に形成されている。
支持部61における第1切欠き部51の上縁51aおよび前縁51bに対応する外周上端面61aおよび外周前端面61bに、嵌め込み用溝63が形成されている。嵌め込み用溝63は、第1シール部材39Aが第1切欠き部51の縁部に取り付けられた状態で、溝底部が第1切欠き部51の上縁51aおよび前縁51bに突き当たるように形成されている。
さらに、支持部61は、右側面に、第1切欠き部51の上縁51aおよび前縁51bに対応する部分より後方に延設された延設部61cを有する。延設部61cの左側面は、第1切欠き部51の後部上部においてメインプレート41の右側面と当接する。延設部61cの左側面は、嵌め込み用溝63の右側溝面と面一に形成されている。
延設部61cには、係止部材である樹脂クリップ用のクリップ穴(取り付け穴)70aが形成されている。クリップ穴70aは、後述する樹脂クリップ71A(図9参照)を用いて第1シール部材39Aをメインプレート41に係止させて固定させるための穴である。
図6に示すように、メインプレート41における、第1切欠き部51に第1シール部材39Aが取り付けられた状態でクリップ穴70aが対応する位置には、クリップ穴(取り付け穴)54aが形成されている。クリップ穴54aは、第1切欠き部51の上縁であって、挿通穴41eの前方に形成されている。
第2シール部材39Bは、前方且つ上方を略L字型の内側として開口している。第2シール部材39Bは、第1サブプレート42の切欠き開口59(図6参照)の縁部に第2シール部材39Bを取り付けるための支持部64と、支持部64の内周側に形成された、吸気ダクト31の周囲に接触するシール部65とを有する。
シール部65は、吸気ダクト31の周囲形状に合わせた曲線形状に形成され、かつ、支持部64よりも薄肉に形成されている。そして、シール部65には、内周側からシール部62の外周側に向かう切れ込み65aが形成されており、切れ込み65aは、間隔を空けて複数、シール部65の全域に形成されている。
支持部64における切欠き開口59の下縁59aおよび後縁59bに対応する外周下端面64aおよび外周後端面64bに、嵌め込み用溝66が形成されている。嵌め込み用溝66は、第2シール部材39Bが切欠き開口59の縁部に取り付けられた状態で、溝底部が切欠き開口59の下縁59aおよび後縁59bに突き当たるように形成されている。
さらに、支持部64は、右側面に、切欠き開口59の下縁59aおよび後縁59bに対応する部分より後方に延設された延設部64cを有する。延設部64cの左側面は、切欠き開口59の後部上部において第1サブプレート42の右側面と当接する。延設部64cの左側面は、嵌め込み用溝66の右側溝面と面一に形成されている。
延設部64cには、係止部材である樹脂クリップ用のクリップ穴(取り付け穴)70bが形成されている。クリップ穴70bは、後述する樹脂クリップ71B(図9参照)を用いて第2シール部材39Bを第1サブプレート42に係止させて固定させるための穴である。
図6に示すように、第1サブプレート42における、切欠き開口59に第2シール部材39Bが取り付けられた状態でクリップ穴70bが対応する位置には、クリップ穴(取り付け穴)54bが形成されている。クリップ穴54bは、切欠き開口59の後方に形成されている。
図8は、ダクト用穴部35に第1シール部材39Aおよび第2シール部材39Bを取り付けた状態を示す要部拡大図である。図9は、ダクト用穴部35に第1シール部材39Aおよび第2シール部材39Bを固定する樹脂クリップの説明図である。
図8に示すように、第1シール部材39Aは、嵌め込み用溝63を第1切欠き部51の縁部を嵌め込むことにより保持されている。そして、第1シール部材39Aは、第1切欠き部51の縁部に保持された状態で、さらに、クリップ穴70a,54aに挿通された樹脂クリップ71Aによってメインプレート41に固定されている。図9においては、ブラッシュタイプの樹脂クリップを例示しているが、アンカー型、リベット型などでもよい。
図8に示すように、第2シール部材39Bは、嵌め込み用溝66を切欠き開口59の縁部を嵌め込むことにより保持されている。そして、第2シール部材39Bは、切欠き開口59の縁部に保持された状態で、さらに、クリップ穴70b,54bに挿通された樹脂クリップ71Bによってメインプレート41に固定されている。
また、図8に示すように、第1サブプレート42において、クリップ穴54bは、第1サブプレート42が第1切欠き部51に取り付けられた状態で、メインプレート41と重ならない部分に形成されている。換言すると、メインプレート41と第1サブプレート42とは、第1サブプレート42におけるクリップ穴54bの形成位置において重なり合わないように構成されている。
(5.効果)
以上のように、上記構成によれば、ダクトシール39である第1シール部材39Aおよび第2シール部材39Bは、樹脂クリップ71A、71Bを用いて、仕切り構造体40を構成するメインプレート41又は第1サブプレート42に固定されている。
これにより、吸気ダクト31をエアクリーナ33に組み付ける時(接続する時)に、吸気ダクト31がダクトシール39に当たったとしても、ダクトシール39が仕切り構造体40から外れることを阻止できる。また、作業機1の稼働時に、原動機E1に接続されている吸気ダクト31に伝わる原動機E1からの振動によって、ダクトシール39が仕切り構造体40から外れることを阻止できる。
また、ダクトシールの外れ防止対策としては、ダクトシールの嵌め込み用溝と切欠き部の縁部とを接着剤にて接着することが考えられる。しかしながら、接着剤の使用は、塗布量を適切に管理する必要があり、また、接着剤の硬化時間の確保等も必要となる。そのため、接着剤の使用は作業を煩雑化し、作業性を低下させる。さらに、ダクトシールは、良好なシール性を維持するために適宜交換される交換部品である。接着剤を使用した場合、ダクトシールのみを交換することはできず、仕切り構造体もダクトシールと一緒に交換する必要がある。そのため、メンテナンス性が劣る。
係止部材として樹脂クリップ71A,71Bを用いているので、穴合わせをして樹脂クリップ71A,71Bを挿通するだけで工具を用いることなく固定が完了し、かつ、取り外しも簡単に行える。したがって、作業性に優れると共に、メンテナンス性にも優れている。
また、上記構成では、メインプレート41と第1サブプレート42とは、第1サブプレート42におけるクリップ穴54bの形成位置において重なり合わないように構成されている。したがって、メインプレート41にクリップ穴を設ける必要がなく、加工が容易になると共に、樹脂クリップ71Bを挿通させる穴数が減るので、作業性が向上する。また、樹脂クリップ71A,71Bは何れも、プレート(メインプレート41、第1サブプレート42)1枚を挿通する構成であるので、樹脂クリップ71A,71Bとして同じ長さのものを使用でき、部品点数を下げることができる。
さらに、上記構成では、第1シール部材39Aおよび第2シール部材39Bに、延設部61cおよび延設部64cを設け、該延設部61c,64aにクリップ穴70a,70bを設けている。したがって、延設部61c,64aを設けることなく、クリップ穴70a,70bを、嵌め込み用溝63,66を形成する厚みを有する支持部61,64に形成した構成に比べて、ダクトシール39の原料となる樹脂材料を削減することができる。また、樹脂クリップ71A,71Bに必要とされる長さも短くでき、コスト削減が図れる。
また、上記構成では、第1シール部材39Aおよび第2シール部材39Bにおけるシール部62およびシール部65には、切れ込み62aおよび切れ込み65aが複数形成されている。これにより、ダクト用穴部35に対して吸気ダクト31が比較的大きな傾斜を持って設置されたとしても、シール部62およびシール部65を吸気ダクト31の周囲に接触させることができる。
(6.変形例)
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎず、本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができる。例えば、以下のような変更が可能である。
上記実施形態では、仕切り構造体40が冷却ファンF1を覆うシュラウド30の上方において、原動機室(第1空間)E2とその外部の空間で、かつ冷却器が配置された空間(第2空間)とを仕切る構造体である構成について説明したが、これに限るものではない。例えば、仕切り構造体40がシュラウド30あるいは冷却器の下方に配置されていてもよく、原動機室E2の前方側に配置されていてもよい。
また、仕切り構造体40は、原動機室E2とその外部の空間とを仕切る構成に限るものではない。例えば、キャビン5(あるいはキャノピ)とその外部の空間とを仕切るものであってもよく、油圧ポンプP1等の補機類が配置された空間とその外部の空間とを仕切るものであってもよい。
また、上記実施形態では、本発明をダクト用穴部35において吸気ダクト31の周囲を覆うダクトシール39に適用する場合について説明したが、シール対象とする配策部材は吸気ダクト31に限るものでない。例えば、配策部材は、作動油を流通する油圧ホースであってもよく、空調装置の冷媒を流通するエアコンホースであってもよく、原動機に供給する燃料を流通する燃料ホースであってもよく、電力供給や信号通信などに用いられる電線を束ねたハーネスであってもよい。
また、上記実施形態では、ダクトシール39は、第1シール部材39Aと第2シール部材39Bとに2分割されていた。しかしながら、分割数は3以上であってもよい。その場合、分割した各シール部材を仕切り構造体40に樹脂クリップを用いて固定すればよい。また、ダクトシール39は必ずしも分割する必要はなく、中央に吸気ダクト31を通す穴が形成された一体ものでもよい。
また、上記実施形態では、係止部材として、樹脂クリップ71A,71Bを例示したが、係止部材としては樹脂クリップ71A,71Bに限るものではなく、例えば、ボルトとナットを用いてもよい。但し、ダクトシール39は一般的に樹脂成形品であり、メインプレート41および第1サブプレートは一般的に金属プレートである。したがって、樹脂成形品を金属プレートに固定するのに適した係止部材であることが好ましい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 作業機
11 支持フレーム
22 ボンネット
30 シュラウド
31 吸気ダクト(配策部材)
33 エアクリーナ
35 ダクト用穴部(配策用穴部)
36 ハーネス用穴部
37 グロメット
39 ダクトシール(シール部材)
39A 第1シール部材
39B 第2シール部材
40 仕切り構造体
41 メインプレート
42 第1サブプレート(サブプレート)
51 第1切欠き部
54a、54b、70a、70b クリップ穴(取り付け穴)
59 切欠き開口
61、64 支持部
61c、64c 延設部
62、65 シール部
63、63 嵌め込み用溝
71A 樹脂クリップ(第1係止部材)
71B 樹脂クリップ(第2係止部材)
E1 原動機
E2 原動機室(第1空間)
F1 冷却ファン(冷却器)
O1 オイルクーラ(冷却器)

Claims (8)

  1. 第1空間と第2空間とを仕切る仕切り構造体と、
    前記仕切り構造体を貫通して配策される配策部材と、を備え、
    前記仕切り構造体は、前記配策部材を通す配策用穴部を有し、
    前記配策用穴部における前記配策部材の周囲を覆うシール部材をさらに備え、
    前記仕切り構造体は、板面の一端側に開口を有していて前記配策用穴部の一部を形成する切欠き部を有する金属製のメインプレートと、前記切欠き部における前記開口を塞ぐように前記メインプレートにボルトで固定されて前記メインプレートとともに前記配策用穴部を形成する金属製のサブプレートと、を備え、
    前記シール部材は、外周端面に溝を有し、この溝が前記配策用穴部の縁部に嵌め込まれることで前記仕切り構造体に保持されると共に、前記仕切り構造体に係止部材にて固定されており、
    前記仕切り構造体および前記シール部材は、前記係止部材が挿通される取り付け穴を有し、
    前記シール部材は、前記配策用穴部の縁部に保持された状態で、前記仕切り構造体の一方の面にのみ当接する延設部を有し、該延設部に前記取り付け穴が形成され、
    前記延設部は、前記溝の一方の側壁を形成している作業機。
  2. 前記シール部材は、複数に分割されており、複数の分割されたシール部材はそれぞれ、前記溝と前記取り付け穴とを有し、前記溝が前記配策用穴部の縁部に嵌め込まれることで前記仕切り構造体に保持されると共に、前記仕切り構造体に前記係止部材にて固定されている請求項1に記載の作業機。
  3. 前記シール部材は、前記メインプレートに保持される第1シール部材と、前記サブプレートに保持される第2シール部材と、を備え、
    前記メインプレート、前記サブプレート、前記第1シール部材、および前記第2シール部材にそれぞれ前記取り付け穴が形成されており、
    前記メインプレートに設けられた前記取り付け穴と前記第1シール部材に設けられた前記取り付け穴とに前記係止部材としての第1係止部材を挿通することで前記第1シール部材が前記メインプレートに固定され、前記サブプレートに設けられた前記取り付け穴と前記第2シール部材に設けられた前記取り付け穴とに前記係止部材としての第2係止部材を挿通することで前記第2シール部材が前記サブプレートに固定されている請求項2に記載の作業機。
  4. 前記切欠き部における前記開口は、前記配策部材を前記配策用穴部の外周方向から前記切欠き部内に挿入するための部位であり、
    前記サブプレートは、前記配策用穴部に前記配策部材が挿入された状態の前記切欠き部における前記開口を塞ぐようになっており、
    前記シール部材は、
    前記メインプレートの前記切欠き部の縁部に保持される第1シール部材と、
    前記サブプレートの縁部に保持され、前記第1シール部材とで前記配策部材を挟む第2シール部材と、を備え、
    前記係止部材は、
    前記メインプレートに前記第1シール部材を固定させる第1係止部材と、
    前記サブプレートに前記第2シール部材を固定させる第2係止部材と、を備える請求項に記載の作業機。
  5. 前記切欠き部における前記開口は、前記配策部材を前記配策用穴部の外周方向から前記切欠き部内に挿入するための部位であり、
    前記サブプレートは、前記配策用穴部に前記配策部材が挿入された状態の前記切欠き部における前記開口を塞ぐようになっており、
    前記シール部材は、
    前記メインプレートの前記切欠き部の縁部に保持される第1シール部材と、
    前記サブプレートの縁部に保持され、前記第1シール部材とで前記配策部材を挟む第2シール部材と、を備え、
    前記係止部材は、
    前記メインプレートに前記第1シール部材を固定させる第1係止部材と、
    前記サブプレートに前記第2シール部材を固定させる第2係止部材と、を備え、
    前記メインプレートと前記サブプレートとは、前記サブプレートにおける前記取り付け穴の形成位置において重なり合わない請求項に記載の作業機。
  6. 前記シール部材における前記配策部材の周囲に接触するシール部に、該シール部の内周側からシール部の外周側に向かう切れ込みが形成されている請求項1から5の何れか1項に記載の作業機。
  7. 前記第1空間は原動機を収容する原動機室であり、
    前記第2空間は前記原動機室の外部かつ冷却器が配置された空間であり、
    前記冷却器と前記原動機との間に設けられたシュラウドを備え、
    前記仕切り構造体は、前記シュラウドの上方において、前記原動機室と前記原動機室の外部とを仕切る請求項1から6の何れか1項に記載の作業機。
  8. 前記第2空間に設けられたエアクリーナを備え、
    前記配策部材は、前記エアクリーナと前記原動機とを接続する吸気ダクトである請求項7に記載の作業機。
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