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JP7319683B2 - 磁気センサ及び診断装置 - Google Patents

磁気センサ及び診断装置 Download PDF

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JP7319683B2 JP2020146973A JP2020146973A JP7319683B2 JP 7319683 B2 JP7319683 B2 JP 7319683B2 JP 2020146973 A JP2020146973 A JP 2020146973A JP 2020146973 A JP2020146973 A JP 2020146973A JP 7319683 B2 JP7319683 B2 JP 7319683B2
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Description

本発明の実施形態は、磁気センサ及び診断装置に関する。
磁性層を用いた磁気センサがある。磁気センサを用いた診断装置がある。磁気センサにおいて、感度の向上が望まれる。
特開2018-155719号公報
本発明の実施形態は、感度の向上が可能な磁気センサ及び診断装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、磁気センサは、第1素子部、第1導電部材、第2導電部材、第1回路、第2回路、第1磁性部材及び第2磁性部材を含む。前記第1素子部は、第1磁気素子、第2磁気素子、第3磁気素子及び第4磁気素子を含む。前記第1磁気素子は、第1端部及び第1他端部を含む。前記第2磁気素子は、第2端部及び第2他端部を含む。前記第3磁気素子は、第3端部及び第3他端部を含む。前記第4磁気素子は、第4端部及び前記第4他端部を含む。第1方向において前記第4端部と前記第1他端部との間に前記第4他端部がある。前記第1方向において前記第4他端部と前記第1他端部との間に前記第3端部がある。前記第1方向において前記第3端部と前記第1他端部との間に前記第3他端部がある。前記第1方向において前記第3他端部と前記第1他端部との間に前記第2端部がある。前記第1方向において前記第2端部と前記第1他端部との間に前記第2他端部がある。前記第1方向において前記第2他端部と前記第1他端部との間に前記第1端部がある。前記第1端部は、前記第2他端部と電気的に接続される。前記第3端部は、前記第4他端部と電気的に接続される。前記第1他端部は、前記第3他端部と電気的に接続される。前記第2端部は、前記第4端部と電気的に接続される、前記第1導電部材は、第1部分、第2部分及び第3部分を含む。前記第1部分から第2部分への方向は、前記第1方向に沿う。前記第3部分は、前記第1部分と前記第2部分との間にある。前記第2導電部材は、第4部分、第5部分及び第6部分を含む。前記第4部分から第5部分への方向は、前記第1方向に沿う。前記第6部分は、前記第4部分と前記第5部分との間にある。前記第1部分は、前記第4部分と電気的に接続される。前記第2部分は、前記第5部分と電気的に接続される。前記第1回路は、前記第3部分及び前記第6部分と電気的に接続され、前記第3部分と前記第6部分との間に交流成分を含む第1電流を供給可能である。前記第2回路は、前記第1他端部及び前記第3他端部の第1接続点、及び、前記第2端部及び前記第4端部の第2接続点と電気的に接続され、前記第1接続点と前記第2接続点との間に第2電流を供給可能である。前記第1磁性部材は、第1磁性端部及び第2磁性端部を含む。前記第2磁性部材は、第3磁性端部及び第4磁性端部を含む。前記第1磁性端部から前記第4磁性端部への方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向に沿う。前記第2磁性端部は、前記第3方向において、前記第1磁性端部と前記第4磁性端部との間にある。前記第3磁性端部は、前記第3方向において、前記第2磁性端部と前記第4磁性端部との間にある。前記第3磁性端部は、前記第3方向において前記第2磁性端部から離れる。前記第1磁気素子、前記第2磁気素子、前記第3磁気素子及び前記第4磁気素子は、前記第2方向において、前記第2磁性端部と前記第3磁性端部との間の領域と重なる。
図1(a)~図1(e)は、第1実施形態に係る磁気センサを例示する模式図である。 図2(a)及び図2(b)は、第1実施形態に係る磁気センサを例示する模式的平面図である。 図3(a)及び図3(b)は、第1実施形態に係る磁気センサを例示する模式的平面図である。 図4は、第1実施形態に係る磁気センサの特性を例示するグラフ図である。 図5(a)~図5(c)は、第1実施形態に係る磁気センサの特性を例示するグラフ図である。 図6(a)~図6(c)は、第2実施形態に係る磁気センサを例示する模式図である。 図7(a)及び図7(b)は、第2実施形態に係る磁気センサを例示する模式的平面図である。 図8(a)及び図8(b)は、第2実施形態に係る磁気センサを例示する模式的平面図である。 図9(a)~図9(c)は、第3実施形態に係る磁気センサを例示する模式図である。 図10(a)及び図10(b)は、第3実施形態に係る磁気センサを例示する模式的平面図である。 図11(a)及び図11(b)は、第3実施形態に係る磁気センサを例示する模式的平面図である。 図12は、第4実施形態に係る磁気センサを例示する模式図である。 図13は、実施形態に係る磁気センサの応用例を示す模式的斜視図である。 図14は、実施形態に係る磁気センサの応用例を示す模式的平面図である。 図15は、実施形態に係る磁気センサ及び診断装置を示す模式図である。 図16は、実施形態に係る磁気センサを示す模式図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1(a)~図1(e)は、第1実施形態に係る磁気センサを例示する模式図である。 図1(a)は、磁気センサの一部を例示する平面図である。図1(b)は、図1(a)のA1-A1線断面図である。図1(c)は、図1(a)のA2-A2線断面図である。図1(d)は、図1(a)のA3-A3線断面図である。図1(e)は、図1(a)のA4-A4線断面図である。
図2(a)、図2(b)、図3(a)及び図3(b)は、第1実施形態に係る磁気センサを例示する模式的平面図である。
これらの図において、図を見やすくするために、一部の要素が適宜省略される。
図1(a)~図1(e)、図2(a)及び図2(b)に示すように、実施形態に係る磁気センサ110は、第1素子部10P、第1導電部材21、第2導電部材22、第1回路71及び第2回路72を含む。第1回路71及び第2回路72は、例えば、回路部70に含まれて良い。
第1素子部10Pは、第1磁気素子11E、第2磁気素子12E、第3磁気素子13E及び第4磁気素子14Eを含む。
図2(b)に示すように、第1磁気素子11Eは、第1端部11e及び第1他端部11fを含む。第2磁気素子12Eは、第2端部12e及び第2他端部12fを含む。第3磁気素子13Eは、第3端部13e及び第3他端部13fを含む。第4磁気素子14Eは、第4端部14e及び第4他端部14fを含む。
第1方向において、第4端部14eと第1他端部11fとの間に第4他端部14fがある。
第1方向をY軸方向とする。Y軸方向に対して垂直な1つの方向をZ軸方向とする。Y軸方向及びZ軸方向に対して垂直な方向をX軸方向とする。
第1方向において、第4他端部14fと第1他端部11fとの間に第3端部13eがある。第1方向において、第3端部13eと第1他端部11fとの間に第3他端部13fがある。第1方向において、第3他端部13fと第1他端部11fとの間に第2端部12eがある。第1方向において、第2端部12eと第1他端部11fとの間に第2他端部12fがある。第1方向において、第2他端部12fと第1他端部11fとの間に第1端部11eがある。
第1端部11eは、第2他端部12fと電気的に接続される。第3端部13eは、第4他端部14fと電気的に接続される。第1他端部11fは、第3他端部13fと電気的に接続される。第2端部12eは、第4端部14eと電気的に接続される。これらの電気的な接続は、接続部材18a~18dなどにより行われる。
図2(a)に示すように、第1導電部材21は、第1部分21a、第2部分21b及び第3部分21cを含む。第1部分21aから第2部分21bへの方向は、第1方向(例えばY軸方向))に沿う。第3部分21cは、第1部分21aと第2部分21bとの間にある。
第2導電部材22は、第4部分22d、第5部分22e及び第6部分22fを含む。第4部分22dから第5部分22eへの方向は、第1方向(例えばY軸方向)に沿う。第6部分22fは、第4部分22dと第5部分22eとの間にある。第1部分21aは、第4部分22dと電気的に接続される。第2部分21bは、第5部分22eと電気的に接続される。これらの電気的な接続は、接続部材28c及び28dなどにより行われる。
図1(b)~図1(e)に示すように、第1磁気素子11E及び第2磁気素子12Eは、第1方向と交差する第2方向において、第1導電部材21と重なる。第2方向は、例えばZ軸方向である。第3磁気素子13E及び第4磁気素子14Eは、第2方向(例えばZ軸方向)において、第2導電部材22と重なる。
図2(b)に示すように、第1磁気素子11Eは、第1導電部材21の第3部分21cと第2部分21bとの間の部分と重なる。第2磁気素子12Eは、第1導電部材21の第1部分21aと第3部分21cとの間の部分と重なる。第3磁気素子13Eは、第2導電部材22の第6部分22fと第5部分22eとの間の部分と重なる。第4磁気素子14Eは、第2導電部材22の第4部分22dと第6部分22fとの間の部分と重なる。
図2(a)に示すように、第1回路71は、第3部分21c及び記第6部分22fと電気的に接続される。第1回路71は、第3部分21cと第6部分22fとの間に交流成分を含む第1電流I1を供給可能である。例えば、第1回路71は、接続部材28aにより、第3部分21cと電気的に接続される。例えば、第1回路71は、接続部材28bにより、第6部分22fと電気的に接続される。
図2(a)に示すように、例えば、交流成分を含む第1電流I1が正のとき、第1電流I1の一部は、第3部分21cから第1部分21aの向きに流れる。第1電流I1の一部は、第3部分21cから第2部分21bへの向きに流れる。第1電流I1の一部は、第4部分22dから第6部分22fへの向きに流れる。第1電流I1の一部は、第5部分22eから第6部分22fへの向きに流れる。交流成分を含む第1電流I1が負のときの第1電流I1の向きは、第1電流I1が正のときの第1電流I1の向きと逆である。
図2(a)に示すように、第2回路72は、第1接続点CP1及び第2接続点CP2と電気的に接続される。第1接続点CP1は、第1他端部11f及び第3他端部13fの接続点である。第2接続点CP2は、第2端部12e及び第4端部14eの接続点である。例えば、第2回路72は、接続部材LCP1により、第1接続点CP1と電気的に接続される。例えば、第2回路72は、接続部材LCP2により、第2接続点CP2と電気的に接続される。第2回路72は、第1接続点CP1と第2接続点CP2との間に第2電流I2を供給可能である。
磁気センサ110において、第1~第4磁気素子11E~14Eのそれぞれの電気抵抗は、検出対象の外部磁界に応じて変化する。第1~第4磁気素子11E~14Eは、ブリッジ接続されている。ノイズの影響が抑制される。磁気センサ110においては、第1~第4磁気素子11E~14Eは、Y軸方向に沿って並ぶ。第1素子部10PのX軸方向の幅は、小さい。例えば、X軸方向に沿う解像度を高めることができる。検出対象の外部磁界のX軸方向に沿う変化を高い感度で検出可能である、実施形態によれば、感度の向上が可能な磁気センサを提供できる。例えば、第1~第4磁気素子11E~14Eのそれぞれの電気抵抗は、X軸方向の成分を有する外部磁界に応じて変化する。
後述するように、第1~第4磁気素子11E~14Eのそれぞれの電気抵抗は、外部磁界に対して実質的に偶関数で変化する。第1導電部材21及び第2導電部材22に流れる第1電流I1(交流成分)により生じる磁界(電流磁界)がこれらの磁気素子に印加される。第1~第4磁気素子11E~14Eのそれぞれに印加される電流磁界の向き(位相)が、互いに異なる。互いに異なる極性の電流磁界が印加される4つの磁気素子がブリッジ接続されることで、例えば、ノイズの影響がより抑制されて外部磁界を高い感度で検出できる。
例えば、第1導電部材21を流れる第1電流I1による電流磁界が、第1磁気素子11E及び第2磁気素子12Eに印加される。同じ時刻において、第1磁気素子11Eに印加される電流磁界の向き(位相)は、第2磁気素子12Eに印加される電流磁界の向き(位相)と逆である。第2導電部材22を流れる第1電流I1による電流磁界が、第3磁気素子13E及び第4磁気素子14Eに印加される。同じ時刻において、第3磁気素子13Eに印加される電流磁界の向き(位相)は、第4磁気素子14Eに印加される電流磁界の向き(位相)と逆である。
同じ時刻において、第1磁気素子11Eに印加される電流磁界の向き(位相)は、第3磁気素子13Eに印加される電流磁界の向き(位相)と逆である。同じ時刻において、第2磁気素子12Eに印加される電流磁界の向き(位相)は、第4磁気素子14Eに印加される電流磁界の向き(位相)と逆である。
このような4つの磁気素子がブリッジ接続されることで、交流成分を含む第1電流I1による不要なノイズ成分を抑制できる。
以下、磁気素子の構成の例について説明する。
図1(b)に示すように、第1磁気素子11Eは、第1磁性層11と、第1対向磁性層11oと、第1磁性層11と第1対向磁性層11oとの間に設けられた第1非磁性層11nと、を含む。第1磁性層11から第1対向磁性層11oへの方向は、第2方向(例えばZ軸方向)に沿う。図1(c)に示すように、第2磁気素子12Eは、第2磁性層12と、第2対向磁性層12oと、第2磁性層12と第2対向磁性層12oとの間に設けられた第2非磁性層12nと、を含む。第2磁性層12から第2対向磁性層12oへの方向は、第2方向(例えばZ軸方向)に沿う。
図1(d)に示すように、第3磁気素子13Eは、第3磁性層13と、第3対向磁性層13oと、第3磁性層13と第3対向磁性層13oとの間に設けられた第3非磁性層13nと、を含む。第3磁性層13から第3対向磁性層13oへの方向は、第2方向(例えばZ軸方向)に沿う。図1(e)に示すように、第4磁気素子14Eは、第4磁性層14と、第4対向磁性層14oと、第4磁性層14と第4対向磁性層14oとの間に設けられた第4非磁性層14nと、を含む。第4磁性層14から第4対向磁性層14oへの方向は、第2方向(例えばZ軸方向)に沿う。
1つの例において、第1~第4磁性層11~14は、磁化自由層及び参照層の一方である。このとき、第1~第4対向磁性層11o~14oは、磁化自由層及び参照層の他方である。例えば、外部磁界がないときに、磁化自由層及び参照層のそれぞれの磁化は、Y軸方向に沿う。磁気素子に外部磁界が印加されると磁化自由層の磁化の向きが、外部磁界に応じて変化する。磁化自由層の磁化の向きと、参照の磁化の向きと、の間の角度が外部磁界に応じて変化する。角度の変化により電気抵抗の変化が生じる。
第1~第4磁気素子11E~14Eが上記のような構成を有することで、例えば、磁気素子の電気抵抗に変化は、外部磁界に対して実質的に偶関数になり易い。
以下、磁気素子における電気抵抗の変化の例について説明する。以下では、1つの磁気素子(第1磁気素子11E)について説明する。
図4は、第1実施形態に係る磁気センサの特性を例示するグラフ図である。
図4の横軸は、第1磁気素子11Eに印加される外部磁界Hexの強度である。縦軸は、第1磁気素子11Eの間の電気抵抗Rxである。図4は、R-H特性に対応する。
図4に示すように、電気抵抗Rxは、第1磁気素子11Eに印加される磁界(外部磁界Hex、例えば、X軸方向の磁界)に対して偶関数の特性を有する。例えば、電気抵抗Rxは、第1磁気素子11Eに第1磁界Hex1が印加されたときに第1値R1である。電気抵抗Rxは、第1磁気素子11Eに第2磁界Hex2が印加されたときに第2値R2である。電気抵抗Rxは、第1磁気素子11Eに第3磁界Hex3が印加されたときに第3値R3である。第1磁界Hex1の絶対値は、第2磁界Hex2の絶対値よりも小さく、第3磁界Hex3の絶対値よりも小さい。例えば、第1磁界Hex1は、実質的に0である。第2磁界Hex2の向きは、第3磁界Hex3の向きと逆である。第1値R1は、第2値R2よりも小さく、第3値R3よりも小さい。
以下では、第1電流I1は交流電流であり、直流成分を実質的に含まない場合の例について説明する。第1導電部材21に第1電流I1(交流電流)が供給され、交流電流による交流磁界が第1磁気素子11Eに印加される。このときの電気抵抗Rxの変化の例について説明する。
図5(a)~図5(c)は、第1実施形態に係る磁気センサの特性を例示するグラフ図である。
図5(a)は、第1磁気素子11Eに印加される信号磁界Hsig(外部磁界)が0のときの特性を示す。図5(b)は、信号磁界Hsigが正のときの特性を示す。図5(c)は、信号磁界Hsigが負のときの特性を示す。これらの図は、磁界Hと抵抗R(電気抵抗Rxに対応)との関係を示す。
図5(a)に示すように、信号磁界Hsigが0のときは、抵抗Rは、正負の磁界Hに対して対称な特性を示す。交流磁界Hacがゼロのときに、抵抗Rは、低抵抗Roである。例えば磁化自由層の磁化が、正負の磁界Hに対して実質的に同じように回転する。このため、対称な抵抗増大特性が得られる。交流磁界Hacに対する抵抗Rの変動は、正負の極性で同じ値になる。抵抗Rの変化の周期は、交流磁界Hacの周期の1/2倍となる。抵抗Rの変化は、交流磁界Hacの周波数成分を実質的に有しない。
図5(b)に示すように、正の信号磁界Hsigが加わると、抵抗Rの特性は、正の磁界Hの側にシフトする。正側の交流磁界Hacにおいて、抵抗Rが大きくなる。負側の交流磁界Hacにおいて、抵抗Rは小さくなる。
図5(c)に示すように、負の信号磁界Hsigが加わると、抵抗Rの特性は、負の磁界Hの側にシフトする。正側の交流磁界Hacにおいて、抵抗Rが小さくなる。負側の交流磁界Hacにおいて、抵抗Rは大きくなる。
所定の大きさの信号磁界Hsigが加わったときに、交流磁界Hacの正負に対して、互いに異なる抵抗Rの変動が生じる。交流磁界Hacの正負に対する抵抗Rの変動の周期は、交流磁界Hacの周期と同じである。信号磁界Hsigに応じた交流周波数成分の出力電圧が発生する。
信号磁界Hsigが時間的に変化しない場合に上記の特性が得られる。信号磁界Hsigが時間的に変化する場合は、以下となる。信号磁界Hsigの周波数を信号周波数fsigとする。交流磁界Hacの周波数を交流周波数facとする。このとき、fac±fsigの周波数において、信号磁界Hsigに応じた出力が発生する。
信号磁界Hsigが時間的に変化する場合において、信号周波数fsigは、例えば、1kHz以下である。一方、交流周波数facは、信号周波数fsigよりも十分に高い。例えば、交流周波数facは、信号周波数fsigの10倍以上である。
例えば、磁気センサ110を用いて生体から生じる磁界を検出する用途がある。このような生体磁場(例えば、脳磁、心磁、または、神経細胞など)を検出する場合には、信号周波数fsigは、1kHz以下となる。この場合、交流周波数facは、例えば、100kHz以上である。
例えば、第2~第4磁気素子12E~14Eにおいても、上記の第1磁気素子11Eと同様の動作特性が得られる。実施形態に係る磁気センサ110においては、このような特性を用いて、検出対象である外部磁界Hex(信号磁界Hsig)を高い感度で検出することができる。第1~第4磁気素子11E~14Eがブリッジ接続されることで、より高い感度が得られる。
図4の例では、外部磁界Hexが0のときに電気抵抗Rxが最低である。実施形態において、外部磁界Hexが0のときに電気抵抗Rxが最高であり、外部磁界Hexの絶対値が大きくなると、電気抵抗Rxが減少しても良い。例えば、第1磁性層11と第1対向磁性層11oとの間に反平行の磁気結合が作用する場合に、このようなR-H特性が得られる。例えば、第1非磁性層11nの材料と、第1非磁性層11nの厚さと、の組み合わせにより、このような特性が得られる。例えば、第1非磁性層11nがCuを含む場合、第1非磁性層11nの厚さが、約2nm(例えば1.7nm以上2.3nm以下)のときにこのような特性が得られる。
図2(b)に示すように、磁気センサ110は、第3回路73をさらに含んでも良い。第3回路73は、第3接続点CP3及び第4接続点CP4と電気的に接続される。第3接続点CP3は、第2端部12e及び第4端部14eの接続点である。第4接続点CP4は、第1他端部11f及び第3他端部13fの接続点である。第3回路73は、第3接続点CP3と第4接続点CP4との間の電位の変化ΔVを検出可能である。第3回路73によりブリッジ回路の2つの中点の間の電位の変化ΔVを検出することで、外部磁界をより高い感度で検出できる。第3回路73は、例えば、回路部70に含まれても良い。
図1(b)~図1(e)、及び、図3(a)に示すように、磁気センサ110は、第1磁性部材51及び第2磁性部材52を含む。第1磁性部材51は、第1磁性端部51a及び第2磁性端部51bを含む。第2磁性部材52は、第3磁性端部52c及び第4磁性端部52dを含む。
第1磁性端部51aから第4磁性端部52dへの方向は、第3方向に沿う。第3方向は、第1方向及び第2方向を含む平面と交差する。第3方向は、例えば、X軸方向である。第2磁性端部51bは、第3方向において、第1磁性端部51aと第4磁性端部52dとの間にある。第3磁性端部52cは、第3方向において、第2磁性端部51bと第4磁性端部52dとの間にある。第3磁性端部52cは、第3方向において第2磁性端部51bから離れる。
第1磁気素子11E、第2磁気素子12E、第3磁気素子13E及び第4磁気素子14Eは、第2方向(例えばZ軸方向)において、第2磁性端部51bと第3磁性端部52cとの間の領域66と重なる。
この例では、絶縁部材65が設けられる。絶縁部材65は、第1素子部10P、第1導電部材21、第2導電部材22、第1磁性部材51及び第2磁性部材52との間を互いに電気的に絶縁する。この例では、第1磁性部材51と第2磁性部材52との間の領域66は、絶縁部材65の一部である。
第1磁性部材51及び第2磁性部材52は、例えば、MFC(Magnetic Field Concentrator)として機能する。MFCは、例えば、検出対象の外部磁界を集める。集められた外部磁界が、磁気素子に効率良く印加される。より高い感度が得られる。
磁気センサ110においては、MFCの1つのペアに、第1~第4磁気素子11E~14Eが設けられる。これにより、第1~第4磁気素子11E~14Eのそれぞれに別のMFCのペアが設けられる場合に比べて、より高い精度の検出が可能になる。例えば、磁性部材のばらつきなどの影響が抑制される。例えば、磁性部材と磁気素子との間の距離のばらつきの影響などが抑制される。例えば、導電部材を流れる交流成分を含む第1電流I1による周波数成分が、検出信号に残り難くなる。これにより、検出対象の信号のピークと、交流の周波数成分と、が分離し易くなる。
例えば、2つのMFCの間のX軸方向に沿った距離(間隙)が狭まり、X軸方向に沿う検出磁界の収束効率が向上する。例えば、2つのMFCにより、第1~第4磁気素子11E~14Eに印加される磁界の均一性は高い。例えば、第1~第4磁気素子11E~14Eのそれぞれに別のMFCのペアが設けられる場合に比べて、収束外乱磁界変動に起因したノイズの増大を抑制できる。実施形態によれば、感度の向上およびノイズの低減が可能な磁気センサを提供できる。
図1(b)~図1(e)に示すように、例えば、第1導電部材21及び第2導電部材22は、第2方向(例えば、Z軸方向)において、上記の間の領域66と重なる。
図1(b)~図1(e)、及び、図3(b)に示すように、磁気センサ110は、第1導電層61をさらに含んでも良い。この例では、磁気センサ110は、第4回路74をさらに含む。第4回路74は、例えば、回路部70に含まれても良い。
図3(b)に示すように、第1導電層61は、第1方向(Y軸方向)に沿って延びる。図1(b)~図1(e)に示すように、第1導電層61は、例えば、第2方向(例えばZ軸方向)において、第1磁気素子11E、第2磁気素子12E、第3磁気素子13E及び第4磁気素子14Eと重なる。第4回路74は、第1導電層61に第3電流I3を供給可能である。
例えば、第1導電層61は、第1導電端部61aと第2導電端部61bとを含む。第1導電端部61aから第2導電端部61bへの方向は、Y軸方向に沿う。例えば、接続部材61aLにとり、第1導電端部61aと第4回路74とが電気的に接続される。例えば、接続部材61bLにとり、第1導電端部61bと第4回路74とが電気的に接続される。
例えば、第4回路74による第3電流I3により、例えば、外部に存在するノイズの影響(例えば地磁気などの影響)が抑制できる。より高い感度が得易くなる。
磁気センサ110において、例えば、第1磁気素子11Eの電気抵抗、第2磁気素子12Eの電気抵抗、第3磁気素子13Eの電気抵抗、及び、第4磁気素子14Eの電気抵抗は、第3電流I3の変化に応じて変化する。
例えば、第1~第4磁性層11~14に、第1導電層61から生じる同じ電流磁界が加わる。例えば、MFCにより検出磁界に加えて外乱磁界も集められる。集められた外乱磁界が、第1~第4磁性層11~14に加わる。例えば、第4回路74から供給される第3電流I3を調整することにより、外乱磁界の影響を抑制できる。例えば、第1導電部材21及び第2導電部材22を流れる交流成分を含む第1電流I1に起因する周波数成分が、検出信号に残り難くなる。例えば、検出対象の信号のピークと、交流の周波数成分と、が分離し易くなる。
図3(b)に示すように、第1磁性端部51aのX軸方向における位置、及び、第4磁性端部52dのX軸方向における位置は、第1導電層1のX軸方向における一方の端部61pのX軸方向における位置と、第1導電層1のX軸方向における他方の端部61qのX軸方向における位置と、の間にある。第1導電層61に流れる第3電流I3による磁界が、より均一に第1~第4磁性素子11E~14Eに印加される。外部に存在するノイズの影響をより安定して抑制できる。例えば、第1導電層61のX軸方向に沿う長さは、第1~第4磁気素子11E~11EのX軸方向に沿う長さよりも長い。例えば、第1導電層61のX軸方向に沿う長さは、MFCのペアのX軸方向に沿う長さよりも長い。
図1(a)に示すように、第1磁気素子11Eは、第1方向(Y軸方向)に沿う第1長さL1と、第3方向(例えばX軸方向)に沿う第1交差長さW1と、を有する。第1交差長さW1は、例えば幅である。第1長さL1は、第1交差長さW1よりも長い。第2磁気素子12Eは、第1方向に沿う第2長さL2と、第3方向に沿う第2交差長さW2と、を有する。第2交差長さW2は、例えば幅である。第2長さL2は、第2交差長さW2よりも長い。第3磁気素子13Eは、第1方向に沿う第3長さL3と、第3方向に沿う第3交差長さW3と、を有する。第3交差長さW3は、例えば幅である。第3長さL3は、第3交差長さW3よりも長い。第4磁気素子14Eは、第1方向に沿う第4長さL4と、第3方向に沿う第4交差長さW4と、を有する。第4交差長さW4は、例えば幅である。第4長さL4は、4交差長さW4よりも長い。
このような形状により、第1~第4磁性層11~14の磁化は、Y軸方向に沿い易くなる。第1~第4対向磁性層11o~14oの磁化は、Y軸方向に沿い易くなる。例えば、偶関数の特性が得やすくなる。
図3(a)に示すように、第1~第4長さL1~L4の少なくとも1つは、第2磁性端部51bと第3磁性端部52cとの間の距離(ギャップ長)よりも長い。例えば、磁性層における安定した磁化が得られる。狭ギャップ長により、高密度の外部磁界を磁気素子に印加できる。より高い感度が得られる。
(第2実施形態)
図6(a)~図6(c)は、第2実施形態に係る磁気センサを例示する模式図である。 図6(a)は、磁気センサの一部を例示する平面図である。図6(b)は、図6(a)のB1-B1線断面図である。図6(c)は、図6(a)のB2-B2線断面図である。
図7(a)、図7(b)、図8(a)及び図8(b)は、第2実施形態に係る磁気センサを例示する模式的平面図である。
これらの図において、図を見やすくするために、一部の要素が適宜省略される。
図6(a)~図6(c)、図7(a)及び図7(b)に示すように、実施形態に係る磁気センサ120は、第1素子部10P、第2素子部10Q、第1導電部材21、第2導電部材22、第1回路71及び第2回路72を含む。
図7(b)に示すように、第1素子部10Pは、第1磁気素子11E及び第2磁気素子12Eを含む。第1磁気素子11Eは、第1端部11e及び第1他端部11fを含む。第2磁気素子12Eは、第2端部12e及び第2他端部12fを含む。第1方向(例えばY軸方向)において、第2端部12eと第1他端部11fとの間に第2他端部12fがある。第1方向において、第2他端部12fと第1他端部11fとの間に第1端部11eがある。第1端部11eは、第2他端部12fと電気的に接続される。
第2素子部10Qは、第3磁気素子13E及び第4磁気素子14Eを含む。第3磁気素子13Eは、第3端部13e及び第3他端部13fを含む。第4磁気素子14Eは、第4端部14e及び第4他端部14fを含む。第1方向(例えばY軸方向)において、第4端部14eと第3他端部13fとの間に第4他端部14fがある。第1方向において、第4他端部14fと第3他端部13fとの間に第3端部13eがある。第3端部13eは、第4他端部14fと電気的に接続される。第1他端部11fは、第3他端部13fと電気的に接続される。第2端部12eは、第4端部14eと電気的に接続される。
図6(b)に示すように、第1方向と交差する第2方向において、第3磁気素子13Eは第1磁気素子11Eと重なる。第2方向は、例えば、Z軸方向である。図6(c)に示すように、第2方向において、第4磁気素子14Eは第2磁気素子12Eと重なる。図7(b)においては、図を見やすくするために、第3磁気素子13E及び第4磁気素子14Eは、第1磁気素子11E及び第2磁気素子12Eの位置からシフトして描かれている。
図7(a)に示すように、第1導電部材21は、第1部分21a、第2部分21b及び第3部分21cを含む。第1部分21aから第2部分21bへの方向は、第1方向(Y軸方向)に沿う。第3部分21cは、第1部分21aと第2部分21bとの間にある。
図6(b)及び図6(c)に示すように、第1磁気素子11E及び第2磁気素子12Eは、第2方向(例えば、Z軸方向)において第1導電部材21と重なる。
図7(a)に示すように、第2導電部材22は、第4部分22d、第5部分22e及び第6部分22fを含む。第4部分22dから第5部分22eへの方向は、第1方向(Y軸方向)に沿う。第6部分22fは、第4部分22dと第5部分22eとの間にある。第1部分21aは、第4部分22dと電気的に接続される。第2部分21bは、第5部分22eと電気的に接続される。これらの電気的な接続は、例えば、接続部材28c及び28dなどにより行われる。
図6(b)及び図6(c)に示すように、第3磁気素子13E及び第4磁気素子14Eは、第2方向(例えばZ軸方向)において第2導電部材22と重なる。図7(a)においては、図を見やすくするために、第2導電部材22は、第1導電部材21の位置からシフトして描かれている。
図7(a)に示すように、第1回路71は、第3部分21c及び第6部分22fと電気的に接続される。これらの電気的な接続は、例えば、接続部材28a及び28bなどにより行われる。第1回路71は、第3部分21cと第6部分22fとの間に交流成分を含む第1電流I1を供給可能である。
図7(b)に示すように、第2回路72は、第1接続点CP1及び第2接続点CP2と電気的に接続される。第1接続点CP1は、第1他端部11f及び第3他端部13fの接続点である。第2接続点CP2は、第2端部12e及び第4端部14eの接続点である。例えば、第2回路72は、接続部材LCP1により、第1接続点CP1と電気的に接続される。例えば、第2回路72は、接続部材LCP2により、第2接続点CP2と電気的に接続される。第2回路72は、第1接続点CP1と第2接続点CP2との間に第2電流I2を供給可能である。
磁気センサ120においても、第1磁気素子11E及び第2磁気素子12Eは、Y軸方向に沿って並ぶ。第3磁気素子13E及び第4磁気素子14Eは、Y軸方向に沿って並ぶ。第3磁気素子13E及び第4磁気素子14Eを含む第2素子部10Qは、Z軸方向において、第1磁気素子11E及び第2磁気素子12Eを含む第1素子部10Pと積層される。これらの素子部のX軸方向の幅は、小さい。例えば、X軸方向に沿う解像度を高めることができる。検出対象の外部磁界のX軸方向に沿う変化を高い感度で検出可能である、実施形態によれば、感度の向上が可能な磁気センサを提供できる。
図7(b)に示すように、磁気センサ120は、第3回路73をさらに含んでも良い。第3回路73は、第2他端部12f及び第1端部11eの第3接続点CP3、及び、第4他端部14f及び第3端部13eの第4接続点CP4と電気的に接続される。第3回路73は、第3接続点CP3と第4接続点CP4との間の電位の変化ΔVを検出可能である。第3回路73によりブリッジ回路の2つの中点の間の電位の変化ΔVを検出することで、外部磁界をより高い感度で検出できる。
図6(b)、図6(c)、及び、図8(a)に示すように、磁気センサ120は、第1磁性部材51及び第2磁性部材52を含む。第1磁性部材51は、第1磁性端部51a及び第2磁性端部51bを含む。第2磁性部材52は、第3磁性端部52c及び第4磁性端部52dを含む。第1磁性端部51aから第4磁性端部52dへの方向は、第3方向(例えばX軸方向)に沿う。第3方向は、第1方向及び第2方向を含む平面と交差する。第2磁性端部51bは、第3方向において、第1磁性端部51aと第4磁性端部52dとの間にある。第3磁性端部52cは、第3方向において、第2磁性端部51bと第4磁性端部52dとの間にある。第3磁性端部52cは、第3方向において第2磁性端部51bから離れる。第1磁性部材51及び第2磁性部材52は、MFCとして機能する。
図6(b)及び図6(c)に示すように、第1磁気素子11E、第2磁気素子12E、第3磁気素子13E及び第4磁気素子14Eは、第2方向(例えばZ軸方向)において、第2磁性端部51bと第3磁性端部52cとの間の領域66と重なる。
磁気センサ120においても、MFCの1つのペアに、第1~第4磁気素子11E~14Eが設けられる。これにより、第1~第4磁気素子11E~14Eのそれぞれに別のMFCのペアが設けられる場合に比べて、より高い精度の検出が可能になる。例えば、磁性部材のばらつきなどの影響が抑制される。例えば、磁性部材と磁気素子との間の距離のばらつきの影響などが抑制される。例えば、導電部材を流れる交流成分を含む第1電流I1による周波数成分が、検出信号に残り難くなる。これにより、検出対象の信号のピークと、交流の周波数成分と、が分離し易くなる。
図7(a)に示すように、例えば、第1磁気素子11Eは、第2方向(Z軸方向)において、第1導電部材21と第2導電部材22との間にある。第3磁気素子13Eは、第2方向において、第1磁気素子11Eと第2導電部材22との間にある。
図7(b)に示すように、例えば、第2磁気素子12Eは、第2方向(Z軸方向)において、第1導電部材21と第2導電部材22との間にある。第4磁気素子14Eは、第2方向において、第2磁気素子12Eと第2導電部材22との間にある。
例えば、第1磁性部材51及び第2磁性部材52の第2方向(Z軸方向)における磁性部材位置は、第1導電部材21の第2方向における位置と、第2導電部材22の第2方向における位置と、の間にある。第1磁気素子11Eの第2方向における位置は、第1導電部材21の第2方向における位置と、上記の磁性部材位置と、の間にある。第3磁気素子13Eの第2方向における位置は、上記の磁性部材位置と、第2導電部材22の第2方向における位置と、の間にある。第2磁気素子12Eの第2方向における位置は、第1導電部材21の第2方向における位置と、上記の磁性部材位置と、の間にある。第4磁気素子14Eの第2方向における位置は、上記の磁性部材位置と、第2導電部材22の第2方向における位置と、の間にある。このような構成により、磁性部材で集められた外部磁界が、磁気素子に効率的に印加できる。
図7(b)に示すように、第1磁気素子11Eは、第1方向(Y軸方向)に沿う第1長さL1と、第3方向(X軸方向)に沿う第1交差長さW1と、を有する。第1長さL1は、第1交差長さW1よりも長い。第2磁気素子12Eは、第1方向に沿う第2長さL1と、第3方向に沿う第2交差長さW2と、を有する。第2長さL2は、第2交差長さW2よりも長い。第3磁気素子13Eは、第1方向に沿う第3長さL3と、第3方向に沿う第3交差長さW3と、を有する。第3長さL3は、第3交差長さW3よりも長い。第4磁気素子14Eは、第1方向に沿う第4長さL4と、第3方向に沿う第4交差長さW4と、を有する。第4長さL4は、第4交差長さW4よりも長い。
例えば、図6(a)に示すように、第1長さL1(及び第3長さL3)は、第2磁性端部51bと第3磁性端部52cとの間の距離よりも長い。図6(a)に示すように、第2長さL2(及び第4長さL4)は、第2磁性端部51bと第3磁性端部52cとの間の距 図6(b)に示すように、第1磁気素子11Eは、第1磁性層11と、第1対向磁性層11oと、第1磁性層11と第1対向磁性層11oとの間に設けられた第1非磁性層11nと、を含む。第1磁性層11から第1対向磁性層11oへの方向は、第2方向(例えばZ軸方向)に沿う。図6(b)に示すように、第3磁気素子13Eは、第3磁性層13と、第3対向磁性層13oと、第3磁性層13と第3対向磁性層13oとの間に設けられた第3非磁性層13nと、を含む。第3磁性層13から第3対向磁性層13oへの方向は、第2方向(例えばZ軸方向)に沿う。
図6(c)に示すように、第2磁気素子12Eは、第2磁性層12と、第2対向磁性層12oと、第2磁性層12と第2対向磁性層12oとの間に設けられた第2非磁性層12nと、を含む。第2磁性層12から第2対向磁性層12oへの方向は、第2方向(例えばZ軸方向)に沿う。図6(c)に示すように、第4磁気素子14Eは、第4磁性層14と、第4対向磁性層14oと、第4磁性層14と第4対向磁性層14oとの間に設けられた第4非磁性層14nと、を含む。第4磁性層14から第4対向磁性層14oへの方向は、第2方向(例えばZ軸方向)に沿う。
図6(b)、図6(c)及び図8(b)に示すように、磁気センサ120は、第1導電層61及び第4回路74を含んでも良い。第1導電層61は、第1方向(Y軸方向)に沿って延びる。第1導電層61は、第2方向(Z軸方向)において、第1磁気素子11E、第2磁気素子12E、第3磁気素子13E及び第4磁気素子14Eと重なる。第4回路73は、第1導電層61に第3電流I3を供給可能である。例えば、外部に存在するノイズの影響(例えば地磁気などの影響)が抑制できる。より高い感度が得易くなる。
磁気センサ120において、例えば、第1磁気素子11Eの電気抵抗、第2磁気素子12Eの電気抵抗、第3磁気素子13Eの電気抵抗、及び、第4磁気素子14Eの電気抵抗は、第3電流I3の変化に応じて変化する。
図8(a)に示すように、第1磁性端部51aのX軸方向における位置、及び、第4磁性端部52dのX軸方向における位置は、第1導電層1のX軸方向における一方の端部61pのX軸方向における位置と、第1導電層1のX軸方向における他方の端部61qのX軸方向における位置と、の間にある。第1導電層61に流れる第3電流I3による磁界が、より均一に第1~第4磁性素子11E~14Eに印加される。外部に存在するノイズの影響をより安定して抑制できる。
磁気センサ120において、磁気センサ110に関して説明した構成の少なくとも一部が適用可能である。
(第3実施形態)
図9(a)~図9(c)は、第3実施形態に係る磁気センサを例示する模式図である。 図9(a)は、磁気センサの一部を例示する平面図である。図9(b)は、図9(a)のC1-C1線断面図である。図9(c)は、図9(a)のC2-C2線断面図である。
図10(a)、図10(b)、図11(a)及び図11(b)は、第3実施形態に係る磁気センサを例示する模式的平面図である。
これらの図において、図を見やすくするために、一部の要素が適宜省略される。
図9(a)~図9(c)、図10(a)及び図10(b)に示すように、実施形態に係る磁気センサ130は、第1素子部10P、第2素子部10Q、第1導電部材21、第2導電部材22、第1回路71、第2回路72、第1磁性部材51及び第2磁性部材52を含む。
図9(a)及び図10(b)に示すように、第1素子部10Pは、第1磁気素子11E及び第2磁気素子12Eを含む。第1磁気素子11Eは、第1端部11e及び第1他端部11fを含む。第2磁気素子12Eは、第2端部12e及び第2他端部12fを含む。第1方向(例えばY軸方向)において、第2端部12eと第1他端部11fとの間に第2他端部12fがある。第1方向において、第2他端部12fと第1他端部11fとの間に第1端部11eがある。第1端部11eは、第2他端部12fと電気的に接続される。
第2素子部10Qは、第3磁気素子13E及び第4磁気素子14Eを含む。第3磁気素子13Eは、第3端部13e及び第3他端部13fを含む。第4磁気素子14Eは、第4端部14e及び第4他端部14fを含む。第1方向において、第4端部14eと第3他端部13fとの間に第4他端部14fがある。第1方向において、第4他端部14fと第3他端部13fとの間に第3端部13eがある。第3端部13eは、第4他端部14fと電気的に接続される。第1他端部11fは、第3他端部13fと電気的に接続される。第2端部12eは、第4端部14eと電気的に接続される。
図10(a)に示すように、第1導電部材21は、第1部分21a、第2部分21b及び第3部分21cを含む。第1部分21aから第2部分21bへの方向は、第1方向(Y軸方向)に沿う。第3部分21cは、第1部分21aと第2部分21bとの間にある。
図9(b)及び図9(c)に示すように、第1磁気素子11E及び第2磁気素子12Eは、第1方向と交差する第2方向(例えばZ軸方向)において、第1導電部材21と重なる。
図10(a)に示すように、第2導電部材22は、第4部分22d、第5部分22e及び第6部分22fを含む。第4部分22dから第5部分22eへの方向は、第1方向(Y軸方向)に沿う。第6部分22fは、第4部分22dと第5部分22eとの間にある。第1部分21aは、第4部分22dと電気的に接続される。第2部分21bは、第5部分22eと電気的に接続される。
図9(b)及び図9(c)に示すように、第3磁気素子13E及び第4磁気素子14Eは、第2方向(例えばZ軸方向)において、第2導電部材22と重なる。
図10(a)に示すように、第1回路71は、第3部分21c及び第6部分22fと電気的に接続される。第1回路71は、第3部分21cと第6部分22fとの間に交流成分を含む第1電流I1を供給可能である。
図10(b)に示すように、第2回路72は、第1他端部11f及び第3他端部13fの第1接続点CP1、及び、第2端部12e及び第4端部14eの第2接続点CP2と電気的に接続される。第2回路72は、第1接続点CP1と第2接続点CP2との間に第2電流I2を供給可能である。
磁気センサ130においては、第1磁気素子11Eから第3磁気素子13Eへの方向は、第1方向及び第2方向を含む平面と交差する第3方向(例えばX軸方向)に沿う。第2磁気素子12Eから第4磁気素子14Eへの方向は、第3方向に沿う。
第1磁性部材51は、第1磁性端部51a及び第2磁性端部51bを含む。第2磁性部材52は、第3磁性端部52c及び第4磁性端部52dを含む。第1磁性端部51aから第4磁性端部52dへの方向は、第3方向(例えばX軸方向)に沿う。第2磁性端部51bは、第3方向において、第1磁性端部51aと第4磁性端部52dとの間にある。第3磁性端部52cは、第3方向において、第2磁性端部51bと第4磁性端部52dとの間にある。第3磁性端部52cは、第3方向において第2磁性端部51bから離れる。
図9(b)及び図9(c)に示すように、第1磁気素子11E、第2磁気素子12E、第3磁気素子13E及び第4磁気素子14Eは、第2方向(例えばZ軸方向)において、第2磁性端部51bと第3磁性端部52cとの間の領域66と重なる。
磁気センサ130においては、MFCの1つのペアに、第1~第4磁気素子11E~14Eが設けられる。これにより、第1~第4磁気素子11E~14Eのそれぞれに別のMFCのペアが設けられる場合に比べて、より高い精度の検出が可能になる例えば、導電部材を流れる交流成分を含む第1電流I1による周波数成分が、検出信号に残り難くなる。これにより、検出対象の信号のピークと、交流の周波数成分と、が分離し易くなる。
図10(b)に示すように、磁気センサ130は、第3回路73をさらに含んでも良い。第3回路73は、第2他端部12f及び第1端部11eの第3接続点CP3、及び、第4他端部14f及び第3端部13eの第4接続点CP4と電気的に接続される。第3回路73は、第3接続点CP3と第4接続点CP4との間の電位の変化ΔVを検出可能である。
図9(a)、図9(b)、図11(b)に示すように、磁気センサ130は、第1方向(Y軸方向)に沿って延びる第1導電層61と、第4回路74と、を含んでも良い。第1導電層61は、第2方向(Z軸方向)において、第1磁気素子11E、第2磁気素子12E、第3磁気素子13E及び第4磁気素子14Eと重なる。第4回路74は、第1導電層61に第3電流I3を供給可能である。例えば、第4回路74による第3電流I3により、例えば、外部に存在するノイズの影響(例えば地磁気などの影響)が抑制できる。より高い感度が得易くなる。
(第4実施形態)
図12は、第4実施形態に係る磁気センサを例示する模式図である。
図12に示すように、実施形態に係る磁気センサ140は、第1~第4磁気素子11E~14E(第1素子部10P)、第1磁性部材51、第2磁性部材52及びコイル68を含む。磁気センサ140は、第4回路74を含んでも良い。磁気センサ140は、例えば、磁気センサ110に関して説明した、第1導電部材21、第2導電部材22、第1~第3回路71~73を含んでも良い。磁気センサ140における、第1~第4磁気素子11E~14E、第1磁性部材51、及び、第2磁性部材52の構成は、磁気センサ110における、それらの構成と同様で良い。
コイル68は、例えば、ソレノイドコイルである。例えば、コイル68の中に、第1~第4磁気素子11E~14E、第1磁性部材51及び第2磁性部材52が設けられる。コイル68に含まれる配線は、Z-Y平面において、第1~第4磁気素子11E~14E、第1磁性部材51及び第2磁性部材52の周りにある。例えば、コイル68に流れる電流の変化に応じて、第1磁気素子11Eの電気抵抗、第2磁気素子12Eの電気抵抗、第3磁気素子13Eの電気抵抗、及び、第4磁気素子14Eの電気抵抗が、変化する。
例えば、第4回路74から第3電流I3がコイル68に供給される。コイル68に流れる第3電流I3による電流磁界は、X軸方向の成分を含む。X軸方向の成分を含む電流磁界が、第1~第4磁気素子11E~14E、第1磁性部材51及び第2磁性部材52に加わる。例えば、外部に存在するノイズの影響(例えば地磁気などの影響)が抑制できる。より高い感度が得易くなる。コイル68は、ヘルムホルツコイルでも良い。
上記のコイル68は、磁気センサ120及び磁気センサ130の少なくともいずれかに設けられても良い。上記の第4回路74は、磁気センサ120及び磁気センサ130の少なくともいずれかに設けられても良い。コイル68が設けられる場合、第1導電層61が省略されても良い。
以下、実施形態に係る磁気センサの応用の例について説明する。
図13は、実施形態に係る磁気センサの応用例を示す模式的斜視図である。
図14は、実施形態に係る磁気センサの応用例を示す模式的平面図である。
図13及び図14に示すように、実施形態に係る磁気センサ150aは、電池610とともに用いられても良い。例えば、電池システム600は、電池610及び磁気センサ150aを含む。磁気センサ150aは、電池610に流れる電流により生じる磁界を検出できる。
例えば、図14に示すように、磁気センサ150aは、例えば、実施形態に係る複数の磁気センサを含む。この例では、磁気センサ150aは、複数の磁気センサ110(または、磁気センサ120、130、または、140など)を含む。複数の磁気センサは、例えば、2つの方向(例えば、X軸方向及びY軸方向)に沿って並ぶ。複数の磁気センサ110は、例えば、基板の上に設けられる。
磁気センサ150aは、電池610に流れる電流により生じる磁界を検出できる。例えば、電池610が異常な状態に近づくと、電池610に異常な電流が流れる場合がある。磁気センサ150aにより異常な電流を検出することで、電池610の状態の変化を知ることができる。例えば、電池610に近づけて磁気センサ150aが置かれた状態で、2つの方向のセンサ群駆動手段を用いて、電池610の全体を短時間で検査できる。磁気センサ150aは、電池610の製造における、電池610の検査に用いられても良い。
実施形態に係る磁気センサは、例えば、診断装置などに応用できる。以下、実施形態に係る磁気センサを用いた診断装置の例について説明する。
図15は、実施形態に係る磁気センサ及び診断装置を示す模式図である。
図15に示すように、診断装置500は、磁気センサ150を含む。磁気センサ150は、第1~第3実施形態に関して説明した磁気センサ、及び、それらの変形を含む。
診断装置500において、磁気センサ150は、例えば、脳磁計である。脳磁計は、脳神経が発する磁界を検出する。磁気センサ150が脳磁計に用いられる場合、磁気センサ150に含まれる磁気素子のサイズは、例えば、1mm以上10mm未満である。このサイズは、例えば、MFCを含めた長さである。
図15に示すように、磁気センサ150(脳磁計)は、例えば、人体の頭部に装着される。磁気センサ150(脳磁計)は、センサ部301を含む。磁気センサ150(脳磁計)は、複数のセンサ部301を含んでも良い。複数のセンサ部301の数は、例えば、約100個(例えば50個以上150個以下)である。複数のセンサ部301は、柔軟性を有する基体302に設けられる。
磁気センサ150は、例えば、差動検出などの回路を含んでも良い。磁気センサ150は、磁気センサとは別のセンサ(例えば、電位端子または加速度センサなど)を含んでも良い。
磁気センサ150(第1~第4実施形態に関して説明した磁気センサ)のサイズは、従来のSQUID磁気センサのサイズに比べて小さい。このため、複数のセンサ部301の設置が容易である。複数のセンサ部301と、他の回路と、の設置が容易である。複数のセンサ部301と、他のセンサと、の共存が容易である。
基体302は、例えばシリコーン樹脂などの弾性体を含んでも良い。基体302に、例えば、複数のセンサ部301が繋がって設けられる。基体302は、例えば、頭部に密着できる。
センサ部301の入出力コード303は、診断装置500のセンサ駆動部506及び信号入出力部504と接続される。センサ駆動部506からの電力と、信号入出力部504からの制御信号と、に基づいて、センサ部301において、磁界測定が行われる。その結果は、信号入出力部504に入力される。信号入出力部504で得た信号は、信号処理部508に供給される。信号処理部508において、例えば、ノイズの除去、フィルタリング、増幅、及び、信号演算などの処理が行われる。信号処理部508で処理された信号が、信号解析部510に供給される。信号解析部510は、例えば、脳磁計測のための特定の信号を抽出する。信号解析部510において、例えば、信号位相を整合させる信号解析が行われる。
信号解析部510の出力(信号解析が終了したデータ)が、データ処理部512に供給される。データ処理部512では、データ解析が行われる。このデータ解析において、例えば、MRI(Magnetic Resonance Imaging)などの画像データが取り入られることが可能である。このデータ解析においては、例えば、EEG(Electroencephalogram)などの頭皮電位情報などが取り入れられることが可能である。データ解析により、例えば、神経発火点解析、または、逆問題解析などが行われる。
データ解析の結果は、例えば、画像化診断部516に供給される。画像化診断部516において、画像化が行われる。画像化により、診断が支援される。
上記の一連の動作は、例えば、制御機構502によって制御される。例えば、一次信号データ、または、データ処理途中のメタデータなどの必要なデータは、データサーバに保存される。データサーバと制御機構とは、一体化されても良い。
本実施形態に係る診断装置500は、磁気センサ150と、磁気センサ150から得られる出力信号を処理する処理部と、を含む。この処理部は、例えば、信号処理部508及びデータ処理部512の少なくともいずれかを含む。処理部は、例えば、コンピュータなどを含む。
図15に示す磁気センサ150では、センサ部301は、人体の頭部に設置されている。センサ部301は、人体の胸部に設置されても良い。これにより、心磁測定が可能となる。例えば、センサ部301を妊婦の腹部に設置しても良い。これにより、胎児の心拍検査を行うことができる。
被験者を含めた磁気センサ装置は、シールドルーム内に設置されるのが好ましい。これにより、例えば、地磁気または磁気ノイズの影響が抑制できる。
例えば、人体の測定部位、または、センサ部301を局所的にシールドする機構を設けても良い。例えば、センサ部301にシールド機構を設けても良い。例えば、信号解析またはデータ処理において、実効的なシールドを行っても良い。
実施形態において、基体302は、柔軟性を有しても良く、柔軟性を実質的に有しなくても良い。図15に示す例では、基体302は、連続した膜を帽子状に加工したものである。基体302は、ネット状でも良い。これにより、例えば、良好な装着性が得られる。例えば、基体302の人体への密着性が向上する。基体302は、ヘルメット状で、硬質でも良い。
図16は、実施形態に係る磁気センサを示す模式図である。
図16は、磁計の一例である。図16に示す例では、平板状の硬質の基体305上にセンサ部301が設けられる。
図16に示した例において、センサ部301から得られる信号の入出力は、図15に関して説明した入出力と同様である。図16に示した例において、センサ部301から得られる信号の処理は、図15に関して説明した処理と同様である。
生体から発生する磁界などの微弱な磁界を計測する装置として、SQUID (Superconducting Quantum Interference Device:超伝導量子干渉素子)磁気センサを用いる参考例がある。この参考例においては、超伝導を用いるため、装置が大きく、消費電力も大きい。測定対象(患者)の負担が大きい。
実施形態によれば、装置が小型にできる。消費電力を抑制できる。測定対象(患者)の負担が軽減できる。実施形態によれば、磁界検出のSN比を向上できる。感度を向上できる。
実施形態によれば、感度の向上が可能な磁気センサ及び診断装置が提供できる。
実施形態は、以下の構成(例えば技術案)を含んでも良い。
(構成1)
第1磁気素子、第2磁気素子、第3磁気素子及び第4磁気素子を含む第1素子部であって、前記第1磁気素子は、第1端部及び第1他端部を含み、前記第2磁気素子は、第2端部及び第2他端部を含み、前記第3磁気素子は、第3端部及び第3他端部を含み、前記第4磁気素子は、第4端部及び前記第4他端部を含み、第1方向において前記第4端部と前記第1他端部との間に前記第4他端部があり、前記第1方向において前記第4他端部と前記第1他端部との間に前記第3端部があり、前記第1方向において前記第3端部と前記第1他端部との間に前記第3他端部があり、前記第1方向において前記第3他端部と前記第1他端部との間に前記第2端部があり、前記第1方向において前記第2端部と前記第1他端部との間に前記第2他端部があり、前記第1方向において前記第2他端部と前記第1他端部との間に前記第1端部があり、前記第1端部は、前記第2他端部と電気的に接続され、前記第3端部は、前記第4他端部と電気的に接続され、前記第1他端部は、前記第3他端部と電気的に接続され、前記第2端部は、前記第4端部と電気的に接続された、前記第1素子部と、
第1導電部材であって、前記第1導電部材は、第1部分、第2部分及び第3部分を含み、前記第1部分から第2部分への方向は、前記第1方向に沿い、前記第3部分は、前記第1部分と前記第2部分との間にある、前記第1導電部材と、
第2導電部材であって、前記第2導電部材は、第4部分、第5部分及び第6部分を含み、前記第4部分から第5部分への方向は、前記第1方向に沿い、前記第6部分は、前記第4部分と前記第5部分との間にあり、前記第1部分は、前記第4部分と電気的に接続され、前記第2部分は、前記第5部分と電気的に接続され、前記第2導電部材と、
前記第3部分及び前記第6部分と電気的に接続され、前記第3部分と前記第6部分との間に交流成分を含む第1電流を供給可能な第1回路と、
前記第1他端部及び前記第3他端部の第1接続点、及び、前記第2端部及び前記第4端部の第2接続点と電気的に接続され、前記第1接続点と前記第2接続点との間に第2電流を供給可能な第2回路と、
第1磁性端部及び第2磁性端部を含む第1磁性部材と、
第3磁性端部及び第4磁性端部を含む第2磁性部材と、
を備え、
前記第1磁性端部から前記第4磁性端部への方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向に沿い、
前記第2磁性端部は、前記第3方向において、前記第1磁性端部と前記第4磁性端部との間にあり、
前記第3磁性端部は、前記第3方向において、前記第2磁性端部と前記第4磁性端部との間にあり、
前記第3磁性端部は、前記第3方向において前記第2磁性端部から離れ、
前記第1磁気素子、前記第2磁気素子、前記第3磁気素子及び前記第4磁気素子は、前記第2方向において、前記第2磁性端部と前記第3磁性端部との間の領域と重なる、磁気センサ。
(構成2)
第3回路をさらに備え、
前記第3回路は、前記第2端部及び前記第4端部の第3接続点、及び、前記第1他端部及び前記第3他端部の第4接続点と電気的に接続され、前記第3接続点と前記第4接続点との間の電位の変化を検出可能である、構成1記載の磁気センサ。
(構成3)
前記第1磁気素子及び前記第2磁気素子は、前記第1方向と交差する第2方向において、前記第1導電部材と重なり、
前記第3磁気素子及び前記第4磁気素子は、前記第2方向において、前記第2導電部材と重なる、構成1または2に記載の磁気センサ。
(構成4)
前記第1方向に沿って延びる第1導電層をさらに備え、
前記第1導電層は、前記第2方向において、前記第1磁気素子、前記第2磁気素子、前記第3磁気素子及び前記第4磁気素子と重なり、
前記第1磁気素子の電気抵抗、前記第2磁気素子の電気抵抗、前記第3磁気素子の電気抵抗、及び、前記第4磁気素子の電気抵抗は、前記第1導電層に流れる第3電流の変化に応じて変化する、構成1~3のいずれか1つに記載の磁気センサ。
(構成5)
第4回路を備え、
前記第4回路は、前記第1導電層に前記第3電流を供給可能である、構成4記載の磁気センサ。
(構成6)
前記第1磁気素子は、前記第1方向に沿う第1長さと、前記第3方向に沿う第1交差長さと、を有し、前記第1長さは、前記第1交差長さよりも長く、
前記第2磁気素子は、前記第1方向に沿う第2長さと、前記第3方向に沿う第2交差長さと、を有し、前記第2長さは、前記第2交差長さよりも長く、
前記第3磁気素子は、前記第1方向に沿う第3長さと、前記第3方向に沿う第3交差長さと、を有し、前記第3長さは、前記第3交差長さよりも長く、
前記第4磁気素子は、前記第1方向に沿う第4長さと、前記第3方向に沿う第4交差長さと、を有し、前記第4長さは、前記第4交差長さよりも長い、構成1~5のいずれか1つに記載の磁気センサ。
(構成7)
前記第1長さは、前記第2磁性端部と前記第3磁性端部との間の距離よりも長い、構成6記載の磁気センサ。
(構成8)
第1磁気素子及び第2磁気素子を含む第1素子部であって、前記第1磁気素子は、第1端部及び第1他端部を含み、前記第2磁気素子は、第2端部及び第2他端部を含み、第1方向において前記第2端部と前記第1他端部との間に前記第2他端部があり、前記第1方向において前記第2他端部と前記第1他端部との間に前記第1端部があり、前記第1端部は、前記第2他端部と電気的に接続された、前記第1素子部と、
第3磁気素子及び第4磁気素子を含む第2素子部であって、前記第3磁気素子は、第3端部及び第3他端部を含み、前記第4磁気素子は、第4端部及び第4他端部を含み、前記第1方向において前記第4端部と前記第3他端部との間に前記第4他端部があり、前記第1方向において前記第4他端部と前記第3他端部との間に前記第3端部があり、前記第3端部は、前記第4他端部と電気的に接続され、前記第1他端部は、前記第3他端部と電気的に接続され、前記第2端部は、前記第4端部と電気的に接続され、前記第1方向と交差する第2方向において、前記第3磁気素子は前記第1磁気素子と重なり、前記第2方向において、前記第4磁気素子は前記第2磁気素子と重なる、前記第2素子部と、
第1導電部材であって、前記第1導電部材は、第1部分、第2部分及び第3部分を含み、前記第1部分から第2部分への方向は、前記第1方向に沿い、前記第3部分は、前記第1部分と前記第2部分との間にあり、前記第1磁気素子及び前記第2磁気素子は、前記第2方向において前記第1導電部材と重なる、前記第1導電部材と、
第2導電部材であって、前記第2導電部材は、第4部分、第5部分及び第6部分を含み、前記第4部分から第5部分への方向は、前記第1方向に沿い、前記第6部分は、前記第4部分と前記第5部分との間にあり、前記第1部分は、前記第4部分と電気的に接続され、前記第2部分は、前記第5部分と電気的に接続され、前記第3磁気素子及び前記第4磁気素子は、前記第2方向において前記第2導電部材と重なる、前記第2導電部材と、
前記第3部分及び前記第6部分と電気的に接続され、前記第3部分と前記第6部分との間に交流成分を含む第1電流を供給可能な第1回路と、
前記第1他端部及び前記第3他端部の第1接続点、及び、前記第2端部及び前記第4端部の第2接続点と電気的に接続され、前記第1接続点と前記第2接続点との間に第2電流を供給可能な第2回路と、
第1磁性端部及び第2磁性端部を含む第1磁性部材と、
第3磁性端部及び第4磁性端部を含む第2磁性部材と、
を備え、
前記第1磁性端部から前記第4磁性端部への方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向に沿い、
前記第2磁性端部は、前記第3方向において、前記第1磁性端部と前記第4磁性端部との間にあり、
前記第3磁性端部は、前記第3方向において、前記第2磁性端部と前記第4磁性端部との間にあり、
前記第3磁性端部は、前記第3方向において前記第2磁性端部から離れ、
前記第1磁気素子、前記第2磁気素子、前記第3磁気素子及び前記第4磁気素子は、前記第2方向において、前記第2磁性端部と前記第3磁性端部との間の領域と重なる、磁気センサ。
(構成9)
前記第1磁気素子は、前記第2方向において、前記第1導電部材と前記第2導電部材との間にあり、
前記第3磁気素子は、前記第2方向において、前記第1磁気素子と前記第2導電部材との間にあり、
前記第2磁気素子は、前記第2方向において、前記第1導電部材と前記第2導電部材との間にあり、
前記第4磁気素子は、前記第2方向において、前記第2磁気素子と前記第2導電部材との間にある、構成8記載の磁気センサ。
(構成10)
第3回路をさらに備え、
前記第3回路は、前記第2他端部及び前記第1端部の第3接続点、及び、前記第4他端部及び前記第3端部の第4接続点と電気的に接続され、前記第3接続点と前記第4接続点との間の電位の変化を検出可能である、構成8または9に記載の磁気センサ。
(構成11)
前記第1方向に沿って延びる第1導電層をさらに備え、
前記第1導電層は、前記第2方向において、前記第1磁気素子、前記第2磁気素子、前記第3磁気素子及び前記第4磁気素子と重なり、
前記第1磁気素子の電気抵抗、前記第2磁気素子の電気抵抗、前記第3磁気素子の電気抵抗、及び、前記第4磁気素子の電気抵抗は、前記第1導電層に流れる第3電流の変化に応じて変化する、構成8~10のいずれか1つに記載の磁気センサ。
(構成12)
第4回路をさらに備え、
前記第4回路は、前記第1導電層に前記第3電流を供給可能である、構成11記載の磁気センサ。
(構成13)
前記第1磁性部材及び前記第2磁性部材の前記第2方向における磁性部材位置は、前記第1導電部材の前記第2方向における位置と、前記第2導電部材の前記第2方向における位置と、の間にあり、
前記第1磁気素子の前記第2方向における位置は、前記第1導電部材の前記第2方向における前記位置と、前記磁性部材位置と、の間にあり、
前記第3磁気素子の前記第2方向における位置は、前記磁性部材位置と、前記第2導電部材の前記第2方向における前記位置と、の間にあり、
前記第2磁気素子の前記第2方向における位置は、前記第1導電部材の前記第2方向における前記位置と、前記磁性部材位置と、の間にあり、
前記第4磁気素子の前記第2方向における位置は、前記磁性部材位置と、前記第2導電部材の前記第2方向における前記位置と、の間にある、構成12記載の磁気センサ。
(構成14)
前記第1磁気素子は、前記第1方向に沿う第1長さと、前記第3方向に沿う第1交差長さと、を有し、前記第1長さは、前記第1交差長さよりも長く、
前記第2磁気素子は、前記第1方向に沿う第2長さと、前記第3方向に沿う第2交差長さと、を有し、前記第2長さは、前記第2交差長さよりも長く、
前記第3磁気素子は、前記第1方向に沿う第3長さと、前記第3方向に沿う第3交差長さと、を有し、前記第3長さは、前記第3交差長さよりも長く、
前記第4磁気素子は、前記第1方向に沿う第4長さと、前記第3方向に沿う第4交差長さと、を有し、前記第4長さは、前記第4交差長さよりも長い、構成8~13のいずれか1つに記載の磁気センサ。
(構成15)
前記第1長さは、前記第2磁性端部と前記第3磁性端部との間の距離よりも長い、構成14記載の磁気センサ。
(構成16)
前記第1磁気素子は、第1磁性層と、第1対向磁性層と、前記第1磁性層と前記第1対向磁性層との間に設けられた第1非磁性層と、を含み、前記第1磁性層から前記第1対向磁性層への方向は、前記第2方向に沿い、
前記第2磁気素子は、第2磁性層と、第2対向磁性層と、前記第2磁性層と前記第2対向磁性層との間に設けられた第2非磁性層と、を含み、前記第2磁性層から前記第2対向磁性層への方向は、前記第2方向に沿い、
前記第3磁気素子は、第3磁性層と、第3対向磁性層と、前記第3磁性層と前記第3対向磁性層との間に設けられた第3非磁性層と、を含み、前記第3磁性層から前記第3対向磁性層への方向は、前記第2方向に沿い、
前記第4磁気素子は、第4磁性層と、第4対向磁性層と、前記第4磁性層と前記第4対向磁性層との間に設けられた第4非磁性層と、を含み、前記第4磁性層から前記第4対向磁性層への方向は、前記第2方向に沿う、構成1~15のいずれか1つに記載の磁気センサ。
(構成17)
第1磁気素子及び第2磁気素子を含む第1素子部であって、前記第1磁気素子は、第1端部及び第1他端部を含み、前記第2磁気素子は、第2端部及び第2他端部を含み、第1方向において前記第2端部と前記第1他端部との間に前記第2他端部があり、前記第1方向において前記第2他端部と前記第1他端部との間に前記第1端部があり、前記第1端部は、前記第2他端部と電気的に接続された、前記第1素子部と、
第3磁気素子及び第4磁気素子を含む第2素子部であって、前記第3磁気素子は、第3端部及び第3他端部を含み、前記第4磁気素子は、第4端部及び第4他端部を含み、前記第1方向において前記第4端部と前記第3他端部との間に前記第4他端部があり、前記第1方向において前記第4他端部と前記第3他端部との間に前記第3端部があり、前記第3端部は、前記第4他端部と電気的に接続され、前記第1他端部は、前記第3他端部と電気的に接続され、前記第2端部は、前記第4端部と電気的に接続された、前記第2素子部と、
第1導電部材であって、前記第1導電部材は、第1部分、第2部分及び第3部分を含み、前記第1部分から第2部分への方向は、前記第1方向に沿い、前記第3部分は、前記第1部分と前記第2部分との間にあり、前記第1磁気素子及び前記第2磁気素子は、前記第1方向と交差する第2方向において前記第1導電部材と重なる、前記第1導電部材と、
第2導電部材であって、前記第2導電部材は、第4部分、第5部分及び第6部分を含み、前記第4部分から第5部分への方向は、前記第1方向に沿い、前記第6部分は、前記第4部分と前記第5部分との間にあり、前記第1部分は、前記第4部分と電気的に接続され、前記第2部分は、前記第5部分と電気的に接続され、前記第3磁気素子及び前記第4磁気素子は、前記第2方向において前記第2導電部材と重なる、前記第2導電部材と、
前記第3部分及び前記第6部分と電気的に接続され、前記第3部分と前記第6部分との間に交流成分を含む第1電流を供給可能な第1回路と、
前記第1他端部及び前記第3他端部の第1接続点、及び、前記第2端部及び前記第4端部の第2接続点と電気的に接続され、前記第1接続点と前記第2接続点との間に第2電流を供給可能な第2回路と、
第1磁性端部及び第2磁性端部を含む第1磁性部材と、
第3磁性端部及び第4磁性端部を含む第2磁性部材と、
を備え、
前記第1磁気素子から前記第3磁気素子への方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向に沿い、
前記第2磁気素子から前記第4磁気素子への方向は、前記第3方向に沿い、
前記第1磁性端部から前記第4磁性端部への方向は、前記第3方向に沿い、
前記第2磁性端部は、前記第3方向において、前記第1磁性端部と前記第4磁性端部との間にあり、
前記第3磁性端部は、前記第3方向において、前記第2磁性端部と前記第4磁性端部との間にあり、
前記第3磁性端部は、前記第3方向において前記第2磁性端部から離れ、
前記第1磁気素子、前記第2磁気素子、前記第3磁気素子及び前記第4磁気素子は、前記第2方向において、前記第2磁性端部と前記第3磁性端部との間の領域と重なる、磁気センサ。
(構成18)
前記第1方向に沿って延びる第1導電層と、
第4回路と、
をさらに備え、
前記第1導電層は、前記第2方向において、前記第1磁気素子、前記第2磁気素子、前記第3磁気素子及び前記第4磁気素子と重なり、
前記第4回路は、前記第1導電層に第3電流を供給可能である、構成17記載の磁気センサ。
(構成19)
コイルをさらに備え、
前記第1磁気素子の電気抵抗、前記第2磁気素子の電気抵抗、前記第3磁気素子の電気抵抗、及び、前記第4磁気素子の電気抵抗は、前記コイルに流れる第3電流の変化に応じて変化する、構成1、8、または、17に記載の磁気センサ。
(構成20)
構成1~19のいずれか1つに記載の磁気センサと、
前記磁気センサから得られる出力信号を処理する処理部と、
を備えた診断装置。
本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、磁気センサに含まれる磁気素子、磁性層、非磁性部、磁性部材、導電部材、導電層、接続部材及び回路などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した磁気センサ及び診断装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての磁気センサ及び診断装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10P…第1素子部、 10Q…第2素子部、 11~14…第1~第4磁性層、 11E~14E…第1~第4磁気素子、 11e~14e…第1~第4端部、 11f~14f…第1~第4他端部、 11n~14n…第1~第4非磁性層、 11o~14o…第1~第4対向磁性層、 18a~18d…接続部材、 21、22…第1、第2導電部材、 21a~21c…第1~第3部分、 22d~22f…第4~第6部分、 28a~28d…接続部材、 51、52…第1、第2磁性部材、 51a、51b…第1、第2磁性端部、 52c、52d…第3、第4磁性端部、 61…第1導電層、 61a、61b…第1、第2導電端部、 61aL、61bL…接続部材、 61p、61q…端部、 65…絶縁部材、 66…領域、 68…コイル、 70…回路部、 71~74…第1~第4回路、 ΔV…変化、 110、120、130、150、150a…磁気センサ、 301…センサ部、 302…基体、 303…入出力コード、 305…基体、 500…診断装置、 502…制御機構、 504…信号入出力部、 506…センサ駆動部、 508…信号処理部、 510…信号解析部、 512…データ処理部、 516…画像化診断部、 600…電池システム、 610…電池、 CP1~CP4…第1~第4接続点、 H…磁界、 Hac…交流磁界、 Hex…外部磁界、 Hex1~Hex3…第1~第3磁界、 Hsig…信号磁界、 I1~I3…第1~第3電流、 L1~L4…第1~第4長さ、 LCP1、LCP2…接続部材、 R…抵抗、 R1~R3…第1~第3値、 Ro…低抵抗、 Rx…電気抵抗、 W1~W4…第1~第4交差長さ

Claims (10)

  1. 第1磁気素子、第2磁気素子、第3磁気素子及び第4磁気素子を含む第1素子部であって、前記第1磁気素子は、第1端部及び第1他端部を含み、前記第2磁気素子は、第2端部及び第2他端部を含み、前記第3磁気素子は、第3端部及び第3他端部を含み、前記第4磁気素子は、第4端部及び第4他端部を含み、第1方向において前記第4端部と前記第1他端部との間に前記第4他端部があり、前記第1方向において前記第4他端部と前記第1他端部との間に前記第3端部があり、前記第1方向において前記第3端部と前記第1他端部との間に前記第3他端部があり、前記第1方向において前記第3他端部と前記第1他端部との間に前記第2端部があり、前記第1方向において前記第2端部と前記第1他端部との間に前記第2他端部があり、前記第1方向において前記第2他端部と前記第1他端部との間に前記第1端部があり、前記第1端部は、前記第2他端部と電気的に接続され、前記第3端部は、前記第4他端部と電気的に接続され、前記第1他端部は、前記第3他端部と電気的に接続され、前記第2端部は、前記第4端部と電気的に接続された、前記第1素子部と、
    第1導電部材であって、前記第1導電部材は、第1部分、第2部分及び第3部分を含み、前記第1部分から前記第2部分への方向は、前記第1方向に沿い、前記第3部分は、前記第1部分と前記第2部分との間にある、前記第1導電部材と、
    第2導電部材であって、前記第2導電部材は、第4部分、第5部分及び第6部分を含み、前記第4部分から前記第5部分への方向は、前記第1方向に沿い、前記第6部分は、前記第4部分と前記第5部分との間にあり、前記第1部分は、前記第4部分と電気的に接続され、前記第2部分は、前記第5部分と電気的に接続され、前記第2導電部材と、
    前記第3部分及び前記第6部分と電気的に接続され、前記第3部分と前記第6部分との間に交流成分を含む第1電流を供給可能な第1回路と、
    前記第1他端部及び前記第3他端部の第1接続点、及び、前記第2端部及び前記第4端部の第2接続点と電気的に接続され、前記第1接続点と前記第2接続点との間に直流の第2電流を供給可能な第2回路と、
    第1磁性端部及び第2磁性端部を含む第1磁性部材と、
    第3磁性端部及び第4磁性端部を含む第2磁性部材と、
    を備え、
    前記第1磁気素子及び前記第2磁気素子は、前記第1方向と交差する第2方向において、前記第1導電部材と重なり、
    前記第1磁性端部から前記第4磁性端部への方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向に沿い、
    前記第2磁性端部は、前記第3方向において、前記第1磁性端部と前記第4磁性端部との間にあり、
    前記第3磁性端部は、前記第3方向において、前記第2磁性端部と前記第4磁性端部との間にあり、
    前記第3磁性端部は、前記第3方向において前記第2磁性端部から離れ、
    前記第1磁気素子、前記第2磁気素子、前記第3磁気素子及び前記第4磁気素子は、前記第2方向において、前記第2磁性端部と前記第3磁性端部との間の領域と重なる、磁気センサ。
  2. 第3回路をさらに備え、
    前記第3回路は、前記第2端部及び前記第4端部の第3接続点、及び、前記第1他端部及び前記第3他端部の第4接続点と電気的に接続され、前記第3接続点と前記第4接続点との間の電位の変化を検出可能である、請求項1記載の磁気センサ。
  3. 記第3磁気素子及び前記第4磁気素子は、前記第2方向において、前記第2導電部材と重なる、請求項1または2に記載の磁気センサ。
  4. 前記第1方向に沿って延びる第1導電層をさらに備え、
    前記第1導電層は、前記第2方向において、前記第1磁気素子、前記第2磁気素子、前記第3磁気素子及び前記第4磁気素子と重なり、
    前記第1磁気素子の電気抵抗、前記第2磁気素子の電気抵抗、前記第3磁気素子の電気抵抗、及び、前記第4磁気素子の電気抵抗は、前記第1導電層に流れる直流の第3電流の変化に応じて変化する、請求項1~3のいずれか1つに記載の磁気センサ。
  5. 第1磁気素子及び第2磁気素子を含む第1素子部であって、前記第1磁気素子は、第1端部及び第1他端部を含み、前記第2磁気素子は、第2端部及び第2他端部を含み、第1方向において前記第2端部と前記第1他端部との間に前記第2他端部があり、前記第1方向において前記第2他端部と前記第1他端部との間に前記第1端部があり、前記第1端部は、前記第2他端部と電気的に接続された、前記第1素子部と、
    第3磁気素子及び第4磁気素子を含む第2素子部であって、前記第3磁気素子は、第3端部及び第3他端部を含み、前記第4磁気素子は、第4端部及び第4他端部を含み、前記第1方向において前記第4端部と前記第3他端部との間に前記第4他端部があり、前記第1方向において前記第4他端部と前記第3他端部との間に前記第3端部があり、前記第3端部は、前記第4他端部と電気的に接続され、前記第1他端部は、前記第3他端部と電気的に接続され、前記第2端部は、前記第4端部と電気的に接続され、前記第1方向と交差する第2方向において、前記第3磁気素子は前記第1磁気素子と重なり、前記第2方向において、前記第4磁気素子は前記第2磁気素子と重なる、前記第2素子部と、
    第1導電部材であって、前記第1導電部材は、第1部分、第2部分及び第3部分を含み、前記第1部分から前記第2部分への方向は、前記第1方向に沿い、前記第3部分は、前記第1部分と前記第2部分との間にあり、前記第1磁気素子及び前記第2磁気素子は、前記第2方向において前記第1導電部材と重なる、前記第1導電部材と、
    第2導電部材であって、前記第2導電部材は、第4部分、第5部分及び第6部分を含み、前記第4部分から前記第5部分への方向は、前記第1方向に沿い、前記第6部分は、前記第4部分と前記第5部分との間にあり、前記第1部分は、前記第4部分と電気的に接続され、前記第2部分は、前記第5部分と電気的に接続され、前記第3磁気素子及び前記第4磁気素子は、前記第2方向において前記第2導電部材と重なる、前記第2導電部材と、
    前記第3部分及び前記第6部分と電気的に接続され、前記第3部分と前記第6部分との間に交流成分を含む第1電流を供給可能な第1回路と、
    前記第1他端部及び前記第3他端部の第1接続点、及び、前記第2端部及び前記第4端部の第2接続点と電気的に接続され、前記第1接続点と前記第2接続点との間に直流の第2電流を供給可能な第2回路と、
    第1磁性端部及び第2磁性端部を含む第1磁性部材と、
    第3磁性端部及び第4磁性端部を含む第2磁性部材と、
    を備え、
    前記第1磁性端部から前記第4磁性端部への方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向に沿い、
    前記第2磁性端部は、前記第3方向において、前記第1磁性端部と前記第4磁性端部との間にあり、
    前記第3磁性端部は、前記第3方向において、前記第2磁性端部と前記第4磁性端部との間にあり、
    前記第3磁性端部は、前記第3方向において前記第2磁性端部から離れ、
    前記第1磁気素子、前記第2磁気素子、前記第3磁気素子及び前記第4磁気素子は、前記第2方向において、前記第2磁性端部と前記第3磁性端部との間の領域と重なる、磁気センサ。
  6. 前記第1方向に沿って延びる第1導電層をさらに備え、
    前記第1導電層は、前記第2方向において、前記第1磁気素子、前記第2磁気素子、前記第3磁気素子及び前記第4磁気素子と重なり、
    前記第1磁気素子の電気抵抗、前記第2磁気素子の電気抵抗、前記第3磁気素子の電気抵抗、及び、前記第4磁気素子の電気抵抗は、前記第1導電層に流れる直流の第3電流の変化に応じて変化する、請求項5記載の磁気センサ。
  7. 第1磁気素子及び第2磁気素子を含む第1素子部であって、前記第1磁気素子は、第1端部及び第1他端部を含み、前記第2磁気素子は、第2端部及び第2他端部を含み、第1方向において前記第2端部と前記第1他端部との間に前記第2他端部があり、前記第1方向において前記第2他端部と前記第1他端部との間に前記第1端部があり、前記第1端部は、前記第2他端部と電気的に接続された、前記第1素子部と、
    第3磁気素子及び第4磁気素子を含む第2素子部であって、前記第3磁気素子は、第3端部及び第3他端部を含み、前記第4磁気素子は、第4端部及び第4他端部を含み、前記第1方向において前記第4端部と前記第3他端部との間に前記第4他端部があり、前記第1方向において前記第4他端部と前記第3他端部との間に前記第3端部があり、前記第3端部は、前記第4他端部と電気的に接続され、前記第1他端部は、前記第3他端部と電気的に接続され、前記第2端部は、前記第4端部と電気的に接続された、前記第2素子部と、
    第1導電部材であって、前記第1導電部材は、第1部分、第2部分及び第3部分を含み、前記第1部分から前記第2部分への方向は、前記第1方向に沿い、前記第3部分は、前記第1部分と前記第2部分との間にあり、前記第1磁気素子及び前記第2磁気素子は、前記第1方向と交差する第2方向において前記第1導電部材と重なる、前記第1導電部材と、
    第2導電部材であって、前記第2導電部材は、第4部分、第5部分及び第6部分を含み、前記第4部分から前記第5部分への方向は、前記第1方向に沿い、前記第6部分は、前記第4部分と前記第5部分との間にあり、前記第1部分は、前記第4部分と電気的に接続され、前記第2部分は、前記第5部分と電気的に接続され、前記第3磁気素子及び前記第4磁気素子は、前記第2方向において前記第2導電部材と重なる、前記第2導電部材と、
    前記第3部分及び前記第6部分と電気的に接続され、前記第3部分と前記第6部分との間に交流成分を含む第1電流を供給可能な第1回路と、
    前記第1他端部及び前記第3他端部の第1接続点、及び、前記第2端部及び前記第4端部の第2接続点と電気的に接続され、前記第1接続点と前記第2接続点との間に直流の第2電流を供給可能な第2回路と、
    第1磁性端部及び第2磁性端部を含む第1磁性部材と、
    第3磁性端部及び第4磁性端部を含む第2磁性部材と、
    を備え、
    前記第1磁気素子から前記第3磁気素子への方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向に沿い、
    前記第2磁気素子から前記第4磁気素子への方向は、前記第3方向に沿い、
    前記第1磁性端部から前記第4磁性端部への方向は、前記第3方向に沿い、
    前記第2磁性端部は、前記第3方向において、前記第1磁性端部と前記第4磁性端部との間にあり、
    前記第3磁性端部は、前記第3方向において、前記第2磁性端部と前記第4磁性端部との間にあり、
    前記第3磁性端部は、前記第3方向において前記第2磁性端部から離れ、
    前記第1磁気素子、前記第2磁気素子、前記第3磁気素子及び前記第4磁気素子は、前記第2方向において、前記第2磁性端部と前記第3磁性端部との間の領域と重なる、磁気センサ。
  8. 前記第1方向に沿って延びる第1導電層と、
    第4回路と、
    をさらに備え、
    前記第1導電層は、前記第2方向において、前記第1磁気素子、前記第2磁気素子、前記第3磁気素子及び前記第4磁気素子と重なり、
    前記第4回路は、前記第1導電層に直流の第3電流を供給可能である、請求項7記載の磁気センサ。
  9. コイルをさらに備え、
    前記第1磁気素子の電気抵抗、前記第2磁気素子の電気抵抗、前記第3磁気素子の電気抵抗、及び、前記第4磁気素子の電気抵抗は、前記コイルに流れる直流の第3電流の変化に応じて変化する、請求項1、5、または、7に記載の磁気センサ。
  10. 請求項1~9のいずれか1つに記載の磁気センサと、
    前記磁気センサから得られる出力信号を処理する処理部と、
    を備えた診断装置。
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