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JP7307529B2 - ヒンジキャップ - Google Patents

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JP7307529B2 JP2018063615A JP2018063615A JP7307529B2 JP 7307529 B2 JP7307529 B2 JP 7307529B2 JP 2018063615 A JP2018063615 A JP 2018063615A JP 2018063615 A JP2018063615 A JP 2018063615A JP 7307529 B2 JP7307529 B2 JP 7307529B2
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Description

本発明は、ヒンジ部を介して連結される下キャップと上キャップとからなるヒンジキャップに関し、とくに、下キャップと上キャップとを閉じた状態で成形可能なヒンジキャップに関するものである。
従来のヒンジキャップとして、容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、ヒンジ部を介してキャップ本体に連結される蓋体とを備え、キャップ本体には、容器本体の口部内に連通する注出口が形成され、注出口は、使用時までの密封性を確保するために、抜栓部により開封可能に封止されており、この抜栓部は、使用時にプルリングを引き上げて開封されるものが知られている。
この種のヒンジキャップは、キャップ本体に対して蓋体を開蓋した状態で、一体成形された後に、キャップ本体に対して蓋体を閉蓋した状態に組み立てて、容器本体の口部に装着する必要があった。
これに対して、容器本体の口部に外挿される下キャップ(装着筒)と、前記口部の開口を覆い、ヒンジ部を介して前記下キャップに連結される上キャップ(蓋体)と、前記下キャップと前記上キャップとを、前記ヒンジ部以外の部位でキャップ軸回りの全周に亘るように接続するとともに、切除可能とされる破断部(接続片)と、前記上キャップから垂下して設けられ、前記口部内に嵌合するインナーリング(シール筒)とが一体成形され、従来のように使用時にプルリングを引き上げて抜栓部を開封する抜栓作業が不要なキャップは、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-91524号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のキャップでは、下キャップと上キャップとを接続する破断部の端部に、操作者が把持しやすいように、径方向外側へ向けて突出する摘み片が設けられているために、容器本体の口部に装着前のキャップを一つの箱などに多数入れて運搬する際などに、摘み片同士が、互いに衝突し、噛み込んだり、引っ張り合って、破断部の一部が破断されるおそれがあった。
また、上記キャップは、上キャップを開いた状態で維持可能なヒンジ部を有するが、内容物が飲料である場合に、容器本体の口部から直接飲む時に、上キャップが顔に当たって邪魔になるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、下キャップと上キャップとを閉じた状態で成形可能なヒンジキャップにおいて、下キャップと上キャップとを接続する破断部を切除する際の摘み部が径方向外方へ突出することなく摘み易くしたヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器本体の口部に装着される下キャップと、口部の注出口を閉塞する上キャップと、下キャップから立設される起立壁上端と上キャップとを連結するヒンジ部と、起立壁とヒンジ部の左右両側に形成される開口部を起点および終点として、下キャップと上キャップとの間に形成され、端部に摘み部を有する切除可能な破断部とを備え、ヒンジ部は、薄肉の一体型ヒンジであり、下キャップは、容器本体の口部に形成された係止突条に嵌合する嵌合突条を備え、嵌合突条は、少なくともヒンジ部側が削除されているか、または、少なくともヒンジ部側が縮小突条とされていることを特徴とする構成を採用する。
ヒンジキャップの破断部の実施形態として、破断部は、上キャップと接続される上弱化部と、下キャップと接続される下弱化部とを備え、上キャップは、ヒンジ部と反対側の側周壁内周に口部と係合可能な係合凸部を備え、上弱化部の切り始め部分は、係合凸部と同じ高さ以上に形成されることを特徴とする構成を採用し、また、上弱化部の切り始め部分は、下方に向けて傾斜していることを特徴とする構成を採用し、さらに、破断部は、少なくとも、上キャップのヒンジ部側との間に形成される上間隙部と、上間隙部の摘み部側で上キャップに接続される上ブリッジ部とを備えるか、または下キャップのヒンジ部側との間に形成される下間隙部と、下間隙部の摘み部側で下キャップに接続される下ブリッジ部とを備えることを特徴とする構成を採用し、さらに、上キャップは、ヒンジ部側の下面に破断部と近接する上スペーサ凸部を備え、下キャップは、ヒンジ部側の上端に破断部と近接する下スペーサ凸部を備えることを特徴とする構成を採用する。
ヒンジキャップのヒンジ部の実施形態として、ヒンジ部は、両端部の上下幅が中央部の上下幅よりも広い鼓形状をなし、周辺部よりも中心部が薄肉であることを特徴とする構成を採用し、また、上キャップおよび下キャップは、それぞれヒンジ部の上方と下方に係止凹部と係止凸部のいずれかを備えることを特徴とする構成を採用し、さらに、ヒンジ部は、中央に形成される窓部を挟んで、上下方向に形成される薄肉帯部と、薄肉帯部の周方向に形成される溝部とを備え、上キャップは、ヒンジ部の窓部に挿入可能な凸形状部を備えることを特徴とする構成を採用する。
また、ヒンジキャップの具体的実施形態として、開口部は、摘み部と起立壁との間の下キャップ上端を切り欠いていることを特徴とする構成を採用し、さらに、下キャップは、起立壁の両側方下部の一方または両方に形成される縦弱化部を備えることを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップでは、下キャップに、容器本体の口部に形成された係止突条に嵌合する嵌合突条を備え、嵌合突条は、少なくともヒンジ部側が削除されているか、または、少なくともヒンジ部側が縮小突条とされていることにより、容器本体に打栓する際に、薄肉のヒンジ部の負荷を低減することで、ヒンジ部が破損することを防止でき、ヒンジキャップの容器本体への装着を安定して行うことができる。
また、本発明のヒンジキャップは、下キャップの起立壁とヒンジ部の左右両側に開口部が形成されるとともに、破断部の上弱化部の切り始め部分が下方に向けて傾斜しているので、摘み部を大きく形成することができるから、摘み部が径方向外方へ突出して、破断部が不用意に破断することがない。
さらに、本発明のヒンジキャップは、ヒンジ部の上方と下方に係止凹部と係止凸部のいずれかを設けているから、あるいは、上キャップにヒンジ部の窓部に挿入可能な凸形状部を備えているから、上キャップの開放角度をさらに大きくして固定することができる。
本発明の第1実施例であるヒンジキャップを容器本体に装着した状態を示す図であり、(a)は側面断面図、(b)は背面図である。 本発明の第1実施例であるヒンジキャップを閉蓋した状態を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面断面図、(c)はX-X矢視断面図である。 本発明の第1実施例であるヒンジキャップを閉蓋した状態を示す図であり、(a)は側面図、(b)は(a)の要部拡大図、(c)は図2(c)の要部拡大図である。 本発明の第1実施例であるヒンジキャップから破断部を切除した状態を示す図であり、(a)は側面図、(b)は背面図である。 本発明の第1実施例であるヒンジキャップを開蓋した状態を示す図であり、(a)は側面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 本発明の第1実施例であるヒンジキャップを図5よりも開いた状態を示す図であり、(a)は側面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 本発明の第2実施例であるヒンジキャップを容器本体に装着した状態を示す図であり、(a)は側面断面図、(b)は背面図である。 本発明の第2実施例であるヒンジキャップを閉蓋した状態を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面断面図である。 本発明の第2実施例であるヒンジキャップを閉蓋した状態を示す図であり、(a)は側面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 本発明の第2実施例であるヒンジキャップを開蓋した状態を示す図であり、(a)は側面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 本発明の第3実施例であるヒンジキャップを容器本体に装着した状態を示す図であり、(a)は側面断面図、(b)は背面図である。 本発明の第3実施例であるヒンジキャップを閉蓋した状態を示す図であり、(a)は側面断面図、(b)は下面図である。 本発明の第3実施例であるヒンジキャップを閉蓋した状態を示す図であり、(a)は図11(b)の要部拡大図、(b)は図12(a)の要部拡大図である。
本発明の実施形態について、実施例を示した図面を参照して説明する。
図1において、Aは容器本体、Bは容器本体Aの口部1に装着される下キャップ、Cは容器本体Aの注出口2を閉塞する上キャップ、Dは下キャップBと上キャップCとを連結するヒンジ部、Eは下キャップBと上キャップCとの間に形成される切除可能な破断部である。
なお、以下の説明において、図1(a)でみて、左方向を「前(正面)」とし、右方向を「後(背面)」とし、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
図1に示すように、容器本体Aは、ガラスや合成樹脂製で、上部に円筒状の口部1を備え、口部1の上端内周には、注出口2が形成され、口部1の外周上部には、蓋係合部3が形成され、さらに蓋係合部3の下方には、上から順に係止突条4と、ネックリング5が形成されている。
とくに飲料用として使用する場合は、飲み口部分の口部1を広く設定することが好ましい。
容器本体Aに収容する内容物としては、調味料や飲料などの液体や、粉体、顆粒、タブレットなどの固体等、どのような状態のものでも構わない。
図1~3に示すように、下キャップBは、円筒状の外筒壁8を備え、外筒壁8の下キャップ下端9は、全周にわたって水平に形成されている。
外筒壁8の下キャップ上端10は、図1(b)および図3(a)に示すように、背面側以外の範囲が周方向に水平に形成され、外筒壁8の背面側には、正面側(前方)の下キャップ上端10よりも高さが高い起立壁11が立設され、起立壁11の外周上端には、係止凸部12が形成されている。
外筒壁8には、起立壁11に隣接する下キャップ上端10を下方に向けて切り欠いた切欠部13が形成され、外筒壁8の内周面下部に、口部1の係止突条4と嵌合する嵌合突条14が周方向に形成されている。
さらに、外筒壁8は、起立壁11の側方下部内周に、後述する分別廃棄用の縦弱化部15が形成されている。
なお、本実施例では、縦弱化部15は、図1(b)でみて、起立壁11の側方下部の左だけに形成されているが、縦弱化部15は、起立壁11の側方下部の左右いずれか一方、または両方に形成されていても構わない。
上キャップCは、天面を形成する平面視で円形状の頂壁18と、頂壁18の周縁から垂設される側周壁19と、頂壁18の裏面から垂設され、閉蓋時に外周が容器本体Aの注出口2と密着するインナーリング20と、頂壁18のインナーリング20より外側の裏面に形成され、閉蓋時に先端が口部1の上面と接触するコンタクトリング21とを備えている。
側周壁19は、背面側でヒンジ部Dに連結されている。
インナーリング20は、図1(a)および図2(b)に示すように、背面側のヒンジ部D側の方が正面側よりも長くなるように、形成されている。
上キャップCは、背面側の上端部周縁を切り欠いて係止凹部22を形成し、開蓋時に下キャップBの係止凸部12を挟んで係合するようになっている。
側周壁19の下面は、図1(b)および図3(a)からわかるように、ヒンジ部Dと隣接する後部下面19aと、後部下面19aから前方に下向きで傾斜する傾斜下面19bと、傾斜下面19bから半周にわたって前方に延びる前部下面19cとから構成されている。
側周壁19は、ヒンジ部Dと反対側の正面側内周下部に、閉蓋時に容器本体Aの蓋係合部3と嵌合し、閉蓋状態を維持する係合凸部23が設けられ、同様に、外周下部に、開蓋時に指先を掛けるための平面視で円弧状の把手部24が設けられている。
本実施例では、上キャップCは、酸素透過を阻止することにより、内容物の劣化を防ぎ、風味などを維持するために、頂壁18の裏面に酸素バリア層25がインサート成形されているが、単純に、パッキンを嵌合させても構わない。
ヒンジ部Dは、下キャップBの起立壁11の上端から上キャップCの背面側の側周壁19とにわたって薄肉の一体型ヒンジとして形成され、図1(b)および図3(c)に示すように、中央の狭い上下幅の部分から周方向両側に上下幅が次第に広くなるように鼓形状に形成され、中心の薄肉部27は、周辺部28よりもさらに薄肉に形成されている。
ヒンジ部Dは、上キャップCの側周壁19のできるだけ上部に形成するために、側周壁19を肉欠きしてヒンジ切欠部29を形成し、上キャップCは、側周壁19の高い位置でヒンジ部Dと連結されている。
破断部Eは、図1(b)および図3(c)に示すように、起立壁11の左右両側に形成される2箇所の開口部sを起点および終点として、ヒンジ部Dおよび開口部sを除外して周方向に形成されている。
破断部Eは、2箇所の周方向端部に摘み部31が形成され、上辺34は、上キャップCの側周壁19の後部下面19a、傾斜下面19bおよび前部下面19cと破断可能な薄肉の上弱化部32を介して接続されるとともに、下辺35は、下キャップBの下キャップ上端10と破断可能な薄肉の下弱化部33を介して接続されている。
また、図2(b)に示すように、上弱化部32は、摘み部31による両端の切り始め部分32aが容器本体Aの口部1に嵌合する上キャップCの係合凸部23よりも上方に位置するとともに、上弱化部32の切り始め部分32aは、下方に向けて傾斜している。
本実施例では、上弱化部32の切り始め部分32aは、係合凸部23よりも上方に位置しているが、上弱化部32の切り始め部分32aは、係合凸部23と同じ高さ以上であればよい。
つぎに、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、図2および図3に示すように、閉蓋状態のままで一体成形により製造される。
つぎに、本実施例のヒンジキャップを容器本体Aに装着するには、ヒンジキャップを構成する下キャップBの下キャップ下端9を内容物が充填された容器本体Aの口部1の上面に当てがい、ヒンジキャップの上キャップCの頂壁18を押圧していく。
すると、外筒壁8の嵌合突条14が口部1の蓋係合部3を乗り越え、さらに、ヒンジキャップが下降していくと、嵌合突条14が口部1の係止突条4を乗り越えて係止突条4と嵌合することにより、ヒンジキャップの容器本体Aへの装着が完了する。
この際に、図1に示すように、ヒンジキャップが装着される容器本体Aの口部1は、蓋係合部3が上キャップCの係合凸部23に係合し、上面がコンタクトリング21の先端に当接し、注出口2がインナーリング20の外周に密着することにより容器内部が密封される。
ヒンジキャップの容器本体Aへの装着が完了すると、ヒンジキャップの開封前に、不正に上キャップCを開けようとすると、ヒンジキャップは、上キャップCと下キャップBを接続する破断部Eの上弱化部32と下弱化部33とが破断し、ヒンジキャップの不正開封を視認することができる。
本実施例のヒンジキャップが装着される容器を最初に使用するには、図1(b)に示す状態から、破断部Eの左右いずれか、例えば左の摘み部31を掴んで、破断部Eを図示された矢印の方向に従ってむしり取ると、同時に、上弱化部32は、切り始め部分32aから周方向に切り終わり部分32bまで破断されるとともに、下弱化部33も破断され、図4に示すように、ヒンジキャップは、破断部Eが切除され、下キャップBと上キャップCとの接続状態が解消される。
このように、起立壁11の両側部に隣接して開口部sが形成されるとともに、破断部Eの上弱化部32の切り始め部分32aが下方に向けて傾斜しているので、摘み部31を径方向外方へ突出することなく大きく形成することができる。
さらに、上キャップCの傾斜下面19bに続く前部下面19cは、後部下面19aよりも下方に位置するので、口部1の蓋係合部3と嵌合する係合凸部23を側周壁19の内周下部に形成することができる。
つぎに、上キャップCの把手部24を持ち上げ、ヒンジ部Dを中心に上キャップCを回動していくと、開蓋初期に、ヒンジ部Dは、周方向に延びるように弾性変形し、上キャップCを閉じる方向に弾性力が働くが、上キャップCをある程度開いたところで、ヒンジ部Dは、変形状態が反転し、図5に示すように、ヒンジ部Dは、上キャップCが約120°程度開いた状態を維持することができる。
この際に、ヒンジ部Dは、径方向外側にほとんど突出することがない。
上キャップCが開蓋した状態で、容器本体Aの口部1の注出口2が露出する。
注出口2が露出された容器本体Aをヒンジ部Dと反対方向(正面側)に傾ければ、容器内に充填された内容物は、注出口2を通って必要な量を注出することができる。
使用後は、上キャップCをヒンジ部Dを中心に回動して、係合凸部23を口部1の蓋係合部3に嵌合すれば再び閉蓋状態となり、このとき、インナーリング20の外周が注出口2に係合して、容器内を密封する。
この際に、上キャップCは、側周壁19の高い位置でヒンジ部Dと連結されているので、インナーリング20を長くすることが可能となり、インナーリング20の外周と口部1の注出口2との密着性を高めることができる。
また、インナーリング20は、図1(a)および図2(b)に示すように、ヒンジ部D側の方が正面側よりも長くなるように形成されているので、ヒンジ部D側のインナーリング20は、上キャップCを閉蓋する際に、注出口2に接触して案内の役目を果たす。
また、上キャップCの開放角度をさらに大きくしたい場合には、上キャップCを図5に示す安定状態から、ヒンジ部Dを中心に、さらに回動して上キャップCの係止凹部22を起立壁11の係止凸部12に挟んで係止すると、図6に示すように、上キャップCは、約220°開いた状態となる。
上キャップCの開放角度については、180°以上が好ましく、使用用途等に応じて任意に設定できる。
本実施例では、ヒンジ部Dの上方に係止凹部22を、下方に係止凸部12を設けているが、ヒンジ部Dの上方と下方に係止凹部と係止凸部のいずれかを設けることができる。
このように、上キャップCの開放角度を大きくして固定することができるので、飲料用のヒンジキャップとして使用した場合に、飲用する際、顔に当たらない角度に設定できるので、とくに使い勝手がよくなる。
つぎに、容器内に充填された内容物を使い終わって容器を廃棄する際に、容器本体Aに装着されたヒンジキャップの下キャップBを分別するときの態様について説明する。
図5に示すように、ヒンジキャップの上キャップCを開蓋し、上キャップCを指で把持して外方に引っ張ると、ヒンジ部Dとともに下キャップBの外筒壁8は、ヒンジ部Dとの連結部位である起立壁11から引っ張られ、外筒壁8の縦弱化部15が破断することにより、ヒンジキャップと容器本体Aとを分別することができる。
つぎに、第1実施例のヒンジ部D等の構成を変更した第2実施例について、図7~10を参照して説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、ヒンジ部Daおよび破断部Eaにおける変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
図7~9において、Aは容器本体、Bは容器本体Aの口部1に装着される下キャップ、Cは容器本体Aの注出口2を閉塞する上キャップであり、これらの構成は、第1実施例と同じである。さらに、Daは下キャップBと上キャップCとを連結するヒンジ部、Eaは下キャップBと上キャップCとの間に形成される切除可能な破断部である。
図7~9に示すように、下キャップBは、第1実施例と同様に、円筒状の外筒壁8を備え、外筒壁8の下キャップ下端9は、全周にわたって水平に形成されている。
外筒壁8の下キャップ上端10は、図7(b)および図9(a)に示すように、背面側以外の範囲が周方向に水平に形成され、外筒壁8の背面側には、正面側の下キャップ上端10よりも高さが高い起立壁11が立設されている。
外筒壁8には、起立壁11の両側に隣接する下キャップ上端10を下方に向けて切り欠いた一対の切欠部13が形成され、外筒壁8の内周面下部に、口部1の係止突条4と嵌合する嵌合突条14が周方向に形成されている。
なお、外筒壁8には、第1実施例と同様に、図7(b)でみて、起立壁11の側方下部の左右いずれか一方、または両方の内周に、分別廃棄用の縦弱化部が形成されていても構わない。
図7(a)に示すように、上キャップCは、第1実施例と同様に、天面を形成する頂壁18と、頂壁18の周縁から垂設される側周壁19と、頂壁18の裏面から垂設され、閉蓋時に外周が容器本体Aの注出口2と密着するインナーリング20と、頂壁18のインナーリング20より外側の裏面に形成され、閉蓋時に先端が口部1の上面と接触するコンタクトリング21とを備えている。
上キャップCは、図7(b)および図8(a)からわかるように、背面側の側周壁19が両側からヒンジ切欠部39として切り欠かれ、後述するヒンジ部Daを構成する一対の薄肉帯部37が連続して形成されている。
さらに、薄肉帯部37の間には、側周壁19の外周面を残すことにより、凸形状部36が形成され、凸形状部36は、開蓋時にヒンジ部Daの窓部wに挿入されるようになっている。
側周壁19の下面は、図7(b)および図9(a)からわかるように、ヒンジ部Daと隣接する後部下面19aと、後部下面19aから前方に下向きで傾斜する傾斜下面19bと、傾斜下面19bから半周にわたって前方に延びる前部下面19cとから構成されている。
側周壁19は、図7(a)および図8に示すように、ヒンジ部Daと反対側の正面側内周下部に、閉蓋時に容器本体Aの蓋係合部3と嵌合し、閉蓋状態を維持する係合凸部23が設けられ、同様に、正面側外周下部に、開蓋時に指先を掛けるための平面視で円弧状の把手部24が設けられている。
ヒンジ部Daは、下キャップBの起立壁11の内周側上端から上キャップCの背面側の側周壁19の内周側にわたって薄肉の一体型ヒンジとして形成され、図7(b)に示すように、本実施例では、ヒンジ部Daの中央に矩形状に形成された窓部wを挟んで、上下方向に一対の薄肉帯部37が形成され、薄肉帯部37の上下方向中間部には、折り曲げの切っ掛けを与えるために、周方向に溝部38がそれぞれ形成されている。
ヒンジ部Daは、上キャップCの側周壁19のできるだけ上部に形成するために、側周壁19を肉欠きしてヒンジ切欠部39を形成し、上キャップCは、側周壁19の高い位置でヒンジ部Daと連結されている。
破断部Eaは、図7(b)および図9(a)に示すように、起立壁11の左右両側に形成される2箇所の開口部sを起点および終点として、ヒンジ部Daおよび開口部sを除外して周方向に形成されている。
破断部Eaは、2箇所の周方向端部に摘み部41が形成され、破断部Eaの上辺44は、上キャップCの傾斜下面19bとの間に上間隙部g1が形成されるとともに、上辺44は、上キャップCの前部下面19cとだけ、破断可能な薄肉の上弱化部42によって接続されている。
同様に、破断部Eaの下辺45は、上キャップCの傾斜下面19bと対応する下キャップ上端10との間に下間隙部g2が形成されるとともに、下キャップBの正面側半周の下キャップ上端10とだけ、破断可能な薄肉の下弱化部43によって接続されている。
本実施例では、上間隙部g1および下間隙部g2は、上キャップCの傾斜下面19bと対応する長さに形成されているが、上間隙部g1および下間隙部g2は、摘み部41から正面側に向かって、適当な長さで切り込まれていればよい。また、上間隙部g1および下間隙部g2は、両方とも形成される必要はなく、どちらか一方だけ形成されていても構わない。
さらに、破断部Eaは、上間隙部g1の摘み部41側で、上辺44が一対の破断可能な上ブリッジ部46によって上キャップCの傾斜下面19bと接続され、同様に、下間隙部g2の摘み部41側で、下辺45が一対の破断可能な下ブリッジ部47によって下キャップBの下キャップ上端10と接続されている。
本実施例では、上間隙部g1の摘み部41側に上ブリッジ部46が設けられるとともに、下間隙部g2の摘み部41側に下ブリッジ部47が設けられているが、両方とも設ける必要はなく、どちらか一方だけでも構わない。
また、上キャップCの後部下面19aと傾斜下面19bとの接続部には、破断部Eaの上辺44と近接する一対の上スペーサ凸部48が形成され、同様に、下キャップBの下キャップ上端10の背面側端部には、破断部Eaの下辺45と近接する一対の下スペーサ凸部49が形成されている。
つぎに、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、図8および図9に示すように、第1実施例と同様に、閉蓋状態のままで一体成形により製造される。
つぎに、本実施例のヒンジキャップを容器本体Aに装着するには、ヒンジキャップを構成する下キャップBの下キャップ下端9を内容物が充填された容器本体Aの口部1の上面に当てがい、ヒンジキャップの上キャップCの頂壁18を押圧していくと、外筒壁8の嵌合突条14が口部1の蓋係合部3と係止突条4とを順次乗り越え、最終的に係止突条4と嵌合することにより、図7に示すように、ヒンジキャップの容器本体Aへの装着が完了する。
ヒンジキャップの容器本体Aへの装着の際に、破断部Eaは、上下方向から押圧力を受けることにより、上ブリッジ部46および下ブリッジ部47が不用意に破断しないために、上スペーサ凸部48および下スペーサ凸部49により、上間隙部g1および下間隙部g2の間隔を保持することができる。
ヒンジキャップの容器本体Aへの装着が完了すると、ヒンジキャップの開封前に、不正に上キャップCを開けようとすると、ヒンジキャップは、上キャップCと下キャップBを接続する破断部Eaの上ブリッジ部46と下ブリッジ部47とが破断し、ヒンジキャップの不正開封を視認することができる。
本実施例のヒンジキャップが装着される容器を最初に使用するには、図7(b)に示す状態から、破断部Eaの左右いずれか、例えば左の摘み部41を掴んで、破断部Eaを図示された矢印の方向に従って引っ張ると、まず、左側の上ブリッジ部46および下ブリッジ部47が破断され、破断部Eaの一方の背面側がフリー状態となり、続いて、破断部Eaの正面側半周をむしり取ると、上弱化部42および下弱化部43も破断され、さらに、破断部Eaを引っ張ると、残りの右側の上ブリッジ部46および下ブリッジ部47が破断されることにより、ヒンジキャップは、破断部Eaが切除され、下キャップBと上キャップCとの接続状態が解消される。
このように、本実施例では、破断部Eaと上キャップCおよび下キャップBとを接続する上弱化部42および下弱化部43の周方向長さをヒンジキャップの正面側半周だけにするとともに、破断部Eaの両端部は、上キャップCおよび下キャップBとを一対の上ブリッジ部46および下ブリッジ部47により接続しているから、ヒンジキャップから破断部Eaを切除する際に、第1実施例と比べて、簡単に切除することができる。
つぎに、上キャップCの把手部24を持ち上げ、ヒンジ部Daを中心に上キャップCを回動していくと、開蓋初期に、ヒンジ部Daの薄肉帯部37は、溝部38に沿って折れ曲がりながら、周方向に延びるように弾性変形し、上キャップCを閉じる方向に弾性力が働くが、上キャップCをある程度開いたところで、薄肉帯部37は、変形状態が反転し、薄肉帯部37は、上キャップCが約120°程度開いた状態を維持することができる。
上キャップCが開蓋した状態では、容器本体Aの口部1の注出口2が露出する。
注出口2が露出された容器本体Aを正面側に傾ければ、容器内に充填された内容物は、注出口2を通って必要な量を注出することができる。
使用後は、上キャップCをヒンジ部Daを中心に回動して、係合凸部23を口部1の蓋係合部3に嵌合すれば再び閉蓋状態となり、このとき、インナーリング20の外周が注出口2に係合して、容器内を密封する。
また、上キャップCの開放角度をさらに大きくしたい場合には、上キャップCをヒンジ部Daを中心に、さらに回動すると、上キャップCの凸形状部36は、ヒンジ部Daの窓部wに挿入されるとともに、口部1の蓋係合部3に係止され、図10に示すように、上キャップCは、約180°開いた状態を維持することができる。
このように、第1実施例のように、下キャップBまたは上キャップCの背面側に径方向外側に突出する部材を形成しなくても、上キャップCの開放角度を大きくして固定することができるので、飲料用のヒンジキャップとして使用した場合に、飲用する際、顔に当たらない角度に設定できるので、とくに使い勝手がよくなる。
本実施例では、容器本体Aに装着されるヒンジキャップの背面側は、径方向外側に突出するものがない。
つぎに、第2実施例のヒンジ部Da周辺の構成を変更した第3実施例について、図11~13を参照して説明する。
以下、第2実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
図11において、Aは容器本体、Bbは容器本体Aの口部1に装着される下キャップ、Cbは容器本体Aの注出口2を閉塞する上キャップであり、Dbは下キャップBbと上キャップCbとを連結するヒンジ部、Eaは下キャップBbと上キャップCbとの間に形成される切除可能な破断部である。
図11~13に示すように、下キャップBbは、第2実施例と同様に、円筒状の外筒壁8は、背面側に、正面側の下キャップ上端10よりも高さが高い起立壁11が立設され、起立壁11の両側に切り欠いた一対の切欠部13が形成されている。
図12に示すように、外筒壁8の内周面下部には、容器本体Aの口部1の係止突条4と嵌合する嵌合突条50が周方向に間欠的に形成され、該嵌合突条50の間欠部には、嵌合突条50よりも径方向の突出量が縮小された縮小突条51が形成されている。
さらに、嵌合突条50は、少なくとも両側の切欠部13下方から背面側の窓部wの幅の中央部50aを残して起立壁11下方まで延びる部分が縮小突条51とされている。
なお、嵌合突条50は、背面側の中央部50aを残さず両側から連なる縮小突条51としても構わないし、ヒンジ部側(背面側)の嵌合突条50は、縮小突条51とすることなく、削除しても構わない。
上キャップCbは、第2実施例と同様に、背面側の側周壁19が両側からヒンジ切欠部39として切り欠かれ、後述するヒンジ部Dbを構成する一対の薄肉帯部37が連続して形成されている。
さらに、薄肉帯部37の間には、開蓋時にヒンジ部Dbの窓部wに挿入される凸形状部52が形成されている。
図13に示すように、凸形状部52は、下端が窓部wの底面53との間に僅かな隙間(例えば、0.2mm程度)を形成するように延設されている。
ヒンジ部Dbは、下キャップBbの起立壁11の内周側上端から上キャップCbの背面側の側周壁19の内周側にわたって薄肉の一体型ヒンジとして形成され、ヒンジ部Dbの中央に矩形状に形成された窓部wを挟んで、上下方向に一対の薄肉帯部37が形成され、薄肉帯部37の上下方向中間部には、折り曲げの切っ掛けを与えるために、周方向に溝部38がそれぞれ形成されている。
破断部Eaは、第2実施例と同様に、2箇所の周方向端部に摘み部41が形成され、破断部Eaの上辺44は、上キャップCbの傾斜下面19bとの間に上間隙部g1が形成されるとともに、上辺44は、上キャップCbの前部下面とだけ、破断可能な薄肉の上弱化部42によって接続されている。
同様に、破断部Eaの下辺45は、上キャップCbの傾斜下面19bと対応する下キャップ上端10との間に下間隙部g2が形成されるとともに、下キャップBbの正面側半周の下キャップ上端10とだけ、破断可能な薄肉の下弱化部43によって接続されている。
さらに、破断部Eaは、上間隙部g1の摘み部41側で、上辺44が一対の破断可能な上ブリッジ部46によって上キャップCbの傾斜下面19bと接続され、同様に、下間隙部g2の摘み部41側で、下辺45が一対の破断可能な下ブリッジ部47によって下キャップBbの下キャップ上端10と接続されている。
また、上キャップCbの後部下面19aと傾斜下面19bとの接続部には、破断部Eaの摘み部41の上端面と近接する一対の上スペーサ凸部48が形成され、同様に、下キャップBbの下キャップ上端10の背面側端部には、破断部Eaの摘み部41の下端面と近接する一対の下スペーサ凸部49が形成されている。
つぎに、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、図11および図12に示すように、第1実施例と同様に、閉蓋状態のままで一体成形により製造される。
つぎに、本実施例のヒンジキャップを容器本体Aに打栓により装着するには、ヒンジキャップを構成する下キャップBbの下キャップ下端9を内容物が充填された容器本体Aの口部1の上面に当てがい、ヒンジキャップの上キャップCの頂壁18を押圧していくと、外筒壁8の嵌合突条50が口部1の蓋係合部3と係止突条4とを順次乗り越え、最終的に係止突条4と嵌合することにより、図11(a)に示すように、ヒンジキャップの容器本体Aへの装着が完了する。
本実施例のヒンジキャップは、嵌合突条50の背面側を縮小突条51としているので、縮小突条51付近の外筒壁8は、打栓時に嵌合突条50が口部1の蓋係合部3と係止突条4とを乗り越える際に上下方向の大きな負荷が掛からず、打栓時に、外筒壁8上方の起立壁11およびヒンジ部Dbが座屈変形することを防止できる。
また、上キャップCbの凸形状部52の下端は、窓部wの底面53と僅かな隙間で近接しているので、打栓時に、ヒンジキャップの上キャップCbの頂壁18が押圧されると、凸形状部52の下端が窓部wの底面53に当接することにより、上キャップCbが下キャップBbに対して沈み込むことを防止できる。
さらに、摘み部41の上端面と下端面とに対向して、上キャップCbと下キャップBbから上スペーサ凸部48と下スペーサ凸部49とが形成されているので、打栓時に、摘み部41が径方向外方へ広がることを防止できる。
このように、本実施例では、ヒンジキャップを容器本体Aに打栓する際に、薄肉のヒンジ部Dbの負荷を低減することで、ヒンジ部Dbが破損することを防止でき、ヒンジキャップの容器本体Aへの装着を安定して行うことができる。
その他の作用効果は、実施例2と同じである。
本発明のヒンジキャップは、下キャップと上キャップとを閉じた状態で成形可能なヒンジキャップにおいて、下キャップと上キャップとを接続する破断部を切除する際の摘み部が径方向外方へ突出することがなく、不用意に破断部が切除されるのを防止できるので、飲食料容器などに使用する不正開封を視認することが必要なヒンジキャップとして広く利用することができる。
A 容器本体
B、Bb 下キャップ
C、Cb 上キャップ
D、Da、Db ヒンジ部
E、Ea 破断部
g1 上間隙部
g2 下間隙部
s 開口部
w 窓部
1 口部
2 注出口
3 蓋係合部
4 係止突条
5 ネックリング
8 外筒壁
9 下キャップ下端
10 下キャップ上端
11 起立壁
12 係止凸部
13 切欠部
14、50 嵌合突条
15 縦弱化部
18 頂壁
19 側周壁
19a 後部下面
19b 傾斜下面
19c 前部下面
20 インナーリング
21 コンタクトリング
22 係止凹部
23 係合凸部
24 把手部
25 酸素バリア層
27 薄肉部
28 周辺部
29、39 ヒンジ切欠部
31、41 摘み部
32、42 上弱化部
32a 切り始め部分
32b 切り終わり部分
33、43 下弱化部
34、44 上辺
35、45 下辺
36、52 凸形状部
37 薄肉帯部
38 溝部
46 上ブリッジ部
47 下ブリッジ部
48 上スペーサ凸部
49 下スペーサ凸部
50a 中央部
51 縮小突条
53 底面

Claims (10)

  1. 容器本体の口部に装着される下キャップと、
    口部の注出口を閉塞する上キャップと、
    下キャップから立設される起立壁上端と上キャップとを連結するヒンジ部と、
    起立壁とヒンジ部の左右両側に形成される開口部を起点および終点として、下キャップと上キャップとの間に形成され、端部に摘み部を有する切除可能な破断部とを備え、
    ヒンジ部は、薄肉の一体型ヒンジであり、
    下キャップは、容器本体の口部に形成された係止突条に嵌合する嵌合突条を備え、
    嵌合突条は、少なくともヒンジ部側が削除されているか、または、少なくともヒンジ部側が縮小突条とされていることを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 破断部は、上キャップと接続される上弱化部と、下キャップと接続される下弱化部とを備え、
    上キャップは、ヒンジ部と反対側の側周壁内周に口部と係合可能な係合凸部を備え、
    上弱化部の切り始め部分は、係合凸部と同じ高さ以上に形成されることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. 上弱化部の切り始め部分は、下方に向けて傾斜していることを特徴とする請求項2に記載のヒンジキャップ。
  4. 破断部は、少なくとも、上キャップのヒンジ部側との間に形成される上間隙部と、上間隙部の摘み部側で上キャップに接続される上ブリッジ部とを備えるか、または下キャップのヒンジ部側との間に形成される下間隙部と、下間隙部の摘み部側で下キャップに接続される下ブリッジ部とを備えることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
  5. 上キャップは、ヒンジ部側の下面に破断部と近接する上スペーサ凸部を備え、
    下キャップは、ヒンジ部側の上端に破断部と近接する下スペーサ凸部を備えることを特徴とする請求項4に記載のヒンジキャップ。
  6. ヒンジ部は、両端部の上下幅が中央部の上下幅よりも広い鼓形状をなし、周辺部よりも中心部が薄肉であることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  7. 上キャップおよび下キャップは、それぞれヒンジ部の上方と下方に係止凹部と係止凸部のいずれかを備えることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  8. ヒンジ部は、中央に形成される窓部を挟んで、上下方向に形成される薄肉帯部と、薄肉帯部の周方向に形成される溝部とを備え、
    上キャップは、ヒンジ部の窓部に挿入可能な凸形状部を備えることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  9. 開口部は、摘み部と起立壁との間の下キャップ上端を切り欠いていることを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  10. 下キャップは、起立壁の両側方下部の一方または両方に形成される縦弱化部を備えることを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載のヒンジキャップ。
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