JP7304202B2 - 水添ブロック共重合体 - Google Patents
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Description
[1]
共役ジエン単量体単位とビニル芳香族単量体単位とを含む共重合体の水添ブロック共重合体であって、
ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロックAを少なくとも1つ含有し、
共役ジエン単量体単位を主体とする非水添重合体ブロックを水添して得られる水添重合体ブロックBを少なくとも1つ含有し、
下記(イ)~(ニ)を満たす水添ブロック共重合体;
(イ)水添重合体ブロックBの含有量が3質量%以上20質量%未満であること、
(ロ)全ビニル芳香族単量体単位の含有量が25質量%以上85質量%以下であること、
(ハ)水添重合体ブロックBのうち、少なくとも一つはビニル結合量が60質量%以上の水添重合体ブロックCをもつこと、
(ニ)重量平均分子量が5万~60万であること。
[2]
重合体ブロックAを少なくとも2つ含有する、[1]に記載の水添ブロック共重合体。
[3]
共役ジエン単量体単位の二重結合の75%以上が水添されている、[1]又は[2]に記載の水添ブロック共重合体。
[4]
重合体ブロックAの含有量が3~50質量%である、[1]~[3]のいずれかに記載の水添ブロック共重合体。
[5]
共役ジエン単量体単位とビニル芳香族単量体単位とからなるランダム共重合体の水添共重合体ブロックDを少なくとも1つ含有し、その含有量が40~90質量%である、[1]~[4]のいずれかに記載の水添ブロック共重合体。
[6]
少なくとも片末端に水添重合体ブロックCを含有する、[1]~[5]のいずれかに記載の水添ブロック共重合体。
[7]
[1]~[6]のいずれかに記載の水添ブロック共重合体(a)10~90質量部と、
少なくとも1種類のオレフィン系樹脂(b)10~90質量部と、
(a)及び(b)の合計100質量部に対して、
(a)以外の熱可塑性樹脂あるいは(a)以外の重合体(c)0~150質量部と、
軟化剤(d)0~150質量部と、
を含有する水添ブロック共重合体組成物。
[8]
[1]~[6]のいずれかに記載の水添ブロック共重合体からなる制振材。
[9]
[1]~[6]のいずれかに記載の水添ブロック共重合体からなる吸音材。
[10]
[7]に記載の水添ブロック共重合体組成物からなる制振材。
[11]
[7]に記載の水添ブロック共重合体組成物からなる吸音材。
[12]
[7]に記載の水添ブロック共重合体組成物からなる成型体。
本実施形態の水添ブロック共重合体は、共役ジエン単量体単位とビニル芳香族単量体単位とを含む共重合体の水素添加物である。
また、「共役ジエン単量体単位」とは、単量体である共役ジエンを重合した結果生ずる、重合体の構成単位を意味し、その構造は、共役ジエン単量体に由来するオレフィンの二つの炭素が結合部位となっている分子構造である。
(イ)水添重合体ブロックBの含有量が3質量%以上20質量%未満であること。
(ロ)全ビニル芳香族単量体単位の含有量が25質量%以上85質量%以下であること。
(ハ)水添重合体ブロックBのうち、少なくとも一つはビニル結合量が60質量%以上の水添重合体ブロックCをもつこと。
(ニ)重量平均分子量が5万~60万であること。
従って、本実施形態においてNMR法で水添後のブロック共重合体における重合体ブロックAの含有量を求める場合、上式(F)で求められた(Os)の値を本実施形態で規定する重合体ブロックAの含有量とする。
(上式において、Aはビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロックAであり、Bは共役ジエン単量体単位を主体とする重合体の水添重合体ブロックB、Cはビニル結合量が60%以上の共役ジエン単量体単位を主体とする重合体の水添重合体ブロックC、Dは共役ジエン単量体単位とビニル芳香族単量体単位とからなるランダム共重合体の水添共重合体ブロックDである。各ブロックの境界は必ずしも明瞭に区別される必要はない。ランダム共重合体の水添共重合体ブロックD中のビニル芳香族単量体単位は均一に分布していても、又はテーパー状に分布していてもよい。またランダム共重合体の水添共重合体ブロックDには、ビニル芳香族単量体単位が均一に分布している部分及び/又はテーパー状に分布している部分がそれぞれ複数個共存していてもよい。またランダム共重合体の水添共重合体ブロックDには、ビニル芳香族単量体単位含有量が異なるセグメントが複数個共存していてもよい。また、nは1以上の整数、好ましくは1~5の整数である。)
ピロリドンなどが挙げられる。
本実施形態の水添ブロック共重合体組成物は、上述の水添ブロック共重合体(a)(以下、単に(a)又は成分(a)とも記す。)10~90質量部と、少なくとも1種類のオレフィン系樹脂(b)(以下、単に(b)又は成分(b)とも記す。)10~90質量部と、(a)及び(b)の合計100質量部に対して、(a)以外の熱可塑性樹脂あるいは(a)以外の重合体(c)(以下、単に(c)又は成分(c)とも記す。)0~150質量部と、軟化剤(d)(以下、単に(d)又は成分(d)とも記す。)0~150質量部と、を含有する。
本実施形態の水添ブロック共重合体組成物を構成するオレフィン系樹脂(b)について説明する。
本実施形態の水添ブロック共重合体組成物を構成する軟化剤(d)について説明する。
本実施形態の制振材又は吸音材は、上述の水添ブロック共重合体又は上述の水添ブロック共重合体組成物からなる。また、本実施形態の成型体は、上述の水添ブロック共重合体組成物からなる。
I-1)全ビニル芳香族(スチレン)単量体単位の含有量
全ビニル芳香族(スチレン)単量体単位の含有量は、水添前のブロック共重合体を用い、紫外分光光度計(装置名:UV-2450;日本国、島津製作所製)により測定した。
ビニル芳香族化合物単量体単位を主体とする重合体ブロックAの含有量は、水添前のブロック共重合体を用い、I.M.Kolthoff,etal.,J.Polym.Sci.1,429(1946)に記載の四酸化オスミウム分解法で測定した。水添前のブロック共重合体の分解にはオスミウム酸溶液の0.1g/125mL第3級ブタノール溶液を用いた。なお、ここで得られるビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロックA(ポリスチレンブロック)の含有量を「Os値」と称する。
水添ブロック共重合体におけるビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロックAの含有量を測定する場合は、核磁気共鳴装置(装置名:JMN-270WB;日本国、日本電子社製)を使用して、Y.Tanaka,etal.,RUBBERCHEMISTRYandTECHNOLOGY54,685(1981)に記載の方法に準じて測定した。具体的には、水添ブロック共重合体の30mgを1gの重クロロホルムに溶解したものを試料とし、1H-NMRを測定した。1H-NMRによって得られる水添ブロック共重合体におけるビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロックA(ポリスチレンブロック)の含有量(Ns値)を全積算値に対する化学シフト6.9~6.3ppmの積算値の比率から求め、その後、Ns値をOs値に換算した。水添ブロック共重合体についての計算方法を下記に示す。
・ブロックスチレン(St)強度:(6.9~6.3ppm)積算値/2
・ランダムスチレン(St)強度:(7.5~6.9ppm)積算値-3(ブロックSt強度)
・エチレン・ブチレン(EB)強度:全積算値-3{(ブロックSt強度)+(ランダムSt強度)}/8
・1H-NMRで得られるポリスチレンブロック含有量(Ns値)=104(ブロックSt強度)/[104{(ブロックSt強度)+(ランダムSt強度)}+56(EB強度)]
・Os値=-0.012(Ns)2+1.8(Ns)-13.0
水添前のブロック共重合体を用い、赤外分光光度計(装置名:FT/IR-230;日本国、日本分光社製)により水添重合体ブロックB(ポリブタジエンブロック)のビニル結合量を測定した。共重合体の場合のビニル結合量はハンプトン法により算出し、単独重合体の場合のビニル結合量はモレロ法によって算出した。
水添重合体ブロックB(ポリブタジエンブロック)の含有量は、水添重合体ブロックBを重合する前後のポリマーを抜き出して、紫外分光高度計によるビニル芳香族重合体含有量の定量を行い、その測定値から算出した。
ランダム共重合体の水添共重合体ブロックDの含有量は、「四酸化オスミウム分解法」によるビニル芳香族重合体ブロック成分の定量と、前述の水添重合体ブロックBの含有量の定量とを行い、その測定値から算出した。
ランダム共重合体の水添共重合体ブロックDにおけるビニル芳香族単量体単位の含有量は、ランダム共重合体の水添共重合体ブロックDを重合する前後のポリマーを抜き出して、紫外分光光度計によるビニル芳香族重合体含有量の定量と、「四酸化オスミウム分解法」によるビニル芳香族重合体ブロック成分の定量とを行い、その測定値から算出した。
水添重合体ブロックCの片末端の有無は、重合開始後最初のステップの後のポリマー及び、重合完了直前のステップ前後のポリマーを抜き出して、紫外分光光度計によるビニル芳香族重合体の定量を行い、当該ブロックが共役ジエン単量体単位を主体とする水添重合体ブロックCであることを確認した。
各重合体ブロックの個数は、各重合ステップ前後のポリマーを抜き出して、紫外分光光度計によるビニル芳香族重合体の定量を行うことで、各ステップで重合されたポリマーが、重合体ブロックA、B、Dの何れに該当するか、及び各ブロック個数を確認した。
重量平均分子量及び分子量分布は、GPC装置(米国、ウォーターズ製)を用いて測定した。溶媒にはテトラヒドロフランを用い、35℃で測定した。市販の標準ポリスチレンを用いて作製した検量線(標準ポリスチレンのピーク分子量を測定して作成)を使用し、クロマトグラムのピークの分子量から重量平均分子量を求めた。また、分子量分布は、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)である。
水添率は核磁気共鳴装置(装置名:DPX-400;ドイツ国、BRUKER社製)を用いて測定した。
100%モジュラスを柔軟性の指標とした。JIS K6251に準拠して、水添ブロック共重合体の圧縮試験片の引張特性を測定し、100%延伸時の応力(以下、100%モジュラスと呼ぶ)を計測した。100%モジュラスは小さいほど柔軟性が良好であり、70kg/cm2以下が好ましい。引張速度は500mm/分、測定温度は23℃で行った。
引張強度(Tb)及び破断伸び(Eb)は、JIS K6251に従い、3号ダンベル、クロスヘッドスピード500mm/分で測定した。引張強度は、300kg/cm2以上が実用上好ましい。破断伸びは、250%以上あれば実用上好ましい。
II-1)柔軟性
JIS K6251に準拠して、水添ブロック共重合体組成物の圧縮試験片の引張特性を測定した。柔軟性は100%延伸時の応力(以下、100%Moと呼ぶ)をその指標とした。100%Moが小さいほど柔軟性が良好であり、110kg/cm2以下が好ましい。引張速度は500mm/分、測定温度は23℃で行った。
学振型摩擦試験器(テスター産業株式会社製、AB-301型)を用い、成型シート表面(皮シボ加工面)を、摩擦布カナキン3号綿、荷重500gで摩擦後、シボ深さを測定し、シボ深さ残存率(下記式1で計算)によって、以下の基準で判定した。シボ深さは東京精密社製の表面粗さ計E-35Aで測定した。
○:摩擦回数10、000回後に、シボ深さ残存率が 75%未満50%以上
△:摩擦回数10、000回後に、シボ深さ残存率が 50%未満25%以上
×:摩擦回数10、000回後に、シボ深さ残存率が 25%未満
JIS K6258に準拠し、日本サン石油(株)製のIRM903オイルに試験片を浸漬して、浸漬前後での質量を測定した。浸漬前の試験片の質量を100%として浸漬によって増加した分の質量分率(%)を膨潤率として算出した。試験油による試験片の膨潤が全くなかった場合は0%となるが、膨潤が大きいほど数字は大きくなるため、膨潤率は0%以上で、値が小さいほど、耐油性に優れることを意味する。膨潤率は、100%未満が好ましく、より好ましくは50%以下である。
○:膨潤率が 50%以上100%未満
△:膨潤率が 100%以上150%未満
×:膨潤率が 150%以上
以下の実施例及び比較例において、共重合体の水添反応に用いた水添触媒は下記の方法で調製した。
[製造参考例1]
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン5質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン34質量部とスチレン43質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン18質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、86%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量52質量%、ポリスチレンブロック含有量5質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量86質量%、重量平均分子量16.5万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー1)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、99%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン5質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン18質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加え、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン34質量部とスチレン43質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、85%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量52質量%、ポリスチレンブロック含有量5質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量85質量%、重量平均分子量17.5万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー2)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、ブタジエン34質量部とスチレン43質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、スチレン5質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン18質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、85%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量52質量%、ポリスチレンブロック含有量5質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量85質量%、重量平均分子量17.0万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー3)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン5質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン53質量部とスチレン24質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン18質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、80%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量30質量%、ポリスチレンブロック含有量5質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量80質量%、重量平均分子量17.0万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー4)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン5質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン16質量部とスチレン75質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン4質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、80%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量80質量%、ポリスチレンブロック含有量5質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量80質量%、重量平均分子量17.0万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー5)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン43質量部とスチレン33質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン4質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、80%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量53質量%、ポリスチレンブロック含有量20質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量80質量%、重量平均分子量14.3万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー6)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン38質量部とスチレン38質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン4質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、77%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量58質量%、ポリスチレンブロック含有量20質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量77質量%、重量平均分子量15.1万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー7)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン61質量部とスチレン15質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン4質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、81%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量35質量%、ポリスチレンブロック含有量20質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量81質量%、重量平均分子量14.9万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー8)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、96%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン12.5質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン47質量部とスチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン18質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、81%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量35質量%、ポリスチレンブロック含有量25質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量81質量%、重量平均分子量14.9万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー9)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、96%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン40.5質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン15質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン40.5質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン4質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、85%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量81質量%、ポリスチレンブロック含有量81質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量85質量%、重量平均分子量15.8万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー10)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン5質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン61質量部とスチレン25質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン5質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン4質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、80%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量35質量%、ポリスチレンブロック含有量10質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量80質量%、重量平均分子量16.3万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー11)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、97%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン0.5質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン36質量部とスチレン45質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン0.5質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン18質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、80%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量46質量%、ポリスチレンブロック含有量1質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量80質量%、重量平均分子量16.5万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー12)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン2.5質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン34質量部とスチレン43質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン2.5質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン18質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、80%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量48質量%、ポリスチレンブロック含有量5質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量80質量%、重量平均分子量16.5万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー13)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン5質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン35質量部とスチレン51質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン5質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン4質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、76%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量61質量%、ポリスチレンブロック含有量10質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量76質量%、重量平均分子量15.2万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー14)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、99%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン15質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン28質量部とスチレン38質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン15質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン4質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、80%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量68質量%、ポリスチレンブロック含有量30質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量80質量%、重量平均分子量14.4万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー15)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン25質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン19質量部とスチレン27質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン25質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン4質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、82%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量77質量%、ポリスチレンブロック含有量50質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量82質量%、重量平均分子量15.2万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー16)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン23.5質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン15質量部とスチレン20質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン23.5質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン18質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、80%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量67質量%、ポリスチレンブロック含有量47質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量80質量%、重量平均分子量15.0万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー17)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン0.5質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン42質量部とスチレン53質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン0.5質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン4質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、80%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量56質量%、ポリスチレンブロック含有量1質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量80質量%、重量平均分子量15.0万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー18)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン29質量部とスチレン43質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン8質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、82%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量63質量%、ポリスチレンブロック含有量20質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量82質量%、重量平均分子量15.3万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー19)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、99%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン25質量部とスチレン37質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン18質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、76%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量57質量%、ポリスチレンブロック含有量20質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量76質量%、重量平均分子量16.0万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー20)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、99%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン29質量部とスチレン43質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン8質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、65%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量63質量%、ポリスチレンブロック含有量20質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量65質量%、重量平均分子量15.1万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー21)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.08質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン31質量部とスチレン45質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン4質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、79%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量65質量%、ポリスチレンブロック含有量20質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量79質量%、重量平均分子量6.0万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー22)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、99%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.04質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン31質量部とスチレン45質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン4質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、81%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量65質量%、ポリスチレンブロック含有量20質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量81質量%、重量平均分子量30.2万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー23)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、97%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.02質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン31質量部とスチレン45質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン4質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、80%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量65質量%、ポリスチレンブロック含有量20質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量80質量%、重量平均分子量55.0万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー24)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン43質量部とスチレン33質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン4質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、80%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量53質量%、ポリスチレンブロック含有量20質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量80質量%、重量平均分子量14.3万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー25)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、78%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン43質量部とスチレン33質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン4質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、80%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量53質量%、ポリスチレンブロック含有量20質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量80質量%、重量平均分子量14.3万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー26)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、70%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン31質量部とスチレン45質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン4質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、70%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量65質量%、ポリスチレンブロック含有量20質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量70質量%、重量平均分子量15.0万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー27)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、50%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン43質量部とスチレン33質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、ブタジエン4質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。最後に、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、30%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量53質量%、ポリスチレンブロック含有量20質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量80質量%、重量平均分子量14.3万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー28)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表1に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン31質量部とスチレン45質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン4質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、30%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量65質量%、ポリスチレンブロック含有量20質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量30質量%、重量平均分子量15.1万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー29)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表2に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.9モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン31質量部とスチレン45質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン4質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、55%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量65質量%、ポリスチレンブロック含有量20質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量55質量%、重量平均分子量15.1万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー30)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表2に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.1質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン31質量部とスチレン45質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン4質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、ナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、80%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量65質量%、ポリスチレンブロック含有量20質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量80質量%、重量平均分子量3.0万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー31)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表2に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.03質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン31質量部とスチレン45質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン4質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、80%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量65質量%、ポリスチレンブロック含有量20質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量80質量%、重量平均分子量65.0万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー32)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表2に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン22質量部とスチレン33質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン25質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、70%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量53質量%、ポリスチレンブロック含有量20質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量70質量%、重量平均分子量15.3万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー33)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表2に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン0.5質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン65質量部とスチレン19質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン0.5質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン15質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、74%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量20質量%、ポリスチレンブロック含有量1質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量74質量%、重量平均分子量14.9万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー34)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、99%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表2に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン45質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン5質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。次に、スチレン45質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最後に、ブタジエン5質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて、更にナトリウム-t-ペントキシドをn-ブチルリチウム1モルに対して0.08モル添加し、50℃で1時間重合した。この時点でサンプリングしたポリマーのポリブタジエン部のビニル結合量を測定したところ、80%であった。得られたポリマーは、スチレン含有量90質量%、ポリスチレンブロック含有量90質量%、ポリブタジエンブロック部のビニル結合量80質量%、重量平均分子量15.0万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー35)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、98%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表2に示した。
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を投入した。次いでn-ブチルリチウムを全モノマー100質量部に対して0.06質量部とN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン(以下TMEDAとする)をn-ブチルリチウム1モルに対して0.7モル添加し、70℃で1時間重合した。その後、ブタジエン33質量部とスチレン47質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を加えて70℃で1時間重合した。最後に、スチレン10質量部を含むシクロヘキサン溶液を投入して、70℃で1時間重合した。最得られたポリマーは、スチレン含有量67質量%、ポリスチレンブロック含有量20質量%、重量平均分子量15.2万、分子量分布1.1であった。
次に、得られたポリマーに、上記水添触媒をポリマー100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートを重合体100質量部に対して0.3質量部添加した。
得られた水添ブロック共重合体(ポリマー36)の水素添加率(共役ジエン単量体単位の二重結合の水添率)は、99%であった。得られた水添ブロック共重合体の特性を表2に示した。
上記製造例で得られた水添ブロック共重合体と、下記成分(b)~(d)を用いて水添ブロック共重合体組成物を製造した。
オレフィン系樹脂:ポリプロピレン樹脂、PM801A(サンアロマー製)
熱可塑性樹脂:スチレン系熱可塑性エラストマー、N504(日本エラストマー製)
軟化剤:パラフィンオイル、PW-90(出光興産社製)
表3及び6に示した組成の水添ブロック共重合体組成物を製造した。
表3及び6に示した割合で、得られた水添ブロック共重合体(ポリマー3、5又は36)と上記オレフィン系樹脂とを二軸押出機(装置名:TEX30;日本国、日本製鋼所製)で混練し、ペレット化することにより水添ブロック共重合体組成物を得た。押出条件は、シリンダー温度が230℃、スクリュー回転数が300rpmであった。得られた水添ブロック共重合体組成物を射出成型して試験片を調製した。試験片の物性を測定し、その結果を表3及び6に示した。
表3~6に示した組成の水添ブロック共重合体組成物を製造した。
表3~6に示した割合で、得られた水添ブロック共重合体(ポリマー1~36)と上記オレフィン系樹脂と、上記熱可塑性樹脂と、上記軟化剤とを二軸押出機(装置名:PCM30;日本国、池貝鉄工社製)で混練し、ペレット化することにより水添ブロック共重合体組成物を得た。押出条件は、シリンダー温度が230℃、スクリュー回転数が300rpmであった。得られた水添ブロック共重合体組成物を射出成型して試験片を調製した。試験片の物性を測定し、その結果を表3~6に示した。
Claims (9)
- 共役ジエン単量体単位とビニル芳香族単量体単位とを含む共重合体の水添ブロック共重合体であって、
ビニル芳香族単量体単位の割合が90質量%以上である重合体ブロックAを少なくとも2つ含有し、
共役ジエン単量体単位の割合が90質量%以上である非水添重合体ブロックを水添して得られる水添重合体ブロックBを少なくとも1つ含有し、
下記(イ)~(ニ)を満たす水添ブロック共重合体であって、
(イ)水添重合体ブロックBの含有量が3質量%以上20質量%未満であること、
(ロ)全ビニル芳香族単量体単位の含有量が40質量%以上70質量%以下であること、
(ハ)水添重合体ブロックBのうち、少なくとも一つはビニル結合量が60質量%以上の水添重合体ブロックCをもつこと、
(ニ)重量平均分子量が10万~60万であること
共役ジエン単量体単位の二重結合の80%以上が水添されており、
前記水添重合体ブロックCを少なくとも片末端に含有する水添ブロック共重合体。 - 重合体ブロックAの含有量が3~50質量%である、請求項1に記載の水添ブロック共重合体。
- 共役ジエン単量体単位とビニル芳香族単量体単位とからなるランダム共重合体の水添共重合体ブロックDを少なくとも1つ含有し、その含有量が40~90質量%であり、
水添共重合体ブロックDを構成するランダム共重合体における共役ジエン単量体単位とビニル芳香族単量体単位との質量割合(共役ジエン/ビニル芳香族)が85/15~15/85である、請求項1又は2に記載の水添ブロック共重合体。 - 請求項1~3のいずれか一項に記載の水添ブロック共重合体(a)10~90質量部と、
少なくとも1種類のオレフィン系樹脂(b)10~90質量部と、
(a)及び(b)の合計100質量部に対して、
(a)以外の熱可塑性樹脂あるいは(a)以外の重合体(c)0~150質量部と、
軟化剤(d)0~150質量部と、
を含有する水添ブロック共重合体組成物。 - 請求項1~3のいずれか一項に記載の水添ブロック共重合体からなる制振材。
- 請求項1~3のいずれか一項に記載の水添ブロック共重合体からなる吸音材。
- 請求項4に記載の水添ブロック共重合体組成物からなる制振材。
- 請求項4に記載の水添ブロック共重合体組成物からなる吸音材。
- 請求項4に記載の水添ブロック共重合体組成物からなる成型体。
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