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JP7393074B2 - 再密閉可能な包装用品 - Google Patents

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Description

本発明は、フィルムに設けられた取出し口を粘着性ラベルで封じた、繰り返し密閉可能な包装用品に関するものである。
乾燥や劣化の防止などの目的から、繰り返し密閉して使用可能な包装容器に対する需要が高まっている。中でも、接着剤が付された粘着性ラベルで容器の開口部を封止する容器は、繰り返し開閉しても高い密閉性が維持されるため、ウェットティシュ、フェイシャルペーパー、メイク落とし、フェイシャルマスクなどの、水分を多く含んだ内容物の密閉保存に適している。
粘着性ラベルを用いた従来の包装容器を、図4を参照して説明する。図4は、従来例にかかる包装袋を示す斜視図であって、(a)は分解時、(b)は流通時、(c)は、開封した時をそれぞれ示す。
図4(a)に示すように、従来例にかかる包装袋1は、一枚のフィルム4が袋状に形成されてなる。このフィルム4の一つの面には、取出し口を形成するための切れ目線6がマイクロミシン等によって設けられ、接着剤層が一方面の全面に設けられた粘着性ラベル5が貼り付けられる(図4(b)参照)。図4(a)、(b)に示すように、粘着性ラベル5は、フィルム4に設けられた切れ目線6の内側領域を完全に覆うように貼り付けられる。粘着性ラベル5には、「OPEN」等の文字が持ち手部分に、商品名などがラベルの中心部分に印刷されている場合もある。
図4(c)に示すように、粘着性ラベル5を剥がすと、内側領域4aは接着剤によって粘着性ラベル5の接着剤層5aに貼りついているので、切れ目線6に沿って内側領域4aが切り取られて、この部分に取出し口3が形成(開封)される。内側領域4aが切り取られるまでは、未開封であることが保証される。
このような包装袋1の場合、粘着性ラベル5の接着剤の成分が、切れ目線6の微細な穴を通って内容物2の中に混入するおそれがある。また、内側領域4aは背後にある接着剤層5aと内容物との接触を防止しているが、内側領域4aの径と取出し口3の径は同じであるので、再シール時のずれによって、粘着性ラベルの接着剤層5aやこれに付着した埃などが、内容物2と容易に接触する。また、取出し口3の周縁に接着剤9が取り残されると、これが内容物2の取り出し時などに接することもある。これらによる内容物の汚染は、衛生上の問題がある。このような容器は、食品のような特に高い衛生管理が求められる内容物の収容には不適である。
本発明者らは、上記のような問題点を解決するために、取出し口より一回り大きな、粘着性ラベルの接着剤層を隠すための隠蔽用フィルムを備える包装用品を提案している(特許文献1参照)。
実用新案登録第3206272号
この技術では、取出し口より一回り大きな隠蔽用フィルムが、内容物と接着剤等との接触を阻害し、内容物の汚染を防止できる。しかしながら、包装のバージン(未開封確認)性について考慮されておらず、この点において改良の余地があった。
本発明は以上に鑑みなされたものであって、包装のバージン性を確保しつつも、内容物の汚染を防止可能な、粘着性ラベルを有する包装用品を実現することを目的とする。
本発明にかかる再密閉可能な包装用品は、取出し口の形成用の切れ目線が設けられたフィルムと、フィルムに着脱可能に張り付けられた粘着性ラベルと、を備えている。粘着性ラベルの一方面には、その外周縁に沿って接着剤が塗布された接着剤層が設けられるとともに、その中央部分は接着剤が塗布されていない非接着層となっている。非接着層は、切れ目線の内側領域よりも大きく、非接着層が内側領域を完全に覆った状態で、粘着性ラベルがフィルムに張り付けられており、接着層と内側領域とが接着されていない。粘着性ラベルは持ち手が設けられたものとし、持ち手側における内側領域と接着剤層との距離が、持ち手と反対側における内側領域と接着剤層との距離よりも50%以上大きく、内側領域よりも持ち手側の非接着層の面積が、内側領域よりも持ち手と反対側の非接着層の面積よりも大きい。
取出し口となる切れ目線の内側領域に接する部分やその周囲となる部分には、接着剤が存在しない非接着層が接するように、粘着性ラベルが貼り付けられている。このため、内容物と接着剤との接触が防止されるとともに、取出し口の周縁に接着剤が付着することがなく、この部分での内容物と接着剤の接触もまた防止される。また、接触が起こりやすい持ち手側において、持ち手側における内側領域と接着剤層との距離が、持ち手と反対側における内側領域と接着剤層との距離よりも50%以上大きく、内側領域よりも持ち手側の非接着層の面積が、内側領域よりも持ち手と反対側の非接着層の面積よりも大きくなっているため、内側領域と接着剤層との距離が接着剤と内容物との接触を効率的に防ぐことができる。
例えば、内側領域と粘着性ラベルとが接着剤で接着されていると、この部分の接着剤が内容物に悪影響を及ぼすおそれがある。また、接着剤に影響を与えることなく内側領域と粘着性ラベルとをヒートシールや溶剤シールなどにより接着することは技術的に困難である。本発明のように切れ目線の内側領域と粘着性ラベルとが一切接着されていない構成では、切れ目線の内側領域を開封後に除く必要があるものの、加工が容易で内容物に悪影響を与えることもない。
また、切れ目線が破られていないことを未開封確認に使用できるため、バージン性が確保される。切れ目線は、マイクロミシンなどにより形成することが好ましい。
上記包装用品は、フィルムに設けられた取り出し口を封じる構成であればどのようなものであってもよく、一枚のフィルムを袋状に形成してなる包装袋、一枚のフィルムを箱状に形成してなる包装箱などを含む。また、トレイや箱などに設けられた開口を封じるためのフィルム単体、及び当該フィルムで封じられたトレイや箱もまた、上記包装用品に含まれる。
接着剤層の幅は、接着性能とコストとの兼ね合いから、好ましくは5~20mm、より好ましくは7~16mm、さらに好ましくは9~12mmとする。
切れ目線と接着剤層との距離は、大きくなるとその分内容物と接着剤層との接触を防止できる。また、切れ目線と接着剤層との距離を大きくしすぎると、取り出し口の大きさや配置等の設計に支障をきたす可能性がある。このため、内容物の種類や大きさなどから内容物と接着剤層との接触のしやすさを判断して切れ目線と接着剤層との距離を設計すればよい。
切れ目線と接着剤層との距離(最短距離)は、内容物と接着剤層との接触をより防止するために、4mm以上であることが好ましく、6mm以上であることがより好ましく、8mm以上であることがさらに好ましい。
また、切れ目線と接着剤層との距離を大きくすると、その分内容物と接着剤層との接触をより防止できるようになるが、ラベル面積や接着剤総面積の増大につながり、コスト高になる。このため、切れ目線と接着剤層との距離(最短距離)は、30mm以下であることが好ましく、25mm以下であることがより好ましく、20mm以下であることがさらに好ましい。
フィルムには、汎用の包装用プラスチックフィルムを広範に使用できる。例えば食料包装用プラスチックフィルムには、内容品保護(物理的、化学的な刺激からの保護、鮮度保持)が求められ、このために機械的強度、ガスバリア性、ヒートシール強度、接着剤との相性(接着しやすさ、接着剤残りの少なさ)等を併せ持つことが要求される。これらの要求を単独で叶えられる材料はないので、各々の特徴を組み合わせた多層フィルムを用いることが好ましい。
多層フィルムは主に、共押出し、あるいはラミネートで作られる。ラミネートの場合、延伸ポリプロピレン(OPP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、延伸ナイロン(ON)などが使用される。上記のうち、ベースフィルムは、ナイロンで形成されるのが好ましい。
フィルムの厚みは特に限定されず、求められる密閉性、ガスバリア性、強度などによって適宜設定すればよい。例えば、50~1000μmなどとすることができる。
上記粘着性ラベルの基材には、汎用の包装用プラスチックフィルムが使用でき、上記フィルムと同様の材料であってもよい。基材の一方面には、繰り返しの着脱が可能な接着剤(粘着剤)が付けられて接着剤層が形成され、粘着性ラベルは取り出し口を繰り返し密閉可能な蓋体となる。
フィルムや粘着性ラベルの基材として、アルミニウムなどの金属による層がラミネートされたフィルムを用いると、遮光性、商品の隠蔽性やガスバリア性を高めることができる。また、プラスチックフィルムよりも形状安定性が高く、包装用品の強度向上や切り離された内側領域の取り外しの容易化を図れる。
接着剤には、天然系接着剤、合成系接着剤(アクリル樹脂系接着剤、アクリル樹脂エマルジョン接着剤、α-オレフィン系接着剤、エーテル系セルロ-ス、エチレン-酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤、エチレン-酢酸ビニル樹脂ホットメルト接着剤、酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤、シリコーン系接着剤)などが使用できる。中でも、EVa(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)エマルジョンが好ましい。
粘着性ラベルの厚みは、上記フィルムと同様に特に限定されない。例えば、50~1000μmなどとすることができる。
また、粘着性ラベルは、剥離のストッパとなる切れ目が設けられている構成であってもよく、切れ目が設けられずに全体が完全に剥がしとれる構造であってもよい。さらに、剥離を容易とするための持ち手が設けられていてもよい。
本発明によれば、バージン性が確保され、しかも接着剤との接触のよる内容物の汚染が起こり難い、衛生性が高く安心で再密閉可能な包装用品が得られる。
図1は、実施の形態1に係る包装袋を示す図であって、(a)は分解斜視図、(b)は流通時における包装袋の斜視図、(c)は粘着性ラベルの裏面図、(d)は粘着性ラベルをはがした時の包装袋の斜視図、(e)は開封した時の包装袋の斜視図である。 図2は、実施の形態2に係る包装容器を示す図であって、(a)は分解斜視図、(b)は流通時における包装容器の斜視図、(c)は粘着性ラベルの裏面図、(d)は粘着性ラベルをはがした時の包装容器の斜視図、(e)は開封した時の包装容器の斜視図である。 図3(a)~(e)は、粘着性ラベルの接着剤層及び非接着層と、取り出し口との大きさ関係を説明する平面透視図である。 図4は、従来例にかかる包装袋を示す斜視図であって、(a)は分解時、(b)は流通時、(c)は、開封した時をそれぞれ示す。
本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。各図中、同一部分には同一の参照番号を付し、その説明を繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る包装袋を示す図であって、(a)は分解斜視図、(b)は流通時における包装袋の斜視図、(c)は粘着性ラベルの裏面図、(d)は粘着性ラベルをはがした時の包装袋の斜視図、(e)は開封した時の包装袋の斜視図である。
図1(a)に示すように、包装袋1は、一枚のフィルム4が袋状に形成され、この内部の収容空間に内容物2を収容している。フィルム4の一つの面には、内容物2の取出し口を形成するための切れ目線6が設けられている。粘着性ラベル5は、この切れ目線6に沿って切り取られる取り出し口を封じるものである。この包装袋1は、取り出し口を形成する部分の周辺にのみプラスチックシートなどが積層されて、強度や粘着性ラベルの剥離・再接着性が高められている構成であってもよい。
図1(c)に示すように、粘着性ラベル5の一方面(包装袋側の面)には、その外周縁に沿って、接着剤が塗布された接着剤層5aが設けられ、中央部分は接着剤が塗布されていない非接着層5bとなっている。なお、この粘着性ラベル5の持ち手(出っ張り)5cには、非接着層5bと同様に接着剤が塗布されていない。この非接着層5bは、切れ目線6の内側領域よりも大きく形成されており、非接着層5bが切れ目線6の内側領域4aを完全に覆うように、粘着性ラベル5がフィルム4に貼り付けられる(図1(b)参照)。粘着性ラベル5には、「OPEN」等の文字や商品名などが印刷されていてもよい。
図1(d)に示すように、粘着性ラベル5を手ではがしたとき、切れ目線6の内側領域4aと粘着性ラベルとが接着されていないので、切れ目線6に沿って内側領域4aが切り取られることはない。
図1(e)に示すように、切れ目線を破断してその内側領域4aを切り取ると、フィルム4に取り出し口3が形成され、内容物2をこの取り出し口3から取り出し可能となる。内側領域4aの切り取りの有無で、未開封・開封済みの確認ができる。
フィルム4及び粘着性ラベル5は、プラスチックフィルムあるいは金属プラスチックラミネートフィルムで形成される。粘着性ラベル5の裏面には、繰り返し着脱できる着脱性の接着剤(粘着性樹脂)が塗布されている。
本発明の作用効果について説明する。図1(b)に示すように、粘着性ラベル5が切れ目線6の内側領域を封じると、非接着層5bが内容物2と粘着性ラベル5の接着剤層5aとの接触を遮断する。その結果、切れ目線6を経由して内容物2の中に粘着性ラベル5の接着剤の成分が混入することがない。
切れ目線を開封し内容物2を使用した後、粘着性ラベル5をそのままフィルム4の一方の面4aに貼り付けて元の位置に戻すことにより、接着剤層5aが再び感圧により活性化し、残った内容物2が密閉封止される。粘着性ラベル5の着脱動作を何回繰り返しても、粘着性ラベル5の取出し口3(内側領域4a)よりも面積の大きい非接着層5bが取出し口3を完全に塞ぐので、内容物2の中に粘着性ラベル5の接着剤の成分が混入することはない。
また、非接着層5bは、取出し口3より一回り大きな面積を有するので、取出し口3の周縁のフィルム4にも接着剤は付着しない。そのため、粘着性ラベル5の着脱動作を何回繰り返しても、内容物2の中に粘着性ラベル5の接着剤やこれにトラップされた埃等が混入することはなく、また内容物取り出し時の接着剤との接触も起こり難い。したがって、衛生性に優れた包装用品となる。
内容物2としては特に限定されず、例えばウエットティッシュ、肉、加工肉、魚介、菓子、パンなどの食料品、パック、フェイスマスク、ボディペーパー、フェイシャルペーパーなどの化粧品などとすることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1での包装袋に代えて、トレイの開口をフィルムで封止した構造の包装容器に適用した例を説明する。これ以外は、実施の形態1の包装袋と同様であるので、図2において、同一部分には同一の参照番号を付し、その説明を繰り返さない。
図2は、実施の形態2に係る包装容器を示す図であって、(a)は分解斜視図、(b)は流通時における包装容器の斜視図、(c)は粘着性ラベルの裏面図、(d)は粘着性ラベルをはがした時の包装容器の斜視図、(e)は開封した時の包装容器の斜視図である。
図2(a)に示すように、本実施の形態にかかる包装容器は、容器の本体部分であるトレイ7と、トレイ7の上部の開口を封じるフィルム4と、フィルム4に設けられる取り出し口を封じる粘着性ラベル5と、を備えている。
トレイ7としては特に限定されず、公知のプラスチック製のトレイを使用可能である。内容物の種類等に応じて、トレイの色(着色、透明など)、形状(深さ、凹凸加工など)、材料(種類、発泡やフィラーの有無など)を適宜選択すればよい。
トレイ7とフィルム4と接着方法は特に限定されず、接着剤、ヒートシール、溶剤シールなどを用いることができるが、異なる材料を高強度で接着できることから、接着剤による接着が好ましい。
図2(c)に示すように、粘着性ラベル5の裏面(フィルム側の面)には、持ち手5c、非接着層5bを残して、外周の縁に沿って接着剤が塗布された接着剤層5aが形成されている。
この接着剤によってフィルム4と粘着性ラベルとが接着される。すべての要素が接着された状態が、図2(b)の状態である。
図2(d)に示すように、粘着性ラベル5を手ではがしたとき、切れ目線6の内側領域と粘着性ラベルとが接着されていないため、切れ目線6の破断は起きない。切れ目線6の破断の有無により、未開封の確認が可能となる。
図2(e)に示すように、切れ目線を破断してその内側領域を切り取ると、フィルム4に取り出し口3が形成され、内容物2をこの取り出し口3から取り出し可能となる。
開口のあるトレイ7とこの開口の蓋をするフィルムとからなる構成することにより、剛性のあるトレイの内容物がより保護されるとともに、内容物2の収容が簡便となるので、収容できる内容物の種類を増やすことができる。なお、上面全体が開口したトレイに代えて、上面の一部ないし全部が開口した箱等を用い、この開口をフィルム及び粘着性ラベルで封じた構成としてもよい。
例えば、フィルムとしてアルミラミネートフィルムを用いると、アルミニウム層による遮光、ガスバリア性の向上などの効果を得ることができる。この場合、粘着性ラベルにもアルミラミネートフィルムを用いて、取り出し口部分においても遮光、ガスバリアなどを確保することが好ましい。この一方、透明なフィルムを用いると、内容物の視認ができるようになり、内容物の大きさや量などの確認に便利である。この場合、粘着性ラベルにも透明なフィルムを用いることが好ましい。
また、トレイの遮光性、ガスバリア性などは、フィルムなどと同じであってもよく、異なっていてもよい。トレイの遮光性、ガスバリア性などは、含ませる顔料・添加剤等によって制御すればよい。
(実施の形態3)
本実施の形態では、粘着性ラベル、接着剤層、非接着層、取り出し口の大きさ、配置等の重なり合い関係について、図3を用いて説明する。図3(a)~(e)は、粘着性ラベルの接着剤層及び非接着層と、取り出し口との大きさ関係を説明する平面透視図である。
取り出し口3、非接着層5b、粘着性ラベルの5それぞれの平面形状は特に限定されることはない。
粘着性ラベル5の形状は、トラック形状、楕円形状(図3(d))、角丸長方形状(図3(a)~(c))や、これらに持ち手を付けた形状(図3(e))が好ましい。この持ち手5cには、手が接着剤で汚れないように、接着剤が塗布されていないことが好ましい。つまり、粘着性ラベル5の外周縁に沿って設けられる接着剤層5aの外側の境界線は、持ち手がある場合には、持ち手を除いた粘着性ラベル5の外形線となり(図3(e))、持ち手がない場合には、粘着性ラベル5の外形線と一致する(図3(a)~(d))。
非接着層5bはどのような形状であってもよいが、図3(a)、(b)、(d)のように、接着剤層5aの幅を一定に取れる形状(非接着層5bと粘着性ラベル5とがほぼ相似形状)であることが好ましい。接着剤層5aの幅(幅が変化する場合、その最小値)は、接着の機能を果たす程度確保されていればよく、好ましくは5mm以上、より好ましくは7mm以上、さらに好ましくは9mm以上とする。他方、接着剤層5aの幅が大きいとその分コスト高になるため、接着剤層5aの幅(最小値)は好ましくは20mm以下、より好ましくは16mm以下、さらに好ましくは12mm以下とする。
また、持ち手はどの位置に設けてもよいが、好ましくは図3(e)のように、粘着性ラベルの長手方向に沿った端部に設けることが好ましい。
取り出し口3は、内容物の取り出しが行いやすい形状であればどのような形状であってもよい。取り出し口3と接着剤層5aとの最短距離は、接着剤と内容物との接触を阻止できる程度に確保されていればよく、好ましくは4mm以上、より好ましくは6mm以上、さらに好ましくは8mm以上とする。図3(b)、(d)のように、取り出し口3と接着剤層5aとの距離が変化する形状(非接着層5bと取り出し口3が相似しない形状)とすると、距離が大きい部分では接着剤と内容物との接触をより阻止できる。
また、図3(e)のように持ち手5cがついた粘着性ラベルを用いる場合、持ち手5c側に大きな非接着層5bを設けて、接触が起こりやすい持ち手5c側での接着剤と内容物との接触を効率的に防ぐ構成とする。この場合、持ち手とは反対側の取り出し口近傍では接着のずれ等が起きにくいため、上記距離L2は必要最低限とする構成としてもよい。例えば、製造時のずれなども考慮して、L2は2mm、3mm程度確保しておけばよい。
また、持ち手側の取り出し口と接着剤層との距離L1を、持ち手とは反対側の取り出し口と接着剤層との距離L2よりも好ましくは50%以上、より好ましくは100%以上、さらに好ましくは200%以上大きくする。
本発明の再密閉可能な包装用品によれば、内容物内と接着剤との接触が顕著に防止されるので、衛生的である。さらにバージン性も確保されるため、安心して使用できる。このため、産業上の意義は大きい。
1 包装袋
2 内容物
3 取出し口
4 フィルム
4a 切れ目線の内側領域
5 粘着性ラベル
5a 接着剤層
5b 非接着層
5c 持ち手
6 切れ目線
7 トレイ
9 取り残された接着剤

Claims (4)

  1. 取出し口の形成用の切れ目線が設けられたフィルムと、
    前記フィルムに着脱可能に張り付けられ、且つ持ち手が設けられた粘着性ラベルと、を
    備え、
    前記粘着性ラベルの一方面には、その外周縁に沿って接着剤が塗布された接着剤層が設
    けられるとともに、その中央部分は接着剤が塗布されていない非接着層となっており、
    前記非接着層は、前記切れ目線の内側領域よりも大きく、
    前記非接着層が前記内側領域を完全に覆った状態で、前記粘着性ラベルが前記フィルムに張り付けられており、
    前記非接着層と前記内側領域とが接着されておらず、
    前記持ち手側における前記内側領域と前記接着剤層との距離が、前記持ち手と反対側に
    おける前記内側領域と前記接着剤層との距離よりも50%以上大きく、
    前記内側領域よりも前記持ち手側の前記非接着層の面積が、前記内側領域よりも前記持
    ち手と反対側の前記非接着層の面積よりも大きい、
    ことを特徴とする再密閉可能な包装用品。
  2. 請求項1に記載の再密閉可能な包装用品において、
    前記包装用品は、開口を有するトレイをさらに備え、
    前記フィルムは、前記開口を封じるように設けられている、
    ことを特徴とする再密閉可能な包装用品。
  3. 請求項1又は2に記載の再密閉可能な包装用品において、
    前記接着剤層の幅が、5~20mmであり、
    前記切れ目線と前記接着剤層との距離が4mm以上である、
    ことを特徴とする再密閉可能な包装用品。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の再密閉可能な包装用品において、
    前記フィルムは、金属とプラスチックとがラミネートされたものである、
    ことを特徴とする再密閉可能な包装用品。
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