本開示は、医薬の技術分野に属し、ポリエチレングリコール抱合薬、その製造のための方法およびその使用に関する。
ポリマー抱合薬は、薬物研究において重要な方向性である。薬物分子の水溶解度はポリマー抱合により高めることができ、このことはパクリタキセル、カンプトテシンまたはプラチナなどの極めて低溶解度の分子には非常に重要である。ほとんどの低分子薬物は、血液循環中に数分間留まるに過ぎないが、ポリマー抱合薬は数10時間または数百時間またはさらにはそれより長く留まることができ、これは罹患部位の毛細血管漏出により生じる「浸透促進および保持」効果、すなわち、EPR効果の生成または増強に有益である。ポリマー抱合薬は流体力学的体積が大きくなるために、薬物の腎臓排出が弱まり、これらの薬物は酵素分解から保護され、血漿中の薬物の半減期は長くなり、薬物のバイオアベイラビリティは高まる。さらに、これらの薬物は、EPR受動的ターゲティングまたは能動的ターゲティングにより罹患器官、組織または細胞において高度に濃縮することができ。それにより、低分子薬物が体中に拡散することによって引き起こされる有毒な副作用が大幅に軽減される。加えて、ポリマー抱合薬は、薬物の細胞吸収を、リソソームへの薬物送達の助けとなるエンドサイトーシス経路に限定することができ、それにより、p-糖タンパク質ポンプにより引き起こされる薬物耐性が回避され、ポリマー抱合薬はまた、免疫機能を刺激することまたは回復させることができ、これが抗癌抱合薬では、癌細胞を死滅させる助けとなる。
ポリエチレングリコール抱合薬は、ポリマー抱合薬の最も成功が見込める方向性の1つである。現在、上市に向けFDAにより承認された12のポリエチレングリコール抱合薬があり、それらの半数が癌関連のものである。米国のENZON Pharmaceuticals社は、ポリエチレングリコール抱合SN-38(ENZN-2208)を開発し、それを第III相臨床試験に進めている。加えて、米国のNEKTAR THERAPEUTICS社は、ポリエチレングリコール抱合イリノテカン(NKTR-102)を、これに関するNDAがEUに提出され、第III相臨床試験も米国で行われ、これは脳に転移する乳癌に対して特殊な効果を有する。
既存のポリエチレングリコール抱合薬は以下の問題を有する:薬物負荷量の増大により、生理食塩水中のポリエチレングリコール抱合薬(特に、4-アームまたは8-アームポリエチレングリコール抱合薬)の溶解は、通常、極めて悪いか、またはポリエチレングリコール抱合薬は全く不溶性となることすらあり、これにより、液体製剤(例えば、担体として生理食塩水を用いる注射剤)中でのそれらの濃度を制限し、従って、薬物の適用に不便となる。
本開示によれば、ポリエチレングリコール抱合薬(例えば、4-アームまたは8-アームポリエチレングリコール抱合薬)上の特定の位置にシングルアームポリエチレングリコールをカップリングさせることにより、生理食塩水中のポリエチレングリコール抱合薬の溶解度は大きく改善することができ、よって、上記の技術上の問題を解決することができる。
ポリエチレングリコール抱合薬
1つの側面によれば、本願は、式Iのポリエチレングリコール抱合薬またはその薬学上許容可能な塩に関する。
本開示のポリエチレングリコール抱合薬において、複数の同一または異なる薬物分子が、架橋鎖としてアミノ酸またはポリペプチドを、および架橋橋としてアミノ基を有するジカルボン酸(例えば、2個のカルボキシル基を有する天然アミノ酸)を使用することにより、一緒に抱合される。薬物の種類、比率および薬物負荷量は調節可能である。PEG2の導入は、生理食塩水中のポリエチレングリコール抱合薬の溶解度を大きく改善することができる。
式(I)において、PEG1は、シングルアームまたはマルチアーム(例えば、4-アームまたは8-アーム)ポリエチレングリコールセグメントであり、その数平均分子量は、5k~40k、例えば、5k~10kまたは10k~40kであり得、例えば、約5k、約10k、約20k、約30k、または約40kであり得;jは、PEG1のアームの数、例えば、1、4、または8を表す。
Xは、架橋基を表し、ここでは、
であり、ここで、nは2または3である。Jが1より大きい場合(例えば、4または8)、複数(例えば、4または8など)のXが同時に存在し、この場合、これらのXは同じまたは異なる。
Mは、アミノ酸残基またはポリペプチド、すなわち、G、GG、GLG、GFA、GLAまたはGFLGを表す。Jが1より大きい場合(例えば、4または8)、複数(例えば、4または8)のMが同時に存在し、この場合、Mは同じまたは異なる。
PEG2は、シングルアームポリエチレングリコールセグメントを表し、これはアミド結合を介してYに連結される。いくつかの実施形態では、PEG2は、末端アミノ基を介してY上のカルボキシル基と反応してアミド結合を形成する。あるいは、PEG2は、末端カルボキシル基を介してY上のアミノ基と反応してアミド結合を形成する。PEG2の分子量は、2k~40k、例えば、2k~3k、3k~5k、5k~10kまたは10k~40kであり得、例えば、約2k、約3k、約5k、約10k、または約40kであり得る。
Yは、
を表す。あるいは、jは1より大きくてよく(例えば、4または8)、この場合、複数(例えば、4または8)のYが同時に存在し、これらのYは同じであっても異なってもよい。
WはQであり得、その構造は、
であり、ここで、Z0は、
から選択されてよく;複数のZ0が同時に存在する場合、それらのZ0は同じであっても異なってもよい。
Qは、2つの同じ薬物分子を含んでなっても、または2つの異なる薬物分子を含んでなってもよく、すなわち、AC1およびAC2は同じであっても異なってもよい。これら2つの薬物分子は、架橋鎖(N1、N2)としてのアミノ酸またはポリペプチド、および架橋橋(Z0)としてのアミノ基を有するジカルボン酸により連結される。
グルタミン酸、アスパラギン酸またはその誘導体などの、2個のカルボキシル基を有する天然アミノ酸が架橋橋として選択され得る。グルタミン酸誘導体またはアスパラギン酸誘導体は、末端にアミノ基を有する長鎖をグルタミン酸またはアスパラギン酸のアミノ基に接続することによって形成される誘導体、例えば、Boc-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2-CO-グルタミン酸またはBoc-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2-CO-アスパラギン酸であり得る。グルタミン酸誘導体またはアスパラギン酸誘導体はまた、グルタミン酸またはアスパラギン酸を含んでなるジペプチド、例えば、グルタミン酸グリシンまたはグリシングルタミン酸であってもよい。
本開示において、グルタミン酸が架橋橋Z0として使用される場合、グルタミン酸骨格の5位のカルボキシル基に連結された架橋鎖NはN1と見なされ、グルタミン酸骨格の1位のカルボキシル基に連結された架橋鎖はN2と見なされ;相応に、架橋鎖N1に連結された薬物分子ACはAC1と見なされ、架橋鎖N2に連結された薬物分子ACはAC2と見なされる。同様に、アスパラギン酸が架橋橋Z0として使用される場合、アスパラギン酸骨格の4位のカルボキシル基に連結された架橋鎖NはN1と見なされ、アスパラギン酸骨格の1位のカルボキシル基に連結された架橋鎖はN2と見なされ;相応に、架橋鎖N1に連結された薬物分子ACはAC1と見なされ、架橋鎖N2に連結された薬物分子ACはAC2と見なされる。このパターンはまた、グルタミン酸誘導体またはアスパラギン酸誘導体が架橋橋Z0として使用される場合にも当てはまり得る。よって、Qは、
から選択され得る。
さらに、2つ以上の薬物分子を含んでなるより高次の中間体は、基本構成単位としてのQおよび架橋橋(Z1、Z2、Z3またはZ4)としてのアミノ基を有するジカルボン酸を用いて構築され得る。従って、Wはまた、
から選択され得る。
Jが1より大きい場合(例えば、4または8)、複数(例えば、4または8)のWが同時に存在し、この場合、Wは同じであっても異なってもよい。
Z0と同様に、2個のカルボキシル基を有する天然アミノ酸、例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸またはその誘導体などが、架橋橋Z1、Z2、Z3またはZ4として選択され得る。よって、Z1、Z2、Z3およびZ4のそれぞれは独立に、
から選択される。
Z1、Z2、Z3、およびZ4は同じであっても異なってもよく、複数のZ1、複数のZ2、複数のZ3、または複数のZ4が同時に存在する場合、Z1は同じもしくは異なり、Z2は同じもしく異なり、Z3は同じもしく異なり、またはZ4は同じもしくは異なる。
いくつかの実施形態では、Z1、Z2、Z3、またはZ4はグルタミン酸である。Z1、Z2、Z3、またはZ4により連結された2つの中間体が異なる構造を有する場合、立体障害を考慮して、嵩の高い方の中間体は、グルタミン酸骨格の5位のカルボキシル基に連結されるように選択することができる。いくつかの実施形態では、Z1、Z2、Z3、またはZ4はアスパラギン酸である。Z1、Z2、Z3、またはZ4により連結された2つの中間体が異なる構造を有する場合、立体障害を考慮して、嵩の高い方の中間体は、アスパラギン酸骨格の4位のカルボキシル基に連結されるように選択することができる。このパターンは、グルタミン酸誘導体またはアスパラギン酸誘導体が架橋橋Z1、Z2、Z3またはZ4として使用される場合にも当てはまり得る。
薬物分子と架橋橋の間の架橋鎖であるN1、N2、N3、およびN4は、アミノ酸残基またはポリペプチドであり得る。N1、N2、N3およびN4はそれぞれ独立に、G、GG、GLG、GFA、GLA、またはGFLGであり得る。N1、N2、N3、およびN4は同じであっても異なってもよく、複数のN1、複数のN2、複数のN3、または複数のN4が同時に存在する場合、N1は同じもしくは異なり、N2は同じもしく異なり、N3は同じもしく異なり、またはN4は同じもしくは異なる。
AC1、AC2、AC3、およびAC4は、薬物分子(例えば、抗腫瘍活性を有する薬物分子)である。AC1、AC2、AC3およびAC4は、同じであっても異なってもよい、複数のAC1、複数のAC2、複数のAC3、または複数のAC4が同時に存在する場合、AC1は同じもしくは異なり、AC2は同じもしくは異なり、AC3は同じもしくは異なり、またはAC4は同じまたは異なる。
本開示において、ポリエチレングリコールで抱合されるのに好適な有効成分は、少なくとも1つのアミノ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基またはアシル基を有する薬物分子、例えば、少なくとも1つのアミノ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基またはアシル基を有する抗腫瘍活性を有する薬物分子、例えば、以下の意味を表すMK2、LPT、PCB、SB7、PKI、およびNPBであり得る。
いくつかの実施形態において、PEG1は、5k~10kの数平均分子量を有するシングルアームポリエチレングリコールセグメント、または10k~40kの数平均分子量を有する4-アームポリエチレングリコールセグメントであり;Xは、
を表し;Mは、G、GLG、またはGFLGを表し;PEG2の数平均分子量は、2k~3kまたは3k~5kであり;Yは、
を表し;
Wは、Q、すなわち、
であり、ここで、N1およびN2は両方ともGFLGまたはGLGであり、かつ、AC1およびAC2は、
AC1がMK2であって、AC2がLPTである組合せ、
AC1がLPTであって、AC2がSB7である組合せ、
AC1がPCBであって、AC2がSB7である組合せ、および
AC2がSB7であって、AC1がPCBである組合せ
から選択され;
好ましくは、ポリエチレングリコール抱合薬は、
好ましくは、
の数平均分子量は5kであり;好ましくは、
の数平均分子量は2kである;
好ましくは、
の数平均分子量は40kであり;好ましくは、
の数平均分子量は2kである;
好ましくは、
の数平均分子量は40kであり;好ましくは、
の数平均分子量は2kである;
好ましくは、
の数平均分子量は40kであり;好ましくは、
の数平均分子量は2kである;または
好ましくは、
の数平均分子量は40kであり;好ましくは、
の数平均分子量は2kである、
である。
いくつかの実施形態において、PEG1は、10k~40kの数平均分子量を有する4-アームポリエチレングリコールセグメントであり;Xは、
を表し;Mは、GFLGを表し;PEG2の数平均分子量は2k~3kであり;Yは、
を表し;
Wは、
を表し、Z1は、
であり、かつ、Qは、
であり、
N1およびN2は両方ともGFLGであり、かつ、AC1およびAC2は、
AC1およびAC2が両方ともSB7である組合せ、
AC1およびAC2が両方ともLPTである組合せ、
AC1がPCBであって、AC2がSB7である組合せ、かつ、
AC1およびAC2が両方ともPCBである組合せ
から選択され、
好ましくは、ポリエチレングリコール抱合薬は、
好ましくは、
の数平均分子量は40kであり;好ましくは、
の数平均分子量は2kである;
好ましくは、
の数平均分子量は40kであり;好ましくは、
の数平均分子量は2kである;
好ましくは、
の数平均分子量は40kであり;好ましくは、
の数平均分子量は2kである;または
好ましくは、
の数平均分子量は40kであり;好ましくは、
の数平均分子量は2kである、
である。
いくつかの実施形態において、PEG1は、10k~40kの数平均分子量を有する4-アームポリエチレングリコールセグメントであり;Xは、
を表し;Mは、GFLGを表し;PEG2の数平均分子量は2k~3kであり;Yは、
を表し;
Wは、
を表し、ここで、Z1は、
であり、Qは、
を表し、N1、N2、およびN3は総てGFLGであり、かつ、AC1、AC2、およびAC3の組合せは、
AC1がPCBであって、AC2がSB7であって、AC3がPKIである組合せ、
AC1およびAC2がPCBであって、AC3がSB7である組合せ、
AC1およびAC2がNPBであって、AC3がSB7である組合せ、または
AC1およびAC2がSB7であって、AC3がPCBである組合せ
であり;
好ましくは、ポリエチレングリコール抱合薬は、
好ましくは、
の数平均分子量は40kであり;好ましくは、
の数平均分子量は2kである;
好ましくは、
の数平均分子量は40kであり;好ましくは、
の数平均分子量は2kである;
Rは、8-アームポリエチレングリコールのコア構造であり;好ましくは、
の数平均分子量は40kであり;好ましくは、
の数平均分子量は2kである;または
好ましくは、
の数平均分子量は40kであり;好ましくは、
の数平均分子量は2kである、
である。
いくつかの実施形態において、PEG1は、10k~40kの数平均分子量を有する4-アームポリエチレングリコールセグメントであり;Xは、
を表し;Mは、GFLGを表し;PEG2の数平均分子量は2k~3kまたは3k~5kであり;Yは、
を表し;
Wは、
を表し、ここで、Z2は、
であり、Z1は、
であり、Qは、
であり、N1およびN2は両方ともGFLGであり、かつ、AC1およびAC2は、
AC1がLPTであって、AC2がSB7である組合せ、および
AC1がPCBであって、AC2がSB7である組合せ
から選択され;
好ましくは、ポリエチレングリコール抱合薬は、
好ましくは、
の数平均分子量は40kであり;好ましくは、
の数平均分子量は3kまたは5kである;または
好ましくは、
の数平均分子量は40kであり;好ましくは、
の数平均分子量は2kである、
である。
いくつかの実施形態において、PEG1は、10k~40kの数平均分子量を有する4-アームポリエチレングリコールセグメントであり;Xは、
を表し;Mは、GFLGを表し;PEG2の数平均分子量は2k~3kまたは3k~5kであり;Yは、
を表し;
Wは、
を表し、ここで、Z2は、
であり、Z1は、
であり、Qは、
であり、N1およびN2は両方ともGFLGであり、AC1はPCBであり、かつ、AC2はSB7であり;
好ましくは、ポリエチレングリコール抱合薬は、
好ましくは、
の数平均分子量は40kであり;好ましくは、
の数平均分子量は3kである、
である。
いくつかの実施形態において、PEG1は、10k~40kの数平均分子量を有する4-アームポリエチレングリコールセグメントであり;Xは、
を表し;Mは、GFLGを表し;PEG2の数平均分子量は2k~3kまたは3k~5kであり;Yは、
を表し;
Wは、
を表し、ここで、Z2は、
であり、Z1は、
であり、Qは、
であり、N1、N2およびN3は総てGFLGであり、AC1およびAC2は両方ともPCBであり、かつ、AC3はSB7であり;
好ましくは、ポリエチレングリコール抱合薬は、
好ましくは、
の数平均分子量は40kであり;好ましくは、
の数平均分子量は3kである、
である。
いくつかの実施形態において、PEG1は、10k~40kの数平均分子量を有する4-アームポリエチレングリコールセグメント;Xは、
を表し;Mは、GFLGを表し;PEG2の数平均分子量は2k~3kまたは3k~5kであり;Yは、
を表し;
Wは、
を表し、ここで、Z2およびZ1は、
であり、Qは、
であり、AC1およびAC2はLPTであり、かつ、AC3はPKIであり;
好ましくは、ポリエチレングリコール抱合薬は、
好ましくは、
の数平均分子量は40kであり;好ましくは、
の数平均分子量は3kである、
である。
いくつかの実施形態において、PEG1は、10k~40kの数平均分子量を有する4-アームポリエチレングリコールセグメントであり;Xは、
を表し;Mは、GFLGを表し;PEG2の数平均分子量は2k~3kまたは3k~5kであり;Yは、
を表し;Wは、
を表し、ここで、Z3は、
であり、Z2およびZ1は、
であり、Qは、
であり、N1、N2およびN3はGFLGであり、AC1およびAC2はLPTであり、かつ、AC3はPCBであり;
好ましくは、ポリエチレングリコール抱合薬は、
好ましくは、
の数平均分子量は40kであり;好ましくは、
の数平均分子量は3kである、
である。
いくつかの実施形態において、PEG1は、10k~40kの数平均分子量を有する4-アームポリエチレングリコールセグメントであり;Xは、
を表し;Mは、GFLGを表し;PEG2の数平均分子量は2k~3kまたは3k~5kであり;Yは、
を表し;Wは、
を表し、ここで、Z2は、
であり、Z1は、
であり、Qは、
であり、N1、N2、N3およびN4はGFLG、AC1、AC2およびAC3はPCB、であり、かつ、AC4はSB7であり;
好ましくは、ポリエチレングリコール抱合薬は、
好ましくは、
の数平均分子量は40kであり;好ましくは、
の数平均分子量は2kである、
である。
本開示のポリエチレングリコール抱合薬は、以下の化合物から選択され得る。
製法方法および中間体
本願はまた、本開示のポリエチレングリコール抱合薬またはその薬学上許容可能な塩を製造するための方法であって、以下の工程:
S1:アミノ基を有する中間体
ここで、少なくとも1つのアミノ基はM上に位置する、を製造する工程、および
S2:カルボキシル基または活性化カルボキシル基を有するPEG1と中間体
のアミド化反応を行って請求項1~12のいずれか一項に記載のポリエチレングリコール抱合薬を得る工程
を含み;
好ましくは、S1は、以下の工程:
工程(1):Wを製造する工程;
工程(2):原料Wおよびアミノ基を有するジカルボン酸を用いてアミド化反応を行って中間体W-Y-COOHを得る工程;
工程(3):中間体W-Y-COOHとアミノ基を有するPEG2をアミド化反応によって連結して中間体W-Y-PEG2を得る工程;および
工程(4):原料、すなわち、中間体W-Y-PEG2、アミノ酸またはポリペプチド、およびアミノ基を有するジカルボン酸を用いてアミド化反応を行って中間体
を製造する工程
を含んでなり;
ここで、PEG1、PEG2、Y、W、およびMは、請求項1~12のいずれか一項に定義される通りである、方法にも関する。
本願はまた、本開示のポリエチレングリコール抱合薬またはその薬学上許容可能な塩を製造するための別法であって、以下の工程:
S1:中間体
を製造する工程、および
S2:アミノ基を有するPEG2とYをアミド化反応によって連結して請求項1~12のいずれか一項に定義される通りであるポリエチレングリコール抱合薬を得る工程
を含み;
好ましくは、S1は、以下の工程:
工程(1):Wを製造する工程;
工程(2):Wを、アミノ基を有するジカルボン酸のカルボキシル基と反応させて中間体W-Y-COOHを得る工程;
工程(3):原料、すなわち、中間体W-Y-COOHおよびアミノ酸またはポリペプチドを用いてアミド化反応を行ってアミノ基を有する中間体
ここで、少なくとも1つのアミノ基はM上に存在する、を製造する工程;および
工程(4):原料、すなわち、中間体
およびカルボキシル基または活性化カルボキシル基を有するPEG1を用いてアミド化反応を行って中間体
を製造する工程
を含んでなり;
ここで、PEG1、PEG2、X、Y、W、M、およびjは上記に定義される通りである、方法にも関する。
上記の2つの方法に関して、工程(1)のWは、以下の方法により製造され得る:
PEG1、PEG2、X、Y、W、M、およびjが請求項1~12のいずれか一項に定義される通りであり、
(1)WがQである場合には、原料、すなわち、薬物、アミノ酸またはポリペプチド、およびアミノ基を有するジカルボン酸を用いてアミド化反応を行ってQを製造することを含む方法;
(2)Wが
である場合には、原料、すなわち、薬物、アミノ酸またはポリペプチド、およびアミノ基を有するジカルボン酸を用いてアミド化反応を行ってQを製造すること;原料Qおよびアミノ基を有するジカルボン酸を用いてアミド化反応を行ってWを製造することを含んでなる方法;
(3)Wが
である場合には、原料、すなわち、薬物、アミノ酸またはポリペプチド、およびアミノ基を有するジカルボン酸を用いてアミド化反応を行ってQを製造すること;薬物、およびアミノ酸またはポリペプチドを原料として用いることによりN3-AC3および場合によりN4-AC4を製造すること;原料、すなわち、Q、N3-AC3、場合により、N4-AC4、およびアミノ基を有するジカルボン酸を用いてアミド化反応を行ってWを製造することを含んでなる方法。
本開示において、各中間体は、アミド化反応により製造され得る。アミド化反応は選択性が高く、反応速度が大きく、異性体副生成物が少なく、従って、この合成法により得られる生成物は、高い収率および高い反応速度を有する。
反応の特異性を高めるために、アミノ酸またはポリペプチド上のアミノ基は、アミド化反応前に保護基で保護され得る。保護基はアルコキシカルボニル保護基、例えば、tert-ブトキシカルボニル(Boc)、フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、およびトリメチルシリルエトキシカルボニル(Teoc)であり得る。反応後、アミノ基は脱保護され得る。
アミノ酸またはポリペプチドと薬物のアミド化反応は、ポリペプチドの縮合試薬の存在下で行うことができる。縮合試薬はHOBTまたはHBTUであり得る。この反応中に、アルカロイドDIEA(N,N-ジイソプロピルエチルアミン)も添加してもよい。反応温度は好ましくは-10℃~10℃、より好ましくは-4℃~4℃である。
アミノ基を有するジカルボン酸のアミド化反応の前に、アミノ基およびカルボキシ基は保護基で保護することができる。アミノ基に対する保護基は、上述のアルコキシカルボニルアミノ保護基から選択することができる。カルボキシル基に対する保護は、カルボキシル基のエステル化により達成可能である。アミド化反応は、PyAOPの存在下で行うことができる。この反応中に、2,4,6-トリメチルピリジンも添加してよい。反応温度は好ましくは-10℃~10℃である。
本願はまた、以下の構造のうちいずれか1つを有する化合物にも関する。
これらの化合物は、本開示のポリエチレングリコール抱合薬の製造のための中間体として使用可能である。よって、本願はまた、本開示に従うポリエチレングリコール抱合薬またはその薬学上許容可能な塩の製造におけるこれらの化合物の使用にも関する。
医薬組成物および医薬適用
1つの側面において、本願は、治療上および/または予防上有効な量の本開示に従うポリエチレングリコール抱合薬またはその薬学上許容可能な塩を含む医薬組成物を提供し;好ましくは、この組成物はまた、1以上の薬学上許容可能な賦形剤、例えば、担体および/またはビヒクルを含む。担体および/またはビヒクルとしては、限定されるものではないが、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、ヒト血清タンパク質などの血清タンパク質、リン酸塩などのバッファー物質、グリセリン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物脂肪酸の部分グリセリドの混合物、水、塩または電解質、例えば、硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイドシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロース材料、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリレート、密蝋、ポリエチレン-ポリオキシプロピレンブロックポリマー、およびラノリンが挙げられる。
医薬組成物は、薬学上許容可能ないずれの投与形として製造してもよい。医薬組成物はまた、このような治療を必要とする個体に、経口投与、非経口投与、直腸投与または肺投与などのいずれの好適な投与法によって適用してもよい。経口投与の場合、医薬組成物は、錠剤、カプセル剤、丸剤、顆粒などの従来の固体製剤として作製してもよく、それはまた経口溶液および経口懸濁液、およびシロップなどの経口液体として製造してもよい。医薬組成物が経口製剤として使用される場合、好適な増量剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤などが添加可能である。非経口投与の場合、医薬組成物は、注射溶液、注射用無菌粉末、および注射用濃縮溶液を含む注射製剤として作製してよい。医薬組成物が注射製剤として作製される場合、それらは現在の製薬分野の従来法によって生産され得る。注射製剤の場合、添加剤を添加する必要はなく、またはその薬物の性質に応じて適当な添加剤を添加してもよい。直腸投与の場合、医薬組成物は坐剤などとして作製してよい。肺投与の場合、医薬組成物は、吸入薬またはスプレーとして作製してよい。好ましくは、本開示の医薬組成物は、注射溶液などの注射製剤として作製してよい。あるいは、生理食塩水が注射溶液の担体として使用される。
本願はまた、本開示に従うポリエチレングリコール抱合薬またはその薬学上許容可能な塩、または本開示の医薬組成物を含んでなる注射溶液を提供する。好ましくは、生理食塩水は、注射溶液の担体として使用される。
1つの側面において、本願は、疾患(例えば、癌)を治療および/または予防するための薬剤の製造における本開示のポリエチレングリコール抱合薬またはその薬学上許容可能な塩の使用も提供する。疾患は、ポリエチレングリコール抱合薬中の有効成分により治療される疾患を指す。
本開示において、癌は、限定されるものではないが、結腸癌、白血病、リンパ腫、膀胱癌、骨癌、脳腫瘍、髄芽細胞腫(medulloblastoma)、神経膠腫、乳癌、腺腫/カルチノイド、副腎皮質癌、膵島細胞癌、子宮頸癌、子宮内膜癌、卵巣癌、結腸直腸癌、皮膚癌、食道癌、眼癌、胆嚢癌、胃癌、頭頸部癌、肝臓癌、黒色腫、カポジ肉腫、腎臓癌、口腔癌、肺癌、鼻咽頭癌、神経芽腫、卵巣癌、膵臓癌、甲状腺癌、副甲状腺陰茎癌(parathyroid penile cancer)、前立腺癌、尿道癌、膣癌、外陰癌、肛門癌、肉腫など(上述の癌の転移を含む)を含む細胞増殖を特徴とする病態を指す。
1つの側面において、本願は、疾患(例えば、癌)を治療および/または予防するための方法であって、有効量の本開示のポリエチレングリコール抱合薬またはその薬学上許容可能な塩を、それを必要とする個体に投与することを含む方法を提供する。投与計画は、最適な所望の応答を提供するように調整可能である。例えば、単一量の薬物を投与してもよいし、数回の分割用量を経時的に投与してもよいし、または用量は治療の切迫度により比例的に低減または増加させることができる。用量値は緩和する病態のタイプおよび重症度によって変わる場合があり、単一用量または複数用量を含み得ることに留意されたい。さらに、特定の個体に対して、具体的な投与計画は、個体の必要および組成物の投与者または組成物の投与の監督者の専門的判断に応じて経時的に調整されるべきであることが理解されるべきである。
本開示において、「個体」は、ヒトまたは非ヒト動物を含む。例示的ヒト個体としては、ヒト個体(患者と呼ぶ)または本明細書に記載ものなどの疾患に罹患している通常の個体が挙げられる。本開示において、「非ヒト動物」には、総ての脊椎動物、例えば、非哺乳動物(例えば、鳥類、両生類、および爬虫類)および哺乳動物、例えば、非ヒト霊長類、家畜および/または飼育動物(例えば、ヒツジ、イヌ、ネコ、ウシ、およびブタ)が含まれる。
用語の定義
以下にそうではないことが定義されない限り、本明細書に使用される総ての技術用語および科学用語の意味は、当業者により通常理解されているものと同じであることを意図する。本明細書で使用される技術という場合には、当業者に自明の技術的変更または等価の技術的置き換えを含め、当技術分野で一般に理解されている技術を指すことを意図する。以下の用語は当業者に十分に理解されていると考えられるが、本開示をより良く説明するために以下の定義をさらに示す。
本明細書において使用する場合、「PEG」は、ポリエチレングリコールの略語であり、シングルアームポリエチレングリコール、マルチアームポリエチレングリコールおよびそれらの誘導体、例えば、末端にアミノ基またはカルボキシル基などの反応性官能基を有する誘導体を含め、-CH2CH2O-の繰り返し単位を有するホモポリマーを指す。本開示において、マルチアームポリエチレングリコールのアームは、好ましくは、同じ重合度を有する。マルチアームポリエチレングリコールの分子量に関して、分子量は、各アームの総分子量を意味する。本開示の構造式において、ポリエチレングリコールの繰り返し単位の下付き文字の中の文字「m」または「n」は、ポリエチレングリコールの重合度を表す。ポリエチレングリコールがマルチアームポリエチレングリコールである場合、文字「m」または「n」は、各アームの重合度を表す。
本明細書において使用する場合、本開示の化合物の「薬学上許容可能な塩」としては、塩酸塩、ヘキサフルオロホスフェート、およびメグルミン塩などの化合物の酸付加塩および塩基付加塩を含む。
本明細書において使用する場合、構造式中の波線「
」は、その構造式により表される構造に別の基が結合される位置を意味する。
本明細書において使用する場合、用語「有効量」は、投与された後に、処置される疾患の1以上の症状をある程度まで軽減する化合物の量を指す。
本明細書において使用する場合、用語「治療する」は、このような用語が適用される疾患もしくは病態、またはこのような疾患もしくは病態の1以上の症状の進行を逆転させる、緩和する、もしくは阻害する、あるいは疾患もしくは病態またはこのような疾患もしくは病態の1以上の症状を予防することを意味する。
有益な効果
本開示のポリエチレングリコール抱合薬は、高い薬物負荷能および良好な溶解度を達成し得る。本開示の製造方法によって、本開示のポリエチレングリコール抱合薬は効果的かつ好都合に製造され得る。
本開示の実施形態は、添付の図面および実施例とともに以下に詳細に説明する。しかしながら、当業者は、以下の図面および実施例が本開示を単に説明するために使用され、本発明の範囲を限定するために使用されるものではないことを理解するであろう。本開示の種々の目的および有利な側面は、添付の図面および以下の好ましい実施形態の詳細な説明に基づけば、当業者には明らかとなろう。
図1は、実施例25の実験結果を示す。図に示されるように、ボトルA内の化合物24-6はなお黄色の塊状であり、ボトルB内の化合物24-12は完全に溶解し、黄色の透明な溶液の状態である。
図2は、実施例26の実験結果を示す。図に示されるように、ボトルA内の化合物18-158はなお黄色の塊状であり、ボトルB内の化合物17-141は完全に溶解し、やや粘稠な透明黄色の溶液の状態である。
図3は、実施例27の実験結果を示す。図に示されるように、ボトルA内の化合物13-141はなお小さな黄色の塊状であり、ボトルB内の化合物26-18は完全に溶解し、透明黄色溶液の状態である。
図4は、実験例1の実験動物の体重成長曲線を示す。
図5は、実験例1の腫瘍成長曲線(体積)を示す。
図6Aは、実験例1の各群の腫瘍組織の写真を示し、上から下へ、19-80群、SB7+PCB群、および生理食塩水群である。
図6Bは、実験例1の各群の腫瘍組織の写真を示し、上から下へ、19-80群、SB7+PCB群、および生理食塩水群である。
図6Cは、実験例1の各群の腫瘍組織の写真を示し、上から下へ、19-80群、SB7+PCB群、および生理食塩水群である。
図7は、実験例1の腫瘍重のヒストグラムである。
図8は、実験例1の薬物の腫瘍阻害率を示す。
図9は、実験例2の実験動物の体重成長曲線を示す。
図10は、実験例2の腫瘍成長曲線(体積)を示す。
図11Aは、実験例2の各群の腫瘍組織の写真を示し、上から下へ、23-161群、PCB群、および生理食塩水群である。
図11Bは、実験例2の各群の腫瘍組織の写真を示し、上から下へ、23-161群、PCB群、および生理食塩水群である。
図11Cは、実験例2の各群の腫瘍組織の写真を示し、上から下へ、23-161群、PCB群、および生理食塩水群である。
図12は、実験例2の腫瘍重のヒストグラムである。
図13は、実験例2の薬物の腫瘍阻害率を示す。
図14は、実験例3の実験動物の体重成長曲線を示す。
図15は、実験例3の腫瘍成長曲線(体積)を示す。
図16Aは、実験例3の各群の腫瘍組織の写真を示し、上から下へ、生理食塩水群、14-111群、およびSB7+PCB群である。
図16Bは、実験例3の各群の腫瘍組織の写真を示し、上から下へ、生理食塩水群、14-111群、およびSB7+PCB群である。
図16Cは、実験例3の各群の腫瘍組織の写真を示し、上から下へ、生理食塩水群、14-111群、およびSB7+PCB群である。
図17は、実験例3の腫瘍重のヒストグラムである。
図18は、実験例3の薬物の腫瘍阻害率を示す。
図19は、実験例4の動物の各群の体重成長曲線を示す。
図20は、実験例4の動物の各群の腫瘍成長曲線(体積)を示す。
図21は、投与後17日目における、実験例4の動物の各群の腫瘍重を示す。
発明の具体的説明
本開示の実施形態を、実施例に関して以下に詳細に説明する。しかしながら、当業者は、以下の実施例が本開示を単に説明するために使用され、本開示の範囲を限定するために使用されるものではないことを理解するであろう。これらの実施例の中に特定の条件がない場合には、一般に、従来の条件下または製造者に推奨されている条件下で実施される。製造者が明示せずに使用される試薬または装置は総て、商業的に購入可能な従来の製品である。
いくつかの原料の供給先および構造は次の通りである。
実施例1:化合物1-202の合成
1-91
原料Boc-GFLG-OBn(8.0g、13.73mmol、Nanjing Yaoshiから購入)および10%Pd/C(パラジウム/炭素)触媒(150mg)を水素化反応器加えた後にDMF(30mL)に溶解させたところ、溶媒の高さは撹拌装置の上となり、その後、水素化反応装置を密閉し、「3回のポンピングと3回の充填」操作(すなわち、真空ウォーターポンプを用いた約3分間の反応系からの空気のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填)を行い、これにより水素化反応装置の圧力は18Psiと読み取られ、その後、得られた溶液を室温で一晩反応させた。翌日、TLC(薄層クロマトグラフィー)のモニタリングから反応が完了したことが判明した後に、後処理を行った。反応溶液を取り出し、稠密な珪藻土を充填した吸引漏斗に一様に滴下した。反応装置をDMF(20mL×3)で洗浄し、DMFを珪藻土に滴下して移した。珪藻土をそれが生成物を含まなくなるまでDMFで洗浄した後、反応生成物を得た。
1-93
生成物1-91 Boc-GFLG-OH(13.73mmol)、ラパチニブ(6.65g、11.441mmol、LPTと呼称)、HBTU(6.51g、17.16mmol)およびHOBT(2.32g、17.16mmol)を250mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(100mL)に溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(8.51mL、51.48mmol)をゆっくり滴下した後、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を1000mLの分液漏斗に移し、次いで、飽和重炭酸ナトリウム溶液(200mL)を加え、得られた溶液を酢酸エチルで3回抽出し(200mL×3)、得られた有機相を合わせた後、飽和塩化ナトリウムによる洗浄を3回行い(100mL×3)、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、吸引濾過した。次の反応のために、濾液を濃縮し、蒸発乾固した後、真空炉で乾燥させた。
1-99
生成物1-93(12.07g、11.441mmol)を250mLの丸底フラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(42mL)で溶解させた後、TFA(8.49mL、114.41mmol)を加え、得られた溶液を室温で撹拌して一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液を濃縮し、減圧下で蒸発乾固し、得られた乾燥生成物を次に適当な量の酢酸エチルで溶解させ、1000mLの分液漏斗に移し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(250mL)を加えて残留するTFAを中和し、次いで、有機相を分離し、水相中の生成物を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機相を合わせた後に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、吸引濾過し、100mLに濃縮し、シリカゲル粉末(12g)をこの濃縮溶液に加え、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および4%メタノール/1%アンモニア水/ジクロロメタンによる溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固、真空炉で乾燥させ、11.25gの生成物を得た。
1-95
原料Boc-GFLG-OBn(4.50g、7.72mmol)および10%Pd/C触媒(80mg)を水素化反応器に加えた後にDMF(30mL)に溶解させたところ、溶媒の高さは撹拌装置の上となり、その後、水素化反応装置を密閉し、「3回のポンピングと3回の充填」操作(すなわち、真空ウォーターポンプを用いた約3分間の反応系からの空気のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填)を行い、これにより水素化反応装置の圧力は18Psiと読み取られ、その後、得られた溶液を室温で一晩反応させた。翌日、TLC(薄層クロマトグラフィー)のモニタリングから反応が完了したことが判明した後に後処理を行った。反応溶液を取り出し、稠密な珪藻土を充填した吸引漏斗に一様に滴下した。反応装置をその反応装置が生成物を含まなくなるまでDMFで洗浄した(20mL×3)後、反応生成物を得た。
1-97
生成物1-95 Boc-GFLG-OH(7.72mmol)、MK-2206・2HCl(2.97g、6.18mmol、MK2と呼称)、 HBTU(3.52g、9.27mmol)およびHOBT(1.25g、9.27mmol)を250mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(90mL)で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(6.6mL、27.81mmol)を滴下した後、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を1000mLの分液漏斗に移し、次いで、飽和重炭酸ナトリウム溶液(200mL)を加え、得られた溶液を酢酸エチルで3回抽出し(200mL×3)、得られた有機相を合わせた後、飽和塩化ナトリウム溶液で3回洗浄し(100mL×3)、有機相脱水し、減圧下で蒸発乾固し、次いで、真空ボックス内で乾燥させ、次の反応のために8.1gの生成物を148.6%の収率で得た。
1-101
生成物1-97(5.45g、6.18mmol)を250mLの丸底フラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(45mL) で溶解させた後、TFA(4.59mL、61.80mmol)を加え、得られた溶液を室温で撹拌して一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液を濃縮し、減圧下で蒸発乾固し、得られた乾燥生成物を次に酢酸エチル(300mL)で溶解させ、1000mLの分液漏斗に移し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(200mL)を加えて残留するTFAを中和し、次いで、有機相を分離し、水相中の生成物を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機相を集め、フラスコの壁面に固着した生成物をジクロロメタン(20mL)およびメタノール(5mL)で洗浄し、集めた有機相を合わせ、減圧下で蒸発乾固し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および5%メタノール/2%アンモニア水/ジクロロメタンでの溶出の操作を行い、次いで、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより4.297gの生成物を89.0%の収率で得た。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 782.30, [M+Na
+] 804.25。
1-104
Fmoc-Asp-OtBu(3.92g、9.524mmol)を250mLの丸底フラスコに加え、DMF(103mL) で溶解させた後、生成物1-99 GFLG-LPT(6.5g、6.803mmol)およびPyAOP(4.97g、9.524mmol)を加え、得られた溶液を0℃で30分間撹拌した後、2,4,6-トリメチルピリジン(0.90mL、6.803mmol)をゆっくり滴下して、この低温で2日間反応させた。反応の終了時に、反応溶液を1000mLの分液漏斗に移し、洗浄のために脱イオン水(200mL)を加え、この反応フラスコを酢酸エチルで洗浄し、混合した相を分液漏斗内で激しく振盪し、有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(200mL×3)、得られた有機相を合わせた後、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×3)による洗浄を3回行い、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、吸引濾過した。濾液を濃縮し、操作ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および4%メタノール/ジクロロメタンによる溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより8.2gの生成物を89.4%の収率で得た。
1-108
生成物1-104(8.2g、6.079mmol)を250mLの丸底フラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(30mL)で溶解させた後、TFA(4.52mL、60.79mmol)を加え、得られた溶液を室温で撹拌して一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液を濃縮し、減圧下で蒸発乾固した後に、得られた乾燥生成物をジクロロメタン(5mL)で溶解させ、次いで、n-ヘキサン(100mL)で沈澱させ、上清を廃棄し、この操作を2回繰り返し、沈澱を蒸発乾固し、秤量し、この生成物は超過重量であったので、カラム精製処理、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィーおよび5%メタノール/ジクロロメタンによる溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより5.21gの生成物を66.37%の収率で得た。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 1292.30, [M+Na
+] 1314.35。
1-111
生成物1-108(4.6g、3.56mmol)を250mLの丸底フラスコに加え、DMF(90mL)で溶解させた後、生成物1-101(2.53g、3.23mmol)およびPyAOP(2.36g、4.53mmol)を加え、得られた溶液を0℃で30分間撹拌し、次いで、2,4,6-トリメチルピリジン(0.43mL、3.23mmol)をゆっくり滴下してこの低温で2日間反応させた。反応の終了時に、反応溶液を1Lの分液漏斗に移し、洗浄のために脱イオン水(200mL)を加え、反応フラスコを酢酸エチルで洗浄し、混合した相を分液漏斗内で激しく振盪し、有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(200mL×3)、次いで、壁面に付着した生成物をジクロロメタン(30mL)とメタノール(6mL)の混合溶媒で洗い流し、得られた有機相を合わせた。濾液を濃縮し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および6%メタノール/ジクロロメタンによる溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより4.6gの生成物を70.0%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.68 (s, 1H), 10.00 (s, 1H), 8.78-8.53 (m, 2H), 8.32-7.70 (m, 15H), 7.54-7.48 (m, 6H), 7.34-7.20 (m, 27H), 7.00 (d, J=8.0Hz, 1H), 6.69-6.54 (m, 1H), 5.26 (s, 2H), 4.73 (d, J=20.0Hz, 1H), 4.54 (d, J=6.0Hz, 1H), 4.35-4.16 (m, 7H), 3.70-3.64 (m, 7H), 3.25-2.77 (m, 13H), 2.40-1.79 (m, 4H), 1.48-1.23 (m, 7H), 0.86-0.76 (m, 14H)。
1-115
生成物1-111(4.6g、2.24mmol)を250mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(53mL)で溶解させた後、モルホリン(5.85mL、67.1mmol)を加え、得られた溶液を室温で撹拌して2時間反応させた。反応の終了時に、反応溶液を2Lの分液漏斗に移し、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL)を加え、反応フラスコを酢酸エチルで洗浄し、混合した相を分液漏斗内で激しく振盪し、有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(200mL×3)、得られた有機相を合わせた後、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL)による洗浄を3回行った。メタノール(5mL)およびジクロロメタン(20mL)を加えてフラスコの壁面に付着した反応生成物を溶解させ、得られた有機相生成物を合わせ、吸引濾過した。濾液を濃縮し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および7%メタノール/1%アンモニア水/ジクロロメタンによる溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより3.1gの生成物を75%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.86 (d, J=8.0Hz, 1H), 8.75 (d, J=4.0Hz, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.33-8.08 (m, 11H), 7.99-7.70 (m, 4H), 7.33-7.21 (m, 17H), 7.15-6.92 (m, 12H), 6.69-6.54 (m, 1H), 5.26 (s, 2H), 4.75-4.09 (m, 10H), 3.68-3.53 (m, 10H), 3.06-2.67 (m, 9H), 2.41-2.25 (m, 2H), 2.00-1.81 (m, 2H), 1.54-1.47 (m, 6H), 0.86-0.78 (m, 14H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 1833.90, [M+Na
+] 1856.90。
1-126
Fmoc-Glu-OtBu(0.96g、2.25mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、DMF(70mL)で溶解させた後、生成物1-115(2.95g、1.61mmol)およびPyAOP(1.17g、2.25mmol)を加え、得られた溶液を0℃で30分間撹拌した後、2,4,6-トリメチルピリジン(0.22mL、1.61mmol)を滴下してこの低温で3日間反応させた。反応の終了時に、反応溶液を2000mLの分液漏斗に移し、洗浄のために脱イオン水(200mL)を加え、次いで、反応フラスコを酢酸エチルで洗浄し、混合した相を分液漏斗内で激しく振盪し、有機相を分離し、酢酸エチルで3回抽出し(200mL×3)、得られた有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム(100mL)による洗浄を3回行い、有機相を濃縮し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および8%メタノール/ジクロロメタンによる溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより3.8g(理論的重量:3.61g)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.62 (s, 1H), 9.80 (s, 2H), 8.70-8.45 (m, 5H), 8.26-8.15 (m, 8H), 7.86-7.63 (m, 15H), 7.45-7.26 (m, 8H), 7.13-6.85 (m, 17H), 5.19 (s, 2H), 4.68-4.45 (m, 6H), 4.21-4.08 (m, 8H), 3.69-3.52 (m, 8H), 2.82-2.72 (m, 11H), 2.43-2.13 (m, 3H), 1.68-1.46 (m, 4H), 1.31-1.16 (m, 14H), 0.78-0.69 (m, 15H)。
1-130
生成物1-126(3.6g、1.61mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、ジクロロメタン(30mL)で溶解させた後、TFA(1.20mL、16.1mmol)を加え、得られた溶液を室温で2時間撹拌し、TFA(12.3mL)を再び加え、得られた溶液をさらに4時間反応させた後に反応は終了し、反応溶液を濃縮し、減圧下で蒸発乾固し、秤量し、この生成物は超過重量であったので、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィーおよび8%メタノール/ジクロロメタンによる溶出の操作を含むカラム精製処理を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより2.4gの生成物を68.20%の収率で得た。
1-135
生成物1-130(2.25g、1.03mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、DMF(42mL) で溶解させた後、M-NH
2-2K.HCl(1.96g、0.98mmol、JenKemから購入(purchased form))およびPyAOP(0.72g、1.37mmol)を加え、得られた溶液を0℃で30分間撹拌し、次いで、2,4,6-トリメチルピリジン(0.26mL、1.96mmol)をゆっくり滴下してこの低温で3日間反応させた。反応の終了時に、反応溶液をエーテルで沈澱させ、上清を注ぎ出した後、反応溶液を再びn-ヘキサンで3回沈澱させ(180mL×3)、沈澱を吸引乾燥させた後、真空炉で乾燥させ、これにより4.2gの生成物(超過重量)を得た。
1-149
生成物1-135(4.08g、0.98mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(40mL) で溶解させた後、モルホリン(2.56mL、29.4mmol)を加え、得られた溶液を室温で撹拌して2.5時間反応させた。反応の終了時に、反応溶液をメチルtert-ブチルエーテル(170mL)で沈澱させ、再びn-ヘキサンで3回沈澱させ(150mL×3)、沈澱を吸引乾燥させ、乾燥させ、シリカゲル粉末(8g)を加え、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィーおよび9%メタノール/ジクロロメタンによる溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより2.3gの生成物を60%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.88 (s, 2H), 8.76 (d, J=8.0Hz, 1H), 8.55 (s, 2H), 8.34-8.02 (m, 15H), 7.96-7.78 (m, 3H), 7.46 (dd, J=4.0, 8.0Hz, 3H), 7.13-7.07 (m, 24H), 6.92 (d, J=4.0Hz, 1H), 6.69-6.54 (m, 1H), 5.26 (s, 2H), 4.73 (d, J=20.0Hz, 2H), 4.52-4.48 (m, 4H), 4.35-4.11 (m, 7H), 3.68-3.50 (m, 166H), 3.24-2.73 (m, 36H), 2.33-1.81 (m, 6H), 1.49-1.23 (m, 10H), 1.04 (t, J=8.0Hz, 2H), 0.86-0.78 (m, 8H)。
1-154
原料Boc-GFLG-OBn(0.46g、0.781mmol)および10%Pd/C触媒(50mg)を水素化反応器に加えた後にDMF(30mL)に溶解させたところ、溶媒の高さは撹拌装置の上となり、その後、水素化反応装置を密閉し、「3回のポンピングと3回の充填」操作(すなわち、真空ウォーターポンプを用いた約3分間の反応系からの空気のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填)を行い、これにより水素化反応装置の圧力は18Psiと読み取られ、その後、得られた溶液を室温で一晩反応させた。翌日、TLC(薄層クロマトグラフィー)のモニタリングから反応が完了したことが判明した後に後処理を行った。反応溶液を取り出し、稠密な珪藻土を充填した吸引漏斗に一様に滴下した。反応装置をその反応装置が生成物を含まなくなるまでDMFで洗浄した(15mL×3)後、反応溶液1-154を得た。
1-155
生成物1-154 Boc-GFLG-OH(0.781mmol)、生成物1-149(2.2g、0.558mmol)、HBTU(0.32g、0.837mmol)およびHOBT(0.11g、0.837mmol)を250mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(80mL)で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(0.42mL、2.511mmol)をゆっくり滴下した後、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を取り出し、メチルtert-ブチルエーテル(350mL)で沈澱させた後、再びn-ヘキサンで3回沈澱させ(150mL×3)、沈澱を吸引乾燥させ、乾燥させ、シリカゲル粉末(5g)を加え、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィーおよび8%メタノール/ジクロロメタンによる溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより2.4gの生成物を97.2%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.72 (s, 1H), 8.75 (d, J=8.0Hz, 1H), 8.55 (s, 2H), 8.34-8.05 (m, 10H), 7.99-7.71 (m, 12H), 7.48-7.19 (m, 30H), 6.93 (d, J=4.0Hz, 3H), 6.68-6.54 (m, 1H), 5.26 (s, 2H), 4.73 (d, J=20.0Hz, 2H), 4.52 (s, 5H), 4.35-4.11 (m, 7H), 3.68-3.49 (m, 172H), 3.02-2.89 (m, 21H), 2.75-2.67 (m, 16H), 2.33-1.81 (m, 5H), 1.53-1.47 (m, 13H), 1.19-1.12 (m, 8H), 0.81-076 (m, 18H)。
1-158
生成物1-155(2.35g、0.532mmol)を250mLの丸底フラスコに加え、ジクロロメタン(35mL) で溶解させた後、TFA(0.4mL、5.32mmol)を加え、得られた溶液を室温で3時間撹拌し、TFA(1.8mL)を再び加え、得られた溶液をさらに4時間反応させた後、反応は終了し、反応溶液を濃縮し、減圧下で蒸発乾固し、秤量し、この生成物は超過重量であったので、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィーおよび10%メタノール/ジクロロメタンによる溶出を含むカラム精製処理の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.1gの生成物を47.9%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.85 (s, 1H), 8.76-8.74 (m, 1H), 8.42-8.22 (m, 3H), 8.13-7.88 (m, 10H), 7.78-7.64 (m, 2H), 7.57-7.40 (m, 1H), 7.40-7.16 (m, 30H), 7.10-7.03 (m, 10H), 4.75-4.52 (m, 4H), 4.32-4.11 (m, 5H), 3.74-3.57 (m, 14H), 3.55-3.42 (m, 173H), 3.24-3.17 (m, 15H), 3.06-2.99 (m, 9H), 2.75-2.67 (m, 3H), 2.46-2.33 (m, 5H), 2.12-2.02 (m, 3H), 1.82-1.72 (m, 3H), 1.58-1.48 (m, 5H), 1.27-1.18 (m, 1H), 0.87-076 (m, 18H)。
MALDI-TOF MS: 4315.73~4338.68。
1-202
生成物1-158(0.55g、0.127mmol)を100mLの丸底フラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(15mL)およびDMF(2mL)で溶解させた後、高分子M-SCM-5K(ロット番号:YF278P110)(0.557g、0.107mmol、Jenkemから購入)を加え、この混合溶液を暗所、室温、最低速度で5日間撹拌した。反応を継続的モニタリング下に置き、反応が変化しなくなった際に反応を停止させた。反応溶液を減圧下で10mLに濃縮した後、メチルtert-ブチルエーテル(150mL)で2時間沈澱させ、吸引乾燥させ、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および6%メタノール/ジクロロメタンによる溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより0.3419gの生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.68 (s, 1H), 9.86-9.85 (m, 1H), 8.75-8.70 (m, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.34 (s, 2H), 8.27-7.88 (m, 17H), 7.82-7.74 (m, 2H), 7.49-7.47 (m, 2H), 7.34-7.11 (m, 30H), 5.27 (s, 2H), 4.75-4.70 (m, 2H), 4.56-4.54 (m, 5H), 4.37-4.22 (m, 3H), 4.11-4.01 (m, 10H), 3.89-3.81 (m, 12H), 3.79-3.68 (m, 33H), 3.57-3.51 (m, 594H), 3.24-3.17 (m, 20H), 3.06-3.01 (m, 5H), 2.76-2.68 (m, 3H), 2.66-2.60 (m,3H), 2.43-2.34 (m, 3H), 2.13-2.00 (m, 2H), 1.82-1.74 (m, 2H), 1.57-1.48 (m, 3H), 1.30-1.24 (m, 4H), 0.86-0.77 (m,18H)。
MALDI-TOF MS: 9424.33~9499.87。
実施例2:化合物17-159の合成
17-144
BOC-GFLG-E(OtBu){LC(EE)(OBn)
4}(0.2540g、0.1617mmol、本実施例では16-180としても符番、その合成法については実施例9の9-103を参照)および10%Pd/C(0.1000g)を反応器に加え、次いで、DMF(30mL)で溶解させた後、反応器内の空気をウォーターポンプにより真空状態になるまで抜き、この反応器に水素を0.14MPaの圧力まで導入した後、水素を排出し、反応器をウォーターポンプにより真空状態になるまでポンピングし、その後、水素を再び導入し、このような操作を3回繰り返し、最後に、水素を再び反応器に導入した後、この混合溶液を室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を珪藻土で濾過し、濾過ケーキをDMFで洗浄し(20mL×3)、濾液を次の工程のための原料として250mLの丸底フラスコに注いだ。
17-145
生成物17-102(1.4000g、0.7440mmol、その構造および合成法については、PCT国際特許出願PCT/CN2018/073662の実施例M-10の化合物L-10の合成を参照、なお、Boc-GLG-OBnをBoc-GFLG-OBnに置き換えたことが異なる)、HBTU(0.3679g、0.9702mmol)、およびHOBT(0.1311g、0.9702mmol)を、生成物17-144(0.1957g、0.1617mmol)を含有するDMF(90mL)溶液に加え、得られた溶液を-5℃で約10分間撹拌した後、この反応溶液にDIEA(0.4811mL、2.9106mmol)を1分間かけてゆっくり滴下し、-5℃で1時間さらに反応させ、その後、反応溶液を室温で一晩撹拌してさらに反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(150mL)を加えて反応溶液に層を形成させ、上清を廃棄し、下層の液体にn-ヘキサン(150mL×4)を加えて油性の最終生成物を得、この油性生成物にメチルtert-ブチルエーテル(100mL)を加えて固体を分離し、吸引濾過を行い、得られた濾過ケーキをメタノール(5mL)-ジクロロメタン(20mL)溶液で溶解させた後、酢酸エチル(100mL)を加えて固体を分離し、吸引濾過を行い、得られた濾過ケーキを真空炉で乾燥させ、これにより21.4gの生成物17-145を100%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.14 (s, 4H), 9.12 - 8.93 (m, 5H), 8.51 - 7.76 (m, 66H), 7.53 (d, J = 8.9 Hz, 14H), 7.36 - 7.12 (m, 74H), 5.89 - 5.67 (m, 7H), 4.55 (s, 15H), 4.41 - 4.23 (m, 23H), 4.13 - 3.99 (m, 29H), 3.93 - 3.62 (m, 59H), 3.24 - 2.89 (m, 25H), 2.80 (s, 20H), 2.42 (s, 11H), 2.35 - 2.12 (m, 40H), 1.99 (s, 18H), 1.92 - 1.68 (m, 27H), 1.61 - 1.43 (m, 33H), 1.36 (d, J = 7.2 Hz, 15H), 1.20 (s, 6H), 1.18 (s, 9H), 1.16 (s, 5H), 0.99 - 0.75 (m, 61H), 0.51 (s, 8H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 8658.13。
17-150
生成物17-145(1.4010g、0.1617mmol)を250mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(7mL) で溶解させた後、このフラスコにTFA(2.0000mL、26.9315mmol)を加え、この混合溶液を室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を濃縮し、メチルtert-ブチルエーテル(100mL)で沈澱させて固体を得、次いで、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテル(50mL×3)で洗浄した後、メタノール(10mL)-ジクロロメタン(40mL)の混合溶媒で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(10g)を加え、その後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および6%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより0.5088gの生成物17-150を37%の収率で得た。
17-151
生成物17-150(0.5088g、0.0598mmol)を250mLのフラスコに加え、次いで、DMF(20mL)で溶解させ、この混合溶液を-5℃、低速で約10分間撹拌して反応させ、DIEA(0.1000mL、0.6050mmol)をゆっくり滴下し、次いで、4ARM-SCM-40K(0.5702g、0.0136mmol、JenKemから購入)を加え、得られた溶液を暗所、室温、低速で1週間撹拌して反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(150mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(50mL)を加えて反応溶液に層を形成させ、上清を廃棄し、下層の油性溶液にn-ヘキサン(150mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(50mL)をさらに加え、このような操作を3回繰り返して固体を分離し、得られた溶液を濾過し、得られた濾過ケーキをメタノール(10mL)とジクロロメタン(40mL)の混合溶媒で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(10g)を加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および5%~7%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより0.8420gの生成物17-151を82%の収率で得た。
17-159
生成物17-151(0.4100g、0.0054mmol)を250mLのフラスコに加え、次いで、DMF(20mL) で溶解させた後、得られた溶液にM-NH
2-3K.HCl(0.1012g、0.0326mmol)、HBTU(0.1235g、0.3257mmol)、およびHOBT(0.0408g、0.3257mmol)を加え、この混合溶液を-5℃、低速で約20分間撹拌して反応させた後、DIEA(0.1970mL、1.1940mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液を-5℃で1時間さらに反応させ、溶液を暗所、室温、低速で8日間撹拌して反応させた。反応の終了時に、この溶液にn-ヘキサン(100mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(50mL)を加え、上清を廃棄し、このような操作を2回繰り返して固体を分離し、得られた溶液を吸引濾過し、得られた濾過ケーキをメタノール(10mL)とジクロロメタン(40mL)の混合溶媒で溶解させ、得られた溶液をシリカゲル粉末(10g)に加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および6%~7%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で1時間乾燥させ、生成物を無水エタノール(10mL)およびジクロロメタン(3mL)で溶解させ、得られた溶液にメチルtert-ブチルエーテル(100mL)を加えて固体を分離し、溶液を濾過し、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(50mL×3)、真空炉で乾燥させ、これにより0.4132gの生成物17-159を86%の収率で得た。
実施例3:化合物17-161の合成
17-161
生成物17-151(0.4100g、0.0054mmol)を250mLのフラスコに加え、次いで、DMF(25mL)で溶解させ、次いで、得られた溶液にM-NH
2-5K.HCl(0.1929g、0.0367mmol)、HBTU(0.0930g、0.2460mmol)、およびHOBT(0.0330g、0.2460mmol)を加え、この混合溶液を-5℃で約10分間撹拌して反応させた後、DIEA(0.1490mL、0.9030mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液を-5℃で30分間さらに反応させ、溶液を暗所、低速、室温で5日間撹拌した。反応の終了時に、この溶液にn-ヘキサン(100mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(50mL)を加えて固体を分離し、得られた溶液を吸引濾過し、得られた濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで2回洗浄し(50mL×2)、メタノール(10mL)とジクロロメタン(40mL)の混合溶媒で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(15g)を加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および4%~7%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発させて固体とし、真空炉で2時間乾燥させ、生成物を無水エタノール(10mL)およびジクロロメタン(5mL)で溶解させ、得られた溶液にメチルtert-ブチルエーテル(100mL)を加えて固体を分離し、溶液を濾過し、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテル(50mL×3)で洗浄し、乾燥させ、これにより0.5198gの生成物17-161を84%の収率で得た。
実施例4:化合物20-107の合成
20-56
Boc-Glu-OH(0.739g、2.9902mmol)、GFLG-LPT(6.0g、6.2794mmol)、HOBT(1.212g、8.9706mmol)、およびHBTU(3.402g、8.9706mmol)を秤量した後、DMF溶液に溶解させ、得られた溶液を低温の恒温槽(-5℃)に入れ、30分間撹拌した後、DIEA(4.44mL、26.9118mmol)を滴下し、得られた溶液をまず低温で2時間反応させ、次に室温で撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液および酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機相を合わせ、飽和NaCl溶液による洗浄を3回行った(150mL×3)。得られた溶液を濃縮した後、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーを行った。4%メタノール/ジクロロメタン-10%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出を行った。溶出生成物を蒸発乾固し、これにより5.3gの生成物を84%の収率で得た。
20-58
生成物20-56(5.3g、2.4974mmol)を250mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(20mL)で溶解させた後、TFA(5.56mL、74.92mmol)を加え、溶液を室温で撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液をメチルtert-ブチルエーテル(100mL)およびn-ヘキサン(200mL)で沈澱させた後、蒸発乾固した。ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。10cmのカラムの高さで、1%アンモニア水:4%メタノール/ジクロロメタン-1%アンモニア水:6%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出を行い、溶出生成物を蒸発乾固し、これにより4.5gの生成物を90%の収率で得た。
20-61
反応物Boc-LC-E[E(OBn)
2]
2(0.469g、0.464mmol、その合成法については16-148の合成を参照)を水素化反応器に加え、内壁に沿ってDMFを滴下してこの反応物を溶解させた後、10%Pd/C(0.1g)を加え、装置野準備を整え、真空状態になるまで空気をポンプで抜き、水素(16psi)を導入し、このような操作を3回繰り返した。反応溶液を一晩撹拌した。反応の終了時に、珪藻土をサンドコア漏斗に加えて反応溶液の吸引濾過を行った後、珪藻土をDMFで3回洗浄し(25mL×3)、これにより次の反応ための生成物溶液を得た。
20-62
生成物20-61(0.464mmol)、生成物20-58(4.5g、2.228mmol)、HOBT(0.376g、2.785mmol)、およびHBTU(1.05g、2.785mmol)を秤量し、生成物20-61のDMF溶液(100mL)に加え、得られた溶液を低温恒温槽(-5℃)に入れ、30分間撹拌し、DIEA(1.38mL、8.355mmol)を滴下し、この混合溶液をまず低温で2時間反応させ、次いで、室温で撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液をメチルtert-ブチルエーテル(100mL)およびn-ヘキサン(200mL)で沈澱させた後、蒸発乾固した。ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。15cmのカラムの高さで、6%メタノール/ジクロロメタン-10%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出を行い、溶出生成物を蒸発乾固し、再び精製した。
20-66
反応物20-62(3.8g)をジクロロメタン(20mL)に加え、TFA(0.96mL、12.9mmol)を加え、この混合溶液を室温で撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を濃縮し、メチルtert-ブチルエーテル(50mL)およびn-ヘキサン(50mL)を加えて濃縮溶液を沈澱させ、これにより粉末を得た。カラムクロマトグラフィーを行い、10cmのカラムの高さで、1%アンモニア水:4%メタノール/ジクロロメタン-1%アンモニア水:6%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出を行った。溶出生成物を蒸発乾固し、真空乾燥させ、これにより1.4gの生成物を37.8%の収率で得た。
20-80
Fmoc-Glu-OtBu(0.08g、0.193mmol)、生成物20-66(1.4g、0.1614mmol)、HOBT(0.0326g、0.242mmol)、およびHBTU(0.091g、0.242mmol)を秤量し、DMF溶液(40mL)で溶解させ、得られた溶液を低温恒温槽(-5℃)に入れ、30分間撹拌し、DIEA(0.119mL、0.726mmol)を滴下し、この混合溶液をまず低温で2時間反応させ、次いで、室温で撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を濃縮し、メチルtert-ブチルエーテル(100mL)およびn-ヘキサン(200mL)を加えて濃縮溶液を沈澱させ、これにより粉末を得た。
20-81
生成物20-80を250mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(10mL)およびTFA(0.35mL、4.842mmol) で溶解させ、得られた溶液を室温で撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を濃縮し、メチルtert-ブチルエーテル(100mL)およびn-ヘキサン(200mL)を加えて濃縮溶液を沈澱させ、これにより粉末を得た。この粉末を次の工程のために真空乾燥させた。
20-82
生成物20-81(0.1614mmol)、GFLG-PCB(0.17g、0.2098mmol)、HOBT(0.0326g、0.242mmol)、およびHBTU(0.091g、0.242mmol)を秤量し、次いで、DMF溶液(40mL)で溶解させ、得られた溶液を低温恒温槽(-5℃)に入れ、30分間撹拌し、DIEA(0.119mL、0.726mmol)を滴下し、この混合溶液をまず低温で2時間反応させ、次いで、室温で撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を濃縮し、メチルtert-ブチルエーテル(100mL)およびn-ヘキサン(200mL)を濃縮溶液に加えて沈澱させ、これにより次の工程のための粉末を得た。
20-87
生成物20-82(0.1614mmol)を500mLのフラスコに加え、次いで、DMF溶液(100mL)で溶解させ、このフラスコにモルホリン(0.42mL)を加え、この混合溶液を室温で撹拌して反応させ、0.5時間毎にTLCを行った。3時間後、反応は終了した。この溶液にメチルtert-ブチルエーテル(100mL)およびn-ヘキサン(200mL)を加えて沈澱させ、これにより粉末を得た。ドライサンプルローディングおよび1%アンモニア水:6%メタノール/ジクロロメタンによる溶出を含むカラムクロマトグラフィーの操作を行い、これにより1.1gの生成物を71%の収率で得た。
20-89
Fmoc-Glu-OtBu(0.059g、0.1388mmol)、生成物20-87(1.1g、0.1157mmol)、HOBT(0.023g、0.1735mmol)、およびHBTU(0.065g、0.1735mmol)を秤量し、得られた溶液を低温恒温槽(-5℃)に入れ、30分間撹拌し、DIEA(0.086mL、0.5206mmol)を滴下し、この混合溶液をまず低温で2時間反応させた後、室温で撹拌して反応させた。反応の終了時に、この反応溶液にメチルtert-ブチルエーテル(100mL×2)およびn-ヘキサン(200mL×2)を加えて沈澱させ、これにより粉末を得た。この粉末を次の工程のために真空乾燥させた。
20-92
生成物20-89(0.1157mmol)を秤量し、250mLのフラスコに加え、次いで、DMF溶液(30mL)で溶解させ、このフラスコにモルホリン(0.3mL、3.3471mmol)を加え、この混合溶液を室温で撹拌して反応させ、0.5時間毎にTLCを行った。3時間後、反応は終了した。この溶液にメチルtert-ブチルエーテル(100mL)およびn-ヘキサン(200mL)を加えて沈澱させ、これにより粉末を得た。生成物を真空乾燥させ、これにより1.3gの生成物を得た。
20-93
Boc-GFLG-OH(0.1389mmol)、生成物20-92(0.1157mmol)、HOBT(0.023g、0.1735mmol)、およびHBTU(0.065g、0.1735mmol)を秤量し、得られた溶液を低温恒温槽(-5℃)に入れ、30分間撹拌し、DIEA(0.086mL、0.5206mmol)を滴下し、この混合溶液をまず低温で2時間反応させ、次いで、室温で撹拌させて反応させた。反応の終了時に、この反応溶液にメチルtert-ブチルエーテル(100mL×2)およびn-ヘキサン(200mL×2)を加えて沈澱させ、これにより粉末を得た。
20-95
生成物20-93(0.1157mmol)を秤量し、250mLのフラスコに加え、次いで、超音波条件で、ジクロロメタン(5mL)およびTFA(10mL)で溶解させ、得られた溶液を室温で撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を蒸発乾固させることにより濃縮した。少量の濃縮生成物が得られたところで、これにメチルtert-ブチルエーテル(100mL)を加え、超音波処理を行い、この溶液にn-ヘキサン(200mL)を沈澱させて粉末を得、この粉末を1%アンモニア:8%メタノール/ジクロロメタンで溶出させ、これにより0.6gの生成物を得た。
20-100
生成物20-95(0.6g)を秤量し、250mLのフラスコに加え、次いで、DMF(90mL)で溶解させ、DIEA(0.3mL)を滴下した後、4ARM-SCM-40K(0.5g)およびジクロロメタン(5mL)を順次加えた。得られた溶液を暗所、室温で反応させ、低速で撹拌した。反応の終了時に、メチルtert-ブチルエーテル(150mL)を三角フラスコに加え、この三角フラスコに反応溶液を注いだ後、n-ヘキサン(200mL)を加えた。7cmのカラムの高さでカラムクロマトグラフィーを行った。溶出剤(1%アンモニア水:8%メタノール/ジクロロメタン)による溶出を行い、これにより0.9gの生成物を得た。
20-107
M-NH
2-3K・HCl(0.22g、0.1246mmol)、20-98(0.9g)、HOBT(0.009g、0.073mmol)、およびHBTU(0.027g、0.073mmol)を秤量し、500mLのフラスコに加え、次いで、DMF溶液(50mL)で溶解させ、得られた溶液を低温恒温槽に入れ、30分後、DIEA(2mL)を滴下し、1時間後、溶液を取り出し、暗所、室温、低速で撹拌して反応させた。反応の終了時に、TLCを行ったが、明瞭な点は見られなかった。メチルtert-ブチルエーテル(150mL)を三角フラスコに加え、この三角フラスコに反応溶液を注いだ後、n-ヘキサン(200mL)を加えて沈澱を生成し、その後、溶液を吸引濾過した。この固体に対して、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。5cmのカラムの高さで、1%アンモニア水:5%メタノール/ジクロロメタンによる溶出を行い、溶出生成物を蒸発乾固した後、無水エタノール(5mL)およびジクロロメタン(2mL)で溶解させ、得られた溶液を超音波により処理して均質な相を得、n-ヘキサン(100mL)を加えた後、吸引濾過を行った。溶解および沈澱形成のプロセスを3回繰り返した。沈澱を真空乾燥させ、これにより0.3gの生成物を得た。
実施例5:化合物24-14の合成
3-30
Boc-GFLG-OBn(自家製4.0047g、6.8646mmol)および10%Pd/C(0.1006g)を水素化反応器に加え、次いで、DMF(25mL)を加え、この装置の準備を整え、真空状態になるまで空気をポンプで抜き、H
2(16psi)を導入し、反応を2分間続けた後、空気をポンプで抜き、再びH
2を導入し、このような操作を3回繰り返し、空気口およびポンプバルブを閉めて(全操作中に真空ポンプは閉めなかったことに留意されたい)反応器内にH
2を密封し、反応溶液を室温で一晩置いた。反応の終了時に、濾過ケーキとして珪藻土を用いて吸引濾過を行った後、反応器および漏斗をDMFで3回洗浄し(25mL×3)、その後、溶液を生成物3-31の原料として250mLのフラスコに移した。
3-31
LPT(ラパチニブ、3.7999g、6.5377mmol)、HBTU(3.7195g、9.8066mmol)およびHOBT(1.3253g、9.8066mmol)を秤量し、生成物3-30のDMF溶液(100mL)に加え、得られた溶液を低温恒温反応槽(-5℃)に入れて20分間反応させ、DIEA(5mL、12.8714mmol)を滴下し、この混合溶液をまず低温で2時間撹拌し、次いで、取り出し、室温で一晩、マグネチックスターラー上に置いた。反応の終了時に、反応溶液を2Lの分液漏斗に移し、この分液漏斗に飽和重炭酸ナトリウム溶液(300mL)および酢酸エチル(400mL)を加え、得られた溶液を十分に振盪して有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機相を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム溶液(150mL)による洗浄を1回行い、飽和塩化ナトリウム溶液による洗浄を2回行い(150mL×2)、得られた有機相を2Lの三角フラスコに注ぎ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、吸引濾過し、100mLに濃縮し、この濃縮溶液にシリカゲル粉末(15g)を加え、得られた溶液を回転蒸発に付して固体溶液を得、その後、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を得た。0.5%アンモニア水:2%メタノール/ジクロロメタンによる溶出を行い、生成物を集め、回転蒸発乾固して油性生成物を得、この油性生成物を酢酸エチル(50mL)で溶解させ、得られた溶液にn-ヘキサン(100mL)を加え、溶液を超音波によりホモジナイズした後、吸引濾過し、得られた溶液を真空乾燥させ、これにより5.9098gの生成物を85.65%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.87 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.12 (s, 4H), 7.91 - 7.64 (m, 3H), 7.56 - 7.41 (m, 1H), 7.40 - 6.84 (m, 10H), 6.62 (m, 2H), 5.27 (s, 2H), 4.73 (s, 2H), 4.55 (s, 1H), 4.48 - 4.11 (m, 3H), 4.03 (s, 1H), 3.89 - 3.39 (m, 6H), 3.03 (s, 4H), 2.69 (s, 3H), 1.99 (s, 1H), 1.70 - 1.41 (m, 4H), 1.40 - 1.09 (m, 9H), 0.84 (s, 6H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 1055.30, [M+Na
+] 1077.25。
3-34
生成物3-31(5.9g、5.5891mmol)を250mLのフラスコに加え、ジクロロメタン(15mL)で溶解させ、次いで、この溶液にTFA(4.2mL、55.8910mmol)を加え、得られた溶液を室温で一晩撹拌した。反応の終了時に、反応溶液を蒸発させて溶媒を除去し、得られた生成物を酢酸エチルで溶解させた後、得られた溶液を2Lの分液漏斗に移し、この分液漏斗に飽和重炭酸ナトリウム溶液(300mL、水相中、アルカリ性)および酢酸エチル(400mL)を加え、得られた溶液を十分に振盪して有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機層を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム溶液(150mL)による洗浄を1回行い、飽和塩化ナトリウム溶液による洗浄を2回行い(150mL×2)、得られた有機相を2Lの三角フラスコに注ぎ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、吸引濾過し、100mLに濃縮し、この濃縮溶液にn-ヘキサン(100mL)を加え、この混合溶液を超音波により処理して均質な相とした後、吸引濾過して生成物を得、濾液にシリカゲル粉末(15g)を加え、得られた溶液を回転蒸発に付して固体溶液を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、1%アンモニア水:5%メタノール/クロロメタンによる溶出、および回転蒸発の操作を行い、これにより4.0926gの生成物を76.64%の収率で得た。
3-13
Boc-GFLG-OBn(2.0036g、3.4323mmol)および10%Pd/C(0.05502g)を水素化反応器に加え、次いで、この水素化反応器にDMF(30mL)を加え、この装置の準備を整え、真空状態になるまで空気をポンプで抜き、H
2(16psi)を導入し、反応を2分間続けた後、空気をポンプで抜き、H
2を再び導入し、このような操作を3回繰り返し、空気口およびポンプバルブを閉めて(全操作中に真空ポンプは閉めなかったことに留意されたい)反応器内にH
2を密封し、反応溶液を室温で一晩置いた。反応の終了時に、珪藻土を濾過ケーキとして用いて吸引濾過を行った後、反応器および漏斗をDMFで3回洗浄し(25mL×3)、その後、この溶液を生成物3-14の原料として250mLのフラスコに移した。
3-14
SB7(1.4790g、2.8603mmol、SB-743921とも呼称)、HBTU(1.6270g、4.2905mmol)およびHOBT(0.5797g、4.2905mmol)を秤量し、生成物3-13の入ったフラスコに加え、反応溶液を低温恒温反応槽(-5℃)に入れて20分間反応させ、DIEA(2.2mL、12.8714mmol)を滴下し、この混合溶液をまず2時間反応させた後に取り出し、室温で一晩、マグネチックスターラー上に置いた。反応の終了時に、反応溶液を2Lの分液漏斗に移し、この分液漏斗に飽和重炭酸ナトリウム溶液(300mL)および酢酸エチル(400mL)を加え、得られた溶液を十分に振盪して有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液(300mL)による洗浄を3回行い、得られた有機相を2Lの三角フラスコに注ぎ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、濾過し、濃縮し、この濃縮溶液にシリカゲル粉末(12g)を加え、得られた溶液を蒸発させて固体粉末を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および2%のメタノールおよび1%のアンモニア水を含有するジクロロメタン溶液による勾配溶出の操作を行い、これにより3.7gの生成物を100%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ = 8.17 - 8.06 (m, 3H),7.92-7.89 (m, 2H), 7.58 - 7.52 (m, 2H), 7.12-7.10(m, 13H), 6.93-6.92 (m, 1H), 6.53-6.53 (m, 1H), 4.51-4.50 (m, 1H), 4.25-4.24 (m, 1H), 4.14-4.13 (m, 1H), 3.89-3.88 (m, 1H), 3.60 - 3.41 (m, 4H), 3.10 - 2.94 (m,2H), 2.81-2.80 (m,2H), 2.60-2.59 (m,2H), 2.32-2.32 (m, 4H), 1.51-1.49 (m, 3H), 1.35 -1.33(m, 9H), 1.12-1.10 (m,1H), 0.95 -0.87(m, 1H),0.87- 0.78 (m, 9H), 0.51-0.50(m, 3H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+]991.45, [M+Na
+] 1013.40。
3-16
生成物3-14(3.6g、3.6304mmol)を250mLのフラスコに加え、ジクロロメタン(15mL)で溶解させ、次いで、この溶液にTFA(2.7mL、36.304mmol)を加え、得られた溶液を一晩室温で撹拌した。反応の終了時に、反応溶液を蒸発させて溶媒を除去し、得られた生成物を酢酸エチルで溶解させた後、得られた溶液を2Lの分液漏斗に移し、この分液漏斗に飽和重炭酸ナトリウム溶液(300mL、水相はアルカリ性であった)および酢酸エチル(400mL)を加え、得られた溶液を十分に振盪して有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(100mL×3)、得られた有機層を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL)による洗浄を1回行い、飽和塩化ナトリウム溶液による洗浄を2回行い(100mL×2)、得られた有機相を2Lの三角フラスコに注ぎ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、濾過し、濃縮し、この濃縮溶液にシリカゲル粉末(10g)を加え、得られた溶液を蒸発乾固して固体粉末を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィーおよび5%メタノール/1%アンモニア水/ジクロロメタンによる溶出の操作を行い、溶出生成物を集め、蒸発させ、これにより1.7587gの生成物を54.33%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δ 8.17 (s, 1H), 8.03-8.02 (m, 3H), 7.87 -7.86(m, 1H), 7.53 - 7.42 (m, 2H), 7.14 -7.12(m, 16H), 4.49 -4.48(m, 1H), 4.20 -4.19(m, 1H), 4.08-4.07 (m, 1H), 3.83-3.82 (m, 1H), 3.47 -3.46(m, 4H), 2.92-2.90 (m,4H), 2.76-2.75(m, 1H), 2.65 -2.64(m, 1H), 2.25-2.22 (m,4H), 1.79-1.77(m, 2H), 1.51 - 1.36 (m, 3H), 1.25 -1.24(m, 1H), 1.12 - 0.99 (m, 1H), 0.88 - 0.72 (m, 12H), 0.45 -0.44(m, 3H)。
3-42
Fmoc-GLu-OtBu(1.8740g、4.3956mmol)を秤量し、DMF(70mL)で溶解させ、得られた溶液を低温恒温反応槽(0℃)に入れ、次いで、生成物3-34(3.0007g、3.1397mmol)およびPyAop(2.3008g、4.3956mmol)を加え、得られた溶液を30分間撹拌し、この溶液にTMP(0.42mL、3.1397mmol)を滴下し、得られた溶液を低温で一晩撹拌した。反応の終了時に、反応溶液を2Lの分液漏斗に注ぎ、次いで、この分液漏斗に脱イオン水(300mL)および酢酸エチル(400mL)を加え、得られた溶液を振盪して有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機相を合わせた後、飽和生理食塩水による洗浄を3回行った(150mL×3)。ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。5%メタノール/ジクロロメタンよる溶出を行い、これにより3.5gの生成物を82.06%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.06 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.65 - 8.42 (m, 1H), 8.31 - 7.99 (m, 5H), 7.94 - 7.78 (m, 2H), 7.71 (s, 5H), 7.53 - 7.02 (m, 15H), 6.62 (s, 1H), 5.27 (s, 2H), 4.73 (s, 2H), 4.54 (s, 1H), 4.38 - 4.12 (m, 4H), 3.93 - 3.53 (m, 3H), 3.08 - 2.90 (m, 5H), 2.75-2.74 (m, 1H), 2.20 (s, 2H), 1.92 (s, 2H), 1.80 - 1.63 (m, 6H), 1.55-1.53 (m, 3H), 1.38-1.36 (m, 9H), 0.93 - 0.77 (m, 6H)。
MALDI-TOF MS: [M+Na
+] 1385.35。
3-47
原料生成物3-42(3.5g、2.5680mmol)を秤量し、250mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(30mL)で溶解させ、その後、この溶液にTFA(2mL)を加え、得られた溶液を室温で一晩、マグネチックスターラー上で撹拌した。反応の終了時に、反応溶液を蒸発させてジクロロメタンを除去し、得られた固体をジクロロメタン(10mL)で溶解させ、得られた溶液をn-ヘキサン(100mL)で沈澱させ、超音波で処理し、冷蔵庫で冷却し、上清を廃棄し、下層の液体にジクロロメタン(10mL)を加え、得られた溶液をn-ヘキサン(100mL)で沈澱させ、冷却し、上清を廃棄し、このような沈澱操作を3回繰り返し、蒸発を行い、これにより3.32gの生成物を100%の収率で得た。
3-53
生成物3-47(1.9g、1.284mmol)を秤量し、反応器に加え、次いで、DMF(50mL)で溶解させ、得られた溶液を0℃の低温恒温反応槽に入れ、その後、生成物3-16(1.1440g、1.284mmol)およびPyAop(0.6705g、1.284mmol)を加え、30分後、この溶液にTMP(0.46mL、1.284mmol)を滴下し、得られた溶液を一晩低温で撹拌した。反応の終了時に、反応溶液を1Lの分液漏斗に注ぎ、次いで、この分液漏斗に酢酸エチル(200mL)を加え、得られた溶液を振盪して有機相を分離し、水相を酢酸エチルで4回抽出し(100mL×4)、得られた有機相を合わせた後、飽和塩化ナトリウム溶液による洗浄を2回行った(150mL×2)。得られた溶液を濃縮した後、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーを行った。5%-10%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出を行い、これにより1.9265gの生成物を68.82%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δ 9.87 (s, 1H), 8.74 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.27 - 7.96 (m, 9H), 7.93 - 7.46 (m, 10H), 7.42 - 7.03 (m, 30H), 6.62 (s, 1H), 5.26 (s, 2H), 4.73 (s, 2H), 4.54 (s, 2H), 4.38 - 4.06 (m,6H), 3.94 - 3.55 (m, 4H), 3.39 (s, 2H), 3.17 (s, 2H), 3.02 (s, 9H), 2.85 - 2.62 (m, 3H), 2.41 - 2.05 (m, 9H), 1.88 (s, 2H), 1.75 (s, 2H), 1.48 (s, 8H), 1.24-1.23(m, 1H), 1.10-1.09 (m, 1H), 0.97 - 0.74 (m, 15H),0.49-0.48(m, 3H)。
3-63
生成物3-53(1.9g、0.8771mmol)を250mLのフラスコに加え、次いで、DMF(20mL)で溶解させ、得られた溶液をマグネチックスターラー上に置き、この溶液にモルホリン(1.9mL、21.9275mmol)を加え、得られた溶液を室温で反応させ、TLCを1時間毎に行った。1.5時間後、反応は終了し、この反応溶液に撹拌しながらジエチルエーテル(200mL)を加え、得られた溶液を冷蔵庫で冷却し、溶液から沈澱が現れた際に上清を廃棄し、沈澱をジクロロメタン(10mL)で溶解させ、得られた溶液をn-ヘキサンで沈澱させた後に冷却し、上清を廃棄し、このような沈澱操作を3回繰り返した後、回転蒸発を行って溶媒を除去し、これにより1.5gの生成物を88.24%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.87 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.28 - 7.97 (m, 11H), 7.81 - 7.71 (m,2H), 7.51-7.49 (m, 3H), 7.39 - 7.05 (m, 25H), 6.76 - 6.51 (m, 1H), 5.27 (s, 2H), 4.73 (s, 2H), 4.54 (s, 2H), 4.38 - 4.09 (m,5H), 3.70 -3.65(m, 8H), 3.11-3.06 (m, 8H), 2.89 (s, 1H), 2.82 - 2.66 (m,5H), 2.31 (s, 4H), 2.12 (s, 2H), 1.84 (s, 2H), 1.54 (s, 8H), 1.18 (s, 3H), 0.85-0.84 (m, 15H), 0.50 (s, 3H)。
3-100
Fmoc-GLu-otBu(0.7301g、1.7160mmol)を秤量し、DMF(40mL)で溶解させ、得られた溶液を低温恒温反応槽(0℃)に入れ、次いで、生成物3-63(2.4g、1.2257mmol)およびPyAop(0.8947g、1.7160mmol)を加え、得られた溶液を30分間撹拌し、この溶液にTMP(0.16mL、1.2257mmol)を滴下し、得られた溶液を低温で一晩撹拌した。反応の終了時に、この反応溶液にメチルtert-ブチルエーテル(200mL)を加え、この混合溶液を冷却した後、上清を廃棄し、この溶液に酢酸エチル(10mL)を加え、得られた溶液を超音波により処理して均質な相を得、沈澱形成のためにn-ヘキサン(150mL)を加え、酢酸エチルによる溶解およびn-ヘキサンによる沈澱形成のプロセスを2回繰り返し、上清を廃棄し、下層の沈澱を混合溶媒(20%メタノール:80%ジクロロメタン40mL)で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(9g)を加えた後、蒸発、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。4%-5%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出を行い、これにより2.8gの生成物を96.6%の収率で得た。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 2366.43。
3-109
反応物としての生成物3-100(2.8g、1.1846mmol)を反応フラスコに加え、DMF(20mL)で溶解させ、得られた溶液にモルホリン(2.58mL、29.615mmol)を加え、0.5時間毎にTLCを行った。3時間後、反応の終了時に、この反応溶液に撹拌しながらメチルtert-ブチルエーテル(200mL)を加え、この混合溶液を沈澱が現れるまで冷蔵庫で冷却した後、上清を廃棄し、ジクロロメタン(10mL)を加えて沈澱を溶解させ、得られた溶液をn-ヘキサン(150mL)で沈澱させ、冷却した後、上清を廃棄し、酢酸エチル(10mL)を加えて沈澱を溶解させ、得られた溶液を超音波により処理して均質な相を得、n-ヘキサン(150mL)を沈澱形成のために加え、酢酸エチルによる溶解およびn-ヘキサンによる沈澱形成のプロセスを2回繰り返し、上清を廃棄し、下層の沈澱を混合溶媒(20%メタノール:80%ジクロロメタン40mL)で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末を加えた後、蒸発、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。3%-10%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出を行い、これにより2.2gの生成物を86.96%の収率で得た。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 2143.92, [M+Na
+] 2166.11。
3-111
生成物3-109(2.2g、1.0265mmol)、Boc-Gly-OH(0.2158g、1.2318mmol)、HBTU(0.5840g、1.5340mmol)、およびHOBT(0.2081g、1.5398mmol)を秤量し、フラスコに加え、反応溶液を低温恒温反応槽(-5℃)に入れて20分間反応させ、DIEA(0.7635mL、4.6193mmol)を滴下し、この混合溶液をまず2時間反応させ、次いで、取り出し、室温で一晩マグネチックスターラー上に置いた。反応の終了時に、反応溶液を1Lの分液漏斗に移し、この分液漏斗に飽和重炭酸ナトリウム溶液(200mL)および酢酸エチル(300mL)を加え、得られた溶液を十分に振盪して有機相を分離し、水相を酢酸エチルで2回抽出し(150mL×2)、得られた有機層を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液による洗浄を3回行い(200mL×3)、得られた溶液を濃縮し、シリカゲル粉末を加えて固体溶液を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および0.5%-4%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出の操作を行い、これにより1.9gの生成物を80.50%の収率で得た。
13-113
原料生成物3-111(1.9g、0.8259mmol)を秤量し、250mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(20mL)で溶解させ、その後、この溶液にTFA(1.84mL、24.777mmol)を加え、得られた溶液を室温で一晩、マグネチックスターラー上で撹拌した。反応の終了時に、反応溶液を蒸発させてジクロロメタンを除去し、この固体に酢酸エチル(10mL)を加え、得られた溶液を超音波により処理して均質な相を得、n-ヘキサン(150mL)を沈澱形成のために加え、酢酸エチル(10mL)による溶解およびn-ヘキサン(150mL)による沈澱形成のプロセスを2回繰り返し、上清を廃棄し、下層の沈澱を混合溶媒(20%メタノール:80%ジクロロメタン50mL)で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末を加えた後、蒸発、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。2%メタノール-20%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出を行い、これにより1.7gの生成物を100%の収率で得た。
3-134
生成物3-113(1.6g、0.7462mmol)を250mLの反応フラスコに加え、次いで、DMF(30mL)で溶解させ、得られた溶液にピリジン(0.1282mL、1.5857mmol)を加え、4ARM-SCM-40K(5.7715g、0.1321mmol)を秤量し、ジクロロメタン(45mL)で溶解させ、この4ARM-SCM-40Kのジクロロメタン溶液に生成物3-113のDMFピリジン溶液を加え、暗所、低速撹拌で反応させた。反応の終了時に、反応溶液にメチルtert-ブチルエーテル(500mL)を加え、この混合溶液を吸引濾過し、得られた固体を混合溶媒(20%メタノール:80%ジクロロメタン 30mL)で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(10g)を加えた後、蒸発、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。6%-20%メタノール:1%アンモニア水/ジクロロメタンによる勾配溶出を行い、これにより5.2gの生成物を78.95%の収率で得た。
24-14
反応物としての生成物3-134(2.6g、0.0503mmol)、M-NH
2HCL-2000(0.8199g、0.4024mmol)、HBTU(0.1145g、0.3018mmol)、およびHOBT(0.0408g、0.3018mmol)を秤量し、250mLの反応フラスコに加え、DMF(150mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃で30分間撹拌し、DIEA(0.2mL、1.3078mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液を1時間撹拌し、室温に冷却し、暗所、低速撹拌で反応させた。反応の終了時に、メチルtert-ブチルエーテルを加えて反応溶液に沈澱を形成させ、吸引濾過を行って粉末生成物を得、この粉末生成物をメタノールとジクロロメタンの混合溶媒で溶解させ、得られた溶液にシリカゲルを加え、蒸発、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。1%アンモニア水:3%-10%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出を行い、純粋な生成物を集め、蒸発乾固し、乾燥生成物を超音波により無水エタノール(5mL)およびジクロロメタン(5mL)で溶解させ、得られた溶液にメチルtert-ブチルエーテル(100mL)を固体が現れるまで加え、吸引濾過を行い、得られた固体をさらに無水エタノール(5mL)およびジクロロメタン(5mL)で溶解させ、得られた溶液をメチルtert-ブチルエーテル(100mL)で沈澱させ、溶解および沈澱形成のプロセスを3回繰り返し、真空乾燥を行い、これにより1.5gの生成物を50%の収率で得た。
実施例6:化合物9の合成
1
Fmoc-Glu-(OtBu)(OH)(1.6339g、3.8402mmol)、生成物19-68(5g、2.7430mmol、その構造および合成法については実施例14参照)、HBTU(1.5604g、4.1145mmol)、およびHOBT(0.5560g、4.1145mmol)を500mLのフラスコに加え、次いで、DMF(30mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃で30分間撹拌し、DIEA(1.2240mL、7.4062mmol)を10分かけてゆっくり滴下した。反応溶液をまず-5℃で1時間撹拌して反応させ、次いで、室温で一晩撹拌してさらに反応させた。反応の終了時に、反応溶液にn-ヘキサン(100mL×3)を加え、得られた溶液を振盪し、上清を廃棄し、下層の油性沈澱をジクロロメタン(20mL)で溶解させ、得られた溶液をメチルtert-ブチルエーテル(30mL)で沈澱させて固体を得た後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(40mL×3)、次いで、メタノール/ジクロロメタン(1:5)混合溶媒(100mL)で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(15g)を加え、その後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および4%-6%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより6.3821gの生成物1を79%の収率で得た。
2
生成物1(6.3726g、2.1670mmol)を500mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(10mL) で溶解させ、その後、得られた溶液にTFA(2.4750mL、29.287mmol)を加え、この混合溶液を室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液中のジクロロメタンを真空蒸発させた後、沈澱形成のためにメチルtert-ブチルエーテル(20mL)を固体が現れるまで加え、濾過吸引を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(40mL×3)、集め、真空炉で乾燥させ、これにより4.7149gの生成物2を100%の収率で得た。
3
生成物2(4.7g、2.1670mmol)、生成物11-83(2.4654g、2.6004mmol)、HBTU(1.2327g、3.2504mmol)、およびHOBT(0.4392g、3.2504mmol)を500mLのフラスコに加え、次いで、DMF(50mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃で撹拌して30分間反応させ、DIEA(2.4175mL、14.6268mmol)を10分かけてゆっくり滴下した。反応溶液をまず-5℃で撹拌して1時間反応させ、次いで、室温で一晩撹拌してさらに反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(100mL×3)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、下層の油性沈澱の体積を減じた後、メチルtert-ブチルエーテル(30mL)を加えて固体を分離し、その後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(40mL×3)、その後、メタノール/ジクロロメタン(1:5)混合溶媒(100mL)で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(15g)を加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および4%-8%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより5.1826gの生成物3を77%の収率で得た。
4
生成物3(5.1360g、1.6686mmol)を250mLのフラスコに加え、次いで、DMF(30mL)で溶解させ、得られた溶液にモルホリン(1.4537g、16.6859mmol)を加え、この混合溶液を室温で撹拌して1時間反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(60mL×3)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、下層の油性沈澱の体積を減じた後、メチルtert-ブチルエーテル(30mL)を加えて固体を分離し、濾過吸引を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(40mL×3)、集め、真空炉で乾燥させ、これにより4.8096gの生成物4を100%の収率で得た。
5
生成物18-167(0.6902g、0.8266mmol)および10%Pd/C 触媒(0.1g)を水素化反応器に加え、次いで、DMF(30mL)で溶解させ、水素を導入し、次に、水素化反応装置を密閉し、「3回のポンピングと3回の充填」操作(すなわち、真空ウォーターポンプを用いた約3分間の反応系からの空気のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填)を行い、これにより水素化反応装置の圧力は0.18MPaと読み取られた。反応の終了時に、反応溶液を、珪藻土を用いた吸引濾過し、濾過ケーキをDMFで洗浄し(20mL×3)、これにより生成物5を得た。
6
生成物5(0.8366mmol)、生成物4(2g、0.6972mmol)、HBTU(0.3966g、1.0458mmol)、およびHOBT(0.1414g、1.0458mmol)を250mLのフラスコに加え、次いで、DMF(20mL) で溶解させ、得られた溶液を-5℃で30分間撹拌して反応させ、DIEA(0.5185mL、3.1373mmol)を5分かけてゆっくり滴下した。反応溶液をまず-5℃で撹拌して1時間反応させ、次いで、室温で一晩撹拌してさらに反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(100mL×3)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、下層の油性沈澱の体積を減じた後、メチルtert-ブチルエーテル(30mL)を加えて固体を分離し、その後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(40mL×3)、次いで、メタノール/ジクロロメタン(1:5)混合溶媒(100mL)で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(10g)を加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および4%-8%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.9643gの生成物6を78%の収率で得た。
7
生成物6(1.9580g、0.6825mmol)を250mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(10mL)で溶解させ、その後、得られた溶液にTFA(0.7603mL、10.2380mmol)を加え、この混合溶液を室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液中のジクロロメタンを真空蒸発させ、次いで、沈澱形成のためにメチルtert-ブチルエーテル(20mL)を固体が現れるまで加えた後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(40mL×3)、次いで、メタノール/ジクロロメタン(1:5)混合溶媒(100mL)で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(10g)を加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および3%-9%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.7862gの生成物7を76%の収率で得た。
8
生成物7(0.3939g、0.1144mmol)を250mLのフラスコに加え、次いで、DMF(50mL) で溶解させ、DIEA(0.25mL、1.7160mmol)をフラスコに加え、その後、4ARM-SCM-40K(1.0g、0.0238mmol)を加え、ジクロロメタン(10mL) で溶解させ、この混合溶液を暗所、室温、低速で撹拌して1週間反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(100mL×3)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、下層の油性沈澱の体積を減じた後、メチルtert-ブチルエーテル(30mL)を加えて固体を分離し、その後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(40mL×3)、次いで、メタノール/ジクロロメタン(1:5)混合溶媒(100mL)で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(10g)を加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および3%-12%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.1103gの生成物8を81%の収率で得た。
9
生成物8(1.0606g、0.0236mmol)、M-NH
2-2K.HCl(0.2884g、0.1416mmol)、HBTU(0.0537g、0.1416mmol)、およびHOBT(0.0191g、1.1416mmol)を250mLのフラスコに加え、次いで、DMF(30mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃で30分間撹拌し、DIEA(0.0936mL、0.5664mmol)を3分かけてゆっくり滴下した。反応溶液をまず-5℃で撹拌して1時間反応させ、次いで、室温で一晩撹拌してさらに反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(100mL×3)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、下層の油性沈澱の体積を減じた後、メチルtert-ブチルエーテル(30mL)を加えて固体を分離し、その後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(40mL×3)、その後、メタノール/ジクロロメタン(1:5)混合溶媒(100mL) で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(8g)を加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および2%-10%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.0189gの生成物9を92%の収率で得た。
実施例7:化合物14-111の合成
10-42
原料BocNH-GFLG-OBn(13.54g、23.244mmol)および10%Pd/C触媒(400mg)を水素化反応器に加えた後にDMF(45mL)で溶解させたところ、溶媒の高さは撹拌装置の上となり、その後、水素化反応装置を密閉し、「3回のポンピングと3回の充填」操作(すなわち、真空ウォーターポンプを用いた約3分間の反応系からの空気のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填)を行い、これにより水素化反応装置の圧力は18Psiと読み取られ、その後、得られた溶液を室温で一晩反応させた。翌日、TLC(薄層クロマトグラフィー)のモニタリングから反応が完了したことが判明した後に後処理を行った。反応溶液を取り出し、稠密な珪藻土を充填した吸引漏斗に一様に滴下した。反応装置をその反応装置が生成物を含まなくなるまでDMF(90mL)で洗浄した後、反応生成物10-42が得られた。
10-43
生成物10-42 BocNH-GFLG-OH(23.24mmol)、PCB(パルボシクリブ)(8g、17.88mmol)、HBTU(10.17g、26.82mmol)およびHOBT(3.6g、26.82mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(90mL)で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(13.3mL、80.46mmol)をゆっくり滴下し、次いで、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を1000mLの分液漏斗に移し、次いで、飽和重炭酸ナトリウム溶液(200mL)を加え、得られた溶液を酢酸エチルで3回抽出し(200mL×3)、得られた有機相を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム(100mL)で1回洗浄し、飽和塩化ナトリウム(100mL)を加えて水を除去し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、吸引濾過した。濾液を濃縮し、蒸発乾固した後、真空炉で乾燥させ、これにより次の反応のために16.48gの生成物を得た。
10-44
生成物10-43(16.48g、17.88mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(100mL)で溶解させ、その後、TFA(18.67mL、251.37mmol)を加え、得られた溶液を室温で撹拌して一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液を濃縮し、減圧下で蒸発乾固した後、得られた乾燥生成物を適当な量の酢酸エチルで溶解させ、500mLの分液漏斗に移し、飽和重炭酸ナトリウム(100mL)を加えて残留するTFAを中和し、次いで、有機相を分離し、水相中の生成物を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機相を合わせた後に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、吸引濾過し、濃縮し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および4%メタノール/1%アンモニア水/ジクロロメタンによる溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより15.4g(超過重量)の生成物を得た。
14-90
Boc-Glu-OH(0.85g、3.44mmol)、GFLG-PCB(6.01g、7.31mmol、すなわち、生成物10-44)、HOBT(1.61g、11.91mmol)およびHBTU(4.14g、10.92mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(60mL) で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(5.2mL、31.46mmol)をゆっくり滴下した後、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液をn-ヘキサン(200mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(400mL)で沈澱させた後、吸引濾過し、固体を取得し、次いで、少量の酢酸エチル(3mL)で溶解させ、得られた溶液をメチルtert-ブチルエーテル(300mL)で沈澱させ、吸引濾過し、固体を取得し、真空炉で乾燥させ、これにより生成物14-90を6.41gの理論的重量で得た。
14-91
生成物14-90(6.41g、3.44mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、CH
2Cl
2(20mL) で溶解させ、この混合溶液を室温で撹拌した。次に、TFA(5.00mL、67.32mmol)を滴下し、この混合溶液を室温で2時間反応させた。反応の終了時に、反応溶液を蒸発乾固した後、n-ヘキサン(50mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(200mL)で沈澱させ、沈澱を蒸発乾固し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および混合溶媒(3%メタノール/0.5%アンモニア水/ジクロロメタン)による溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより4.3gの生成物14-91および0.39gの混合生成物を得た。
14-92
生成物14-91(4.3g、2.45mmol)、Fmoc-Glu-OtBu(1.46g、3.43mmol)、HOBT(0.54g、11.91mmol)およびHBTU(1.49g、10.92mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(100mL)で溶解させ、この混合溶液を0℃で30分間撹拌し、DIEA(1.20mL、2.28mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液を低温で一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液を取り出し、n-ヘキサン(200mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(400mL)で沈澱させた後、吸引濾過し、固体を取得した後、真空炉で乾燥させ、これにより固体生成物14-92を5.30gの理論的重量で得た。
14-93
生成物14-92(5.30g、2.45mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、CH
2Cl
2(20mL) で溶解させ、この混合溶液を室温で撹拌した。次に、TFA(3.00mL、40.39mmol)を滴下し、この混合溶液を室温で2時間反応させた。反応の終了時に、反応溶液を蒸発乾固した後、n-ヘキサン(50mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(400mL)で沈澱させ、固体を取得し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および混合溶媒(4%-8%メタノール/ジクロロメタン)による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより4.50gの生成物14-93を87.2%の収率で得た。
10-65
原料Boc-GFLG-OBn(6.30g、10.80mmol)および10%Pd/C触媒(100mg)を水素化反応器に加えた後にDMF(30mL)に溶解させたところ、溶媒の高さは撹拌装置の上となり、その後、水素化反応装置を密閉し、「3回のポンピングと3回の充填」操作(すなわち、真空ウォーターポンプを用いた約3分間の反応系からの空気のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填)を行い、これにより水素化反応装置の圧力は18Psiと読み取られ、その後、得られた溶液を室温で一晩反応させた。翌日、TLC(薄層クロマトグラフィー)のモニタリングから反応が完了したことが判明した後に後処理を行った。反応溶液を取り出し、稠密な珪藻土を充填した吸引漏斗に一様に滴下した。反応装置をその反応装置が生成物を含まなくなるまでDMFで3回洗浄し(20mL×3)、その後、反応生成物10-65が得られた。
10-66
生成物10-65(5.33g、10.80mmol)、SB-743921(4.00g、7.74mmol、SB7と呼称)、HOBT(1.70g、12.58mmol)およびHBTU(4.66g、12.29mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(170mL) で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(5.80mL、35.09mmol)をゆっくり滴下した後、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を飽和塩化ナトリウム(300mL)で洗浄し、EA(200mL)で3回抽出し、有機相を合わせ、回転蒸発により100mLに濃縮し、水を無水硫酸ナトリウムにより除去し、吸引濾過を行い、濾液を回転蒸発に付し、真空炉で乾燥させ、これにより生成物10-66を7.68gの理論的重量で得た。
10-67
生成物10-66(7.68g、7.74mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、CH
2Cl
2(40mL) で溶解させ、この混合溶液を室温で撹拌した。次に、TFA(9.00mL、67.32mmol)を滴下し、この混合溶液を室温で2時間反応させた。反応の終了時に、反応溶液を蒸発乾固し、飽和塩化ナトリウム(200mL)で洗浄し、EA(200mL)で3回抽出し、有機相を合わせ、回転蒸発により100mLに濃縮し、水を無水硫酸ナトリウムにより除去し、吸引濾過を行い、濾液を回転蒸発、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および混合溶媒(3%-5%メタノール/1%アンモニア水/ジクロロメタン)による勾配溶出を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより生成物10-67を6.20gの理論的重量および89.9%の収率で得た。
14-94
生成物14-93(4.50g、2.14mmol)、GFLG-SB7(1.80g、7.31mmol、すなわち、生成物10-67)、HOBT(0.54g、11.91mmol)およびHBTU(1.32g、10.92mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(150mL) で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(1.0mL、31.46mmol)をゆっくり滴下し、次いで、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液をn-ヘキサン(200mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(400mL)で沈澱させた後、吸引濾過し、固体を取得した後、少量の酢酸エチル(3mL)で溶解させ、得られた溶液をメチルtert-ブチルエーテル(300mL)で沈澱させ、吸引濾過し、固体を取得し、真空炉で乾燥させ、これにより生成物14-90を6.41gの理論的重量で得た。
14-97
生成物14-94(6.00g、2.01mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(230mL) で溶解させ、その後、モルホリン(5.30mL、60.84mmol)を加え、得られた溶液を室温で撹拌して2時間反応させた。反応の終了時に、反応溶液をn-ヘキサンおよびメチルtert-ブチルエーテルで沈澱させ、濾過し、固体を取得し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および混合溶媒(5%メタノール/0.5%アンモニア水/ジクロロメタン)による溶出を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより2.7gの生成物および0.32gの原料を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.13 (s, 2H), 8.95 (s, 2H), 8.31-8.18 (m, 6H), 8.12-8.00 (m, 9H), 7.88 (d, J=8.0Hz, 5H), 7.55-7.49 (m, 4H), 7.22-7.16 (m, 25H), 5.82 (t, J=16.0Hz, 2H), 4.55 (s, 3H), 4.35 (dd, J=16.0Hz, 8.0Hz, 2H), 4.14 (t, J=16.0Hz, 2H), 4.06-4.00 (m, 5H), 3.71-3.61 (m, 17H), 3.19-3.13 (m, 10H), 3.07-3.03 (m, 3H), 2.89 (s, 1H), 2.77-2.73 (m, 3H), 2.42 (s, 6H), 2.31 (s, 8H), 2.24-2.20 (m, 6H), 2.14-2.13 (m, 2H), 1.88-1.77 (m, 15H), 1.62-1.57 (m, 8H), 1.50 (t, J=12.0Hz, 6H), 1.35-1.34 (m, 1H), 1.24 (d, J=8.0Hz, 2H), 0.93-0.80 (m, 24H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 2756.49, [M+Na
+] 2778.45。
14-99
生成物14-97(2.7g、1.37mmol)、Fmoc-Glu-OtBu(0.61g、1.35mmol)、HOBT(0.24g、1.78mmol)およびHBTU(0.62g、1.63mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(80mL)で溶解させ、この混合溶液を0℃で30分間撹拌し、DIEA(0.74mL、4.48mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液を低温で一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液を取り出し、n-ヘキサン(200mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(400mL)で沈澱させ、その後、吸引濾過し、固体を取得した後、真空炉で乾燥させ、これにより固体生成物14-99を3.10gの理論的重量で得た。
14-101
生成物14-99(3.10g、0.98mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(200mL) で溶解させ、この混合溶液を室温で撹拌した。次に、モルホリン(2.56mL、29.38mmol)を滴下し、この混合溶液を室温で2時間反応させた。反応の終了時に、反応溶液を蒸発乾固し、n-ヘキサン(300mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(600mL)で沈澱させ、その後、吸引濾過し、固体を取得した後、真空炉で乾燥させ、これにより固体生成物14-101を2.88gの理論的重量で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.13 (s, 2H), 8.96 (s, 2H), 8.27-8.16 (m, 6H), 8.08-8.03 (m, 10H), 7.95 (s, 3H), 7.89-7.87 (m, 5H), 7.55-7.49 (m, 4H), 7.22-7.16 (m, 25H), 5.84-5.80 (t, J=16.0Hz, 2H), 4.56 (s, 3H), 4.37-4.35 (d, J=8.0Hz, 2H), 4.23-4.12 (m, 4H), 4.06-3.95 (m, 3H), 3.61-3.51 (m, 17H), 3.19-3.14 (m, 10H), 3.06-3.03 (m, 3H), 2.89 (s, 6H), 2.73 (m, 8H), 2.42 (s, 3H), 2.31 (s, 8H), 2.24-2.20 (m, 6H), 1.88-1.78 (m, 16H), 1.58-1.50 (m, 17H), 1.50-1.39 (m, 9H), 0.89-0.84 (m, 24H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 2941.93, [M+Na
+] 2963.63。
14-102
原料Boc-GFLG-OBn(0.80g、1.37mmol)および10%Pd/C触媒(100mg)を水素化反応器に加えた後にDMF(30mL)に溶解させたところ、溶媒の高さは撹拌装置の上となり、その後、水素化反応装置を密閉し、「3回のポンピングと3回の充填」操作(すなわち、真空ウォーターポンプを用いた約3分間の反応系からの空気のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填)を行い、これにより水素化反応装置の圧力は18Psiと読み取られ、その後、得られた溶液を室温で一晩反応させた。翌日、TLC(薄層クロマトグラフィー)のモニタリングから反応が完了したことが判明した後に後処理を行った。反応溶液を取り出し、稠密な珪藻土を充填した吸引漏斗に一様に滴下した。反応装置をその反応装置が生成物を含まなくなるまでDMFで3回洗浄し(20mL×3)、その後、反応生成物14-102が得られた。
14-103
生成物14-101(2.88g、0.98mmol)、生成物14-102(0.68g、1.37mmol)、HOBT(0.29g、2.15mmol)およびHBTU(0.70g、1.85mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(200mL)で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(0.74mL、4.48mmol)をゆっくり滴下した後、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液をn-ヘキサン(200mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(500mL)で沈澱させた後、吸引濾過し、固体を取得した後、少量の酢酸エチル(3mL)で溶解させ、得られた溶液をメチルtert-ブチルエーテル(300mL)で沈澱させ、吸引濾過し、固体を取得し、真空炉で乾燥させ、これにより生成物14-103を3.35gの理論的重量で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.12 (s, 2H), 8.95 (s, 2H), 8.16-8.05 (m, 15H), 7.95-7.87 (m, 11H), 7.55-7.49 (m, 4H), 7.22-7.15 (m, 30H), 5.84-5.80 (t, J=16.0Hz, 2H), 4.55 (s, 2H), 4.37-4.35 (d, J=8.0Hz, 2H), 4.17-4.01 (m, 4H), 3.72-3.46 (m, 14H), 3.18-3.13 (m, 8H), 3.06-2.98 (m, 6H), 2.89 (s, 10H), 2.80-2.73 (m, 14H), 2.42 (s, 6H), 2.31-2.20 (m, 16H), 1.88-1.85 (m, 6H), 179-1.72 (m, 8H), 1.58-1.49 (m, 17H), 1.40-1.26 (m, 22H), 0.91-0.82 (m, 30H)。
MALDI-TOF MS: [M+Na
+] 3437.10。
14-107
生成物14-103(3.35g、0.98mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、CH
2Cl
2(40mL)で溶解させ、この混合溶液を室温で撹拌した。次に、TFA(3.00mL、40.39mmol)を滴下し、この混合溶液を室温で2時間反応させた。反応の終了時に、反応溶液を蒸発乾固した後、n-ヘキサンおよびメチルtert-ブチルエーテルで沈澱させ、蒸発乾固し、固体を取得し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および混合溶媒(5%-10%メタノール/ジクロロメタン)による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.5gの生成物14-107を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.12 (s, 2H), 8.95 (s, 2H), 8.33-8.17 (m, 5H), 8.11-8.05 (m, 14H), 7.89-7.87 (m, 5H), 7.55-7.48 (m, 4H), 7.24-7.14 (m, 30H), 5.84-5.80 (t, J=16.0Hz, 2H), 4.55-4.53 (m, 3H), 4.39-4.31 (m, 3H), 4.17-4.13 (m, 4H), 4.03-3.99 (m, 3H), 3.76-3.58 (m, 16H), 3.51 (s, 1H), 3.19-3.13 (m, 11H), 3.07-3.00 (m, 5H), 2.89 (s, 1H), 2.80-2.69 (m, 5H), 2.58-2.54 (m, 4H), 2.42 (s, 6H), 2.31 (s, 8H), 2.24-2.14 (m, 8H), 1.62-1.57 (m, 9H), 152-1.48 (m, 9H), 1.24-1.23 (m, 1H), 0.92-0.79 (m, 30H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 3259.66, [M+Na
+] 3257.58。
14-108
生成物14-107(1.30g、0.40mmol)を250mLの丸底フラスコに加え、次いで、CH
2Cl
2(80mL)およびDMF(100mL) で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(0.26mL、1.59mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液に4ARM-SCM-40K(3.67g、0.089mmol、JenKemから購入)を加えて低温で2時間反応させた後、反応装置を室温に置き、反応溶液を4日間撹拌し、モニタリングのために毎日TLCプレートに適用した。反応の終了時に、回転蒸発によりCH
2Cl
2を除去した後、反応溶液をn-ヘキサン(200mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(400mL)で沈澱させ、吸引濾過し、固体を取得し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー(カラムが詰まった場合には、シリカゲル粉末を取り出、それを混合溶媒で洗浄した後、吸引濾過し、濾液を蒸発させて乾固させる)、および混合溶媒(6%-10%メタノール/ジクロロメタン)による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、カラムから得られた生成物と合わせ、得られた生成物を蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより3.84gの生成物14-108を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.11 (s, 6H), 8.95 (s, 6H), 8.20-8.16 (m, 9H), 8.15-8.04 (m, 42H), 8.02-8.00 (m, 12H), 7.95-7.94 (m, 21H), 7.89-7.87 (m, 20H), 7.78-7.77 (m, 2H), 7.54-7.48 (m, 7H), 7.21-7.14 (m, 127H), 4.56-4.55 (m, 10H), 4.36-4.33 (m, 100H), 4.01-4.00 (m, 23H), 3.88-3.87 (m, 29H), 3.75-3.51 (m, 3488H), 3.17-3.16 (m, 41H), 3.05-3.00 (m, 40H), 2.89 (s, 78H), 2.73 (s, 64H), 2.68-2.67 (m, 18H), 2.60-2.59 (m, 22H), 2.42 (s, 38H), 2.31-2.30 (m, 50H), 2.25-2.17 (m, 95H), 1.98-1.86 (m, 66H), 1.58-1.51 (m, 71H), 1.19-1.17 (m, 12H), 0.91-0.82 (m, 120H)。
14-111
生成物14-108(3.00g、0.055mmol)、HOBT(0.12g、0.89mmol)およびHBTU(0.25g、0.66mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(170mL)で溶解させ、混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(0.20mL、1.22mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液にM-NH
2-2K・HCl(0.67g、0.33mmol、JenKemから購入)を加え、完全に溶解させて低温で2時間反応させた後、反応装置を室温に置き、反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液をn-ヘキサン(200mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(500mL)で沈澱させ、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および混合溶媒(4%-14%メタノール/ジクロロメタン)による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより粗生成物14-111を得た。次に、得られた粗生成物を少量のCH
2Cl
2(2mL)およびDMF(2mL)で溶解させ、次いで、無水エタノール(30mL)、n-ヘキサン(50mL)、およびメチルtert-ブチルエーテル(200mL)を加えて水およびメタノールを除去し、濾過吸引を行い、得られた生成物を真空炉で乾燥させ、これにより2.60gの最終生成物14-111を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.12 (s, 8H), δ 8.95 (s, 11H), 8.20-8.16 (m, 31H), 8.08-8.05 (m, 42H), 7.95-7.94 (m, 8H), 7.89-7.87 (m, 19H), 7.77-7.76 (m, 5H), 7.55-7.49 (m, 15H), 7.22-7.21 (m, 88H), 7.17-7.16 (m, 22H), 4.90-4.55 (m, 91H), 4.36-4.35 (m, 50H), 4.17-4.13 (m, 92H), 4.01-3.51 (m, 4382H), 3.25-3.24 (m, 12H), 3.19-3.13 (m, 19H), 3.08-3.00 (m, 31H), 2.89 (s, 4H), 2.76-2.73 (m, 20H), 2.67-2.58 (m, 19H), 2.42 (s, 29H), 2.31 (s, 39H), 2.24-2.14 (m, 36H), 1.88-1.76 (m, 58H), 1.58-1.49 (m, 68H), 1.20-1.12 (m, 22H), 0.88-0.83 (m, 120H)。
実施例8:化合物14-129の合成
14-113
原料生成物16-180(0.41g、0.26mmol)および10%Pd/C触媒(300mg)を水素化反応器に加えた後にDMF(30mL)に溶解させたところ、溶媒の高さは撹拌装置の上となり、その後、水素化反応装置を密閉し、「3回のポンピングと3回の充填」操作(すなわち、真空ウォーターポンプを用いた約3分間の反応系からの空気のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填)を行い、これにより水素化反応装置の圧力は18Psiと読み取られ、その後、得られた溶液を室温で一晩反応させた。翌日、TLC(薄層クロマトグラフィー)のモニタリングから反応が完了したことが判明した後に後処理を行った。反応溶液を取り出し、稠密な珪藻土を充填した吸引漏斗に一様に滴下した。反応装置をその反応装置が生成物を含まなくなるまでDMFで3回洗浄し(20mL×3)、その後、反応生成物14-113が得られた。
14-114
生成物14-113(0.31g、0.26mmol)、生成物10-67(1.03g、1.37mmol)、HOBT(0.24g、1.781mmol)およびHBTU(1.07g、2.82Lmmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(80mL)で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(0.78mL、4.72mmol)をゆっくり滴下した後、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を1000mLの分液漏斗に移し、反応溶液に飽和重炭酸ナトリウム溶液(200mL)を加え、反応フラスコを酢酸エチルで洗浄し、混合した相を分液漏斗内で激しく振盪し、有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(200mL×3)、得られた有機相を合わせた後、飽和塩化ナトリウム(100mL)による洗浄を3回行った。得られた有機相生成物を合わせ、回転蒸発により濃縮した後、無水硫酸ナトリウムによる水の除去、酢酸エチルによる洗浄および吸引濾過の操作を行った。濾液を蒸発乾固し、固体を真空炉で乾燥させ、これにより0.95gの固体生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.16-8.14 (m, 3H), 8.08-8.01 (m, 16H), 7.96-7.92 (m, 2H), 7.88-7.80 (m, 5H), 7.68-7.67 (m, 1H), 7.55-7.45 (m, 7H), 7.28-7.16 (m, 50H), 7.14-7.10 (m, 18H), 5.78-5.72 (m, 3H), 4.60-4.50 (m, 4H), 4.30-4.14 (m, 7H), 3.95-3.85 (m, 3H), 3.73-3.39 (m, 17H), 3.09-3.02 (m, 7H), 2.99-2.84 (m, 9H), 2.81-2.74 (m, 10H), 2.70-2.64 (m, 18H), 2.31 (s, 17H), 2.15-2.13 (m, 9H), 1.92-1.76 (m, 3H), 1.60-1.55 (m, 5H), 1.53-1.48 (m, 13H), 1.38-1.31 (m, 18H), 1.27-1.23 (m, 12H), 1.08-1.04 (m, 2H), 0.92-0.79 (m, 54H)。
14-115
生成物14-114(0.95g、0.20mmol)を250mLの丸底フラスコに加え、次いで、CH
2Cl
2(10mL) で溶解させ、この混合溶液を室温で撹拌した。次に、TFA(2.00mL、26.93mmol)を滴下し、この混合溶液を室温で2時間反応させた。反応の終了時に、反応溶液を蒸発乾固した後、n-ヘキサン(50mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(200mL)で沈澱させ、蒸発乾固し、固体を取得し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および混合溶媒(5%-8%メタノール/ジクロロメタン)による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより0.54gの生成物14-115を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.49 (d, J=8.0Hz, 4H), 8.35 (d, J=8.0Hz, 4H), 8.09-8.10 (m, 6H), 8.06 (s, 2H), 7.66 (s, 4H), 7.78-7.64 (m, 5H), 7.59-7.53 (m, 9H), 7.27-7.26 (m, 40H), 7.21-7.16 (m, 19H), 7.13-7.13 (m, 10H), 4.62-4.56 (m, 3H), 4.34-4.29 (m, 4H), 4.18-4.08 (m, 5H), 3.91-3.83 (m, 6H),3.80- 3.79 (m, 3H), 3.73-3.72 (m, 3H), 3.69-3.68 (m, 2H), 3.50-3.51 (m, 4H), 3.17 (d, J=8.0Hz, 4H), 3.09-3.08 (m, 2H), 3.05-3.06 (m, 2H),2.92-2.88 (m, 16H), 2.70-2.76 (m,12H), 2.64 (s, 20H), 2.32 (s, 16H), 1.56-1.61 (m, 5H), 1.47-1.53 (m, 10H), 1.35-1.34 (m, 9H), 1.16-1.25 (m, 20H), 0.82-0.94 (m, 54H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 4631.67。
14-117
生成物14-115(0.54g、0.117mmol)を250mLの丸底フラスコに加え、次いで、CH
2Cl
2(10mL)およびDMF(20mL) で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(0.10mL、0.61mmol)をゆっくり滴下し、4ARM-SCM-40K(1.20g、0.089mmol)を加え、得られた溶液に溶解させて低温で2時間反応させた後、反応装置を室温に置き、反応溶液を4日間撹拌し、反応溶液をモニタリングのために毎日TLCプレートに適用した。反応の終了時に、回転蒸発によりCH
2Cl
2を除去した後、反応溶液をn-ヘキサン(50mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(200mL)で沈澱させ、吸引濾過し、固体を取得し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー(カラムにロードした後、シリカゲル粉末を取り出し、混合溶媒で洗浄した後、吸引濾過し、濾液をTLCプレートに適用し、その後、生成物が得られたことが判明し、次いで、濾液を蒸発乾固し、これにより0.60gの不純生成物を得た)、および混合溶媒(6%-10%メタノール/ジクロロメタン)による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより0.90gの生成物14-117を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.54 (s, 4H), 8.70-8.69 (m, 174H), 8.48-8.46 (m, 1H), 8.34-8.33 (m, 1H), 8.13-8.05 (m, 15H), 7.84-7.83 (m, 1H), 7.72-7.71 (m, 1H), 7.38-7.13 (m, 214H), 6.70-6.64 (m, 2H), 5.99-5.97 (m, 11H), 5.51 (s, 2H), 5.33-5.30 (m, 6H), 4.02-4.00 (m, 34H), 3.95-3.90 (m, 89H), 3.81-3.80 (m, 142H), 3.70-3.53 (m, 3590H), 3.17-3.14 (m, 32H), 2.89-2.88 (m, 65H), 2.74-2.72 (m, 68H), 2.66-2.58 (m, 93H), 2.33-2.32 (m, 43H), 2.02-1.96 (m, 80H), 1.37-1.33 (m, 95H), 0.91-0.81 (m, 216H)。
MALDI-TOF MS: 58824.42~60796.75。
14-129
生成物14-108(0.90g、0.015mmol)、HOBT(0.04g、0.30mmol)およびHBTU(0.06g、0.16mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(80mL) で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(0.10mL、0.61mmol)をゆっくり滴下し、その後、M-NH
2-2K.HCl(0.24g、0.118mmol)を加えて低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液をn-ヘキサン(150mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(300mL)で沈澱させた後、2℃~8℃の温度の冷蔵庫に約0.5時間入れ、その後、溶液を取り出し、吸引濾過し、固体を取得し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および混合溶媒(5%-10%メタノール/ジクロロメタン)による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより粗生成物14-129を得た。次に、得られた粗生成物を少量のジクロロメタン(2mL)およびDMF(2mL)で溶解させた後、無水エタノール(30mL)、n-ヘキサン(50mL)、およびメチルtert-ブチルエーテル(200mL)を加えて水およびメタノールを除去し、濾過吸引を行い、得られた生成物を真空炉で乾燥させ、これにより0.60gの最終生成物14-129を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.15-7.95 (m, 132H), 7.85-7.80 (m, 20H), 7.68-7.64 (m, 9H), 7.55-7.49 (m, 45H), 7.24-7.19 (m, 102H), 7.15-7.13 (m, 104H), 4.55-4.50 (m, 48H), 4.23-4.14 (m, 120H), 2.88-3.51 (m, 4337H), 4.24-4.17 (m, 32H), 3.08 (s, 25H), 3.01-2.97 (m, 29H), 2.89-2.85 (m, 36H), 2.75-2.73 (m, 69H), 2.67-2.59 (m, 93H), 2.33-2.30 (m, 76H), 2.15-2.11 (m, 42H), 1.82-1.73 (m, 42H), 1.62-1.46 (m, 82H), 1.35-1.32 (m, 22H), 1.24-1.23 (m, 12H), 1.15-1.14 (m, 18H), 0.92-0.79 (m, 216H)。
MALDI-TOF MS: 67208.19~67746.29。
実施例9:化合物16-145の合成
3-30
Boc-GFLG-OBn(自家製4.0047g、6.8646mmol)および10%Pd/C(0.1006g)をマイクロ反応器に加え、次いで、このマイクロ反応器にDMF(25mL)を加え、この装置の準備を整え、空気口およびポンプバルブを開放して内部環境を真空にし、その後、ポンプバルブを閉め、H
2(16psi)を導入し、反応を2分間続けた後に、空気をポンプで抜き、再びH
2を導入し、ポンピングを3回繰り返し、空気口およびポンプバルブを閉めて(全操作中に真空ポンプは閉めなかったことに留意されたい)反応器内にH
2を密封し、反応溶液を室温で一晩置いた。反応の終了時に、漏斗に珪藻土(稠密)を半分まで充填し、プラスチック滴下器を用いて生成物をその漏斗に滴下させて移し、吸引濾過した後、反応器および漏斗をDMFで3回洗浄し(25mL×3)、生成物3-31の原料として溶液を250mLのフラスコに移した。
3-31
LPT(ラパチニブ、3.7999g、6.5377mmol)、HBTU(3.7195g、9.8066mmol)およびHOBT(1.3253g、9.8066mmol)を秤量し、生成物3-30のDMF溶液に加え、得られた溶液を低温恒温反応槽(-5℃)に入れて20分間反応させ、DIEA(5mL、12.8714mmol)を滴下し、この混合溶液をまず低温で2時間撹拌し、次いで、取り出し、室温で一晩マグネチックスターラー上に置いた。反応の終了時に、反応溶液を2Lの分液漏斗に移し、この分液漏斗に飽和重炭酸ナトリウム溶液(300mL)および酢酸エチル(400mL)を加え、得られた溶液を十分に振盪して有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機層を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム溶液(150mL)による洗浄を1回行い、飽和塩化ナトリウム溶液におる洗浄を2回行い(150mL×2)、得られた有機相を2Lの三角フラスコに注ぎ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、吸引濾過し、100mLに濃縮し、この濃縮溶液にシリカゲル粉末(15g)を加え、得られた溶液を回転蒸発に付して固体溶液を得、その後、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。0.5%アンモニア水:2%メタノール/ジクロロメタンによる溶出を行い、生成物を集め、回転蒸発により乾固して油性生成物を得、この油性生成物を酢酸エチル(50mL)で溶解させ、得られた溶液にn-ヘキサン(100mL)を加え、この溶液を超音波によりホモジナイズした後、吸引濾過し、得られた溶液を乾燥させ、これにより5.9098gの生成物を85.65%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.87 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.12 (s, 4H), 7.91 - 7.64 (m, 3H), 7.56 - 7.41 (m, 1H), 7.40 - 6.84 (m, 10H), 6.62 (s, 2H), 5.27 (s, 2H), 4.73 (s, 2H), 4.55 (s, 1H), 4.48 - 4.11 (m, 3H), 4.03 (s, 1H), 3.89 - 3.39 (m, 6H), 3.03 (s, 4H), 2.69 (s, 3H), 1.99 (s, 1H), 1.70 - 1.41 (m, 4H), 1.40 - 1.09 (m, 9H), 0.84 (s, 6H)。
3-34
生成物3-31(5.9g、5.5891mmol)を250mLのフラスコに加え、ジクロロメタン(15mL)で溶解させ、次いで、この溶液にTFA(4.2mL、55.8910mmol)を加え、得られた溶液を室温で一晩撹拌した。反応の終了時に、反応溶液を蒸発させて溶媒を除去し、得られた生成物を酢酸エチルで溶解させた後、得られた溶液を2Lの分液漏斗に移し、この分液漏斗に飽和重炭酸ナトリウム溶液(300mL、水相中、アルカリ性)および酢酸エチル(400mL)を加え、得られた溶液を十分に振盪して有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機層を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム溶液(150mL)で1回洗浄し、飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し(150mL×2)、得られた有機相を2Lの三角フラスコに注ぎ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、吸引濾過し、100mLに濃縮し、この濃縮溶液にn-ヘキサン(100mL)を加え、この混合溶液を超音波により処理して均質な相とした後、吸引濾過して生成物を得、濾液にシリカゲル粉末(5g)を加え、得られた溶液を回転蒸発に付して固体溶液を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、1%アンモニア水:5%メタノール/クロロメタンによる溶出、回転蒸発、および真空乾燥の操作を行い、これにより4.0926gの生成物を76.64%の収率で得た。
16-34
2-(-2アミノエトキシ)エタノール(18.8680g、190.2226mmol)を秤量し、500mLの丸底フラスコに注いだ後、ジクロロメタン(100mL)で希釈し、その後、トリエチルアミン(38.4972mL、380.4452mmol)を加え、次いで、(Boc)
2O(49.8261g、228.2671mmol)を撹拌しながらゆっくり加え、得られた溶液を撹拌して室温で反応させた。反応の終了時に、反応溶液を蒸発乾固した後、重炭酸ナトリウム粉末を加え、得られた混合物をジクロロメタンで希釈し、シリカゲル粉末を加え、蒸発、ドライサンプルローディング、およびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。50%酢酸エチル/石油エーテルによる溶出を行い、これにより27.3gの生成物を70%の収率で得た。
16-36
生成物16-24(27.3g、132.8144mmol)を500mLの反応フラスコに加え、保護目的でフラスコに窒素を導入し、カリウムtert-ブトキシドのTHF溶液を加え、この混合溶液を0℃において反応させた後、ブロモ酢酸エチル(17.6265mL、159.3773mmol)を加え、得られた溶液をまず3時間撹拌した後、反応のために室温に移行した。反応の終了時に、反応溶液をまず蒸発乾固し、次いで、脱イオン水および酢酸エチルを加え、有機相を分離し、水相を生成物が存在しなくなるまで酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム粉末で乾燥させ、吸引濾過した。濾液をドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーに付した。30%-100%酢酸エチル/石油エーテルによる溶出を行い、これにより20gの生成物を52%の収率で得た。
15-49
生成物16-36(8.8g、30.2053mmol)を250mLの反応フラスコに加え、1,4-ジオキサンを加え、撹拌しながら水酸化リチウム(1.5922g、66.4516mmol)をさらに加え、30分後、脱イオン水を溶液が透明になるまで加えた。反応の終了時に、反応溶液をメチルtert-ブチルエーテルとn-ヘキサン(1:1)の混合溶媒で3回抽出した(100mL×3)。水相を濃塩酸でpH=1に調整した後、酢酸エチルで3回抽出し(300mL×3)、酢酸エチル相を合わせ、溶解させ、飽和塩化ナトリウムによる洗浄を3回行い(100mL×3)、得られた溶液を濃縮し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および40%酢酸エチル/石油エーテルによる溶出の操作を行い、これにより6gの生成物を75%の収率で得た。
3-163
Boc-Glu-(OH)
2(6g、24.2669mmol)、Glu(OBn)
2(25.4588g、50.9605mmol)、HBUT(27.6089g、72.8007mmol)、およびHOBT(9.8368g、72.8007mmol)を秤量し、1Lの反応フラスコに加え、DMF(100mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃で30分間撹拌し、DIEA(40mL、242.669mmol)を滴下し、この混合溶液をまず低温で2時間撹拌した後、室温で反応させた。反応の終了時に、反応溶液を1Lの分液漏斗に注いだ後、飽和重炭酸ナトリウム溶液(400mL)および酢酸エチル(300mL)を加え、有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機層を合わせ、脱イオン水による洗浄を3回行い(200mL×3)、その後、得られた溶液を濃縮し、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。60%-70%酢酸エチル/石油エーテルによる溶出を行い、これにより25gの生成物を得、4gは超過分の生成物である。
3-165
生成物3-163(47.4g、54.7369mmol)を秤量し、超音波により50mLのジクロロメタンおよびTFA(60mL、821.0541mmol)で溶解させ、すりガラス栓を用い、得られた溶液を撹拌して室温で反応させた。反応の終了時に、反応溶液を2Lの分液漏斗に移した後、飽和重炭酸ナトリウム溶液(600mL)および酢酸エチル(500mL)を加え、有機相を分離し、水相をEAで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機層を合わせ、脱イオン水による洗浄を1回行い(300mL)、その後、得られた溶液を濃縮し、蒸発乾固し、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。5%メタノール:1%アンモニア水/ジクロロメタンによる勾配溶出を行い、これにより34gの生成物を83%の収率で得た。
16-148
生成物15-49(9g、24.7736mmol)、生成物3-165(17.2481g、22.5215mmol)、HBUT(11.9575g、31.5301mmol)、およびHOBT(4.2603g、31.5301mmol)を秤量し、500mLの反応フラスコに加え、DMF(200mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃で30分間撹拌し、DIEA(17mL、101.3468mmol)を滴下し、この混合溶液をまず低温で2時間撹拌した後、室温で反応させた。反応の終了時に、反応溶液を2Lの分液漏斗に移した後、飽和重炭酸ナトリウム溶液(600mL)および酢酸エチル(500mL)を加え、有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機層を合わせ、脱イオン水による洗浄を1回行い(300mL)、その後、得られた溶液を濃縮し、蒸発乾固し、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。60%酢酸エチル/石油エーテルによる溶出を行い、これにより12.5gの生成物を56%の収率で得た。
9-98
生成物16-98(2g、1.978mmol)を秤量し、ジクロロメタン(10mL)で部分的に溶解させた後、TFA(4.4075mL、59.340mmol)を加え、得られた溶液を生成物16-98が完全に溶解するまで超音波により処理し、すりガラス栓を用い、この混合溶液を室温で撹拌した。TLC検出およびリンモリブデン酸による発色の後、反応を完了させ、反応溶液を蒸発乾固し、ジクロロメタンを除去した後、得られた固体を酢酸エチル(200mL)で溶解させ、飽和重炭酸ナトリウム溶液を水相がアルカリ性となるまで加えた後、有機相を分離し、水相を水相中に生成物が存在しなくなるまで酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和生理食塩水による洗浄を3回行い(100mL×3)、得られた溶液を濃縮し、蒸発乾固した後、カラムクロマトグラフィーに付した。5cmのカラムの高さで、1%アンモニア水:3%メタノール/ジクロロメタンによる溶出を行い、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、これにより生成物を理論的重量1.802g、実際の重量1.8g、および収率99.9%で得た。
9-100
反応物としてのFmoc-Glu-OtBu(1.1769g、2.7682mmol)を250mLの反応フラスコに加え、次いで、DMF(20mL)で溶解させ、その後、得られた溶液を0℃に置き、その後、この溶液に生成物9-99(1.8g、1.9758mmol)およびPyAOP(1.4433g、2.7682mmol)を加え、得られた溶液を0.5時間撹拌し、TMP(0.2602mL、1.9758mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液を反応が終了するまで低温で撹拌した。反応の終了時に、次いで、飽和重炭酸ナトリウム溶液および酢酸エチルを加え、有機相を分離し、水相を水相中に生成物が存在しなくなるまで酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機層を合わせ、飽和生理食塩水による洗浄を3回行い(200mL×3)、その後、得られた溶液を濃縮し、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。2%メタノール/ジクロロメタンによる溶出を行い、溶出生成物を濃縮し、蒸発乾固し、室温で乾燥させ、これにより実際に2.8gの生成物を得、0.2gが超過分の生成物であった。
9-102
反応物としての生成物9-100(1.9758mmol)を250mLの丸底フラスコに加え、DMF(40mL) で溶解させ、次いで、モルホリン(5.1639mL、59.274mmol)を加え、得られた溶液を室温で撹拌し、0.5時間毎にTLCプレートに適用した。1時間後、反応は終了した。次に、飽和重炭酸ナトリウム溶液および酢酸エチルを加え、有機相を分離し、水相を水相中に生成物が存在しなくなるまで酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を合わせ、飽和生理食塩水による洗浄を行った後、得られた溶液を濃縮し、蒸発乾固し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%-5%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出の操作を行い、これにより1.8gの生成物を83.106%の収率で得た。
9-103
生成物9-102(1.8g、1.6420mmol)、生成物3-30(理論値、2.2988mmol)、HBTU(84.3030g、222.2946mmol)、およびHOBT(30.0387g、222.2946mmol)を丸底フラスコに加え、DMF(50mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃で0.5時間撹拌し、次いで、DIEA(132.2681mL、800.2606mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液まず2時間反応させ、次いで、室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、次いで、飽和重炭酸ナトリウム溶液および酢酸エチルを加え、有機相を分離し、水相を有機生成物が存在しなくなるまで酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を合わせ、飽和生理食塩水による洗浄を行った後、得られた溶液を濃縮し、蒸発乾固し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および3%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出の操作を行い、これにより1.8gの生成物を72%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.52 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.11 - 8.00 (m, 2H), 7.93 - 7.83 (m, 2H), 7.69 (s, 1H), 7.33 (s, 16H), 7.25 (s, 2H), 7.22 - 7.21 (m, 1H), 7.20 (s, 3H), 7.18 (s, 1H), 7.15 (s, 2H), 6.90 (s, 1H), 4.54 (s, 1H), 4.41 - 4.26 (m, 4H), 4.07 (s, 1H), 3.90 (s, 2H), 3.72 (s, 2H), 3.61 - 3.49 (m, 6H), 3.39 (s, 4H), 3.19 (s, 3H), 3.00 (s, 1H), 2.77 (s, 1H), 2.43 (s, 4H), 2.30 (s, 2H), 2.14 (s, 4H), 2.02 (s, 2H), 1.89 (s, 4H), 1.81 - 1.72 (m, 2H), 1.62 - 1.56 (m, 1H), 1.48 (s, 3H), 1.37 (s, 18H), 1.25 (s, 6H), 0.88 (s, 3H), 0.83 (s, 3H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 1570.36, [M+Na
+] 1592.52。
16-130
生成物9-103(0.6846g、0.4361mmol)および10%Pd/C(50mg)を水素化反応器に加え、次いで、DMF(40mL)で溶解させ、水素化反応器を真空状態になるまで空気をポンプで抜いた後、H
2を導入し、吸引操作を水素圧が16psiとなるまで3回繰り返し、溶液を一晩撹拌した。反応の終了時に、サンドコア漏斗に珪藻土を加えて反応溶液の吸引濾過を行い、その後、珪藻土をDMFで3回洗浄し(25mL×3)、この溶液を次の反応のためにそのまま使用した。
16-131
GFLG-LPT(2g、2.0931mmol)、HBTU(0.9923g、2.6166mmol)、HOBT(0.3536g、2.6166mmol)を秤量し、生成物16-130のDMF(110mL)溶液に溶解させ、得られた溶液を-5℃で30分間撹拌した後、DIEA(0.2962mL、7.8498mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液をまず2時間反応させた後、反応が終了するまで室温に置いた。反応の終了時に、反応溶液を1Lの分液漏斗に移し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(400mL)を加えて固体を分離し、その後、吸引濾過を行い、濾液を酢酸エチルで2回抽出した(150mL×2)。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウムによる洗浄を1回洗浄し(150mL)、得られた溶液を濃縮した。濾過ケーキを溶解させ、メタノールとジクロロメタンの混合溶媒で抽出して最終有機相を得、シリカゲル粉末を加え、得られた溶液を蒸発乾固した。ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。1%アンモニア水:7%メタノール/ジクロロメタンによる溶出を行い、これにより1.5gの生成物を71%の収率で得た。
1H -NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.52 (s, 4H), 8.80 (s, 4H), 8.70 (m, 4H), 8.29 (s, 4H), 8.19 (s, 12H), 8.06 (s, 9H), 8.00 - 7.94 (m, 10H), 7.82 (s, 4H), 7.69 - 7.65 (m, 4H), 7.47 (s, 5H), 7.32 (s, 13H), 7.19 (s, 26H), 7.14 - 7.11 (m, 4H), 7.09 (s, 2H), 6.69 (s, 3H), 6.55 (s, 1H), 5.27 (s, 8H), 4.72 (s, 8H), 4.57 (s, 6H), 4.33 (s, 7H), 4.27 (s, 2H), 4.25 - 4.18 (m, 7H), 4.15 (s, 2H), 4.09 - 4.05 (m, 2H), 3.86 (s, 7H), 3.74 (s, 8H), 3.62 (s, 8H), 3.06 (s, 6H), 3.01 (s, 8H), 2.74 (s, 6H), 2.68 - 2.66 (m, 1H), 2.33 (m, 1H), 2.16 - 2.09 (m, 8H), 1.59 (s, 5H), 1.49 - 1.46 (m, 10H), 1.35 (s, 18H), 1.24 (s, 18H), 0.84 (s, 28H), 0.79 (s, 7H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 4956.03, [M+Na
+] 4977.62。
16-135
生成物16-131(1.4g、0.2822mmol)を250mLの反応フラスコに加え、次いで、超音波によりジクロロメタン(20mL)およびTFA(1.0480mL、14.1100mmol)で溶解させ、すりガラス栓を用い、得られた溶液を撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液をまず蒸発乾固し、次いで、酢酸エチル(30mL)で溶解させ、得られた溶液をn-ヘキサンで沈澱させ、溶解および沈澱形成のプロセスを粉末生成物が得られるまで繰り返し、吸引濾過を行い、得られた固体を混合溶媒(20%メタノール:80%ジクロロメタン 40mL)で溶解させ、シリカゲル粉末(8g)を加え、得られた溶液を蒸発乾固して固体粉末とし、サンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。12%-40%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出を行い、これにより1.3gの生成物を95%の収率で得た。
1H- NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.86 (s, 3H), 8.74 (s, 3H), 8.55 (s, 3H), 8.26 - 7.94 (m, 25H), 7.75 (s, 8H), 7.47 (s, 4H), 7.36 - 7.03 (m, 41H), 6.60 (s, 2H), 5.25 (s, 5H), 4.72 (s, 6H), 4.57 (s, 5H), 4.34 (s, 7H), 4.23 (s, 7H), 3.76 (s, 18H), 3.60 (s, 15H), 3.03 (s, 21H), 2.89 (s, 7H), 2.73 (s, 11H), 2.69 (s, 7H), 2.36 - 2.31 (m, 3H), 2.12 (s, 9H), 1.49 (s, 13H), 1.12 (s, 15H), 0.87 - 0.75 (m, 30H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 4799.95, [M+Na
+] 4821.63。
16-137
生成物16-135(1.3g、0.2706mmol)を秤量し、DMFで溶解させ、得られた溶液にDIEA(0.18mL、1.080mmol)および4ARM-SCM-40K(2.3598g、0.0541mmol)を順に加え、再びDMF(10mL)を加え、得られた溶液を暗所、低速撹拌で反応させた。8日後、反応は終了し、この反応溶液にメチルtert-ブチルエーテル(300mL)をに注いだ後、得られた溶液を吸引濾過し、濾過ケーキをドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーに付した。10%-15%メタノール/ジクロロメタンによる溶出を行い、これにより1.6gの生成物を50%の収率で得た。
1H- NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.49 (s, 2H), 8.86 (s, 6H), 8.67 (s, 7H), 8.33 - 7.64 (m, 125H), 7.50 - 6.85 (m, 144H), 6.72 (s, 13H), 6.55 (s, 4H), 5.27 (s, 17H), 4.72 (s, 20H), 4.56 (s, 14H), 4.37 - 4.13 (s, 54H), 4.01 (s, 9H), 3.45 - 3.29 (s, 728H), 3.01 (s, 63H), 2.89 (s, 74H), 2.73 (s, 74H), 2.15 (s, 19H), 1.50 - 1.12 (m, 312H), 0.93 - 0.76 (m, 120H)。
MALDI-TOF MS: 60740.1~61026.38。
16-145
反応物としての生成物16-137(1.6g、0.0264mmol)、M-NH
2-2K.HCl(0.4293g、0.2108mmol)、HBTU(0.0600g、0.1581mmol)、およびHOBT(0.0214g、0.1581mmol)を秤量し、250mLの反応フラスコに加え、DMF(100mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃で30分間撹拌し、DIEA(87.1uL、0.5270mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液を1時間撹拌し、室温に冷却して暗所、低速撹拌で反応させた。反応の終了時に、メチルtert-ブチルエーテルを加えて反応溶液に沈澱を形成させ、吸引濾過を行って粉末生成物を得、この粉末生成物をメタノールとジクロロメタンの混合溶媒で溶解させ、得られた溶液にシリカゲルを加え、蒸発、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。1%アンモニア水:8%メタノール/ジクロロメタンによる溶出を行い、純粋な生成物を集め、蒸発乾固し、超音波処理のために無水エタノール(10mL)およびジクロロメタン(10mL)を加え、得られた溶液に固体が現れるまでメチルtert-ブチルエーテルを加え、吸引濾過を行い、得られた固体をさらに無水エタノール(10mL)およびジクロロメタン(10mL)で溶解させ、得られた溶液をメチルtert-ブチルエーテルで沈澱させ、溶解および沈澱形成のプロセスを3回繰り返し、これにより1.3gの生成物を72%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.85 (s, 11H), 8.75 (s, 13H), 8.55 (s, 12H), 8.10 (s, 118H), 7.88 - 7.68 (m, 37H), 7.46 (s, 23H), 7.38 - 7.02 (m, 175H), 6.60 (s, 10H), 5.25 (s, 31H), 4.72 (s, 37H), 4.57 (s, 28H), 4.28 (s, 88H), 3.88 (s, 129H), 3.33 (s, 2725H), 3.09 - 2.86 (m, 108H), 2.80 - 2.67 (m, 27H), 2.11 (s, 23H), 1.54 (s, 55H), 0.97 - 0.72 (m, 120H)。
実施例10:化合物17-87の合成
13-195
Boc-GFLG-OBn(15.6242g、26.8138mmol)および10%Pd/C(0.2500g)を水素化反応器に加え、次いで、DMF(50mL)で溶解させ、その後、反応器内の空気をウォーターポンプにより真空状態になるまで抜き、反応器中に水素を14Psiの圧力となるまで導入した後、水素を排出し、反応器をウォーターポンプにより真空状態になるまで抜き、その後、水素を再び導入し、このような操作を3回繰り返し、最後に、反応器に再び水素を導入し、その後、この混合溶液を一晩室温で撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を珪藻土で濾過し、珪藻土をDMFで洗浄し(20mL×3)、濾液を次の反応の原料として500mLの丸底フラスコに入れた。
13-196
パルボシクリブ(10.0000g、22.3448mmol、PCBと呼称)、HBTU(12.7111g、33.5172mmol)、およびHOBT(7.8809g、33.5172mmol)を生成物13-195(13.2076g、26.8138mmol)のDMF(200mL)溶液に加え、得られた溶液を-5℃で約20分間撹拌して反応させた後、DIEA(16.6200mL、100.5516mmol)を20分かけてゆっくり滴下し、得られた溶液を-5℃で2時間さらに撹拌した後、一晩室温で撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を2Lのビーカーに移し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(150mL)を加えて固体を分離し、吸引濾過を行い、濾過ケーキを脱イオン水で洗浄し(100mL×4)、その後、真空炉で乾燥させ、これにより20.6gの生成物13-196を100%の収率で得た。H -NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.17 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.10 (dd, J = 12.0, 4.2 Hz, 2H), 7.88 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.52 (m,7H), 6.97 (s, 1H), 5.94 - 5.61 (m, 1H), 4.39 (s, 1H), 4.00 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 3.58 (dd, J = 16.1, 5.4 Hz, 4H), 3.16 (d, J = 19.0 Hz, 4H), 2.43 (s, 3H), 2.31 (s, 3H), 2.25 (s, 2H), 1.89 (s, 2H), 1.82 - 1.70 (m, 5H), 1.66 - 1.56 (m, 3H), 1.52 - 1.43 (m, 2H), 1.38 (s, 9H), 1.24 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 0.86 (dd, J = 15.4, 6.5 Hz, 6H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 922.50。
13-198
生成物13-196(20.6000g、22.3448mmol)を500mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(30mL)で溶解させ、その後、このフラスコにTFA(24.8800mL、335.172mmol)を加え、この混合溶液を室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を濃縮し、メチルtert-ブチルエーテル(200mL)で沈澱させて固体を得、その後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをエタノール(10mL)-ジクロロメタン(40mL)の混合溶媒で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(50g)を加え、その後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および3%-8%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による溶出勾配の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発させて固体として、真空炉で乾燥させ、これにより17.6012gの生成物13-198を96%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.17 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.16 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.52 (m, 7H), 5.83 (p, J = 8.6 Hz, 1H), 4.43 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 4.00 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 3.60 (s, 4H), 3.23 - 3.07 (m, 6H), 2.42 (s, 3H), 2.31 (s, 3H), 2.24 (s, 2H), 2.05 (s, 1H), 1.89 (s, 2H), 1.81 - 1.71 (m, 5H), 1.60 (dd, J = 12.3, 6.2 Hz, 3H), 1.47 (ddd, J = 19.4, 13.3, 6.1 Hz, 2H), 1.23 (s, 1H), 0.88 (dd, J = 11.5, 6.5 Hz, 6H);MALDI-TOF MS: [M+H
+] 822.64, [M+Na
+] 844.42。
13-199
Fmoc-Glu-OtBu(7.2467g、17.0323mmol)を500mLのフラスコに加え、DMF(150mL)で溶解させ、得られた溶液を0℃で反応させ、この反応溶液に撹拌しながら生成物13-198(10.0000g、12.1659mmol)およびPyAOP(8.8800g、17.0323mmol)を加え、得られた溶液を20分間撹拌した後、TMP(1.6000mL、12.1659mmol)を5分かけてゆっくり滴下し、得られた溶液を0℃で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(200mL)を加えて反応溶液に層を形成させ、上清を廃棄し、下層の溶液にさらにn-ヘキサン(150mL×6)を加え、最終的に油性生成物を得、その後、メタノール(20mL)およびジクロロメタン(80mL) で溶解させ、シリカゲル粉末(45g)を加え、その後、得られた溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および5%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発させて固体として、真空炉で乾燥させ、これにより13.4636gの生成物13-199を100%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.17 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.14 - 7.99 (m, 4H), 7.89 (d, J = 7.7 Hz, 3H), 7.73 (d, J = 7.5 Hz, 3H), 7.51 (dd, J = 9.1, 2.8 Hz, 1H), 7.42 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 7.33 (m,8H), 5.84 (dd, J = 17.8, 8.9 Hz, 1H), 4.49 - 4.19 (m, 4H), 4.05 - 3.83 (m, 3H), 3.79 - 3.54 (m, 6H), 3.16 (d, J = 19.6 Hz, 5H), 2.42 (s, 3H), 2.31 (s, 3H), 2.27 - 2.20 (m, 3H), 1.93 (m, 7H), 1.77 (s, 2H), 1.66 - 1.47 (m, 5H), 1.39 (s, 9H), 0.86 (dd, J = 16.0, 6.5 Hz, 6H);MALDI-TOF MS: [M+H
+] 1229.61。
13-203
生成物13-199(13.4636g、10.9511mmol)を500mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(30mL)で溶解させ、その後、TFA(13.5500mL、182.4885mmol)を撹拌しながら加え、この混合溶液を室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を濃縮し、メチルtert-ブチルエーテル(250mL)で沈澱させて固体を得、その後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(100mL×3)、その後、メタノール(20mL)-ジクロロメタン(80mL) の混合溶媒で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(35g)を加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および3%-8%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発させて固体とし、真空炉で乾燥させ、これにより11.7000gの生成物13-203を82%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.91 (s, 1H), 8.99 (s, 1H), 8.15 - 8.00 (m, 4H), 7.87 (t, J = 11.9 Hz, 3H), 7.72 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 7.55 (dt, J = 8.4, 7.8 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 7.33 (m,8H), 5.93 - 5.80 (m, 1H), 4.27 (dd, J = 6.9, 2.8 Hz, 4H), 3.99 (d, J = 5.2 Hz, 3H), 3.85 - 3.68 (m, 2H), 3.61 (s, 4H), 3.39 - 3.14 (m, 4H), 3.02 (td, J = 6.6, 3.9 Hz, 1H), 2.44 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 2.25 (d, J = 7.6 Hz, 3H), 1.93 (s, 2H), 1.83 (m, 7H), 1.61 (dd, J = 12.7, 6.4 Hz, 3H), 1.50 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 0.86 (dd, J = 16.3, 6.5 Hz, 6H);MALDI-TOF MS: [M+H
+] 1173.82, [M+Na
+] 1195.54。
13-176
Boc-GFLG-OBn(7.1784g、12.3194mmol)を水素化反応器に加え、次いで、10%Pd/C(0.1500g)を加え、得られた混合物をDMF(30mL)で溶解させた後、反応器内の空気をウォーターポンプにより真空状態になるまで抜き、反応器中に水素を14Psiの圧力となるまで導入し、その後、水素を排出し、反応器をウォーターポンプにより真空状態になるまで抜き、再び水素を導入し、このような操作を3回繰り返し、最後に、反応器中に再び水素を導入し、その後、この混合溶液を室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を珪藻土で濾過し、珪藻土をDMFで3回洗浄し(20mL×3)、濾液を次の反応の原料として500mLの丸底フラスコに入れた。
13-177
SB-743921(4.9000g、9.4765mmol、SB7と呼称)、HBTU(5.3908g、14.2148mmol)およびHOBT(1.9208g、14.2148mmol)を生成物13-176(6.0682g、12.3194mmol)のDMF(100mL)溶液に加え、得られた溶液を-5℃で20分間撹拌して反応させ、次いで、DIEA(7.0483mL、42.6443mmol)を10分かけてゆっくり滴下し、得られた溶液をさらに-5℃で1時間撹拌した後、室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を1Lの分液漏斗に移し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(250mL)および酢酸エチル(200mL)で抽出して有機相を得、水相を酢酸エチルで3回洗浄し(100mL×3)、得られた有機相を合わせ、飽和生理食塩水で洗浄し(100mL×2)、その後、無水硫酸ナトリウム(30g)で20分間乾燥させ、吸引濾過して濾液を得、濾液を濃縮し、蒸発させて固体を得、この固体を真空炉で3時間乾燥させ、これにより9.4000gの生成物13-177を100%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.09 (dd, J = 9.3, 5.2 Hz, 3H), 7.89 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.65 - 7.42 (m, 2H), 7.42 - 7.06 (m, 14H), 6.98 (s, 1H), 5.75 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 4.39 - 4.11 (m, 2H), 3.90 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 3.58 (dd, J = 25.3, 6.0 Hz, 4H), 3.15 (dd, J = 11.9, 7.5 Hz, 1H), 2.89 (s, 1H), 2.64 (s, 2H), 2.33 (s, 3H), 1.57 (m,4H), 1.47 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 1.36 (s, 9H), 1.23 (dd, J = 21.9, 9.2 Hz, 5H), 0.96 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 0.84 (dd, J = 14.8, 6.4 Hz, 6H), 0.53 (d, J = 4.8 Hz, 2H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 991.47。
13-183
生成物13-177(9.4000g、9.4765mmol)を500mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(30mL)で溶解させ、その後、このフラスコにTFA(10.5000mL、142.1475mmol)を加え、この混合溶液を室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を濃縮し、メチルtert-ブチルエーテル(150mL)で沈澱させて粉末状の固体を得、その後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(100mL×3)、その後、メタノール(20mL)-ジクロロメタン(80mL)の混合溶媒で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(30g)を加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および4%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による溶出の操作を行い、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発させて固体を得、この固体を真空炉で乾燥させ、これにより7.3gの生成物13-183を86.4%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.17 (dt, J = 11.4, 8.0 Hz, 4H), 7.57 (dd, J = 8.6, 2.0 Hz, 2H), 7.43 - 6.96 (m, 15H), 6.24 (s, 2H), 5.76 (s, 1H), 4.34 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 4.17 (d, J = 14.4 Hz, 1H), 3.90 (d, J = 14.8 Hz, 1H), 3.53 (d, J = 11.5 Hz, 2H), 2.85 - 2.53 (m, 3H), 2.33 (s, 3H), 1.52 (m, 7H), 1.32 (s, 1H), 1.15 (dd, J = 38.5, 6.6 Hz, 5H), 0.96 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 0.86 (dd, J = 11.2, 6.5 Hz, 6H), 0.53 (d, J = 5.2 Hz, 3H);MALDI-TOF MS: [M+H
+] 891.23, [M+Na
+] 913.41。
13-204
生成物13-203(9.1503g、7.7986mmol)を500mLのフラスコに加え、DMF(40mL)で溶解させ、得られた溶液を0℃で反応させ、この反応溶液に生成物13-183(7.3g、8.1885mmol)およびPyAOP(5.6924g、10.9180mmol)を加え、得られた溶液を10分間撹拌した後、TMP(1.0270mL、7.7986mmol)を5分かけてゆっくり滴下し、得られた溶液を0℃で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(200mL)を加えて反応溶液に層を形成させ、上清を廃棄し、下層の溶液にn-ヘキサン(150mL)をさらに加え、この溶液に再び層を形成させ、上清を廃棄し、下層の溶液にn-ヘキサン(150mL)をさらに加え、このような操作を6回繰り返して最終的に油性生成物を得、この油性生成物にメチルtert-ブチルエーテル(200mL)を加えて粉末固体を得、その後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(100mL×3)、その後、メタノール(10mL)-ジクロロメタン(40mL)の混合溶媒で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(20g)を加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および3%-6%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発させて固体を得、その後、この固体を真空炉で乾燥させ、これにより15.962gの生成物13-204を100%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.16 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.24 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 8.17 - 7.98 (m, 7H), 7.89 (d, J = 9.5 Hz, 4H), 7.79 - 7.64 (m, 3H), 7.61 - 7.10 (m, 28H), 5.94 - 5.68 (m, 2H), 4.46 - 4.12 (m, 6H), 3.98 (dd, J = 12.4, 7.2 Hz, 3H), 3.77 - 3.56 (m, 9H), 3.24 - 3.13 (m, 4H), 3.01 (td, J = 6.6
, 3.9 Hz, 7H), 2.42 (s, 3H), 2.36 - 2.21 (m, 10H), 1.90 (d, J = 11.0 Hz, 3H), 1.83 - 1.72 (m, 13H), 1.67 - 1.43 (m, 8H), 1.19 (dd, J = 18.9, 11.8 Hz, 1H), 0.88 (ddt, J = 13.5, 9.7, 7.8 Hz, 13H), 0.52 (s, 2H);MALDI-TOF MS: [M+Na
+] 2068.53。
13-206
生成物13-204(15.9620g、7.7986mmol)を500mLのフラスコに加え、次いで、DMF(30mL)で溶解させ、その後、モルホリン(10.2000mL、116.979mmol)を加え、この混合溶液を室温で1時間撹拌して反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(200mL)を加えて反応溶液に層を形成させ、上清を廃棄し、下層の溶液にn-ヘキサン(150mL×6)をさらに加え、最終的に油性生成物を得、その後、メタノール(20mL)およびジクロロメタン(80mL) で溶解させ、シリカゲル粉末(40g)を加えた後、得られた溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および3%-7%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発させて固体を得、その後、この固体真空炉で乾燥させ、これにより11.9000gの生成物13-206を84%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.16 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.36 - 8.02 (m, 10H), 7.89 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.53 (ddd, J = 12.1, 8.8, 2.4 Hz, 3H), 7.20 (dd, J = 28.1, 13.3 Hz, 22H), 5.82 (dt, J = 24.3, 12.1 Hz, 2H), 4.48 - 4.22 (m, 2H), 4.13 (dd, J = 22.6, 10.2 Hz, 1H), 4.08 - 3.89 (m, 3H), 3.81 - 3.50 (m, 11H), 3.23 - 3.09 (m, 6H), 2.81 - 2.67 (m, 3H), 2.42 (s, 3H), 2.39 - 2.18 (m, 10H), 1.91 - 1.75 (m, 11H), 1.67 - 1.43 (m, 10H), 1.19 (dd, J = 18.9, 11.8 Hz, 1H), 0.88 (ddd, J = 19.8, 16.3, 4.3 Hz, 16H), 0.52 (s, 2H)。
MALDI-TOF MS: [M
+H
+] 1822.87, [M+Na
+] 1845.64。
13-207
生成物13-206(11.9000g、6.5221mmol)、Boc-Gly-0H(1.4853g、8.4788mmol)、HBTU(3.7102g、9.7832mmol)、およびHOBT(1.3220g、9.7832mmol)を500mLのフラスコに加え、DMF(40mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃で10分間撹拌し、次いで、DIEA(4.8509mL、29.3495mmol)を約15分かけてゆっくり滴下してさらに-5℃で30分間反応させ、その後、反応溶液を室温で一晩撹拌してさらに反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(150mL)を加えて反応溶液に層を形成させ、上清を廃棄し、下層の溶液にn-ヘキサン(150mL×5)をさらに加え、最後に油性生成物が得られ、この油性生成物にメチルtert-ブチルエーテル(200mL)を加えて粉末固体を得、その後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(100mL×3)、その後、メタノール(20mL)-ジクロロメタン(80mL)の混合溶媒で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(35g)を加え、その後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および4%-6%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発させて固体を得、その後、この固体を真空炉で乾燥させ、これにより12.9250gの生成物13-207100%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.16 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.15 - 7.86 (m, 10H), 7.53 (ddd, J = 12.0, 8.9, 2.4 Hz, 3H), 7.36 - 7.09 (m, 21H), 6.92 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 5.90 - 5.74 (m, 2H), 4.46 - 4.16 (m, 4H), 3.96 (dd, J = 23.4, 9.8 Hz, 3H), 3.81 - 3.50 (m, 12H), 3.24 - 3.06 (m, 6H), 2.86 - 2.61 (m, 3H), 2.42 (s, 3
H), 2.35 - 2.15 (m, 10H), 1.83 (m,11H), 1.69 - 1.40 (m, 10H), 1.36 (s, 9H), 1.18 (d, J = 18.9 Hz, 1H), 1.01 - 0.79 (m, 16H), 0.52 (d, J = 4.8 Hz, 2H); MALDI-TOF MS: [M+Na
+] 2003.81。
13-208
生成物13-207(12.9250g、6.5221mmol)を500mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(30mL)およびTFA(7.2652mL、97.8315mmol)を順に加え、この混合溶液を室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、この反応溶液にメチルtert-ブチルエーテル(200mL)を加えて固体を得、その後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(100mL×3)、その後、メタノール(20mL)-ジクロロメタン(80mL)の混合溶媒で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(30g)を加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および4%-6%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより10.9gの生成物13-208を87%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.16 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.33 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 8.21 - 7.78 (m, 10H), 7.65 - 7.41 (m, 3H), 7.41 - 7.06 (m, 21H), 5.92 - 5.71 (m, 2H), 4.48 - 4.12 (m, 4H), 4.01 - 3.83 (m, 3H), 3.80 - 3.56 (m, 11H), 3.15 (dd, J = 18.0, 5.7 Hz, 7H), 2.81 - 2.60 (m, 3H), 2.42 (s, 3H), 2.37 - 2.16 (m, 10H), 1.95 - 1.45 (m, 21H), 1.36 - 1.09 (m, 3H), 0.87 (ddd, J = 21.2, 16.1, 6.4 Hz, 16H), 0.53 (d, J = 5.1 Hz, 2H); MALDI-TOF MS: [M+H
+]1880.84, [M+Na
+]1903.66。
13-197
Fmoc-Glu-OtBu(4.0900g、9.6151mmol)を500mLのフラスコに加え、DMF(25mL)で溶解させ、得られた溶液を0℃で反応させ、この反応溶液に撹拌しながらH-Glu-(OBn)
2.TsOH(5.3372g、10.6834mmol)およびPyAOP(7.8000g、14.9572mmol)を加え、得られた溶液を約20分撹拌した後、TMP(3.3770mL、25.6402mmol)を4分かけてゆっくり滴下し、得られた溶液を0℃で一晩撹拌した。反応の終了時に、反応溶液を1Lの分液漏斗に移し、脱イオン水(150mL)および酢酸エチル(250mL)で抽出して有機相を得、水相を酢酸エチルで洗浄し(150mL×2)、得られた有機相を合わせ、飽和生理食塩水で洗浄し(150mL×2)、次いで、濃縮し、蒸発乾固し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および20%-50%酢酸エチルを含有する石油エーテル混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で4時間乾燥させ、これにより6.1gの生成物13-197を77%の収率で得た。MALDI-TOF MS: [M+Na
+] 756.99。
13-200
生成物13-197(6.1000g、8.3012mmol)を500mLのフラスコに加え、次いで、DMF(25mL)で溶解させ、その後、モルホリン(7.2000mL、83.0120mmol)を加え、この混合溶液を室温で1時間撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を1Lの分液漏斗に移し、脱イオン水(200mL)および酢酸エチル(200mL)で抽出して有機相を得、水相を酢酸エチルで洗浄し(100mL×2)、得られた有機相を合わせ、飽和生理食塩水で洗浄し(150mL×2)、その後、得られた溶液を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより4.25gの生成物13-200を100%の収率で得た。MALDI-TOF MS: [M+H
+]513.19, [M+Na
+]534.12。
13-201
Boc-GFLG-OBn(6.2881g、10.7916mmol)およびPd/C(0.2000g)を水素化反応器に加え、次いで、DMF(30mL)で溶解させ、その後、反応器内の空気をウォーターポンプにより真空状態になるまで抜き、反応器中に水素を0.14MPaの圧力となるまで導入し、その後、水素を排出し、反応器をウォーターポンプにより真空状態になるまで抜き、その後、再び水素を導入し、このような操作を3回繰り返し、最後に、反応器中に再び水素を導入し、その後、この混合溶液を室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を珪藻土で濾過し、珪藻土をDMFで洗浄し(20mL×3)、濾液を500mLの丸底フラスコに入れ、これにより生成物13-201のDMF溶液を得た。
13-202
生成物13-200(4.2000g、8.3012mmol)、HBTU(4.7222g、12.4518mmol)、およびHOBT(1.6826g、12.4518mmol)を、生成物13-201(5.3156g、10.7916mmol)を含有するDMF(500mL)溶液に加え、得られた溶液は-5℃で20分間撹拌した後、DIEA(6.1760mL、37.3554mmol)を15分かけてゆっくり滴下し、得られた溶液をさらに-5℃で2時間撹拌した後、室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を1Lの分液漏斗に移し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(200mL)および酢酸エチル(250mL)で抽出して有機相を得、水相を酢酸エチルで洗浄し(150mL×2)、得られた有機相を合わせ、飽和生理食塩水で洗浄し(150mL)、その後、濃縮し、蒸発乾固し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および30%-50%酢酸エチルを含有する石油エーテル混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固して固体を得、その後、この固体を真空炉で乾燥させ、これにより6.4gの生成物13-202を78%の収率で得た。
1H -NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.31 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 7.85 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.42 - 7.29 (m, 10H), 7.24 - 7.12 (m, 5H), 6.90 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 4.54 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 4.31 (ddd, J = 19.2, 14.5, 7.9 Hz, 1H), 4.06 (ddd, J = 25.5, 13.3, 6.9 Hz, 1H), 3.81 - 3.67 (m, 2H), 3.60 - 3.46 (m, 2H), 3.00 (dd, J = 13.8, 4.3 Hz, 1H), 2.84 - 2.75 (m, 1H), 2.45 - 2.37 (m, 2H), 2.27 - 2.13 (m, 2H), 2.08 - 1.70 (m, 5H), 1.66 - 1.45 (m, 4H), 1.37 (d, J = 10.8 Hz, 18H), 1.27 - 1.11 (m, 2H), 0.86 (dd, J = 19.4, 6.4 Hz, 7H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 987.50, [M+Na
+] 1009.40。
13-210
生成物13-202(0.6557g、0.6643mmol)および10%Pd/C(0.1000g)を水素化反応器に加え、次いで、DMF(30mL)で溶解させ、その後、反応器内の空気をウォーターポンプにより真空状態になるまで抜き、反応器中に水素を14Psiの圧力となるまで導入し、その後、水素を排出し、反応器をウォーターポンプにより真空状態になるまで抜き、その後、再び水素を導入し、このような操作を3回繰り返し、最後に、反応器中に再び水素を導入し、その後、この混合溶液を室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を珪藻土で濾過し、珪藻土をDMFで洗浄し(20mL×3)、濾液を次の反応の原料として500mLの丸底フラスコに入れた。
13-211
生成物13-208(3.000g、1.5944mmol)、HBTU(0.7558g、1.9929mmol)、およびHOBT(0.2693g、1.9929mmol)を、生成物13-210(0.5360g、0.6643mmol)を含有するDMF(100mL)溶液に加え、得られた溶液を撹拌して-5℃で約20分間反応させた後、DIEA(0.9881mL、5.9787mmol)を3分かけてゆっくり滴下し、得られた溶液をさらに-5℃で1時間撹拌し、その後、室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(150mL)を加えて反応溶液に層を形成させ、上清を廃棄し、下層の液体にn-ヘキサン(150mL×5)を加えて油性の最終生成物を得、この油性生成物にメチルtert-ブチルエーテル(200mL)を加えて粉末状の固体を分離し、吸引濾過を行い、得られた濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテル(100mL×3)で溶解させた後、混合溶媒(20%メタノール:80%ジクロロメタン)(50mL×2)で洗浄し、真空炉で乾燥させ、これにより2.6gの生成物13-211を86%の収率で得た。
1H -NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.13 (s, 2H), 9.00 (d, J = 32.7 Hz, 2H), 8.38 - 7.75 (m, 40H), 7.52 (ddd, J = 11.9, 8.8, 2.4 Hz, 7H), 7.35 - 7.03 (m, 38H), 5.94 - 5.67 (m, 2H), 4.50 (d, J = 44.7 Hz, 3H), 4.39 - 4.15 (m, 6H), 4.11 - 3.88 (m, 5H), 3.82 - 3.50 (m, 21H), 3.37 (d, J = 31.5 Hz, 12H), 3.24 - 3.00 (m, 15H), 2.75 (d, J = 12.3 Hz, 5H), 2.32 (t, J = 34.5 Hz, 33H), 2.04 - 1.66 (m, 18H), 1.64 - 1.45 (m, 18H), 1.33 (dd, J = 21.5, 17.0 Hz, 20H), 1.26 - 1.16 (m, 7H), 1.04 - 0.74 (m, 38H), 0.50 (s, 7H). MALDI-TOF MS: [M+Na
+]4553.27。
13-214
生成物13-211(2.6000g、0.5734mmol)を500mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(10mL)で溶解させた。次に、このフラスコにTFA(1.7000mL、22.4378mmol)を加え、この混合溶液を室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を濃縮し、メチルtert-ブチルエーテル(200mL)で沈澱させて粉末状の固体を得、その後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(100mL×2)、その後、メタノール(10mL)-ジクロロメタン(40mL)の混合溶媒で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(15g)を加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および8%-12%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.8gの生成物13-214を72%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.13 (s, 2H), 8.95 (s, 2H), 8.50 - 7.74 (m, 33H), 7.52 (ddd, J = 12.0, 8.9, 2.3 Hz, 7H), 7.33 - 7.01 (m, 45H), 5.82 (p, J = 8.9 Hz, 2H), 4.54 (d, J = 8.8 Hz, 4H), 4.38 - 4.15 (m, 7H), 3.98 (dd, J = 40.7, 16.5 Hz, 5H), 3.63 (d, J = 19.3 Hz, 21H), 3.00 (dd, J = 26.6, 13.6 Hz, 12H), 2.77 (d, J = 5.9 Hz, 7H), 2.58 (s, 4H), 2.42 (s, 6H), 2.35 - 2.05 (m, 28H), 1.87 (t, J = 46.8 Hz, 20H), 1.65 - 1.39 (m, 22H), 1.32 - 1.10 (m, 9H), 1.00 - 0.67 (m, 40H), 0.50 (s, 6H); MALDI-TOF MS: [M+H
+]4375.92, [M+Na
+]4397.67。
13-217
生成物13-214(1.8000g、0.4112mmol)を500mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(10mL)およびDMF(70mL)で溶解させ、DIEA(0.28mL、1.7140mmol)を-5℃でゆっくり加え、次いで、4ARM-SCM-40K(3.5940g、0.0857mmol、JenKemから購入)を加え、撹拌により溶解させ、得られた溶液を暗所、室温、低速で1週間撹拌して反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(150mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(50mL)を加えて反応溶液に層を形成させ、上清を廃棄し、下層の油性溶液にさらにn-ヘキサン(150mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(50mL)を加え、このような操作を3回繰り返して固体を分離し、得られた溶液を濾過し、得られた濾過ケーキをメタノール(20mL)-ジクロロメタン(80mL)の混合溶媒で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(15g)を加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および10%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより2.7gの生成物13-21を53%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.12 (s, 5H), 8.99 (d, J = 27.8 Hz, 7H), 8.48 - 7.60 (m, 136H), 7.50 (d, J = 15.8 Hz, 24H), 7.34 - 7.11 (m, 182H), 5.98 - 5.78 (m, 8H), 5.32 (s, 6H), 5.13 (d, J = 6.0 Hz, 10H), 4.63 - 4.02 (m, 133H), 3.51 (s, 3048H), 3.26 - 2.94 (m, 35H), 2.70 (d, J = 24.5 Hz, 58H), 2.42 (s, 24H), 2.27 (d, J = 27.3 Hz, 85H), 2.01 - 1.65 (m, 80H), 1.64 - 1.49 (m, 94H), 1.34 (d, J = 6.2 Hz, 38H), 1.17 (s, 26H), 0.91 - 0.78 (m, 182H), 0.49 (s, 26H);
MALDI-TOF MS: 57757.84~61540.95。
17-87
生成物13-217(2.7000g、0.0453mmol)を500mLのフラスコに加え、次いで、DMF(60mL) で溶解させ、その後、得られた溶液にM-NH
2-2K.HCl(0.5592g、0.2745mmol、JenKemから購入)、HBTU(0.1041g、0.2745mmol)、およびHOBT(0.0370g、0.2745mmol)を加え、この混合溶液を-5℃で約20分間撹拌して反応させた後、DIEA(0.1665mL、1.0076mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液をさらに-5℃で1時間反応させ、溶液を暗所、室温、低速で1週間撹拌して反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(150mL)を加えて溶液に層を形成させ、上清を廃棄し、下層の溶液にさらにn-ヘキサン(250mL×5)を加えて油性の最終生成物を得、この油性の最終生成物をメタノール(20mL)-クロロメタン(80mL)の混合溶媒で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(15g)を加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および6-8%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固して固体を得、2時間、真空乾燥させ、これにより粗生成物を得、粗生成物を無水エタノール(15mL)で溶解させ、得られた溶液にn-ヘキサン(100mL)を加えて固体を分離し、溶液を濾過し、濾過ケーキをn-ヘキサンで洗浄し(50mL×3)、真空炉で乾燥させ、これにより2.34gの生成物17-87を74%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.33 (s, 6H), 8.96 (s, 8H), 8.39 - 7.55 (m, 123H), 7.55-7.41 (m, 20H), 7.32 - 6.85 (m, 199H), 5.83 (s, 8H), 4.77 - 4.48 (m, 16H), 4.40-3.95 (m, 23H), 3.88 (m, 106H), 3.52 (s, 4127H), 2.91 (s, 71H), 2.82-2.65 (m, 21H), 2.42 (s, 24H), 2.29 (m, 112H), 1.84 (m, 80
H), 1.53 (m, 86H), 1.37 - 1.15 (m, 38H), 1.09 - 0.72 (m, 162H), 0.50 (s, 11H); MALDI-TOF MS: 66240.77~67307.40。
実施例11:化合物17-141の合成
18-133
生成物8-125(5.4407g、6.8706mmol、すなわち、生成物10-96)を250mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(30mL)で溶解させ、その後、このフラスコにTFA(7.6533mL、103.0590mmol)を加え、この混合溶液を室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を蒸発乾固し、濃縮した後、2Lの分液漏斗に移し、飽和重炭酸ナトリウム(120mL)および酢酸エチル(100mL)で抽出し、水相を酢酸エチル(80mL×3)で洗浄し、得られた有機相を合わせ、飽和生理食塩水で洗浄し(80mL×3)、その後、得られた溶液を濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより79.9gの生成物18-133を100%の収率で得た。
18-136
Fmoc-Glu-OtBu(2.6344g、6.1067mmol)を500mLのフラスコに加え、DMF(50mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃で反応させ、反応溶液に生成物18-133(3.8404g、5.5516mmol)、HBTU(3.1581g、8.3273mmol)およびHOBT(1.1253g、8.3273mmol)を加え、得られた溶液を20分間撹拌した後、DIEA(4.1291mL、24.9880mmol)を10分かけてゆっくり滴下し、得られた溶液を-5℃で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を1Lの分液漏斗に移し、脱イオン水(150mL)および酢酸エチル(100mL)で抽出して有機相を得、水相を酢酸エチルで洗浄し(100mL×3)、得られた有機相を合わせ、飽和生理食塩水で洗浄し(80mL×3)、その後、濃縮し、蒸発乾固し、その後、ジクロロメタン(100mL) で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(15g)を加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および20%-50%酢酸エチルを含有する石油エーテル混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発させて固体を得、この固体を真空炉で乾燥させ、これにより4.4926gの生成物18-136を74%の収率で得た。
18-138
生成物18-136(4.4926g、4.0908mmol)を250mLのフラスコに加え、次いで、DMF(20mL)で溶解させ、その後、モルホリン(5.3458mL、61.3614mmol)を加え、この混合溶液を室温で1時間撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を1Lの分液漏斗に移し、脱イオン水(120mL)および酢酸エチル(100mL)で抽出して有機相を得、水相を酢酸エチルで洗浄し(100mL×2)、得られた有機相を合わせ、飽和生理食塩水で洗浄し(80mL×3)、その後、得られた溶液を濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより3.2gの生成物18-138を73%の収率で得た。
13-201
Boc-GFLG-OBn(6.2881g、10.7916mmol)を水素化反応器に加え、次いで、10%Pd/C(0.2000g)を加え、得られた混合物をDMF(30mL)で溶解させ、反応器内の空気をウォーターポンプにより真空状態になるまで抜き、反応器中に水素を0.14MPaの圧力となるまで導入し、その後、水素を排出し、反応器をウォーターポンプにより真空状態になるまで抜き、その後、再び水素を導入し、このような操作を3回繰り返し、最後に、反応器中に再び水素を導入し、その後、この混合溶液を室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を珪藻土で濾過し、濾過ケーキをDMFで3回洗浄し(20mL×3)、濾液を500mLの丸底フラスコに入れ、これにより生成物13-201のDMF溶液を得た。
18-139
生成物18-138(3.2000g、3.6488)、HBTU(2.0757g、5.4733mmol)、およびHOBT(0.7396g、5.4733mmol)を、生成物13-201(2.3365g、4.7435mmol)を含有するDMF(100mL)溶液に加え、得られた溶液を撹拌して-5℃で20分間反応させた後、DIEA(2.7139mL、16.4198mmol)を5分かけてゆっくり滴下し、得られた溶液をさらに-5℃で2時間撹拌した後、室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を1Lの分液漏斗に移し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(120mL)および酢酸エチル(100mL)で抽出して有機相を得、水相を酢酸エチル(100mL×3)で洗浄し、得られた有機相を合わせ、飽和生理食塩水で洗浄し(80mL×3)、次いで、濃縮し、その後、ジクロロメタン(100mL) で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(10g)を加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%アンモニア水および3%-6%のメタノールを含有する石油エーテル混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発させて固体を得、この固体を真空炉で乾燥させ、これにより3.8gの生成物18-139を78%の収率で得た。
17-124
生成物18-139(0.6152g、0.4555mmol)およびPd/C(0.1000g)を反応器に加え、次いで、DMF(30mL)で溶解させ、反応器内の空気をウォーターポンプにより真空状態になるまで抜き、反応器中に水素を0.14MPaの圧力となるまで導入し、その後、水素を排出し、反応器をウォーターポンプにより真空状態になるまで抜き、その後、再び水素を導入し、このような操作を3回繰り返し、最後に、反応器中に再び水素を導入し、その後、この混合溶液を室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を珪藻土で濾過し、濾過ケーキをDMFで洗浄し(20mL×3)、濾液を次の工程の原料として500mLの丸底フラスコに入れた。
17-125
生成物17-102(3.000g、1.5944mmol)、HBTU(0.7774g、2.0498mmol)、およびHOBT(0.2770g、2.0498mmol)を、生成物17-124(0.4925g、0.4555mmol)を含有するDMF(90mL)溶液に加え、得られた溶液を撹拌して-5℃で20分間反応させた後、DIEA(1.0160mL、6.1493mmol)を5分かけてゆっくり滴下し、得られた溶液をさらに-5℃で1時間撹拌した後、室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(150mL)を加えて反応溶液に層を形成させ、上清を廃棄し、下層の液体にn-ヘキサン(150mL×3)を加えて油性の最終生成物を得、この油性生成物にメチルtert-ブチルエーテル(200mL)を加えて固体を分離し、吸引濾過を行い、得られた濾過ケーキをエチルtert-ブチルエーテル(100mL×3)で洗浄した後、メタノール(5mL)-ジクロロメタン(20mL)溶液で溶解させ、その後、酢酸エチル(150mL)を加えて固体を分離し、その後、濾過を行い、得られた濾過ケーキを真空炉で乾燥させ、これにより3.039gの生成物17-125を100%の収率で得た。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 6667.23。
17-129
生成物17-125(3.0390g、0.4555mmol)を500mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(15mL)およびTFA(0.6765mL、9.1100mmol)を順に加え、この混合溶液を室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を濃縮し、メチルtert-ブチルエーテル(200mL)で沈澱させて固体を得、その後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(50mL×2),その後、メタノール(10mL)-ジクロロメタン(40mL)の混合溶媒で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(15g)を加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および7%-10%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.2341gの生成物17-129を42%の収率で得た。
1H- NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.13 (s, 3H), 8.95 (s, 2H), 8.50 - 7.80 (m, 47H), 7.62 - 7.37 (m, 10H), 7.18 (ddd, J = 13.0, 9.2, 5.1 Hz, 65H), 5.94 - 5.74 (m, 3H), 4.71-4.50 (m, 4H), 4.42 - 4.08 (m, 12H), 3.97 - 3.86(m, 9H), 3.79 - 3.56 (m, 33H), 3.25 - 3.02 (m, 27H), 2.98 - 2.81 (m, 12H), 2.79 - 2.63 (m, 14H), 2.42 (s, 12H), 2.35 - 2.05 (m, 45H), 1.91 - 1.74 (m, 28H), 1.63 - 1.41 (m, 30H), 1.33 - 1.12 (m, 11H), 0.91 - 0.80 (m, 47H), 0.49 (s, 10H)。
MALDI-TOF MS: [M+Na
+] 6531.83。
17-131
生成物17-129(1.2341g、0.1894mmol)を500mLのフラスコに加え、次いで、DMF(50mL)で溶解させ、この混合溶液を-5℃で反応させ、DIEA(0.1304mL,0.7892mmol)をゆっくり加え、得られた溶液を30分間撹拌し、その後、4ARM-SCM-40K(1.6556g、0.0395mmol、JenKemから購入)を加え、低速での撹拌により-5℃で溶解させた後、得られた溶液を暗所、室温、低速で1週間撹拌して反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(150mL×3)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、下層の油性溶液にメチルtert-ブチルエーテル(200mL)を加えて固体を分離した後、溶液を濾過し、得られた濾過ケーキをメタノール(10mL)-ジクロロメタン(40mL)の混合溶媒で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(15g)を加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および4%-6%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.2812gの生成物17-131を48%の収率で得た。
17-141
生成物17-131(1.2812g、0.0190mmol)を500mLのフラスコに加え、次いで、DMF(15mL) で溶解させ、その後、得られた溶液にM-NH
2-3K.HCl(0.3537g、0.1138mmol)、HBTU(0.0863g、0.2276mmol)、およびHOBT(0.0308g、0.2276mmol)を加え、この混合溶液を-5℃で約20分間撹拌して反応させた後、DIEA(0.0689mL、0.4171mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液をさらに-5℃で0.5時間反応させ、この溶液を暗所、室温、低速で6日間撹拌して反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(150mL)を加えて溶液に層を形成させ、上清を廃棄し、下層の溶液にn-ヘキサン(150mL×5)をさらに加えて油性の最終生成物を得、この油性の最終生成物をメタノール(10mL)-ジクロロメタン(40mL)の混合溶媒で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(10g)を加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および4%-6%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固して固体を得、真空炉で2時間乾燥させ、粗生成物を無水エタノール(25mL)およびジクロロメタン(5mL)で溶解させ、得られた溶液にn-ヘキサン(200mL)を加えて固体を分離し、溶液を濾過し、濾過ケーキをn-ヘキサンで洗浄し(50mL×3)、真空炉で乾燥させ、これにより1.04gの生成物17-141を69%の収率で得た。MALDI-TOF MS: 79562.81~79931.28。
実施例12:化合物19-42の合成
16-40
反応物としてのBoc-GLG-OBn(自家製、10g、22.9616mmol)および10%Pd/C(250mg)を水素化反応器に加え、次いで、DMF(30mL)で溶解させ、反応器を密閉し、真空とし、その後、反応器中に水素(18psi)を導入し、溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を濾過ケーキとして珪藻土(20g)を用いて吸引濾過した後、濾過ケーキをDMFで洗浄し(30mL×3)、濾液を次の工程のために集めた。
16-41
PCB(パルボシクリブ(PD-0332991))(5.1380g、11.4808mmol)、HOBT(2.3271g、17.2212mmol)、およびHBTU(6.5310g、17.2212mmol)を、生成物16-40(14.9250mmol)のDMF溶液に加え、得られた溶液を-5℃の低温恒温槽に入れ、撹拌して30分間反応させた後、DIEA(8.5390mL、51.6636mmol)を滴下した。2時間後、得られた溶液を室温で一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液に脱イオン水(1L)を加え、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで3回洗浄した(200mL×3)。濾過ケーキを集め、真空炉で乾燥させ、これにより10gの生成物を100%の収率で得た。
16-44
SB7(SB-743921)(2.4659g、4.7689mmol)、HOBT(0.9666g、7.1534mmol)、およびHBTU(2.7129g、7.1534mmol)を、生成物16-40(6.1996mmol)のDMF溶液に加え、得られた溶液を-5℃の低温恒温槽に入れ、撹拌して30分間反応させた後、DIEA(3.5470mL、21.4061mmol)を滴下した。2時間後、得られた溶液を室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、この反応溶液に飽和重炭酸ナトリウム溶液(300mL)および酢酸エチル(200mL)を加え、得られた溶液を繰り返し振盪した後、静置して層を形成させ、有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(200mL×3)、得られた有機層を合わせた後、飽和塩化ナトリウム溶液で3回洗浄し(200mL×3)、次いで、無水硫酸ナトリウム(100g)で乾燥させ、10分後、吸引濾過を行い、濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄し(20mL×3)、濾液を蒸発乾固し、得られた固体を真空炉で乾燥させ、これにより5gの生成物を100%の収率で得た。
19-45
反応物としての生成物16-44(4.7689mmol)を250mLの反応フラスコに加え、ジクロロメタン(20mL)およびTFA(7.0840mL、95.3780mmol)を順に加えて反応物を溶解させ、得られた溶液を一晩撹拌し、反応させた。反応の終了時に、反応溶液に飽和重炭酸ナトリウム溶液(300mL)および酢酸エチル(200mL)を加え、得られた溶液を繰り返し振盪した後、静置して層を形成させ、有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(200mL×3)、得られた有機層を合わせた後、飽和塩化ナトリウム溶液で3回洗浄し(200mL×3)、その後、無水硫酸ナトリウム(100g)で乾燥させ、10分後、吸引濾過を行い、濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄し(20mL×3)、濾液を蒸発乾固し、得られた固体を混合溶媒(メタノール20%/ジクロロメタン、200mL)で溶解させた後、得られた溶液にシリカゲル粉末(20g)を加え、その後、溶液を蒸発乾固し、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。1%アンモニア水:4%-6%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出を行い、生成物点を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより3.5496gの生成物を80%の収率で得た。
16-47
反応物としての生成物16-41(11.4808mmol)を500mLの反応フラスコに加え、ジクロロメタン(20mL)およびTFA(17.0548mL、229.616mmol)を順に加え、得られた溶液を一晩撹拌し、反応させた。反応の終了時に、反応溶液をまず蒸発乾固し、この溶液にn-ヘキサン(150mL)を加え、得られた溶液を10分間静置し、上清を廃棄し、酢酸エチル(15mL)を加えて超音波処理を行い、均質な相を得、次いで、この均質な相をn-ヘキサンで沈澱させ、このような操作を固体が現れるまで繰り返し、吸引濾過を行い、固体を混合溶媒(メタノール20%/ジクロロメタン、200mL)に溶解させた後、シリカゲル粉末(20g)を加え、溶液を蒸発乾固し、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。1%アンモニア水:3%-5%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出を行い、生成物点を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより6.4gの生成物を83%の収率で得た。
16-51
生成物16-47(2.5g、1.6338mmol)、Fmoc-GLu-OtBu(0.9732g、2.2873mmol)、およびPyAOP(1.1926g、2.2873mmol)を250mLの反応フラスコに加え、DMF(20mL)で溶解させ、得られた溶液を0℃の低温恒温槽に入れ、20分間撹拌して反応させ、TMP(0.2152mL、1.6338mmol)をゆっくり滴下した後、この混合溶液を一晩反応した。反応の終了時に、メチルtert-ブチルエーテル(300mL)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、吸引濾過を行い、濾過ケーキを混合溶媒(メタノール20%/ジクロロメタン、200mL)で溶解させた後、シリカゲル粉末(15g)を加え、その後、得られた溶液を蒸発乾固し、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。溶出剤(5%-10%メタノール/ジクロロメタン)による勾配溶出を行い、生成物点を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより2.1gの生成物を67.64%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δ 10.17 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.14- 7.99 (m, 4H), 7.89 (s, 3H), 7.73 (s, 3H), 7.51 (s, 1H), 7.42 (s, 2H), 7.33 (s, 2H), 5.84 (s, 1H), 4.49- 4.19 (m, 4H), 4.05 -3.83 (m, 3H), 3.79 -3.54 (m, 6H), 3.16 (s, 5H), 2.42 (s, 3H), 2.31 (s, 3H), 2.27- 2.20 (m, 3H), 1.93 (s, 4H), 1.77 (s, 2H), 1.66 -1.47 (m, 5H), 1.39 (s, 9H), 0.86 (s, 6H);
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 1082.60。
19-8
生成物16-51(5.0386mmol)をジクロロメタン(20mL)およびTFA(7.4849mL、100.772mmol)で溶解させ、得られた溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を蒸発乾固し、酢酸エチル(10mL)で溶解させ、メチルtert-ブチルエーテルを沈澱形成のために加えた(300mL)。その後、吸引濾過を行い、濾過ケーキを混合溶媒(メタノール20%/ジクロロメタン、200mL)で溶解させた後、シリカゲル粉末(20g)を加え、その後、得られた溶液を蒸発乾固し、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。溶出剤(8%-10%メタノール/ジクロロメタン)による勾配溶出を行い、生成物点を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより5gの生成物を96.71%の収率で得た。
19-9
反応物としての生成物19-8(5g、4.8276mmol)を秤量し、次いで、DMF(30mL)で溶解させ、得られた溶液を0℃の低温恒温槽に入れ、撹拌し、生成物16-45(3.45g、4.6401mmol)およびPyAOP(3.3870g、6.4961mmol)を順に加え、得られた溶液を30分間撹拌して反応させた後、TMP(0.6118mL、4.6401mmol)をゆっくり滴下した。反応の終了時に、反応溶液にn-ヘキサン(150mL)を加え、得られた溶液を10分間静置し、上清を廃棄し、酢酸エチル(15mL)を加えて超音波処理を行い、均質な相を得、次いで、この均質な相をn-ヘキサンで沈澱させ、このような操作を固体が現れるまで繰り返し、吸引濾過を行い、濾過ケーキを集め、真空炉で乾燥させ、これにより10.8gの生成物を100%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.16 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 8.17 - 7.98 (m, 7H), 7.89 (m, 4H), 7.79 - 7.64 (m, 3H), 7.61 - 7.10 (m, 16H), 5.94 - 5.68 (m, 2H), 4.46 - 4.12 (m, 6H), 4.00-2.82 (m, 3H), 3.77 - 3.56 (m, 9H), 3.24 - 3.13 (m, 4H), 3.01-2.51 (m, 7H), 2.42 (s, 3H), 2.36 - 2.21 (m, 10H), 2.18-1.88 (m, 3H), 1.83 - 1.72 (m, 7H), 1.67 - 1.43 (m, 8H), 1.3-0.95 (m, 1H),0.90-0.61 (m, 13H), 0.52 (s, 2H);
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 1751.90。
19-11
生成物19-9(4.4601mmol)をDMF(20mL)で溶解させ、次いで、得られた溶液にモルホリン(12.13mL、139.203mmol)を加え、溶液を撹拌して反応させ、1時間後に、再びモルホリン(9mL)を加え、反応を3時間続けた。反応の終了時に、この反応溶液にn-ヘキサン(150mL)を加え、得られた溶液を10分間静置し、上清を廃棄し、酢酸エチル(15mL)を加えて超音波処理を行い、均質な相を得、次いで、この均質な相をn-ヘキサンで沈澱させ、このような操作を固体が現れるまで繰り返し、吸引濾過を行い、固体を混合溶媒(メタノール20%/ジクロロメタン、200mL)に溶解させた後、シリカゲル粉末(30g)を加え、溶液を蒸発乾固し、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。1%アンモニア水:4%-8%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出を行い、生成物点を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより4.2gの生成物を59.23%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.14 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.09 - 8.03 (m, 9H), 7.95-7.63 (m, 1H),7.60- 7.52 (m, 1H), 7.50 (s, 2H), 7.25 (s, 6H), 7.14 (s, 2H), 5.91 - 5.69 (m, 3H), 5.55-4.32 (m, 1H), 4.29 (s, 1H),4.20 -3.86 (m, 3H), 3.79 - 3.67 (m, 6H), 3.59 (s, 10H), 2.89 (s, 1H), 2.81-2.31 (m, 11H), 2.28-1.99 (m, 7H), 1.94 - 1.71 (m, 9H), 1.62-0.91 (m, 4H), 0.87-0.62(m, 18H), 0.52 (s, 3H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 1529.37, [M+Na
+] 1551.33。
19-13
反応物としての生成物19-11(4.2g、2.7447mmol)を秤量し、次いで、DMF(30mL)で溶解させ、得られた溶液を低温恒温槽に入れ、撹拌し、その後、反応物Fmoc-GLu-OtBu(1.6350g、3.8426mmol)およびPyAOP(2.0035g、3.8426mmol)を順に加え、得られた溶液を30分間撹拌して反応させた後、TMP(0.3615mL、2.7447mmol)を滴下し、得られた溶液を一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液にn-ヘキサン(150mL)を加え、得られた溶液を10分間静置し、上清を廃棄し、酢酸エチル(15mL)を加えて超音波処理を行い、均質な相を得、次いで、この均質な相をn-ヘキサンで沈澱させ、このような操作を固体が現れるまで繰り返し、吸引濾過を行い、濾過ケーキを集め、真空炉で乾燥させ、これにより5.6gの生成物を100%の収率で得た。
19-14
生成物19-13(2.7447mmol)をDMF(20mL)で溶解させ、次いで、得られた溶液にモルホリン(7.1735mL、82.341)を加え、得られた溶液を3時間撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液にn-ヘキサン(150mL)を加え、得られた溶液を10分間静置し、上清を廃棄し、酢酸エチル(15mL)を加えて超音波処理を行い、均質な相を得、次いで、この均質な相をn-ヘキサンで沈澱させ、このような操作を固体が現れるまで繰り返し、吸引濾過を行い、固体を混合溶媒(20%メタノール/ジクロロメタン、200mL)に溶解させた後、シリカゲル粉末(20g)を加え、溶液を蒸発乾固し、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。1%アンモニア水:7%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出を行い、生成物点を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより4.3gの生成物を91.49%の収率で得た。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 1714.93, [M+Na
+] 1736.57。
19-20
反応物としての生成物19-14(1.6g、0.9327mmol)、Boc-GLG-OH(自家製、1.2125mmol)、およびHOBT(0.2g、1.3991mmol)、HBTU(0.53g、1.3991mmol)をDMF(50mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃の低温恒温槽に入れ、30分間撹拌し、DIEA(0.69mL、4.1922mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液をまず2時間反応させ、さらに室温で一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液にn-ヘキサン(150mL)を加え、得られた溶液を10分間静置し、上清を廃棄し、酢酸エチル(15mL)を加えて超音波処理を行い、均質な相を得、次いで、この均質な相をn-ヘキサンで沈澱させ、このような操作を固体が現れるまで繰り返し、吸引濾過を行い、固体を混合溶媒(メタノール20%/ジクロロメタン、200mL)に溶解させ、シリカゲル粉末(15g)を加え、溶液を蒸発乾固し、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。1%アンモニア水:4%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出を行い、生成物点を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.5gの生成物を52.53%の収率で得た。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 2042.13, [M+Na
+] 2064.40。
19-33
反応物としての生成物19-20(1g、0.4896mmol)を秤量し、ジクロロメタン(20mL)およびTFA(1.454mL、19.5808mmol)で溶解させ、得られた溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液にn-ヘキサン(150mL)を加え、得られた溶液を10分間静置し、上清を廃棄し、酢酸エチル(15mL)を加えて超音波処理を行い、均質な相を得、次いで、この均質な相をn-ヘキサンで沈澱させ、このような操作を固体が現れるまで繰り返し、吸引濾過を行い、濾過ケーキを集め、真空炉で乾燥させ、これにより1.2gの生成物を100%の収率で得た。
19-36
生成物19-33(0.4896mmol)を秤量し、次いで、DMF(50mL)で溶解させ、DIEA(0.869mL、5.268mmol)を加え、4ARM-SCM-40K(4.4492g、0.102mmol、JenKemから購入)をジクロロメタン(20mL)で溶解させ、その後、生成物19-33を加え、この混合溶液を反応して撹拌した。反応の終了時に、メチルtert-ブチルエーテル(300mL)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、吸引濾過を行い、濾過ケーキを混合溶媒(メタノール20%/ジクロロメタン、200mL)で溶解させた後、シリカゲル粉末(20g)を加え、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。次に、溶出剤(10%-15%メタノール/ジクロロメタン)による勾配溶出を行い、生成物点を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.4gの生成物を27%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.12 (s, 3H), 8.96 (s, 9H), 8.77-8.39 (m, 16H), 8.27-8.12 (m, 6H), 8.09-7.91 (m, 15H), 7.85-7.70 (m, 7H), 7.66 - 7.57 (m, 2H), 7.57 - 7.46 (m, 2H), 7.41 - 7.29 (m, 23H), 7.24 (s, 16H), 7.16-7.10 (m, 6H), 6.54-6.50 (m, 17H), 5.85 - 5.79 (m, 1H), 5.11 (s, 7H), 4.53-3.90 (m, 8H), 3.70 - 3.65 (m, 41H), 3.50-2.99 (m, 4001H), 2.90-2.88 (m, 10H), 2.74-2.72 (m, 9H), 2.70-2.66 (m, 20H), 2.60-2.58 (m, 12H), 2.44-2.38 (m, 13H), 2.35 - 2.29 (m, 27H), 1.84-1.82 (m, 6H), 1.46-1.142 (m, 10H), 1.41-1.27 (m, 50H), 1.24-1.20 (m, 24H), 1.20-1.16 (m, 46H), 1.13-0 92(m, 15H), 0.87- 0.83 (m, 96H)。
MALDI-TOF MS: 50260.57~51539.80。
19-42
生成物19-36(1.4g、0.0276mmol)、M-NH
2-2K・HCl(0.4418g、0.2209mmol)、HOBT(0.0224g、0.1657mmol)およびHBTU(0.0628g、0.1657mmol)をDMF(50mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃の低温恒温槽に入れ、30分間撹拌して反応させた後、DIEA(0.1787mL、0.7179mmol)を滴下し、この混合溶液を撹拌して反応させ、2時間後、反応溶液をさらに室温で反応させた。反応の終了時に、メチルtert-ブチルエーテル(300mL)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、吸引濾過を加え、濾過ケーキを混合溶媒(メタノール20%/ジクロロメタン、200mL)で溶解させた後、シリカゲル粉末(8g)を加え、次いで、得られた溶液を蒸発乾固し、ドライサンプルローディングの操作を行った。1%アンモニア水:2%-5%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出を行い、生成物点を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより0.1gの生成物を6.1%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.98-8.94 (m, 12H), 8.27 - 8.18 (m, 8H), 8.08-8.06 (m, 48H), 7.92 - 7.83 (m, 7H), 7.65-7.30 (m, 9H), 7.22-6.26 (m, 78H), 3.45-3.38 (m, 6355H), 2.36-2.30 (m, 161H), 2.11-1.72 (m, 59H), 1.58-1.56 (m, 35H), 1.50-1.46 (m, 48H), 1.34-0.96 (m, 18H), 0.88-0.63 (m, 96H), 0.59- 0.32 (m, 9H)。
実施例13:化合物19-72の合成
19-53
生成物9-103(0.4g、0.2547mmol)および10%Pd/C(300mg)を水素化反応器に加え、次いで、DMF(30mL)で溶解させ、反応器を密閉し、真空とした後、反応器に水素(18psi)を導入し、この溶液を一晩撹拌した。反応の終了時に、反応溶液を濾過ケーキとして珪藻土(20g)を用いて吸引濾過した後、濾過ケーキをDMFで洗浄し(30mL×3)、次の工程のために濾液を集めた。
19-54
生成物3-161(2.5484g、1.2226mmol、その構造および合成法については、PCT国際特許出願PCT/CN2018/073662の実施例M-10の化合物L-10の合成を参照、Boc-GLG-OBnをBoc-GFLG-OBnに置き換え、PCBをLPTに置き換えて製造)、HOBT(0.2065g、1.5282mmol)、およびHBTU(0.5796g、1.5282mmol)を生成物19-53(0.2547mmol)に加え、次いで、得られた溶液を-5℃の低温恒温槽に入れ、撹拌して反応させ、0.5時間後、DIEA(0.7577mL、4.5846mmol)を滴下し、この混合溶液を一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液に飽和重炭酸ナトリウム溶液(300mL)および酢酸エチル(200mL)を加え、得られた溶液を繰り返し振盪した後、静置して層を形成させ、有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(200mL×3)、得られた有機層を合わせ、その後、飽和塩化ナトリウム溶液で3回洗浄し(200mL×3)、その後、無水硫酸ナトリウム(100g)で乾燥させ、10分後、吸引濾過を行い、濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄し(20mL×3)、その後、シリカゲル粉末(10g)を加えた後、得られた溶液を蒸発乾固し、ドライサンプルローディングおよび1%アンモニア水:6%メタノール/ジクロロメタンによる溶出の操作を行い、生成物点を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.6gの生成物を69%の収率で得た。
19-58
生成物19-54(1.6g)をTFA(0.26mL、3.5055mmol)およびジクロロメタン(30mL)で溶解させ、得られた溶液を一晩撹拌した。反応の終了時に、反応溶液をまず蒸発乾固し、この溶液にn-ヘキサン(150mL)を加え、得られた溶液を10分間静置し、上清を廃棄し、酢酸エチル(15mL)を加えて超音波処理を行い、均質な相を得、次いで、この均質な相をn-ヘキサンで沈澱させ、このような操作を固体が現れるまで繰り返し、吸引濾過を行い、濾過ケーキを混合溶媒(メタノール20%/ジクロロメタン、200mL)に溶解させ、シリカゲル粉末(10g)を加え、溶液を蒸発乾固し、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。溶出剤(1%アンモニア水:7%-8%メタノール/ジクロロメタン)による勾配溶出を行い、生成物点を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.2gの生成物を75.8%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.87-9.53 (m,5H), 9.03-8.76 (m, 5H), 8.56 (s, 5H), 8.36-8.23 (m,10H), 8.16 - 7.99 (m, 37H), 7.87-7.83 (m, 8H), 7.75 - 7.67 (m, 9H), 7.58-7.43 (m, 18H), 7.36 - 7.13 (m,84H), 6.90 (s, 2 H ) , 3.76-6.68 (m, 5H), 6.55-6.03 (m, 4H), 5.26 (s,11H), 4.86-4.72 (m,12 H), 4.63-4.45 (m, 17H), 4.37-4.29 (m, 10H), 4.25-3.95 (m, 12H), 3.92 -3.86 (m, 20H), 3.78 - 3.64 (m, 20H), 3.65 - 3.47 (m, 29H), 3.27 -3.12(m, 8H), 3.05 (s, 7H), 3.03 (s, 10H), 2.93 (s, 15H), 2.89 (s,7H), 2.83 - 2.69 (m, 36H),2.31 (s,11H),2.13- 1.58 (m, 6H), 1.48-1.38 (m, 19H), 1.36 - 1.32 (m, 8H), 1.24 - 1.20 (m, 13H), 0.95 - 0.88 (m, 16H), 0.88 - 0.83 (m, 24H), 0.82 - 0.78 (m, 19H), 0.54 - 0.46 (m, 11H)。
MALDI-TOF MS: [M+Na
+] 8985.60。
19-64
生成物19-58(1.2g、0.1331mmol)をDMF(20mL)で溶解させ、4AMR-SCM-40K(1.1631g、0.02772mmol、JenKemから購入)をジクロロメタン(20mL)で溶解させ、これら2つの溶液を別個に250mLのフラスコに加えた後、DIEA(2mL)を滴下し、得られた溶液を撹拌して反応させた。反応の終了時に、メチルtert-ブチルエーテル(300mL)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、吸引濾過を行い、濾過ケーキを混合溶媒(メタノール20%/ジクロロメタン、200mL)で溶解させた後、シリカゲル粉末(10g)を加え、その後、得られた溶液を蒸発乾固し、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。次に、溶出剤(8%メタノール/ジクロロメタン)による溶出を行い、生成物点を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.1gの生成物を50.2%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.97 - 9.75 (m, 92H), 8.54-8.52 (m, 165H), 8.31 - 8.15 (m, 60H), 7.94-7.90 (m, 68H), 7.92 - 7.58 (m, 141H), 7.57 - 7.42 (m, 46H), 7.23 (m, 77H), 6.52-6.48 (m, 72H), 5.29-5.24 (m, 51H), 3.69 - 3.66 (m, 659H), 3.46-3.38 (m, 3764H), 2.95-2.86 (m, 16H), 2.72-2.70 (m, 52H), 2.35-2.32 (m, 115H), 2.00-1.96 (m, 24H), 1.48-1.46 (m, 25H), 1.36-1.32 (m, 30H), 1.24-1.20 (m, 207H), 1.18-1.16 (m, 28H), 0.86-0.84 (m, 216H)。
MALDI-TOF MS: 77323.56~77347.98。
19-72
生成物19-64(1.1g、0.0142mmol)をDMF(30mL)で溶解させ、次いで、-5℃の低温恒温槽に入れ、その後、M-NH
2-2K・HCl(0.2311g、0.1134mmol)、HOBT(0.0115g、0.0851mmol)、およびHBTU(0.0323g、0.0851mmol)を順に加え、0.5時間後、DIEA(0.06mL、0.3687mmol)を滴下し、2時間後、溶液を室温で反応させた。反応の終了時に、メチルtert-ブチルエーテルを加えて反応溶液に沈澱を形成させ、吸引濾過を行い、濾過ケーキを混合溶媒(メタノール20%/ジクロロメタン、200mL)で溶解させた後、シリカゲル粉末(5g)を加え、その後、得られた溶液を蒸発乾固し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、溶出剤(6%メタノール/ジクロロメタン)による溶出の操作を行い、これにより0.6gの生成物を50%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ8.10 - 8.04 (m, 95H), 7.97 - 7.91 (m, 84H), 7.89 - 7.82 (m, 110H), 7.49-7.42(m, 116H), 7.24-7.18 (m, 118H), 7.19-7.13 (m, 84H), 7.08-7.03 (m, 51H), 6.99-6.93 (m, 67H), 5.99-5.86 (m, 131H), 5.58-5.53 (m, 67H), 3.24-3.1 (m, 4490H), 2.89-2.82 (m, 269H), 2.76-2.71 (m, 104H), 2.69-2.65 (m, 141H), 2.38-2.33 (m, 140H), 1.27-1.25 (m, 124H), 1.17-1.14 (m, 136H), 1.06 (m, 96H), 0.88-0.82 (m, 216H)。MALDI-TOF MS: 85257.07~85387.78。
実施例14:化合物19-80の合成
11-86
反応物としてのBoc-GFLG-OBn(自家製、20g)および10%Pd/C(250mg)を水素化反応器に加え、次いで、DMF(30mL)で溶解させ、反応器を密閉し、真空とし、その後、反応器に水素(18psi)を導入し、溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を濾過ケーキとして珪藻土(20g)を用いて吸引濾過した後、濾過ケーキをDMFで3回洗浄し(30mL×3)、次の工程のために濾液を集めた。
19-56
PCB(パルボシクリブ(PD-0332991))(4.7264g、10.5611mmol)、生成物11-86(13.7294mmol)、HOBT(2.1407g、15.8417mmol)、およびHBTU(6.0080g、15.8417mmol)を500mLのフラスコに加え、DMF(30mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃の低温恒温槽に入れ、0.5時間後、DIEA(0.7508mL、4.5428mmol)を滴下し、2時間後、この混合溶液を室温において一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液に脱イオン水(500mL)を加え、得られた溶液を吸引濾過し、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで3回洗浄し(300mL×3)、その後、混合溶媒(20%メタノール/ジクロロメタン、200mL)で溶解させ、シリカゲル粉末(50g)を加え、およびドライサンプルローディングの操作を行った。次に、溶出剤(3%-5%メタノール/ジクロロメタン)による勾配溶出を行い、生成物点を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより10.3gの生成物を100%の収率で得た。
19-60
TFA(19.6107mL、264.0275mmol)およびジクロロメタン(20mL)を生成物19-56(10.5611mmol)に加え、得られた溶液を撹拌して反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサンを加えて反応溶液に沈澱を形成させ、溶液を10分間静置し、上清を廃棄し、その後、超音波処理のために少量の酢酸エチルを加え、n-ヘキサンを再び加え、このような操作を固体が現れるまで繰り返した。その後、吸引濾過を行い、濾過ケーキを混合溶媒(メタノール20%/ジクロロメタン、200mL)で溶解させ、その後、シリカゲル粉末(50g)を加えた後、得られた溶液を蒸発乾固し、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。次に、溶出剤(3%メタノール/ジクロロメタン)による溶出を行い、生成物点を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより9gの生成物を80%の収率で得た。
19-66
Fmoc-Glu-OtBu(6.23g、14.65mmol)、GFLG-PCB(8.6g、10.46mmol、すなわち、生成物19-60)、およびPyAOP(8.2g、15.7mmol)を500mLのフラスコに加え、次いで、DMF(40mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃の低温恒温槽に入れ、0.5時間後、TMP(1.38mL、10.46mmol)を滴下し、この混合溶液を撹拌して反応させた。反応の終了時に、メチルtert-ブチルエーテル(150mL)およびn-ヘキサン(100mL)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、この沈澱プロセスを3回繰り返して粉末を得、吸引濾過を行い、濾過ケーキを混合溶媒(メタノール20%/ジクロロメタン、200mL)で溶解させた後、シリカゲル粉末(25g)を加え、その後、得られた溶液を蒸発乾固し、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。次に、溶出剤(2%メタノール/ジクロロメタン)による溶出を行い、生成物点を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより5.9gの生成物を得た。
19-71
生成物19-66(7.3g、5.93mmol)をジクロロメタン(30mL)で溶解させ、次いで、TFA(6.61mL、89mmol)を加え、得られた溶液を撹拌して反応させた。反応の終了時に、メチルtert-ブチルエーテル(150mL)およびn-ヘキサン(100mL)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、この沈澱プロセスを3回繰り返して粉末を得、吸引濾過を行い、濾過ケーキを混合溶媒(メタノール20%/ジクロロメタン、200mL)で溶解させた後、シリカゲル粉末(25g)を加え、その後、得られた溶液を蒸発乾固し、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。次に、溶出剤(2%-5%メタノール/ジクロロメタン)による勾配溶出を行い、生成物点を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより6.1gの生成物を得た。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 1173.65, [M+Na
+] 1195.59。
19-62
生成物19-71(1.3g、1.1105mmol)を500mLのフラスコに加え、次いで、DMF(20mL)で溶解させ、得られた溶液にGFLG-SB7(0.9g、1.0095mmol)、HOBT(0.2046g、1.5143mmol)、およびHBTU(0.5743、1.5143mmol)を順に加え、その後、溶液を-5℃の低温恒温槽に入れ、0.5時間後、DIEA(0.7508mL、4.5428mmol)を滴下し、2時間後、得られた溶液を室温で反応させ、翌日、HOBT(0.1023g)、HBTU(0.2871g)、およびDIEA(0.38mL)を再び反応溶液に加えた。反応の終了時に、メチルtert-ブチルエーテル(300mL)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、吸引濾過を行い、濾過ケーキを集め、真空炉で乾燥させ、これにより2.6gの生成物を100%の収率で得た。
19-68
生成物19-62(1.2295mmol)をDMF(20mL)で溶解させ、次いで、モルホリン(2.638mL、20.285mmol)を加え、得られた溶液を撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液にメチルtert-ブチルエーテル(300mL×3)を加えた。沈澱形成後、吸引濾過を行い、濾過ケーキを混合溶媒(メタノール20%/ジクロロメタン、200mL)で溶解させた後、シリカゲル粉末(10g)を加え、その後、得られた溶液を蒸発乾固し、次いで、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および溶出剤(1%アンモニア水:3%メタノール/ジクロロメタン)による溶出の操作を行い、生成物点を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより2.1gの生成物を100%の収率で得た。
19-70
DMF(20mL)を生成物19-68(1.0095mmol)に加え、次いで、得られた溶液を-5℃の低温恒温槽に入れ、Fmoc-Glu-OtBu(0.6013g、1.4133mmol)、HOBT(0.2046g、1.5143mmol)、およびHBTU(0.5743g、15143mmol)を順に加え、0.5時間後、DIEA(0.7508mL、4.5428mmol)を滴下し、2時間後、得られた溶液を室温で反応させた。反応の終了時に、反応溶液にメチルtert-ブチルエーテルを加えて固体を分離し、吸引濾過を行い、濾過ケーキを混合溶媒(メタノール20%/ジクロロメタン、200mL)で溶解させた後、シリカゲル粉末(10g)を加え、得られた溶液を蒸発乾固し、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。溶出剤(1%アンモニア水:3%メタノール/ジクロロメタン)による溶出を行い、生成物点を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.9gの生成物を83.3%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 0.12 (s, 2H), 8.95 (s, 2H), 8.10 - 8.03 (m, 7H), 7.91-7.80 (m, 5H), 7.69-7.55 (m, 4H), 7.41 (s, 4H), 7.35 - 7.28 (m, 4H), 7.22 (s, 11H), 4.06 - 3.97 (m, 6H), 3.88 (s, 3H), 3.66-3.39 (m,11H), 3.16 (m, 9H), 3.06 - 2.99 (m,4H), 2.42 (s, 4H), 2.31 (s,7H), 2.28-2.19 (m, 5H), 2.15 - 2.09 (m, 3H), 1.99 (s, 5H), 1.63 - 1.55 (m,5H), 1.50 -1.41(m, 7H), 1.35 (s, 9H), 1.19 (s, 1H), 1.17 (s, 2H), 1.15 (s, 1H), 1.07-0.91 (m, 4H), 0.90 - 0.77 (m, 17H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 2259.78, [M+Na
+] 2281.78。
19-74
生成物19-70(1.9g、0.8407mmol)をDMF(20mL)で溶解させ、次いで、モルホリン(2.1970mL、25.2205mmol)を加え、得られた溶液を撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液にメチルtert-ブチルエーテルを加えて固体を分離し、吸引濾過を行い、濾過ケーキを集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより生成物を88.2%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.13 (s, 2H), 8.96 (s,2H), 8.22 - 7.76 (m, 18H), 7.52 -728.(m, 4H), 7.19 -559(m, 14H), 5.03-4.53 (m, 3H), 4.35 (s, 2H), 4.26 - 4.19 (m, 2H), 4.16 - 4.08 (m,2H), 4.00 (s, 2H), 3.82-.29 (m, 10H), 3.17 -2.91(m ,7H), 2.89 (s,4H), 2.71-2.59 (m, 7H), 2.42 (s, 3H), 2.31 (s,5H), 2.13 (s, 2H), 1.90 - 1.74 (m, 8H), 1.62 - 1.46 (m, 10H), 1.38 (s, 9H), 0.93 - 0.80 (m, 15H), 0.51 (s, 3H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 2037.81, [M+Na
+] 2059.87。
19-76
DMF(20mL)を生成物19-74(1.5g、0.7361mmol)に加え、次いで、得られた溶液を-5℃の低温恒温槽に入れ、Boc-GFLG-OH(自家製、1.0305mmol)、HOBT(0.1492g、1.1042mmol)およびHBTU(0.5658g、1.1042mmol)を順に加え、0.5時間後、DIEA(0.55mL、3.3145mmol)を滴下し、2時間後、得られた溶液を室温で反応させた。反応の終了時に、反応溶液にメチルtert-ブチルエーテルを加えて固体を分離し、吸引濾過を行い、濾過ケーキを集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.5gの生成物を83%の収率で得た。
19-77
生成物19-76(1.5g、0.5937mmol)をジクロロメタン(20mL)で溶解させ、次いで、TFA(1.7639mL、23.7491mmol)を加え、得られた溶液を撹拌して反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサンを加えて反応溶液に沈澱を形成させ、溶液を10分間静置し、上清を廃棄し、次いで、超音波処理のために少量の酢酸エチルを加え、沈澱形成のためにn-ヘキサンを加え、このような沈澱プロセスを固体が現れるまで繰り返した。沈澱が形成したところで、吸引濾過を行い、濾過ケーキを集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.7gの生成物を100%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.98 (s, 2H), 8.32-8.16 (m,2H), 8.13 -7.92 (m, 10H), 7.89 (s,6H), 7.54-7.36 (m, 2H), 7.29 - 7.12 (m, 28H), 3.9 9-2.23 (m, 49H), 2.43 (s, 4H), 2.32 (s, 6H), 1.63 - 1.54 (m, 6H),1.49-1.30 (m, 8H), 1.25 -1.03(m, 3H), 0.93 - 0.77 (m, 27H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 2312.26, [M+Na
+] 2334.75。
19-78
生成物19-77(1g、0.421mmol)をDMF(20mL)で溶解させ、次いで、DIEA(0.3627mL、2.1944mmol)を滴下し、4AMR-SCM-40K(3.5405g、0.0844mmol)をジクロロメタン(20mL)で溶解させ、これら2つの溶液を別個に250mLのフラスコに加え、得られた混合溶液を撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液にメチルtert-ブチルエーテルを加えて固体を分離し、吸引濾過を行い、濾過ケーキを混合溶媒(メタノール20%/ジクロロメタン、200mL)で溶解させた後、シリカゲル粉末(10g)を加え、カラムクロマトグラフィーの操作を行った。次に、溶出剤(8%-20%メタノール/ジクロロメタン)による勾配溶出を行い、生成物点を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより2.6gの生成物を60%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.53 (s, 7H), 10.15 (s, 10H), 8.96 (s, 11H), 8.16 (s, 18H), 8.12-8.01 (m, 29H), 7.97 -7.93(m, 19H), 7.89-7.82 (m, 11H), 7.80 - 7.72 (m, 14H), 7.53-7.30 (m, 26H), 7.25 - 7.18 (m, 49H), 6.98-6.96(m, 9H), 6.67-4.83 (m, 4H), 4.57-4.54 (m, 13H), 4.32-4.16 (m, 12H), 4.10-3.99 (m, 16H), 3.889-3.86(m, 14H), 3.78 - 3.74 (m, 28H), 3.71 - 3.39 (m, 2839H), 3.16 - 3.09 (m, 16H), 3.06-3.01 (m, 4H), 3.00 (s, 3H), 2.93-2.86 (m, 25H), 2.76-2.71 (m, 27H), 2.67-2.64 (s, 5H), 2.59-2.54 (m, 9H), 2.44-2.41 (m, 8H), 2.39-2.26 (m, 17H), 2.24-2.21 (s, 6H), 2.18-2.16 (s, 5H), 2.00 -1.69(m, 12H), 1.63-1.51 (m, 17H), 1.47-1.43 (m, 17H), 1.35 (s, 2H), 1.34-1.32 (m, 9H), 1.30-1.28 (m, 3H), 1.27- 1.26 (s, 16H), 1.25 - 1.20 (m, 41H), 0.96-0.82 (m, 72H)。
MALDI-TOF MS: 50565.51~51768.44。
19-80
生成物19-78(2.6g、0.051mmol)をDMF(30mL)で溶解させ、次いで、-5℃の低温恒温槽に入れ、その後、PEG-2K・HCl(0.8314g、0.4080mmol、JenKemから購入)、HOBT(0.0413g、0.3060mmol)、およびHBTU(0.1161g、0.3060mmol)を順に加え、0.5時間後、DIEA(0.219mL、1.326mmol)を滴下し、2時間後、溶液を室温で反応させた。反応の終了時に、メチルtert-ブチルエーテルを加えて反応溶液に沈澱を形成させ、吸引濾過を行い、濾過ケーキを混合溶媒(メタノール20%/ジクロロメタン、200mL)で溶解させた後、シリカゲル粉末(10g)を加え、カラムクロマトグラフィーの操作を行った。次に、溶出剤(8%メタノール/ジクロロメタン)による溶出を行い、生成物点を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.9gの生成物を63.3%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.99-8.96(m, 22H), 8.11-8.09 (m, 22H), 7.89-7.85 (m, 25H), 7.50-7.48 (m, 43H), 7.35-7.30 (m, 27H), 7.21-7.13 (m, 66H), 3.50-3.42 (m, 4513H), 2.91-2.88 (m, 105H), 2.75 - 2.64 (m, 43H), 2.35-2.34 (m, 32H), 2.19-2.15 (m, 35H), 1.66-1.25 (m, 118H), 0.90-0.83 (m, 72H)。MALDI-TOF MS: 55413.56~59721.74。
実施例15:化合物20-101の合成
16-150
反応物としてのBoc-LC-E[E(OBn)
2]
2(自家製1.0251g、1.0138mmol)および10%Pd/C(150mg)をマイクロ反応器に加え、次いで、DMFで溶解させ、反応器を真空とし、反応器にH
2を導入し、このような操作を3回繰り返した。得られた溶液を撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を濾過ケーキとして珪藻土を用いて吸引濾過してPd/Cを除去し、珪藻土をDMFで3~4回洗浄して、次の反応のために生成物のDMF溶液を得た。
16-151
GFLG-PCB(4g、4.8664mmol)、HBTU(2.3068g、6.0828mmol)、およびHOBT(0.8219g、6.0828mmol)を秤量し、500mLの反応フラスコに加えた後、生成物16-150のDMF溶液で溶解させ、超音波処理を行って反応物を完全に溶解させ、得られた溶液を-5℃で30分間撹拌し、DIEA(3mL、18.2484mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液をまず低温で2時間撹拌し、次いで、室温で終了するまで反応させた。翌日、生成物の一部を反応溶液から沈澱させ、反応溶液に脱イオン水(1L)を加え、溶液を吸引濾過した。この生成物はジクロロメタンとメタノールの混合溶媒に溶解させることができなかったことから、酢酸エチル(30mL)を用いた超音波処理およびn-ヘキサンによる沈澱の沈降(100mL)を多数回行っていくらかの不純物を除去し、これにより、次の反応でそのまま使用するために4.5gの生成物を得、0.6gが超過分の生成物であった。
16-153
生成物16-151(3.9g、1.0138mmol)を秤量し、500mLの反応フラスコに加えた。ジクロロメタンおよびTFA(2.6mL、30.141mmol)を加え、生成物を超音波により溶解させた。すりガラス栓を用い、得られた溶液を撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液をまず蒸発乾固し、超音波処理のために酢酸エチル(20mL)を加え、沈澱形成のためにn-ヘキサンを加え(200mL)、上清を廃棄し、溶解および沈澱形成プロセスを3回繰り返した。吸引濾過を行って粉末生成物を得た。酢酸エチル(100mL)のみを加えて超音波処理を行って均質な相を得、この均質な相を吸引濾過したところ、濾液中に不純物が存在した。5.8gの生成物が得られ、2gが超過分の生成物であった。
16-155
Fmoc-GLu-(OtBu)(0.6039g、1.4193mmol)、生成物16-153(3.8g、1.0138mmol)、HBTU(0.5767g、1.5207mmol)、およびHOBT(0.2053g、1.5207mmol)を500mLの反応フラスコに加え、次いで、DMFで溶解させ、得られた溶液を超音波により処理して最終的に均質な相を得、この均質な相を0℃に置き、30分後、DIEA(1.2mL、6.8432mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液を終了するまで低温で反応させた。翌日、TLCを行ったところ、反応が完了していないことが示され、Fmoc-GLu-(OtBu)、HOBT、およびHBTUをそれぞれ原料の20%の量で再び加え、次いで、DMSOを、反応物が完全に溶解するまで加えた。3日目に、反応を終了させ、反応溶液に脱イオン水(1L)を加え、生成物を沈澱形成により分離し、吸引濾過を行った。この生成物に酢酸エチル(200mL)を加え、超音波処理を行って均質な相を得、次いで、n-ヘキサン(500mL)を加え、吸引濾過を行い、これにより4.3gの最終生成物を得、0.07gが超過分の生成物であった。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.13 (s, 3H), 8.95 (s,3H), 8.29 - 7.78 (m, 27H), 7.71 (s, 4H), 7.45 (m, 6H), 7.18 (m, 20H), 4.57 (s, 2H), 4.21 (s, 7H), 3.95 (m, 8H), 3.61 (s, 24H), 3.10 (m, 29H), 2.89 (s, 5H), 2.73 (s, 6H), 2.54 (s, 47H), 2.41 (s, 13H), 2.30 (s, 13H), 1.82 (m, 21H), 1.58 (s, 18H), 1.38 (m, 7H), 0.85 (m, 24H)。
16-165
生成物16-155(4.3g、1.0302mmol)を500mLの反応フラスコに加え、ジクロロメタン(10mL) で溶解させ、次いで、TFA(2.2956mL、30.9072mmol)を加え、すりガラス栓を用い、得られた溶液を撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を蒸発乾固してジクロロメタンを除去し、生成物をさらに酢酸エチル(20mL)で溶解させ、n-ヘキサンを加えて固体生成物を分離し、吸引濾過を行い、超音波処理のために酢酸エチル(80mL)を加えて均質な相を得、吸引濾過を行い、これにより4gの生成物を95%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ10.73 (s,4H), 8.97 (s, 4H), 8.48 - 7.57 (m, 38H), 7.40 (s, 3H), 7.33 - 6.98 (m, 21H), 4.57 (s, 19H), 4.14 (m56.4 Hz, 5H), 4.05 (m22.2 Hz, 14H), 3.61 (s, 24H), 3.39 (s,1H), 3.19 (m15.2 Hz, 17H), 3.05 - 2.69 (m, 10H), 2.27 (m43.1 Hz, 34H), 1.99 (s, 4H), 1.91 (s, 7H), 1.78 (s, 11H), 1.54 (m34.4 Hz, 19H), 1.16 (m6.6 Hz, 3H), 0.84 (m18.2 Hz, 24H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+]4116.24, [M+Na
+]4138.52。
20-84
生成物16-165(4g、0.9714mmol)、GFLG-SB7(0.9525g、1.0685mmol)、HOBT(0.1968g、1.4571mmol)、およびHBTU(0.5525g、4.3714mmol)を秤量し、次いで、DMSO溶液(100mL)で溶解させ、得られた溶液を低温恒温槽(-5℃)に入れ、30分間撹拌し、DIEA(0.7225mL、47.992mmol)を滴下し、溶液を低温で2時間反応させた後、室温で撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を脱イオン水(400mL)に注いで生成物を分離した。吸引濾過を行った。濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテル(70mL)で1回洗浄した。次に、酢酸エチル(30mL)を加えた。超音波処理を行って均質な相を得た後、n-ヘキサン(150mL)を加えた。沈澱形成の後に粉末を得た。再び吸引濾過を行い、固体を真空炉で乾燥させ、これにより4.9gの生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ10.13 (s, 4H), 8.90 (s, 4H), 8.43 - 8.25 (m, 0H), 8.08 (s, 23H), 7.83 (s, 12H), 7.62 (s, 3H), 7.47 (s, 7H), 7.37 - 7.30 (m, 2H), 7.24 (s, 3H), 7.17 (s, 25H), 7.10 (s, 8H), 5.84 - 5.74 (m, 4H), 4.53 (s, 4H), 4.32 (s, 5H), 4.17 (s, 5H), 3.97 (s, 9H), 3.85 (s, 2H), 3.57 (s, 31H), 3.47 (s, 3H), 2.72 (s, 3H), 2.69 (s, 2H), 2.67 (s, 1H), 2.65 (s,1H), 2.37 (s, 15H), 2.33 (s, 2H), 2.26 (s, 17H), 2.19 (s,11H), 2.09 (s, 9H), 1.78 (s, 30H), 1.50 (s, 28H), 1.24 - 1.18 (m, 1H), 1.06 (s, 9H), 0.87 (s, 4H), 0.80 (s, 30H), 0.46 (s,2H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+]4988.58,[M+Na
+]5010.27。
20-85
生成物20-84(4.9g)を500mLのフラスコに加え、次いで、DMSO溶液(80mL)で溶解させ、このフラスコにモルホリン(2.35mL、29.142mmol)を加え、この混合溶液を室温で撹拌して反応させ、0.5時間毎にTLCを行った。2時間後、反応は終了した。反応溶液をメチルtert-ブチルエーテルで沈澱させ、下層の溶液は油性の液体であり、上層の溶液は濁った液体であった。この沈澱形成により得られた油性の液体および濁った液体を400mLの脱イオン水に注ぎ、沈澱形成により黄色固体を分離した。吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテル(70mL)で1回洗浄した。次に、濾過ケーキに酢酸エチル(30mL)を加え、超音波処理を行って均質な相を得、次いで、n-ヘキサン(150mL)を加えた。沈澱形成の後に粉末を得た。再び吸引濾過を行い、固体を真空炉で乾燥させ、これにより3.6gの生成物を78%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ10.25 (s, 3H), 8.95 (s, 3H), 8.56 (s, 0H), 8.12 (s, 25H), 7.85 (s, 8H), 7.55 (s, 6H), 7.18 (s, 34H), 5.81 (s, 4H), 4.57 (s, 5H), 3.61 (s, 38H), 3.24 - 3.10 (m, 27H), 3.02 (s, 8H), 2.89 (s, 4H), 2.70 (s, 17H), 2.42 (s, 16H), 2.31 (s, 35H), 1.83 (s, 27H), 1.54 (s, 24H), 1.23 (s, 2H), 0.85 (m, 30H), 0.51 (s, 2H).MALDI-TOF MS: [M+H
+]4766.74, [M+Na
+]4788.82。
20-86
Fmoc-Glu-OtBu(0.38g、0.9032mmol)、生成物20-85(3.6g、0.7526mmol)、HOBT(0.1525g、1.1289mmol)、およびHBTU(0.4281g、1.1289mmol)を秤量し、DMSO溶液(100mL)で溶解させた後、DIEA(0.55mL、3.3867mmol)を滴下し、得られた溶液を室温で撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を脱イオン水(400mL)に注いで生成物を分離した。吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテル(70mL)で1回洗浄した。次に、濾過ケーキに酢酸エチル(30mL)を加え、超音波処理を行って均質な相を得た後、n-ヘキサン(150mL)を加えた。沈澱形成の後に粉末を得た。再び吸引濾過を行い、濾液をTLCプレートに適用し、多量の不純物と極めて少量の生成物が得られ、固体を真空炉で乾燥させ、次の工程に送った。
20-88
生成物20-86(0.7526mmol)を秤量し、500mLのフラスコに加え、次いで、DMSO溶液(100mL)で溶解させ、このフラスコにモルホリン(1.96mL、22.578mmol)を加え、この混合溶液を室温で撹拌して反応させ、0.5時間毎にTLCを行った。1.5時間後、反応が終了した。反応溶液を脱イオン水(400mL)に注ぎ、黄色固体を沈澱形成により分離した。吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテル(70mL)で1回洗浄した。次に、濾過ケーキに酢酸エチル(30mL)を加え、超音波処理を行って均質な相を得た後、n-ヘキサン(150mL)を加えた。沈澱形成の後に粉末を得た。再び吸引濾過を行い、固体を真空炉で乾燥させ、これにより3.8gの生成物を得、0.1gが超過分の生成物であった。
20-91
Boc-GFLG-OH(0.9783mmol)、生成物20-88(0.7526mmol)、HOBT(0.1525g、1.1289mmol)、およびHBTU(0.4281g、1.1289mmol)をDMSO溶液(100mL)で溶解させ、次いで、DIEA(0.55mL、3.3867mmol)を滴下し、得られた溶液を室温で撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を脱イオン水(400mL)に注いで生成物を分離した。吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテル(70mL)で1回洗浄した。次に、濾過ケーキに酢酸エチル(30mL)を加え、超音波処理を行って均質な相を得た後、n-ヘキサン(150mL)を加えた。沈澱形成の後に粉末が得られ、再び吸引濾過を行い、固体を真空炉で乾燥させ、これにより4gの生成物を100%の収率で得た。
20-94
生成物20-91(4g、0.7526mmol)を秤量し、250mLのフラスコに加え、次いで、超音波によりジクロロメタン(10mL)およびTFA(3mL、44.578mmol)で溶解させ、得られた溶液を室温で撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を蒸発乾固により濃縮した。少量の濃縮生成物が得られた際に、その濃縮溶液にメチルtert-ブチルエーテル(100mL)を加えた後、超音波処理を行い、n-ヘキサン(200mL)を加えてこの溶液に沈澱を形成させて粉末を得、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメタノールおよびジクロロメタンで溶解させた後、シリカゲル粉末(15g)を加えた。ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。9cmのカラムの高さで、1%アンモニア水:6%メタノール/ジクロロメタンによる溶出を行い、これにより1.5gの純粋な生成物を38%の収率で得た。
20-98
生成物20-94(1.5g)を秤量し、250mLのフラスコに加え、次いで、DMF(90mL)で溶解させ、その後、DIEA(0.2mL)を滴下した。4ARM-SCM-40K(1.65g、0.0395mmol)を加え、ジクロロメタン(5mL)で溶解させ、得られた溶液を室温に置き、暗所、低速で撹拌して反応させた。反応の終了時に、メチルtert-ブチルエーテル(150mL)を三角フラスコに加え、反応溶液を三角フラスコに注いだ後、n-ヘキサン(200mL)を加えて生成物を分離した。吸引濾過およびカラムクロマトグラフィーを行った。5cmのカラムの高さで、溶出剤(1%アンモニア水:6%メタノール/ジクロロメタン)による溶出を行い、これにより1.3 gの生成物を36%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ10.39-10.20 (m, 6H), 8.94 -8.90(m, 2H), 8.19-8.10 (m, 35H), 8.06-8.01 (m, 45H), 7.92 - 7.79 (m, 19H), 7.65 - 7.47 (m, 7H), 7.27-7.25 (m, 178H), 7.14-7.12 (m, 27H), 7.08-7.04 (m, 36H), 6.95-6.90 (m, 6H), 5.94 - 5.78 (m, -6H), 4.56-4.52 (m, 28H), 4.36 -4.32(m, 53H), 4.16 -4.12(m, 47H), 3.98 -3.90(m, 125H), 3.31 -3.28(m, 127H), 3.22 - 3.08 (m, 42H), 3.00-2.96 (m, 2H), 2.76-2.72 (m, 9H), 2.63-2.60 (m, 24H), 2.42-2.40 (m, 44H), 2.28 -2.24(m, 53H), 2.11 -2.06(m, 16H), 2.02 - 1.73 (m, 39H), 1.58 -1.54(m, 28H), 1.49-1.44 (m, 28H), 1.33-1.32(m, 9H), 1.30-1.28 (m, 8H), 1.27-1.26 (m, 23H), 1.25-1.24 (m, 57H), 1.23-1.20(m, 110H), 0.88-0.84 (m, 120H)。MALDI-TOF MS: 62548.84~62780.18。
20-101
PEG-3K(0.38g、0.1246mmol)、生成物20-98(1.3g、0.0207mmol)、HOBT(0.016g、0.1246mmol)、およびHBTU(0.047g、0.1246mmol)を秤量し、500mLのフラスコに加え、次いで、DMF溶液(100mL)で溶解させ、得られた溶液を低温恒温槽に入れ、30分後、DIEA(2mL)を滴下し、1時間後、溶液を取り出し、暗所、室温、低速で撹拌して反応させた。反応の終了時に、TLCを行い、明白な点が見られた。メチルtert-ブチルエーテル(150mL)を三角フラスコに加え、その三角フラスコに反応溶液を注いだ後、n-ヘキサン(200mL)を加えて沈澱を形成させ、次いで、溶液を吸引濾過した。この固体に対して、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。5cmのカラムの高さで、1%アンモニア水:4%-10%メタノール/ジクロロメタンによる溶出を行い、溶出生成物を蒸発乾固した後、無水エタノール(10mL)で溶解させ、得られた溶液を超音波により処理して均質な相を得、n-ヘキサン(100mL)を加えた後、吸引濾過を行った。溶解および沈澱形成のプロセスを3回繰り返し、これにより1gの生成物を66.66%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ10.14-10.10 (m, 10H), 8.98-8.91 (m, 12H), 8.20-8.16 (m, 35H), 8.07-8.00 (m, 59H), 7.98-7.91 (m, 10H), 7.88-7.82 (m, 25H), 7.69-7.60 (m, 20H), 7.55 - 7.34 (m, 17H), 7.19-7.11 (m, 170H), 5.82 -5.77(m, 6H), 3.67 -3.60(m, 258H), 3.32-3.29 (m, 2587H), 3.24 -3.20(m, 30H), 3.15-3.13 (m, 39H), 2.89-2.81 (m, 58H), 2.73-2.20 (m, 28H), 2.69-2.67 (m, 20H), 2.66 -2.62(m, 5H), 2.41-2.39 (m, 81H), 2.33-2.30 (m, 17H), 2.30 -2.26(m, 66H), 2.23 -2.20(m, 34H), 2.12 -2.10(m, 15H), 1.81-1.78 (m, 66H), 1.53 -1.50(m, 82H), 0.88 - 0.81 (m, 120H)。MALDI-TOF MS: 74522.05~74732.71。
実施例16:化合物23-143の合成
10-90
Glu(OBn)
2.TsOH(10g、20.02mmol、購入品)、Boc-Glu(OH)-OBn(7.43g、22.02mmol、購入品)、HBTU(11.39g、30.03mmol)およびHOBT(4.06g、30.03mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(150mL)で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(14.89mL、90.09mmol)をゆっくり滴下した後、この混合溶液を低温で2.5時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、飽和重炭酸ナトリウム(200mL)を加えてDMFを洗浄し、水相中の生成物を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、吸引濾過し、濃縮し、蒸発乾固、真空炉で乾燥させ、これにより14.7gの生成物を得、これを次の脱保護反応に送った。
10-91
生成物10-90(12.95g、20.02mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(100mL) で溶解させ、その後、TFA(22.03mL、300.3mmol)を加え、得られた溶液を室温で一晩撹拌し、反応の終了時に、反応溶液を減圧下で濃縮し、飽和重炭酸ナトリウム(200mL)を加えてTFAを中和し、水相中の生成物を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、有機相を合わせた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、その後、吸引濾過し、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより11.8gの生成物を得た。
10-96
生成物10-91(10.94g、20.02mmol)、生成物21-130(4.8g、18.2mmol、すなわち、生成物15-49)、HBTU(20.7g、54.6mmol)およびHOBT(7.4g、54.6mmol)を1000mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(150mL)で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(13.5mL、81.9mmol)をゆっくり滴下し、この混合溶液を低温で2.5時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、飽和重炭酸ナトリウム(200mL)を加えてDMFを洗浄し、水相中の生成物を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、吸引濾過し、濃縮し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および50%酢酸エチル/50%石油エーテルによる溶出の操作を行い、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより10.8gの生成物を75.0%の収率で得た。
10-42
原料Boc-GFLG-OBn(13.54g、23.244mmol)および10%Pd/C触媒(200mg)を水素化反応器に加えた後にDMF(45mL)で溶解させたところ、溶媒の高さは撹拌装置の上となり、次いで、水素化反応装置を密閉して「3回のポンピングと3回の充填」操作(すなわち、真空ウォーターポンプを用いた約3分間の反応系からの空気のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填)を行い、これにより水素化反応装置の圧力は18Psiと読み取られ、その後、得られた溶液を室温で一晩反応させた。翌日、TLC(薄層クロマトグラフィー)のモニタリングから反応が完了したことが判明した後に後処理を行った。反応溶液を取り出し、稠密な珪藻土を充填した吸引漏斗に一様に滴下した。反応装置をその反応装置が生成物を含まなくなるまでDMF(90mL)で洗浄した後、反応生成物10-42を得た。
10-43
生成物10-42 Boc-GFLG-OH(23.24mmol)、パルボシクリブ(8g、17.88mmol、PCBと呼称)、HBTU(10.17g、26.82mmol)およびHOBT(3.6g、26.82mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(90mL)で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(13.3mL、80.46mmol)をゆっくり滴下した後、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を1000mLの分液漏斗に移し、次いで、飽和重炭酸ナトリウム溶液(200mL)を加え、得られた溶液を酢酸エチルで3回抽出し(200mL×3)、得られた有機相を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム(100mL)で1回洗浄し、飽和塩化ナトリウム(100mL)を加えて水を除去し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ吸引濾過した。濾液を濃縮し、蒸発乾固した後、真空炉で乾燥させ、これにより次の反応のために16.48gの生成物を得た。
10-44
生成物10-43(16.48g、17.88mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(100mL) で溶解させ、その後、TFA(18.67mL、251.37mmol)を加え、得られた溶液を室温で撹拌して一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液を濃縮し、減圧下で蒸発乾固し、次いで、得られた乾燥生成物を適当な量の酢酸エチルで溶解させ、500mLの分液漏斗に移し、飽和重炭酸ナトリウム(100mL)を加えて残留するTFAを中和し、次いで、有機相を分離し、水相中の生成物を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機相を合わせた後に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、吸引濾過し、濃縮し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および4%メタノール/1%アンモニア水/ジクロロメタンによる溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより15.4gの生成物を得た。
23-102
原料生成物10-96(1.46g、1.84mmol)および10%Pd/C触媒(100mg)を水素化反応器に加えた後にDMF(50mL)で溶解させたところ、溶媒の高さは撹拌装置の上となり、次いで、水素化反応装置を密閉して「3回のポンピングと3回の充填」操作(すなわち、真空ウォーターポンプを用いた約3分間の反応系からの空気のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填)を行い、これにより水素化反応装置の圧力は18Psiと読み取られ、その後、得られた溶液を室温で一晩反応させた。翌日、TLC(薄層クロマトグラフィー)のモニタリングから反応が完了したことが判明した後に後処理を行った。反応溶液を取り出し、稠密な珪藻土を充填した吸引漏斗に一様に滴下した。反応装置をその反応装置が生成物を含まなくなるまでDMFで洗浄し(10mL×3)、その後、反応生成物を得、次の反応に使用した。
23-103
生成物23-102(1.84mmol)、生成物10-44(5.0g、6.08mmol)、HBTU(3.15g、8.30mmol)およびHOBT(1.12g、8.30mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(150mL) で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(4.12mL、24.90mmol)をゆっくり滴下した後、この混合溶液を低温で2.5時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、まずn-ヘキサン(100mL)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、次いで、上清を廃棄し、その後、沈澱形成のためにメチルtert-ブチルエーテル(300mL)を加え、上清を廃棄し、吸引操作を2回繰り返し、濾過により固体生成物を得、この固体生成物をn-ヘキサン(100mL)で2回洗浄し、濾過ケーキを真空炉で乾燥させ、これにより5.4gの生成物を100%の収率で得た。
23-109
生成物23-103(5.4g、1.84mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、ジクロロメタン(50mL) で溶解させた後、TFA(2.06mL、27.6mmol)を加え、得られた溶液を室温で一晩撹拌して反応させ、反応の終了時に、反応溶液を減圧下で濃縮し、次いで、n-ヘキサンで3回沈澱させ(150mL×3)、その後、メチルtert-ブチルエーテルで沈澱させ(250mL×3)、沈澱を真空乾燥させ、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィーおよび6%メタノール/1%アンモニア水/ジクロロメタンによる溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより3.20gの生成物を得た。
10-65
原料Boc-GFLG-OBn(6.30g、10.80mmol)および10%Pd/C触媒(100mg)を水素化反応器に加えた後にDMF(30mL)に溶解させたところ、溶媒の高さは撹拌装置の上となり、次に、水素化反応装置を密閉して「3回のポンピングと3回の充填」操作(すなわち、真空ウォーターポンプを用いた約3分間の反応系からの空気のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填)を行い、これにより水素化反応装置の圧力は18Psiと読み取られ、その後、得られた溶液を室温で一晩反応させた。翌日、TLC(薄層クロマトグラフィー)のモニタリングから反応が完了したことが判明した後に後処理を行った。反応溶液を取り出し、稠密な珪藻土を充填した吸引漏斗に一様に滴下した。反応装置をその反応装置が生成物を含まなくなるまでDMFで3回洗浄し(20mL×3)、その後、反応生成物10-65を得た。
10-66
生成物10-65(5.33g、10.80mmol)、SB-743921(4.00g、7.74mmol、SB7と呼称)、HOBT(1.70g、12.58mmol)およびHBTU(4.66g、12.29mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(170mL)で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(5.80mL、35.09mmol)をゆっくり滴下し、次いで、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液飽和塩化ナトリウム(300mL)を加えてDMFを洗浄し、酢酸エチル(200mL)による抽出を3回行い、有機相を合わせ、回転蒸発により100mLに濃縮し、無水硫酸ナトリウムにより水を除去し、吸引濾過を行い、濾液を蒸発乾固した後、真空炉で乾燥させ、これにより7.68gの生成物を得た。
10-67
生成物10-66(7.68g、7.74mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(40mL) で溶解させ、この混合溶液を室温で撹拌した。次に、TFA(9.00mL、67.32mmol)を滴下し、この混合溶液を室温で2時間反応させた。反応の終了時に、反応溶液を蒸発乾固し、固体を酢酸エチル(200mL)で溶解させた後、得られた溶液に飽和塩化ナトリウム(200mL)を加えて残留するTFAを中和し、酢酸エチルによる抽出(200mL×3mL)を3回行い、有機相を合わせ、100mLに濃縮し、無水硫酸ナトリウムにより水を除去し、吸引濾過を行い、濾液を蒸発乾固し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、3%メタノール/1%アンモニア水/ジクロロメタンによる溶出の操作を行い、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより3.20gの生成物を得た。
23-107
生成物Fmoc-Glu-OtBu(0.8g、1.89mmol)、生成物10-67(1.2g、1.35mmol)、HBTU(0.77g、2.02mmol)、およびHOBT(0.28g、2.02mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(100mL)で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(1.00mL、6.06mmol)をゆっくり滴下した後、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、飽和塩化ナトリウム(100mL)を加えてDMFを洗浄し、水相中の生成物を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、吸引濾過し、濃縮し、蒸発乾固、真空炉で乾燥させ、これにより1.75gの生成物を100%の収率で得た。
23-111
生成物23-107(1.75g、1.35mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、ジクロロメタン(50mL)で溶解させ、次いで、TFA(1.5mL、20.25mmol)を加え、得られた溶液を室温で一晩撹拌して反応させ、反応の終了時に、反応溶液を減圧下で濃縮した後、n-ヘキサンで3回沈澱させ(150mL×3)、上清を廃棄し、その後、得られた溶液をメチルtert-ブチルエーテルで3回沈澱させ(250mL×3)、上清を廃棄し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィーおよび6%メタノール/ジクロロメタンによる溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.3gの生成物を77.8%の収率で得た。
23-113
生成物23-111(1.1g、0.89mmol)、生成物23-109(2.51g、0.89mmol)、HBTU(0.5g、1.33mmol)およびHOBT(0.18g、1.33mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(100mL) で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(0.66mL、3.98mmol)をゆっくり滴下した後、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、まずn-ヘキサン(100mL)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、次いで、上清を廃棄し、その後、沈澱形成のためにメチルtert-ブチルエーテル(200mL)を加え、上清を廃棄し、吸引操作を3回繰り返した後、濾過を行い、濾過ケーキをn-ヘキサン(100mL)で洗浄した後、真空炉で乾燥させ、これにより3.61gの固体生成物を100%の収率で得た。
23-115
生成物23-113(3.7g、0.89mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、DMF(80mL) で溶解させ、次に、モルホリン(2.33mL、2.67mmol)を加え、得られた溶液を室温で2時間撹拌して反応させ、反応の終了時に、メチルtert-ブチルエーテル(300mL)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、濾過を行い、n-ヘキサン(150mL)による洗浄を2回行い、その後、生成物をメタノール(8mL)およびジクロロメタン(50mL)で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(10g)を加え、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィーおよびに6%メタノール/1%アンモニア水/ジクロロメタンよる溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより2.7gの生成物を79.4%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.22 (s, 3H), 8.95 (s, 3H), 8.51 (s, 1H), 8.27-8.07 (m, 17H), 7.98-7.85 (m, 10H), 7.55-7.52 (m, 5H), 7.23-7.10 (m, 28H), 5.82 (t, J=16.0Hz, 3H), 4.59-4.54(m, 4H), 4.36 (d, J=8.0Hz, 1H), 4.06-3.97 (m, 5H), 3.90 (s, 3H), 3.75-3.55 (m, 35H), 3.19-3.13 (m, 13H), 3.05-3.00 (m, 5H), 2.89 (s, 3H), 2.80-2.67 (m, 8H), 2.42 (s, 11H), 2.31-2.23 (m, 12H), 2.12 (s, 4H), 1.89 (s, 10H), 1.83-1.77 (m, 12H), 1.62-1.49 (m, 22H), 0.92-0.81 (m, 30H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 3836.21, [M+Na
+] 3856.06。
23-119
Fmoc-Glu-OtBu(0.42g、0.98mmol)、生成物23-115(2.5g、0.652mmol)、HBTU(0.38g、0.98mmol)、およびHOBT(0.13g、0.98mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(100mL)で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(0.49mL、2.93mmol)をゆっくり滴下した後、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、沈澱形成のためにメチルtert-ブチルエーテル(300mL)を加え、吸引操作を3回繰り返した後、濾過を行い、濾過ケーキをn-ヘキサン(100mL)で洗浄した後に集め、真空炉で乾燥させ、これにより3.0gの生成物を100%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.13 (s, 3H), 8.95 (s, 3H), 8.35-8.17 (m, 5H), 8.09-8.05 (m, 10H), 7.98-7.95 (m, 6H), 7.89-7.87 (m, 8H), 7.70 (t, J=20.0Hz, 4H), 7.55-7.48 (m, 5H), 7.40 (t, J=16.0Hz, 2H), 7.33-7.15 (m, 30H), 4.59-4.51 (m, 3H), 4.37-4.35 (m, 5H), 4.29-4.20 (m, 5H), 4.01-3.90 (m, 10H), 3.61-3.53 (m, 25H), 3.40-3.38 (m, 2H), 3.15 (d, J=20.0Hz, 12H), 3.08-3.02 (m, 6H), 2.89 (s, 5H), 2.80-2.67 (m, 8H), 2.42 (s, 10H), 2.30 (s, 10H), 2.23 (s, 6H), 2.12-2.10 (m, 4H), 1.88-1.76 (m, 21H), 1.61-1.49 (m, 22H), 1.37 (s, 9H), 1.26-1.24 (m, 2H), 1.11 (m, 3H), 0.88-0.79 (m, 30H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 4240.59, [M+Na
+] 4264.41。
23-123
生成物23-119(2.98g、0.70mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、DMF(90mL) で溶解させ、次いで、モルホリン(1.84mL、21.1mmol)を加え、得られた溶液を室温で2時間撹拌して反応させ、反応の終了時に、メチルtert-ブチルエーテル(300mL)を加えて反応溶液に沈澱を形成させて固体生成物を分離し、沈澱形成を3回行い、濾過を行い、濾過ケーキをn-ヘキサン(100mL)で洗浄した後に集め、真空炉で乾燥させ、これにより2.5gの生成物を100%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.13 (s, 3H), 8.95 (s, 3H), 8.35-8.18 (m, 5H), 8.09-8.07 (m, 8H), 8.03-7.94 (m, 9H), 7.89-7.82 (m, 7H), 7.55-7.48 (m, 5H), 7.22-7.16 (m, 30H), 4.59-4.51 (m, 3H), 4.37-4.35 (m, 4H), 4.29-4.20 (m, 3H), 4.01-3.90 (m, 6H), 3.61-3.53 (m, 20H), 3.18-3.13 (m, 14H), 3.08-3.02 (m, 5H), 2.89 (s, 14H), 2.73-2.66 (m, 13H), 2.42 (s, 9H), 2.30-2.23 (m, 13H), 2.12 (s, 5H), 1.88-1.77 (m, 23H), 1.58-1.50 (m, 23H), 1.39 (s, 9H), 1.26-1.24 (m, 1H), 0.88-0.82 (m, 30H)。MALDI-TOF MS: [M+H
+] 4023.32, [M+Na
+] 4040.41。
23-128
生成物Boc-GFLG-OH(0.87mmol)、生成物23-123(2.5g、0.62mmol)、HBTU(0.35g、0.93mmol)およびHOBT(0.13g、0.93mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(100mL) で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(0.46mL、2.80mmol)をゆっくり滴下した後、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、沈澱形成のためにメチルtert-ブチルエーテル(400mL)を加えた後、濾過行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで3回洗浄し(100mL×3mL)、その後、集め、真空炉で乾燥させ、これにより2.6gの生成物を93.3%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.12 (s, 3H), 8.95 (s, 3H), 8.24-8.07 (m, 18H), 7.99-7.95 (m, 7H), 7.88 (d, J=8.0Hz, 8H), 7.55-7.48 (m, 5H), 7.22-7.15 (m, 34H), 4.58-4.51 (m, 4H), 4.37-4.32 (m, 4H), 4.22-4.18 (m, 2H), 4.06-4.00 (m, 8H), 3.90 (s, 2H), 3.74-3.52 (m, 24H), 3.39 (s, 2H), 3.18-3.13 (m, 8H), 3.08-2.99 (m, 7H), 2.89 (s, 7H), 2.80-2.73 (m, 12H), 2.42 (s, 10H), 2.30-2.24 (m, 20H), 2.12 (s, 6H), 1.88-1.76 (m, 23H), 1.58-1.49 (m, 22H), 1.37-1.35 (m, 18H), 1.11 (s, 5H), 0.86-0.82 (m, 36H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 4493.29, [M+Na
+] 4516.30。
23-135
生成物23-128(2.6g、0.58mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、ジクロロメタン(50mL) で溶解させ、次いで、TFA(1.72mL、11.57mmol)を加え、得られた溶液を室温で一晩撹拌して反応させ、反応の終了時に、反応溶液を減圧下で濃縮した後、n-ヘキサンで3回沈澱させ(100mL×3)、上清を廃棄し、その後、得られた溶液をメチルtert-ブチルエーテルで3回沈澱させ(300mL×3)、濾過を行い、濾過ケーキをn-ヘキサン(100mL)で洗浄した後に集め、メタノール(10mL)およびジクロロメタン(60mL)で溶解させ、その後、シリカゲル粉末(6g)を加え、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィーおよび5%メタノール/ジクロロメタンによる溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.20gの生成物を48%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.09 (s, 3H), 8.91 (s, 3H), 8.53 (d, J=8.0Hz, 1H), 8.31 (d, J=8.0Hz, 1H), 8.21-8.14 (m, 5H), 8.08-8.02 (m, 11H), 7.96-7.92 (m, 6H), 7.86 (d, J=12.0Hz, 7H), 7.52-7.44 (m, 5H), 7.21-7.17 (m, 28H), 7.14-6.96 (m, 7H), 4.63-4.50 (m, 4H), 4.31-4.27 (m, 5H), 4.21-4.14 (m, 3H), 3.99-3.93 (m, 3H), 3.86 (s, 3H), 3.73-3.72 (m, 3H), 3.58-3.50 (m, 22H), 3.44-3.35 (m, 8H), 3.14-3.09 (m, 17H), 3.02-2.96 (m, 4H), 2.86 (s, 1H), 2.77-2.70 (m, 6H), 2.52 (s, 3H), 2.38 (s, 8H), 2.27 (s, 12H), 2.20-2.18 (m, 7H), 2.09-2.05 (m, 6H), 1.84-1.81 (m, 10H), 1.74-1.73 (m, 12H), 1.58-1.53 (m, 13H), 1.46-1.42 (m, 10H), 1.33-1.30 (m, 1H), 1.23-1.19 (m, 4H), 0.89-0.76 (m, 36H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 4338.95, [M+Na
+] 4360.27。
23-139
生成物23-135(1.15g、0.265mmol)を250mLの丸底フラスコに加え、ジクロロメタン(10mL)およびDMF(100mL)で溶解させ、次いで、DIEA(0.20mL、1.21mmol)を加え、最後に、高分子4ARM-SCM-40K(2.50g、0.06mmol、JenKemから購入)を加え、得られた溶液を暗所、室温、最低速度で4日間撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を減圧下で濃縮した後、n-ヘキサン(300mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(400mL)を加えて溶液に沈澱を形成させ、その後、濾過を行い、濾過ケーキをn-ヘキサン(200mL)で3回洗浄した後に集め、ジクロロメタン(50mL)およびメタノール(20mL)で溶解させた後、シリカゲル粉末(5g)を加え、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および5%メタノール/ジクロロメタンによる溶出の操作を行い、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより3.2gの生成物を91.2%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.28 (m, 11H), 8.96 (s, 10H), 8.25-8.17 (m, 16H), 8.08-8.06 (m, 48H), 7.98-7.96 (m, 40H), 7.87-7.85 (m, 27H), 7.79-7.77 (m, 2H), 7.69-7.67 (m, 1H), 7.55-7.53 (m, 9H), 7.22-7.10 (m, 146H), 6.98 (s, 4H), 5.84-5.79 (m, 4H), 4.62-4.52 (m, 4H), 4.37-4.35 (m, 10H), 4.23-4.18 (m, 14H), 4.04-4.00 (m, 31H), 4.90-4.88 (m, 24H), 3.74-3.51 (m, 3693H), 3.20-3.17 (m, 56H), 3.14-3.12 (m, 30H), 3.05-3.03 (m, 32H), 2.90 (s, 82H), 2.74 (s, 94H), 2.60-2.57 (m, 22H), 2.42 (s, 44H), 2.31 (s, 47H), 2.25-2.21 (m, 30H), 2.15-2.10 (m, 23H), 1.91-1.78 (m, 88H), 1.60-1.50 (m, 92H), 1.23-1.11 (m, 20H), 0.92-0.82 (m, 144H)。
23-143
23-139(3.1g、0.053mmol)、M-NH
2-2K.HCl(ロット: ZZ255p053)(0.64g、0.32mmol、JenKemから購入)、HBTU(0.12g、0.32mmol)およびHOBT(0.043g、0.32mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(60mL) で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(0.19mL、1.16mmol)をゆっくり滴下した後、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液をn-ヘキサン(100mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(400mL)で沈澱させて固体を分離し、その後、濾過を行い、濾過ケーキをn-ヘキサン(100mL)で3回洗浄した後に集め、ジクロロメタン(100mL)およびメタノール(20mL)で溶解させ、その後、シリカゲル粉末(10g)を加え、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および5%メタノール/ジクロロメタンによる溶出の操作を行い、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより2.2gの生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.12 (s, 12H), 8.95 (s, 10H), 8.28-8.24 (m, 2H), 8.18-8.16 (m, 18H), 8.12-8.06 (m, 46H), 7.98-7.95 (m, 36H), 7.89-7.87 (m, 25H), 7.78-7.75 (m, 2H), 7.68-7.66 (m, 2H), 7.55-7.48 (m, 16H), 7.21-7.15 (m, 146H), 5.84-5.79 (m, 6H), 4.60-4.50 (m, 13H), 4.35-4.33 (m, 11H), 4.20-4.18 (m, 14H), 4.06-4.00 (m, 24H), 3.92-3.86 (m, 30H), 3.78-3.43 (m, 4447H), 3.24-3.13 (m, 83H), 3.08-3.02 (m, 61H), 2.89 (s, 42H), 2.76-2.67 (m, 75H), 2.42 (s, 47H), 2.30-2.24 (m, 82H), 2.14-2.08 (m, 31H), 1.88-1.76 (m, 88H), 1.58-1.49 (m, 92H), 1.16-1.11 (m, 20H), 0.88-0.81 (m, 144H)。
実施例17:化合物23-161の合成
16-34
2-(-2-アミノエトキシ)エタノール(18.8680g、190.2226mmol)を秤量し、500mLの丸底フラスコに注ぎ、次いで、ジクロロメタン(100mL)で希釈し、その後、トリエチルアミン(38.4972mL、380.4452mmol)を加えた後、(Boc)
2O(49.8261g、228.2671mmol)を撹拌しながらゆっくり加え、得られた溶液を室温で撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を蒸発乾固し、次いで、重炭酸ナトリウム粉末を加え、得られた混合物をジクロロメタンで希釈し、シリカゲル粉末(30g)を加え、蒸発乾固、ドライサンプルローディング、およびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。50%酢酸エチル/石油エーテルによる溶出を行い、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより27.33gの生成物を70%の収率で得た。
16-36
生成物16-34(27.3g、132.8144mmol)を500mLの反応フラスコに加え、このフラスコに保護目的で窒素を導入し、カリウムtert-ブトキシドのTHF溶液を加え、この混合溶液を0℃に置いて反応させ、次いで、ブロモ酢酸エチル(17.6265mL、159.3773mmol)を加え、得られた溶液をまず3時間撹拌し、次いで、反応のために室温に移行した。反応の終了時に、反応溶液をまず蒸発乾固し、次いで、脱イオン水および酢酸エチルを加えて有機相を分離し、水相を生成物が存在しなくなるまで酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム粉末で乾燥させ、吸引濾過した。濾液をドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーに付した。30%-100%酢酸エチル/石油エーテルによる勾配溶出を行い、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより20gの生成物を52%の収率で得た。
15-49
生成物16-36(8.8g、30.2053mmol)を250mLの反応フラスコに加え、1,4-ジオキサンを加え、さらに水酸化リチウム(1.5922g、66.4516mmol)を撹拌しながら加え、30分後、脱イオン水を溶液が透明になるまで加えた。反応の終了時に、反応溶液をメチルtert-ブチルエーテルとn-ヘキサン(1:1)の混合溶媒で3回抽出した(100mL×3)。水相を濃塩酸でpH=1に調整し、次いで、酢酸エチルで3回抽出し(300mL×3)、酢酸エチル相を合わせ、溶解し、飽和塩化ナトリウムによる洗浄を3回行い(100mL×3)、得られた溶液を濃縮し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および40%酢酸エチル/石油エーテルによる溶出の操作を行い、溶出生成物を濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより6.0gの生成物を75%の収率で得た。
3-163
Boc-Glu-(OH)
2(6g、24.2669mmol)、Glu(OBn)
2(25.4588g、50.9605mmol)、HBUT(27.6089g、72.8007mmol)、およびHOBT(9.8368g、72.8007mmol)を秤量し、1Lの反応フラスコに加え、DMF(100mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃で30分間撹拌し、DIEA(40mL、242.669mmol)を滴下し、この混合溶液をまず低温で2時間撹拌し、次いで、室温で反応させた。反応の終了時に、反応溶液を1Lの分液漏斗に注ぎ、次いで、飽和重炭酸ナトリウム溶液(400mL)および酢酸エチル(300mL)を加えて有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機層を合わせ、脱イオン水による洗浄を3回行い(200mL×3)、その後、得られた溶液を濃縮し、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。60%-70%酢酸エチル/石油エーテルによる勾配溶出を行い、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより25.0gの生成物を得、4.0gが超過分の生成物であった。
3-165
生成物3-163(47.4g、54.7369mmol)を秤量し、超音波により50mLのジクロロメタンおよびTFA(60mL、821.0541mmol)で溶解させ、すりガラス栓を用い、得られた溶液を室温で撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を2Lの分液漏斗に注ぎ、次いで、飽和重炭酸ナトリウム溶液(600mL)および酢酸エチル(500mL)を加えて有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機層を合わせ、脱イオン水による洗浄3回を行い(300mL)、その後、得られた溶液を濃縮し、蒸発乾固し、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。5%メタノール/1%アンモニア水/ジクロロメタンによる勾配溶出を行い、溶出生成物を濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより34gの生成物を83%の収率で得た。
16-148
生成物15-49(9g、24.7736mmol)、生成物3-165(17.2481g、22.5215mmol)、HBUT(11.9575g、31.5301mmol)、およびHOBT(4.2603g、31.5301mmol)を秤量し、500mLの反応フラスコに加え、DMF(200mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃で30分間撹拌し、DIEA(17mL、101.3468mmol)を滴下し、この混合溶液をまず低温で2時間撹拌した後、室温で反応させた。反応の終了時に、反応溶液を2Lの分液漏斗に注ぎ、次いで、飽和重炭酸ナトリウム溶液(600mL)および酢酸エチル(500mL)を加えて有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機層を合わせ、脱イオン水による洗浄を1回行い(300mL)、その後、得られた溶液を濃縮し、蒸発乾固し、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。60%酢酸エチル/石油エーテルによる溶出を行い、溶出生成物を濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより12.5gの生成物を56%の収率で得た。
9-98
生成物16-148(2g、1.978mmol)を秤量し、ジクロロメタン(10mL)で部分的に溶解させ、次いで、TFA(4.4075mL、59.340mmol)を加え、得られた溶液を生成物16-148が完全に溶解するまで超音波により処理し、すりガラス栓を用い、この混合溶液を室温で撹拌した。TLC検出およびリンモリブデン酸による発色の後、反応を停止し、反応溶液を蒸発乾固し、ジクロロメタンを除去し、次いで、得られた固体を酢酸エチル(200mL)で溶解させ、飽和重炭酸ナトリウム溶液を水相がアルカリ性となるまで加え、その後、有機相を分離し、水相を、その水相に生成物が存在しなくなるまで酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和生理食塩水による洗浄を3回行い(100mL×3)、得られた溶液を濃縮し、蒸発乾固した後、カラムクロマトグラフィーに付した。5cmのカラムの高さで、1%アンモニア水/3%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出を行い、溶出生成物を濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.8gの生成物を99.9%の収率で得た。
9-100
反応物としてのFmoc-Glu-OtBu(1.1769g、2.7682mmol)を250mLの反応フラスコに加え、次いで、DMF(20mL) で溶解させ、その後、得られた溶液を0℃に置き、その後、この溶液に生成物9-98(1.8g、1.9758mmol)およびPyAOP(1.4433g、2.7682mmol)を加え、得られた溶液を0.5時間撹拌し、TMP(0.2602mL、1.9758mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液を反応が終了するまで低温で撹拌した。反応の終了時に、飽和重炭酸ナトリウム溶液および酢酸エチルを加えて有機相を分離し、水相を水相中に生成物が存在しなくなるまで酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機層を合わせ、飽和生理食塩水による洗浄を3回行い(200mL×3)、その後、得られた溶液を濃縮し、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。2%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出を行い、溶出生成物を濃縮し、蒸発乾固し。真空炉で乾燥させ、これにより2.8gの生成物を得、0.2gが超過分の生成物であった。
9-102
反応物としての生成物9-100(理論値、1.9758mmol)を250mLの丸底フラスコに加え、適切な量のDMFで溶解させ、次いで、モルホリン(5.1639mL、59.274mmol)を加え、得られた溶液を室温で撹拌し、0.5時間毎にTLCプレートに適用した。1時間後、反応が終了した。次に、飽和重炭酸ナトリウム溶液(200mL)および酢酸エチル(300mLを加えて有機相を分離し、水相を水相中に生成物が存在しなくなるまで酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を合わせ、飽和生理食塩水による洗浄を行い、その後、得られた溶液を濃縮し、蒸発乾固し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%-5%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出の操作を行い、溶出生成物を濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.8gの生成物を83.106%の収率で得た。
9-103
生成物9-102(1.8g、1.6420mmol)、生成物3-30(理論値、2.2988mmol)、HBTU(84.3030g、222.2946mmol)、およびHOBT(30.0387g、222.2946mmol)を丸底フラスコに加え、DMF(50mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃で0.5時間撹拌した後、DIEA(132.2681mL、800.2606mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液まず2時間反応させ、次に、室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、飽和重炭酸ナトリウム溶液(200mL)および酢酸エチル(300mL)を加えて有機相を分離し、水相を有機相中に生成物が存在しなくなるまで酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を合わせ、飽和生理食塩水による洗浄を行い、その後、得られた溶液を濃縮し、蒸発乾固し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および3%メタノール/ジクロロメタンによる溶出の操作を行い、これにより1.8gの生成物を72%の収率で得た。
MALDI-TOF MS: [M+H
+]1570.36, [M+Na
+]1592.52。
23-145
原料生成物9-102(0.43g、0.28mmol)および10%Pd/C触媒(100mg)を水素化反応器に加えた後にDMF(30mL)に溶解させたところ、溶媒の高さは撹拌装置の上となり、その後、水素化反応装置を密閉して「3回のポンピングと3回の充填」操作(すなわち、真空ウォーターポンプを用いた約3分間の反応系からの空気のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填)を行い、これにより水素化反応装置の圧力は18Psiとして読み取られ、その後、得られた溶液を室温で一晩反応させた。翌日、TLC(薄層クロマトグラフィー)のモニタリングから反応が完了したことが判明した後に後処理を行った。反応溶液を取り出し、稠密な珪藻土を充填した吸引漏斗に一様に滴下した。反応装置をその反応装置が生成物を含まなくなるまでDMFで洗浄し(10mL×3)、その後、反応生成物を得、次の反応に使用した。
23-146
生成物23-145(0.28mmol)、GFLG-PCB(1g、1.22mmol)、HBTU(0.63g、1.65mmol)およびHOBT(0.23g、1.65mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(100mL) で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(0.82mL、4.98mmol)をゆっくり滴下した後、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、沈澱形成のためにn-ヘキサン(100mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(400mL)を加えて固体を分離し、その後、濾過を行い、濾過ケーキをn-ヘキサン(100mL)で洗浄した後に集め、真空炉で乾燥させ、これにより1.5gの生成物を得、0.28gが超過分の生成物であった。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.14 (s, 3H), 8.96-8.95 (m, 3H), 8.45 (d, J=8.0Hz, 1H), 8.35 (d, J=8.0Hz, 1H), 8.18-8.17 (m, 4H), 8.13-8.03 (m, 12H), 7.99-7.95 (m, 6H), 7.89-7.83 (m, 9H), 7.74-7.66 (m, 6H), 7.55-7.49 (m, 4H), 7.44-7.40 (m, 1H), 7.29-7.28 (m, 3H), 7.21-7.14 (m, 17H), 4.62-4.57 (m, 3H), 4.36-4.29 (m, 3H), 4.07-4.00 (m, 5H), 3.89 (s, 1H), 3.72-3.71 (m, 3H), 3.62-3.51 (m, 20H), 3.41 (s, 20H), 3.18-3.13 (m, 12H), 3.03 (s, 20H), 2.94-2.89 (m, 5H), 2.75-2.73 (m, 2H), 2.69-2.64 (m, 7H), 2.44-2.42 (m, 9H), 2.31-2.30 (m, 7H), 2.26-2.23 (m, 3H), 2.14-2.13 (m, 2H), 1.88-1.86 (m, 24H), 1.62-1.50 (m, 24H), 1.37-1.22 (m, 25H), 0.91-0.82 (m, 30H)。
23-148
生成物23-146(1.22g、0.28mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、ジクロロメタン(30mL)で溶解させ、次いで、TFA(0.31mL、4.20mmol)を加え、得られた溶液を室温で一晩撹拌して反応させ、反応の終了時に、反応溶液を減圧下で濃縮し、その後、得られた溶液をメチルtert-ブチルエーテルで3回沈澱させ(300mL×3)、濾過を行い、濾過ケーキをn-ヘキサン(100mL)で洗浄した後に集め、メタノール(10mL)およびジクロロメタン(60mL)で溶解させ、その後、シリカゲル粉末(silica gel power)(5g)を加え、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィーおよび6%メタノール/ジクロロメタンによる溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより0.9gの生成物を得た。
1H-NMR ( 400MHz, DMSO-d
6) δ 10.56 (s, 3H), 8.97 (s, 3H), 8.56 (d, J=8.0Hz, 1H), 8.36 (d, J=8.0Hz, 1H), 8.31-8.17 (m, 7H), 8.11-8.03 (m, 11H), 7.97-7.93 (m, 4H), 7.92-7.84 (m, 8H), 7.83-7.81 (m, 4H), 7.74-7.69 (m, 5H), 7.44-7.40 (m, 1H), 7.34-7.14 (m, 25H), 4.68-4.64 (m, 1H), 4.62-4.56 (m, 3H), 4.37-4.33 (m, 2H), 4.17-4.16 (m, 2H), 4.06-3.97 (m, 6H), 3.90-3.87 (m, 3H), 3.74-3.63 (m, 17H), 3.60-3.51 (m, 31H), 3.44-3.38 (m, 4H), 3.20-3.15 (m, 8H), 3.06-3.03 (m, 4H), 2.89 (s, 4H), 2.75-2.73 (m, 6H), 2.43 (s, 10H), 2.32 (s, 9H), 2.23-2.13 (m, 10H), 1.91-1.78 (m, 24H), 1.59-1.50 (m, 24H), 1.37-1.34 (m, 2H), 1.23-1.18 (m, 5H), 0.90-0.82 (m, 30H)。
MALDI-TOF MS: [M+H
+] 4268.27, [M+Na
+] 4289.57。
23-152
生成物23-148(0.9g、0.21mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(20mL)およびDMF(100mL)で溶解させ、その後、DIEA(0.16mL、0.95mmol)を加えた。次に、高分子4ARM-SCM-40K(ロット:C231-N171101)(2.01g、0.048mmol、JenKemから購入)を最後に加え、この混合溶液を暗所、最低速度、室温で4日間撹拌した。反応の終了時に、反応溶液を減圧下で濃縮した後、n-ヘキサン(150mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(300mL)を加えて溶液に沈澱を形成させ、このような沈澱形成を3回行い、その後、濾過を行って固体生成物を得、得られた固体生成物をジクロロメタン(50mL)およびメタノール(10mL)で溶解させ、その後、シリカゲル粉末(5g)を加え、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および6%メタノール/ジクロロメタンによる溶出の操作を行い、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより1.5gの生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.23 (s, 9H), 9.05-8.90 (m, 17H), 8.80-8.76 (m, 9H), 8.18-8.06 (m, 82H), 7.87-7.85 (m, 26H), 7.76-7.65 (m, 6H), 7.55-7.53 (m, 13H), 7.38-7.33 (m, 20H), 7.21-7.14 (m, 83H), 7.03-7.69 (m, 3H), 6.72-6.52 (m, 16H), 6.15-5.98 (m, 44H), 5.20-5.10 (m, 13H), 4.60-4.58 (m, 59H), 4.40-4.35 (m, 73H), 4.13-3.51 (m, 3776H), 3.17-3.11 (m, 115H), 3.93-2.73 (m, 41H), 2.67-2.59 (m, 38H), 2.42 (s, 31H), 2.31-2.14 (m, 66H), 1.90-1.76 (m, 56H), 1.58-1.50 (m, 72H), 1.35-1.32 (m, 21H), 1.23-1.22 (m, 70H), 0.87-0.82 (m, 120H)。
MALDI-TOF MS: 58533.26~58665.97。
23-161
23-152(1.5g、0.025mmol)、M-NH
2-2K.HCl(ロット:ZZ255p053)(0.64g、0.32mmol、JenKemから購入)、HBTU(0.06g、0.15mmol)およびHOBT(0.02g、0.15mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(80mL) で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(0.10mL、0.6mmol)をゆっくり滴下し、次いで、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(100mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(400mL)を加えて溶液に沈澱を形成させ、このような沈澱形成を3回行い、その後、濾過を行って固体生成物を得、得られた固体生成物をジクロロメタン(50mL)およびメタノール(10mL)で溶解させ、その後、シリカゲル粉末(8g)を加え、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および5%メタノール/ジクロロメタンによる溶出の操作を行い、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより0.63gの生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.13 (s, 8H), 8.95 (s, 8H), 8.25-8.15 (m, 67H), 8.10-8.06 (m, 51H), 8.03-7.95 (m, 13H), 7.89-7.77 (m, 26H), 7.70-7.63 (m, 4H), 7.50-7.48 (m, 11H), 7.36-7.34 (m, 3H), 7.21-7.15 (m, 93H), 4.58-4.35 (m, 48H), 4.30-4.18 (m, 70H), 4.14-4.35 (m, 4462H), 3.24-3.13 (m, 109H), 3.06-3.02 (m, 41H), 2.91-2.89 (m, 45H), 2.80-2.67 (m, 71H), 2.42 (s, 53H), 2.33-2.12 (m, 90H), 1.88-1.78 (m, 95H), 1.58-1.50 (m, 95H), 1.37-1.35 (m, 3H), 1.30-1.22 (m, 21H), 1.15-1.12 (m, 6H), 0.87-0.82 (m, 120H)。MALDI-TOF MS: 66445.77~66551.28。
実施例18:化合物24-12の合成
16-57
Boc-GFLG-OBn(自家製20g、34.3231mmol)および10%Pd/C(0.4g)をマイクロ反応器に加え、次いで、このマイクロ反応器にDMF(40mL)を加え、この装置の準備を整え、真空状態になるまで空気をポンプで抜き、H
2(16psi)を導入し、このような操作を3回繰り返した。この溶液を室温で一晩撹拌した。反応の終了時に、珪藻土を濾過ケーキとして用いて吸引濾過を行い、次いで、DMFによる洗浄を3回行い(20mL×3)、その後、溶液を生成物16-158の原料として500mLのフラスコに移した。
16-158
SB7(SB-743921)(13.6519g、26.4024mmol)、HBTU(15.0193g、39.6036mmol)およびHOBT(5.3512g、39.6036mmol)を秤量し、生成物16-157が入ったフラスコに加え、反応溶液を低温恒温反応槽(-5℃)に入れ、20分間撹拌し、DIEA(19.7mL、118.8108mmol)を滴下し、この混合溶液をまず2時間反応させ、次いで、取り出し、室温で一晩マグネチックスターラー上に置いた。反応の終了時に、反応溶液を2Lの分液漏斗に移し、この分液漏斗に飽和重炭酸ナトリウム溶液(300mL)および酢酸エチル(400mL)を加え、得られた溶液を十分に振盪して有機相を分離し、水相を酢酸エチルで2回抽出し(150mL×2)、得られた有機層を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム溶液(200mL)による洗浄を1回行い、飽和塩化ナトリウム溶液による洗浄を2回行い(200mL×2)、得られた有機相を2Lの三角フラスコに注ぎ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、吸引濾過し、濃縮し、真空乾燥させ、これにより28gの生成物を得、2gが超過分の生成物であった。
16-159
生成物16-158(26g、26.2197mmol)を500mLのフラスコに加え、ジクロロメタン(15mL)で溶解させ、次いで、この溶液にTFA(4.2mL、55.8910mmol)を加え、得られた溶液を一晩室温で撹拌した。反応の終了時に、反応溶液を蒸発させてジクロロメタン溶媒を除去し、得られた生成物を酢酸エチルで溶解させた後、得られた溶液を2Lの分液漏斗に移し、この分液漏斗に飽和重炭酸ナトリウム溶液(300mL、水相中、アルカリ性)および酢酸エチル(400mL)を加え、得られた溶液を十分に振盪して有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し(200mL×2)、得られた有機相を2Lの三角フラスコに注ぎ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、濾過し、100mLに濃縮し、濾液にシリカゲル粉末を加え、得られた溶液を回転蒸発に付して固体溶液を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%アンモニア水:2%メタノール-5%メタノール/ジクロロメタンによる溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、回転蒸発させ、真空乾燥させ、これにより18.8gの生成物を80%の収率で得た。
16-161
反応物、すなわち、生成物16-159(7g、7.8518mmol)、Boc-Glu-OH(0.9245g、3.7390mmol)、HBTU(4.2526g、11.2170mmol)、およびHOBT(1.5156g 11.2170mmol)を500mLの反応フラスコに加え、DMF(100mL) で溶解させ、次いで、得られた溶液を低温恒温槽(-5℃)に入れ、30分間撹拌した。次に、DIEA(5.6mL、33.6510mmol)を滴下し、この混合溶液をまず低温で2時間反応させた後、室温で反応させた。反応の終了時に、反応溶液を2Lの分液漏斗に移し、この分液漏斗に飽和重炭酸ナトリウム溶液(300mL)および酢酸エチル(400mL)を加え、得られた溶液を十分に振盪して有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×2)、得られた有機層を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液による洗浄を2回行い(200mL×2)、得られた有機相を2Lの三角フラスコに注ぎ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、濾過し、蒸発乾固し、真空乾燥させ、これにより8.5gの生成物を得、1.1gが超過分の生成物であった。
16-162
生成物16-161(7.4g、3.7390mmol)を500mLのフラスコに加え、ジクロロメタン(20mL) で溶解させ、次いで、この溶液にTFA(8.5mL、112.17mmol)を加え、得られた溶液を一晩室温で撹拌した。反応の終了時に、反応溶液を蒸発させてジクロロメタン溶媒を除去し、得られた生成物を酢酸エチル(35mL)で溶解させ、その後、得られた溶液を2Lの分液漏斗に移し、この分液漏斗に飽和重炭酸ナトリウム溶液(300mL、水相中、アルカリ性)および酢酸エチル(400mL)を加え、得られた溶液を十分に振盪して有機相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し(200mL×2)、得られた有機相を2Lの三角フラスコに注ぎ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、吸引濾過し、100mLに濃縮し、シリカゲル粉末を加え、得られた溶液を回転蒸発に付して固体溶液を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および8%メタノール-1%アンモニア水:9%メタノール/ジクロロメタンによる溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、回転蒸発させ、真空乾燥させ、これにより4gの純粋な生成物および1.8gの不純生成物を得、総収率は82.86%であった。
1H -NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.19 - 8.04 (m, 11H), 7.81 (s, 2H), 7.57 - 7.46 (m, 5H), 7.27 - 7.11 (m, 32H), 4.53 (s, 3H), 4.29 - 4.12 (m, 5H), 3.89 (s, 2H), 3.72 - 3.48 (m, 9H), 3.17 (s, 2H), 3.04 - 2.98 (m, 2H), 2.82 - 2.72 (m, 4H), 2.58 (s, 5H), 2.31 (s, 7H), 2.15 (s, 2H), 1.84 - 1.74 (m, 1H), 1.67 - 1.46 (m, 9H), 1.24 (s, 5H), 0.92 (s, 6H), 0.86 (s, 6H), 0.81 (s, 6H), 0.51 (s, 6H)。MALDI-TOF MS: [M+H
+]1892.12, [M+Na
+]1914.61。
19-66
Fmoc-GLu-OtBu(2.174g、5.1097mmol)を秤量し、DMF(20mL)で溶解させ、得られた溶液を低温恒温反応槽(0℃)に入れ、次いで、GFLG-PCB(3g、3.6498mmol)およびPyAop(2.6641g、5.1097mmol)を加え、得られた溶液を30分間撹拌し、この溶液にTMP(0.4807mL、3.6498mmol)を滴下し、得られた溶液を一晩低温で撹拌した。反応の終了時に、反応溶液に固体が現れるまでメチルtert-ブチルエーテルを加え、吸引濾過を行い、固体を混合溶媒(20%メタノール:80%ジクロロメタン、30mL)で溶解させた後、シリカゲル粉末(15g)を加え、その後、得られた溶液を蒸発乾固し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および溶出剤(3%メタノール-5%メタノール/ジクロロメタン)による勾配溶出の操作を行い、これにより3.6gの生成物を80%の収率で得た。
19-71
生成物19-66(3.6g、2.9280mmol)を500mLのフラスコに加え、ジクロロメタン(20mL)で溶解させ、次いで、この溶液にTFA(4.4mL、58.5637mmol)を加え、得られた溶液を一晩室温で撹拌した。反応の終了時に、反応溶液を蒸発させてジクロロメタンを除去し、超音波処理のために酢酸エチル(15mL)を加えて均質な相を得、沈澱形成のためにn-ヘキサン(100mL)を加え、得られた溶液を20分間冷蔵庫に入れ(plated)、上清を廃棄し、固体生成物が得られるまで溶解と沈澱形成を繰り返すためにさらに酢酸エチル(15mL)およびn-ヘキサン(100mL)を加え、固体生成物を混合溶媒(20%メタノール:80%ジクロロメタン50mL)で溶解させ、シリカゲル粉末を加えた。蒸発、サンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および5%-8%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出の操作を行い、これによりを3.4gの生成物を100%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.36 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.07 - 8.01 (m, 3H), 7.86 (s, 4H), 7.76 - 7.56 (m, 4H), 7.41 (s, 2H), 7.32 (s, 2H), 7.24 (s, 4H), 7.22 - 7.13 (m, 1H), 4.54 (s, 1H), 4.29 - 4.18 (m, 3H), 4.05 - 3.92 (m, 3H), 3.78 - 3.56 (m, 18H), 3.05 (s, 1H), 2.54 (s, 1H), 2.43 (s, 3H), 2.32 (s, 3H), 2.22 (s, 3H), 1.90 (s, 2H), 1.78 (s, 3H), 1.63 - 1.50 (m, 4H), 0.87 (s, 6H)。
16-170
反応物、すなわち、生成物16-162(4.7817g、2.5246mmol)、生成物19-71(3g、2.5246mmol)、HBTU(1.4248g、3.7869mmol)、およびHOBT(0.5117g 3.7869mmol)を500mLの反応フラスコに加え、DMF(150mL)で溶解させ、その後、得られた溶液を低温恒温槽(-5℃)に入れ、30分間撹拌した。DIEA(1.9mL、11.3607mmol)を滴下し、この混合溶液をまず低温で2時間反応させ、次いで、室温で反応させた。反応の終了時に、脱イオン水(300mL)を反応溶液に直接加え、沈澱形成により固体生成物を分離し、吸引濾過を行い、濾過ケーキに酢酸エチル(300mL)を加え、超音波処理を行って均質な相を得、その後、沈澱形成のためにn-ヘキサン(200mL)を加え、吸引濾過および真空乾燥を行い、これにより8gの最終生成物を得、0.3gが超過分の生成物であった。
16-172
反応物としての生成物16-170(7.7g、2.5246mmol)を500mLの反応フラスコに加え、DMF(50mL)で溶解させ、次いで、モルホリン(6.6mL、75.738mmol)を加え、得られた溶液を撹拌して反応させ、0.5時間毎にTLCを行った。1時間後、反応が終了し、反応溶液に固体が現れるまでメチルtert-ブチルエーテル(100mL)を加え、吸引濾過を行い、濾過ケーキに酢酸エチル(100mL)を加え、超音波処理を行って均質な相を得、その後、n-ヘキサン(50mL)を加え、吸引濾過および乾燥を行い、これにより6.4gの最終生成物を88%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.12 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.15 (s, 4H), 8.10 - 8.01 (m, 10H), 7.95 (s, 2H), 7.92 - 7.86 (m, 3H), 7.80 (s, 1H), 7.57 - 7.47 (m, 5H), 7.28 - 7.12 (m, 31H), 4.54 (s, 4H), 4.29 - 4.11 (m, 6H), 3.89 (s, 3H), 3.63 (s, 8H), 3.21 - 3.13 (m, 6H), 3.09 - 2.97 (m, 5H), 2.89 (s, 8H), 2.73 (s, 8H), 2.42 (s, 4H), 2.31 (s, 9H), 2.19 - 2.09 (m, 4H), 1.99 (s, 3H), 1.85 (s, 10H), 1.54 (s, 15H), 1.33 (s, 2H), 1.17 (s, 4H), 0.94 - 0.78 (m, 25H), 0.51 (s, 5H)。MALDI-TOF MS: [M+Na
+] 2862.85。
16-173
反応物、すなわち、生成物16-172(2.4g、0.8444mmol)、Fmoc-GLu-OtBu(0.4311g、1.0133mmol)、HBTU(0.1712g、1.2666mmol)、およびHOBT(0.4803g 1.2666mmol)を250mLの反応フラスコに加え、次いで、DMF(40mL) で溶解させ、その後、得られた溶液を低温恒温槽(-5℃)に入れ、30分間撹拌した。次に、DIEA(0.63mL、3.7998mmol)を滴下し、この混合溶液をまず低温で2時間反応させ、次いで、室温で反応させた。2時間後、反応が完了していないことがTLCにより示され、再びFmoc-GLu-OtBu、HBTU、およびHOBTをそれぞれ原料の20%の量で加え、3時間後、TLCを行ったところ、目立った変化は見られず、その後、メチルtert-ブチルエーテル(100mL)を固体が現れるまで加え、吸引濾過を行い、酢酸エチル(50mL)およびn-ヘキサン(100mL)を加えて固体を溶解させ、得られた溶液を吸引濾過し、乾燥させ、これにより2.8gの生成物を得、0.1gが超過分の生成物であった。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.20 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.26 - 8.12 (m, 18H), 8.08 - 8.02 (m, 6H), 7.93 (s, 8H), 7.79 (s, 5H), 7.63 - 7.55 (m, 5H), 7.47 (s, 3H), 7.34 - 7.25 (m, 26H), 4.62 (s, 4H), 4.35 - 4.23 (m, 9H), 4.09 (s, 3H), 3.96 (s, 4H), 3.70 (s, 15H), 3.28 - 3.19 (m, 5H), 3.11 (s, 8H), 2.96 (s, 5H), 2.80 (s, 6H), 2.49 (s, 3H), 2.38 (s, 9H), 2.19 (s, 4H), 1.89 (s, 11H), 1.67 - 1.53 (m, 12H), 1.45 (s, 9H), 1.33 (s, 4H), 1.25 (s, 2H), 0.93 (s, 25H), 0.58 (s, 5H)。
16-178
反応物としての生成物16-173(2.7g、0.8444mmol)を250mLの反応フラスコに加え、DMF(20mL) で溶解させ、次いで、モルホリン(2.2mL、25.332mmol)を加え、得られた溶液を撹拌して反応させ、0.5時間毎にTLCを行った。1時間後、反応が終了し、メチルtert-ブチルエーテル(150mL)およびn-ヘキサン(100mL)を反応溶液に順に加え、超音波処理を行って均質な相を得、吸引濾過を行った後、酢酸エチル(100mL)およびn-ヘキサン(100mL)を順に加え、吸引濾過および乾燥を行い、これにより2.7gの最終生成物を得、0.15gが超過分の生成物であった。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.13 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.22 - 7.95 (m, 16H), 7.89 (s, 2H), 7.83 - 7.75 (m, 3H), 7.57 - 7.45 (m, 5H), 7.29 - 7.07 (m, 36H), 4.55 (s, 2H), 4.26 - 4.12 (m, 4H), 4.01 (s, 2H), 3.89 (s, 1H), 3.74 - 3.60 (m, 17H), 3.01 (s, 7H), 2.90 (s, 18H), 2.74 (s, 6H), 2.43 (s, 5H), 2.31 (s, 8H), 2.12 (s, 4H), 1.93 - 1.73 (m, 10H), 1.53 (m, 14H), 1.40 (s, 9H), 0.86 (s, 25H), 0.58 - 0.40 (m, 5H)。
16-179
Boc-GFLG-OBn(自家製2.5854g、4.4370mmol)および10%Pd/C(0.5g)をマイクロ反応器に加え、次いで、DMF(30mL)をマイクロ反応器に加え、真空状態になるまで空気をポンプで抜き、H
2(16psi)を導入し、このような操作を3回繰り返した。得られた溶液を一晩室温に置いた。反応の終了時に、珪藻土を濾過ケーキとして用いて吸引濾過を行った後、反応器および漏斗をDMFで3回洗浄し(200mL×3)、その後、溶液を生成物16-182の原料として250mLのフラスコに移した。
16-182
生成物16-178(2.5g、0.8444mmol)、HBTU(0.4803g、1.2666mmol)およびHOBT(0.1711g、1.2666mmol)を秤量し、生成物16-179の入ったフラスコに加え、反応溶液を低温恒温反応槽(-5℃)に入れ、20分間撹拌し、DIEA(0.6280mL、3.7998mmol)をゆっくり滴下し、この混合溶液をまず2時間反応させ、次いで、取り出し、室温で一晩マグネチックスターラー上に置いた。反応の終了時に、反応溶液にメチルtert-ブチルエーテル(100mL)およびn-ヘキサン(150mL)を加え、吸引濾過を行い、得られた固体をメタノールおよびジクロロメタンで溶解させた後、シリカゲル粉末を加え、蒸発、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および溶出剤(0.5%アンモニア水:5%メタノール/ジクロロメタン)による溶出の操作を行い、これにより1.5gの純粋な生成物および0.38gの不純生成物を得た。
16-186
生成物16-182(1.5g、0.4283mmol)を250mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(10mL)で溶解させ、その後、この溶液にTFA(0.96mL、12.8490mmol)を加え、得られた溶液を一晩室温で撹拌した。反応の終了時に、反応溶液を蒸発乾固してジクロロメタン溶媒を除去し、n-ヘキサン(100mL)を反応溶液に注ぎ、得られた溶液を20分間冷蔵庫で冷却し、上清を廃棄し、下層の溶液に酢酸エチル(20mL)を加え、超音波により処理し、沈澱形成のためにn-ヘキサン(100mL)を加え、フラスコ壁に付着した生成物は油性であり、上清が透明になった際に廃棄し、酢酸エチル(15mL)および多量のn-ヘキサンを再び順に加えて固体生成物を分離し、吸引濾過を行い、固体を混合溶媒(20%メタノール:80%ジクロロメタン(50mL))で溶解させ、シリカゲル粉末を加え、蒸発、ドライローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%アンモニア水:8%メタノール/ジクロロメタンによる溶出の操作を行い、溶出液を集め、回転蒸発に付し、これにより0.7gの生成物を50%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.06 (s, 1H), 8.89 (s, 1H), 8.49 (m, 1H), 8.28 (s, 1H), 8.12 - 7.98 (m, 17H), 7.91 (s, 4H), 7.81 (s, 5H), 7.73 (s, 1H), 7.45 (s, 5H), 7.19 - 7.04 (m, 37H), 4.61 (s, 1H), 4.49 (s, 4H), 4.28 (m, 3H), 4.22 - 4.07 (m, 9H), 3.94 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 3.70 (s, 3H), 3.57 (s, 19H), 3.13 - 3.03 (m, 2H), 2.96 (s, 3H), 2.81 (s, 2H), 2.68 (s, 5H), 2.35 (s, 3H), 2.24 (s, 9H), 2.11 (s, 6H), 1.76 (s, 9H), 1.46 (s, 16H), 1.29 - 1.14 (m, 6H), 0.89 - 0.70 (m, 35H), 0.44 (s, 5H)。
24-4
生成物16-186(0.7g、0.2092mmol)を秤量し、次いで、DMF(40mL)で溶解させ、DIEA(0.6915mL、4.184mmol)および4ARM-SCM-40K(1.8285g、0.04358mmol)を順に加え、再びジクロロメタン(30mL)を加え、得られた溶液を暗所で低速撹拌しながら反応させた。11日後、反応が終了し、反応溶液にメチルtert-ブチルエーテル(200mL)およびn-ヘキサン(200mL)を加え、この混合溶液を吸引濾過し、濾過ケーキを混合溶媒(20%メタノール:80%ジクロロメタン 30mL)で溶解させ、シリカゲル粉末(9g)を加えた後、蒸発乾固、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。6%メタノール-7%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出を行い、これにより1.7gの生成物を74%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.13 (s, 1H), 8.90-8.88 (m, 5H), 8.18 - 8.01 (m, 54H), 7.94 - 7.68 (m, 20H), 7.55 - 7.48 (m, 16H), 7.38-7.34 (m, 11H), 7.24 - 7.20 (m, 74H), 7.15-7.11 (m, 29H), 4.58-7.50 (m, 26H), 4.37 - 4.10 (m, 103H), 4.01 - 3.87 (m, 100H), 3.32 -3.28(m, 1479H), 2.89-2.84 (m, 15H), 2.79 - 2.63 (m, 33H), 2.42-2.41 (m, 11H), 2.02 - 1.95 (m, 19H), 1.526-1.50(m, 58H), 1.36-1.30 (m, 134H), 0.85 - 0.75 (m, 127H), 0.50 (s, 20H)。
MALDI-TOF MS: 54744.54~54889.20。
24-12
反応物としての生成物24-4(1.7g、0.03098mmol)、M-NH
2-2K.HCl(0.5g、0.2478mmol、JenKemから購入)、HBTU(0.0705g、0.18588mmol)、およびHOBT(0.0251g、0.18588mmol)を秤量し、250mLの反応フラスコに加え、DMF(40mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃で30分間撹拌し、DIEA(0.1331mL、0.80548mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液を1時間撹拌し、室温に冷却し、暗所での低速撹拌で反応させた(反応溶液は低温で濁り、室温で超音波により処置した際に透明となった)。反応の終了時に、反応溶液にメチルtert-ブチルエーテル(200mL)およびn-ヘキサン(300mL)を加え、超音波処理を行って均質な相を得、その後、吸引濾過を行い、生成物を混合溶媒(20%メタノール:80%ジクロロメタン 40mL)で溶解させ、シリカゲル粉末を加え、その後、蒸発、ドライサンプルローディングおよびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。6%-7%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出を行い、純粋な生成物を集め、蒸発乾固し、超音波処理のために無水エタノール(10mL)およびジクロロメタン(10mL)を加え、得られた溶液に固体が現れるまでメチルtert-ブチルエーテルを加え、吸引濾過を行い、得られた固体をさらに無水エタノール(10mL)およびジクロロメタン(10mL)で溶解させ、得られた溶液 をメチルtert-ブチルエーテル(100mL)で沈澱させ、溶解および沈澱形成のプロセスを3回繰り返し、これにより1gの生成物を52%の収率で得た。
MALDI-TOF MS: 62266.66~63113.03。
1H- NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.13 (s, 4H), 8.96-8.94 (m, 5H), 8.29 - 7.73 (m, 98H), 7.59 - 7.40 (m, 26H), 7.13-7.10 (m, 159H), 4.56-4.52 (m, 24H), 4.17-4.08 (m, 101H), 3.30-3.35 (m, 1281H), 3.06 - 2.88 (m, 76H), 2.72-2.74 (m, 55H), 2.32-2.30 (m, 59H), 2.14-2.10 (m, 27H), 1.86-1.80 (m, 40H), 1.54-1.50 (m, 57H), 1.24-1.16 (m, 21H), 0.88-0.86 (m, 101H), 0.50 (s, 20H)。
実施例19:化合物26-18の合成
17-137
Fmoc-Glu-OtBu(9.3412g、21.9550mmol)、H-Gly-OBn.TsOH(8.0g、23.7114mmol)、HBTU(12,4893g、32.9325mmol)、およびHOBT(4.4502g、32.9325mmol)を500mLのフラスコに加え、次いで、適当な量のDMF(200mL) で溶解させ、得られた溶液を-5℃で30分間撹拌した後、DIEA(19.9581mL、120.7525mmol)を40分かけてゆっくり滴下し、得られた溶液をさらに-5℃で1時間撹拌し、次いで、室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を2Lの分液漏斗に移し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(300mL)および酢酸エチル(200mL)で抽出して有機相を得、水相を酢酸エチル(200mL×3)で抽出し、得られた有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し(150mL×3)、その後、得られた溶液を濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより12.5gの生成物17-137を100%の収率で得た。
18-160
生成物17-137(12.5g、21.9550mmol)を250mLのフラスコに加え、次いで、DMF(50mL) で溶解させ、その後、得られた溶液にモルホリン(19.127mL、219.550mmol)を加え、この混合溶液を室温で撹拌して1時間反応させた。反応の終了時に、反応溶液を2Lの分液漏斗に移し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(300mL)および酢酸エチル(200mL)で抽出して有機相を得、水相を酢酸エチルで抽出し(200mL×3)、得られた有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し(150mL×3)、その後、濃縮し、乾燥させ、固体をメタノール/ジクロロメタン(1:4)混合溶媒(200mL)で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(30g)を加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および2%-5%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発させて固体を得、この固体を真空炉で乾燥させ、これにより7.693gの生成物18-160を91%の収率で得た。
18-166
Boc-GFLG-OBn(8.7g、14.4840mmol)および10%Pd/C(0.2g)を水素化反応器に加えた後にDMF(30mL)で溶解させ、次いで、水素化反応装置を密閉して「3回のポンピングと3回の充填」操作(すなわち、真空ポンプによる約3分間の反応系からの空気のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填)を行い、これにより水素化反応装置の圧力は0.18MPaと読み取られ、その後、得られた溶液を室温で一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液を珪藻土で濾過し、濾過ケーキをDMFで洗浄し(20mL×3)、これにより生成物18-166を100%の収率で得た。
18-167
生成物18-160(4.0g、11.4152mmol)、HBTU(6.4937g、17.1228mmol)およびHOBT(2.3138g、17.1228mmol)を生成物18-166(7.1344g、14.4840mmol)が入った500mLのフラスコに加え、次いで、適切な量のDMF(100mL)で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。DIEA(8.49mL、51.3684mmol)を20分かけてゆっくり滴下し、反応溶液をさらに-5℃で1時間撹拌し、次いで、室温で撹拌して一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液を2Lの分液漏斗に移し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(300mL)および酢酸エチル(200mL)で抽出して有機相を得、水相を酢酸エチルで抽出し(200mL×3)、得られた有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し(150mL×3)、その後、濃縮し、乾燥させ、固体をメタノール/ジクロロメタン(1:4)混合溶媒(100mL)で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(30g)を加え、次いで、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および2%-3%のメタノールおよび98%-97%のジクロロメタンを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発させて固体を得、この固体を真空炉で乾燥させ、これにより7.8gの生成物18-167を83%の収率で得た。
18-169
生成物18-167(0.4559g、0.4677mmol)および10%Pd/C(0.1g)を水素化反応器に加えた後にDMF(30mL)で溶解させ、次いで、水素化反応装置を密閉して「3回のポンピングと3回の充填」操作(すなわち、真空ポンプによる約3分間の反応系からの空気のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填)を行い、これにより水素化反応装置の圧力は0.18MPaとして読み取られ、その後、得られた溶液を室温で一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液を珪藻土で濾過し、濾過ケーキをDMFで洗浄し(20mL×3)、これにより生成物18-169を100%の収率で得た。
18-170
生成物17-102(0.8g、0.4252mmol)、HBTU(0.2419g、0.6378mmol)およびHOBT(0.0862g、0.6378mmol)を生成物18-169(0.3437g、0.4677mmol)が入った250mLのフラスコに加え、次いで、適切な量のDMF(100mL)で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(0.3162mL、1.9133mmol)を10分かけてゆっくり滴下した。反応溶液をまず-5℃で撹拌して1時間反応させ、次いで、室温で撹拌してさらに一晩反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(100mL)を加え、次いで、反応溶液を振盪し、上清を廃棄し、上記の操作を3回繰り返した。次に、メチルtert-ブチルエーテル(80mL)および少量のn-ヘキサン(10mL)を加え、その後、得られた溶液を振盪し、上清を廃棄し、上記の操作を3回繰り返し、反応溶液中の粉末固体を沈澱形成により分離し、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(40mL×3)、次いで、集め、真空炉で乾燥させ、これにより1.08gの生成物18-170を100%の収率で得た。
18-172
生成物18-170(1.0805g、0.4252mmol)を500mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(10mL)およびTFA(0.4736mL、6.3780mmol) で溶解させ、この混合溶液を室温で撹拌して一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液を1Lの分液漏斗に移し、飽和重炭酸ナトリウム(300mL)を加えてpHをアルカリ性に調整し、次いで、得られた溶液を酢酸エチル(200mL)で抽出して有機相を得、水相を酢酸エチル(200mL×3)で抽出し、得られた有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し(150mL×3)、その後、濃縮し、乾燥させ、固体をメタノール/ジクロロメタン(1:4)混合溶媒(100mL)で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(10g)を加えた後、溶液を蒸発乾固し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および3%-10%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、真空炉で乾燥させ、これにより1.014gの生成物18-172を87%の収率で得た。
18-182
生成物18-172(0.5457g、0.2288mmol)を250mLのフラスコに加え、DMF(20mL)で溶解させ、反応溶液を-5℃で30分間撹拌し、次いで、DIEA(0.1733mL、1.0487mmol)を5分かけてゆっくり滴下した。得られた溶液をさらに30分間撹拌し、4ARM-SCM-40K(2.0g、0.0476mmol、JenKemから購入)を加えた後、ジクロロメタン(10mL)で溶解させ、反応溶液をさらに-5℃で20分間撹拌し、その後、反応溶液を暗所、低速、室温で撹拌して1週間反応させた。反応の終了時に、反応溶液中のジクロロメタンを蒸発させ、次いで、メチルtert-ブチルエーテル(20mL)を加えて固体を分離した後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(40mL×3)、その後、メタノール/ジクロロメタン(1:4)混合溶媒(100mL)で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(10g)を加え、次いで、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および8%-9%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発させて固体を得、この固体を真空炉で乾燥させ、これにより1.6184gの生成物18-182を77%の収率で得た。
26-18
生成物18-182(0.9g、0.0176mmol)、M-NH
2-2K.HCl(0.2151g、0.1056mmol、JenKemから購入)、HBTU(0.0467g、0.1056mmol)およびHOBT(0.0166g、0.1056mmol)を250mLのフラスコに加え、次いで、DMF(50mL)で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(0.08mL、0.4229mmol)を5分かけてゆっくり滴下した。反応溶液をさらに-5℃で撹拌して1時間反応させ、次いで、室温で撹拌してさらに一晩反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(100mL)およびメチルtert-ブチルエーテル(30mL)を加えた後、反応溶液を振盪し、上清を廃棄し。上記の操作を3回繰り返した。メチルtert-ブチルエーテル(100mL)および少量のn-ヘキサン(10mL)を加えた後、得られた溶液を振盪して固体を分離し、得られた溶液を吸引濾過し、得られた濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(40mL×3)、メタノール/ジクロロメタン(1:4)混合溶媒(100mL)で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(10g)を加え、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および5%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、蒸発させて固体とし、この固体を真空炉で乾燥させ、これにより粗生成物を得、粗生成物を無水エタノール(15mL)およびジクロロメタン(5mL)で溶解させ、得られた溶液にメチルtert-ブチルエーテル(100mL×3)を加えて粉末状の固体を分離し、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(40mL×3)、真空炉で乾燥させ、これにより0.5559gの生成物26-18を57%の収率で得た。
実施例20:化合物22-207の合成
22-157
Boc-GFLG-OH(9.99g、20.2878mmol)、ニラパリブ(5g、15.606mmol、NPBと呼称)、HBTU(8.88g、23.409mmol)、およびHOBT(3.16g、23.409mmol)を500mLのフラスコに加え、DMF(20mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃で撹拌して30分間反応させ、次いで、DIEA(11.61mL、70.2269mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液をさらに-5℃で1時間反応させた後、室温で撹拌して一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液を1Lの分液漏斗に移し、次いで、飽和NaHCO
3(300mL)および酢酸エチル(200mL)を加え、得られた溶液を振盪し、静置した。上層の有機相を集め、下層の水相を酢酸エチルで抽出し(150mL×3)、有機相を集めて合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し(100mL×2)、濃縮し、蒸発乾固し、真空炉で乾燥させ、これにより17.6gの生成物22-157を100%の収率で得た。
22-162
生成物22-157(12.41g、15.606mmol)を500mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(20mL) で溶解させ、その後、TFA(17.4mL、234.09mmol)を撹拌しながら加え、この混合溶液を室温で一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液中のジクロロメタンを真空蒸発させた後、メチルtert-ブチルエーテル(200mL)を加えて固体を分離し、その後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(40mL×3)、次いでメタノール/ジクロロメタン(1:4)混合溶媒(100mL)で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(50g)を加え、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および溶出剤(0-1%アンモニア水:6%-8%メタノール:94%-91%ジクロロメタン)による勾配溶出の操作を行った後、溶出溶液を集め、濃縮し、これにより10.8gの生成物22-162を99%の収率で得た。
22-192
生成物22-162(2.6g、3.742mmol)、Boc-Glu-OH(0.42g、1.7009mmol)、HBTU(1.93g、5.1027mmol)、およびHOBT(0.7g、5.1027mmol)を500mLのフラスコに加え、DMF(20mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃で撹拌して30分間反応させ、次いで、DIEA(2.5mL、15.3081mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液をさらに-5℃で1時間反応させた後、室温で撹拌して一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液にn-ヘキサン(100mL)を加えた後、得られた溶液を振盪し、上清を廃棄し、上記の操作を3回繰り返した。ジクロロメタン(8mL)による溶解の後、メチルtert-ブチルエーテル(100mL)を加えて固体を分離し、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(40mL×3)、固体を集め、真空炉で乾燥させ、これにより3.2106gの生成物22-192を100%の収率で得た。
22-193
Fmoc-Glu-(OtBu)(OH)(1.8g、4.3074mmol)、GFLF-SB7(3.2g、3.5895mmol)、HBTU(2.1g、5.3842mmol)、およびHOBT(0.7g、5.3842mmol)を500mLのフラスコに加え、DMF(20mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃で撹拌して30分間反応させた後、DIEA(2.7mL、16.1647mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液をさらに-5℃で1時間反応させた後、室温で撹拌して一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液にn-ヘキサン(100mL)を加えた後、得られた溶液を振盪し、上清を廃棄し、上記の操作を3回繰り返した。ジクロロメタン(6mL)による溶解の後、メチルtert-ブチルエーテル(100mL)を加えて固体を分離し、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(40mL×3)、固体を集め、真空炉で乾燥させ、これにより5.5gの生成物22-193を100%の収率で得た。
22-194
生成物22-192(2.73g、1.7009mmol)を250mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(20mL) で溶解させ、その後、TFA(1.89mL、25.5135mmol)を撹拌しながら加え、この混合溶液を室温で撹拌して一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液中のジクロロメタンを真空蒸発させた後、メチルtert-ブチルエーテル(200mL)を加えて固体を分離し、その後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(40mL×3)、その後、メタノール/ジクロロメタン(1:4)混合溶媒(100mL)で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(10g)を加え、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および溶出剤(1%アンモニア水:4%-6%メタノール:95%-93%ジクロロメタン)による勾配溶出の操作を行った後、溶出溶液を集め、濃縮し、これにより2.246gの生成物22-194を88%の収率で得た。
22-196
生成物22-193(4.66g、3.5895mmol)を250mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(20mL) で溶解させ、次いで、TFA(4mL、53.8425mmol)を撹拌しながら加え、この混合溶液を室温で撹拌して一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液中のジクロロメタンを真空蒸発させ、次いで、メチルtert-ブチルエーテル(200mL)を加えて固体を分離し、その後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(40mL×3)、次いで、メタノール/ジクロロメタン(1:4)混合溶媒(100mL)で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(15g)を加え、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および溶出剤(1%アンモニア水:5%-8%メタノール:94%-91%ジクロロメタン)による勾配溶出の操作を行った後、溶出溶液を集め、濃縮し、これにより4gの生成物22-196を89.7%の収率で得た。
22-198
生成物22-194(0.35g、0.2322mmol)、生成物22-196(0.35g、0.2774mmol)、HBTU(0.13g、0.3467mmol)、およびHOBT(0.05g、0.3467mmol)を250mLのフラスコに加え、DMF(15mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃で30分間撹拌した後、DIEA(0.17mL、1.0402mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液をさらに-5℃で1時間反応させた後、室温で一晩撹拌した。反応の終了時に、反応溶液にn-ヘキサン(100mL)を加えた後、得られた溶液を振盪し、上清を廃棄し、上記の操作を3回繰り返した。ジクロロメタン(6mL)による溶解の後、メチルtert-ブチルエーテル(100mL)を加えて固体を分離し、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテル(40mL×3)で洗浄し、固体を集め、真空炉で乾燥させ、これにより1.3gの生成物22-198を100%の収率で得た。
22-199
生成物22-198(0.63g、0.2322mmol)を250mLのフラスコに加え、次いで、DMF(10mL)で溶解させ、その後、得られた溶液にモルホリン(0.4g、4.6432mmol)を加え、この混合溶液を室温で撹拌して1時間反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(100mL)を加えた後、反応溶液を振盪し、上清を廃棄し、上記の操作を3回繰り返した。次に、メチルtert-ブチルエーテル(100mL)を加えて固体を分離し、その後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテル(40mL×3)で洗浄し、次いで、メタノール/ジクロロメタン(1:4)混合溶媒(100mL)で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(15g)を加え、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および溶出剤(1%アンモニア水:6%-8%メタノール:93%-91%ジクロロメタン)による勾配溶出の操作を行った後、溶出溶液を集め、濃縮し、これにより0.49gの生成物22-199を85%の収率で得た。
22-200
生成物22-177(0.19g、0.2253mmol、すなわち、生成物18-167)および10%Pd/C(0.1g)を水素化反応器に加えた後にDMF(30mL)に溶解させたところ、溶媒の高さは撹拌装置の上となり、次いで、水素化反応装置を密閉して「3回のポンピングと3回の充填」操作(すなわち、真空ポンプによる約3分間の反応系からの空気のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填)を行い、これにより水素化反応装置の圧力は18Psiと読み取られ、その後、得られた溶液を室温で一晩反応させた。翌日、TLC(薄層クロマトグラフィー)のモニタリングから反応が完了したことが判明した後に後処理を行った。反応溶液を取り出し、稠密な珪藻土を充填した吸引漏斗に一様に滴下し、吸引濾過を行い.反応装置をその反応装置が生成物を含まなくなるまでDMFで洗浄し(20mL×3)、その後、生成物22-200が得られた。
22-201
生成物22-199(0.47g、0.1878mmol)、生成物22-200(0.17g、0.2253mmol)、HBTU(0.11g、0.2817mmol)、およびHOBT(0.04g、0.2817mmol)を250mLのフラスコに加え、DMF(60mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃で30分間撹拌し、次いで、DIEA(0.14mL、0.8451mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液をさらに-5℃で1時間反応させた後、室温で一晩反応させ撹拌した。反応の終了時に、反応溶液にn-ヘキサン(100mL)を加えた後、得られた溶液を振盪し、上清を廃棄し、上記の操作を3回繰り返した。ジクロロメタン(6mL)での溶解の後、メチルtert-ブチルエーテル(100mL)を加えて固体を分離し、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテル(40mL×3)で洗浄し、固体を集め、真空炉で乾燥させ、これにより1gの生成物22-201を100%の収率で得た。
22-203
生成物22-201(0.6g、0.1878mmol)を250mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(10mL)で溶解させ、その後、得られた溶液にTFA(0.42mL、5.634mmol)を加え、この混合溶液を室温で撹拌して一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液中のジクロロメタンを真空蒸発させた後、沈澱形成のためにメチルtert-ブチルエーテル(100mL)を加え、固体を分離し、濾過ケーキをメタノール/ジクロロメタン(1:4)混合溶媒で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(10g)を加えた後、溶液を蒸発乾固し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および溶出剤(1%アンモニア水:3%-9%メタノール:96%-90%ジクロロメタン)による勾配溶出の操作を行った後、濾液を集め、濃縮し、蒸発乾固し、これにより0.437gの生成物22-203を76%の収率で得た。
22-205
生成物22-203(0.417g、0.1361mmol)を250mLのフラスコに加え、次いで、DMF(20mL) で溶解させ、得られた溶液を-5℃で撹拌して30分間反応させた後、DIEA(0.02mL、0.1237mmol)をゆっくり滴下し、8ARM-SS-40K(0.68g)を加え、ジクロロメタン(10mL) で溶解させ、反応溶液を暗所、室温、低速で撹拌して1週間反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(100mL)を加えた後、反応溶液を振盪し、上清を廃棄し、上記の操作を3回繰り返した。メチルtert-ブチルエーテル(100mL)を加えて固体を分離した後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテル(40mL×3)で洗浄し、その後、メタノール/ジクロロメタン(1:4)混合溶媒(100mL)で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(25g)を加え、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および溶出剤(1%アンモニア水:3%-12%メタノール:96%-87%ジクロロメタン)による勾配溶出の操作を行った後、濾液を集め、濃縮し、蒸発乾固し、これにより0.918gの生成物22-205を88%の収率で得た。
22-207
生成物22-205(0.898g、0.01331mmol)、M-NH
2.HCl-2K(0.27g、0.1331mmol)、HBTU(0.06g、0.1597mmol)、およびHOBT(0.022g、0.1597mmol)を250mLのフラスコに加え、DMF(20mL)で溶解させ、得られた溶液を-5℃で撹拌して30分間反応させた後、DIEA(0.097mL、0.5855mmol)をゆっくり滴下し、得られた溶液をさらに-5℃で1時間反応させた後、室温で撹拌して一晩反応させた。反応の終了時に、n-ヘキサン(100mL)を加えた後、反応溶液を振盪し、上清を廃棄し、上記の操作を3回繰り返した。メチルtert-ブチルエーテル(100mL)を加えて固体を分離した後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(40mL×3)、その後、メタノール/ジクロロメタン(1:4)混合溶媒(100mL)で溶解させ、得られた溶液にシリカゲル粉末(25g)を加え、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および溶出剤(1%アンモニア水:2%-10%メタノール:97%-89%ジクロロメタン)による勾配溶出の操作を行った後、濾液を集め、濃縮し、蒸発乾固し、これにより1gの生成物22-207を90%の収率で得た。
実施例21:対照化合物13-141の合成
13-141
生成物13-140(0.5953g、0.3164mmol、その構造および合成法については、PCT国際特許出願PCT/CN2018/073662の実施例M-10の化合物L-10の合成を参照、Boc-GLG-OBnをBoc-GFLG-OBnに置き換えて製造)を250mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(20mL)およびDMF(10mL)で溶解させ、その後、4ARM-SCM-40K(3.0g、0.0678mmol、JenKemから購入)を加えた後、得られた溶液を暗所、室温、低速で撹拌して1週間反応させた。反応の終了時に、反応溶液を濃縮し、この溶液にメチルtert-ブチルエーテル(150mL)を加えて固体を分離し、濾過を行って粗生成物を得、この粗生成物をジクロロメタン(80mL)およびメタノール(20mL)で溶解させ、シリカゲル粉末を加えた後、溶液を蒸発乾固して粉末状の固体を得、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および1%のアンモニア水および8%のメタノールを含有するジクロロメタン混合溶液による溶出の操作を行った後、生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、これにより粗生成物を得、この粗生成物を2時間真空炉で乾燥させた後、無水エタノール(10mL)およびジクロロメタン(5mL) で溶解させ、n-ヘキサン(150mL)を加えて固体を分離した後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをn-ヘキサン(100mL×4)で洗浄し、真空炉で乾燥させ、これにより2.8gの生成物13-141を80%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.13 (s, 3H), 8.96 (s, 2H), 8.34 - 7.77 (m, 50H), 7.65 - 7.41 (m, 8H), 7.27-7.15 (m, 79H), 5.87 - 5.56 (m, 3H), 4.75 - 3.91 (m, 31H), 3.51 (s, 3526H), 3.14 (s, 22H), 3.01 (d, J = 11.7 Hz, 18H), 2.83 - 2.66 (m, 19H), 2.42 (s, 15H), 2.12 (s, 15H), 1.98-1.39 (m, 61H), 1.23 (s, 5H), 0.98 - 0.84 (m, 46H), 0.51 (s,
7H)。MALDI-TOF MS: 50407.96~50723.18。
実施例22:対照化合物24-6の合成
16-170
反応物、すなわち、生成物16-162(4.7817g、2.5246mmol)、生成物19-71(3g、2.5246mmol)、HBTU(1.4248g、3.7869mmol)、およびHOBT(0.5117g、3.7869mmol)を500mLの反応フラスコに加え、DMF(150mL) で溶解させた後、得られた溶液を低温恒温槽(-5℃)に入れ、30分間撹拌した。次に、DIEA(1.9mL、11.3607mmol)を滴下し、この混合溶液をまず低温で2時間反応させた後、室温で反応させた。反応の終了時に、反応溶液に直接脱イオン水(300mL)を加え、固体生成物を沈澱形成により分離し、吸引濾過を行い、固体に酢酸エチル(300mL)を加え、超音波処理を行って均質な相を得、その後、沈澱形成のためにn-ヘキサン(200mL)を加え、吸引濾過し、乾燥を行い、これにより8gの生成物を得、0.3gが超過分の生成物であった。
16-172
反応物としての生成物16-170(7.7g、2.5246mmol)を500mLの反応フラスコに加え、DMF(50mL)で溶解させ、次いで、モルホリン(6.6mL、75.738mmol)を得、得られた溶液を撹拌して反応させ、0.5時間毎にTLCを行った。1時間後、反応が終了し、反応溶液にメチルtert-ブチルエーテル(100mL)を加え、沈澱形成により固体を分離し、吸引濾過を行い、固体に酢酸エチル(100mL)を加え、超音波処理を行って均質な相を得、その後、n-ヘキサン(50mL)を加え、吸引濾過および乾燥を行い、これにより6.4gの最終生成物を88%の収率で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.12 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.15 (dd, J = 15.9, 7.8 Hz, 4H), 8.10 - 8.01 (m, 10H), 7.95 (s, 2H), 7.92 - 7.86 (m, 3H), 7.80 (s, 1H), 7.57 - 7.47 (m, 5H), 7.28 - 7.12 (m, 31H), 4.54 (ddd, J = 14.5, 10.3, 6.0 Hz, 4H), 4.29 - 4.11 (m, 6H), 3.89 (d, J = 14.7 Hz, 3H), 3.63 (t, J = 9.0 Hz, 8H), 3.21 - 3.13 (m, 6H), 3.09 - 2.97 (m, 5H), 2.89 (s, 8H), 2.73 (s, 8H), 2.42 (s, 4H), 2.31 (s, 9H), 2.19 - 2.09 (m, 4H), 1.99 (s, 3H), 1.85 (dd, J = 35.7, 19.3 Hz, 10H), 1.54 (ddt, J = 47.0, 14.1, 6.7 Hz, 15H), 1.33 (s, 2H), 1.17 (d, J = 7.1 Hz, 4H), 0.94 - 0.78 (m, 25H), 0.51 (s, 5H)。
MALDI-TOF MS: [M]2839.75, [M+Na
+]2862.85。
16-176
反応物、すなわち、生成物16-172(4g、1.4074mmol)、Boc-Gly-OH(0.2959g、1.6889mmol)、HBTU(0.8006g、2.1111mmol)、およびHOBT(0.2853g、2.1111mmol)を500mLの反応フラスコに加え、DMF(50mL) で溶解させ、次いで、得られた溶液を低温恒温槽(-5℃)に入れ、30分間撹拌し、DIEA(1.1mL、6.3333mmol)を滴下し、得られた溶液をまず低温反応で2時間反応させた後、室温で反応させた。反応の終了時に、反応溶液にメチルtert-ブチルエーテル(200mL)を加え、得られた溶液をさらに1時間冷蔵庫で静置し、上清を廃棄し、超音波処理のために少量の酢酸エチルを加え、その後、n-ヘキサン(200mL)を加え、得られた溶液を30分間静置し、上清を廃棄した後、酢酸エチル(20mL)およびn-ヘキサン(200mL)を再び加え、吸引濾過および乾燥を行い、これにより6.6gの生成物を得、1.7gが超過分の生成物であった。
16-184
生成物16-176(理論的に4.9g、1.6537mmol)を500mLのフラスコに加え、ジクロロメタン(20mL)で溶解させ、次いで、この溶液にTFA(3.6849mL、49.611mmol)を加え、得られた溶液を一晩室温で撹拌した。反応の終了時に、反応溶液にn-ヘキサン(200mL)を加え、冷蔵庫で20分間静置し、上清を廃棄し、少量の酢酸エチルを加えてこの油性生成物を厳密に溶解させ、n-ヘキサン(200mL)を加え、上清を廃棄し、この時点で油性生成物は明らかに減少しており、酢酸エチル(20mL)を再び加え、n-ヘキサン(300mL)を加えて生成物固体を分離し、吸引濾過を行い、メタノールとジクロロメタンの混合溶媒を加えて固体生成物を溶解させ、シリカゲル粉末を加え、蒸発、ドライサンプルローディング、およびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。1%アンモニア水/5%メタノール/ジクロロメタンによる溶出を行い、これにより2.1gの純粋な生成物、およびいくらかの不純物を含む3.2gの生成物を得た。
24-6
反応物としての生成物16-184(1.05g、0.3622mmol)を反応フラスコに加え、DMF(50mL)で溶解させ、4ARM-SCM-40k(3.1662g、0.07546mmol)を加え、次いで、ジクロロメタン(70mL) で溶解させ、すりガラス栓を用い、得られた溶液を暗所、低速撹拌で反応させた。反応の終了時に、ジクロロメタンをまずロータリーエバポレーターで除去し、次いで、メチルtert-ブチルエーテル(400mL)を加え、溶液は濁り、その後、吸引濾過のためにn-ヘキサン(300mL)を加え、得られた固体をメタノールとジクロロメタンの混合溶媒で溶解させ、シリカゲル粉末を加え、蒸発、サンプルローディング、およびカラムクロマトグラフィーの操作を行った。4%-7%メタノール/クロロメタンによる勾配溶出を行い、純粋な生成物を集め、蒸発乾固し、超音波処理のために無水エタノールとジクロロメタン(1:1)の混合溶媒20mLを加え、得られた溶液にメチルtert-ブチルエーテルを加え、沈澱形成により固体を分離し、吸引濾過を行い、得られた固体を無水エタノールおよびジクロロメタンで溶解させ、得られた溶液をメチルtert-ブチルエーテルで沈澱させ、溶解および沈澱形成のプロセスを3回繰り返し、これにより3.3gの生成物を82%の収率で得た。
実施例23:対照化合物18-158の合成
18-158
生成物18-153(0.6753g、0.1123mmol)を250mLのフラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(5mL)で溶解させ、その後、DMF(30mL)、M-SCM-40K(0.9818g、0.0234mmol)を加え、この混合溶液を暗所、室温で撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液中のジクロロメタンを蒸発させ、この溶液に約30mLのメチルtert-ブチルエーテルを加えて固体を分離し、濾過を行って粗生成物を得、この粗生成物をジクロロメタンおよびメタノールで溶解させ、シリカゲル粉末を加え、蒸発、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および溶出剤(1%アンモニア水:12%メタノール:87%ジクロロメタン)による溶出の操作を行った後、生成物を集め、濃縮し、蒸発乾固し、これにより生成物18-158を得、生成物を無水エタノール(20mL)およびジクロロメタン(5mL)で溶解させ、メチルtert-ブチルエーテル(50mL)を加えて固体生成物を分離し、その後、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテルで洗浄し(50mL×3)、乾燥させ、これにより1.0gの生成物18-158を65%の収率で得た。
実施例24:化合物11-180の合成
11-80
原料Boc-GFLG-OBn(5.9147g、10.1508mmol)および10%Pd/C触媒(150mg)を水素化反応器に加えた後にDMF(45mL)で溶解させたところ、溶媒の高さは撹拌装置の上となり、次いで、水素化反応装置を密閉して「3回のポンピングと3回の充填」操作(すなわち、真空ポンプによる約3分間の反応系からの空気のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填)を行い、これにより水素化反応装置の圧力は18Psiと読み取られ、その後、得られた溶液を室温で一晩反応させた。翌日、TLC(薄層クロマトグラフィー)のモニタリングから反応が完了したことが判明した後に後処理を行った。反応溶液を取り出し、稠密な珪藻土を充填した吸引漏斗に一様に滴下した。反応装置をその反応装置が生成物を含まなくなるまでDMFで洗浄し(30mL×3)、その後、反応生成物11-80が得られた。
10-83
生成物11-80(5g、10.1508mmol)、PKI(4.4792、7.8083mmol、すなわち、アロステリックPKI-587)、HBTU(1.5827g、11.7125mmol)およびHOBT(4.4418g、11.7125mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(90mL) で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(5.8075mL、35.1373mmol)をゆっくり滴下した後、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、反応溶液を1Lの分液漏斗に移し、次いで、飽和重炭酸ナトリウム溶液(200mL)を加え、得られた溶液を酢酸エチルで3回抽出し(200mL×3)、得られた有機相を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム(100mL)で1回洗浄し、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL)を加えて水を除去し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ吸引濾過した。濾液を濃縮し、真空炉で乾燥させ、これにより次の反応のために9.6gの生成物11-83を100%の収率で得た。
11-83
生成物11-81(9.6g、7.8083mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、ジクロロメタン(100mL) で溶解させ、その後、TFA(17mL、234.249mmol)を加え、得られた溶液を室温で撹拌して一晩反応させた。反応の終了時に、反応溶液を濃縮し、減圧下で蒸発乾固し、次いで、得られた乾燥生成物を適当な量の酢酸エチルで溶解させ、500mLの分液漏斗に移し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL)を加えて残留するTFAを中和し、次いで、有機相を分離し、水相中の生成物を酢酸エチルで3回抽出し(150mL×3)、得られた有機相を合わせた後に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、吸引濾過し、濃縮し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および6%メタノール-10%メタノール/1%アンモニア水/ジクロロメタンによる勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、真空炉で乾燥させ、これにより5.7gの生成物11-83を77%の収率で得た。
11-86
原料Boc-GFLG-OBn(12g、20.5941mmol)および10%Pd/C触媒(200mg)を水素化反応器に加えた後にDMF(100mL)で溶解させたところ溶媒の高さは撹拌装置の上となり、次に、水素化反応装置を密閉して「3回のポンピングと3回の充填」操作(すなわち、真空ポンプによる約3分間の反応系からの空気のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填-水素のポンピング-水素の充填)を行い、これにより水素化反応装置の圧力は18Psiと読み取られ、その後、得られた溶液を室温で一晩反応させた。翌日、TLC(薄層クロマトグラフィー)のモニタリングから反応が完了したことが判明した後に後処理を行った。反応溶液を取り出し、稠密な珪藻土を充填した吸引漏斗に一様に滴下した。反応装置をその反応装置が生成物を含まなくなるまでDMFで洗浄し(30mL×3)、その後、反応生成物11-86が得られた。
11-87
生成物11-86(20.5941mmol)、ラパチニブ(LPTと呼称、9.5730g、16.4752mmol)、HBTU(9.3721g、24.7129mmol)およびHOBT(3.3394g、24.7129mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(100mL) で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(12.25mL、74.1384mmol)をゆっくり滴下した後、この混合溶液を低温で2.5時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、まずn-ヘキサン(100mL)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、上清を廃棄し、その後、沈澱形成のためにメチルtert-ブチルエーテル(300mL)を加え、このような操作を3回繰り返し、濾過ケーキを真空炉で乾燥させて次の反応のために17.4gの粗生成物11-87を100%の収率で得た。
11-92
生成物11-87(17.4g、16.4752mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、ジクロロメタン(80mL) で溶解させ、次いで、TFA(36.7mL、494.256mmol)を加え、得られた溶液を室温で撹拌して一晩反応させ、反応の終了時に、反応溶液を減圧下で濃縮した後、n-ヘキサンで3回沈澱させ(150mL×3)、上清を廃棄し、その後、得られた溶液をメチルtert-ブチルエーテルで3回沈澱させ(250mL×3)、吸引濾過を行い、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィーおよび2%-10%メタノール/1%アンモニア水/ジクロロメタンによる勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、真空炉で乾燥させ、これにより11.2gの生成物11-92を71%の収率で得た。
11-99
生成物11-92(6.8225g、7.1403mmol)、Boc-Glu-OH(0.8406g、3.4001mmol)、HBTU(3.8683g、10.2004mmol)およびHOBT(1.783g、10.2004mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(50mL) で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(5.1mL、30.6009mmol)をゆっくり滴下し、その後、この混合溶液を低温で2.5時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時にまず、n-ヘキサン(100mL)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、上清を廃棄し、その後、沈澱形成のためにメチルtert-ブチルエーテル(300mL×3)を加え、濾過ケーキを真空炉で乾燥させて、次の脱保護反応のために5.8gの粗生成物11-99を80%の収率で得た。
11-105
生成物11-99(5.8g、2.733mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、ジクロロメタン(80mL) で溶解させ、次いで、TFA(6.1mL、81.99mmol)を加え、得られた溶液を室温で撹拌して一晩反応させ、反応の終了時に、反応溶液を減圧下で濃縮した後、n-ヘキサンで3回沈澱させ(150mL×3)、上清を廃棄し、その後、得られた溶液をメチルtert-ブチルエーテルで3回沈澱させ(250mL×3)、吸引濾過を行い、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィーおよび5%-8%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出の操作を行った後、溶出生成物を集め、濃縮し、真空炉で乾燥させ、これにより5.3gの生成物11-105を96%の収率で得た。
11-158
生成物11-105(2.5g、1.2363mmol)、Fmoc-Glu-OtBu(0.7364g、1.7308mmol)、HBTU(0.7032g、1.8544mmol)およびHOBT(0.2505g、1.8544mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(100mL)で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(0.9mL、5.5633mmol)をゆっくり滴下した後、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、まずn-ヘキサン(100mL)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、上清を廃棄し、次いで、沈澱形成のためにメチルtert-ブチルエーテル(200mL×3)を加え、濾過ケーキを真空炉で乾燥させて、次の脱保護反応のために3.7364gの固体生成物11-158を100%の収率で得た。
11-160
生成物11-158(3.7364g、1.2363mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、ジクロロメタン(50mL)で溶解させ、次いで、TFA(2.8mL、37.0439mmol)を加え、得られた溶液を室温で撹拌して一晩反応させ、反応の終了時に、反応溶液を減圧下で濃縮し、その後、n-ヘキサンで3回沈澱させ(150mL×3)、上清を廃棄し、その後、得られた溶液をメチルtert-ブチルエーテルで沈澱させ(250mL×3)、吸引濾過を行った後、濾過ケーキを真空炉で乾燥させ、これにより3.2gの粗生成物11-160を100%の収率で得た。
11-162
生成物11-160(3.2693g、1.2425mmol)、生成物11-83(1.2958g、1.3668mmol)、HBTU(0.7067g、1.8637mmol)およびHOBT(0.2518g、1.8637mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(50mL) で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(0.9mL、5.5912mmol)をゆっくり滴下し、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、まずn-ヘキサン(100mL)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、上清を廃棄し、次いで、沈澱形成のためにメチルtert-ブチルエーテル(200mL×3)を加え、吸引濾過を行って固体粗生成物を得;濾過ケーキを真空炉で乾燥させて、次の脱保護反応のために4.7447gの生成物11-162を100%の収率で得た。
11-166
生成物11-162(4.7447g、1.2411mmol)を500mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(40mL) で溶解させ、その後、モルホリン(3.3mL、37.2332mmol)を加え、得られた溶液を室温で1.5時間撹拌した。反応の終了時に、まずn-ヘキサン(100mL)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、次いで、沈澱形成のためにメチルtert-ブチルエーテル(200mL)を加え、このような操作を3回繰り返し、濾過ケーキを取得し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および5%-10%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出の操作を行い、溶出生成物を真空炉で乾燥させ、これにより2.2gの生成物11-166を57%の収率で得た。
11-168
生成物11-166(2.2g、0.714mmol)、生成物24-40(0.238g、0.295mmol)、HBTU(0.3356g、0.885mmol)およびHOBT(0.1058g、0.885mmol)を250mLの丸底フラスコに加えた後にDMF(50mL)で溶解させ、この混合溶液を-5℃で30分間撹拌した。次に、DIEA(0.5mL、2.655mmol)をゆっくり滴下した後、この混合溶液を低温で2時間反応させ、その後、この反応装置を室温に置き、この反応溶液を一晩撹拌して反応させた。反応の終了時に、まずn-ヘキサン(100mL)を加えて反応溶液に沈澱を形成させ、上清を廃棄し、沈澱形成のためにメチルtert-ブチルエーテル(200mL×3)を加え、固体を分離し、吸引濾過を行い、濾過ケーキをn-ヘキサンで洗浄し(50mL×2)、次いで、真空炉で乾燥させ、これにより次の脱保護反応のために2.0gの生成物11-168を83%の収率で得た。
11-170
生成物11-168(2.0g、0.2884mmol)を250mLの丸底フラスコに加え、ジクロロメタン(35mL) で溶解させ、次いで、TFA(0.7mL、8.6537mmol)を加え、得られた溶液を室温で撹拌して一晩反応させ、反応の終了時に、反応溶液を減圧下で濃縮した後、n-ヘキサンで3回沈澱させ(150mL×3)、その後、得られた溶液をメチルtert-ブチルエーテル(250mL×3)で3回沈澱させ、吸引濾過を行い、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィーおよび6%-8%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出の操作を行い、溶出生成物を集め、濃縮し、真空炉で乾燥させ、これにより0.7gの生成物11-170を36%の収率で得た。
11-172
生成物11-170(0.7g、0.1032mmol)を250mLの丸底フラスコに加え、次いで、DMF(50mL) で溶解させ、その後、中和のためにDIEA(0.1mL、0.43mmol)を加え、次いで、得られた溶液に4ARM-SCM-40K(0.9028g、0.0215mmol、JenKemから購入、ロット番号:C231-N171101)を加え、この溶液を暗所で1週間、室温、低速撹拌で反応させた。反応の終了時に、沈澱形成のためにメチルtert-ブチルエーテル(200mL×3)を加えて固体を分離し、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテル(20mL×3)で繰り返し洗浄し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および5%-8%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出の操作を行い、溶出生成物を集め、濃縮し、真空炉で乾燥させ、これにより1.1gの生成物11-172を78%の収率で得た。
11-180
生成物11-172(1.1g、0.016mmol)、HBTU(0.036g、0.0961mmol)およびHOBT(0.055g、0.0961mmol)を250mLの丸底フラスコに加えた後にDMF(50mL)で溶解させ、次いで、得られた溶液にM-NH
2-3K.HCl(0.29g、0.0961mmol、JenKemから購入、ロット番号:zz313p022)を加え、この溶液を暗所で2日間、室温、低速撹拌で反応させた。反応の終了時に、沈澱形成のためにメチルtert-ブチルエーテル(200mL×3)を加えて固体を分離し、この沈澱形成プロセスを3回繰り返し、吸引濾過を行い、濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテル(20mL×3)で繰り返し洗浄し、ドライサンプルローディング、カラムクロマトグラフィー、および5%-10%メタノール/ジクロロメタンによる勾配溶出の操作を行い、溶出生成物を集め、濃縮し、真空炉で乾燥させ、これにより0.9gの生成物11-180を70%の収率で得た。
実施例25 生理食塩水中の化合物24-12および対照化合物24-6の溶解度試験
2本の2mLサンプルボトルを準備し、それぞれにボトルAおよびボトルBと標識を付けた。
化合物24-6(4.5mg)をボトルAに加え、化合物24-12(5.3mg)をボトルBに加え、0.2mLの生理食塩水をそれらの2本のボトルそれぞれに加え、振盪し、同時に超音波で処理した;20分後、ボトルAの化合物24-6はまだ黄色の塊であるが、ボトルBの化合物24-12は完全に溶解し、黄色の透明溶液になることが観察された。試験結果を図1に示す。
実施例26 化合物17-141および対照化合物18-158の溶解度試験
2本の2mLサンプルボトルを準備し、それぞれにボトルAおよびボトルBと標識を付けた。
化合物18-158(2.8mg)をボトルAに加え、化合物17-141(3.4mg)をボトルBに加え、0.2mLの生理食塩水をそれらの2本のボトルそれぞれに加え、振盪し、同時に超音波で処理した;30分後、ボトルAの化合物18-158はまだ黄色の塊であるが、ボトルBの化合物17-141は完全に溶解し、わずかに粘稠な黄色の透明溶液になることが観察された。試験結果を図2に示す。
実施例27 化合物26-18および対照化合物13-141の溶解度試験
2本の2mLサンプルボトルを準備し、それぞれにボトルAおよびボトルBと標識を付けた。
化合物13-141(6.6mg)をボトルAに加え、化合物26-18(7.6mg)をボトルBに加え、0.2mLの生理食塩水をそれらの2本のボトルそれぞれに加え、振盪し、同時に超音波で処理した;20分後、ボトルAの化合物13-141はまだ黄色の塊であるが、ボトルBの化合物26-18は完全に溶解し、黄色の透明溶液になることが観察された。試験結果を図3に示す。
実験例1 ヒト結腸癌細胞colo205の皮下移植腫瘍に対する化合物19-80の抗腫瘍有効性に関する研究
I.実験目的
ヒト結腸癌細胞colo205の皮下移植腫瘍に対する静脈内に注射された試験物質(または腹膜内に注射されたもしくは経口投与された他の薬物)の抗腫瘍有効性を研究すること。
II.実験材料
細胞:ヒト結腸癌細胞colo205;
薬物:下表に示すような複合薬およびそれらに対応する小分子薬物。
動物:Balb/cマウス、雌
III.薬物の抗腫瘍実験
1.固形腫瘍の腫瘍株および移植方法:ヒト結腸癌細胞colo205は、中国医学科学院癌研究所分子腫瘍学国家重点実験室(the State Key Laboratory of Molecular Oncology, Institute of Cancer Research, Chinese Academy of Medical Sciences)の細胞室で日常的に保存されていた。これらの腫瘍細胞を液体窒素から取り出し、37℃で迅速に解凍し、蘇生させて拡大培養した後、健康なBalb/cマウスの右腋窩に皮下接種した。移植された腫瘍が直径約1.0cmに成長したときに、マウスを犠牲にした。従来の方法による継代のために無菌条件下で腫瘍を剥離した。
2.腫瘍接種および群分け:担癌マウスを犠牲にし、無菌条件下で腫瘍を剥離し、生理食塩水で数回洗浄し、壊死組織を除去し、よく成長している腫瘍組織を選択し、2×2mmの組織ブロックに分割し、腫瘍組織ブロックを特殊な金属トロカールで右腋窩に皮下接種した。腫瘍組織ブロックの移植後、移植当日に群での投与を行った。
3.投与経路:腹腔内および経口投与と尾静脈注射の混合投与。実験操作中の投与様式を表2に示した。
4.データ収集:マウスの体重を測定し、腫瘍の体積を測定し、19日目にマウスを犠牲にし(scarified)、腫瘍の重量を測定し、腫瘍阻害率(%)を計算した。
IV.実験動物および環境
1.動物の系統:Balb/cヌードマウス
2.動物のレベル:SPFレベル
3.動物の性別および数:雌、合計18個体のマウス。
4.動物の年齢:6~7週齢。
5.動物の体重:16~18g
6.動物供給源:北京チャールス・リバーラボラトリーアニマルテクノロジー株式会社(Beijing Charles River Laboratory Animal Technology Co., Ltd.)、ライセンス番号:SCXK(北京) 2016-0006、品質担当者:Colin Samuel Dunn
7.飼育条件:総ての実験操作を北京実験動物研究センター(the Beijing Laboratory Animal Research Center)(ライセンス番号SYXK(北京) 2015-0046)の動物室で行った。実験動物は、クリーングレードの動物室に収容し、資格のある職員が飼育した。動物室に温度計および湿度計を吊るし、毎朝1回8:00から10:00まで温度および湿度を測定・記録し、室温は22.6±0.4℃に制御し、湿度は75.8±6.2%に制御し、マウスを明所に12時間置き、暗所に12時間置いた。マウスは標準的な給餌ボックスで飼育し(ボックスあたりマウス5個体);ボックスは清潔に保ち、試験中は動物実験室の規則に従って実験操作を行った。
8.飼料:清浄なラット飼料、軍事医学研究院実験動物センター(Laboratory Animal Center of the Academy of Military Medical Sciences)、生産ライセンス番号:Jingdong(2000) No.015。
9.飲料水:電気透析限外濾過精製水を飲料水ボトルから供給し、飲料水ボトルを1日1回すすぎ、飲料水を1日1回交換した。
V.実験設計
実験設計の基礎:意見募集のために国家食品薬品監督管理局(the State Food and Drug Administration)により発行された「抗腫瘍薬の薬力学の指針(Guiding Principles of Pharmacodynamics of Antitumor Drugs)」および「細胞傷害性抗癌薬の非臨床研究の指針(Guiding Principles of Non-clinical Research of Cytotoxic Anticancer Drugs)」
評価指標:
処置群の平均腫瘍重量
腫瘍阻害率(%)=(1-処置群の平均腫瘍重量/陰性対照群の平均腫瘍重量)×100%
VI.実験結果
図4は、実験動物の体重増加曲線を示す。図5は、腫瘍増殖曲線(体積)を示す。図6A~6Cは、各群の腫瘍組織の写真を示し、上から下に、それらは19-80群、SB7+PCB群、および生理食塩水群である。図7は、腫瘍重量のヒストグラムであり、表3は、腫瘍重量の平均および偏差を示す。図8および表4は、薬物の腫瘍阻害率を示す。
これらの結果は、化合物19-80の腫瘍阻害率が50.0%以上であることを示し、これは、SB7+PCBの一般的な組合せよりも優れており、有意な治療効果を達成している。
実験例2 ヒト結腸癌細胞colo205の皮下移植腫瘍に対する化合物23-161の抗腫瘍有効性に関する研究
I.実験目的
1.ヒト結腸癌細胞colo205の皮下移植腫瘍に対する静脈内に注射された試験物質(または腹膜内に注射されたもしくは経口投与された他の薬物)の抗腫瘍有効性を研究すること。
II.実験材料
細胞:ヒト結腸癌細胞colo205;
薬物:下表に示すような複合薬およびそれらに対応する小分子薬物
動物:Balb/cマウス、雌
III.薬物の抗腫瘍実験
1.固形腫瘍の腫瘍株および移植方法:ヒト結腸癌細胞colo205は、中国医学科学院癌研究所分子腫瘍学国家重点実験室(the State Key Laboratory of Molecular Oncology, Institute of Cancer Research, Chinese Academy of Medical Sciences)の細胞室で日常的に保存されていた。これらの腫瘍細胞を液体窒素から取り出し、37℃で迅速に解凍し、蘇生させて拡大培養した後、健康なBalb/cマウスの右腋窩に皮下接種した。移植された腫瘍が直径約1.0cmに成長したときに、マウスを犠牲にした。従来の方法による継代のために無菌条件下で腫瘍を剥離した。
2.腫瘍接種および群分け:担癌マウスを犠牲にし、無菌条件下で腫瘍を剥離し、生理食塩水で数回洗浄し、壊死組織を除去し、よく成長している腫瘍組織を選択し、2×2mmの組織ブロックに分割し、腫瘍組織ブロックを特殊な金属トロカールで右腋窩に皮下接種した。腫瘍組織ブロックの移植後、移植当日に群での投与を行った。
3.投与経路:腹腔内および経口投与と尾静脈注射の混合投与。実験操作中の投与様式を表6に示した。
4.データ収集:マウスの体重を測定し、腫瘍の体積を測定し、19日目にマウスを犠牲にし(scarified)し、腫瘍の重量を測定し、腫瘍阻害率(%)を計算した。
IV.実験動物および環境
1.動物の系統:Balb/cヌードマウス
2.動物のレベル:SPFレベル
3.動物の性別および数:雌、合計18個体のマウス。
4.動物の年齢:6~7週齢。
5.動物の体重:16~18g
6.動物供給源:北京チャールス・リバーラボラトリーアニマルテクノロジー株式会社(Beijing Charles River Laboratory Animal Technology Co., Ltd.)、ライセンス番号:SCXK(北京) 2016-0006、品質担当者:Colin Samuel Dunn
7.飼育条件:総ての実験操作を北京実験動物研究センター(the Beijing Laboratory Animal Research Center)(ライセンス番号SYXK(北京) 2015-0046)の動物室で行った。実験動物は、クリーングレードの動物室に収容し、資格のある職員が飼育した。動物室に温度計および湿度計を吊るし、毎朝1回8:00から10:00まで温度および湿度を測定・記録し、室温は22.6±0.4℃に制御し、湿度は75.8±6.2%に制御し、マウスを明所に12時間置き、暗所に12時間置いた。マウスは標準的な給餌ボックスで飼育し(ボックスあたりマウス5個体);ボックスは清潔に保ち、試験中は動物実験室の規則に従って実験操作を行った。
8.飼料:清浄なラット飼料、軍事医学研究院実験動物センター(Laboratory Animal Center of the Academy of Military Medical Sciences)、生産ライセンス番号:Jingdong(2000) No.015。
9.飲料水:電気透析限外濾過精製水を飲料水ボトルから供給し、飲料水ボトルを1日1回すすぎ、飲料水を1日1回交換した。
V.実験設計
実験設計の基礎:意見募集のために国家食品薬品監督管理局(the State Food and Drug Administration)により発行された「抗腫瘍薬の薬力学の指針」および「細胞傷害性抗癌薬の非臨床研究の指針」
評価指標:
腫瘍阻害率(%)=(1-処置群の平均腫瘍重量/陰性対照群の平均腫瘍重量)×100%
VI.実験結果
図9は、実験動物の体重増加曲線を示す。図10は、腫瘍増殖曲線(体積)を示す。図11A~11Cは、各群の腫瘍組織の写真を示し、上から下に、それらは23-161群、PCB群、および生理食塩水群である。図12は、腫瘍重量のヒストグラムであり、表7は、腫瘍重量の平均および偏差を示す。図13および表8は、薬物の腫瘍阻害率を示す。
これらの結果は、化合物23-161の腫瘍阻害率がPCBよりも優れていることを示す。
実験例3 マウス結腸癌細胞CT26の皮下移植腫瘍に対する化合物14-111の抗腫瘍有効性に関する研究
I.実験目的
1.マウス結腸癌細胞CT26の皮下移植腫瘍に対する静脈内に注射された試験物質(または腹膜内に注射されたもしくは経口投与された他の薬物)の抗腫瘍有効性を研究すること。
II.実験材料
細胞:マウス結腸癌細胞CT26;
薬物:複合薬およびそれらに対応する小分子薬物;
動物:Balb/cマウス、雌。
III.薬物の抗腫瘍実験
1.固形腫瘍の腫瘍株および移植方法:マウス結腸癌細胞CT26は、中国医学科学院癌研究所分子腫瘍学国家重点実験室(the State Key Laboratory of Molecular Oncology, Institute of Cancer Research, Chinese Academy of Medical Sciences)の細胞室で日常的に保存されていた。これらの腫瘍細胞を液体窒素から取り出し、37℃で迅速に解凍し、蘇生させて拡大培養した後、健康なBalb/cマウスの右腋窩に皮下接種した。移植された腫瘍が直径約1.0cmに成長したときに、マウスを犠牲にした。従来の方法による継代のために無菌条件下で腫瘍を剥離した。
2.腫瘍接種および群分け:担癌マウスを犠牲にし、無菌条件下で腫瘍を剥離し、生理食塩水で数回洗浄し、壊死組織を除去し、よく成長している腫瘍組織を選択し、2×2mmの組織ブロックに分割し、腫瘍組織ブロックを特殊な金属トロカールで右腋窩に皮下接種した。腫瘍組織ブロックの移植後、移植当日に群での投与を行った。
3.投与経路:腹腔内および経口投与と尾静脈注射の混合投与。後の段階で投与様式および投与頻度を変更したため、実験操作中の投与様式を表10に示した。
4.データ収集:マウスの体重を測定し、腫瘍の体積を測定し、13日目にマウスを犠牲にし(scarified)、腫瘍の重量を測定し、腫瘍阻害率(%)を計算した。
IV.実験動物および環境
1.動物の系統:Balb/cマウス
2.動物のレベル:SPFレベル
3.動物の性別および数:雌、合計18個体のマウス。
4.動物の年齢:6~7週齢。
5.動物の体重:17~19g
6.動物供給源:北京チャールス・リバーラボラトリーアニマルテクノロジー株式会社(Beijing Charles River Laboratory Animal Technology Co., Ltd.)、ライセンス番号:SCXK(北京) 2016-0006、品質担当者:Colin Samuel Dunn
7.飼育条件:総ての実験操作を北京実験動物研究センター(the Beijing Laboratory Animal Research Center)(ライセンス番号SYXK(北京) 2015-0046)の動物室で行った。実験動物は、クリーングレードの動物室に収容し、資格のある職員が飼育した。動物室に温度計および湿度計を吊るし、毎朝1回8:00から10:00まで温度および湿度を測定・記録し、室温は22.6±0.4℃に制御し、湿度は75.8±6.2%に制御し;マウスを明所に12時間置き、暗所に12時間置いた。マウスは標準的な給餌ボックスで飼育し(ボックスあたりマウス5個体);ボックスは清潔に保ち、試験中は動物実験室の規則に従って実験操作を行った。
8.飼料:清浄なラット飼料、軍事医学研究院実験動物センター(Laboratory Animal Center of the Academy of Military Medical Sciences)、生産ライセンス番号:Jingdong(2000) No.015。
9.飲料水:電気透析限外濾過精製水を飲料水ボトルから供給し、飲料水ボトルを1日1回すすぎ、飲料水を1日1回交換した。
V.実験設計
実験設計の基礎 意見募集のために国家食品薬品監督管理局(the State Food and Drug Administration)により発行された「抗腫瘍薬の薬力学の指針」および「細胞傷害性抗癌薬の非臨床研究の指針」
評価指標:
処置群の平均腫瘍重量
腫瘍阻害率(%)=(1-処置群の平均腫瘍重量/陰性対照群の平均腫瘍重量)×100%
VI.実験結果
図14は、実験動物の体重増加曲線を示す。図15は、腫瘍増殖曲線(体積)を示す。図16A~16Cは、各群の腫瘍組織の写真を示し、上から下へ、それらは生理食塩水群、14-111群、およびSB7+PCB群である。図17は、腫瘍重量のヒストグラムであり、表11は、腫瘍重量の平均および偏差を示す。図18および表12は、薬物の腫瘍阻害率を示す。
これらの結果は、マウス結腸癌CT26細胞腫瘍モデルに対する化合物14-111の阻害効果がSB7+PCBよりも優れていることを示す。
実験例4 ヌードマウスの結腸癌細胞(COLO-205)に対する化合物17-161の抗腫瘍有効性に関する研究
I.実験目的
結腸癌モデル動物に対する化合物17-161の有効性を観察すること。
II.実験材料
細胞:結腸癌細胞(COLO-205);細胞供給源:中国科学院のタイプカルチャーコレクション(Type Culture Collection, Chinese Academy of Sciences)の細胞バンク;培養条件:37℃、5%CO2;培地:90%RPMI-1640+10%FBS。
薬物:化合物17-161およびその対応する小分子薬物SB7およびPCB。
動物:SPFグレードのBalb/cヌードマウス、雄半数および雌半数、31~38日齢、体重14.2~18.1g;実験動物品質証明書番号:No.43004700056279;生産ユニット:湖南SJA実験動物有限公司(Hunan SJA Laboratory Animal Co., Ltd,)、実験動物生産ライセンス番号:SCXK(湖南) 2016-0002。
III 動物飼育環境、実験環境および飼育管理
1.動物飼育環境
場所および部屋:広州博済医薬生物技術有限公司(Guangzhou Boji Pharmaceutical Biotechnology Co., Ltd.)薬物評価センター北地区のバリア環境の動物室、Balb/cマウスは、検疫期間および投薬期間中検疫室に収容し;Balb/cヌードマウスは、検疫期間および投薬期間中マウス飼育室2およびマウス実験室1に収容した。
実験動物ライセンス番号:SYXK(広東省) 2017-0134;換気回数:1時間あたり15回以上;飼育密度:検疫期間中1ケージあたりマウス10個体以下、試験期間中1ケージあたりマウス5個体以下;照明:明所(12時間)および暗所(12時間);飼育ケージおよび飲用ボトルの清掃頻度:週2回;飼育ケージの種類:通常のPP材料。
2.動物実験環境
投与環境:検疫室、温度:18.0℃~22.0℃、湿度:44.0%~68.0%;マウス飼育室2:温度:19.0℃~21.0℃、湿度:52.0%~63.0%;マウス実験室1:温度:22.8℃~26.7℃、湿度:49.7%~70.3%。
3.動物飼育管理
飼料:SPFレベルのラットおよびマウスの成長用および繁殖用飼料;供給源:北京科奥協力飼料有限公司(Beijing Keao Xieli Feed Co.);バッチ番号:18103313、19103323。
飲料水:精製水;供給源:広州博済医薬生物技術有限公司(Guangzhou Boji Pharmaceutical Biotechnology Co., Ltd.)の精製水ステーション;主な管理指標:品質は、中国薬局方(2015版)の精製水の関連規制を満たす。濾過・滅菌後、動物は自由に飲料水ボトルで水を飲んだ。
寝藁;コーンコブ、広州韓城実験設備有限公司(Guangzhou Hancheng Experimental Equipment Co., Ltd.)から購入し、使用前にパルス真空滅菌装置によりオートクレーブ処理した;バッチ番号:20181225。
IV.薬液の調製
1.用量設定の基礎:SB7=2mg/kgを化合物17-161の抗腫瘍活性スクリーニング試験での有効用量として決定した。化合物17-161の用量は23.15mg/kgであり、化合物SB7の用量は2.00mg/kgであり、化合物PCBの用量は1.75mg/kgであると決定された。
2.溶液の調製:1.54mgの化合物17-161を秤量し、EPチューブに入れ、その後、0.10mLの無水エタノールでボルテックス溶解し;次いで、脱イオン水を加えて1mLとし(エタノール濃度は10%であった)、その後、1.54mg/mLの濃度の17-161溶液を得た。
PCB:0.12mgのPCBを秤量し、EPチューブに入れ、少量の0.5%カルボキシメチルセルロースナトリウム溶液を最初に加え、得られた溶液を十分にボルテックス混合し、次いで、0.5%カルボキシメチルセルロースナトリウム溶液を加えて1mLとし、その後、0.12mg/mLの濃度のPCB懸濁液を得た。
SB7:0.13mgのSB7を秤量し、EPチューブに入れ、その後、少量の塩化ナトリウム注射液でボルテックス溶解し;次いで、塩化ナトリウム注射液を加えて1mLとし、その後、0.13mg/mLの濃度のSB7溶液を得た。
IV.実験方法
1.細胞培養物およびCOLO-205モデルの確立:蘇生させたCOLO-205細胞を、10%のFBSを含有するRPMI-1640培地で培養し、次いで、5%のCO2を含む37℃の恒温インキュベーターでインキュベートし、培養培地は2~3日ごとに交換した。対数増殖期の細胞を収集し、調整して、2×107細胞/mLの密度の単細胞懸濁液を得た。注射部位のヌードマウスの皮膚を消毒し、0.2mLの細胞懸濁液を1mLのシリンジで採取し、ヌードマウスの右腋窩背部に皮下接種した。
2.動物の群分けおよび投与:100mm3を超える腫瘍を有するヌードマウスを3群、すなわち、モデル対照群、17-161群およびSB7+PCB群に分けた(各群にマウス6個体)。胃内投与用のPCBを除き、残りは0.15mL/10gの容量で尾静脈注射により投与した。モデル対照群は、各回3日間隔で5回、すなわち、1日目、4日目、7日目、10日目、および13日目に投与した。17-161群およびSB7+PCB群は、合計3回、すなわち、1日目、5日目、および12日目に投与した。投与計画を表13に示す。
3.指標検出方法:
投与開始から、投与後の腫瘍成長および動物の状態などの一般的な指標を観察した。各投与前および犠牲時に、動物の体重を測定し、腫瘍体積を測定し、相対的腫瘍増殖率を計算した。
相対的腫瘍増殖率(%):各投与前および犠牲時に腫瘍体積を計算した。腫瘍体積の計算式:V=1/2×a×b2、ここで、「a」は、腫瘍の長径を指し、「b」は、腫瘍の短径を指す。相対的腫瘍増殖率T/C(%)の計算式:T/C(%)=TRTV/CRTV×100%、ここで、「TRTV」は、処置群のRTVを指し、「CRTV」は、モデル対照群のRTVを指す。相対的腫瘍体積RTVの計算式:RTV=Vt/V0、ここで、「Vt」は、特定の時点での腫瘍体積を指し、「V0」は、投与前の腫瘍体積を指す。
有効性評価基準:T/C%>40%の場合は無効;T/C%≦40%および統計上P<0.05の場合は有効。
腫瘍重量:投与17日目に、動物を頸椎脱臼により犠牲にし、腫瘍を取り出し、秤量し、腫瘍阻害率を計算した。腫瘍阻害率の計算式:腫瘍阻害率(%)=(モデル対照群の腫瘍重量-処置群の腫瘍重量)/モデル対照群の腫瘍重量×100%。
IV.試験結果
1.一般的な指標:モデル対照群およびSB7+PCB群のヌードマウスは、投与後10日目に体重減少を示し、17-161群のヌードマウスは、投与後12日目に体重減少を示し、17-161群のヌードマウスは、投与後17日目以降は明らかな毒性副作用を示さなかった。
2.体重:モデル対照群の体重は、投与後1日目から4日目まで連続的に増加し、投与後5日目から17日目まで連続的に減少した;17-161群の体重は、基本的に安定していた;SB7+PCB群の体重は、投与後1日目から5日目まで連続的に増加し、投与後6日目から17日目まで連続的に減少した。図19は、実験動物の体重増加曲線を示す。
3.腫瘍体積および相対的腫瘍増殖率:各群のヌードマウスの腫瘍体積は、投与後連続的に増加した。モデル対照群と比較して、処置群は、ヌードマウスの腫瘍体積のゆっくりとした増加を示した(図20参照)。投与後17日目に、モデル対照群と比較して、17-161群は、腫瘍体積および相対的腫瘍体積の有意な減少(p<0.001)を示し、T/C値は29.1%であった;SB7+PCB群は、腫瘍体積および相対的腫瘍体積の有意な減少(p<0.01)を示し、T/C値は62.9%であった(表14参照)。17-161群は、腫瘍成長に対して有意な阻害効果を示した。
4.腫瘍重量:図21は、投与後17日目の各群の腫瘍重量を示す。モデル対照群と比較して、17-161群およびSB7+PCB群は、腫瘍重量が非常に有意に減少し(p<0.001)、17-161群の腫瘍阻害率は76.3%であり、SB7+PCB群の腫瘍阻害率は47.5%であった。各群のヌードマウスの腫瘍重量および阻害率を表15に示した。
結論
化合物17-161は、ヌードマウスのCOLO-205移植腫瘍モデルに対して、23.15mg/kgの用量を尾静脈注射により3回、すなわち、1日目、5日目および12日目に投与することにより有意な抗腫瘍効果を示し、有効性はSB7+PCB群よりも優れていた。
本開示の特定の実施形態を詳細に説明してきたが、当業者は、開示された総ての教示に従ってそれらの詳細に様々な修正および変更を加えることができ、これらの変更は本開示の保護範囲内にあることを理解するであろう。本開示の全範囲は、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって与えられる。