JP7352486B2 - トイレマット - Google Patents
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Description
表面に、タフトされたパイルからなるパイル部を、有しており、
前記パイルは、吸水性繊維を一部又は全部に含んでおり、
前記パイル部には、抗菌性油剤が含浸されており、
前記抗菌性油剤は、不揮発性油剤と、該不揮発性油剤に溶解された、プロテウス属菌に対する抗菌効果を有する抗菌剤、及び、ノニオン系界面活性剤と、を含んでおり、100~3000mPa・sの粘度を有している、
ことを特徴としている。
・1,2,3-トリス(ブロモアセトキシ)プロパン
・1,2-ジブロモ-2,4-ジシアノブタン
・1,2-ビス(ブロモアセトキシ)エタン
・1,2-ビス(ブロモアセトキシ)プロパン
・1,4-ビス(ブロモアセトキシ)-2-ブテン
・2,2-ジブロモ-2-ニトロエタノール
・2,2-ジブロモ-3-ニトリロプロピオンアミド
・2-ブロモ-2-ニトロ-1,3-ジアセトキシプロパン
・2-ブロモ-2-ニトロ-1,3-プロパンジオール
・2-ブロモ-3-フェニル-2-プロペナール
・ポリオキシアルキレンアルキルエーテル
・アルキルグルコシド
・アルキルアミンオキサイド
・ソルビタン脂肪酸エステル
・ショ糖脂肪酸エステル
・エポキシ化油脂
・多価アルコール脂肪酸エステル又はそのアルキレンオキシド付加体
・多価アルコール脂肪酸エーテル
・ポリグリセリン脂肪酸エステル
・ポリエチレングリコール脂肪酸エステル
(1)パイル21が吸水性繊維を全部又は一部に含んでいるので、パイル部20は、落下して来た尿を素早く吸収することができる。よって、尿の拡散を防止できる。
(4-1)アルカリ性の環境下でも抗菌効果を発揮できる。
(4-2)塩素系抗菌剤に比して臭気及び刺激性を抑制できる。
マット原反とマット基材とからなるマットを作製し、該マットのパイル部に所定の抗菌性油剤を含浸させ、これにより、実施例1~3のトイレマットを得た。
パイルを基布にタフトした後、平面視凹型に裁断した。
・パイル…10s/4の綿糸を2本撚り合わせて得た。
・基布…120g/m2のポリエステル不織布
・タフト条件
・ゲージ方向…8個/インチ
・ステッチ方向…7個/インチ
・パイル形態…オールカット
・パイル長…10mm
・パイル目付量…1150g/m2
・平面視凹型…一辺65cmの平面視四角形であるが、一辺に切欠き部を有する。
上記マット原反の裏面にゴムシートを接合することによって、マット原反とマット基材とからなるマットを作製した。
・ゴムシート…未加硫NBRゴム(加硫薬剤配合)、1.5mm厚
・接合条件
・加圧条件…3kg/cm2
・加熱条件…170℃×20分
合成エステル油90重量%に、5重量%の抗菌剤である2,2-ジブロモ-3-ニトリロプロピオンアミドと、5重量%のノニオン系界面活性剤であるポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを、溶解して、所定の粘度を有する抗菌性油剤を得た。なお、「所定の粘度」は、主として、合成エステル油の種類を選定することによって、調整した。
比較例1~7は、実施例1~3に比して、表2に示されるように、次の点のみが異なっている。
・抗菌性油剤の粘度、又は、界面活性剤の有無、又は、その両方
実施例4~6は、実施例1~3に比して、表3に示されるように、次の点のみが異なっている。
・パイル…110dt/144fのPETのマイクロファイバーを20本下撚りし、これを2本撚り合わせてセットして得た。
比較例8~14は、実施例4~6に比して、表4に示されるように、次の点のみが異なっている。
・抗菌性油剤の粘度、又は、界面活性剤の有無、又は、その両方
比較例15は、実施例4に比して、表5に示されるように、次の点のみが異なっている。
・パイル…1000dt/50fのPET糸を2本下撚りし、これを2本撚り合わせてセットして得た。
比較例16は、実施例6に比して、表5に示されるように、次の点のみが異なっている。
・パイル…1000dt/50fのPET糸を2本下撚りし、これを2本撚り合わせてセットして得た。
実施例1~6及び比較例1~16のトイレマットについて、次の試験を実施し、その結果を表6~8に示した。
トイレマットを、20℃及び湿度65%の環境下で、一昼夜放置した。そして、トイレマットを床に置き、ビーカーに入れた20gの水を高さ10cmの位置からトイレマット上に落とし、トイレマットが水を吸い切る時間を、測定した。測定時間が5秒未満の場合は「〇」(良好)と判断し、5秒以上10秒未満の場合は「△」(やや不良)と判断し、10秒以上の場合は「×」(不良)と判断した。
抗菌性油剤を含浸させる前のトイレマットを、20℃及び湿度65%の環境下で、一昼夜放置した。次に、抗菌性油剤をロールコート機によってパイル部に塗布した。次に、パイル部の5ヶ所からパイルを5gずつ切り取った。そして、切り取ったパイルに含まれている抗菌性油剤の重量を、ソックスレー抽出法によって測定した。パイルの重量に対する抗菌性油剤の重量が8~12%の場合は「〇」(良好)と判断し、それ以外の場合は「×」(不良)と判断した。
実施例1~6のトイレマットは、吸水性及び含浸油剤量の両方とも良好であるので、尿の拡散を防止できるとともにアンモニアの発生も防止でき、よって、効果的な防臭効果を発揮できる。これに対して、比較例1~16のトイレマットは、吸水性及び含浸油剤量のいずれも「やや不良」又は「不良」であるので、実施例のトイレマットのような効果的な防臭効果を発揮できない。
実施例2のトイレマットと、比較例17、18のトイレマットと、について、次の試験を実施し、その結果を表9に示した。なお、比較例17のトイレマットは、実施例2のトイレマットに対して抗菌剤を含んでいない点のみが異なっており、比較例18のトイレマットは、実施例2のトイレマットに対してパイル部に抗菌性油剤が含浸されていない点のみが異なっている。
トイレマットのパイルを5g切り取り、菌液吸収法(JIS L 1902)によって抗菌活性を測定した。対象菌種は「Proteus mirabilis(NBRC3849)」とした。活性値が2以上の場合は「〇」(良好)と判断し、2未満の場合は「×」(不良)と判断した。
トイレマットから5cm×5cmのマット片を切り取り、このマット片を200ml容器に入れた。そして、容器内に、4%尿素溶液500μlと、「Proteus mirabilis(NBRC3849)」の菌液1ml(1~10×105個/ml)とを、添加し、35℃の環境下で24時間経過後に、発生したアンモニア濃度を測定した。測定値が10ppm未満の場合は「〇」(良好)と判断し、10ppm以上の場合は「×」(不良)と判断した。
実施例のトイレマットは、防臭効果を確実に発揮できる。
20 パイル部
21 パイル
9 洋式便器
Claims (3)
- トイレの便器の周囲の床面に敷設されるトイレマットにおいて、
表面に、タフトされたパイルからなるパイル部を、有しており、
前記パイルは、吸水性繊維を一部又は全部に含んでおり、
前記パイル部には、抗菌性油剤が含浸されており、
前記抗菌性油剤は、不揮発性油剤と、該不揮発性油剤に溶解された、プロテウス属菌に対する抗菌効果を有する抗菌剤、及び、ノニオン系界面活性剤と、を含んでおり、100~3000mPa・sの粘度を有している、
ことを特徴とするトイレマット。 - 前記抗菌剤は、臭素系抗菌剤である、
請求項1記載のトイレマット。 - 前記吸水性繊維は、バイレック法による測定値が10mm以上である吸水性を、有している、
請求項1又は2に記載のトイレマット。
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JP2020023573A JP7352486B2 (ja) | 2020-02-14 | 2020-02-14 | トイレマット |
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JP2020023573A JP7352486B2 (ja) | 2020-02-14 | 2020-02-14 | トイレマット |
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Family Applications (1)
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JP2020023573A Active JP7352486B2 (ja) | 2020-02-14 | 2020-02-14 | トイレマット |
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JPH11285458A (ja) * | 1998-04-01 | 1999-10-19 | Kaoru Akahani | 液体吸収シート付きトレー |
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2020
- 2020-02-14 JP JP2020023573A patent/JP7352486B2/ja active Active
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