JP2013226361A - トイレ用使い捨てマット - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は小用専用の小便器と大小用兼用の大便器の周囲部床面に、飛散したり便器漏れした尿を吸収すると共に尿が分解して発生する悪臭を消臭し、且つ発生する雑菌を抗菌処理する能力を持ったトイレ用使い捨てマットを提供し、トイレ内の衛生環境を向上させる。
【解決手段】 使い捨てマット本体1は消臭ポリマーと抗菌ポリマー及び前記消臭ポリマーと主成分の異なる消臭剤を混合した高分子吸収樹脂を含む不織布シート3と、該不織布シート3の裏面部に形成される硬度のある型紙4及び滑り止め防水シート5と、該不織布シートの表面部に形成される通水性のあるポリエステル布2で構成され、外周端部を縫合している。
【選択図】図1
【解決手段】 使い捨てマット本体1は消臭ポリマーと抗菌ポリマー及び前記消臭ポリマーと主成分の異なる消臭剤を混合した高分子吸収樹脂を含む不織布シート3と、該不織布シート3の裏面部に形成される硬度のある型紙4及び滑り止め防水シート5と、該不織布シートの表面部に形成される通水性のあるポリエステル布2で構成され、外周端部を縫合している。
【選択図】図1
Description
本発明は床面に飛散したり便器漏れした尿を吸収し、尿が分解して発生する悪臭を消臭し、且つ発生する雑菌を抗菌処理する能力を持ったトイレ用使い捨てマットに関するものである。小便器に限らず大小兼用の大便器にも設置することが可能で、不潔になりがちでその臭気により不快感を感じさせるトイレ内の衛生管理を向上させるものである。更に、マット表面のポリエステル布には印刷が可能で、機能面だけでなくファッション性を付与し、告知や啓発文等などを表示できるという付加価値を持たせられる。
これまでにも問題解決のため、次のようなものが提案されている。特許文献1では高吸水性の不織布シートの裏面に不透水性の再剥離型粘着剤を形成した使い捨てマットが提案されている。
特許文献2では、無機ケイ素化合物と金属化合物及び多孔質物質とからなる消臭組成物を固着させた不織布からなる使い捨てトイレマットが提案されている。
特許文献3では、吸水性、防水性に優れ、設置時に便器基部を受容する切り込みを有するトイレ用マットが提案されている。
特許文献4では、収納部を備えた防水性床マットと吸収剤を適量挿入した前記収納部において取替えが可能な尿吸収シートを備えたトイレ用マットが提案されている。
これらは何れもトイレ等の床面に設置するマットとして、不特定多数の人が使用する場所に設置された場合、吸水性能に限度があり、保水性も低いことからマットを踏んだ際に尿がマット表面に滲み出すため悪臭が発生するとともに、不快感を感じさせるという問題、利用者の履物裏に尿がつくことで床面が汚染され不衛生であるという問題等などがあった。
マットの設置については、単にトイレ内の便器基部周辺に設置されるだけでは便器基部周辺の壁面に付着し床面に垂れてくる尿滴を吸収できず、便器基部周辺と床面との間に出来た隙間に尿が付着し、悪臭が発生するとともに、不衛生であるという問題があった。
人間の尿には体内から排泄される様々な物質が含まれており、その尿を吸収し、保水する際に単一の消臭剤では、尿が分解して発生する悪臭を消臭するには限度があり、抗菌剤が併用されない場合は、雑菌の増殖を抑制できないという問題があった。
使い捨てまたは交換式マットの表面に通水性を有する印刷面を形成したり、広告などを印刷するだけでは、マットの装飾性に乏しく、又印刷用インクの環境汚染に対する問題等などがあった。
高分子吸収樹脂を含む不織布シートに消臭ポリマーと抗菌ポリマー及び前記消臭ポリマーと主成分の異なる消臭剤を混合させている。
前記不織布シートは18、000〜19、0000g/m2の吸水量を有しており、前記消臭剤には二酸化ケイ素を主成分とする消臭剤を採用している。
便器基部周辺の壁面に付着し床面に垂れてくる尿滴を吸収するため、便器基部周辺で立ち上がる少なくとも二つ以上の舌片を形成するよう切込みをいれている。
高分子吸収樹脂を含む不織布シートの表面部を被覆するポリエステル布は尿が滴下した際、素早く該不織布シートに通水する機能があり、該不織布シートとは主成分の異なる消臭剤と抗菌剤を含浸させている。
前記抗菌剤には抗菌能力が高いビス型第四アンモニウム塩を主成分とする抗菌剤を採用している。
前記ポリエステル布は、印刷部分に尿が滴下した際に吸尿を妨げないよう通水性を有するポリエステル布を採用し、且つ環境に負荷をかけない印刷インクで印刷している。
マット表面部に通水性のあるポリエステル布を採用することにより、マット表面に滴下した尿は素早く通水し、滴下した尿が表面部に残存し悪臭を発生し雑菌が発生するのを低減させることができる。
前記ポリエステル布に消臭剤と抗菌剤を含浸することにより、尿が分解して発生する悪臭をマット表面部から消臭し、且つ雑菌が増殖されないよう抗菌処理ができる。
高分子吸収樹脂を含む不織布シートに消臭ポリマーと抗菌ポリマー及び主成分の異なる消臭剤を混合させることにより、マット表面部から滴下した尿は直ちにゲル化された後、消臭され且つ雑菌が増殖されないよう抗菌処理ができる。
前記ポリエステル布と不織布シートに主成分の異なる5種類の消臭剤と抗菌剤を含浸及び混合させることで、消臭効果及び抗菌効果を相乗的に向上させることができる。
マット本体は便器基部周辺で立ち上がる少なくとも二つ以上の舌片を形成するよう切込みを形成していることにより、便器基部周辺の壁面に付着し床面に垂れてくる尿滴を吸収しゲル化した後、消臭され且つ雑菌が増殖されないよう抗菌処理ができる。
前記ポリエステル布に文字、模様、絵柄などの任意の印刷を施して彩色効果を得ることは、視覚的に衛生に対する認識を良好にさせる。
前記ポリエステル布に印刷をする際、環境に負荷をかけない印刷インクを使用することにより、廃棄処分などに際して特別な処理をする必要がなくなる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜3は本発明に係るトイレマットの第一の実施形態を示し、図1がマット本体の構造を示す説明図、図2がその側面図、図3が本発明に係る第一の実施形態を示すマットの平面図である。
高分子吸収樹脂を含む不織布シート3には吸尿後、尿が滲み出さないよう直ちにゲル化する高分子吸収樹脂を採用している。
前記不織布シート3はアクリル酸重合体部分ナトリウム塩架橋物を主成分とする消臭ポリマーとアクリル酸重合体部分ナトリウム塩架橋物を主成分とする抗菌ポリマー及び二酸化ケイ素を主成分とする消臭剤を混合している。
利用者の履物裏に尿がつくことで床面が汚染されるのを防ぐために、尿が滴下された後素早く通水する機能のあるポリエステル布を採用している。
通水性のあるポリエステル布2に有機酸を主成分とする消臭剤とビス型第四アンモニウム塩を主成分とする抗菌剤を含浸させている。
通水性のあるポリエステル布2は、印刷による彩色効果をより高めるため41色の着色を施したものを採用している。
通水性のあるポリエステル布2に印刷するインクはアクリル系樹脂を主成分とする、環境に負荷をかけないインクを採用している。
接着剤や接着シートを使用せず、通水性のあるポリエステル布2で高分子吸収樹脂を含む不織布シート3と型紙4および滑り止め防水シート5を被覆し、外周端部を縫合することでマットを安価に製造することができる。
マット本体1は便器の形状に合わせて一部を切り欠きV字型で形成している。
マット本体1は人の履物で踏まれても、それに耐え得る相当な強度を持つ構造にしている。
マット本体1は便器基部周辺で立ち上がる少なくとも二つ以上の舌片6を形成するよう切込み7が形成され、該舌片6の裏面部には粘着剤を塗布している。
二つ以上の舌片6の裏面部に粘着剤が塗布されていることで、マットの移動を抑制し床面の所定位置に安定維持ができる。又、安定維持をより確実にするため滑り止め用のシールを貼ることも可能である。
マット本体1を便器基部周辺に設置することを容易にするため、不織布シート3の裏面部に型紙4を採用している。
マット本体1に滴下した尿が吸水限度を超える量であったり、過剰な加圧が生じても吸水した尿が床面に漏れたり滲みだしたりしないよう、不織布シート3の裏面部に形成される型紙4の裏面部に防水機能のあるシート5を採用している。
図4は本発明に係るトイレ用使い捨てマットの第二の実施形態を示す平面図である。前記第一の実施形態と同一部位には、同一符号を付す。該マットの特徴は大小兼用の大便器の形状にあわせ、一部を切り欠きU字型で形成されていることである。大小兼用の大便器に使用されるにふさわしい形状に形成されている。側面図は第一の実施形態と同様である。
図5は本発明に係るトイレ用使い捨てマットの第三の実施形態を示す平面図である。前記第一の実施形態と同一部位には、同一符号を付す。該マットの特徴は方形状に形成されていることである。従って一部を切り欠かず便器基部周辺で立ち上がる少なくとも二つ以上の舌片も設けていない。便器の尿受け部の下に空間があくように壁面に取り付けられた小便器や、取付け位置の横側面に空間があるような便器に使用されるにふさわしい形状に形成されている。側面図は第一の実施形態と同様である。
前記の形状にした場合、トイレ用以外にも手洗いなどで水滴が床面を必要以上に濡らすような洗面台の下に使用することも出来る。
1 マット本体
2 ポリエステル布
3 高分子吸収樹脂を含む不織布シート
4 型紙
5 滑り止め防水シート
6 舌片
7 切り込部
2 ポリエステル布
3 高分子吸収樹脂を含む不織布シート
4 型紙
5 滑り止め防水シート
6 舌片
7 切り込部
Claims (4)
- 高分子吸収樹脂を含む不織布シートと、該不織布シートの裏面部に硬度のある型紙及び滑り止めと防水性の機能があるシートを備えた使い捨てマットにおいて、該不織布シートの表面部は通水性のあるポリエステル布で被覆され、外周端部を縫合していることを特徴とするトイレ用使い捨てマット。
- 設置時に便器基部周辺で立ち上がる少なくとも二つ以上の舌片を形成するよう切込みが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のトイレ用使い捨てマット。
- 前記不織布シートの表面部を被覆するポリエステル布に有機酸を主成分とする第一の消臭剤とビス型第四アンモニウム塩を主成分とする第二の抗菌剤を含浸させ、前記不織布シートにアクリル酸重合体部分ナトリウム塩架橋物を主成分とする第三の消臭ポリマーとアクリル酸重合体部分ナトリウム塩架橋物を主成分とする第四の抗菌ポリマーと二酸化ケイ素を主成分とする第五の消臭剤及び高分子吸収樹脂を混合させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトイレ用使い捨てマット。
- 前記不織布シートの表面部を被覆するポリエステル布に通水性を有する印刷面を形成し、環境に負荷をかけない印刷インクで印刷したことを特徴とする請求項1〜請求項3に記載のトイレ用使い捨てマット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012112846A JP2013226361A (ja) | 2012-04-25 | 2012-04-25 | トイレ用使い捨てマット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012112846A JP2013226361A (ja) | 2012-04-25 | 2012-04-25 | トイレ用使い捨てマット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013226361A true JP2013226361A (ja) | 2013-11-07 |
Family
ID=49674692
Family Applications (1)
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JP2012112846A Pending JP2013226361A (ja) | 2012-04-25 | 2012-04-25 | トイレ用使い捨てマット |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2013226361A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015154797A (ja) * | 2014-02-20 | 2015-08-27 | ユニット株式会社 | カーペット用表示具 |
JP2019025325A (ja) * | 2017-07-27 | 2019-02-21 | 株式会社ヘキサー | 足位置指示用シートおよび尿飛散防止セット |
JP2021126396A (ja) * | 2020-02-14 | 2021-09-02 | 株式会社ダスキン | トイレマット |
EP4201666A1 (en) | 2021-12-23 | 2023-06-28 | Teknomelt Teknik Mensucat Sanayi Ve Ticaret Anonim Sirketi | A non-slip composite structure |
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2012
- 2012-04-25 JP JP2012112846A patent/JP2013226361A/ja active Pending
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JP2015154797A (ja) * | 2014-02-20 | 2015-08-27 | ユニット株式会社 | カーペット用表示具 |
JP2019025325A (ja) * | 2017-07-27 | 2019-02-21 | 株式会社ヘキサー | 足位置指示用シートおよび尿飛散防止セット |
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JP7352486B2 (ja) | 2020-02-14 | 2023-09-28 | 株式会社ダスキン | トイレマット |
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