[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP7352122B1 - 泡消火剤 - Google Patents

泡消火剤 Download PDF

Info

Publication number
JP7352122B1
JP7352122B1 JP2023031595A JP2023031595A JP7352122B1 JP 7352122 B1 JP7352122 B1 JP 7352122B1 JP 2023031595 A JP2023031595 A JP 2023031595A JP 2023031595 A JP2023031595 A JP 2023031595A JP 7352122 B1 JP7352122 B1 JP 7352122B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
fire extinguishing
nonionic surfactant
polyoxyethylene
ether
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023031595A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2024123846A (ja
Inventor
寿彦 大類
勇司 川又
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Senju Metal Industry Co Ltd
Original Assignee
Senju Metal Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=88099203&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP7352122(B1) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Senju Metal Industry Co Ltd filed Critical Senju Metal Industry Co Ltd
Priority to JP2023031595A priority Critical patent/JP7352122B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7352122B1 publication Critical patent/JP7352122B1/ja
Priority to CN202410215954.8A priority patent/CN118576946A/zh
Priority to US18/592,007 priority patent/US20240293694A1/en
Priority to EP24160871.0A priority patent/EP4424386A1/en
Priority to PCT/JP2024/007803 priority patent/WO2024181564A1/ja
Publication of JP2024123846A publication Critical patent/JP2024123846A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A62LIFE-SAVING; FIRE-FIGHTING
    • A62DCHEMICAL MEANS FOR EXTINGUISHING FIRES OR FOR COMBATING OR PROTECTING AGAINST HARMFUL CHEMICAL AGENTS; CHEMICAL MATERIALS FOR USE IN BREATHING APPARATUS
    • A62D1/00Fire-extinguishing compositions; Use of chemical substances in extinguishing fires
    • A62D1/0028Liquid extinguishing substances
    • A62D1/0035Aqueous solutions
    • A62D1/0042"Wet" water, i.e. containing surfactant
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A62LIFE-SAVING; FIRE-FIGHTING
    • A62DCHEMICAL MEANS FOR EXTINGUISHING FIRES OR FOR COMBATING OR PROTECTING AGAINST HARMFUL CHEMICAL AGENTS; CHEMICAL MATERIALS FOR USE IN BREATHING APPARATUS
    • A62D1/00Fire-extinguishing compositions; Use of chemical substances in extinguishing fires
    • A62D1/0071Foams

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Emergency Management (AREA)
  • Fire-Extinguishing Compositions (AREA)

Abstract

【課題】フッ素系界面活性剤を含有せず、消火性能の高い泡消火剤を提供する。【解決手段】泡消火剤は、14質量%以上のアニオン系界面活性剤、0.2質量%以上の両性界面活性剤、1.0質量%以上のHLBが15以上のノニオン界面活性剤及び溶剤を含有し、フッ素系界面活性剤を含有しない泡消火剤。【選択図】図7

Description

本発明は、フッ素系界面活性剤を含有しない泡消火剤に関する。
従来から、消火剤としては水消火剤、強化液消火剤、ガス消火剤、粉末消火剤、泡消火剤等の様々なものが提案されている。このうち泡消火剤として例えば特許文献1では、水成膜形成型合成界面泡消火剤において液晶を形成可能な含フッ素系界面活性剤、炭化水素系界面活性剤、及びパーフルオロアルキル基と親水性基含有フッ素系共重合オリゴマーを含有する消火剤組成が開示されている。
特開平4-187163号公報
特許文献1で示される泡消火剤では含フッ素系界面活性剤が含まれているが、フッ素自体が環境に悪影響を及ぼす可能性があることから、泡消火剤の原料としてはその利用を控えたいニーズがある。
本発明は、フッ素系界面活性剤を含有せず、消火性能の高い泡消火剤を提供する。
[概念1]
本発明による泡消火剤は、
14質量%以上のアニオン系界面活性剤、0.2質量%以上の両性界面活性剤、1.0質量%以上のHLBが15以上のノニオン界面活性剤、及び溶剤を含有し、
フッ素系界面活性剤を含有しなくてもよい。
[概念2]
概念1による泡消火剤において、
ノニオン界面活性剤は、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル又はポリオキシエチレン(7~65)ウンデシルエーテルを含んでもよい。
[概念3]
概念1又は2による泡消火剤において、
ノニオン界面活性剤のHLBが18以上となってもよい。
[概念4]
概念1乃至3のいずれか1つによる泡消火剤において、
無機紛体、シリコーン成分、金属石鹸及び炭酸塩を含有しなくてもよい。
本発明によれば、フッ素系界面活性剤を含有せず、消火性能の高い泡消火剤を提供できる。
5部のノニオン界面活性剤を配合した際における、ノニオン界面活性剤のHLBと発泡倍率との関係を示したグラフ。 10部のノニオン界面活性剤を配合した際における、ノニオン界面活性剤のHLBと発泡倍率との関係を示したグラフ。 20部のノニオン界面活性剤を配合した際における、ノニオン界面活性剤のHLBと発泡倍率との関係を示したグラフ。 5部のノニオン界面活性剤を配合した際における、ノニオン界面活性剤のHLBと25%還元時間との関係を示したグラフ。 10部のノニオン界面活性剤を配合した際における、ノニオン界面活性剤のHLBと25%還元時間との関係を示したグラフ。 20部のノニオン界面活性剤を配合した際における、ノニオン界面活性剤のHLBと25%還元時間との関係を示したグラフ。 消火後の泡の残り方を示した写真。
実施の形態
本実施の形態の泡消火剤は、14質量%以上のアニオン系界面活性剤、0.2質量%以上の両性界面活性剤、1.0質量%以上のHLBが15以上のノニオン界面活性剤、及び溶剤を含有している。
本実施の形態の泡消火剤はフッ素系界面活性剤を含有しなくてもよい。また本実施の形態の泡消火剤はフッ素及びフッ素を元素として含む化合物(フッ素含有化合物)を含まなくてもよい。フッ素は環境に悪影響を及ぼす可能性があることから、泡消火剤がフッ素系界面活性剤を含有しない場合には、環境に優しい泡消火剤とすることができる点で有益である。環境への配慮を重視する場合には、泡消火剤は、PFASを含まないことが非常に有益である。なお、本願においてフッ素やフッ素系界面活性剤を含むフッ素含有化合物を含有しないというのは意識的に添加される化合物として含有しないことを意味しており、不可避的に混入する量のフッ素やフッ素含有化合物が含まれることを除外するものではない。また海水にもフッ素が含まれているが、フッ素を含有させない理由は環境に配慮してのものであることから、海水に含まれる量のフッ素であれば問題にはならない。
アニオン系界面活性剤としては例えば、カルボン酸系、スルホン酸系、硫酸エステル系、リン酸エステル系等の任意の親水性基と、脂肪族、芳香族等の任意の疎水性基とを有する化合物が挙げられる。アニオン系界面活性剤の含有量は発泡性・泡持ち性の観点から14質量%以上であることが好ましく、16質量%以上であることがより好ましく、22質量%以上であることがさらにより好ましい。泡消火薬剤への原液への可溶性への観点からすると、アニオン系界面活性剤の含有量の上限は50%であることが好ましい。
より具体的には、アニオン系界面活性剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸又はその塩類、ジエチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ジイソトリデシルスルホコハク酸ナトリウム等のジアルキルスルホコハク酸又はその塩類、ジ(ポリオキシエチレン2-エチルヘキシルエーテル)スルホコハク酸ナトリウム、ジ(ポリオキシエチレンイソトリデシルエーテル)スルホコハク酸ナトリウム等のジポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸又はその塩類、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸又はその塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸アンモニウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸アンモニウム等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸アンモニウム等のポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレングリコールエーテル硫酸又はその塩類、ラウリル硫酸ナトリウム、高級アルコール硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル硫酸又はその塩類、オレイン酸カリウム、オレイン酸ナトリウム、半硬化牛脂脂肪酸ナトリウム等の脂肪酸又はその塩類、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ジアンモニウム、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸カルシウム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム等のアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸又はその塩類、芳香族スルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物の塩類、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム等の芳香族スルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物の塩類、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN-アシルサルコシン酸塩、N-ミリストイル-N-メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸又はその塩類、及びN-ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N-ステアロイルグルタミン酸モノナトリウム等のN-アシルグルタミン酸又はその塩類等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、アルキル又はアルケニルベタイン型、アルキル又はアルケニルアミドベタイン型、アルキル又はアルケニルスルホベタイン型、アルキル又はアルケニルアミドスルホベタイン型、イミダゾリン型、アミノ酸型、アミンオキサイド型化合物等が挙げられ、より具体的には、ラウリルジメチルアミンオキサイドやラウリン酸アミドプロピルベタインを挙げることができる。両性界面活性剤の含有量は消火性が向上することから0.2質量%以上であることが好ましく、1.0質量%以上であることがより好ましく、1.8質量%以上であることがさらにより好ましい。界面活性剤の希釈溶液への可溶性、発泡性の悪化からすると、両性界面活性剤の含有量の上限は10%であることが好ましい。
HLBが15以上のノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(7~65)ウンデシルエーテル等のうちHLBが15以上のものが挙げられる。HLBが15以上のノニオン界面活性剤の含有量は泡持ち性が良くなることから1.0質量%以上であることが好ましく、2.0質量%以上であることがより好ましく、2.9質量%以上であることがさらにより好ましい。泡消火薬剤の原液の不凍性の観点からすると、HLBが15以上のノニオン界面活性剤の含有量の上限は30%であることが好ましい。HLBが18以上のノニオン界面活性剤の含有量は少なくても消火性が高い点で優れている(後述する表7参照)。なお、HLBが高すぎると泡消火薬剤の原液へと溶解しなくなるであることから、上限値のHLBは19.5以下としてもよい。
溶剤としては、例えば、アルキルベタイン型界面活性剤、イソプロピルアルコール、メタノール、アセトン、メチルエチルケトン、ブトキシエタノール、エチルセロソルブ、ブチルカルビトール、エチレングリコール、エタノール等を用いてもよい。泡消火剤は溶剤として水を含有してもよいが、泡消火薬剤の不凍性、高級アルコールの溶解性という観点からすると、水の含有量は60質量%以下であることが好ましい。
泡消火剤は、泡持ち性向上のためにミリスチルアルコール、ラウリルアルコール等の高級アルコール、トリエタノールアミン、ポリビニルピロリドン、キサンタンガム等の増粘剤、尿素等を含んでもよい。
泡消火剤は中和剤を含有してもよい。中和剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化アンモニウム、アンモニア、アミン、トリエタノールアミン、3-ジメチルアミノエタノール等を用いてもよい。なお、泡消火剤は水で1~6質量%に希釈されて利用されることがあるが、水として海水を用い場合には、このような中和剤を用いることが有益である。
泡消火剤は、防錆剤を含有してもよい。防錆剤としては、例えば1,2,3-ベンゾトリアゾール、安息香酸Na等を用いてもよい。
無機紛体、シリコーン成分、金属石鹸、炭酸塩等が含まれる場合には、泡立ち性が悪くなり、消火性能が悪化するため、本実施の形態の泡消火剤は無機紛体、シリコーン成分、金属石鹸、炭酸塩等を含まない態様としてもよい。
泡消火剤を合成海水で3%に希釈し、希釈した溶液をハンドスプレーに充填した。
直径120mmのステンレス容器に水200mL及びヘプタン20mLを投入した後に着火し、予燃として1分放置した後、ハンドスプレーであらゆる方向から泡を吹きかけ、消火時間を測定した。
実施例及び比較例における泡消火剤に含まれる成分として、アニオン系界面活性剤としては、ラウリル硫酸トリエタノールアミンを用い、両性界面活性剤としてはラウリルジメチルアミンオキサイドを用いた。溶剤としては、水の他、ブチルカルビトールを用いた。このブチルカルビトールは、発泡向上剤としても機能する。泡持ち性向上のためにミスチルアルコールを用い、中和剤としてトリエタノールアミンを用いた。
実施例では、HLBが15以上のノニオン界面活性剤の含有量及び成分を変えつつ、発泡倍率及び25%還元時間を測定した。発泡倍率が高ければ高いほど、また25%還元時間が長ければ長いほど消火性が高くなる。なお表1~5において小数第一位までで示されている数値は小数第二位の値を四捨五入して示している。
実施例1~15及び比較例1~4では、ノニオン界面活性剤を5部、10部及び20部で添加している態様を示しているが、質量%で示すと、ノニオン界面活性剤を5部で含有する場合には、ノニオン界面活性剤が4.8質量%で含まれることになり、ノニオン界面活性剤を10部で含有する場合には、ノニオン界面活性剤が9.1質量%で含まれることになり、ノニオン界面活性剤を20部で含有する場合には、ノニオン界面活性剤が16.7質量%で含まれることになる。
実施例1~15及び比較例1~4における、その他の成分も質量%で換算すると以下のとおりになる。(合計105部の場合)
ラウリル硫酸トリエタノールアミン:21.0質量%
ラウリルジメチルアミンオキサイド:1.7質量%
ブチルカルビトール:35.2質量%
ミリスチルアルコール:1.0質量%
トリエタノールアミン:1.9質量%
水:34.5質量%
(合計110部の場合)
ラウリル硫酸トリエタノールアミン:20.0質量%
ラウリルジメチルアミンオキサイド:1.6質量%
ブチルカルビトール:33.6質量%
ミリスチルアルコール:0.9質量%
トリエタノールアミン:1.8質量%
水:33.0質量%
(合計120部の場合)
ラウリル硫酸トリエタノールアミン:18.3質量%
ラウリルジメチルアミンオキサイド:1.5質量%
ブチルカルビトール:30.8質量%
ミリスチルアルコール:0.8質量%
トリエタノールアミン:1.7質量%
水:30.2質量%
ポリオキシエチレン(12)ラウリルエーテル(HLB:15.3)を用い、その含有量を変化させた結果を実施例1~3で示し、ポリオキシエチレン(30)オレイルエーテル(HLB:16.2)を用い、その含有量を変化させた結果を実施例4~6で示す。比較例1ではノニオン界面活性剤が含有されていない態様となっている。比較例1及び後述する比較例2~4と比較して、実施例1~6では、発泡倍率が高くなり、かつ25%還元時間が長くなることを確認でき、消火性が高いことを確認できた。なお、図1乃至図6は、実施例1~24及び比較例1~4の結果をグラフにしたものであるので、こちらも参照にされたい。
ポリオキシエチレン(7~30)ウンデシルエーテル(HLB:16.4)を用い、その含有量を変化させた結果を実施例7~9で示し、ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル(HLB:16.9)を用い、その含有量を変化させた結果を実施例10~12で示す。実施例7~12でも、比較例1~4と比較して、発泡倍率が高くなり、かつ25%還元時間が長くなることを確認でき、消火性が高いことを確認できた。
ポリオキシエチレン(50)ステアリルエーテル(HLB:17.8)を用い、その含有量を変化させた結果を実施例13~15で示し、ポリオキシエチレン(20~50)ウンデシルエーテル(HLB:17.9)を用い、その含有量を変化させた結果を実施例16~18で示す。実施例13~18でも、比較例1~4と比較して、発泡倍率が高くなり、かつ25%還元時間が長くなることを確認でき、消火性が高いことを確認できた。
実施例16~18におけるノニオン界面活性剤を質量%で換算すると以下のとおりになる。
実施例16(合計105部)の場合:3.3質量%
実施例17(合計110部)の場合:6.4質量%
実施例18(合計120部)の場合:11.7質量%
ポリオキシエチレン(41)ラウリルエーテル(HLB:18.1)を用い、その含有量を変化させた結果を実施例19~21で示し、ポリオキシエチレン(35~65)ウンデシルエーテル(HLB:18.5)を用い、その含有量を変化させた結果を実施例22~24で示す。実施例19~24でも、比較例1~4と比較して、発泡倍率が高くなり、かつ25%還元時間が長くなることを確認でき、消火性が高いことを確認できた。特に実施例19~24ではノニオン界面活性剤のHLBが18を超えているが、5部含有させるだけで25%還元時間が200秒を超えており、少量の含有量であっても消火性が高いことを確認できた。
実施例19~24におけるノニオン界面活性剤を質量%で換算すると以下のとおりになる。
実施例19(合計105部)の場合:3.3質量%
実施例20(合計110部)の場合:6.4質量%
実施例21(合計120部)の場合:11.7質量%
実施例22(合計105部)の場合:2.9質量%
実施例23(合計110部)の場合:5.5質量%
実施例24(合計120部)の場合:10.0質量%
比較例2乃至4ではHLBが13.6のポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテルの含有量を変化させた。
ノニオン界面活性剤を5部(4.8質量%)で含有させた際の消火時間を示すと以下のとおりになった。HLBが高ければ高いほど消火時間が短くなる傾向を確認でき、特にHLBが18以上となる場合には消火時間を格段に短くすることができた。また、消火後の泡の写真を図7で示すが、HLBが高い場合の方が消火後の密封性がよいことも確認できた。
HLBが18.5からなるノニオン界面活性剤の含有量を変化させた際の消火時間を示すと以下のとおりになった。なおノニオン界面活性剤を2部で含有する場合(実施例25)には、ノニオン界面活性剤が2.0(=2/102)質量%で含まれることになる。
比較例1乃至4と実施例1乃至24との結果を見れば明らかであるが、HLBが15以上のノニオン界面活性剤を含有させることで、合成海水中においても発泡性と泡持ち性が改善することを確認できた。特にHLB18が以上のノニオン界面活性剤を用いた場合には、少量であっても消火時間を短くすることができた(表7参照)。
上述した開示は特許請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎず、当該開示によって特許請求の範囲に記載された発明が限定されることはない。また、出願当初の請求項の記載はあくまでも一例であり、明細書等の記載に基づき、請求項の記載を適宜変更することもできる。

Claims (4)

  1. 14質量%以上のアニオン系界面活性剤、0.2質量%以上10質量%以下の両性界面活性剤、1.0質量%以上のHLBが15以上のノニオン界面活性剤、及び溶剤を含有し、
    フッ素系界面活性剤を含有しない、泡消火剤原液
  2. 前記ノニオン界面活性剤は、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル又はポリオキシエチレン(7~65)ウンデシルエーテルを含む、請求項1に記載の泡消火剤原液
  3. 前記ノニオン界面活性剤のHLBが18以上となる、請求項1又は2に記載の泡消火剤原液
  4. 無機紛体、シリコーン成分、金属石鹸及び炭酸塩を含有しない、請求項1又は2に記載の泡消火剤原液
JP2023031595A 2023-03-02 2023-03-02 泡消火剤 Active JP7352122B1 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023031595A JP7352122B1 (ja) 2023-03-02 2023-03-02 泡消火剤
CN202410215954.8A CN118576946A (zh) 2023-03-02 2024-02-27 泡沫灭火剂原液
US18/592,007 US20240293694A1 (en) 2023-03-02 2024-02-29 Foam extinguishing agent raw liquid
EP24160871.0A EP4424386A1 (en) 2023-03-02 2024-03-01 Foam extinguishing agent raw liquid
PCT/JP2024/007803 WO2024181564A1 (ja) 2023-03-02 2024-03-01 泡消火剤原液

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023031595A JP7352122B1 (ja) 2023-03-02 2023-03-02 泡消火剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7352122B1 true JP7352122B1 (ja) 2023-09-28
JP2024123846A JP2024123846A (ja) 2024-09-12

Family

ID=88099203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023031595A Active JP7352122B1 (ja) 2023-03-02 2023-03-02 泡消火剤

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20240293694A1 (ja)
EP (1) EP4424386A1 (ja)
JP (1) JP7352122B1 (ja)
CN (1) CN118576946A (ja)
WO (1) WO2024181564A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63145679A (ja) * 1986-12-09 1988-06-17 宮田工業株式会社 泡消火剤
WO2003043526A1 (fr) * 2001-11-22 2003-05-30 Gtl Co.,Ltd. Extincteur a mousse exempt de tensioactifs fluores
JP2016174802A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 第一化成産業株式会社 環境配慮型泡消火薬剤
JP2016193979A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 日油株式会社 液体洗浄剤組成物
JP2017132702A (ja) * 2016-01-26 2017-08-03 クラシエホームプロダクツ株式会社 洗浄剤組成物

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4322476B1 (ja) * 1965-07-31 1968-04-26
US3457172A (en) * 1966-08-10 1969-07-22 Flame Out Inc Flame extinguishing composition
JPS5014075B2 (ja) * 1971-12-14 1975-05-24
JPS5184197A (ja) * 1975-01-20 1976-07-23 Nitsutan Seiki Kk Taiarukoorugataawashokazai
JPS5297293A (en) * 1976-02-09 1977-08-15 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd Fire extinguishing foaming composition
EP0070074B2 (en) * 1981-07-13 1997-06-25 THE PROCTER & GAMBLE COMPANY Foaming surfactant compositions
JPS58186428A (ja) * 1982-04-26 1983-10-31 ザ・プロクタ−・エンド・ギヤンブル・カンパニ− 起泡性界面活性剤組成物
US4897207A (en) * 1985-01-28 1990-01-30 Environmental Security Incorporated Multi-purpose formulations
JPS61185325A (ja) * 1985-02-12 1986-08-19 Dainippon Ink & Chem Inc 起泡助剤及び泡消火薬剤
JPH04187163A (ja) 1990-11-21 1992-07-03 Asahi Glass Co Ltd 消火剤組成物
CA2137636A1 (en) * 1993-12-22 1995-06-23 Manilal Dahanayake Surfactant compositions characterized by improved foam height
CA2176515C (en) * 1996-05-14 1996-10-22 Eckhard H. Biller Fire suppressant foam, dispersant and detergent eckhard iii - formula
US20090072182A1 (en) * 2007-09-19 2009-03-19 Baum's Flame Management, Llc Fire fighting and cooling composition
CN102296003B (zh) * 2011-05-12 2012-09-19 石家庄威纳邦日化有限公司 一种节水型洗涤剂
CN108245818A (zh) * 2018-01-11 2018-07-06 上海金盾特种车辆装备有限公司 一种环保型训练专用泡沫灭火剂
CN110639156A (zh) * 2019-09-02 2020-01-03 北京南瑞怡和环保科技有限公司 一种无氟环保高效型水成膜泡沫灭火剂及其制备方法
JP2021178073A (ja) * 2020-05-15 2021-11-18 松本油脂製薬株式会社 消防訓練用泡消火薬剤組成物
AU2022274864A1 (en) * 2021-05-14 2023-11-30 Tyco Fire Products Lp Fire-fighting foam concentrate
US20240207664A1 (en) * 2021-07-28 2024-06-27 Dow Silicones Corporation Preparation and use of a foam stabilizing composition including a silane surfactant
JP7551580B2 (ja) 2021-08-25 2024-09-17 株式会社神戸製鋼所 グレーチングおよびグレーチングの製造方法
CN115569343A (zh) * 2022-07-05 2023-01-06 芊玫生物科技(上海)有限公司 一种耐海水训练用灭火剂

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63145679A (ja) * 1986-12-09 1988-06-17 宮田工業株式会社 泡消火剤
WO2003043526A1 (fr) * 2001-11-22 2003-05-30 Gtl Co.,Ltd. Extincteur a mousse exempt de tensioactifs fluores
JP2016174802A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 第一化成産業株式会社 環境配慮型泡消火薬剤
JP2016193979A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 日油株式会社 液体洗浄剤組成物
JP2017132702A (ja) * 2016-01-26 2017-08-03 クラシエホームプロダクツ株式会社 洗浄剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
US20240293694A1 (en) 2024-09-05
EP4424386A1 (en) 2024-09-04
JP2024123846A (ja) 2024-09-12
CN118576946A (zh) 2024-09-03
WO2024181564A1 (ja) 2024-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106075792B (zh) 一种高效环保型泡沫灭火剂及其制备方法
CN104774679A (zh) 一种环保型水基蓝宝石切削液
JPWO2006028233A1 (ja) 界面活性剤系組成物
JP7352122B1 (ja) 泡消火剤
US4587032A (en) Drain cleaner
JP2016011436A (ja) 酸性除錆剤組成物及び酸性除錆洗浄剤組成物
JP5367243B2 (ja) 家庭用業務用兼用濃縮中性洗浄剤組成物
US6855679B2 (en) Detergent composition and method of using same
US4000082A (en) Defoaming compositions based on lithium salts
WO2004104152A1 (en) High caustic foaming contact cleaner
KR940000565A (ko) 고발포, 비이온계면활성제 기재, 경질 액체 세제
RU2418611C1 (ru) Огнетушащий состав для пожаротушения
US2264362A (en) Glycol antifreeze cooling fluid
US20200255767A1 (en) High foaming liquid alkaline cleaner concentrate composition
CN111054011A (zh) 水成膜泡沫灭火剂及其制备方法
KR102161400B1 (ko) 저불화탄소형 불소계면활성제를 이용한 소화약제 및 이의 제조 방법
CN106492393B (zh) 一种灭火剂及其制备方法、以及应用
WO2023067444A1 (en) Fire-fighting foam composition
US20140264180A1 (en) Engine Coolant Additive
DK168219B1 (da) Detergenter
JP2000096040A (ja) 石炭の貯蔵安定化剤
JP2019163430A (ja) 衣料用液体洗浄剤組成物
SU929125A1 (ru) Пенообразователь дл тушени пожаров
JP2008138075A (ja) 界面活性剤組成物
CN114602113B (zh) 一种水成膜泡沫灭火剂及其制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230307

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20230307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230815

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230828

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7352122

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150