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JP7350607B2 - 自動車用パネルの製造方法 - Google Patents

自動車用パネルの製造方法 Download PDF

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JP7350607B2 JP2019186991A JP2019186991A JP7350607B2 JP 7350607 B2 JP7350607 B2 JP 7350607B2 JP 2019186991 A JP2019186991 A JP 2019186991A JP 2019186991 A JP2019186991 A JP 2019186991A JP 7350607 B2 JP7350607 B2 JP 7350607B2
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Description

本発明は、自動車用パネルの製造方法に関する。
従来、自動車用パネルとして、例えば自動車のドアの外面を構成するアウタパネルが知られている。このアウタパネルは、金属製の板材をプレス成形することによって製造される。アウタパネルには稜線をなすキャラクタラインが意匠性のために施され、近年では、意匠性の向上のためにキャラクタラインがより先鋭であることが求められているが、従来の製造方法によって板材をより先鋭なキャラクタラインを有する形状にプレス成形すると成形不良や面性状の不良が生じる虞があった。下記特許文献1では、成形不良及び面性状の不良の発生を抑制しつつ、より先鋭なキャラクタラインを形成することが可能なアウタパネルの製造方法が提案されている。
具体的に、下記特許文献1に提案された製造方法では、二段階のプレス成形でアウタパネルを製造しており、当該製造方法は、まず板材を中間形状にプレス成形する第1プレス工程と、その第1プレス工程で成形された中間形状の板材を先鋭なキャラクタラインを有する最終的なアウタパネルの目標形状に成形する第2プレス工程とを有する。前記中間形状は、キャラクタライン付近のみ目標形状よりも曲率半径が大きく緩やかに湾曲した形状であり、キャラクタライン付近以外は目標形状に等しい形状である。第1プレス工程において、このような中間形状に板材を一旦成形してから、第2プレス工程で先鋭なキャラクタラインを成形することにより、成形不良及び面性状の不良の発生を抑制しつつ、先鋭なキャラクタラインを形成することが可能となっている。
特許第5959702号公報
しかしながら、特許文献1に開示された製造方法では、製造コストが増大するとともに、製造されるアウタパネルの歩留まりが低下する虞があり、また、成形痕がアウタパネルに残る虞がある。
具体的には、特許文献1に開示された製造方法では、第1プレス工程で板材を中間形状に成形するための金型と、第2プレス工程で板材を目標形状に成形するための金型とを個別に用意する必要があるため、金型のためのコストが増加し、その結果、製造コストが増大する。また、板材を目標形状に成形する工程を第1プレス工程と第2プレス工程の2回の工程に分けて行うことから、その各プレス工程毎に歩留まりが生じ、最終的に製造されるアウタパネルの歩留まりが低下する。また、第1プレス工程で板材を中間形状に成形する際についた成形痕は第2プレス工程で解消されず、その成形痕が最終的に製造されたアウタパネルに残る虞がある。
本発明の目的は、より先鋭なキャラクタラインを形成できるとともに、製造コストの増加及び製造される自動車用パネルの歩留まりの低下を抑制でき、且つ、製造された自動車用パネルに成形痕が残るのを防ぐことが可能な自動車用パネルの製造方法を提供することである。
本発明により提供される自動車用パネルの製造方法は、所定の厚さを有する板状のブランク材をプレス成形することにより、キャラクタラインを有する目標形状の自動車用パネルを製造する方法である。この製造方法は、凹部を有するダイと前記凹部に向き合うように配置された凸部を有するパンチとの間に前記ブランク材を配置し、そのブランク材のうち前記目標形状に成形される成形対象領域の周りの周辺部をホルダで保持する保持工程と、 前記ダイと前記パンチの一方を他方へ接近させることにより前記凹部と前記凸部との間で前記成形対象領域を前記目標形状に成形する成形工程と、を備える。前記凹部の内面は、当該凹部の底で前記凸部の頂部と対向する位置に設けられた谷線部を有する。前記成形工程では、前記頂部に前記成形対象領域を押し当てて、当該成形対象領域を前記キャラクタラインが形成される箇所であるキャラクタライン形成箇所を頂点として曲げ変形させ、その曲げ変形された前記成形対象領域のうち前記キャラクタライン形成箇所に対して一方側に隣接した第1隣接箇所と前記キャラクタライン形成箇所に対して前記第1隣接箇所と反対側に隣接した第2隣接箇所とを前記凹部の内面と前記凸部の前記頂部との間で挟み込み、この挟み込まれた時点において前記キャラクタライン形成箇所と前記凹部の前記内面の前記谷線部との間には隙間が残されており、その後、当該第1隣接箇所及び当該第2隣接箇所の両方の厚さが前記所定の厚さよりも小さくなるように当該第1隣接箇所及び当該第2隣接箇所を前記凹部の内面と前記頂部との間でプレス成形することにより、前記厚さが小さくなった分の材料が前記第1隣接箇所と前記第2隣接箇所との間の領域へ流動し、前記キャラクタライン形成箇所の厚さが補填される
この自動車用パネルの製造方法では、成形工程において、キャラクタライン形成箇所の両側の第1隣接箇所及び第2隣接箇所をダイの凹部の内面とパンチの頂部との間で挟み込むことによりキャラクタライン形成箇所付近の材料が第1及び第2隣接箇所の両外側へ流れるのを抑制してキャラクタライン形成箇所付近の薄肉化を抑制できるとともに、第1及び第2隣接箇所の厚さが元々の所定の厚さよりも小さくなるようにその第1及び第2隣接箇所をプレス成形することによりその第1及び第2隣接箇所の厚さが減少した分の材料をキャラクタライン形成箇所付近に流動させてキャラクタライン形成箇所付近の厚さを補填でき、その結果、キャラクタライン形成箇所付近の外面の扁平化を抑制して、より先鋭なキャラクタラインを形成することができる。
しかも、この製造方法では、1回の成形工程で、ブランク材の成形対象領域を、キャラクタラインを有する目標形状にプレス成形することができるので、従来のように二段階のプレス成形を行う場合に比べて金型のためのコストを削減でき、その結果、自動車用パネルの製造コストの増加を抑制できる。また、プレス成形を二段階に分けて行う場合には各段階毎に歩留まりが生じるため、最終的に製造される自動車用パネルの歩留まりは低下するが、この製造方法では、1回の成形工程で成形対象領域を目標形状に成形できるので、製造される自動車用パネルの歩留まりの低下を抑制できる。さらに、二段階のプレス成形を行う場合には、一段階目のプレス成形でブランク材についた成形痕が最終的に製造される自動車用パネルに残る虞があるが、この製造方法では1回の成形工程で成形対象領域を目標形状に成形できるので、自動車用パネルに一段階目のプレス成形による成形痕が残るのを防ぐことができる。
前記凹部の内面は、前記谷線部に対して一方側に配置されて当該谷線部から離れるにつれて前記パンチ側へ向かうように延びる第1内側面部と、前記谷線部に対して前記第1内側面部と反対側に配置されて前記谷線部から離れるにつれて前記パンチ側へ向かうように延びる第2内側面部とを有し、前記凸部の外面は、前記頂部に対して一方側に配置されて前記第1内側面部と対向する第1外側面部と、前記頂部に対して前記第1外側面部と反対側に配置されて前記第2内側面部と対向する第2外側面部とを有し、前記頂部は、前記第1外側面部から前記第1内側面部側へ突出する第1突出部と、前記第2外側面部から前記第2内側面部側へ突出する第2突出部を有し、前記成形工程では、前記第1隣接箇所が前記第1内側面部に接触した状態で前記第1突出部が当該第1隣接箇所に食い込むように前記ダイと前記パンチの一方を他方へ接近させることによって当該第1隣接箇所の厚さが前記所定の厚さよりも小さくなるように当該第1隣接箇所をプレス成形するとともに、前記第2隣接箇所が前記第2内側面部に接触した状態で前記第2突出部が当該第2隣接箇所に食い込むように前記ダイと前記パンチの一方を他方へ接近させることによって当該第2隣接箇所の厚さが前記所定の厚さよりも小さくなるように当該第2隣接箇所をプレス成形することが好ましい。
こうすれば、第1及び第2突出部によって、ブランク材の成形対象領域のうちキャラクタラインが形成される外面と反対の裏面側から第1及び第2隣接箇所をそれらの厚さが小さくなるようにプレス成形することができ、自動車用パネルの外面のうちキャラクタラインの両側に隣接した位置にプレス成形による痕が残るのを防ぐことができる。
以上のように、本発明の自動車用パネルの製造方法によれば、より先鋭なキャラクタラインを形成できるとともに、製造コストの増加及び製造される自動車用パネルの歩留まりの低下を抑制でき、且つ、製造された自動車用パネルに成形痕が残るのを防ぐことができる。
本発明の一実施形態による自動車用パネルの製造工程を模式的に示す縦断面図である。 本発明の一実施形態による自動車用パネルの製造工程を模式的に示す縦断面図である。 本発明の一実施形態による自動車用パネルの製造工程を模式的に示す縦断面図である。 図3中のキャラクタライン形成箇所付近の拡大図である。 本発明の一実施形態による自動車用パネルの製造工程を模式的に示す縦断面図である。 図5中のキャラクタライン形成箇所付近の拡大図である。 実施例による自動車用パネルの製造方法で用いられるパンチの凸部の頂部付近及びそれに対向するダイの凹部の谷線部付近の縦断面の拡大図である。 実施例による製造方法で製造した自動車用パネルに生じる相当塑性歪みの分布図である。 比較例による自動車用パネルの製造方法で用いられるパンチの凸部の頂部付近及びそれに対向するダイの凹部の谷線部付近の縦断面の拡大図である。 比較例による製造方法で製造した自動車用パネルに生じる相当塑性歪みの分布図である。 本発明の第1変形例による自動車用パネルの製造方法で用いられるパンチの凸部の頂部付近及びそれに対向するダイの凹部の谷線部付近の縦断面の拡大図である。 本発明の第2変形例による自動車用パネルの製造方法で用いられるパンチの凸部の頂部付近及びそれに対向するダイの凹部の谷線部付近の縦断面の拡大図である。 本発明の第3変形例による自動車用パネルの製造方法で用いられるパンチの凸部の頂部付近及びそれに対向するダイの凹部の谷線部付近の縦断面の拡大図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1~図3及び図5は、本発明の一実施形態による自動車用パネル1の製造工程を模式的に示している。図1~図3及び図5では、自動車用パネル1と、その自動車用パネル1の素材であるブランク材100と、自動車用パネル1をプレス成形するための金型であるパンチ10及びダイ20と、ブランク材100を保持するためのホルダ30とが、自動車用パネル1に形成されるキャラクタライン2と交差し且つブランク材100のプレス方向に沿う方向の縦断面で示されている。また、図4は、図3中のキャラクタライン形成箇所103付近の拡大図であり、図6は、図5中のキャラクタライン形成箇所103付近の拡大図である。
本実施形態による製造方法では、ブランク材100をプレス成形することにより、稜線であるキャラクタライン2を有する目標形状の自動車用パネル1(図5参照)を製造する。この自動車用パネル1の形状は、キャラクタライン2を頂点として屈曲した形状である。
本実施形態による製造方法では、まず、パンチ10及びダイ20を用意する。
パンチ10は、自動車用パネル1の目標形状に対応した形状の凸部11を有する。このパンチ10の凸部11は、その突出方向の先端へ向かうにつれて幅が小さくなるように形成されており、その幅方向の中央に、最も突出した部位である頂部12を有する。なお、幅方向は、自動車用パネル1に形成されるキャラクタライン2に対して交差し且つプレス方向に対して直交する方向に相当し、各図における左右方向に相当する。凸部11の外面は、第1外側面部14と、第2外側面部16とを有する。
第1外側面部14は、前記幅方向において頂部12に対して一方側に位置している。第1外側面部14は、前記幅方向において頂部12から一方側へ離れるにつれて頂部12の突出方向と反対方向へ向かうように延びる斜面である。この第1外側面部14は、後述のようにプレス成形装置にパンチ10及びダイ20が装着された状態で、プレス方向に沿う方向においてダイ20の凹部22の第1内側面部26と対向し且つその第1内側面部26と平行に配置される。
第2外側面部16は、前記幅方向において頂部12に対して第1外側面部14と反対側に位置している。第2外側面部16は、前記幅方向において頂部12から第1外側面部14と反対側へ離れるにつれて頂部12の突出方向と反対方向へ向かうように延びる斜面である。この第2外側面部16は、後述のようにプレス成形装置にパンチ10及びダイ20が装着された状態で、プレス方向に沿う方向においてダイ20の凹部22の第2内側面部27と対向し且つその第2内側面部27と平行に配置される。
頂部12は、第1外側面部14の延長線上及び第2外側面部16の延長線上よりも突出している。具体的に、頂部12は、後述のようにプレス成形装置にパンチ10及びダイ20が装着された状態において第1外側面部14からダイ20の第1内側面部26側へ突出する第1突出部12aと、同状態において第2外側面部16からダイ20の第2内側面部27側へ突出する第2突出部12bと、を有する。第1突出部12aは、頂部12のうちの最も突出した地点である先端12cに対して第1外側面部14側に位置し、第2突出部12bは、先端12cに対して第2外側面部16側に位置する。また、頂部12の外面全体は、円弧状の断面形状をなす曲面となっている。
ダイ20は、自動車用パネル1の目標形状に対応した形状であってパンチ10の凸部11の形状に概ね対応した形状の凹部22と、その凹部22の周りに位置する外周部24とを有する。
凹部22の内面は、谷線部25と、第1内側面部26と、第2内側面部27と、を有する。
谷線部25は、凹部22の幅方向の中央において凹部22の底に位置し、後述のようにプレス成形装置にパンチ10及びダイ20が装着された状態で、そのパンチ10とダイ20によるプレス方向においてパンチ10の凸部11の頂部12と対向する位置に設けられている。また、この谷線部25は、後述の成形工程においてブランク材100のキャラクタライン形成箇所103とプレス方向において対向する。
第1内側面部26は、前記幅方向において谷線部25に対して一方側に配置されている。この第1内側面部26は、前記幅方向において谷線部25から一方側へ離れるにつれて凹部22の開口側へ向かうように延びる斜面である。この第1内側面部26は、後述のようにプレス成形装置にパンチ10及びダイ20が装着された状態で、前記幅方向において谷線部25から一方側へ離れるにつれてパンチ10側へ延び、その状態で、プレス方向に沿う方向においてパンチ10の第1外側面部14と対向し且つその第1外側面部14と平行に配置される。
第2内側面部27は、前記幅方向において谷線部25に対して第1内側面部26と反対側に配置されている。この第2内側面部27は、前記幅方向において谷線部25から第1内側面部26と反対側へ離れるにつれて凹部22の開口側へ向かうように延びる斜面である。この第2内側面部27は、後述のようにプレス成形装置にパンチ10及びダイ20が装着された状態で、前記幅方向において谷線部25から第1内側面部26と反対側へ離れるにつれてパンチ10側へ延び、その状態で、プレス方向に沿う方向においてパンチ10の第2外側面部16と対向し且つその第2外側面部16と平行に配置される。第2内側面部27は、谷線部25において第1内側面部26と繋がっている。
そして、当該第1実施形態による製造方法では、以上のような構成のパンチ10とダイ20を図略のプレス成形装置に装着する。この際、ダイ20とパンチ10とを上下に分かれて配置するとともに、ダイ20を凹部22が下向きになる姿勢で配置し、パンチ10を凸部11が上向きになる姿勢で且つその凸部11がダイ20の凹部22の真下に位置するように配置する(図1参照)。より具体的には、凸部11の頂部12の先端12c(頂点)が凹部22の谷線部25の真下に位置するようにパンチ10をダイ20に対して配置する。このとき、ダイ20の第1内側面部26が、パンチ10の第1外側面部14に対して平行に配置されるとともに、プレス方向に沿う方向(上下方向)において第1外側面部14から離間した状態でその第1外側面部14に対向するように配置される。また、ダイ20の第2内側面部27が、パンチ10の第2外側面部16に対して平行に配置されるとともに、プレス方向に沿う方向(上下方向)において第2外側面部16から離間した状態でその第2外側面部16に対向するように配置される。また、パンチ10は、その凸部11の中心軸がプレス成形装置によるプレス方向に沿う姿勢で配置される。
次に、図1に示すように、ブランク材100をホルダ30によって保持する保持工程を行う。この保持工程では、ブランク材100のうち目標形状に成形される領域である成形対象領域101の周りの周辺部102をホルダ30で保持する。そして、この保持工程では、ダイ20の凹部22に対してブランク材100の成形対象領域101が対向するようにブランク材100が配置された状態で当該ブランク材100の周辺部102をダイ20に対してホルダ30で固定することによって保持する。
具体的に、ブランク材100は、アルミニウムや鋼等の金属製の平板である。当該保持工程では、ブランク材100の成形対象領域101がダイ20の凹部22の真下に位置するとともにパンチ10の凸部11の上方でその凸部11に対向するように配置され、その状態でブランク材100のうち成形対象領域101の周りに位置する部分である周辺部102をダイ20の外周部24に対してホルダ30で挟み込むことによって保持する。これにより、周辺部102は、ダイ20に対して固定される。このダイ20とホルダ30との間での周辺部102の保持力は、後述の成形工程においてブランク材100の成形対象領域101がパンチ10によって押されて曲げ変形されるときに、当該周辺部102が幅方向内側へ移動するのを阻止可能な大きさの力である。
次に、ブランク材100の成形対象領域101を前記目標形状にプレス成形する成形工程を行う。
この成形工程では、プレス成形装置により、ダイ20をパンチ10へ向かって降下させる(接近させる)。それによって、図2に示すように、ダイ20に固定されたブランク材100の成形対象領域101をパンチ10の凸部11の頂部12に押し当てて、当該成形対象領域101をその成形対象領域101のうちキャラクタライン2が形成される箇所であるキャラクタライン形成箇所103を頂点として曲げ変形させる。この曲げ変形の過程において、成形対象領域101及びパンチ10の凸部11がダイ20の凹部22内に入り込む。
そして、図3に示すように、ダイ20がさらに降下してパンチ10にさらに接近し、曲げ変形された成形対象領域101がダイ20の凹部22の内面に接触する。この時点で、図4に示すように、成形対象領域101のうちキャラクタライン形成箇所103に対して一方側に隣接した第1隣接箇所104がパンチ10の頂部12とダイ20の凹部22の第1内側面部26との間に挟み込まれるとともに、成形対象領域101のうちキャラクタライン形成箇所103に対して他方側に隣接した第2隣接箇所106がパンチ10の頂部12とダイ20の凹部22の第2内側面部27との間に挟み込まれる。具体的には、第1隣接箇所104が頂部12の第1突出部12aと凹部22の第1内側面部26との間に挟み込まれるとともに、第2隣接箇所106が頂部12の第2突出部12bと凹部22の第2内側面部27との間に挟み込まれる。この時点では、成形対象領域101のうち第1隣接箇所104と第2隣接箇所106との間の部分は、ダイ20の凹部22の内面から離間している。換言すれば、成形対象領域101のうち第1隣接箇所104と第2隣接箇所106との間のキャラクタライン形成箇所103付近の部分と、凹部22の内面のうち谷線部25付近の部分との間に隙間が残っている。
その後、成形工程の終期において、図5に示すように、さらにダイ20が降下して、凹部22の第1内側面部26に対して垂直な方向における頂部12の第1突出部12aの外面と第1内側面部26との間の間隔、及び、凹部22の第2内側面部27に対して垂直な方向における頂部12の第2突出部12bの外面と第2内側面部27との間の間隔がブランク材100の元々の所定の厚さよりも小さくなる位置までダイ20がパンチ10に接近し、ダイ20が下死点に達する。
この成形工程の終期では、図6に示すように、第1及び第2隣接箇所104,106の厚さがブランク材100の元々の所定の厚さよりも小さくなるようにその第1及び第2隣接箇所104,106がパンチ10の頂部12とダイ20の凹部22の内面との間でプレス成形される。具体的には、第1隣接箇所104の厚さが元々の厚さよりも小さくなるように当該第1隣接箇所104が頂部12の第1突出部12aと凹部22の第1内側面部26との間でプレス成形される。すなわち、第1隣接箇所104が第1内側面部26に接触した状態で第1突出部12aが第1隣接箇所104に食い込むように押し付けられ、その第1隣接箇所104の厚さが小さくなる。また、第2隣接箇所106の厚さが元々の厚さよりも小さくなるように当該第2隣接箇所106が頂部12の第2突出部12bと凹部22の第2内側面部27との間でプレス成形される。すなわち、第2隣接箇所106が第2内側面部27に接触した状態で第2突出部12bが第2隣接箇所106に食い込むように押し付けられ、その第2隣接箇所106の厚さが小さくなる。
そして、第1及び第2隣接箇所104,106の厚さが減少した結果、それらの箇所の厚さが減少した分の材料が第1隣接箇所104と第2隣接箇所106との間の領域へ流動する。その結果、成形対象領域101のキャラクタライン形成箇所103付近の部分と凹部22の内面の谷線部25付近の部分との間の隙間が埋まるようにキャラクタライン形成箇所103付近の部分が成形され、そのキャラクタライン形成箇所103の外面にキャラクタライン2が形成される。
以上の成形工程は、連続的に行われる。すなわち、ダイ20は、下死点に達するまで連続的に降下し、成形対象領域101はキャラクタライン2を有する目標形状になるまで連続的に成形される。
以上のようにして、本実施形態による自動車用パネル1の製造方法が行われる。
本実施形態による製造方法では、成形工程において、ブランク材100の成形対象領域101のうちキャラクタライン形成箇所103の両側の第1隣接箇所104及び第2隣接箇所106をダイ20の凹部22の内面とパンチ10の頂部12との間で挟み込むため、成形対象領域101のうちキャラクタライン形成箇所103付近の材料が第1及び第2隣接箇所104,106の両外側へ流れるのを抑制してキャラクタライン形成箇所付近の薄肉化を抑制できる。
さらに、本実施形態による製造方法では、前記のように第1隣接箇所104及び第2隣接箇所106を凹部22の内面と頂部12との間で挟み込んだ後、その第1及び第2隣接箇所104,106の厚さがブランク材100の元々の所定の厚さよりも小さくなるようにその第1及び第2隣接箇所104,106をプレス成形するため、その第1及び第2隣接箇所104,106の厚さが減少した分の材料をそれらの隣接箇所104,106の間のキャラクタライン形成箇所103付近へ流動させてキャラクタライン形成箇所103付近の厚さを補填でき、その結果、キャラクタライン形成箇所103付近の外面の扁平化を抑制して、より先鋭なキャラクタライン2を形成することができる。
しかも、本実施形態による製造方法では、1回の連続的なプレス成形(成形工程)で、ブランク材100の成形対象領域101を、キャラクタライン2を有する目標形状に成形できる。このため、従来のように二段階のプレス成形を行う場合に比べて金型のためのコストを削減でき、その結果、自動車用パネル1の製造コストの増加を抑制できる。
また、プレス成形を二段階に分けて行う場合には各段階毎に歩留まりが生じるため、最終的に製造される自動車用パネル1の歩留まりは低下するが、本実施形態による製造方法では、1回のプレス成形で成形対象領域101を目標形状に成形して自動車用パネル1を製造できるため、自動車用パネル1の歩留まりの低下を抑制できる。
さらに、二段階のプレス成形を行う場合には、一段階目のプレス成形でブランク材についた成形痕が最終的に製造される自動車用パネル1に残る虞があるが、本実施形態による製造方法では、1回の連続的なプレス成形で成形対象領域101を目標形状に成形して自動車用パネル1を製造できるため、自動車用パネル1に成形痕が残るのを防ぐことができる。
また、本実施形態による製造方法では、成形工程の終期において、第1隣接箇所104がダイ20の第1内側面部26に接触した状態でパンチ10の頂部12の第1突出部12aが当該第1隣接箇所104に食い込むようにダイ20をパンチ10へ接近させることによって当該第1隣接箇所104の厚さが元々の所定の厚さよりも小さくなるように当該第1隣接箇所104をプレス成形するとともに、第2隣接箇所106がダイ20の第2内側面部27に接触した状態でパンチ10の頂部12の第2突出部12bが当該第2隣接箇所106に食い込むようにダイ20をパンチ10へ接近させることによって当該第2隣接箇所106の厚さが元々の所定の厚さよりも小さくなるように当該第2隣接箇所106をプレス成形する。このため、第1及び第2突出部12a,12bによって、ブランク材100の成形対象領域101のうちキャラクタライン2が形成される外面と反対の裏面側から第1及び第2隣接箇所104,106をそれらの厚さが小さくなるようにプレス成形することができ、自動車用パネル1の外面のうちキャラクタライン2の両側に隣接した位置にプレス成形による痕が残るのを防ぐことができる。
次に、本実施形態の製造方法による効果を調べたシミュレーションについて説明する。
具体的には、このシミュレーションでは、本実施形態の製造方法によって製造した自動車用パネル1では、キャラクタライン2(キャラクタライン形成箇所103)付近に生じる歪みがどのようになるかについて調べた。
このシミュレーションでは、実施例として、本実施形態による上述の製造方法で用いられるパンチ10及びダイ20と同様のものを用いて上述の製造方法と同様のプロセスで自動車用パネル1を製造した場合を設定した。図7には、その実施例で用いられるパンチ10の凸部11の頂部12付近及びそれに対向するダイ20の凹部22の谷線部25付近の構成が示されている。
また、比較例として、従来から一般的に用いられる形状のパンチ、具体的には図9に示すように凸部211がその外面の第1外側面部214及び第2外側面部216の各々の延長線上よりも突出していない頂部212を有するパンチ210を用い、当該パンチ210の頂部212によりブランク材の成形対象領域を曲げ変形させた後、その成形対象領域がダイ220の凹部222の内面に接触した時点で成形工程を終了すること以外は、前記実施形態の上述の製造方法と同様にして自動車用パネル201(図10参照)を製造した場合を設定した。
そして、その実施例と比較例のそれぞれで製造した場合の自動車用パネルに生じる前記引っ張り方向の歪み、具体的には相当塑性歪みをシミュレーションにて調べた。図8には、そのシミュレーションによって得られた実施例の自動車用パネル1の相当塑性歪み分布が示されている。また、図10には、そのシミュレーションによって得られた比較例の自動車用パネル201の相当塑性歪み分布が示されている。
比較例(図10参照)では、自動車用パネル201のうちキャラクタライン形成箇所203の両側に亘る範囲βにおいて相当塑性歪みが生じている。この歪みは、前記実施形態と同様に成形対象領域221の周辺部がホルダとダイの外周部との間で保持された状態で成形工程においてキャラクタライン形成箇所203がパンチ210の頂部212(図9参照)に押し当てられて成形対象領域221が曲げ変形されることによって生じるものであり、キャラクタライン形成箇所203から幅方向の両外側への引っ張り方向の歪みであると考えられる。この歪みが生じた結果、キャラクタライン形成箇所203付近が薄肉化し、それに伴ってキャラクタライン形成箇所203付近の部分の外面が扁平化して、自動車用パネル201に形成されるキャラクタライン202の先鋭度が低下している。
これに対し、実施例では、図8に示すように自動車用パネル1のうちキャラクタライン形成箇所103の両側に亘る範囲α1において相当塑性歪みが生じているが、その範囲α1のうちの内側の範囲α2において特に大きな歪みが生じている。この範囲α2は、成形対象領域101のうち第1隣接箇所104から第2隣接箇所106に亘る範囲である。この範囲α2に大きな歪みが生じているのは、成形工程の終期において第1及び第2隣接箇所104,106がパンチ10の頂部12とダイ20の凹部22の内面との間で第1及び第2隣接箇所104,106の厚さが元々の所定の厚さよりも小さくなるようにプレス成形され、それによって、第1及び第2隣接箇所104,106の厚さが減少した分の材料がキャラクタライン形成箇所103へ向かって流動したことによるものと考えられる。この実施例でも前記比較例と同様に成形対象領域101の曲げ変形によって生じる引っ張り方向の歪みによりキャラクタライン形成箇所103付近の薄肉化が生じるが、前記のような材料の流動によってキャラクタライン形成箇所103付近の厚さが補填される。その結果、キャラクタライン形成箇所103付近の部分の外面の扁平化が抑制されてキャラクタライン2がより先鋭に形成される。
(変形例)
本発明による自動車用パネルの製造方法は、前記のようなものに必ずしも限定されない。例えば、本発明による自動車用パネルの製造方法に以下のような技術を採用可能である。
具体的には、本発明による製造方法で用いられるパンチの頂部の形状は、必ずしも前記実施形態における頂部12の形状に限定されるものではなく、成形工程においてブランク材100の成形対象領域101を、キャラクタライン形成箇所103を頂点として曲げ変形させることができるとともに、その成形工程の終期においてキャラクタライン形成箇所103の両側の第1隣接箇所104及び第2隣接箇所106の厚さがブランク材100の元々の厚さよりも小さくなるように当該第1隣接箇所104及び当該第2隣接箇所106をプレス成形することが可能な形状であれば任意の形状を採用してもよい。図11~図13には、本発明の各変形例による製造方法で用いられるパンチ10の頂部12の形状が示されているとともに、ダイ20が下死点に達した状態でのパンチ10の頂部12付近及びダイ20のうちパンチ10の頂部12に対向する部分付近が部分的に示されている。
図11に示されている第1変形例では、パンチ10の頂部12のうち幅方向の中央付近(先端12c付近)の領域である先端領域12dが大きな曲率半径を有する円弧状の断面形状をなす外面を有し、当該頂部12のうち先端領域12dの両側の第1突出部12aと第2突出部12bとが先端領域12dの外面の曲率半径よりも小さい曲率半径を有する円弧状の断面形状をなす外面をそれぞれ有する。
また、図12に示されている第2変形例では、パンチ10の頂部12の先端面17が平面になっている。
また、図13に示されている第3変形例では、頂部12の第1突出部12aのうちダイ20の凹部22の第1内側面部26と対向する面18が第1外側面部14と概ね同様の傾斜角度を有する斜面となっているとともに、頂部12の第2突出部12bのうちダイ20の凹部22の第2内側面部27と対向する面19が第2外側面部16と概ね同様の傾斜角度を有する斜面となっている。
以上のような第1~第3変形例によるパンチ10のいずれにおいても、頂部12の第1突出部12aが第1外側面部14からダイ20の第1内側面部26側へ突出し且つ頂部12の第2突出部12bが第2外側面部16からダイ20の第2内側面部27側へ突出している。そして、このような第1~第3変形例によるパンチ10を用いた場合であっても、成形工程の終期(ダイ20が下死点に達した状態)では、ダイ20の凹部22の第1内側面部26に垂直な方向におけるその第1内側面部26とパンチ10の頂部12の第1突出部12aの外面との間の間隔、及び、ダイ20の凹部22の第2内側面部27に垂直な方向におけるその第2内側面部27とパンチ10の頂部12の第2突出部12bの外面との間の間隔は、ブランク材100の元々の所定の厚さよりも小さくなる。そのため、成形工程の終期においてブランク材100の成形対象領域101のうちキャラクタライン形成箇所103の両側の第1隣接箇所104及び第2隣接箇所106の厚さがブランク材100の元々の所定の厚さよりも小さくなるように第1隣接箇所104及び第2隣接箇所106をプレス成形することができる。
また、パンチ10の凸部11の第1外側面部14は、プレス成形装置にパンチ10及びダイ20が装着された状態で、必ずしもダイ20の凹部22の第1内側面部26と平行になるような傾斜角度を持つものでなくてもよく、第1内側面部26と異なる傾斜角度を持つものであってもよい。また、同様にパンチ10の凸部11の第2外側面部16は、プレス成形装置にパンチ10及びダイ20が装着された状態で、必ずしもダイ20の凹部22の第2内側面部27と平行になるような傾斜角度を持つものでなくてもよく、第2内側面部27と異なる傾斜角度を持つものであってもよい。
また、自動車用パネル1の製造方法において、成形工程の終期にブランク材100の成形対象領域101の第1及び第2隣接箇所104,106をそれらの厚さが元々の厚さよりも小さくなるようにダイ20の凹部22の内面とパンチ10の頂部12との間でプレス成形する結果、第1隣接箇所104の外面がダイ20の凹部22の第1内側面部26に強く押し付けられるとともに、第2隣接箇所106の外面がダイ20の凹部22の第2内側面部27に強く押し付けられる。その結果、成形された自動車用パネル1の外面のうちキャラクタライン2に対して両側にそれぞれ隣接した位置にダイ20に対する接触痕が残る可能性も考えられる。その対策としてダイ20の第1内側面部26のうちブランク材100の第1隣接箇所104に接触する部分とダイ20の第2内側面部27のうちブランク材100の第2隣接箇所106に接触する部分とにそれぞれゴムシート等の緩衝材を設置し、その緩衝材によって前記のような接触痕がつくのを抑制してもよい。
また、成形工程では、位置が固定されたパンチ10へ向かってダイ20を接近させる代わりに、位置が固定されたダイ20へ向かってパンチ10を接近させ、凸部11によってブランク材100の成形対象領域101を曲げ変形させてもよい。
また、成形工程におけるダイ20もしくはパンチ10の移動方向は、必ずしも上下方向に沿う方向に限定されず、任意の方向に設定されてもよい。
また、ダイ20を凹部22が上向きになる姿勢で配置し、パンチ10をその凸部11が下向きになる姿勢で、且つ、その凸部11が凹部22の真上に位置するように配置してもよい。
1 自動車用パネル
2 キャラクタライン
10 パンチ
11 凸部
12 頂部
12a 第1突出部
12b 第2突出部
14 第1外側面部
16 第2外側面部
20 ダイ
25 谷線部
26 第1内側面部
27 第2内側面部
30 ホルダ
100 ブランク材
101 成形対象領域
102 周辺部
103 キャラクタライン形成箇所

Claims (2)

  1. 所定の厚さを有する板状のブランク材をプレス成形することにより、キャラクタラインを有する目標形状の自動車用パネルを製造する方法であって、
    凹部を有するダイと前記凹部に向き合うように配置された凸部を有するパンチとの間に前記ブランク材を配置し、そのブランク材のうち前記目標形状に成形される成形対象領域の周りの周辺部をホルダで保持する保持工程と、
    前記ダイと前記パンチの一方を他方へ接近させることにより前記凹部と前記凸部との間で前記成形対象領域を前記目標形状に成形する成形工程と、を備え、
    前記凹部の内面は、当該凹部の底で前記凸部の頂部と対向する位置に設けられた谷線部を有し、
    前記成形工程では、前記頂部に前記成形対象領域を押し当てて、当該成形対象領域を前記キャラクタラインが形成される箇所であるキャラクタライン形成箇所を頂点として曲げ変形させ、その曲げ変形された前記成形対象領域のうち前記キャラクタライン形成箇所に対して一方側に隣接した第1隣接箇所と前記キャラクタライン形成箇所に対して前記第1隣接箇所と反対側に隣接した第2隣接箇所とを前記凹部の内面と前記凸部の前記頂部との間で挟み込み、この挟み込まれた時点において前記キャラクタライン形成箇所と前記凹部の前記内面の前記谷線部との間には隙間が残されており、その後、当該第1隣接箇所及び当該第2隣接箇所の両方の厚さが前記所定の厚さよりも小さくなるように当該第1隣接箇所及び当該第2隣接箇所を前記凹部の内面と前記頂部との間でプレス成形することにより、前記厚さが小さくなった分の材料が前記第1隣接箇所と前記第2隣接箇所との間の領域へ流動し、前記キャラクタライン形成箇所の厚さが補填される、自動車用パネルの製造方法。
  2. 前記凹部の内面は、前記谷線部に対して一方側に配置されて当該谷線部から離れるにつれて前記パンチ側へ向かうように延びる第1内側面部と、前記谷線部に対して前記第1内側面部と反対側に配置されて前記谷線部から離れるにつれて前記パンチ側へ向かうように延びる第2内側面部とを有し、
    前記凸部の外面は、前記頂部に対して一方側に配置されて前記第1内側面部と対向する第1外側面部と、前記頂部に対して前記第1外側面部と反対側に配置されて前記第2内側面部と対向する第2外側面部とを有し、
    前記頂部は、前記第1外側面部から前記第1内側面部側へ突出する第1突出部と、前記第2外側面部から前記第2内側面部側へ突出する第2突出部を有し、
    前記成形工程では、前記第1隣接箇所が前記第1内側面部に接触した状態で前記第1突出部が当該第1隣接箇所に食い込むように前記ダイと前記パンチの一方を他方へ接近させることによって当該第1隣接箇所の厚さが前記所定の厚さよりも小さくなるように当該第1隣接箇所をプレス成形するとともに、前記第2隣接箇所が前記第2内側面部に接触した状態で前記第2突出部が当該第2隣接箇所に食い込むように前記ダイと前記パンチの一方を他方へ接近させることによって当該第2隣接箇所の厚さが前記所定の厚さよりも小さくなるように当該第2隣接箇所をプレス成形する、請求項1に記載の自動車用パネルの製造方法。
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