JP7350256B2 - ガラスヤーンパッケージ - Google Patents
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Description
項1.円筒状ボビンと、該ボビン上にガラスヤーンが巻かれた巻取部と、を含むガラスヤーンパッケージであって、前記巻取部が円錐台形状の外形を形成するテーパー部を備え、前記巻取部の高さLfが200mm以下であり、前記巻取部の高さLfと前記巻取部の最大外径Dとの比(Lf/D)が1.5以下である、ガラスヤーンパッケージ。
項2.項1に記載のガラスヤーンパッケージを用い、糸速200m/min以下の速度で整経をおこなう工程を含む、ガラスクロスの製造方法。
ガラスヤーンを構成するガラス繊維のガラス材料としては、特に制限されず、例えば公知のガラス材料を用いることができる。ガラス材料としては、例えば、無アルカリガラス(Eガラス)、耐酸性の含アルカリガラス(Cガラス)、高強度・高弾性率ガラス(Sガラス、Tガラス等)、低誘電率・低誘電正接ガラス(NE,Lガラス等)、耐アルカリ性ガラス(ARガラス)等が挙げられ、好ましくは汎用性の高い無アルカリガラス(Eガラス)が挙げられる。上記ガラス繊維は、1種類のガラス材料からなるものであってもよいし、異なるガラス材料からなるガラス繊維を2種類以上組み合わせたものであってもよい。
本発明のガラスヤーンパッケージ1は、ガラスヤーンが巻かれた円筒状ボビン2を含む。円筒状ボビン2の材質としては、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等が挙げられる。円筒状ボビン2の全高としては、ガラスヤーンを巻くことができれば特に制限されないが、例えば、250mm以下が挙げられ、150mm以下が好ましく挙げられる。また、円筒状ボビン2の、巻取部3と接触する部分の最大外径dとしては、50~80mmが挙げられ、60~70mmが好ましく挙げられる。
本発明のガラスヤーンパッケージ1は、ボビン2上にガラスヤーンが巻かれた巻取部3と、を含み、巻取部3が円錐台形状の外形を形成するテーパー部31を備える。そして、巻取部3の高さLfは200mm以下であり、50~120mmが好ましく、70~100mmがより好ましい。
本発明のガラスヤーンパッケージ1の製造方法としては、特に制限されない。例えば、円筒状ボビン2、及びガラスストランドが巻き取られたケークを準備する工程、該ケークに巻き取られたガラスストランドを、リング撚糸機を用いて巻き返し撚糸をおこなってガラスヤーンとし、巻取部3が円錐台形状の外形を形成するテーパー部31を備え、巻取部の高さLfが200mm以下であり、巻取部の高さLfと前記巻取部の最大外径Dとの比(Lf/D)が1.5以下となるように前記ガラスヤーンを前記ボビン2に巻く工程、を含むものとすることができる。
本発明のガラスクロスの製造方法は、前述した本発明のガラスヤーンパッケージを用い、糸速200m/min以下の速度で整経をおこなう工程を含むことができる。
本発明のガラスヤーンパッケージは、細径化及び低番手化したガラスヤーンがボビンに巻かれたガラスヤーンパッケージを用いた薄型ガラスクロスの製造において、該ガラスヤーンパッケージの外層部における、毛羽の発生低減及び整経工程での糸切れ低減を図ることができることから、薄型のガラスクロス、例えば厚さが12μm以下のガラスクロスの、経糸として好適に用いることができる。また、緯糸として使用しても差し支えはない。
1.ケーク及び円筒状ボビンの準備
ケークとして、ガラス材料がEガラス、フィラメント径が3.6μm、フィラメント本数が40本であるガラスストランドを巻いたものを準備した。また、円筒状ボビンとして、ABS樹脂製で、図1に示す形状で、全高が110mm、巻取部3と接触する部分の最大外径dが65mmであるボビンを準備した。
リング撚糸機に上記準備したケーク及び円筒状ボビンをセットし、得られるガラスヤーンパッケージの形状が表1に記載する形状となるように、ガラスヤーンパッケージ最外層部における撚り数がZ方向に0.5(回/25mm)となるようにケークから巻き返して撚糸をおこない、ガラスヤーンパッケージを得た。得られたガラスヤーンの番手は1.1texであった。また、ガラスヤーンの巻き量は100kmとした。
1.ケーク及び円筒状ボビンの準備
ケークとして、ガラス材料がEガラス、フィラメント径が3.6μm、フィラメント本数が40本であるガラスストランドを巻いたものを準備した。また、円筒状ボビンとして、ABS樹脂製で、図1に示す形状で、全高が110mm、巻取部3と接触する部分の最大外径dが65mmであるボビンを準備した。
撚糸機に上記準備したケーク及び円筒状ボビンをセットし、得られるガラスヤーンパッケージの形状が表1に記載する形状となるように、ガラスヤーンパッケージ最外層部における撚り数がZ方向に0.5(回/25mm)となるようにケークから巻き返して撚糸をおこない、ガラスヤーンパッケージを得た。得られたガラスヤーンの番手は1.1texであった。また、ガラスヤーンの巻き量は200kmとした。
1.ケーク及び円筒状ボビンの準備
ケークとして、ガラス材料がEガラス、フィラメント径が3.6μm、フィラメント本数が40本であるガラスストランドを巻いたものを準備した。また、円筒状ボビンとして、ABS樹脂製で、図1に示す形状で、全高が110mm、巻取部3と接触する部分の最大外径dが65mmであるボビンを準備した。
撚糸機に上記準備したケーク及び円筒状ボビンをセットし、得られるガラスヤーンパッケージの形状が表1に記載する形状となるように、ガラスヤーンパッケージ最外層部における撚り数がZ方向に0.5(回/25mm)となるようにケークから巻き返して撚糸をおこない、ガラスヤーンパッケージを得た。得られたガラスヤーンの番手は1.1texであった。また、ガラスヤーンの巻き量は200kmとした。
1.ケーク及び円筒状ボビンの準備
ケークとして、ガラス材料がEガラス、フィラメント径が3.6μm、フィラメント本数が40本であるガラスストランドを巻いたものを準備した。また、円筒状ボビンとして、ABS樹脂製で、図1に示す形状で、全高が80mm、巻取部3と接触する部分の最大外径dが65mmであるボビンを準備した。
撚糸機に上記準備したケーク及び円筒状ボビンをセットし、得られるガラスヤーンパッケージの形状が表1に記載する形状となるように、ガラスヤーンパッケージ最外層部における撚り数がZ方向に0.5(回/25mm)となるようにケークから巻き返して撚糸をおこない、ガラスヤーンパッケージを得た。得られたガラスヤーンの番手は1.1texであった。また、ガラスヤーンの巻き量は200kmとした。
1.ケーク及び円筒状ボビンの準備
ケークとして、ガラス材料がEガラス、フィラメント径が3.6μm、フィラメント本数が40本であるガラスストランドを巻いたものを準備した。また、円筒状ボビンとして、ABS樹脂製で、図1に示す形状で、全高が225mm、巻取部3と接触する部分の最大外径dが65mmであるボビンを準備した。
撚糸機に上記準備したケーク及び円筒状ボビンをセットし、得られるガラスヤーンパッケージの形状が表1に記載する形状となるように、ガラスヤーンパッケージ最外層部における撚り数がZ方向に0.5(回/25mm)となるようにケークから巻き返して撚糸をおこない、ガラスヤーンパッケージを得た。得られたガラスヤーンの番手は1.1texであった。また、ガラスヤーンの巻き量は100kmとした。
1.ケーク及び円筒状ボビンの準備
ケークとして、ガラス材料がEガラス、フィラメント径が3.6μm、フィラメント本数が40本であるガラスストランドを巻いたものを準備した。また、円筒状ボビンとして、ABS樹脂製で、図1に示す形状で、全高が225mm、巻取部3と接触する部分の最大外径dが65mmであるボビンを準備した。
撚糸機に上記準備したケーク及び円筒状ボビンをセットし、得られるガラスヤーンパッケージの形状が表1に記載する形状となるように、ガラスヤーンパッケージ最外層部における撚り数がZ方向に0.5(回/25mm)となるようにケークから巻き返して撚糸をおこない、ガラスヤーンパッケージを得た。得られたガラスヤーンの番手は1.1texであった。また、ガラスヤーンの巻き量は200kmとした。
1.ケーク及び円筒状ボビンの準備
ケークとして、ガラス材料がEガラス、フィラメント径が3.6μm、フィラメント本数が40本であるガラスストランドを巻いたものを準備した。また、円筒状ボビンとして、ABS樹脂製で、図1に示す形状で、全高が140mm、巻取部3と接触する部分の最大外径dが65mmであるボビンを準備した。
撚糸機に上記準備したケーク及び円筒状ボビンをセットし、得られるガラスヤーンパッケージの形状が表1に記載する形状となるように、ガラスヤーンパッケージ最外層部における撚り数がZ方向に0.5(回/25mm)となるようにケークから巻き返して撚糸をおこない、ガラスヤーンパッケージを得た。得られたガラスヤーンの番手は1.1texであった。また、ガラスヤーンの巻き量は200kmとした。
各ガラスヤーンパッケージを軸方向が水平方向に向くようにセットし、円筒状ボビンの先端部(図1でいうつかみ部21の先端部)から250mmの位置にスネイルガイドをセットし、さらにスネイルガイドの先に長さ1.5mm以上の毛羽数をカウントするセンサーをセットし、ガラスヤーンをつかみ部21の先端部の方向へ糸速160m/minで500m解舒して、毛羽数を測定した。毛羽数が30個以下を合格とした。
各ガラスヤーンパッケージを軸方向が水平方向に向くようにセットし、円筒状ボビンの先端部(図1でいうつかみ部21の先端部)から250mmの位置にスネイルガイドをセットし、ガラスヤーンパッケージの最外層部分からガラスヤーンをつかみ部21の先端部の方向へ糸速160m/minで100m解舒することを10回おこない、スナールの発生頻度を観察した。なお、スナールとは、撚り戻しによる突起の発生であり、当該突起の長さが1cm以上のものをスナールとしてカウントした。スナールの発生頻度は、以下の基準で評価をおこない、○以上を合格とした。
◎・・・試行回数10回のうち、スナールの発生がない。
○・・・試行回数10回のうち、スナールの発生が1回。
×・・・試行回数10回のうち、スナールの発生が2回以上。
Claims (3)
- 円筒状ボビンと、該ボビン上にガラスヤーンが巻かれた巻取部と、を含むガラスヤーンパッケージであって、
前記ガラスヤーンの番手が0.8~4.5texであり、
前記ガラスヤーンの撚り数が0.3~1.0回/25.4mmであり、
前記巻取部が円錐台形状の外形を形成するテーパー部を備え、
前記巻取部の高さLfが200mm以下であり、
前記巻取部の高さLfと前記巻取部の最大外径Dとの比(Lf/D)が0.7~1.3である、ガラスヤーンパッケージ。 - 前記巻取部の高さLfが50~120mmである、請求項1に記載のガラスヤーンパッケージ。
- 請求項1又は2に記載のガラスヤーンパッケージを用い、糸速200m/min以下の速度で整経をおこなう工程を含む、ガラスクロスの製造方法。
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JP2006219770A (ja) | 2005-02-09 | 2006-08-24 | Nippon Electric Glass Co Ltd | ガラスヤーン回巻体、その製造方法及びガラスクロス |
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