JP7349461B2 - 容器詰め燻製風味酸性乳化液状調味料及びその製造方法並びに燻製香の保持方法 - Google Patents
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少なくとも、食用油脂、食酢、及び卵黄を含有する容器詰め燻製風味酸性乳化液状調味料であって、
前記食酢の少なくとも一部が燻製酢であり、
前記卵黄として酵素未処理卵黄及び酵素処理卵黄を含有し、
前記酸性乳化液状調味料中の酵素処理卵黄の含有量が、生換算で、前記酵素未処理卵黄の生換算での1質量部に対して0.08質量部以上20質量部以下であることを特徴とする、
酸性乳化液状調味料が提供される。
少なくとも、食用油脂、食酢、及び卵黄を含有する容器詰め燻製風味酸性乳化液状調味料の製造方法であって、
食酢の少なくとも一部として燻製酢を用い、
前記卵黄として酵素未処理卵黄及び酵素処理卵黄を用い、
前記酸性乳化液状調味料中の前記酵素処理卵黄の含有量が、生換算で、前記酵素未処理卵黄の生換算での1質量部に対して0.08質量部以上20質量部以下であることを特徴とする、
酸性乳化液状調味料の製造方法が提供される。
少なくとも、食用油脂、食酢、及び卵黄を含有する容器詰め燻製風味酸性乳化液状調味料の燻製香を保持する方法であって、
食酢の少なくとも一部として燻製酢を用い、
前記卵黄として酵素未処理卵黄及び酵素処理卵黄を用い、
前記酸性乳化液状調味料中の前記酵素処理卵黄の含有量が、生換算で、前記酵素未処理卵黄の生換算での1質量部に対して0.08質量部以上20質量部以下であることを特徴とする、
燻製香の保持方法が提供される。
本発明の酸性乳化液状調味料は、燻製香を有し、少なくとも、食用油脂、食酢、及び卵黄を含有するものであり、水及び他の原料等をさらに含んでもよい。酸性乳化液状調味料は容器に充填された状態で、長期間の保存後でも燻製香を保持している。
酸性乳化液状調味料の水分含量は、特に限定されずに他の成分の含有量に応じて適宜設定することができる。酸性乳化液状調味料の水分含量は、好ましくは1質量%以上60質量%以下であり、下限値はより好ましくは5質量%以上であり、さらに好ましくは10質量%以上であり、また、上限値はより好ましくは50質量%以下であり、さらに好ましくは40質量%以下であり、さらにより好ましくは30質量%以下である。
酸性乳化液状調味料のpHは、好ましくは3.0以上4.8以下であり、下限値はより好ましくは3.3以上であり、さらに好ましくは3.5以上であり、また、上限値はより好ましくは4.7以下であり、さらに好ましくは4.6以下である。酸性液状調味料のpHが上記範囲内であれば、酸性乳化液状調味料の微生物発生を制御して保存性を高めながら、酸性乳化液状調味料の風味を良好にすることができる。なお、酸性乳化液状調味料のpHの値は、1気圧、品温20℃とした時に、市販のpH測定器(例えば、株式会社堀場製作所製卓上型pHメータF-72)を用いて測定した値である。
酸性乳化液状調味料の粘度は、特に限定されないが、例えば5Pa・s以上2000Pa・s以下であり、下限値は好ましくは15Pa・s以上であり、より好ましくは20Pa・s以上であり、さらに好ましくは25Pa・s以上であり、また、上限値は好ましくは1500Pa・s以下であり、より好ましくは1000Pa・s以下であり、さらに好ましくは500Pa・s以下である。酸性乳化液状調味料に上記範囲内の粘度を付与することで、酸性乳化液状調味料の風味をより感じることができる。
なお、粘度の測定方法は、BH形粘度計を使用し、品温25℃、回転数2rpmの条件で、粘度が5Pa・s未満のとき:ローターNo.5、粘度が5Pa・s以上500Pa・s未満のとき:ローターNo.6、500Pa・s以上のとき:ローターNo.7を使用し、測定開始後ローターが2回転した時の示度により算出した値である。
酸性乳化液状調味料のL値は、好ましくは60以上98以下であり、下限値は好ましくは65以上であり、さらに好ましくは70以上である。酸性乳化液状調味料のL値が上記範囲内であることで、燻製風味酸性乳化液状調味料として好ましい色調を得ることができる。
なお、色の明度を示すL値は、物質が有する色の明度を規定する値であり、0から100の間の数値で表される。L値が100である場合、最も明るい状態(完全な白色)を示し、一方、L値が0である場合最も暗い状態(完全な黒色)を示す。
酸性乳化液状調味料中の油滴のメジアン径(累積頻度が50%になる粒子径)は、上限値は好ましくは10.0μm以下であり、より好ましくは7.0μm以下であり、より好ましくは5.0μm以下であり、また、下限値は好ましくは1.0μm以上である。酸性乳化液状調味料中の油滴のメジアン径が前記上限値以下であれば、保存中の酸性乳化液状調味料の褐変を抑制することができる。
なお、本発明における油滴のメジアン径(累積頻度が50%になる粒子径)は、レーザー回折式粒度分布測定装置「粒度分布計MT3300EXII(日機装株式会社製)」を用いて、分析条件:体積基準、非球形、屈折率1.6、粒子径測定範囲:0.021μm以上2000μm以下、粒子径区分:132chで測定される値である。また、累積頻度とは、当該範囲の粒子径区分に入る粒子の割合が全体の何%に該当するかを表す値である。
酸性乳化液状調味料に用いる食用油脂は、特に限定されず従来公知の食用油脂を用いることができる。具体的には、食用油脂として、例えば、菜種油、大豆油、コーン油、パーム油、綿実油、ひまわり油、サフラワー油、胡麻油、オリーブ油、亜麻仁油、米油、椿油、荏胡麻油、グレープシードオイル、ピーナッツオイル、アーモンドオイル、アボカドオイル等の植物油脂、魚油、牛脂、豚脂、鶏脂、又はMCT(中鎖脂肪酸トリグリセリド)、ジグリセリド、硬化油、エステル交換油等のような化学的あるいは酵素的処理等を施して得られる油脂等を用いることができる。これらの中でも植物油脂を用いることが好ましく、菜種油、大豆油、コーン油、パーム油、またはこれらの混合油を用いることがより好ましい。
食用油脂の含有量は、酸性乳化液状調味料全体に対して、好ましくは30質量%以上90質量%以下であり、下限値はより好ましくは40質量%以上であり、さらに好ましくは50質量%以上であり、さらにより好ましくは60質量%以上であり、また、上限値はより好ましくは85質量%以下であり、さらに好ましくは80質量%以下である。酸性乳化液状調味料中の油脂の含有量が上記範囲内であれば、油由来のコク味を十分に感じながら、長期間の保存後であっても、燻製香を保持し、かつ乳化状態を維持することができる。
酸性乳化液状調味料に用いる食酢は、水及び酢酸を主成分とするものである。本発明における食酢としては、消費者庁が定める「食品表示基準」に列挙される食酢が挙げられるが、これに類似する酸味調味料も含まれる。より詳細には、食酢としては、たとえば、米、麦芽、酒粕等の穀類もしくはそれらの加工品、ぶどう、りんご等の果実、タマネギ、ニンジン、トマト等の野菜、その他農産物、アルコール等を酢酸発酵させたものや、別途酢酸を添加したもの、又はこれらを混合したものが挙げられる。糖類、有機酸、アミノ酸、食塩等を加えたものもこれに含まれる。このような食酢としては、例えば、米酢、黒酢、五穀酢、ワインビネガー、りんご酢、トマト酢、もろみ酢、及び梅酢等が挙げられる。これらの食酢は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明においては、食酢の少なくとも一部に燻製酢を用いる。酸性乳化液状調味料に燻製酢を配合することで、燻製風味を付与することができる。燻製酢としては、例えば、上記の食酢を従来公知の方法により燻煙処理したものが挙げられる。燻煙処理としては、例えば、一般的な燻煙装置を用いて行うことができる。燻煙処理に用いる燻煙材は特に限定されず、例えば、サクラ、ブナ、ナラ、リンゴ、ヒッコリー、クルミ、カシ等のスモークチップやスモークウッドが挙げられる。
酸性乳化液状調味料には、卵黄として酵素未処理卵黄及び酵素処理卵黄を用いる。酵素未処理卵黄としては、例えば、液卵黄や生卵黄、当該液卵黄や生卵黄に殺菌処理、冷凍処理、脱糖処理、スプレードライ又はフリーズドライ等の乾燥処理、超臨界二酸化炭素処理等の脱コレステロール処理、食塩又は糖質等の混合処理等の1種又は2種以上の処理を施したもの等が挙げられる。
酸性乳化液状調味料は、上述した原料以外に、本発明の効果を損なわない範囲で酸性乳化液状調味料に通常用いられている各種原料を適宜選択し含有させることができる。例えば、醤油、みりん、食塩、胡麻、グルタミン酸ナトリウム、ブイヨン等の調味料、ぶどう糖、果糖、蔗糖、麦芽糖、オリゴ糖、トレハロース等の糖類、からし粉、胡椒等の香辛料、レシチン、リゾレシチン、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等の乳化剤、キサンタンガム、カラギーナン、コンニャクガム、グアーガム、タマリンドシードガム、ローカストビーンガム、アラビアガム、及びジェランガム等の増粘剤、アセチル化アジピン酸架橋澱粉、アセチル化リン酸架橋澱粉、アセチル化酸化澱粉、及びオクテニルコハク酸澱粉ナトリウム等の加工澱粉、アスコルビン酸、ビタミンE等の酸化防止剤、静菌剤等が挙げられる。
酸性乳化液状調味料を充填する容器は、材質や形状等は特に制限されず、従来公知の酸性乳化液状調味料用容器を用いることができる。容器としては、例えば、プラスチック製やガラス製の硬質容器、ポリエチレン製、ポリプロピレン製、及びビニル製等の軟質容器等が挙げられる。また、これらの容器の形状としては、例えば、円筒状、ボトル状等が挙げられる。
本発明の容器詰め燻製風味酸性乳化液状調味料の製造方法は、少なくとも、食用油脂、食酢、及び卵黄を含有する酸性乳化液状調味料において、食酢の少なくとも一部として燻製酢を用い、卵黄として酵素未処理卵黄及び酵素処理卵黄を用い、酸性乳化液状調味料中の酵素未処理卵黄及び酵素処理卵黄の含有量を調節するものである。酸性乳化液状調味料中の酵素未処理卵黄及び酵素処理卵黄の含有量については上述の通りである。
本発明の酸性乳化液状調味料の製造には、通常の酸性乳化液状調味料の製造に使われる装置を用いることができる。このような装置としては、例えば、一般的な撹拌機、スティックミキサー、スタンドミキサー、ホモミキサー、ホモディスパー等が挙げられる。撹拌機の撹拌羽形状としては、例えばプロペラ翼、タービン翼、パドル翼、アンカー翼等が挙げられる。
本発明の燻製香の保持方法は、少なくとも、食用油脂、食酢、及び卵黄を含有する容器詰め燻製風味酸性乳化液状調味料において、食酢の少なくとも一部として燻製酢を用い、卵黄として酵素未処理卵黄及び酵素処理卵黄を用い、酸性乳化液状調味料中の酵素未処理卵黄及び酵素処理卵黄の含有量を調節することで、酸性乳化液状調味料を長期保存後であっても、燻製香を保持することができる。
[実施例1]
表1に記載の配合割合に準じて、酸性乳化液状調味料を製造した。具体的には、まず、食酢(燻製香無し、酸度5%)、燻製酢、食塩、グルタミン酸ナトリウム、香辛料、及び清水を均一になるように混合して、水相を調整した。その後、調整した水相に、酵素未処理卵黄及びホスホリパーゼA処理卵黄(リゾ化率20~80%のもの)を加えた後、食用植物油脂を注加し、乳化処理を行って、酸性乳化液状調味料を調製した。
表1に記載の配合割合に準じて、酵素未処理卵黄及びホスホリパーゼA処理卵黄の添加量を変更した以外は、実施例1と同様にして酸性乳化液状調味料を調製した。
上記で得られた酸性乳化液状調味料について、1気圧、品温20℃とした時に、pH測定器(株式会社堀場製作所製卓上型pHメータF-72)を用いて、pHを測定した。酸性乳化液状調味料のpHは、いずれも3.5以上4.6以下であった。
上記で得られた酸性乳化液状調味料について、BH形粘度計を使用し、品温25℃、回転数2rpmの条件で、ローターNo. 6を使用し、測定開始後ローターが2回転した時の示度により、粘度を算出した。測定結果を表1に示した。
上記で得られた酸性乳化液状調味料について、複数の訓練されたパネルにより、下記の基準で、「製造直後の酸性乳化液状調味料の燻製香」及び「保存後期の酸性乳化液状調味料の燻製香」を官能評価した。保存後期の酸性乳化液状調味料の燻製香の評価には、容器に充填した後に暗所にて25℃で1か月保存後の酸性乳化液状調味料を用いた。また、保存後期の酸性乳化液状調味料の燻製香の評価における対照区とは、製造直後の酸性乳化液状調味料である。評価結果の平均値を表1に示した。各評価結果の平均値が2点以上であれば、合格である。
[製造直後の酸性乳化液状調味料の燻製香の評価基準]
3:燻製香を良く感じた。
2:燻製香を感じた。
1:燻製香を感じたが、弱かった。
[保存後期の酸性乳化液状調味料の燻製香の評価基準]
4:対照区と比較し、燻製香が殆ど低下していなかった。
3:対照区と比較し、燻製香がわずかに低下していた。
2:対照区と比較し、燻製香が低下していたが、問題のない範囲であった。
1:対照区と比較し、燻製香が著しく低下していた。
上記で得られた酸性乳化液状調味料について、下記の基準で、「保存後期の酸性乳化液状調味料の乳化状態」について評価した。評価には、容器に充填した後に暗所にて25℃で1か月保存後の酸性乳化液状調味料を用いた。評価結果を表1に示した。
[保存後期の酸性乳化液状調味料の乳化状態の評価基準]
〇:酸性乳化液状調味料は、上記期間の保存後であっても、分離が生じていなかった。
×:酸性乳化液状調味料は、上記期間の保存後には、分離が生じていた。
一方、比較例1の酸性乳化液状調味料は、保存後に分離が生じてしまった。また、比較例2の酸性乳化液状調味料は、製造直後の燻製香が弱く、さらに保存後期の燻製香が著しく低下していた。
なお、実施例1~3の酸性乳化液状調味料における製造直後のL値は全て、70以上98以下であった。
実施例1~3の酸性乳化液状調味料の製造の際に、乳化処理の条件を変更して、酸性乳化液状調味料中の油滴のメジアン径が表2に記載の通りになるように調節した。
上記で得られた酸性乳化液状調味料中の油滴のメジアン径(頻度の累積が50%になる粒子径)を、下記の測定条件でレーザー回折式粒度分布測定装置を用いて測定した。測定結果を表2に示した。
(測定条件)
・測定機器:日機装株式会社製、粒度分布計MT3300EXII
・測定基準:体積
・分析条件:非球形、屈折率1.6
・粒子径測定範囲:0.021μm以上2000μm以下
・粒子径区分:132ch
上記で得られた酸性乳化液状調味料の製造直後のL値および上記で得られた酸性乳化液状調味料を容器に充填した後に暗所にて25℃で1か月保存後のL値を、下記の測定条件で分光測色計を用いて測定した。得られた測定結果から、下記式により保存前後のL値変化量を算出し、表2に示した。保存前後のL値変化量が小さい方が、酸性乳化液状調味料の褐変が抑制されていることを示す。
(測定条件)
・測定機器:コニカミノルタ社製、型番:CM5
・正反射光処理:SCE
・測定径:30mm
・測定方法:反射率測定
・基準光源:D65
・視野:2°
(保存前後のL値変化量)
L値変化量=(L1-L2)/L1
L1:酸性乳化液状調味料の製造直後のL値
L2:酸性乳化液状調味料の暗所にて25℃で1か月保存後のL値
[実施例4~8、比較例3]
表3に記載の配合割合に準じて、酸性乳化液状調味料を製造した。具体的には、まず、食酢(燻製香無し、酸度5%)、燻製酢、食塩、グルタミン酸ナトリウム、香辛料、及び清水、さらに必要に応じてキサンタンガム及び加工澱粉を均一になるように混合して、水相を調整した。その後、調整した水相に、酵素未処理卵黄及びホスホリパーゼA処理卵黄(リゾ化率20~80%のもの)を加えた後、食用植物油脂を注加し、乳化処理を行って、酸性乳化液状調味料を調製した。
上記で得られた酸性乳化液状調味料について、上記の<酸性乳化液状調味料の製造例1>と同様にして、pHを測定した。酸性乳化液状調味料のpHは、いずれも3.5以上4.6以下であった。
上記で得られた酸性乳化液状調味料について、上記の<酸性乳化液状調味料の製造例1>と同様にして、粘度を測定した。測定結果を表3に示した。
上記で得られた酸性乳化液状調味料について、上記の<酸性乳化液状調味料の製造例1>と同様にして、「製造直後の酸性乳化液状調味料の燻製香」及び「保存後期の酸性乳化液状調味料の燻製香」を官能評価した。評価結果を表3に示した。
上記で得られた酸性乳化液状調味料について、上記の<酸性乳化液状調味料の製造例1>と同様にして、「保存後期の酸性乳化液状調味料の乳化状態」について評価した。評価結果を表3に示した。
一方、比較例3の酸性乳化液状調味料は、保存後に分離が生じてしまった。
なお、得られた実施例4~8の酸性乳化液状調味料における製造直後のL値は全て、70以上98以下であった。
Claims (10)
- 少なくとも、食用油脂、食酢、及び卵黄を含有する容器詰め燻製風味酸性乳化液状調味料(但し、マヨネーズ自体を燻製した燻製マヨネーズおよび原料として燻製オリーブオイルを用いた燻製マヨネーズを除く)であって、
前記食酢の少なくとも一部が、原料として燻製酢を用いたものであり、
前記卵黄として酵素未処理卵黄及び酵素処理卵黄を含有し、
前記酸性乳化液状調味料中の酵素処理卵黄の含有量が、生換算で、前記酵素未処理卵黄の生換算での1質量部に対して0.08質量部以上20質量部以下であり、かつ、前記酸性乳化液状調味料全量に対して1.0質量%以上5.0質量%以下であることを特徴とする、
酸性乳化液状調味料。 - 前記酵素処理卵黄が、ホスホリパーゼA処理卵黄であることを特徴とする、
請求項1に記載の酸性乳化液状調味料。 - 前記調味料がマヨネーズ様調味料であることを特徴とする、
請求項1または2に記載の酸性乳化液状調味料。 - 前記酸性乳化液状調味料は、水相中に油相が油滴状に分散しており、油滴のメジアン径が10.0μm以下であることを特徴とする、
請求項1~3のいずれか一項に記載の酸性乳化液状調味料。 - 前記酵素未処理卵黄の含有量が、生換算で、前記酸性乳化液状調味料全量に対して0.1質量%以上であることを特徴とする、
請求項1~4のいずれか一項に記載の酸性乳化液状調味料。 - 前記食用油脂の含有量が、前記酸性乳化液状調味料全量に対して30質量%以上90質量%以下であることを特徴とする、
請求項1~5のいずれか一項に記載の酸性乳化液状調味料。 - 前記燻製酢の含有量が、前記酸性乳化液状調味料全量に対して1.0質量%以上20.0質量%以下であることを特徴とする、
請求項1~6のいずれか一項に記載の酸性乳化液状調味料。 - 前記酸性乳化液状調味料の25℃における粘度が5Pa・s以上2000Pa・s以下であることを特徴とする、
請求項1~7のいずれか一項に記載の酸性乳化液状調味料。 - 少なくとも、食用油脂、食酢、及び卵黄を含有する容器詰め燻製風味酸性乳化液状調味料(但し、マヨネーズ自体を燻製した燻製マヨネーズおよび原料として燻製オリーブオイルを用いた燻製マヨネーズを除く)の製造方法であって、
食酢の少なくとも一部の原料として燻製酢を用い、
前記卵黄として酵素未処理卵黄及び酵素処理卵黄を用い、
前記酸性乳化液状調味料中の前記酵素処理卵黄の含有量が、生換算で、前記酵素未処理卵黄の生換算での1質量部に対して0.08質量部以上20質量部以下であり、かつ、前記酸性乳化液状調味料全量に対して1.0質量%以上5.0質量%以下であることを特徴とする、
酸性乳化液状調味料の製造方法。 - 少なくとも、食用油脂、食酢、及び卵黄を含有する容器詰め燻製風味酸性乳化液状調味料(但し、マヨネーズ自体を燻製した燻製マヨネーズおよび原料として燻製オリーブオイルを用いた燻製マヨネーズを除く)の燻製香を保持する方法であって、
食酢の少なくとも一部の原料として燻製酢を用い、
前記卵黄として酵素未処理卵黄及び酵素処理卵黄を用い、
前記酸性乳化液状調味料中の前記酵素処理卵黄の含有量が、生換算で、前記酵素未処理卵黄の生換算での1質量部に対して0.08質量部以上20質量部以下であり、かつ、前記酸性乳化液状調味料全量に対して1.0質量%以上5.0質量%以下であることを特徴とする、
燻製香の保持方法。
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