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JP7343885B2 - 皮膚化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は皮膚化粧料に関し、詳細には、皮膚の乾燥及びそれに伴うあれ肌を改善するとともに、小じわを軽減し、肌のハリ・弾力を向上させうる、塗布後のべたつきが少ない使用感触に優れた皮膚化粧料に関する。
一般的な皮膚の老化兆候として、皮膚の乾燥及びそれに伴う角質細胞の剥離を伴う肌荒れ、肌のハリや弾力低下によるシワ、タルミなどの現象が挙げられる。特に、目元や口元に形成されるこれらの現象は、著しく顔の老化を印象付ける因子である。これらの複合的な老化兆候を抑止・改善することは、美容上好ましくないさまざまな皮膚状態の予防のためのケアとして極めて重要である。
これらの老化兆候を防止するために、様々な方法や化粧料が提案されており、例えば、保湿成分を用いて皮膚のバリア機能を補う方法、皮膚機能を改善する成分を配合して皮膚機能を徐々に改善させる方法などが挙げられる。保湿成分による皮膚のバリア機能を補う方法としては、例えば多価アルコールや糖類などの水和性の高い保湿成分、流動パラフィンやエステル油剤などの皮膚閉塞性の高い油分を配合することにより皮膚水分蒸散量を調整することが一般的に行われている。 しかしながら上記従来技術は、いずれも肌荒れ改善を目的とする皮膚化粧料として一定の効果を有するものの、保湿成分による皮膚のバリア機能を補う方法は、いずれも皮膚水分保持能力(一定時間経過後における保湿効果)が充分なものとは言えず、さらに角質改善効果も少ないものであり、また油剤による閉塞剤を用いた場合、塗布後の感触が油っぽくベタベタするなどの欠点があり、より有効性のある効果を発揮するには保湿成分や油剤を多量に配合しなければならず、その結果として総じてべたつき感が強いものが多く、塗布後の感触において使用者の満足を得られるものではなかった。
また化粧料により皮膚閉塞性を高めるのではなく、皮膚機能そのものを改善させる方法としては、例えば、種々の植物抽出物の配合により、幹細胞因子の産生及び/又は放出を抑制して肌荒れを改善する皮膚外用剤(例えば、特許文献1を参照)が提案されている。 しかしながら、これらの幹細胞因子の産生及び/又は放出を抑制する皮膚外用剤は、長期間の使用により肌荒れの改善はみられるものの、小じわの改善や肌のハリ・弾力のような種々の老化兆候を抑止・改善する効果までを有するものではなかった。
さらに、塗布時のベタつき軽減や保湿効果の持続性向上を目的に、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンとヒアルロン酸を含むムコ多糖を組み合わせた皮膚外用剤(例えば、特許文献2を参照)が提案されている。 しかしながら、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンとヒアルロン酸を含むムコ多糖を組み合わせた皮膚外用剤は長時間の保湿効果を有し、塗布時のベタつきを軽減するものであるものの、種々の植物抽出物の配合により、幹細胞因子の産生及び/又は放出を抑制して肌荒れを改善する化粧料と同様に、小じわの改善や肌のハリ・弾力のような種々の老化兆候を抑止・改善するものではなかった。
一方、種々の老化兆候を抑止・改善する皮膚外用剤として、α-ヒドロキシ酸とレチノールとのリン酸ジエステル複合体を含有することを特徴とする皮膚外用剤(例えば、特許文献3を参照)、剥皮マスクメロンからの抽出物を配合した皮膚化粧料(例えば、特許文献4を参照)、イネ科植物の胎座抽出物を含有することを特徴とする皮膚外用剤(例えば、特許文献5を参照)が提案されている。 しかしながら、α-ヒドロキシ酸とレチノール
とのリン酸ジエステル複合体を含有することを特徴とする皮膚外用剤はしわ改善や皮膚弾性の上昇効果を有するものであるものの、持続性のある保湿効果やあれ肌改善効果を充分に有するものでなかったり、剥皮マスクメロンからの抽出物を配合した皮膚化粧料はしわ改善や皮膚弾性の上昇効果、持続性のある保湿効果を有するものであるものの、あれ肌改善効果を充分に有するものでなかったり、イネ科植物の胎座抽出物を含有することを特徴とする皮膚外用剤はあれ肌改善効果や皮膚弾性の上昇効果を有するものであるものの、持続性のある保湿効果やしわ改善を充分に有するものでなかったり、複合的な老化兆候を抑止・改善しうる皮膚外用剤といえるものではなかった。
皮膚の老化現象は、一事象が単独で発生するものではなく、皮膚変化が複合的に発生し進行するものであることから、単に保湿やしわ改善のみに効果を有するものでなく、皮膚水分保持能力の向上(一定時間経過後における保湿効果)、肌バリア機能の改善に伴う肌荒れからの回復、さらに小じわ軽減や、肌のハリ・弾力向上などの複合的な老化兆候を改善しうる効果を有し、さらにべたつきがない使用感触に優れた皮膚化粧料が強く望まれていた。
特開2006-056902号公報 特開2004-238334号公報 特開平8-73312号公報 特許第4351997号 特許第4025600号
本発明の目的は、皮膚の乾燥及びそれに伴うあれ肌を改善するとともに、小じわを軽減し、肌のハリ・弾力を向上させうる、塗布後のべたつきが少ない皮膚化粧料を提供することにある。
本発明者らは上記問題点を鑑みて鋭意研究を重ねた結果、メロン胎座抽出物と、従来より保湿作用などが報告されているヒアルロン酸及びその塩、コラーゲンの加水分解物、セラミドから選ばれる1種又は2種以上の肌の保湿機能を高める成分と、レチノール及びその誘導体、ローヤルゼリー抽出物、オウゴン根抽出物から選ばれる1種又は2種以上のアンチエイジング成分を組み合わせることにより、相乗的に機能が高まり、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
本願第一の発明は、下記成分(A)~(C)を含有することを特徴とする皮膚化粧料である。
(A)メロン胎座抽出物
(B)ヒアルロン酸及びその塩、コラーゲンの加水分解物、セラミドから選ばれる1種又は2種以上
(C)レチノール及びその誘導体、ローヤルゼリー抽出物、オウゴン根抽出物から選ばれる1種又は2種以上
本願第二の発明は、下記成分(B)および(C)を含有する皮膚化粧料に、メロン胎座抽出物を添加することにより、皮膚化粧料の保湿機能、あれ肌改善効果、小じわ改善効果、および肌のハリ・弾力改善効果を向上させる方法である。
(B)ヒアルロン酸及びその塩、コラーゲンの加水分解物、セラミドから選ばれる1種又
は2種以上
(C)レチノール及びその誘導体、ローヤルゼリー抽出物、オウゴン根抽出物から選ばれる1種又は2種以上
本発明によれば、皮膚の乾燥及びそれに伴うあれ肌を改善するとともに、小じわを軽減し、肌のハリ・弾力を向上させうる、塗布後のべたつきが少ない皮膚化粧料を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の皮膚化粧料に使用する(A)メロン胎座抽出物は、メロン(Cucumis melo)の胎座(Placenta)から抽出された抽出物である。
本発明で使用する成分(A)は、そのまま又は粉砕後、水、エタノール等の低級アルコール、プロピレングリコールや1,3-ブチレングリコール等の多価アルコール、ジエチレングリコールエーテル等の多価アルコールアルキルエーテルその他の極性溶媒、又はそれらの混液にて抽出して得ることができるが、これらに限定されるものではない。
本発明の皮膚化粧料に使用する(A)メロン胎座抽出物の配合量は、好ましくは全組成中0.001~5質量%であり、更に好ましくは0.01~1質量%である。0.001質量%未満では、充分なしわ改善効果及び老化兆候の抑止効果が得られず、5質量%を超えるとべたつきが生じたり、製剤の安定性を損なう場合がある。
本発明の皮膚化粧料に使用する(B)ヒアルロン酸及びその塩、コラーゲンの加水分解物、セラミドから選ばれる1種又は2種以上は、それ単独で肌の保湿機能を高めることが一般的に知られているが、(A)成分と組み合わせることで相乗的に肌のうるおいを保つことができる。これらの成分の組み合わせ及び種類については、通常化粧料又は医薬品等に用いられるものであれば特に制限されず、市販品を使用することができる。また、これらの成分の由来は特に限定されず、例えばヒアルロン酸及びその塩であれば例えば鶏冠由来・発酵由来のものが選択でき、セラミドであれば例えば動物由来・植物由来のものが選択できる。
本発明の皮膚化粧料に使用する(B)ヒアルロン酸及びその塩、およびコラーゲンの加水分解物の配合量は、好ましくは全組成中0.01~1質量%であり、更に好ましくは0.1~0.5質量%である。
また、本発明の皮膚化粧料に使用するセラミドの配合量は、好ましくはその固形分換算で0.0001~0.005質量%である。いずれも下限に記載の配合量未満では、充分な保湿機能およびあれ肌改善効果が得られず、上限に記載の配合量を超えるとべたつきが生じたり、オリなどの析出物が生じる場合がある。
本発明の皮膚化粧料に使用する(C)レチノール及びその誘導体、ローヤルゼリー抽出物、オウゴン根抽出物から選ばれる1種又は2種以上は、それ単独で活性酸素の除去効果があることが一般的に知られているが、(A)成分と組み合わせることで相乗的に肌のアンチエイジング効果(小じわ改善効果、肌のハリ・弾力改善効果)を高めることができる。
本発明の皮膚化粧料に使用するレチノール及びその誘導体の配合量は、好ましくは全組成中0.0001~0.01質量%である。0.0001質量%未満では充分なアンチエイ
ジング効果(小じわ改善効果、肌のハリ・弾力改善効果)が得られず、0.01質量%を超えると肌に対する刺激が生じる場合がある。
本発明の皮膚化粧料に使用するローヤルゼリー抽出物、およびオウゴン根抽出物の配合量は、好ましくは全組成中0.001~1質量%であり、更に好ましくは0.1~0.5質量%である。0.001質量%未満では、充分なアンチエイジング効果(小じわ改善効果、肌のハリ・弾力改善効果)が得られず、1質量%を超えるとべたつきが生じたり、変色などの製剤の安定性を損なう場合がある。
本発明の皮膚化粧料は、上述した成分を必須の構成成分とするが、当該組成物には本発明の目的を損なわない範囲で、他の成分、例えば、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、油剤、高分子化合物、増粘剤、粉体(色素、樹脂、顔料)、防腐剤、香料、保湿剤、生理活性成分、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、パール化剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤、酵素等の成分を適宜配合することができる。
また、本発明の皮膚化粧料には、本発明の目的を損なわない範囲で、生理活性成分を適宜配合することができる。生理活性物質とは、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質であり、例えば、老化防止剤、紫外線防御剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。
また、本発明の皮膚化粧料に配合することのできる生理活性成分は、特にその種類を制限されないが、植物の根・茎・葉・花・果実・種子由来の抽出物を用いることが好ましい。植物の根・茎・葉・花・果実・種子由来の抽出物の例として、例えばアシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、イタドリエキス、ウイキョウ(フェンネル)エキス、エイジツエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、カキエキス、カッコンエキス、カモミラエキス、カロットエキス、カンゾウエキス、キイチゴエキス、キウイエキス、キューカンバーエキス、キョウニンエキス、クインスシードエキス、黒糖エキス、コメヌカエキス、コメヌカ発酵エキス、サトウカエデエキス、サトウキビエキス、シソエキス、シャクヤクエキス、スイカズラエキス、セイヨウオトギリソウエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セージエキス、ダイズエキス、タイムエキス、チャエキス、ツバキエキス、ツボクサエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、ノバラエキス、ハマメリス水、バラエキス、パリエタリアエキス、ビワエキス、ブドウエキス、ヘチマエキス、ボタンエキス、ホップエキス、ムクロジエキス、モモ葉エキス、ヤグルマギクエキス、ヨクイニンエキス、レモンエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス等が挙げられる。
本発明の皮膚化粧料は、常法に従って製造することができる。また、本発明の皮膚化粧料としては、基礎化粧料、メイクアップ化粧料、ボデイ化粧料等が挙げられる。剤形も目的に応じて任意に選択することができる。すなわち、液状、クリーム状、ジェル状、乳液状、シート状、スティック状、エアゾール状等のものが挙げられる。本発明の皮膚化粧料は、一般の化粧料に限定されるものではなく、医薬部外品、指定医薬部外品、外用医薬品等を包含するものである。
以下、本発明を実施例及び比較例を例示することにより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によりなんら限定されるものではない。実施例に先立ち、各実施例で採用した試験法、評価法を説明する。
<保湿効果試験>
(評価方法)
評価パネル5名について、全顔を石けんで洗浄し、次に、温度25℃、相対湿度50%の環境下にて20分間馴化後、目じり部に、本発明の皮膚化粧料を0.05mL/cm2塗布した。塗布後に温度25℃、相対湿度50%の環境下にて60分間馴化後、角質水分量(コンダクタンス値)をCorneometer(MPA580、Courage+Khazaka社製)を用いて測定した。保湿効果の評価は、以下の計算式より保湿効果(%)を算出して5名の平均値を求め、下記判断基準に基づいて行った。
保湿効果(%)=(塗布後1時間経過時点での角質水分量/塗布前の角質水分量)×100
(判断基準)
◎:保湿効果(%)が140%以上であった
○:保湿効果(%)が120%以上140%未満であった
△:保湿効果(%)が100%以上120%未満であった
×:保湿効果(%)が100%未満であった
<目じりの乾燥による小じわ改善効果試験>
(評価方法)
評価パネル3名について、一日二回片方の目じり部に本発明の皮膚化粧料を、もう片側の目じり部には純水を、それぞれ適量塗布する試験を、4週間行った。連用前後の目じりのしわのレプリカを、軽く目をつぶった状態の左右の目周辺よりSILFLO(登録商標)(FLEXICO DEVEROPMENTS社製)にて採取した。採取したレプリカの三次元形状を非接触3D測定装置PRIMOS Lite(GFMesstechnik社製)を用いて計測した。小じわ改善効果の評価は、以下の計算式より小じわ改善効果(%)を算出して3名の平均値を求め、下記判断基準に基づいて行った。
小じわ改善効果(%)=(純水を塗布した目じりにおける連用後の総しわの平均深さ/純水を塗布した目じりにおける連用前の総しわの平均深さ)×100-(本発明の皮膚化粧料を塗布した目じりにおける連用後の総しわの平均深さ/本発明の皮膚化粧料を塗布した目じりにおける連用前の総しわの平均深さ)×100
(判断基準)
◎:小じわ改善効果(%)が20%以上であった
○:小じわ改善効果(%)が10%以上20%未満であった
△:小じわ改善効果(%)が5%以上10%未満であった
×:小じわ改善効果(%)が5%未満であった
<あれ肌改善試験>
(評価方法)
専門パネル5名について、前腕内側部を石けんで洗浄し、次に、温度25℃、相対湿度50%の環境下にて20分間馴化後、角質水分蒸散量(TEWL)を測定した。その後、本発明の皮膚化粧料を0.1mL/cm2塗布した。塗布後に温度25℃、相対湿度50%の環境下にて60分間馴化後、再度角質水分蒸散量(TEWL)を測定した。あれ肌改善効果の評価は、以下の計算式よりあれ肌改善効果(%)を算出して5名の平均値を求め、下記判断基準に基づいて行った。
あれ肌改善効果(%)={1-(塗布後1時間経過時点での角質水分蒸散量/塗布前の角質水分蒸散量)}×100
(判断基準)
◎:あれ肌改善効果(%)が40%以上であった
○:あれ肌改善効果(%)が20%以上40%未満であった
△:あれ肌改善効果(%)が10%以上20%未満であった
×:あれ肌改善効果(%)が10%未満であった
<肌のハリ・弾力改善試験>
(評価方法)
専門パネル5名について、前腕内側部を石けんで洗浄し、次に、温度25℃、相対湿度50%の環境下にて20分間馴化後、頬部に本発明の皮膚化粧料を0.1mL/cm2塗布した。塗布後に温度25℃、相対湿度50%の環境下にて60分間馴化後、皮膚の粘弾性をCutometer(MPA580、Courage+Khazaka社製)を用いて測定した。肌のハリ・弾力改善効果の評価は、以下の計算式よりハリ・弾力改善効果(%)を算出して5名の平均値を求め、下記判断基準に基づいて行った。
ハリ・弾力改善効果(%)=(塗布後60分経過時点での肌弾力/塗布前の肌弾力)×100
(判断基準)
◎:ハリ・弾力改善効果(%)が107%以上であった
○:ハリ・弾力改善効果(%)が105%以上107%未満であった
△:ハリ・弾力改善効果(%)が100%以上105%未満であった
×:ハリ・弾力改善効果(%)が100%未満であった
<べたつきのなさ評価試験>
(評価方法)
専門パネル5名について、前腕内側部に本発明の皮膚化粧料を塗布し、指で軽くなじませた1分後の「べたつき」を評価した。試験結果は、べたつきがあると回答した人数を用いて、下記評価基準により判断した。
(評価基準)
◎:べたつきがあると認めたパネラーが0名
○:べたつきがあると認めたパネラーが1名
△:べたつきがあると認めたパネラーが2名~4名
×:べたつきがあると認めたパネラーが4名あるいは5名
<実施例1~15及び比較例1~8>
表1および表2に示す実施例1~15及び比較例1~8の各処方における皮膚化粧料を常法により調整し、各試験法により評価した。その結果を表1および表2に併せて示す。
Figure 0007343885000001
Figure 0007343885000002
表1および表2から明らかなように、本発明の成分を用いた実施例の皮膚化粧料はいずれも優れた性能を有していた。一方、必須成分のいずれかを欠いた比較例では、保湿効果、あれ肌改善効果、小じわ改善効果、肌のハリ・弾力の改善効果、べたつきのなさのいずれかの面で劣っており、本発明の目的を達成できなかった。
以下、本発明のその他の処方例を実施例16および実施例17として挙げる。なお、これらの実施例の皮膚化粧料についても、上記の保湿効果、あれ肌改善効果、小じわ改善効果、肌のハリ・弾力の改善効果、べたつきのなさについて各項目を検討したところ、いずれの実施例においても、優れた特性を有しており良好であった。
実施例16
(1)エタノール 3.0%
(2)ジプロピレングリコール 3.0%
(3)グリセリン 10.0%
(4)ソルビトール 1.0%
(5)カルボキシビニルポリマー 0.2%
(6)水酸化カリウム 0.06%
(7)キサンタンガム 0.2%
(8)POE(60)硬化ヒマシ油 0.3%
(9)EDTA-2Na 0.01%
(10)水溶性コラーゲン 0.1%
(11)ヒアルロン酸Na 0.1%
(12)メロン胎座エキス 0.2%
(13)ビタミンA油 0.0001%
(14)ローヤルゼリーエキス 0.1%
(15)アロエエキス 0.1%
(16)キュウリ果実エキス 0.1%
(17)アルテアエキス 0.01%
(18)セージエキス 0.01%
(19)ウイキョウエキス 0.01%
(20)ツボクサエキス 0.01%
(21)ブドウ葉エキス 0.01%
(22)ローズマリー葉エキス 0.01%
(23)チャ葉エキス 0.01%
(24)ビルベリー果実エキス 0.001%
(25)イタドリ根エキス 0.001%
(26)サトウキビエキス 0.001%
(27)レモン果実エキス 0.01%
(28)オレンジ果実エキス 0.01%
(29)メチルパラベン 0.1%
(30)フェノキシエタノール 0.2%
(31)精製水 残余
(製法)
(3)~(6)と(9)を(31)に加えて溶解する(A液)。(1)に(8)、(13)、(29)及び(30)を溶解させた後、A液に徐々に添加して均一に分散させる(B液)。(2)に(7)を分散させ、B液にゆっくりと加えて混合した後、(10)~(12)及び(14)~(28)を添加して均一に分散させ、皮膚化粧料を調製した。
実施例17
(1)ステアリン酸 1.0%
(2)ベヘニルアルコール 2.0%
(3)モノステアリン酸グリセリル 2.0%
(4)ミネラルオイル 3.0%
(5)ワセリン 0.1%
(6)ミリスチンサンオクチルドデシル 5.0%
(7)ジメチコン 0.05%
(8)ステアロイルグルタミン酸Na 2.0%
(9)ジプロピレングリコール 6.0%
(10)メチルパラベン 0.2%
(11)EDTA-2Na 0.05%
(12)カルボキシビニルポリマー 0.2%
(13)メロン胎座エキス 0.2%
(14)セラミド(ユズ果実由来、固形分換算で) 0.0002%
(15)ハス種子発酵液 0.01%
(16)ローヤルゼリー抽出物 0.2%
(17)オウゴン根抽出物 0.1%
(18)ダイズ種子エキス 0.05%
(19)葉酸 0.001%
(20)カミツレ花エキス 0.001%
(21)ヤグルマギク花エキス 0.001%
(22)アルニカ花エキス 0.001%
(23)ローマカミツレ花エキス 0.001%
(24)フユボダイジュ花エキス 0.001%
(25)トウキンセンカ花エキス 0.001%
(26)ローズ水 0.003%
(27)ハマメリス葉エキス 0.025%
(28)チャ葉エキス 0.025%
(29)ブドウ葉エキス 0.025%
(30)モモ葉エキス 0.025%
(31)アルゲエキス 0.05%
(32)セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス 0.001%
(33)シャクヤク根エキス 0.01%
(34)ホップエキス 0.01%
(35)精製水 残余
(製法)
(35)に(8)~(34)を順次攪拌しながら添加し、均一溶解するまで加温後、加温溶解した(1)~(7)に添加して均一に分散させた後、冷却して皮膚化粧料を調製した。

Claims (2)

  1. 下記成分(A)~(C)を含有することを特徴とする皮膚化粧料。
    (A)メロン胎座抽出物0.5質量%以下
    (B)ヒアルロン酸及びその塩0.5質量%以下、コラーゲンの加水分解物0.5質量%以下、セラミド0.005質量%以下から選ばれる1種又は2種以上
    (C)レチノール及びその誘導体0.01質量%以下、ローヤルゼリー抽出物0.5質量%以下、オウゴン根抽出物0.5質量%以下から選ばれる1種又は2種以上
  2. 下記成分(B)および(C)を含有する皮膚化粧料に、メロン胎座抽出物0.5質量%以下を添加することにより、皮膚化粧料の保湿機能、あれ肌改善効果、小じわ改善効果、および肌のハリ・弾力改善効果を向上させる方法。
    (B)ヒアルロン酸及びその塩0.5質量%以下、コラーゲンの加水分解物0.5質量%以下、セラミド0.005質量%以下から選ばれる1種又は2種以上
    (C)レチノール及びその誘導体0.01質量%以下、ローヤルゼリー抽出物0.5質量%以下、オウゴン根抽出物0.5質量%以下から選ばれる1種又は2種以上
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