JP7233356B2 - ローション組成物を含む吸収性物品、及び当該ローション組成物 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、着用者の皮膚に便が付着することを抑制することを目的としたローション組成物、及び当該ローション組成物を備える吸収性物品が開示されている。特許文献1に記載のローション組成物は、以下の構成を有する。
着用者によって着用される吸収性用品に適用されるための、20℃で半固体もしくは固体であるローション組成物であって、前記ローション組成物が、(A)20℃で塑性又は流動性コンシステンシーを有する、20~95重量%のエモリエント剤であって、該エモリエント剤が該エモリエント剤の全体量に対して5重量%以下の水分を含み、該エモリエント剤が、16~32の炭素原子の連鎖長を有する炭化水素または炭化水素の混合物を含んでなる石油に基づくエモリエント剤、アルキルエトキシレートエモリエント剤、及びこれらの混合物から選択される一つを含んでなるものと、(B)該ローション組成物で処理された吸収性用品のトップシート表面にエモリエント剤を固定化することができる5~80重量%の固定化剤であって、該固定化剤が、50~150℃の融点を有し、C14-C22脂肪アルコール及びC12-C22脂肪酸から選択される一つを含んでなるものとを含んでなることを特徴とするローション組成物。
従って、特許文献1に記載のローション組成物は、吸収性物品の着用初期において、ローション組成物中の固定化剤が溶融する前に、ローション組成物が着用者の皮膚に転写されにくく、吸収性物品の着用初期において、着用者の皮膚を保護しにくいものであった。
また、特許文献2に記載の繊維処理剤は、着用者の皮膚に転写されるものではない。
従って、本開示は、吸収性物品の使用前に移動しにくく且つ着用初期から着用者の皮膚に転写されやすく、着用者の皮膚を保護しやすいローション組成物を備えている吸収性物品を提供することを目的とする。
[態様1]
肌当接面及び非肌当接面を有する液透過性シートと、液不透過性シートと、それらの間の吸収体とを含む吸収性物品であって、
上記液透過性シートが、上記肌当接面に、
(i)ヘキソース1分子にCnH2n+2On(nは、4~6の整数である)の糖アルコール1分子がグリコキシド結合した分子と、ヒドロキシル脂肪酸とからなる糖脂質の界面活性剤、及び
(ii)グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリンのプロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシド付加物、並びにポリグリセリンのプロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシド付加物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む疎水性成分、
を含むローション組成物を備えている、
ことを特徴とする、上記吸収性物品。
さらに、上記ローション組成物は、(i)界面活性剤と、(ii)疎水性成分とを含むので、ローション組成物が、水溶性、親水性、疎水性(親油性)、油溶性等の性質を有するその他の成分を保持することができる。例えば、上記ローション組成物は、油溶性を有するその他の成分を溶解させることにより、(ii)疎水性成分中に保持することができ、そして疎水性(親油性)、水溶性又は親水性を有するその他の成分を、必要に応じて(i)界面活性剤によりミセル化することにより、(ii)疎水性成分中に保持することができる。
以上の通り、上記吸収性物品では、ローション組成物が、吸収性物品の使用前に移動しにくく且つ着用初期から着用者の皮膚に転写されやすく、着用者の皮膚を保護しやすい。
上記ローション組成物が、(i)界面活性剤及び(ii)疎水性成分を、それぞれ、それらの合計100質量%に対して、1.0~22.0質量%及び78.0~99.0質量%の比率で含む、態様1に記載の吸収性物品。
上記ローション組成物が、(iii)水を含む親水性成分をさらに含む、態様1又は2に記載の吸収性物品。
また、上記吸収性物品では、ローション組成物が、所定の(iii)親水性成分を含むため、水溶性を有するその他の成分を溶解させることにより、(iii)親水性成分中に保持することができ、そして親水性を有するその他の成分を、必要に応じて(i)界面活性剤によりミセル化することにより、(iii)親水性成分中に保持することができる。その結果、ローション組成物が、着用者の皮膚に接触した後、水溶性又は親水性を有するその他の成分を着用者の皮膚に迅速に移行させやすくなる。
上記ローション組成物が、(i)界面活性剤,(ii)疎水性成分、及び(iii)親水性成分を、それぞれ、それらの合計100質量%に対して、1.0~20.0質量%,78.0~98.9質量%,及び0.1~2.0質量%の比率で含む、態様1~3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
上記ローション組成物が、25℃で、15~40mPa・sの粘度を有する、態様1~4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
上記ローション組成物が、36℃で、15~30mPa・sの粘度を有する、態様1~5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
上記ローション組成物の、36℃における粘度と、25℃における粘度との差が、6mPa・s以下である、態様1~6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
(i)界面活性剤が、マンノシルエリスリトールリピッドである、態様1~7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
(ii)疎水性成分が、グリセリン脂肪酸トリエステルである、態様1~8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
(iii)親水性成分が、アルコールをさらに含む、態様3に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品では、(iii)親水性成分がアルコールをさらに含むため、ローション組成物が、アルコールに溶解するその他の成分(例えば、パール由来成分等)を安定して保持することができるとともに、ローション組成物が、着用者の皮膚に接触した後、アルコールに溶解するその他の成分を着用者の皮膚に迅速に移行させやすくなる。
上記肌当接面に配置された上記ローション組成物の坪量が、上記非肌当接面に配置された上記ローション組成物の坪量よりも高い、態様1~10のいずれか一項に記載の吸収性物品。
吸収性物品用のローション組成物であって、
上記ローション組成物が、
(i)ヘキソース1分子にCnH2n+2On(nは、4~6の整数である)の糖アルコール1分子がグリコキシド結合した分子と、ヒドロキシル脂肪酸とからなる糖脂質の界面活性剤、及び
(ii)グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリンのプロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシド付加物、並びにポリグリセリンのプロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシド付加物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む疎水性成分、
を含む、上記ローション組成物。
上記ローション組成物は、態様1と同様の効果を有する。
上記ローション組成物が、(i)界面活性剤及び(ii)疎水性成分を、それぞれ、それらの合計100質量%に対して、1.0~22.0質量%及び78.0~99.0質量%の比率で含む、態様12に記載のローション組成物。
上記ローション組成物は、態様2と同様の効果を有する。
上記ローション組成物が、(iii)水を含む親水性成分をさらに含む、態様12又は13に記載のローション組成物。
上記ローション組成物は、態様3と同様の効果を有する。
上記ローション組成物が、(i)界面活性剤,(ii)疎水性成分,及び(iii)親水性成分を、それぞれ、それらの合計100質量%に対して、1.0~20.0質量%,78.0~98.9質量%,及び0.1~2.0質量%の比率で含む、態様12~14のいずれか一項に記載のローション組成物。
上記ローション組成物は、態様4と同様の効果を有する。
本開示の吸収性物品は、肌当接面及び非肌当接面を有する液透過性シートと、液不透過性シートと、それらの間の吸収体とを含む。
上記液透過性シートは、肌等接面に、所定のローション組成物を含む。
本開示の吸収性物品において、ローション組成物は、以下の成分を含む。
(i)ヘキソース1分子にCnH2n+2On(nは、4~6の整数である)の糖アルコール1分子がグリコキシド結合した分子と、ヒドロキシル脂肪酸とからなる糖脂質の界面活性剤(以下、「(i)界面活性剤」と称する場合がある)
(ii)グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリンのプロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシド付加物、並びにポリグリセリンのプロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシド付加物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む疎水性成分(以下、「(ii)疎水性成分」と称する場合がある)
また、上記ローション組成物は、以下の成分をさらに含むことができる。
(iii)水を含む親水性成分(以下、「(iii)親水性成分」と称する場合がある)
(i)界面活性剤としては、マンノシルエリスリトールリピッド(MEL)、マンノシルマンニトールリピッド(MML)、マンノシルソルビトールリピッド(MSL)、マンノシルアラビトールリピッド(MAraL)、マンノシルリビトールリピッド(MRL)等が挙げられ、そしてMELが好ましい。
なお、本明細書では、マンノシルエリスリトールリピッド(MEL)は、MELそのもの、その同族体、及びその塩を含む総称である。
(ii)疎水性成分は、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリンのプロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシド付加物、並びにポリグリセリンのプロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシド付加物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む疎水性成分である。
グリセリン脂肪酸エステルは、モノグリセリンと、脂肪酸とのモノ,ジ又はトリエステルであり、グリセリン脂肪酸モノエステル、グリセリン脂肪酸ジエステル及びグリセリン脂肪酸トリエステルが含まれる。グリセリン脂肪酸エステルは、好ましくはグリセリン脂肪酸ジエステル又はグリセリン脂肪酸トリエステル、そしてより好ましくはグリセリン脂肪酸トリエステルである。(ii)疎水性成分を疎水性とする観点からである。
本明細書では、ポリグリセリンの平均重合度は、その水酸基価から算出したものを意味する。
なお、上記グリセリンのプロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシド付加物は、グリセリンのプロピレンオキシド付加物、グリセリンのブチレンオキシド付加物、並びにグリセリンのプロピレンオキシド及びブチレンオキシド付加物を含む概念である。
上記ポリグリセリンのプロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシド付加物において、プロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシドの平均付加モル数は、好ましくは2~30、より好ましくは4~24、そしてさらに好ましくは8~20である。
ローション組成物の所望による成分である(iii)親水性成分は、水を含む。上記水としては、例えば、脱イオン水が挙げられる。(iii)親水性成分は、水のみから成ることができる。
(iii)親水性成分はまた、水と混和する水溶性有機溶媒を含むことができる。
上記水溶性有機溶媒としては、例えば、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール)、グリコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、例えば、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール、ブチレングリコール、例えば、1,3-ブチレングリコール、1,4-ブチレングリコール、2,3-ブチレングリコール)、グリセリン、ポリグリセリン、グリセリン又はポリグリセリンのエチレンオキシド付加物、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン)等が挙げられ、アルコール、特にエタノールが好ましい。
ローション組成物は、上記水溶性有機溶媒を、例えば、吸収性物品の着用時に体温(36℃)で水と混和する範囲、室温(25℃)で水と混和する範囲等で含むことができる。
上記グリセリン又はポリグリセリンのエチレンオキシド付加物においてエチレンオキシドの平均付加モル数は、好ましくは2~30、より好ましくは4~24、そしてさらに好ましくは8~20である。
・機器:Thermo Fisher SCIENTIFIC社製
HAAKE RheoStress1
・センサー:Coneφ60mm,1°angle C60/1
・剪断速度:100.0(1/s)
・測定時間:30秒
・サンプリング;100,平均値算出
本開示のローション組成物は、その効果を奏する範囲において、その他の成分を含むことができる。
上記その他の成分としては、パール由来成分が挙げられる。
上記パール由来成分としては、真珠層を有する貝に由来する成分であれば、特に制限されない。上記真珠層を有する貝としては、アコヤガイ、クロチョウガイ(黒蝶真珠)、シロチョウガイ(南洋真珠)、マベガイ(マベ真珠)、アワビ等の海水性の貝、イケチョウガイ(淡水パール)、カラス貝(淡水パール)等が挙げられる。
上記その他の成分としては、例えば、シリコーンオイル、シリコーン、シリコーン系レジン等が挙げられる。
上記その他の成分としては、例えば、酸化防止剤、例えば、BHT(2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール)、BHA(ブチル化ヒドロキシアニソール)、没食子酸プロピル等が挙げられる。
上記ビタミンとしては、例えば、脂溶性ビタミン、例えば、ビタミンA群、ビタミンD群、ビタミンE群、およびビタミンK群等が挙げられる。
上記ビタミンにはまた、それらの誘導体も含まれる。
上記その他の成分としては、例えば、コレステロール、ヒアルロン酸、レシチン、セラミド等が挙げられる。
上記皮膚収斂剤としては、例えば、酸化亜鉛、硫酸アルミニウム、タンニン酸等、油溶性皮膚収斂剤、例えば、油溶性ポリフェノールが挙げられる。上記油溶性ポリフェノールとしては、天然の油溶性ポリフェノール、例えば、オオバクエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、カモミラエキス、ゴボウエキス、サルビアエキス、シナノキエキス、セイヨウボダイジュエキス、シラカバエキス、スギナエキス、セージエキス、サルビアエキス、テウチグルミエキス、ハイビスカスエキス、ビワ葉エキス、ボダイジュエキス、ホップエキス、マロニエエキス、ヨクイニンエキス等が挙げられる。
上記抗シワ剤としては、例えば、乳酸、サリチル酸、サリチル酸誘導体、グリコール酸、フィチン酸、リポ酸、リソフォスファチド酸が挙げられる。
上記美白剤としては、例えば、ナイアシンアミド、コウジ酸、アルブチン、グルコサミン及びその誘導体、フィトステロール誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、並びにクワ抽出物及び胎盤抽出物が挙げられる。
上記pH調整剤としては、皮膚を弱酸性に保つためのもの、例えば、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、酒石酸、乳酸等が挙げられる。
上記顔料としては、例えば、酸化チタンが挙げられる。
本開示の吸収性物品では、ローション組成物が、(i)界面活性剤,(ii)疎水性成分,及び(iii)親水性成分の3種の成分を少なくとも含むため、上述のその他の成分を適切に保持することができる。
また、上記ローション組成物は、親水性及び疎水性のその他の成分を、(i)界面活性剤によりミセル化することにより、それぞれ、(iii)親水性成分及び(ii)疎水性成分中に保持することができる。
さらに、ローション組成物は、油溶性を有するその他の成分を、例えば、溶解することにより(ii)疎水性成分中に保持するか、又は(i)界面活性剤によりミセル化することにより、(iii)親水性成分中に保持することができる。
なお、(iii)親水性成分は、ローション組成物の任意成分である。
[製造例1]
(i)界面活性剤としてのMEL(東洋紡社製,CERAMERA-HG)10質量部と、(ii)疎水性成分としてのトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル(日油社製,パナセート(商標)810S)89質量部と、(iii)親水性成分としての脱イオン水1質量部とを、40℃で混合し、ローション組成物No.1を製造した。ローション組成物No.1を、室温(25℃)で24時間静置したところ、ローション組成物No.1は、透明な性状を有していた。これは、ローション組成物No.1が、油中水滴型のマイクロエマルションを形成したものと考えられる。
ローション組成物No.1を、PET剥離フィルム(ニッパ社製 PET38×1-B,100mm×100mm)上に、5.0g/m2の坪量で塗工し、ローション組成物塗工フィルムNo.1のサンプルを複数枚製造した。
(i)界面活性剤としてのMEL(東洋紡社製,CERAMERA-HG)10質量部と、(ii)疎水性成分としてのトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル(日油社製,パナセート(商標)810S)89質量部と、(iii)親水性成分としての脱イオン水0.7質量部及びエタノール0.3質量部とを、40℃で混合し、ローション組成物No.2を製造した。ローション組成物No.2を、室温(25℃)で24時間静置したところ、ローション組成物No.2は、透明な性状を有していた。
特表平10-509896号明細書に記載の方法に従って、ローション組成物No.3を製造した。具体的には、エモリエント剤としての炭化水素(日油株式会社製,パールリーム6)65質量部と、不動化剤としてのステアリルアルコール(日油株式会社製,NAA(商標)-45を融点が40℃になるように調整したもの)35質量部とを、約80℃に加温しながら混合し、ローション組成物No.3を製造した。
25℃の恒温室において、ローション組成物塗工フィルムNo.1~No.3のそれぞれに、40℃に加温した人工皮膚(イデアテックスジャパン社製 PBZ13001,50mm×50mm)を載せ、上記人工皮膚の全面に、35gf/cm2の圧力が加わるようにおもりを載せ、時間と、ローション組成物のPETフィルムへの転写量との関係を追跡した。
TRt(%)=100×400×(mt-m0)/BW0
により算出する。
結果を、図1に示す。
なお、ローション組成物塗工フィルムNo.1~No.3のそれぞれにおいて、経過時間の異なる転写率:TRt(%)の値は、別異のサンプルにて測定した値である。
一方、ローション組成物No.2及びNo.3は、初期の転写率が低い、すなわち、温度が上がるまで、ローション組成物の転写率が低い傾向にあった。
Claims (15)
- 肌当接面及び非肌当接面を有する液透過性シートと、液不透過性シートと、それらの間の吸収体とを含む吸収性物品であって、
前記液透過性シートが、前記肌当接面に、
(i)ヘキソース1分子にCnH2n+2On(nは、4~6の整数である)の糖アルコール1分子がグリコキシド結合した分子と、ヒドロキシル脂肪酸とからなる糖脂質の界面活性剤、及び
(ii)グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリンのプロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシド付加物、並びにポリグリセリンのプロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシド付加物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む疎水性成分、
を含むローション組成物を備えており、
前記ローション組成物が、親水性成分を含まず、(i)界面活性剤及び(ii)疎水性成分を、それぞれ、それらの合計100質量%に対して、1.0~22.0質量%及び78.0~99.0質量%の比率で含むか、又は前記ローション組成物が、(iii)水を含む親水性成分をさらに含むとともに、前記ローション組成物が、(i)界面活性剤、(ii)疎水性成分及び(iii)親水性成分の合計100質量%に対して、(iii)親水性成分を、2.0質量%以下の比率で含み、
前記ローション組成物が、着用者の皮膚に転写されるように構成されている、
ことを特徴とする、前記吸収性物品。 - 前記ローション組成物が、25℃で、15~40mPa・sの粘度を有する、請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記ローション組成物が、36℃で、15~30mPa・sの粘度を有する、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記ローション組成物の、36℃における粘度と、25℃における粘度との差が、6mPa・s以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- (i)界面活性剤が、マンノシルエリスリトールリピッドである、請求項1~4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- (ii)疎水性成分が、グリセリン脂肪酸トリエステルである、請求項1~5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- (iii)親水性成分が、アルコールをさらに含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 前記肌当接面に配置された前記ローション組成物の坪量が、前記非肌当接面に配置された前記ローション組成物の坪量よりも高い、請求項1~7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 吸収体を備えている吸収性物品用のローション組成物であって、
前記ローション組成物が、
(i)ヘキソース1分子にCnH2n+2On(nは、4~6の整数である)の糖アルコール1分子がグリコキシド結合した分子と、ヒドロキシル脂肪酸とからなる糖脂質の界面活性剤、及び
(ii)グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリンのプロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシド付加物、並びにポリグリセリンのプロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシド付加物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む疎水性成分、
を含み、
前記ローション組成物が、親水性成分を含まず、(i)界面活性剤及び(ii)疎水性成分を、それぞれ、それらの合計100質量%に対して、1.0~22.0質量%及び78.0~99.0質量%の比率で含むか、又は前記ローション組成物が、(iii)水を含む親水性成分をさらに含むとともに、前記ローション組成物が、(i)界面活性剤、(ii)疎水性成分及び(iii)親水性成分の合計100質量%に対して、(iii)親水性成分を、2.0質量%以下の比率で含み、
前記吸収性物品において、前記ローション組成物が、着用者の皮膚に転写されるように構成されている、
ことを特徴とする、前記ローション組成物。 - 前記ローション組成物が、25℃で、15~40mPa・sの粘度を有する、請求項9に記載のローション組成物。
- 前記ローション組成物が、36℃で、15~30mPa・sの粘度を有する、請求項9又は10に記載のローション組成物。
- 前記ローション組成物の、36℃における粘度と、25℃における粘度との差が、6mPa・s以下である、請求項9~11のいずれか一項に記載のローション組成物。
- (i)界面活性剤が、マンノシルエリスリトールリピッドである、請求項9~12のいずれか一項に記載のローション組成物。
- (ii)疎水性成分が、グリセリン脂肪酸トリエステルである、請求項9~13のいずれか一項に記載のローション組成物。
- (iii)親水性成分が、アルコールをさらに含む、請求項9~14のいずれか一項に記載のローション組成物。
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