JP7221907B2 - Wires and cables - Google Patents
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Description
本発明は、電線およびケーブルに関する。 The present invention relates to wires and cables.
建築物の屋内外配線や、分電盤、動力制御盤等の幹線として、例えば、架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(以下、CV)が使用されている。CVは、電気特性に優れ、軽量で取り扱いが容易であることから、電力用ケーブルとして幅広く普及している。 BACKGROUND ART For example, a crosslinked polyethylene insulated vinyl sheath cable (hereinafter referred to as CV) is used as an indoor/outdoor wiring of a building, a distribution board, a power control board and the like. CVs are widely used as power cables because of their excellent electrical properties, light weight, and ease of handling.
例えば、特許文献1のようなCVが開発されている。 For example, a CV as disclosed in Patent Document 1 has been developed.
電線・ケーブルは、太くなるほど、硬くなり、曲げることが困難となる。このため、電線・ケーブルの許容曲げ半径が大きくなる。許容曲げ半径の大きい電線・ケーブルは、配線スペースを広くとることが必要となるため、狭所での配線が困難となる可能性がある。また、硬い電線・ケーブルを極端に屈曲させた場合、屈曲箇所に欠陥が生じ、ケーブル性能を劣化させてしまう可能性がある。このような傾向は、電線・ケーブルが太くなるほど、また使用環境が低温であるほど、顕著となる。 The thicker the wire/cable, the harder it becomes and the more difficult it is to bend. Therefore, the allowable bending radius of the electric wire/cable is increased. Wires and cables with a large allowable bending radius require a large wiring space, which may make wiring in a narrow space difficult. In addition, if a rigid wire/cable is excessively bent, defects may occur at the bent portion, degrading the cable performance. Such a tendency becomes more conspicuous as the wire/cable becomes thicker and as the operating environment becomes colder.
本発明の目的は、撓み性および低温曲げ特性を向上させた電線およびケーブルを提供することである。 SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide wires and cables with improved flexibility and low temperature bending properties.
本発明の一態様によれば、
断面積が225mm2以上275mm2以下である導体と、
前記導体の外周を覆うように設けられた絶縁体と、
前記絶縁体の外周を覆うように設けられた電線シースと、
を有する電線であって、
前記導体は、
直径が0.46mm以下の素線を42本以上撚り合せた子撚り線と、
前記子撚り線を37本以上撚り合せた親撚り線と、
を有し、
前記導体の外径は、21.2mm以上26.0mm以下であり、
前記絶縁体および前記電線シースは、
塩素量が30%以上45%以下である20重量部以上40重量部以下の塩素化ポリエチレンと、60重量部以上80重量部以下のエチレン・酢酸ビニル共重合体と、を合計で100重量部含むベース樹脂及び難燃剤を含む樹脂組成物からなり、
前記難燃剤は三酸化アンチモンを含み、前記ベース樹脂100重量部に対して1重量部以上5重量部以下含有する電線が提供される。
According to one aspect of the invention,
a conductor having a cross-sectional area of 225 mm 2 or more and 275 mm 2 or less;
an insulator provided to cover the outer periphery of the conductor;
a wire sheath provided to cover the outer periphery of the insulator;
An electric wire having
The conductor is
A child stranded wire obtained by twisting 42 or more strands with a diameter of 0.46 mm or less,
a parent stranded wire obtained by twisting 37 or more of the child stranded wires;
has
The outer diameter of the conductor is 21.2 mm or more and 26.0 mm or less,
The insulator and the wire sheath are
Contains a total of 100 parts by weight of 20 to 40 parts by weight of chlorinated polyethylene with a chlorine content of 30 to 45% and an ethylene-vinyl acetate copolymer of 60 to 80 parts by weight. Consisting of a resin composition containing a base resin and a flame retardant,
An electric wire is provided in which the flame retardant includes antimony trioxide and is contained in an amount of 1 part by weight or more and 5 parts by weight or less based on 100 parts by weight of the base resin.
本発明の他の態様によれば、
上記態様に記載の電線を複数本撚り合せた
ケーブルが提供される。
According to another aspect of the invention,
A cable is provided in which a plurality of wires according to the above aspect are twisted together.
本発明によれば、撓み性および低温曲げ特性を向上させた電線およびケーブルを提供することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the electric wire and cable which improved flexibility and a low-temperature bending property can be provided.
<本発明の第1実施形態>
(1)電線
本発明の第1実施形態にかかる電線について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る電線の軸方向と直交する断面図である。
<First embodiment of the present invention>
(1) Electric Wire An electric wire according to a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 1 is a cross-sectional view perpendicular to the axial direction of the electric wire according to this embodiment.
図1に示されているように、本実施形態に係る電線10は、導体110と、導体110の外周を覆うように設けられた絶縁体120と、絶縁体120の外周を覆うように設けられた電線シース130と、を有する。導体110の断面積は、例えば、250mm2の±10%以内であり、すなわち、225mm2以上275mm2以下である。
As shown in FIG. 1, the
ここで、本発明者等の鋭意検討により、導体110の断面積が225mm2以上275mm2以下である場合に、以下のように撓み試験および低温曲げ試験において所定の特性を有する電線10が初めて実現された。
Here, as a result of diligent studies by the present inventors, when the cross-sectional area of the
図2を用い、本実施形態に係る撓み試験について説明する。図2(a)および(b)は、撓み試験を示す概略側面図である。図2(a)に示されているように、撓み試験では、室温(23℃)の条件下で、まず電線10の一端側を固定台520に固定し、電線10の他端を固定台520(の支点)から水平に400mm突出させる。次に、図2(b)に示されているように、電線10の他端に2kgの錘540を取り付け、その後30秒経過したときの撓み量(d)を計測する。撓み量(d)は、固定台520上の電線10の中心軸の位置から、撓んだ電線10の他端の中心軸の位置までの鉛直方向の距離として求められる。
A deflection test according to this embodiment will be described with reference to FIG. Figures 2(a) and (b) are schematic side views showing the bending test. As shown in FIG. 2( a ), in the bending test, first, one end of the
本実施形態の電線10では、当該撓み試験における撓み量が、例えば130mm以上である。
In the
次に、本実施形態に係る低温曲げ試験について説明する。低温曲げ試験では、-40℃の条件下で、電線10の直径の3倍の曲げ直径に電線10を巻回させる。例えば、電線10の直径の3倍の直径を有する円柱に、電線10を1ターン巻き付ける。次に、電線10にひびや割れが発生していないかを目視で観察する。このとき、目視で屈曲部にひびや割れが確認された場合を不合格とし、目視で屈曲部と正常部分との区別が出来ない場合を合格とする。なお、低温曲げ試験が不合格である場合、屈曲部に例えば5mm以上のひびや割れが発生する可能性がある。
Next, the low-temperature bending test according to this embodiment will be described. In the low-temperature bending test, the
本実施形態の電線10では、当該低温曲げ試験において、ひびや割れが生じない。
In the
(電線の構成)
以上の撓み試験および低温曲げ試験において所定の特性を有する電線10は、例えば以下のように構成される。
(Configuration of electric wire)
The
(導体)
導体110は、複数の素線を有する。素線は、無酸素銅、銅合金、銅被覆線等からなり、好ましくは無酸素銅からなる。素線の表面は、錫、銀、ニッケル等により、めっきされていてもよい。本実施形態では、素線は、例えば、錫めっき軟銅線である。
(conductor)
素線の直径は、0.46mm以下である。素線の直径が0.46mmを超える場合、電線の撓み量が不十分となり、電線の許容曲げ半径が大きくなってしまう可能性がある。これに対して、素線の直径が0.46mm以下であることにより、電線10の撓み性を向上させることができ、電線10の許容曲げ半径を小さくすることができる。本実施形態では、素線の直径は、例えば、0.45mmである。なお、素線の直径が0.45mmである場合、素線の直径の公差は、JIS規格では、例えば0.45±0.01mmである。
The wire diameter is 0.46 mm or less. If the diameter of the wire exceeds 0.46 mm, the amount of deflection of the wire may be insufficient and the allowable bending radius of the wire may become large. On the other hand, since the wire diameter is 0.46 mm or less, the flexibility of the
導体110は、素線を42本以上撚り合せた子撚り線(一次撚り線)と、子撚り線を37本以上撚り合せた親撚り線(二次撚り線)と、を有する。この親撚り線が導体110となっている。本実施形態では、例えば、子撚り線における素線の本数は42本であり、親撚り線における子撚り線の本数は37本であることが好ましい。
The
また、本実施形態では、例えば、子撚り線は、集合撚りであり、親撚り線は、同心撚りである。ここでいう集合撚りとは、複数本の素線(または撚り線)を一括して同方向に撚り合わせる撚り方であり、一方、同心撚りとは、1本または複数本の素線(または撚り線)を中心として、その周囲に同心状に複数本の素線(または撚り線)を撚り合わせる撚り方である。集合撚りした撚り線は、可とう性に優れるが、素線(または撚り線)のばらけ等が発生し、電線の電気特性に影響を与える可能性がある。そこで、本実施形態では、子撚り線を集合撚りとし、親撚り線を同心撚りとすることにより、子撚り線内の素線のばらけを親撚り線の同心撚りによって抑制することができる。したがって、導体110の可とう性と電線10の電気特性とを両立することができる。
Further, in the present embodiment, for example, the child strands are bunch twists, and the parent strands are concentric strands. The collective twist here is a method of twisting a plurality of strands (or twisted wires) together in the same direction. A twisting method in which a plurality of strands (or stranded wires) are twisted concentrically around a center wire. Twisted wires obtained by collectively twisting are excellent in flexibility, but the wires (or stranded wires) may come loose, etc., which may affect the electrical properties of the electric wire. Therefore, in the present embodiment, the child strands are bunch-twisted and the parent strands are concentrically twisted, so that the loose strands in the child strands can be suppressed by concentrically twisting the parent strands. Therefore, both the flexibility of the
このように構成される導体110の断面積は、上述のように、225mm2以上275mm2以下である。このとき、導体110の外径(導体仕上外径)は、例えば23.6mmの±10%以内であり、すなわち、21.2mm以上26.0mm以下である。本実施形態では、導体110の外径は、例えば、23.6mmである。
The cross-sectional area of the
(絶縁体および電線シース)
本実施形態の絶縁体120および電線シース130は、所定の硬さを有するように構成されている。具体的には、絶縁体120および電線シース130のショアA硬度は、例えば、88以下である。導体110が上記構成を有するとともに、絶縁体120および電線シース130が上記硬さを有することにより、撓み試験および低温曲げ試験において所定の特性を有する電線10を実現することができる。
(insulator and wire sheath)
The
ショアA硬度が88以下である絶縁体120および電線シース130は、例えば以下のように構成される。また、絶縁体120および電線シース130が以下の構成を有することにより、本実施形態の電線10は、上記した撓み試験および低温曲げ試験において所定の特性を有するだけでなく、優れた難燃性、耐熱性、および伸び特性を兼ね備えることが可能となる。
The
(ベース樹脂)
絶縁体120および電線シース130は、塩素化ポリエチレン(CPE)と、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)と、を含むベース樹脂を含む樹脂組成物からなる。
(base resin)
ベース樹脂に含まれるCPE中の塩素量は、30%以上45%以下であり、好ましくは、35%以上40%以下である。CPE中の塩素量が30%未満である場合、絶縁体および電線シースが所定の硬さよりも硬くなるとともに、電線の難燃性が低下する可能性がある。これに対して、本実施形態では、CPE中の塩素量が30%以上であることにより、絶縁体120および電線シース130を所定の硬さ以下となるように柔らかくすることができるとともに、電線10の難燃性を向上させることができる。さらに、CPE中の塩素量が35%以上であることにより、電線10の柔軟性および難燃性をさらに向上させることができる。一方、CPE中の塩素量が45%を超える場合、電線の耐熱性が不十分となる可能性がある。これに対して、本実施形態では、CPE中の塩素量が45%以下であることにより、電線10の耐熱性を向上させることができる。さらに、CPE中の塩素量が40%以下であることにより、電線10の耐熱性をさらに向上させることができる。
The chlorine content in the CPE contained in the base resin is 30% or more and 45% or less, preferably 35% or more and 40% or less. If the amount of chlorine in the CPE is less than 30%, the insulator and wire sheath may become harder than the predetermined hardness, and the flame retardancy of the wire may decrease. On the other hand, in the present embodiment, the amount of chlorine in the CPE is 30% or more, so that the
ベース樹脂におけるCPEの含有量は、ベース樹脂の全体を100重量部としたとき、20重量部以上60重量部以下である。CPEの含有量が20重量部未満である場合、電線の伸び特性(可とう性)が低下する傾向があり、また電線の難燃性が不十分となる可能性がある。これに対して、本実施形態では、CPEの含有量が20重量部以上であることにより、電線10の伸び特性を向上させるとともに、電線10の難燃性を向上させることができる。さらに、CPEの含有量は30重量部以上であることが好ましい。これにより、電線10の伸び特性および難燃性をさらに向上させることができる。一方、CPEの含有量が60重量部を超える場合、電線の耐熱性が不十分となる可能性がある。これに対して、本実施形態では、CPEの含有量が60重量部以下であることにより、電線10の耐熱性を向上させることができる。さらに、CPEの含有量は40重量部以下であることが好ましい。これにより、電線10の耐熱性をさらに向上させることができる。
The content of CPE in the base resin is 20 parts by weight or more and 60 parts by weight or less when the entire base resin is 100 parts by weight. If the CPE content is less than 20 parts by weight, the elongation property (flexibility) of the electric wire tends to decrease, and the flame retardancy of the electric wire may become insufficient. On the other hand, in the present embodiment, since the content of CPE is 20 parts by weight or more, the elongation property of the
ベース樹脂のCPEとしては、単独のCPE、または2種以上混合したCPEを用いることができる。また、ベース樹脂のCPEとして、非晶性、反結晶性、または結晶性のいずれのCPEが用いられても良い。 As the CPE of the base resin, a single CPE or a mixture of two or more CPEs can be used. In addition, as the CPE of the base resin, any of amorphous, anticrystalline, or crystalline CPE may be used.
ベース樹脂は、上記した20重量部以上60重量部以下のCPEと、エチレン・酢酸ビニル共重合体と、を合計で100重量部含む。すなわち、エチレン・ビニル共重合体(EVA)の含有量は、40重量部以上80重量部以下である。 The base resin contains 100 parts by weight in total of the CPE of 20 parts by weight or more and 60 parts by weight or less and the ethylene-vinyl acetate copolymer. That is, the content of the ethylene-vinyl copolymer (EVA) is 40 parts by weight or more and 80 parts by weight or less.
EVAは結晶性の低いポリマであるため、電線10を柔らかくすることができる。さらに好ましくは、ポリオレフィン系樹脂は、VA量が25%以上35%以下のEVAである。EVA中のVA量が25%未満である場合、EVAが結晶性のポリエチレンに近づき、絶縁体および電線シースが所定の硬さよりも硬くなる可能性がある。これに対して、本実施形態では、EVA中のVA量が25%以上であることにより、EVAの結晶性を低下させ、絶縁体120および電線シース130を所定の硬さ以下となるように柔らかくすることができる。一方、EVA中のVA量が35%を超える場合、電線の強度および耐熱性が低下する可能性がある。これに対して、本実施形態では、EVA中のVA量が35%以下であることにより、電線10の強度および耐熱性が低下することを抑制することができる。
Since EVA is a polymer with low crystallinity, the
(安定剤)
絶縁体120および電線シース130を構成する樹脂組成物は、例えば、ハイドロタルサイトからなる安定剤を含む。安定剤のハイドロタルサイトは、受酸剤として機能する。本実施形態のハイドロタルサイトは、例えば、Mg6Al2(CO3)(OH)16・4(H2O)である。ハイドロタルサイトの平均粒子径は、例えば合成品で1μm以上5μm以下である。なお、本実施形態での平均粒子径とは、レーザー回折・散乱法によって求めた粒度分布における積算値50%での粒径を意味する。
(stabilizer)
The resin
安定剤としてのハイドロタルサイトの含有量は、例えば、ベース樹脂を100重量部としたとき、3重量部以上30重量部以下である。ハイドロタルサイトの含有量が3重量部未満である場合、電線の耐熱性が低下する可能性がある。これに対して、本実施形態では、ハイドロタルサイトの含有量が3重量部以上であることにより、電線10の耐熱性を向上させることができる。一方、ハイドロタルサイトの含有量が30重量部を超える場合、電線の伸び特性が低下する可能性がある。これに対して、ハイドロタルサイトの含有量が30重量部以下であることにより、電線10の伸び特性を向上させることができる。
The content of hydrotalcite as a stabilizer is, for example, 3 parts by weight or more and 30 parts by weight or less when the base resin is 100 parts by weight. If the content of hydrotalcite is less than 3 parts by weight, the heat resistance of the electric wire may deteriorate. In contrast, in the present embodiment, the content of hydrotalcite is 3 parts by weight or more, so that the heat resistance of the
(難燃剤)
また、絶縁体120および電線シース130を構成する樹脂組成物は、例えば、難燃剤を含む。難燃剤としては、例えば、三酸化アンチモンが挙げられる。三酸化アンチモンの平均粒子径は、例えば、1μm以上5μm以下である。
(Flame retardants)
In addition, the resin
樹脂組成物が難燃剤として三酸化アンチモンを含む場合、三酸化アンチモンの含有量は、例えば、ベース樹脂を100重量部としたとき、1重量部以上5重量部以下である。三酸化アンチモンの含有量が1重量部未満である場合、難燃剤として難燃性を向上させる効果を得ることが出来ない可能性がある。これに対して、本実施形態では、三酸化アンチモンの含有量が1重量部以上であることにより、難燃性を向上させる効果を発現させることができる。一方、三酸化アンチモンの含有量が5重量部を超える場合、絶縁体および電線シースが所定の硬さよりも硬くなる可能性がある。これに対して、三酸化アンチモンの含有量が5重量部以下であることにより、絶縁体120および電線シース130を所定の硬さ以下となるように柔らかくすることができる。
When the resin composition contains antimony trioxide as a flame retardant, the content of antimony trioxide is, for example, 1 part by weight or more and 5 parts by weight or less per 100 parts by weight of the base resin. If the content of antimony trioxide is less than 1 part by weight, it may not be possible to obtain the effect of improving flame retardancy as a flame retardant. On the other hand, in the present embodiment, the content of antimony trioxide is 1 part by weight or more, so that the effect of improving the flame retardancy can be exhibited. On the other hand, if the content of antimony trioxide exceeds 5 parts by weight, the insulator and wire sheath may become harder than the predetermined hardness. In contrast, when the content of antimony trioxide is 5 parts by weight or less, the
その他の難燃剤としては、水酸化マグネシウムと、水酸化アルミニウムと、水酸化カルシウムと、非晶質シリカと、ヒドロキシスズ酸亜鉛、ホウ酸亜鉛および酸化亜鉛等の亜鉛化合物と、ホウ酸カルシウム、ホウ酸バリウムおよびメタホウ酸バリウム等のホウ酸化合物と、リン系難燃剤と、燃焼時に発泡する成分と固化する成分の混合物からなるインテュメッセント系難燃剤と、臭素系難燃剤と、塩素系難燃剤と、が挙げられる。難燃剤として、これらの難燃剤は、1種類を単独で、または2種類以上を混合して用いることができる。 Other flame retardants include magnesium hydroxide, aluminum hydroxide, calcium hydroxide, amorphous silica, zinc compounds such as zinc hydroxystannate, zinc borate and zinc oxide, calcium borate, boron A boric acid compound such as barium oxide and barium metaborate, a phosphorus-based flame retardant, an intumescent flame retardant consisting of a mixture of a component that foams and a component that solidifies when burned, a brominated flame retardant, and a chlorine-based flame retardant. and a fuel. As a flame retardant, these flame retardants can be used singly or in combination of two or more.
(その他の添加剤)
絶縁体120および電線シース130を構成する樹脂組成物には、上記の材料以外にも、必要に応じて、酸化防止剤、金属不活性剤、架橋剤、架橋助剤、滑剤、無機充填剤、相溶化剤、着色剤等の添加剤を加えることができる。更に、樹脂組成物は、電子線などの放射線により架橋してもよい。
(Other additives)
In addition to the above materials, the resin composition that constitutes the
酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤等が挙げられる。 Examples of antioxidants include phenol antioxidants, sulfur antioxidants, amine antioxidants, phosphorus antioxidants, and the like.
フェノール系酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ペンタエリスリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,3,5-トリス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシ-ベンジル)-S-トリアジン-2,4,6-(1H,3H,5H)トリオン、チオジエチレンビス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]等が挙げられる。好ましくは、フェノール系酸化星材は、ペンタエリスリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]である。 Phenolic antioxidants include, for example, dibutylhydroxytoluene (BHT), pentaerythritol tetrakis [3-(3,5-di-t-butyl-4-hydroxyphenyl)propionate], 1,3,5-tris ( 3,5-di-t-butyl-4-hydroxy-benzyl)-S-triazine-2,4,6-(1H,3H,5H)trione, thiodiethylenebis[3-(3,5-di-tert -Butyl-4-hydroxyphenyl)propionate] and the like. Preferably, the phenolic oxide star material is pentaerythritol tetrakis[3-(3,5-di-t-butyl-4-hydroxyphenyl)propionate].
硫黄系酸化防止剤としては、例えば、ジドデシル3,3'-チオジプロピオネート、ジトリデシル3,3'-チオジプロピオネート、ジオクタデシル3,3'-チオジプロピオネート、テトラキス[メチレン-3-(ドデシルチオ)プロピオネート]メタン等が挙げられる。好ましくは、硫黄系酸化防止剤は、テトラキス[メチレン-3-(ドデシルチオ)プロピオネート]メタンである。 Examples of sulfur-based antioxidants include didodecyl 3,3'-thiodipropionate, ditridecyl 3,3'-thiodipropionate, dioctadecyl 3,3'-thiodipropionate, tetrakis[methylene-3- (dodecylthio)propionate]methane and the like. Preferably, the sulfur-based antioxidant is tetrakis[methylene-3-(dodecylthio)propionate]methane.
アミン系酸化防止剤としては、例えば、6-エトキシ-1,2-ジヒドロ-2,2,4-トリメチルキノリン、フェニル-1-ナフチレン、アルキル化ジフェニルアミン、オクチル化ジフェニルアミン、4,4'-ビス(α,α-ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、2,2,4-トリメチル-1,2-ジヒドロキノリン重合体、p-(p-トルエンスルホニルアミド)ジフェニルアミン、N,N'-ジ-2-ナフチル-p-フェニルジアミン、N,N'-ジフェニル-p-フェニレンジアミン、N-フェニル-N'-イソプロピル-p-フェニレンジアミン、N-フェニル-N'-(1,3-ジメチルブチル)-p-フェニレンジアミン、N-フェニル-N'-(3-メタクリロイルオキシ-2-ヒドロキシプロピル)-p-フェニレンジアミン、1,3-ベンゼンジカルボン酸ビス[2-(1-オキソ-2-フェノキシプロピル)ヒドラジド]、2',3-ビス[[3-[3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル]プロピオニル]]プロピオノヒドラジド、3-(N-サリチロイルアミノ)-1H-1,2,4-トリアゾール、ドデカン二酸ビス[N2-(2-ヒドロキシベンゾイル)ヒドラド]等が挙げられる。 Examples of amine antioxidants include 6-ethoxy-1,2-dihydro-2,2,4-trimethylquinoline, phenyl-1-naphthylene, alkylated diphenylamine, octylated diphenylamine, 4,4′-bis( α,α-dimethylbenzyl)diphenylamine, 2,2,4-trimethyl-1,2-dihydroquinoline polymer, p-(p-toluenesulfonylamido)diphenylamine, N,N′-di-2-naphthyl-p- phenyldiamine, N,N'-diphenyl-p-phenylenediamine, N-phenyl-N'-isopropyl-p-phenylenediamine, N-phenyl-N'-(1,3-dimethylbutyl)-p-phenylenediamine, N-phenyl-N'-(3-methacryloyloxy-2-hydroxypropyl)-p-phenylenediamine, 1,3-benzenedicarboxylic acid bis[2-(1-oxo-2-phenoxypropyl)hydrazide], 2' ,3-bis[[3-[3,5-di-tert-butyl-4-hydroxyphenyl]propionyl]]propionohydrazide, 3-(N-salicyloylamino)-1H-1,2,4- triazole, dodecanedioic acid bis[N2-(2-hydroxybenzoyl)hydrado] and the like.
金属不活性剤は、金属イオンをキレート形成により安定化し、酸化劣化を抑制する効果を有する。金属不活性剤としては、例えば、N-(2H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)サリチルアミド、ドデカン二酸ビス[N2-(2-ヒドロキシベンゾイル)ヒドラジド]、2',3-ビス[[3-[3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル]プロピオニル]]プロピオノヒドラジド等が挙げられる。好ましくは、金属不活性剤は、2',3-ビス[[3-[3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル]プロピオニル]]プロピオノヒドラジドである。 The metal deactivator has the effect of stabilizing metal ions through chelate formation and suppressing oxidative deterioration. Examples of metal deactivators include N-(2H-1,2,4-triazol-5-yl) salicylamide, dodecanedioate bis[N2-(2-hydroxybenzoyl)hydrazide], 2',3- bis[[3-[3,5-di-tert-butyl-4-hydroxyphenyl]propionyl]]propionohydrazide and the like. Preferably, the metal deactivator is 2',3-bis[[3-[3,5-di-tert-butyl-4-hydroxyphenyl]propionyl]]propionohydrazide.
架橋剤としては、有機過酸化物が挙げられ、具体的には、例えば、パーオキシケタール、ジアルキルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオキシエステル等が挙げられる。好ましくは、架橋剤は、ジアルキルパーオキサイドである。架橋剤の含有量は、例えば、ベース樹脂を100重量部としたとき、0.1重量部以上3重量部以下であり、好ましくは、0.5重量部以上1重量部以下である。 Examples of cross-linking agents include organic peroxides, and specific examples include peroxyketals, dialkyl peroxides, diacyl peroxides, peroxyesters, and the like. Preferably, the cross-linking agent is a dialkyl peroxide. The content of the cross-linking agent is, for example, 0.1 to 3 parts by weight, preferably 0.5 to 1 part by weight, per 100 parts by weight of the base resin.
架橋助剤としては、例えば、トリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPT)、トリアリルイソシアヌレート(TAIC)等が挙げられる。 Examples of cross-linking aids include trimethylolpropane trimethacrylate (TMPT) and triallyl isocyanurate (TAIC).
滑剤としては、脂肪酸、脂肪酸金属塩、脂肪酸アマイド等が挙げられる。具体的には、滑剤としては、例えば、ステアリン酸亜鉛が挙げられる。これらの滑剤は、1種類を単独で、または2種類以上を混合して用いることができる。 Lubricants include fatty acids, fatty acid metal salts, fatty acid amides, and the like. Specifically, the lubricant includes, for example, zinc stearate. These lubricants can be used singly or in combination of two or more.
無機充填剤としては、例えば、クレー、タルク、シリカ、炭酸カルシウム等が挙げられる。これらの無機充填剤には、脂肪酸、シラン等の表面処理材により表面処理が施されていても良い。また、これらの無機充填剤は、1種類を単独で、または2種類以上を混合して用いることができる。 Examples of inorganic fillers include clay, talc, silica, calcium carbonate and the like. These inorganic fillers may be surface-treated with a surface-treating agent such as fatty acid or silane. Moreover, these inorganic fillers can be used individually by 1 type or in mixture of 2 or more types.
着色剤としては、例えば、カーボンブラックが挙げられる。カーボンブラックとしては、例えば、ゴム用カーボンブラック(N900-N100:ASTM D1765-01)が挙げられる。 Colorants include, for example, carbon black. Examples of carbon black include carbon black for rubber (N900-N100: ASTM D1765-01).
その他の着色剤としては、例えば、カラーマスターバッチ等が挙げられる。 Other coloring agents include, for example, a color masterbatch and the like.
以上のような樹脂組成物により、絶縁体120および電線シース130が構成される。例えば、絶縁体120を構成する樹脂組成物はカーボンブラック等の着色剤を含まず、電線シース130を構成する樹脂組成物はカーボンブラック等の着色剤を含む。本実施形態では、例えば、電線シース130を構成する樹脂組成物の組成は、カーボンブラック等の着色剤を除いて、絶縁体120を構成する樹脂組成物と同様の組成である。
The
上記のように構成される絶縁体120の厚さは、例えば、1.5mm以上3.5mm以下である。本実施形態では、絶縁体120の厚さは、例えば、2.5mmである。また、上記のように構成される電線シース130の厚さは、例えば、1mm以上3mm以下である。本実施形態では、電線シース130の厚さは、例えば、2.0mmである。
The thickness of the
以上のように構成される本実施形態の電線10の許容曲げ半径は、例えば、90mm以上160mm以下である。一方で、架橋ポリエチレンからなる絶縁体とポリ塩化ビニルからなる電線シースとを有するこれまでのCVと比較すると、これまでのCVが、導体の構成と絶縁体および電線シースの材料とが異なる点を除いて本実施形態の電線10と同一の形状を有する場合には、CVの許容曲げ半径は224mm以上となる。したがって、本実施形態の電線10では、これまでのCVよりも許容曲げ半径を小さくすることができる。
The allowable bending radius of the
(2)電線の製造方法
次に、本実施形態にかかる電線の製造方法について説明する。
(2) Electric Wire Manufacturing Method Next, an electric wire manufacturing method according to the present embodiment will be described.
(導体形成工程)
まず、直径が0.46mm以下の素線を所定本数準備する。次に、42本以上の素線を集合撚りによって撚り合せ、子撚り線を形成する。次に、37本以上の子撚り線を同心撚りによって撚り合せ、親撚り線を形成する。この親撚り線が導体110となる。
(Conductor formation process)
First, a predetermined number of strands having a diameter of 0.46 mm or less are prepared. Next, 42 or more strands are twisted together by bunch twisting to form child strands. Thirty-seven or more child strands are then twisted together in a concentric lay to form a parent strand. This parent strand becomes the
(混練工程)
それぞれ所定量の塩素化ポリエチレンと、エチレン-酢酸ビニル共重合体と、を含むベース樹脂と、ハイドロタルサイトからなる安定剤と、三酸化アンチモン等の難燃剤と、架橋剤を除くその他の添加剤と、を配合し、加圧ニーダによって、所定温度にて混練する。次に、架橋剤を添加し、所定温度で所定時間混練する。次に、当該混練物をペレット形状またはベルト形状に成形する。以上により、絶縁体120用の混練物を形成する。また、絶縁体120用の混練物と同様の方法により、カーボンブラック等の着色剤を追加して、電線シース130用の混練物を形成する。
(Kneading process)
A base resin containing predetermined amounts of chlorinated polyethylene and an ethylene-vinyl acetate copolymer, a stabilizer made of hydrotalcite, a flame retardant such as antimony trioxide, and other additives excluding a cross-linking agent. and are mixed and kneaded at a predetermined temperature by a pressure kneader. Next, a cross-linking agent is added and kneaded at a predetermined temperature for a predetermined time. Next, the kneaded product is formed into a pellet shape or a belt shape. As described above, the kneaded material for the
(押出工程)
例えば115mm押出機を用い、上記した絶縁体120用の混練物および電線シース130用の混練物を導体110の外周に押出被覆する。導体110の外周を覆うように、所定の厚さを有する絶縁体120および電線シース130を形成する。これにより、電線10の中間体を形成する。
(Extrusion process)
For example, using a 115 mm extruder, the kneaded material for the
(架橋工程)
次に、電線10の中間体を所定の蒸気圧を有する蒸気管に所定時間投入する。これにより、絶縁体120および電線シース130を架橋させる。以上により、電線10が形成される。
(Crosslinking step)
Next, the
(3)本実施形態にかかる効果
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果を奏する。
(3) Effect of this embodiment According to this embodiment, one or more of the following effects can be obtained.
(a)本実施形態によれば、本発明者等の鋭意検討により、導体の断面積が225mm2以上275mm2以下である場合に、所定の撓み試験における撓み量が130mm以上であり、所定の低温曲げ試験においてひびや割れが生じない電線10が初めて実現された。電線10の撓み量が130mm以上であることにより、電線10の許容曲げ半径を小さくすることができ、狭所であっても電線10を屈曲させて布設することができる。また、低温曲げ試験においてひびや割れが生じないことにより、電線10の使用環境が低温であっても、電線10の性能を劣化させるような局所的な欠陥が生じることを抑制することができる。このように、本実施形態によれば、撓み性および低温曲げ特性を向上させた電線10を提供することができる。
(a) According to the present embodiment, when the cross-sectional area of the conductor is 225 mm 2 or more and 275 mm 2 or less, the amount of deflection in a predetermined deflection test is 130 mm or more, and the predetermined For the first time, an
(b)本実施形態によれば、導体110は、直径が0.46mm以下の素線を42本以上撚り合せた子撚り線と、子撚り線を37本以上撚り合せた親撚り線と、を有し、導体110の外径は21.2mm以上26.0mm以下である。また、絶縁体120および電線シース130のショアA硬度は88以下である。導体110が上記構成を有するとともに、絶縁体120および電線シース130が上記硬さを有することにより、撓み試験および低温曲げ試験において所定の特性を満たすことができる。
(b) According to the present embodiment, the
(c)本実施形態によれば、絶縁体120および電線シース130は、塩素量が30%以上45%以下である20重量部以上60重量部以下の塩素化ポリエチレン(CPE)と、エチレン・酢酸ビニル共重合体と、を合計で100重量部含むベース樹脂を含む樹脂組成物からなる。
(c) According to the present embodiment, the
ここで、架橋ポリエチレンからなる絶縁体とポリ塩化ビニルからなるシースとを有するこれまでのCVと比較すると、これまでのCVでは、上記した撓み試験および低温曲げ試験において所定の特性を満たすことは困難であり、同時に所望の難燃性、耐熱性、および伸び特性を満たすことはさらに困難となっていた。仮にCVにおける絶縁体および電線シースの組成を変えてCVを柔らかくさせた場合であっても、同時に難燃性、耐熱性および伸び特性を向上させることは困難であった。 Here, when compared with conventional CVs having an insulator made of crosslinked polyethylene and a sheath made of polyvinyl chloride, it is difficult for conventional CVs to satisfy the predetermined characteristics in the above-described bending test and low-temperature bending test. At the same time, it has become more difficult to meet the desired flame retardancy, heat resistance, and elongation properties. Even if the composition of the insulator and wire sheath in the CV were changed to soften the CV, it was difficult to simultaneously improve the flame retardancy, heat resistance and elongation properties.
これに対して、本実施形態によれば、絶縁体120および電線シース130が上記したベース樹脂を含む樹脂組成物からなることにより、絶縁体120および電線シース130のショアA硬度を88以下とすることが可能となる。これにより、上記した導体110の構成と組み合わせることで、撓み試験および低温曲げ試験において所定の特性を満たすことができる。また、絶縁体120および電線シース130が上記したベース樹脂を含む樹脂組成物からなることにより、撓み性および低温曲げ特性を向上させるとともに、難燃性、耐熱性、および伸び特性をバランス良く向上させることができる。
In contrast, according to the present embodiment, the
(d)本実施形態によれば、ベース樹脂に含まれるエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)は結晶性の低いポリマであるため、電線10を柔らかくすることができる。
(d) According to the present embodiment, the ethylene-vinyl acetate copolymer (EVA) contained in the base resin is a polymer with low crystallinity, so the
(e)本実施形態によれば、安定剤としてのハイドロタルサイトの含有量は、例えば、ベース樹脂を100重量部としたとき、3重量部以上30重量部以下である。ハイドロタルサイトの含有量が3重量部以上であることにより、電線10の耐熱性を向上させることができる。ハイドロタルサイトの含有量が30重量部以下であることにより、電線10の伸び特性を向上させることができる。
(e) According to the present embodiment, the content of hydrotalcite as a stabilizer is, for example, 3 parts by weight or more and 30 parts by weight or less when the base resin is 100 parts by weight. When the content of hydrotalcite is 3 parts by weight or more, the heat resistance of the
(f)本実施形態によれば、導体110の子撚り線は、集合撚りであり、導体110の親撚り線は、同心撚りである。これにより、子撚り線内の素線のばらけを親撚り線の同心撚りによって抑制することができる。したがって、導体110の可とう性と電線10の電気特性とを両立することができる。
(f) According to the present embodiment, the child strands of
<本発明の第2実施形態>
図3を用い、本発明の第2実施形態について説明する。図3は、本実施形態に係るケーブルの軸方向と直交する断面図である。
<Second embodiment of the present invention>
A second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 3 is a cross-sectional view orthogonal to the axial direction of the cable according to this embodiment.
本実施形態は、複数の電線によってケーブルが構成される点が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる要素についてのみ説明し、第1実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。 This embodiment differs from the first embodiment in that a cable is configured by a plurality of electric wires. Hereinafter, only elements different from the first embodiment will be described, and elements that are substantially the same as those described in the first embodiment will be given the same reference numerals, and description thereof will be omitted.
図3に示されているように、ケーブル20は、第1の実施形態と同様の構成を有する複数の電線12を有する。本実施形態の導体110は第1実施形態と同様の構成を有し、本実施形態の絶縁体120および電線シース130は第1実施形態と同様の樹脂組成物からなる。したがって、ケーブル20に用いられるそれぞれの電線12では、撓み試験における撓み量が130mm以上であり、低温曲げ試験においてひびおよび割れが生じない。
As shown in FIG. 3, the cable 20 has multiple
本実施形態では、ケーブル20は、例えば、3本の電線12を有する。3本の電線12は、互いに撚り合わせられる。
In this embodiment, the cable 20 has three
複数の電線12の外周を覆うように、介在240が設けられる。介在240は、例えば、電線12とともに撚り合わせられる紙等である。
介在240の外周を覆うように、押え巻きテープ250が巻回される。押え巻きテープ250は、例えば、PET、ポリエチレン、布等からなる。なお、介在240および押さえ巻きテープ250は、使用しなくても良い。
A
また、押え巻きテープ250の外周を覆うように、ケーブルシース260が設けられる。なお、本実施形態のケーブルシース260は、例えば、電線シース130と同様の樹脂組成物からなる。
Moreover, a
本実施形態によれば、ケーブル20が第1実施形態と同様の構成を有する複数の電線12を有することにより、撓み性および低温曲げ特性を向上させたケーブル20を提供することができる。
According to this embodiment, since the cable 20 has a plurality of
<本発明の第3実施形態>
図4を用い、本発明の第3実施形態について説明する。図4は、本実施形態に係る電線の軸方向と直交する断面図である。
<Third embodiment of the present invention>
A third embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 4 is a cross-sectional view orthogonal to the axial direction of the electric wire according to this embodiment.
本実施形態は、セパレータが設けられる点が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる要素についてのみ説明し、第1実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。 This embodiment differs from the first embodiment in that a separator is provided. Hereinafter, only elements different from the first embodiment will be described, and elements that are substantially the same as those described in the first embodiment will be given the same reference numerals, and description thereof will be omitted.
図4に示されているように、電線14は、断面積が225mm2以上275mm2以下である導体110と、導体110の外周を覆うように設けられたセパレータ160と、セパレータ160の外周を覆うように設けられた絶縁体120と、絶縁体120の外周を覆うように設けられた電線シース130と、を有する。本実施形態の導体110は第1実施形態と同様の構成を有し、本実施形態の絶縁体120および電線シース130は第1実施形態と同様の樹脂組成物からなる。
As shown in FIG. 4, the
セパレータ160は、例えば、ポリエステル製のテープやナイロン製のテープからなる。導体110と絶縁体120との間にセパレータ160が介在することにより、電線14の端末において、絶縁体120および電線シース130を剥離し易くすることができる。
The
本実施形態の電線14においても、第1実施形態と同様に、撓み試験における撓み量が130mm以上であり、低温曲げ試験においてひびおよび割れが生じない。
Similarly to the first embodiment, the
本実施形態によれば、電線14がセパレータ160を有していても、第1実施形態の電線10と同様の撓み性および低温曲げ特性を実現することができる。
According to this embodiment, even if the
(本発明の他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
(Another embodiment of the present invention)
Although one embodiment of the present invention has been specifically described above, the present invention is not limited to the above-described embodiment, and can be appropriately modified without departing from the scope of the invention.
上述の第3実施形態では、電線14がセパレータ160を有する場合について説明したが、第2実施形態と同様のケーブルにおいて、導体と絶縁体との間にセパレータが介在していてもよい。
In the above-described third embodiment, the case where the
次に、本発明に係る実施例を説明する。 Next, examples according to the present invention will be described.
以下のように、試料1~14(試料5は参考例)を作製し、各試料について所定の評価を行った。 Samples 1 to 14 (sample 5 is a reference example) were produced as follows, and predetermined evaluations were performed on each sample.
<試料の作製>
(試料1~5)
試料1では、以下の表1および表2に示されているようにして電線サンプルおよびシートサンプルを形成した。まず、直径が0.45mmであり錫めっき軟銅線からなる素線を42本準備した。次に、42本の素線を集合撚りによって撚り合せ、子撚り線を形成した。次に、37本の子撚り線を同心撚りによって撚り合せ、親撚り線を形成した。これにより、断面積が250mm2であり外径が23.6mmである導体を形成した。なお、以下の表1~表3において、「子撚り線本数」とは、子撚り線における素線の本数のことであり、「親撚り線本数」とは、親撚り線における子撚り線の本数のことである。
<Preparation of sample>
(Samples 1-5)
For Sample 1, wire and sheet samples were formed as shown in Tables 1 and 2 below. First, 42 strands of tin-plated annealed copper wire having a diameter of 0.45 mm were prepared. The 42 strands were then twisted together by bunch twisting to form child strands. The 37 child strands were then plied together with a concentric twist to form the parent strand. This formed a conductor with a cross-sectional area of 250 mm 2 and an outer diameter of 23.6 mm. In Tables 1 to 3 below, the "number of child stranded wires" means the number of strands in the child stranded wire, and the "number of parent stranded wires" means the number of child stranded wires in the parent stranded wire. It is about the number of books.
次に、以下の表1および表2に示されているように、架橋剤を除く各材料を配合し、加圧ニーダによって、開始温度40℃終了温度120℃で混練した。次に、架橋剤を添加し、100℃で5分混練した。次に、当該混練物をペレット形状またはベルト形状に成形した。以上により、絶縁体用の混練物を形成した。また、絶縁体用の混練物と同様の方法により、着色剤として所定量のカーボンブラックを追加して、電線シース用の混練物を形成した。 Next, as shown in Tables 1 and 2 below, each material except for the cross-linking agent was blended and kneaded with a pressure kneader at a starting temperature of 40°C and an ending temperature of 120°C. Next, a cross-linking agent was added and kneaded at 100° C. for 5 minutes. Next, the kneaded product was molded into a pellet shape or a belt shape. As described above, a kneaded material for an insulator was formed. Further, a predetermined amount of carbon black was added as a coloring agent in the same manner as the kneaded material for the insulator to form a kneaded material for the electric wire sheath.
試料1の電線サンプルの作製では、115mm押出機を用い、上記した絶縁体用の混練物および電線シース用の混練物を導体の外周に押出被覆した。導体の外周を覆うように、2.5mmの厚さを有する絶縁体と、2.0mmの厚さを有する電線シースと、を形成した。これにより、電線サンプルの中間体を形成した。次に、電線サンプルの中間体を蒸気圧15kg/cm2の蒸気管に投入し、絶縁体および電線シースを架橋させた。以上により、試料1の電線サンプルを作製した。 In the preparation of the electric wire sample of Sample 1, a 115 mm extruder was used to extrude and coat the kneaded material for the insulator and the kneaded material for the electric wire sheath on the outer periphery of the conductor. An insulator having a thickness of 2.5 mm and a wire sheath having a thickness of 2.0 mm were formed so as to cover the outer periphery of the conductor. This formed an intermediate wire sample. Next, the wire sample intermediate was put into a steam pipe with a steam pressure of 15 kg/cm 2 to crosslink the insulator and the wire sheath. As described above, an electric wire sample of Sample 1 was produced.
また、試料1のシートサンプルの作製では、上記した絶縁体用の混練物および電線シース用の混練物のそれぞれを、6インチオープンロールを用いてシート状にした。次に、シート状にした混練物を、プレス成形機を用いて、180℃で1分、所定の厚さとなるように、プレス成形した。これにより、試料1の絶縁体および電線シースのシートサンプルを作製した。 Further, in the production of the sheet sample of Sample 1, each of the kneaded material for the insulator and the kneaded material for the electric wire sheath was formed into a sheet using a 6-inch open roll. Next, the sheet-shaped kneaded material was press-molded at 180° C. for 1 minute using a press molding machine so as to have a predetermined thickness. Sheet samples of the insulator and wire sheath of Sample 1 were thus produced.
なお、試料2~5の電線サンプルでは、以下の表1および表2に示されているように、導体の構成と、絶縁体および電線シースを構成する樹脂組成物の組成とを、試料1の電線サンプルから所定の範囲内で変更した。また、試料2~5のシートサンプルでは、電線サンプルと同様にして、絶縁体および電線シースを構成する樹脂組成物の組成を、試料1のシートサンプルから所定の範囲内で変更した。 In the electric wire samples of Samples 2 to 5, as shown in Tables 1 and 2 below, the composition of the conductor and the composition of the resin composition constituting the insulator and the electric wire sheath were compared with those of Sample 1. It was changed within a predetermined range from the wire sample. In the sheet samples of Samples 2 to 5, the composition of the resin composition constituting the insulator and the wire sheath was changed from that of the sheet sample of Sample 1 within a predetermined range in the same manner as the wire samples.
(試料6~9)
試料6~9の電線サンプルでは、以下の表1および表2に示されているように、導体の構成を試料1の電線サンプルと同等としつつ、絶縁体および電線シースを構成する樹脂組成物の組成を試料1の電線サンプルから所定の範囲外に変更した。また、試料6~9のシートサンプルでは、電線サンプルと同様にして、絶縁体および電線シースを構成する樹脂組成物の組成を、試料1のシートサンプルから所定の範囲外で変更した。
(Samples 6-9)
In the electric wire samples of Samples 6 to 9, as shown in Tables 1 and 2 below, the resin composition constituting the insulator and the electric wire sheath was changed while the structure of the conductor was the same as that of the electric wire sample of Sample 1. The composition was varied from the Sample 1 wire sample outside of the specified range. In the sheet samples of Samples 6 to 9, the composition of the resin composition constituting the insulator and the wire sheath was changed from the sheet sample of Sample 1 outside the predetermined range in the same manner as the wire samples.
(試料10~14)
試料10および11の電線サンプルでは、以下の表3に示されているように、絶縁体および電線シースを構成する樹脂組成物の組成を試料1の電線サンプルと同等としつつ、導体の構成を試料1の電線サンプルから所定の範囲外に変更した。なお、試料10および11のシートサンプルでは、絶縁体および電線シースを構成する樹脂組成物の組成を試料1のシートサンプルと同等とした。
(Samples 10-14)
In the electric wire samples of
試料12~14の電線サンプルでは、以下の表3に示されているように、導体の構成を試料1の電線サンプルと同等としつつ、絶縁体および電線シースを構成する樹脂組成物の組成を試料1の電線サンプルから変更した。具体的には、樹脂組成物中のEVAを試料1の電線サンプルにおけるEVAと異なる材料に変更した。また、試料12~14のシートサンプルでは、電線サンプルと同様にして、絶縁体および電線シースを構成する樹脂組成物の組成を、試料1のシートサンプルから変更した。
In the electric wire samples of
<評価>
試料1~14に対して、以下のように評価を行った。
<Evaluation>
Samples 1 to 14 were evaluated as follows.
(撓み試験)
試料1~14の電線サンプルに対して、上記したように、撓み試験を行った。当該撓み試験において、撓み量が130mm未満である場合を×(不合格)とし、撓み量が130mm以上である場合を○(合格)とした。
(Bending test)
The wire samples of Samples 1-14 were subjected to deflection testing as described above. In the deflection test, the case where the amount of deflection was less than 130 mm was rated as x (failed), and the case where the amount of deflection was 130 mm or more was rated as ◯ (passed).
(低温曲げ試験)
試料1~14の電線サンプルに対して、上記したように、低温曲げ試験を行った。当該低温曲げ試験において、目視で屈曲部にひびや割れが確認された場合を×(不合格)とし、目視で屈曲部と正常部分との区別が出来ない場合を○(合格)とした。
(Low temperature bending test)
The wire samples of Samples 1-14 were subjected to cold bend testing as described above. In the low-temperature bending test, the case where cracks or cracks were visually confirmed in the bent portion was evaluated as × (failed), and the case where the bent portion and the normal portion could not be visually distinguished was evaluated as ◯ (passed).
(硬さ試験)
試料1~14において、絶縁体のシートサンプルと電線シースのシートサンプルとを重ねた状態で、JIS K6253に準拠して硬さ試験を行うことにより、ショアA硬度を求めた。
(Hardness test)
For Samples 1 to 14, the Shore A hardness was obtained by conducting a hardness test in accordance with JIS K6253 with the insulator sheet sample and the wire sheath sheet sample stacked.
(引張試験)
試料1~14のそれぞれの電線サンプルから導体を引き抜いた試験片を用い、当該試験片に対してJIS C3005に準拠して引張試験を行った。引張強さが10MPa未満である場合を×(不合格)とし、引張強さが10MPa以上13MPa未満である場合を○(合格)とし、引張強さが13MPa以上である場合を◎(二重丸、裕度を持った合格)とした。また、当該引張り試験での伸びが350%未満である場合を×(不合格)とし、伸びが350%以上400%未満である場合を○(合格)とし、伸びが400%以上である場合を◎(二重丸、裕度を持った合格)とした。
(Tensile test)
A test piece obtained by extracting a conductor from each of the electric wire samples of Samples 1 to 14 was used, and a tensile test was performed on the test piece according to JIS C3005. If the tensile strength is less than 10 MPa, it is x (failed); , passed with a margin). In addition, when the elongation in the tensile test is less than 350%, x (failed), when the elongation is 350% or more and less than 400%, ◯ (pass), and when the elongation is 400% or more ◎ (double circle, passed with margin).
(難燃性試験)
試料1~14の絶縁体および電線シースの両方のシートサンプルに対して、JIS K6269に準拠して酸素指数(OI)測定を行った。OIが26未満である場合を×(不合格)とし、OIが26以上である場合を○(合格)とした。
(Flame retardant test)
Oxygen index (OI) measurements were performed in accordance with JIS K6269 for both the insulator and wire sheath sheet samples of Samples 1-14. A case where the OI was less than 26 was rated as x (failed), and a case where the OI was 26 or more was rated as ◯ (passed).
(耐熱性試験)
試料1~14の電線サンプルに対して、以下のようにして耐熱性試験を行った。具体的には、JIS K6257に準拠したギヤー式老化試験機を用いて、160℃で30日間老化させ、その後、老化後の電線サンプルから導体を引き抜いた試験片に対して引張り試験を行い、電線サンプルの試験片の伸びを測定した。このときの電線サンプルの試験片の伸びの絶対値が50%未満である場合を×(不合格)とし、電線サンプルの試験片の伸びの絶対値が50%以上である場合を○(合格)とした。
(Heat resistance test)
A heat resistance test was performed on the electric wire samples of Samples 1 to 14 as follows. Specifically, using a gear-type aging tester conforming to JIS K6257, it is aged at 160 ° C. for 30 days, and then a tensile test is performed on a test piece obtained by pulling out the conductor from the aged wire sample. The elongation of the test piece of the sample was measured. The case where the absolute value of the elongation of the test piece of the wire sample at this time is less than 50% is x (failed), and the case where the absolute value of the elongation of the test piece of the wire sample is 50% or more is ◯ (passed). and
<評価結果>
まず、表1および表3において、基本特性としての撓み性および低温曲げ特性の結果に関して説明する。
<Evaluation results>
First, Tables 1 and 3 describe the results of flexibility and low-temperature bending properties as basic properties.
表1に示されているように、試料1~9では、導体の素線の直径を0.46mm以下とし、42本以上の素線を撚り合わせて子撚り線とし、37本以上の子撚り線を撚り合わせて親撚り線とした。また、絶縁体および電線シースを構成する樹脂組成物が所定の組成を有することにより、絶縁体および電線シースのショアA硬度は88以下であった。その結果、試料1~9の電線サンプルでは、撓み試験において撓み量が130mm以上であり、低温曲げ試験においてひびおよび割れが生じなかった。したがって、試料1~9では、撓み性および低温曲げ特性が向上したことが確認された。 As shown in Table 1, in samples 1 to 9, the diameter of the conductor wire is 0.46 mm or less, 42 or more strands are twisted to form a twisted wire, and 37 or more strands are twisted. The wires were twisted together to form a parent strand. Moreover, the Shore A hardness of the insulator and the wire sheath was 88 or less due to the predetermined composition of the resin composition forming the insulator and the wire sheath. As a result, in the electric wire samples of Samples 1 to 9, the deflection amount was 130 mm or more in the deflection test, and no cracks or splits occurred in the low-temperature bending test. Therefore, it was confirmed that samples 1 to 9 had improved flexibility and low-temperature bending properties.
ここで、表1および表3において、導体の構成について、試料1~9、および試料10,11を比較する。導体の素線の直径を0.46mm超とし、導体の撚り構成を変更した試料10および11では、撓み試験における撓み量が130mm未満であった。導体の素線が太かったため、電線サンプルが撓みにくくなった(硬くなった)と考えられる。したがって、導体の素線の直径を0.46mm以下とし、42本以上の素線を撚り合わせて子撚り線とし、37本以上の子撚り線を撚り合わせて親撚り線とすることが好ましいことが確認された。
Here, in Tables 1 and 3, Samples 1 to 9 and
表1および表3において、絶縁体および電線シースの硬さについて、試料1~9、および試料12~14を比較する。絶縁体および電線シースのショアA硬度が88を超えていた試料12~14では、撓み試験における撓み量が130mm未満であった。絶縁体および電線シースを構成する樹脂組成物におけるEVA中のVA量が25%未満であったため、絶縁体および電線シースのショアA硬度が88を超え、電線サンプルが撓みにくくなった(硬くなった)と考えられる。したがって、絶縁体および電線シースのショアA硬度は88以下であることが好ましいことが確認された。
Tables 1 and 3 compare Samples 1-9 and Samples 12-14 with respect to the hardness of the insulator and wire sheath.
次に、表2において、難燃性、耐熱性および伸び特性の結果に関して説明する。 Next, Table 2 describes the results of flame retardancy, heat resistance and elongation properties.
表2に示されているように、試料1~5では、塩素量が30%以上45%以下である20重量部以上60重量部以下の塩素化ポリエチレンと、エチレン・酢酸ビニル共重合体と、を合計で100重量部含むベース樹脂と、3重量部以上30重量部以下のハイドロタルサイトを含む安定剤と、1重量部以上5重量部以下の三酸化アンチモンを含む難燃剤と、を含む樹脂組成物を用いた。その結果、試料1~5の電線サンプルでは、難燃性試験、耐熱性試験、および引張試験の結果が合格であった。したがって、試料1~5では、難燃性、耐熱性、および伸び特性が向上したことが確認された。 As shown in Table 2, in samples 1 to 5, chlorinated polyethylene having a chlorine content of 30% or more and 45% or less and 20 parts by weight or more and 60 parts by weight or less, an ethylene/vinyl acetate copolymer, a total of 100 parts by weight of a base resin, a stabilizer containing 3 parts by weight or more and 30 parts by weight or less of hydrotalcite, and a flame retardant containing 1 part by weight or more and 5 parts by weight or less of antimony trioxide. composition was used. As a result, the wire samples of Samples 1 to 5 passed the results of the flame retardancy test, heat resistance test, and tensile test. Therefore, it was confirmed that samples 1 to 5 had improved flame retardancy, heat resistance, and elongation properties.
表2において、CPEの含有量について、試料1~5、および試料6,7を比較する。CPEの含有量を60重量部超とした試料6では、耐熱性が不合格であった。一方、CPEの含有量を20重量部未満とした試料7では、伸び特性が低下する傾向を示し、また難燃性が不合格であった。したがって、CPEの含有量は20重量部以上60重量部以下であることが好ましいことが確認された。 Table 2 compares Samples 1 to 5 and Samples 6 and 7 in terms of CPE content. Sample 6, in which the content of CPE exceeded 60 parts by weight, failed in heat resistance. On the other hand, Sample 7, in which the content of CPE was less than 20 parts by weight, showed a tendency of deterioration in elongation properties and failed in flame retardancy. Therefore, it was confirmed that the content of CPE is preferably 20 parts by weight or more and 60 parts by weight or less.
表2において、安定剤としてのハイドロタルサイトの含有量について、試料1~5、および試料8,9を比較する。ハイドロタルサイトの含有量を3重量部未満とした試料8では、耐熱性が不合格であった。一方、ハイドロタルサイトの含有量を30重量部超とした試料9では、伸び特性が不合格であった。したがって、ハイドロタルサイトの含有量は3重量部以上30重量部以下であることが好ましいことが確認された。 In Table 2, Samples 1 to 5 and Samples 8 and 9 are compared with respect to the content of hydrotalcite as a stabilizer. Sample 8 containing less than 3 parts by weight of hydrotalcite failed in heat resistance. On the other hand, Sample 9, in which the content of hydrotalcite exceeded 30 parts by weight, failed in elongation properties. Therefore, it was confirmed that the content of hydrotalcite is preferably 3 parts by weight or more and 30 parts by weight or less.
以上の結果により、本実施例によれば、撓み性および低温曲げ特性を向上させるとともに、難燃性、耐熱性、および伸び特性を向上させた電線およびケーブルを提供することができることが確認された。 From the above results, it was confirmed that according to this example, it is possible to provide an electric wire and a cable with improved flexibility and low-temperature bending properties, as well as improved flame retardancy, heat resistance, and elongation properties. .
<本発明の好ましい態様>
以下に、本発明の好ましい態様について付記する。
<Preferred embodiment of the present invention>
Preferred embodiments of the present invention are additionally described below.
[付記1]
本発明の一態様によれば、
断面積が225mm2以上275mm2以下である導体と、
前記導体の外周を覆うように設けられた絶縁体と、
前記絶縁体の外周を覆うように設けられた電線シースと、
を有する電線であって、
前記導体は、
直径が0.46mm以下の素線を42本以上撚り合せた子撚り線と、
前記子撚り線を37本以上撚り合せた親撚り線と、
を有し、
前記導体の外径は、21.2mm以上26.0mm以下であり、
前記絶縁体および前記電線シースは、
塩素量が30%以上45%以下である20重量部以上40重量部以下の塩素化ポリエチレンと、60重量部以上80重量部以下のエチレン・酢酸ビニル共重合体と、を合計で100重量部含むベース樹脂及び難燃剤を含む樹脂組成物からなり、
前記難燃剤は三酸化アンチモンを含み、前記ベース樹脂100重量部に対して1重量部以上5重量部以下含有する電線が提供される。
[Appendix 1]
According to one aspect of the invention,
a conductor having a cross-sectional area of 225 mm 2 or more and 275 mm 2 or less;
an insulator provided to cover the outer periphery of the conductor;
a wire sheath provided to cover the outer periphery of the insulator;
An electric wire having
The conductor is
A child stranded wire obtained by twisting 42 or more strands with a diameter of 0.46 mm or less,
a parent stranded wire obtained by twisting 37 or more of the child stranded wires;
has
The outer diameter of the conductor is 21.2 mm or more and 26.0 mm or less,
The insulator and the wire sheath are
Contains a total of 100 parts by weight of 20 to 40 parts by weight of chlorinated polyethylene with a chlorine content of 30 to 45% and an ethylene-vinyl acetate copolymer of 60 to 80 parts by weight. Consisting of a resin composition containing a base resin and a flame retardant,
An electric wire is provided in which the flame retardant includes antimony trioxide and is contained in an amount of 1 part by weight or more and 5 parts by weight or less based on 100 parts by weight of the base resin.
[付記2]
付記1に記載の電線であって、好ましくは、
前記絶縁体および前記電線シースのショアA硬度は、88以下である。
[Appendix 2]
The electric wire according to Supplementary Note 1, preferably
Shore A hardness of the insulator and the wire sheath is 88 or less.
[付記3]
付記1に記載の電線であって、好ましくは、
前記樹脂組成物は、ハイドロタルサイトを含む安定剤と、を含む。
[Appendix 3]
The electric wire according to Supplementary Note 1, preferably
The resin composition contains a stabilizer containing hydrotalcite.
[付記4]
付記3に記載の電線であって、好ましくは、
前記樹脂組成物は、前記ベース樹脂100重量部に対して、前記ハイドロタルサイトからなる安定剤を3重量部以上30重量部以下含む。
[Appendix 4]
The electric wire according to Appendix 3, preferably
The resin composition contains 3 parts by weight or more and 30 parts by weight or less of the hydrotalcite stabilizer with respect to 100 parts by weight of the base resin.
[付記5]
付記1~4に記載の電線であって、好ましくは、
JIS K6269に準拠した難燃性試験での酸素指数は、26以上であり、
JIS K6257に準拠したギヤー式老化試験機を用いて160℃で30日間老化させた後の引張り試験での伸びは、50%以上であり、
JIS C3005に準拠した引張り試験での伸びは、350%以上である。
[Appendix 5]
The electric wire according to appendices 1 to 4, preferably
The oxygen index in the flame retardancy test according to JIS K6269 is 26 or more,
The elongation in the tensile test after aging at 160 ° C. for 30 days using a gear aging tester conforming to JIS K6257 is 50% or more,
The elongation in a tensile test according to JIS C3005 is 350% or more.
[付記6]
付記1に記載の電線であって、好ましくは、
前記子撚り線は、集合撚りであり、
前記親撚り線は、同心撚りである。
[Appendix 6]
The electric wire according to Supplementary Note 1, preferably
the child strands are set strands,
The parent strands are concentrically laid.
[付記7]
本発明の一態様によれば、
付記1~6に記載の電線を複数本撚り合せ、その外周にケーブルシースを設けたケーブルが提供される。
[Appendix 7]
According to one aspect of the invention,
A cable is provided by twisting a plurality of electric wires according to Appendices 1 to 6 and providing a cable sheath around the outer circumference of the wire.
10,12,14 電線
20 ケーブル
110 導体
120 絶縁体
130 電線シース
160 セパレータ
240 介在
250 押え巻きテープ
260 ケーブルシース
520 固定台
540 錘
10, 12, 14 Electric wire 20
Claims (5)
前記導体の外周を覆うように設けられた絶縁体と、
前記絶縁体の外周を覆うように設けられた電線シースと、
を有する電線であって、
前記導体は、
直径が0.46mm以下の素線を42本以上撚り合せた子撚り線と、
前記子撚り線を37本以上撚り合せた親撚り線と、
を有し、
前記導体の外径は、21.2mm以上26.0mm以下であり、
前記子撚り線は、集合撚りであり、
前記親撚り線は、同心撚りであり、
前記絶縁体および前記電線シースは、
塩素量が30%以上40%以下である20重量部以上40重量部以下の塩素化ポリエチレンと、VA量が28%以上35%以下である60重量部以上80重量部以下のエチレン・酢酸ビニル共重合体と、を合計で100重量部含むベース樹脂及び難燃剤を含む樹脂組成物からなり、
前記難燃剤は三酸化アンチモンを含み、前記ベース樹脂100重量部に対して1重量部以上5重量部以下含有し、
前記絶縁体および前記電線シースのショアA硬度は、88以下である
電線。 a conductor having a cross-sectional area of 225 mm 2 or more and 275 mm 2 or less;
an insulator provided to cover the outer periphery of the conductor;
a wire sheath provided to cover the outer periphery of the insulator;
An electric wire having
The conductor is
A child stranded wire obtained by twisting 42 or more strands with a diameter of 0.46 mm or less,
a parent stranded wire obtained by twisting 37 or more of the child stranded wires;
has
The outer diameter of the conductor is 21.2 mm or more and 26.0 mm or less,
the child strands are set strands,
the parent strand is concentrically laid,
The insulator and the wire sheath are
20 to 40 parts by weight of chlorinated polyethylene having a chlorine content of 30% to 40% and 60 to 80 parts by weight of ethylene-vinyl acetate having a VA content of 28% to 35%. Consists of a resin composition containing a base resin and a flame retardant containing a total of 100 parts by weight of a polymer,
The flame retardant contains antimony trioxide and contains 1 part by weight or more and 5 parts by weight or less with respect to 100 parts by weight of the base resin,
The electric wire, wherein the Shore A hardness of the insulator and the electric wire sheath is 88 or less.
請求項1に記載の電線。 The electric wire according to claim 1, wherein the resin composition contains a stabilizer containing hydrotalcite.
請求項2に記載の電線。 3. The electric wire according to claim 2, wherein the resin composition contains 3 parts by weight or more and 30 parts by weight or less of the stabilizer comprising the hydrotalcite with respect to 100 parts by weight of the base resin.
JIS K6257に準拠したギヤー式老化試験機を用いて160℃で30日間老化させた後の引張り試験での伸びは、50%以上であり、
JIS C3005に準拠した引張り試験での伸びは、350%以上である
請求項1~3のいずれか1項に記載の電線。 The oxygen index in the flame retardancy test according to JIS K6269 is 26 or more,
The elongation in the tensile test after aging at 160 ° C. for 30 days using a gear aging tester conforming to JIS K6257 is 50% or more,
The electric wire according to any one of claims 1 to 3, which has an elongation of 350% or more in a tensile test according to JIS C3005.
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