JP7214473B2 - 加熱調理器における操作装置 - Google Patents
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Description
前記操作パネルに形成した挿通孔を貫通する状態に装着され且つ操作パネル厚さ方向に移動操作される操作体と、
バーナの点消火状態により点灯状態と消灯状態とに切換えられる光源と、
前記光源からの光を前記操作パネルの前方側に透光する透光部と、が設けられた加熱調理器における操作装置に関する。
そして、コンロバーナの燃焼状態において光源を点灯状態にして、光源からの光を透光部から操作パネルの前方側に照射することにより、コンロバーナが燃焼状態であることを分かり易く表示できるようにしたものである。
つまり、操作体が、円筒状の導光部材と、その導光部材の外周部に位置する円筒状のつまみ本体と、導光部材の前端側開口に内嵌されるつまみ蓋とを備える形態に構成され、導光部材の前端部(前端面)にて、光源からの光を操作パネルの前方側に照射する透光部が環状に構成されている。
つまり、透光部の照射状態が分かり難いと、例えば、バーナが燃焼状態であるにも拘わらず、バーナが消火状態であると誤認識する等の不都合を発生する虞があり、改善が望まれるものであった。
前記操作パネルに形成した挿通孔を貫通する状態に装着され且つ操作パネル厚さ方向に移動操作される操作体と、
バーナの点消火状態により点灯状態と消灯状態とに切換えられる光源と、
前記光源からの光を前記操作パネルの前方側に透光する透光部と、が設けられたものであって、その特徴構成は、
環状の透光部材が、前記透光部として、前記挿通孔の内周部に設けられ、
前記操作体の外周部に、前記透光部材からの光を乱反射する乱反射部が設けられ、
前記操作体における前記操作パネル厚さ方向で前記操作パネルよりも内方側の操作体内方部分を覆う状態でかつ前記操作体の前記操作パネル厚さ方向の移動により前記操作パネル厚さ方向に移動する状態で前記操作体に装着されるスイッチ操作部材と、
前記操作体の前記操作パネル厚さ方向での往復移動により、前記スイッチ操作部材にて開閉操作されるスイッチ部と、が設けられ、
前記光源が、前記スイッチ部の開閉に基づいて点灯状態と消灯状態とに切換えられるように構成され、
前記スイッチ操作部材が、前記操作パネルから離間する側の端面を前記光源からの光を入射する光入射面としかつ前記操作パネルに近接する側の端面を前記透光部材に向けて光を投射する光投射面とする導光部材として構成されている点にある。
したがって、操作体よりも大径である透光部材より、操作パネルの前面側に光を照射することができるから、光の照射状態が分かり易いものとなり、その結果、バーナが燃焼状態であることが分かり易いものとなる。
そして、スイッチ部の開閉に基づいて、光源を点灯状態と消灯状態とに切換えるようにする。
前記操作体に設けた被受止部が、当該操作体の前記操作パネルの前方側への突出位置を規制すべく前記中間透光体にて受止められるように構成されている点にある。
そして、操作体に設けた被受止部が、当該操作体の操作パネルの前方側への突出位置を規制すべく中間透光体にて受止められるから、操作体の操作パネルの前方側への突出位置が適正な位置に的確に規制されるため、操作体の操作パネルからの突出状態を適切な状態にできる。
図1に示すように、例示する加熱調理器としてのガスコンロは、コンロ本体Hの上面部に、鍋ややかん等の調理容器を加熱する加熱部として、3つのコンロバーナ1(バーナの一例)を備え、コンロ本体Hの内部のグリル部Gに、グリルバーナ(バーナの一例、図示せず)を備える状態に構成され、そして、キッチンカウンターに組み込まれるビルトインタイプに構成されている。
各コンロバーナ1には、鍋等の調理容器を載置するための五徳2が配置されている。
また、五徳2がトッププレート3の上部に載置されている。
図1に示すように、ガスコンロの前面部の右側箇所には、3つのコンロバーナ1に対する運転操作部Jが設けられている。
すなわち、図2及び図3に示すように、ガスコンロの前面部の右側箇所に、コンロ本体Hの内部に組み込まれる形態で合成樹脂製の操作部装着枠Bが設けられ、その操作部装着枠Bの上方側箇所がパネル装着部Bpとして構成され、当該パネル装着部Bpの前面側箇所に、長方形状の操作パネルPが装着されている。
そして、操作パネルPに形成した挿通孔5を貫通する状態で、3つの円柱状の操作具6(操作体の一例)が設けられている。ちなみに、操作具6の円柱状とは、操作具6の外周面が円筒状であることを意味するものである。
つまり、図11に示すように、化粧カバー体8の裏面には、当該化粧カバー体8をパネル本体7に貼着するための粘着性を有する装着用貼着部8sが略全面に亘って形成され、化粧カバー体8をパネル本体7に重ね合わせた状態で、化粧カバー体8が装着用貼着部8sにてパネル本体7に貼着されるように構成されている。尚、装着用貼着部8sは、両面テープを用いて構成されている。
各操作具6は、対応するコンロバーナ1に対する点消火操作のために、操作パネル厚さ方向に移動操作され、かつ、対応するコンロバーナ1に対する火力調節のために、操作パネル厚さ方向に沿う軸心回りで回転操作されるように構成されている。
また、各操作具6は、燃焼操作状態において、操作パネル厚さ方向に沿う軸心回りで正逆に回転操作することにより、コンロバーナ1の火力を調節するように構成されている。
ちなみに、操作具支持板10は、図6に示すように、スイッチ操作や光の透過のために多孔状に形成されている。
また、図4に示すように、前側基板9における電源スイッチ操作体11の背部に相当する箇所に、電源スイッチ11Sが設けられ、この電源スイッチ11Sが、電源スイッチ操作体11にて押し操作されるように構成されている。
ちなみに、化粧カバー体8におけるスイッチ挿通孔12に相当する箇所に、裏面側に突出する角筒状バーリング8dが形成され(図11参照)、パネル本体7のスイッチ挿通孔12に相当する箇所に、スイッチ挿通孔12を形成するためのスイッチ用開口部7bが形成されている(図12参照)。
そして、コンロ用設定操作部Dの設定情報が、運転制御部に入力されている。
そして、このグリル用設定操作部Eの設定情報に基づいて、運転制御部が、グリルバーナの燃焼を制御されるように構成されている。
図5、図8及び図9に示すように、操作具支持板10に、操作パネル厚さ方向に沿う軸心回りで回転自在な支持軸13が設けられ、この支持軸13に、中継部材14が、一体回転自在にかつ操作パネルPから離れる方向側への移動が受止支持された状態で外嵌されている。
図8及び図9に示すように、操作具6の内部に、筒状の連係部6Rが固定状態で設けられ、この連係部6Rに、中継部材14が、操作パネル厚さ方向に沿う軸心回りで一体回転しかつ操作パネル厚さ方向に沿う方向に沿って相対移動自在に内嵌されている。
図5及び図6に示すように、操作具6における操作パネル厚さ方向で操作パネルPよりも内方側の内方部分を覆う状態(囲繞する状態)でかつ操作具6の操作パネル厚さ方向の移動により操作パネル厚さ方向に移動する状態で操作具6に装着される円筒状のスイッチ操作部材15が設けられている。
図8及び図9に示すように、スイッチ操作部材15は、透明樹脂にて形成されて、操作パネルPから離間する側の端面を、後述する燃焼表示用発光ダイオード29からの光を入射する光入射面Nとし、かつ、操作パネルPに近接する側の端面を光投射面Mとする筒状の導光部材として機能するように構成されている。
また、図8及び図9に示すように、スイッチ操作部材15における光入射面Nを形成する底壁部15tと操作具6の後端部との間に、コイルスプリング16が配設されている。
そして、図10に示すように、U字状の係合部6kにおける操作パネルPの存在側の端部が被受止部Uとして構成され、図8に示すように、被受止部Uが、操作具6の操作パネルPの前方側への突出位置を規制すべく中間透光体17にて受止められるように構成されている。
図5及び図6に示すように、後側基板10Kには、スイッチ操作部材15にて押圧操作されるスイッチ部としての点消火用スイッチ18が設けられている。
本実施形態においては、図7に示すように、点消火用スイッチ18が一つのスイッチ操作部材15に対して一対設けられて、それら点消火用スイッチ18が、スイッチ操作部材15の底壁部15tにて同時に操作されるように構成されている。
また、点消火用スイッチ18の操作レバー18aが、操作具支持板10を貫通して操作パネルPの存在側に突出するように構成されている。
そして、点消火用スイッチ18の開閉情報が運転制御部に伝えられて、上述の如く、コンロバーナ1の燃焼や消火が制御されるように構成されている。
図5、図8及び図9に示すように、後側基板10Kには、支持軸13にて回転操作される火力調節用のロータリーエンコーダ19が設けられている。
そして、火力調節用のロータリーエンコーダ19が操作具6の正逆回転操作により操作されると、そのロータリーエンコーダ19の情報が運転制御部に伝えられて、運転制御部が、コンロバーナ1に対する燃料供給量を増減調節することにより、コンロバーナ1の火力を強弱に制御するように構成されている。
図2及び図3に示すように、操作パネルPにおける挿通孔5の上方側箇所に、透明樹脂材にて棒状に形成された複数の火力表示用照射体21が円弧状に並ぶ状態で設けられている。
つまり、高火力用操作具6A及び標準用操作具6Bに対しては、7個の火力表示用照射体21が並設され、小火力用操作具6Cに対しては、5個の火力表示用照射体21が並設されている。
図2及び図3に示すように、操作パネルPにおける電源スイッチ操作体11の横側箇所に、透明樹脂材にて棒状に形成された電源表示用照射体25が設けられている。
電源表示用照射体25は、前面側の端面を化粧カバー体8から露出させる状態で化粧カバー体8に装着され、且つ、パネル本体7に形成した電源表示部材装着孔26(図12参照)及びパネル装着部Bpに形成した電源表示部材貫通孔27(図3参照)を貫通する状態で設けられている。
図5及び図7に示すように、後側基板10Kにおけるスイッチ操作部材15に対応する箇所に、燃焼表示用発光ダイオード29(光源の一例)が設けられている。
本実施形態においては、図7に示すように、各操作具6のスイッチ操作部材15の夫々に対して、複数(6個)の燃焼表示用発光ダイオード29が、スイッチ操作部材15の周方向に並ぶ状態で設けられている。
また、操作具6の外周部に、透光部形成部材30からの光を乱反射する乱反射部Rが設けられている。本実施形態においては、乱反射部Rが、ダイヤパターン(ダイヤモンドカット)に類似する凹凸面を操作具6の外周部に形成する形態に構成されている。
また、透光部Qから照射された光が乱反射部Rにて乱反射されて、操作具6の外周部が明るく光る状態となるように構成されている。
また、3個のスイッチ操作部材15の下側部分を覆う半円よりも大きな円弧状の下覆い部32が、パネル装着部Bpの裏面から後方側に延出される形態で操作部装着枠Bに形成されている。
図13及び図14に示すように、透光部形成部材30が、スイッチ操作部材15の光投射面Mからの光を透光する環状の透光部材としての環状部30A及び当該環状部30Aから径方向外方に延出する被支持部30Bを備える形態に構成されている。
そして、透光部形成部材30が、透光部Qとして機能する環状部30Aを挿通孔5の内周部に位置させ、かつ、被支持部30Bをパネル本体7と化粧カバー体8との間に位置させる状態で操作パネルPに設けられている。
すなわち、図11及び図13に示すように、被支持部30Bが、環状部30Aの周方向に分散配置される複数の舌片部Zにて構成され、環状部30Aの内周面に、操作具6の外周面を案内する複数の案内突起Vが環状部30Aの周方向に分散する状態で形成されている。
本実施形態においては、複数の舌片部Zとして、3つの舌片部Zが設けられ、複数の案内突起Vとして、8個の案内突起Vが、等間隔で周方向に並ぶ状態で設けられている。
ちなみに、この貼着部Tは、上述した装着用貼着部8sの一部として構成されるものであり、且つ、周方向に隣接する貼着部Tの間は、装着用貼着部8sが存在しない状態となっている。
本実施形態においては、3つの間隔Lのうちの2つの間隔Lを第1間隔La(例えば、110度)にし、残る一つの間隔Lを第2間隔Lb(例えば、140度)にする形態に構成されている。つまり、本実施形態においては、複数(3つ)の舌片部Zが、複数の火力表示用照射体21の設置範囲を除いた範囲に、隣接する舌片部同士の間隔Lの一部を異ならせる状態で環状部30Aの周方向に沿って配置されている。
ちなみに、第2間隔Lbに対応する部分が、複数の火力表示用照射体21の設置範囲に対応する部分である。
したがって、透光部形成部材30を化粧カバー体8に貼着する際に、透光部形成部材30が適正な回転位相となるときにのみ、複数(3つ)の舌片部Zを化粧カバー体8の裏面に形成した複数(3つ)の貼着部Tに貼着させることができるものなる。
その結果、各操作具6に対する透光部形成部材30の複数(8つ)の案内突起Vにて操作具6の外周面を適正に案内することができ、各操作具6の操作パネルPに対する設置状態を、同様な状態に揃えることができる。
これに対して、図15に示すように、舌片部Zが貼着部Tに対する適正向きとは異なるときには、牽制部Yがバーリング8bと接当することにより、舌片部Zを貼着部Tに近づけることができないため、舌片部Zが貼着部Tに対する適正向きとは異なることを知ることができる。
図4に示すように、コンロバーナ1の燃焼状態において赤外線を投射する赤外線ランプ33が、前側基板9に設けられている。
そして、図3に示すように、パネル装着部Bpに、赤外線ランプ33からの赤外線を操作パネルPに向けて通過させる赤外線通過孔34が形成されている。
さらに、図3及び図12に示すように、パネル本体7に、赤外線を化粧カバー体8に向けて通過させる赤外線用開口部7dが形成され、図3及び図11に示すように、化粧カバー体8に、赤外線を透過する樹脂材が設置された赤外線透過窓35が形成されている。
操作パネルPの前方に照射された赤外線がガスコンロの前方に位置する調理作業者に反射して、ガスコンロの上部に配設された換気装置(換気扇)に設けた受信部にて受信されることにより、換気装置(換気扇)が換気作動するように構成されている。
以下、別実施形態を列記する。
5 挿通孔
6 操作体
15 スイッチ操作部材
18 スイッチ部
29 光源
30A 透光部材
P 操作パネル
Q 透光部
Claims (2)
- 操作パネルと、
前記操作パネルに形成した挿通孔を貫通する状態に装着され且つ操作パネル厚さ方向に移動操作される操作体と、
バーナの点消火状態により点灯状態と消灯状態とに切換えられる光源と、
前記光源からの光を前記操作パネルの前方側に透光する透光部と、が設けられた加熱調理器における操作装置であって、
環状の透光部材が、前記透光部として、前記挿通孔の内周部に設けられ、
前記操作体の外周部に、前記透光部材からの光を乱反射する乱反射部が設けられ、
前記操作体における前記操作パネル厚さ方向で前記操作パネルよりも内方側の操作体内方部分を覆う状態でかつ前記操作体の前記操作パネル厚さ方向の移動により前記操作パネル厚さ方向に移動する状態で前記操作体に装着されるスイッチ操作部材と、
前記操作体の前記操作パネル厚さ方向での往復移動により、前記スイッチ操作部材にて開閉操作されるスイッチ部と、が設けられ、
前記光源が、前記スイッチ部の開閉に基づいて点灯状態と消灯状態とに切換えられるように構成され、
前記スイッチ操作部材が、前記操作パネルから離間する側の端面を前記光源からの光を入射する光入射面としかつ前記操作パネルに近接する側の端面を前記透光部材に向けて光を投射する光投射面とする導光部材として構成されている加熱調理器における操作装置。 - 前記透光部材と前記光投射面との間に配置する中間透光体が、前記操作パネルの前方側への移動を当該操作パネルの裏面との接当により位置規制される状態で設けられ、
前記操作体に設けた被受止部が、当該操作体の前記操作パネルの前方側への突出位置を規制すべく前記中間透光体にて受止められるように構成されている請求項1に記載の加熱調理器における操作装置。
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