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JP7214473B2 - 加熱調理器における操作装置 - Google Patents

加熱調理器における操作装置 Download PDF

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JP7214473B2 JP2018244906A JP2018244906A JP7214473B2 JP 7214473 B2 JP7214473 B2 JP 7214473B2 JP 2018244906 A JP2018244906 A JP 2018244906A JP 2018244906 A JP2018244906 A JP 2018244906A JP 7214473 B2 JP7214473 B2 JP 7214473B2
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Description

本発明は、操作パネルと、
前記操作パネルに形成した挿通孔を貫通する状態に装着され且つ操作パネル厚さ方向に移動操作される操作体と、
バーナの点消火状態により点灯状態と消灯状態とに切換えられる光源と、
前記光源からの光を前記操作パネルの前方側に透光する透光部と、が設けられた加熱調理器における操作装置に関する。
かかる加熱調理器における操作装置は、例えば、加熱調理器としてのガスコンロにおいて、操作体の操作パネルの厚さ方向の往復移動により、コンロバーナの点火操作及び消火操作を行うために用いられるものである。
そして、コンロバーナの燃焼状態において光源を点灯状態にして、光源からの光を透光部から操作パネルの前方側に照射することにより、コンロバーナが燃焼状態であることを分かり易く表示できるようにしたものである。
かかる加熱調理器における操作装置の従来例として、透光部が操作体の前端に環状に形成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
つまり、操作体が、円筒状の導光部材と、その導光部材の外周部に位置する円筒状のつまみ本体と、導光部材の前端側開口に内嵌されるつまみ蓋とを備える形態に構成され、導光部材の前端部(前端面)にて、光源からの光を操作パネルの前方側に照射する透光部が環状に構成されている。
特許第5221257号公報
従来では、透光部が操作体の前端に形成されるものであるから、透光部が操作体よりも小さな小型に形成されるため、透光部の照射状態が分かり難い虞があり、改善が望まれるものであった。
つまり、透光部の照射状態が分かり難いと、例えば、バーナが燃焼状態であるにも拘わらず、バーナが消火状態であると誤認識する等の不都合を発生する虞があり、改善が望まれるものであった。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、透光部を操作体よりも大型化しながら、透光部が照射状態であることを適切に表示できる加熱調理器における操作装置を提供する点にある。
本発明の加熱調理器における操作装置は、操作パネルと、
前記操作パネルに形成した挿通孔を貫通する状態に装着され且つ操作パネル厚さ方向に移動操作される操作体と、
バーナの点消火状態により点灯状態と消灯状態とに切換えられる光源と、
前記光源からの光を前記操作パネルの前方側に透光する透光部と、が設けられたものであって、その特徴構成は、
環状の透光部材が、前記透光部として、前記挿通孔の内周部に設けられ、
前記操作体の外周部に、前記透光部材からの光を乱反射する乱反射部が設けられ
前記操作体における前記操作パネル厚さ方向で前記操作パネルよりも内方側の操作体内方部分を覆う状態でかつ前記操作体の前記操作パネル厚さ方向の移動により前記操作パネル厚さ方向に移動する状態で前記操作体に装着されるスイッチ操作部材と、
前記操作体の前記操作パネル厚さ方向での往復移動により、前記スイッチ操作部材にて開閉操作されるスイッチ部と、が設けられ、
前記光源が、前記スイッチ部の開閉に基づいて点灯状態と消灯状態とに切換えられるように構成され、
前記スイッチ操作部材が、前記操作パネルから離間する側の端面を前記光源からの光を入射する光入射面としかつ前記操作パネルに近接する側の端面を前記透光部材に向けて光を投射する光投射面とする導光部材として構成されている点にある。
すなわち、光源からの光が、透光部として、挿通孔の内周部に設けた透光部材を透過して、操作パネルの前面側に照射されることになる。
したがって、操作体よりも大径である透光部材より、操作パネルの前面側に光を照射することができるから、光の照射状態が分かり易いものとなり、その結果、バーナが燃焼状態であることが分かり易いものとなる。
しかも、操作体の外周部に、透光部材からの光を乱反射する乱反射部が設けられているから、透光部材から操作パネルの前面側に光が照射されると、その光の一部が操作体の外周部の乱反射部にて乱反射されるため、操作体の外周部が光っている状態に見えるため、透光部材からの光の照射状態が一層分かり易いものとなり、その結果、バーナが燃焼状態であることが一層分かり易いものとなる。
要するに、本発明の加熱調理器における操作装置の特徴構成によれば、透光部を操作体よりも大型化しながら、透光部が照射状態であることを適切に表示できる。
また、スイッチ操作部材を、操作体の操作パネル厚さ方向の移動により操作パネル厚さ方向に移動する状態で操作体に装着して、操作体の操作パネル厚さ方向での往復移動により、スイッチ操作部材にてスイッチ部を開閉操作するようにする。
そして、スイッチ部の開閉に基づいて、光源を点灯状態と消灯状態とに切換えるようにする。
そして、光源からの光が、導光部材として機能するスイッチ操作部材の光入射面からスイッチ操作部材の内部に入射されることになり、スイッチ部材の光投射面から投射される光が、操作パネルの挿通孔の内周部に設けた透光部材を透過して、操作パネルの前面側に照射されることになる。
従って、スイッチ操作部材を導光部材として構成して、光源からの光を透光部材に導くものであるから、光源からの光を導光する専用部材として、操作体及びスイッチ操作部材を囲繞する大型の導光部材を設ける必要がなくなるため、全体構成の簡素化を図ることができる。
要するに、本発明の加熱調理器における操作装置の特徴構成によれば、構成の簡素化を図ることができる。
本発明の加熱調理器における操作装置の更なる特徴構成は、前記透光部材と前記光投射面との間に配置する中間透光体が、前記操作パネルの前方側への移動を当該操作パネルの裏面との接当により位置規制される状態で設けられ、
前記操作体に設けた被受止部が、当該操作体の前記操作パネルの前方側への突出位置を規制すべく前記中間透光体にて受止められるように構成されている点にある。
すなわち、光源からの光が、中間透光体を経由して、操作パネルの挿通孔の内周部に設けた透光部材を透過して、操作パネルの前面側に照射されることになる。
そして、操作体に設けた被受止部が、当該操作体の操作パネルの前方側への突出位置を規制すべく中間透光体にて受止められるから、操作体の操作パネルの前方側への突出位置が適正な位置に的確に規制されるため、操作体の操作パネルからの突出状態を適切な状態にできる。
特に、複数の操作体を操作パネルに並設する場合において、各操作体の突出位置を揃えることができるものとなり、外観を一層美麗にすることができる。
要するに、本発明の加熱調理器の操作装置の更なる特徴構成によれば、操作体の操作パネルからの突出状態を適切な状態にできる。
ガスコンロの斜視図 運転操作部の斜視図 操作パネルを外した状態の運転操作部の斜視図 操作パネル及び操作部装着枠を省略した状態の運転操作部の斜視図 操作体と基板との関係を示す側面図 操作体と基板との関係を示す斜視図 光源と導光部材との関係を示す背面図 操作体が突出状態の運転操作部の縦断側面図 操作体が引退状態の運転操作部の縦断側面図 操作体と導光部材との関係を示す分解斜視図 化粧カバー体の背面図 パネル本体の正面図 透光部形成部材の斜視図 透光部形成部材を操作パネルに装着した状態の切欠斜視図 透光部形成部材を表裏反転させて操作パネルに装着した状態の切欠斜視図
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(ガスコンロの全体構成)
図1に示すように、例示する加熱調理器としてのガスコンロは、コンロ本体Hの上面部に、鍋ややかん等の調理容器を加熱する加熱部として、3つのコンロバーナ1(バーナの一例)を備え、コンロ本体Hの内部のグリル部Gに、グリルバーナ(バーナの一例、図示せず)を備える状態に構成され、そして、キッチンカウンターに組み込まれるビルトインタイプに構成されている。
3つのコンロバーナ1は、左側に配設される高火力バーナ1A、右側に配設される標準バーナ1B、及び、横幅方向の中央の奥側箇所に配設される小火力バーナ1Cである。
各コンロバーナ1には、鍋等の調理容器を載置するための五徳2が配置されている。
ガスコンロの上面は、ガラス製のトッププレート3にて覆われ、ガスコンロの上面の後部側には、グリル部Gの燃焼排ガスを排気するためのグリル排気口4が形成されている。
また、五徳2がトッププレート3の上部に載置されている。
(ガスコンロの操作構成)
図1に示すように、ガスコンロの前面部の右側箇所には、3つのコンロバーナ1に対する運転操作部Jが設けられている。
すなわち、図2及び図3に示すように、ガスコンロの前面部の右側箇所に、コンロ本体Hの内部に組み込まれる形態で合成樹脂製の操作部装着枠Bが設けられ、その操作部装着枠Bの上方側箇所がパネル装着部Bpとして構成され、当該パネル装着部Bpの前面側箇所に、長方形状の操作パネルPが装着されている。
操作パネルPは、左右方向の一端(左端)を操作部装着枠Bに係止し、かつ、左右方向の他端側(右端側)に設けた係合体Paを上下方向のスライド操作により操作部装着枠Bの係合させた状態で、パネル装着部Bpに装着されている。
そして、操作パネルPに形成した挿通孔5を貫通する状態で、3つの円柱状の操作具6(操作体の一例)が設けられている。ちなみに、操作具6の円柱状とは、操作具6の外周面が円筒状であることを意味するものである。
操作パネルPが、合成樹脂製のパネル本体7(図12参照)と当該パネル本体7の前面側を覆う状態に装着される金属製の化粧カバー体8(図11参照)とを重ね合わせた状態に構成されている。
つまり、図11に示すように、化粧カバー体8の裏面には、当該化粧カバー体8をパネル本体7に貼着するための粘着性を有する装着用貼着部8sが略全面に亘って形成され、化粧カバー体8をパネル本体7に重ね合わせた状態で、化粧カバー体8が装着用貼着部8sにてパネル本体7に貼着されるように構成されている。尚、装着用貼着部8sは、両面テープを用いて構成されている。
化粧カバー体8における挿通孔5に相当する箇所に、裏面側に突出する円筒状のバーリング8bが形成され(図11及び図14参照)、パネル本体7における挿通孔5に相当する箇所に、挿通孔5を形成するための円筒状の開口部7aが形成されている(図12及び図14参照)。
図1及び図2に示すように、3つの操作具6として、左側から右側に向けて、高火力バーナ1Aに対する高火力用操作具6A、小火力バーナ1Cに対する小火力用操作具6C、及び、標準バーナ1Bに対する標準用操作具6Bが配設されている。
各操作具6は、対応するコンロバーナ1に対する点消火操作のために、操作パネル厚さ方向に移動操作され、かつ、対応するコンロバーナ1に対する火力調節のために、操作パネル厚さ方向に沿う軸心回りで回転操作されるように構成されている。
つまり、各操作具6は、前端面が操作パネルPの前面に相当する箇所に位置する消火状態において、操作パネルPの内方側に少しだけ押圧移動操作させたのち、内方側への押圧操作を解除すると、前端面が操作パネルPの前面よりも前方側にする燃焼操作状態なり、その燃焼操作状態において、操作パネルPの内方側に向けて押し移動操作させたのち、内方側への押圧操作を解除すると、消火状態に戻るように構成されている。
そして、燃焼操作状態において、コンロバーナ1に対する燃料供給を開始しかつ点火プラグ(図示せず)を点火作動させて、コンロバーナ1を着火して燃焼状態に切換えるように構成され、また、消火操作状態において、コンロバーナ1に対する燃料供給を停止して、コンロバーナ1の燃焼を停止する消火状態に切換えるように構成されている。
つまり、各操作具6に対応して、周知のハートカムを用いたプッシュプッシュ機構(図示せず)が装備されて、各操作具6が、燃焼操作状態及び消火操作状態に切換えられるように構成されている。
また、各操作具6は、燃焼操作状態において、操作パネル厚さ方向に沿う軸心回りで正逆に回転操作することにより、コンロバーナ1の火力を調節するように構成されている。
図4、図5及び図8に示すように、パネル装着部Bpの背部箇所には、前側基板9及び操作具支持板10の夫々が、パネル装着部Bpに連結支持される状態で設けられ、さらに、図4~図6に示すように、操作具支持板10の背部側箇所に、後側基板10Kが操作具支持板10に連結支持される状態で設けられている。
ちなみに、操作具支持板10は、図6に示すように、スイッチ操作や光の透過のために多孔状に形成されている。
図3に示すように、パネル装着部Bpの上方側の右側箇所に、押し操作式の電源スイッチ操作体11が設けられ、この電源スイッチ操作体11が、図1及び図2に示すように、操作パネルPのスイッチ挿通孔12(図11及び図12参照)を貫通して、操作パネルPの前方側に露出するように構成されている。
また、図4に示すように、前側基板9における電源スイッチ操作体11の背部に相当する箇所に、電源スイッチ11Sが設けられ、この電源スイッチ11Sが、電源スイッチ操作体11にて押し操作されるように構成されている。
そして、電源スイッチ11Sが入り操作されると、ガスコンロの運転を制御する運転制御部(図示せず)に対して運転制御を実行するための電力が供給されるように構成されている。
ちなみに、化粧カバー体8におけるスイッチ挿通孔12に相当する箇所に、裏面側に突出する角筒状バーリング8dが形成され(図11参照)、パネル本体7のスイッチ挿通孔12に相当する箇所に、スイッチ挿通孔12を形成するためのスイッチ用開口部7bが形成されている(図12参照)。
また、図1及び図2に示すように、操作部装着枠Bにおける操作パネルPの下方側に相当する箇所には、調理メニュー等の情報を入力するコンロ用設定操作部Dが、下端側を支点にした揺動により開閉自在に設けられている。尚、図1においては、コンロ用設定操作部Dの開状態を示し、図2においては、コンロ用設定操作部Dの閉状態を示す。
そして、コンロ用設定操作部Dの設定情報が、運転制御部に入力されている。
また、ガスコンロの前面の左側箇所、つまり、中央側に位置するグリル部Gの左側箇所には、グリルバーナに対するグリル用設定操作部Eが配設されている。
そして、このグリル用設定操作部Eの設定情報に基づいて、運転制御部が、グリルバーナの燃焼を制御されるように構成されている。
(操作具の詳細)
図5、図8及び図9に示すように、操作具支持板10に、操作パネル厚さ方向に沿う軸心回りで回転自在な支持軸13が設けられ、この支持軸13に、中継部材14が、一体回転自在にかつ操作パネルPから離れる方向側への移動が受止支持された状態で外嵌されている。
図8及び図9に示すように、操作具6の内部に、筒状の連係部6Rが固定状態で設けられ、この連係部6Rに、中継部材14が、操作パネル厚さ方向に沿う軸心回りで一体回転しかつ操作パネル厚さ方向に沿う方向に沿って相対移動自在に内嵌されている。
そして、連係部6Rと中継部材14との間に、上述したプッシュプッシュ機構(図示せず)が装備されている。尚、連係部6Rが、プッシュプッシュ機構を構成するスプリングにて、操作パネルPの前方側に向けて弾性付勢され、これにより、操作具6も操作パネルPの前方側に向けて弾性付勢されている。
(スイッチ操作部材の詳細)
図5及び図6に示すように、操作具6における操作パネル厚さ方向で操作パネルPよりも内方側の内方部分を覆う状態(囲繞する状態)でかつ操作具6の操作パネル厚さ方向の移動により操作パネル厚さ方向に移動する状態で操作具6に装着される円筒状のスイッチ操作部材15が設けられている。
図8及び図9に示すように、スイッチ操作部材15は、透明樹脂にて形成されて、操作パネルPから離間する側の端面を、後述する燃焼表示用発光ダイオード29からの光を入射する光入射面Nとし、かつ、操作パネルPに近接する側の端面を光投射面Mとする筒状の導光部材として機能するように構成されている。
スイッチ操作部材15の装着構成について説明を加えると、図10に示すように、操作具6における操作パネルPから離れる側の後端部の外周部に、4つのU字状の係合部6kが、周方向に等間隔を隔てて並ぶ状態でかつ開口部を操作パネルPの存在側に向けた状態で、操作具6の外面から外方側に突出する状態で形成されている。
スイッチ操作部材15の内周部における操作パネルPの存在側の端部に、U字状の係合部6kに係合する係合突起15kが設けられている。
また、図8及び図9に示すように、スイッチ操作部材15における光入射面Nを形成する底壁部15tと操作具6の後端部との間に、コイルスプリング16が配設されている。
したがって、スイッチ操作部材15は、操作具6に対して、コイルスプリング16により操作パネルPから離間する側に付勢され、かつ、係合突起15kがU字状の係合部6kにおける操作パネルPから離れる側の後端部に受止められる状態に装着され、且つ、コイルスプリング16の付勢力に抗して、操作パネルPの存在側に移動自在な状態に装着されている。
ちなみに、本実施形態においては、図8に示すように、環状の中間透光体17(図10参照)が、操作パネル側への移動を当該操作パネルPの裏面との接当により位置規制される状態でパネル装着部Bpに設けられている。
そして、図10に示すように、U字状の係合部6kにおける操作パネルPの存在側の端部が被受止部Uとして構成され、図8に示すように、被受止部Uが、操作具6の操作パネルPの前方側への突出位置を規制すべく中間透光体17にて受止められるように構成されている。
(点消火操作構成の詳細)
図5及び図6に示すように、後側基板10Kには、スイッチ操作部材15にて押圧操作されるスイッチ部としての点消火用スイッチ18が設けられている。
本実施形態においては、図7に示すように、点消火用スイッチ18が一つのスイッチ操作部材15に対して一対設けられて、それら点消火用スイッチ18が、スイッチ操作部材15の底壁部15tにて同時に操作されるように構成されている。
また、点消火用スイッチ18の操作レバー18aが、操作具支持板10を貫通して操作パネルPの存在側に突出するように構成されている。
そして、操作具6が消火操作状態にあるときに、操作レバー18aがスイッチ操作部材15の底壁部15tにて押圧操作されて、点消火用スイッチ18が開(オフ)になり、また、操作具6が燃焼操作状態にあるときに、スイッチ操作部材15の底壁部15tによる操作レバー18aに対する押圧操作が解除されて、点消火用スイッチ18が閉(オン)になるように構成されている。
ちなみに、操作具6の消火操作状態においては、スイッチ操作部材15の底壁部15tが操作具支持板10にて受止られることになり(図9参照)、また、操作具6の燃焼操作状態においては、スイッチ操作部材15の底壁部15tが操作具支持板10から離間することになる(図8参照)。尚、消火操作状態において操作具6を押し込み操作したときには、コイルスプリング16を弾性変形させながら、操作具6がスイッチ操作部材15の内部側に移動することになる。
そして、点消火用スイッチ18の開閉情報が運転制御部に伝えられて、上述の如く、コンロバーナ1の燃焼や消火が制御されるように構成されている。
(火力調節操作の詳細)
図5、図8及び図9に示すように、後側基板10Kには、支持軸13にて回転操作される火力調節用のロータリーエンコーダ19が設けられている。
そして、火力調節用のロータリーエンコーダ19が操作具6の正逆回転操作により操作されると、そのロータリーエンコーダ19の情報が運転制御部に伝えられて、運転制御部が、コンロバーナ1に対する燃料供給量を増減調節することにより、コンロバーナ1の火力を強弱に制御するように構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bの火力が、7段階に変更調節され、小火力バーナ1Cの火力が、5段階に変更調節されるように構成されている。
(火力表示構成の詳細)
図2及び図3に示すように、操作パネルPにおける挿通孔5の上方側箇所に、透明樹脂材にて棒状に形成された複数の火力表示用照射体21が円弧状に並ぶ状態で設けられている。
つまり、高火力用操作具6A及び標準用操作具6Bに対しては、7個の火力表示用照射体21が並設され、小火力用操作具6Cに対しては、5個の火力表示用照射体21が並設されている。
各操作具6に対して並設される複数の火力表示用照射体21は、前面側の端面を化粧カバー体8から露出させる状態で化粧カバー体8に装着され(図2及び8参照)、且つ、パネル本体7に形成した火力表示部材装着孔22(図12参照)及びパネル装着部Bpに形成した火力表示部材貫通孔23(図3参照)を貫通する状態で設けられている。
ちなみに、図11に示すように、小火力用操作具6Cに対して並設される5個の火力表示用照射体21、並びに、高火力用操作具6A及び標準用操作具6Bに対して並設される7個の火力表示用照射体21のうちの中央側に位置する5個の火力表示用照射体21が、円弧状の帯板部21a(図8参照)にて接続された状態に一体成形され、その帯板部21aが化粧カバー体8の裏面に貼着される形態で、5個の火力表示用照射体21が装着されている。
高火力用操作具6A及び標準用操作具6Bに対して並設される7個の火力表示用照射体21のうちの両端側に位置する2個の火力表示用照射体21が、四角状の四角板部21bを備える状態に成形され、その四角板部21bが化粧カバー体8の裏面に貼着されている形態で、両端側に位置する2個の火力表示用照射体21が装着されている。
また、図4に示すように、各火力表示用照射体21の夫々に対応する複数の火力表示用発光ダイオード24が、前側基板9に設けられている。これらの火力表示用発光ダイオード24は、操作具6の火力の調節操作に伴って、運転制御部により点灯状態と消灯状態とに切換えられるように構成されている。
そして、火力表示用発光ダイオード24が点灯状態になると、火力表示用照射体21の後面から入射した光が火力表示用照射体21の前面に導光されて、導光された光が火力表示用照射体21の前面から照射される照射状態となり、火力表示用発光ダイオード24が消灯状態になると、火力表示用照射体21の前面からの照射が停止する非照射状態となるように構成されている。
(電源表示構成)
図2及び図3に示すように、操作パネルPにおける電源スイッチ操作体11の横側箇所に、透明樹脂材にて棒状に形成された電源表示用照射体25が設けられている。
電源表示用照射体25は、前面側の端面を化粧カバー体8から露出させる状態で化粧カバー体8に装着され、且つ、パネル本体7に形成した電源表示部材装着孔26(図12参照)及びパネル装着部Bpに形成した電源表示部材貫通孔27(図3参照)を貫通する状態で設けられている。
図11に示すように、電源表示用照射体25が、四角状の装着板部25bを備える状態に成形され、その装着板部25bが化粧カバー体8の裏面に貼着されている形態で、電源表示用照射体25が装着されている。
また、図4に示すように、電源表示用照射体25に対応する電源表示用発光ダイオード28が、前側基板9に設けられている。この電源表示用発光ダイオード28は、電源スイッチ11Sの操作による電源の入切に伴って、運転制御部により点灯状態と消灯状態とに切換えられるように構成されている。
そして、電源表示用発光ダイオード28が点灯状態になると、電源表示用照射体25の後面から入射した光が電源表示用照射体25の前面に導光されて、導光された光が電源表示用照射体25の前面から照射される照射状態となり、電源表示用発光ダイオード28が消灯状態になると、電源表示用照射体25の前面からの照射が停止する非照射状態となるように構成されている。
(点消火用表示構成)
図5及び図7に示すように、後側基板10Kにおけるスイッチ操作部材15に対応する箇所に、燃焼表示用発光ダイオード29(光源の一例)が設けられている。
本実施形態においては、図7に示すように、各操作具6のスイッチ操作部材15の夫々に対して、複数(6個)の燃焼表示用発光ダイオード29が、スイッチ操作部材15の周方向に並ぶ状態で設けられている。
燃焼表示用発光ダイオード29は、操作具6のコンロバーナ1に対する点消火操作により開閉操作される点消火用スイッチ18の開閉に基づいて、運転制御部により点灯状態と消灯状態とに切換えられるように構成されている。
図2及び図3に示すように、燃焼表示用発光ダイオード29からの光を操作パネルPの前方側に透光する透光部Qを備える透光部形成部材30が、挿通孔5の内周部に透光部Qを位置させる状態で操作パネルPに設けられている。
また、操作具6の外周部に、透光部形成部材30からの光を乱反射する乱反射部Rが設けられている。本実施形態においては、乱反射部Rが、ダイヤパターン(ダイヤモンドカット)に類似する凹凸面を操作具6の外周部に形成する形態に構成されている。
そして、図8に示すように、燃焼表示用発光ダイオード29が点灯状態になると、当該燃焼表示用発光ダイオード29からの光が、導光部材として機能するスイッチ操作部材15及び中間透光体17を経由して透光部形成部材30に導かれ、透光部Qを通して操作パネルPの前方側に照射される(透光される)ように構成されている。
また、透光部Qから照射された光が乱反射部Rにて乱反射されて、操作具6の外周部が明るく光る状態となるように構成されている。
図7~図9に示すように、3個のスイッチ操作部材15の上側部分を覆う円弧状の上覆い部31aを備える上側被覆体31が、前側基板9と操作具支持板10との間に配設されている。つまり、上側被覆体31が、前側基板9の裏面に当て付けた状態で、前側基板9に止着されている(図4参照)。
また、3個のスイッチ操作部材15の下側部分を覆う半円よりも大きな円弧状の下覆い部32が、パネル装着部Bpの裏面から後方側に延出される形態で操作部装着枠Bに形成されている。
したがって、3個のスイッチ操作部材15の夫々の外周が、上覆い部31aと下覆い部32とで囲まれることにより、3個のスイッチ操作部材15の夫々に対応する燃焼表示用発光ダイオード29からの光が、隣接する他のスイッチ操作部材15に向けて漏れることを抑制するように構成されている。
(透光部形成部材の詳細)
図13及び図14に示すように、透光部形成部材30が、スイッチ操作部材15の光投射面Mからの光を透光する環状の透光部材としての環状部30A及び当該環状部30Aから径方向外方に延出する被支持部30Bを備える形態に構成されている。
そして、透光部形成部材30が、透光部Qとして機能する環状部30Aを挿通孔5の内周部に位置させ、かつ、被支持部30Bをパネル本体7と化粧カバー体8との間に位置させる状態で操作パネルPに設けられている。
図8、図9及び図11に示すように、透光部形成部材30の被支持部30Bが、化粧カバー体8の裏面に貼着されている。
すなわち、図11及び図13に示すように、被支持部30Bが、環状部30Aの周方向に分散配置される複数の舌片部Zにて構成され、環状部30Aの内周面に、操作具6の外周面を案内する複数の案内突起Vが環状部30Aの周方向に分散する状態で形成されている。
本実施形態においては、複数の舌片部Zとして、3つの舌片部Zが設けられ、複数の案内突起Vとして、8個の案内突起Vが、等間隔で周方向に並ぶ状態で設けられている。
図11に示すように、化粧カバー体8の裏面に、複数(3つ)の舌片部Zを貼着する粘着性を有する複数(3つ)の貼着部Tが、環状部30Aの周方向に沿って舌片部Zの設定貼着位置に分散配置させる状態で設けられている。
ちなみに、この貼着部Tは、上述した装着用貼着部8sの一部として構成されるものであり、且つ、周方向に隣接する貼着部Tの間は、装着用貼着部8sが存在しない状態となっている。
説明を加えると、複数(3つ)の舌片部Zが、複数の火力表示用照射体21の設置範囲を除いた範囲に、隣接する舌片部同士の間隔Lを異ならせる状態で環状部30Aの周方向に沿って配置されている。
本実施形態においては、3つの間隔Lのうちの2つの間隔Lを第1間隔La(例えば、110度)にし、残る一つの間隔Lを第2間隔Lb(例えば、140度)にする形態に構成されている。つまり、本実施形態においては、複数(3つ)の舌片部Zが、複数の火力表示用照射体21の設置範囲を除いた範囲に、隣接する舌片部同士の間隔Lの一部を異ならせる状態で環状部30Aの周方向に沿って配置されている。
ちなみに、第2間隔Lbに対応する部分が、複数の火力表示用照射体21の設置範囲に対応する部分である。
そして、複数(3つ)の貼着部Tが、舌片部Zの設定貼着位置として、透光部形成部材30が適正な回転位相となるときにのみに3つの舌片部Zを全て貼着できる位置に設けられている。
したがって、透光部形成部材30を化粧カバー体8に貼着する際に、透光部形成部材30が適正な回転位相となるときにのみ、複数(3つ)の舌片部Zを化粧カバー体8の裏面に形成した複数(3つ)の貼着部Tに貼着させることができるものなる。
つまり、透光部形成部材30を化粧カバー体8に貼着する際に、透光部形成部材30の回転位相が適正な回転位相から外れていると、複数(3つ)の舌片部Zの全てと複数(3つ)の貼着部Tとを合致させることができないものとなり、透光部形成部材30が適正な回転位相となるときにのみ、複数(3つ)舌片部Zと複数(3つ)の貼着部Tとを合致させることができる。
そして、透光部形成部材30を適正な回転位相にて化粧カバー体8に貼着できるため、各操作具6の外周部の周方向に並ぶ案内突起Vの周方向での位相を、各操作具6の夫々に対して配置される透光部形成部材30について同じ位相に揃えることができる。
その結果、各操作具6に対する透光部形成部材30の複数(8つ)の案内突起Vにて操作具6の外周面を適正に案内することができ、各操作具6の操作パネルPに対する設置状態を、同様な状態に揃えることができる。
また、図13及び図14に示すように、舌片部Zが、貼着部Tに対する適正向きのときに貼着部Tに接近することを許容すべく、化粧カバー体8のバーリング8bが係入する凹部Wを備え、かつ、貼着部Tに対する適正向きとは異なるときに、バーリング8bとの接当により貼着部Tに接近することを牽制する牽制部Yを備える形態に構成されている。
したがって、図14に示すように、舌片部Zが貼着部Tに対する適正向きのときには、バーリング8bが凹部Wに係入することにより、舌片部Zを貼着部Tに当て付けて貼着することができる。
これに対して、図15に示すように、舌片部Zが貼着部Tに対する適正向きとは異なるときには、牽制部Yがバーリング8bと接当することにより、舌片部Zを貼着部Tに近づけることができないため、舌片部Zが貼着部Tに対する適正向きとは異なることを知ることができる。
(換気扇連動構成)
図4に示すように、コンロバーナ1の燃焼状態において赤外線を投射する赤外線ランプ33が、前側基板9に設けられている。
そして、図3に示すように、パネル装着部Bpに、赤外線ランプ33からの赤外線を操作パネルPに向けて通過させる赤外線通過孔34が形成されている。
さらに、図3及び図12に示すように、パネル本体7に、赤外線を化粧カバー体8に向けて通過させる赤外線用開口部7dが形成され、図3及び図11に示すように、化粧カバー体8に、赤外線を透過する樹脂材が設置された赤外線透過窓35が形成されている。
また、運転制御部が、コンロバーナ1が燃焼状態になると赤外線ランプ33を作動させることにより、赤外線ランプ33からの赤外線が赤外線透過窓35を通して操作パネルPの前方側に照射されるように構成されている。
操作パネルPの前方に照射された赤外線がガスコンロの前方に位置する調理作業者に反射して、ガスコンロの上部に配設された換気装置(換気扇)に設けた受信部にて受信されることにより、換気装置(換気扇)が換気作動するように構成されている。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、3つのコンロバーナ1を備えるガスコンロを加熱調理器として例示したが、2つのコンロバーナ1を備えるガスコンロにおける操作装置として本発明を適用してもよい。この場合には、2つのコンロバーナ1に対する2つの操作具6を装備する形態に構成する。
(2)上記実施形態では、バーナとしてのコンロバーナ1に対する操作装置として本発明を適用する場合を例示したが、例えば、バーナとしてのグリルバーナに対する操作装置として本発明を適用してもよい。
(3)上記実施形態では、操作具6の乱反射部Rとして、ダイヤモンドカット(ダイヤパターン)に類似する凹凸面を操作具6の外周部に形成する形態を例示したが、例えば、操作具6の外周部にローレットを加工して凹凸面を形成する等、乱反射部Rの具体構成は各種変更できる。
(4)上記実施形態では、点消火用スイッチ18が点火状態に操作されると、つまり、操作具6が燃焼状態に操作されると、直ちに、燃焼表示用発光ダイオード29を点灯作動させる場合を例示したが、例えば、点消火用スイッチ18が点火状態に操作された後、コンロバーナ1の着火が検出されたときに、燃焼表示用発光ダイオード29を点灯作動させる形態で実施してもよい。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
1 バーナ
5 挿通孔
6 操作体
15 スイッチ操作部材
18 スイッチ部
29 光源
30A 透光部材
P 操作パネル
Q 透光部

Claims (2)

  1. 操作パネルと、
    前記操作パネルに形成した挿通孔を貫通する状態に装着され且つ操作パネル厚さ方向に移動操作される操作体と、
    バーナの点消火状態により点灯状態と消灯状態とに切換えられる光源と、
    前記光源からの光を前記操作パネルの前方側に透光する透光部と、が設けられた加熱調理器における操作装置であって、
    環状の透光部材が、前記透光部として、前記挿通孔の内周部に設けられ、
    前記操作体の外周部に、前記透光部材からの光を乱反射する乱反射部が設けられ
    前記操作体における前記操作パネル厚さ方向で前記操作パネルよりも内方側の操作体内方部分を覆う状態でかつ前記操作体の前記操作パネル厚さ方向の移動により前記操作パネル厚さ方向に移動する状態で前記操作体に装着されるスイッチ操作部材と、
    前記操作体の前記操作パネル厚さ方向での往復移動により、前記スイッチ操作部材にて開閉操作されるスイッチ部と、が設けられ、
    前記光源が、前記スイッチ部の開閉に基づいて点灯状態と消灯状態とに切換えられるように構成され、
    前記スイッチ操作部材が、前記操作パネルから離間する側の端面を前記光源からの光を入射する光入射面としかつ前記操作パネルに近接する側の端面を前記透光部材に向けて光を投射する光投射面とする導光部材として構成されている加熱調理器における操作装置。
  2. 前記透光部材と前記光投射面との間に配置する中間透光体が、前記操作パネルの前方側への移動を当該操作パネルの裏面との接当により位置規制される状態で設けられ、
    前記操作体に設けた被受止部が、当該操作体の前記操作パネルの前方側への突出位置を規制すべく前記中間透光体にて受止められるように構成されている請求項に記載の加熱調理器における操作装置。
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