JP7211168B2 - 電縫鋼管 - Google Patents
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Description
前記母材の化学組成が、質量%で、
C:0.03~0.09%、
Si:0.01~0.50%、
Mn:0.80~1.60%、
P:0.020%以下、
S:0.003%以下、
Al:0.060%以下、
Ti:0.001~0.030%、
Nb:0.01~0.04%、
N:0.001~0.008%、
O:0.005%以下、
Cu:0~0.80%、
Ni:0~0.80%、
Cr:0~0.80%、
Mo:0~0.80%、
V:0~0.10%、
B:0~0.0020%、
Ca:0~0.0050%、
REM:0~0.010%、
Sb:0~0.10%、
Sn:0~0.10%、
Co:0~0.10%、
As:0~0.10%、
Pb:0~0.005%、
Bi:0~0.005%、
H:0~0.0005%、
残部:Feおよび不純物であり、
下記(i)式で表わされるCeqが0.20~0.53であり、
下記(ii)式で表わされるPcmが0.150~0.250であり、
前記母材の肉厚をtBとすると、前記母材の外表面から厚さ方向に1mmの位置および前記母材の外表面から厚さ方向に1/2tBの位置における金属組織が、面積%で0%以上50%以下のフェライトを含み、残部がベイナイトであり、15μm以下の平均結晶粒径を有し、
前記母材において、外表面から厚さ方向に1mmの位置の硬さと外表面から厚さ方向に1/2tBの位置の硬さとの差が30HV10以下であり、
前記シーム熱処理部の外表面から厚さ方向に3mmの位置における金属組織が、面積%で20%を超えるフェライトを含み、残部がベイナイトであり、20μm以下の平均結晶粒径を有し、
前記シーム熱処理部の肉厚をtSとすると、前記シーム熱処理部の外表面から厚さ方向に1/2tSの位置における金属組織が、面積%で50%を超えるフェライトを含み、残部がベイナイトであり、15μm以下の平均結晶粒径を有し、
前記シーム熱処理部の外表面から厚さ方向に3mmの位置の硬さの最大値Hvmaxが220HV10以下であり、
前記シーム熱処理部の-20℃におけるCTOD値が0.40mm以上である、
電縫鋼管。
Ceq=C+Mn/6+(Ni+Cu)/15+(Cr+Mo+V)/5 ・・・(i)
Pcm=C+Si/30+(Mn+Cu+Cr)/20+Ni/60+Mo/15+V/10+5×B ・・・(ii)
但し、式中の各元素記号は、鋼中に含まれる各元素の含有量(質量%)を表し、含有されない場合はゼロとする。
Cu:0.01~0.80%、
Ni:0.01~0.80%、
Cr:0.01~0.80%、
Mo:0.01~0.80%、
V:0.001~0.10%、
B:0.0001~0.0020%、
Ca:0.0001~0.0050%、および、
REM:0.0001~0.010%、
から選択される1種以上を含有する、上記(1)に記載の電縫鋼管。
上記(1)または(2)に記載の電縫鋼管。
各元素の限定理由は下記のとおりである。なお、以下の説明において含有量についての「%」は、「質量%」を意味する。
Cは、鋼における母材強度を向上させる元素である。上記の効果を得るためには、Cを0.03%以上含有させる必要がある。一方、C含有量が0.09%を超えると、鋼の溶接性および低温靱性の低下を招く。そのため、C含有量は0.03~0.09%とする。C含有量は0.035%以上であるのが好ましく、0.04%以上であるのがより好ましい。また、C含有量は0.08%以下であるのが好ましく、0.075%以下であるのがより好ましい。
Siは、製鋼上、脱酸元素として必要な元素である。上記の効果を得るためには、Siを0.01%以上含有させる必要がある。一方、Si含有量が0.50%を超えると、シーム熱処理部の靱性の低下を招く。そのため、Si含有量は0.01~0.50%とする。Si含有量は0.015%以上であるのが好ましい。また、Si含有量は0.40%以下であるのが好ましく、0.30%以下であるのがより好ましい。
Mnは、母材の強度および低温靱性の確保に必要な元素である。上記の効果を得るためには、Mnを0.80%以上含有させる必要がある。一方、Mn含有量が1.60%を超えると、シーム熱処理部の靱性を著しく阻害する。そのため、Mn含有量は0.80~1.60%とする。Mn含有量は1.00%以上であるのが好ましく、1.50%以下であるのが好ましい。
Pは、不純物として含まれ、鋼の低温靱性に影響を与える元素であり、その含有量が0.020%を超えると、母材だけでなくシーム熱処理部の靱性を著しく阻害する。そのため、P含有量は0.020%以下とする。P含有量は0.018%以下であるのが好ましい。P含有量は少ない方が好ましいが、製造コストの観点から0.001%以上とすることができる。
Sは、不純物として含まれる元素であり、その含有量が0.003%を超えると、粗大な硫化物の生成の原因となり、低温靱性を阻害する。そのため、S含有量は0.003%以下とする。S含有量は0.002%以下であるのが好ましい。S含有量は少ない方が好ましいが、製造コストの観点から0.0001%以上とすることができる。
Alは、通常脱酸材として添加される元素である。しかしながら、Al含有量が0.060%を超えると、母材およびシーム熱処理部の靱性が劣化する。そのため、Al含有量は0.060%以下とする。Al含有量は0.030%以下であるのが好ましい。Al含有量の下限に制限はなく、0%であってもよい。脱酸の効果を高めるために、Al含有量は0.001%以上とすることが好ましい。
Tiは、窒化物形成元素として、結晶粒の細粒化に効果を発揮する元素である。上記の効果を得るためには、Tiを0.001%以上含有させる必要がある。一方、Ti含有量が0.030%を超えると、炭化物の形成による低温靱性の著しい低下を招く。そのため、Ti含有量は0.001~0.030%とする。Ti含有量は0.003%以上であるのが好ましく、0.005%以上であるのがより好ましく、0.025%以下であるのが好ましい。
Nbは、炭化物および/または窒化物を形成し、強度の向上に寄与する元素である。加えて、オーステナイト域の再結晶を抑制して、未再結晶圧延温度域を拡大し、さらにオーステナイトの焼き入れ性を向上させることによって、圧延後およびシーム熱処理後の加速冷却中に生成するフェライトおよびベイナイトなどの組織を微細均一化し、鋼管母材部およびシーム熱処理部の靭性を向上させる効果を有する。上記の効果を得るためには、Nbを0.01%以上含有させる必要がある。一方、Nb含有量が0.04%を超えると、低温靱性の低下を招く。そのため、Nb含有量は0.01~0.04%とする。Nb含有量は0.015%以上であるのが好ましく、0.03%以下であるのが好ましい。
Nは、鋼の低温靱性に影響を与える元素である。窒化物を形成して、結晶粒を細粒化し、低温靭性を向上させるために、N含有量を0.001%以上とする。一方、N含有量が0.008%を超えると、母材だけでなくシーム熱処理部の靱性を著しく阻害する。そのため、N含有量は0.001~0.008%とする。N含有量は0.006%以下であるのが好ましい。
Oは、不純物として含まれ、鋼の低温靱性に影響を与える元素であり、その含有量が0.005%を超えると、母材だけでなくシーム熱処理部の靱性を著しく阻害する。そのため、O含有量は0.005%以下とする。O含有量は0.003%以下であるのが好ましい。O含有量は少ない方が好ましいが、製造コストの観点から0.001%以上とすることができる。
Cuは、低温靱性を低下させずに強度の上昇に有効な元素であるため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、その含有量が0.80%を超えると、鋼片加熱時および溶接時に割れが生じやすくなる。そのため、Cu含有量は0.80%以下とする。Cu含有量は0.50%以下であるのが好ましい。なお、上記の効果を得たい場合には、Cu含有量は0.01%以上であるのが好ましく、0.10%以上であるのがより好ましい。
Niは、低温靱性および強度の改善に有効な元素であるため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、その含有量が0.80%を超えると、溶接性が低下する。そのため、Ni含有量は0.80%以下とする。Ni含有量は0.50%以下であるのが好ましい。なお、上記の効果を得たい場合には、Ni含有量は0.01%以上であるのが好ましく、0.10%以上であるのがより好ましい。
Crは、析出強化による鋼の強度を向上させる元素であるため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、その含有量が0.80%を超えると、焼入れ性を上昇させ、ベイナイト組織を生じさせ、低温靱性を低下させる。そのため、Cr含有量は0.80%以下とする。Cr含有量は0.50%以下であるのが好ましい。なお、上記の効果を得たい場合には、Cr含有量は0.01%以上であるのが好ましく、0.10%以上であるのがより好ましい。
Moは、焼入れ性を向上させると同時に、炭窒化物を形成し、強度を改善する元素であるため、必要に応じて含有させてもよい。加えて、Nbと複合的に含有させることで、オーステナイト域の再結晶を抑制して、未再結晶圧延温度域を拡大し、さらにオーステナイトの焼き入れ性を向上させることによって、圧延後およびシーム熱処理後の加速冷却中に生成するフェライトおよびベイナイトなどの組織を微細均一化し、鋼管母材部およびシーム熱処理部の靭性を向上させる効果を有する。しかしながら、その含有量が0.80%を超えると、必要以上の強化とともに、低温靱性の著しい低下を招く。そのため、Mo含有量は0.80%以下とする。Mo含有量は0.50%以下であるのが好ましい。なお、上記の効果を得たい場合には、Mo含有量は0.01%以上であるのが好ましく、0.05%以上であるのがより好ましい。
Vは、炭化物および/または窒化物を形成し、強度の向上に寄与する元素であるため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、その含有量が0.10%を超えると、低温靱性の低下を招く。そのため、V含有量は0.10%以下とする。V含有量は0.060%以下であるのが好ましい。なお、上記の効果を得たい場合には、V含有量は0.001%以上であるのが好ましく、0.010%以上であるのがより好ましい。
Bは、焼入れ性を向上させる元素であるため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、その含有量が0.0020%を超えると、Bの析出物が生成し、低温靱性を劣化させる。そのため、B含有量は0.0020%以下とする。B含有量は0.0015%以下であるのが好ましい。なお、上記の効果を得たい場合には、B含有量は0.0001%以上であるのが好ましく、0.0003%以上であるのがより好ましい。
Caは、硫化物を生成することにより、伸長MnSの生成を抑制し、鋼材の板厚方向の特性、特に耐ラメラティアー性を改善するため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、その含有量が0.0050%を超えると、母材およびシーム熱処理部のCaの酸化物の個数が増加する。その結果、Ca酸化物が破壊の起点となり、低温靱性が大きく低下する。そのため、Ca含有量は0.0050%以下とする。Ca含有量は0.0040%以下であるのが好ましい。なお、上記の効果を得たい場合には、Ca含有量は0.0001%以上であるのが好ましく、0.0010%以上であるのがより好ましい。
REMは、Caと同様に、硫化物を生成することにより、伸長MnSの生成を抑制し、鋼材の板厚方向の特性、特に耐ラメラティアー性を改善するため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、その含有量が0.0100%を超えると、REMの酸化物の個数が増加し、低温靱性が低下する。そのため、REM含有量は0.0100%以下とする。REM含有量は0.0050%以下であるのが好ましく、0.0040%以下であるのがより好ましい。なお、上記の効果を得たい場合には、REM含有量は0.0001%以上であるのが好ましく、0.0010%以上であるのがより好ましい。
Sbは、不純物として含まれることがある。Sbは、鋼の強度および低温靱性に影響を与える元素であり、その含有量が0.10%を超えると、母材だけでなくシーム熱処理部の靱性を著しく阻害する。そのため、Sb含有量は0~0.10%とする。Sb含有量は0~0.01%であるのが好ましい。
Snは、不純物として含まれることがある。Snは、鋼の強度および低温靱性に影響を与える元素であり、その含有量が0.10%を超えると、母材だけでなくシーム熱処理部の靱性を著しく阻害する。そのため、Sn含有量は0~0.10%とする。Sn含有量は0~0.01%であるのが好ましい。
Coは、不純物として含まれ、鋼の強度および低温靱性に影響を与える元素であり、その含有量が0.10%を超えると、溶接性が低下する。そのため、Co含有量は0.10%以下とする。Co含有量は0~0.07%であるのが好ましい。
Asは、不純物として含まれ、鋼の強度および低温靱性に影響を与える元素であり、その含有量が0.10%を超えると、母材だけでなくシーム熱処理部の靱性を著しく阻害する。そのため、As含有量は0~0.10%とする。As含有量は0~0.01%であるのが好ましい。
Pbは、不純物として含まれることがある。Pbは、鋼の低温靱性に影響を与える元素であり、その含有量が0.005%を超えると、母材だけでなくシーム熱処理部の靱性を著しく阻害する。そのため、Pb含有量は0~0.005%とする。Pb含有量は0~0.001%であるのが好ましい。
Biは、不純物として含まれることがある。Biは、鋼の低温靱性に影響を与える元素であり、その含有量が0.005%を超えると、母材だけでなくシーム熱処理部の靱性を著しく阻害する。そのため、Bi含有量は0~0.005%とする。Bi含有量は0~0.001%であるのが好ましい。
Hは、不純物として含まれることがある。Hは、鋼の低温靱性に影響を与える元素であり、その含有量が0.0005%を超えると、母材だけでなくシーム熱処理部の靱性を著しく阻害する。そのため、H含有量は0~0.0005%とする。H含有量は0~0.0001%であるのが好ましい。
Ceqは、焼入れ性の指標となる値であり、下記(i)式で表わされる。Ceqが0.20未満では、必要な強度が得られない。一方、Ceqが0.53を超えると、低温靱性が劣化する。したがって、Ceqは0.20~0.53とする。Ceqは0.30以上であるのが好ましく、0.50以下であるのが好ましい。
Ceq=C+Mn/6+(Ni+Cu)/15+(Cr+Mo+V)/5 ・・・(i)
但し、式中の各元素記号は、鋼中に含まれる各元素の含有量(質量%)を表し、含有されない場合はゼロとする。
Pcmは、溶接性の指標となる値であり、下記(ii)式で表わされる。また、Pcmの右辺の各元素は、鋼の強度を向上させる効果があるので、Pcmが小さいと、必要な強度が得られない場合がある。特に、Pcmが0.150未満では、必要な強度が得られない。一方、Pcmが0.250を超えると、低温靱性が劣化する。したがって、Pcmは0.150~0.250とする。Pcmは0.152以上であるのが好ましく、0.245以下であるのが好ましい。
Pcm=C+Si/30+(Mn+Cu+Cr)/20+Ni/60+Mo/15+V/10+5×B ・・・(ii)
但し、式中の各元素記号は、鋼中に含まれる各元素の含有量(質量%)を表し、含有されない場合はゼロとする。
上述のように、鋼管の強度および低温靱性を向上させるためには、母材およびシーム熱処理部における金属組織の制御が重要となる。母材およびシーム熱処理部のそれぞれについて、以下に詳しく説明する。
母材における硬さのばらつきが大きいと、低温靱性が劣化する。そのため、母材の厚さ方向断面における外表層部と1/2tB部との硬さの差は30HV10以下とする。
本発明の電縫鋼管の肉厚について特に制限は設けない。しかしながら、ラインパイプとして使用する場合には、管内を通過する流体の輸送効率向上の観点から、肉厚は10.0mm以上であるのが好ましく、15.0mm以上であるのがより好ましい。一方、電縫鋼管の肉厚は、一般的に25.4mmが上限となる。
本発明に係る電縫鋼管は、例えば、以下の方法により製造することができるが、この方法には限定されない。
Bs=830-270C-90Mn-37Ni-70Cr-83Mo ・・・(iii)
但し、式中の各元素記号は、鋼中に含まれる各元素の含有量(質量%)を表し、含有されない場合はゼロとする。
Claims (3)
- 母材とシーム熱処理部とを有する電縫鋼管であって、
前記母材の化学組成が、質量%で、
C:0.03~0.09%、
Si:0.01~0.50%、
Mn:0.80~1.60%、
P:0.020%以下、
S:0.003%以下、
Al:0.060%以下、
Ti:0.001~0.030%、
Nb:0.01~0.04%、
N:0.001~0.008%、
O:0.005%以下、
Cu:0~0.80%、
Ni:0~0.80%、
Cr:0~0.80%、
Mo:0~0.80%、
V:0~0.10%、
B:0~0.0020%、
Ca:0~0.0050%、
REM:0~0.010%、
Sb:0~0.10%、
Sn:0~0.10%、
Co:0~0.10%、
As:0~0.10%、
Pb:0~0.005%、
Bi:0~0.005%、
H:0~0.0005%、
残部:Feおよび不純物であり、
下記(i)式で表わされるCeqが0.20~0.53であり、
下記(ii)式で表わされるPcmが0.150~0.250であり、
前記母材の肉厚をtBとすると、前記母材の外表面から厚さ方向に1mmの位置および前記母材の外表面から厚さ方向に1/2tBの位置における金属組織が、面積%で0%以上50%以下のフェライトを含み、残部がベイナイトであり、15μm以下の平均結晶粒径を有し、
前記母材において、外表面から厚さ方向に1mmの位置の硬さと外表面から厚さ方向に1/2tBの位置の硬さとの差が30HV10以下であり、
前記シーム熱処理部の外表面から厚さ方向に3mmの位置における金属組織が、面積%で20%を超えるフェライトを含み、残部がベイナイトであり、20μm以下の平均結晶粒径を有し、
前記シーム熱処理部の肉厚をtSとすると、前記シーム熱処理部の外表面から厚さ方向に1/2tSの位置における金属組織が、面積%で50%を超えるフェライトを含み、残部がベイナイトであり、15μm以下の平均結晶粒径を有し、
前記シーム熱処理部の外表面から厚さ方向に3mmの位置の硬さの最大値Hvmaxが220HV10以下であり、
前記シーム熱処理部の-20℃におけるCTOD値が0.40mm以上である、
電縫鋼管。
Ceq=C+Mn/6+(Ni+Cu)/15+(Cr+Mo+V)/5 ・・・(i)
Pcm=C+Si/30+(Mn+Cu+Cr)/20+Ni/60+Mo/15+V/10+5×B ・・・(ii)
但し、式中の各元素記号は、鋼中に含まれる各元素の含有量(質量%)を表し、含有されない場合はゼロとする。 - 前記母材の化学組成が、質量%で、
Cu:0.01~0.80%、
Ni:0.01~0.80%、
Cr:0.01~0.80%、
Mo:0.01~0.80%、
V:0.001~0.10%、
B:0.0001~0.0020%、
Ca:0.0001~0.0050%、および、
REM:0.0001~0.010%、
から選択される1種以上を含有する、
請求項1に記載の電縫鋼管。 - 前記母材の肉厚が25.4mm以下である、
請求項1または請求項2に記載の電縫鋼管。
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