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JP7210117B2 - ブロワ支持構造 - Google Patents

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JP7210117B2
JP7210117B2 JP2020064873A JP2020064873A JP7210117B2 JP 7210117 B2 JP7210117 B2 JP 7210117B2 JP 2020064873 A JP2020064873 A JP 2020064873A JP 2020064873 A JP2020064873 A JP 2020064873A JP 7210117 B2 JP7210117 B2 JP 7210117B2
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Description

本発明は、電池に冷却のための空気を供給する電池冷却ブロワを支持する構造に関する。
ハイブリッド車(HV:Hybrid Vehicle)や電気自動車(EV:Electric Vehicle)などの車両では、たとえば、リヤシート(後部座席)の下方に、約200~350Vの高電圧を出力する電池パックが配置され、その電池パックの側方に、電池パックに冷却のための空気を供給する電池冷却ブロワが配置されることがある。
国際公開第2012/056492号
かかる配置を採用した車両では、車両が横滑りして車両の側面が電柱などのポールに衝突(ポール側突)した場合を想定して、電池冷却ブロワが電池パックに接触することによる電池パックへの入力を回避する対策がなされることが好ましい。
本発明の目的は、車両のポール側突などの側面衝突時に電池冷却ブロワが電池に接触することによる電池への入力を回避できる、ブロワ支持構造を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明の一の局面に係るブロワ支持構造は、車両の左右のサイドメンバ間に配置される電池に対して左右方向の側方において、電池に冷却のための空気を供給する電池冷却ブロワを配置して支持する構造であって、電池と一方のサイドメンバとの間にブラケットが設けられ、電池冷却ブロワがブラケットに固定されて、側面視でサイドメンバよりも上方の位置に配置されている。
この構成によれば、左右のサイドメンバ間に、電池が配置され、その電池の側方に、電池に冷却のための空気を供給する電池冷却ブロワが配置される。電池冷却ブロワは、電池と一方のサイドメンバとの間に設けられたブラケットに支持されて、側面視でサイドメンバよりも上方の位置に配置されている。そのため、車両のポール側突などの側面衝突時に、一方のサイドメンバが他方のサイドメンバ側に突出するように変形しても、その変形した突出部分が電池冷却ブロワの下側に潜り込む。その結果、電池冷却ブロワがサイドメンバに押されることを抑制でき、電池冷却ブロワが他方のサイドメンバ側に移動して電池に接触することを抑制できるので、電池冷却ブロワから電池への入力を回避することができる。
ブラケットは、左右のサイドメンバ間に架設されたクロスメンバに取り付けられていることが好ましい。
この構成では、ブラケットが剛性の高いクロスメンバに取り付けられているので、車両の側面衝突時に、ブラケットが移動することを抑制でき、電池冷却ブロワが電池に接触することによる電池への入力を良好に回避できる。
また、本発明のブロワ支持構造は、他の局面から見ると、車両の左右のサイドメンバ間に配置される電池に対して左右方向の側方において、電池に冷却のための空気を供給する電池冷却ブロワを配置して支持する構造であって、電池と一方のサイドメンバとの間にブラケットが設けられ、電池冷却ブロワがブラケットに固定され、ブラケットは、左右の前記サイドメンバ間に架設されたクロスメンバに取り付けられている、ブロワ支持構造であると言える。
この構成によれば、左右のサイドメンバ間に、電池が配置され、その電池の側方に、電池に冷却のための空気を供給する電池冷却ブロワが配置される。電池冷却ブロワは、電池と一方のサイドメンバとの間に設けられたブラケットに支持されている。そのブラケットが剛性の高いクロスメンバに取り付けられているので、車両の側面衝突時に、ブラケットが移動することを抑制でき、電池冷却ブロワが電池に接触することによる電池への入力を回避できる。
ブラケットは、板金を複数箇所で屈曲させて形成されていてもよい。その屈曲により、ブラケットの剛性を上げることができ、車両の側面衝突時のブラケットの変形を抑えることができる。そのため、電池冷却ブロワが電池に接触することによる電池への入力を一層良好に回避できる。
本発明によれば、車両の側面衝突時に電池冷却ブロワが電池に接触することによる電池への入力を回避できる。
本発明の一実施形態に係るブロワ支持構造を示す平面図である。 ブロワ支持構造を示す正面図(前側から見た図)である。 ブロワ支持構造を示す左側面図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<ブロワ支持構造>
図1は、本発明の一実施形態に係るブロワ支持構造1を示す平面図である。図2は、ブロワ支持構造1を示す正面図(前側から見た図)である。図3は、ブロワ支持構造1を示す左側面図である。
ブロワ支持構造1は、ハイブリッド車や電気自動車などの車両(電動車両)に適用されて、電池パック2に冷却のための空気を供給する電池冷却ブロワ3を支持するための構造である。
車両は、左右1対のサイドメンバ4L,4Rと、クロスメンバ5F,5Rを含む複数のクロスメンバ5とを備えている。サイドメンバ4L,4Rは、左右方向(車幅方向)に互いに間隔を空けて配置されている。クロスメンバ5は、前後方向に互いに間隔を空けて、サイドメンバ4L,4R間に架設されて、それぞれ左右方向に延びている。これにより、サイドメンバ4L,4Rおよびクロスメンバ5は、梯子状の構造物をなしている。また、サイドメンバ4L,4R間には、フロアパネル6が架設されている。フロアパネル6の上方には、車室が設けられている。
電池パック2は、サイドメンバ4L,4R間において、フロアパネル6上に配置されている。車室内では、電池パック2の上方に、リヤシート(図示せず)が配置されている。
電池冷却ブロワ3は、ブロワブラケット7に支持されて、電池パック2と左側のサイドメンバ4Lとの間において、フロアパネル6上に配置されている。
ブロワブラケット7は、板金製であり、平面視で略三角形状をなしている。ブロワブラケット7は、屈曲加工により、第1取付部11、第1固定部12、第2固定部13および第2取付部14を有している。第1取付部11と第1固定部12とは、後上りに傾斜する第1傾斜部15により連結されている。第1固定部12と第2固定部13とは、後上りに傾斜する第2傾斜部16により連結されている。第2固定部13と第2取付部14とは、後上りに傾斜する第3傾斜部17により連結されている。
第1取付部11は、左右方向に間隔を空けた2箇所において、前側のクロスメンバ5Fに上側からボルト21,22で固定されている。第2取付部14は、後側のクロスメンバ5Rに上側からボルト23で固定されている。これにより、ブロワブラケット7は、前後のクロスメンバ5F,5R間に架設されている。
電池冷却ブロワ3には、本体部24から斜め下方に延びる固定脚部25が設けられている。電池冷却ブロワ3の本体部24は、第2固定部13上に固定され、固定脚部25は、第1固定部12に向けて延び、その先端部が第1固定部12に固定されている。第2固定部13は、側面視でサイドメンバ4L,4Rよりも高い位置にあり、これにより、電池冷却ブロワ3は、側面視でサイドメンバ4L,4Rよりも高い位置に配置されている。
ボルト21,22,23は、平面視におけるブロワブラケット7の略三角形状の各頂点をなす部分に挿通されており、電池冷却ブロワ3は、それらのボルト21,22,23がなす三角形の重心上に配置されている。これにより、電池冷却ブロワ3は、ブロワブラケット7に安定して支持されている。
また、ブロワブラケット7には、複数の箇所において、電池パック2に接続されるハーネス26がクランプされている。これにより、電池パック2の周囲でハーネス26を上手く配索することができ、その上手く配索された状態を保持することができる。
<作用効果>
以上のように、左右のサイドメンバ4L,4R間に、電池パック2が配置され、その電池パック2の側方に、電池パック2に冷却のための空気を供給する電池冷却ブロワ3が配置される。電池冷却ブロワ3は、電池パック2と左側のサイドメンバ4Lとの間に設けられたブロワブラケット7に支持されて、側面視でサイドメンバ4L,4Rよりも上方の位置に配置されている。そのため、車両が横滑りして車両の側面が電柱などのポールに衝突するなど、車両の側面衝突が発生した時に、左側のサイドメンバ4Lが右側に突出するように変形しても、その変形した突出部分が電池冷却ブロワ3の下側に潜り込む。その結果、電池冷却ブロワ3がサイドメンバ4Lにより押されることを抑制でき、電池冷却ブロワ3が右側に移動して電池パック2に接触することを抑制できるので、電池冷却ブロワ3から電池パック2への入力を回避することができる。
また、ブロワブラケット7は、クロスメンバ5F,5Rに取り付けられている。ブロワブラケット7が剛性の高いクロスメンバ5F,5Rに取り付けられているので、車両の側面衝突時に、ブロワブラケット7が移動することを抑制でき、電池冷却ブロワ3が電池パック2に接触することによる電池パック2への入力をより良好に回避できる。
さらに、ブロワブラケット7は、板金を複数箇所で屈曲させて形成されている。その屈曲により、ブロワブラケット7の剛性が上がるので、車両の側面衝突時のブロワブラケット7の変形を抑えることができる。そのため、電池冷却ブロワ3が電池パック2に接触することによる電池パック2への入力を一層良好に回避できる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、電池冷却ブロワ3は、電池パック2と左側のサイドメンバ4Lとの間に配置されているとしたが、電池パック2と右側のサイドメンバ4Rとの間に配置されてもよい。この場合、電池冷却ブロワ3の支持には、ブロワブラケット7を左右反転させた構成のブロワブラケットが用いられて、そのブロワブラケットがクロスメンバ5F,5R間に架設されてもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:ブロワ支持構造
2:電池パック(電池)
3:電池冷却ブロワ
4L,4R:サイドメンバ
5,5F,5R:クロスメンバ
7:ブロワブラケット(ブラケット)

Claims (1)

  1. 車両の左右のサイドメンバ間に配置される電池に対して左右方向の側方において、前記電池に冷却のための空気を供給する電池冷却ブロワを配置して支持する構造であって、
    前記電池と一方の前記サイドメンバとの間にブラケットが設けられ、
    前記電池冷却ブロワの本体から下方に延びる固定脚部が前記ブラケットに固定され、
    前記ブラケットの下端に設けられた第1取付部が左右の前記サイドメンバ間に架設されたクロスメンバに上側から取り付けられ、
    前記クロスメンバにおける前記第1取付部の取付箇所が前記サイドメンバと前記クロスメンバと接続箇所よりも低い位置にあり、
    前記電池冷却ブロワは、側面視で前記サイドメンバよりも高い位置に配置されている、ブロワ支持構造。
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