JP7208777B2 - 塗料組成物 - Google Patents
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Description
また、前記補修塗装では、所望の箇所以外の箇所にスプレーダストが飛び散りにくいこと、刷毛塗りなどの際の刷毛などからの塗料の飛び散りが起こり難いことが求められるが、従来の組成物では、必ずしもこれらの飛び散りを抑制できなかった。
本発明の構成例は以下の通りである。
<3> 前記塗料組成物の不揮発分100質量%に対して、前記非反応性液状柔軟性付与剤(B)を1~7質量%含有する、<1>または<2>に記載の塗料組成物。
<8> <7>に記載の塗膜と基材とを含む塗膜付き基材。
<9> 下記工程[1]および[2]を含む、塗膜付き基材の製造方法。
[1]<1>~<6>の何れかに記載の塗料組成物を基材に塗装する工程
[2]塗装された塗料組成物を乾燥させて塗膜を形成する工程
また、本発明によれば、スプレー塗装などの際に、所望の箇所以外の箇所にスプレーダストが飛び散りにくく、刷毛塗りなどの際に、刷毛などからの飛び散りが起こり難い組成物を提供することができ、ガードレールや鉄塔などに、特にこれらの補修用として好適に用いられる組成物を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る塗料組成物(以下単に「本組成物」ともいう。)は、エポキシ基との反応性官能基を有するアクリル樹脂(A)(以下「成分(A)」ともいう。他の成分についても同様。)、非反応性液状柔軟性付与剤(B)、エポキシ基を有するシラン化合物(C)および顔料(D)を含有する組成物である。
また、本組成物は、スプレー塗装などの際に、所望の箇所以外の箇所にスプレーダストが飛び散りにくく、刷毛塗りなどの際に、刷毛などからの飛び散りが起こり難い組成物とすることができ、スプレーダストの抑制が求められるガードレールや、刷毛などからの飛び散りが起こり難いことが求められる鉄塔などに、特にこれらの補修用塗料として好適に用いられる。
なお、前記送電鉄塔、電波塔等の鉄塔は、通常、鉄を主な素材としており、通常、亜鉛めっき等で表面処理されている。本明細書では、このような亜鉛めっき等で表面処理された塔も通常通り鉄塔という。
前記粘度は、B型粘度計(型式:BII型粘度計、東機産業(株)製)を用い、温度25℃、回転速度60rpmにおいて、4号ローターを使用して測定した。なお、本組成物は、4号ローターを使用して測定したが、塗料組成物の粘度に応じた任意のローターを使用することができる。
刷毛、ローラー、ヘラ、コテなどを用いた塗装をする場合、本組成物の粘度が前記範囲にあると、刷毛などからの本組成物の飛び散りが起こり難い組成物を容易に得ることができる。
スプレー塗装する場合、本組成物の極限粘度が前記範囲にあると、霧化性に優れながらも、所望の箇所以外の箇所にスプレーダストが飛び散りにくい組成物を容易に得ることができる。
√(S)=a√(D)+b
(Sはせん断応力、Dはせん断速度を表す。また、a及びbは定数である。)
成分(A)は、1分子中に少なくとも1つのエポキシ基との反応性官能基を有していれば特に制限されず、本組成物に用いる成分(A)は、1種でもよく、2種以上でもよい。
該成分(A)を用いることで、耐候性、柔軟性(耐屈曲性)等に優れる塗膜を容易に形成することができる。
このエポキシ基との反応性官能基は、後述する成分(C)のエポキシ基と反応し、本組成物の硬化に寄与する。該硬化反応の反応機構は、必ずしも明らかではないが、例えば、成分(A)がアミノ基を含有する場合、一部は以下のように推定される。
(1)成分(A)の反応性官能基が1級や2級アミノ基である場合、これらの反応性官能基がエポキシ基と反応して硬化する。
(2)成分(A)の反応性官能基がカルボキシ基や酸無水物基である場合、これらの反応性官能基がエポキシ基と反応するが、さらに成分(A)が3級アミノ基を含有することで、これらの硬化反応を促進することができる。
該アクリル系ビニル単量体は、1種を用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
該他のビニル系単量体の具体例としては、メチル(メタ)アクリレート、n-プロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸エステル類;酢酸ビニル、安息香酸ビニルなどのビニルエステル類;マレイン酸、イタコン酸などのカルボキシ基含有ビニル系単量体;無水マレイン酸、無水イタコン酸などの酸無水物基含有ビニル系単量体;(メタ)アクリロニトリルなどのシアノ基含有ビニル系単量体;p-スチレンスルホン酸などのスルホン酸基含有ビニル系単量体;p-スチレンスルホンアミド、N-メチル-p-スチレンスルホンアミドなどのスルホンアミド基含有ビニル系単量体;フッ素含有ビニル単量体が挙げられる。
・GPC条件
・装置:「Alliance 2695」(Waters社製)
・カラム:「TSKgel SuperH4000」1本と「TSKgel SuperH2000」2本を連結(いずれも東ソー(株)製、内径6mm×長さ15cm)
・溶離液:テトラヒドロフラン99%(Stabilized whith BHT)
・流速:0.6ml/min
・検出器:「RI-104」(Shodex社製)
・カラム恒温槽温度:40℃
・標準物質:標準ポリスチレン
・サンプル調製法:試料をサンプル管に量り取り、テトラヒドロフランを加えて約100倍に希釈
成分(A)の含有量が前記範囲にあると、厚膜としてもクラックが生じにくく、防食性、耐候性および柔軟性(耐屈曲性)にバランスよく優れるとともに、基材に対する付着性に優れる塗膜を容易に得ることができる。
成分(B)は、常温(23℃)で液状であり、かつ、常温下で本組成物中の他の成分と反応性を有さない、つまり、エポキシ基、アミノ基、カルボン酸アミド基、スルホンアミド基、シアノ基、カルボキシ基、酸無水物基、ビニル基、水酸基、アルコキシ基等を含有しない、エポキシ基、アミノ基、水酸基、アルコキシ基等と反応性を有さない化合物である。
本組成物に用いる成分(B)は、1種でもよく、2種以上でもよい。
前記塩素化パラフィンの前記B型粘度計で測定された回転速度60rpmにおける粘度(25℃下)は、好ましくは0.1Pa・s以上、より好ましくは1.5Pa・s以上であり、好ましくは5.0Pa・s以下、より好ましくは3.5Pa・s以下、特に好ましくは3.0Pa・s以下である。
前記塩素化パラフィンの塩素化率(塩素含有量)は、好ましくは30%以上、より好ましくは35%以上であり、好ましくは60%以下、より好ましくは55%以下である。
成分(B)の含有量が前記範囲にあると、スプレーダストの飛び散りや刷毛などからの飛び散りが起こり難い組成物を得ることができ、厚膜としてもクラックが生じにくく、防食性、耐候性および柔軟性(耐屈曲性)にバランスよく優れる塗膜を形成することができる。
成分(B)の含有量が前記範囲の下限を下回ると、耐クラック性、柔軟性に優れる塗膜が得られ難い場合があり、特に、スプレーダストの飛び散りや刷毛などからの飛び散りが起こりやすくなる傾向にある。また、成分(B)の含有量が前記範囲の上限を上回ると、得られる塗膜が粘着質になりやすく、耐候性が低下する傾向にある。
成分(C)は特に制限されず、1分子中に少なくとも1つのエポキシ基を有していれば、モノマー、オリゴマーおよびポリマーのいずれであってもよく、本組成物に用いる成分(C)は、1種でもよく、2種以上でもよい。
成分(C)は、後述する顔料(D)と、成分(A)や(E)等の塗膜形成成分とを化学的に結合させる機能を有し、また、形成される塗膜の基材との密着性を改善する効果を有する。
なお、成分(C)は、エポキシ基を有するため、前記効果を奏する塗膜を得ることができる。一方、エポキシ基を有さない化合物のみを用いた場合、前記所望の効果を奏さない。
X-SiRnY3-n
[nは0または1であり、Xはエポキシ基、炭化水素基の一部がエポキシ基で置換された基、または、炭化水素基の一部がエーテル結合等で置換された基の一部がエポキシ基で置換された基を示し、Rはアルキル基であり、Yはメトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基を示す。]
前記ポリマーとしては、その重量平均分子量(Mw)が、好ましくは3,000以上、より好ましくは5,000以上、好ましくは50,000以下、より好ましくは30,000以下の化合物が挙げられる。
成分(C)の含有量が前記範囲にあると、塗装作業性に優れ、常温硬化可能な乾燥性に優れる組成物を容易に得ることができ、防食性、耐候性および柔軟性(耐屈曲性)にバランスよく優れる塗膜を容易に得ることができる。
また、同様の理由から、成分(A)と成分(C)の質量比(成分(A)の質量/成分(C)の質量)は、好ましくは3以上、より好ましくは5以上、好ましくは20以下、より好ましくは15以下である。
成分(D)としては、体質顔料、着色顔料、防錆顔料等が挙げられ、有機系、無機系の何れであってもよい。
成分(D)は、1種を用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
本組成物が主剤と硬化剤からなる多成分型の組成物である場合、成分(D)は主剤および硬化剤のどちらか一方に配合してもよく、または、両方に配合してもよいが、主剤に配合することが好ましい。
PVCが前記範囲を下回ると、得られる塗膜の防食性の低下や前記応力緩和の効果が乏しくなる傾向にあり、また、前記範囲を超えると、得られる塗膜の防食性が低下するとともに、組成物の粘度が高くなることによって塗装方法が限られる(スプレー塗装に適さなくなる)傾向にある。
スプレー塗装する場合、本組成物のPVCが前記範囲にあると、霧化性に優れながらも、所望の箇所以外の箇所にスプレーダストが飛び散りにくい組成物を容易に得ることができる。
刷毛、ローラー、ヘラ、コテなどを用いた塗装をする場合、本組成物のPVCが前記範囲にあると、刷毛などからの本組成物の飛び散りが起こり難い組成物を容易に得ることができる。
PVC[%]=本組成物中の全ての顔料の体積合計×100/本組成物中の不揮発分の体積
前記顔料の体積は、用いた顔料の質量および真密度から算出することができる。前記顔料の質量および真密度は、測定値でも、用いる原料から算出した値でも構わない。例えば、本組成物の不揮発分より顔料と他の成分とを分離し、分離された顔料の質量および真密度を測定することで算出することができる。
前記体質顔料としては、例えば、タルク、マイカ、硫酸バリウム(沈降性硫酸バリウムや簸性硫酸バリウムを含む)、(カリ)長石、カオリン、アルミナホワイト、クレー、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、ドロマイト、シリカ、ガラスフレーク、プラスチックフレークが挙げられる。特に、タルク、シリカ、(沈降性)硫酸バリウム、(カリ)長石、マイカが好ましい。
前記着色顔料としては、例えば、従来公知の、カーボンブラック、二酸化チタン(チタン白)、酸化鉄(弁柄)、黄色酸化鉄、群青、アルミニウムフレーク、鱗片状酸化鉄、ステンレスフレーク等の無機顔料、シアニンブルー、シアニングリーン等の有機顔料を用いることができる。特に、チタン白、カーボンブラック、弁柄が好ましい。
防錆顔料としては、前記効果が得られ易い等の点から、好ましくは、金属シアナミド系化合物、リン酸金属系化合物、亜リン酸金属系化合物、トリポリリン酸金属系化合物が挙げられ、シアナミド亜鉛系化合物、リン酸亜鉛系化合物、リン酸カルシウム系化合物、リン酸モリブデン系化合物、リン酸アルミニウム系化合物、リン酸マグネシウム系化合物、リンストロンチウム系化合物、亜リン酸亜鉛系化合物、亜リン酸カルシウム系化合物、亜リン酸アルミニウム系化合物、亜リン酸ストロンチウム系化合物、トリポリリン酸アルミニウム系化合物がより好ましい。
本組成物は、前記成分に加え、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲において、さらに、エポキシ基を有さないシリコーン樹脂(E)、アルキルシリケート,トリアルコキシラン(F)、公知の分散剤、消泡剤、レベリング剤、増粘剤、タレ止め剤(沈降防止剤)、硬化促進剤、有機溶剤等を含有してもよい。
これらはそれぞれ、1種を用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
前記その他の成分は、主剤成分に配合してもよく、硬化剤成分に配合してもよい。
前記成分(E)は、エポキシ基を有さず、シロキサン結合を有する樹脂であれば特に制限されず、直鎖状でも、分岐状であってよい。
成分(E)を用いると、耐候性および柔軟性(耐屈曲性)により優れる塗膜を得ることができる傾向にある。
本組成物に用いる成分(E)は、1種でもよく、2種以上でもよい。
前記R1およびR2における炭素数6~8のアリール基は、芳香環上にアルキル基等の置換基を有する基であってもよく、例えば、フェニル基、メチルフェニル基、ジメチルフェニル基が挙げられる。
前記R1における炭素数1~8のアルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、フェノキシ基が挙げられる。
前記繰り返し数nは、成分(E)のMwが前記範囲となるように選択されることが好ましい。
Mwが前記範囲の上限を超える成分(E)は、粘度が高いため、取り扱い性を考慮した場合、このような成分(E)を含む本組成物の粘度を下げるために、後述する有機溶剤等による希釈が必要となる場合が多い。この結果、本組成物中の溶剤分が増加することとなり、本組成物中のVOC(Volatile Organic Compounds/揮発性有機化合物)を低減できない場合がある。
前記成分(F)としては、アルキルシリケートおよびトリアルコキシシランから選択される少なくとも1種の化合物が挙げられ、その縮合物である部分加水分解縮合物であってもよい。
本組成物に用いる成分(F)は、1種でもよく、2種以上でもよい。
また、成分(A)とシリコン成分との質量比(成分(A)の質量/(成分(C)の質量+成分(E)の質量+成分(F)の質量))は、好ましくは0.2以上、より好ましくは1以上、好ましくは10以下、より好ましくは7以下である。
シリコン成分の含有量が前記範囲にあることで、触媒(有機金属化合物)を用いなくても本組成物を硬化させることができ、安価で容易に前記所望の物性を有する塗膜を得ることができる。
前記タレ止め剤(沈降防止剤)としては、Al、Ca、Znのステアレート塩、レシチン塩、アルキルスルホン酸塩などの有機粘土系ワックス、ポリエチレンワックス、アマイドワックス、水添ヒマシ油ワックス、合成微粉シリカ、酸化ポリエチレン系ワックス等、従来公知のものを使用できるが、中でも、アマイドワックス、合成微粉シリカ、酸化ポリエチレン系ワックスおよび有機粘土系ワックスが好ましい。
前記有機溶剤としては、特に限定されないが、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、イソプロパノール、ベンジルアルコール等のアルコール系溶剤、ミネラルスピリット、n-ヘキサン、n-オクタン、2,2,2-トリメチルペンタン、イソオクタン、n-ノナン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶剤などが挙げられる。
本組成物は、前記各成分を混合(混練)することで、調製することができる。
この混合(混練)の際には、各成分を一度に添加・混合してもよく、複数回に分けて添加・混合してもよい。また、季節、環境等に応じて加温、冷却等しながら行ってもよい。
前記混合(混練)の際には、従来公知の混合機、分散機、攪拌機等を使用でき、例えば、混合・分散ミル、モルタルミキサー、ロール、ペイントシェーカー、ホモジナイザーが挙げられる。
本発明の一実施形態に係る塗膜(以下「本塗膜」ともいう。)は、前記本組成物を用いて形成され、本組成物の一実施形態に係る塗膜付き基材(以下「本塗膜付き基材」ともいう。)は、本塗膜と被塗物(基材)とを含む積層体である。
また、前記基材の材質としては特に制限されないが、例えば、鉄鋼(鉄、鋼、合金鉄、炭素鋼、マイルドスチール、合金鋼等)、非鉄金属(アルミニウム、銅、真鍮、亜鉛めっき、亜鉛溶射等)、ステンレス(SUS304、SUS410等)が挙げられる。
前記基材としては、ガードレールや鉄塔が好ましく、これらの基材は、通常、亜鉛めっき(特に溶融亜鉛めっき)被膜が形成された鉄鋼製の基材であるため、前記基材としては、鉄鋼やその表面にめっき被膜が形成された基材が好ましい。
また、前記基材は、その表面がアルキド樹脂系、アクリル樹脂系、エポキシ樹脂系、エポキシエステル樹脂系等の塗料組成物から形成された塗膜などで被覆されていてもよく、基材として、ガードレールや鉄塔を採用する場合、これらに形成されている塗膜(旧塗膜)が付いた基材であってもよい。
本組成物は、これらの基材に対して良好な付着性を有するため、これらの基材を用いることで、本発明の効果がより発揮され好ましい。
前記基材としてガードレールを用いる場合、十分な防食性、耐候性、柔軟性(耐屈曲性)、耐衝撃性を有し、本塗膜を形成後のガードレールの耐用年数を長期化できる等の点から、好ましくは50~150μm、好ましくは50~130μmである。
また、前記基材として鉄塔を用いる場合、十分な防食性、耐候性、付着性を有し、本塗膜を形成後の鉄塔の耐用年数を長期化できる等の点から、好ましくは30μm以上、好ましくは50μm以上であり、好ましくは150μm以下、好ましくは100μm以下である。
本発明の一実施形態に係る塗膜付き基材の製造方法(以下「本方法」ともいう。)は、下記工程[1]および[2]を含む。
工程[1]:本組成物を基材に塗装する工程
工程[2]:塗装された本組成物を乾燥させて塗膜を形成する工程
前記工程[1]における塗装方法としては、特に制限されず、例えば、エアレススプレー塗装、エアスプレー塗装等のスプレー塗装、刷毛、ローラー、ヘラ、コテなどを用いた塗装などの従来公知の方法が挙げられ、自動化してもよく、手動にて塗装してもよい。
これらの中でも、大面積の基材を容易に塗装できる等の点から、スプレー塗装が好ましく、特に、基材としてガードレールを用いる場合には、スプレー塗装が好ましい。
一方、基材として鉄塔を用いる場合など、高所作業が必要で、塗料の飛散が問題になる場合には、塗料の飛散をより抑制できる等の点から、刷毛、ローラー、ヘラ、コテなどを用いた塗装が好ましく、特に刷毛塗りが好ましい。
本組成物によれば、1回塗りで前記所望の膜厚の塗膜を容易に形成することができるため、ガードレールや鉄塔などの現場作業性に優れ、これらの補修用塗料として好適に用いられる。
ここで、1回塗りとは、被塗物に対して前記工程[1]および[2]を経て乾燥塗膜を形成する方法であり、乾燥塗膜を形成する工程を行った後、該工程で得られた乾燥塗膜上に、前記工程[1]を行わない方法である。また、2回以上塗りとは、被塗物に対して前記工程[1]および[2]を経て、乾燥塗膜を形成する工程を少なくとも1回行なった後、該工程で得られた乾燥塗膜上に対し、さらに前記工程[1]および[2]を経て乾燥塗膜を形成する方法である。
また、前記基材として、例えば、マイルドスチール(SS400等)を用いる場合、必要により、グリットブラスト等で基材表面を研磨するなど、素地調整(例:算術平均粗さ(Ra)が30~75μm程度になるよう調整)しておくことが望ましい。
前記工程[2]における乾燥条件としては特に制限されず、塗膜の形成方法、基材の種類、用途、塗装環境等に応じて適宜設定すればよいが、乾燥温度は、常温乾燥の場合、通常5~35℃、より好ましくは10~30℃である。なお、所望により加熱、送風により強制乾燥(例:30~90℃)してもよいが、通常は自然条件下で乾燥、硬化され、特に、ガードレールや鉄塔などの現場作業を行う場合、通常常温乾燥が採用される。
乾燥時間は、塗膜の乾燥方法によって異なり、常温乾燥の場合、通常1日~7日、好ましくは1日~3日である。
ポリ容器に、表1に記載の主剤を構成する各成分を、表1に記載の量(数値)に従って入れ、ハイスピードディスパーを用いて攪拌した後、適量のガラスビーズを入れ、ペイントシェーカーで1~2時間分散させた。次いで、ガラスビーズを取り除くことで、主剤を調製した。
また、容器に、表1に記載の硬化剤を構成する各成分を、表1に記載の量(数値)に従って加え、ハイスピードディスパーを用いて十分に分散させることで硬化剤を調製した。
塗装する際に、前記主剤および硬化剤を表1に記載の所定の混合比で混合し、塗料組成物を調製した。
実施例1を構成する各成分の種類および配合量を、下記表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして主剤、硬化剤および塗料組成物を調製した。表1中の各成分の数値は、それぞれ質量部を示す。なお、表1に記載の各成分の説明を表2に示す。
寸法が150mm×50mm×0.3mm(厚)のブリキ板を用意した。このブリキ板の表面に、前述のようにして調製した各塗料組成物を、エアスプレーを用いて、それぞれ乾燥膜厚が120μmとなるよう塗装し、23℃で7日間乾燥して試験板を作成した。得られた試験板表面の塗膜状態を目視で観察した。
塗膜にクラック、剥離、目標とする色相とのズレ(黄変)、粘着のいずれの発生もなかった場合を、「正常」と評価し、この正常の場合以外については、生じた問題を表1に記載した(例:目標とする色相に対して黄味がかった色相になった場合、「黄変」と記載)。
寸法が150mm×50mm×0.3mm(厚)のブリキ板を用意した。このブリキ板の表面に、前述のようにして調製した各塗料組成物を、エアスプレーを用いて、それぞれ乾燥膜厚が120μmとなるよう塗装し、23℃で7日間乾燥して耐屈曲性試験板を作成した。次に、得られた耐屈曲性試験板を、JIS K 5600-5-1:1999(耐屈曲性(円筒形マンドレル法))に準拠し、直径12mmのマンドレルを使用して耐屈曲性試験を行った。屈曲部の塗膜状態を目視で観察し、下記評価基準に従って塗膜の耐屈曲性を評価した。
なお、ガードレールへの実際の塗装を想定すると、直径12mmのマンドレルで屈曲した場合であってもクラックが発生しないことが求められると考えられるため、前記試験を行った。
ガードレールは長尺の鋼板であるため、たわみが生じやすく、厚さが厚くなってもクラック(割れ)が生じない柔軟性を有する塗膜が要求されるため、この耐屈曲性試験において、クラックや剥離が生じない塗膜は、ガードレールに好適に用いることができる。
○:塗膜にクラック、剥離のいずれも発生しなかった。
×:塗膜にクラックおよび剥離のいずれかが発生した。
寸法が150mm×70mm×0.8mm(厚)のアロジン処理したアルミ板を用意した。このアルミ板の表面に、前述のようにして調製した各塗料組成物を、エアスプレーを用いて、それぞれ乾燥膜厚が50μmとなるよう塗装し、23℃で7日間乾燥して耐候性試験板を作成した。次に、得られた耐候性試験板を、QUV促進耐候試験機(型式:QUV Accelerated Weathering Tester、UV-B313型ランプ、Q-Lab社製)内に設置し、ISO 11507のMethod Aに準拠して、1500時間の耐候性試験を行った。
また、分光測色計(型式:SD5000、日本電色工業(株)製)を用いて、C光源、角度0°における、耐候性試験を実施する前後の塗膜の色差の絶対値(ΔE)を測定した。
これらの値を基に、下記評価基準に従って塗膜の耐候性を評価した。
○:光沢保持率が70%以上、かつ、ΔEが1.0未満であった。
△:光沢保持率が50%以上70%未満であり、かつ、ΔEが1.0未満であった。
×:光沢保持率が50%未満、または、ΔEが1.0以上であった。
寸法が150mm×70mm×2.3mm(厚)のSS400のサンドブラスト鋼板(算術平均粗さ(Ra):30~75μm)を用意した。この鋼板の表面に、前述のようにして調製した各塗料組成物を、エアスプレーを用いて、それぞれ乾燥膜厚が200μmになるよう塗装し、23℃で7日間乾燥して防食性試験板を作成した。次に、得られた防食性試験板に対し、現場での熱サイクル環境を考慮し、JIS K 5659:2018の7.17に基づいて冷熱繰り返し試験を行った。具体的には、23±1℃の水中に試験板を18時間浸した後直ちに-20±3℃に保った恒温槽で3時間冷却し、次いで、50±3℃に保った別の恒温槽で3時間加温した。この操作を10回繰り返した。その後、複合サイクル試験機(型式:CYP-90L、スガ試験機(株)製)内に試験板を設置し、JIS K 5600-7-9のサイクルDに準拠し、180サイクルの防食性試験を行なった。試験後の塗膜の一般部(試験板の端から10mmを除く部分)を目視で観察し、下記評価基準に従って塗膜の防食性を評価した。
○:鋼板に錆の発生がなく、塗膜にフクレおよび剥離がなかった。
×:鋼板に錆の発生、塗膜にフクレの発生または塗膜の剥離のいずれかが生じていた。
数年間高速道路上に暴露された旧塗膜が存在するガードレールを寸法が150mm×70mmとなるように切り出し用意した。この旧塗膜の表面に、前述のようにして調製した各塗料組成物を、エアスプレーを用いて、それぞれ乾燥膜厚が60μmになるよう塗装し、23℃で7日間乾燥して旧塗膜との付着性試験板を作成した。次に、得られた試験板を、複合サイクル試験機(型式:CYP-90L、スガ試験機(株)製)内に設置し、JIS K 5600-7-9のサイクルDに準拠し、180サイクルの防食性試験を行った。試験後の塗膜をJIS K 5600-5-6に規定のクロスカット法に準拠し、旧塗膜との付着性を下記評価基準に従って評価した。
○:前記JIS K 5600-5-6における評価基準の分類が0~1であり、かつ、旧塗膜との層間にフクレ、剥離がなかった。
×:前記JIS K 5600-5-6における評価基準の分類が2~5である、または、旧塗膜との層間にフクレ、剥離があった。
寸法が24cm×24cm×35cm(高さ)の段ボール製の箱を作成し、天井面にエアレススプレーのスプレーガンの先端と同じサイズの穴を空け、前述のようにして調製した各塗料組成物を、エアレススプレー(圧縮比;30:1、1次圧;0.45MPa、チップサイズ:615、Graco社製)を用いて、段ボール製の箱内底部の中央にめがけて10秒間吐出した。その後、該段ボール製の箱を23℃で1日間乾燥させた後、段ボール製の箱の側面(壁面)に付着した塗料組成物の飛沫およびダストの付着状態を目視で観察した。下記評価基準に従って塗料組成物の飛散防止性を評価した。
○:側面に付着した塗料組成物の飛沫およびダストの付着量が400cm2以下であり、かつ、スプレー時の霧化性に問題がない(均質にスプレーできており、テーリングやフィンガリングの発生がない)。
△:側面に付着した塗料組成物の飛沫およびダストの付着量が400cm2以下であるが、スプレー時の霧化性に問題がある(均質にスプレーできておらず、テーリングやフィンガリングが発生)。
×:側面に付着した塗料組成物の飛沫およびダストの付着量が400cm2を超える。
レオメーター(型式:Discovery HR-2、TAインスツルメント社製)を用い、前述のようにして調製した各塗料組成物の極限粘度(Pa・s)を下記測定条件で測定した。
せん断速度:0/sから1000/sまで60秒間で直線的に上昇させ、その後直ぐに1000/sから0/sまで60秒間で直線的に下降させた。
温調プレート温度:25℃一定
パラレルプレートの直径:40mm
プレート間のギャップ:300μm
Claims (7)
- エポキシ基との反応性官能基を有するアクリル樹脂(A)、非反応性液状柔軟性付与剤(B)、エポキシ基を有するシラン化合物(C)および顔料(D)を含有するガードレール用塗料組成物であって、
前記塗料組成物の不揮発分100質量%に対して、前記非反応性液状柔軟性付与剤(B)を1~7質量%含有する、
塗料組成物。 - 前記非反応性液状柔軟性付与剤(B)が、塩素化炭化水素系化合物およびフタル酸エステルからなる群より選択される1種以上である、請求項1に記載の塗料組成物。
- さらに、エポキシ基を有さないシリコーン樹脂(E)を含有する、請求項1または2に記載の塗料組成物。
- 前記塗料組成物の顔料体積濃度(PVC)が15~35%である、請求項1~3の何れか1項に記載の塗料組成物。
- 請求項1~4の何れか1項に記載の塗料組成物より形成された塗膜。
- 請求項5に記載の塗膜と基材とを含む塗膜付き基材。
- 下記工程[1]および[2]を含む、塗膜付き基材の製造方法。
[1]請求項1~4の何れか1項に記載の塗料組成物を基材に塗装する工程
[2]塗装された塗料組成物を乾燥させて塗膜を形成する工程
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