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JP7279927B2 - 天井構造および支持部材 - Google Patents

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JP7279927B2 JP2019044524A JP2019044524A JP7279927B2 JP 7279927 B2 JP7279927 B2 JP 7279927B2 JP 2019044524 A JP2019044524 A JP 2019044524A JP 2019044524 A JP2019044524 A JP 2019044524A JP 7279927 B2 JP7279927 B2 JP 7279927B2
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Description

本発明は、天井構造および支持部材に関する。
互いに対向する壁の距離が比較的小さい居室や廊下等において、天井下地材を格子状に組み付けてなる天井枠を支持する構造として、互いに対向する壁間に架け渡された横架材と、前記横架材に接続される支持金具とを備えた構造が知られている(特許文献1参照)。前記構造においては、横架材の端部は、壁の表面あるいは壁の下地材の側面に接続されており、支持金具は、横架材に天井枠を支持させる金具である。このような構造によれば、吊りボルトを設けることなく、壁間に架け渡された横架材に接続された支持金具で天井枠を支持できる。したがって、横架材の上方に横方向に広がる空間が確保されるので、設備機器の配管ダクトや配線を天井の構成部材と干渉させずに、任意の場所に取り付けることができる。
特開2016-142008号公報
ところで、近年の地震の増加によって、耐震性能の要求が強くなっている。そこで、本発明は、従来よりも耐震性能を高めることができる天井構造および支持部材を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための本発明は、天井下地材を組み付けてなる天井枠と、互いに対向する壁の間に架け渡された横架材と、前記横架材に前記天井枠を支持させる支持部材とを備えた天井構造である。前記横架材は、複数の長尺材を互いに沿わせて形成されている。前記長尺材の長さは、互いに対向する前記壁の間の距離と同等である。前記横架材を構成する前記複数の長尺材のうち少なくとも一本の長尺材は、互いに対向する前記壁のうち一方の前記壁に固定され、一方の前記壁に固定された前記長尺材を除く他の前記長尺材のうち少なくとも一本の長尺材は、一方の前記壁に対向する他方の前記壁に固定されている。一方の前記壁に固定された前記長尺材と、これを除く他の前記長尺材とは、長手方向にスライド可能となっている。前記支持部材は、門型形状を呈し、前記横架材の上部と側部に沿って配置されており、前記支持部材の下端部には、前記天井下地材が取り付けられており、前記支持部材と前記天井下地材とで前記横架材を囲っていることを特徴とする。
このような構成の天井構造によれば、複数の長尺材を沿わせて、支持部材と天井下地材とで囲って横架材を構成したことで、曲げ応力に対して大きい断面で対抗できる横架材を得ることができる。さらに、地震時に壁が揺れて、対向する壁間の距離が大きくなっても、横架材が壁に追従してスライドするので、壁と横架材の固定部が破損するのを防止できる。よって、耐震性能を高めることができる。
さらに、本発明の天井構造においては、前記横架材は、前記壁に沿って配置されたランナーを介して前記壁に固定されているものが好ましい。このような構成によれば、横架材の壁への固定が行い易くなる。
前記課題を解決するための第二の本発明は、複数の長尺材を互いに沿わせて形成された横架材に、天井下地材を支持させる支持部材である。前記横架材の上部と側部に沿った門型形状の横架材固定部と、前記横架材固定部の下側に位置する天井下地材固定部とを備え、前記横架材固定部は、前記横架材に載置される水平板部と、前記横架材の両端部からそれぞれ垂下する垂下板部とを備え、前記水平板部と前記垂下板部とで前記横架材を覆うとともに、複数の前記長尺材をその長手方向にスライド可能に挟持し、前記天井下地材固定部は、前記横架材固定部の前記垂下板部の下端部に連続する一対の固定フランジ部を備え、前記一対の固定フランジ部間に前記天井下地材が架け渡されることを特徴とする。
このような構成の支持部材によれば、複数の長尺材を一体的に固定することができるので、曲げ応力に対して大きい断面で対抗できる横架材を形成することができる。よって、天井構造の耐震性能を高めることができる。
本発明によれば、耐震性能を高めることができる、といった優れた効果を発揮する。
本発明の実施形態に係る天井構造を示した平面図である。 本発明の実施形態に係る天井構造を示した図であって、(a)は正面図、(b)は要部拡大正面図である。 本発明の実施形態に係る天井構造を示した要部拡大側面図である。 本発明の実施形態に係る天井構造を示した要部斜視図である。 支持装置を介して天井板支持部材を天井下地材受部材に支持させた状態を示した図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 本発明の実施形態に係る支持部材を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る支持部材を示した図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 支持装置を示した分解斜視図である。 支持装置を示した斜視図である。 支持装置の第一部材を示した図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 支持装置の第二部材を示した図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
本発明の実施形態に係る天井構造および支持部材について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態に係る天井構造は、廊下等の長方形形状の空間の天井に設けられるものである。本実施形態では、天井下地材が、廊下の長手方向に延在する天井下地受部材と、当該天井下地受け部材に直交する天井板支持部材とを備えて構成されている場合を例に挙げて説明する。なお、本実施形態において、廊下長手方向に沿って見た方向を正面とし、廊下幅方向に沿って見た方向を側面とする。
図1乃至図3に示すように、かかる天井構造1は、横架材10と、天井枠20と、支持部材30と、支持装置50とを備えている。支持部材30は、天井枠20を横架材10に支持させるものである。天井枠20は、天井下地材を組み付けてなる。本実施形態では、天井枠20は、天井板支持部材23と天井下地受部材24とからなる。支持装置50は、天井板支持部材23を天井下地受部材24に支持させるものである。
横架材10は、廊下2の幅方向両側の壁3,3間に架け渡されている。横架材10は、壁3に対して直交した複数(本実施形態では2本)の長尺材11,11にて構成されており、水平方向に延在している。横架材10は、上階の床スラブの下面などの上部構造体4(図2の(a)参照)と所定の間隔をあけて配置されている。横架材10と上部構造体4との隙間は、各種設備の配管ダクトや配線が通過可能な寸法となっている。長尺材11は、たとえば軽量鉄骨製の断面コ字状のスタッドからなる。長尺材11,11は、断面コ字状の側部開口部同士が互いに対向して沿うように組み合わされている。2本の長尺材11,11は、同じ長さであり、支持部材30によって側方両側から押さえられ、互いに当接して並設されている。2本の長尺材11,11は、長手方向に沿って互いにスライド可能になっている。なお、図1中、符号「6」は、天井埋込型の照明機器を示す。横架材10は、照明機器6の上方を通過している。本実施形態では、天井埋込型の照明機器6が横架材10の下側に設けられているが、設けない場合もあるのは勿論である。その場合は、照明機器6に代えて、天井枠20と天井板21が設けられる。
図1,図2および図4に示すように、横架材10の端部は、壁3の表面に接続されている。具体的には、壁3の表面には、断面コ字状(図2の(b)および図5参照)のランナー5が廊下2の長手方向に沿って水平に延在して設けられており、このランナー5で横架材10の端部を上下から挟むことで、横架材10が支持されている。ランナー5は壁3の表面にビス止めされている。ランナー5は、廊下両側の壁3,3に設けられており、横架材10の両端部をそれぞれ支持している。
図4に示すように、横架材を構成する複数の長尺材11,11のうち少なくとも一本の長尺材11は、互いに対向する壁3,3のうち一方の壁3に固定され、一方の壁3に固定された長尺材11を除く他の長尺材11のうち少なくとも一本は、一方の壁3に対向する他方の壁3に固定されている。本実施形態では、長尺材11は2本であるので、一方の長尺材11の一端部が、一方の壁3に取り付けられたランナー5に固定され、他方の長尺材11の他端部が、他方の壁3に取り付けられたランナー5に固定されている。長尺材11は、ランナー5にビスVを介して固定されている。
図2,図3および図5に示すように、天井枠20は、天井板21を支持するものであって、天井下地材を組み付けて構成されている。天井下地材は、天井板21を支持する天井板支持部材23と、天井板支持部材23を支持する天井下地受部材24とで構成されている。天井板21の端部には、壁3にビス止めされた廻り縁21a(図2の(b)参照)が設けられている。
図5および図9に示すように、天井板支持部材23は、ウエブ部25aと上フランジ部25bと下フランジ部25cとを有した断面H形形状を呈しており、例えば軽量鉄骨製のHバーにて構成されている。なお、天井板支持部材23は、H形を横向きにした状態で使用されている。天井板支持部材23は、廊下2の幅方向に延在している。下フランジ部25cは、天井板21の外周側面に形成された凹溝22に挿入される。下フランジ部25cの厚さ寸法は、凹溝22の幅寸法と同等か、凹溝22の幅寸法よりも僅かに大きく形成されており、下フランジ部25cは、凹溝22に嵌合されている。つまり、下フランジ部25cは、天井板21の係止部を構成している。一方、上フランジ部25bは、後記する支持装置50の切欠部62,73に挿入されて係止される。
天井下地受部材24は、縦板部26aと、縦板部26aの上下からそれぞれ張り出す横板部26b,26cとを有した断面C形形状を呈しており、例えば軽量鉄骨製のチャンネル材にて構成されている。天井下地受部材24は、廊下2の長手方向に延在している。
図6および図7に示すように、支持部材30は、横架材10に天井枠20を支持させるものである。支持部材30は、天井枠20の天井下地受部材24を支持する。支持部材30は、スチール製の板材を折り曲げ加工して形成されており、門型形状を呈している。支持部材30は、横架材固定部31と天井下地材固定部32とを備えている。
横架材固定部31は、横架材10の上部と側部に沿って配置され、横架材10に掛け止められるとともに、横架材10を両側から挟む門型形状を呈している。横架材固定部31は、水平板部33と垂下板部34,34とを備えている。水平板部33は、横架材10の上に載置される部分であって、横架材10の幅方向(廊下2の長手方向)に延在している。水平板部33の長さ寸法は、横架材10の幅寸法と同等である。垂下板部34,34は、横架材10の側面に両側から当接する。垂下板部34,34は、水平板部33の両端部からそれぞれ垂下しており、水平板部33の端部に連続して直角に屈曲している。
天井下地材固定部32は、天井下地受部材24を支持する部分であって、固定フランジ部を備えている。固定フランジ部は、側面支持板部35と底部支持板部36とからなる。天井下地材固定部32は、断面L字形状を呈している。側面支持板部35は、横架材固定部31の垂下板部34の下部に連続して設けられている。側面支持板部35は、側面支持板部35から直角に屈曲しており、廊下2の長手方向に沿って広がっている。側面支持板部35は、天井下地受部材24の縦板部26aに背面から当接する。側面支持板部35には、縦板部26aを固定するためのビスVが貫通するビス孔27が形成されている。ビス孔27は、縦板部26aの高さ方向中間部に相当する位置に形成されている。底部支持板部36は、天井下地受部材24の下側の横板部26cを下側から支える。底部支持板部36は、側面支持板部35の下端に連続して、斜め上方に張り出して屈曲している。底部支持板部36には、横板部26cの先端を係止する係止部28が形成されている。係止部28は、底部支持板部36の板材を矩形状に切り起こして形成されている。
図4に示すように、支持部材30は、横架材10の両端部の二か所に設けられており、廊下2の幅方向両端部で、天井下地受部材24を支持する。支持部材30は、横架材10の両端部を両側から挟むことで、長尺材11,11を互いに当接させた状態で支持している。長尺材11,11同士は固定されておらず、長尺材11,11は、その長手方向に互いにスライド可能となっている。
図8および図9に示すように、支持装置50は、断面H形形状の天井板支持部材23を天井下地受部材24に支持させるものであって、第一部材51と第二部材52とを備えている。支持装置50は、第一部材51と第二部材52とを介して、天井板支持部材23と天井下地受部材24のそれぞれを挟持する。
図10にも示すように、第一部材51は、天井下地受部材24のC形形状の外側から天井下地受部材に係止される部位であって、係止板部53と第一縦板当接部54と第一ウエブ当接部55とを備えている。また、第一部材51は、水平板部56aと垂下板部56bと屈曲板部56cとを備えている。水平板部56aは、第一部材51の上部に位置している。垂下板部56bは、水平板部56aの端部に連続して下方に直角に屈曲している。水平板部56aと垂下板部56bとで、第一部材51は断面逆L字形状を呈している。屈曲板部56cは、垂下板部56bの下部に位置し、垂下板部56bに連続して直角に屈曲している。
係止板部53は、天井下地受部材24の上側の横板部26bの上に載置される板状部位であって、水平板部56aにて構成されている。水平板部56aの先端部(垂下板部56bとは逆側の端部)には、下方に垂れ下がるリップ部57が形成されている。リップ部57は、天井下地受部材24の上側の横板部26bの先端に掛け止められる。リップ部57は、水平板部56aの廊下長手方向の両端部にそれぞれ形成されている。両端のリップ部57,57の間には、第二部材52を係止するための係止片58が、変形可能に設けられている。係止片58は、平面視T字形状を呈しており、中央の突出部分58aが、水平板部56aの先端部に切り欠かれた凹部59内に配置されている。突出部分58aの先端部は、先端に向かうに連れて斜め上方に傾斜して立ち上がっているため、水平板部56aの表面よりも上方に突出している。係止片58の突出部分58aの両側の張出部分58b,58bは、水平板部56aの凹部59の両外側の先端部に傾動可能に接続されている。T字の基端部を押すことで、水平板部56aとの接続部分を中心に係止片58が回動し、突出部分58aが上下動する。突出部分58aが上昇すると、第二部材52に係止されるようになっている。
第一縦板当接部54は、天井下地受部材24の縦板部26aの外側面に当接する部位であって、垂下板部56bの上部にて構成されている。第一縦板当接部54には、縦板部26aを固定するためのビスVが貫通するビス孔60が形成されている。ビス孔60は、縦板部26aの高さ方向中間部に相当する位置に形成されている。
第一ウエブ当接部55は、天井板支持部材23のウエブ部25aの一方の面に当接する板状部位であって、屈曲板部56cにて構成されている。第一ウエブ当接部55は、垂下板部56bの下部に形成された天井板支持部材固定部61に設けられている。天井板支持部材固定部61は、天井板支持部材23の上フランジ部25bが挿入される切欠部62を備え、その下側に屈曲板部56cが設けられている。屈曲板部56cは、切欠部62の下側の板材を直角に屈曲して形成されている。屈曲板部56cには、ウエブ部25aを固定するためのビスVが貫通するビス孔63が形成されている。
図8,図9および図11に示すように、第二部材52は、天井下地受部材24のC形形状の内側から天井下地受部材24に当接する部位であって、第二縦板当接部64と第二ウエブ当接部65とを備えている。また、第二部材52は、溝型板部66と屈曲板部67とを備えている。溝型板部66は、平面視U字状を呈し、垂直に延在している。溝型板部66は、底板部68aと側板部68b,68bとリップ部68c,68cとを備えている。リップ部68cは、側板部68bの先端に連続して外側に広がっている。屈曲板部67は、底板部68aの下部に位置し、底板部68aに連続して直角に屈曲している。
第二縦板当接部64は、天井下地受部材24の縦板部26aの内側面に当接する部位であって、溝型板部66の底板部68aの上部にて構成されている。第二縦板当接部64には、縦板部26aを固定するためのビスVが貫通するビス孔69が形成されている。ビス孔69は、縦板部26aの高さ方向中間部に相当する位置に形成されている。溝型板部66の上部には、天井下地受部材24の上側の横板部26bが挿入される上部切欠部70が形成されている。上部切欠部70は、底板部68aから両側の側板部68b,68bに連続して形成されている。側板部68bにおける上部切欠部70の奥行寸法は、横板部26bの張出し寸法と同等である。底板部68aにおける上部切欠部70の高さ寸法は、横板部26bと、第一部材51の水平板部56aとを合わせた厚さ寸法より大きい寸法(横板部26bおよび水平板部56aが通過可能な寸法)となっている。側板部68bにおける上部切欠部70の高さ寸法は、底板部68aにおける上部切欠部70の高さ寸法より小さく、且つ横板部26bが通過可能な寸法となっている。
第二ウエブ当接部65は、天井板支持部材23のウエブ部25aの他方の面に当接する板状部位であって、屈曲板部67にて構成されている。第二ウエブ当接部65は、溝型板部66の底板部68aの下部に形成された、天井板支持部材固定部72に設けられている。天井板支持部材固定部72は、天井板支持部材23の上フランジ部25bが挿入される切欠部73を備え、その下側に屈曲板部67が設けられている。屈曲板部67は、切欠部73の下側の板材を直角に屈曲して形成されている。屈曲板部67には、ウエブ部25aを固定するためのビスVが貫通するビス孔74が形成されている。
次に前記構成の天井構造1を施工する手順を説明しながら、かかる天井構造1および支持装置50の作用効果を説明する。
かかる天井構造1を構築するには、まず、図2および図4に示すように、廊下2の互いに対向する壁面上部に、ランナー5を配設しビス止め(図2の(b)参照)する。ランナー5は、廊下2の長手方向に沿って延在し、断面コ字状の開口部が対向するランナー5の開口部と向き合うように取り付ける。
その後、横架材10を互いに対向するランナー5,5間に掛け渡す。横架材10は、二本の長尺材11の断面コ字状の側部開口部同士が互いに対向するように沿わせた状態で掛け渡す。そして、二本の長尺材11,11のうち一本の長尺材11の一端部を、一方の壁3のランナー5にビス止めし、他方の長尺材11の他端部を、他方の壁3のランナー5にビス止めする。
二本の長尺材11,11からなる横架材10の両端部を、支持部材30で囲って挟持する。具体的には、門型の横架材固定部31で、横架材10の上面および側面を囲うことで、二本の長尺材11,11を固定している。さらに、支持部材30の下部の天井下地材固定部32に、天井下地受部材24を固定することで、天井下地受部材24で横架材10の下面を覆っている。これによって、二本の長尺材11,11は、上下左右の全周に渡って囲まれることになるので、互いに離間することがない。また、二本の長尺材11は、互いに固定はされていないので、長手方向に沿ってスライド可能となっている。つまり、横架材10は、二本の長尺材11,11がスライドすることで、伸長することとなる。
このような横架材10によれば、地震時に壁3,3の距離が大きくなった際に、一方の長尺材11は一方の壁3に固定された状態で引っ張られ、他方の長尺材11は、他方の壁3に固定された状態で引っ張られる。そして、二本の長尺材11,11は互いにスライドする。このように、二本の長尺材11,11が壁3,3に追従してスライドすることで、横架材10の固定部の破損を防止できるとともに、横架材10の壁3からの離脱を防止できる。
また、横架材10は、二本の長尺材11,11を沿わせて、支持部材30と天井下地受部材24とで囲って構成したことで、曲げ応力に対して大きい断面で対抗できる横架材を得ることができる。よって、天井構造1の耐震性能を高めることができる。さらに、長尺材11は、断面コ字状のスタッドにて構成されており、二本の長尺材11,11を、側部開口部同士が互いに対向するように組み合わせているので、横架材10が筒型形状となり、剛性を大きくすることができる。したがって、天井構造1の耐震性能をより一層高めることができる。
さらに、本実施形態では、ランナー5を介して、横架材10を壁3に固定しているので、横架材10の壁3への固定作業が行い易くなる。
また、門型形状の支持部材30を介して、二本の長尺材11,11を固定することで、複数の長尺材11,11を一体的に固定することができるので、曲げ応力に対して大きい断面で対抗できる横架材10を形成することができる。
次に、支持装置50を用いて、天井板支持部材23を天井下地受部材24に固定する。まず、図8に示すように、第一部材51を、天井下地受部材24に係止する。具体的には、第一部材51を天井下地受部材24の背面側(C形形状の外側)から移動させて、係止板部53を上側の横板部26bの上に載置する。このとき、リップ部57が上側の横板部26bの先端に掛け止められるので、第一部材51は、天井下地受部材24から離間することなく仮固定される。そして、天井板支持部材23の上フランジ部25bを、天井板支持部材固定部61の切欠部62に挿入して係止させる。
その後、図9に示すように、第二部材52を、天井下地受部材24の腹面側(C形形状の内側)から移動させて、第一部材51に取り付ける。このとき、第一部材51は、天井下地受部材24に仮止めされ、天井板支持部材23は、第一部材51に係止されて仮止めされているので、第二部材52の設置作業が行い易い。第二部材52の設置作業としては、まず、第二部材52の上部切欠部70と下部切欠部71に、天井下地受部材24の上下の横板部26b,26cを挿入させるようにする。上部切欠部70には、上側の横板部26bと係止板部53とが挿入する。係止片58の突出部分58aの先端部は、先端に向かうに連れて斜め上方に傾斜して立ち上がっているため、上部切欠部70の上側の枠部70aは、突出部分58aを下方に押し下げつつ、突出部分58aの表面に摺動しながら移動する。枠部70aが奥まで入り込むと、突出部分58aの先端が水平板部56aの表面よりも上方に突出して、枠部70aの側面に係止される。これによって、第二部材52が第一部材51に固定される。さらに、係止片58の外側部分をペンチ等の工具を用いて下方に下げることで、突出部分58aの先端部が上方に傾斜して飛び出すので、枠部70aを確実に係止することができる。なお、第二部材52を第一部材51から取り外す場合は、係止片58の外側部分を上方に上げることで、突出部分58aの先端部を下方に押し下げれば、取外し作業を容易に行うことができる。
第二部材52を第一部材51に取り付けると、第二縦板当接部64が天井下地受部材24の縦板部26aの側面に当接する。これによって、縦板部26aが、第一部材51の第一縦板当接部54と第二部材52の第二縦板当接部64とで挟持される。そして、第一縦板当接部54と縦板部26aと第二縦板当接部64を、ビスVによって固定する。
他方、第二部材52の天井板支持部材固定部72の切欠部73に天井板支持部材23の上フランジ部25bが入り込むとともに、第二部材52の第二ウエブ当接部65が天井板支持部材23のウエブ部25aの側面に当接する。これによって、ウエブ部25aが、第一部材51の第一ウエブ当接部55と第二部材52の第二ウエブ当接部65とで挟持される。そして、第一ウエブ当接部55とウエブ部25aと第二ウエブ当接部65とを、ビスVによって固定する。
以上のように、支持装置50を用いて、天井板支持部材23と天井下地受部材24を固定すれば、天井下地受部材24の縦板部26aは、第一部材51の第一縦板当接部54と第二部材52の第二縦板当接部64とで挟持される。これによって、第一縦板当接部54と縦板部26aと第二縦板当接部64とが三枚重なって一体化されるので、天井下地受部材24と支持装置50との固定強度が大きくなるとともに、各部材が変形し難い。
他方、天井板支持部材23のウエブ部25aは、第一部材51の第一ウエブ当接部55と第二部材52の第二ウエブ当接部65とで挟持される。これによって、第一ウエブ当接部55とウエブ部25aと第二ウエブ当接部65とが三枚重なって一体化されるので、天井板支持部材23と支持装置50との固定強度が大きくなるとともに、各部材が変形し難い。
したがって、天井下地受部材24と天井板支持部材23の固定強度が大きくなるので、天井構造1の耐震性能が高くなる。また、天井下地受部材24と天井板支持部材23の位置関係がずれることはない。これによって、天井板21と天井板支持部材23がずれ難くなる。
さらに、かかる支持装置50においては、天井板支持部材23を天井下地受部材24に固定する際に、上フランジ部25bを切欠部62に挿入して係止することで、天井板支持部材23を第一部材51に仮固定して第二部材を取り付けることができる。したがって、施工が行い易い。
また、かかる支持装置50においては、天井下地受部材24の上側の横板部26bと第一部材51の係止板部53が、第二部材52の上部切欠部70に挿入され、下側の横板部26cが第二部材52の下部切欠部71に挿入される。つまり、第二部材52が天井下地受部材24に噛み合う構成となるので、支持装置50と天井下地受部材24との固定強度がより一層大きくなる。
さらに、かかる天井構造1では、天井板支持部材23の下フランジ部25cが、天井板21の外周側面に形成された凹溝22に嵌合されているので、天井板21の固定強度が大きい。また、天井板支持部材23は廊下幅方向に延在しており、廊下長手方向に揺れる地震が発生した際には、隣り合う天井板21,21が、下フランジ部25cに直交する方向に揺れる。このとき、天井板21,21は、下フランジ部25cを挟んで天井板支持部材23と一体化されているので、天井板支持部材23から外れ難い。廊下幅方向に揺れる地震が発生した際には、天井板21と天井板支持部材23は、ともに壁3に当接して揺れが抑えられるので、天井板21は天井板支持部材23から外れ難い。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、材質、形状や大きさなど適宜設計変更が可能である。例えば、前記実施形態では、天井下地受部材24は、横架材10に対して直交して配置され、天井板支持部材23は、横架材10と平行に配置されているが、これに限定されるものではない。天井下地受部材24を横架材10に平行に配置して、天井板支持部材23を横架材10に対して直交して配置してもよい。この場合、支持部材の天井下地材固定部の形状が異なる。
また、前記実施形態では、支持部材30は、横架材10の両端部の二か所に設けたがこれに限定されるものではない。横架材10が長い場合には、支持部材30をさらに中間部に設けて三か所に設置してもよいし、さらに多数の支持部材30を設置してもよい。
1 天井構造
2 廊下
3 壁
5 ランナー
10 横架材
11 長尺材
20 天井枠
21 天井板
23 天井板支持部材
24 天井下地受部材
25a ウエブ部
25b 上フランジ部
25c 下フランジ部
26a 縦板部
26b 横板部
26c 横板部
30 支持部材
31 横架材固定部
32 天井下地材固定部
33 水平板部
34 垂下板部
35 側面支持板部(固定フランジ部)
36 底部支持板部(固定フランジ部)
50 支持装置
51 第一部材
52 第二部材
53 係止板部
54 第一縦板当接部
55 第一ウエブ当接部
56a 水平板部
56b 垂下板部
56c 屈曲板部
58 係止片
58a 突出部分
58b 張出部分
59 凹部
62 切欠部
64 第二縦板当接部
65 第二ウエブ当接部
66 溝型板部
67 屈曲板部
70 上部切欠部
71 下部切欠部
73 切欠部

Claims (3)

  1. 天井下地材を組み付けてなる天井枠と、互いに対向する壁の間に架け渡された横架材と、前記横架材に前記天井枠を支持させる支持部材とを備えており、
    前記横架材は、複数の長尺材を互いに沿わせて形成されており、
    前記長尺材の長さは、互いに対向する前記壁の間の距離と同等であり、
    前記横架材を構成する前記複数の長尺材のうち少なくとも一本の長尺材は、互いに対向する前記壁のうち一方の前記壁に固定され、
    一方の前記壁に固定された前記長尺材を除く他の前記長尺材のうち少なくとも一本の長尺材は、一方の前記壁に対向する他方の前記壁に固定されており、
    一方の前記壁に固定された前記長尺材と、これを除く他の前記長尺材とは、長手方向にスライド可能となっており、
    前記支持部材は、門型形状を呈し、前記横架材の上部と側部に沿って配置されており、
    前記支持部材の下端部には、前記天井下地材が取り付けられており、
    前記支持部材と前記天井下地材とで前記横架材を囲っている
    ことを特徴とする天井構造。
  2. 前記横架材は、前記壁に沿って配置されたランナーを介して前記壁に固定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の天井構造。
  3. 複数の長尺材を互いに沿わせて形成された横架材に、天井下地材を支持させる支持部材であって、
    前記横架材の上部と側部に沿った門型形状の横架材固定部と、前記横架材固定部の下側に位置する天井下地材固定部とを備え、
    前記横架材固定部は、前記横架材に載置される水平板部と、前記横架材の両端部からそれぞれ垂下する垂下板部とを備え、前記水平板部と前記垂下板部とで前記横架材を覆うとともに、複数の前記長尺材をその長手方向にスライド可能に挟持し、
    前記天井下地材固定部は、前記横架材固定部の前記垂下板部の下端部に連続する一対の固定フランジ部を備え、
    前記一対の固定フランジ部間に前記天井下地材が架け渡される
    ことを特徴とする支持部材。
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