JP7279717B2 - ロボット、及び制御方法 - Google Patents
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Description
1.本開示の実施形態
1.1.概要
1.2.外部構成例
1.3.機能構成例
1.4.動作例
2.実施例
3.変形例
4.ハードウェア構成例
5.まとめ
<1.1.概要>
一般的な荷物運搬用ロボットは、荷物を荷台に積み、運搬先へ移動し、荷物を荷台から下ろすという一連の作業を行うことで荷物の運搬を行う。荷物の積み下ろしは、荷物運搬用ロボットが備えるアーム、または外部に設置されているアーム装置等により行われる。運搬先への移動は、脚部等の移動機構により行われる。このように、一般的な荷物運搬用ロボットは、作業に応じて機構が分けられている。そのため、当該荷物運搬用ロボットが上記の作業を行うためには、荷物の積み下ろし時にアーム装置を動作させるためのスペースと、荷物の運搬時に移動するためのスペースとが必要である。しかしながら、荷物運搬用ロボットが作業スペースを十分に確保できない場合、荷物運搬用ロボットによる荷物の運搬は困難となる。そのため、荷物運搬用ロボットは、よりシンプルな構成かつより小さい荷物運搬用ロボットであることにより、より小さな作業スペースで作業できることが望ましい。
以下では、図1~図9を参照しながら、本開示の実施形態に係るロボット1の外部構成例について説明する。図1は、本開示の実施形態に係るロボット1を上から見た際の外観の概略図である。図2は、本開示の実施形態に係るロボット1を右側から見た際の外観の概略図である。図1、及び図2に示すように、ロボット1は、本体部10、及び4脚の脚部20を備える。本体部10は、上下方向に貫通する中空な空間である中空部110を有する。4脚の脚部20は、それぞれ脚部20a、脚部20b、脚部20c、及び脚部20dである。また、4脚の脚部20の各々は、本体部10に対して取り外し可能に構成され得る。
以下では、図3及び図4を参照しながら、本体部10の詳細を説明する。図3は、本開示の実施形態に係る本体部10を長辺方向に切断した断面を示す図(図1に示す切断線I-Iにおける断面図)である。図4は、本開示の実施形態に係る本体部10を短辺方向に切断した断面を示す図(図1に示す切断線II-IIにおける断面図)である。
中空部110は、本体部10を上下方向に貫通する中空な空間である。例えば、中空部110は、本体部10の上面と下面とを貫通する空間である。具体的に、中空部110は、本体部の10の上面の開口部111(第1の開口部)と本体部10の下面の開口部112(第2の開口部)との間を貫通する空間である。
中空部110の形状は、例えば、くさび形である。当該くさび形は、例えば、開口部111の面積と開口部112の面積とが異なることで形成される。具体的に、当該くさび形は、開口部111の面積が開口部112の面積より小さいことにより形成され、開口部112から開口部111に向けて細くなる形状となる。中空部110の形状がくさび形であることより、本体部10の内側の中空部前面113、中空部後面114、中空部右側面115、及び中空部左側面116(以下では、まとめて本体部内面とも称される)には傾斜が生じる。当該傾斜は、以下では、本体部内面の傾斜とも称される。本体部10は、中空部110へ支持対象30を挿入する際に、中空部110の傾斜を利用することで中空部110への支持対象30の挿入を円滑に行うことができる。なお、中空部の形状はくさび形に限定されず任意の形状であってもよいが、支持対象30の挿入の円滑化のためにくさび形であることが望ましい。
本体部10は、支持対象30を本体部10の重心の近傍で支持することで、支持対象30を安定して支持及び運搬することができる。そのため、中空部110は、本体部10が本体部10の重心の近傍で支持対象30を支持できる位置に形成されることが望ましい。ロボット1は、本体部10の重心の近傍で支持対象30を支持することで、関節トルクの偏り、左右前後のトルクの偏り等を減少し、ロボット1の姿勢の安定性を向上することができる。
支持部120は、支持対象30を支持する機能を有する。支持部120は、例えば、爪122と軸部124で構成され、支持対象30に爪122を係合させることで支持対象30を支持する。爪122は、可動する軸部124と接続されており、当該軸部124の動作に伴い動作する。爪122の形状は、例えば、矩形である。軸部124は、本体部内面に設けられる。軸部124は、例えば、ばね等の弾性体を有し、当該ばねの弾性力を利用して動作することで爪122を動かし、爪122と支持対象30とを係合させる。爪122と支持対象30とが係合した際に、支持部120は、ラッチ機構により爪122を固定することで、支持対象30を固定して支持してもよい。本実施形態では、図3に示すように、2つの支持部120a及び支持部120bがそれぞれ中空部前面113及び中空部後面114に設けられる。なお、支持部120の構成、数、及び設置位置は上述の例に限定されない。例えば、支持部120は、磁力又は空気圧により支持対象30を吸着することで、支持対象30を支持する構成であってもよい。
以下では、図8、図9を参照しながら、本開示の実施形態に係る脚部20の外部構成例について説明する。図8は、本開示の実施形態に係る脚部20の外部構成例を示す図である。図9は、本開示の実施形態に係る脚部20を上から見た際の軸構成の概略を示す図である。
以下では、図10及び図11を参照しながら、本開示の実施形態に係る本体部10の機能構成例について説明する。図10は、本開示の実施形態に係る本体部10の機能構成例を示すブロック図である。図10に示すように、本開示の実施形態に係るロボット1は、制御部100、通信部102、センサ部104、及び記憶部106を備える。
制御部100は、ロボット1の動作を制御する機能を有する。ロボット1の動作を制御するにあたり、制御部100が実行する処理ついて詳細に説明する。
制御部100は、取得した情報に基づく検出処理を行う。例えば、制御部100は、ロボット1の本体部10が備える通信部102に支持対象30の通信部と通信を行わせることで支持対象情報を取得させる。そして、制御部100は、通信部102が取得した支持対象情報に基づき、支持対象30の位置を検出する。また、制御部100は、ロボット1の本体部10が備えるセンサ部104に支持対象30をセンシングさせることで支持対象情報を取得させる。そして、制御部100は、センサ部104が取得した支持対象情報に基づき、支持対象30の位置を検出する。また、制御部100は、通信部102又はセンサ部104が取得した支持対象情報に基づき、支持対象30の運搬先である目的地を検出する。また、制御部100は、通信部102又はセンサ部104が取得した支持対象情報に基づき、ロボット1の姿勢を検出する。
制御部100は、検出処理にて検出された情報に基づく決定処理を行う。例えば、制御部100は、検出処理にて検出された支持対象30の位置に基づき、当該支持対象30の位置をロボット1による上方向及び下方向への動作の実行位置として決定する。なお、以下では、ロボット1による上方向への動作は立ち上がり動作、ロボット1による下方向への動作はしゃがみ込み動作とも称される。当該支持対象30の位置は、即ちロボット1が支持対象30の支持を開始する支持開始位置である。また、制御部100は、検出処理にて検出された目的地に基づき、当該目的地をロボット1による上方向及び下方向への動作の実行位置として決定する。当該目的地は、即ちロボット1が支持対象30の支持を終了する支持終了位置である。
制御部100は、ロボット1の動作制御処理を行う。制御部100は、例えば、ロボット1を移動させる処理を行う。具体的に、制御部100は、決定処理にて決定された実行位置へロボット1を移動させる。
通信部102は、外部装置との通信を行う機能を有する。例えば、通信部102は、支持対象30が備える通信部と通信を行うことで、情報の送受信を行う。具体的に、通信部102は、支持対象30の通信部との通信を介して、支持対象情報を受信する。そして、通信部102は、受信した支持対象情報を制御部100へ出力する。
センサ部104は、支持対象30に関する支持対象情報を取得する機能を有する。センサ部104は、当該支持対象情報を取得するために、多様なセンサを含み得る。例えば、センサ部104は、カメラ、サーモカメラ、デプスセンサ、マイクロフォン(以下、マイクとも称する)、及び慣性センサを含み得る。なお、センサ部104は、これらのうち一つ又は複数を組み合わせ含んでも良いし、同一種類の装置を複数含んでも良い。
記憶部106は、制御部100における処理にて取得されるデータを記憶する機能を有する。例えば、記憶部106は、通信部102が受信した支持対象情報を記憶する。また、記憶部106は、センサ部104が検出したデータを記憶してもよい。また、記憶部106は、制御部100が出力するロボット1の制御情報を記憶してもよい。なお、記憶部106が記憶する情報は、上述の例に限定されない。例えば、記憶部106は、各種アプリケーション等のプログラム、及びデータ等を記憶してもよい。
以下では、図12~図15を参照しながら、本開示の実施形態に係るロボット1の動作の流れ及び制御部100の処理の流れについて説明する。
まず、図12及び図13を参照しながら、ロボット1が支持対象の支持を開始して運搬する際の動作の流れについて説明する。
図12は、本開示の実施形態に係るロボット1の支持開始動作の流れを示す図である。ロボット1は、支持対象30の支持を開始する際に、図12に示す動作を動作1~動作6の順に実行する。まず、ロボット1は、支持対象30を検出することで支持対象30の支持開始位置41を決定し、支持開始位置41への移動を開始する(動作1)。ロボット1は、支持開始位置41まで移動する(動作2)。支持開始位置41まで移動後、ロボット1は、支持開始位置41にてしゃがみ込み動作を開始する(動作3)。ロボット1は、しゃがみ込み動作により支持対象30を支持する(動作4)。支持対象30の支持後、ロボット1は、立ち上がり動作を開始する(動作5)。立ち上がり後、ロボット1は、支持対象30を目的地へ運搬する(動作6)。
図13は、本開示の実施形態に係る制御部100における支持開始動作処理の流れを示すフローチャートである。図13に示すように、まず、制御部100は、センサ部104が検出したセンシングデータに基づき、支持対象30を検出する(ステップS1000)。支持対象30の検出結果に基づき、制御部100は、支持対象30の支持開始位置41を決定する(ステップS1002)。制御部100は、ロボット1の脚部20を駆動することでロボット1を支持開始位置41へ移動させる(ステップS1004)。制御部100は、支持開始位置41でロボット1の脚部20を駆動することでロボット1にしゃがみ込み動作を行わせ、支持対象30を支持させる(ステップS1006)。支持対象30の支持後、制御部100は、脚部20を駆動することでロボット1に立ち上がり動作を行わせる(ステップS1008)。立ち上がり動作完了後、制御部100は、支持対象30を支持させたまま、ロボット1を目的地へ移動させる(ステップS1010)。
次いで、図14及び図15を参照しながら、ロボット1が支持対象の支持を終了して次の支持対象の位置へ移動する際の動作の流れについて説明する。
図14は、本開示の実施形態に係るロボット1の支持終了動作の流れを示す図である。ロボット1は、支持対象30の支持を終了する際に、図14に示す動作を動作7~動作12の順に実行する。まず、ロボット1は、支持対象30の運搬先となる目的地を検出することで、支持している支持対象30を下ろして支持を終了する位置である支持終了位置42を決定し、支持終了位置42への移動を開始する(動作7)。ロボット1は、支持終了位置42まで移動する(動作8)。支持終了位置42まで移動後、ロボット1は、支持終了位置42にてしゃがみ込み動作を開始する(動作9)。ロボット1は、しゃがみ込み動作の完了時、支持対象30を離すことで支持対象30の支持を終了する(動作10)。支持対象30の支持終了後、ロボット1は、立ち上がり動作を開始する(動作11)。立ち上がり後、ロボット1は、次に運搬する支持対象30の位置への移動を開始する(動作12)。
図15は、本開示の実施形態に係る制御部100における支持終了動作処理の流れを示すフローチャートである。図15に示すように、まず、制御部100は、センサ部104が検出したセンシングデータに基づき、目的地を検出する(ステップS2000)。目的地の検出結果に基づき、制御部100は、支持対象30の支持終了位置42を決定する(ステップS2002)。制御部100は、ロボット1の脚部20を駆動することでロボット1を支持終了位置42へ移動させる(ステップS2004)。制御部100は、支持終了位置42でロボット1の脚部20を駆動することでロボット1にしゃがみ込み動作を行わせる(ステップS2006)。しゃがみ込み動作の完了時、制御部100は、ロボット1に支持対象30の支持を終了させる(ステップS2008)。支持機構が支持対象の支持を終了後、制御部100は、ロボット1の脚部20を駆動することでロボット1に立ち上がり動作を行わせる(ステップS2010)。立ち上がり動作完了後、制御部100は、次に運搬する支持対象30の位置へロボット1を移動させる(ステップS2012)。
以下では、図16~図21を参照しながら、本開示の実施形態に係る実施例を説明する。なお、以下に説明する実施例は、単独で本開示の実施形態に適用されてもよいし、組み合わせで本開示の実施形態に適用されてもよい。また、実施例は、本開示の実施形態で説明した構成に代えて適用されてもよいし、本開示の実施形態で説明した構成に対して追加的に適用されてもよい。
以下では、図16を参照しながら、本開示の実施形態に係る第1の実施例について説明する。図16は、本開示の実施形態に係る支持対象30の検出方法の例を示す図である。第1の実施例では、ロボット1が支持対象30を検出する方法の具体例について説明する。ロボット1は、例えば、支持対象30が出力する情報を取得することにより、支持対象30を検出する。具体的に、図16に示すように、支持対象30が備える出力装置33は、ロボット1が既知とする特定周波数の音波34を出力する。ロボット1は、センサ部104としてマイク104aを備え、当該マイク104aにより音波34を取得する。そして、ロボット1は、取得した音波34に基づき支持対象30を検出する。そして、ロボット1は、検出した支持対象30の位置に基づき、ロボット1と支持対象30との相対的な位置関係を検出する。なお、マイク104aが設置される位置は限定されず、ロボット1の任意の位置に設置される。例えば、マイク104aは、図16に示すように、本体部10の上面の丸の位置に設置されてもよいし、本体部10の下面の三角形の位置に設定されてもよい。
以下では、図17を参照しながら、本開示の実施形態に係る第2の実施例について説明する。図17は、本開示の実施形態に係る通信を用いた姿勢制御処理の例を示す図である。第2の実施例では、ロボット1が通信により取得した支持対象情報に基づき、姿勢制御処理を行う方法の具体例について説明する。ロボット1は、例えば、支持対象30が備える通信部から送信される支持対象情報を通信部102で受信し、受信した支持対象情報に基づき、ロボット1の姿勢を制御する。この時、ロボット1は、例えば、ロボット1のRoll軸及びPitch軸に対する姿勢を補正する。支持対象30は、例えば、加速度センサを備えており、当該加速度センサにより支持対象30の重力35に対する傾き情報を検出する。そして、支持対象30は、検出した傾き情報を含む支持対象情報をロボット1の通信部102へ無線通信36により送信する。
以下では、図18及び図19を参照しながら、本開示の実施形態に係る第3の実施例について説明する。第3の実施例では、センサ部104が取得した情報に基づき、姿勢制御処理を行う方法の具体例について説明する。
以下では、図20及び図21を参照しながら、本開示の実施形態に係る第4の実施例について説明する。第4の実施例では、支持対象30が傾いている場合に、ロボット1が本体部10で支持対象30を押して移動することで支持対象30の姿勢を補正した上で、支持動作を行う例について説明する。
以下では、図22を参照しながら、本開示の実施形態に係る変形例を説明する。なお、以下に説明する変形例は、単独で本開示の実施形態に適用されてもよいし、組み合わせで本開示の実施形態に適用されてもよい。また、変形例は、本開示の実施形態で説明した構成に代えて適用されてもよいし、本開示の実施形態で説明した構成に対して追加的に適用されてもよい。
以下では、図23を参照しながら、本開示の実施形態に係るロボット900のハードウェア構成例について説明する。図23は、本実施形態に係るロボット900のハードウェア構成例を示すブロック図である。本実施形態に係るロボット900における情報処理は、ソフトウェアと、以下に説明するハードウェアとの協働により実現される。
CPU901は、例えば、演算処理装置又は制御装置として機能し、ROM903、RAM905、又はストレージ装置917に記録された各種プログラムに基づいて各構成要素の動作全般又はその一部を制御する。ROM903は、CPU901に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータ等を格納する手段である。RAM905には、例えば、CPU901に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に適宜変化する各種パラメータ等が一時的又は永続的に格納される。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス907により相互に接続されている。CPU901、ROM903およびRAM905は、例えば、ソフトウェアとの協働により、図10を参照して説明した制御部100の機能を実現し得る。
CPU901、ROM903、RAM905は、例えば、高速なデータ伝送が可能なホストバス907を介して相互に接続される。一方、ホストバス907は、例えば、ブリッジ909を介して比較的データ伝送速度が低速な外部バス911に接続される。また、外部バス911は、インタフェース913を介して種々の構成要素と接続される。
入力装置915は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチ及びレバー等、ユーザによって情報が入力される装置によって実現される。また、入力装置915は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、ロボット900の操作に対応した携帯電話やPDA等の外部接続機器であってもよい。さらに、入力装置915は、例えば、上記の入力手段を用いてユーザにより入力された情報に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路などを含んでいてもよい。ロボット900のユーザは、この入力装置915を操作することにより、ロボット900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
ストレージ装置917は、ロボット900の記憶部の一例として形成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置917は、例えば、HDD等の磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス又は光磁気記憶デバイス等により実現される。ストレージ装置917は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。このストレージ装置917は、CPU901が実行するプログラムや各種データ及び外部から取得した各種のデータ等を格納する。ストレージ装置917は、例えば、図10を参照して説明した記憶部106の機能を実現し得る。
通信装置919は、例えば、ネットワーク921に接続するための通信デバイス等で形成された通信インタフェースである。通信装置919は、例えば、有線若しくは無線LAN(Local Area Network)、LTE(Long Term Evolution)、Bluetooth(登録商標)又はWUSB(Wireless USB)用の通信カード等である。また、通信装置919は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ又は各種通信用のモデム等であってもよい。この通信装置919は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、例えばTCP/IP等の所定のプロトコルに則して信号等を送受信することができる。
以上説明したように、本開示の実施形態に係るロボット1は、上下方向に貫通する中空な空間である中空部110を有し、上下方向への移動に伴い中空部110に挿入される支持対象30を持ち上げて支持する本体部10を備える。また、ロボット1は脚部20を動作させることで本体部10を少なくとも上下方向に移動させる可動部を備える。これにより、ロボット1は、本体部10の外部にアーム装置を設けることなく、荷物の積み下ろし及び運搬を行うことができる。
(1)
上下方向に貫通する中空な空間である中空部を有し、前記上下方向への移動に伴い前記中空部に挿入される支持対象を持ち上げて支持する本体部と、
脚部を動作させることで前記本体部を少なくとも前記上下方向に移動させる可動部と、を備えるロボット。
(2)
前記本体部は、前記支持対象の上に位置する際に、少なくとも下方向へ移動することで、前記支持対象を前記中空部へ挿入する、前記(1)に記載のロボット。
(3)
前記本体部は、前記支持対象を支持する支持部を有し、
前記支持部は、前記中空部に前記支持対象が挿入された際に前記支持対象を支持する、前記(1)または(2)に記載のロボット。
(4)
前記支持部は、可動する爪を有し、前記支持対象に前記爪を係合させることで前記支持対象を支持する、前記(3)に記載のロボット。
(5)
前記本体部は、前記支持部が前記支持対象を支持した際に、少なくとも上方向へ移動することで、前記支持対象を持ち上げて支持する、前記(3)または(4)に記載のロボット。
(6)
前記中空部の形状は、くさび形であり、
前記くさび形は、前記中空部の第1の開口部の面積と第2の開口部の面積とが異なることで形成される、前記(1)~(5)のいずれか一項に記載のロボット。
(7)
前記中空部の重心の位置は、前記本体部の重心の位置から所定の範囲内の位置である、前記(1)~(6)のいずれか一項に記載のロボット。
(8)
前記脚部は、複数のリンク及び複数の可動部で構成され、前記可動部が動作することで屈伸運動を行い、前記本体部を少なくとも前記上下方向へ移動させる、前記(1)~(7)のいずれか一項に記載のロボット。
(9)
前記脚部は、前記脚部の先端部に車輪を有する、前記(8)に記載のロボット。
(10)
前記ロボットは、前記本体部が前記支持対象を持ち上げて支持した状態で前記脚部を動作させて移動することで、前記支持対象を運搬する、前記(1)~(9)のいずれか一項に記載のロボット。
(11)
支持対象に関する支持対象情報に基づき、中空な空間である中空部を有する制御対象の少なくとも上方向及び下方向への動作を制御することと、
前記中空部に挿入された前記支持対象に対する前記制御対象の支持動作を制御することと、
を含むプロセッサにより実行される制御方法。
(12)
前記プロセッサは、前記支持対象情報に基づき、前記支持対象の位置を検出し、検出した前記支持対象の位置を前記上方向及び前記下方向への動作の実行位置として決定する、前記(11)に記載の制御方法。
(13)
前記プロセッサは、前記実行位置へ前記制御対象を移動させ、前記制御対象に前記上方向及び前記下方向への動作を実行させる、前記(12)に記載の制御方法。
(14)
前記プロセッサは、前記支持対象情報に基づき、前記中空部と前記支持対象との位置関係を検出し、前記位置関係に基づき、前記支持対象の姿勢と前記制御対象の姿勢との差分を検出する、前記(11)~(13)のいずれか一項に記載の制御方法。
(15)
前記プロセッサは、前記差分に基づき、前記制御対象の姿勢を前記支持対象の姿勢に合わせて補正した上で、前記制御対象に前記下方向への動作を実行させる、前記(14)に記載の制御方法。
(16)
前記プロセッサは、前記制御対象が前記下方向への動作を実行した際に、前記制御対象が有する支持部に前記支持対象の支持を開始又は終了させる、前記(11)~(15)のいずれか一項に記載の制御方法。
(17)
前記プロセッサは、前記支持部が前記支持対象を支持していない場合、前記制御対象に前記支持対象の上から前記下方向への動作を実行させることで、前記支持部に前記支持対象の支持を開始させる、前記(16)に記載の制御方法。
(18)
前記プロセッサは、前記支持部が前記支持対象を支持している場合、前記制御対象に前記下方向への動作を実行させ、前記支持部に前記支持対象の支持を終了させる、前記(16)または(17)に記載の制御方法。
(19)
前記プロセッサは、前記制御対象が備えるセンサ部に前記支持対象をセンシングさせることで前記支持対象情報を取得させる、前記(11)~(18)のいずれか一項に記載の制御方法。
(20)
前記プロセッサは、前記制御対象が備える通信部に前記支持対象の通信部と通信を行わせることで前記支持対象情報を取得させる、前記(11)~(19)のいずれか一項に記載の制御方法。
10 本体部
20 脚部
30 支持対象
100 制御部
102 通信部
104 センサ部
106 記憶部
110 中空部
120 支持部
200 関節部
Claims (20)
- 上下方向に貫通する中空な空間である中空部を有し、前記上下方向への移動に伴い前記中空部に挿入される支持対象を持ち上げて支持する本体部と、
脚部を動作させることで前記本体部を少なくとも前記上下方向に移動させる可動部と、を備えるロボット。 - 前記本体部は、前記支持対象の上に位置する際に、少なくとも下方向へ移動することで、前記支持対象を前記中空部へ挿入する、請求項1に記載のロボット。
- 前記本体部は、前記支持対象を支持する支持部を有し、
前記支持部は、前記中空部に前記支持対象が挿入された際に前記支持対象を支持する、請求項1または2に記載のロボット。 - 前記支持部は、可動する爪を有し、前記支持対象に前記爪を係合させることで前記支持対象を支持する、請求項3に記載のロボット。
- 前記本体部は、前記支持部が前記支持対象を支持した際に、少なくとも上方向へ移動することで、前記支持対象を持ち上げて支持する、請求項3または4に記載のロボット。
- 前記中空部の形状は、くさび形であり、
前記くさび形は、前記中空部の第1の開口部の面積と第2の開口部の面積とが異なることで形成される、請求項1~5のいずれか一項に記載のロボット。 - 前記中空部の重心の位置は、前記本体部の重心の位置から所定の範囲内の位置である、請求項1~6のいずれか一項に記載のロボット。
- 前記脚部は、複数のリンク及び複数の可動部で構成され、前記可動部が動作することで屈伸運動を行い、前記本体部を少なくとも前記上下方向へ移動させる、請求項1~7のいずれか一項に記載のロボット。
- 前記脚部は、前記脚部の先端部に車輪を有する、請求項8に記載のロボット。
- 前記ロボットは、前記本体部が前記支持対象を持ち上げて支持した状態で前記脚部を動作させて移動することで、前記支持対象を運搬する、請求項1~9のいずれか一項に記載のロボット。
- 上下方向に貫通する中空な空間である中空部を有する本体部と、脚部を動作させることで前記本体部を少なくとも前記上下方向に移動させる可動部と、を備えるロボットの制御方法であって、
プロセッサが、
支持対象に関する支持対象情報に基づき、前記本体部の少なくとも上方向及び下方向への移動を制御することと、
前記中空部に挿入された前記支持対象に対する前記本体部の支持動作を制御することと、
を含む制御方法。 - 前記プロセッサは、前記支持対象情報に基づき、前記支持対象の位置を検出し、検出した前記支持対象の位置を前記上方向及び前記下方向への移動の実行位置として決定する、請求項11に記載の制御方法。
- 前記プロセッサは、前記実行位置へ前記ロボットを移動させ、前記ロボットに前記本体部の前記上方向及び前記下方向への移動を実行させる、請求項12に記載の制御方法。
- 前記プロセッサは、前記支持対象情報に基づき、前記中空部と前記支持対象との位置関係を検出し、前記位置関係に基づき、前記支持対象の姿勢と前記ロボットの姿勢との差分を検出する、請求項11~13のいずれか一項に記載の制御方法。
- 前記プロセッサは、前記差分に基づき、前記ロボットの姿勢を前記支持対象の姿勢に合わせて補正した上で、前記ロボットに前記本体部の前記下方向への移動を実行させる、請求項14に記載の制御方法。
- 前記プロセッサは、前記ロボットが前記本体部の前記下方向への移動を実行した際に、前記ロボットが有する支持部に前記支持対象の支持を開始又は終了させる、請求項11~15のいずれか一項に記載の制御方法。
- 前記プロセッサは、前記支持部が前記支持対象を支持していない場合、前記ロボットに前記支持対象の上から前記下方向への前記本体部の移動を実行させることで、前記支持部に前記支持対象の支持を開始させる、請求項16に記載の制御方法。
- 前記プロセッサは、前記支持部が前記支持対象を支持している場合、前記ロボットに前記本体部の前記下方向への移動を実行させ、前記支持部に前記支持対象の支持を終了させる、請求項16または17に記載の制御方法。
- 前記プロセッサは、前記ロボットが備えるセンサ部に前記支持対象をセンシングさせることで前記支持対象情報を取得させる、請求項11~18のいずれか一項に記載の制御方法。
- 前記プロセッサは、前記ロボットが備える通信部に前記支持対象の通信部と通信を行わせることで前記支持対象情報を取得させる、請求項11~19のいずれか一項に記載の制御方法。
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樹野淳也 他,局所耕うん栽培を実践する脚式ロボットの開発 -接地位置の選択-,ロボティクス・メカトロニクス講演会 ’09 講演論文集 Proceedings of the 2009 JSME Conference on Robotics and Mechatronics ,日本,社団法人日本機械学会,2009年05月24日,pp.607-608 |
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