JP7264687B2 - 浄化槽及び浄化槽の運転方法 - Google Patents
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Description
特許文献1では、嫌気処理槽として嫌気ろ床槽を採用しており、好気処理槽として接触ばっ気槽を採用している。いずれも、好気処理槽で処理した水の一部を嫌気処理槽の2室に区分された上流側の嫌気処理槽第1室に循環している。
このような状況で浄化槽の運転を続けると、嫌気処理槽第1室の上部がスカムで塞がれてしまい、建屋内の各排出点からの排水が流れにくくなるという課題が生じる。
そこで、嫌気処理槽第1室でのスカム発生量を低減させるために、循環水量を少なく設定し直すと、今度は処理水質が悪化してしまうという新たな課題を生じる。
(1)本発明の浄化槽は、上流側から嫌気処理槽、好気処理槽、沈殿槽、消毒槽の配列で構成され、さらに前記嫌気処理槽が仕切壁によって嫌気処理槽第1室と嫌気処理槽第2室に分割され、前記好気処理槽の槽内、あるいは、前記沈殿槽の槽内にポンプが配置された浄化槽であって、前記ポンプの移送管に循環水分岐装置が配置され、前記循環水分岐装置の第一の流出口が前記嫌気処理槽第1室の上流側に開口され、前記循環水分岐装置の第二の流出口が前記嫌気処理槽第2室の上流側に開口され、前記好気処理槽の槽内から、あるいは、前記沈殿槽の槽内から、前記ポンプにより循環水を揚水可能に構成され、前記循環水分岐装置に、前記第一の流出口から前記嫌気処理槽第1室の上流側に戻す循環水量の調節と、前記第二の流出口から前記嫌気処理槽第2室の上流側に戻す循環水量の調節を個別に行う流量調整機能が備えられ、前記流量調整機能に、前記第一の流出口から前記嫌気処理槽第1室の上流側に戻す循環水量を、前記第二の流出口から前記嫌気処理槽第2室の上流側に戻す循環水量よりも多く設定する機能が備えられたことを特徴とする。
さらに、好気処理槽から、あるいは、沈殿槽から、ポンプにより循環水を嫌気処理槽第2室の上流側に循環させることにより、嫌気処理槽第2室での脱窒機能を発揮させることができる。
このため、コンビニエンスストアの汚水浄化槽などのように窒素濃度が高く、トイレットペーパーなどの異物を多く含む排水を処理する場合であっても、嫌気処理槽第1室の上部をスカムで閉塞することがなく、所定の処理水質を確保できる浄化槽を提供することができる。
循環水を確保することで、脱窒機能の抑制に加え、各槽間での被処理水の常時移流分を確保し、処理進行を図るので、有機物の除去、硝化作用も向上させることができ、循環水によって浄化槽全体の処理機能を向上できる。
以下、本発明の第一実施形態に係る浄化槽について図1~図4に示すように汚水浄化装置に適用した一例に基づき説明する。
図1(a)、(b)に示す浄化槽1は、周壁1Aと底壁1Bと天井壁1Cにより構成された槽構造体の内部に、上流側から順に嫌気処理槽第1室2と嫌気処理槽第2室3と好気処理槽4と沈殿槽5と消毒槽6が順に配置されている。
本実施形態の沈殿槽5は、処理水を貯留できる槽であれば良く、沈殿槽、固液分離槽、処理水槽等を適宜採用することができる。
仕切壁1Dによって、嫌気処理槽第1室2と嫌気処理槽第2室3が区分され、仕切壁1Eによって、嫌気処理槽第2室3と好気処理槽4が区分されている。仕切壁1Fによって、好気処理槽4と沈殿槽5が区分され、仕切壁1Gによって沈殿槽5と消毒槽6が区分されている。
以下、浄化槽1において、嫌気処理槽第1室2と嫌気処理槽第2室3と好気処理槽4が整列されている方向を浄化槽1の長さ方向(X方向)と規定し、浄化槽1の長さ方向に直交する水平方向を浄化槽1の幅方向(Y方向)と規定し、X方向とY方向に直交する方向を浄化槽1の高さ方向(Z方向)と規定し、適宜説明する。
仕切壁1D、1E、1Fは、浄化槽1の天井壁1Cまでは到達されていないので、嫌気処理槽第1室2と嫌気処理槽第2室3と好気処理槽4の上方には空間が形成され、これらの空間は相互に連通されている。
図1(a)では浄化槽1の天井壁1Cを略し、嫌気処理槽第1室2と嫌気処理槽第2室3と好気処理槽4と沈殿槽5と消毒槽6の平面視的配置のみを示している。なお、図1(a)に破線で円形状に記載したのは浄化槽1の天井壁1Cに形成されているマンホール取付部の概形を示す。
第1の移流部25は、水平断面コ字型の隔壁25Aによって区画され、隔壁25Aの下端部は嫌気処理槽第1室2の底部側に開口されている。隔壁25Aの上端部は仕切壁1Dの上端部近くまで延在されている。同様に、第2の移流部26は、水平断面コ字型の隔壁26Aによって区画され、隔壁26Aの下端部は嫌気処理槽第2室3の底部側に開口されている。隔壁26Aの上端部は仕切壁1Eの上端部近くまで延在されている。
これらの構造により、嫌気処理槽第1室2で処理した被処理水を嫌気処理槽第2室3に第1の移流部25を介し移送でき、嫌気処理槽第2室3で処理した被処理水を好気処理槽4に第2の移流部26を介し移送することができる。
仕切壁1Gにおいて仕切壁1Fに近い側が上方に向かうように折曲され、この折曲部30の上端が仕切壁1Fに沿って仕切壁1Fの上端部近くまで延出されている。また、折曲部30は、流出口24に相対する面の一部(面の全幅に対して80~90%程度)の上端を水位Lと同じ高さになるように設定され、折曲部30と仕切壁1Fとの間に移流部31が形成されているので、沈殿槽5において処理された処理水は移流部31を介し消毒槽6に水位Lで移流される。
揚水管8の上端部から横向きに分岐するように、好気処理槽4の上部空間と嫌気処理槽第2室3の上部空間と嫌気処理槽第1室2の上部空間を通過する移送管9が設けられている。この移送管9の先端部9aは、嫌気処理槽第1室2の上部側空間であって流入口23に近い側にまで延在され、移送管9の先端には第一の流出口15が形成されている。
ポンプ7は、安価であること、保守作業性が容易であることから、エアリフトポンプを採用することが好ましい。ポンプ7には流量調整機構が必要であるため、エアリフトポンプ7に接続される管にはバルブ(図示省略)が設けられている。このバルブは、空気量の増減によって揚水量を調整できるように構成されており、揚水した全水量を循環水量として設定することができる。
エアリフトポンプの一例として揚水管8の下部に送気管を接続し、送気管から揚水管8に向かって空気を流出させる構成を採用することができる。
図1に示す浄化槽1では、沈澱槽5から被処理水を移送しても、嫌気処理槽第1室2から嫌気処理槽第2室3、好気処理槽4、沈澱槽5への移流(循環)が生じるので、沈澱槽5の水位は変わらない。このため、エアリフトポンプ7による移送は連続で行われることになる。
連通口10bは、揚水管8から吐出される水と空気による水面の乱れを戻り堰11と移送堰12に伝えないために設けられている。戻り堰11は、側板10cと側板10dに対して接して重ね合わせるために折り曲げて形成されており、戻り堰11が側板10cと側板10dとの間に隙間が生じないように側板10cと側板10dにガイド10f、10gが取り付けられ、また、戻り堰11が落下しないように側板10cと蝶ネジ10h(蝶ネジの図示を省略、固定位置のみ図示)で固定できるようにしてある。戻り堰11の高さを調整する際には、蝶ネジ10hを一旦緩めて調整する。
この状態の処理水の水面より移流堰12のV溝の先端位置が低いので、処理水は移流堰12を越流して一定量の水量で移送管9に流入する。
図4の構成を採用することで沈殿槽5の内部に収容されている処理水の一部を一定量移送管9に送ることができる。分水計量マス10から移送管9に送る循環用の処理水量は、戻り堰11の高さを適宜調整することにより設定することができる。
また、移送管9の途中部分であって嫌気処理槽第2室3の上方に循環水分岐装置14が設けられ、この循環水分岐装置14に第二の流出口16が設けられている。移送管9を流れる処理水の一部をこの第二の流出口16から循環水として嫌気処理槽第2室3の上流側(上部側)に戻すことができる。
分岐管37の直管部37aを移送管9の途中にユニオン継手17とともに組み込み、分岐管37の枝管37bを移送管9に対し直角向きに配置することができ、枝管先端に形成されている第二の流出口16を移送管9の延在方向に対し直角向きに配置できる。
図1(b)に示すように浄化槽1において嫌気処理槽第1室2と嫌気処理槽第2室3と好気処理槽4と沈殿槽5に各々水位線Lで示すように個々に槽内水が満たされている。
嫌気処理槽第1室2と嫌気処理槽第2室3において嫌気処理がなされ、好気処理槽4において好気処理がなされる。例えば、好気処理槽4ではアンモニア性窒素が亜硝酸性窒素および硝酸性窒素に変化される。
移送管9の途中には、図3(a)で示した循環水分岐装置14が配置されているので、第一の流出口15と第二の流出口16が設けられている。第一の流出口15が嫌気処理槽第1室2の上流側に開口され、第二の流出口16が嫌気処理槽第2室3の上流側に開口されている。
図3(a)に示す循環水分岐装置14においては、ユニオン継手17と分岐管37により循環水分岐装置14に流量調整機能が付与される。
例えば、枝管37bを回転させて第二の流出口16の下端高さを枝管基端側の直管部37aの底面より若干高い位置に設定しておくならば、移送管9を通過する循環水の一部のみを嫌気処理槽第2室3に循環させることができる。例えば、第二の流出口16の下端高さを調整しておくと、移送管9を流れる循環水の内、1/3あるいは1/2などの一定量を嫌気処理槽第2室3に循環させることができる。
このため、トイレットペーパー等の固形物が多く、窒素濃度の高い流入水で浄化槽1を運転した場合であっても、嫌気処理槽第1室2の上流側への循環水量を低減させつつ、嫌気処理槽第2室3の上流側への循環水量を必要量確保できる。このため、嫌気処理槽第1室2でのスカム発生量を低減することができ、かつ、嫌気処理槽第2室3での窒素除去と、さらには浄化槽1全体での処理水質の向上を図ることができる。
好気処理槽4において好気処理がなされた後の処理水あるいは沈殿槽5の底部側の処理水をポンプ7により嫌気処理槽第1室2と嫌気処理槽第2室3にそれぞれ流量調節を行いながら循環水として戻すことで本発明の目的を達成することができる。
即ち、嫌気処理槽第1室2でのスカム発生量を低減することができ、かつ、嫌気処理槽第2室3での効率的な窒素除去ができ、さらには浄化槽1全体での処理水質の向上を図ることができる。
上向流方式を採用した場合、嫌気処理槽第1室では、流入バッフル(流入部)等を用い、流入水が浄化槽に入る部位を上流側とするので、流入バッフルの上方に循環水分岐装置の第一の流出口を設けることができる。また、上向流方式を採用した場合、嫌気処理槽第2室では、嫌気処理槽第1室の移流バッフル(流出部)や嫌気処理槽第2室の移流バッフル(流入部)等を用い、嫌気処理槽第1室で処理された水が嫌気処理槽第2室に移流する部位を上流側とするので、嫌気処理槽第1室の移流バッフル(流出部)や嫌気処理槽第2室の移流バッフル(流入部)の上方に循環水分岐装置の第二の流出口を設けることができる。
図3(b)は、循環水分岐装置14として、分水計量マスを採用した例である。
この例の循環水分岐装置14は、移送管9が途中で一旦分断され、分断部分手前側の移送管9の先端に下向きの折曲部9bが設けられ、この折曲部9Bの下方に上面開口型の箱状の分水計量マス40が設けられている。
分水計量マス40は、上面開口型の本体部41を有し、その内部に堰板42、43、44を備えている。
堰板42は本体部41の底壁41aに対し直角に立設され、堰板42の左右両端は本体部41の左右の側壁41bに支持され、堰板42の高さは本体部41の側壁41bの上端よりも低く形成されている。堰板42の中央上部側にV溝を設けた三角堰19が形成されている。
堰板44は本体部41の内部側において堰板43と平行に配置され、堰板44の両端部を本体部41の両側壁41bに支持されているが、堰板44は本体部41の底面から上方に離れた位置に取り付けられている。堰板44の底辺は、堰板43の底辺と同様に三角堰19のV溝の最底部(頂点)より下方に配置されている。
また、図3(b)では記載を略しているが、第二の流出口46の開口部両外側において四角堰18の両側縁を挟む位置に四角堰18を案内する支持枠部材がそれぞれ設けられている。四角堰18はこれらの支持枠部材に案内されつつ側板41bの外面に沿って上下にスライド移動自在に支持されている。さらに、四角堰18と側板41bは、蝶ネジ(図示省略)によって固定されているので、調整する際には蝶ネジを緩めて上下位置を調節することができる。
本体部41の他方の端面壁41cに分断された移送管9の先端側が接続され、この先端側の移送管9は嫌気処理槽第1室2の上方側まで延在され、第一の流出口15が設けられている。
図3(b)に示す循環水分岐装置14においては、分水計量マス40により循環水分岐装置14に流量調整機能が付与される。
四角堰18を鉛直方向に高さ調整可能としているため、本体部41内の水位を調整することが可能であり、三角堰19の最底部を越える循環水量、すなわち、第一の流出口15を経て嫌気処理槽第1室2の上流側に移送される循環水と、四角堰18を越える循環水、すなわち、第二の流出口16を経て嫌気処理槽第2室3の上流側に移送される循環水とを、それぞれ所定の水量で分岐移流させることができる。
このため、図3(b)に示す構造を採用することにより、先に説明した構造と同等の作用効果を得ることができる。
この例の構造では、移送管9の底部に形成されている複数の孔9dが第二の流出口16となる。また、移送管9において第二の流出口16を形成した部分近傍に移送管外周の3分の2程度を囲むことができるC型のスライド式調整板20が移送管9の外周にスライド移動自在に嵌め込まれている。スライド式調整板20の幅は、第二の流出口16を構成する孔9dの全てを覆い隠すことができる程度の幅に設定されている。
このため、図3(c)に示す構成の循環水分岐装置14を用いることにより、好気処理槽4で好気処理した水の一部を循環水として第二の流出口16から嫌気処理槽第2室3の上流側に循環させ、移送管9の先端の第1の流出口15から第2室3の上流側に分岐させることができ、かつ、それぞれ所定の水量に調整して循環させることができる。
図3(c)に示す構造においては、第二の流出口16とスライド式調整板20により循環水分岐装置14に流量調整機能が付与される。
このため、図3(c)に示す構造を採用することにより、先の実施形態と同等の作用効果を得ることができる。
三角堰19は、移送管19の横断面の半分程度を占める半円板状の堰板からなり、堰板の上部中央にV溝19aが形成されている。三角堰19は、移送管9の横断面の下半分程度を閉じるように移送管9の内部に取り付けられている。
図3(d)に示す構造においては、第二の流出口16と回転式四角堰21と三角堰19により循環水分岐装置14に流量調整機能が付与される。
そして、回転式の四角堰21の上下位置調節を行うことで、嫌気処理槽第1室2の上流側と第2室3の上流側に分岐させた循環水の水量をそれぞれ所定の水量に調整して循環することができる。
このため、図3(d)に示す構造を採用することにより、先の実施形態と同等の作用効果を得ることができる。
この浄化槽は、上流側から、嫌気ろ床槽第1室(下向流方式:嫌気処理槽第1室)、嫌気ろ床槽第2室(下向流方式:嫌気処理槽第2室)、担体流動槽(好気処理槽)、沈殿槽、消毒槽の配列であり、担体流動槽(好気処理槽)の底部に循環エアリフトポンプの吸込口が配置されており、担体流動槽で処理した水の一部を循環エアリフトポンプを用いて該エアリフトポンプの移送管を用いて嫌気ろ床槽第1室の上流側に循環している構成である。
3ヶ月間の使用水量から実際の流入水量を計算すると、計画流入水量10m3に対して1日当たり3m3であった。
通常、浄化槽における循環水量は、効率的な硝化反応と脱窒反応が進むように、流入水量に対する循環水量の比(循環比)を3として標準的に設定されていることが多く、この施設でも同様に循環比を3(1日当たり9m3)として運転されていた。
循環機能のない浄化槽では、流入のない時間帯に、被処理水が各槽(嫌気ろ床槽第1室、嫌気ろ床槽第2室、担体流動槽)に滞った状態になり、流入のある時間帯にだけ、各槽での移流が生じて、被処理水の処理が進行する。
以上のことを踏まえると、循環水量が停止すると、あるいは、極端に少なくなると(循環比1以下)、処理性能が低下することになる。
図5に示す構成は、嫌気ろ床槽第2室の上方にある移送管9の底面に第二の流出口16となる穴を1つ電動ドリルで加工して作成した。加工した孔は、移送管9の直径(内径)75mmに対して、直径5mmの刃を使用した孔(孔径5mm)である。
その結果、嫌気ろ床槽第1室への循環水量を減少させたことにより、スカム発生量が抑制されたため、嫌気ろ床槽第1室の上部での閉塞が発生せず、さらに、嫌気ろ床槽第2室以降での適切な循環水量を確保できたため、処理水の透視度が30cm以上となり、所定の処理水質を満足させることができた。
1D、1E、1F、1G…仕切壁、2…嫌気処理槽第1室、3…嫌気処理槽第2室、
4…好気処理槽、5…沈殿槽、6…消毒槽、7…ポンプ(エアリフトポンプ)、
8…揚水管、9…移送管、9a…先端部、9b…折曲部、9d…孔、
10…分水計量マス、10a…側板、10b…連通口、10c…側板、10d…側板、
10e…切欠き部、10f…ガイド、10g…ガイド、10h…蝶ネジ(固定位置)、
11…戻り堰(四角堰)、12…移送堰(三角堰)、13…吸込口、
14…循環水分岐装置、15…第一の流出口、16…第二の流出口、
17…ユニオン継手、17a…ユニオン継手、17b…ユニオン継手、
18…四角堰、19…三角堰、19a…V溝、20…スライド式調整板、
21…回転式四角堰、23…流入口、24…流出口、
25…第1の移流部、25a…隔壁、26…第2の移流部、26a…隔壁、
27、28、29…移流口、30…折曲部、31…移流部、
32、33、34…濾床、35…ばっ気装置(散気管)、
37…分岐管、37a…直管部、37b…枝管、
40…分水計量マス、41…本体部、41a…底壁、41b…側壁、41c…端面壁、
42…堰板、43…堰板、44…堰板、46…流出口(第二の流出口)。
Claims (3)
- 上流側から嫌気処理槽、好気処理槽、沈殿槽、消毒槽の配列で構成され、さらに前記嫌気処理槽が仕切壁によって嫌気処理槽第1室と嫌気処理槽第2室に分割され、前記好気処理槽の槽内、あるいは、前記沈殿槽の槽内にポンプが配置された浄化槽であって、
前記ポンプの移送管に循環水分岐装置が配置され、前記循環水分岐装置の第一の流出口が前記嫌気処理槽第1室の上流側に開口され、前記循環水分岐装置の第二の流出口が前記嫌気処理槽第2室の上流側に開口され、
前記好気処理槽の槽内から、あるいは、前記沈殿槽の槽内から、前記ポンプにより循環水を揚水可能に構成され、前記循環水分岐装置に、前記第一の流出口から前記嫌気処理槽第1室の上流側に戻す循環水量の調節と、前記第二の流出口から前記嫌気処理槽第2室の上流側に戻す循環水量の調節を個別に行う流量調整機能が備えられ、
前記流量調整機能に、前記第一の流出口から前記嫌気処理槽第1室の上流側に戻す循環水量を、前記第二の流出口から前記嫌気処理槽第2室の上流側に戻す循環水量よりも多く設定する機能が備えられたことを特徴とする浄化槽。 - 上流側から嫌気処理槽、好気処理槽、沈殿槽、消毒槽の配列で構成され、さらに前記嫌気処理槽が仕切壁によって嫌気処理槽第1室と嫌気処理槽第2室に分割され、前記好気処理槽の槽内、あるいは、前記沈殿槽の槽内にポンプが配置され、
前記ポンプの移送管に循環水分岐装置が配置され、前記循環水分岐装置の第一の流出口が前記嫌気処理槽第1室の上流側に開口され、前記循環水分岐装置の第二の流出口が前記嫌気処理槽第2室の上流側に開口された浄化槽を運転する方法であり、
前記好気処理槽の槽内、あるいは、前記沈殿槽の槽内に配置した前記ポンプから揚水し、 前記揚水を前記循環水分岐装置を介し前記嫌気処理槽第1室の上流側と前記嫌気処理槽第2室の上流側に戻すとともに、
前記嫌気処理槽第1室の上流側と前記嫌気処理槽第2室の上流側に戻す循環水の水量について、前記嫌気処理槽第1室の上流側に戻す循環水の水量を、前記嫌気処理槽第2室の上流側に戻す循環水の水量よりも多くすることを特徴とする浄化槽の運転方法。 - 上流側から嫌気処理槽、好気処理槽、沈殿槽、消毒槽の配列で構成され、さらに前記嫌気処理槽が仕切壁によって嫌気処理槽第1室と嫌気処理槽第2室に分割され、前記好気処理槽の槽内、あるいは、前記沈殿槽の槽内にポンプが配置され、
前記ポンプの移送管に循環水分岐装置が配置され、前記循環水分岐装置の第一の流出口が前記嫌気処理槽第1室の上流側に開口され、前記循環水分岐装置の第二の流出口が前記嫌気処理槽第2室の上流側に開口された浄化槽を運転する方法であり、
前記好気処理槽の槽内、あるいは、前記沈殿槽の槽内に配置した前記ポンプから揚水し、 前記揚水を前記循環水分岐装置を介し前記嫌気処理槽第1室の上流側と前記嫌気処理槽第2室の上流側に水量調節しながら循環水として戻すとともに、
前記循環水分岐装置に、前記嫌気処理槽第1室の上流側に戻す循環水の水量を、前記嫌気処理槽第2室の上流側に戻す循環水の水量よりも多くする機能を設けたことを特徴とする浄化槽の運転方法。
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