JP7255410B2 - 自動原稿搬送装置及び自動原稿読取装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、原稿に光を照射する光源の時間的な光量変化が読み取られる画像データへ影響することを防止するため、白色基準部材を読み取った結果を用いて画像を補正するいわゆるシェーディング補正が、密着イメージセンサの使用に際して行われている。
この技術によれば、原稿を強く読取面に対して押し付けて原稿により読取面に付着したゴミを除去する、いわゆるセルフクリーニングを行う場合と行わない場合とを選択することができる。これにより、例えば読取面にゴミの付着を抑制するコーティング処理等が施されている場合に、セルフクリーニングの実施回数を抑制して押し付けられる原稿によるコーティングの剥離を抑制することができる。
本発明は上述の問題点を解決し、先端が湾曲したり折れたりした原稿が搬送された場合には、原稿搬送ジャムの発生を防止すると共に正確な原稿読取を行うことが可能な自動原稿搬送装置及び自動原稿読取装置及び画像形成装置の提供を目的とする。
コンタクトガラス26上に載置された原稿には読取部21の光源からの光が照射され、その反射光が光電変換された後に表面読取画像である画像信号が露光装置51に出力される。さらに原稿の反射光は、各ミラー22a,22b,22cの屈折によりレンズ23、撮像装置24及び画像処理基板25によって信号化される。
また、自動原稿搬送装置3は画像形成装置本体に対してヒンジにより開閉可能に連結されており、自動で原稿を搬送しない場合には自動原稿搬送装置3を開放し、コンタクトガラス26上に原稿を載置した状態で読取部21を原稿のサイズに合わせて駆動させ走査させることにより画像を読み取り、原稿の画像情報を取得する。
原稿の画像情報が取得され露光装置51に画像信号が出力されると、例えば給紙カセット41aに収容されている転写シートSは、給紙手段42a及び給紙搬送手段43等のシート搬送手段により二次転写ローラ56と中間転写ベルト55との接触部まで搬送される。
上述した一連の動作により、転写シートSの一方の面への画像形成が完了する。転写シートSの両面に画像形成を行う場合には、定着装置57において転写シートSの一方の面に対する画像形成が完了した後、スイッチバック搬送経路58cに転写シートSを搬送して転写シートSの搬送方向を反転させた後、両面搬送経路58dへと搬送して転写シートSを中間転写ベルト55と二次転写ローラ56との対向位置まで再度搬送する。表裏が反転された転写シートSは、その他方の面に裏面画像が形成された後、上述と同様に定着装置57、排紙搬送経路58bを介して排紙トレイ59上に排出される。
自動原稿搬送装置3は、シート(一枚及び積層された複数枚からなる束の双方の概念を含む)としての原稿を固定された読取装置の部位に搬送して所定の速度で搬送しつつ画像読取を行う装置に用いられる。
その基本的な構成、動作、作用の一例を以下に説明する。図2に示すように、自動原稿搬送装置3は、原稿7をセットする原稿セット部A、セットされた複数枚の原稿7から一枚毎に原稿7を分離して給送する分離給送部B、給送された原稿7を一次的に突き当てて整合すると共に整合後の原稿7を搬送するレジスト部Cを有している。さらに自動原稿搬送装置3は、搬送される原稿7をターンさせて原稿面を読み取り側である下方に向けて搬送するターン部D、原稿7の表面画像を第2コンタクトガラス27の下方より読み取らせる第1読取搬送部E、表面画像読取後に原稿7の裏面画像を読み取る第2読取搬送部Fを有している。さらに自動原稿搬送装置3は、表裏の読み取りが完了した原稿7を装置外に排出する排紙部G、排出された原稿7を積載保持するスタック部H、これ等搬送動作の駆動を行う駆動部としての駆動部61~65(図3参照)、一連の動作を制御する制御手段としてのコントローラ部60(図3参照)を有している。
原稿7のセットは、セットフィラ33及びこれによってオンオフする原稿セットセンサ34によって検知され、インタフェースI/F8(図3参照)により本体制御部9に送信される。セットフィラ33及び原稿セットセンサ34によりシート検知手段が構成されている。
原稿7の搬送方向長さは、原稿テーブル32に設けられた原稿長さ検知センサ35,36によりその概略が判定される。原稿長さ検知センサ35,36としては、反射型センサまたは原稿7を1枚でも検知が可能なアクチェータタイプのセンサが用いられる。
ピックアップローラ37は、ピックアップ昇降モータ61(図3参照)が接続されたカム機構によって図2に示す矢印c,d方向に変位する。そしてピックアップローラ37は、可動原稿テーブル31が上昇して可動原稿テーブル31上の原稿上面により押されて矢印c方向に上昇し、テーブル上昇検知センサ38によって上限を検知される。可動原稿テーブル31は下限位置をホームポジションに定められており、このホームポジション位置は底板ホームポジションセンサ47によって検知される。
そして2枚以上の原稿が原稿搬送ベルト39とリバースローラ11との間に進入した場合には、従動回転力がトルクリミッタのトルクよりも低くなるように設定されており、リバースローラ11は本来の駆動方向である時計回り方向に回転し、余分な原稿を押し戻して重送が防止される。
その後、原稿7は突き当てセンサ12の検知から所定量定められた距離だけ送られ、結果的にはプルアウトローラ対13に対して所定量の撓みを持って押し当てられる。そして、この状態で給紙モータ62を停止させることにより、原稿搬送ベルト39の駆動が停止する。このとき、ピックアップ昇降モータ61を回転させることでピックアップローラ37を原稿7の上面から退避させ、原稿7を原稿搬送ベルト39の搬送力のみで送ることにより、原稿7の先端はプルアウトローラ対13のニップ部に突き当てられ、押し当てられて先端の整合(スキュー補正)が行われる。
原稿7の搬送方向の長さは、原稿7の先端及び後端を突き当てセンサ12で読取ることによりモータパルスから検知される。
プルアウトローラ対13及び中間ローラ対14の駆動により、レジスト部Cからターン部Dに原稿7が搬送される際には、レジスト部Cでの搬送速度を第1読取搬送部Eでの搬送速度よりも高速に設定して、原稿7を第1読取搬送部Eへ送り込む処理時間の短縮が図られている。
両面原稿読み取りの場合には、排紙センサ40にて原稿先端を検知してから読取モータ63のパルスカウントにより第2画像読取センサ19に原稿7の先端が到達するタイミングで、第2画像読取センサ19に対してコントローラ部60から副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号が第2画像読取センサ19を原稿7の後端が抜けるまで送信される。
図示しない透光部材は原稿7の搬送経路を形成する一方の搬送ガイドとして第2画像読取センサ19側に配置され、白色基準ローラ48は原稿7の搬送経路を形成する他方の搬送ガイドとなる。
白色基準ローラ48は、第2画像読取センサ19での原稿7の浮きを抑えると共に、第2画像読取センサ19におけるシェーディングデータを取得するための白色基準部材を兼用している。
これ等により、従来の自動原稿搬送装置3が構成されている。
また、第2画像読取センサ19と白色基準ローラ48との間隔を大きく広げた場合には、原稿が通過できても原稿面と第2画像読取センサ19との間に隙間があることから第2画像読取センサ19のピントがずれ、正確な原稿読取を行うことができないという問題点がある。
このような問題点を解決する本発明の構成を以下に説明する。
白色基準ローラ66の原稿搬送方向上流側には原稿7の搬送をガイドする上流搬送ガイド69が、原稿搬送方向下流側には第2搬送ガイド部材としての下流搬送ガイド70がそれぞれ白色基準ローラ66の変位に伴い変位しない態様で配設されている。上流搬送ガイド部材69は搬送される原稿7の先端を第2画像読取センサ19と白色基準ローラ66との間に案内する部材であり、下流搬送ガイド70は搬送された原稿7の先端を受け入れてさらに下流へと案内する。
支軸72は、軸71aによってそのほぼ中央部を支持された揺動(回動)自在な支持部材71の一端によって回転自在に支持されており、支持部材71の他端にはL字形状を呈したレバー73の一端近傍が接触している。その曲折部を軸73aによって揺動(回動)自在に支持されたレバー73の他端には、引張ばね75を介してソレノイド74が接続されている。レバー73は、図示しない付勢手段の付勢力を受けて常時図4において時計回り方向に付勢されている。ソレノイド74は、作動時において図示しないプランジャを吸引するプル型である。
上述した構成中、支持部材71、レバー73、ソレノイド74、引張ばね75等によりリンク機構67が構成されている。
なお、近接位置において白色基準ローラ66の周面を読取面19aに接触させる構成としてもよい。この場合、読取面19aに過度の負荷が掛かることを防止するため、白色基準ローラ66を近接位置で精度よく位置決めする位置決め機構、または支持部材71として弾性変形可能な材質のものを用いることが望ましい。
搬送ガイド部材68の一端部には図示しないトーションスプリングが装着されており、搬送ガイド部材68は図4において支軸72を中心とした反時計回り方向への付勢力を付与されている。搬送ガイド部材68は、白色基準ローラ66が図4に示す離間位置を占めたとき、ガイド面Qの原稿搬送方向下流側の部位を下流搬送ガイド70の端部に形成されたガイド面端部Rに接触させることで位置決めされる。搬送ガイド部材68の他端部先端68aは傾斜状となるように形成されており、白色基準ローラ66が離間位置を占めた際に搬送される原稿7の先端が白色基準ローラ66の周面と該他端部との間に入り込まない形状となるように形成されている。この構成により、白色基準ローラ66によって搬送された原稿7は搬送ガイド部材68にガイドされ、その後、下流搬送ガイド70にガイドされて搬送される。
また、白色基準ローラ66が離間位置及び近接位置の何れの位置を占めている場合でも、搬送ガイド部材68の他端部近傍は下流搬送ガイド70の端部に接触しているため、搬送ガイド部材68と下流搬送ガイド70との間に原稿7の先端が入り込むことが防止されている。
この構成の一例を図9(a)に示す。同図において、搬送ガイド部材68のガイド面Qよりも原稿搬送方向下流側には段差部Tが設けられており、段差部Tに下流搬送ガイド70のガイド面端部Rが接触することにより搬送ガイド部材68が位置決めされている。
上記変形例のさらに他の変形例として、図9(b)に示すように、ガイド面端部Rを櫛歯形状に形成し、段差部Tをこの櫛歯形状に対応して形成する構成としても、上記変形例と同様の作用効果を得ることができる。
複写装置1のオペレータによって図示しないスタートスイッチがオンされると、上述と同様に原稿7の読取動作が開始される(ST01)と共に、ソレノイド74が作動されて引張ばね75が図4において右方に吸引され、レバー73が軸73aを中心に図4において反時計回り方向に回動される。レバー73の回動に伴い支持部材71の他端が下方へと押し下げられ、支持部材71が軸71aを中心に図4において時計回り方向に回動され、白色基準ローラ66が図5に示す近接位置に変位される。(ST02)。
次に、コントローラ部60は異常形状検知手段78からの信号を確認し、搬送される原稿7に変形部7aがあるか否かを判断する(ST03)。変形部7aがあると判断されると、ソレノイド74の作動状態が解除されて上述と同様に白色基準ローラ66が離間位置に変位される(ST04)。
その後、上述と同様に原稿7の搬送動作が行われ、図6に示すように排紙センサ40によって原稿7の先端を検知した後、原稿7の先端が第2画像読取センサ19と白色基準ローラ66との対向位置を通過したことが、原稿7を搬送する何れかの搬送手段に用いられているステッピングモータからなる駆動モータのステップ数からコントローラ部60に認識される(ST05)。
ステップST06で両面動作であると判断されると、ソレノイド74が作動されて上述と同様に白色基準ローラ66が近接位置に変位される。(ST08)。
白色基準ローラ66が近接位置を占めると、白色基準ローラ66の回転により第2画像読取センサ19に接触された状態で原稿7が下流側へと搬送され、第2画像読取センサ19による原稿7の読取動作が行われる(ST09)。
その後、読み取られた原稿7が排紙ローラ対45によって排紙トレイ46上に排出されると、ソレノイド74の作動が解除されて白色基準ローラ66が離間位置を占めた後(ST10)にステップST07に進む。
この構成により、図6及び図7に示すように、例え原稿7の先端部に湾曲したり折れたりした変形部7aが存在しても、白色基準ローラ66が離間位置を占めたときに変形部7aが接触位置を通過するので、接触位置における変形部7aの詰まりが防止され、原稿7の搬送ジャムの発生を確実に防止できると共に、白色基準ローラ66が原稿7を第2画像読取センサ19に接触させるので正確な原稿読取を行うことができる。
また、異常形状検知手段78により原稿7の先端に変形部7aがあると判断した場合にのみコントローラ部60が白色基準ローラ66を離間位置に変位させるので、変形部7aを持たない通常の原稿7が搬送される際には白色基準ローラ66を離間位置に変位させることなく連続的に原稿7の読取動作を行うことができ、作業効率を大幅に向上することができる。
また、搬送ガイド部材68によってガイドした原稿7をさらにガイドする下流搬送ガイド70を有するので、さらなる原稿搬送性の向上を図ることができる。
また、白色基準ローラ66が離間位置及び近接位置の何れの位置を占めた場合でもガイド部68aが下流搬送ガイド70に接触するので、読み取られた原稿7を確実に下流搬送ガイド70に送ることができ、確実な原稿搬送を行うことができる。
上述の実施形態では、画像が形成される被記録媒体として転写シートSを用いる構成を示したが、転写シートSとしては、厚紙、ハガキ、封筒、普通紙、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート、OHPフィルム、樹脂フィルム等も含まれ、シート状を呈し画像形成が可能であり、折り処理が可能であればどのようなものを用いてもよい。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を例示したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
2 読取装置
3A,3B 自動原稿搬送装置
5 画像形成部
6A 自動原稿読取装置
7 原稿
19 画像読取手段(第2画像読取センサ)
19a 読取面
40 原稿検知手段(排紙センサ)
66 原稿搬送手段(白色基準ローラ)
67 変位手段(リンク機構)
68 搬送ガイド部材
68a ガイド部
70 第2搬送ガイド部材(下流搬送ガイド)
78 異常形状検知手段
Q ガイド面
R ガイド面端部
Claims (6)
- 搬送される原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段に対向配置され、前記画像読取手段に読み取られる原稿を搬送する原稿搬送手段と、
前記原稿搬送手段を前記画像読取手段に近接する近接位置と前記画像読取手段から離間する離間位置とに変位させる変位手段と、
前記画像読取手段の原稿搬送方向上流側に配置され、搬送される原稿の端部を検知可能な原稿検知手段と、
搬送される原稿の異常形状を検知する異常形状検知手段とを有し、
前記異常形状検知手段により原稿の異常が検知された場合に前記原稿搬送手段を前記離間位置に位置させ、前記原稿検知手段からの検知信号に基づいて原稿の先端が前記画像読取手段と前記原稿搬送手段との対向位置を通過した後に、前記変位手段が前記原稿搬送手段を前記近接位置に変位させることを特徴とする自動原稿搬送装置。 - 請求項1記載の自動原稿搬送装置において、
前記原稿搬送手段の原稿搬送方向下流側に配設され、前記原稿搬送手段によって搬送される原稿の搬送をガイドする搬送ガイド部材を有し、前記搬送ガイド部材は前記変位手段により前記原稿搬送手段と共に変位されることを特徴とする自動原稿搬送装置。 - 請求項2記載の自動原稿搬送装置において、
前記搬送ガイド部材の原稿搬送方向下流側に配設され、前記搬送ガイド部材によって搬送をガイドされる原稿の搬送をさらにガイドする第2搬送ガイド部材を有し、前記第2搬送ガイド部材は、前記変位手段により前記原稿搬送手段が変位する際に前記原稿搬送手段と共には変位せず、前記搬送ガイド部材の変位に拘わらず前記搬送ガイド部材によりガイドされる原稿をさらにガイドすることを特徴とする自動原稿搬送装置。 - 請求項3記載の自動原稿搬送装置において、
前記原稿搬送手段が前記近接位置と前記離間位置とに変位された状態において、前記搬送ガイド部材は、そのガイド面が前記第2搬送ガイド部材に接触、または前記第2搬送ガイド部材の原稿搬送方向上流側のガイド面端部よりも原稿搬送方向上流側に位置する前記ガイド面が前記ガイド面端部よりも前記画像読取手段に対して近接して位置するように移動自在に設けられていることを特徴とする自動原稿搬送装置。 - 請求項1ないし4の何れか一つに記載の自動原稿搬送装置と、原稿が載置されるコンタクトガラス及び前記コンタクトガラス上の原稿の画像を読み取る読取装置とを有することを特徴とする自動原稿読取装置。
- 請求項1ないし4の何れか一つに記載の自動原稿搬送装置と、画像形成を行う画像形成部とを有することを特徴とする画像形成装置。
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