JP7254449B2 - 軟磁性材料、圧粉磁心、およびインダクタ - Google Patents
軟磁性材料、圧粉磁心、およびインダクタ Download PDFInfo
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Description
各軟磁性粒子は、該軟磁性粒子全体に対して45~50質量%の範囲のニッケルと、鉄とを含み、
前記軟磁性粒子の厚さは0.1μm以上30μm以下であり、
前記軟磁性粒子の平均アスペクト比Aは、5以上であり、
前記軟磁性粒子の表面の少なくとも一部が絶縁処理されている、軟磁性材料
が提供される。
軟磁性粒子とバインダとを含み、
各軟磁性粒子は、該軟磁性粒子全体に対して45~50質量%の範囲のニッケルと、鉄とを含み、
前記軟磁性粒子の厚さは0.1μm以上30μm以下であり、
前記軟磁性粒子の平均アスペクト比Aは、5以上であり、
前記軟磁性粒子の表面の少なくとも一部が絶縁処理されている、圧粉磁心が提供される。
図1を参照して、本発明の一実施形態による軟磁性材料について説明する。
本願材料から、ランダムに50個の扁平粒子を選択する。それぞれの扁平粒子について、長さをL、厚さをTとし、以下の(1)式により、平均アスペクト比Aを求める:
平均アスペクト比A=Lの平均値Lave/Tの平均値Tave (1)式
このような平均アスペクト比Aが5以上の扁平粒子を含む本願材料では、以降に詳しく示すように、磁気的特性を有意に向上させることができる。
軟磁性粒子が図1に示した形態の扁平粒子10である場合、扁平粒子10の長さは、例えば、1μm~1000μmの範囲であり、20μm~300μmの範囲であることが好ましい。また、扁平粒子10の厚さは、例えば、0.1μm~30μmの範囲であり、0.1μm~10μmの範囲であることが好ましい。
次に、図2を参照して、本発明の一実施形態による圧粉磁心について説明する。
次に、前述のような第1の圧粉磁心100に含まれる構成成分について、より詳しく説明する。
バインダは、例えば、有機樹脂で構成される。
前述のように軟磁性材料は、軟磁性粒子を含み、該軟磁性粒子は、扁平粒子である。
第1の圧粉磁心100は、さらに、成形助剤などを含んでも良い。
次に、第1の圧粉磁心100の磁気的特性について、より詳しく説明する。
コアロスPc=Ph+Pe (3)式
ここで、Phはヒステリシス損失であり、Peは渦電流損失である。
ヒステリシス損失Ph=kh・Bm 1.6・f (4)式
で表される。一方、渦電流損失Peは、keを渦電流損失係数として、
渦電流損失Pe=ke・Bm2・f2 (5)式
で表される。
渦電流損失係数ke=π2・t2/(C・ρ) (6)式
で表される。
図2には、本発明の一実施形態による圧粉磁心の一形態として、リング状の圧粉磁心100が記載されている。しかしながら、本発明において、圧粉磁心の形状は、特に限られないことに留意する必要がある。例えば、圧粉磁心は、略棒状の形状を有しても良い。
次に、図4を参照して、本発明の一実施形態による圧粉磁心の製造方法について説明する。
扁平形状の軟磁性粒子を調製する工程(工程S110)と、
前記軟磁性粒子に対して絶縁処理を行う工程(工程S120)と、
前記軟磁性粒子を用いて成形体を形成する工程(工程S130)と、
を有する。
工程S110では、扁平形状の軟磁性粒子(すなわち「扁平粒子」)が調製される。扁平粒子の製造方法は特に限られないが、例えば以下の方法で、扁平粒子を製造しても良い。
次に、工程S110で得られた軟磁性粒子に対して、絶縁処理が実施される。
次に、工程S120における絶縁処理が実施された軟磁性粒子を用いて、成形体が形成される。そのため、まず、成形用の混合物が調製される。
前述の図4に示した方法により、圧粉磁心を製造した。
例1と同様の方法により、リング状の圧粉磁心を製造した。
(例3)
例1と同様の方法により、リング状の圧粉磁心を製造した。
例1と同様の方法により、リング状の圧粉磁心を製造した。
例1と同様の方法により、リング状の圧粉磁心を製造した。
圧粉磁心に、直径0.5mmφの銅ワイヤ(一次巻線)を巻き付けて試験体を構成した。一次巻線の巻き数は10とした。
例1~例5に係る圧粉磁心に、直径0.5mmφの銅ワイヤ(一次巻線)および直径0.3mmφの銅ワイヤ(二次巻線)を巻き付けて、試験体を構成した。
12 上面
13 下面
15 端面
100 第1の圧粉磁心
200 インダクタ
210 圧粉磁心
220 巻線
Claims (11)
- 複数の軟磁性粒子を含む圧粉磁心用の軟磁性材料であって、
各軟磁性粒子は、該軟磁性粒子全体に対して45~50質量%の範囲のニッケルと、鉄とを含み、
前記軟磁性粒子の厚さは0.1μm以上30μm以下であり、
前記軟磁性粒子の平均アスペクト比Aは、5以上であり、
前記軟磁性粒子の表面の少なくとも一部は、リン酸鉄で絶縁処理されている、軟磁性材料。 - 各軟磁性粒子は、略円形の扁平形状を有する、請求項1に記載の軟磁性材料。
- 実質的に前記軟磁性粒子の表面全体が絶縁処理されている、請求項1または2に記載の軟磁性材料。
- 圧粉磁心であって、
軟磁性粒子とバインダとを含み、
各軟磁性粒子は、該軟磁性粒子全体に対して45~50質量%の範囲のニッケルと、鉄とを含み、
前記軟磁性粒子の厚さは0.1μm以上30μm以下であり、
前記軟磁性粒子の平均アスペクト比Aは、5以上であり、
前記軟磁性粒子の表面の少なくとも一部は、リン酸鉄で絶縁処理されている、圧粉磁心。 - 前記軟磁性粒子は、全体に対して最大85体積%を占める、請求項4に記載の圧粉磁心。
- 前記軟磁性粒子は、全体に対して少なくとも70体積%を占める、請求項4または5に記載の圧粉磁心。
- 前記バインダは、樹脂で構成される、請求項4乃至6のいずれか一つに記載の圧粉磁心。
- 各軟磁性粒子は、略円形の扁平形状を有する、請求項4乃至7のいずれか一つに記載の圧粉磁心。
- Bm=10mTおよび周波数3MHzにおいて、コアロスが、1500kW/m3以下である、請求項4乃至8のいずれか一つに記載の圧粉磁心。
- 周波数5MHzにおいて、比透磁率が40以上である、請求項4乃至9のいずれか一つに記載の圧粉磁心。
- 請求項4乃至10のいずれか一つに記載の圧粉磁心を有するインダクタ。
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