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JP7252399B1 - 構造体 - Google Patents

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JP7252399B1
JP7252399B1 JP2022082990A JP2022082990A JP7252399B1 JP 7252399 B1 JP7252399 B1 JP 7252399B1 JP 2022082990 A JP2022082990 A JP 2022082990A JP 2022082990 A JP2022082990 A JP 2022082990A JP 7252399 B1 JP7252399 B1 JP 7252399B1
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Abstract

【課題】 屋根の施工が容易で、且つ屋根から水が漏れることのない構造体の提供。【解決手段】 連結して配置される複数の屋根材3,3,…と、複数の屋根材3,3,…の後端部側に位置する後枠17とを備え、屋根材3,3,…は、隣りの屋根材3との連結部に排水溝29を有し、後枠17は、樋部22を有し、排水溝29の後端部を後枠17上に載置してあり、排水溝29を流下した水が樋部22に流れる。【選択図】 図7

Description

本発明は、カーポート等の屋根を有する構造体に関する。
カーポートにおいては、屋根の施工が容易で、且つ屋根から水が漏れないものが求められている。
本発明は以上に述べた実情に鑑み、屋根の施工が容易で、且つ屋根から水が漏れることのない構造体の提供を目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明による構造体は、連結して配置される複数の屋根材と、複数の屋根材の後端部側に位置する後枠とを備え、屋根材は、屋根材同士で形成される連結部に排水溝を有し、後枠は、樋部を有し、排水溝の後端部を後枠上に載置してあり、排水溝を流下した水が樋部に流れることを特徴とする。
請求項記載の発明による構造体は、連結して配置される複数の屋根材と、複数の屋根材の後端部側に位置する後枠とを備え、屋根材は、一縁部に排水溝を有し、隣りの屋根材の縁部を排水溝に被せて屋根材同士を連結してあり、後枠は、樋部を有し、排水溝の後端部を後枠上に載置してあり、排水溝を流下した水が樋部に流れることを特徴とする。
請求項1記載の発明による構造体は、連結して配置される複数の屋根材と、複数の屋根材の後端部側に位置する後枠とを備え、屋根材は、屋根材同士で形成される連結部に排水溝を有し、後枠は、樋部を有し、排水溝の後端部を後枠上に載置してあり、排水溝を流下した水が樋部に流れるようにしたので、施工性が良いとともに、屋根材同士の間や屋根材と後枠の間から水が漏れるのを防止できる。
請求項記載の発明による構造体は、連結して配置される複数の屋根材と、複数の屋根材の後端部側に位置する後枠とを備え、屋根材は、一縁部に排水溝を有し、隣りの屋根材の縁部を排水溝に被せて屋根材同士を連結してあり、後枠は、樋部を有し、排水溝の後端部を後枠上に載置してあり、排水溝を流下した水が樋部に流れるようにしたので、施工性が良いとともに、屋根材同士の間や屋根材と後枠の間から水が漏れるのを防止できる。
本発明の第1実施形態に係るカーポートを斜め上方から見た斜視図である。 同カーポートを斜め下方から見た斜視図である。 同カーポートの正面図である。 同カーポートの側面図である。 同カーポートの平面図である。 図5のA-A断面図である。 図5のB-B断面図である。 図5のC-C断面図である。 屋根の一方側を拡大して示す縦断面図である。 屋根の梁周辺を拡大して示す縦断面図である。 屋根の他方側を拡大して示す縦断面図である。 同カーポートの施工手順を示す図である。 同カーポートの施工手順(図12-1の続き)を示す図である。 同カーポートの屋根の部分の施工手順を示す図である。 同カーポートの屋根の部分の施工手順(図13-1の続き)を示す図である。 同カーポートの屋根の部分の施工手順(図13-2の続き)を示す図である。 同カーポートの壁の部分の正面図である。 図14のD-D断面図である。 図15の一方側を拡大して示す横断面図である。 図14のE-E断面図である。 同カーポートの壁の部分の施工手順を示す図である。 同カーポートの壁の部分の施工手順(図18-1の続き)を示す図である。 同カーポートの壁の部分の施工手順(図18-2の続き)を示す図である。 同カーポートの壁の部分の施工手順(図18-3の続き)を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るカーポートの縦断面図であって、柱と梁の連結部分を示す。 同カーポートの縦断面図であって、屋根材が前枠及び後枠に取付いている部分を示す。 同カーポートの屋根を前後方向で切断した縦断面図である。 図21の一方側を拡大して示す縦断面図である。 図21の梁の周辺を拡大して示す縦断面図である。 図21の他方側を拡大して示す縦断面図である。 屋根材の取付け方を示す平面図である。 一方側に位置する屋根材と梁の間に取付ける屋根材の取付け方を示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係るカーポートの縦断面図であって、屋根を左右方向で切断した縦断面図である。 同カーポートの屋根を前後方向で切断した縦断面図である。 図28の一方側を拡大して示す縦断面図である。 図28の梁の周辺を拡大して示す縦断面図である。 図28の他方側を拡大して示す縦断面図である。 同カーポートの屋根の部分の施工手順を示す図である。 同カーポートの屋根の部分の施工手順(図32-1の続き)を示す図である。 同カーポートの屋根の部分の施工手順(図32-2の続き)を示す図である。 (a)第1実施形態のカーポートの梁の下面にサポート柱を連結した状態を示す正面図であり、(b)は同側面図である。 (a)はサポート柱の上端部に取付けられる屋根連結金具の正面図、(b)は同側面図、(c)は同平面図である。 梁の下面に取付けたサポート柱連結具にサポート柱を連結する際の手順を示す図である。 (a)第3実施形態のカーポートの梁の下面にサポート柱を連結した状態を示す正面図であり、(b)は同側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1~11,14~17は、本発明の第1実施形態に係るカーポートを示している。本カーポートは、住宅の敷地内に設置される乗用車一台用のカーポートであり、図1~5に示すように、正面から見て左側に2本の柱1,1が前後方向に間隔をおいて立設してあり、各柱1,1の上端部に梁2,2がそれぞれ支持してあり、梁2,2と平行な向きで複数の屋根材3,3,…を前後方向に並べて配設して屋根4を構成してある。屋根4は、図3に示すように、正面から見て柱1,1のある左側が低くなるように傾斜している。
また本カーポートは、前後の柱1,1間に壁材5,5,…を柱1,1と平行な向きで前後方向に並べて配設して壁6を構成してある。屋根材3と壁材5は、後述するように、アルミニウム合金の押出形材で形成したものであり、屋根材3の幅と壁材5の幅は同じ寸法になっており、且つ図1,2,4に示すように、屋根材3と壁材5とは前後方向の位置を揃えて連続的に配置してある。
なお、以後の説明においては、屋根4の水上側から見て手前側を前側、奥側を後側、左側を一方側、右側を他方側という。また、屋根4を上から見て屋根勾配に沿う方向を前後方向、屋根勾配の方向に直交する方向を左右方向という。
柱1は、アルミニウム合金の押出形材で形成したものであって、図16に示すように、外形が略正方形の中空形材となっており、後側の面に竪樋収納部7が形成されており、竪樋収納部7に竪樋8を収納し、目板9を取付けて竪樋8を隠してある。柱1は、下部を地中に埋め込み、周囲をモルタルで固めて地面から立設してある。柱1の上部には、図6に示すように、中空部内にL字形の柱梁連結具10が挿入され、ボルト11で固定してある。
梁2は、アルミニウム合金の押出形材で形成したものであり、図10に示すように、左右方向の寸法が上下寸法よりも大きい略矩形断面の中空形材となっている。梁2の下壁は左右両側に突出し、上向きに鉤状に曲がった形で下屋根材受け部12を設けてある。左右の側壁の上下方向中間部には、上屋根材受け部13が側方に突出して設けてある。上屋根材受け部13は、排水溝14を長手方向に沿って有しており、この排水溝14は屋根材3をねじ止めするためのねじ15が螺入されるねじ受け溝を兼ねている。下屋根材受け部12は、上屋根材受け部13よりも側方に張り出している。梁2は、図6に示すように、中空部内に柱梁連結具10を挿入し、ボルト11で固定することで、柱1と接続されている。
図6に示すように、2本の梁2,2の前端部間には前枠16が架設してあり、2本の梁2,2の後端部間には後枠17が架設してある。前枠16及び後枠17は、図1,5に示すように、梁2,2よりも側方に張り出している。
前枠16は、図7に示すように、略矩形断面の中空形材となっており、上面側に屋根材3の上壁23を載置してねじ止めする屋根材載置部18を有し、下面側に屋根材3の下壁(天井材)24が係止する天井材係止部19を有している。屋根材載置部18には、屋根材3の上壁23の下面が当接するタイト材20aと、屋根材3の上壁23の前側の端面が当接するタイト材20bとが長手方向に沿って設けてある。
後枠17は、中空部21と、中空部21の後側に設けられた樋部22を有している。中空部21の上面側には、屋根材3の上壁23を載置してねじ止めする屋根材載置部18を有し、下面側には屋根材3の下壁(天井材)24が係止する天井材係止部19を有している。屋根材載置部18には、屋根材3の上壁23の下面が当接するタイト材20aが長手方向に沿って設けてある。樋部22は、接続部品82を介して柱1に収納した竪樋8と連結されており、樋部22に入った雨水は竪樋8を通じて排水される。
屋根材3は、図5,8に示すように、前枠16と後枠17間に掛け渡して、一方側の梁2よりも一方側と、梁2,2同士の間と、他方側の梁2よりも他方側とに設けてある。各屋根材3は、アルミニウム合金の押出形材で形成したものであり、図8~11に示すように、上壁23及び下壁24と、両壁を繋ぐ2つの縦壁25,25とを有する略矩形断面の中空形材となっており、天井材(下壁)24を一体に有するものとなっている。各屋根材3は、図7に示すように、前側及び後側の端部を上壁23を残して切り欠いてあり、下壁24を前枠16及び後枠17の天井材係止部19に係止し、上壁23を前枠16及び後枠17の屋根材載置部18に載置し、上方からのねじ26で固定してある。屋根材3は、後述するように、前枠16・後枠17間に一方側端部のものから他方側に向かって順次取付けられる。
屋根材3,3,…は、図8に示すように、梁2,2とほぼ同じ高さに配置されており、屋根材3,3,…の左右寸法は梁2,2の左右寸法とほぼ同じになっており、屋根材3,3,…の上面と梁2,2の上面とで屋根面を構成し、屋根材3,3,…の下面と梁2,2の下面とでフラットな天井面を形成している。屋根4を下から見ると、梁2,2と屋根材3,3,…の見分けがつかなくなっている。また本カーポートは、梁2,2が屋根4の中に埋まった形になっているため、従来の、梁上に屋根を載置したり梁下に屋根を吊り下げたカーポートと比べ、梁2,2が目立たず、梁2,2と屋根3を合わせた上下寸法が小さくなっており、これにより従来にないシンプルでシャープな外観を実現している。
屋根材3には、図8~11に示すように、一方側端部に配置される端部屋根材3aと、梁2,2の一方側に隣接する位置に配置される梁一方側屋根材3bと、その他の屋根材(以後、中間屋根材)3cの3種類がある。
端部屋根材3aは、図9に示すように、上一方側縁部27と上他方側縁部28とに上側が開放したコ字型断面の排水溝29を有している。排水溝29は、側枠30取付用のねじ31、他方側に隣接する屋根材3取付用のねじ15がそれぞれ螺入するねじ受け溝を兼ねている。排水溝29の後端部は、図7に示すように、後枠17上に載置してある。また、端部屋根材3aは、図9に示すように、下一方側縁部32と下他方側縁部33に突条34が形成してある。端部屋根材3aは、上他方側縁部28が下他方側縁部33よりも一方側に位置している。
端部屋根材3aには、側枠30が上一方側縁部27の排水溝29に螺入するねじ31で取付けてあり、側枠30で端部屋根材3aの一方側を覆ってある。
中間屋根材3cは、図9に示すように、上壁23が下壁24に対して一方側にずれた形になっており、上一方側縁部27が下一方側縁部32よりも一方側に位置し、上他方側縁部28が下他方側縁部33よりも一方側に位置している。上一方側縁部27は、一方側に隣接する屋根材3の排水溝29上に重ねてねじ止めされる重合部となっており、その一方側端部には垂下片35が設けてある。下一方側縁部32は、一方側に隣接する屋根材3の突条34の上に係止する係止部となっている。上他方側縁部28には、上側が開放したコ字型断面の排水溝29を有している。下他方側縁部33には、突条34が形成してある。
梁一方側屋根材3bは、図10に示すように、上一方側縁部27が下一方側縁部32よりも一方側に位置し、上他方側縁部28が下他方側縁部33よりも他方側に位置している。上一方側縁部27は、一方側に隣接する屋根材3の排水溝29上に重ねてねじ止めされる重合部となっており、その一方側端部には垂下片35が設けてある。上他方側縁部28は、梁2の上屋根材受け部13の排水溝14上に重ねてねじ止めされる重合部となっており、その他方側端部には垂下片35が設けてある。下一方側縁部32は、一方側に隣接する屋根材3の突条34の上に係止する係止部となっている。下他方側縁部33は、梁2の下屋根材受け部12上に係止する係止部となっている。
次に、本カーポートの施工手順(屋根の部分まで)を説明する。まず、図12-1(a)に示すように、2本の柱1,1を地面の所定の位置に立設する。
次に、図12-1(b)に示すように、各柱1,1の上端部に柱梁連結具10を取付ける。
次に、図12-1(c)に示すように、柱梁連結具10により各柱1,1の上端に梁2,2をそれぞれ接続する。
次に、図12-2(d)に示すように、梁2,2の前端部間に前枠16を、後端部間に後枠17をそれぞれ架設する。
次に、前枠16及び後枠17の長手方向の一方側端部から他方側に向かって屋根材3を順次取付ける。まず最初に、図13-1(a)に示すように、前枠16及び後枠17の長手方向の一方側端部に跨って端部屋根材3aを取付け、端部屋根材3aに側枠30を取付ける。
次に、図13-1(b)に示すように、先に取付けた端部屋根材(一方側屋根材)3aの上他方側縁部28に中間屋根材(一の屋根材)3cの上一方側縁部27をオーバーラップさせた状態で、中間屋根材3cを前後枠16,17間に上から配置し、上壁23の前端部と後端部を前枠16と後枠17の屋根材載置部18にそれぞれ載置してねじ26で固定し、上一方側縁部27を端部屋根材3aの上他方側縁部28上に載置して排水溝29に螺入するねじ15で固定する。中間屋根材3cの下一方側縁部32は、端部屋根材3aの下他方側縁部33の突条34上に載置される。
端部屋根材3aの上他方側縁部28が下他方側縁部33よりも一方側に位置しており、中間屋根材3cの上一方側縁部27が下一方側縁部32よりも一方側に位置していることで、中間屋根材3cを取付ける際に、中間屋根材3cを傾けたり回転させたりしなくても下一方側縁部32が先に取付けた屋根材3の上他方側縁部28と干渉せず、中間屋根材3cをまっすぐ下に下ろして取付できるため、施工性が良い。また、中間屋根材3cの上一方側縁部27に垂下片35を有していることで、屋根材3同士の連結部に雨水が浸入しにくくなっており、仮に浸入したとしても屋根材3同士の連結部には排水溝29が設けてあり、排水溝29の後端部は後枠17上に載置されているため、浸入した雨水は排水溝29を通じて後枠17の樋部22へと流れるため、屋根材3同士の間や屋根材3と後枠17の間から雨水が漏れることがない。
その後、図13-1(c)に示すように、中間屋根材3cの他方側に別の中間屋根材(他方側屋根材)3cを同じように順次取付ける。
中間屋根材3cを順番に取付けてゆき、一方側の梁2の手前まで来たら、図13-2(d)に示すように、中間屋根材(一方側屋根材)3cと梁2との間に梁一方側屋根材(一の屋根材)3bを上方から配置し、梁一方側屋根材3bの上一方側縁部27を先に取付けた中間屋根材3cの上他方側縁部28上に、梁一方側屋根材3bの上他方側縁部28を梁2の上屋根材受け部13上にそれぞれ載置し、上方から排水溝29,14に螺入するねじ15で固定する。梁一方側屋根材3bの下一方側縁部32は先に取付けた中間屋根材3cの下他方側縁部33の突条34上に載置され、梁一方側屋根材3bの下他方側縁部33は梁2の下屋根材受け部12上に載置される。
梁一方側屋根材3bは、中間屋根材3cと同様に、傾けたり回転させたりしなくても下一方側縁部32が先に取付けた屋根材3の上他方側縁部28と、下他方側縁部33が梁2の上屋根材受け部13とそれぞれ干渉せず、まっすぐ下に下ろして取付できるため、施工性が良い。また、梁一方側屋根材3bの上一方側縁部27と上他方側縁部28とに垂下片35を有していることで、中間屋根材3cと梁一方側屋根材3bとの連結部、梁一方側屋根材3bと梁2との連結部に雨水が浸入しにくくなっており、仮に浸入したとしても屋根材3同士の連結部及び屋根材3と梁2との連結部には排水溝29,14が設けてあり、排水溝29,14の後端部は後枠17上に載置されているため、浸入した雨水は排水溝29,14を通じて後枠17の樋部22へと流れるため、屋根材3同士の間や屋根材3と梁2の間、屋根材3と後枠17の間から雨水が漏れることがない。
次に、図13-3(e)に示すように、梁2の他方側に中間屋根材(一の屋根材)3cを上方から配置し、上一方側縁部27を梁2の上屋根材受け部13上に載置し、上方から排水溝14に螺入するねじ15で固定する。中間屋根材3cの下一方側縁部32は、梁2の下屋根材受け部12上に載置される。
梁2の上屋根材受け部13が下屋根材受け部12よりも一方側に位置しており、中間屋根材3cの上一方側縁部27が下一方側縁部32よりも一方側に位置していることで、中間屋根材3cを傾けたり回転させたりしなくても下一方側縁部32が梁2の上屋根材受け部13と干渉せず、中間屋根材3cをまっすぐ下に下ろして取付できるため、施工性が良い。また、中間屋根材3cの上一方側縁部27に垂下片35を有していることで、梁2と中間屋根材3cとの連結部に雨水が浸入しにくくなっており、仮に浸入したとしても梁2と中間屋根材3cとの連結部には排水溝14が設けてあり、排水溝14の後端部は後枠17上に載置されているため、浸入した雨水は排水溝14を通じて後枠17の樋部22へと流れるため、梁2と中間屋根材3cとの間や中間屋根材3cと後枠17の間から雨水が漏れることがない。
次に、図13-3(f)に示すように、取付けた中間屋根材3cの他方側に別の中間屋根材(他方側屋根材)3cを取付ける。中間屋根材3cは、上一方側縁部27を先に取付けた中間屋根材(一の屋根材)3cの上他方側縁部28上に載置し、上方から排水溝29に螺入するねじ15で固定する。下一方側縁部32は、先に取付けた中間屋根材3cの下他方側縁部33上に載置される。中間屋根材(他方側屋根材)3cは、傾けたり回転させたりしなくても下一方側縁部32が先に取付けた中間屋根材(一の屋根材)3cの上他方側縁部28と干渉せず、中間屋根材3cをまっすぐ下に下ろして取付できるため、施工性が良い。
その後、同様に中間屋根材3cを順次取付けてゆき、他方側の梁2の手前まで来たら、図13-2(d)に示すように、中間屋根材3cと梁2との間に梁一方側屋根材3bを取付ける。
その後、他方側の梁2の他方側に、図13-3に示すように、中間屋根材3cを順次取付ける。すべての屋根材3を取付けたら、図11に示すように、他方側端部の屋根材3に側枠30を取付ける。
このように本カーポートの屋根4は、アルミ形材製の屋根材3,3,…を前枠16及び後枠17の長手方向の一方側端部から他方側に向かって、側縁部同士を互いに連結し、且つ梁2に隣接する屋根材3の側縁部を梁2と連結しながら取付けて構成したので、従来のようにフレームを組んで屋根の骨組みを形成する必要がないため、施工性が良い。しかも、各屋根材3は、傾けたり回転させたりすることなく、前枠16・後枠17間にまっすぐ下に下ろして取付できるため、施工性がさらに向上している。
さらに本カーポートは、屋根材3,3,…の下面と梁2,2の下面とでフラットな天井面が形成されているので意匠性に優れ、屋根材3,3,…に天井材(下壁24)を一体に備えているため、天井材を別途取付ける必要がなく、施工性が良い。
しかも本カーポートは、屋根材3同士の連結部、屋根材3と梁2との連結部、屋根材3と側枠30との連結部に排水溝29,14をそれぞれ有しており、各排水溝29,14の後端部を後枠17上に載置してあり、排水溝29,14を流下した雨水が後枠17の樋部22に流れるため、屋根材3同士の間、屋根材3と梁2との間、屋根材3と側枠30との間、屋根材3と後枠17との間から雨水が漏れることがない。
以上の説明では、屋根材3,3,…は一方側から他方側に向かって順次取付けているが、屋根材3,3,…の向きを前後反転させることで、屋根材3,3,…を他方側から一方側に向かって順次取付けることもできる。屋根4の他方側に隣接して家の屋根があるなどして、屋根4の他方側に作業者が体を入れられないときは、そのように屋根材3,3,…を他方側から一方側に向かって順次取付けることで、屋根4の施工が問題なく行える。
次に、壁6の部分の構造について説明する。図14,15に示すように、一方側の柱1と他方側の柱1の中間位置には補助柱36が地面から立設して設けてあり、一方側の柱1と補助柱36との間、補助柱36と他方側の柱1との間に胴縁37が取付けてある。胴縁37は、柱1,36,1間の上部と中間部と下部の3箇所に設けてある。
一方側及び他方側の柱1,1間の上部には、図14,17に示すように、上横材38が設けてある。上横材38は、下向きに開口した溝39を有し、胴縁37に取付けて胴縁37の前側と後側の両側に設けてある。一方側及び他方側の柱2,2間の下部には、下横材40が設けてある。下横材40は、上向きに開口した溝41を有し、胴縁37に取付けて胴縁37の前側と後側の両側に設けてある。下横材40は、水勾配が付けられた土間42に近接して設けてあり、下横材40と土間42との隙間は塞ぎ材43を設置して塞いである。なお下横材40は、地面に埋め込んで設置してあってもよいし、塞ぎ材43を介さずに土間42に近接して設けてあってもよい。
一方側及び他方側の柱1,1の間には、図14,15に示すように、柱1と平行に配置された複数の壁材5,5,…が左右方向に並べて取付けてある。壁材5は、胴縁37に取付けて胴縁37の前側と後側の両側に設けてある。壁材5,5,…は、図17に示すように、上端部を上横材38の溝39に呑み込ませ、下端部を下横材40の溝41に呑み込ませ、胴縁37にねじ44で固定して取付けてある。前側の上横材38は、屋根材3の下面に隣接して配置してあり、前側の壁材5と天井材(屋根材の下壁)24とが上横材38を介してほぼ連続している。後側の上横材38は、後枠17の下面に隣接して配置してあり、後側の壁材5と屋根材3とが上横材38と樋(後枠の樋部)22を介してほぼ連続している。
図15に示すように、壁材5は幅寸法が柱2の幅寸法と略同じになっており、前側の壁材5は柱1の前側の見付面とほぼ同面となっており、後側の壁材5は柱1の後側の見付面とほぼ同面となっている。したがって、壁6を前側と後側から見ると、柱1と壁材5,5,…の見分けがつかず、柱1,1と壁材5,5,…とが合わさって一つの壁6を構成している(図1,2参照)。
壁材5は、アルミニウム合金の押出形材で形成したものであり、図15に示すように、一方側及び他方側の端部に配置される端部壁材5aと、端部壁材5aの他方側に隣接して配置される第1の中間壁材5bと、第1の中間壁材5bと他方側端部の端部壁材5aとの間に並べて配置される複数の第2の中間壁材5cの3種類がある。
端部壁材5aは、図16に示すように、見付壁45と、見付壁45の裏面側に突設した縦リブ46と、見付壁45の裏面側に突設した一対の弾性片47,47を有し、胴縁37に予め取付けられたベース材48の取付溝49内に一対の弾性片47,47を弾発的に係止して取付けられている。見付壁45の他方側縁部には、後側に曲げてから他方側に曲がる形でクランク状に形成した折曲部50を有している。端部壁材5aは、ベース材48を介して側縁部が柱1と連結されている。
第1の中間壁材5bは、見付壁45と、見付壁45の裏面側に突設した2本の縦リブ46と、見付壁45の裏面側より一方側と他方側にそれぞれ突設した取付片51,51を有し、各取付片51を胴縁37に当接してねじ44で固定して取付けてある。見付壁45の一方側及び他方側の縁部には、裏面側に向けて突出する突条52を有し、突条52の先端を隣の壁材5のクランク状に曲がった折曲部50に突き当てることで、隣の壁材5の側縁部と係合し連結してある。
第2の中間壁材5cは、見付壁45と、見付壁45の裏面側に突設した2本の縦リブ46と、見付壁45の裏面側から他方側に突設した取付片51を有し、取付片51を胴縁37に当接してねじ44で固定して取付けてある。見付壁45の一方側縁部には裏面側にクランク状に曲がった折曲部50を有し、その折曲部50に第1の中間壁材5bの側縁部に形成された突条52の先端を突き当てることで、隣の壁材5の側縁部と係合し連結してある。見付壁45の他方側縁部には、裏面側に向けて突出する突条52を有し、突条52の先端を他方側に隣接する第2の中間壁材5cの一方側縁部のクランク状に曲がった折曲部50に突き当てることで、隣の壁材5の側縁部と係合し連結してある。
なお、壁材5の側縁部同士の連結の仕方、壁材5の側縁部の柱1との連結の仕方は様々考えられ、上述の実施形態に限定されない。例えば、壁材5の側縁部同士が互いに嵌合した状態で連結してあったり、ビス等で固定して連結してあってもよい。
次に、壁6の部分の施工手順を説明する。まず、図18-1(a)に示すように、補助柱36を設置する。
次に、図18-1(b)に示すように、一方側の柱1と補助柱36との間、補助柱36と他方側の柱1との間に、胴縁37を取付ける。
次に、図18-2(c)に示すように、柱1,1間の上部に上横材38を取付け、柱1,1間の下部に下横材40を取付ける。
次に、図18-3(d)と図18-4(g)に示すように、一方側の柱1の他方側に隣接する位置と、他方側の柱1の一方側に隣接する位置とにベース材48を取付ける。
次に、図18-3(e)に示すように、一方側のベース材48から所定の寸法だけ離して第1の中間壁材5bを取付ける。中間壁材5bの取付けは、上横材38の溝39と下横材40の溝41間に上下けんどんで取付けてから(図17参照)、取付片51を胴縁37に当接してねじ44で固定する。
次に、図18-3(f)に示すように、第1の中間壁材5bの他方側に隣接して第2の中間壁材5cを取付ける。
その後、図18-4(g)に示すように、第2の中間壁材5cを他方側に向かって順次取付ける。
その後、図18-4(h)に示すように、予め取付けておいたベース材48の取付溝49に弾性片47,47を弾発的に係止して柱1,1に隣接する位置に端部壁材5a,5aを取付ける。
その後、図18-4(i)に示すように、胴縁37の後側にも同様に壁材5,5,…を取付ける。
このように本カーポートの壁6は、間隔をおいて配置した柱1,1間に複数の壁材5,5,…を柱1,1と平行に配置し、壁材5の側縁部同士を互いに連結し、柱1に隣接する壁材5の側縁部を柱1と連結したので、施工性が良い。柱1,1間の上部に上横材38を設置し、柱1,1間の下部に下横材40を設置し、壁材5,5,…の上下端部を上横材38と下横材40にそれぞれ呑み込ませたことで、施工性が向上すると共に、意匠性も良い。
また本カーポートの壁6は、壁材5,5,…の幅が柱1,1の幅とほぼ同じになっており、且つ壁材5,5,…が柱1,1の見付面とほぼ同面になっていることで、意匠性が良い。さらに本カーポートの壁6は、柱1,1間に胴縁37が設けてあり、壁材5,5,…は胴縁37の前側と後側にそれぞれ設置されているので、壁6の前側から見た意匠と後側から見た意匠が同じになり、どちらから見ても意匠性が良い。
図19~24は、本発明の第2実施形態に係るカーポートを示している。第1実施形態とは、梁2の形状と屋根材3の形状が異なっている。
梁2は、図21,23に示すように、上下寸法が左右寸法よりも小さいアルミ製の略矩形断面の中空形材であり、梁2の下面が屋根材3の下面と同面になっており、且つ梁2の上面が屋根材3の上面と同面になっている。また、梁2の左右寸法は屋根材3の左右寸法とほぼ同じになっている。梁2は、図23に示すように、上面の左右両側の側縁部に屋根材3の上壁23を連結するための屋根材連結部53を有し、屋根材連結部53には排水溝14が形成されている。
屋根材3は、アルミニウム合金の押出形材で形成したものであり、図21~24に示すように、上壁23及び下壁24と、両壁を繋ぐ2つの縦壁25とを有する略矩形断面の中空形材となっており、天井材(下壁24)を一体に有するものとなっている。屋根材3は、図20に示すように、前側及び後側の端部において縦壁25を切り欠いてあり、下壁24を後側にのばして後枠17を下から隠してあるとともに、下壁24を前側にのばして前枠16を下から隠してある。これにより、屋根4を下から見て後枠17と前枠16が屋根材3の下壁(天井材)24で隠れて見えないようにしている。
また本カーポートの屋根4は、図21~24に示すように、下面側(天井面)だけでなく上面側もフラットになっている。
屋根材3には、図21~24に示すように、一方側端部に配置される端部屋根材3aと、梁2の一方側に隣接する位置に配置される梁一方側屋根材3bと、梁2の他方側に隣接する位置に配置される梁他方側屋根材3dと、その他の屋根材(以後、中間屋根材)3cの4種類がある。
端部屋根材3aは、図22に示すように、左右対称な断面形状となっており、左右の縦壁25の上部から側方に突出して連結部54が形成してある。連結部54には、先端側にねじ受け溝を兼ねる排水溝55aが形成してあると共に、縦壁25との間にも排水溝55bが形成してある。左右の縦壁25の連結部54よりも上方位置には、タイト材突き当て部56が側方に突出して形成してある。図中の符合26は、屋根材3を前枠16及び後枠17に固定しているねじである。
図22に示すように、端部屋根材3aには側枠30が排水溝55aに螺入するねじ31で取付けてあり、側枠30で端部屋根材3aの一方側を覆ってある。側枠30は、端部屋根材3aの連結部54上に重なる上壁57を有し、上壁57の他方側縁部下面側にはタイト材58が設けてあり、タイト材58を端部屋根材3aのタイト材突き当て部56に突き当ててある。図24に示すように、他方側の端部に配置される屋根材(中間屋根材)3cにも同様に側枠30が取付けられている。
中間屋根材3cは、図22に示すように、上壁23の一方側縁部27が下壁24の一方側縁部32よりも一方側にのびており、この部分を一方側に隣接する屋根材3の連結部54上に重ね、排水溝55aに螺入するねじ15で固定してある。上壁23の一方側縁部27の下面側にはタイト材58が設けてあり、タイト材58を一方側に隣接する屋根材3のタイト材突き当て部56に突き当ててある。また中間屋根材3cは、他方側の縦壁25の上部から側方に突出して連結部54が形成してある。連結部54には、先端側にねじ受け溝を兼ねる排水溝55aが形成してあると共に、縦壁25との間にも排水溝55bが形成してある。他方側の縦壁25の連結部54よりも上方位置には、タイト材突き当て部56が側方に突出して形成してある。
梁一方側屋根材3bは、図23に示すように、上壁23の一方側縁部27が下壁24の一方側縁部32よりも一方側にのびており、この部分を一方側に隣接する屋根材3の連結部54上に重ね、排水溝55aに螺入するねじ15で固定してある。上壁23の一方側縁部27の下面側にはタイト材58が設けてあり、タイト材58を一方側に隣接する屋根材3のタイト材突き当て部56に突き当ててある。上壁23の他方側縁部28は、梁2に形成された屋根材連結部53上に重ね、排水溝14に螺入するねじ15で固定してある。
梁他方側屋根材3dは、図23に示すように、上壁23の一方側縁部27を梁2に形成された屋根材連結部53上に重ね、排水溝14に螺入するねじ15で固定してある。また梁他方側屋根材3dは、他方側の縦壁25の上部から側方に突出して連結部54が形成してある。連結部54には、先端側にねじ受け溝を兼ねる排水溝55aが形成してあると共に、縦壁25との間にも排水溝55bが形成してある。他方側の縦壁25の連結部54よりも上方位置には、タイト材突き当て部56が側方に突出して形成してある。連結部54には、他方側に隣接する屋根材3(中間屋根材3c)の上壁23の一方側縁部27が重ねられ、タイト材58をタイト材突き当て部56に突き当てた上で、排水溝55aに螺入するねじ15で固定してある。
上述した屋根材3は、第1実施形態と同様に、一方側端部のものから他方側に向かって順次取付けられる。本実施形態の屋根材3は、下壁24が前枠16及び後枠17の下方までのびている関係で、第1実施形態のように前枠16・後枠17間に上方からまっすぐ下ろして取付けることができないが、図25(a),(b)に示すように、屋根材3を前後方向に対して傾けた状態で前後枠16,17間に配置した後、屋根材3を水平面内で回転させることで取付けることができる。また、屋根材3と梁2との間に屋根材3(梁一方側屋根材3b)を取付けるときは、図26に示すように、前枠16側の縦壁25の切欠きを長めに形成しておき、前枠16・後枠17間に前後けんどんにて取付けることができる。
図27~31は、本発明の第3実施形態に係るカーポートを示している。第1・第2実施形態とは、屋根4の構造が異なっている。
屋根4は、図27,28に示すように、前枠16と後枠17との間に垂木60が左右方向に間隔をおいて取付けてあり、梁2と垂木60の上面間と、垂木60同士の上面間とに屋根材3,3,…を取付けてある。また、垂木60同士の下面間と梁2の下面とに天井材61,61,…が取付けてある。屋根材3,3,…は、図27に示すように、前側の端部が前枠16上に載置してあり、後側の端部が後枠17上に載置してある。天井材61,61,…は、前側の端部が前枠16の下方にのびており、前枠16を下から隠しており、後側の端部が後枠17の下方にのびており、後枠17を下から隠している。
梁2は、図30に示すように、上下寸法が左右寸法よりも小さいアルミ製の略矩形断面の中空形材であり、梁2の上面が屋根材3,3,…の上面と同面になっている。また、梁2の左右寸法は屋根材3,3,…及び天井材61,61,…の左右寸法とほぼ同じになっている。梁2は、上面の左右両側の側縁部に屋根材連結部53を有し、屋根材連結部53には排水溝14とタイト材突き当て部56が形成されている。
垂木60も、アルミニウム合金の押出形材で矩形断面の中空状に形成してあり、前側の端部を前枠16にねじ止めし、後側の端部を後枠17にねじ止めして取付けてある(図27参照)。
屋根材3は、アルミニウム合金の押出形材で帯板状に形成したものであり、図28に示すように、梁2の一方側に隣接する位置に取付けられる梁一方側屋根材3bと、それ以外の一般屋根材3eの2種類がある。
一般屋根材3eは、図29に示すように、一方側縁部にタイト材58が上向きに設けてある。他方側縁部には、垂木60の上面に当接してねじ81で固定される取付部62を有し、取付部62の一方側に隣接して排水溝29とタイト材突き当て部56が形成されている。
梁一方側屋根材3bは、図30に示すように、一方側縁部にタイト材58が上向きに設けてあり、他方側縁部には上面が開放したコ字型断面の取付部63を有し、取付部63を梁2の排水溝14の底面に当接してねじ15で固定してある。取付部63の溝は、目板64を取付けて塞いである。
天井材61は、アルミニウム合金の押出形材で帯板状に形成したものであり、図29に示すように、他方側縁部に垂木60の下面に当接してねじ65で固定される取付部66を有し、取付部66の他方側に隣接して係止溝67が形成してあり、係止溝67内に隣の天井材61の一方側縁部を挿入係止してある。
次に、屋根材3の施工手順を説明する。まず、図32-1(a)に示すように、前枠16・後枠17間に垂木60を取付けた後、一方側端部の垂木60の上面に屋根材スタート材68を取付ける。屋根材スタート材68には、一般屋根材3eの他方側縁部と同様に排水溝29とタイト材突き当て部56が形成されている。
次に、図32-1(b)に示すように、屋根材3(一般屋根材3e)の一方側縁部を屋根材スタート材68の排水溝29内に差し入れ、図32-1(c)に示すように、タイト材58をタイト材突き当て部56に突き当てるとともに、取付部62を垂木60の上面に当接してねじ81で固定する。
同様にして、垂木60上面間に屋根材3(一般屋根材3e)を順次取付けてゆき、梁2の一方側に隣接する垂木60まできたら、図32―2(d),(e)に示すように、当該垂木60と梁2間に梁一方側屋根材3bを取付ける。
その後、梁2と梁2の間、梁2の他方側にも同様にして屋根材3を順次取付けてゆき、全ての屋根材3を取付けたら、図29,31に示すように、一方側及び他方側の端部の垂木60に側枠30を取付ける。
次に、天井材61の施工手順を説明する。まず、図32-3(f)に示すように、一方側端部の垂木60の下面に天井材スタート材69を取付ける。天井材スタート材69には、天井材61の他方側縁部と同様に係止溝67が形成されている。
次に、図32-3(g)に示すように、天井材スタート材69の係止溝67に一方側縁部を挿入係止し、他方側縁部に形成された取付部66を垂木60の下面に当接してねじ65で固定して天井材61を取付ける。以後、図32-3(h)に示すように、同様にして天井材61を他方側に向かって順次取付ける。
全ての天井材61を取付けたら、図31に示すように、他方側端部の垂木60の下面に天井材エンドキャップ70を取付ける。
以上の説明では、屋根材3及び天井材61を一方側端部から他方側に向かって順次取付けていたが、屋根材3及び天井材61の向きを前後反転させることで、屋根材3及び天井材61を他方側の端部から一方側に向かって順次取付けることもできる。
第2,3実施形態においても、第1実施形態と同様に、柱1,1間に壁6を設けることができる。
第1~3実施形態のカーポートにおいては、屋根4を前側で支えるためにサポート柱71を設置することがある。図33は、第1実施形態のカーポートの梁2の下面にサポート柱71を連結した状態を示している。
梁2の下面には、サポート柱連結具72が取付けてある。サポート柱連結具72は、金属の板を折り曲げて形成してあり、梁2の下面に当接してねじ止めされる取付部73と、取付部73から下方に突出する上面側が開放したコ字型断面の突部74を有し、突部74の底壁には、図34に示すように、横長の長方形の孔75が形成してある。サポート柱連結具72は、後述するサポート柱71の係合部76が入り込むだけの高さを有するものとなっている。なお、サポート柱連結具72は、前枠16の下面に取付けることもできる。
このサポート柱連結具72は、金属の板をプレス加工することにより容易に製造することができる。
サポート柱71は、図33に示すように、アルミ等の金属で角筒状に形成してあり、その上部に屋根連結金具77がボルト・ナット(回転軸)78で取付けてある。屋根連結金具77は、金属の板を折り曲げて形成したものであり、サポート柱71の上端部に挿入してボルト・ナット78で取付けてあり、上部がサポート柱71から突出している。その突出部分79は、図34に示すように、下側が開放したコ字型断面に形成されており、対向する側壁に切欠き80を形成することで、突出部分79の上部にサポート柱連結具72と係合する係合部76を形成してある。
このサポート柱71は、金属製の角パイプを適当な長さに切断し、その上端部に屋根連結金具77を挿入してボルト・ナット78で連結することにより、容易に製造することができる。
サポート柱連結具72にサポート柱71を連結する際には、図35(a)に示すように、サポート柱71を突出部分79の側壁がサポート柱連結具72の孔75の長手方向に沿う向きで支持し、図35(b)に示すように、突出部分79の上部をサポート柱連結具72の孔75に挿入する。その後、サポート柱71を中心軸回りに90°回転させると、図35(c)に示すように、切欠き80にサポート柱連結具72の突部74の底壁が係合し、係合部76がサポート柱連結具72に抜けないように且つがたつかないように保持される。サポート柱71は、図33(a)に示すように、ボルト・ナット78を支点として角度を調整することができる。
このように本カーポートは、サポート柱71の上端部にサポート柱連結具72と係合する係合部76を有し、係合部76よりも下にサポート柱71の角度を調整するための回転軸(ボルト・ナット)78を設けたので、サポート柱連結具72及びサポート柱71の製造が容易であるとともに、サポート柱連結具72には回転軸を設ける必要がないので高さを低く抑えられるため、サポート柱71を取り外したときでもサポート柱連結具72が目立たない。
図36は、第3実施形態のカーポートの梁2の下面にサポート柱71を連結した状態を示している。第3実施形態のカーポートは、梁2の下面に天井材61が取付けてあり、梁2の下面に取付けたサポート柱連結具72は、梁2の下面に当接してねじ止めされた取付部73が天井材61で隠れており、突部74だけが天井材61に形成された孔からのぞいている。
上記の実施形態によれば、サポート柱連結具72の大部分が天井材61で隠れるため、サポート柱連結具72をより一層目立たなくすることができる。
以上に述べたように本構造体(第1,2,3実施形態)は、間隔をおいて配置した梁2,2と、梁2,2間に配置した複数の屋根材3,3,…とを備え、各屋根材3は、梁2,2と平行に配置してあり、側縁部同士が互いに連結されており、梁2,2に屋根材3の側縁部が連結されている構造としたので(図8,21,28参照)、施工性が良い。
しかも本構造体(第1,2,3実施形態)は、屋根材3は、梁2とほぼ同じ高さに配置してあることで、梁2が目立たなくなり、意匠性が良い。
また、本構造体(第1,2実施形態)は、梁2と屋根材3は中空部を有する押出形材で形成してあるので(図8,21参照)、梁2と屋根材3とで強度を負担させられるので、屋根4の強度を保持できる。
また、本構造体(第3実施形態)は、梁2,2間に梁2,2と平行に配置した垂木60,60…を有し、梁2と垂木60の上面間と、垂木60同士の上面間に屋根材3,3,…を配置したので(図28参照)、屋根材3を軽量化することができ、屋根材3の取付けが容易に行える。
また、本構造体(第1,2,3実施形態)は、梁2,2の前端部間に架設した前枠16と、梁2,2の後端部間に架設した後枠17を有し、屋根材3の前側の端部を前枠16に固定し、屋根材3の後側の端部を後枠17に固定することで(図7,20,27参照)、屋根4の施工が容易に行える。
また、本構造体(第1,2,3実施形態)は、梁2,2の後端部間に架設した後枠17を有し、後枠17は樋部22を有し、梁2,2と屋根材3,3,…は、後側が低くなるように傾斜しており、屋根材3,3,…の後端部を樋部22にのぞませてあることで(図7,20,27参照)、屋根4上に降った雨水を後枠17の樋部22に集めて排水できる。
また、本構造体(第1実施形態)は、柱1,1間に配置した複数の壁材5,5,…を備え、各壁材5は、柱1と平行に配置してあり、側縁部同士が互いに連結されており、柱1に壁材5の側縁部が連結されているので(図14,15参照)、柱1,1間に壁6を容易に設置することができ、且つ意匠性が良い。
また、本構造体(第1,2,3実施形態)は、屋根材3,3,…がアルミ製のため日射を遮ることができ、カーポートに適用した場合、車を色褪せや日焼けから守ることができ、また、屋根4の下が暑くならない。
また、本構造体(第1,2,3実施形態)は、屋根4が柱1,1の後側まであるため(例えば、図3参照)、梁2,2の下に屋根を吊り下げる場合と比べ、屋根4を敷地の境界ぎりぎりまで設けることができ、屋根4でカバーされる面積を大きくできる。
本構造体の製造方法(第1,2,3実施形態)は、間隔をおいて配置した梁2,2の前端部間に前枠16を、後端部間に後枠17をそれぞれ架設し、前枠16及び後枠17の長手方向の一方側端部から他方側に向かって屋根材3,3,…を、側縁部同士を互いに連結し、梁2に隣接する屋根材3の側縁部を梁2と連結して取付けることで(図13-1~3参照)、屋根4の施工が簡単に行え、施工性が良い。
また、本構造体の製造方法(第1,2,3実施形態)は、前枠16及び後枠17の長手方向端部に配置される屋根材3a,3cは、一方側又は他方側の側縁部に側枠30の取付部を有するので(図9,11,22,24,29,31参照)、側枠30の取付けが容易に行える。
屋根材3は、中空部を有する形材で形成してあるので(図8,21参照)、屋根材3にて強度を負担することができるので、屋根4の強度を高めることができる。
本構造体の製造方法(第3実施形態)は、梁2,2間に配置した垂木60,60,…を有し、垂木60,60,…で屋根材3を支持しているので(図28参照)、屋根材3を軽量化し、屋根材3の取付けを容易に行える。
本構造体(第1,2実施形態)は、間隔をおいて配置した柱1,1と、柱1,1にそれぞれ支持した梁2,2と、梁2,2間に配置した複数の屋根材3,3,…とを備え、屋根材3,3,…は、中空部を有する形材で形成してあって、梁2,2と平行に配置してあり、梁2,2の下面と屋根材3,3,…の下面が略同面であることで(図8,21参照)、屋根材3,3,…を取付けた後に天井材を別途取付ける必要がないので、施工性が良い。屋根4の下面が略フラットになり、しかも梁2,2が目立たないため、意匠性も良い。
本構造体(第2実施形態)は、梁2,2の後端部に架設した後枠17を有し、屋根材3,3,…は、下壁24を後方にのばして後枠17を下から隠してあるので(図20参照)、屋根4を下から見たときに後枠17が見えないので、意匠性が向上する。
本構造体(第2実施形態)は、梁2,2の前端部に架設した前枠16を有し、屋根材3,3,…は、下壁24を前方にのばして前枠16を下から隠してあるので(図20参照)、屋根4を下から見たときに前枠16が見えないので、意匠性が向上する。
本構造体(第1実施形態)は、間隔をおいて設けた柱1,1と、柱1,1にそれぞれ支持した梁2,2と、柱1,1間に配置した複数の壁材5,5,…と、梁2,2間に配置した複数の屋根材3,3,…とを備え、壁材5,5,…は、柱1,1と平行に配置してあり、側縁部同士を互いに連結してあり、屋根材3,3,…は、梁2,2と平行に配置してあり、側縁部同士を互いに連結してあり、壁材5,5,…と屋根材3,3,…は同じ幅になっており、壁材5,5,…と屋根材3,3,…とが連続的に配置してあるので(図1,2参照)、施工性が良い。しかも、屋根4の部分と壁6の部分の意匠が連続することで、意匠性も良い。
本構造体(第1実施形態)は、壁材5,5,…と柱1,1の幅がほぼ同じであることで(図1,2参照)、柱1,1が目立たなくなり、意匠性が向上する。
本構造体(第1実施形態)は、壁材5,5,…と柱1,1とがほぼ同面になっていることで(図1,2参照)、柱1,1が目立たなくなり、意匠性が向上する。
本構造体(第1実施形態)は、屋根材3,3,…と梁2,2の幅がほぼ同じであることで(図1,2参照)、梁2,2が目立たなくなり、意匠性が向上する。
本構造体(第1実施形態)は、屋根材3,3,…と梁2,2とがほぼ同面になっていることで(図1,2参照)、梁2,2が目立たなくなり、意匠性が向上する。
本構造体(第1実施形態)は、壁材5,5,…と天井材(屋根材の下壁24)とが上横材38を介してほぼ連続しているので(図2,17参照)、意匠性が良い。
本構造体(第1実施形態)は、壁材5,5,…と屋根材(屋根材の上壁23)とが上横材38と樋(樋部)22を介してほぼ連続しているので(図1,17参照)、意匠性が良い。
本構造体(第1実施形態)は、屋根材3,3,…と天井材(下壁24)は、一体で形成してあるので(図8~11参照)、施工性が良い。
請求項1記載の発明による構造体(第1,2,3実施形態)は、連結して配置される複数の屋根材3,3,…と、複数の屋根材3,3,…の後端部側に位置する後枠17とを備え、屋根材3,3,…は、隣りの屋根材3との連結部に排水溝29,55a,55bを有し、後枠17は、樋部22を有し、排水溝29,55a,55bの後端部を後枠17上に載置してあり、排水溝29,55a,55bを流下した水が樋部22に流れるようにしたので(図7,9,20,22,27,29参照)、施工性が良いとともに、屋根材3同士の間や屋根材3と後枠17の間から水が漏れるのを防止できる。
請求項2記載の発明による構造体(第1,2,3実施形態)は、梁2,2と、梁2,2と平行に配置した屋根材3,3,…と、梁2,2と屋根材3,3,…の後端部側に位置する後枠17とを備え、梁2,2は、屋根材3の連結部に排水溝14を有し、後枠17は、樋部22を有し、排水溝14の後端部を後枠17上に載置してあり、排水溝14を流下した水が樋部22に流れるようにしたので(図6,10,23,30参照)、施工性が良いとともに、梁2と屋根材3の間や屋根材3と後枠17の間から水が漏れるのを防止できる。
請求項3記載の発明による構造体(第1,2,3実施形態)は、側枠30と、側枠30と平行に配置した屋根材3,3,…と、側枠30と屋根材3,3,…の後端部側に位置する後枠17とを備え、屋根材3,3,…は、側枠30との連結部に排水溝29,55a,55bを有し、後枠17は、樋部22を有し、排水溝29,55a,55bの後端部を後枠17上に載置してあり、排水溝29,55a,55bを流下した水が樋部22に流れるようにしたので(図7,9,20,22,27,29参照)、施工性が良いとともに、側枠30と屋根材3の間や屋根材3と後枠17の間から水が漏れるのを防止できる。
屋根材3は、側縁部を排水溝29,55a,55bに被せて排水溝29,55aに螺入するねじ15でねじ止めしてあり、排水溝29,55aの外側に垂下する垂下片35を有するので(図9,10,22,23,29,30)、排水溝29,55a,55bに水が入りにくく、仮に入っても排水溝29,55a,55bを通じて排水することができる。
本構造体(第1,第3実施形態にサポート柱71を取付けたもの、図33,36参照)は、梁2と、前枠16と、サポート柱連結具72と、サポート柱71とを備え、サポート柱連結具72は、梁2又は前枠16の下面に取付けてあり、サポート柱71は、上端部にサポート柱連結具72と係合する係合部76を有し、係合部76よりも下にサポート柱71の角度を調整するための回転軸(ボルト・ナット)78を有するので、サポート柱連結具72には回転軸を設ける必要がないので、サポート柱連結具72及びサポート柱71の製造が容易である。また、サポート柱連結具72に回転軸を有しないことで、サポート柱連結具72の高さを低く抑えられるため、サポート柱連結具72が目立たない。
本構造体は、サポート柱71の中に回転軸78が設けてあるので(図33,36参照)、回転軸78が目立たず、サポート柱71の上端部をすっきりした外観にできる。
サポート柱71は、係合部76をサポート柱連結具72に形成された孔75に挿入し、中心軸回りに回転することで、係合部76がサポート柱連結具72に保持されるようにしたので(図35参照)、サポート柱連結具72にサポート柱71を容易に且つ安定して連結することができる。
サポート柱連結具72は、サポート柱71の係合部76が入り込むだけの高さを有するものとすることで(図33,36参照)、サポート柱連結具72をより一層目立たなくすることができる。
本構造体(第1実施形態)は、間隔をおいて配置した柱1,1と、柱1,1間に配置した複数の壁材5,5,…を備え、各壁材5は、柱1と平行に配置してあり、側縁部同士が互いに連結されており、柱1に壁材5の側縁部が連結されている構造としたので(図14~17参照)、施工性が良い。
柱1と壁材5,5,…は、押出形材で形成してあるので、柱1と壁材5,5,…の色や質感を統一して意匠性を向上させることができる。
本構造体(第1実施形態)は、柱1,1間に胴縁37が設けてあり、壁材5,5,…は、胴縁37の前側と後側に設けてあることで(図15参照)、壁材5,5,…の取付けが容易に行え、施工性が向上するとともに、前側と後側を同じ意匠にすることができ、意匠性も向上する。
本構造体(第1実施形態)は、柱1,1間の上部に設けた上横材38と、柱1,1間の下部に設けた下横材40を有し、壁材5,5,…は、上横材38と下横材40の間にけんどんで取付けるようにしたので(図17参照)、施工性がさらに向上するとともに、壁材5,5,…の小口が上下横材38,40で隠れるので、意匠性も向上する。
本構造体(第1実施形態)は、柱1,1の見付面と壁材5,5,…の見付面がほぼ同面であるため(図15,16参照)、意匠性が良い。
本構造体(第1実施形態)は、柱1,1と壁材5,5,…の幅寸法がほぼ同じであるため(図15,16参照)、意匠性が良い。
本構造体の製造方法(第1実施形態)は、間隔をおいて配置した柱1,1間に上横材38と下横材40を設置し、上横材38及び下横材40の長手方向の一方側端部から他方側に向かって壁材5,5,…を上横材38と下横材40に上下端部を呑み込ませ、且つ側縁部同士を互いに連結させて順次取付けることで(図18-1~4参照)、壁6の施工が簡単に行え、施工性が良い。
壁材5,5,…は、側縁部同士を係合させて取付けることで(図18-3,4参照)、壁材5,5,…の施工がより一層容易に行えるとともに、壁材5同士の間に隙間が生じないため、意匠性も良くなる。
壁材5,5,…は、上横材38と下横材40の間にけんどんで取付けることで、施工性がより一層向上する。
壁材5,5,…は、前側と後側の両側に取付けることで、前側と後側を同じ意匠にすることができる。
上横材38は、屋根4の下面(後枠17、天井材24,61)に当接又は近接させてあるので(図17参照)、屋根4や天井と壁6の間に隙間が生じず、意匠性が良い。
下横材40は、地面に埋め込んで、又は土間42に近接して設けてあるので(図17参照)、地面や土間42と壁6の間に隙間が生じず、意匠性が良い。
本構造体の製造方法(第1実施形態)は、柱1,1と壁材5,5,…の幅寸法がほぼ同じであるため(図15,16参照)、意匠性が良い。
本構造体の製造方法(第1実施形態)は、柱1,1間に胴縁37を設け、胴縁37の前側と後側に壁材5,5,…をそれぞれ取付けることで(図15参照)、壁材5,5,…の取付けが容易に行え、施工性が向上するとともに、前側と後側を同じ意匠にすることができ、意匠性も向上する、
本構造体(第1実施形態)は、一の屋根材(中間屋根材)3cと、一の屋根材3cの一方側に配置した一方側屋根材(端部屋根材)3aと、一の屋根材3cの他方側に配置した他方側屋根材(中間屋根材)3cとを備え、一の屋根材3cは、上一方側縁部27が下一方側縁部32よりも一方側に位置し、上他方側縁部28が下他方側縁部33よりも一方側に位置しており、一方側屋根材3aは、上他方側縁部28が下他方側縁部33よりも一方側に位置しており、他方側屋根材3cは、上一方側縁部27が下一方側縁部32よりも一方側に位置していることで、先に取付けた一方側屋根材3aの上他方側縁部28に一の屋根材3cの上一方側縁部27をオーバーラップさせて、一の屋根材3cを傾けることなくまっすぐに下に下ろして取付けることができ、次に一の屋根材3cの上他方側縁部28に他方側屋根材3cの上一方側縁部27をオーバーラップさせて、他方側屋根材3cを傾けることなくまっすぐに下に下ろして取付けることができるので(図13-1参照)、施工性が良い。
また本構造体(第1実施形態)は、一の屋根材(梁一方側屋根材)3bと、一の屋根材3bの一方側に配置した一方側屋根材(中間屋根材)3cと、一の屋根材3bの他方側に配置した梁2とを備え、一の屋根材3bは、上一方側縁部27が下一方側縁部32よりも一方側に位置し、上他方側縁部28が下他方側縁部33よりも他方側に位置しており、一方側屋根材3cは、上他方側縁部28が下他方側縁部33よりも一方側に位置しており、梁2は、上屋根材受け部13と下屋根材受け部12を有し、上屋根材受け部13が下屋根材受け部12よりも他方側に位置しているので、一の屋根材3bの上一方側縁部27を一方側屋根材3cの上他方側縁部28に、一の屋根材3bの上他方側縁部28を梁2の上屋根材受け部13にそれぞれオーバーラップさせて、一の屋根材3bを傾けることなくまっすぐ下に下ろして取付けることができるので(図13-2参照)、施工性が良い。
また本構造体(第1実施形態)は、一の屋根材(中間屋根材)3cと、一の屋根材3cの一方側に配置した梁2と、一の屋根材3cの他方側に配置した他方側屋根材(中間屋根材)3cとを備え、一の屋根材3cは、上一方側縁部27が下一方側縁部32よりも一方側に位置し、上他方側縁部28が下他方側縁部33よりも一方側に位置しており、他方側屋根材3cは、上一方側縁部27が下一方側縁部32よりも一方側に位置しており、梁2は、上屋根材受け部13と下屋根材受け部12を有し、上屋根材受け部13が下屋根材受け部12よりも一方側に位置しているので、梁2の上屋根材受け部13に一の屋根材3cの上一方側縁部27をオーバーラップさせて、一の屋根材3cを傾けることなくまっすぐに下に下ろして取付けることができ、次に一の屋根材3cの上他方側縁部28に他方側屋根材3cの上一方側縁部27をオーバーラップさせて、他方側屋根材3cを傾けることなくまっすぐに下に下ろして取付けることができるので(図13-3参照)、施工性が良い。
さらに本構造体(第1実施形態)は、前枠16と後枠17を有し、各屋根材3,3,…を前枠16と後枠17に架設してあるので(図7参照)、施工性が一層向上する。
本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。屋根材、後枠、梁及び側枠の材質や断面形状は、適宜変更することができる。梁は、長手方向の両端部を柱と接続してあってもよい。本発明は、カーポートに限らず、サイクルポート、通路シェルター、テラス屋根など、屋根を有するあらゆる構造体に適用することができる。
1 柱
2 梁
3 屋根材
4 屋根
5 壁材
6 壁
14 排水溝
16 前枠
17 後枠
22 樋部
27 上一方側縁部
28 上他方側縁部
29 排水溝
30 側枠
32 下一方側縁部
33 下他方側縁部
38 上横材
40 下横材
55a,55b 排水溝
60 垂木
61 天井材
71 サポート柱
72 サポート柱連結具
76 係合部
78 ボルト・ナット(回転軸)

Claims (2)

  1. 連結して配置される複数の屋根材と、複数の屋根材の後端部側に位置する後枠とを備え、屋根材は、屋根材同士で形成される連結部に排水溝を有し、後枠は、樋部を有し、排水溝の後端部を後枠上に載置してあり、排水溝を流下した水が樋部に流れることを特徴とする構造体。
  2. 連結して配置される複数の屋根材と、複数の屋根材の後端部側に位置する後枠とを備え、屋根材は、一縁部に排水溝を有し、隣りの屋根材の縁部を排水溝に被せて屋根材同士を連結してあり、後枠は、樋部を有し、排水溝の後端部を後枠上に載置してあり、排水溝を流下した水が樋部に流れることを特徴とする構造体。
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