JP7248407B2 - 超音波流量計、流量計測方法、および流量演算装置 - Google Patents
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Description
しかし、流体の温度や流量、流体組成、さらには超音波素子の経年劣化などの要因で、検出電圧の振幅は変化するため、適切な閾値電圧を設定することは難しいという問題があった。
従来、このような検出電圧の振幅変化に対応する技術として、検出電圧の各周期(超音波周期)のピーク電圧を検出した検出結果に基づいて閾値電圧を調整する技術が提案されている(例えば、特許文献1-2など参照)。
また、流量計測をする合間に閾値電圧を徐々に変えながらゼロクロス時刻を計測する必要があるため、連続して流量計測を行うことができなくなったり、追加の計測により消費電流を増やしてしまったりしていた。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、流量計測を中断することなく、流量計測と閾値電圧調整とを並行して正確に行える流量計測技術を提供することを目的としている。
このため、結果として、精度の高い流量計測を実現することが可能となる。さらには、閾値電圧を算出するためだけの追加計測が不要となるため、流量計全体としての消費電力を低減することが可能となる。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる超音波流量計1について説明する。図1は、超音波流量計の構成を示すブロック図である。
次に、図2および図3を参照して、本発明の原理について説明する。図2は、検出電圧とゼロクロス点との関係(片側閾値)を示す信号波形図である。図3は、先頭ゼロクロス時刻を示すヒストグラムである。なお、図2は、U1もしくはU2のいずれか1つの超音波信号を受信した際の検出電圧を表している。U1とU2に対応する検出電圧は振幅や伝搬時間が異なる。
図2に示すように、VinがVin#1である場合、目標波であるP3のVin#1が時刻Ts1にて初めてVsを超えているため、Ts1以降に検出されたゼロクロス点Z2,Z3,Z4に対応するゼロクロス時刻T2,T3,T4が、時刻配列D#1に対して格納されることになる。これにより、最初のトリガー点以降に最初に検出されたゼロクロス点、すなわちD#1の先頭に格納されている先頭ゼロクロス点Z2が、目標ゼロクロス点に相当することになる。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる流量演算装置10の構成について説明する。
図1に示すように、流量演算装置10は、主な機能部として、入出力I/F部11、記憶部12、計測制御部13、ゼロクロス検出部14、流量計算部15、流量出力部16、および閾値電圧調整部17を備えており、これら機能部は、内部バスBを介してデータやり取り可能に接続されている。これら機能部のうち、計測制御部13、ゼロクロス検出部14、流量計算部15、流量出力部16、および閾値電圧調整部17は、CPUとプログラムが協働することにより実現される。
記憶部12は、半導体メモリやハードディスクなどの記憶装置からなり、流量演算装置10での流量計測動作に用いる各種処理データやプログラムを記憶する機能を有している。
次に、図4を参照して、本実施の形態にかかる流量演算装置10の動作について説明する。図4は、第1の実施の形態にかかる閾値電圧調整処理を示すフローチャートである。
流量演算装置10のゼロクロス検出部14および閾値電圧調整部17は、計測制御部13による計測工程ごとに、図4の閾値電圧調整処理を実行する。
続いて、ゼロクロス検出部14は、トリガー点が検出されるたびにVin#iが最初にゼロ電圧とゼロクロスするセロクロス点を最大でNz個まで検出し(ステップS101)、これらゼロクロス点のゼロクロス時刻をVin#iと対応する時刻配列D#iに順次格納する(ステップS102)。
次に、図5を参照して、閾値電圧調整部17による先頭ゼロクロス判定動作について説明する。図5は、先頭ゼロクロス判定動作を示す説明図である。
閾値電圧調整部17は、図4のステップS103において、度合Rを計算する際、時刻配列D#iごとに、それぞれのD#iの先頭に格納されている先頭ゼロクロス時刻と対応する先頭ゼロクロス点が、目標ゼロクロス点または追従ゼロクロス点のいずれに相当するのか判定するため、先頭ゼロクロス判定動作を行う。
次に、図6を参照して、閾値電圧調整部17による閾値電圧の初期化動作について説明する。図6は、閾値電圧と調整範囲との関係を示す信号波形図である。
閾値電圧調整部17は、図4のステップS109において、閾値電圧Vsを初期化する際、検出電圧Vin#iの最大ピーク電圧Vmaxに基づき新たな調整範囲Vajを特定し、その調整範囲Vaj内の任意の値をVsの新たな初期値として設定する。
Vsを繰り返し調整する場合、検出電圧Vin#iの強度変化が継続すると、VajLを下回ったり、VajHを上回ったりすることになり、Vsが調整範囲Vajから外れてしまう可能性がある。
このため、例えば一連の計測工程で入力された1つもしくは複数個の検出電圧Vin#iから最大ピーク電圧Vmaxを検出しておき、予め設定されている下限係数k1および上限係数k2に基づいて新たなVajL(=k1×Vmax),VajH(=k2×Vmax)を計算し、VajLおよびVajHを更新する。
このように、本実施の形態は、閾値電圧調整部17が、ゼロクロス検出部14で得られた時刻配列D#iに基づいて、検出電圧Vin#iのうち、最初のトリガー点以降に最初に検出された先頭ゼロクロス点が、目標ゼロクロス点の1周期前に位置するゼロクロス点、すなわち予め設定されている追従ゼロクロス点に相当する、検出電圧Vin#iの度合Rを計算し、得られた度合Rと予め設定されている閾値Rthとの比較結果に基づいて閾値電圧Vsを調整するようにしたものである。
次に、図7を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる超音波流量計1および流量演算装置10について説明する。図7は、第2の実施の形態にかかる検出電圧と正負トリガー点との関係を示す信号波形図である。
本実施の形態では、図7に示すように、トリガー点の検出に用いる閾値電圧として、図2のVsに相当する正の第1の閾値電圧Vs+と、Vs+とは逆極性で、絶対値VsがVs+と等しい負の第2の閾値電圧Vs-とを用いる場合について説明する。
また、Vin#0は、標準強度を有するVinを示し、Vin#1は、標準強度より信号強度が小さいVinを示し、Vin#2は、標準強度より信号強度が大きいVinを示している。なお、Vin#0,Vin#1,Vin#2のいずれの場合においても、PA,PB,PCのピーク電圧は、先頭側から順に単調増加しているものとする。
次に、図8を参照して、本実施の形態にかかる流量演算装置10の動作について説明する。図8は、第2の実施の形態にかかる閾値電圧調整処理を示すフローチャートである。
流量演算装置10の閾値電圧調整部17は、計測制御部13による計測工程ごとに、図8の閾値電圧調整処理を実行する。
続いて、ゼロクロス検出部14は、検出したX+,X-以降で最初にVin#iがゼロ電圧とゼロクロスするセロクロス点をNz個検出し(ステップS201)、これらゼロクロス点のゼロクロス時刻をVin#iと対応する時刻配列D#iに順次格納する(ステップS202)。
なお、ステップS205,S207の後、図4のステップS106,S107と同様にして、閾値電圧調整部17は、Vs+,Vs-の再調整を実行するようにしてもよい。
このように、本実施の形態は、ゼロクロス検出部14が、ゼロクロス点を検出する際、絶対値が閾値電圧Vsと等しい正の第1の閾値電圧Vs+、および、絶対値が閾値電圧Vsと等しい負の第2の閾値電圧Vs-を、検出電圧Vin#iと比較して、検出電圧Vin#iが第1の閾値電圧Vs+と交差した正側トリガー点、または、検出電圧Vin#iが第2の閾値電圧Vs-と交差した負側トリガー点のうち、最初に検出されたいずれか一方のトリガー点以降にゼロクロス点を検出するようにしたものである。
このため、結果として、精度の高い流量計測を実現することが可能となる。さらには、Vin#iのSN比が小さくても正しい伝搬時間差が得られるため、Vin#iに対する増幅ゲインの低減や計測回数の削減を行うことができ、流量計測に要する消費電力を低減することが可能となる。
このため、Vs+,Vs-と予め設定されている適切範囲との比較結果に基づいて、流量計測状態の診断や異常計測判別を行うことが可能となる。また、校正などのメンテナンス頻度を低減でき、作業負担を軽減することができる。
次に、図13を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる超音波流量計1および流量演算装置10について説明する。図13は、第3の実施の形態にかかる検出電圧とトリガー点との関係を示す信号波形図である。
本実施の形態では、図13に示すように、トリガー点の検出に用いる閾値電圧として、図2のVsを含む互いに異なる複数の閾値電圧Vs’を用いる場合について説明する。ここでは、Vsに加えて、Vsより差分電圧ΔVsだけ低い下側閾値電圧VsLと、Vsより差分電圧ΔVsだけ高い上側閾値電圧VsHからなる、3つのVs’を用いるものとする。
また、VinNは、標準強度を有するVinを示し、VinLは、標準強度より信号強度が小さいVinを示し、VinHは、標準強度より信号強度が大きいVinを示している。なお、VinN,VinL,VinHのいずれの場合においても、PA,PC,PEのピーク電圧は、先頭側から順に単調増加しているものとする。
例えば、標準強度のVinNが入力された場合におけるPAのピーク電圧をVsとして設定した場合、VinNは、PAにおいてVsLおよびVsと交差するがVsHとは交差しておらず、PCにおいて初めてVsHと交差する。また、VinLは、PAにおいてVsLと交差しVsおよびVsHとは交差しておらず、PCで初めてVsと交差しPEで初めてVsHと交差している。また、VinHは、PAにおいて、VsL,Vs,VsHのすべてと交差している。
また、閾値電圧調整部17は、度合Rとして、検出電圧Vin#iのうち、個々の閾値電圧VsL,Vs,VsHの先頭ゼロクロス点が、目標ゼロクロス点または目標ゼロクロス点以前に位置する追従ゼロクロス点に相当する度合Rを計算する機能を有している。
次に、図14を参照して、本実施の形態にかかる流量演算装置10の動作について説明する。図14は、第3の実施の形態にかかる閾値電圧調整処理を示すフローチャートである。
流量演算装置10の閾値電圧調整部17は、計測制御部13による計測工程ごとに、図14の閾値電圧調整処理を実行する。
続いて、ゼロクロス検出部14は、検出したXA,XC,XE以降にVin#iがゼロ値とゼロクロスするセロクロス点をNz個検出し(ステップS301)、これらゼロクロス点のゼロクロス時刻をVin#iと対応する時刻配列D#iに順次格納する(ステップS302)。
なお、ステップS305,S307の後、図4のステップS108,S109と同様にして、閾値電圧調整部17は、Vs,VsL,VsHの再調整を実行するようにしてもよい。
このように、本実施の形態は、ゼロクロス検出部14が、閾値電圧Vsを含む互いに異なる複数の閾値電圧Vs’のそれぞれを検出電圧Vin#iと比較し、検出電圧Vin#iがこれら閾値電圧Vs’のうちのいずれかと最初に交差したトリガー点以降にゼロクロス点を検出し、閾値電圧調整部17が、度合Rとして、検出電圧Vin#iのうち、先頭ゼロクロス点が、目標ゼロクロス点または目標ゼロクロス点以前に位置する追従ゼロクロス点に相当する度合Rを計算するようにしたものである。
このため、結果として、精度の高い流量計測を実現することが可能となる。さらには、Vin#iのSN比が小さくても正しい伝搬時間差が得られるため、Vin#iに対する増幅ゲインの低減や計測回数の削減を行うことができ、流量計測に要する消費電力を低減することが可能となる。
また、常時、Vsから追従波のピーク電圧を把握できる。このため、Vs’と予め設定されている適切範囲との比較結果に基づいて、流量計測状態の診断や異常計測判別を行うことが可能となる。また、校正などのメンテナンス頻度を低減でき、作業負担を軽減することができる。
また、Vs調整の指標となる許容範囲Rpは50%が中心でなくてもよく、度合Rを計算したゼロクロス点の位置や個数、超音波流量計1や適用される計測環境に応じて、任意の値を設定すればよい。
また、Vs間の差分電圧ΔVsは、Vinの状態に応じて変更してもよい。例えば、隣接波間におけるピーク電圧の関係に応じて変更してもよく、Vinのブレが大きい場合はΔVsを大きくして間隔を広くとるようにしてもよい。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
Claims (4)
- 一対のトランスデューサ間で計測対象となる流体を介して超音波信号を両方向で送受信する計測工程をN(Nは2以上の整数)回実施し、これら計測工程により検出した前記超音波信号の伝搬時間差に基づいて、前記流体の流量を計測する超音波流量計であって、
前記超音波信号を受信したトランスデューサから出力される検出電圧Vin#i(iは1~Nの整数)と予め設定されている閾値電圧Vsとを比較し、前記検出電圧Vin#iが前記閾値電圧Vsと交差したトリガー点以降に、前記検出電圧Vin#iが最初にゼロ電圧と交差するゼロクロス点を検出し、前記ゼロクロス点のゼロクロス時刻を前記検出電圧Vin#iと対応する時刻配列D#iに順次格納するゼロクロス検出部と、
前記時刻配列D#iに格納されている複数の前記ゼロクロス点のゼロクロス時刻から目標ゼロクロス点に関する目標ゼロクロス時刻をそれぞれ抽出し、これら目標ゼロクロス時刻から求めた前記伝搬時間差に基づいて、前記流体の流量を計測する流量計算部と、
前記検出電圧Vin#iのうち、最初に検出された先頭ゼロクロス点が、前記目標ゼロクロス点の1周期前に位置する追従ゼロクロス点に相当する、検出電圧Vin#iの度合を計算し、前記度合と予め設定されている閾値との比較結果に基づいて前記閾値電圧Vsを調整する閾値電圧調整部と
を備え、
前記ゼロクロス検出部は、前記ゼロクロス点を検出する際、前記閾値電圧Vsを含む互いに異なる複数の閾値電圧Vs’のそれぞれを前記検出電圧Vin#iと比較し、前記検出電圧Vin#iが当該閾値電圧Vs’と最初に交差したトリガー点以降にそれぞれの前記ゼロクロス点を検出し、
前記閾値電圧調整部は、前記度合として、前記検出電圧Vin#iのうち、前記複数の閾値電圧Vs’に関する先頭ゼロクロス点が、前記目標ゼロクロス点の1周期前に位置する追従ゼロクロス点に相当する度合を計算する
ことを特徴とする超音波流量計。 - 請求項1に記載の超音波流量計において、
前記ゼロクロス検出部は、前記検出電圧Vin#iごとに前記閾値電圧を切り替えて前記検出電圧Vin#iと比較することを特徴とする超音波流量計。 - 一対のトランスデューサ間で計測対象となる流体を介して超音波信号を両方向で送受信する計測工程をN(Nは2以上の整数)回実施し、これら計測工程により検出した前記超音波信号の伝搬時間差に基づいて、前記流体の流量を計測する超音波流量計で用いられる流量計測方法であって、
ゼロクロス検出部が、前記超音波信号を受信したトランスデューサから出力される検出電圧Vin#i(iは1~Nの整数)と予め設定されている閾値電圧Vsとを比較し、前記検出電圧Vin#iが前記閾値電圧Vsと交差したトリガー点以降に、前記検出電圧Vin#iが最初にゼロ電圧と交差するゼロクロス点を検出し、前記ゼロクロス点のゼロクロス時刻を前記検出電圧Vin#iと対応する時刻配列D#iに順次格納するゼロクロス検出ステップと、
流量計算部が、前記時刻配列D#iに格納されている複数の前記ゼロクロス点のゼロクロス時刻から目標ゼロクロス点に関する目標ゼロクロス時刻をそれぞれ抽出し、これら目標ゼロクロス時刻から求めた前記伝搬時間差に基づいて、前記流体の流量を計測する流量計算ステップと、
閾値電圧調整部が、前記検出電圧Vin#iのうち、最初に検出された先頭ゼロクロス点が、前記目標ゼロクロス点の1周期前に位置する追従ゼロクロス点に相当する、検出電圧Vin#iの度合を計算し、前記度合と予め設定されている閾値との比較結果に基づいて前記閾値電圧Vsを調整する閾値電圧調整ステップと
を備え、
前記ゼロクロス検出ステップでは、前記ゼロクロス点を検出する際、前記閾値電圧Vsを含む互いに異なる複数の閾値電圧Vs’のそれぞれを前記検出電圧Vin#iと比較し、前記検出電圧Vin#iが当該閾値電圧Vs’と最初に交差したトリガー点以降にそれぞれの前記ゼロクロス点を検出し、
前記閾値電圧調整ステップでは、前記度合として、前記検出電圧Vin#iのうち、前記複数の閾値電圧Vs’に関する先頭ゼロクロス点が、前記目標ゼロクロス点の1周期前に位置する追従ゼロクロス点に相当する度合を計算する
ことを特徴とする流量計測方法。 - 超音波流量計で用いられて、一対のトランスデューサ間で計測対象となる流体を介して超音波信号を両方向で送受信する計測工程をN(Nは2以上の整数)回実施し、これら計測工程により検出した前記超音波信号の伝搬時間差に基づいて、前記流体の流量を計測する流量演算装置であって、
前記超音波信号を受信したトランスデューサから出力される検出電圧Vin#i(iは1~Nの整数)と予め設定されている閾値電圧Vsとを比較し、前記検出電圧Vin#iが前記閾値電圧Vsと交差したトリガー点以降に、前記検出電圧Vin#iが最初にゼロ電圧と交差するゼロクロス点を検出し、前記ゼロクロス点のゼロクロス時刻を前記検出電圧Vin#iと対応する時刻配列D#iに順次格納するゼロクロス検出部と、
前記時刻配列D#iに格納されている複数の前記ゼロクロス点のゼロクロス時刻から目標ゼロクロス点に関する目標ゼロクロス時刻をそれぞれ抽出し、これら目標ゼロクロス時刻から求めた前記伝搬時間差に基づいて、前記流体の流量を計測する流量計算部と、
前記検出電圧Vin#iのうち、最初に検出された先頭ゼロクロス点が、前記目標ゼロクロス点の1周期前に位置する追従ゼロクロス点に相当する、検出電圧Vin#iの度合を計算し、前記度合と予め設定されている閾値との比較結果に基づいて前記閾値電圧Vsを調整する閾値電圧調整部と
を備え、
前記ゼロクロス検出部は、前記ゼロクロス点を検出する際、前記閾値電圧Vsを含む互いに異なる複数の閾値電圧Vs’のそれぞれを前記検出電圧Vin#iと比較し、前記検出電圧Vin#iが当該閾値電圧Vs’と最初に交差したトリガー点以降にそれぞれの前記ゼロクロス点を検出し、
前記閾値電圧調整部は、前記度合として、前記検出電圧Vin#iのうち、前記複数の閾値電圧Vs’に関する先頭ゼロクロス点が、前記目標ゼロクロス点の1周期前に位置する追従ゼロクロス点に相当する度合を計算する
ことを特徴とする流量演算装置。
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