JP7242242B2 - 毛髪処理方法、毛髪用第1組成物及び毛髪用第2組成物 - Google Patents
毛髪処理方法、毛髪用第1組成物及び毛髪用第2組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7242242B2 JP7242242B2 JP2018198059A JP2018198059A JP7242242B2 JP 7242242 B2 JP7242242 B2 JP 7242242B2 JP 2018198059 A JP2018198059 A JP 2018198059A JP 2018198059 A JP2018198059 A JP 2018198059A JP 7242242 B2 JP7242242 B2 JP 7242242B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hair
- treatment
- acid
- composition
- salts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
本実施形態の毛髪処理方法は、所定の酸処理、洗浄処理、シリコーン処理、乾燥処理、及び加熱処理を備える。本実施形態の毛髪処理方法によれば、髪の柔らかさ及び滑らかさの感触を良好にできると共に、毛髪のまとまった感触も良好にできる。
本実施形態における酸処理では、濡れた毛髪又は乾燥した毛髪に対して、毛髪用第1組成物が塗布される。
本実施形態の洗浄処理では、上記酸処理において塗布された毛髪用第1組成物を毛髪から水洗除去する。この水洗除去前に、アニオン界面活性剤が配合された公知のシャンプー用組成物を塗布しても良い。
本実施形態のシリコーン処理では、洗浄処理後の濡れた毛髪に対して、毛髪用第2組成物が塗布される。本実施形態の毛髪用第2組成物は、水系の組成物、すなわち水溶液又は外相が水であるエマルションである。
本実施形態における酸処理では、毛髪用第2組成物が塗布された状態の毛髪を乾燥させる。この乾燥処理を行わずに高温の発熱体に毛髪を接触させる次の加熱処理を行った場合、毛髪内の水分が急激に蒸発して、毛髪を損傷させる場合がある。本実施形態の乾燥処理によれば、その急激な水分蒸発による損傷を防止できる。乾燥処理では、例えば、ドライヤーによる温風で毛髪を乾燥させる。また、濡れた毛髪をロッドに巻き取った後に乾燥させることも例示できる。
本実施形態における加熱処理では、乾燥処理で乾燥させた毛髪に発熱体を接触させる。この接触により、公知の酸・熱トリートメントと同様の効果を期待できる。また、本実施形態のシリコーン処理を行っているから、髪の柔らかさ、滑らかさ、まとまりといった手触りがより良好となる。
処方例1a~1dの毛髪用第1組成物として、水と原料を配合し、O/W型のクリーム状組成物を製造した。配合した原料は、セタノール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(100E.O.)、ポリオキシエチレンオレイルエーテル(2E.O.)、ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.)、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸ステアリル、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、カチオンNH(クオタニウム-33、1,3-ブチレングリコールを含有する日本精化社製商品)、セバシン酸ジ2-エチルヘキシル、プロピレングリコール、イソプロパノール、アセチルグルコサミン、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン(1)、グリオキシル酸、乳酸、フェノキシエタノール、及び香料から選定したものとし、その配合量は、下記表1の通りとした。また、各毛髪用第1組成物のpHについては、10%水酸化ナトリウム水溶液を使用して、表1の通りに調整した。
処方例2a~2hの毛髪用第2組成物として、水と原料を配合し、水系の液状組成物を製造した。配合した原料は、SM8904(アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体を含有する東レ・ダウコーニング社商品)、BELSIL DM3101E(高重合メチルポリシロキサン(1)、メチルポリシロキサンを含油する旭化成ワッカーシリコーン社商品)、silsoft CLX-E(ポリシリコーン-29、ジプロピレングリコールを含有するモメンティブ社商品)、ポリオキシエチレンオレイルエーテル(10E.O.)、ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.)、1,3-ブチレングリコール、グリオキシル酸、フェノキシエタノール、及び香料から選定したものとし、その配合量は、下記表2の通りとした。また、各毛髪用第2組成物のpHについては、10%水酸化ナトリウム水溶液又はL-アルギニンを使用して、表2の通りに調整した。
酸処理、洗浄処理、シリコーン処理、乾燥処理、及び加熱処理を下記の通り行い、実施例1~実施例9、比較例2、比較例4~5の毛髪処理方法による毛髪処理を行った。なお、各実施例及び各比較例で使用した毛髪用第1組成物及び毛髪用第2組成物は、下記表3~6の通りとした。
シリコーン処理を省略した以外は実施例1と同様にして、比較例1の毛髪処理を行った。
酸処理を省略した以外は実施例1と同様にして、比較例3の毛髪処理を行った。
上記実施例及び比較例による毛髪処理を行った後の毛束について、柔らかさ(触ったときに感じる柔らかな感触)、滑らかさ(触ったときに感じる表面の滑らかさ)、まとまり(触ったときの毛先まで納まっている感触)の手触りの評価を行った。ここでの評価は、5名の評価者により行った。また、評価は、「実施例1、実施例2、比較例1、比較例2」の比較、「実施例3、比較例3」の比較、「実施例4、比較例4、比較例5、実施例5」の比較、「実施例6、実施例7、実施例8、実施例9」の比較を行い、各比較の中で、最も良かった評価点を「4」、2番目に良かった評価点を「3」、3番目に良かった評価点を「2」、4番目に良かった評価点を「1」とした。
下記表7~8には、本実施形態の毛髪用第1組成物の例として、処方例1e~1qを示す。処方例1e~1qの毛髪用第1組成物は、水と原料を配合して得られるO/W型のクリーム状組成物であり、配合される原料は、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(100E.O.)、ポリオキシエチレンオレイルエーテル(2E.O.)、ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.)、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸ステアリル、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、カチオン NH(クオタニウム-33、1,3-ブチレングリコールを含有する日本精化社製商品)、セバシン酸ジ2-エチルヘキシル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、プロパンジオール、1,3-ブチレングリコール、イソプロパノール、アセチルグルコサミン、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン(1)、グリオキシル酸、乳酸、フェノキシエタノール、及び香料から選定され、その配合量は、下記表9又は10の通りである。また、各毛髪用第1組成物のpHについては、10%水酸化ナトリウム水溶液を使用して、表7~8の通りに調整した。
Claims (8)
- モノカルボン酸又はその塩、ジカルボン酸又はその塩、及びトリカルボン酸又はその塩から選ばれる1種又は2種以上の有機酸及び/又はその塩が配合されたpHが6.0未満の毛髪用第1組成物を毛髪に塗布する酸処理と、
前記毛髪を洗浄する洗浄処理と、
前記毛髪に、ジメチルシリコーン、アミノ変性シリコーン、及びポリシリコーン-29から選ばれる1種又は2種以上のシリコーンが配合されたpHが9.0未満で液状の毛髪用第2組成物を塗布するシリコーン処理と、
前記毛髪を乾燥させる乾燥処理と、
設定温度100℃以上の発熱体と前記毛髪とを接触させる加熱処理と、
を備えることを特徴とする毛髪処理方法。 - 前記酸処理における毛髪用第1組成物が、グリオキシル酸又はその塩、レブリン酸又はその塩、グリコール酸又はその塩、乳酸又はその塩、サリチル酸又はその塩、マレイン酸又はその塩、フマル酸又はその塩、コハク酸又はその塩、酒石酸又はその塩、リンゴ酸又はその塩、及びクエン酸又はその塩から選ばれる1種又は2種以上の有機酸及び/又はその塩を配合したものである請求項1に記載の毛髪処理方法。
- 前記酸処理における第1剤のpHが1.5以上6.0未満である請求項1又は2に記載の毛髪処理方法。
- 前記加熱処理における発熱体の設定温度が120℃以上である請求項1~3のいずれか1項に記載の毛髪処理方法。
- 前記加熱処理における発熱体が毛髪を挟むための一対の発熱体である請求項1~4のいずれか1項に記載の毛髪処理方法。
- 前記加熱処理において、発熱体に接触している間の毛髪を略直線状に変形させる請求項5に記載の毛髪処理方法。
- 請求項1~6のいずれか1項の毛髪処理方法における酸処理で使用される毛髪用第1組成物。
- 請求項1~6のいずれか1項の毛髪処理方法におけるシリコーン処理で使用される毛髪用第2組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018198059A JP7242242B2 (ja) | 2018-10-22 | 2018-10-22 | 毛髪処理方法、毛髪用第1組成物及び毛髪用第2組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018198059A JP7242242B2 (ja) | 2018-10-22 | 2018-10-22 | 毛髪処理方法、毛髪用第1組成物及び毛髪用第2組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020066575A JP2020066575A (ja) | 2020-04-30 |
JP7242242B2 true JP7242242B2 (ja) | 2023-03-20 |
Family
ID=70389501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018198059A Active JP7242242B2 (ja) | 2018-10-22 | 2018-10-22 | 毛髪処理方法、毛髪用第1組成物及び毛髪用第2組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7242242B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7249314B2 (ja) * | 2019-06-26 | 2023-03-30 | 花王株式会社 | 毛髪処理方法 |
JP7309183B2 (ja) * | 2019-08-30 | 2023-07-18 | 株式会社アリミノ | 毛髪処理剤、酸・熱トリートメント処理方法、およびシャンプー・トリートメント処理方法 |
WO2021131915A1 (ja) * | 2019-12-23 | 2021-07-01 | 花王株式会社 | 繊維処理剤組成物 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006028112A (ja) | 2004-07-20 | 2006-02-02 | Kanebo Ltd | 毛髪化粧料 |
US20150258007A1 (en) | 2012-11-09 | 2015-09-17 | L'oreal | Composition comprising a dicarbonyl compound and an amino silicone, and process for straightening the hair using this composition |
JP2016088880A (ja) | 2014-11-04 | 2016-05-23 | 株式会社ミルボン | 多剤式毛髪処理剤 |
JP2016530306A (ja) | 2013-09-16 | 2016-09-29 | 花王株式会社 | 毛髪の半永久的直毛化及びアフターケアのプロセス |
-
2018
- 2018-10-22 JP JP2018198059A patent/JP7242242B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006028112A (ja) | 2004-07-20 | 2006-02-02 | Kanebo Ltd | 毛髪化粧料 |
US20150258007A1 (en) | 2012-11-09 | 2015-09-17 | L'oreal | Composition comprising a dicarbonyl compound and an amino silicone, and process for straightening the hair using this composition |
JP2016530306A (ja) | 2013-09-16 | 2016-09-29 | 花王株式会社 | 毛髪の半永久的直毛化及びアフターケアのプロセス |
JP2016088880A (ja) | 2014-11-04 | 2016-05-23 | 株式会社ミルボン | 多剤式毛髪処理剤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020066575A (ja) | 2020-04-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4381169B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP4185467B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP5351362B1 (ja) | 毛髪処理剤組成物 | |
JP4210614B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP7242242B2 (ja) | 毛髪処理方法、毛髪用第1組成物及び毛髪用第2組成物 | |
JP4422508B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP7309183B2 (ja) | 毛髪処理剤、酸・熱トリートメント処理方法、およびシャンプー・トリートメント処理方法 | |
JP4926371B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP4452523B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP6186065B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP4997079B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2007217372A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2007217371A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2007217374A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2022545775A (ja) | ケラチン繊維を半永久的にストレートにする及びカールするための組成物、方法、及びキット | |
JPWO2013081017A1 (ja) | 毛髪洗浄剤組成物 | |
JP2008174493A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2005272377A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2011105661A (ja) | 整髪方法 | |
JP2022176444A (ja) | 毛髪用組成物および毛髪処理方法 | |
JP4381164B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2005239664A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP4164466B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP7246890B2 (ja) | 毛髪処理方法 | |
JP2005272378A (ja) | 毛髪化粧料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211021 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20211109 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221003 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20221111 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230123 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230306 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230308 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7242242 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |