JP2006028112A - 毛髪化粧料 - Google Patents
毛髪化粧料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006028112A JP2006028112A JP2004211093A JP2004211093A JP2006028112A JP 2006028112 A JP2006028112 A JP 2006028112A JP 2004211093 A JP2004211093 A JP 2004211093A JP 2004211093 A JP2004211093 A JP 2004211093A JP 2006028112 A JP2006028112 A JP 2006028112A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hair
- integer
- group
- stock solution
- propellant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Silicon Polymers (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Abstract
【課題】毛髪をストレートにする効果とストレート持続力に優れ、またストレートアイロンの熱より毛髪を保護し、自然な光沢としなやかさを与え、毛髪に塗布されるスプレー特性に優れた毛髪化粧料に関する。
【解決手段】 特定の高重合シリコーン、特定のポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・アルキレン・メチルポリシロキサン共重合体、揮発性油剤を含有するエアゾール原液と噴射剤とを、エアゾール原液/噴射剤=5/95〜30/70(質量比)の比率で配合することを特徴とする毛髪化粧料。
【選択図】なし
【解決手段】 特定の高重合シリコーン、特定のポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・アルキレン・メチルポリシロキサン共重合体、揮発性油剤を含有するエアゾール原液と噴射剤とを、エアゾール原液/噴射剤=5/95〜30/70(質量比)の比率で配合することを特徴とする毛髪化粧料。
【選択図】なし
Description
本発明は、毛髪化粧料に関し、詳しくは毛髪をストレートにする効果とストレート持続力に優れ、またストレートアイロンの熱より毛髪を保護し、自然な光沢としなやかさを与え、毛髪に塗布されるスプレー特性に優れた毛髪化粧料に関するものである。
近年、ヘアスタイルは多様化しており、特に10代、20代の若年層においてはさらさらと風になびく様なストレートヘアに憧れ、それを目的として、様々な毛髪化粧料が使用されている。使用される毛髪化粧料としては、ヘアージェル、ヘアークリーム、ヘアーフォーム、ヘアーローションなどが挙げられ、一般にシリコーン油、エステル油、炭化水素油などの油分や、被膜形成能を有する高分子化合物がストレート効果を発揮する成分として配合されている。特に、毛髪の手触り感やツヤを付与する目的で、シリコーン油に代表される液状油分が汎用されており、例えば、高分子シリコーンと低沸点シリコーン油を配合することによって、髪のなめらかさやセット保持力を有する毛髪化粧料(特許文献1参照。)、高分子量ジメチルポリシロキサンと非水系溶剤と噴射剤を含むエアゾールスプレー組成物によって、光沢や滑らかな感触を付与する毛髪非水系エアゾールスプレー組成物(特許文献2参照。)が開示されている。しかしながら、これらの高分子シリコーンを含有した組成物は、ツヤや手触りにおいては優れているものの、毛髪を実際にストレートにする効果に乏しく、また、使用後に毛髪がパサついたり、高分子シリコーンの蓄積により毛髪が固くなるなど、コンディショニング性において不十分であるという欠点があった。そのため、毛髪をストレートにする効果とストレート持続力に優れ、またストレートアイロンの熱より毛髪を保護し、自然な光沢としなやかさを与える毛髪化粧料が強く所望されていた。
本発明の目的とするところは、毛髪をストレートにする効果とストレート持続力に優れ、またストレートアイロンの熱より毛髪を保護し、自然な光沢としなやかさを与え、毛髪に塗布されるスプレー特性に優れた毛髪化粧料を提供することにある。
即ち、本発明の請求項1は、以下の成分(A)〜(C)
(A)一般式1:
[式中、R1はメチル基または一部がフェニル基を表し、R2はR3と同一またはメチル基または水酸基を表し、R3は式R4Z{R4は3〜6の炭素原子を有する2価のアルキレン基
を表し、Zは−NR5 2、−N+R5 3A-、−NR5(CH2NR5 2、−NR5(CH2)aN+R5 3A-および−NR5(CH2)aN(R5)C=O(R6)、R5は水素または1〜4の炭素原子を有するアルキル基を表し、R6は1から4の炭素原子を有するアルキル基を表し、Aは塩素、ヨウ素または臭素原子を表し、aは2〜6の整数である)からなる群から選ばれる1価の基を表す。}で表し、p+qは500〜2,500の整数を表す。]で表される高重合シリコーン、
(B)一般式2:
(式中、R7はメチル基または一部がフェニル基を表し、xは0〜50の整数、yは0〜50の整数、rは5〜300の整数、sは2〜40の整数を表す。)で表されるブロック共重合型のポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・アルキレン・メチルポリシロキサン共重合体
(C)沸点が100〜260℃の範囲にあるイソパラフィン系炭化水素、珪素数が2〜8の揮発性シリコーン、メチルトリストリメチルシロキシシランからなる群より選ばれた一種類以上
を含有するエアゾール原液と噴射剤とを、エアゾール原液/噴射剤=5/95〜30/70(質量比)の比率で配合することを特徴とする毛髪化粧料である。また、本発明の請求項2は、更に上記成分(A)と成分(B)が、成分(A)/成分(B)=5/1〜1/5(質量比)であることを特徴とする請求項1記載の毛髪化粧料である。
(A)一般式1:
を表し、Zは−NR5 2、−N+R5 3A-、−NR5(CH2NR5 2、−NR5(CH2)aN+R5 3A-および−NR5(CH2)aN(R5)C=O(R6)、R5は水素または1〜4の炭素原子を有するアルキル基を表し、R6は1から4の炭素原子を有するアルキル基を表し、Aは塩素、ヨウ素または臭素原子を表し、aは2〜6の整数である)からなる群から選ばれる1価の基を表す。}で表し、p+qは500〜2,500の整数を表す。]で表される高重合シリコーン、
(B)一般式2:
(C)沸点が100〜260℃の範囲にあるイソパラフィン系炭化水素、珪素数が2〜8の揮発性シリコーン、メチルトリストリメチルシロキシシランからなる群より選ばれた一種類以上
を含有するエアゾール原液と噴射剤とを、エアゾール原液/噴射剤=5/95〜30/70(質量比)の比率で配合することを特徴とする毛髪化粧料である。また、本発明の請求項2は、更に上記成分(A)と成分(B)が、成分(A)/成分(B)=5/1〜1/5(質量比)であることを特徴とする請求項1記載の毛髪化粧料である。
本発明者等は、上記目的を達成するために、鋭意研究を重ねた結果、特定の高重合シリコーンと、特定のポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・アルキレン・メチルポリシロキサン共重合体と、揮発性油剤からなるエアゾール原液と噴射剤を特定比で組み合わせて配合することによって、毛髪をストレートにする効果とストレート持続力に優れ、またストレートアイロンの熱より毛髪を保護し、自然な光沢としなやかさを与え、毛髪に塗布されるスプレー特性に優れた特徴を見出して本発明を完成するに至った。
以下、本発明の実施形態について詳述する。
本発明の(A)成分である高重合シリコーンは、一般式1で示され、R1はメチル基または一部がフェニル基を表し、R2はR3と同一またはメチル基または水酸基を表し、R3は式R4Z{R4は3〜6の炭素原子を有する2価のアルキレン基を表し、Zは−NR5 2、−N+R5 3A-、−NR5(CH2NR5 2、−NR5(CH2)aN+R5 3A-および−NR5(CH2)aN(R5)C=O(R6)、R5は水素または1〜4の炭素原子を有するアルキル基を表し、R6は1から4の炭素原子を有するアルキル基を表し、Aは塩素、ヨウ素または臭素原子を表し、aは2〜6の整数である)からなる群から選ばれる1価の基を表す。}で表し、p+qは500〜2,500の整数を表す。}で表わされ、分子量としては、約2万〜20万程度である。p+qが500未満の場合、毛髪のなめらかさに劣り、またp+qが2,500を超えるシリコンガムの場合は、繰り返しの使用により毛髪に蓄積して好ましくない。具体的には、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチコノール、末端水酸基メチルフェニルポリシロキサン、アミノ基またはアンモニウム基変性シリコーンなど、常温で軟質ゴム状にまで至らない流動性のある粘性で、25℃
において1万〜300万mm2/sの粘度を示すものがあげられる。これら高重合シリコーンは市販されており、それらを例示すると、信越化学社製のKF−96H(1万cs〜100万cs)、KF−8015、KF−8017、KF−8020、東レダウコーニングシリコーン社製のSH200C(10,000cs〜350万cs)、GE東芝シリコーン社製のTSF−451(6,000cs〜300万cs)、TSF4707、TSF4705等があげられる。
本発明においては、これら高重合シリコーンの中から、一種又は二種以上を適宜選択して用いることができ、高重合シリコーンの配合量は、エアゾール原液中に好ましくは1〜50質量%(以下、%とする)であり、好ましくは、5〜30%である。1%未満ではストレート効果において劣り、50%を超えるとエアゾール原液の粘性が高くなり毛髪へ不均一に付着してかえってごわつき等を生じ好ましくない場合がある。
において1万〜300万mm2/sの粘度を示すものがあげられる。これら高重合シリコーンは市販されており、それらを例示すると、信越化学社製のKF−96H(1万cs〜100万cs)、KF−8015、KF−8017、KF−8020、東レダウコーニングシリコーン社製のSH200C(10,000cs〜350万cs)、GE東芝シリコーン社製のTSF−451(6,000cs〜300万cs)、TSF4707、TSF4705等があげられる。
本発明においては、これら高重合シリコーンの中から、一種又は二種以上を適宜選択して用いることができ、高重合シリコーンの配合量は、エアゾール原液中に好ましくは1〜50質量%(以下、%とする)であり、好ましくは、5〜30%である。1%未満ではストレート効果において劣り、50%を超えるとエアゾール原液の粘性が高くなり毛髪へ不均一に付着してかえってごわつき等を生じ好ましくない場合がある。
本発明の(B)成分であるポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・アルキレン・メチルポリシロキサン共重合体は、一般式2で示され、R7はメチル基または一部がフェニル基を表し、mは2〜5の整数、xは0〜50の整数、yは0〜50の整数、rは5〜300の整数、sは2〜40の整数であり、性状は常温で軟質ゴム状から流動性のある粘性で、25℃において500〜5,000万mm2/sの粘度を示すものである。具体的には、ポリオキシエチレン・ブチレン・ジメチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・ブチレン・ジメチルポリシロキサン共重合体、ポリシリコーン−13などがあげられる。これらポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・アルキレン・メチルポリシロキサン共重合体は市販されており、それらを例示すると、日本ユニカー社製のFZ−2203、FZ−2207、FZ−2222、FZ−2231、FZ−2232、FZ−2234、FZ−2233、FZ−2235、FZ−2236、FZ−2237、FZ−2238、FZ−2239等のABN SILWETシリーズがあげられる。
本発明においては、これらポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・アルキレン・メチルポリシロキサン共重合体の中から、一種又は二種以上を適宜選択して用いることができ、その配合量は、エアゾール原液中に好ましくは1〜50%であり、更に好ましくは、5〜30%である。1%未満ではパサツキを生じて十分な効果が得られず、50%を超えると毛髪へ不均一に付着して、ごわつきやべたつきを生じ好ましくない場合がある。
本発明においては、これらポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・アルキレン・メチルポリシロキサン共重合体の中から、一種又は二種以上を適宜選択して用いることができ、その配合量は、エアゾール原液中に好ましくは1〜50%であり、更に好ましくは、5〜30%である。1%未満ではパサツキを生じて十分な効果が得られず、50%を超えると毛髪へ不均一に付着して、ごわつきやべたつきを生じ好ましくない場合がある。
本発明においては、上記成分(A)と成分(B)が、成分(A)/成分(B)=5/1〜1/5(質量比)の範囲にあることが好ましく、より好ましくは、成分(A)/成分(B)=3/1〜1/3(質量比)の範囲である。この範囲を超えると、成分(A)の質量比が5/1を超えると、髪にパサツキ感が生じてしなやかさが失われ、また、成分(A)の質量比が1/5以下になると、ストレート効果に劣る場合がある。
本発明の(C)成分である揮発性油としては、沸点が100〜260℃の範囲にあるイソパラフィン系炭化水素、珪素数が2〜8の揮発性シリコーン、メチルトリストリメチルシロキシシランがあげられる。沸点が100〜260℃の範囲にあるイソパラフィン系炭化水素は、イソブテンとn−ブテンを共重合したものを水素添加して得られる炭素数12〜28の軽質流動イソパラフィン、石油から精製して得られる揮発性の炭化水素混合物である炭素数6〜30の軽質流動パラフィンがあげられ、例えば、日本油脂社製のNAS−3、NAS−4、NAS−5、エクソン社製のアイソパーC、同D、同E、同E、同G、同H、同K、同L、同M、シェル社製のシェルゾール71、日本石油化学社製の日石アイメゾール300、同400、フィリップ社製のソルトロール100、同130、同22等があげられる。珪素数が2〜8の揮発性シリコーンとしては、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、テトラデカメチルシクロヘキサシロキサン、オクタメチルトリシロキサンおよびデカメチルテトラシロキサン等であり、それらの市販品を例示すると、信越化学社製のKF−96A−1cs、KF−96A−1.5c
s、KF−995、東レダウコーニングシリコーン社製のSH244、SH344、SH245、DC345、DC246、SH200C−1cs、SH200C−1.5cs、GE東芝シリコーン社製のTSF404、TSF405、TSF4045、TSF451−1A、TSF451−1.5A等があげられる。メチルトリストリメチルシロキシシランは、別名メチルトリメチコンであり、市販品を例示すると信越化学社製のTMF−1.5等があげられる。
本発明においては、これら揮発性油の中から、一種又は二種以上を適宜選択して用いることができる。これら、揮発性油の配合量は、エアゾール原液中に好ましくは5〜90%であり、より好ましくは、10〜80%である。5%未満では、成分(A)及び(B)を溶解することができず、エアゾール原液の粘性が高く、毛髪に均一に塗布されない場合があり、また90%を超えると、ストレート持続力が劣る場合がある。
s、KF−995、東レダウコーニングシリコーン社製のSH244、SH344、SH245、DC345、DC246、SH200C−1cs、SH200C−1.5cs、GE東芝シリコーン社製のTSF404、TSF405、TSF4045、TSF451−1A、TSF451−1.5A等があげられる。メチルトリストリメチルシロキシシランは、別名メチルトリメチコンであり、市販品を例示すると信越化学社製のTMF−1.5等があげられる。
本発明においては、これら揮発性油の中から、一種又は二種以上を適宜選択して用いることができる。これら、揮発性油の配合量は、エアゾール原液中に好ましくは5〜90%であり、より好ましくは、10〜80%である。5%未満では、成分(A)及び(B)を溶解することができず、エアゾール原液の粘性が高く、毛髪に均一に塗布されない場合があり、また90%を超えると、ストレート持続力が劣る場合がある。
尚、本発明の毛髪化粧料のエアゾール原液においては、上記必須成分の他に、必要により、一般に毛髪化粧料に用いられている各種の成分、例えば、水、界面活性剤、高分子化合物、油脂類、粉体、シリコーン類、pH調整剤、保湿剤、紫外線吸収剤、紫外線分散剤、色素、液状アルコール、植物エキス、殺菌剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、薬剤、香料等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
本発明の毛髪化粧料においては、エアゾール原液を噴射するために噴射剤を使用する。噴射剤としては、プロパン、n−ブタン、i−ブタン等を主成分とする液化石油ガス(LPG)等の炭化水素類、ジメチルエーテル、メチルエチルエーテル、ジエチルエーテル等のエーテル類、炭酸ガス、窒素ガス、酸素等の圧縮ガスが挙げられる。
これらの噴射剤は、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して使用する事ができ、エアゾール原液と噴射剤の配合比率(質量比率)は、エアゾール原液/噴射剤=5/95〜30/70が好ましく、更に好ましくは、10/90〜20/80の範囲である。エアゾール原液の配合比率が5%未満の場合は、ストレート効果を発揮する機能が劣り、また、エアゾール原液の配合比が30%を超えると、均一なスプレーとならず、毛髪にムラになって塗布され、本発明の機能を発揮しない。
これらの噴射剤は、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して使用する事ができ、エアゾール原液と噴射剤の配合比率(質量比率)は、エアゾール原液/噴射剤=5/95〜30/70が好ましく、更に好ましくは、10/90〜20/80の範囲である。エアゾール原液の配合比率が5%未満の場合は、ストレート効果を発揮する機能が劣り、また、エアゾール原液の配合比が30%を超えると、均一なスプレーとならず、毛髪にムラになって塗布され、本発明の機能を発揮しない。
本発明において、噴射量の調整は、エアゾール原液の組成、噴射剤との配合比率、噴射ボタンの噴口形状などにより異なるが、主としてバルブ孔径(ステム孔径、ハウジング孔径)や噴射ボタンの孔径を適宜調整することにより行うことができる。但し、ステム孔径を大きくすると均一なスプレーを得ることが困難になるので、十分にハウジング孔径を大きくすることが有効である。
また、本発明の毛髪化粧料は、常法により製造することができる。例えば、成分(A)〜(C)と、必要に応じて更に他の添加剤とを混合分散あるいは乳化等の製造工程によってエアゾール原液を調整し、そのエアゾール原液を噴射剤と共にエアゾール耐圧容器に充填する。また、噴射の形態は、スプレー状、ミスト状、フォーム状など一般的なエアゾール剤の噴出形態をとり、ストレートアイロンを使用する前に塗布する整髪料、トリートメント、シャンプー、リンス等の毛髪用化粧料として用いられる。また、化粧料以外にも衣服用スプレー剤、カーワックスなどの硬質表面剤、動物用化粧料等に用いることができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これらの実施例により本発明の技術範囲が限定されるものではない。尚、実施例に記載の各種試験(ストレート効果、ストレート持続効果、つや、しなやかさ、べたつき)に関する試験法を下記に示す。
(1)官能試験
20名の専門パネルを対象に実施例および比較例の毛髪化粧料を使用してもらい、毛髪のストレート状態、ストレート効果の持続力、毛髪のつや、しなやかさの各項目について官能試験を行い、下記に示す判定基準により評価を行った。
20名の専門パネルを対象に実施例および比較例の毛髪化粧料を使用してもらい、毛髪のストレート状態、ストレート効果の持続力、毛髪のつや、しなやかさの各項目について官能試験を行い、下記に示す判定基準により評価を行った。
判定基準
(1)ストレート効果
◎:パネルの15名以上がストレートな状態が良いと判断
○:パネルの10名以上15名未満がストレートな状態が良いと判断
△:パネルの5名以上10名未満がストレートな状態が良いと判断
×:パネルの15名以上がストレートな状態が悪いと判断
(2)ストレートの持続性
◎:パネルの15名以上がストレートな状態が保持されていると判断
○:パネルの10名以上15名未満がストレートな状態が保持されていると判断
△:パネルの5名以上10名未満がストレートな状態が保持されていると判断
×:パネルの15名以上がストレートな状態が保持されていない判断
(3)つや
◎:パネルの15名以上が自然な光沢であると判断
○:パネルの10名以上15名未満が自然な光沢であると判断
△:パネルの5名以上10名未満が自然な光沢であると判断
×:パネルの15名以上が自然な光沢でないと判断
(4)しなやかさ
◎:パネルの15名以上がしなやかであると判断
○:パネルの10名以上15名未満がしなやかであると判断
△:パネルの5名以上10名未満がしなやかであると判断
×:パネルの15名以上がしなやかでないと判断
(1)ストレート効果
◎:パネルの15名以上がストレートな状態が良いと判断
○:パネルの10名以上15名未満がストレートな状態が良いと判断
△:パネルの5名以上10名未満がストレートな状態が良いと判断
×:パネルの15名以上がストレートな状態が悪いと判断
(2)ストレートの持続性
◎:パネルの15名以上がストレートな状態が保持されていると判断
○:パネルの10名以上15名未満がストレートな状態が保持されていると判断
△:パネルの5名以上10名未満がストレートな状態が保持されていると判断
×:パネルの15名以上がストレートな状態が保持されていない判断
(3)つや
◎:パネルの15名以上が自然な光沢であると判断
○:パネルの10名以上15名未満が自然な光沢であると判断
△:パネルの5名以上10名未満が自然な光沢であると判断
×:パネルの15名以上が自然な光沢でないと判断
(4)しなやかさ
◎:パネルの15名以上がしなやかであると判断
○:パネルの10名以上15名未満がしなやかであると判断
△:パネルの5名以上10名未満がしなやかであると判断
×:パネルの15名以上がしなやかでないと判断
(2)アイロンによる損傷防止効果試験
市販の毛髪束(10g、20cm)に実施例および比較例の毛髪化粧料を塗布し、(富士パッケージ社製ヘアーアイロン・ヴィーナス)を用いて、1分間150℃にてアイロン操作を行った。その後洗浄、乾燥を行い、これらの操作を5回繰り返した後、アイロン処理毛髪を塩酸加水分解を行い、アミノ酸分析を実施し、システイン酸量を定量した。尚、システイン酸含有率が高い程、毛髪の損傷が進行していることを示す。
市販の毛髪束(10g、20cm)に実施例および比較例の毛髪化粧料を塗布し、(富士パッケージ社製ヘアーアイロン・ヴィーナス)を用いて、1分間150℃にてアイロン操作を行った。その後洗浄、乾燥を行い、これらの操作を5回繰り返した後、アイロン処理毛髪を塩酸加水分解を行い、アミノ酸分析を実施し、システイン酸量を定量した。尚、システイン酸含有率が高い程、毛髪の損傷が進行していることを示す。
実施例1〜9、比較例1〜7
表1に示す処方の毛髪化粧料を常法に従って作成し、前記の諸試験を実施して評価を行った。その結果を併せて表1に示す。
表1に示す処方の毛髪化粧料を常法に従って作成し、前記の諸試験を実施して評価を行った。その結果を併せて表1に示す。
表1から明らかなように、本発明の毛髪化粧料は、比較例と比べて明らかにストレート効果、ストレート持続効果、つや、しなやかさ、べたつきに関する試験のいずれの評価においても優れていた。
以下、本発明毛髪化粧料のその他の処方例を実施例として挙げる。なお、これらの実施例の毛髪化粧料についても、上記のストレート効果、ストレート持続効果、つや、しなやかさ、べたつきを検討したところ、いずれの実施例においても、優れた特性を有しており良好であった。
実施例10
<エアゾール原液> 配合量(%)
(1)高重合シリコーン
(GE東芝シリコーン社製、X21−5613) 25.0
(2)ポリ(オキシエチレン)・ブチレン・
メチルポリシロキサン共重合体
(FZ−2250、日本ユニカー社製) 25.0
(3)軽質流動イソパラフィン
(日本油脂社製、パールリーム4) 30.0
(4)デカメチルペンタシクロシロキサン 19.0
(5)ツバキ油 0.1
(6)パラメトキシケイ皮酸オクチル 0.1
(7)天然ビタミンE 0.3
(8)香料 0.5
<ガス充填> 配合量(%)
(9)エアゾール原液 10.0
(10)噴射剤(液化石油ガス) 90.0
<エアゾール原液> 配合量(%)
(1)高重合シリコーン
(GE東芝シリコーン社製、X21−5613) 25.0
(2)ポリ(オキシエチレン)・ブチレン・
メチルポリシロキサン共重合体
(FZ−2250、日本ユニカー社製) 25.0
(3)軽質流動イソパラフィン
(日本油脂社製、パールリーム4) 30.0
(4)デカメチルペンタシクロシロキサン 19.0
(5)ツバキ油 0.1
(6)パラメトキシケイ皮酸オクチル 0.1
(7)天然ビタミンE 0.3
(8)香料 0.5
<ガス充填> 配合量(%)
(9)エアゾール原液 10.0
(10)噴射剤(液化石油ガス) 90.0
(製法)(1)〜(8)を均一に混合溶解させてエアゾール原液(9)を調製し、エアゾール缶に充填し、バルブ装着後、(10)の液化石油ガスを充填してミスト状に噴出される毛髪化粧料を調製した。
実施例11
<エアゾール原液> 配合量(%)
(1)高重合シリコーン
(GE東芝シリコーン社製、X−21−5613) 10.0
(2)ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・
ブチレン・メチルポリシロキサン共重合体
(日本ユニカー社製、L−45−10cs) 20.0
(3)軽質流動イソパラフィン
(日本油脂社製、パールリーム4) 50.0
(4)ジメチルポリシロキサン(10cs) 10.0
(5)ホホバ油 1.0
(6)オリーブスクワラン 1.0
(7)パラメトキシケイ皮酸オクチル 1.0
(8)セバシン酸ジエチル 1.0
(9)イソノナン酸イソノニル 0.5
(10)油溶性ノバラエキス 0.5
<ガス充填> 配合量(%)
(11)エアゾール原液 15.0
(12)液化石油ガス 80.0
(13)ジメチルエーテル 5.0
<エアゾール原液> 配合量(%)
(1)高重合シリコーン
(GE東芝シリコーン社製、X−21−5613) 10.0
(2)ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・
ブチレン・メチルポリシロキサン共重合体
(日本ユニカー社製、L−45−10cs) 20.0
(3)軽質流動イソパラフィン
(日本油脂社製、パールリーム4) 50.0
(4)ジメチルポリシロキサン(10cs) 10.0
(5)ホホバ油 1.0
(6)オリーブスクワラン 1.0
(7)パラメトキシケイ皮酸オクチル 1.0
(8)セバシン酸ジエチル 1.0
(9)イソノナン酸イソノニル 0.5
(10)油溶性ノバラエキス 0.5
<ガス充填> 配合量(%)
(11)エアゾール原液 15.0
(12)液化石油ガス 80.0
(13)ジメチルエーテル 5.0
(製法)(1)〜(10)を均一に混合溶解させてエアゾール原液(11)を調製し、これをエアゾール缶に充填し、バルブ装着後、(12)及び(13)の噴射剤を充填してミスト状に噴出される毛髪化粧料を調製した。
実施例12
<エアゾール原液> 配合量(%)
(1)高重合シリコーン
(GE東芝シリコーン社製、XF−B8072) 10.0
(2)ポリ(オキシエチレン)・ブチレン・
メチルポリシロキサン共重合体
(FZ−2250、日本ユニカー社製) 10.0
(3)軽質流動イソパラフィン
(日本油脂社製、パールリーム4) 30.0
(4)デカメチルペンタシクロシロキサン 20.0
(5)95度アルコール 29.5
(6)香料 0.5
<ガス充填> 配合量(%)
(7)エアゾール原液 25.0
(8)噴射剤(液化石油ガス) 75.0
<エアゾール原液> 配合量(%)
(1)高重合シリコーン
(GE東芝シリコーン社製、XF−B8072) 10.0
(2)ポリ(オキシエチレン)・ブチレン・
メチルポリシロキサン共重合体
(FZ−2250、日本ユニカー社製) 10.0
(3)軽質流動イソパラフィン
(日本油脂社製、パールリーム4) 30.0
(4)デカメチルペンタシクロシロキサン 20.0
(5)95度アルコール 29.5
(6)香料 0.5
<ガス充填> 配合量(%)
(7)エアゾール原液 25.0
(8)噴射剤(液化石油ガス) 75.0
(製法)(1)〜(6)を均一に混合溶解させてエアゾール原液(7)を調製し、これをエアゾール用樹脂ボトルに充填し、バルブ装着後、(8)の噴射剤を充填してミスト状に噴出される毛髪化粧料を調製した。
以上記載の如く、本発明が毛髪をストレートにする効果とストレート持続力に優れ、またストレートアイロンの熱より毛髪を保護し、自然な光沢としなやかさを与え、毛髪に塗布されるスプレー特性に優れた毛髪化粧料を提供することは明らかである。
Claims (2)
- 以下の成分(A)〜(C)
(A)一般式1:
(B)一般式2:
(C)沸点が100〜260℃の範囲にあるイソパラフィン系炭化水素、珪素数が2〜8の揮発性シリコーン、メチルトリストリメチルシロキシシランからなる群より選ばれた一種類以上
を含有するエアゾール原液と噴射剤とを、エアゾール原液/噴射剤=5/95〜30/70(質量比)の比率で配合することを特徴とする毛髪化粧料。 - 上記成分(A)と成分(B)が、成分(A)/成分(B)=5/1〜1/5(質量比)であることを特徴とする請求項1記載の毛髪化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004211093A JP2006028112A (ja) | 2004-07-20 | 2004-07-20 | 毛髪化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004211093A JP2006028112A (ja) | 2004-07-20 | 2004-07-20 | 毛髪化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006028112A true JP2006028112A (ja) | 2006-02-02 |
Family
ID=35894883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004211093A Pending JP2006028112A (ja) | 2004-07-20 | 2004-07-20 | 毛髪化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006028112A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008174496A (ja) * | 2007-01-19 | 2008-07-31 | Kao Corp | 毛髪化粧料 |
JP2011511842A (ja) * | 2008-02-11 | 2011-04-14 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 熱による毛髪の処理時における毛髪の損傷を低減する方法 |
JP2013173686A (ja) * | 2012-02-24 | 2013-09-05 | Milbon Co Ltd | 整髪料組成物およびエアゾール式スプレー |
EP2548548A4 (en) * | 2010-03-17 | 2015-08-12 | Shiseido Co Ltd | COSMETIC COMPOSITION FOR THE HAIR |
US9427603B2 (en) | 2008-02-11 | 2016-08-30 | The Procter & Gamble Company | Process for reducing hair damage upon treatment of hair by heat |
JP2019144075A (ja) * | 2018-02-20 | 2019-08-29 | 株式会社ミルボン | 毛髪損傷の評価方法、及び化合物又は組成物の試験方法 |
JP2020066575A (ja) * | 2018-10-22 | 2020-04-30 | 株式会社ミルボン | 毛髪処理方法、毛髪用第1組成物及び毛髪用第2組成物 |
-
2004
- 2004-07-20 JP JP2004211093A patent/JP2006028112A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008174496A (ja) * | 2007-01-19 | 2008-07-31 | Kao Corp | 毛髪化粧料 |
JP2011511842A (ja) * | 2008-02-11 | 2011-04-14 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 熱による毛髪の処理時における毛髪の損傷を低減する方法 |
US8940282B2 (en) | 2008-02-11 | 2015-01-27 | The Procter & Gamble Company | Process for reducing hair damage upon treatment of hair by heat |
US9427603B2 (en) | 2008-02-11 | 2016-08-30 | The Procter & Gamble Company | Process for reducing hair damage upon treatment of hair by heat |
EP2548548A4 (en) * | 2010-03-17 | 2015-08-12 | Shiseido Co Ltd | COSMETIC COMPOSITION FOR THE HAIR |
JP2013173686A (ja) * | 2012-02-24 | 2013-09-05 | Milbon Co Ltd | 整髪料組成物およびエアゾール式スプレー |
JP2019144075A (ja) * | 2018-02-20 | 2019-08-29 | 株式会社ミルボン | 毛髪損傷の評価方法、及び化合物又は組成物の試験方法 |
JP7109935B2 (ja) | 2018-02-20 | 2022-08-01 | 株式会社ミルボン | 毛髪損傷の評価方法、及び化合物又は組成物の試験方法 |
JP2020066575A (ja) * | 2018-10-22 | 2020-04-30 | 株式会社ミルボン | 毛髪処理方法、毛髪用第1組成物及び毛髪用第2組成物 |
JP7242242B2 (ja) | 2018-10-22 | 2023-03-20 | 株式会社ミルボン | 毛髪処理方法、毛髪用第1組成物及び毛髪用第2組成物 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5538685B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP5572320B2 (ja) | 粉末含有油中水型乳化化粧料 | |
JP5307433B2 (ja) | 高内水相油中水型乳化化粧料 | |
KR20160021226A (ko) | 장쇄 탄화수소기 함유 다이글리세린 유도체 변성 실리콘 및 그 이용 | |
US11648188B1 (en) | Aerosol sprayable color composition | |
US11510863B2 (en) | Water-in-oil emulsion cosmetics | |
JP5080285B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
EP0794759A1 (en) | Lipstick overcoat compositions comprising silicone oil and silica | |
JP2006265213A (ja) | 油中水型乳化化粧料 | |
JP2006028112A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2579516B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2014001206A (ja) | ヘア及びボディ用オイル | |
JP5566016B2 (ja) | エアゾール型日焼け止め化粧料 | |
JP7387405B2 (ja) | 日焼け止めエアゾール化粧料 | |
JP5570841B2 (ja) | フッ素変性シリコーンを含有する化粧料 | |
JP4136962B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2006282599A (ja) | 水中油型乳化化粧料 | |
WO2017217971A1 (en) | Sprayable color composition for hair | |
JP2009298751A (ja) | 固形状油中水型乳化化粧料 | |
JPH07330537A (ja) | 化粧料 | |
JP7265712B2 (ja) | 水中油型乳化皮膚化粧料 | |
JP2004292446A (ja) | 制汗デオドラントスプレー組成物 | |
JP2011037772A (ja) | エアゾール組成物 | |
JP4704784B2 (ja) | 油性泡沫性クレンジング化粧料 | |
JP5856378B2 (ja) | 泡沫状毛髪クレンジング料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20060707 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060710 |