JP7136258B2 - 有機カルボン酸水溶液の製造方法および装置 - Google Patents
有機カルボン酸水溶液の製造方法および装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7136258B2 JP7136258B2 JP2021066024A JP2021066024A JP7136258B2 JP 7136258 B2 JP7136258 B2 JP 7136258B2 JP 2021066024 A JP2021066024 A JP 2021066024A JP 2021066024 A JP2021066024 A JP 2021066024A JP 7136258 B2 JP7136258 B2 JP 7136258B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- extraction solvent
- organic carboxylic
- carboxylic acid
- extraction
- phase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Physical Water Treatments (AREA)
- Extraction Or Liquid Replacement (AREA)
- Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
Description
た有機カルボン酸含有水溶液を製造する方法および装置に関する。つまり、原料としての
有機カルボン酸を含有する水溶液から、より高濃度の有機カルボン酸を含有する水溶液を
製造する方法および装置に関する。
はtert-ブチルアルコール、あるいは、両者の混合物を原料として、分子状酸素と共
に熱交換型多管式反応器に導入し、気相接触酸化反応を用いてメタクロレイン(メタクリ
ルアルデヒド)を製造する。第2工程では、このメタクロレイン、あるいは、気相接触酸
化反応で生成するメタクロレインと残留する原料イソブチレンやtert-ブチルアルコ
ールをも含有する混合物を、さらに気相接触酸化してメタクリル酸を製造する。
に由来する排ガス、ならびに、反応後に、メタクリル酸の抽出、精製の工程に付随する廃
液が大量に発生する。この排ガスには、利用した空気に由来する窒素、酸化反応で発生す
る水、二酸化炭素、あるいは、一酸化炭素やアルデヒド、その他の副生する有機化合物が
含まれている。一方、廃液には、メタクリル酸の抽出、精製、ならびに未反応原料メタク
ロレインなどの回収工程に利用した大量の水の他に、酢酸や前記の工程で反応ガスから除
かれたその他の副生有機化合物が含まれている。従来より、これらのプラントからの排ガ
スならびに廃液中に含まれる、一酸化炭素やアルデヒド、酢酸、その他の副生する有機化
合物の除去、無害化の処理を行い、窒素、水、二酸化炭素など、環境を汚染する懸念のな
いもののみが最終的に排出されている。
は、廃液中に含まれる有機化合物を焼却して、水と二酸化炭素として排出する方法である
。例えば、メタクリル酸製造プラントの廃液に適用する場合、廃液は多量の水を含むため
、有機化合物濃度が低い。よってそのままで処理する際には、処理する廃液の量と比較し
て多量の助燃剤が必要となり、処理コストが高くなる。そのため、一般的に、廃液中の水
分濃度を下げ、有機化合物濃度を高めるために、前処理として廃液を予め濃縮した後、焼
却処理する方法が採用されている。
反応で派生する化学的酸素要求物質(COD物質)と多量の水を含む廃液を処理する方法
であって、前記排ガスと多量の水を含む廃液とを直接接触させ、廃液を濃縮する工程を設
け、濃縮される前記廃液に対して、それに含まれる化学的酸素要求物質(COD物質)を
燃焼処理する工程を設けることを特徴とする廃液及び排ガス処理方法が開示される。
よび純粋なギ酸をそれぞれ単離する方法が開示される。この方法では、溶剤を用いて水性
混合物を抽出し、抽出物流を蒸留カラムに導き、当該カラムの頂部から大部分が溶剤であ
る混合物を取り出し、側面取り出し口からギ酸、水および溶剤からなる混合物を取り出し
、底部から酢酸および高沸点物質からなる混合物を取り出す。
回収する方法が開示される。この方法では、下記(a)~(b)の各工程を逐次通過させ
て精製した、下記(c)~(e)の特性を有する溶剤を抽出溶剤の少なくとも一部に用い
る。(a)抽出溶剤回収塔内に抽出溶剤と水とを導入し、該回収塔塔頂部から抽出溶剤と
水とからなる共沸混合物を留出液として取り出す、第一工程。(b)抽出溶剤回収塔から
の留出液である共沸混合物を、溶剤相と水相とに液々分離する第二工程。(c)水と共沸
混合物を形成すること。(d)酢酸とは共沸混合物を形成しないこと。(e)酢酸の沸点
よりも高い沸点を有すること。
法が開示される。この方法では、貴金属触媒を用い、酸素含有ガス存在下または不存在下
に、排水が液相を保持する圧力下で酢酸含有排水の加熱分解処理をした後、残存する酢酸
を回収する。加熱分解処理後の廃水は、抽出塔において抽剤によって抽出される。
ル酸水溶液から(メタ)アクリル酸を高い抽出効率で抽出できる(メタ)アクリル酸の製
造方法が開示される。この方法では、(メタ)アクリル酸水溶液と抽出溶剤とを接触させ
て(メタ)アクリル酸を抽出する抽出工程を含む(メタ)アクリル酸の製造方法において
、前記抽出溶剤は、前記抽出溶剤全量に対して75.0~99.5質量%の非水溶性溶剤
と、前記抽出溶剤全量に対して0.5~5.0質量%の酢酸とを含有する。
を排ガスに移行させているものの、カルボン酸類廃水のうち、大部分は蒸発・燃焼させる
。蒸発しなかった残渣も燃焼させ、双方ともに排熱を回収した後、大気に放出している。
まま大気に放出されているため、大気放出している水の量と水の蒸発潜熱の積に相当する
エネルギーを損失していると言える。
可能性があることに着眼した。そして、蒸発の際には共沸してしまう水とカルボン酸類と
を、いかに低エネルギーで分離させるプロセスで処理することができるか、について検討
を行った。
が富化された有機カルボン酸含有水溶液を製造することのできる方法および装置を提供す
ることである。
原料としての有機カルボン酸含有水溶液を濃縮することにより有機カルボン酸が富化さ
れた有機カルボン酸含有水溶液を製造する方法であって、
(a)抽出溶剤と原料としての有機カルボン酸含有水溶液を接触させ、有機カルボン酸を
抽出相に抽出する工程、
(b)工程(a)から得られる抽出相を、抽出溶剤が富化された画分と、有機カルボン酸
が富化された画分と、に分離する工程、および
(c)工程(a)から排出される抽残相を、抽出溶剤が富化された画分と、水が富化され
た画分と、に分離する工程、
を含む、有機カルボン酸含有水溶液の製造方法が提供される。
原料としての有機カルボン酸含有水溶液を濃縮することにより有機カルボン酸が富化さ
れた有機カルボン酸含有水溶液を製造する装置であって、
抽出溶剤と原料としての有機カルボン酸含有水溶液を接触させ、有機カルボン酸を抽出相
に抽出する抽出器、
抽出器から得られる抽出相を、抽出溶剤が富化された画分と、有機カルボン酸が富化され
た画分と、に分離する抽出溶剤回収器、および
抽出器から排出される抽残相を、抽出溶剤が富化された画分と、水が富化された画分と、
に分離する抽出溶剤分離器、
を含む、有機カルボン酸含有水溶液の製造装置が提供される。
が富化された有機カルボン酸含有水溶液を製造することのできる方法および装置が提供さ
れる。
流体から、或る成分が富化された画分を得る」という場合、当該流体中の当該成分の濃度
よりも、得られた画分における当該成分の濃度のほうが、高い。
(a)抽出溶剤と原料としての有機カルボン酸含有水溶液を接触させ、有機カルボン酸を
抽出相に抽出する工程。
(b)工程(a)から得られる抽出相を、抽出溶剤が富化された画分と、有機カルボン酸
が富化された画分と、に分離する工程。
(c)工程(a)から排出される抽残相を、抽出溶剤が富化された画分と、水が富化され
た画分と、に分離する工程。
本発明によって製造される有機カルボン酸含有水溶液として、工程(b)で分離された有
機カルボン酸が富化された画分を、得ることができる。
よび抽出溶剤分離器を用いることができる。
に抽出する装置である。典型的には、抽出器として、抽出塔、特には液々接触塔が用いら
れる。
カルボン酸が富化された画分と、に分離する装置である。典型的には、抽出溶剤回収器と
して蒸留塔を用いることができる。特には、この蒸留塔の留出成分として、抽出溶剤が富
化された画分を得ることができ、この蒸留塔の缶出液として有機カルボン酸が富化された
画分を得ることができる。
が富化された画分と、に分離する装置である。典型的には、抽出溶剤分離器として蒸留塔
を用いることができる。特には、この蒸留塔の留出成分として、抽出溶剤が富化された画
分を得ることができ、この蒸留塔の缶出液として、水が富化された画分を得ることができ
る。
い。また、以下においては、主に、抽出器として抽出塔を用い、抽出溶剤回収器および抽
出溶剤分離器としていずれも蒸留塔を用いる場合を例に、本発明を説明する。
式会社製)、MSカラム(商品名、関西化学機械製作株式会社製)、WINTRAY(商
品名、日揮株式会社製)などが挙げられるが、省エネの観点からWINTRAYが好まし
い。
ブキャップトレイ、規則充填物、または不規則充填物である蒸留塔などが挙げられる。ま
た、上記の従来型蒸留塔に加えて、VC(Vapor compression),MVR(Mechanical Vapor
Recompression),TVR(Thermal Vapor Recompression),AHP(Absorption Heat pum
p),CRHP(Compression Resorption Heat pump),TAHP(Thermo-Acoustic Heat P
ump),HIDIC(Heat Integrated Distillation column)、DWC(Divided Wall Colum
n)などの省エネ型蒸留塔を使用することもできる。
図1を参照して、有機カルボン酸水溶液製造装置の一形態を説明する。
から供給され、また、抽出溶剤がライン102から供給される。抽出塔Aに供給される有
機カルボン酸含有水溶液に対する抽出塔Aに供給される抽出溶剤の質量基準の比率は1.
0~1.5が好ましい。また、抽出操作温度としては、25℃~35℃が好ましい。有機
カルボン酸含有水溶液の供給位置は、抽出溶剤の供給位置よりも上方とされ、抽出塔にお
いて有機カルボン酸含有水溶液と抽出溶剤とが向流接触し、塔頂から抽出相がライン10
3に排出され、塔底から抽残相がライン104に排出される。有機カルボン酸の大部分お
よび抽出溶剤の大部分は抽出相に含まれる。
り、1段以上が好ましく、2段以上がより好ましく、3段以上がさらに好ましい。また1
2段以下が好ましく、11段以下がより好ましく、10段以下がさらに好ましい。
富化された画分が塔頂からライン105に排出され、有機カルボン酸が富化された画分が
塔底からライン106に排出される。第1の蒸留塔Bの塔底から得られる有機カルボン酸
が富化された画分が、本発明によって製造される有機カルボン酸含有水溶液である(他の
形態においても同様)。第1の蒸留塔の操作圧力としては、塔頂圧力として、0kPaG
~5.0kPaGが好ましく、操作温度としては、塔底温度として、103℃~108℃
が好ましい。
より、3段以上が好ましく、5段以上がより好ましい。また、差圧と装置規模の点から3
0段以下が好ましく、20段以下がより好ましい。
富化された画分がライン107に排出され、水が富化された画分がライン108に排出さ
れる。第2の蒸留塔の操作圧力としては、塔頂圧力として、0.0kPaG~5.0kP
aGが好ましく、操作温度としては、塔底温度として、98℃~103℃が好ましい。
より、3段以上が好ましく、5段以上がより好ましい。また、差圧と装置規模の点から3
0段以下が好ましく、20段以下がより好ましい。
液がライン101から供給され、濃縮された有機カルボン酸含有水溶液がライン106か
ら得られる。このようにして製造した高濃度有機カルボン酸含有水溶液を、燃焼法などの
廃水処理方法によって処理することができる。
ることができる。
2の形態で説明するように、リサイクルして抽出操作に利用することが好ましいが、その
限りではない。
図2を参照して、有機カルボン酸水溶液製造装置の別の形態を説明する。
化された画分が、ライン205を経て、抽出塔Aに供給される。
また、第2の蒸留塔(抽出溶剤分離器)Cの塔頂から排出される抽出溶剤が富化された画
分が、ライン207を経て抽出塔Aに供給される。これにより、第1および第2の蒸留塔
の塔頂から得られる抽出溶剤を抽出塔にリサイクルして有効活用することができる。第1
および第2の蒸留塔から得られる抽出溶剤が富化された画分(ライン205および207
の流体)の全部もしくは一部を抽出塔にリサイクルすることができる。
る。
供給される抽出溶剤(ライン202、205および207における抽出溶剤の合計量)の
質量基準の比率は1.0~1.5が好ましい。また、抽出操作温度としては、25℃~3
5℃が好ましい。有機カルボン酸含有水溶液の供給位置は、抽出溶剤の供給位置よりも上
方とされ、抽出塔Aにおいて有機カルボン酸含有水溶液と抽出溶剤とが向流接触し、塔頂
から抽出相がライン203に排出され、塔底から抽残相がライン204に排出される。有
機カルボン酸の大部分および抽出溶剤の大部分は抽出相に含まれる。抽出塔Aの理論段数
は、有機カルボン酸含有水溶液と使用する抽出溶剤の組み合わせより、1段以上が好まし
く、2段以上がより好ましく、3段以上がさらに好ましい。また12段以下が好ましく、
11段以下がより好ましく、10段以下がさらに好ましい。第1の蒸留塔(抽出溶剤回収
器)Bの操作圧力としては、塔頂圧力として、0kPaG~5.0kPaGが好ましく、
操作温度としては、塔底温度として、103℃~108℃が好ましい。また、第2の蒸留
塔(抽出溶剤分離器)Cの操作圧力としては、塔頂圧力として、0kPaG~5.0kP
aGが好ましく、操作温度としては、塔底温度として、98℃~103℃が好ましい。
図3を参照して、有機カルボン酸水溶液製造装置の別の形態を説明する。
(a1)抽出溶剤と原料としての有機カルボン酸含有水溶液を接触混合し、得られた混合
液を、抽出溶剤が主成分である抽出溶剤相と、水が主成分である水相に二相分離する工程
。工程(a1)(装置A1)に供給される有機カルボン酸含有水溶液に対する工程(a1
)(装置A1)に供給される抽出溶剤の質量基準の比率は0.01~0.3が好ましい。
また、抽出操作温度としては、25℃~35℃が好ましい。
(a2)抽出溶剤と有機カルボン酸含有水溶液を抽出塔において接触させ、有機カルボン
酸を有機カルボン酸含有水溶液から抽出相に抽出する工程。工程(a2)(装置A2)に
供給される有機カルボン酸含有水溶液に対する工程(a2)(装置A2)に供給される抽
出溶剤の質量基準の比率は1.0~1.5が好ましい。また、抽出操作温度としては、2
5℃~35℃が好ましい。
装置A1においては工程(a1)を行うが、この装置の詳細については図5を用いて後に
説明する。
ン酸含有水溶液が供給され、ライン302から抽出溶剤が供給される。
て、ライン312から装置A2(したがって工程(a2))に供給する。また、装置A1
(したがって工程(a1))から得られた水相を、有機カルボン酸含有水溶液として、ラ
イン311から装置A2(したがって工程(a2))に供給する。
)を行うために用いる抽出塔A)と同様の抽出塔を用いることができる。ただし、装置A
2(したがって工程(a2))に、ライン313から抽出溶剤を供給する。また、ライン
312が装置A2に接続される(特には、ライン311よりも塔頂側に接続される)。
得られる抽出剤相が、「工程(a)から得られる抽出相」もしくは「抽出器から得られる
抽出相」としてライン303を経て抽出溶剤回収器(第1の蒸留塔)Bに供給される。抽
出溶剤回収器(第1の蒸留塔)Bの操作圧力としては、塔頂圧力として、0kPaG~5
.0kPaGが好ましく、操作温度としては、塔底温度として、103℃~108℃が好
ましい。
抽残相が、「工程(a)から排出される抽残相」もしくは「抽出器から排出される抽残相
」としてライン304を経て抽出溶剤分離器(第2の蒸留塔)Cに供給される。抽出溶剤
分離器(第2の蒸留塔)Cの操作圧力としては、塔頂圧力として、0kPaG~5.0k
PaGが好ましく、操作温度としては、塔底温度として、98℃~103℃が好ましい。
化された画分が塔頂からライン305に排出され、有機カルボン酸が富化された画分が塔
底からライン306に排出される。また、抽出溶剤分離器(第2の蒸留塔)Cからは、抽
出溶剤が富化された画分が塔頂からライン307に排出され、水が富化された画分が塔底
からライン308に排出される。
、ミキサーA11と、デカンターA12とを含む。
しての有機カルボン酸含有水溶液が供給される。ミキサーA11に供給される有機カルボ
ン酸含有水溶液に対するミキサーA11に供給される抽出溶剤の質量基準の比率は0.0
1~0.3が好ましい。また、抽出操作温度としては、25℃~35℃が好ましい。ミキ
サーにおいて抽出溶剤と原料としての有機カルボン酸含有水溶液とが接触混合される。ミ
キサーには適宜攪拌機(不図示)が備わる。デカンターの内部には、堰51によって相互
に仕切られた2つの槽52および53が存在する。
の槽52に流入し、セトリングによって、抽出溶剤相(上層)と水相(下層)とに分離す
る。抽出溶剤相は、堰51を超えて第2の槽53に流入し、第2の槽(特にはその底部)
からライン512に排出される。一方水相は、第1の槽(特にはその底部)からライン5
11に排出される。
にポリマーや固形物を排出することができる。このポリマーや固形物は、有機カルボン酸
含有水溶液の中に溶解しており、溶剤との接触により、液々界面に現れる物質である。こ
のようなポリマーや固形物が、例えば抽出塔内に多量に蓄積すると、抽出塔の運転を停止
せざるを得なくなることがある。したがって、上記のようにしてポリマーや固形物を除去
することが好ましい。
511および512がそれぞれ、ライン301、302、311、312に対応する。
図4を参照して、有機カルボン酸水溶液製造装置の別の形態を説明する。
i)装置A1(したがって工程(a1))から得られた抽出溶剤相を、ライン412を経
て、抽出溶剤回収器B(したがって工程(b))に、抽出相として供給する。
ii)装置A2(したがって工程(a2))から得られた抽出相を、ライン403を経て
、装置A1(したがって工程(a1))に、抽出溶剤として供給する、すなわちリサイク
ルする。
iii)抽出溶剤回収器B(したがって工程(b))から得られる抽出溶剤富化画分を、
ライン405を経て、装置A2(したがって工程(a2))に、抽出溶剤として供給する
。これにより、抽出溶剤をリサイクルして有効活用することができる。
iv)抽出溶剤分離器C(したがって工程(c))から得られる、抽出溶剤富化画分を、
ライン407を経て、抽出溶剤回収器B(したがって工程(b))に供給する。
v)ライン313に相当するライン(系外から装置A2に抽出溶剤を供給するライン)は
存在しない。
vi)ライン402は定常運転時には使用しない。定常運転時には、ライン402からで
はなく、ライン403から抽出溶剤が装置A1に供給される。ライン402は、スタート
アップ時に抽出溶剤を装置A1に供給するために使用する。ライン402は、運転の途中
で必要な場合に抽出溶剤を補充するためにも使用できる。
有しない)を使用する。放散塔の操作圧力としては、塔頂圧力として、0.0kPaG~
5.0kPaGが好ましく、操作温度としては、塔底温度として、103℃~108℃が
好ましい。抽出溶剤分離器Cからの留出ガス(ライン407)を凝縮させずに、ガスのま
ま抽出溶剤回収器Bに供給する。そして、ライン412から供給される液(主に抽出溶剤
)も抽出溶剤回収塔Bへ供給する。
この形態でも前述のポリマー等の除去が可能である。
図8を参照して、後に詳述する第1および第2の抽出溶剤を用いる場合、特には、第1
の抽出溶剤と第2の抽出溶剤とを混合した混合抽出溶剤を用いる場合の有機カルボン酸水
溶液製造装置の一形態を説明する。
ては本形態は第1の形態と同様とすることができる。
混合抽出溶剤が抽出器Aに供給される。第1の抽出溶剤は、後述する構造式1のエーテル
からなる群から選ばれる一もしくは複数種からなる。第2の抽出溶剤は、後述する構造式
2の芳香族炭化水素、構造式3のケトン、構造式4の環状ケトンおよび構造式5の芳香族
ケトンからなる群から選ばれる一もしくは複数種からなる。抽出器Aによって、原料(ラ
イン801)に含まれる有機カルボン酸を、混合抽出溶剤を含む抽出相(ライン803)
に抽出する。
(b1)工程(a)から得られる抽出相(ライン803)を、第1の抽出溶剤回収器B1
を用いて、第1の抽出溶剤が富化された画分(ライン805)と、第2の抽出溶剤および
有機カルボン酸が富化された第2の画分(ライン806)とに分離する工程。
(b2)工程(b1)から得られる第2の画分(ライン806)を、第2の抽出溶剤回収
器B2を用いて、第2の抽出溶剤が富化された第3の画分(ライン813)と、有機カル
ボン酸が富化された第4の画分(ライン814)とに分離する工程。
の画分を、ライン806を経て、第2の抽出溶剤回収器B2(したがって工程(b2))
に、供給する。
回収器B1)および第2の溶剤回収のための装置(第2の抽出溶剤回収器B2)を含む。
第1の抽出溶剤回収器B1においては工程(b1)を行い、第2の抽出溶剤回収器B2に
おいては工程(b2)を行う。
図9を参照して、図8に示した形態の変形形態について説明する。本形態の、図8に示
した形態との相違点は次のとおりであり、他の点については、本形態は図8に示した形態
と同様とすることができる。
、第1の抽出装置A1および第2の抽出装置A2を含む。工程(a1)、(a2)ならび
に装置A1、A2は、図4に示した形態と同様である。
第1の抽出溶剤回収器B1(工程(b1))に、工程aもしくは抽出器から得られる抽出
相として供給する。また、装置A2(したがって工程(a2))から得られた抽出相を、
ライン903を経て、第1の抽出溶剤回収器B1(したがって工程(b1))に、工程a
もしくは抽出器から得られる抽出相として供給する。
画分(ライン905)を装置A2(工程(a2))に供給することもできるが、本形態で
はこのような操作は行っていない。その代わりに、装置A2(工程(a2))には、系外
から、ライン915を経て、混合抽出溶剤が供給される。第1、第3および第4の画分は
系外に排出することができる。
したがって工程(a1))から得られた抽出溶剤相がライン912を経て供給され、装置
A2(したがって工程(a2))から得られた抽出相がライン903を経て供給され、装
置C(したがって工程(c))から得られる抽出溶剤が富化された画分が、ライン907
を経て供給される。
ることが好ましい。放散塔の操作圧力としては、塔頂圧力として、0.0kPaG~5.
0kPaGが好ましく、操作温度としては、塔底温度として、103℃~108℃が好ま
しい。抽出溶剤分離器Cからの留出ガス(ライン907)を凝縮させずに、ガスのまま第
1の抽出溶剤回収器B1に供給する。そして、ライン912から供給される液(主に抽出
溶剤)も第1の抽出溶剤回収塔B1へ供給する。
液の組み合わせにより、3段以上が好ましく、5段以上がより好ましい。また、差圧と装
置規模の点から30段以下が好ましく、25段以下がより好ましい。また、第1の抽出溶
剤回収器B1の操作圧力としては、塔頂圧力として、0kPaG~5kPaGが好ましく
、塔底温度として、60℃~65℃が好ましい。
液の組み合わせにより、3段以上が好ましく、5段以上がより好ましい。また、差圧と装
置規模の点から30段以下が好ましく、20段以下がより好ましい。また、第2の抽出溶
剤回収器B2の操作圧力としては、塔頂圧力として、0kPaG~5kPaGが好ましく
、塔底温度として、100℃~115℃が好ましい。
図10を参照して、図9に示した形態の変形形態について説明する。本形態の、図9に
示した形態との相違点は次のとおりであり、他の点については本形態は図9に示した形態
と同様とすることができる。
ライン1005を経て、装置A1(したがって工程(a1))に、抽出溶剤として供給す
る。効率的なポリマー除去のためには、エーテル類のみを装置A1(したがって工程(a
1))に供給することが好ましい。
ライン1013を経て、装置A2(したがって工程(a2))に、抽出溶剤として供給す
る。これにより、抽出溶剤をリサイクルして有効活用することができる。
ではなく、ライン1005から抽出溶剤(第1の画分)が装置A1に供給される。ライン
1002は、スタートアップ時に混合抽出溶剤もしくは第1の抽出溶剤を装置A1に供給
するために使用する。ライン1002は、運転の途中で必要な場合に混合抽出溶剤もしく
は第1の抽出溶剤を補充するためにも使用できる。また、ライン1015は定常運転時に
は使用しない。定常運転時には、ライン1015からではなく、ライン1013から抽出
溶剤(第3の画分)が装置A2に供給される。ライン1015は、スタートアップ時に混
合抽出溶剤を装置A2に供給するために使用する。ライン1015は、運転の途中で必要
な場合に混合抽出溶剤を補充するためにも使用できる。
られた第1の画分(エーテル成分が富化された画分)を、ライン1005を経て、装置A
1(したがって工程(a1))に供給する。また、第1の抽出溶剤回収器B1(したがっ
て工程(b1))から得られた第2の画分を、ライン1006から第2の抽出溶剤回収器
B2(したがって工程(b2))に供給する。
図11を参照して、図10に示した形態の変形形態について説明する。本形態の、図1
0に示した形態との相違点は次のとおりであり、他の点については、本形態は図10に示
した形態と同様とすることができる。
中段すなわち、塔頂でも塔底でもない段)に液を排出できる構造を有する。第1の抽出溶
剤回収器B1の塔中段部から、抽出溶剤(特には第2の抽出溶剤)が富化された第5の画
分を排出することで、第2の抽出溶剤回収器B2(したがって工程(b2))の負荷を低
減することができる。その場合、第5の画分は、ライン1120を経て、装置A2(した
がって工程(a2))に供給することが好ましい。
1(したがって工程(b1))から得られた第2の画分がライン1106を経て供給され
る。また、第2の抽出溶剤回収器B2(したがって工程(b2))から得られた第3の画
分(第2の抽出溶剤が富化された画分)は、ライン1113を経て、装置A2(したがっ
て工程(a2))に供給する。また、第2の抽出溶剤回収器B2(したがって工程(b2
))の塔底からは、第4の画分(有機カルボン酸が富化された画分)がライン1114に
排出される。本形態の第5の画分(ライン1120)と第3の画分(ライン1113)と
を合わせた流体は、図10に示した形態の第3の画分(ライン1013)と同等とするこ
とができる。
塔を用い、その塔頂から、第1の画分(エーテル類が富化された画分)が得られ、塔中段
から、第3の画分(残りの抽出溶剤が富化された画分)が得られ、塔底から第4の画分(
有機カルボン酸が富化された画分)を得ることができる。
本発明は、原料としての有機カルボン酸含有水溶液が、アクリル酸、メタクリル酸、テ
レフタル酸、テレフタル酸ジメチル、ポリエチレンテレフタレート、マレイン酸、フタル
酸、フマル酸またはプロピオン酸の製造プロセスから排出された廃水(プロセス廃水)で
ある場合に、好ましく利用される。
。ここでRは、水素および炭素数1から5までの飽和または不飽和炭化水素基から選ばれ
る。
無水マレイン酸およびα-メチル無水マレイン酸からなる群から選ばれる一もしくは複数
の有機カルボン酸を含む場合に、本発明が好ましく利用される。なお、有機カルボン酸は
、無水物であってもよい。
ルボン酸の合計濃度が、0.1質量%以上50質量%以下であることが好ましく、10質
量%以下であることがより好ましい。
機カルボン酸の合計濃度を下回らない範囲で、20質量%~50質量%に調整して廃液燃
焼装置を使用する従来の廃液処理プロセスで処理することが好ましい。したがって濃縮後
の、製造した有機カルボン酸含有水溶液中のカルボン酸類の濃度(合計濃度)をこの範囲
にすることができる。濃縮後の当該濃度は、省エネ効果の観点から20質量%以上が好ま
しく、廃液燃焼装置の運転安定性の観点から、25質量%以下が好ましい。
カルボン酸類との親和性(水からの抽出効率)、非水溶性、および蒸発潜熱の小ささ、
の観点から、抽出溶剤が、
構造式1:R1-O-R2
(式中、R1およびR2はそれぞれ独立して炭素数4以下のアルキル基を表す)
で表わされるエーテル、
構造式2:Ph-R3
(式中、Phはフェニル基を表し、R3は炭素数3以下のアルキル基を表す)
で表わされる芳香族炭化水素、
構造式3:R4-C(=O)-R5
(式中、R4およびR5はそれぞれ独立して炭素数4以下のアルキル基を表す)
で表わされるケトン、
構造式4:CyR=O
(式中、CyRは炭素数6以下のシクロアルキリデン基を表す)
で表わされる環状ケトン、および
構造式5:Ph-C(=O)-R6
(式中、Phはフェニル基を表し、R6は炭素数3以下のアルキル基を表す)
で表わされる芳香族ケトン
からなる群から選ばれる一もしくは複数種であることが好ましい。
エーテル(DEE)、ジイソブチルエーテル(DIBE)、ジイソプロピルエーテル(D
IPE)、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、シク
ロヘキサノンからなる群から選ばれる一もしくは複数種である。
るが、例えば、マレイン酸など親水性の高いカルボン酸が含まれる場合は、ケトン類を含
む抽出溶剤が好ましいが、有機カルボン酸の抽出効率と溶剤の分離除去に要するエネルギ
ーの両立を図る観点から、第1の抽出溶剤と第2の抽出溶剤とを用いることが好ましい。
この場合、第1の抽出溶剤と第2の抽出溶剤との混合抽出溶剤を用いることができる。
もしくは複数種からなる。第2の抽出溶剤は、構造式2で表わされる芳香族炭化水素、構
造式3で表わされるケトン、構造式4表わされる環状ケトン、および構造式5で表わされ
る芳香族ケトンからなる群から選ばれる一もしくは複数種からなることが好ましい。
剤」の質量比で、6:4~8:2が好ましい。この比率は、マレイン酸などの親水性の高
いカルボン酸の抽出効率の観点から、8:2以下が好ましい。一方、水相側に溶解する溶
剤量が増加することを抑制し、抽出溶剤を回収・再利用する際のエネルギーが大きくなる
ことを抑制する観点から、6:4以上が好ましい。
ジエチルエーテル(DEE)、ジイソブチルエーテル(DIBE)、およびジイソプロピ
ルエーテル(DIPE)からなる群から選ばれる一もしくは複数種からなり、第2の抽出
溶剤は、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、シクロ
ヘキサノンからなる群から選ばれる一もしくは複数種からなる。
この留出成分を抽出溶剤として再利用する場合の抽出効率の観点から、200質量ppm
以下が好ましい。図8~10に示したように、工程(b1)および(b2)を行う場合、
工程(b2)の留出画分すなわち第3の画分(ライン813、913、1013)中のカ
ルボン酸合計濃度が、200質量ppm以下であることが好ましい。図11に示したよう
に、工程(b1)および(b2)を行い、かつ工程(b1)で用いる第1の抽出溶剤回収
器B1の塔中段部から、抽出溶剤(特には第2の抽出溶剤)が富化された第5の画分を排
出する場合、第3の画分と第5の画分を合わせた流体中のカルボン酸合計濃度が、200
質量ppm以下であることが好ましい。
剤濃度が100質量ppm以下であることが好ましい。
前述の工業的なメタクリル酸を製造するプロセスでは、イソブチレンおよび/またはt
ert-ブチルアルコールを原料とし、気相接触酸化反応を用いてメタクロレイン(メタ
クリルアルデヒド)を製造し、このメタクロレインあるいは気相接触酸化反応で生成する
メタクロレインと残留する原料イソブチレンやtert-ブチルアルコールをも含有する
混合物を、さらに気相接触酸化してメタクリル酸を製造する。
水溶液)を燃焼によって処理する廃水処理プロセスの例を図6に示す。
ライン611からメタクリル酸製造プロセスからの排ガス(窒素、水、二酸化炭素、一酸
化炭素、アルデヒド、その他の副生する有機化合物を含む)も供給される。
供給することによって、蒸発器に熱を与えて廃水を蒸発させる。なお、ここでは加熱媒体
としてスチームを例にして説明するが、スチーム以外の加熱媒体を使用することもできる
。
イン604からの第1の排熱回収装置63で冷却された燃焼ガスの一部とともに排ガス燃
焼装置62に供給される。
蒸気として回収されて燃焼ガスが冷却され、ライン605に排出される。
空気とともに濃縮廃液燃焼装置64に供給される。
可燃物が燃焼する。
蒸気として回収されて燃焼ガスが冷却され、ライン608に排出される。
るものではない。
図7に示したプロセスフローを有するプラントの熱物質収支をとった。
製造装置71は、図4に示したプロセスフローを有する有機カルボン酸水溶液製造装置で
ある。また、この廃水処理装置72は、図6に示したプロセスフローを有する廃水処理装
置である。
に供給し、それを17kg/hの流れ(ライン702)と、8kg/hの流れ(ライン7
03)との、2つの流れに分岐した。
造装置71のプロセスフローは図4に示されるとおりであり、図7のライン702の流れ
は、図4のライン401に供給される。
有機カルボン酸水溶液製造装置71について、図4に示されるプロセスフローに基づき
、熱物質収支をとった。
抽出塔A2としては、対向流抽出塔(水相を分散)を用いた。
溶剤回収器Bとしては、運転圧力0kPaGの蒸留塔を用いた。
溶剤分離器Cとしては、運転圧力0kPaGの放散塔を用いた。
2に送られるMTBEが23.33kg/hとなるように調節した。ライン402は定常
状態時には使用しないので、表4においては成分流量をゼロ(0)とし、総流量の欄には
「S/Uのみ」と記載した。S/Uはスタートアップを意味する。
出されるものであるので、ここでは無視した。ただし、表6におけるライン513の流量
は、堆積したポリマーの量に応じて不定期に間欠的に排出した際の流量を示す。
リボイラーにおけるスチーム消費は合計2.5kg/hであった。
水溶液(ライン406)が製造される。この高濃度酢酸水溶液は、図7のライン704に
排出される。一方、図4のライン408に得られる水が富化された画分は、図7のライン
705に排出される。ライン705の流れは、適宜活性汚泥処理によって処理したうえで
、環境に排出することができる。
72に供給した。廃水処理装置72のプロセスフローは図6に示されるとおりであり、図
7のライン706の流れは、図6のライン601に供給した。
廃水処理装置72について、図6に示したプロセスフローに基づき、熱物質収支をとっ
た。
お、図6のライン611、612、613に相当するラインは、図7においては図示され
ない。
る。図6のライン608に得られる流れも、ライン605と同じく図7のライン707に
排出される。
および廃水処理装置の主要なエネルギー消費を、表2に示す。図6に示されるストリーム
の詳細を、表7に示す。
う。また、説明した以外の冷却や昇圧、減圧も適宜行っているが、本発明に大きく影響し
ないので、省略した。
図7において、実施例1と同様のメタクリル酸製造プロセスからの廃水を想定した酢酸
水溶液(ライン701)の全量を、ライン703に流し、ライン706を経て廃水処理装
置72に供給した。ライン702には何も供給しなかった。つまり、酢酸水溶液の全量を
、製造装置71を通すことなく、廃水処理装置72に供給した。
実施例1のほうが、合計スチーム消費量が大幅に少なく、従って省エネルギー化が達成さ
れたことがわかる。
実施例2~4において、図1、2および3にそれぞれ示されるプロセスフローを有する
有機カルボン酸水溶液製造装置について熱物質収支をとった。各例について、処理しよう
とする有機カルボン酸含有水溶液は、実施例1と同様とした。各例についての熱物質収支
をそれぞれ表3~5に示す。
図5に示した装置について、熱物質収支をとった。この装置に原料として供給する有機
カルボン酸含有水溶液は、実施例1と同様とした。熱物質収支を表6に示す。
図4に示されるプロセスフローを有する有機カルボン酸水溶液製造装置において、抽出
溶剤としてMTBEとDEEを質量比8対2で混合した混合抽出溶剤を、スタートアップ
時にライン402から装置A1に供給した。このとき、供給混合抽出溶剤(ライン402
)は、定常状態においてライン405から抽出塔A2に送られる流体(混合抽出溶剤が富
化された画分)の質量流量が25.22kg/hとなるように調節した。ライン402は
定常状態時には使用しないので、表8においては成分流量をゼロ(0)とし、総流量の欄
には「S/Uのみ」と記載した。
出されるものであるので、ここでは無視した。
図4に示されるプロセスフローを有する有機カルボン酸水溶液製造装置において、原料
として、マレイン酸を含む有機カルボン酸水溶液を、抽出溶剤としてMTBEを用いた。
マレイン酸以外の有機カルボン酸水溶液の構成成分は実施例1と同様である。
2に送られる流体(抽出溶剤が富化された画分)の質量流量が69.92kg/hとなる
ように調節した。ライン402は定常状態時には使用しないので、表9においては成分流
量をゼロ(0)とし、総流量の欄には「S/Uのみ」と記載した。
出されるものであるので、ここでは無視した。
リボイラーにおけるスチーム消費は合計8.3kg/hであった(表2参照)。
図10に示されるプロセスフローを有する有機カルボン酸水溶液製造装置について熱物
質収支をとった。
た混合抽出溶剤をライン1015から装置A2に供給するとともに、第1の抽出溶剤(M
TBE)のみをライン1002から装置A1に供給した。
抽出塔A2としては、対向流抽出塔(水相を分散)を用いた。
第1の抽出溶剤回収器B1および第2の抽出溶剤回収器B2としては、運転圧力0kPa
Gの蒸留塔を用いた。
溶剤分離器Cとしては、運転圧力0kPaGの放散塔を用いた。
塔A1に送られる流体(MTBEが富化された画分)の流量が4.0kg/hとなるよう
に調節した。ライン1002は定常状態時には使用しないので、表10においては成分流
量をゼロ(0)とし、総流量の欄には「S/Uのみ」と記載した。
抽出塔A2に送られる流体(主に混合抽出溶剤)が19.57kg/hとなるように調節
した。ライン1002と同様に、ライン1015は定常状態時には使用しないので、表1
0においては成分流量をゼロ(0)とし、総流量の欄には「S/Uのみ」と記載した。
出されるものであるので、ここでは無視した。
401)と同様とした。熱物質収支を表10に示す。
備わるリボイラーおよび溶剤分離器Cに備わるリボイラーにおけるスチーム消費は合計6
.0kg/hであった(表2参照)。
実施例5~7のほうが、合計スチーム消費量が少なく、従って省エネルギー化が達成され
たことがわかる。
が少なく、第1の抽出溶剤(特にはエーテル類)と第2の抽出溶剤(特にはケトン類)の
混合抽出溶剤を用いることで、マレイン酸のように親水性の高いカルボン酸を含むカルボ
ン酸水溶液からでも、効率良くカルボン酸を濃縮できることがわかる。また、表9および
表10からわかるように、実施例7における使用抽出溶剤量は実施例6における抽出溶剤
量と比較して少量であり、そのためポンプやタンク等の機器費およびランニングコストも
抑えることができる。
A1 第1の抽出装置
A2 第2の抽出装置
A11 ミキサー
A12 デカンター
B 抽出溶剤回収器
B1 第1の抽出溶剤回収器
B2 第2の抽出溶剤回収器
C 抽出溶剤分離器
51 堰
52 第1の槽
53 第2の槽
54 ノズル
61 廃液蒸発装置
62 排ガス燃焼装置
63 第1の排熱回収装置
64 濃縮廃液燃焼装置
65 第2の排熱回収装置
71 有機カルボン酸水溶液製造装置
72 廃水処理装置
Claims (21)
- ギ酸、酢酸、アクリル酸、メタクリル酸、プロピオン酸、マレイン酸、無水マレイン酸およびα-メチル無水マレイン酸からなる群から選ばれる一もしくは複数の有機カルボン酸を含む水溶液(原料としての有機カルボン酸含有水溶液)を濃縮することにより有機カルボン酸が富化された有機カルボン酸含有水溶液を製造する方法であって、
(a)抽出溶剤と原料としての有機カルボン酸含有水溶液を接触させ、有機カルボン酸を抽出相に抽出する工程、
(b)工程(a)から得られる抽出相を、抽出溶剤が富化された画分と、有機カルボン酸が富化された画分と、に分離する工程、および
(c)工程(a)から排出される抽残相を、抽出溶剤が富化された画分と、水が富化された画分と、に分離する工程、
を含み、
前記抽出溶剤として、
メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、ジエチルエーテル(DEE)、ジイソブチルエーテル(DIBE)、およびジイソプロピルエーテル(DIPE)からなる群から選ばれる一もしくは複数種からなる第1の抽出溶剤と、
メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、およびシクロヘキサノンからなる群から選ばれる一もしくは複数種からなる第2の抽出溶剤とからなる混合抽出溶剤を用いる、
有機カルボン酸含有水溶液の製造方法。 - 工程(b) において、蒸留塔を用いて分離を行い、この蒸留塔の留出成分として、前記抽出溶剤が富化された画分を得る、請求項1に記載の方法。
- 工程(c)において、蒸留塔を用いて分離を行い、この蒸留塔の留出成分として、前記抽出溶剤が富化された画分を得る、請求項1または2に記載の方法。
- 工程(b)から得られる抽出溶剤および工程(c)から得られる抽出溶剤の一部もしくは全部を工程(a)に供給する、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
- 工程(a)が、
(a1)抽出溶剤と原料としての有機カルボン酸含有水溶液を接触混合し、得られた混合液を、抽出溶剤が主成分である抽出溶剤相と、水が主成分である水相に二相分離する工程、および、
(a2) 抽出溶剤と有機カルボン酸含有水溶液を抽出塔において接触させ、有機カルボン酸を有機カルボン酸含有水溶液から抽出相に抽出する工程
を含み、
工程(a1)から得られた抽出溶剤相を、工程(a2)に抽出溶剤として供給し、
工程(a1)から得られた水相を、工程(a2)に有機カルボン酸含有水溶液として供給する、
請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。 - 工程(a)が、
(a1)抽出溶剤と原料としての有機カルボン酸含有水溶液を接触混合し、得られた混合液を、抽出溶剤が主成分である抽出溶剤相と、水が主成分である水相に二相分離するとともに、水相と抽出溶剤相との間に生じたポリマーを除去する工程、および、
(a2)抽出溶剤と有機カルボン酸含有水溶液を抽出塔において接触させ、有機カルボン酸を有機カルボン酸含有水溶液から抽出相に抽出する工程
を含み、
工程(a1)から得られた水相を、工程(a2)に有機カルボン酸含有水溶液として供給し、
工程(a1)から得られた抽出溶剤相を、工程(b)に抽出相として供給し、
工程(a2)から得られた抽出相を、工程(a1)に抽出溶剤として供給する
請求項1~3のいずれか1 項に記載の方法。 - 工程(a)が、有機カルボン酸を、前記混合抽出溶剤を含む抽出相に抽出する工程を含み、
工程(b)が、
(b1)工程(a)から得られる抽出相を、前記第1の抽出溶剤が富化された第1の画分と、前記第2の抽出溶剤および有機カルボン酸が富化された第2の画分とに分離する工程、および、
(b2)工程(b1)から得られる第2の画分を、前記第2 の抽出溶剤が富化された第3の画分と、有機カルボン酸が富化された第4の画分とに分離する工程
を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。 - 工程(a)が、
(a1)抽出溶剤と原料としての有機カルボン酸含有水溶液を接触混合し、得られた混合液を、抽出溶剤が主成分である抽出溶剤相と、水が主成分である水相に二相分離するとともに、水相と抽出溶剤相との間に生じたポリマーを除去する工程、および、
(a2)抽出溶剤と有機カルボン酸含有水溶液を抽出塔において接触させ、有機カルボン酸を有機カルボン酸含有水溶液から抽出相に抽出する工程
を含み、
工程(a1)から得られた水相を、工程(a2)に有機カルボン酸含有水溶液として供給し、
工程(a1)から得られた抽出溶剤相を、工程(b1)に、工程(a)から得られる抽出相として供給し、
工程(a2)から得られた抽出相も、工程(b1)に、工程(a)から得られる抽出相として供給する
請求項7に記載の方法。 - 前記第1の画分を、工程(a1)に抽出溶剤として供給し、
前記第3の画分を、工程(a2) に抽出溶剤として供給する、
請求項8に記載の方法。 - 原料としての有機カルボン酸含有水溶液が、アクリル酸、メタクリル酸、テレフタル酸、テレフタル酸ジメチル、ポリエチレンテレフタレート、マレイン酸、フタル酸、フマル酸またはプロピオン酸の製造プロセスから排出された廃水である、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
- 前記廃水が、R-COOHで表される一もしくは複数の有機カルボン酸を含み、
ここでRは、水素および炭素数1から5までの飽和または不飽和炭化水素基から選ばれ、廃水中の有機カルボン酸の合計濃度が0 .1~50重量%であり、
工程(a)における抽出溶剤の使用量が該廃水に対して0 .1~10.0質量倍である、請求項10に記載の方法。 - ギ酸、酢酸、アクリル酸、メタクリル酸、プロピオン酸、マレイン酸、無水マレイン酸およびα-メチル無水マレイン酸からなる群から選ばれる一もしくは複数の有機カルボン酸を含む水溶液(原料としての有機カルボン酸含有水溶液)を濃縮することにより有機カルボン酸が富化された有機カルボン酸含有水溶液を製造する装置であって、
抽出溶剤と原料としての有機カルボン酸含有水溶液を接触させ、有機カルボン酸を抽出相に抽出する抽出器、
抽出器から得られる抽出相を、抽出溶剤が富化された画分と、有機カルボン酸が富化された画分と、に分離する抽出溶剤回収器、および
抽出器から排出される抽残相を、抽出溶剤が富化された画分と、水が富化された画分と、に分離する抽出溶剤分離器、
を含み、
抽出溶剤として、第1の抽出溶剤と第2の抽出溶剤とからなる混合抽出溶剤が用いられ、
該第1の抽出溶剤は、
メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、ジエチルエーテル(DEE)、ジイソブチルエーテル(DIBE)、およびジイソプロピルエーテル(DIPE)からなる群から選ばれる一もしくは複数種からなり、
該第2の抽出溶剤は、
メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、およびシクロヘキサノンからなる群から選ばれる一もしくは複数種からなり、
抽出器が、有機カルボン酸を、前記混合抽出溶剤を含む抽出相に抽出するよう構成され、
抽出溶剤回収器が、
抽出器から得られる抽出相を、前記第1 の抽出溶剤が富化された第1の画分と、前記第2の抽出溶剤および有機カルボン酸が富化された第2の画分とに分離する第1 の抽出溶剤回収器と、
第1の抽出溶剤回収器から得られる第2 の画分を、前記第2の抽出溶剤が富化された第3の画分と、有機カルボン酸が富化された第4の画分とに分離する第2の抽出溶剤回収器と
を含む、有機カルボン酸含有水溶液の製造装置。 - 抽出溶剤回収器が、留出成分として前記抽出溶剤が富化された画分を得るよう構成された蒸留塔である、請求項12に記載の装置。
- 抽出溶剤分離器が、留出成分として前記抽出溶剤が富化された画分を得るよう構成された蒸留塔である、請求項12または13に記載の装置。
- 抽出溶剤回収器から得られる抽出溶剤および抽出溶剤分離器から得られる抽出溶剤の一部もしくは全部を抽出器に供給するラインを有する、請求項12~14のいずれか1項に記載の装置。
- 抽出器が、
抽出溶剤と原料としての有機カルボン酸含有水溶液を接触混合するミキサー、
ミキサーから得られた混合液を、抽出溶剤が主成分である抽出溶剤相と、水が主成分である水相に二相分離するデカンターであって、抽出溶剤相と水相との間に開口するノズルを備えるデカンター、および
抽出溶剤と有機カルボン酸含有水溶液を接触させ、有機カルボン酸を抽出相に抽出する抽出塔を含み、
デカンターから得られた抽出溶剤相を、抽出塔に抽出溶剤として供給するラインと、
デカンターから得られた水相を、抽出塔に有機カルボン酸含有水溶液として供給するラインとを有する、請求項12~14のいずれか1項に記載の装置。 - 抽出器が、
抽出溶剤と原料としての有機カルボン酸含有水溶液を接触混合するミキサー、
ミキサーから得られた混合液を、抽出溶剤が主成分である抽出溶剤相と、水が主成分である水相に二相分離するデカンターであって、抽出溶剤相と水相との間に開口するノズルを備えるデカンター、および
抽出溶剤と有機カルボン酸含有水溶液を接触させ、有機カルボン酸を有機カルボン酸含有水溶液から抽出相に抽出する抽出塔を含み、
デカンターから得られた水相を、抽出塔に有機カルボン酸含有水溶液として供給するラインと、
デカンターから得られた抽出溶剤相を、抽出溶剤回収器に抽出溶剤として供給するラインと、
抽出塔から得られた抽出相を、ミキサーに抽出溶剤として供給するラインとを有する、
請求項12~14のいずれか1 項に記載の装置。 - 抽出器が、
抽出溶剤と原料としての有機カルボン酸含有水溶液を接触混合するミキサー、
ミキサーから得られた混合液を、抽出溶剤が主成分である抽出溶剤相と、水が主成分である水相に二相分離するデカンターであって、抽出溶剤相と水相との間に開口するノズルを備えるデカンター、および
抽出溶剤と有機カルボン酸含有水溶液を接触させ、有機カルボン酸を有機カルボン酸含有水溶液から抽出相に抽出する抽出塔を含み、
デカンターから得られた水相を、抽出塔に有機カルボン酸含有水溶液として供給するラインと、
デカンターから得られた抽出溶剤相を、前記第1の抽出溶剤回収器に、抽出器から得られる抽出相として供給するラインと、
抽出塔から得られた抽出相を、前記第1の抽出溶剤回収器に、抽出器から得られる抽出相として供給するラインとを有する、請求項17に記載の装置。 - 前記第1の画分を、前記ミキサーへ抽出溶剤として供給するラインと、
前記第3の画分を、抽出塔に抽出溶剤として供給するラインを有する、請求項18に記載の装置。 - 原料としての有機カルボン酸含有水溶液が、アクリル酸、メタクリル酸、テレフタル酸、テレフタル酸ジメチル、ポリエチレンテレフタレート、マレイン酸、フタル酸、フマル酸またはプロピオン酸の製造プロセスから排出された廃水である、請求項12~19のいずれか1項に記載の装置。
- 前記廃水が、R-COOHで表される一もしくは複数の有機カルボン酸を含み、
ここでRは、水素および炭素数1から5までの飽和または不飽和炭化水素基から選ばれ、
廃水中の有機カルボン酸の合計濃度が0.1~50重量%であり、
抽出器における抽出溶剤の使用量が該廃水に対して0.1~10.0質量倍である、
請求項20に記載の装置。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016200856 | 2016-10-12 | ||
JP2016200856 | 2016-10-12 | ||
JP2017197538A JP6943131B2 (ja) | 2016-10-12 | 2017-10-11 | 有機カルボン酸水溶液の製造方法および装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017197538A Division JP6943131B2 (ja) | 2016-10-12 | 2017-10-11 | 有機カルボン酸水溶液の製造方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021100986A JP2021100986A (ja) | 2021-07-08 |
JP7136258B2 true JP7136258B2 (ja) | 2022-09-13 |
Family
ID=61966423
Family Applications (3)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017197538A Active JP6943131B2 (ja) | 2016-10-12 | 2017-10-11 | 有機カルボン酸水溶液の製造方法および装置 |
JP2021066024A Active JP7136258B2 (ja) | 2016-10-12 | 2021-04-08 | 有機カルボン酸水溶液の製造方法および装置 |
JP2021101482A Active JP7168037B2 (ja) | 2016-10-12 | 2021-06-18 | 有機カルボン酸水溶液の製造方法および装置 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017197538A Active JP6943131B2 (ja) | 2016-10-12 | 2017-10-11 | 有機カルボン酸水溶液の製造方法および装置 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021101482A Active JP7168037B2 (ja) | 2016-10-12 | 2021-06-18 | 有機カルボン酸水溶液の製造方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (3) | JP6943131B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6943131B2 (ja) * | 2016-10-12 | 2021-09-29 | 三菱ケミカル株式会社 | 有機カルボン酸水溶液の製造方法および装置 |
CN115209972A (zh) * | 2020-02-26 | 2022-10-18 | 三菱化学株式会社 | 包含水的晶体的分离方法、甲基丙烯酸的制造方法和甲基丙烯酸酯的制造方法 |
JP7456221B2 (ja) * | 2020-03-23 | 2024-03-27 | 三菱ケミカル株式会社 | アクリル酸の製造方法 |
TWI796067B (zh) * | 2021-01-26 | 2023-03-11 | 財團法人工業技術研究院 | 分相器及分相製程系統 |
EP4339183A1 (en) | 2021-05-14 | 2024-03-20 | Refine Holdings Co., Ltd. | Method for collecting carboxylic acid |
JP7464077B2 (ja) * | 2022-05-30 | 2024-04-09 | 栗田工業株式会社 | 油分含有廃液からの油分回収方法及び装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021138772A (ja) | 2016-10-12 | 2021-09-16 | 三菱ケミカル株式会社 | 有機カルボン酸水溶液の製造方法および装置 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5850899B2 (ja) * | 1975-07-09 | 1983-11-12 | 株式会社日立製作所 | イジヨウケンシユツカイロオユウスルアンチスキツドセイギヨソウチ |
JPS5829935B2 (ja) * | 1976-06-11 | 1983-06-25 | 三菱レイヨン株式会社 | メタアクリル酸の分離精製法 |
JPS58140039A (ja) * | 1982-02-10 | 1983-08-19 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | アクリル酸の精製方法 |
JPS6025949A (ja) * | 1983-07-07 | 1985-02-08 | ヘキスト・セラニーズ・コーポレーション | 水溶液から酢酸を回収するための高沸点溶剤系 |
JPS63156744A (ja) * | 1986-12-22 | 1988-06-29 | Toray Ind Inc | 酢酸の回収方法 |
JP4104232B2 (ja) * | 1997-12-01 | 2008-06-18 | 帝人ファイバー株式会社 | 酢酸含有廃水からの酢酸回収方法 |
DE19934411C1 (de) * | 1999-07-22 | 2001-03-22 | Consortium Elektrochem Ind | Verfahren zur Trennung und Reinigung einew wäßrigen Gemisches aus den Hauptkomponenten Essigsäure und Ameisensäure |
-
2017
- 2017-10-11 JP JP2017197538A patent/JP6943131B2/ja active Active
-
2021
- 2021-04-08 JP JP2021066024A patent/JP7136258B2/ja active Active
- 2021-06-18 JP JP2021101482A patent/JP7168037B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021138772A (ja) | 2016-10-12 | 2021-09-16 | 三菱ケミカル株式会社 | 有機カルボン酸水溶液の製造方法および装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6943131B2 (ja) | 2021-09-29 |
JP7168037B2 (ja) | 2022-11-09 |
JP2021100986A (ja) | 2021-07-08 |
JP2021138772A (ja) | 2021-09-16 |
JP2018062512A (ja) | 2018-04-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7136258B2 (ja) | 有機カルボン酸水溶液の製造方法および装置 | |
CN101312936A (zh) | 乙酸脱水系统及其方法 | |
RU2007134060A (ru) | Способ и аппарат для производства ароматических карбоновых кислот | |
JP2012533556A (ja) | ブタノール、水および有機抽出剤の混合物からのブタノール回収 | |
CN107428659B (zh) | 改进的(甲基)丙烯酸制备方法 | |
JP2013511550A (ja) | ブタノール、水、および、有機抽出剤の混合物からのブタノールの回収 | |
CN109071403B (zh) | 连续回收(甲基)丙烯酸的方法和用于该方法的装置 | |
JP6207503B2 (ja) | 酢酸の回収方法 | |
JP2003137830A (ja) | アクロレイン又はプロピオンアルデヒドを希薄な水性流から回収するプロセス | |
EP2872473B1 (en) | Process for the production of methylbutynol | |
TWI627161B (zh) | 甲基丙烯酸與甲基丙烯酸酯的製備方法 | |
US20120203015A1 (en) | Process and apparatus for preparing alkylene oxides and alkylene glycols | |
JP3684197B2 (ja) | 主成分の酢酸およびギ酸からなる水性混合物を分離および精製するための方法 | |
KR20170018853A (ko) | 아세트산 제조 유닛에서 오프가스를 처리하기 위한 방법 및 장치 | |
CN108884013B (zh) | 连续回收(甲基)丙烯酸的方法和用于该方法的装置 | |
JP2004149421A (ja) | ジメチルアミド化合物とカルボン酸を蒸留分離する方法及びその装置 | |
US6921830B2 (en) | Method for purifying an organic solvent for the purposes of absorption of maleic acid anhydride | |
JP6602490B2 (ja) | (メタ)アクリル酸の回収方法 | |
CN100473636C (zh) | 通过氧化气体基质得到(甲基)丙烯酸的纯化方法 | |
TWI535696B (zh) | 製備甲基丙烯酸及甲基丙烯酸酯的方法 | |
JP2009275019A (ja) | 水−アルコール組成物の精製方法 | |
TWI574943B (zh) | 製備甲基丙烯酸和甲基丙烯酸酯類之方法 | |
TW201323401A (zh) | 從高沸物相及水相回收利用甲基丙烯酸之方法 | |
CN113307733A (zh) | 邻甲基苯甲酸或间甲基苯甲酸的生产方法 | |
KR20220052985A (ko) | 산화 처리를 통한 폐수 중 포름알데히드의 제거 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210408 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210408 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220201 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220329 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220802 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220815 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7136258 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |