JPS58140039A - アクリル酸の精製方法 - Google Patents
アクリル酸の精製方法Info
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- JPS58140039A JPS58140039A JP2024182A JP2024182A JPS58140039A JP S58140039 A JPS58140039 A JP S58140039A JP 2024182 A JP2024182 A JP 2024182A JP 2024182 A JP2024182 A JP 2024182A JP S58140039 A JPS58140039 A JP S58140039A
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- acrylic acid
- acetic acid
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、アクリル酸の精製方法に関するものである・
本発明の方法によれば、粗製アクリル酸中の不純物であ
る酢酸を蒸留分離する際に、蒸留塔内でのアクリル酸の
重合を防止しつつ、アクリル酸を高収率で回収すること
ができる。
る酢酸を蒸留分離する際に、蒸留塔内でのアクリル酸の
重合を防止しつつ、アクリル酸を高収率で回収すること
ができる。
プロピレン及び/又はアクロレインを気相接触酸化する
と、反応生成物として主成分のアクリル酸の他に、副生
物である水、酢酸、アクロレイン、アセトン、蟻酸、ホ
ルムアルデヒド、マレイン酸等が生成することはよく知
られている0該副生物の中でも酢酸は、目的とするアク
リル酸罠対して2〜25重量シ程度含まれる(例えば、
特公昭46−18967号公報参照)。酢酸が製品アク
リル酸中に残存すると、重合性の無い酢酸がアクリル酸
重合体等の物性を低下させ、臭いが残る等問題が生ずる
。従って、上記反応生成物から酢酸を分離することは、
重要な工程であるが、アクリル酸は非常に重合し易く、
この重合を防止し、アクリル酸を高回収率で、しかも長
期間にわたって連続して製品アクリル酸と酢酸を蒸留分
離する技術は、未だ確立されてはいない。
と、反応生成物として主成分のアクリル酸の他に、副生
物である水、酢酸、アクロレイン、アセトン、蟻酸、ホ
ルムアルデヒド、マレイン酸等が生成することはよく知
られている0該副生物の中でも酢酸は、目的とするアク
リル酸罠対して2〜25重量シ程度含まれる(例えば、
特公昭46−18967号公報参照)。酢酸が製品アク
リル酸中に残存すると、重合性の無い酢酸がアクリル酸
重合体等の物性を低下させ、臭いが残る等問題が生ずる
。従って、上記反応生成物から酢酸を分離することは、
重要な工程であるが、アクリル酸は非常に重合し易く、
この重合を防止し、アクリル酸を高回収率で、しかも長
期間にわたって連続して製品アクリル酸と酢酸を蒸留分
離する技術は、未だ確立されてはいない。
例えば、後述のアクリル酸の精製方法において、酢酸を
蒸留分離する工程では、アクリル酸と酢酸との分子的相
似性から、蒸留に多くの段数と大きな還流比を要するの
で、非常に多大のエネルギーを必要とするし、該工程は
、/・イドロキノン、ノ・イドロキノンモノメチルエー
テル、フェノチアジン、フェノール、ジーエニルアミン
、メチレンブルー等の重合防止剤を添加してもアクリル
酸が非常に重合し易いので連続して蒸留を行うことが困
難であるなどと云う問題があったO 特に、酢酸分離蒸留塔においてアクリル酸が重合した場
合、水及び/又はアクリル酸に可溶な重合体は問題が少
ないが、水及び/又はアクリル酸に不溶性の「ボッグコ
ーンボリマー」と呼ばれる重合体が生成すると、該蒸留
塔の塔底圧力を上昇させて塔底温度を上昇させるなど蒸
留塔の分離効率が低下するし、該重合体の生成が激しい
場合、蒸留塔の閉塞、棚段の変形などの恐れもあるので
、アクリル酸製造プラントを停止しなければならず、更
に蒸留塔を解体し、重合体の除去が必要となることもあ
る。
蒸留分離する工程では、アクリル酸と酢酸との分子的相
似性から、蒸留に多くの段数と大きな還流比を要するの
で、非常に多大のエネルギーを必要とするし、該工程は
、/・イドロキノン、ノ・イドロキノンモノメチルエー
テル、フェノチアジン、フェノール、ジーエニルアミン
、メチレンブルー等の重合防止剤を添加してもアクリル
酸が非常に重合し易いので連続して蒸留を行うことが困
難であるなどと云う問題があったO 特に、酢酸分離蒸留塔においてアクリル酸が重合した場
合、水及び/又はアクリル酸に可溶な重合体は問題が少
ないが、水及び/又はアクリル酸に不溶性の「ボッグコ
ーンボリマー」と呼ばれる重合体が生成すると、該蒸留
塔の塔底圧力を上昇させて塔底温度を上昇させるなど蒸
留塔の分離効率が低下するし、該重合体の生成が激しい
場合、蒸留塔の閉塞、棚段の変形などの恐れもあるので
、アクリル酸製造プラントを停止しなければならず、更
に蒸留塔を解体し、重合体の除去が必要となることもあ
る。
本発明者らは、上記問題点を解消すべく鋭意検討を行い
、粗製アクリル酸中の不純物酢酸を蒸留分離する工程に
おいて、特定の蒸留条件を選定すれば、蒸留塔内でのア
クリル酸の重合を防止しつつ、アクリル酸を高収率で回
収できることを見い出し本発明を完成し丸。即ち、本発
明は、プロピレン及び/又はアクロレインを気相接触酸
化して得られた反応生成物を凝縮又は水に吸収し、アク
リル酸を5〜55重量シ含有する液相とし、鉄液を少な
くとも次の三工程; (1) 抽剤を用いてアクリル酸を抽出する工程(2
)該抽出液から蒸留により抽剤を分離する一L程 (3)次いで酢酸を蒸留により分離する工程からなるア
クリル酸の精製方法において、該酢酸を蒸留分離する工
程の蒸留条件を塔頂酢酸留出液中に含まれる水/アクリ
ル酸の濃度比率を重量比で0.30以下に保って運転す
ることを4+[とするアクリル酸の精製方法を提供する
ものである。
、粗製アクリル酸中の不純物酢酸を蒸留分離する工程に
おいて、特定の蒸留条件を選定すれば、蒸留塔内でのア
クリル酸の重合を防止しつつ、アクリル酸を高収率で回
収できることを見い出し本発明を完成し丸。即ち、本発
明は、プロピレン及び/又はアクロレインを気相接触酸
化して得られた反応生成物を凝縮又は水に吸収し、アク
リル酸を5〜55重量シ含有する液相とし、鉄液を少な
くとも次の三工程; (1) 抽剤を用いてアクリル酸を抽出する工程(2
)該抽出液から蒸留により抽剤を分離する一L程 (3)次いで酢酸を蒸留により分離する工程からなるア
クリル酸の精製方法において、該酢酸を蒸留分離する工
程の蒸留条件を塔頂酢酸留出液中に含まれる水/アクリ
ル酸の濃度比率を重量比で0.30以下に保って運転す
ることを4+[とするアクリル酸の精製方法を提供する
ものである。
本発明の方法が適用される公知のアクリル酸の精製方法
について、第1図に従って説明する〇プロピレン及び/
又はアクロレインを気相接触酸化して得られた反応生成
ガスがラインlを経て吸収塔2に導入される。吸収塔2
では、該反応生成ガスが水に吸収(及び/又は冷却凝縮
)され、5〜55重量繁のアクリル酸水溶液がライン3
から抽出塔4へ導かれる。抽出塔では、油剤をライン5
から導入して抽出が行われる。そして、抽出相には、ア
クリル酸の他に不純物として酢酸、アクロレイン、アセ
トン等前記副生物の一部が分離されずに溶は込み、これ
がライン6から油剤分離蒸留塔7へ導かれる。抽残相は
、大部分の水と若干の抽剤及びホルムアルデヒド轡の前
記副生物の残抄からなる水溶液である。抽残相は、ライ
ン8から抜き出され、その中から油剤を回収した後廃棄
される。油剤分離蒸留塔7では、塔頂より抽剤及び水が
、塔底より酢酸、残りの水等を含む粗製アクリル酸が得
られる・塔底分は、ライン9を経て酢酸分離蒸留塔lO
に供給され、ここで塔頂よ抄酢酸を主成分とし、水、油
剤及びアクリル償を含む留出液が得られ、塔底より、実
質的に酢酸を含まないアクリル酸が得られる。更にこの
アクリル酸は、製品蒸留塔へ供給され、より尚純度の製
品アクリル酸とすることができる。
について、第1図に従って説明する〇プロピレン及び/
又はアクロレインを気相接触酸化して得られた反応生成
ガスがラインlを経て吸収塔2に導入される。吸収塔2
では、該反応生成ガスが水に吸収(及び/又は冷却凝縮
)され、5〜55重量繁のアクリル酸水溶液がライン3
から抽出塔4へ導かれる。抽出塔では、油剤をライン5
から導入して抽出が行われる。そして、抽出相には、ア
クリル酸の他に不純物として酢酸、アクロレイン、アセ
トン等前記副生物の一部が分離されずに溶は込み、これ
がライン6から油剤分離蒸留塔7へ導かれる。抽残相は
、大部分の水と若干の抽剤及びホルムアルデヒド轡の前
記副生物の残抄からなる水溶液である。抽残相は、ライ
ン8から抜き出され、その中から油剤を回収した後廃棄
される。油剤分離蒸留塔7では、塔頂より抽剤及び水が
、塔底より酢酸、残りの水等を含む粗製アクリル酸が得
られる・塔底分は、ライン9を経て酢酸分離蒸留塔lO
に供給され、ここで塔頂よ抄酢酸を主成分とし、水、油
剤及びアクリル償を含む留出液が得られ、塔底より、実
質的に酢酸を含まないアクリル酸が得られる。更にこの
アクリル酸は、製品蒸留塔へ供給され、より尚純度の製
品アクリル酸とすることができる。
本発明の方法は、上記酢酸分離蒸留塔の蒸留条件を、骸
蒸留塔の塔頂酢酸留出液中に含まれる水/アクリル酸の
濃度比率を重量比で0.30以下、好ましくは0.20
以下に調節することにより、該蒸留塔内でのアクリル酸
の重合を実質的に、長期間防止することができ、アクリ
ル酸製造プラントの長期連続運転を可能とするものであ
る。
蒸留塔の塔頂酢酸留出液中に含まれる水/アクリル酸の
濃度比率を重量比で0.30以下、好ましくは0.20
以下に調節することにより、該蒸留塔内でのアクリル酸
の重合を実質的に、長期間防止することができ、アクリ
ル酸製造プラントの長期連続運転を可能とするものであ
る。
骸蒸留塔の塔頂酢酸留出液中に含まれる水/アクリル酸
の濃度比率を小さく調節することは、製品アクリル酸を
収率よ〈得たいと云う目的には反するものであるが、本
発明の方法を用いることによって初めて、酢酸分離蒸留
塔内でのアクリル酸の重合を防止することが可能となり
、アクリル酸製造プラントの長期連続運転が可能となり
、アクリル酸の生産性向上を可能としたものである@本
発明の方法をより有利に行う為に、抽剤蒸留塔において
水を塔頂へ抽剤とともに留出させ、塔底液中の水濃度を
極力低下させることが好ましい。
の濃度比率を小さく調節することは、製品アクリル酸を
収率よ〈得たいと云う目的には反するものであるが、本
発明の方法を用いることによって初めて、酢酸分離蒸留
塔内でのアクリル酸の重合を防止することが可能となり
、アクリル酸製造プラントの長期連続運転が可能となり
、アクリル酸の生産性向上を可能としたものである@本
発明の方法をより有利に行う為に、抽剤蒸留塔において
水を塔頂へ抽剤とともに留出させ、塔底液中の水濃度を
極力低下させることが好ましい。
本発明の方法は、酢酸分離蒸留塔の塔頂留出液の量を制
御することで実施することができる。例えば、該塔頂留
出液の量を小さくすると、4項留出液中の水/アクリル
酸の濃度比率を小さくすることができ、反対に該留出液
の量を大きくすると水/アクリル酸の濃度比率は大きく
なる〇上記酢酸分離蒸留塔の塔頂留出液は、一部又は全
量を前記抽出塔又は吸収塔などヘリサイクルしてアクリ
ル酸の回収・精製することもでき、これは、アクリル酸
の回収率の向上とな抄好ましい。
御することで実施することができる。例えば、該塔頂留
出液の量を小さくすると、4項留出液中の水/アクリル
酸の濃度比率を小さくすることができ、反対に該留出液
の量を大きくすると水/アクリル酸の濃度比率は大きく
なる〇上記酢酸分離蒸留塔の塔頂留出液は、一部又は全
量を前記抽出塔又は吸収塔などヘリサイクルしてアクリ
ル酸の回収・精製することもでき、これは、アクリル酸
の回収率の向上とな抄好ましい。
本発明の方法が適用されるのは、アクリル酸濃度が5〜
55重量%の水溶液、好ましくは20〜50重量%の水
溶液である。前記抽出塔において、抽剤として用いられ
るものは、公知の溶媒であって、抽出時の分配係数が大
きいも、Dが好ましく、例えば酢酸イノプロピル、プロ
ピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メチルエチルケトン及びメチル
イノブチルケトンなどが用いられる。前記抽剤蒸留塔の
運転条件は、圧カニ40〜200 wHg s塔底湯度
:100℃以下、好ましくは90〜60℃である。前記
酢酸分離蒸留塔の運転条件は、圧力。
55重量%の水溶液、好ましくは20〜50重量%の水
溶液である。前記抽出塔において、抽剤として用いられ
るものは、公知の溶媒であって、抽出時の分配係数が大
きいも、Dが好ましく、例えば酢酸イノプロピル、プロ
ピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メチルエチルケトン及びメチル
イノブチルケトンなどが用いられる。前記抽剤蒸留塔の
運転条件は、圧カニ40〜200 wHg s塔底湯度
:100℃以下、好ましくは90〜60℃である。前記
酢酸分離蒸留塔の運転条件は、圧力。
40〜200■Hg 、塔底温度:100℃以]、好ま
しくは90〜70℃である・ 次に、実施例、比較例により本発明をさらに詳しく説明
する。尚、例中の濃度、・よ重量%である。
しくは90〜70℃である・ 次に、実施例、比較例により本発明をさらに詳しく説明
する。尚、例中の濃度、・よ重量%である。
実施例1
プロピレンの気相接触酸化反応によって得られた生成ガ
スを凝縮して得られた液を、蒸留し、アクロレイン、ア
セトアルデヒドなどを除去したアクリル酸水溶液は、ア
クリル酸34.3%と酢酸2.9%含んでいた。この粗
アクリル散水溶液を毎時34.4Kf抽出塔に供給した
。抽出塔の塔底には抽出溶剤として、メチルイソブチル
ケトンを毎時20Kf供給して、抽出液を35.64得
た。この抽出液を抽剤分離蒸留塔へ導入し丸。該蒸留塔
は段数30を有する棚段塔で塔頂圧力320■Hgで操
作し、塔頂より、重合防止剤として、ハイドロキノンを
毎時100F添加した。塔底より水0.5%、酢酸4.
9%を含むアクリル酸93.8%を毎時12.414得
て、これを酢酸分離蒸留塔に供給した。
スを凝縮して得られた液を、蒸留し、アクロレイン、ア
セトアルデヒドなどを除去したアクリル酸水溶液は、ア
クリル酸34.3%と酢酸2.9%含んでいた。この粗
アクリル散水溶液を毎時34.4Kf抽出塔に供給した
。抽出塔の塔底には抽出溶剤として、メチルイソブチル
ケトンを毎時20Kf供給して、抽出液を35.64得
た。この抽出液を抽剤分離蒸留塔へ導入し丸。該蒸留塔
は段数30を有する棚段塔で塔頂圧力320■Hgで操
作し、塔頂より、重合防止剤として、ハイドロキノンを
毎時100F添加した。塔底より水0.5%、酢酸4.
9%を含むアクリル酸93.8%を毎時12.414得
て、これを酢酸分離蒸留塔に供給した。
酢酸分離蒸留塔は段数40を有する棚段塔で、塔頂圧カ
フ0■Hg%壜流は塔頂留出液を毎時20にの割合で行
い、重合防止剤として、ハイドロキル酸98.2%の純
度を有する液を毎時11.43Kt得た。塔頂留出液の
組成は、水5.6%、酢酸56.1%、アクリル酸38
.3%で、水とアクリル酸の比率は0.15であった。
フ0■Hg%壜流は塔頂留出液を毎時20にの割合で行
い、重合防止剤として、ハイドロキル酸98.2%の純
度を有する液を毎時11.43Kt得た。塔頂留出液の
組成は、水5.6%、酢酸56.1%、アクリル酸38
.3%で、水とアクリル酸の比率は0.15であった。
このようにして酢酸分離塔を1力月間連続運転し九が、
塔底圧力は運転開始時103■Hgでめったものが10
6−珈に変化したが、運転にはまったく支障がなかった
。
塔底圧力は運転開始時103■Hgでめったものが10
6−珈に変化したが、運転にはまったく支障がなかった
。
実施例2
実施例1と同じ装置を用い、油剤分離蒸留塔の操作条件
を変更して、該蒸留塔の塔底液中の水濃度を0.8%と
して、この液を酢酸分離蒸留塔に供給した。酢酸分離蒸
留塔塔頂留出液は、水9.2%、アクリル酸35.8%
を含み、留出蓋は毎時1.119匂であった。水とアク
リル酸の比率は0.25であった・この条件で1力月間
連続運転したところ、運転開始時の塔底圧力が1103
−Hであったが、クリル酸のポリマーが少量見られた。
を変更して、該蒸留塔の塔底液中の水濃度を0.8%と
して、この液を酢酸分離蒸留塔に供給した。酢酸分離蒸
留塔塔頂留出液は、水9.2%、アクリル酸35.8%
を含み、留出蓋は毎時1.119匂であった。水とアク
リル酸の比率は0.25であった・この条件で1力月間
連続運転したところ、運転開始時の塔底圧力が1103
−Hであったが、クリル酸のポリマーが少量見られた。
比較例1
抽剤分離蒸留塔の還流量を変更して、酢酸分離蒸留塔の
塔頂留出液組成を水17.4%、酢酸52.2%、アク
リル酸30.4%とした他は実施例1と同様に連続運転
した。このとき水とアクリル酸の比率は0.57であっ
た。連続運転1週間後、運転開始時の塔底圧力103■
Hgであったのが120■Hg となり、フラッディン
グ現象が生じ運転続行不可能であった。運転停止後、酢
酸分離蒸留塔を解体したところ、供給段付近より塔頂部
の棚段上及び塔壁にアクリル酸のポリマーが多く卵、ら
れたり 比較例2 酢酸分離蒸留塔の塔頂留液量を減少させた他は実施例1
と同様に連続運転を行った。この時、塔頂留出液の組成
は、水7.3%、酢酸73.2%、アクリル酸19.5
%で、水とアクリル酸の比率は0.37であった。連続
運転開始2週間後、酢酸分検したところ、塔上部の棚段
上及び塔壁にアクリル酸のポリマーが発見された。更に
塔頂凝縮器を解体点検したら凝縮管中に多量のアクリル
酸ポリマーの付着があり、凝縮管の半数はほとんど閉塞
状態であった。
塔頂留出液組成を水17.4%、酢酸52.2%、アク
リル酸30.4%とした他は実施例1と同様に連続運転
した。このとき水とアクリル酸の比率は0.57であっ
た。連続運転1週間後、運転開始時の塔底圧力103■
Hgであったのが120■Hg となり、フラッディン
グ現象が生じ運転続行不可能であった。運転停止後、酢
酸分離蒸留塔を解体したところ、供給段付近より塔頂部
の棚段上及び塔壁にアクリル酸のポリマーが多く卵、ら
れたり 比較例2 酢酸分離蒸留塔の塔頂留液量を減少させた他は実施例1
と同様に連続運転を行った。この時、塔頂留出液の組成
は、水7.3%、酢酸73.2%、アクリル酸19.5
%で、水とアクリル酸の比率は0.37であった。連続
運転開始2週間後、酢酸分検したところ、塔上部の棚段
上及び塔壁にアクリル酸のポリマーが発見された。更に
塔頂凝縮器を解体点検したら凝縮管中に多量のアクリル
酸ポリマーの付着があり、凝縮管の半数はほとんど閉塞
状態であった。
上記実施例及び比較例から、本発明の方法が優れること
が明らかである。
が明らかである。
第1図は、本発明の一実施例を示すフローシートである
。 2・・・吸収塔 7・・・抽剤分離蒸留塔 IO・・・酢酸分離蒸留塔 ル上 特許出願人 三菱油化株式会社 代理人 弁理士 古 川 秀 利 代理人 弁理士 長 谷 正 久
。 2・・・吸収塔 7・・・抽剤分離蒸留塔 IO・・・酢酸分離蒸留塔 ル上 特許出願人 三菱油化株式会社 代理人 弁理士 古 川 秀 利 代理人 弁理士 長 谷 正 久
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 プロピレン及び/又はアクロレインを気相接触酸化して
得られた反応生成物を凝縮又は水に徴収し、アクリル酸
を5〜55重量多含有する液相とし、該液を少なくとも
次の三工程; <1) 抽剤を用いてアクリル酸を抽出する工程(2
)骸袖出液から蒸留により抽剤を分離する工程 (a) 次いで酢酸を蒸留によ妙分離する工程から表
るアクリル酸の精製方法において、骸酢酸を蒸留分離す
る工程の蒸留条件を塔頂酢酸留出液中に含まれる水/ア
クリル酸の2度比率を重量比で0.30以下に保って運
転することを特徴とするアクリル酸の精製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2024182A JPS58140039A (ja) | 1982-02-10 | 1982-02-10 | アクリル酸の精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2024182A JPS58140039A (ja) | 1982-02-10 | 1982-02-10 | アクリル酸の精製方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58140039A true JPS58140039A (ja) | 1983-08-19 |
Family
ID=12021693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2024182A Pending JPS58140039A (ja) | 1982-02-10 | 1982-02-10 | アクリル酸の精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58140039A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63270637A (ja) * | 1987-04-28 | 1988-11-08 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 乳酸の分離方法 |
US6348638B1 (en) | 1996-06-20 | 2002-02-19 | Basf Aktiengesellschaft | Method for removing by-products obtained when producing acrylic acid or methacrylic acids |
US6433222B1 (en) | 1998-07-22 | 2002-08-13 | Basf Aktiengesellschaft | Method for producing acrylic acid |
US6448439B1 (en) | 1997-09-12 | 2002-09-10 | Basfaktiengesellschaft | Method for producing acrylic acid and methacrylic acid |
JP2018062512A (ja) * | 2016-10-12 | 2018-04-19 | 三菱ケミカル株式会社 | 有機カルボン酸水溶液の製造方法および装置 |
-
1982
- 1982-02-10 JP JP2024182A patent/JPS58140039A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63270637A (ja) * | 1987-04-28 | 1988-11-08 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 乳酸の分離方法 |
US6348638B1 (en) | 1996-06-20 | 2002-02-19 | Basf Aktiengesellschaft | Method for removing by-products obtained when producing acrylic acid or methacrylic acids |
US6448439B1 (en) | 1997-09-12 | 2002-09-10 | Basfaktiengesellschaft | Method for producing acrylic acid and methacrylic acid |
US6433222B1 (en) | 1998-07-22 | 2002-08-13 | Basf Aktiengesellschaft | Method for producing acrylic acid |
JP2018062512A (ja) * | 2016-10-12 | 2018-04-19 | 三菱ケミカル株式会社 | 有機カルボン酸水溶液の製造方法および装置 |
JP2021138772A (ja) * | 2016-10-12 | 2021-09-16 | 三菱ケミカル株式会社 | 有機カルボン酸水溶液の製造方法および装置 |
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