JP7134134B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
図1及び図2には、自脱型コンバインを示している。本コンバインには、機体フレーム1と、左右一対のクローラ走行装置2と、が備えられている。走行機体の前方には、植立穀稈を刈り取る刈取り部3が設けられている。走行機体の前部における右側には、運転者が搭乗する運転部4が設けられている。運転部4の下方には、エンジンEを収容するエンジンルームERが設けられている。刈取り部3の後方には、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置5が設けられている。刈取り部3と脱穀装置5とに亘って、刈取り部3からの刈取穀稈を脱穀装置5に向けて搬送する搬送部6が設けられている。脱穀処理後の穀粒を貯留する穀粒貯留タンク10(穀粒貯留部)が脱穀装置5と横並びに設けられている。穀粒貯留タンク10は、作業位置(閉位置)とメンテナンス位置(開位置)とに亘って、上下方向に延びる軸心Z1周りで揺動開閉可能である。
図3及び図4に示すように、運転部4は、穀粒貯留タンク10の前方において、搬送部6の横隣(右隣)に設けられている。運転部4には、運転座席16と、フロントパネル17と、サイドパネル18と、が備えられている。運転座席16の後方には、エンジンE用のエアクリーナ19及びエンジンE用のプレクリーナ20が設けられている。エアクリーナ19は、その右端部ほど前側に位置するように、平面視で斜めに配置されている。
図3から図6に示すように、エンジンルームERには、エンジンEの他、エンジンEの排気を浄化処理する排気浄化装置32やエンジン冷却水の放熱を行うラジエータ33、ラジエータ33を冷却する冷却ファン34が収容されている。ラジエータ33は、エンジンEに対して機体横外側(右側)に設けられている。ラジエータ33及びエンジンルームERの右側部を右方から、通気を許容し、かつ、塵埃の通過を阻止する状態で覆う防塵カバー35が設けられている。
図5及び図6に示すように、脱穀装置5の上部には、扱胴41が機体前後方向に延びる軸心Y1周りで回転可能に設けられている。扱胴41を上方から覆う天板42が設けられている。脱穀装置5の下部には、選別部43が設けられている。選別部43は、選別物を選別すると共に、一番物の穀粒(単粒化穀粒等)及び二番物の穀粒(枝梗付き穀粒等)を回収するように構成されている。選別部43の前部には、選別風を送風する唐箕44が設けられている。脱穀装置5の右側部には、一番物の穀粒を穀粒貯留タンク10に向けて上方に搬送する縦搬送装置45が設けられている。
図10及び図11に示すように、穀粒貯留タンク10を閉位置に位置保持する位置保持機構46が設けられている。位置保持機構46には、ピン47と、ピン47に係合可能なフック48と、スプリング49と、操作ロッド50と、が備えられている。ピン47は、脱穀装置5の右側壁に固定されたステー51に支持されている。フック48は、穀粒貯留タンク10の前面部に固定されたステー52に揺動可能に支持されている。スプリング49は、フック48をピン47に係合する側に揺動付勢するものである。操作ロッド50は、フック48を係合解除側に揺動操作するものである。
図5から図11に示すように、排気浄化装置32による浄化処理後の排気を排出する排気管36が設けられている。排気管36は、平面視で脱穀装置5と穀粒貯留タンク10との間を通されている。排気管36は、排気浄化装置32の排気口32aから上方に向かって延び出てから、後上がりに傾斜する状態で後方に向かって延びている。排気管36は、脱穀装置5の前部に対応する位置と脱穀装置5の後部に対応する位置とに亘って前後に延びており、かつ、脱穀装置5の前部に対応する位置と脱穀装置5の後部に対応する位置とに亘って脱穀装置5よりも上側に位置している。排気管36は、穀粒貯留タンク10の上端よりも下側に位置し、かつ、収納位置の穀粒排出装置11(横搬送部13)の下端よりも下側に位置している。排気管36は、脱穀装置5の右側壁に支持されている。排気管36は、唐箕44よりも前側の位置において、脱穀装置5よりも上側に位置している。
尾管53は、排気浄化装置32の排気口32aにボルト固定されている。尾管53は、排気浄化装置32の外周上部から機体左右方向で穀粒貯留タンク10側(右側)の斜め上方(右斜め上方)に向かって延び出てから、後側に曲がっている。言い換えると、尾管53は、機体左右方向で脱穀装置5側(左側)に曲がって排気浄化装置32の排気口32aに連結されている。尾管53には、排気浄化装置32の排気口32aから穀粒貯留タンク10側(右側)の斜め上方に向かって延び出る上方向き延出部53aと、上方向き延出部53aの上端部から後方に向かって延び出る後向き延出部53bと、が備えられている。尾管53における曲げ部(上方向き延出部53aと後向き延出部53bとの接続部)は、サイドパネル18の上板25よりも上側に位置している。
第一排気管部材55の前端部には、前端ほど径が大きくなる拡径部55aが形成されている。第一排気管部材55の後端部には、水平面に対する傾斜角度が小さくなるように、下方に折れ曲る折れ曲り部55bが形成されている。尾管53の後端部と第一排気管部材55の前端部とが隙間をあけて重なり合っている。本実施形態では、第一排気管部材55の前端部が尾管53の後端部に対して外側から隙間をあけて重なり合っている。
第二排気管部材56は、直管によって構成されている。第一排気管部材55の後端部と第二排気管部材56の前端部とが隙間をあけて重なり合っている。本実施形態では、第二排気管部材56の前端部が第一排気管部材55の後端部に対して外側から隙間をあけて重なり合っている。
第三排気管部材57は、直管によって構成されている。第二排気管部材56の後端部と第三排気管部材57の前端部とが隙間をあけて重なり合っている。本実施形態では、第三排気管部材57の前端部が第二排気管部材56の後端部に対して外側から隙間をあけて重なり合っている。第三排気管部材57には、排気の風向きを設定する風向板71が、後上がりに傾斜する状態で設けられている。
図5から図8に示すように、排気管本体54を上方から覆う排気管カバー74が設けられている。排気管カバー74は、穀粒貯留タンク10の上端よりも下側に位置し、かつ、収納位置の穀粒排出装置11(横搬送部13)の下端よりも下側に位置している。排気管カバー74は、排気管36に支持されている。排気管カバー74と脱穀装置5の右側壁との間には、隙間Sが排気管カバー74の前後全長に亘って設けられている。これにより、隙間Sから藁屑等を落下させることができる。
第一カバー体75は、排気管カバー74のうち第一排気管部材55に対応する部分である。ピン47は、第一カバー体75によって覆われている。第一カバー体75は、横断面視で下方に開口する形状に形成されている。第一カバー体75には、第一左側半部78と、第一右側半部79と、側板80と、が備えられている。第一左側半部78に対して第一右側半部79が上側から覆い被さっている。第一左側半部78の上部には、脱穀装置5側下がり(左側下がり)に傾斜する傾斜部78aが形成されている。第一右側半部79の上部には、穀粒貯留タンク10側下がり(右側下がり)に傾斜する傾斜部79aが形成されている。第一右側半部79の右側部には、下方に開口する開口79bが形成されている(図11参照)。
第二カバー体76は、排気管カバー74のうち第二排気管部材56に対応する部分である。第二カバー体76は、横断面視で下方に開口する形状に形成されている。第二カバー体76には、第二左側半部85と、第二右側半部86と、が備えられている。第二左側半部85に対して第二右側半部86が上側から覆い被さっている。第二左側半部85の上部には、脱穀装置5側下がり(左側下がり)に傾斜する傾斜部85aが形成されている。第二右側半部86の上部には、穀粒貯留タンク10側下がり(右側下がり)に傾斜する傾斜部86aが形成されている。第一カバー体75の後端部と第二カバー体76の前端部とが隙間をあけて重なり合っている。本実施形態では、第二カバー体76の前端部が第一カバー体75の後端部に対して外側から隙間をあけて重なり合っている。藁屑等が入り込み難く、かつ、熱風が外部に漏れ難いように、第一カバー体75の後端部と第二カバー体76の前端部とが重なり合う位置と、第一排気管部材55の後端部と第二排気管部材56の前端部とが重なり合う位置とを前後にずらして、ラビリンス構造を構成している。
第三カバー体77は、排気管カバー74のうち第三排気管部材57に対応する部分である。第三カバー体77は、横断面視で下方に開口する形状に形成されている。第三カバー体77には、第三左側半部91と、第三右側半部92と、が備えられている。第三左側半部91に対して第三右側半部92が上側から覆い被さっている。第三左側半部91の上部には、脱穀装置5側下がり(左側下がり)に傾斜する傾斜部91aが形成されている。第三右側半部92の上部には、穀粒貯留タンク10側下がり(右側下がり)に傾斜する傾斜部92aが形成されている。第二カバー体76の後端部と第三カバー体77の前端部とが隙間をあけて重なり合っている。本実施形態では、第三カバー体77の前端部が第二カバー体76の後端部に対して外側から隙間をあけて重なり合っている。藁屑等が入り込み難く、かつ、熱風が外部に漏れ難いように、第二カバー体76の後端部と第三カバー体77の前端部とが重なり合う位置と、第二排気管部材56の後端部と第三排気管部材57の前端部とが重なり合う位置とを前後にずらして、ラビリンス構造を構成している。
第一左側半部78と第二左側半部85と第三左側半部91とのうち脱穀装置5よりも高い位置に位置する部位によって、及び、第一右側半部79と第二右側半部86と第三右側半部92のうち脱穀装置5よりも高い位置に位置する部位によって、排気管36における脱穀装置5よりも高い位置に位置する部位を覆う排気管カバー74の幅方向一方側の部分及び幅方向他方側の部分が構成されている。
尾管53、第一排気管部材55の前部及び開口18cを上方から覆うカバー95が設けられている。カバー95は、サイドパネル18の上板25等にボルト固定されている。第一カバー体75の前端部は、カバー95の内側に後方から差し込まれている。
第一排気管部材55に第一カバー体75が組み付けられた状態でユニット(以下「第一排気管ユニット」という。)が構成され、第二排気管部材56に第二カバー体76が組み付けられた状態でユニット(以下「第二排気管ユニット」という。)が構成され、第三排気管部材57に第三カバー体77が組み付けられた状態でユニット(以下「第三排気管ユニット」という。)が構成されることになる。本実施形態では、前記第一排気管ユニット、前記第二排気管ユニット及び前記第三排気管ユニットを、次の手順で脱穀装置5の右側壁に組み付ける。
(1)上記実施形態では、排気管36は、唐箕44よりも前側の位置において、脱穀装置5よりも上側に位置している。しかし、排気管36は、唐箕44よりも前側の位置において、脱穀装置5よりも上側に位置していなくてもよい。この場合、排気管36は、唐箕44よりも後側の位置において、脱穀装置5よりも上側に位置していてもよい。あるいは、排気管36は、唐箕44に対応する前後位置において、脱穀装置5よりも上側に位置していてもよい。
10 穀粒貯留タンク(穀粒貯留部)
11 穀粒排出装置
32 排気浄化装置
36 排気管
46 位置保持機構
55 第一排気管部材
56 第二排気管部材
57 第三排気管部材
58 第一支持部材
59 第二支持部材
60 第三支持部材
61 第四支持部材
62 第五支持部材
65 ステー
66 ベース
67 ステー
68 ベース
69 ステー
70 ベース
71 ステー
73 ベース
74 排気管カバー
75 第一カバー体
76 第二カバー体
77 第三カバー体
78 第一左側半部
78a 傾斜部
79 第一右側半部
79a 傾斜部
80a 開口
85 第二左側半部
85a 傾斜部
86 第二右側半部
86a 傾斜部
91 第三左側半部
91a 傾斜部
92 第三右側半部
92a 傾斜部
95 カバー(副カバー)
97 閉塞部材
98 塞ぎ部材
99 塞ぎ部材
E エンジン
Z1 軸心
α1 傾斜角度
α2 傾斜角度
Claims (16)
- 刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、
前記脱穀装置と横並びに設けられ、脱穀処理後の穀粒を貯留する穀粒貯留部と、
エンジンの排気を浄化処理する排気浄化装置と、
平面視で前記脱穀装置と前記穀粒貯留部との間を通されて、後上がりに傾斜する状態で前記脱穀装置の天板よりも高い位置まで延び、前記排気浄化装置による浄化処理後の排気を排出する排気管と、
前記排気管を上方から覆う排気管カバーと、が備えられ、
前記排気管は、前記脱穀装置に支持され、かつ、前記排気管カバーは、前記排気管に支持され、
前記排気管カバーは、前記排気管を、前記排気管の幅方向一方側の側方と上方と前記排気管の幅方向他方側の側方と取り囲むように覆っており、
前記排気管における前記脱穀装置よりも高い位置に位置する部位を覆う前記排気管カバーの前記幅方向一方側の部分は、側面視で、前記排気管よりも高い位置と前記天板とに亘るように設けられているコンバイン。 - 前記排気管は、複数の排気管部材に排気流れ方向に分割され、
前記排気管カバーは、前記複数の排気管部材に対応して複数のカバー体に排気流れ方向に分割されている請求項1に記載のコンバイン。 - 前記複数の排気管部材において、排気上流側の排気管部材の排気下流側端部と排気下流側の排気管部材の排気上流側端部とが隙間をあけて重なり合い、
前記複数のカバー体において、排気上流側の前記カバー体の排気下流側端部と排気下流側の前記カバー体の排気上流側端部とが隙間をあけて重なり合っている請求項2に記載のコンバイン。 - 前記排気下流側の排気管部材の排気上流側端部は、前記排気上流側の排気管部材の排気下流側端部に対して外側から重なり合い、
前記排気下流側の前記カバー体の排気上流側端部は、前記排気上流側の前記カバー体の排気下流側端部に対して外側から重なり合っている請求項3に記載のコンバイン。 - 排気上流側の前記カバー体の排気下流側端部と排気下流側の前記カバー体の排気上流側端部との間の隙間を閉塞する閉塞部材が備えられている請求項2から4のいずれか1項に記載のコンバイン。
- 前記閉塞部材は、排気上流側の前記カバー体と排気下流側の前記カバー体との間に挟まれたパッキンである請求項5に記載のコンバイン。
- 前記複数の排気管部材のうち最も排気上流側に位置する排気管部材の排気上流側端部を上方から覆う副カバーが備えられており、
前記複数のカバー体のうち最も排気上流側に位置するカバー体の排気上流側端部と前記副カバーとの間の隙間を塞ぐ塞ぎ部材が備えられている請求項2から6の何れか一項に記載のコンバイン。 - 前記塞ぎ部材は、前記カバー体と前記副カバーとの間の隙間を排気下流側から覆う板状部材である請求項7に記載のコンバイン。
- 前記複数の排気管部材のうち排気下流側に位置する排気管部材ほど、水平面に対する傾斜角度が小さい請求項2から8の何れか一項に記載のコンバイン。
- 前記複数の排気管部材のうち最も排気上流側に位置する排気管部材及び前記複数のカバー体のうち最も排気上流側に位置するカバー体は、前記脱穀装置よりも上側の位置まで後方に向かって延びている請求項9に記載のコンバイン。
- 前記排気管カバーは、前記穀粒貯留部の上端よりも下側に位置している請求項1から10の何れか一項に記載のコンバイン。
- 前記穀粒貯留部内の穀粒を外部に排出する穀粒排出装置が備えられ、
前記穀粒排出装置に、前記穀粒貯留部の後下部に連結され、縦方向に延びる縦搬送部と、前記縦搬送部の上端部から横方向に延びる横搬送部と、が備えられ、
前記横搬送部は、前記縦搬送部の軸心周りで旋回可能であり、
前記穀粒排出装置は、平面視で機体内側に設定された収納位置に前記横搬送部が位置することが可能なように構成され、
前記排気管カバーは、前記収納位置の前記横搬送部の下端よりも下側に位置している請求項11に記載のコンバイン。 - 前記排気管カバーは、横断面視で下方に開口する形状に形成されている請求項1から12の何れか一項に記載のコンバイン。
- 前記排気管カバーに、前記脱穀装置側下がりに傾斜する傾斜部及び前記穀粒貯留部側下がりに傾斜部が備えられている請求項13に記載のコンバイン。
- 前記排気管は、支持部材を介して前記脱穀装置の横側壁に支持され、
前記支持部材に、前記横側壁から水平に張り出すステーと、前記ステーに立設され、前記排気管を支持するベースと、が備えられている請求項1から14の何れか一項に記載のコンバイン。 - 刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、
前記脱穀装置と横並びに設けられ、脱穀処理後の穀粒を貯留する穀粒貯留部と、
エンジンの排気を浄化処理する排気浄化装置と、
平面視で前記脱穀装置と前記穀粒貯留部との間を通され、前記排気浄化装置による浄化処理後の排気を排出する排気管と、
前記排気管を上方から覆う排気管カバーと、が備えられ、
前記排気管は、前記脱穀装置に支持され、かつ、前記排気管カバーは、前記排気管に支持され、
前記穀粒貯留部は、上下方向に延びる軸心周りで揺動開閉可能に構成され、
前記穀粒貯留部を閉位置に位置保持する位置保持機構が備えられ、
前記位置保持機構は、前記排気管カバーによって覆われ、
前記排気管カバーのうち前記位置保持機構に対応する部分に、開口が形成されているコンバイン。
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